JPWO2015083645A1 - 内視鏡のための可撓管と内視鏡 - Google Patents

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Abstract

内視鏡10のための可撓管部25は、螺旋管部100と、カバー部400と、抑制機構500とを有している。抑制機構500は、カバー部400に対する少なくとも1つの密着巻き部103の螺旋管部100の中心軸方向への移動を可能にし、カバー部400に対する少なくとも1つの疎巻き部101の螺旋管部100の中心軸方向への移動を抑制する。

Description

本発明は、螺旋管部を有する内視鏡のための可撓管部と、この可撓管部を有する内視鏡とに関する。
内視鏡の挿入部が例えば管腔に挿入された際、挿入部は、患者の痛みを軽減し、挿抜性を向上させるために、挿入部の先端部から挿入部の基端部に向かって滑らかに湾曲する必要がある。
このような構造は、例えば特許文献1と特許文献2と特許文献3とに開示されている。
例えば特許文献1は、内視鏡軟性部を開示している。この内視鏡軟性部は、螺旋管と、螺旋管の外周面を覆う網状管と、網状管の外周面を覆う外皮層とを有している。螺旋管において、初期テンションが螺旋管の長手方向両側から付与されている。網状管の端部は螺旋管の端部に固定されており、螺旋管の長手方向の伸びが規制されている。
例えば特許文献2は、可撓管部を開示している。この可撓管部は、螺旋管と、螺旋管の外周面を覆う網状管と、網状管の外周面とを覆う外皮とを有する。螺旋管は、螺旋状の弾性管部材である。弾性管部材は、初張力が少なくとも一部に付与された密着コイルを有している。
例えば特許文献3は、螺旋管と編組体と外皮との間の結合力が強い内視鏡用可撓管を開示している。
特開2010−104668号公報 特開2012−120573号公報 特開2002−551号公報
近年開発されている可撓管部の一例として、可撓管部は、螺旋管部と、螺旋管部の外周面を覆う網状管部と、網状管部の外周面とを覆う外皮とを有する。螺旋管部は、初張力が付与された密着巻き部と、密着巻き部の端部に配設されている疎巻き部とを有している。このような可撓管部は、外力を受けることによって曲がる。
可撓管部が曲がる際、密着巻き部の伸び量が疎巻き部の縮み量と等しくなるように、密着巻き部は伸びて、疎巻き部は縮む。
疎巻き部が例えば網状管部に固定されていないと、密着巻き部が伸びることによって、疎巻き部は縮まずに網状管部に対して摺動してしまう。つまり、網状管部に対する疎巻き部の相対位置は、螺旋管部の軸方向においてずれてしまう。これにより、密着巻き部の伸び量分だけ、疎巻き部は縮まなくなってしまう。結果として、螺旋管部が一定以上の半径で曲がらない現象が発生してしまう虞が生じる。これにより、可撓管部は、滑らかに曲がらない虞が生じる。
このため本発明は、上記課題を鑑みて、疎巻き部と初張力が付与された密着巻き部とを有する螺旋管部を有する状態で、確実に滑らかに湾曲する内視鏡のための可撓管部と、この可撓管部を有する内視鏡とを提供することを目的とする。
本発明の内視鏡のための可撓管部の一態様は、中心軸を有し、疎巻き部と初張力が付与されている密着巻き部とが交互に配設されるように前記中心軸に沿って螺旋状に巻回された螺旋管部と、前記螺旋管部の外周面をカバーし、可撓性を有する筒状のカバー部と、前記カバー部に対する前記密着巻き部の前記中心軸方向への移動を可能にし、前記カバー部に対する前記疎巻き部の前記中心軸方向への移動を抑制する抑制機構と、を具備する。
図1は、本発明に係る内視鏡の概略図である。 図2Aは、可撓管部の螺旋管部の構成を概略的に示す図である。 図2Bは、可撓管部の3層構造を示す概略的な縦断面図である。 図3Aは、螺旋管部の薄板部材が長円形状の断面を有する状態の可撓管部の3層構造を示す縦断面図である。 図3Bは、螺旋管部の薄板部材が円形状の断面を有する状態の可撓管部の3層構造を示す縦断面図である。 図3Cは、螺旋管部の薄板部材が楕円形状の断面を有する状態の可撓管部の3層構造を示す縦断面図である。 図3Dは、網状管部の一部を拡大した図である。 図4Aは、図2Bの一部分を拡大し、抑制機構を説明する図である。 図4Bは、一部の断面形状は、一部の断面形状が他部の断面形状よりも大きくなるように、他部の断面形状と相似であることを示す図である。 図5Aは、螺旋管部の密着巻き部に初張力が加えられて密着巻き部が真っ直ぐの状態を維持している状態を示す概略的な縦断面図である。 図5Bは、密着巻き部の中心軸に対して側方から力が加えられたときに密着巻き部が変形する状態を示す概略的な縦断面図である。 図5Cは、螺旋管部が直線状態における螺旋管部の長さと疎巻き部の長さと密着巻き部の長さとの関係を示す概略図である。 図5Dは、螺旋管部が曲げられた状態における螺旋管部の長さと疎巻き部の長さと密着巻き部の長さとの関係を示す概略図である。 図6は、可撓管部が湾曲した際に、疎巻き部が網状管部に対して螺旋管部の軸方向に移動することを、一部が抑制することを説明する図である。 図7は、一部が部分的に他部よりも拡径していることを示す図である。 図8Aは、第1の変形例を示し、網状管部全体に渡って、素線束の厚みが均一で、内径ID1が内径ID2よりも小さいことを示す図である。 図8Bは、第1の変形例を示し、網状管部全体に渡って外径は均一であるが、内径ID1が内径ID2よりも小さくなるように、素線束203aが素線束203bよりも厚くなっていることを示す図である。 図8Cは、第1の変形例を示し、直径D1が直径D2よりも大きくなっていることを示す図である。 図9は、第4の変形例を示し、固定部が配設されていることを示す図である。 図10は、第5の変形例を示し、可撓管部と受動湾曲部と湾曲部との構造を示す概略的な縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
[構成]
図1と図2Aと図2Bと図3Aと図3Bと図3Cと図3Dと図4Aと図4Bと図5Aと図5Bと図5Cと図5Dと図6とを参照して、第1の実施形態について説明する。
なお、一部の図面では図示の明瞭化のために、部材の一部の図示を省略または簡略している。
[内視鏡10]
図1に示すように内視鏡10は、例えば体腔等の管腔に挿入される中空の細長い挿入部20と、挿入部20の基端部と連結し、内視鏡10を操作する操作部30とを有している。
[挿入部20]
挿入部20は、挿入部20の先端部側から挿入部20の基端部側に向かって、先端硬質部21と、湾曲部23と、可撓管部25とを有している。先端硬質部21の基端部は湾曲部23の先端部と連結し、湾曲部23の基端部は可撓管部25の先端部と連結している。先端硬質部21と、湾曲部23と、可撓管部25とは、挿入部20の中心軸Cに沿って配設されている。
