JPWO2015056462A1 - コールセンタシステム、およびプログラム - Google Patents

コールセンタシステム、およびプログラム Download PDF

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Abstract

自動呼分配装置を各種のシグナリングの仕様に対応させずとも、各種のシグナリングの仕様にて稼動させることのできるコールセンタシステムを提供することを目的とする。呼び出し元端末101は、コールセンタ100に対してシグナリングとは別の信号を発信する仮想呼装置105を有する。コールセンタ100は、仮想呼装置105からの信号受信を契機として、コールセンタ端末群102から一の端末を選定する自動呼分配装置118を有する。更に、呼び出し元端末101及びコールセンタ100の双方は、それぞれ、自動呼分配装置118が選定した呼び出し先端末113又は呼び出し元端末101の一方に対して他方の通話機IDを渡し、一方に対して他方への通話機IDに基づいて実際の呼を発信するシグナリングを開始させる通話機制御装置107、115を備える。

Description

本発明は、コールセンタを運用するためのシステム及びプログラムに関する。
コールセンタシステムにおいて、顧客はコールセンタを呼び出してエージェントと通話するために、電話などの通話システムを用いてコールセンタへ呼(コール)を発信する。この呼を適切なエージェントへ分配することはコールセンタシステムの主要な処理であり、この分配を自動的に行う装置として自動呼分配装置(Automatic Call Distributor:ACD)が知られている。
上記顧客とは、コールセンタを呼び出す者であり、生徒やサービス利用者なども含まれる。上記エージェントとは、コールセンタにおいて呼び出される者であり、先生やオペレーターやサービス提供者なども含まれる。
一般的な通話システムでは、通話機が別の通話機に対して呼を発信すると、発信元通話機と発信先通話機の間に通信路が確保され、通話が開始される。このような通話の制御はシグナリングと呼ばれる。たとえば、PSTN(公衆交換電話網)であれば、電話をかける側が電話番号を指定すると発信元電話機から呼が発信され、交換機処理を経て、電話番号の示す発信先電話機へ呼が着信し、電話を受ける側が受話器をとると通話が開始される。
従来の自動呼分配装置は、上記発信元通話機と上記発信先通話機との間のシグナリングに割り込むことによって、一つの発信元通話機からの呼に対して複数の通話機の中から適切な通話機を発信先として割り当てて通話を開始させる。たとえば、自動呼分配装置は電話番号を持ち、顧客は自動呼分配装置の電話番号を指定して呼を発信し、自動呼分配装置は着信した呼を適切なエージェントの担当する通話機へ分配することによって顧客の通話機とエージェントの通話機の間で通話を開始させる。
例えば、特許文献1には、自動呼分配装置に着信した呼をエージェントのグループの中で分配するシステムが開示されている。
また近年、遠隔地間の通話システムはISDNやSIP電話のようにそれぞれシグナリングの仕様が標準化されているシステムのほか、Webカメラやスマートフォンの普及とともにメーカー独自のシグナリング仕様に基づく通話システム、例えばFaceTime(登録商標、非特許文献1)やSkype(登録商標、非特許文献2)などが広く利用されるようになった。
また近年、新たな通話システムのためのAPIとして、WebRTCの標準化が進められている。
特許第3934543号
FaceTime、[online]、[平成26年3月11日検索]、インターネット<URL:http://www.apple.com/ios/facetime/> Skype、[online]、[平成26年3月11日検索]、インターネット<URL:http://www.skype.com/> WebRTC、[online]、[平成26年3月11日検索]、インターネット<URL:http://www.webrtc.org/>
現在、PSTNやSIP電話のほか、上記のメーカー独自のシグナリング仕様に基づくものなど様々な通話システムがあり、顧客は自由に選択することができる状況にある。メーカー独自の通話システムのなかでも特に、はじめからスマートフォンに組み込まれている通話システム(例えば、非特許文献1)は、顧客にとってインストールの手間を要さないため利用しやすい。このため、コールセンタシステムも様々な通話システムに対応できることが望ましい。
従来のコールセンタシステムにおける自動呼分配装置は、通話機間のシグナリングに割り込むため、シグナリングの仕様に沿って動作させる必要がある。このため、顧客が自由に通話システムを選択できるように自動呼分配装置を複数の通話システムに対応させる場合、通話システム毎に異なるシグナリング仕様に沿った処理が必要とされる分、単独の通話システムに対応させるよりも開発コストがかかる。
非特許文献3のWebRTCがWebの普及とともに登場したように、今後も技術背景の変化とともに新しい通話システムや通話システムのためのAPIが登場すると予想される。顧客が自由に通話システムを選択できるようにするためには、将来にわたり自動呼分配装置を新しく登場する通話システムのシグナリング仕様に対応させる必要があるため、その開発コストは低いほうが望ましい。
とくに、上記のメーカー独自のシグナリング仕様に基づく通話システムの場合、そもそもメーカーからシグナリング仕様が公開されないこともあるため、その場合は自動呼分配装置を設けることができない。
ただし、メーカー独自のシグナリング仕様に基づく通話システムにおいて、シグナリング仕様は公開されていなくとも、システム連携のために外部から呼の発信を開始させるAPIが提供されている場合がある(例えば、非特許文献1、非特許文献2)。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、自動呼分配装置を各種のシグナリングの仕様に対応させずとも、各種のシグナリングの仕様にて稼動させることのできるコールセンタシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るコールセンタシステムは、エージェントが通話に用いる複数のコールセンタ端末を有するコールセンタと顧客が通話に用いる呼び出し元端末とを備えるコールセンタシステムであって、前記呼び出し元端末が有し、前記コールセンタに対してシグナリングとは別の信号を発信する仮想呼装置と、前記コールセンタが有し、前記仮想呼装置からの前記信号受信を契機として、前記複数のコールセンタ端末から一の端末を選定する自動呼分配装置と、前記呼び出し元端末及び前記コールセンタの双方がそれぞれ有し、前記自動呼分配装置が選定した前記コールセンタ端末又は前記呼び出し元端末の一方に対して他方の通話機IDを渡し、前記一方に対して前記他方への前記通話機IDに基づいて実際の呼を発信するシグナリングを開始させる通話機制御装置と、を備えること、を特徴とする。
プログラムによりコンピュータを上記コールセンタシステムとして機能させるようにしてもよい。
本発明によって、自動呼分配装置はシグナリングに関与しないので、複数の通話システムに対応させるために通話システム毎に異なるシグナリング仕様に沿った処理を実装する必要はなく、一方で呼び出し元端末の仮想呼装置からはシグナリングとは別に信号を受信でき、その信号を契機として呼の分配を実現できるから、コールセンタシステムを容易に各種シグナリング仕様の通話システムに対応させることが可能となる。また、例えシグナリング仕様が未公開であったとしても、コールセンタシステムを容易に各種シグナリング仕様の通話システムに対応させることが可能となる。
本発明の一実施形態であるコールセンタシステムの概略的なブロック図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、呼び出し元端末がコールセンタを呼び出す動作フローチャートの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、複数のハイパーリンクを有するWebページを有する呼び出し装置の一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、仮想呼の記述方法の一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、送信先記憶装置がネットワークIDを記憶する方法の一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、コールバック処理の動作フローチャートの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、呼び出し元端末と呼び出し先コールセンタ端末との間の通話が開始した後、通話を終了するまでの動作フローチャートの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、通話状態入力装置を有する通話状態判定装置の概略的なブロック図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、自動呼分配装置の概略的なブロック図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、自動呼分配装置の動作フローチャートの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、エージェント状態記憶部の用いるテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、顧客状態記憶部の用いるテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、履歴記憶部の用いるテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、複数のボタンを有する呼び出し装置の画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、送信先記憶装置の用いるテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、タイマー処理を行う呼び出し装置の概略的なブロック図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、タイマー処理を行う呼び出し装置の動作フローチャートの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、コンタクト許可ダイアログの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、エージェント状態記憶部の用いるテーブルのスキルを省略した一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、通話プロセス監視装置を有する通話状態判定装置の概略的なブロック図である。 