JPWO2015029550A1 - 車両用リヤサスペンション取付構造の組付方法 - Google Patents

車両用リヤサスペンション取付構造の組付方法 Download PDF

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Abstract

左右の後輪(42,42)を懸架するためのリヤサスペンション(30)を車体(11)に取り付ける、車両用リヤサスペンション取付構造である。該車体は、該リヤサスペンションを連結するための左右のサスペンション連結部(50,50)と、車幅方向に延びた補強ロッド(90)とを備える。該補強ロッドの両端部(91,91)は、該左右のサスペンション連結部に取り付けられている。該補強ロッドの車幅方向中央部(93)は、該車体のなかの、車幅方向に延びたクロスメンバ(23)に取り付けられている。

Description

本発明は、車両用リヤサスペンション取付構造の改良された技術に関する。
車体は、後部にリヤサスペンションによって後輪が懸架されるので、該後輪から伝わる路面反力に対する、剛性を確保することが求められる。さらに、該車体は、車両の後方から受ける衝突荷重に対する、剛性を確保することが求められる。車体の剛性を確保する技術は、例えば特許文献1によって知られている。
特許文献1で知られている技術は、車体の後部に、車体前後方向に延びる左右のリヤフレームが設けられている。該左右のリヤフレームの後端間には、縦板状のリヤエンドパネルが設けられている。該左右のリヤフレームには、該リヤエンドパネルの前に位置する左右のリヤホイールハウスが設けられている。該左右のリヤホイールハウス及び該左右のリヤフレームは、車幅方向に延びた補強ロッドによって繋がれている。該補強ロッドの車幅方向中央部は、該リヤエンドパネルに取り付けられている。
車両の走行中に、路面から左右の後輪へ伝わった路面反力は、リヤサスペンションを介して、車体のサスペンション連結部に伝わる。これに対し、車両の運転性能を高めるには、リヤサスペンション取付部分を含み、車体の剛性を高めることが求められる。
特開2008−230556号公報
本発明は、リヤサスペンション取付部分を含む車体の剛性を高めることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、左右の後輪を懸架するためのリヤサスペンションを車体に取り付ける、車両用リヤサスペンション取付構造において、前記車体に設けられて、前記リヤサスペンションを連結するための左右のサスペンション連結部と、車幅方向に延びて、両端部を前記左右のサスペンション連結部に取り付けられた補強ロッドとを備え、該補強ロッドの車幅方向中央部は、前記車体に取り付けられていることを特徴とする車両用リヤサスペンション取付構造が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記補強ロッドの前記車幅方向中央部は、前記車体のなかの、車幅方向に延びたクロスメンバに取り付けられている。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記リヤサスペンションは、後端部に前記左右の後輪が組み込まれた左右のトレーリングアームを含み、前記補強ロッドによって互いに連結されている前記左右のサスペンション連結部に対して、前記リヤサスペンションのなかの、前記左右のトレーリングアームの前端部が、上下スイング可能に連結されている。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記リヤサスペンションは、前記左右のトレーリングアーム同士をトーションビームによって繋がれた、トーションビーム式サスペンションである。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記左右のサスペンション連結部は、前記左右のトレーリングアームの各々の前端部を挟んで、車幅方向外側に位置する左右の外側連結部と、車幅方向内側に位置する左右の内側連結部とからなり、前記補強ロッドの前記両端部は、前記左右のサスペンション連結部のなかの、前記左右の内側連結部に取り付けられている。
請求項6に記載のごとく、好ましくは、前記左右の内側連結部の上端部は、前記車体に接合され、記左右の内側連結部の下端部には、前記補強ロッドの前記両端部が取り付けられ、前記左右の内側連結部の中間部は、前記左右の外側連結部と共に、前記左右のトレーリングアームの前記前端部を挟んで上下スイング可能に支持している。
請求項7に記載のごとく、好ましくは、前記左右の内側連結部の前記中間部は、該左右の内側連結部と前記左右の外側連結部とによって前記左右のトレーリングアームの前端部を挟み込んだときに、前記左右の外側連結部に対して略平行となることが可能に、前記左右の外側連結部に対して車幅方向内方へ傾いている。