[先端硬質部21]
先端硬質部21は、挿入部20の先端部であり、硬く、曲がらない。先端硬質部21は、例えばステンレス鋼材等によって形成された本体部(図示せず)と、本体部の外周を覆うカバー部(図示せず)とを有する。本体部は、例えば、硬質であり、円柱状である。カバー部は、合成樹脂製であり、絶縁性を有する。
[湾曲部23]
湾曲部23は、後述する湾曲操作部37の操作によって、例えば上下左右といった所望の方向に能動的に湾曲する。湾曲部23が湾曲することにより、先端硬質部21の位置と向きとが変わり、図示しない照明光が観察対象物に照明され、観察対象物が観察視野内に捉えられる。この観察対象物とは、例えば、被検体(例えば体腔)内における患部や病変部等である。
湾曲部23は、複数の例えば略円筒(環状)形状の節輪(図示せず)を有している。複数の節輪が挿入部20の中心軸C方向に沿って並設され、隣り合う節輪同士が回動可能に互いに連結することによって、湾曲部は湾曲(回動)可能に構成される。隣り合う(挿入部20の中心軸C方向に沿って前後に位置する)節輪同士は、例えばピンなどの図示しない連結部材によって互いに回動可能に連結されている。
各節輪は、節輪の内周面に配設され、図示しない湾曲ワイヤが挿通して、湾曲ワイヤを保持する図示しない保持部材を有している。保持部材は、例えば円筒形状を有している。保持部材は、節輪の内周面に例えば溶接によって固定されている。保持部材は4つ配設されており、保持部材同士は節輪の周方向に互いに90°離れている。節輪に配設されている各保持部材は、湾曲部23の長手軸方向において、同一直線上に配設されている。
湾曲ワイヤの先端部は、例えば先端硬質部21と接続している。湾曲ワイヤは、湾曲部23と可撓管部25と本体部31とを挿通している。湾曲ワイヤの基端部は、湾曲操作部37と接続している。湾曲操作部37が操作され、湾曲ワイヤが牽引されることによって、湾曲部23は湾曲する。
なお湾曲部23の先端部に配設されている節輪は、図示しない口金などの連結部材を介して先端硬質部21と連結している。湾曲部23の基端部に配設されている節輪は、図示しない口金などの連結部材を介して可撓管部25の先端部と連結している。
[可撓管部25]
可撓管部25は、所望な可撓性を有している。よって可撓管部25は、外力Fを受けることによって受動的に曲がる。この外力Fは、例えば、可撓管部25の中心軸(挿入部20の中心軸C)に対して所望の角度から可撓管部25にかかる力を示す。可撓管部25は、操作部30における後述する本体部31から延出されている管状部材である。可撓管部25の構成については、後述する。
[操作部30]
図1に示すように、操作部30は、可撓管部25が延出している本体部31と、本体部31の基端部と連結し、内視鏡10を操作する操作者によって把持される把持部33と、把持部33と接続しているユニバーサルコード41とを有している。
[本体部31]
本体部31は、処置具挿入口35aを有している。処置具挿入口35aは、図示しない処置具挿通チャンネルの基端部と連結している。処置具挿通チャンネルは、挿入部20の内部に配設され、可撓管部25から先端硬質部21に渡って配設されている。処置具挿通チャンネルの先端部は、先端硬質部21に配設されている図示しない先端開口部と連通している。処置具挿入口35aは、図示しない内視鏡用処置具を処置具挿通チャンネルに挿入するための挿入口である。図示しない内視鏡用処置具は、処置具挿入口35aから処置具挿通チャンネルに挿入され、先端硬質部21側まで押し込まれる。そして内視鏡用処置具は、先端開口部から突出される。
[把持部33]
把持部33は、湾曲部23を湾曲操作する湾曲操作部37と、スイッチ部39とを有している。
[湾曲操作部37]
湾曲操作部37は、湾曲ワイヤによって湾曲部23を左右に湾曲操作させる左右湾曲操作ノブ37aと、湾曲ワイヤによって湾曲部23を上下に湾曲操作させる上下湾曲操作ノブ37bと、湾曲した湾曲部23の位置を固定する固定ノブ37cとを有している。
[スイッチ部39]
スイッチ部39は、吸引スイッチ39aと、送気・送水スイッチ39bと、内視鏡撮影用の各種スイッチ39cとを有している。吸引スイッチ39aと送気・送水スイッチ39bと各種スイッチ39cとは、把持部33が操作者に把持された際に、操作者の手によって操作される。
吸引スイッチ39aは、吸引開口部を兼ねる前記した先端開口部から吸引チャンネルを兼ねる処置具挿通チャンネルを介して、粘液や流体等を内視鏡10が吸引するときに操作される。
送気・送水スイッチ39bは、先端硬質部21において図示しない撮像ユニットの観察視野を確保するために、図示しない送気チューブと送気・送水チューブとから流体を送気するときと、図示しない送水チューブと送気・送水チューブとから流体を送水するときに操作される。流体は、水や気体を含む。
送気チューブと、送水チューブと、送気・送水チューブとは、内視鏡10の内部において、挿入部20から本体部31と把持部33とを介してユニバーサルコード41にまで配設されている。
[ユニバーサルコード41]
ユニバーサルコード41は、制御装置14に着脱自在な接続コネクタ41aを有している。制御装置14は、内視鏡10を制御する。制御装置14は、撮像ユニットによって撮像された画像を処理する画像処理部を有している。制御装置14は、撮像ユニットによって撮像された画像を表示する表示部16と接続している。
[可撓管部25の構成]
以下に図2Aと図2Bとを参照して、可撓管部25の構成について説明する。
図2Aと図2Bとに示すように、可撓管部25は、例えば中空形状を有している。図2Aと図2Bとに示すように可撓管部25は、例えば、螺旋管部100と、螺旋管部100の外周面に当接するように螺旋管部100の外周面を覆う網状管部200と、網状管部200の外周面に当接するように網状管部200の外周面を覆う外皮300とを有している。網状管部200は螺旋管部100に積層し、外皮300は網状管部200に積層している。
このように可撓管部25は螺旋管部100と網状管部200と外皮300とによって構成されており、可撓管部25はこれらによって3層構造を有することとなる。網状管部200と外皮300とは、可撓性を有している。螺旋管部100は、螺旋管部100の両端部において、網状管部200または外皮300に、例えば半田や接着によって、固定されている。
なお網状管部200は、必ずしも配設される必要はない。よって、可撓管部25は少なくとも螺旋管部100と外皮300とによって構成されていればよく、可撓管部25はこれらによって2層構造(不図示)を有していてもよい。