本発明の一実施形態である端末が通話機を複数有するコールセンタシステムの概略的なブロック図である。 本発明の一実施形態である端末が通話機を複数有するコールセンタシステムにおける、通話機種指定を有する仮想呼の一例を示す図である。 本発明の一実施形態である端末が通話機を複数有するコールセンタシステムにおける、呼び出し装置の一例を示す図である。 本発明の一実施形態である端末が通話機を複数有するコールセンタシステムにおける、呼び出し装置の有するハイパーリンクの一例を示す図である。 本発明の一実施形態である端末が通話機を複数有するコールセンタシステムにおける、呼び出し元端末がコールセンタを呼び出す動作フローチャートの一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるコールセンタシステムにおける、エージェント状態記憶部の用いるテーブルの一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を添付の図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1に、第1実施形態によるコールセンタシステムの概略的なブロック図の一例を示す。コールセンタシステムは、コールセンサ100と呼び出し元端末101とを有する。コールセンタ100はコールセンタ端末群102とルーティング装置103を有する。顧客は、読み出し元端末101を所有し、呼び出し元端末101を用いてコールセンタ100を呼び出す。コールセンタ100の呼び出しは複数の顧客の複数の端末から行われることが想定され、呼び出し元端末101はそのうちの1つの端末を示す。ルーティング装置103は呼び出し元端末101からの呼び出しに対し、コールセンタ端末群102に含まれる端末の1つを呼び出し先コールセンタ端末113として割り当てる。コールセンタ端末群102に属し、呼び出し元端末101に割り当てられていない各コールセンタ端末を未割当コールセンタ端末群112と呼ぶ。
上記呼び出し元端末101と、上記コールセンタ端末群102に含まれる各端末と、上記ルーティング装置103は、ネットワークを介して他の機器と通信が可能なコンピュータを備えた機器であり、コンピュータがプログラムを処理することによって実現される。このプログラムはコンピュータのハードディスクドライブにインストールして使用される。また、このプログラムはDVD−ROMやサーバに記憶されて配布可能である。
上記呼び出し元端末101と、上記コールセンタ端末群102に含まれる各端末と、上記ルーティング装置103は、例えば、サーバ、スマートフォン、タブレットパソコン、携帯電話、ノートパソコン、デスクトップパソコン、携帯ゲーム機等である。
上記呼び出し元端末101と、上記コールセンタ端末群102と、上記ルーティング装置103の使用場所はそれぞれ同じ施設内である必要はなく、ネットワークを介して接続された遠隔地でもよい。上記コールセンタ端末群102も同じ施設内の他、遠隔地に分散配置されていてもよい。
上記呼び出し元端末101と、上記コールセンタ端末群102に含まれる各端末と、上記ルーティング装置103は、それぞれネットワーク上における接続先を定める識別記号としてネットワークIDを有する。ネットワークIDは、例えば、IPアドレスとポート番号の組や、MACアドレスや、FQDNや、URL等がある。
呼び出し元端末101は、顧客がコールセンタ100への呼び出し操作を行う呼び出し装置104と、上記呼び出し操作に応じてルーティング装置103へ仮想呼を送信する仮想呼装置105と、エージェントとの通話を行う呼び出し元通話機106と、仮想呼装置105からの指示を受けて呼び出し元通話機106を制御し発信方式が通常発信方式の場合に実際の呼の発信を開始させる呼び出し元通話機制御装置107とを有する。呼び出し元通話機106は、一のシグナリング仕様を有し、呼び出し元端末101にプリインストール又はネットワーク上のサーバからダウンロード可能な各種電話アプリの1つである。
仮想呼装置105は、上記仮想呼を生成する仮想呼生成装置108と、上記仮想呼の送信先であるルーティング装置103のネットワークIDを記憶する送信先記憶装置109と、前記ネットワークIDに対して仮想呼を送信する仮想呼送信装置110と、ルーティング装置103からの応答を受信するルーティング受信装置111とを有する。
呼び出し先コールセンタ端末113は、顧客との通話を行う呼び出し先通話機114と、呼び出し先通話機114を制御して発信方式がコールバック方式の場合に呼の発信を開始させる呼び出し先通話機制御装置115と、呼び出し先通話機114の通話状態を判定してルーティング装置103へ通知する通話状態判定装置116と、上記仮想呼の有するコンテキスト情報をルーティング装置103から取得して、呼び出し先コールセンタ端末113に表示するコンテキスト表示装置117とを有する。
上記呼び出し元通話機106と上記呼び出し先通話機114は、それぞれ固有の通話機IDによって区別可能な通話機のうちの1つであり、自らの通話機IDと異なる通話機IDを持つ通話機と接続し、コミュニケーションすることができる。
上記固有の通話機IDによって区別可能な通話機の一例として、PSTNと接続されて固有の電話番号を通信機IDとしてもつ有線式加入電話や移動体加入電話がある。
上記固有の通話機IDによって区別可能な通話機の一例として、SIP電話がある。
上記固有の通話機IDによって区別可能な通話機の別の例として、非特許文献1、非特許文献2による通話機がある。
上記固有の通話機IDによって区別可能な通話機の別の例として、通話システムのためのAPIを用いて実装された通話機がある。通話システムのためのAPIとは例えば、W3Cによる標準化が進められているWebRTCや、Adobe社によるRTMP等がある。
上記通話機IDの例として、数字や記号を含む文字の列がある。
上記通話機IDの別の例として、メールアドレスを通話機IDとして用いる。
上記通話機IDの別の例として、端末のネットワークIDを通話機IDとして用いる。
上記コミュニケーションとは、音声、映像、静止画像、文字チャット等を用いた相互のやりとりである。
ルーティング装置103は、呼び出し元端末101からの呼び出しに対し、コールセンタ端末群102に含まれる端末の1つを呼び出し先コールセンタ端末113として割り当てる自動呼分配装置118と、呼び出し元通話機106と呼び出し先通話機114のどちらから実際の呼を発信するかを決定する発信方式判定装置119とを有する。
このような構成を有するコールセンタシステムにおいて、自動呼分配装置118は、シグナリングに割り込むことなく、シグナリングの処理から外されている。但し、自動呼分配装置118は、呼び出し先コールセンタ端末113の選定の役割は負っており、その役割のために仮想呼装置105から仮想呼を受け取る。仮想呼装置105は、仮想呼を生成して自動呼分配装置118へ送信する仮想呼送信装置である。仮想呼は、シグナリングとは別系統の信号であり、自動呼分配装置118が処理可能なプロトコルに準拠し、呼び出し先コールセンタ端末113の選定の契機となる信号であり、謂わば選定要求信号である。第1の実施形態では、仮想呼に選定の材料となる選定材料情報を含む。
そして、このコールセンタシステムでは、シグナリングの処理は、呼び出し元通話機106と呼び出し先通話機114が行い、自動呼分配装置118はシグナリング処理に関与しない。自動呼分配装置118は、仮想呼装置105から受け取った仮想呼に基づいて呼び出し先コールセンタ端末113を選定し、選定された呼び出し先通話機114と呼び出し元通話機106との間でシグナリング処理が行われ、実際に発呼される。実際の発呼は、発信方式に従ってルーティング装置103が一方に他方の通話機IDを渡し、通話機IDを渡された側が他方とのシグナリング処理を開始する。
図2は、このようなコールセンタシステムにおける呼び出し元端末101がコールセンタ100を呼び出す動作フローチャートを示す図の一例である。以下、この図2を参照して、呼び出し元端末101とコールセンタ100の動作について説明する。
ステップS1において、顧客が呼び出し装置104からコールセンタ100への呼び出し操作を行うと、呼び出し装置104が仮想呼装置105へ呼び出し開始信号を送信し、ステップS2へ進む。
図3は、呼び出し装置104を示す図の一例である。呼び出し装置104は、呼び出し先選定情報の生成に必要な情報が顧客によって入力される所謂マンマシンインターフェースであり、コールセンタ100に対応付けられている。この呼び出し装置104は、Webブラウザで動作するWebページ300として各種コールセンタ100ごとに実装され、Webページ300は複数のハイパーリンクと顧客名入力フォーム304を有し、顧客は顧客名入力フォーム304に自分の名前を入力するか空欄のままとして、前記ハイパーリンクのうち1つを選択することによって、上記コールセンタ100の呼び出しを行う。図3では、Webページ300上には顧客が選択することのできる3つのハイパーリンクとしてハイパーリンク301とハイパーリンク302とハイパーリンク303が表示され、ハイパーリンク301には呼び出し用件を示す文字列として「営業に関するお問い合わせ」と記述され、ハイパーリンク302には呼び出し用件を示す文字列として「サポートに関するお問い合わせ」と記述され、ハイパーリンク303には呼び出し用件を示す文字列として「その他のお問い合わせ」と記述されている。
図3に示したようにWebページ上のハイパーリンクを選択することをコールセンタ100の呼び出し操作とすることには、Webページ上の情報とコールセンタ100の呼び出しを関連付けることのできる利点がある。たとえば、商品の販売情報を表示するWebページ上に、その商品に対する顧客からの問い合わせのためにコールセンタ100を呼び出し可能なハイパーリンクを設けることによって、販売支援を行うことができる。また、ハイパーリンクの選択は一般的な操作であるため、Webページ上のハイパーリンクを選択することをコールセンタ100の呼び出し操作とすることは、顧客にとって負担が小さい。
上記ハイパーリンクを顧客が選択する方法の例として、マウスでクリックする方法、指でタッチする方法等がある。
