JPWO2015033810A1 - 撮像装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

本技術は、より適切なズーム制御を行うことができるようにする撮像装置および方法、並びにプログラムに関する。角速度センサは、撮像装置の移動の角速度を検出する。動作判別部は複数の異なる時刻の角速度に基づいて、角速度の時間変化により特定されるユーザの動作状態を判別する。ズーム制御部は、ユーザの動作状態に基づいてズーム制御を行う。このように複数時刻の角速度を用いることで、より詳細な動作状態を特定することができ、ユーザの動作状態に応じた、より適切なズーム制御を行うことができる。本技術は、デジタルスチルカメラや多機能型携帯電話機に適用することができる。

Description

本技術は撮像装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、より適切なズーム制御を行なうことができるようにした撮像装置および方法、並びにプログラムに関する。
従来、撮像装置においてユーザによるパンニング動作を検出し、その検出結果に応じてズーム制御を行なう技術が提案されている(例えば、許文献1参照)。
この撮像装置では、角速度センサの出力に基づいてパンニング動作を検出し、パンニングが検出された場合には、手振れ補正処理が停止されるとともに角速度の変位量からパンニング速度が求められる。そして、得られたパンニング速度とズーム位置情報とに基づいて、ズームアウト方向へのズーム制御が行なわれる。
このような処理を行なうことで、撮像装置では、ユーザがパンニング動作を行なっている場合には、ズームアウトにより目的とする被写体が画面内に容易に収まるようになり、撮像装置の使い勝手を向上させることができるようになる。
特開2006−33513号公報
しかしながら、上述した技術では、ズーム倍率を、求められたパンニング速度そのものの値、つまり角速度そのものの値に対して定められている倍率に変更するだけであるので、適切なズーム制御を行なうことができなかった。
すなわち、瞬時的な角速度に対して定められたズーム制御が行なわれるため、どのようなパンニング動作が行なわれているかは考慮されていなかった。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より適切なズーム制御を行なうことができるようにするものである。
本技術の一側面の撮像装置は、自分自身の移動の角速度を検出する角速度検出部と、複数の異なる時刻の前記角速度に基づいてユーザの動作状態を判別する動作判別部と、前記動作状態に基づいてズーム制御を行うズーム制御部とを備える。
前記ズーム制御部には、時間とともに前記角速度が増加する前記動作状態である場合、ズーム倍率が小さくなるようにズーム制御を行わせることができる。
前記ズーム制御部には、時間とともに前記角速度が減少する前記動作状態である場合、ズーム倍率が大きくなるようにズーム制御を行わせるようにすることができる。
前記ズーム制御部には、時間とともに前記角速度が減少する前記動作状態から、時間とともに前記角速度が増加する前記動作状態に変化した場合、ズーム倍率が一定の大きさのままとなるようにズーム制御を行わせることができる。
前記ズーム制御部には、特定のズーム制御が行われている場合、前記動作判別部により所定の前記動作状態であると判別されにくくなるようにさせることができる。
前記動作判別部には、前記複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて前記時刻と前記角速度の関係式を求めさせ、求めた前記関係式の係数と、複数の前記動作状態ごとに予め定められた前記関係式の係数の取り得る値の範囲とを比較させることで、前記動作状態を判別させることができる。
前記動作判別部には、前記複数の異なる時刻の前記角速度と、複数の前記動作状態ごとに予め定められた複数の時刻の前記角速度との距離を求めさせることで前記動作状態を判別させることができる。
前記動作判別部には、前記複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて未来の時刻の前記角速度を推定させ、前記推定により得られた前記角速度と、前記複数の異なる時刻の前記角速度とに基づいて前記動作状態を判別させることができる。
撮像装置には、前記ズーム制御部の制御に従って、撮影された画像の一部の領域を切り出してズーム画像を生成するズーム処理部をさらに設けることができる。
撮像装置には、撮影された前記画像と、前記ズーム画像とを並べて表示させる表示制御部をさらに設けることができる。
前記表示制御部には、前記画像における前記ズーム画像が切り出された領域に枠を表示させることができる。
撮像装置には、複数の異なる時刻に撮影された前記画像を合成して得られた画像と、前記ズーム画像とを並べて表示させる表示制御部をさらに設けることができる。
前記表示制御部には、前記合成して得られた画像における前記ズーム画像が切り出された領域に枠を表示させることができる。
撮像装置には、撮影された画像から物体を検出する物体検出部をさらに設け、前記ズーム制御部には、前記画像の中心近傍において前記物体が検出された場合、前記物体が拡大表示された状態が維持されるようにズーム制御を行わせることができる。
撮像装置には、撮影された前記画像から物体を検出する物体検出部をさらに設け、前記ズーム制御部には、前記物体の検出結果に基づいて、前記画像から前記ズーム画像が切り出される位置を決定させることができる。
撮像装置には、撮影された画像から物体を検出する物体検出部と、前記物体の検出結果に応じて、被写体から入射する光を集光するレンズを傾斜させる補正部とをさらに設けることができる。
本技術の一側面の撮像方法またはプログラムは、撮像装置の移動の角速度を検出し、複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて前記撮像装置を操作するユーザの動作状態を判別し、前記動作状態に基づいてズーム制御を行うステップを含む。
本技術の一側面においては、撮像装置の移動の角速度が検出され、複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて前記撮像装置を操作するユーザの動作状態が判別され、前記動作状態に基づいてズーム制御が行われる。
本技術の一側面によれば、より適切なズーム制御を行なうことができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載された何れかの効果であってもよい。
撮像装置の構成例を示す図である。 ズーム制御について説明する図である。 ズーム制御について説明する図である。 ズーム制御について説明する図である。 ユーザの動作状態について説明する図である。 ズーム状態について説明する図である。 撮影処理を説明するフローチャートである。 動作状態の判別について説明する図である。 動作状態の判別について説明する図である。 動作状態の判別について説明する図である。 ズーム状態決定処理を説明するフローチャートである。 撮影処理を説明するフローチャートである。 撮像装置の構成例を示す図である。 撮影処理を説明するフローチャートである。 撮影処理を説明するフローチャートである。 撮像装置の構成例を示す図である。 撮影処理を説明するフローチャートである。 画像の表示例を示す図である。 撮影処理を説明するフローチャートである。 画像の表示例を示す図である。 撮像装置の構成例を示す図である。 撮影処理を説明するフローチャートである。 調整処理を説明するフローチャートである。 撮影処理を説明するフローチャートである。 ズーム位置決定処理を説明するフローチャートである。 撮像装置の構成例を示す図である。 撮影処理を説明するフローチャートである。 傾斜角度決定処理を説明するフローチャートである。 コンピュータの構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
〈撮像装置の構成例〉
図1は、本技術を適用した撮像装置の構成例を示す図である。
撮像装置11は、例えばデジタルカメラやデジタルスチルカメラ、多機能型携帯電話機などとされる。
撮像装置11は、撮像レンズ21、撮像素子22、アナログ信号処理部23、A/D(Analog/Digital)変換部24、制御部25、シャッタ制御部26、フォーカス部27、アイリス部28、ズーム部29、表示部30、記録部31、操作部32、メモリ33、および角速度センサ34を有している。
撮像レンズ21は、複数のレンズやメカ式のシャッタ等から構成され、被写体から入射した光を集光して撮像素子22の受光面上に結像させる。撮像素子22は、CCD(Charge Coupled Device)などから構成され、撮像レンズ21から入射した光を受光して光電変換し、その結果得られた電気信号をアナログ信号処理部23に供給する。
アナログ信号処理部23は、撮像素子22から供給された電気信号に対してノイズ除去等の各種の処理を施して、A/D変換部24に供給する。A/D変換部24は、アナログ信号処理部23から供給された電気信号に対してA/D変換を行うことで電気信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、制御部25に供給する。A/D変換部24から出力される電気信号が画像データとされる。なお、より詳細には、A/D変換部24から出力された画像データに対して、図示せぬデジタル信号処理部によりガンマ補正やホワイトバランス補正が行われ、制御部25に供給される。
制御部25は、撮像装置11全体の動作を包括的に制御する制御回路である。例えば制御部25は、A/D変換部24から供給された画像データを表示部30に供給して画像を表示させたり、画像データを記録部31に供給して記録させたりする。
制御部25は、動作判別部41、ズーム制御部42、および表示制御部43を備えている。これらの動作判別部41乃至表示制御部43は、例えば制御部25がプログラムを実行することで実現される。
動作判別部41は、角速度センサ34から供給された複数の異なる時刻の角速度に基づいて、一定速度でのパンニング動作など、ユーザの撮像装置11に対する動作を判別する。ズーム制御部42は、動作判別部41による判別結果に応じて撮影時における画像のズーム倍率を決定する。また、ズーム制御部42は、撮像レンズ21でのズーム倍率が、決定したズーム倍率、または操作部32に対するユーザの操作により定められたズーム倍率となるようにズーム部29を制御することで、撮像レンズ21のズーム制御を行う。表示制御部43は、表示部30での画像表示を制御する。
シャッタ制御部26は、制御部25の制御に従って撮像レンズ21のシャッタ制御を行う。フォーカス部27は、制御部25の制御に従って撮像レンズ21のレンズを駆動させ、フォーカス制御を行う。
例えば撮像レンズ21に対して行われるフォーカス制御は、撮像素子22に設けられたフォーカス用のセンサまたは撮像装置11に設けられた図示せぬフォーカス用のセンサからの出力に基づいて行われる。すなわち、制御部25は、フォーカス用のセンサから供給された信号に基づいて焦点位置を定め、フォーカス部27を制御する。