よって、可撓管部25は、螺旋管部100と、螺旋管部100の外周面に当接するように螺旋管部100の外周面をカバーし、可撓性を有する筒状のカバー部400とを有していればよい。このカバー部400は、例えば、少なくとも外皮300を有している。
[螺旋管部100]
本実施形態の螺旋管部100は、所望の弾発性を有している。この弾発性は、例えば挿入部20の中心軸Cに対して外れる方向(例えば中心軸Cに直交する方向)から外力を付加したときの曲げ難さ、及び曲がった螺旋管部100を元の略真っ直ぐの状態に戻す性質を表すものである。
図2Aと図2Bとに示すように、このような螺旋管部100は、例えば、帯状の薄板部材150が中心軸Cを螺旋状に巻回することによって形成されている。つまり、螺旋管部100は、弾発性を有する螺旋状の弾性管部材である。なお薄板部材150自体は、矩形形状を有し、薄く、細長い平板部材である。薄板部材150は、例えばステンレス鋼材等によって形成される。
薄板部材150の横断面は、例えば図2Bに示す矩形状、図3Aに示す長円形状、図3Bに示す略円形状、図3Cに示す楕円形状等、種々の形状が許容される。以下、この実施の形態では図2Aに示す矩形状であるものとして説明する。螺旋管部100の詳細な構成については、後述する。
[網状管部200]
図3Dに示すように、網状管部200は、例えばステンレス鋼材製の複数の素線201が束にされた素線束203が略円管状に編み込まれることによって、形成されている。網状管部200において、素線束203同士は、交差され、格子状となっている。
[外皮300]
外皮300は、網状管部200の外周面を覆うように略円管状に形成されている。
外皮300は、例えば、2種類以上の樹脂材によって形成されている。例えば、樹脂材同士の硬さは、互いに異なる。このような外皮300は、例えば、ポリウレタンやポリエステル等の熱可塑性エラストマーと、これの外側をコートするコート層とを有する。外皮300の硬さは、例えば樹脂材同士の配合量が変わることで、所望に調整される。外皮300は、例えばゴム材などのフレキシブル性を有する樹脂材によって形成されてもよい。
[螺旋管部100の構成]
図2Aと図2Bとに示すように、螺旋管部100は、疎巻き部101と、中心軸C方向に沿って初張力が付与されている密着巻き部103とを有する。密着巻き部103は先端部と基端部とを有しており、先端部は一方の疎巻き部101に一体的に連接しており、基端部は他方の疎巻き部101に一体的に連接している。そして、このような螺旋管部100は、螺旋管部100の先端から螺旋管部100の基端に向かって順に、疎巻き部101と、密着巻き部103と、疎巻き部101とを交互に有している。よって螺旋管部100は、疎巻き部101と密着巻き部103とが交互に配設されるように中心軸Cに沿って螺旋状に巻回されることとなる。言い換えると、密着巻き部103は、螺旋管部100の中心軸Cに沿って、疎巻き部101によって挟持されており、密着巻き部103の先端部と密着巻き部103の基端部とにおいてそれぞれ疎巻き部101に隣接している。
疎巻き部101は、螺旋管部100の先端部と螺旋管部100の基端部とに配設されている。螺旋管部100の先端部に配設されている疎巻き部101は、連結部材を介して湾曲部23と連結する。螺旋管部100の基端部に配設されている疎巻き部101は、本体部31と一体的に連接している。
疎巻き部101と密着巻き部103とは、螺旋管部100の中心軸C方向に沿って交互に配設されている。これが達成されていれば、疎巻き部101と密着巻き部103との数は、特に限定されない。
図2Aと図2Bとに示すように、疎巻き部101及び密着巻き部103を有する螺旋管部100は、薄板部材150が螺旋状に巻回されることによって形成されている。疎巻き部101及び密着巻き部103は、1本の同じ薄板部材150によって一体的に形成されている。
図2Aと図2Bとに示すように、密着巻き部103は、螺旋管部100の軸方向において隣り合う薄板部材150同士が前記した初張力によって隙間部がなくなるように互いに密着することによって、形成されている。つまり密着巻き部103において、薄板部材150同士は、螺旋管部100の軸方向において密着している。
これに対して、図2Aと図2Bとに示すように、初張力が付与されていない疎巻き部101において、疎巻き部101は、螺旋管部100の軸方向において隙間部が配設されるように、螺旋管部100の軸方向において薄板部材150同士が互いに離れて配設されることによって、形成されている。つまり疎巻き部101において、薄板部材150同士は螺旋管部100の軸方向において密着していない。挿入部20の中心軸C方向において、隙間部の長さは、例えば互いに均一となっている。
疎巻き部101と密着巻き部103とは、共に弾発性を有することとなる。密着巻き部103の弾発性は、初張力が密着巻き部103に付与されているため補充されている。よって、密着巻き部103の弾発性は、疎巻き部101の弾発性よりも高い。このため、密着巻き部103の弾発性は、初張力によって疎巻き部101に比べて、跳ね返り性が強い。言い換えると、疎巻き部101の弾発性は、初張力が疎巻き部101に付与されていないため、密着巻き部103の弾発性よりも低くなっている。よって疎巻き部101の弾発性は、密着巻き部103に比べて、跳ね返り性が弱い。密着巻き部103同士の弾発性は、例えば、互いに略同一である。疎巻き部101同士の弾発性は、例えば、互いに略同一である。
1つの疎巻き部101は例えば25mm−50mmの長さを有し、1つの密着巻き部103は例えば50mm−150mmの長さを有している。なお疎巻き部101の長さは、可撓管部25が曲がった際における密着巻き部103の伸び量に応じて決まる。
[抑制機構500]
図2Aと図2Bと図4Aと図4Bとに示すように、可撓管部25は、可撓管部25が曲がる際に、カバー部400に対する少なくとも1つの密着巻き部103の螺旋管部100の中心軸方向への移動を可能にし、カバー部400に対する少なくとも1つの疎巻き部101の螺旋管部100の中心軸方向への移動を抑制する抑制機構500をさらに有している。詳細には、疎巻き部101がカバー部400を螺旋管部100の軸方向に摺動することを、抑制機構500は抑制する。この場合、カバー部400は、例えば網状管部200を示す。
ここで図2Aと図2Bと図4Aと図4Bとを参照して、抑制機構500の一例を下記に説明する。