ステップS2において、仮想呼装置105が呼び出し装置104から呼び出し開始信号を受信すると、仮想呼生成装置108は、上記仮想呼を生成し、ステップS3へ進む。上記仮想呼は、適切な呼び出し先コールセンタ端末113を特定する情報や呼び出し元端末101に関する情報や呼び出し元端末101を利用する顧客に関する情報を示すコンテキスト情報を有する。上記コンテキスト情報はルーティング装置103によって適切なエージェントの割り当てを判定するために用いられる。また、上記コンテキスト情報はコンテキスト表示装置117上に表示され、エージェントが顧客と通話する際の参考とされる。
図4は、上記仮想呼をXML形式を用いて記述した図の一例である。上記仮想呼は複数種類のコンテキスト情報を有し、<仮想呼>要素400の持つ複数の子要素によって上記複数種類のコンテキスト情報を表現する。以下、この図4を参照して上記仮想呼の有する複数種類のコンテキスト情報について説明する。
上記仮想呼は上記コンテキスト情報として、ルーティング装置103が発信方式を定めるために用いる発信方式指定を有する。上記発信方式の取り得る内容の候補としては、呼び出し元通話機106から呼び出し先通話機114へ実際の呼を発信する通常発信方式と、呼び出し先通話機114から呼び出し元通話機106へ実際の呼を発信するコールバック方式を有する。図4において、上記発信方式指定は<仮想呼>要素400の持つ子要素である<発信方式指定>要素401として表現される。発信方式を定めない場合は、<発信方式指定>要素401は空要素とする。
上記仮想呼は上記コンテキスト情報として、呼び出し元URLを有する。上記呼び出し元URLは、上記呼び出し操作の行われた呼び出し装置104から仮想呼生成装置108が取得したWebページ300のURLである。図4において、上記呼び出し元URLは<仮想呼>要素400の持つ子要素である<呼び出し元URL>要素402として表現される。
上記仮想呼は上記コンテキスト情報として、ルーティング装置103が呼び出し元端末101へネットワーク応答を返すための呼び出し元ネットワークIDを有する。上記呼び出し元ネットワークIDとは、呼び出し元端末101のネットワークIDである。図4において、上記呼び出し元ネットワークIDは<仮想呼>要素400の持つ子要素である<呼び出し元ネットワークID>要素403として表現される。なお、上記発信方式がコールバック方式である場合、ルーティング装置103は呼び出し元端末101へネットワーク応答を返さないため、<呼び出し元ネットワークID>要素403は空要素としてよい。
上記仮想呼は上記コンテキスト情報として、呼び出し元通話機IDを有する。上記呼び出し元通話機IDは呼び出し元通話機106の通話機IDであり、コールセンタ側から顧客へコールバックする場合に、呼び出し先通話機114から呼び出し元通話機106へ呼を発信するために必要となる。図4において、上記呼び出し元通話機IDは<仮想呼>要素400の持つ子要素である<呼び出し元通話機ID>要素404として表現される。なお、上記発信方式が通常発信方式である場合、呼び出し先通話機114が呼び出し元通話機106へ発信することはないため、<呼び出し元通話機ID>要素404は空要素としてよい。
上記仮想呼は適切な呼び出し先コールセンタ端末113を選定するために必要な選定材料情報を記述するコンテキスト情報として、呼び出し用件を有する。図4において、上記呼び出し用件は<仮想呼>要素400の持つ子要素である<呼び出し用件>要素405として表現される。上記呼び出し用件は、例えば、「営業に関するお問い合わせ」やそれを短縮した「営業」や、「サポートに関するお問い合わせ」やそれを短縮した「サポート」である。
上記呼び出し用件を定める方法は、図3のWebページ300の有する複数のハイパーリンクのそれぞれに異なる用件を対応付けておき、顧客が前記複数のハイパーリンクのうち一つを選択することによって上記呼び出し操作を行ったとき、選択されたハイパーリンクと対応付けられた用件を仮想呼生成装置108が取得し、上記呼び出し用件として定める。
上記仮想呼は上記コンテキスト情報として、呼び出し元名前を有する。上記呼び出し元名前とは、上記呼び出し操作を行った顧客の名前である。図4において、上記呼び出し元名前は<仮想呼>要素400の持つ子要素である<呼び出し元名前>要素406として表現される。上記呼び出し操作を行った顧客が匿名である場合は、<呼び出し元名前>要素406は空要素とする。
上記呼び出し元名前を定める方法は、顧客名入力フォーム304に入力された値を仮想呼生成装置108が取得し、上記呼び出し元名前として定める。顧客名入力フォーム304が空欄である場合は、匿名として扱う。
ステップS3において、仮想呼送信装置110は、送信先記憶装置109から、呼び出し先のコールセンタ100の有するルーティング装置103のネットワークIDを取得した後に、ステップS4へ進む。
図5は、送信先記憶装置109がネットワークIDを記憶する方法を示す図の一例である。ステップS3において、送信先記憶装置109は、ルーティング装置103のネットワークIDであるURLの値を、図5に示すようなHTML要素を用いて、a要素のhref属性の値として記憶する。
ステップS3において、仮想呼送信装置110は、ステップS1において顧客の選択したWebページ300上のハイパーリンクからルーティング装置103のネットワークIDを取得する。図3のWebページ300の有するハイパーリンクは図5に示すようなHTML要素と対応付けられており、たとえば、「営業に関するお問い合わせ」と書かれたハイパーリンク301をWebブラウザでレンダリングするためのHTML要素としては、図5に示したHTML要素が対応しており、ステップS1において顧客がハイパーリンク301を選択した場合は、対応するHTML要素のhref属性の示すURL「http://acd.○○○○○○.co.jp/」がルーティング装置103のネットワークIDとして、仮想呼送信装置110によって取得される。
ステップS4において、仮想呼送信装置110は、ステップS3で取得したネットワークIDを持つルーティング装置103に対して上記仮想呼を送信し、ステップS5へ進む。
ステップS4において、仮想呼送信装置110による上記仮想呼の送信は、Webブラウザに搭載される通信APIであるXMLHttpRequestを用いたネットワーク接続スクリプトによって行う。上記XMLHttpRequestを用いることにより、一般的なWebブラウザ上で非同期的な通信処理を実現できる。
ステップS5において、ルーティング装置103の有する自動呼分配装置118は、仮想呼送信装置110から受信した上記仮想呼と、コールセンタ端末群102の状態を入力とした呼分配処理を行い、上記呼分配処理の結果として、呼び出し元端末101に呼び出し先コールセンタ端末113を割り当てて、ステップS6へ進む。上記呼分配処理の詳細は後に記述する。
ステップS6において、発信方式判定装置119は、上記仮想呼に含まれる発信方式指定に基づいて、発信方式を決定する。決定された発信方式がコールバック方式であるならばステップS7へ進み、通常発信方式であればステップS8へ進む。
ステップS6において、発信方式判定装置119が発信方式を決定する方法の一例として、上記仮想呼が、上記発信方式指定を有する場合は、上記発信方式指定の内容を発信方式と定め、上記発信方式指定を有さない場合は、通常発信方式を発信方式として定める。
ステップS7において、コールセンタ100は呼び出し先通話機114から呼び出し元通話機106へのコールバック処理を行う。上記コールバック処理の詳細は後に記述する。
ステップS8において、ルーティング受信装置111はルーティング装置103から、呼び出し先通話機114の通話機IDを受信して、ステップS9へ進む。上記通話機IDの受信も、上記XMLHttpRequestを用いたネットワーク接続スクリプトによって行う。
ステップS9において、コンテキスト表示装置117は、ルーティング装置103が受信した上記仮想呼の有するコンテキスト情報を、呼び出し先コールセンタ端末113を操作するエージェントのために表示して、ステップS10へ進む。
上記仮想呼の有するコンテキスト情報は、上記呼び出し元URLや、上記呼び出し用件や、上記呼び出し元名前、などを有しており、これらは呼び出し先コールセンタ端末113を操作するエージェントにとって、顧客対応の際の参考となる。
ステップS10において、呼び出し元通話機制御装置107は、ルーティング受信装置111の受信した上記呼び出し先通話機114の通話機IDを受け取り、呼び出し元通話機106に対して、呼び出し先通話機114の通話機ID宛てに実際の呼の発信を開始することを指示する制御コマンドを送信し、ステップS11へ進む。
上記のような呼び出し元通話機制御装置107を実現する方法の一例として、スマートフォン用OSにおいてWebブラウザとスマートフォン用の通話機アプリとを連携動作させるURL schemeを、Webブラウザ上で動作するスクリプトを用いて呼び出すことによって、上記通話機アプリから特定の通話機IDに対して呼の発信を開始するように指示できる。たとえば、呼び出し先通話機114の通話機IDが「callee@○○○○○○.co.jp」である場合、スマートフォン用のWebブラウザからスマートフォンに搭載された前記FaceTimeに対して実際の呼の発信を開始させるためのURL schemeは「facetime://callee@○○○○○○.co.jp」という短い文字列である。
ステップS11において、呼び出し元通話機106は、呼び出し先通話機114の通話機IDへ呼を発信し、ステップS12へ進む。
ステップS12において、呼び出し先通話機114は、呼び出し元通話機106からの呼を着信し、呼び出し先通話機114に固有の方法で呼び出し先コールセンタ端末113を操作するエージェントに着信を知らせて、ステップS13へ進む。
上記呼び出し元通話機114への着信をエージェントに知らせる方法の例としては、呼び出し先コールセンタ端末113から着信音を鳴らすことや、呼び出し先コールセンタ端末113をバイブレーションさせることや、呼び出し先コールセンタ端末113の有する表示装置に着信を示す文字や画像を表示すること、等がある。
ステップS13において、呼び出し先コールセンタ端末113を操作するエージェントが、上記呼び出し元通話機106からの呼の着信に対する応答操作を行うと、通話状態判定装置116は、呼び出し先通話機114が通話状態になったことを通話開始通知としてルーティング装置103へ通知して、ステップS14へ進む。ルーティング装置103が上記通話開始通知を受け取るよりも前に、ルーティング装置103で処理タイムアウトが発生した場合は、ステップS5へ戻る。