請求項8に記載のごとく、好ましくは、前記左右の内側連結部の前記上端部の車幅方向内面は、前記車体に対して左右の補強部材により接合されている。
請求項9に記載のごとく、好ましくは、前記車体は、前記左右の補強部材の近傍に位置して車幅方向に延びた補強部材側クロスメンバを有し、前記左右の補強部材は、前記車体のなかの、前記補強部材側クロスメンバに接合されている。
請求項10に記載のごとく、好ましくは、前記左右の外側連結部と前記左右の内側連結部とは、補強ステイによって繋がれている。
請求項1に係る発明では、リヤサスペンションを連結するための左右のサスペンション連結部が、車体に設けられている。該左右のサスペンション連結部同士は、車幅方向に延びた補強ロッドによって互いに連結されている。しかも、該補強ロッドの車幅方向中央部は、車体に取り付けられている。このように、該左右のサスペンション連結部は、補強ロッドにより補強されることによって、剛性(特に曲げ剛性や捩り剛性)が高まる。
車両の走行中に、路面から左右の後輪へ伝わった路面反力は、リヤサスペンションを介して左右のサスペンション連結部に伝わる。これに対し、左右のサスペンション連結部、及び車体のなかの該左右のサスペンション連結部の近傍は、補強ロッドによって補強されているので、強い路面反力を受けても、捩れや振動を抑制することができる。従って、車両の運転性能を高めることができる。このように、リヤサスペンション取付部分を含む、車体全体の剛性を高めることができる。
上述のように、補強ロッドの両端部が左右のサスペンション連結部に取り付けられ、且つ該補強ロッドの車幅方向中央部が車体に取り付けられている。車両の走行中に、路面から左右の後輪へ路面反力が入力した場合、例えば旋回時などに、左方向の路面反力又は右方向の路面反力が、該左右の車輪に入力した場合に、補強ロッドには、該補強ロッドを軸方向に押す力と引く力とが作用する。これに対し、請求項1に係る発明では、該補強ロッドの車幅方向中央部が車体に取り付けられることにより、該中央部において、車体を上方向へ押す力と車体を下方向へ引く力とを相殺することができる。従って、該補強ロッドから車体への路面反力(荷重)の入力を、最小化できる。この結果、車体への荷重の入力を低減することができるので、該補強ロッドと車体の取付け部分の近傍に特別な補強を施さなくても、車輪からの荷重の入力に対して、車体の十分な強度を確保することができる。
請求項2に係る発明では、該左右のサスペンション連結部同士を連結した補強ロッドの車幅方向中央部が、車体の強度部材であるクロスメンバに取り付けられている。このため、左右のサスペンション連結部から補強ロッドへ伝わった路面反力をクロスメンバに分散することができる。従って、該左右のサスペンション連結部は、強い路面反力を受けても、捩れや振動を、より一層抑制することができる。
請求項3に係る発明では、リヤサスペンションは、後端部に左右の後輪が組み込まれた左右のトレーリングアームを含む、いわゆるトレーリングアーム式サスペンションである。トレーリングアーム式サスペンションは、トレーリングアームのスイング中心が後輪の車軸から前方にオフセットしている。このような該トレーリングアーム式サスペンションは、路面反力による左右のサスペンション連結部の捩れ剛性を高めたり車体振動の抑制効果を高める上で、リンク式サスペンションよりも不利になりやすい。
これに対し、請求項3に係る発明では、補強ロッドによって互いに連結されている左右のサスペンション連結部に対して、左右のトレーリングアームの前端部が上下スイング可能に連結されている。このため、トレーリングアーム式サスペンションにおいて、左右のサスペンション連結部の捩れ剛性を効果的に高めるとともに、車体振動を効果的に抑制することができる。従って、車両の運転性能を高めることができる。しかも、車体全体の剛性も高まる。
請求項4に係る発明では、左右のトレーリングアーム同士がトーションビームによって繋がれている。つまり、リヤサスペンションは、いわゆるトーションビーム式サスペンションである。該トーションビーム式サスペンションは、例えば車両を旋回したときには、左右のトレーリングアーム同士が相反する方向へ変位しようとする。この結果、左右のサスペンション連結部には、互いに連動した外力が作用する。
これに対し、請求項4に係る発明では、補強ロッドにより互いに連結されている左右のサスペンション連結部に対して、左右のトレーリングアームの前端部が上下スイング可能に連結されている。このため、トレーリングアーム式サスペンションにおいて、左右のサスペンション連結部の捩れ剛性を効果的に高めるとともに、車体振動を効果的に抑制することができる。従って、車両の運転性能を高めることができる。しかも、車体全体の剛性も高まる。