アイリス部28は、制御部25の制御に従って撮像レンズ21のアイリス(絞り)を駆動させる。ズーム部29は、指定されたズーム倍率で画像が撮影されるように、ズーム制御部42による制御に従って撮像レンズ21を構成するレンズを光軸方向に移動させる。
表示部30は、例えば液晶表示素子から構成され、表示制御部43から供給された画像データに基づいて画像を表示させる。記録部31は、例えばICメモリカードや内蔵メモリなどからなるデータ記録媒体であり、制御部25から供給された静止画像や動画像の画像データや、画像のメタデータなどの各種のデータを記録する。
操作部32は、例えばタッチパネル、ボタン、スイッチ、ダイヤル、ズームボタンなどからなり、ユーザの操作に応じた信号を制御部25に供給する。
メモリ33は、例えばRAM(Random Access Memory)などから構成されたメモリであり、制御部25から供給されたデータを一時的に記録する。すなわち、メモリ33は制御部25で処理されたデータの一時記憶領域として利用される。
角速度センサ34は、撮像装置11の角速度を検出し、制御部25に供給する。角速度センサ34により検出された角速度は、手振れ補正や撮像レンズ21のズーム制御に用いられる。なお、角速度センサ34では、撮像装置11の水平方向への移動を示す角速度に限らず、撮像装置11の垂直方向への移動を示す角速度も検出される。
〈ズーム制御について〉
次に、撮像装置11のズーム制御について説明する。
例えば図2に示すように、ユーザが水平方向に撮像装置11を移動させながら、すなわちユーザが撮像装置11に対してパンニング動作を行いながら撮影を行った場合、撮像装置11はパンニング速度の変化に応じてズーム倍率を変化させる。
なお、図2において、曲線L11は角速度センサ34により検出された各時刻tの水平方向の角速度ωを示しており、折れ線L12は各時刻tにおける撮像レンズ21のズーム倍率Zを示している。また、図2において縦軸は角速度またはズーム倍率を示しており、横軸は時刻を示している。
この例では、曲線L11に示すように区間A11では角速度ωが時間の経過とともに急峻に増加しているので、ユーザが高速なパンニング動作を開始したことが分かる。このようにユーザが速い速度でパンしている場合には、折れ線L12に示されるように、撮像装置11は全体のシーンを把握しやすくするために、ズーム倍率Zを時間とともに小さくしていく。つまり、撮像装置11はズーム倍率をワイド側に変化させて、被写体がズームアウトされるようにする。
また、区間A11の後の角速度ωが一定である区間、つまりユーザが一定の速度でパンニング動作を行っているときには、撮像装置11はズーム倍率Zを一定の値のままとする。
さらに、曲線L11に示すように区間B11では角速度ωが時間の経過とともに急峻に減少しているので、ユーザがパンニング動作を速い速度で止めようとしていることが分かる。通常、ユーザがパンニング動作を停止させるのは、新たな注目する被写体を見つけたときである。そこで、撮像装置11は、折れ線L12に示されるように、ユーザが速い速度でパンニング動作を停止させる場合には、これから観察される新たな被写体を見やすくするために、ズーム倍率Zを時間とともに大きくしていく。つまり、撮像装置11はズーム倍率をテレ側に変化させて、被写体がズームインされるようにする。
このように、撮像装置11によれば、ユーザが速くパンしている間はワイドに引くことで、ユーザに対して体感的に映像の速度を遅く感じさせ、被写体をより見やすくすることができる。また、新たな被写体を見つけたときにはズーム倍率を大きくすることで、ユーザにズーム操作をさせることなく興味のある被写体を拡大し、見やすくすることができる。
また、例えば図3に示すようにユーザがパンニング動作を行いながら撮影を行った場合、ユーザがゆっくりとパンニング動作を停止させるときには、撮像装置11はパンニング速度の変化に応じてゆっくりとズーム倍率を変化させる。
なお、図3において、曲線L21は角速度センサ34により検出された各時刻tの角速度ωを示しており、折れ線L22は各時刻tにおける撮像レンズ21のズーム倍率Zを示している。また、図3において縦軸は角速度またはズーム倍率を示しており、横軸は時刻を示している。
この例では、曲線L21に示すように区間C11では角速度ωが時間の経過とともにゆっくりと減少しているので、ユーザがパンニング動作を遅い速度で止めようとしていることが分かる。そこで、撮像装置11は、折れ線L22に示されるように、ユーザがパンニング動作を停止させる速度に合わせて、ズーム倍率Zを時間とともに大きくしていく。
このように、撮像装置11は、ユーザがゆっくりとパンニング動作を停止させるときには、その速度に合わせてズーム倍率を大きくすることで、ユーザが興味のある被写体を見つけやすくすることができる。
さらに、例えば図4に示すように、ユーザがパンニング動作を行っているときに、撮像装置11を移動させすぎたため、これまで移動させていた方向とは逆方向に少し戻した場合には、ズーム倍率を変更させないようにすることで、被写体を見つけやすくすることができる。
なお、図4において、曲線L31は角速度センサ34により検出された各時刻tの角速度ωを示しており、折れ線L32は各時刻tにおける撮像レンズ21のズーム倍率Zを示している。また、図4において縦軸は角速度またはズーム倍率を示しており、横軸は時刻を示している。
この例では、曲線L31に示すように区間D11では角速度ωが時間の経過とともに急峻に減少しているので、ユーザがパンニング動作を速い速度で止めようとしていることが分かる。したがって、撮像装置11は、区間D11では折れ線L32に示されるように、これから観察される新たな被写体を見やすくするためにズーム倍率Zを時間とともに大きくしていく。
また、区間D11に続く区間D12では、角速度ωが負の値となり、時間の経過とともに角速度ωが減少すると、その後、角速度ωは時間とともに大きくなりパンニング動作が停止されている。区間D12では、撮像装置11は、ズーム倍率Zを変化させずに一定の値となるように固定する。
このようにユーザのパンニング動作時に撮像装置11の移動方向が逆方向、つまり角速度ωの符号が正から負となり、その後、角速度ωの絶対値が小さくなり始めるとオーバーシュートであるとして、新たな被写体へのズームインが停止される。
すなわち、区間D11および区間D12では、ユーザは新たな被写体を見つけ出してパンニング動作を停止させようとしたが、撮像装置11を移動させすぎてしまったので、これまでと逆方向に撮像装置11を移動させた後、撮像装置11を停止させた可能性が高い。そこで、撮像装置11は、新たな被写体が拡大されるように行っていたズームイン動作を停止させ、行き過ぎて画面中心から外れてしまった被写体を見つけやすくする。
以上のように撮像装置11によれば、角速度ωの変化に基づいてズーム倍率Zを決定することで、より適切なズーム制御を行なうことができる。なお、以下では、撮像装置11を水平方向に移動させるパンニング動作が行われ、そのパンニング動作に応じてズーム倍率を変化させる例について説明するが、撮像装置11の垂直方向や他の方向への移動に応じてズーム倍率を変化させることも勿論可能である。
続いて、以上のようなズーム制御の具体的な実現手法の例について説明する。
例えば図5に示すように、ユーザがパンニング動作を行ったとする。なお、図5において、曲線L41は角速度センサ34により検出された各時刻tの角速度ωを示している。また、図5において縦軸は角速度を示しており、横軸は時刻を示している。
この例では、曲線L41に示すようにユーザは、撮像装置11が移動されずに停止している状態からパンニング動作を開始して、その後パンニング動作を停止させている。
撮像装置11は、角速度ωの変化に基づいて、現時点におけるユーザのパンニング動作の状態を、角速度ωの時間変化により特定される動作状態a乃至動作状態dの何れかに分類する。
例えば区間T11および区間T15のように、パンニング動作が行われておらず、撮像装置11が静止している状態、つまり角速度ωが小さく、かつほとんど変化していない状態のときは、パンニング動作の状態は動作状態aとされる。
また、区間T12のようにパンニング動作が開始されて撮像装置11の加速が開始された状態、つまり角速度ωが時間とともに増加している状態のときは、パンニング動作の状態は動作状態bとされる。区間T13のようにパンニング動作が一定の速度で行われている状態、つまり角速度ωがある程度大きな値であり、かつほとんど変化していない状態のときは、パンニング動作の状態は動作状態cとされる。
さらに、区間T14のようにパンニング動作を停止させるために撮像装置11の減速が開始された状態、つまり角速度ωが時間とともに減少している状態のときは、パンニング動作の状態は動作状態dとされる。
撮像装置11は、角速度センサ34で検出された連続する複数時刻の角速度ωに基づいて、現時刻における動作状態を決定し、決定した動作状態に基づいて、予め定められたいくつかのズーム状態のなかから、1つのズーム状態を選択する。そして、撮像装置11は、選択したズーム状態にしたがって撮像レンズ21のズーム倍率を変化させる。
例えばズーム状態として、ズーム状態Z(1)乃至ズーム状態Z(4)が予め定められており、各ズーム状態のときには図6に示すようにズーム倍率が制御される。なお、図6において折れ線L51は各時刻におけるズーム倍率Zを示しており、図6において縦軸および横軸は、それぞれズーム倍率Zおよび時刻tを示している。
この例では、ズーム状態Z(1)におけるズーム制御として、ズーム倍率ZがZminとなるようにされる。ここで、ズーム倍率Zminは撮像装置11が自動ズーム制御を行う時に取り得るズーム倍率Zの最小値である。なお、ズーム倍率Zminは撮像レンズ21が取り得るズーム倍率Zの最小値、つまりワイド端のズーム倍率とは限らない。
ズーム状態がズーム状態Z(1)であるとき、すなわち、例えばパンニング動作が一定の速度で行われており、動作状態cとされている間は、ズーム倍率Zは継続して一定のズーム倍率Zminのままとされる。
また、ズーム状態Z(2)におけるズーム制御として、ズーム倍率ZがZminからZmaxまで時間とともに一定の速度で増加するようにされる。ここで、ズーム倍率Zmaxは撮像装置11が自動ズーム制御を行う時に取り得るズーム倍率Zの最大値である。なお、ズーム倍率Zmaxは撮像レンズ21が取り得るズーム倍率Zの最大値、つまりテレ端のズーム倍率とは限らない。
ズーム状態がズーム状態Z(2)であるとき、すなわち、例えばユーザがパンニング動作を停止させようとしており、動作状態dとされている間は、ズーム倍率Zが時間とともに大きくなるようにズーム制御が行われる。
ズーム状態Z(3)におけるズーム制御として、ズーム倍率ZがZmaxとなるようにされる。ズーム状態がズーム状態Z(3)であるとき、すなわち、例えば撮像装置11が静止しており動作状態aとされている間は、ズーム倍率Zは継続して一定のズーム倍率Zmaxのままとされる。
さらに、ズーム状態Z(4)におけるズーム制御として、ズーム倍率ZがZmaxからZminまで時間とともに一定の速度で減少するようにされる。ズーム状態がズーム状態Z(4)であるとき、すなわち、例えばユーザがパンニング動作を開始して動作状態bとされている間は、ズーム倍率Zが時間とともに小さくなるようにズーム制御が行われる。
〈撮影処理の説明〉
次に、撮像装置11の動作について説明する。