上記呼び出し元通話機106からの通話の着信に対する応答操作とは、例えば、エージェントが、受話器を取ることや、応答ボタンを押すこと、等がある。
ステップS14において、呼び出し元通話機106と呼び出し先通話機114との間で通話が開始し、上記呼び出し元端末101からコールセンタ100を呼び出す動作は終了する。
図6は、図2のステップS7におけるコールバック処理の動作フローチャートを示す図の一例である。以下、この図6を参照して、上記コールバック処理ついて説明する。
図2のステップS7におけるコールバック処理を開始すると、ステップS15へ進む。ステップS15において、ルーティング装置103は、呼び出し先通話機制御装置115へ呼び出し元通話機106の通話機IDを送信し、ステップS16へ進む。
ステップS16において、コンテキスト表示装置117は、ルーティング装置103が受信した上記仮想呼の有するコンテキスト情報を、呼び出し先コールセンタ端末113を操作するエージェントのために表示して、ステップS17へ進む。
上記仮想呼の有するコンテキスト情報は、上記呼び出し元URLや、上記呼び出し用件や、上記呼び出し元名前、などを有しており、これらは呼び出し先コールセンタ端末113を操作するエージェントにとって、顧客対応の際の参考となる。
ステップS17において、呼び出し先通話機制御装置115は、ルーティング装置103から受信した呼び出し元通話機106の通話機IDを受け取り、呼び出し先通話機114に対して、呼び出し元通話機106の通話機ID宛てに実際の呼の発信を開始することを指示する制御コマンドを送信し、ステップS18へ進む。
上記のような呼び出し先通話機制御装置115を実現する方法として、呼び出し元通話機制御装置107と同様に、上記URL schemeを用いる方法がある。
ステップS18において、呼び出し先通話機114は、呼び出し元通話機106の通話機IDへ呼を発信し、ステップS19へ進む。
ステップS19において、呼び出し元通話機106は、呼び出し先通話機114からの呼を着信し、呼び出し元通話機106に固有の方法で呼び出し元端末101を操作する顧客に着信を知らせて、ステップS20へ進む。
上記呼び出し先通話機114からの呼の着信を顧客に知らせる方法の例としては、呼び出し元端末101から着信音を鳴らすことや、呼び出し元端末101をバイブレーションさせることや、呼び出し元端末101の有する表示装置に着信を示す文字や画像を表示すること、等がある。
ステップS20において、呼び出し元端末101を操作する顧客が、上記呼び出し先通話機114からの呼の着信に対する応答操作を行うと、通話状態判定装置116は、呼び出し先通話機114が通話状態になったことを通話開始通知としてルーティング装置103へ通知して、ステップS21へ進む。ルーティング装置103が前記通話開始通知を受け取るよりも前に、ルーティング装置103で処理タイムアウトが発生した場合は、顧客が着信に応答しないことによる呼び出し失敗として、終了する。
上記呼び出し先通話機114からの通話の着信に対する応答操作とは、例えば、顧客が受話器を取ることや、応答ボタンを押すこと、等がある。
ステップS21において、呼び出し先通話機114と呼び出し元通話機106との間で通話が開始し、上記呼び出し元端末101からコールセンタ100を呼び出す動作は、コールセンタのエージェントから顧客へのコールバックという形で終了する。
図7は、呼び出し元通話機106と呼び出し先通話機114との間の通話が開始した後、通話を終了するまでの動作フローチャートの一例を示す図である。以下、この図7を参照して、呼び出し元端末101とコールセンタ100の動作について説明する。
呼び出し元通話機106と呼び出し先通話機114が通話を開始した場合、ステップS22へ進む。
ステップS22では、呼び出し元通話機106と呼び出し先通話機114はそれぞれ通話終了操作が行われるまで通話を継続し、呼び出し先通話機114を操作するエージェントが通話終了操作を行うか、もしくは呼び出し元通話機106を操作する顧客が通話終了操作を行うと、前記通話を終了してステップS23へ進む。
上記通話終了操作とは、通話機に固有の終了操作であり、例えば、受話器を置くことや、通話終了ボタンを押すこと、等がある。
ステップS23において、通話状態判定装置116は、呼び出し先通話機114が通話終了状態になったことをルーティング装置103へ通話終了通知として通知して、終了する。
図8に、通話状態判定装置116の概略的なブロック図の一例を示す。通話状態判定装置116は、通話状態入力装置800と通話状態通知装置801を有し、上記呼び出し先コールセンタ端末113を操作するエージェントは通話状態入力装置800を用いて、顧客との通話が開始したときには通話開始状態を入力し、顧客との通話が終了したときには通話終了状態を入力し、通話状態通知装置801は入力された前記通話開始状態もしくは前記通話終了状態をルーティング装置103へ送信する。
図9に、自動呼分配装置118の概略的なブロック図の一例を示す。自動呼分配装置118は、呼分配制御装置900と、顧客状態記憶部901と、エージェント状態記憶部902と、呼び出しタイマー903と、履歴記憶部904を有する。
図10は、自動呼分配装置118の動作フローチャートの一例を示す図である。以下、この図10を参照して、自動呼分配装置118の動作について説明する。
コールセンタ100が稼動開始すると、自動呼分配装置118を初期化するためにステップS24へ進む。
ステップS24において、呼分配制御装置900は、コールセンタ端末群102に含まれるすべての端末の情報を、エージェント状態を「待機中状態」としてエージェント状態記憶部902へ登録し、ステップS25へ進む。
上記エージェント状態の候補の一例としては、呼び出し元端末101を割り当て可能であることを示す「待機中状態」、呼び出し元端末101を割り当てられてから通話が開始するまでの「応答待ち状態」、顧客との通話中を示す「通話中状態」、離席していることを示す「離席状態」、等がある。
ステップS24において、エージェント状態記憶部902の一例として、図11に示すようなテーブルを用いて、一つのコールセンタ端末に対応するネットワークIDと通話機IDとエージェントのスキルとエージェント状態と通話相手と状態変更日時の組を一つの行として記憶する方法がある。前記エージェントのスキルは、顧客からの上記呼び出し用件への対応能力を示す。エージェント状態が上記「応答待ち状態」もしくは上記「通話中状態」のときは、前記通話相手には割り当てられた呼び出し元端末101のネットワークIDを格納し、そうでないときは空若しくは「なし」を格納する。状態変更日時にはエージェント状態が変化したときの日時を格納する。図11では、ネットワークIDが「op1.○○○○○○.co.jp」であるコールセンタ端末は、呼び出し元端末101を割り当て可能な「待機中状態」にあり、通話相手はまだいないため「なし」、「待機中状態」になった日時は「2013/2/1 00:00:00」である。 一方、ネットワークIDが「op2.○○○○○○.co.jp」であるコールセンタ端末は、顧客と「通話中状態」にあり、通話相手のネットワークIDは「c1.○○○○○○.co.jp:80」、通話中状態になった日時は「2013/2/1 22:00:00」である。
ステップS25において、呼分配制御装置900は、仮想呼送信装置110から上記仮想呼が着信するのを待ち、上記仮想呼が着信したならば、ステップS26へ進む。
ステップS26において、呼分配制御装置900は、着信した上記仮想呼を、顧客状態を「着信状態」として顧客状態記憶部901へ登録し、ステップS27へ進む。このステップS26から次のステップS27までの動作が、図2のステップS5における呼分配処理に該当する。
顧客状態の候補の一例としては、仮想呼が着信してから通話が開始するまでの「着信状態」、エージェントとの通話中を示す「通話中状態」、等がある。
ステップS26において、顧客状態記憶部901の一例として、図12に示すようなテーブルを用いて、一つの仮想呼に対応する呼び出し元端末101のネットワークIDと呼び出し元名前と呼び出し用件と顧客状態と通話相手と状態変更日時の組を一つの行として記憶する方法がある。顧客状態が上記「通話中状態」のときは、前記通話相手には通話中の呼び出し先コールセンタ端末113のネットワークIDを格納し、そうでないときは「なし」を格納する。前記状態変更日時には顧客状態が変化したときの日時を格納する。図12では、ネットワークIDが「c2.○○○○○○.co.jp:80」である呼び出し元端末は、「着信状態」にあり、通話相手はまだいないため「なし」、「着信状態」になった日時は「2013/2/1 22:00:01」である。 一方、ネットワークIDが「c1.○○○○○○.co.jp:80」である呼び出し元端末は、エージェントと「通話中状態」にあり、通話相手のネットワークIDは「op2.○○○○○○.co.jp」、通話中状態になった日時は「2013/2/1 22:00:00」である。
ステップS27において、呼分配制御装置900は、コールセンタ端末群102のうち適切なコールセンタ端末を呼び出し先コールセンタ端末113として上記仮想呼に割り当てて、ステップS28へ進む。
ステップS27において、呼び出し元端末101に呼び出し先コールセンタ端末113を割り当てる方法の一例として、エージェント状態記憶部902として図11に示すようなテーブルを用いて、呼び出し元端末101からの仮想呼の呼び出し用件とエージェントのスキルが等しく、かつ、エージェント状態が上記「待機中状態」であるコールセンタ端末のうち、状態変更日時が最も古いコールセンタ端末を割り当てる方法がある。
ステップS28において、呼分配制御装置900は、上記仮想呼を発信方式判定装置119へ通知し、ステップS29へ進む。なお、この通知を受けた発信方式判定装置119は、図2のステップS6において発信方式を判定する。
ステップS29において、呼分配制御装置900は、エージェント状態記憶部902に記憶された呼び出し先コールセンタ端末113のエージェント状態を「応答待ち状態」へ登録変更し、その通話相手を上記仮想呼の呼び出し元ネットワークIDに登録変更し、その状態変更日時を現在日時へ登録変更し、ステップS30へ進む。
ステップS30において、呼分配制御装置900は、呼び出しタイマー903の応答タイマーを開始して、ステップS31へ進む。
ステップS31において、呼分配制御装置900は、上記呼び出しタイマー903からの応答タイムアウト通知を受信するよりも先に呼び出し先コールセンタ端末113の通話状態判定装置116から通話開始通知を受信した場合、ステップS32へ進み、上記通話状態判定装置116から通話開始通知を受信するよりも先に上記呼び出しタイマー903からの応答タイムアウト通知を受信した場合、ステップ37へ進む。
