JPWO2015068500A1 - 研磨工具、研磨方法および研磨装置 - Google Patents

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Abstract

既存の研磨装置を利用しながら、被研磨物の面精度を向上しうる研磨工具、研磨方法、および研磨装置を提供する。本発明の研磨工具は、所定の曲率半径を有する研磨面3bと、研磨面3bの内側に、回転軸を中心として回転軸と直交する投影面において研磨面3bの外縁と同心円状をなす空孔3cと、を備え、研磨面3bは球帯状をなし、研磨面3bの内径Dnに対する外径Dgの比が1.0より大きく6.0以下であることを特徴とする。

Description

本発明は、レンズ等の光学素子の表面仕上げを行なう研磨工具、研磨方法および研磨装置に関する。
一般に、レンズ、プリズム、ミラー等の光学素子の表面仕上げとしては、ポリウレタン製の研磨用シートを接着した研磨工具と被研磨物とを互いに摺動させ、界面に介在する研磨用砥粒により研磨加工を行なう。
近年、面クセがなく、形状精度が高い光学素子が求められており、被加工物の仕上げ精度を向上する研磨装置として、研磨用工具を回転させる手段と、被加工物を回転させる手段と、研磨用工具と被加工物との相対位置関係を、揺動する揺動手段とを備えた研磨装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、被研磨物を研磨する研磨工具であって、研磨工具の回転軸から被研磨物を研磨する作用面の外周形状までの距離が回転方向で一定でない研磨工具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平09−300191号公報 特開2006−136959号公報
特許文献1においては、新たな装置の購入が必要であり、特許文献2では、研磨面を楕円状に形成することが困難である等の問題を有していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、既存の研磨装置を利用しながら、被研磨物の面精度を向上しうる研磨工具、研磨方法、および研磨装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる研磨工具は、所定の曲率半径を有する研磨面と、前記研磨面の内側に、回転軸を中心として回転軸と直交する投影面において前記研磨面の外縁と同心円状をなす空孔と、を備え、前記研磨面は球帯状をなし、前記研磨面の内径に対する外径の比が1.0より大きく6.0以下であることを特徴とする。
また、本発明にかかる研磨工具は、上記発明において、被研磨物の外径に対する前記研磨面の球帯幅の比が0.9以上であることを特徴とする。
また、本発明にかかる研磨方法は、上記に記載の研磨工具を使用した研磨方法であって、前記研磨工具を、前記回転軸を中心として回転しながら、前記被研磨物の中心を通過するとともに前記回転軸と交わる直線が前記研磨面の球帯の幅方向の中心を通過する位置を基準点として、一定の揺動幅で前記被研磨物と前記研磨工具との相対角度を変化させて前記被研磨物を研磨することを特徴とする。
また、本発明にかかる研磨装置は、上記に記載の研磨工具と、前記被研磨物を前記研磨工具の研磨面に当接して加圧する加圧手段と、前記回転軸を中心として前記研磨工具を回転させる回転手段と、前記被研磨物の中心を通過するとともに前記回転軸と交わる直線が前記研磨面の球帯の幅方向の中心を通過する位置を基準点として、一定の揺動幅で前記被研磨物と前記研磨工具をとの相対角度を変化させる揺動手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、新規な制御装置等を導入することなく、既存の装置を利用しながら、被研磨物の面精度を向上することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる研磨装置の構成を示す模式図である。 