ユーザが撮像装置11の操作部32としての電源スイッチをオンすると、撮像装置11は撮影処理を開始して動画像等の画像を撮影し、得られた画像を表示したり記録したりする。以下、図7のフローチャートを参照して、撮像装置11による撮影処理について説明する。なお、この撮影処理は、例えばユーザが撮像装置11の電源をオフしたり、撮影終了を指示したりするまで、繰り返し行われる。
ステップS11において制御部25は、撮像装置11の電源をオンし、図示せぬ電源から撮像装置11の各部へと電力供給が行われるようにする。
ステップS12において、撮像装置11は画像の撮影を開始する。
すなわち、撮像レンズ21は、被写体から入射した光を撮像素子22の受光面上に結像させ、撮像素子22は撮像レンズ21から入射した光を受光して光電変換し、その結果得られた電気信号をアナログ信号処理部23に供給する。
アナログ信号処理部23は、撮像素子22から供給された電気信号に対してノイズ除去等の処理を施してA/D変換部24に供給し、A/D変換部24はアナログ信号処理部23から供給された電気信号に対してA/D変換を行って、制御部25に供給する。A/D変換部24から出力される電気信号が撮影された画像の画像データとされる。
撮像レンズ21乃至A/D変換部24は、順次、被写体を撮影して画像データを生成し、制御部25に供給する処理を継続して行う。
また、角速度センサ34は、撮像装置11の水平方向への移動の角速度ωの検出を開始し、検出された各時刻の角速度ωを順次、制御部25に供給する。
ステップS13において、制御部25は角速度センサ34から角速度ωを取得して、メモリ33に供給する。
ステップS14において、メモリ33は、制御部25から供給された角速度ωを保存する。そして、ステップS15において、制御部25はメモリ33を制御して、メモリ33に保存されている各時刻の角速度ωのうち、N個前の角速度を削除する。これにより、メモリ33には、直近のN個の時刻の角速度ωが保存されていることになる。
ステップS16において、動作判別部41は、メモリ33に保存されている最新のN個の角速度ωを参照し、それらのN個の角速度ωと、予め記録部31に記録されているデータベースとを比較して、ユーザの動作を判別する。
例えば、最新のN個の時刻の角速度ωとして、図8に示す値が得られたとする。
図8の矢印Q11に示すようにN=5であり、各時刻の角速度ωとして点P11乃至P15に示す角速度が得られたとする。なお、矢印Q11に示す図においては、縦軸および横軸は、角速度および時刻を示している。
動作判別部41は、5つの点P11乃至P15に示される各時刻の角速度ωの値に基づいて、次式(1)に示す角速度ωと時刻tの一次の関係式を求める。
Figure 2015033810
すなわち、式(1)に示す関係式の推定においては、式(1)における係数xおよび係数yが求められる。
この例では、直線L61が点P11乃至P15から求められた、各時刻tにおける角速度ωの推定式、つまり式(1)に示される一次式を表している。
また、記録部31は、動作状態a乃至動作状態dのそれぞれについて、各動作状態とされているときの理想的な係数xおよび係数yの値、より詳細には係数xと係数yの取り得る値の範囲をデータベースとして記録している。
動作判別部41は、N個の角速度ωから求めた係数xおよび係数yと、記録部31に記録されている動作状態ごとのデータベースとしての係数xおよび係数yとを比較することで、現時刻におけるユーザの動作が動作状態a乃至動作状態dの何れであるかを判別する。
例えば、データベースとして記録されている係数xと係数yの取り得る値の範囲により定まる領域が、矢印Q12に示す領域であるとする。なお、矢印Q12に示す図では、縦軸および横軸は係数xおよび係数yを示している。
この例では、xy空間上にある領域R11乃至領域R14は、動作状態a乃至動作状態dのデータベースから定まる領域を示している。
例えば領域R11は、動作状態aについての係数xと係数yの取り得る値の範囲を示す領域である。動作状態aとされているときは、撮像装置11が静止しているときであるので、角速度ωは小さく、かつ角速度ωの時間方向の変動は小さいはずである。したがって、動作状態aに対応する領域R11は、係数xと係数y、つまり推定式の切片と傾きが小さい値である領域となっている。
動作判別部41は、N個の角速度ωから求めた係数xおよび係数yにより定まるxy空間上の座標(位置)が領域R11乃至領域R14の何れの領域内にあるかによって、ユーザの動作状態を定める。例えば求めた係数xと係数yにより定まるxy空間上の位置が、領域R11内にある場合、現時刻におけるユーザの動作は、動作状態aであるとされる。
なお、求めた係数xと係数yにより定まるxy空間上の位置が領域R11乃至領域R14の何れの領域内にもない場合、ユーザの動作状態は不明であるとされる。また、必要に応じて領域R11乃至領域R14の位置や大きさを調整することで、各動作状態に重みを付け、特定の動作状態が選択されやすくなるようにしたり、特定の動作状態が選択されにくくなるようにしたりすることができる。
さらに図8では、一次式を利用してユーザの動作状態を求める例について説明したが、例えば図9に示すように多項式を利用してユーザの動作状態を求めるようにしてもよい。なお、図9において、縦軸および横軸は角速度および時刻を示している。
この例ではN=5であり、各時刻の角速度ωとして点P21乃至P25に示す角速度が得られている。動作判別部41は、5つの点P21乃至P25に示される各時刻の角速度ωの値に基づいて、次式(2)に示す角速度ωと時刻tの関係式を求める。
Figure 2015033810
すなわち、式(2)に示す関係式の推定においては、式(2)における係数x、y、z…が求められる。
この例では、曲線L71が点P21乃至P25から求められた、各時刻tにおける角速度ωの推定式、つまり式(2)に示される多項式を表している。
また、記録部31は、動作状態a乃至動作状態dのそれぞれについて、各動作状態とされているときの理想的な係数x、係数y、係数z…の値、より詳細には多項式の各係数の取り得る値の範囲をデータベースとして記録している。
動作判別部41は、N個の角速度ωから求めた係数x、係数y、係数z等の多項式の各係数の値により定まる空間上の座標(位置)が、動作状態ごとのデータベースとしての多項式の各係数の取り得る値の範囲により定まる領域のうちのどの領域内にあるかに基づいて、ユーザの動作状態を判別する。
すなわち、この例では図8における場合と同様の処理により、ユーザの動作状態が求められる。例えば式(2)に示す多項式が二次式であれば、実際に検出された角速度ωから求めた係数x乃至係数zにより定まるxyz空間上の座標が、データベースとしての係数x乃至係数zの取り得る値の範囲により定まる領域のうちのどの領域内にあるかが特定される。
なお、この場合においても多項式の各係数の取り得る値の範囲により定まる領域の位置や大きさを必要に応じて調整すれば、各動作状態に重みを付けて、特定の動作状態が選択されやすくなるようにしたり、特定の動作状態が選択されにくくなるようにしたりすることができる。
さらに、データベースとしてN個の角速度ωを記録部31に記録させておき、動作状態ごとのN個の角速度ωと、実際に検出されたN個の角速度ωとの距離に基づいて、ユーザの動作状態が判別されるようにしてもよい。
そのような場合、例えば図10に示すように、動作状態a乃至動作状態dのそれぞれについて、データベースとしてN個の時刻の角速度ωが記録されている。なお、図10において、縦軸および横軸は、角速度および時刻を示している。
この例では、N=5であり、5つの点P31乃至点P35により示される5つの角速度ωが、1つの動作状態のデータベースとして記録されており、折れ線L81は点P31乃至点P35から求まる各時刻の角速度ωと時刻tの関係を表している。また、実際の各時刻の角速度ωとして点P41乃至P45に示す角速度が得られたとする。
この場合、動作判別部41は次式(3)の計算を行って、動作状態ごとに、動作状態のデータベースと、実際に検出された角速度ωとの距離dxを求める。
Figure 2015033810
なお、式(3)においてωnおよびωn,xは、それぞれ実際に検出された角速度ω、およびデータベースとして記録されている角速度を示している。また、ωn,xにおけるnは時間のインデックスを示しており、xはデータベースを識別するインデックスを示している。したがって、式(3)では、対応する時刻における実際に検出された角速度ωと、データベースとして記録されている角速度との差分の二乗和が、検出された角速度とデータベースとの距離dxとされる。
データベースごと、つまり動作状態ごとに距離dxが求められると、動作判別部41は求めた各距離dxが所定の閾値th以下であるか否かを判定する。そして、動作判別部41は、閾値th以下であるとされた距離dxのうちの最も値が小さい距離dxを求めたデータベースの動作状態が、現時刻におけるユーザの動作状態であるとする。一方、距離dxが閾値th以下でない場合には、現時刻における動作状態は不明であるとされる。
この例でも閾値thをデータベースごとに定め、各閾値thを必要に応じて調整することで各動作状態に重みを付けて、特定の動作状態が選択されやすくなるようにしたり、特定の動作状態が選択されにくくなるようにしたりすることができる。
なお、動作状態ごとに距離dxが求められる場合、求めた距離dxのうちの最も値が小さい距離dxを求めたデータベースの動作状態が、現時刻におけるユーザの動作状態であるとされてもよい。
図7のフローチャートの説明に戻り、ステップS16において現時刻におけるユーザの動作状態が判別されると、その後、処理はステップS17に進む。
ステップS17において、制御部25は、操作部32からの信号に基づいて、撮像レンズ21に対するズームのマニュアル操作、つまりユーザによる手動の操作がされているか否かを判定する。
例えば、ユーザが操作部32としてのズームボタンを操作してズーム制御をしており、操作部32から制御部25にユーザの操作に応じた信号が供給されている場合、マニュアル操作がされていると判定される。
ステップS17において、マニュアル操作がされていないと判定された場合、処理はステップS18に進む。
ステップS18において、ズーム制御部42は、現時刻におけるユーザの動作状態に応じたズーム制御を行う。
すなわち、ズーム制御部42は、ステップS16の処理で決定された動作状態に基づいて、適切なズーム状態を決定するとともに、ズーム状態と現時刻におけるズーム倍率とに基づいて適切なズーム倍率を決定する。さらにズーム制御部42は、決定されたズーム倍率に基づいてズーム部29を制御し、撮像レンズ21のズーム倍率Zを変更させる。すなわち、ズーム制御部42は、撮像レンズ21のズーム倍率が決定されたズーム倍率となるように、撮像レンズ21を構成するレンズを光軸方向に移動させる。
これにより、ユーザの動作状態に応じて、適切なズーム制御が行われる。ステップS18においてズーム制御が行われると、その後、処理はステップS20へと進む。
また、ステップS17において、マニュアル操作がされていると判定された場合、ステップS19において、ズーム制御部42は、ユーザのマニュアル操作に従ってズームを制御する。すなわちズーム制御部42は、操作部32から供給される信号に従ってズーム部29を制御し、撮像レンズ21のズーム倍率を変更させる。