図4Aに示すように、疎巻き部101の少なくとも一部501の外周面と、この一部501の外周面に当接するようにして一部501の外周面を覆う部分における網状管部200の内周面との間に発生する摩擦力を、一部摩擦力F1と称する。一部摩擦力F1は、例えば、螺旋管部100の軸方向における力を示す。この外周面と内周面とは、一部摩擦力F1を発生させる一部摩擦力発生部500aとして機能する。そして抑制機構500は、一部摩擦力発生部500aを有することとなる。
図2Aと図2Bと図4Aとに示すように、一部501は、例えば、螺旋管部100の先端部と螺旋管部100の基端部とに配設されている少なくとも一方の疎巻き部101を含む。一部501は、複数の疎巻き部101に対して、例えば1つおきの疎巻き部101に配設されている。もちろん一部501は、全ての疎巻き部101に配設されていてもよいし、2つおきの疎巻き部101に配設されていてもよく、一部501の配設位置は特に限定されない。一部501は、螺旋管部100の軸方向において、例えば疎巻き部101の少なくとも中央部分を含む。つまり、抑制機構500は、中心軸C方向における疎巻き部101の少なくとも中央部分がカバー部400に対して中心軸C方向に移動することを抑制する。一部501は、薄板部材150の例えば一巻き分を示す。巻き数は、特に限定されない。一部501は、1つの疎巻き部101において、例えば少なくとも1つ配設されている。よって、一部501は、1つおき、例えば、1巻目と3巻目と5巻目とに配設されていてもよい。
図4Aに示すように、螺旋管部100における一部501を除く他部503の外周面と、他部503の外周面に当接するようにして他部503の外周面を覆う部分における網状管部200の内周面との間に発生する摩擦力を、他部摩擦力F2と称する。他部摩擦力F2は、例えば、螺旋管部100の軸方向における力を示す。
螺旋管部100における一部501を除く他部503とは、例えば、疎巻き部101の他部と、密着巻き部103全体とを含む。
抑制機構500において、一部摩擦力F1は、他部摩擦力F2よりも大きい。
図2Aと図2Bと図4Aと図4Bとに示すように、一例として、例えば網状管部200の肉厚が網状管部200の全長に渡って均一である状態において、例えば、一部501が有する外径OD1は、他部503が有する外径OD2よりも大きくなっている。図4Bに示すように、一部501の断面形状は、一部501の断面形状が他部503の断面形状よりも大きくなるように、他部503の断面形状と相似である。一部501の断面形状と他部503の断面形状とは、例えば、円形形状を有している。
図4Aに示すように、この場合、外皮300が網状管部200を螺旋管部100に向けて押圧するために、例えば一部501と他部503とは共に網状管部200と当接する。しかしながら、外径OD1が外径OD2よりも大きいため、網状管部200から一部501に掛かる力量は、網状管部200から他部503に掛かる力量よりも大きくなる。よって、一部摩擦力F1は、他部摩擦力F2よりも大きくなる。
なお図示はしないが、例えば一部501は網状管部200と当接し、他部503は網状管部200と非当接となってもよい。これにより、一部摩擦力F1は発生するが、他部摩擦力F2は発生せず、一部摩擦力F1はゼロである他部摩擦力F2よりも大きくなる。
そして、一部摩擦力F1は他部摩擦力F2よりも大きいため、中心軸C方向において、抑制機構500は、カバー部400に対する疎巻き部101の移動よりも、カバー部400に対する密着巻き部103の移動を可能とさせている。言い換えると、一部摩擦力F1は他部摩擦力F2よりも大きいため、抑制機構500は、中心軸C方向において、カバー部400に対する密着巻き部103の移動よりも、カバー部400に対する疎巻き部101の移動を、より多く規制する。
[初張力]
ここで、本実施形態で用いられる密着巻き部103に加えられている初張力について説明する。
図5Aに示すように、初張力は、密着巻き部103の中心軸C方向において、密着巻き部103の薄板部材150の縁部同士を互いに密着させる方向に働く力を示す。言い換えると、初張力は、密着巻き部103の中心軸Cが例えば水平に配置されたときに、密着巻き部103の薄板部材150の縁部同士が互いに密着した状態を維持し、外力F(例えば重力)に抗して密着巻き部103が曲がり難く略直線状態を維持する力(プレロード)を示す。初張力は、密着巻き部103の中心軸Cが例えば垂直に配置されたときに、重力に抗して密着巻き部103の薄板部材150の縁部同士が密着した状態を維持し、薄板部材150間に隙間部が生じないように維持する力(プレロード)を示す。
また、特に、密着巻き部103全体に対して加わる上記のような「薄板部材150の縁部同士を互いに密着させる状態を維持する力」として初張力を定義すると、特に隣り合う薄板部材150の縁部同士個々に加わる互いに密着させる力は、密着力として定義できる。
例えば、図5Aに示すように密着巻き部103の中心軸Cが例えば水平に配置された状態で、中心軸Cに向かって外力Fが加えられたとする。このとき、外力Fが密着力を解除する力に達するまで、言い換えると外力Fが密着力を超えるまで、薄板部材150間に隙間部は形成されず、密着巻き部103において曲げは生じない。一方、中心軸Cに向かって加えられた外力Fが図5Bに示すように密着力を解除する力以上になると、言い換えると外力Fが密着力を超えると、密着した薄板部材150同士の間に隙間部が形成され、密着巻き部103において曲げが生じる。したがって、密着巻き部103が曲がり始めるまでは、螺旋管部100の曲げ剛性は密着巻き部103に加えられた密着力によって大きくなっている。密着力が外力Fによって解除されて、密着巻き部103が曲がり始めると、螺旋管部100が有するバネ定数に応じて螺旋管部100は曲がる。したがって、例えば大腸等の体腔内(管孔内)に挿入部20が挿入されて、密着巻き部103が一旦曲げられ始めると、密着巻き部103が存在しないような状態で、可撓管部25は曲げられることができる。
このような初張力は、螺旋管部100が形成される際、すなわち密着巻き部103が製造される際に、密着巻き部103に付与される。このとき付与される初張力は、例えば薄板部材150の巻き具合によって適宜に調整することができる。
ここで、筒状の外皮300の中心軸Cに沿った軸方向長さは、外皮300が直線状態であっても曲がった状態であっても略不変であり略同一である。よって、外皮300によって覆われている螺旋管部100の中心軸Cの長さも、螺旋管部100が直線状態であっても曲がった状態であっても略不変であり略同一となる。このため、可撓管部25の中心軸Cに向かって外力Fが加えられても、螺旋管部100の全長は殆ど変化しない。