図2は、図1で使用する研磨工具の断面図である。 図3は、図2の研磨工具の上面図である。 図4は、図1の研磨装置でのレンズの研磨を説明する模式図(断面図)である。 図5は、図1の研磨装置でのレンズの研磨を説明する模式図(上面図)である。 図6は、従来の研磨工具による研磨を説明する模式図(断面図)である。 図7は、従来の研磨工具による研磨を説明する模式図(上面図)である。 図8Aは、本発明の実施の形態の変形例1にかかる研磨工具の断面図である。 図8Bは、本発明の実施の形態の変形例2にかかる研磨工具でのレンズの研磨を説明する模式図(断面図)である。 図9は、実施例1の研磨工具で研磨したレンズ面について、参照レンズの基準球面からの差分を示す図である。 図10は、実施例2の研磨工具で研磨したレンズ面について、参照レンズの基準球面からの差分を示す図である。 図11は、実施例3の研磨工具で研磨したレンズ面について、参照レンズの基準球面からの差分を示す図である。 図12は、従来の研磨工具(比較例)で研磨したレンズ面について、参照レンズの基準球面からの差分を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。図面は模式的なものであり、各部の寸法の関係や比率は、現実と異なることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る研磨装置の構成を示す模式図である。図2は、図1で使用する研磨工具の断面図であり、図3は、図2の研磨工具の上面図である。
本実施の形態にかかる研磨装置100は、研磨工具3と、被研磨物であるレンズ1を研磨工具3の研磨面3bに当接させるホルダー2と、研磨工具3を回転させる回転モータ7と、研磨工具3を揺動する揺動モータ6とを備える。
図2および3に示すように、研磨工具3は、台皿3aと、所定の曲率半径を有する研磨面3bと、研磨面3bの内側に、研磨工具3の回転軸を中心として回転軸と直交する投影面において研磨面3bの外縁と同心円状をなす空孔3cとを備える。台皿3aは、被研磨物であるレンズ1の形状を略反転させた所定の曲率半径をなすよう形成され、その表面にポリウレタン等の粘弾性シートを貼り付けることにより、所定の曲率半径を有する研磨面3bを形成する。図2および3では4枚の粘弾性シートを貼り付けて、4面の研磨面3bとしているがこれに限定するものではない。本実施の形態において、研磨面3bは、空孔3cの開口部を通過する平面によって球面の頭頂部が切り取られるとともに、該平面と平行な別の平面によってその球面がさらに切り取られた球帯状をなしている。また、粘弾性シート間は溝部3eであり、溝部3eを介して研磨剤が研磨面3b全体に行き渡り、また、研磨されたスラッジが溝部3eから排出される。
図1に示すように、研磨工具3は、工具軸4の上端に接続され、工具軸4はスピンドル5と一体となる。スピンドル5は、回転モータ7に接続され、回転モータ7は、スピンドル5を回転可能に支持する下軸台座14に固定されている。回転モータ7(回転手段)は、図示しない制御装置の制御のもと、回転軸の軸心周りに研磨工具3を回転させる。下軸台座14は、上部が揺動部材9を貫通し、上部外周面を揺動部材9に一体的に取り付けてある。下軸台座14には、揺動モータ6が、回転軸が回転モータ7の回転軸と直交するように固定されている。揺動モータ6は、図示を省略した制御装置のもと、揺動部材9を揺動する。揺動モータ6の回転速度および回転数は、任意に制御可能である。揺動モータ6および揺動部材9は、揺動手段を構成する。
揺動部材9は、舟型形状をなし、下面が研磨装置100の本体に固定された揺動部材請け部10に支持されている。揺動部材受け部10は、揺動部材9との対向面を前記舟型形状の底面に対応した凹曲面形状にして揺動部材9を揺動可能に支持するとともに、揺動部材9が揺動する際の下軸台座14との干渉をなくすための開口部分(図示省略)を形成している。