ステップS19において、ユーザの操作に従ってズーム制御が行われると、その後、処理はステップS20へと進む。
ステップS18またはステップS19においてズーム制御が行われると、ステップS20において、制御部25はA/D変換部24から供給された画像データに基づいて、画像の表示と記録を行う。
すなわち、制御部25の表示制御部43は、画像データを表示部30に供給して画像を表示させるとともに、画像データを記録部31に供給して記録させる。なお、画像の表示と記録のうちの何れか一方のみが行われてもよい。
ステップS20において画像の表示と記録が行われると、その後、処理はステップS13に戻り、撮影処理の終了が指示されるまで、上述した処理が繰り返し行われる。
以上のようにして、撮像装置11は、複数時刻の角速度に基づいてユーザの動作状態を判別し、その動作状態に応じたズーム制御を行う。
このように複数時刻の角速度を用いることで、パンニング動作の速度が減速しているなど、より詳細な動作状態を特定することができる。これにより、ユーザの動作状態に応じた、より適切なズーム制御を行うことができ、撮像装置11の使い勝手を向上させることができるようになる。
〈ズーム状態決定処理の説明〉
また、撮影処理の実行中には、ユーザの動作状態に基づいて、適切なズーム状態を決定するズーム状態決定処理も行われる。例えばズーム状態決定処理は、各時刻において図7のステップS18の処理が行われているときにプログラムが呼び出され、実行される。
以下、図11のフローチャートを参照して、図7のステップS18において各時刻のズーム状態を決定する処理であるズーム状態決定処理について説明する。このズーム状態決定処理は、撮像装置11により行われ、撮影処理が終了すると同時に終了される。
ステップS51において、ズーム制御部42は、ユーザの動作状態とズーム状態を初期状態とする。具体的には、ユーザの動作状態が動作状態aとされ、ズーム状態がズーム状態Z(3)とされる。つまり、初期状態では、パンニング動作が行われておらずに撮像装置11が静止しており、またズーム倍率Zは例えばズーム倍率Z=Zmaxとされている。
ステップS52において、ズーム制御部42は、図7のステップS16の判別により得られたユーザの動作状態が、動作状態bであるか否かを判定する。
ステップS52において動作状態bでないと判定された場合、すなわちパンニング動作が開始されていない場合、処理はステップS52に戻り、動作状態bであると判定されるまで、判定処理が繰り返し行われる。
これに対してステップS52において、動作状態bであると判定された場合、つまりパンニング動作が開始された場合、ステップS53において、ズーム制御部42は、ズーム状態を、ズーム状態Z(4)とする。つまり、ズーム倍率Z=Zminとなるまで、時間とともにズーム倍率が減少していくようにズーム倍率が決定される。
例えば、ズーム状態Z(4)である場合には、図7のステップS18では、これまでのズーム倍率Zよりも所定の大きさだけ小さいズーム倍率が新たなズーム倍率とされ、ズーム制御が行われる。
ステップS54において、ズーム制御部42は、図7のステップS16の判別により得られたユーザの動作状態が、動作状態dであるか否かを判定する。
ステップS54において動作状態dであると判定された場合、処理はステップS58へと進む。
また、ステップS54において、動作状態dでないと判定された場合、ズーム制御部42は、ズーム状態Z(4)からズーム状態Z(2)への遷移を避けるため、動作状態dに重みをつけて、処理はステップS55に進む。
例えば、ズーム制御部42は図8や図9を参照して説明した手法により動作状態が判別されるときには、図8の領域R14などの動作状態dに対応する領域の位置および大きさを調整することで、動作状態dとなりにくくする。また、例えば図10を参照して説明した手法により動作状態が判別されるときには、ズーム制御部42は動作状態dの閾値thを小さくすることで、動作状態dとなりにくくする。
ステップS55において、ズーム制御部42はズーム倍率Zがズーム倍率Zminであるか否かを判定する。
ステップS55においてズーム倍率Zminでないと判定された場合、処理はステップS54に戻り、上述した処理が繰り返し行われる。
すなわち、ズーム状態Z(4)である場合には、ズーム倍率Z=Zminとなるまで、時間とともに所定量ずつズーム倍率が減少していくようにズーム制御が行われる。
一方、ステップS55においてズーム倍率Zminであると判定された場合、ステップS56において、ズーム制御部42はズーム状態をズーム状態Z(1)とする。これにより、例えばユーザが一定の速度でパンニング動作をしている間は、撮像レンズ21のズーム倍率が継続してズーム倍率Zminのまま、つまりワイド側のままとされる。
ステップS57において、ズーム制御部42は、図7のステップS16の判別により得られたユーザの動作状態が、動作状態dであるか否かを判定する。
ステップS57において、動作状態dでないと判定された場合、すなわち一定速度のパンニング動作が継続して行われている場合、処理はステップS57に戻り、動作状態dであると判定されるまで、判定処理が繰り返し行われる。
これに対して、ステップS57において動作状態dであると判定された場合、またはステップS54において動作状態dであると判定された場合、ステップS58の処理が行われる。
ステップS58において、ズーム制御部42は、ズーム状態をズーム状態Z(2)とする。これにより、例えばパンニング速度の減速に応じて被写体がズームインされていくようにズーム制御されるようになる。
ステップS59において、ズーム制御部42は、図7のステップS16の判別により得られたユーザの動作状態が、動作状態bであるか否かを判定する。
ステップS59において動作状態bであると判定された場合、処理はステップS53に戻り、上述した処理が繰り返し行われる。
なお、ステップS59において動作状態bであると判定された場合、動作状態は時間とともに動作状態dから動作状態bに変化したことになる。そのような場合には、例えば図4を参照して説明したように、ズーム倍率が現時点におけるズーム倍率のまま、つまり一定の大きさのままとなるようにズーム制御部42によりズーム倍率が決定されてもよい。また、角速度ωの値が負の値となった時点で、ズーム倍率が現時刻のズーム倍率のままとされるようにしてもよい。
これに対してステップS59において、動作状態bでないと判定された場合、ズーム制御部42は、ズーム状態Z(2)からズーム状態Z(4)への遷移を避けるため、動作状態bに重みをつけて、処理はステップS60に進む。
例えば、ズーム制御部42は図8や図9を参照して説明した手法により動作状態が判別されるときには、図8の領域R12などの動作状態bに対応する領域の位置および大きさを調整することで、動作状態bとなりにくくする。また、例えば図10を参照して説明した手法により動作状態が判別されるときには、ズーム制御部42は動作状態bの閾値thを小さくすることで、動作状態bとなりにくくする。
ステップS60において、ズーム制御部42はズーム倍率Zがズーム倍率Zmaxであるか否かを判定する。
ステップS60においてズーム倍率Zmaxでないと判定された場合、処理はステップS59に戻り、上述した処理が繰り返し行われる。すなわち、ズーム状態Z(2)である状態では、ズーム倍率Z=Zmaxとなるまで、時間とともに所定量ずつズーム倍率が増加していくようにズーム制御が行われる。
一方、ステップS60においてズーム倍率Zmaxであると判定された場合、ステップS61において、ズーム制御部42はズーム状態をズーム状態Z(3)とする。これにより、例えばユーザがパンニング動作を停止している間は、撮像レンズ21のズーム倍率が継続してズーム倍率Zmaxのまま、つまりテレ側のままとされる。
ステップS61の処理が行われると、その後、処理はステップS52に戻り、ズーム状態決定処理を終了するまで上述した処理が繰り返し行われる。
以上のようにして、撮像装置11は、ユーザの動作状態に応じてズーム状態を遷移させる。このように動作状態に応じてズーム状態を決定することで、より適切なズーム制御を行うことができるようになる。
〈第2の実施の形態〉
〈撮影処理の説明〉
なお、以上においては、実際に検出(測定)された最新のN個の角速度を用いてユーザの動作状態を判別する例について説明したが、最新のいくつかの角速度を用いて次の時刻の角速度を推定し、推定により得られた角速度も用いて動作状態を判別してもよい。そのような場合、撮像装置11は、例えば図12に示す撮影処理を行う。
以下、図12のフローチャートを参照して、撮像装置11による撮影処理について説明する。なお、ステップS91乃至ステップS94の処理は、図7のステップS11乃至ステップS14の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS95において、制御部25はメモリ33を制御して、メモリ33に保存されている各時刻の角速度ωのうち、2個前の角速度を削除する。これにより、メモリ33には、直近の2個の時刻の角速度ωが保存されていることになる。
ステップS96において、動作判別部41はメモリ33に保存されている最新の2個の角速度ωに基づいて角加速度を計算し、得られた角加速度から次の時刻、つまり未来の時刻の角速度を推定する。例えば、2つの角速度の差を求めることにより角加速度が求められる。角加速度は角速度の時間変化であるので、角加速度が分かれば、未来の時刻の角速度を予測することができる。
ステップS97において、動作判別部41は、メモリ33に保存されている最新の2個の角速度ω、およびステップS96の処理で推定した次の時刻の角速度ωと、予め記録部31に記録されているデータベースとを比較して、ユーザの動作を判別する。
なお、ステップS97における処理は、実際に検出された角速度に加えて、推定により得られた角速度も用いて動作状態を判別する点で図7のステップS16と異なるが、ステップS97では、ステップS16と同様の処理によりユーザの動作状態が判別される。
ユーザの動作状態が判別されると、その後、ステップS98乃至ステップS101の処理が行われて撮影処理は終了するが、これらの処理は図7のステップS17乃至ステップS20の処理と同様であるので、その説明は省略する。
以上のようにして撮像装置11は、検出された2個の角速度を用いて次の時刻の角速度を推定し、推定により得られた角速度と、実際に検出した角速度とを用いてユーザの動作状態を判別して、その動作状態に応じたズーム制御を行う。
このように、2個の角速度を用いて次の時刻の角速度を推定することで、パンニング動作の開始や停止などをより迅速に検出することができ、ユーザの動作と、ユーザの動作に対する適切なズーム制御との時間のずれをより小さくすることができる。また、メモリ33に保存しておく角速度の数を削減してメモリ33の記録容量を小さくすることができる。
なお、ここでは、最新の2個の角速度をメモリ33に保存しておくと説明したが、2以上であればいくつの角速度を保存するようにしてもよい。
〈第3の実施の形態〉
〈撮像装置の構成例〉