請求項5に係る発明では、左右のサスペンション連結部は、左右のトレーリングアームの前端部を挟んで、それぞれ左右の外側連結部と左右の内側連結部とからなる。補強ロッドの両端部は、左右のサスペンション連結部のなかの、左右の内側連結部に取り付けられている。つまり、補強ロッドにより互いに連結されている左右の内側連結部に対して、左右のトレーリングアームの前端部が上下スイング可能に連結されている。このため、トレーリングアーム式サスペンションにおいて、左右のサスペンション連結部の捩れ剛性を効果的に高めるとともに、車体振動を効果的に抑制することができる。
請求項6に係る発明では、左右の内側連結部の上端部は、車体に接合されている。左右の内側連結部の下端部は、補強ロッドによって車体に十分に支えられている。このように、上端部と下端部とを十分に支えられている左右の内側連結部の中間部は、左右の外側連結部と共に、左右のトレーリングアームの前端部を挟んで上下スイング可能に支持している。このため、左右のトレーリングアームの前端部から左右の内側連結部の中間部に作用した路面反力を、上端部と下端部とにより確実に且つ十分に受け止めて、車体の他の部位に分散して十分に吸収することができる。
請求項7に係る発明では、左右のサスペンション連結部に左右のトレーリングアームの前端部を組み付ける前には、左右の内側連結部の中間部は、左右の外側連結部に対して車幅方向内方へ傾いている。左右の内側連結部の上端部は、車体に接合されている。この結果、左右の外側連結部に対して、左右の内側連結部の下端部は、中間部よりも開いている。このときには、左右の内側連結部の下端部に対して、補強ロッドを組み付けないでおけばよい。このため、左右の内側連結部と左右の外側連結部との間に、左右のトレーリングアームの前端部を容易に且つ正確に組み付けることができる。
左右のトレーリングアームの前端部を、左右の外側連結部と左右の内側連結部とによって挟み込んだ後には、左右の内側連結部の中間部は、左右の外側連結部に対して略平行になる。その後に、左右の内側連結部の下端部に対して、補強ロッドを組み付けることにより、左右の内側連結部の下端部を、補強ロッドによって車体に十分に支えることができる。この結果、左右のサスペンション連結部の剛性を確保することができる。
このように、請求項7に係る発明では、左右のサスペンション連結部に対する左右のトレーリングアームの前端部の組み付け性の向上と、該左右のサスペンション連結部の剛性の確保とを、両立させることができる。
請求項8に係る発明では、左右の内側連結部の上端部の車幅方向内面は、車体に対して左右の補強部材により接合されている。左右の内側連結部は、下端部が補強ロッドによって車体に取り付けられ、上端部が左右の補強部材により車体に接合されるので、中間部の剛性が高い。このため、左右のサスペンション連結部は、左右のトレーリングアームの前端部から受ける路面反力を、十分に支えることができる。
請求項9に係る発明では、左右の補強部材は、該左右の補強部材の近傍に位置して車幅方向に延びた補強部材側クロスメンバに接合されている。該補強部材側クロスメンバは、車体の強度部材の一種である。このため、左右の内側連結部の上端部は、左右の補強部材によって補強部材側クロスメンバに十分に固定される。また、上述のように、左右の内側連結部の下端部は、補強ロッドによって車体に十分に固定される。従って、左右の補強部材の剛性を十分に確保することができる。この結果、左右のサスペンション連結部全体の剛性が高まるので、強い路面反力を受けても、捩れや振動を、より一層抑制することができる。
請求項10に係る発明では、左右の外側連結部と左右の内側連結部とは、補強ステイによって繋がれている。この結果、左右のサスペンション連結部全体の剛性が高まる。しかも、該左右のサスペンション連結部に強い路面反力を受けても、該左右の外側連結部と該左右の内側連結部は、互いに捩れや振動が発生することを、より一層抑制することができる。
本発明に係るリヤサスペンションを備えた車体後部の底面図である。 図1に示されるリヤサスペンションの左半分の斜視図である。 図1に示される左のトレーリングアームの前端部が左のサスペンション連結部に連結された構成を下方から見た斜視図である。 図3の4−4線に沿った断面図である。 図3に示される左のサスペンション連結部を左側から見た斜視図である。 図5に示される左のサスペンション連結部を車幅中央側から見た斜視図である。 図6に示される左のサスペンション連結部から内側連結部を外した構成の斜視図である。 図1に示される左右の内側連結部が補強ステイによって繋がれている構成の斜視図である。 図8に示される補強ステイを第1クロスメンバに連結した構成を拡大した図である。 図4に示される左のサスペンション連結部に左のトレーリングアームの前端部を下から挿入する手順を示す説明図である。 図10に示される左のサスペンション連結部に左のトレーリングアームの前端部を支持用ボルトとナットとによって締め付ける手順を示す説明図である。 図11に示される左の内側連結部の下端に補強ロッドの端部をボルト止めする手順を示す説明図である。 図12に示される左のサスペンション連結部に左のトレーリングアームの前端部と補強ロッドとを組み付けた状態を示す説明図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る車両用リヤサスペンション取付構造について図面に基づき説明する。