図5Cに示すように、直線状態の螺旋管部100の軸方向において、密着巻き部103の中心軸Cに沿った方向の長さをL1、一方の疎巻き部101の中心軸Cに沿った方向の長さをL2、他方の疎巻き部101の中心軸Cに沿った方向の長さをL3とし、螺旋管部100の中心軸Cの中心軸Cに沿った方向の長さをL4とする。このとき、
L4=L1+L2+L3 ・・・式(1)
となる。
外力Fが図5Cに示す状態の螺旋管部100に螺旋管部100の中心軸Cに対して外れる方向から加えられ、図5Dに示すように螺旋管部100が曲げられるとする。図5Dに示すように、密着巻き部103の中心軸Cに対して内側弧状部分R1の薄板部材150同士は初張力により当接された状態を維持し、密着巻き部103の中心軸Cに対して外側弧状部分R2の薄板部材150同士は互いに離される。このため、密着巻き部103の中心軸Cの長さは全体でΔT1だけ伸びる。つまり、密着巻き部103が曲げられた場合、密着巻き部103の中心軸Cの軸方向長さは、L1+ΔT1となる。
一方で、実際の螺旋管部100の両端が例えば網状管部200に対して固着されているため、螺旋管部100の全長は不変となる。従って、直線状態のときに比べて密着巻き部103が伸びた場合は、疎巻き部101が縮む必要がある。
よって、図5Dに示すように、螺旋管部100の中心軸Cに向かって外力Fが加えられて、密着巻き部103が曲げられた際には、先端側(一方)の疎巻き部101及び基端側(他方)の疎巻き部101が直線状態に比べて縮む。すなわち、密着巻き部103が曲げられた場合、先端側の疎巻き部101及び基端側の疎巻き部101の中心軸Cに沿った方向の長さは、L2−ΔT2及びL3−ΔT3となる。
このとき、図5Dに示すように、曲がっている螺旋管部100の中心軸Cの長さをL5とすると、
L5=L1+ΔT1+L2−ΔT2+L3−ΔT3 ・・・式(2)
となる。
ここで、前述したように、螺旋管部100の中心軸Cの長さは、螺旋管部100が直線状態であっても曲がっている状態であっても、螺旋管部100の両端が例えば網状管部200に対して固着されているため、不変であり、同一となる必要がある。つまり、
L4=L5 ・・・式(3)
となる必要がある。
式(3)に、それぞれ前記した式(1),(2)を代入すると、
L1+L2+L3=L1+ΔT1+L2−ΔT2+L3−ΔT3
となり、
ΔT1=ΔT2+ΔT3・・・式(4)
となる。
式(4)を言い換えると、
密着巻き部103の伸び量=「一方の疎巻き部101の縮み量」+「他方の疎巻き部101の縮み量」
となる。
このように、密着巻き部103の伸び量は各疎巻き部101の縮み量を合わせた縮み量と等しくなり、密着巻き部103が伸びた量だけ疎巻き部101は縮む。つまり、可撓管部25が曲がる際、疎巻き部101は、螺旋管部100の軸方向における密着巻き部103の中心軸Cに沿った方向の伸びに伴う螺旋管部100の中心軸Cに沿った方向の伸びを吸収する。したがって、疎巻き部101は、螺旋管部100の中心軸Cに沿った方向の伸びを相殺する。このため、疎巻き部101が存在することによって、疎巻き部101に対して高いバネ性を有する密着巻き部103の特性を維持した状態で可撓管部25を滑らかに曲げるようにすることができる。
[作用]
図2Aと図2Bと図4Aとに示すように、本実施形態では、螺旋管部100は、疎巻き部101と、初張力が付与された密着巻き部103とを有している。可撓管部25は、このような螺旋管部100を有している。
そしてこの可撓管部25が曲がりくねった大腸等の体腔内(管孔内)に挿抜される際、可撓管部25は体腔内の屈曲部から外力Fを受け、図6に示すように可撓管部25は曲がる。
このとき、密着巻き部103は伸びる。またこのとき、抑制機構500において、外径OD1は外径OD2よりも大きくなっており、一部摩擦力F1は他部摩擦力F2よりも大きくなっている。このため、疎巻き部101が網状管部200に対して螺旋管部100の軸方向に移動することを、一部501は抑制する。詳細には、疎巻き部101が網状管部200を螺旋管部100の軸方向に摺動することを、一部501は抑制する。これにより、網状管部200に対する疎巻き部101の相対位置が螺旋管部100の軸方向においてずれることは、抑制される。つまり一部501は、ストッパーとして機能する。よって前記したように、疎巻き部101は、密着巻き部103の伸びを吸収するように、確実に縮む。
これにより、螺旋管部100が一定以上の半径で曲がらない現象が発生することは、確実に防止される。そして、可撓管部25は、確実に滑らかに曲がる。
これにより、可撓管部25は例えば曲がりくねっている大腸に沿って挿抜されやすくなり、可撓管部25は体腔内に挿抜しやすくなる。このように可撓管部25の挿抜性は、向上する。
またこのとき、可撓管部25は、曲がっているため、屈曲している大腸に当接しても、大腸を強く押すことはなく大腸に高いテンションを与えず、患者に負担をかけることはない。
前記したように、網状管部200に対する疎巻き部101の相対位置が螺旋管部100の軸方向においてずれることは、防止されている。よって、外力Fがかからなくなると、可撓管部25全体は、初張力を有する密着巻き部103によって、直線状態に戻る。
前記したように、螺旋管部100において、密着巻き部103の弾発性は初張力によって強く、疎巻き部101の弾発性は低い。よって、可撓管部25全体が体腔内の屈曲部から外力Fを受ける際、密着巻き部103は外力Fに反して屈曲部を大きく押し上げ(跳ね返し)、疎巻き部101は外力Fに反して屈曲部を小さく押し上げる(跳ね返す)。このように押上げ力は、密着巻き部103と疎巻き部と101において異なるが、螺旋管部100は網状管部200を介して外皮300によって押圧されているため、螺旋管部100全体では略均一の押上げ力となる。従って、螺旋管部100は屈曲部を螺旋管部100全体で略均等の力で押し返し、可撓管部25の挿抜性は、向上する。
[効果]
このように本実施形態では、疎巻き部101と初張力が付与された密着巻き部103とを有している螺旋管部100を可撓管部25が有する状態であっても、抑制機構500によって、網状管部200に対する疎巻き部101の相対位置が螺旋管部100の軸方向においてずれることを抑制できる。
結果として本実施形態では、螺旋管部100が一定以上の半径で曲がらない現象が発生することを確実に防止でき、可撓管部25を確実に滑らかに曲げることができる。
本実施形態では、可撓管部25を例えば曲がりくねっている大腸に沿って挿抜しやすくでき、可撓管部25を体腔内に挿抜しやすくできる。このように本実施形態では、可撓管部25の挿抜性を向上できる。
本実施形態では、前記したように、抑制機構500によって、網状管部200に対する疎巻き部101の相対位置が螺旋管部100の軸方向においてずれることを防止できる。よって本実施形態では、外力Fがかからなくなると、可撓管部25全体を、初張力を有する密着巻き部103によって、直線状態に戻すことができる。