揺動モータ6の駆動軸には、ギア6aが取り付けられており、ギア6aは円弧状のガイド8とかみ合った状態となっている。ガイド8は、研磨装置本体20に固定されており、揺動モータ6によりギア6aが回動しつつガイド8に沿って移動して下軸台座14が揺動し、揺動部材9および研磨工具3等が往復揺動するようになっている。
研磨工具3の上方には、貼付皿12に貼り付けにより保持されたレンズ1が配置されている。レンズ1は、凸球面状のレンズ加工面(レンズ球面)1aを研磨工具3に向けるとともに貼付皿12を保持具としてのホルダー2内に保持させることにより、ホルダー2に対して回転自在に支持されている。なお、貼付皿12とホルダー2は、図1では分離した状態であるが、研磨装置本体20を介して組み立てられる。ホルダー2はワーク軸11の下端側に接続され、ワーク軸11は、その上端に連結された加圧用エアシリンダー16のロッドにより上下動される。
加圧用エアシリンダー16は、バックプレート19の上面に固定した第1取付板19aに取り付けられ、図示を省略した制御装置のもと、研磨工具3に対してレンズ1を下降した後のレンズ1の加工時には、レンズ加工面1aを研磨工具3の研磨面3bに当接して加圧する。第1取付板19aおよびバックプレート19は、レンズ1加工中は上下動しない。
ワーク軸11の中心軸線は、研磨工具3の研磨面3bにおける曲率中心を通る軸線上に位置しており、バックプレート19の前面に固定した第2取付板19bにロッドを連結した粗動用エアシリンダー18により、バックプレート19および加圧用エアシリンダー16等を上下に移動するようになっている。粗動用エアシリンダー18は、研磨装置本体20に固定されて、ワーク軸11およびホルダー2が研磨装置本体20に穿設した孔20aを貫通して(図1では貫通していない状態で図示している)、レンズ1を研磨工具3に対向させるように配置されている。上記加圧用エアシリンダー16は、レンズ1を支持するホルダー2等を、下向きに移動する方向(鉛直方向下向き)に加圧している。
加圧用エアシリンダー16の下方のワーク軸11とバックプレート19には、それぞれ可動側と固定側とが対となって用いられる測定装置としてのリニアスケール17(位置検出器)が配してあり、加圧用エアシリンダー16によるワーク軸11の移動量を検出し、その移動量は図示を省略する表示器に表示されるようになっている。また、バックプレート19には、上下に位置調整可能なストッパー15が固定されており、バックプレート19、すなわちバックプレート19を介してレンズ1を支持するホルダー2等の上部全体を粗動用エアシリンダー18により下降した際、バックプレート19側のストッパー15が加工装置本体20に固定したストッパー(本体側)21に当て付くように配されている。
続いて、本実施の形態にかかる研磨装置100によるレンズ1の研磨について説明する。図4および図5は、本実施の形態にかかる研磨装置100でのレンズ1の研磨を説明する模式図(断面図および上面図)である。図6および図7は、従来の研磨工具による研磨を説明する模式図(断面図および上面図)である。
本実施の形態において、研磨装置100が行うレンズ1の研磨は、回転モータ7により回転軸Oを中心として研磨工具3を回転しながら、図4に示す揺動中心位置に対して一定の揺動幅で研磨工具3を揺動させることにより行なう。ここで、揺動中心位置は、図4に示すように、レンズ1の中心を通過するとともに回転軸Oと交わる直線Lが研磨面3bの球帯の幅方向の中心Wを通過する位置である。レンズ1は、研磨工具3の回転による摩擦力で、回転方向と同じ方向に連れ回される。レンズ1は、球帯状の研磨面3bにより研磨されるが、研磨面3bの内縁側(内径Dn)と外縁側(外径Dg)では周速が異なる。本出願人は、周速比が大きい場合に、レンズ1のレンズ加工面1aに中央部が基準となる参照レンズよりも高くなる中高や、低くなる中落ち等の面クセが発生し、面精度が低下することを見出した。
図6および7に示すように、従来の研磨工具3’は、研磨面3’bの中心から外縁までの全体でレンズ1を研磨するが、中心付近の周速Viは外縁近傍の周速Voと比べて非常に小さく、周速比Vo/Vi(=研磨面3bの内径に対する外径の比Dg/Dn)は10以上と非常に大きいものであった。