図1に示されるように、乗用車等の車両10の車体11はモノコックボディから成り、車両10の車幅方向の中心を通って車両前後方向へ延びる車幅中心線CLに対し、実質的に左右対称形に形成されている。
該車体11は、後半部分の下部に、左右のサイドシル21,21と、左右のリヤサイドフレーム22,22と、第1クロスメンバ23と、第2クロスメンバ24と、フロアパネル25とを含む。
左右のサイドシル21,21は、車体11の前後方向中央部に且つ車幅方向両側に位置して、車体前後方向へ延びている。
左右のリヤサイドフレーム22,22は、該左右のサイドシル21,21の後端から車幅中央側へ湾曲した後に、更に後方へ延びている。つまり、左右のリヤサイドフレーム22,22は、車体11の後部の車幅方向両側に位置して、車体前後方向へ延びている。
第1クロスメンバ23は、車幅方向に延びて該左右のリヤサイドフレーム22,22の前端部間を繋いでいる。該第1クロスメンバ23は、車幅方向から見て上が開放された略ハット状断面に形成されている。第2クロスメンバ24は、車幅方向に延びた部材であって、該左右のサイドシル21,21の後端部間を繋ぐ構成を含む。さらに、該第2クロスメンバ24は、フロアパネル25の強度を高めるために車幅方向に延びる部材、いわゆるフロアパネル稜線部を含む。「該フロアパネル稜線部」は、車体上下方向や前後方向に屈曲した断面に形成されることによって、各々の屈曲した角部に稜線を有する。該稜線の部分は高剛性であり、フロアパネル25の強度を高めることができる。
フロアパネル25は、左右のサイドシル21,21間及び左右のリヤサイドフレーム22,22間に連続して張られる(設けられる)とともに、第1及び第2クロスメンバ23,24によって支持されており、車室の下面を形成する。
該車体11の後部には、左右の後輪42,42を懸架するための車両用リヤサスペンション30が取り付けられている。該リヤサスペンション30は、車体前後方向に延びる左右のトレーリングアーム31,31と、車幅方向に延びて該左右のトレーリングアーム31,31間を繋いでいるトーションビーム32とからなる、トーションビーム式サスペンションであり、底面視略H字状に組み合わされている。
図1乃至図3に示されるように、該左右のトレーリングアーム31,31の前端部33,33は、車体11に上下スイング可能に連結されている。図4に示されるように、該左のトレーリングアーム31の前端部33は、略水平な内筒34と、該内筒34を囲む外筒35と、該内筒34と該外筒35とを繋いでいるラバー等の弾性体36とからなる、スイング基端部(被支持部)である。右のトレーリングアーム31の前端部33は、左のトレーリングアーム31の前端部33と同じ構成なので説明を省略する。
図1に示されるように、該左右のトレーリングアーム31,31の後端部41,41には、左右の後輪42,42が組み込まれている。つまり、該後端部41,41は、左右の後輪42,42を回転自在に取り付けるためのスイング先端部である。該左右のトレーリングアーム31,31の中間部には、左右のスプリング受け部43,43と、左右のダンパ連結部44,44とが形成されている。
該左のトレーリングアーム31の緩衝構造は、次の通りである。つまり、図2に示されるように、左のスプリング受け部43は、緩衝用の左のスプリング45の下端部を受けている。左のダンパ連結部44は、緩衝用の左のダンパ46の下端部が連結されている。左のスプリング45の上端部と左のダンパ46の上端部は、車体11(図1参照)の上部に支持されている。該右のトレーリングアーム31の緩衝構造は、該左のトレーリングアーム31の緩衝構造と同じ構成なので、説明を省略する。
図1乃至図3に示されるように、該車体11は、リヤサスペンション30を連結するための、左右のサスペンション連結部50,50を備えている。つまり、車体11に設けられている左右のサスペンション連結部50,50に、左右のトレーリングアーム31,31の前端部33,33が上下スイング可能に連結されている。該左右のサスペンション連結部50,50は、左右のトレーリングアーム31,31の各々の前端部33,33を挟んで、車幅方向外側に位置する左右の外側連結部51,51と、車幅方向内側に位置する左右の内側連結部61,61とからなる。
以下、左のサスペンション連結部50について詳しく説明する。右のサスペンション連結部50は、左のサスペンション連結部50と同じ構成なので、説明を省略する。