ステップS32において、エージェント状態記憶部902に記憶された呼び出し先コールセンタ端末113のエージェント状態を上記「通話中状態」へ登録変更し、その状態変更日時を現在日時へ登録変更し、顧客状態記憶部901に記憶された呼び出し元端末101からの仮想呼の顧客状態を上記「通話中状態」へ登録変更し、その通話相手を呼び出し先コールセンタ端末113のネットワークIDへ登録変更し、その状態変更日時を現在日時へ登録変更し、ステップS33へ進む。
ステップS33において、呼分配制御装置900は、通話状態判定装置116から上記通話終了通知を受信するのを待ち受け、上記通話終了通知を受信したならば、ステップS34へ進む。
ステップS34において、呼分配制御装置900は、顧客状態記憶部901から通話の終了した呼び出し元端末101からの仮想呼を削除し、ステップS35へ進む。
ステップS35において、呼分配制御装置900は、上記仮想呼の有するコンテキスト情報より取得した上記呼び出し元ネットワークIDと上記呼び出し元名前と、通話相手である呼び出し先コールセンタ端末113のネットワークIDと、現在日時と、の組を履歴記憶部904へ登録し、ステップS36へ進む。
ステップS35において、履歴記憶部904の一例として、図13に示すようなテーブルを用いて、上記呼び出し元ネットワークIDと、上記呼び出し元名前と、上記通話相手である呼び出し先コールセンタ端末113のネットワークIDと、現在日時との4つの項目の組を、それぞれ「呼び出し元ネットワークID」「呼び出し元名前」「通話相手」「状態変更日時」の列に割り当て、一つの行として記憶する方法がある。
ステップS36において、呼分配制御装置900は、エージェント状態記憶部902に記憶された呼び出し先コールセンタ端末113のエージェント状態を上記「待機中状態」へ登録変更し、その通話相手を「なし」へ登録変更し、その状態変更日時を現在日時へ登録変更し、ステップS25へ戻る。
ステップS37において、ルーティング装置103は処理タイムアウトを発生させて、ステップS36へ進む。
[第1実施形態の効果]
以上のように、第1実施形態では、顧客がコールセンタ100を呼び出すために呼び出し元端末101から上記仮想呼をルーティング装置103へ送信し、ルーティング装置103が複数の端末で構成されるコールセンタ端末群102のうちの1つの端末を呼び出し先コールセンタ端末113として割り当てる上記呼分配処理を行い、上記呼分配処理の結果に従って呼び出し元通話機106と呼び出し先通話機114の間に実際の呼が発信され、通話を行うようにした。
すなわち、ルーティング装置103をシグナリング処理から独立させ、呼び出し先コールセンタ端末113の選定に必要なコンテキスト情報は仮想呼として呼び出し元端末101から別途送信させるとともに、選定された呼び出し元コールセンタ端末113と呼び出し元端末101との間で直接シグナリング処理をさせるようにした。
これにより、ルーティング装置103は通話機から独立した仮想呼を用いた上記呼分配処理を行うことができるため、ルーティング装置103を複数の種類の通話機に対応させる際に、通話機の個別のシグナリング仕様に沿った処理を実装する必要はなく、上記仮想呼にのみ対応させるだけで済む。
また、上記仮想呼は通話機から独立し、ルーティング装置103はシグナリング処理に関与しないため、通話機のシグナリング仕様が公開されていない通話システムにおいてもルーティング装置103を設けることが可能である。
例えば、呼び出し元通話機制御装置107が制御する呼び出し元通話機106を上記Skype通話機とする場合、上記仮想呼を用いて自動呼分配装置118を呼び出すことによって発信先のSkype通話機のSkype番号を取得し、呼び出し元通話機制御装置107によって発信元のSkype通話機から発信先のSkype番号に対してSkype独自のシグナリング仕様に沿った実際の呼を発信させることができる。このように、仮想呼は上記Skype通話機に独自のシグナリング仕様からは独立している。
また、呼び出し元通話機制御装置107や呼び出し先通話機制御装置115が呼び出し元通話機106や呼び出し先通話機114に対して実際の呼を発信させる方法は、たとえば、呼び出し元通話機106ごとに異なる制御コマンドを用いる。多くの場合、この制御コマンドを用いて特定の通話機に対して呼を発信するために必要な情報は発信先の通話機を示すIDのみである。この通話機を示すIDの例は、PSTNの場合は電話番号、SIP電話の場合はSIPアドレス、上記FaceTimeは固有のID、上記SkypeはSkype番号である。通話機を外部から制御して発信先IDを持つ通話機に対して実際の呼の発信を開始させる方法としては、たとえば、上記FaceTimeはURL schemeと呼ばれるAPI、上記SkypeはSkype URIsと呼ばれるAPIを持つ。通話機がこのような呼の発信を開始させるAPIを有する場合、呼び出し元通話機制御装置107や呼び出し先通話機制御装置115が通話機に対して実際の呼を発信させることは容易である。
また、上記仮想呼は通話機から独立しているため、個々のシグナリング仕様に縛られることはなく、実際の呼のシグナリングには含まれていない顧客に関するコンテキスト情報も有することができる。たとえば、上記仮想呼は、上記FaceTimeの呼には含まれない、上記発信方式指定と、上記呼び出し元URLと、上記呼び出し用件と、のコンテキスト情報を有する。上記コンテキスト情報はルーティング装置103によって利用され、顧客の現在の状態や意図に沿ったエージェントの割り当てが行われる。
また、従来のコールセンタシステムにおける自動呼分配装置は、通話機間のシグナリングに割り込むため、発信された呼から得られる顧客に関するコンテキスト情報は、通話機固有のシグナリング仕様に含まれるものに限られる。たとえば、PSTNの場合、着信した呼から自動呼分配装置が得ることができるのはシグナリングに含まれる発信元の電話番号程度であり、これ以上のコンテキスト情報を得るには、いったん通話を開始して、自動音声応答(IVR)を用いるなどして顧客に用件等のコンテキスト情報を入力してもらう必要がある。この場合、顧客がどのような用件でコールセンタを呼び出したのか、顧客が現在どのような場所にいるのか、顧客は現在どのようなWebページを閲覧中か、といったコンテキスト情報を呼から取得して、コンテキスト情報に基づいて呼を適切に分配して通話を開始することはできない。一方、本実施形態によれば、コンテキスト情報が通話機固有のシグナリング仕様に含まれるものに限定されてないため、上記コンテキスト情報をコンテキスト表示装置117上に表示する等により、エージェントが顧客と通話する際に上記コンテキスト情報を参考にすることができる利点がある。
とくに上記呼び出し元URLからは、顧客が現在開いて見ているWebページの情報を知ることができるため、エージェントが上記呼び出し元URLを開いて見ることによって、顧客とエージェントの間で視覚的な情報の共有ができる利点がある。
また、上記コンテキスト情報が上記呼び出し用件を有することによって、上記呼び出し用件をエージェントに伝えることが可能となり、エージェントは顧客の呼び出し用件をあらかじめ知った上で応対することができる。
また、上記コンテキスト情報が上記呼び出し元名前を有することによって、上記呼び出し元名前をエージェントに伝えることが可能となり、エージェントは顧客の名前をあらかじめ知った上で応対することができる。
上記仮想呼は、上記発信方式指定をコンテキスト情報として有するため、コールセンタの呼び出しを上記通常発信方式にするか上記コールバック方式にするかを指定することができる。顧客にとってはコールバック方式のほうが通話料金が安くなるため、通常発信方式とコールバック方式を選択できるコールセンタシステムには利点がある。
上記仮想呼は、上記呼び出し用件をコンテキスト情報として有するため、自動呼分配装置118は上記呼び出し用件に対応するスキルを持つエージェントを優先的に割り当てることができる。
ルーティング装置103は、発信方式判定装置119を有し、発信方式判定装置119は上記発信方式指定に従って発信方式を決定することができるため、1つのルーティング装置で、上記通常発信方式と上記コールバック方式の2種類の発信方式に対応することができる利点がある。
通話状態判定装置116は、通話状態入力装置800を有することにより、通話機の種類に関わらず、呼び出し先通話機114の通話状態をルーティング装置103へ通知することができる利点がある。
また、第1実施形態では、呼び出し元端末101の有する呼び出し装置104と、仮想呼装置105と、呼び出し元通話機制御装置107と、をWebブラウザ上で動作させることができる。これにより、顧客がコールセンタ100を呼び出すために必要な動作環境はWebブラウザと呼び出し元通話機106のみであり、他の特別なプログラムをインストールしなくて済むという利点がある。
[変形例1]
第1実施形態の変形例として、呼び出し装置104は1つまたは複数のボタンを有し、ステップS1において顧客が呼び出し元端末101からコールセンタ100に対して行う呼び出し操作は、顧客が前記ボタンを押下するものとしてよい。
図14は、前記複数のボタンを有する呼び出し装置104の一例を示す図であり、呼び出し装置104は表示装置1400を有し、表示装置1400は顧客が押すことのできる3つのボタンとしてボタン1401とボタン1402とボタン1403を有し、それぞれ呼び出し用件を示す文字列「営業に関するお問い合わせ」「サポートに関するお問い合わせ」「その他のお問い合わせ」が記述されている。
上記仮想呼が上記コンテキスト情報として有する上記呼び出し用件を定める方法は、図13の表示装置1400の有する複数のボタンのそれぞれに異なる用件を対応付けておき、顧客の押下したボタンと対応付けられた用件を上記呼び出し用件とする。
図15は、送信先記憶装置109の一例を示す図であり、呼び出し先の候補となる複数のコールセンタのルーティング装置のネットワークIDは、図15に示すテーブルを用いて、コールセンタ毎に割り当てられたコールセンタIDとそれに対応するネットワークIDを一つの行として記憶する。
ステップS2において、仮想呼送信装置110が、送信先記憶装置109の記憶するネットワークIDを取得する方法は、図14の表示装置1400の有する複数のボタンのそれぞれにコールセンタIDを対応付けておき、顧客の押下したボタンと対応付けられたコールセンタIDに対応するネットワークIDを図15に示すテーブルより取得する。図15において顧客の押下したボタンと対応づけられたコールセンタIDが「1」の場合、前記コールセンタID「1」と同じ値を図15のテーブルのコールセンタIDの列から検索することによって、目的とするネットワークID「http://acd.○○○○○○.co.jp/」が仮想呼送信装置110によって取得される。