本実施形態では、螺旋管部100によって屈曲部を螺旋管部100全体で略均等の力で押し返すことができ、可撓管部25の挿抜性を向上できる。
本実施形態では、外径OD1が外径OD2よりも大きくなるように、一部501を他部503よりも太くするのみでよい。よって本実施形態では、簡単な構成で、一部摩擦力F1を他部摩擦力F2よりも大きくできる。本実施形態では、可撓管部25全体が太くなることを防止でき、可撓管部25の挿抜性を向上できる。
本実施形態では、外径OD1が外径OD2よりも大きくなるように、一部501のみを加工するのみでよい。このために、本実施形態では、他部503における密着巻き部103を加工する必要はなく、密着巻き部103を加工する際は初張力を密着巻き部103に付与することに専念するだけでよい。よって、本実施形態では、可撓管部25の品質を均一にできる。
本実施形態では、一部501は、螺旋管部100の軸方向において例えば疎巻き部101の中央部分を含んでおり、薄板部材150の例えば一巻き分を示す。これは、一部501が、螺旋管部100の周方向において全周に渡って配設されていることを示し、面状に配設されていることを示す。前記したように、一部501の断面形状は、一部501の断面形状が他部503の断面形状よりも大きくなるように、他部503の断面形状と相似である。
しかしながら、これに限定する必要はない。図7に示すように、例えば、一部501の断面形状は、一部501が他部503よりも部分的に径方向の少なくとも一方向に膨出するように、他部503の断面形状と非相似であってもよい。つまり、一部501は、部分的に他部503よりも拡径していてもよい。これにより、一部501が、螺旋管部100の周方向において部分的配設され、点状に配設されることとなる。例えば、他部503が円形形状の断面を有している場合、一部501は他部503よりも大きい楕円形状の断面を有している。
前記において、一方の疎巻き部101に配設されている拡径している一部501は、他方の疎巻き部101に配設されている拡径している一部501に対して、螺旋管部100の軸方向において、同一直線上に複数配設されていてもよい。一方の疎巻き部101に配設されている拡径している一部501は、他方の疎巻き部101に配設されている拡径している一部501に対して螺旋管部100の周方向においてずれて配設されていてもよい。
[変形例]
第1の実施形態では、抑制機構500において、一部摩擦力F1が他部摩擦力F2よりも大きくなるために、一例として、外径OD1は外径OD2よりも大きくなっている。しかしながら、これに限定する必要はない。この点について、下記に変形例として記載する。以下に、第1の実施形態の構成とは異なる構成のみ説明する。なお、第1の実施形態の構成と同じ構成には、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
[第1の変形例]
[構成]
図8Aと図8Bと図8Cとに示すように、例えば、外径OD1が外径OD2と同一である状態において、一部501を覆う部分におけるカバー部400が有する内径ID1は、他部503を覆う部分におけるカバー部400が有する内径ID2よりも小さい。この場合、カバー部400は、例えば網状管部200を示す。
この場合、例えば、一部501を覆う部分における網状管部200は一部501と当接し、他部503を覆う部分における網状管部200は他部503と非当接となる。これにより、一部摩擦力F1は発生するが、他部摩擦力F2は発生せず、一部摩擦力F1はゼロである他部摩擦力F2よりも大きくなる。よって、一部摩擦力F1は、他部摩擦力F2よりも大きくなる。
一部501を覆う部分における網状管部200が有する内径ID1が他部503を覆う部分における網状管部200が有する内径ID2よりも小さくなるために、例えば、以下のA,B,Cが考えられる。
A(図8A参照):
網状管部200全体に渡って、素線束203の厚みが均一で、内径ID1が内径ID2よりも小さい。
B(図8B参照):
一部501を覆う部分における網状管部200における素線束203を、素線束203aと称する。
他部503を覆う部分における網状管部200における素線束203を、素線束203bと称する。
網状管部200全体に渡って網状管部200の外径は均一であるが、内径ID1が内径ID2よりも小さくなるように、素線束203aが素線束203bよりも厚くなっている。
C(図8C参照):
一部501を覆う部分における網状管部200における素線201の直径を、直径D1と称する。
他部503を覆う部分における網状管部200における素線201の直径を、直径D2と称する。
直径D1は、直径D2よりも大きくなっている。
[効果]
本変形例では、第1の実施形態のように外径OD1を外径OD2よりも大きくする必要はなく、螺旋管部100の外径を全長に渡って均一にでき、螺旋管部100を簡単に作製できる。本変形例では、網状管部200のみを前記のように作製のみですむため、内視鏡全体の製造コストを安価にできる。
なお本変形例では、前記したように、図示を明瞭にするために、他部に503において、網状管部200と他部503とに間に隙間部を設けているが、これに限定する必要はない。例えば、外皮300は、一部501を覆う部分における網状管部200を一部501に向けて押圧し、他部503を覆う部分における網状管部200を他部503に向けて押圧してもよい。このため、一部501を覆う部分における網状管部200は一部501と当接し、他部503を覆う部分における網状管部200は他部503と当接する。しかしながら、一部501を覆う部分における網状管部200が有する内径ID1は他部503を覆う部分における網状管部200が有する内径ID2よりも小さいため、網状管部200から一部501に掛かる力量は、網状管部200から他部503に掛かる力量よりも大きくなる。よって、一部摩擦力F1は、他部摩擦力F2よりも大きくなる。
一部501を覆う部分における網状管部200における素線束203の密度が、他部503を覆う部分における網状管部200における素線束203の密度よりも大きくてもよい。これにより、網状管部200は、他部503よりも一部501に多く接触する。よって、一部摩擦力F1が他部摩擦力F2よりも大きくなる。
前記において、網状管部200を用いて説明したが、外皮300についても略同様である。
[第2の変形例]
[構成]