図3乃至図7に示されるように、左のリヤサイドフレーム22の前端部には、左側部から車幅方向外側へ、左の延出部26が延びている。該左の外側連結部51は、該左の延出部26の車幅方向外側の端から下方へ延びた縦板状の部材であって、板面が概ね車幅方向を向いている。該左の外側連結部51は、下方から見て(図1参照)、車体11の後方へ向かうにつれて車幅方向内側に傾いている。
該左の内側連結部61は縦板状の部材であって、板面が該左の外側連結部51の内面に対面している。該左の内側連結部61の上端部62は、車体11に接合されている。つまり、左のリヤサイドフレーム22の前端部のなかの、車幅方向内面22aに車幅中央側から重ねられ且つ接合されている。
図4に示されるように、該左の外側連結部51と該左の内側連結部61とは、左の補強ステイ70によって繋がれている。詳しく述べると、該左の補強ステイ70は、板材の折り曲げ成形品であって、車幅方向に細長く延びている。該左の補強ステイ70には、車幅方向両端の側部フランジ71,72と、上端の上部フランジ73とが形成されている。該各側部フランジ71,72は、左の外側連結部51の上端部52と左の内側連結部61の上端部62とに、それぞれ接合されている。該上部フランジ73は、左の延出部26の下面に接合されている。この結果、該左の外側連結部51の上端部52と該左の内側連結部61の上端部62とは、左の補強ステイ70によって繋がれている。
図3乃至図7に示されるように、左の内側連結部61の上端部62の車幅方向内面62aは、車体11に対して左の補強部材80により接合されている。該左の補強部材80の近傍には、第2クロスメンバ24が位置している。該左の補強部材80は、車体11のなかの、第2クロスメンバ24に接合されている。詳しく述べると、該左の補強部材80は、板材の折り曲げ成形品であって、左の内側連結部61の上端部62の車幅方向内面62aと、第2クロスメンバ24の後面との間の、コーナに位置して両者に接合されている。この結果、左の内側連結部61の上端部62を左の補強部材80によって補強することができる。以下、該第2クロスメンバ24のことを、適宜「補強部材側クロスメンバ24」と言い換える。
図4に示されるように、該左の外側連結部51及び該左の内側連結部61のなかの、各中間部53,63、つまり高さ方向の略中間部分は、左のトレーリングアーム31の前端部33(スイング基端部33)を支持するための支持部である。該各中間部53,63は、トレーリングアーム31の前端部33を挟んで支持するので、該前端部33を挟み込んだ状態で互いに平行である。該各中間部53,63には、貫通した支持用孔54,64が形成されている。
左のトレーリングアーム31の前端部33は、内筒34及び支持用孔54,64を通した支持用ボルト37とナット38によって、左の外側連結部51及び該左の内側連結部61の各中間部53,63に支持される。つまり、左の内側連結部61の中間部63は、左の外側連結部51と共に、左のトレーリングアーム31の前端部33を挟んで上下スイング可能に支持している。
図5及び図8に示されるように、該車体11は、1つの補強ロッド90を備えている。該補強ロッド90は、車幅方向に延びている細長い部材であって、例えばパイプによって構成されている。該補強ロッド90の両端部91,91は、左右のサスペンション連結部50,50のなかの、左右の内側連結部61,61の下端部65,65に取り付けられている。この結果、左右のサスペンション連結部50,50は、補強ロッド90によって互いに連結されている。
以下、左のサスペンション連結部50に対する補強ロッド90の連結構成を、詳しく説明する。右のサスペンション連結部50に対する補強ロッド90の連結構成は、左の連結構成と同じ構成なので、説明を省略する。
図3乃至図5に示されるように、左の内側連結部61の下端部65は、車幅方向内側へ縁折りされることによって構成された、下端フランジからなる。補強ロッド90の左の端部91は、扁平状に形成されており、該下端フランジ65(下端部65)に下から重ねられ、且つボルト92によって取り付けられている。この結果、左の内側連結部61は、上端部62を車体11に固定されるとともに、下端部65を補強ロッド90によって支持される。
図8及び図9に示されるように、第1クロスメンバ23は、左右のサスペンション連結部50,50よりも後方に位置している。該補強ロッド90の車幅方向中央部93から後方へ、中央のフランジ94が延びている。該中央のフランジ94は、第1クロスメンバ23に下から重ねられ、且つボルト95によって取り付けられている。この結果、該補強ロッド90の車幅方向中央部93は、第1クロスメンバ23に取り付けられる。