さらに、以上においては、撮像装置11が単眼である場合について説明したが、撮像装置は双眼であってもよい。そのような場合、撮像装置は、例えば図13に示すように構成される。なお、図13において図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図13に示す撮像装置71は、例えば双眼鏡などからなり、撮像装置71は、撮像レンズ21乃至角速度センサ34、撮像レンズ81、撮像素子82、アナログ信号処理部83、A/D変換部84、シャッタ制御部85、フォーカス部86、アイリス部87、およびズーム部88を有している。
すなわち、撮像装置71は、撮像装置11の構成に対してさらに撮像レンズ81乃至ズーム部88が設けられた構成とされている。
撮像レンズ81乃至A/D変換部84は、撮像レンズ21乃至A/D変換部24に対応し、撮像レンズ21乃至A/D変換部24により得られる画像と視差を有する画像を撮影し、得られた画像データを制御部25に供給する。
また、シャッタ制御部85乃至ズーム部88は、シャッタ制御部26乃至ズーム部29に対応し、撮像レンズ81のシャッタ制御、フォーカス制御、アイリスの駆動、およびズームを行う。
また、表示部30は、例えばユーザの右眼に対して画像を提示する表示領域と、ユーザの左眼に対して画像を提示する表示領域とを有している。
〈撮影処理の説明〉
次に、撮像装置71の動作について説明する。以下、図14のフローチャートを参照して、撮像装置71により行われる撮影処理について説明する。
なお、ステップS131の処理は図7のステップS11の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS132において、撮像装置71は画像の撮影を開始する。
すなわち、撮像レンズ21乃至A/D変換部24は、順次、被写体を撮影して画像データを生成し、制御部25に供給する処理を継続して行い、撮像レンズ81乃至A/D変換部84も順次、被写体を撮影して画像データを生成し、制御部25に供給する処理を継続して行う。これにより、互いに視差を有する2つの画像の画像データが得られる。
画像の撮影が開始されると、その後、ステップS133乃至ステップS140の処理が行われて撮影処理は終了するが、これらの処理は図7のステップS13乃至ステップS20の処理と同様であるので、その説明は省略する。但し、ステップS140では、2つの視差のある画像が表示部30に表示されるとともに記録部31に記録される。
以上のようにして、撮像装置71は複数時刻の角速度に基づいてユーザの動作状態を判別し、動作状態に応じたズーム制御を行う。これにより、より詳細な動作状態を特定することができ、ユーザの動作状態に応じた、より適切なズーム制御を行うことができる。
〈第4の実施の形態〉
〈撮影処理の説明〉
また、撮像装置71においても次の時刻の角速度を推定してユーザの動作を判別するようにしてもよい。そのような場合、撮像装置71は、図15に示す撮影処理を行う。以下、図15のフローチャートを参照して、撮像装置71による撮影処理について説明する。
なお、ステップS171の処理は図12のステップS91の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS172において、撮像装置71は画像の撮影を開始する。
すなわち、撮像レンズ21乃至A/D変換部24は、順次、被写体を撮影して画像データを生成し、制御部25に供給する処理を継続して行い、撮像レンズ81乃至A/D変換部84も順次、被写体を撮影して画像データを生成し、制御部25に供給する処理を継続して行う。これにより、互いに視差を有する2つの画像の画像データが得られる。
画像の撮影が開始されると、その後、ステップS173乃至ステップS181の処理が行われて撮影処理は終了するが、これらの処理は図12のステップS93乃至ステップS101の処理と同様であるので、その説明は省略する。但し、ステップS181では、2つの視差のある画像が表示部30に表示されるとともに記録部31に記録される。
以上のようにして撮像装置71は、検出された2個の角速度を用いて次の時刻の角速度を推定し、推定により得られた角速度と、実際に検出した角速度とを用いてユーザの動作状態を判別して、その動作状態に応じたズーム制御を行う。これにより、ユーザの動作をより迅速に検出することができ、ユーザの動作と、ユーザの動作に対する適切なズーム制御との時間のずれをより小さくすることができる。また、メモリ33に保存しておく角速度の数を削減してメモリ33の記録容量を小さくすることができる。
〈第5の実施の形態〉
〈撮像装置の構成例〉
また、以上においては、撮像レンズ21のズーム倍率を変化させることで画像の画角を変化させる光学ズームを例として説明したが、デジタルズームにより画像の画角を変更させるようにしてもよい。そのような場合、撮像装置11は、例えば図16に示すように構成される。なお、図16において図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図16の撮像装置11は、撮像レンズ21乃至アイリス部28、および表示部30乃至角速度センサ34から構成される。すなわち、図16の撮像装置11は、図1の撮像装置11とズーム部29が設けられていない点で異なり、他の構成は同じとされている。また、図16の撮像装置11では制御部25に、さらにズーム処理部111が設けられている。
ズーム処理部111は、ズーム制御部42の制御に従って、A/D変換部24から供給された画像データに基づく画像の一部の領域を切り出すことにより画像のズームを行う。
〈撮影処理の説明〉
次に、図16の撮像装置11の動作について説明する。以下、図17のフローチャートを参照して、図16に示す構成の撮像装置11により行われる撮影処理について説明する。
なお、ステップS211乃至ステップS217の処理は、図7のステップS11乃至ステップS17の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS217において、マニュアル操作がされていないと判定された場合、ステップS218において、ズーム制御部42は、現時刻におけるユーザの動作状態に応じたズーム制御を行う。
すなわち、ズーム制御部42は、ステップS216の処理で決定された動作状態に基づいて、図11のズーム状態決定処理により適切なズーム状態を決定すると、ズーム状態と現時点におけるズーム倍率とに基づいて、次の時刻の新たなズーム倍率を決定する。
すると、ズーム処理部111は、A/D変換部24から供給された画像データに基づく画像における、新たなズーム倍率により定まる領域を切り出して、最終的な撮影された画像、すなわちズーム処理された画像とする。例えば撮影された画像の中心位置を中心とし、新たなズーム倍率により定まる大きさの領域が切り出されて、ズーム処理された画像、つまり所定のズーム倍率で撮影された画像とされる。
なお、以下、ズーム処理部111による切り出しにより生成された画像、すなわちズーム処理された画像をズーム画像とも称することとする。
このように、ユーザの動作状態に応じてズーム状態を定めることで、より適切なズーム制御を行うことができる。ステップS218においてズーム制御が行われると、その後、処理はステップS220へと進む。
また、ステップS217において、マニュアル操作がされていると判定された場合、ステップS219において、ズーム制御部42は、ユーザのマニュアル操作に従って、すなわち操作部32から供給される信号に従ってズームを制御する。ズーム処理部111は、ズーム制御部42による制御に従って、A/D変換部24から供給された画像データに基づく画像から、ユーザに指定されたズーム倍率により定まる領域を切り出して、指定されたズーム倍率で撮影されたズーム画像とする。
ステップS219においてユーザの操作に従ってズーム制御が行われると、その後、処理はステップS220へと進む。
ステップS218またはステップS219においてズーム制御が行われると、ステップS220において、表示制御部43は、表示用の画像を生成する。
例えば表示制御部43は、図18に示すように、ステップS218またはステップS219でズーム処理することで得られたズーム画像EP11と、ズーム画像EP11を得るためのもとの画像LP11とからなる1つの画像を表示用画像DP11として生成する。換言すれば、ズーム画像EP11と画像LP11の2つの画像が並べられて同時に表示される画面の画像が表示用画像DP11とされる。
表示用画像DP11は、図中、上側にズーム画像EP11が配置され、図中、下側に画像LP11が配置された画像となっている。ここで、画像LP11は、A/D変換部24から出力された、ズーム処理前の画像、つまりズーム画像EP11が切り出されたもとの画像である。
また、この例では、画像LP11におけるズーム画像EP11とされた領域に枠W11が表示されており、より広い画角の画像LP11のうちのどの領域が切り出されてズーム画像EP11とされたかが分かるようになされている。これにより、ユーザは、撮影対象全体のうちのどの部分を見ているのかを容易に把握することができる。
図17の説明に戻り、ステップS220において表示用の画像が生成されると、その後、処理はステップS221へと進む。
ステップS221において、制御部25は表示用の画像の画像データと、ズーム画像の画像データとに基づいて、画像の表示と記録を行う。
すなわち、制御部25の表示制御部43は、表示用の画像の画像データを表示部30に供給して画像を表示させ、制御部25はズーム画像の画像データを記録部31に供給して記録させる。なお、ズーム画像とともにズーム処理前の画像も記録されるようにしてもよい。
ステップS221において画像の表示と記録が行われると、その後、処理はステップS213に戻り、撮影処理の終了が指示されるまで、上述した処理が繰り返し行われる。
以上のようにして、撮像装置11は、複数時刻の角速度に基づいてユーザの動作状態を判別し、その動作状態に応じたズーム制御を行う。これにより、より詳細な動作状態を特定することができ、より適切なズーム制御を行うことができる。
また、撮像装置11は、ズーム処理前の画像とズーム処理後の画像とを並べて表示させる。これにより、より効果的に、見やすく画像を表示することができる。
〈第6の実施の形態〉
〈撮影処理の説明〉
また、第5の実施の形態では、ズーム画像とともに、ズーム処理前のもとの画像も表示させる例について説明したが、ズーム処理前のもとの画像の撮影範囲よりもより広い撮影範囲の画像が表示されるようにしてもよい。そのようにすることで、特にユーザが撮像装置11を持ってパンニング動作をしているときには、より広い被写体全体の範囲のどの部分が撮影されているかを容易に把握できるようになる。
このように、より広い範囲の画像を表示する場合、図16に示した撮像装置11は、図19に示す撮影処理を行う。以下、図19のフローチャートを参照して、図16に示す構成の撮像装置11により行われる撮影処理について説明する。
なお、ステップS251乃至ステップS259の処理は、図17のステップS211乃至ステップS219の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS260において、表示制御部43は、表示用の画像を生成する。
例えば表示制御部43は、図20に示すように、ステップS258またはステップS259でズーム処理することで得られたズーム画像EP21と、過去の撮影により得られたズーム処理前の複数の画像を合成して得られる画像WP11とからなる1つの画像を表示用画像DP21として生成する。