外皮300において、樹脂材は、他部503を覆う部分における網状管部200よりも、一部501を覆う部分における網状管部200に多く染み込む。そして、樹脂材は、網状管部200を介して一部501の外周面と他部503の外周面とに当接する。このとき、樹脂材は、他部503の外周面よりも一部501の外周面に多く当接する。このとき樹脂材は、例えば接着してもよい。
よって、一部摩擦力F1は、他部摩擦力F2よりも大きくなる。
[効果]
本変形例では、外皮300のみを前記のように作製するのみですむため、内視鏡全体の製造コストを安価にできる。
[第3の変形例]
[構成]
一部501の外周面は、他部503の外周面よりも粗い。
一部501の外周面を覆う部分におけるカバー部400の内周面は、他部503の外周面を覆う部分におけるカバー部400の内周面よりも粗い。
一部501の外周面は、例えば、ブラスト加工によって粗くなる。この点は、一部501の外周面を覆う部分におけるカバー部400の内周面についても同様である。粗くなる点は、一部501の外周面と、一部501の外周面を覆う部分におけるカバー部400の内周面との少なくとも一方に実施されていればよい。
よって、一部摩擦力F1は、他部摩擦力F2よりも大きくなる。
なお本変形例の場合、カバー部400は、例えば網状管部200を示す。
[効果]
本変形例では、外周面と内周面との少なくとも一方を加工するのみですむため、内視鏡全体の製造コストを安価にできる。
[第4の変形例]
[構成]
図9に示すように、抑制機構500は、少なくとも1つの疎巻き部101の一部501を、一部501を覆う部分におけるカバー部400の少なくとも一部に固定する固定部500bをさらに有している。固定部500bは、例えば接着を含む。なおこれに限定する必要はなく、固定部500bは、半田と糸縛りと接着との少なくとも1つを含む。固定は、一部501において、1箇所のみでもよいし、一部501の全周に渡って実施されてもよいし、周方向において不連続に複数実施されてもよい。固定は、1つの疎巻き部101において複数実施されてもよい。
[効果]
本変形例では、疎巻き部101の一部501がカバー部400に固定されている。このため、挿入部20が捩じれたとしても、疎巻き部101を含む螺旋管部はこの捩じれに追従できる。よって本変形例では、螺旋管部の周方向における網状管部200に対する疎巻き部101の相対位置がずれることを抑制できる。
[第5の変形例]
[構成]
[受動湾曲部24]
図10に示すように、挿入部20は、挿入部20の中心軸C方向において、湾曲部23と可撓管部25との間に配設されている受動湾曲部24をさらに有していてもよい。受動湾曲部24は、湾曲部23と連結する先端部と、可撓管部25と連結する基端部とを有している。前記したように、受動湾曲部24の先端部は、口金等の連結部材27を介して湾曲部23の基端部に配設されている節輪23aと連結している。受動湾曲部24の基端部は、可撓管部25の先端部と連結している。
受動湾曲部24は、所望な可撓性を有している。よって受動湾曲部24は、外力Fを受けることによって受動的に曲がる。この外力Fは、例えば、受動湾曲部24の中心軸(挿入部20の中心軸C)に対して所望の角度から受動湾曲部24にかかる力を示す。
[湾曲部23と受動湾曲部24と可撓管部25との関係]
湾曲部23は、前記したように節輪23aによって主に構成されている。
これに対して、図10に示すように、受動湾曲部24は、節輪23aによって構成されておらず、詳細については後述するが、螺旋管部100aによって主に構成されている。このように、受動湾曲部24は、湾曲部23とは別体である。
図10に示すように、受動湾曲部24の螺旋管部100aと可撓管部25の螺旋管部100とは、1本の同じ螺旋状の薄板部材150によって一体的に形成されている。便宜上、螺旋管部100と見分けるために、受動湾曲部24の螺旋管部を、螺旋管部100aと符号を付している。このため、薄板部材150の先端部は受動湾曲部24の螺旋管部100aとして機能し、この薄板部材150の基端部は可撓管部25の螺旋管部100として機能する。このように、受動湾曲部24の螺旋管部100aと可撓管部25の螺旋管部100とは、互いに同体であり、互いに連接しており、互いに一体である。よって、受動湾曲部24は、可撓管部25の先端部として機能することも可能である。
なお受動湾曲部24の螺旋管部100aは、可撓管部25の螺旋管部100と連接していれば、可撓管部25の螺旋管部100と別体であってもよい。
このように受動湾曲部24の螺旋管部100aは、可撓管部25の螺旋管部100と連続していればよい。
[受動湾曲部24と可撓管部25とに共有される部材と、受動湾曲部24の特有の部材]
図10に示すように、受動湾曲部24は、例えば中空形状を有している。受動湾曲部24は、前記したように可撓管部25と共有されている螺旋管部100aと、可撓管部25と共有されている網状管部200と、可撓管部25の外皮300とは異なる受動湾曲部24の特有の外皮301とを有している。
網状管部200は、螺旋管部100aの外周面に当接するように螺旋管部100aの外周面を覆う。外皮301は、網状管部200の外周面に当接するように網状管部200の外周面を覆う。網状管部200は螺旋管部100に積層し、外皮301は網状管部200に積層している。
このように受動湾曲部24は螺旋管部100aと網状管部200と外皮301とによって構成されており、受動湾曲部24はこれらによって3層構造を有することとなる。
なお網状管部200は、必ずしも配設される必要はない。よって、受動湾曲部24は少なくとも螺旋管部100と外皮301とによって構成されていればよく、受動湾曲部24はこれらによって2層構造を有していてもよい。
よって、受動湾曲部24は、螺旋管部100と、螺旋管部100の外周面に当接するように螺旋管部100の外周面を覆うカバー部400とを有していればよい。このカバー部400は、例えば、少なくとも外皮301を有している。
[螺旋管部100a]
前記したように、受動湾曲部24の螺旋管部100aと、可撓管部25の螺旋管部100とは、互いに別体ではなく、互いに同体である。このように、1つの螺旋管部100は、受動湾曲部24と可撓管部25とによって共有されている。つまり、螺旋管部100は、受動湾曲部24と可撓管部25とにおいて連続して一体的に配設されている。
螺旋管部100aは、螺旋管部100と同様に、疎巻き部101と密着巻き部103とを有している。
抑制機構500は、螺旋管部100aに配設されていなくてもよい。
[網状管部200]