[変形例1の効果]
呼び出し元端末101がWebブラウザを持たない場合、Webブラウザ以外の表示装置の有するボタンを用いて呼び出し装置を実装することができる。
[変形例2]
呼び出し装置104を用いた上記コールセンタ100の呼び出し操作は、顧客による明示的な操作だけでなく、タイマー処理によって行われてもよい。
図16に、タイマー処理を行う呼び出し装置104の概略的なブロック図の一例を示す。 呼び出し装置104は、Webページ300に加えて、呼び出しタイマー1600と、タイマー呼び出しハイパーリンク記憶装置1601を有する。
呼び出しタイマー1600は、顧客がWebページ300を閲覧している時間を計るタイマーである。
タイマー呼び出しハイパーリンク記憶装置1601は、呼び出しタイマー1600によるタイマー処理によって選択されるハイパーリンクを1つ、記憶する。
図17は、タイマー処理を行う呼び出し装置104の動作フローチャートの一例を示す図である。以下、この図17を参照して、タイマー処理を行う呼び出し装置104の動作について説明する。
ステップS38では、顧客が呼び出し装置104の有するWebページ300を開くのを待ち、開いたならばステップS39へ進む。
ステップS39では、顧客がWebページ300を開いた時刻に呼び出しタイマー1600を開始させる。顧客がWebページ300を開いたまま、呼び出しタイマー1600の経過時間があらかじめ定められた時間TCに達した場合は、ステップS40へ進む。
ステップS40において、Webページ300上にコンタクト許可ダイアログを表示する。
図18に、前記コンタクト許可ダイアログの例を示す。コンタクト許可ダイアログ1800は、コンタクト許可メッセージ1801と、許可ボタン1802と、不許可ボタン1803と、を有する。
コンタクト許可メッセージ1801は、エージェントから顧客に対して通話してもよいかを尋ねる内容を有する。許可ボタン1802はコンタクト許可メッセージの内容について顧客が許可するためのボタンである。不許可ボタン1803はコンタクト許可メッセージの内容について顧客が許可しないためのボタンである。
ステップS40において、顧客が許可ボタン1802を押した場合、ステップS41へ進む。顧客が不許可ボタン1803を押した場合、終了する。
ステップS41において、呼び出し装置104は、タイマー呼び出しハイパーリンク記憶装置1601の記憶するハイパーリンクを自動的に選択することによって、呼び出し操作を実行する。
なお、ステップS40は省略してもよい。その場合、S39からS40へ進む代わりに、S41へ進み、コンタクト許可ダイアログ1800は表示されない。
[変形例2の効果]
顧客がWebページ300を開いたまま一定の時間が過ぎたということは、顧客はWebページ300の内容に興味を持ってじっくり読んでいるためであるという可能性がある。このとき、ハイパーリンクを自動的に選択してエージェントとの通話を開始することによって、エージェントから顧客へ声をかけることが可能となり、興味ある顧客に対する販売機会を得ることができる。
コンタクト許可ダイアログ1800を表示して、エージェントから顧客に対して通話してもよいかを尋ねるのは、エージェントと顧客とのコンタクト開始をスムーズにするためである。実世界の店舗では、販売員がお客様にはじめて声をかけるときには、「なにかお困りのことはございませんか?」「もしよろしければご案内さしあげますがいかがでしょうか?」と、話をしてよいかを確認することによって、お客様の都合に合わせた応対が行われている。コールセンタシステムでも同じように、声をかける代わりにコンタクト許可ダイアログ1800を表示して、話をしてよいかを確認することによって、顧客とエージェントとのコンタクト開始をスムーズなものにできると考えられる。
ステップS40を省略する場合、コンタクト許可ダイアログ1800を表示しないため、エージェントが顧客との通話を開始する際に、顧客は許可ボタン1802を押す操作をする必要がない。顧客がコールセンタシステムに不慣れの場合は、ステップS40を省略することによって、顧客の負担を少なくすることができる利点がある。たとえば、顧客がWebページ300を開いたまま一定の時間が過ぎたことは、不慣れな顧客が呼び出し装置104の操作方法が判らなくて困っているためであるという可能性がある。顧客にとって操作方法が判らない場合、許可ボタン1802を押す操作も判らない可能性があるので、このときは操作なしで自動的にエージェントが顧客に話しかけたほうが、顧客の助けとなると考えられる。
[変形例3]
図3において、Webページ300は顧客名入力フォーム304を持たなくてもよい。上記コンテキスト情報の上記呼び出し元名前は自動的に匿名となる。
[変形例3の効果]
上記呼び出し元名前を自動的に匿名とする場合、顧客が名前を入力する手間を省くことができる。
[変形例4]
ステップS27において、呼び出し先コールセンタ端末113を上記仮想呼に割り当てる方法は、図13に示すような履歴記憶部904のテーブルに登録された全コンタクト履歴において、その呼び出し元ネットワークID列の値と呼び出し元名前列の値の組が、図12に示すような顧客状態記憶部901のテーブルに登録された呼び出し元端末101のネットワークID列の値と呼び出し元名前列の値の組と一致するものを検索し、検索結果のうち、状態変更日時の最も新しいコンタクト履歴の有する通話相手の値をネットワークIDとして有し、かつ、エージェント状態が上記「待機中状態」であるコールセンタ端末を割り当てる方法としてよい。すなわち、仮想呼は、自動呼分配装置118に呼び出し先コールセンタ端末113の選定を行わせる単なる起動信号である。
[変形例4の効果]
履歴記憶部904のコンタクト履歴を参照することにより、ある呼び出し元端末101を利用した顧客に対して前回コンタクトしたエージェントと同じエージェントを割り当てることができる。
[変形例5]
ステップS27において、呼び出し先コールセンタ端末113を上記仮想呼に割り当てる方法は、エージェント状態記憶部902として図11に示すテーブルの代わりに図19に示すテーブルを用いて、エージェント状態が上記「待機中状態」であるコールセンタ端末のうち、状態変更日時が最も古いコールセンタ端末を割り当てる方法としてよい。すなわち、仮想呼は、自動呼分配装置118に呼び出し先コールセンタ端末113の選定を行わせる単なる起動信号である。
[変形例5の効果]
図19に示すテーブルは図11に示すテーブルからスキルの列を省略したものである。スキルの列を省略することにより、エージェントのスキルを考慮しないシンプルな形態のコールセンタを実現できる。
[変形例6]
ステップS6において、発信方式判定装置119が発信方式を決定する方法は、上記仮想呼が、上記呼び出し元通話機IDを有する場合に、発信方式をコールバック方式と定め、そうでない場合を通常発信方式と定めてもよい。これは、通常発信方式の場合、上記仮想呼が上記呼び出し元通話機IDを必ずしも有する必要がないため、上記呼び出し元通話機IDを有する場合は通常発信方式ではないと判断できるためである。
[変形例6の効果]
上記呼び出し元通話機IDの有無のみで発信方式を定められるため、上記仮想呼の上記発信方式指定を省略することのできる利点がある。
[変形例7]
ステップS6において、発信方式判定装置119が発信方式を決定する方法は、上記仮想呼が、上記呼び出し元ネットワークIDを有さない場合は、発信方式をコールバック方式と定め、そうでない場合を通常発信方式と定めてもよい。これは、上記仮想呼が呼び出し元ネットワークIDを有さない場合、ルーティング装置103が、呼び出し元端末101へ、通常発信方式の通話の発信のために必要な情報を通知できないためである。
[変形例7の効果]
上記呼び出し元ネットワークIDの有無のみで発信方式を定められるため、上記仮想呼の上記発信方式指定を省略することのできる利点がある。
[変形例8]
通話状態判定装置116は、通話機の実行するプログラムのプロセスを外部から監視可能な場合は、上記監視を用いて実現してもよい。
図20は、通話機の実行するプログラムのプロセスを監視する通話状態判定装置116の概略的なブロック図の一例である。通話状態判定装置116は、通話プロセス監視装置2000と通話状態通知装置2001を有し、通話プロセス監視装置2000は呼び出し先通話機114の通話状態を監視し、前記監視の結果、呼び出し元通話機106と呼び出し先通話機114の通話が開始されたことが判定されたときには通話開始状態を、呼び出し元通話機106と呼び出し先通話機114の通話が終了されたことが判定されたときには通話終了状態を、通話状態通知装置2001からルーティング装置103へ送信する。
通話プロセス監視装置2000が呼び出し先通話機114の通話状態を上記のように監視する方法としては、通話が開始したときに生成されるプログラムのプロセスを監視し、前記プロセスが生成されたときには通話が開始されたと判定し、前記プロセスが消失したときには通話が終了したと判定する。
通話プロセス監視装置2000が呼び出し先通話機114の通話状態を上記のように監視する方法としては、通話が開始したときに生成されるネットワーク接続を監視し、前記ネットワーク接続が生成されたときには通話が開始されたと判定し、前記ネットワーク接続が消失したときには通話が終了したと判定してもよい。
通話プロセス監視装置2000が呼び出し先通話機114の通話状態を上記のように監視する方法としては、呼び出し先通話機114が通話の開始と終了を通知する通話状態APIを有する場合は、上記通話状態APIを用いて実現してもよい。
[変形例8の効果]
通話プロセス監視装置2000が自動的に通話状態を判定するため、エージェントが手動で判定する必要がない。
[変形例9]
第1実施形態における図2のステップS6において、必ず通常発信方式が選択されるようにする代わりに、呼び出し先通話機制御装置115を省略してもよい。
[変形例9の効果]
通常発信方式しか必要としないコールセンタサービスでは、必ず通常発信方式が選択されるようにし、呼び出し先通話機制御装置115を省略することにより、コールセンタシステムを簡略化することができる。
[変形例10]
第1実施形態における図2のステップS6において、必ずコールバック方式が選択されるようにする代わりに、呼び出し元通話機制御装置107を省略してもよい。
[変形例10の効果]
通常発信方式しか必要としないコールセンタサービスでは、必ずコールバック方式が選択されるようにし、呼び出し元通話機制御装置107を省略することにより、コールセンタシステムを簡略化することができる。