図1及び図8に示されるように、左右のサスペンション連結部50,50に両端部91,91を連結する連結位置に対して、第1クロスメンバ23に車幅方向中央部93を取り付ける取付位置は、車体後方に且つ車体上方に位置している。補強ロッド90の全体形状は、車幅方向中央部93から車体11の前下方へ向かって両側を開いた、概ねV字状に形成されている。
以上の説明をまとめると、次の通りである。図1に示されるように、リヤサスペンション30を連結するための左右のサスペンション連結部50,50が、車体11に設けられている。該左右のサスペンション連結部50,50同士は、車幅方向に延びた補強ロッド90によって互いに連結されている。しかも、該補強ロッド90の車幅方向中央部93は、車体11に取り付けられている。このように、該左右のサスペンション連結部50,50は、補強ロッド90により補強されることによって、剛性(特に曲げ剛性や捩り剛性)が高まる。
車両10の走行中に、路面から左右の後輪42,42へ伝わった路面反力は、リヤサスペンション30を介して左右のサスペンション連結部50,50に伝わる。これに対し、左右のサスペンション連結部50,50、及び車体11のなかの該左右のサスペンション連結部50,50の近傍は、補強ロッド90によって補強されているので、強い路面反力を受けても、捩れや振動を抑制することができる。従って、車両10の運転性能を高めることができる。このように、リヤサスペンション取付部分を含む、車体11全体の剛性を高めることができる。
さらには、車両10の走行中に、路面から左右の後輪42,42へ路面反力が入力した場合、例えば旋回時などに、左方向の路面反力又は右方向の路面反力が、該左右の車輪42,42に入力した場合に、補強ロッド90には、該補強ロッド90を軸方向に押す力と引く力とが作用する。これに対し、本実施例では、該補強ロッド90の車幅方向中央部93が車体11に取り付けられることにより、該中央部93において、車体11を上方向へ押す力と車体11を下方向へ引く力とを相殺することができる。従って、該補強ロッド90から車体11への路面反力(荷重)の入力を、最小化できる。この結果、車体11への荷重の入力を低減することができるので、該補強ロッド90と車体11の取付け部分の近傍に特別な補強を施さなくても、車輪42,42からの荷重の入力に対して、車体11の十分な強度を確保することができる。
さらに、図1に示されるように、左右のサスペンション連結部50,50同士を連結した補強ロッド90の車幅方向中央部93が、車体11の強度部材である第1クロスメンバ23に取り付けられている。このため、左右のサスペンション連結部50,50から補強ロッド90へ伝わった路面反力を第1クロスメンバ23に分散することができる。従って、該左右のサスペンション連結部50,50は、強い路面反力を受けても、捩れや振動を、より一層抑制することができる。
さらに、図1に示されるように、リヤサスペンション30は、後端部41,41に左右の後輪42,42が組み込まれた左右のトレーリングアーム31,31を含む、いわゆるトレーリングアーム式サスペンションである。トレーリングアーム式サスペンション30は、トレーリングアーム31,31のスイング中心(前端部33,33の中心)が、後輪42,42の車軸から前方にオフセットしている。このような該トレーリングアーム式サスペンション30は、路面反力による左右のサスペンション連結部50,50の捩れ剛性を高めたり車体振動の抑制効果を高める上で、リンク式サスペンションよりも不利になりやすい。
これに対し、本実施例では、補強ロッド90によって互いに連結されている左右のサスペンション連結部50,50に対して、左右のトレーリングアーム31,31の前端部33,33が上下スイング可能に連結されている。このため、トレーリングアーム式サスペンション30において、左右のサスペンション連結部50,50の捩れ剛性を効果的に高めるとともに、車体振動を効果的に抑制することができる。従って、車両10の運転性能を高めることができる。しかも、車体11全体の剛性も高まる。
さらに、図1に示されるように、左右のトレーリングアーム31,31同士がトーションビーム32によって繋がれている。つまり、リヤサスペンション30は、いわゆるトーションビーム式サスペンションである。該トーションビーム式サスペンション30は、例えば車両10を旋回したときには、左右のトレーリングアーム31,31同士が相反する方向へ変位しようとする。この結果、左右のサスペンション連結部50,50には、互いに連動した外力が作用する。
これに対し、本実施例では、補強ロッド90により互いに連結されている左右のサスペンション連結部50,50に対して、左右のトレーリングアーム31,31の前端部33,33が上下スイング可能に連結されている。このため、トレーリングアーム式サスペンション30において、左右のサスペンション連結部50,50の捩れ剛性を効果的に高めるとともに、車体振動を効果的に抑制することができる。従って、車両10の運転性能を高めることができる。しかも、車体11全体の剛性も高まる。