図10に示すように、螺旋管部100aを覆う網状管部200と、螺旋管部100を覆う網状管部200とは、互いに別体ではなく、互いに同体であり、互いに一体である。言い換えると、螺旋管部100を覆う網状管部200は、受動湾曲部24から可撓管部25にまで延設されており、螺旋管部100aを覆う。このように、螺旋管部100と螺旋管部100aとは、1つの共通する網状管部200によって覆われる。つまり1つの網状管部200は、受動湾曲部24と可撓管部25とによって共有されている。言い換えると網状管部200は、受動湾曲部24と可撓管部25とにおいて連続して一体的に配設されている。
なお受動湾曲部24の網状管部200は、可撓管部25の網状管部200と一体的となるように連接していれば、可撓管部25の網状管部200と別体であってもよい。
このように受動湾曲部24の網状管部200は、可撓管部25の網状管部200と連続していればよい。
[外皮301]
外皮301は、例えば、樹脂製である。外皮301は、受動湾曲部24における網状管部200を覆うと共に、湾曲部23も覆う。詳細には、外皮301は、湾曲部23における複数の節輪23aを覆う。よって外皮301は、受動湾曲部24と湾曲部23とを一体的に覆う。
このように、受動湾曲部24における網状管部200を覆う外皮301は、受動湾曲部24から湾曲部23にまで延設されており、湾曲部23の外周面に当接するように湾曲部23の外周面を覆う。そして受動湾曲部24における網状管部200と湾曲部23における複数の節輪23aとは、1つの共通する外皮301によって覆われる。つまり1つの外皮301は、受動湾曲部24と湾曲部23とによって共有されている。言い換えると外皮301は、受動湾曲部24と湾曲部23とにおいて連続して一体的に配設されている。
なお、外皮301は、湾曲部23を覆う外皮とは別体であってもよい。
外皮301の基端部は、外皮300の先端部によって覆われる。
[まとめ]
前記した実施形態と各変形例では、可撓管部25の螺旋管部100において、疎巻き部101の少なくとも一部501と、これ以外、つまり螺旋管部100における一部501を除く他部503(疎巻き部101の他部と密着巻き部103)との関係を用いて説明した。しかしながらこの関係は、これに限定する必要はない。
例えば、疎巻き部101の一部501は、疎巻き部101全体を示し、螺旋管部100の他部503は、密着巻き部103全体を示してもよい。つまり前記した関係は、疎巻き部101と密着巻き部103とに適用されてもよい。
前記した関係は、例えば、疎巻き部101の一部501と、疎巻き部101の他部とに適用されてもよい。
疎巻き部101が螺旋管部100の先端部と螺旋管部100の基端部とに必ず配設されていれば、疎巻き部101と密着巻き部103とは、可撓管部25全体に渡って交互に配設される必要はない。疎巻き部101と密着巻き部103とは、可撓管部25の所望する部分、螺旋管部100の先端部において交互に配設されていてもよい。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
本発明の内視鏡のための可撓管の一態様は、中心軸を有し、薄板を前記中心軸方向に隙間を有して螺旋状に巻回した疎巻き部と隣り合う薄板を前記中心軸方向に密着させて螺旋状に巻回した密着巻き部とが前記中心軸方向に沿って交互に配設されるように前記中心軸に沿って配設した螺旋管と、前記螺旋管の外周面を覆い、可撓性を有する筒状のカバーと、前記カバーに対する前記密着巻き部の前記中心軸方向への移動を可能にし、前記カバーに対する前記疎巻き部の前記中心軸方向への移動を抑制する抑制機構と、を具備する。
本発明の内視鏡のための可撓管の一態様は、中心軸を有し、薄板を前記中心軸方向に隙間を有して螺旋状に巻回した疎巻き部と隣り合う薄板を前記中心軸方向に密着させて螺旋状に巻回した密着巻き部とが前記中心軸方向に沿って交互に配設されるように前記中心軸に沿って配設した螺旋管と、前記螺旋管の外周面を覆い、可撓性を有する筒状のカバーと、前記カバーに対する前記密着巻き部の前記中心軸方向への移動を可能にし、前記カバーに対する前記疎巻き部の前記中心軸方向への移動を抑制する抑制機構と、を具備し、前記密着巻き部において、前記中心軸方向に隣り合って密着する前記薄板同士には、初張力が付与される

Claims (11)

  1. 中心軸を有し、疎巻き部と初張力が付与されている密着巻き部とが交互に配設されるように前記中心軸に沿って螺旋状に巻回された螺旋管部と、
    前記螺旋管部の外周面をカバーし、可撓性を有する筒状のカバー部と、
    前記カバー部に対する前記密着巻き部の前記中心軸方向への移動を可能にし、前記カバー部に対する前記疎巻き部の前記中心軸方向への移動を抑制する抑制機構と、
    を具備する、内視鏡のための可撓管部。
  2. 前記抑制機構は、前記疎巻き部の前記中心軸方向における中央部分が前記カバー部に対して前記中心軸方向に移動することを抑制する請求項1に記載の可撓管部。
  3. 前記抑制機構は、前記疎巻き部の少なくとも一部の外周面及び前記一部の前記外周面に当接する前記カバー部の内周面の間に、一部摩擦力を発生させる一部摩擦力発生部を有し、
    前記一部摩擦力は、前記螺旋管部における前記一部を除く他部の外周面及び前記他部の前記外周面に当接する前記カバー部の内周面の間に発生する他部摩擦力よりも大きい請求項2に記載の可撓管部。
  4. 前記一部が有する第1外径は、前記他部が有する第2外径よりも大きい請求項3に記載の可撓管部。
  5. 前記一部を覆う部分における前記カバー部が有する第1内径は、前記他部を覆う部分における前記カバー部が有する第2内径よりも小さい請求項3に記載の可撓管部。
  6. 前記カバー部は、前記螺旋管部の前記外周面を覆う網状管部と、前記網状管部の外周面を覆う外皮とを有し、
    前記外皮は、樹脂材によって形成され、
    前記樹脂材は、前記他部を覆う部分における前記網状管部よりも前記一部を覆う部分における前記網状管部に多く染み込み、前記他部の前記外周面よりも前記一部の前記外周面に多く当接する請求項3に記載の可撓管部。
  7. 前記一部の前記外周面は、前記他部の前記外周面よりも粗い請求項3に記載の可撓管部。
  8. 前記一部の前記外周面を覆う部分における前記カバー部の内周面は、前記他部の前記外周面を覆う部分における前記カバー部の内周面よりも粗い請求項3または請求項7に記載の可撓管部。
  9. 前記抑制機構は、前記疎巻き部の少なくとも一部を、前記一部を覆う部分における前記カバー部に固定する固定部をさらに有する請求項2に記載の可撓管部。
  10. 前記固定部は、半田と糸縛りと接着との少なくとも1つを含む請求項9に記載の可撓管部。
  11. 請求項1に記載の可撓管部を有する内視鏡。
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