[変形例11]
第1実施形態における図2のステップS6において、必ずコールバック方式が選択されるようにする代わりに、呼ぶ出し元通話機制御装置107を省略してもよい。
[変形例11の効果]
コールバック方式しか必要としないコールセンタサービスでは、必ずコールバック方式が選択されるようにし、呼び出し元通話機制御装置107を省略することにより、コールセンタシステムを省略化することができる。
[第2実施形態]
以下では、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、呼び出し元端末101と呼び出し先コールセンタ端末113の有する通話機はそれぞれ1つであるが、第2実施形態では、それぞれ複数の通話機を有する。
図21に、第2実施形態によるコールセンタシステムの概略的なブロック図の一例を示す。第2実施形態は、図1に示した第1実施形態によるコールセンタシステムの構成と比較して、呼び出し元端末101が呼び出し元通話機106を1つ有する代わりに、複数のそれぞれ異なる種類の呼び出し元通話機群2100を有し、呼び出し先コールセンタ端末113が呼び出し先通話機114を1つ有する代わりに、複数のそれぞれ異なる種類の呼び出し先通話機2101を有するほかは、第1実施形態と同じ構成をとる。
上記コンテキスト情報は、呼び出し元端末101において実際の通話に使用される通話機の種別を指定する通話機種指定を有する。図22は、図4に示した仮想呼の例に対して、上記通話機種指定を追加した仮想呼の例を示す。上記通話機種指定は<仮想呼>要素の持つ子要素である<通話機種指定>要素2200として追加される。
第2実施形態では、呼び出し装置104において上記通話機の種別が指定され、自動呼分配装置118が上記通話機種指定に基づいて、呼び出し元端末101と呼び出し先端末113の通話に用いられる通話機の種類を決定し、通常発信方式の場合は、呼び出し元通話機制御装置107は呼び出し元通話機群2100のうち決定された通話機の種類に該当する1つの呼び出し元通話機を制御し実際の呼の発信を開始させ、コールバック方式の場合は、呼び出し先通話機制御装置115は呼び出し先通話機群2101のうち決定された通話機の種類に該当する1つの呼び出し先通話機を制御し実際の呼の発信を開始させる。そのほかは第1実施形態と同じ手順で動作する。
図23は、第2実施形態における呼び出し装置104を示す図の一例である。呼び出し装置104はWebブラウザで動作するWebページ2300であり、Webページ2300は複数のハイパーリンクと顧客名入力フォーム2301を有し、顧客は顧客名入力フォーム2301に自分の名前を入力するか空欄のままとして、前記ハイパーリンクのうち1つを選択することによって、上記コールセンタ100の呼び出しを行う。図23では、Webページ2300上には顧客が選択することのできる呼び出し用件として、「営業に関するお問い合わせ」2302と、「サポートに関するお問い合わせ」2303と、「その他のお問い合わせ」2304と、の項目が表示され、上記呼び出し用件のそれぞれが、通話に用いることのできる通話機を選択する項目として、「通話機Aで呼び出す」ハイパーリンク2305と「通話機Bで呼び出す」ハイパーリンク2306を有する。
図2のステップS3において、仮想呼送信装置110は、ステップS1において顧客の選択したWebページ2300上のハイパーリンクからルーティング装置103のネットワークIDと上記通話機種指定を取得する。図23のWebページ2300の有するハイパーリンクは図24に示すようなHTML要素と対応付けられており、たとえば、「営業に関するお問い合わせ」2302の項目についての「通話機Aで呼び出す」ハイパーリンク2305をWebブラウザでレンダリングするためのHTML要素としては、図24に示したHTML要素が対応しており、ステップS1において顧客が「通話機Aで呼び出す」ハイパーリンク2305を選択した場合は、対応するHTML要素のhref属性の示すURL「http://acd.○○○○○○.co.jp/A」のうち、ホスト名を示す「http://acd.○○○○○○.co.jp/」までがネットワークIDとして、それに続く残りの「A」が通話機種指定として、仮想呼送信装置110によって取得される。
図25は、第1実施形態における呼び出し元端末101がコールセンタ100を呼び出す動作フローチャートを示す図2に対して、第2実施形態における通信機種別決定処理を追加した動作フローチャートの一例を示す図である。
図25では、図2のステップS4とステップS5の間に、ステップS42を挿入する。ステップS42では、通信機種別決定処理を行う。自動呼分配装置118は上記通話機種指定に示された通話機の種別を、通話に使用する通話機の種別として決定する。
図10に示されたステップS5の呼分配処理の詳細の動作フローチャートにおいて、ステップS26では、エージェント状態記憶部902の一例として、図26に示すようなテーブルを用いる。これは図11に示すテーブルに対して、一つのコールセンタ端末が対応できる通話機種別のリストを示す「通話機種別」の列を追加したものである。
ステップS27において、呼び出し先コールセンタ端末113を上記仮想呼に割り当てる方法は、エージェント状態記憶部902として図26に示すテーブルを用いて、エージェントの通話機種別のリストにステップS42で決定された通話に使用する通話機の種別が含まれており、かつ、エージェントのスキルが仮想呼の呼び出し用件と等しく、かつ、エージェント状態が上記「待機中状態」であるコールセンタ端末のうち、状態変更日時が最も古いコールセンタ端末を割り当てる。
発信方式が通常発信方式である場合は、ステップS8において通話機IDと同時にステップS42で決定された通話に使用する通話機の種別も送信する。ステップS10において呼び出し元通話機制御装置107は、呼び出し元通話器群2100のうち、上記通話機の種別に該当する通話機に対して、発信用の制御コマンドを送信する。
発信方式がコールバック方式である場合は、S15において、通話機IDと同時にステップS42で決定された通話に使用する通話機の種別も送信する。ステップS17において呼び出し先通話機制御装置115は、呼び出し先通話器群2101のうち、上記通話機の種別に該当する通話機に対して、発信用の制御コマンドを送信する。
[第2実施形態の効果]
上記仮想呼は通話機から独立しているため、1つのコールセンタシステムで複数の種類の通話機に対する呼分配処理を行うことができる。
従来のコールセンタシステムでは、顧客がそれぞれシグナリングの仕様の異なる複数の種類の通話機を所持している場合、コールセンタを呼び出すために発信する先の通話機IDはそれぞれのシグナリングの仕様に沿った異なる通話機IDを用いる必要がある。一方、上記仮想呼は通話機から独立しているため、顧客がシグナリングの仕様の異なる複数の通話機を所持している場合もコールセンタの呼び出しは1つのコールセンタIDに対して上記仮想呼を送るだけでよい。
顧客は、コールセンタを呼び出すために複数の種類の異なる通話機から選ぶことができるため、利用の目的に合わせて、音声のみの通話機、映像と音声の利用できる通話機、映像と音声と文字チャットの利用できる通話機、映像と音声と文字チャットと画面共有の利用できる通話機、など特徴のある通話機を使い分けることができる。
100 コールセンタ
101 呼び出し元端末
102 コールセンタ端末群
103 ルーティング装置
104 呼び出し装置
105 仮想呼装置
106 呼び出し元通話機
107 呼び出し元通話機制御装置
108 仮想呼生成装置
109 送信先記憶装置
110 仮想呼送信装置
111 ルーティング受信装置
112 未割当コールセンタ端末群
113 呼び出し先コールセンタ端末
114 呼び出し先通話機
115 呼び出し先通話機制御装置
116 通話状態判定装置
117 コンテキスト表示装置
118 自動呼分配装置
119 発信方式判定装置
300 呼び出し装置の有するWebページ
301 営業に関するお問い合わせハイパーリンク
302 サポートに関するお問い合わせハイパーリンク
303 その他のお問い合わせハイパーリンク
304 顧客名入力フォーム
400 <仮想呼>要素
401 <発信方式指定>要素
402 <呼び出し元URL>要素
403 <呼び出し元ネットワークID>要素
404 <呼び出し元通話機ID>要素
405 <呼び出し用件>要素
406 <呼び出し元名前>要素
800 通話状態入力装置
801 通話状態通知装置
900 呼分配制御装置
901 顧客状態記憶部
902 エージェント状態記憶部
903 呼び出しタイマー
904 履歴記憶部
1400 呼び出し装置の有する表示装置
1401 営業に関するお問い合わせボタン
1402 サポートに関するお問い合わせボタン
1403 その他のお問い合わせボタン
1600 呼び出しタイマー
1601 タイマー呼び出しハイパーリンク記憶装置
1800 コンタクト許可ダイアログ
1801 コンタクト許可メッセージ
1802 許可ボタン
1803 不許可ボタン
2000 通話プロセス監視装置
2001 通話状態通知装置
2100 呼び出し元通話機群
2101 呼び出し先通話機群
2200 <通話機種指定>要素
2300 呼び出し装置の有するWebページ
2301 顧客名入力フォーム
2302 営業に関する呼び出し用件の項目
2303 サポートに関する呼び出し用件の項目
2304 その他のお問い合わせに関する呼び出し用件の項目
2305 「通話機Aで呼び出す」ハイパーリンク
2306 「通話機Bで呼び出す」ハイパーリンク

Claims (30)

  1. エージェントが通話に用いる複数のコールセンタ端末を有するコールセンタと顧客が通話に用いる呼び出し元端末とを備えるコールセンタシステムであって、
    前記呼び出し元端末が有し、前記コールセンタに対してシグナリングとは別の信号を発信する仮想呼装置と、
    前記コールセンタが有し、前記仮想呼装置からの前記信号受信を契機として、前記複数のコールセンタ端末から一の端末を選定する自動呼分配装置と、
    前記呼び出し元端末及び前記コールセンタの双方がそれぞれ有し、前記自動呼分配装置が選定した前記コールセンタ端末又は前記呼び出し元端末の一方に対して他方の通話機IDを渡し、前記一方に対して前記他方への前記通話機IDに基づいて実際の呼を発信するシグナリングを開始させる通話機制御装置と、
    を備えること、
    を特徴とするコールセンタシステム。
  2. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記コールセンタ端末の選定に必要な選定材料情報を含めて送信し、