本実施の形態の研磨工具3は、図4および図5に示すように、研磨面3bの内側に、空孔3cが設けられ、球帯状の研磨面3bによりレンズ1を研磨する。本実施の形態では、研磨面の内縁側の周速Viと外縁側の周速Voの周速比Vo/Viは、従来の研磨工具に比べて小さくできるため、面クセの発生を抑制し、レンズ加工面1aの面精度を向上することができる。本実施の形態において、周速比Vo/Viは6.0以下であり、4.0以下であることが好ましく、3.0以下が特に好ましい。周速比Vo/Viが、1.0に近いほど面クセを抑制しうるが、1.0に近づくと、研磨工具3が大きくなり、作業性が悪くなるほか、研磨工具3のコストも上昇するため、2.0以上とすることが好ましい。
また、本実施の形態にかかる研磨工具3は、被研磨物であるレンズ1の外径に対する研磨面3bの球帯幅の比αR/αL(図4を参照。以下、「リング幅係数」という)が、0.9以上であることが好ましい。リング幅係数を0.9以上とすることにより、レンズ加工面1aの面精度をさらに向上することができる。リング幅係数は、0.9以上であれば1.0を超えてもよいが、リング幅係数が大きくなりすぎると、研磨工具3が大きくなることによる作業性の悪化や、研磨工具3のコストも上昇するため、1.1以下とすることが好ましい。
本実施の形態にかかる研磨工具は、研磨面の頭頂部に開口部を有する空孔を設けているため、内径と外径の比が小さい。即ち、本実施の形態にかかる研磨工具は、周速比が小さい球帯状の研磨面により被研磨物を研磨するため、面クセの発生を抑制して、面精度を向上することができる。
なお、上記の実施の形態では、ポリウレタン等の粘弾性シートを貼り付けた研磨工具を使用したが、台皿上に研磨砥粒を樹脂等で固定し、切削により研磨面を形成した研磨工具も使用することができる。図8Aは、本実施の形態の変形例1にかかる研磨工具3Aの断面図である。研磨工具3Aは、台皿3Aa上に、研磨砥粒を樹脂等で固定して円柱状の砥粒体とした後、所定の曲率半径を有する研磨面3Ab、空孔3Acおよび溝部3Aeが切削により形成される。本変形例では、研磨工具3Aの研磨面3Abの内径と外径の比を6.0以下とすることにより、実施の形態と同様に被研磨物の面精度を向上することができる。
また、本発明の実施の形態にかかる研磨工具の空孔は、研磨中にレンズに対して非接触となるように、なだらかな凹みをもたせるような形状であってもよい。図8Bは、本実施の形態の変形例2にかかる研磨工具3Bでのレンズ1の研磨を説明する模式図(断面図)である。研磨工具3Bは、台皿3Baの研磨面3Bbの内側に凹部3Bcを有する。台皿3Baは、実施の形態の台皿3aと同様に、被研磨物であるレンズ1の形状を略反転させた所定の曲率半径をなすよう形成され、その表面にポリウレタン等の粘弾性シートを貼り付けることにより、所定の曲率半径を有する研磨面3Bbを形成する。研磨面3Bbの内部には、研磨面3Bbの外縁と同心円状をなす凹部3Bcが設けられ、研磨工具3Bでレンズ1を研磨する際、図8Bに示すようにレンズ1は凹部3Bcと接触しない。本実施の形態の変形例2では、研磨面3Bbの内側に凹部3Bcを設けることにより、実施の形態と同様に、研磨面の内縁側(内径Dn)の周速Viと外縁側(外径Dg)の周速Voの周速比Vo/Viは、従来の研磨工具に比べて小さくできるため、面クセの発生を抑制し、レンズ加工面1aの面精度を向上することができる。
以上説明した実施の形態は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能である。
周速比Vo/Vi(研磨面の内縁側の周速Viと外縁側の周速Voの周速比;5.0、2.7、2.5、10.8)と、リング幅係数αR/αL(レンズの外径に対する研磨面の球帯幅の比;0.7、1.0、0.65)とをかえて、レンズを研磨工具により研磨し、研磨後のレンズ加工面の面精度を評価した。なお、周速比Vo/Viは、研磨面3bの内径に対する外径の比Dg/Dnに等しい。