さらに、図1に示されるように、左右のサスペンション連結部50,50は、左右のトレーリングアーム31,31の前端部33,33を挟んで、それぞれ左右の内側連結部61,61と左右の外側連結部51,51とからなる。補強ロッド90の両端部91,91は、左右のサスペンション連結部50,50のなかの、左右の内側連結部61,61に取り付けられている。つまり、補強ロッド90により互いに連結されている左右の内側連結部61,61に対して、左右のトレーリングアーム31,31の前端部33,33が上下スイング可能に連結されている。このため、トレーリングアーム式サスペンション30において、左右のサスペンション連結部50,50の捩れ剛性を効果的に高めるとともに、車体振動を効果的に抑制することができる。
さらに、図1及び図4に示されるように、左の内側連結部61の上端部62は、車体11に接合されている。該左の内側連結部61の下端部65は、補強ロッド90によって車体11に十分に支えられている。このように、上端部62と下端部65とを十分に支えられている該左の内側連結部61の中間部63は、左の外側連結部51と共に、左のトレーリングアーム31の前端部33を挟んで上下スイング可能に支持している。このため、左のトレーリングアーム31の前端部33から左の内側連結部61の中間部63に作用した路面反力を、上端部62と下端部65とにより確実に且つ十分に受け止めて、車体11の他の部位に分散して十分に吸収することができる。このことは、右の内側連結部61についても同様であり、説明を省略する。
さらに、図1、図3及び図4に示されるように、左の内側連結部61の上端部62の車幅方向内面62aは、車体11に対して左の補強部材80により接合されている。左の内側連結部61は、下端部65が補強ロッド90によって車体11に取り付けられ、上端部62が左の補強部材80により車体11に接合されるので、中間部63の剛性が高い。このため、左のサスペンション連結部50は、左のトレーリングアーム31の前端部33から受ける路面反力を、十分に支えることができる。このことは、右の内側連結部61についても同様であり、説明を省略する。
さらに、図1、図3及び図4に示されるように、左の補強部材80は、該左の補強部材80の近傍に位置して車幅方向に延びた補強部材側クロスメンバ24(第2クロスメンバ24)に接合されている。該補強部材側クロスメンバ24は、車体11の強度部材の一種である。このため、左の内側連結部61の上端部62は、左の補強部材80によって補強部材側クロスメンバ24に十分に固定される。また、上述のように、左の内側連結部61の下端部65は、補強ロッド90によって車体に十分に固定される。従って、左の補強部材80の剛性を十分に確保することができる。この結果、左のサスペンション連結部50全体の剛性が高まるので、強い路面反力を受けても、捩れや振動を、より一層抑制することができる。このことは、右の内側連結部61についても同様であり、説明を省略する。
さらに、図1、図4及び図5に示されるように、左の外側連結部51と左の内側連結部61とは、補強ステイ70によって繋がれている。この結果、左のサスペンション連結部50全体の剛性が高まる。しかも、該左のサスペンション連結部50に強い路面反力を受けても、該左の外側連結部51と該左右の内側連結部61は、互いに捩れや振動が発生することを、より一層抑制することができる。このことは、右の外側連結部51と右の内側連結部61についても同様であり、説明を省略する。
次に、左のサスペンション連結部50に対する、左のトレーリングアーム31の前端部33及び補強ロッド90の組み付け手順について、図9乃至図13に基づき説明する。右のサスペンション連結部50に対する、右のトレーリングアーム31の前端部33及び補強ロッド90の組み付け手順は、左と同じなので、説明を省略する。
図10に示されるように、左の内側連結部61の中間部63は、左の外側連結部51と左の内側連結部61とによって左のトレーリングアーム31の前端部33を挟み込んだときに、該左の外側連結部51に対して略平行となることが可能に、該左の外側連結部51に対して車幅方向内方へ傾いている。
左のサスペンション連結部50に対する、左の前端部33の組み付け方向は、車体11の下方から上向きの方向である。このため、左の外側連結部51に対して、該左の内側連結部61は、上端部62よりも下端部65が離れる方向に傾いている。
ここで、左の外側連結部51の中間部53の内面53aに対して平行な平行面Fsを、基準面とする。該左の内側連結部61の中間部63は、上端から車体下方へ向かうにつれて、該基準面Fsから離れる方向(車幅方向内側)に傾いている。つまり、該基準面Fs(平行面Fs)に対して、中間部63が傾斜角θだけ傾いている。該傾斜角θは、例えば1°乃至3°の範囲に設定される。