    前記自動呼分配装置は、
    前記選定材料情報に基づき、前記複数のコールセンタ端末から一の端末を選定すること、
    を特徴とする請求項1記載のコールセンタシステム。
  3. 前記選定材料情報は、前記呼び出し元端末の利用者のコールセンタに対する呼び出し用件を示すこと、
    を特徴とする請求項2記載されたコールセンタシステム。
  4. 前記自動呼分配装置は、
    前記呼び出し元端末と前回通話したエージェントとの組み合わせを予め記憶する履歴記憶部を備え、
    前記履歴記憶部に記憶されている前記エージェントの使用する前記コールセンタ端末を選定すること、
    を特徴とする請求項1記載のコールセンタシステム。
  5. 前記自動呼分配装置は、
    最も長い間待機状態の前記コールセンタ端末を選定すること、
    を特徴とする請求項1記載のコールセンタシステム。
  6. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記呼び出し元端末および前記呼び出し元端末の利用者に関する情報を含めて送信すること、
    を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載されたコールセンタシステム。
  7. 前記呼び出し元端末の利用者に関する情報は、前記呼び出し元端末の利用者の名前を示すこと、
    を特徴とする請求項6記載のコールセンタシステム。
  8. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記実際の呼を発信する通話機の種別を示す通話機種別データを含めて送信すること、
    を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載されたコールセンタシステム。
  9. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記実際の呼において前記呼び出し元端末を発信元とするか発信先とするかを示す発信方式指示データを含めて送信すること、
    を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載されたコールセンタシステム。
  10. 前記呼び出し元端末は、
    データ表示装置を備え、
    前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記データ表示装置の表示内容を含めて送信すること、
    を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載されたコールセンタシステム。
  11. 前記実際の呼において前記呼び出し元端末を発信元とするか発信先とするかを決定する発信方式判定装置を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載されたコールセンタシステム。
  12. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、発信方式を示すデータを含めて送信し、
    前記発信方式判定装置は、
    前記発信方式を示すデータに基づき前記呼び出し元端末を発信元とするか発信先とするかを決定すること、
    を特徴とする請求項11に記載されたコールセンタシステム。
  13. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記呼び出し元端末の通話機IDを含めて送信可能であり、
    前記発信方式判定装置は、
    前記仮想呼装置から前記通話機IDが送信された場合には、前記呼び出し元端末を発信先として決定し、前記自動呼分配装置が選定した前記コールセンタ端末に対して前記通話機IDを送信し、
    前記仮想呼装置から前記通話機IDが送信されない場合には、前記呼び出し元端末を発信元として決定し、前記呼び出し元端末に対して、前記自動呼分配装置が選定した前記コールセンタ端末の通話機IDを送信すること、
    を特徴とする請求項11に記載されたコールセンタシステム。
  14. 前記コールセンタ端末は、
    前記コールセンタ端末の通話状態を前記自動呼分配装置へ通知する通話状態判定装置を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載されたコールセンタシステム。
  15. 前記コールセンタ端末は、
    前記仮想呼装置が送信する信号に含まれる各種情報を表示するコンテキスト表示装置を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載されたコールセンタシステム。
  16. コンピュータを含んで構成され、エージェントが通話に用いる複数のコールセンタ端末を有するコールセンタと顧客が通話に用いる呼び出し元端末とを備えるコールセンタシステムのプログラムであって、
    前記呼び出し元端末を、前記コールセンタに対してシグナリングとは別の信号を発信する仮想呼装置として機能させ、
    前記コールセンタを、前記仮想呼装置からの前記信号受信を契機として、前記複数のコールセンタ端末から一の端末を選定する自動呼分配装置として機能させ、
    前記呼び出し元端末及び前記コールセンタの双方を、前記自動呼分配装置が選定した前記コールセンタ端末又は前記呼び出し元端末の一方に対して他方の通話機IDを渡し、前記一方に対して前記他方への前記通話機IDに基づいて実際の呼を発信するシグナリングを開始させる通話機制御装置として機能させること、
    を特徴とするコールセンタシステムのプログラム。
  17. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記コールセンタ端末の選定に必要な選定材料情報を含めて送信し、
    前記自動呼分配装置は、
    前記選定材料情報に基づき、前記複数のコールセンタ端末から一の端末を選定すること、
    を特徴とする請求項16記載のコールセンタシステムのプログラム。
  18. 前記選定材料情報は、前記呼び出し元端末の利用者のコールセンタに対する呼び出し用件を示すこと、
    を特徴とする請求項17記載されたコールセンタシステムのプログラム。
  19. 前記コールセンタを前記呼び出し元端末と前回通話したエージェントとの組み合わせを予め記憶する履歴記憶部として更に機能させ、
    前記自動呼分配装置は、前記履歴記憶部に記憶されている前記エージェントの使用する前記コールセンタ端末を選定すること、
    を特徴とする請求項16記載のコールセンタシステムのプログラム。
  20. 前記自動呼分配装置は、
    最も長い間待機状態の前記コールセンタ端末を選定すること、
    を特徴とする請求項16記載のコールセンタシステムのプログラム。
  21. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記呼び出し元端末および前記呼び出し元端末の利用者に関する情報を含めて送信すること、
    を特徴とする請求項16乃至20の何れかに記載されたコールセンタシステムのプログラム。
  22. 前記呼び出し元端末の利用者に関する情報は、前記呼び出し元端末の利用者の名前を示すこと、
    を特徴とする請求項21記載のコールセンタシステムのプログラム。
  23. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記実際の呼を発信する通話機の種別を示す通話機種別データを含めて送信すること、
    を特徴とする請求項16乃至22の何れかに記載されたコールセンタシステムのプログラム。
  24. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記実際の呼において前記呼び出し元端末を発信元とするか発信先とするかを示す発信方式指示データを含めて送信すること、
    を特徴とする請求項16乃至23の何れかに記載されたコールセンタシステムのプログラム。
  25. 前記呼び出し元端末をデータ表示装置として機能させ、
    前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記データ表示装置の表示内容を含めて送信すること、
    を特徴とする請求項16乃至24の何れかに記載されたコールセンタシステムのプログラム。
  26. 前記コールセンタを、前記実際の呼において前記呼び出し元端末を発信元とするか発信先とするかを決定する発信方式判定装置として機能させること、
    を特徴とする請求項16乃至25の何れかに記載されたコールセンタシステムのプログラム。
  27. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、発信方式を示すデータを含めて送信し、
    前記発信方式判定装置は、
    前記発信方式を示すデータに基づき前記呼び出し元端末を発信元とするか発信先とするかを決定すること、
    を特徴とする請求項26に記載されたコールセンタシステムのプログラム。
  28. 前記仮想呼装置は、
    前記コールセンタに送信する信号に、前記呼び出し元端末の通話機IDを含めて送信可能であり、
    前記発信方式判定装置は、
    前記仮想呼装置から前記通話機IDが送信された場合には、前記呼び出し元端末を発信先として決定し、前記自動呼分配装置が選定した前記コールセンタ端末に対して前記通話機IDを送信し、
    前記仮想呼装置から前記通話機IDが送信されない場合には、前記呼び出し元端末を発信元として決定し、前記呼び出し元端末に対して、前記自動呼分配装置が選定した前記コールセンタ端末の通話機IDを送信すること、
    を特徴とする請求項26に記載されたコールセンタシステムのプログラム。
  29. 前記コールセンタ端末を、前記コールセンタ端末の通話状態を前記自動呼分配装置へ通知する通話状態判定装置として機能させること、
    を特徴とする請求項16乃至28の何れかに記載されたコールセンタシステムのプログラム。
  30. 前記コールセンタ端末を、前記仮想呼装置が送信する信号に含まれる各種情報を表示するコンテキスト表示装置として機能させること、
    を特徴とする請求項16乃至29の何れかに記載されたコールセンタシステムのプログラム。
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