(実施例1)
周速比Vo/Viを5.0、リング幅係数αR/αLを0.7としてレンズを研磨工具により研磨した。研磨の際の研磨工具の回転数は、800rpm、揺動角度は11.0±2.0°であり、レンズは曲率64mm、径21mmである。
(実施例2)
周速比Vo/Viを2.7、リング幅係数αR/αLを0.7としてレンズを研磨工具により研磨した。研磨の際の研磨工具の回転数は、800rpm、揺動角度は14.2±2.0°であり、レンズは曲率64mm、径21mmである。
(実施例3)
周速比Vo/Viを2.5、リング幅係数αR/αLを1.0としてレンズを研磨工具により研磨した。研磨の際の研磨工具の回転数は、800rpm、揺動角度は21.3±2.0°であり、レンズは曲率64mm、径21mmである。
(比較例)
周速比Vo/Viを10.8、リング幅係数αR/αLを0.65としてレンズを研磨工具により研磨した。研磨の際の研磨工具の回転数は、800rpm、揺動角度は7.5±2.0°であり、レンズは曲率64mm、径21mmである。
図9〜12は、実施例1〜3および比較例に係る研磨工具でそれぞれ研磨した後のレンズ面について、レンズのX方向およびY方向についての、参照レンズの基準球面の高さからの差分値を示す図である。
比較例である従来使用されている研磨工具は、周速比Vo/Viが10.8であり、リング幅係数αR/αLが0.65となるレンズを研磨しているが、図12に示すように、レンズ中央部が高くなる中高の面クセが発生している。これに対して、実施例1〜3のように周速比Vo/Viを6.0以下とすると、図9〜図11に示すように、面クセを低減できることが確認された。特に、リング幅係数αR/αLを0.9以上とした実施例3では、さらに面クセが低減され、面精度が向上することが確認された。
1 レンズ
2 ホルダー
3、3A、3’、3B 研磨工具
3a、3Aa、3Ba 台皿
3b、3’b、3Ab、3Bb 研磨面
3c、3Ac 空孔
3e、3Ae 溝部
3Bc 凹部
4 工具軸
5 スピンドル
6 揺動モータ
6a ギア
7 回転モータ
8 ガイド
9 揺動部材
10 揺動部材受け部
11 ワーク軸
12 貼付皿
14 下軸台座
15 ストッパー
16 加圧用エアシリンダー
17 リニアスケール
18 粗動用エアシリンダー
19 バックプレート
19a 第1取付板
19b 第2取付板
20 研磨装置本体
20a 孔
21 ストッパー(本体)
100 研磨装置

Claims (4)

  1. 所定の曲率半径を有する研磨面と、
    前記研磨面の内側に、回転軸を中心として回転軸と直交する投影面において前記研磨面の外縁と同心円状をなす空孔と、
    を備え、前記研磨面は球帯状をなし、前記研磨面の内径に対する外径の比が1.0より大きく6.0以下であることを特徴とする研磨工具。
  2. 被研磨物の外径に対する前記研磨面の球帯幅の比が0.9以上であることを特徴とする請求項1に記載の研磨工具。
  3. 請求項1または2に記載の研磨工具を使用した研磨方法であって、
    前記研磨工具を、前記回転軸を中心として回転しながら、
    前記被研磨物の中心を通過するとともに前記回転軸と交わる直線が前記研磨面の球帯の幅方向の中心を通過する位置を基準点として、一定の揺動幅で前記被研磨物と前記研磨工具との相対角度を変化させて前記被研磨物を研磨することを特徴とする研磨方法。
  4. 請求項1または2に記載の研磨工具と、
    前記被研磨物を前記研磨工具の研磨面に当接して加圧する加圧手段と、
    前記回転軸を中心として前記研磨工具を回転させる回転手段と、
    前記被研磨物の中心を通過するとともに前記回転軸と交わる直線が前記研磨面の球帯の幅方向の中心を通過する位置を基準点として、一定の揺動幅で前記被研磨物と前記研磨工具との相対角度を変化させる揺動手段と、
    を備えることを特徴とする研磨装置。
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