表示用画像DP21は、図中、上側にズーム画像EP21が配置され、図中、下側に画像WP11が配置された画像となっている。ここで、画像WP11は、ズーム画像EP21を得るためのもとの画像を含む、過去に撮影されたズーム処理前の複数の異なる時刻の画像、つまりA/D変換部24から出力された複数の画像を、同じ被写体が重なるように並べて合成して得られる画像である。図20の例では、画像WP11上の点線の枠LP21−1乃至枠LP21−4は、画像WP11の生成に用いられた画像を表している。なお、これらの枠LP21−1乃至枠LP21−4は実際には画像WP11には表示されない。
また、この例では、画像WP11におけるズーム画像EP21とされた領域に枠W21が表示されており、より広い撮影範囲のうちのどの領域がズーム画像EP21の撮影範囲とされたかが分かるようになされている。これにより、ユーザは、撮影対象全体のうちのどの部分を見ているのかを容易に把握することができる。
図19の説明に戻り、ステップS260において表示用の画像が生成されると、その後、ステップS261の処理が行われて撮影処理は終了するが、ステップS261の処理は図17のステップS221の処理と同様であるので、その説明は省略する。なお、ステップS261において、ズーム画像とともに、ズーム処理前の画像を複数合成して得られた画像も記録されるようにしてもよい。
以上のようにして、撮像装置11は、複数時刻の角速度に基づいてユーザの動作状態を判別し、その動作状態に応じたズーム制御を行う。これにより、より詳細な動作状態を特定することができ、より適切なズーム制御を行うことができる。
また、撮像装置11は、ズーム処理前の画像よりも撮影範囲の広い画像と、ズーム画像とを並べて表示させる。これにより、より効果的に見やすく画像を表示することができる。
〈第7の実施の形態〉
〈撮像装置の構成例〉
また、撮像装置11においてデジタルのズーム処理が行われる場合には、撮影処理と物体認識処理を組み合わせて、例えば画像中心近傍で物体が検出されたときには、その物体がズームインされるようにしてもよい。
このように、撮影処理と物体認識処理を組み合わせた処理が行われる場合、例えば撮像装置11は図21に示すように構成される。なお、図21において図16における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図21の撮像装置11は、図16に示した撮像装置11の制御部25に、さらに物体検出部141が設けられた構成とされている。
物体検出部141は、A/D変換部24から供給された画像に対する物体認識処理を行って、画像から物体を検出する。
〈撮影処理の説明〉
次に、図21の撮像装置11の動作について説明する。以下、図22のフローチャートを参照して、図21に示す構成の撮像装置11により行われる撮影処理について説明する。
なお、ステップS291乃至ステップS297の処理は、図17のステップS211乃至ステップS217の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS297において、マニュアル操作がされていないと判定された場合、ステップS298において、ズーム制御部42は、現時刻におけるユーザの動作状態に応じたズーム制御を行う。
すなわち、ズーム制御部42は、ステップS296の処理で決定された動作状態に基づいて、図11のズーム状態決定処理により適切なズーム状態を決定すると、ズーム状態と現時点におけるズーム倍率とに基づいて、新たなズーム倍率を決定する。なお、後述するように図22の撮影処理が行われる場合には、図11を参照して説明したズーム状態決定処理とともに、物体認識を行って、画像中心近傍で物体が検出された場合には、なるべくズーム状態が維持されるようにする処理も行われる。
新たなズーム倍率が決定されると、ズーム処理部111は、A/D変換部24から供給された画像データに基づく画像における、新たなズーム倍率により定まる領域を切り出して、新たなズーム倍率で撮影された画像、すなわちズーム画像とする。
ステップS298においてズーム制御が行われると、その後、処理はステップS300へと進む。
また、ステップS297において、マニュアル操作がされていると判定された場合、ステップS299において、ズーム制御部42は、ユーザのマニュアル操作に従って、すなわち操作部32から供給される信号に従ってズームを制御する。ズーム処理部111は、ズーム制御部42の制御に従って、A/D変換部24から供給された画像データに基づく画像から、ユーザに指定されたズーム倍率により定まる領域を切り出して、ユーザにより指定されたズーム倍率で撮影されたズーム画像とする。
ステップS299において、ユーザの操作に従ってズーム制御が行われると、その後、処理はステップS300へと進む。
ステップS298またはステップS299においてズーム制御が行われると、ステップS300において、制御部25はズーム処理部111によりズーム処理されたズーム画像の画像データに基づいて、画像の表示と記録を行う。
すなわち、制御部25の表示制御部43は、画像データを表示部30に供給してズーム画像を表示させ、制御部25は画像データを記録部31に供給して記録させる。
ステップS300において画像の表示と記録が行われると、その後、処理はステップS293に戻り、撮影処理の終了が指示されるまで、上述した処理が繰り返し行われる。
以上のようにして、撮像装置11は、複数時刻の角速度に基づいてユーザの動作状態を判別し、その動作状態に応じたズーム制御を行う。これにより、より詳細な動作状態を特定することができ、より適切なズーム制御を行うことができる。
〈調整処理の説明〉
また、図21に示す撮像装置11は、図11を参照して説明したズーム状態決定処理とともに、物体認識を行って、画像中心近傍で物体が検出された場合には、なるべくズーム状態が維持されるようにする処理である調整処理も行う。以下、図23のフローチャートを参照して、撮像装置11により行われる調整処理について説明する。
ステップS331において、物体検出部141は、A/D変換部24から供給された画像に対する物体認識処理を行って、画像から物体を検出する。
例えば物体検出部141は、予め用意された任意の物体の特徴量と、画像から抽出された特徴量とを比較することで、予め定められた物体を画像から検出する。また、例えば物体検出部141が顔認識を行うことで、検出対象となる物体として予め登録された人の顔や、任意の人の顔を画像から検出するようにしてもよい。
ステップS332において、ズーム制御部42は、ステップS331の処理において、撮像素子22により撮影された画像の中心近傍から物体が検出されたか否かを判定する。例えば画像の中心を含む予め定められた所定の大きさの領域から物体が検出された場合、画像中心近傍で物体が検出されたと判定される。
ステップS332において物体が検出されなかったと判定された場合、処理はステップS331に戻り、上述した処理が繰り返し行われる。
これに対して、ステップS332において物体が検出されたと判定された場合、ステップS333において、ズーム制御部42は、図22のステップS296の処理で、ユーザの動作状態として、動作状態bが選択されにくくなるようにする。換言すれば、図11のステップS52およびステップS59において動作状態が動作状態bであると判定されにくくなるようにする。また、ズーム制御部42は、図22のステップS296の処理で、ユーザの動作状態として、動作状態dが選択されやすくなるようにする。換言すれば、図11のステップS54およびステップS57において動作状態が動作状態dであると判定されやすくなるようにする。
具体的には、例えばズーム制御部42は図8や図9を参照して説明した手法により動作状態が判別されるときには、図8の領域R12などの動作状態bに対応する領域の位置および大きさを調整することで、動作状態bとなりにくくする。また、例えば図10を参照して説明した手法により動作状態が判別されるときには、ズーム制御部42は動作状態bの閾値thを小さくすることで、動作状態bとなりにくくする。同様に、ズーム制御部42は図8や図9を参照して説明した手法により動作状態が判別されるときには、図8の領域R14などの動作状態dに対応する領域の位置および大きさを調整することで、動作状態dとなりやすくする。また、例えば図10を参照して説明した手法により動作状態が判別されるときには、ズーム制御部42は動作状態dの閾値thを大きくすることで、動作状態dとなりやすくする。
これにより、例えば画像中心にある物体(被写体)が大きく表示されるように、その物体がズームアップ(拡大表示)されているときには、動作状態bへの遷移が抑制されて被写体がズームアウトされにくくなる。つまり、ズーム制御部42は、画像中心で物体が検出された場合には、その物体がズームアップ(拡大表示)された状態がなるべく維持されるようにズーム制御を行う。また、動作状態dへと遷移されやすくなるので、被写体がズームアップされやすくなる。例えば、画像中心近傍で物体が検出され、パンニング速度が減速している場合、物体がズームインされることになる。
ステップS334において、ズーム制御部42は、画像から検出された物体の大きさに応じてズーム倍率Zmaxを定める。
具体的には、ズーム制御部42はズーム倍率Zmaxの値を、画像から検出された物体の大きさにより定まる値とする。例えば、検出された物体が画像自体や、画像上に表示されている枠などからはみ出してしまわないようにズーム倍率Zmaxの値が定められる。
ズーム倍率Zmaxが定められると、その後、処理はステップS331に戻り、上述した処理が繰り返される。そして、図11のズーム状態決定処理が終了すると、調整処理も終了する。
以上のようにして、撮像装置11は画像から物体を検出し、その検出結果に応じて動作状態の選択されやすさやズーム倍率Zmaxを調整する。これにより、ユーザが注目する被写体を見つけたとき、すなわち画像中心近傍に物体があるときには、その物体がズームアップされた状態がなるべく維持されるようにすることができる。
〈第8の実施の形態〉
〈撮影処理の説明〉
また、図21に示した撮像装置11において、画像から物体が検出された場合、その物体を含む領域がズーム処理された画像として切り出されるようにしてもよい。そのような場合、撮像装置11は例えば図24に示す撮影処理を行う。以下、図24のフローチャートを参照して、図21に示す構成の撮像装置11により行われる撮影処理について説明する。
なお、ステップS361乃至ステップS367の処理は、図22のステップS291乃至ステップS297の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS367において、マニュアル操作がされていないと判定された場合、ステップS368において、ズーム制御部42は、現時刻におけるユーザの動作状態に応じたズーム制御を行う。
すなわち、ズーム制御部42は、ステップS366の処理で決定された動作状態に基づいて、図11のズーム状態決定処理により適切なズーム状態を決定すると、ズーム状態と現時点におけるズーム倍率とに基づいて、新たなズーム倍率を決定する。なお、後述するように図24の撮影処理が行われる場合には、図11を参照して説明したズーム状態決定処理とともに、物体認識を行って、その認識結果に応じてズーム処理で切り出される領域の位置が定められる処理も行われる。
新たなズーム倍率が決定されると、ズーム処理部111は、A/D変換部24から供給された画像データに基づく画像における、新たなズーム倍率により定まる大きさであり、かつ物体の検出(認識)結果に応じて定められた位置にある領域を切り出す。そして、ズーム処理部111は切り出した領域の画像を新たなズーム倍率で撮影されたズーム画像とする。
ステップS368においてズーム制御が行われると、その後、処理はステップS370へと進む。
また、ステップS367において、マニュアル操作がされていると判定された場合、ステップS369において、ズーム制御部42は、ユーザのマニュアル操作に従って、すなわち操作部32から供給される信号に従ってズームを制御する。
ステップS369において、ユーザの操作に従ってズーム制御が行われると、その後、処理はステップS370へと進む。
ステップS368またはステップS369においてズーム制御が行われると、ステップS370の処理が行われて撮影処理は終了するが、ステップS370の処理は図22のステップS300の処理と同様であるので、その説明は省略する。
以上のようにして、撮像装置11は、複数時刻の角速度に基づいてユーザの動作状態を判別し、その動作状態に応じたズーム制御を行う。これにより、より詳細な動作状態を特定することができ、より適切なズーム制御を行うことができる。また、物体認識の結果に応じた領域を切り出してズーム処理された画像とすることで、ユーザが注目しているであろう被写体を含む、より見栄えの良い画像を得ることができる。
〈ズーム位置決定処理の説明〉
また、図21に示す撮像装置11は、図11を参照して説明したズーム状態決定処理とともに、物体認識を行って、その認識結果に応じてズーム処理で切り出される領域の位置を定める処理であるズーム位置決定処理も行う。以下、図25のフローチャートを参照して、撮像装置11により行われるズーム位置決定処理について説明する。
ステップS401において、物体検出部141は、A/D変換部24から供給された画像に対する物体認識処理を行って、画像から物体を検出する。なお、ステップS401では、図23のステップS331と同様の処理が行われる。
ステップS402において、ズーム制御部42は画像から物体が検出されたか否かを判定する。
ステップS402において、物体が検出されたと判定された場合、ステップS403において、ズーム制御部42は物体の検出結果に基づいてズーム中心の位置を決定する。例えば、ズーム制御部42は検出された画像上の物体の位置を、ズーム処理により切り出す領域の中心の位置とする。これにより、検出された物体を中心とする領域が、ズーム画像として切り出されることになる。このようにして定められた画像の切り出し位置の中心の位置が、図24のステップS368の処理で用いられる。
ステップS403の処理が行われると、その後、処理はステップS401に戻り、上述した処理が繰り返し行われる。
これに対して、ステップS402において物体が検出されなかったと判定された場合、ステップS404において、ズーム制御部42は予め定めた位置をズーム中心の位置とする。例えば、ズーム制御部42は画像の中心位置を、ズーム処理により切り出す領域の中心の位置とする。これにより、撮影された画像中心近傍の領域が、ズーム画像として切り出されることになる。
ステップS404の処理が行われると、その後、処理はステップS401に戻り、上述した処理が繰り返し行われる。そして、図11のズーム状態決定処理が終了すると、ズーム位置決定処理も終了する。
以上のようにして撮像装置11は画像から物体を検出し、物体が検出された場合には、その物体の位置に応じてズーム処理により切り出される画像上の領域の位置を調整する。これにより、被写体が中心に位置する、より見栄えの良い画像を得ることができる。
〈第9の実施の形態〉
〈撮像装置の構成例〉
また、第8の実施の形態では、デジタルズーム処理が行われる場合に、画像中心に被写体が位置するようにズーム処理を行う例について説明したが、光学ズーム処理が行われる場合にも、画像中心に被写体が位置するようにされてもよい。そのような場合、撮像装置11は、例えば図26に示すように構成される。なお、図26において図1または図21における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図26の撮像装置11は、図1に示した撮像装置11にさらに補正部171が設けられるとともに、制御部25に、さらに物体検出部141および補正制御部172が設けられた構成とされている。
補正部171は、補正制御部172の制御に従って撮像レンズ21を構成する一部または全部のレンズを傾斜させることで、撮像装置11により撮影される方向を調整する。例えば補正部171により傾けられるレンズは、手振れ補正用のレンズなどとされる。なお、以下では、撮像レンズ21自体が撮像素子22に対して傾けられるものとして、説明を続ける。
物体検出部141は、A/D変換部24から供給された画像に対する物体認識処理を行って、画像から物体を検出する。補正制御部172は、物体検出部141による物体の認識結果に応じて、撮像レンズ21を傾斜させるべき傾斜角度を求め、その傾斜角度に基づいて補正部171を制御する。
〈撮影処理の説明〉
次に、図26に示す撮像装置11の動作について説明する。
以下、図27のフローチャートを参照して、図26の撮像装置11による撮影処理について説明する。なお、ステップS431乃至ステップS438の処理は、図7のステップS11乃至ステップS18の処理と同様であるので、その説明は省略する。
なお、後述するように図27の撮影処理が行われる場合には、図11を参照して説明したズーム状態決定処理とともに、物体認識を行って、その認識結果に応じて物体が画像内に収まるように撮像レンズ21の傾斜角度を求める処理も行われる。
ステップS439において、補正部171は補正制御部172の制御に従って撮像レンズ21を傾斜させる。
補正制御部172は画像から物体が検出された場合、後述するように検出された物体が画像中心に位置するように撮像レンズ21の傾斜角度を求める。そして、補正制御部172は撮像レンズ21の光軸と、撮像素子22の受光面の法線とがなす角度が、求めた傾斜角度となるように補正部171の駆動を制御して、撮像レンズ21を傾斜させる。補正部171は、補正制御部172の制御に従って撮像レンズ21を傾斜させる。
これにより、画像から検出された物体が画像中心に位置するようになり、より見栄えのよい画像が得られるようになる。なお、画像から物体が検出されなかった場合には、撮像レンズ21を傾斜させる処理は行われない。
ステップS439の処理が行われると、その後、処理はステップS441に進む。
また、ステップS437において、マニュアル操作がされていると判定された場合、ステップS440において、ズーム制御部42は、ユーザのマニュアル操作に従ってズーム部29を制御し、撮像レンズ21のズーム倍率を変更させる。
ステップS440において、ユーザの操作に従ってズーム制御が行われると、その後、処理はステップS441へと進む。
ステップS439またはステップS440の処理が行われると、その後、ステップS441の処理が行われて撮影処理は終了するが、ステップS441の処理は図7のステップS20の処理と同様であるので、その説明は省略する。
以上のようにして、撮像装置11は、複数時刻の角速度に基づいてユーザの動作状態を特定し、特定した動作状態に応じたズーム制御を行う。これにより、より詳細な動作状態を特定することができ、より適切なズーム制御を行うことができる。また、物体認識の結果に応じて撮像レンズ21を傾斜させることで、ユーザが注目しているであろう被写体を含む、より見栄えの良い画像を得ることができる。
〈傾斜角度決定処理の説明〉
また、図26に示す撮像装置11は、図11を参照して説明したズーム状態決定処理とともに、物体認識を行って、その認識結果に応じて物体が画像内に収まるように撮像レンズ21の傾斜角度を求める処理である傾斜角度決定処理も行う。以下、図28のフローチャートを参照して、撮像装置11により行われる傾斜角度決定処理について説明する。
ステップS471において、物体検出部141は、A/D変換部24から供給された画像に対する物体認識処理を行って、画像から物体を検出する。なお、ステップS471では、図23のステップS331と同様の処理が行われる。
ステップS472において、補正制御部172は画像から物体が検出されたか否かを判定する。
ステップS472において物体が検出されなかったと判定された場合、処理はステップS471に戻り、上述した処理が繰り返し行われる。すなわち、物体が検出されなかった場合、撮像レンズ21の傾斜角度は0とされ、撮像レンズ21は傾斜されない。
これに対して、ステップS472において、物体が検出されたと判定された場合、ステップS473において、補正制御部172は検出された物体が画像中心に位置するように、画像上の物体の位置に基づいて撮像レンズ21の傾斜角度を求める。そして、補正制御部172は求めた傾斜角度に基づいて、補正部171の駆動を制御する。これにより、画像から検出された物体が画像中心に位置するようになり、より見栄えのよい画像が得られるようになる。
ステップS473の処理が行われると、その後、処理はステップS471に戻り、上述した処理が繰り返し行われる。そして、図11のズーム状態決定処理が終了すると、傾斜角度決定処理も終了する。
以上のようにして撮像装置11は画像から物体を検出し、物体が検出された場合には、その物体の位置に応じて撮像レンズ21の傾斜角度を求める。これにより、被写体が中心に位置する、より見栄えの良い画像を得ることができるようになる。
なお、この実施の形態では、撮像レンズ21を傾斜させることで画像上の物体の位置を調整する例について説明したが、撮像レンズ21を傾斜させるとともに、画像上の物体を含む領域の切り出し位置の調整を行うことで、画像上の物体の位置を調整してもよい。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のコンピュータなどが含まれる。
図29は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU501,ROM502,RAM503は、バス504により相互に接続されている。
バス504には、さらに、入出力インターフェース505が接続されている。入出力インターフェース505には、入力部506、出力部507、記録部508、通信部509、及びドライブ510が接続されている。
入力部506は、キーボード、マウス、マイクロホン、撮像素子などよりなる。出力部507は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部508は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部509は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ510は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア511を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU501が、例えば、記録部508に記録されているプログラムを、入出力インターフェース505及びバス504を介して、RAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU501)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア511に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア511をドライブ510に装着することにより、入出力インターフェース505を介して、記録部508にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部509で受信し、記録部508にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM502や記録部508に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
また、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
さらに、本技術は、以下の構成とすることも可能である。
(1)
自分自身の移動の角速度を検出する角速度検出部と、
複数の異なる時刻の前記角速度に基づいてユーザの動作状態を判別する動作判別部と、
前記動作状態に基づいてズーム制御を行うズーム制御部と
を備える撮像装置。
(2)
前記ズーム制御部は、時間とともに前記角速度が増加する前記動作状態である場合、ズーム倍率が小さくなるようにズーム制御を行う
(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記ズーム制御部は、時間とともに前記角速度が減少する前記動作状態である場合、ズーム倍率が大きくなるようにズーム制御を行う
(1)または(2)に記載の撮像装置。
(4)
前記ズーム制御部は、時間とともに前記角速度が減少する前記動作状態から、時間とともに前記角速度が増加する前記動作状態に変化した場合、ズーム倍率が一定の大きさのままとなるようにズーム制御を行う
(1)乃至(3)の何れかに記載の撮像装置。
(5)
前記ズーム制御部は、特定のズーム制御が行われている場合、前記動作判別部により所定の前記動作状態であると判別されにくくなるようにする
(1)乃至(4)の何れかに記載の撮像装置。
(6)
前記動作判別部は、前記複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて前記時刻と前記角速度の関係式を求め、求めた前記関係式の係数と、複数の前記動作状態ごとに予め定められた前記関係式の係数の取り得る値の範囲とを比較することで、前記動作状態を判別する
(1)乃至(5)の何れかに記載の撮像装置。
(7)
前記動作判別部は、前記複数の異なる時刻の前記角速度と、複数の前記動作状態ごとに予め定められた複数の時刻の前記角速度との距離を求めることで前記動作状態を判別する
(1)乃至(5)の何れかに記載の撮像装置。
(8)
前記動作判別部は、前記複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて未来の時刻の前記角速度を推定し、前記推定により得られた前記角速度と、前記複数の異なる時刻の前記角速度とに基づいて前記動作状態を判別する
(1)乃至(5)の何れかに記載の撮像装置。
(9)
前記ズーム制御部の制御に従って、撮影された画像の一部の領域を切り出してズーム画像を生成するズーム処理部をさらに備える
(1)乃至(8)の何れかに記載の撮像装置。
(10)
撮影された前記画像と、前記ズーム画像とを並べて表示させる表示制御部をさらに備える
(9)に記載の撮像装置。
(11)
前記表示制御部は、前記画像における前記ズーム画像が切り出された領域に枠を表示させる
(10)に記載の撮像装置。
(12)
複数の異なる時刻に撮影された前記画像を合成して得られた画像と、前記ズーム画像とを並べて表示させる表示制御部をさらに備える
(9)に記載の撮像装置。
(13)
前記表示制御部は、前記合成して得られた画像における前記ズーム画像が切り出された領域に枠を表示させる
(12)に記載の撮像装置。
(14)
撮影された画像から物体を検出する物体検出部をさらに備え、
前記ズーム制御部は、前記画像の中心近傍において前記物体が検出された場合、前記物体が拡大表示された状態が維持されるようにズーム制御を行う
(1)乃至(9)の何れかに記載の撮像装置。
(15)
撮影された前記画像から物体を検出する物体検出部をさらに備え、
前記ズーム制御部は、前記物体の検出結果に基づいて、前記画像から前記ズーム画像が切り出される位置を決定する
(9)に記載の撮像装置。
(16)
撮影された画像から物体を検出する物体検出部と、
前記物体の検出結果に応じて、被写体から入射する光を集光するレンズを傾斜させる補正部と
をさらに備える(1)乃至(8)の何れかに記載の撮像装置。
(17)
撮像装置の移動の角速度を検出し、
複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて前記撮像装置を操作するユーザの動作状態を判別し、
前記動作状態に基づいてズーム制御を行う
ステップを含む撮像方法。
(18)
撮像装置の移動の角速度を検出し、
複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて前記撮像装置を操作するユーザの動作状態を判別し、
前記動作状態に基づいてズーム制御を行う
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
11 撮像装置, 21 撮像レンズ, 22 撮像素子, 25 制御部, 29 ズーム部, 33 メモリ, 34 角速度センサ, 41 動作判別部, 42 ズーム制御部, 43 表示制御部, 111 ズーム処理部, 141 物体検出部, 172 補正制御部

Claims (18)

  1. 自分自身の移動の角速度を検出する角速度検出部と、
    複数の異なる時刻の前記角速度に基づいてユーザの動作状態を判別する動作判別部と、
    前記動作状態に基づいてズーム制御を行うズーム制御部と
    を備える撮像装置。
  2. 前記ズーム制御部は、時間とともに前記角速度が増加する前記動作状態である場合、ズーム倍率が小さくなるようにズーム制御を行う
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記ズーム制御部は、時間とともに前記角速度が減少する前記動作状態である場合、ズーム倍率が大きくなるようにズーム制御を行う
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記ズーム制御部は、時間とともに前記角速度が減少する前記動作状態から、時間とともに前記角速度が増加する前記動作状態に変化した場合、ズーム倍率が一定の大きさのままとなるようにズーム制御を行う
    請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記ズーム制御部は、特定のズーム制御が行われている場合、前記動作判別部により所定の前記動作状態であると判別されにくくなるようにする
    請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記動作判別部は、前記複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて前記時刻と前記角速度の関係式を求め、求めた前記関係式の係数と、複数の前記動作状態ごとに予め定められた前記関係式の係数の取り得る値の範囲とを比較することで、前記動作状態を判別する
    請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記動作判別部は、前記複数の異なる時刻の前記角速度と、複数の前記動作状態ごとに予め定められた複数の時刻の前記角速度との距離を求めることで前記動作状態を判別する
    請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記動作判別部は、前記複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて未来の時刻の前記角速度を推定し、前記推定により得られた前記角速度と、前記複数の異なる時刻の前記角速度とに基づいて前記動作状態を判別する
    請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記ズーム制御部の制御に従って、撮影された画像の一部の領域を切り出してズーム画像を生成するズーム処理部をさらに備える
    請求項1に記載の撮像装置。
  10. 撮影された前記画像と、前記ズーム画像とを並べて表示させる表示制御部をさらに備える
    請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記表示制御部は、前記画像における前記ズーム画像が切り出された領域に枠を表示させる
    請求項10に記載の撮像装置。
  12. 複数の異なる時刻に撮影された前記画像を合成して得られた画像と、前記ズーム画像とを並べて表示させる表示制御部をさらに備える
    請求項9に記載の撮像装置。
  13. 前記表示制御部は、前記合成して得られた画像における前記ズーム画像が切り出された領域に枠を表示させる
    請求項12に記載の撮像装置。
  14. 撮影された画像から物体を検出する物体検出部をさらに備え、
    前記ズーム制御部は、前記画像の中心近傍において前記物体が検出された場合、前記物体が拡大表示された状態が維持されるようにズーム制御を行う
    請求項1に記載の撮像装置。
  15. 撮影された前記画像から物体を検出する物体検出部をさらに備え、
    前記ズーム制御部は、前記物体の検出結果に基づいて、前記画像から前記ズーム画像が切り出される位置を決定する
    請求項9に記載の撮像装置。
  16. 撮影された画像から物体を検出する物体検出部と、
    前記物体の検出結果に応じて、被写体から入射する光を集光するレンズを傾斜させる補正部と
    をさらに備える請求項1に記載の撮像装置。
  17. 撮像装置の移動の角速度を検出し、
    複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて前記撮像装置を操作するユーザの動作状態を判別し、
    前記動作状態に基づいてズーム制御を行う
    ステップを含む撮像方法。
  18. 撮像装置の移動の角速度を検出し、
    複数の異なる時刻の前記角速度に基づいて前記撮像装置を操作するユーザの動作状態を判別し、
    前記動作状態に基づいてズーム制御を行う
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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