先ず、図10に示されるように、左のサスペンション連結部50に対して、左の前端部33を下方から挿入し、位置合わせをする。
次に、支持用ボルト37を支持用孔54,64と内筒34とに通して、図11に示されるように、ナット38によって締め付ける。そして、左の外側連結部51と左の内側連結部61とによって、左のトレーリングアーム31の前端部33を挟み込む。この結果、図12に示されるように、左の内側連結部61の中間部63は、左の外側連結部51に対して略平行となる。
次に、左の内側連結部61の下端部65(下端フランジ65)に補強ロッド90の左の端部91をボルト92によって取り付ける。この結果は、図13に示される。その後に、図9に示されるように、補強ロッド90の車幅方向中央部93のフランジ94を、第1クロスメンバ23にボルト95によって取り付ける。以上で、左のサスペンション連結部50に対する、左のトレーリングアーム31の前端部33及び補強ロッド90の組み付け作業を完了する。
このように、左のサスペンション連結部50に左のトレーリングアーム31の前端部33を組み付ける前には、左の内側連結部61の中間部63は、左の外側連結部51に対して車幅方向内方へ傾いている。左の内側連結部61の上端部62は、車体11に接合されている。この結果、左の外側連結部51に対して、左の内側連結部61の下端部65は、中間部63よりも開いている。このときには、左の内側連結部61の下端部65に対して、補強ロッド90を組み付けないでおけばよい。このため、左の外側連結部51と左の内側連結部61との間に、左のトレーリングアーム31の前端部33を容易に且つ正確に組み付けることができる。
左のトレーリングアーム31の前端部33を、左の外側連結部51と左の内側連結部61とによって挟み込んだ後には、左の内側連結部61の中間部63を左の外側連結部51に対して略平行にすることができる。その後に、該左の内側連結部61の下端部65に対して、補強ロッド90を組み付けることにより、該左の内側連結部61の下端部65を、補強ロッド90によって車体に十分に支えることができる。この結果、左のサスペンション連結部50の剛性を確保することができる。このことは、右の内側連結部61についても同様であり、説明を省略する。
このように、本実施例では、左右のサスペンション連結部50,50に対する左右のトレーリングアーム31,31の前端部33,33の組み付け性の向上と、該左右のサスペンション連結部50,50の剛性の確保とを、両立させることができる。
本発明の車両用リヤサスペンション取付構造は、乗用車等の車両10の車体11に採用するのに好適である。
10 車両
11 車体
23 クロスメンバ(第1クロスメンバ)
24 補強部材側クロスメンバ(第2クロスメンバ)
30 リヤサスペンション
31 トレーリングアーム
32 トーションビーム
33 トレーリングアームの前端部(スイング基端部)
41 トレーリングアームの後端部(スイング先端部)
42 後輪
50 サスペンション連結部
51 外側連結部
61 内側連結部
62 内側連結部の上端部
62a 車幅方向内面
63 内側連結部の中間部
65 内側連結部の下端部
70 補強ステイ
80 補強部材
90 補強ロッド
91 補強ロッドの両端部
93 補強ロッドの車幅方向中央部
請求項1に係る発明によれば、左右の後輪を懸架するためのリヤサスペンションを車体に取り付ける、車両用リヤサスペンション取付構造であって、前記車体に設けられて、前記リヤサスペンションを連結するための左右のサスペンション連結部と、車幅方向に延びて、両端部を前記左右のサスペンション連結部に取り付けられた補強ロッドとを備え、該補強ロッドは、前記車体に取り付けられ、前記リヤサスペンションは、後端部に前記左右の後輪が組み込まれた左右のトレーリングアームを含み、前記補強ロッドによって互いに連結されている前記左右のサスペンション連結部に対して、前記リヤサスペンションのなかの、前記左右のトレーリングアームの前端部が、上下スイング可能に連結され、前記リヤサスペンションは、前記左右のトレーリングアーム同士をトーションビームによって繋がれた、トーションビーム式サスペンションであり、前記左右のサスペンション連結部は、前記左右のトレーリングアームの各々の前端部を挟んで、車幅方向外側に位置する左右の外側連結部と、車幅方向内側に位置する左右の内側連結部とからなり、前記補強ロッドの前記両端部は、前記左右のサスペンション連結部のなかの、前記左右の内側連結部に取り付けられ、前記左右の内側連結部の上端部は、前記車体に接合され、前記左右の内側連結部の下端部には、前記補強ロッドの前記両端部が取り付けられ、前記左右の内側連結部の中間部は、前記左右の外側連結部と共に、前記左右のトレーリングアームの前記前端部を挟んで上下スイング可能に支持する、車両用リヤサスペンション取付構造の組付方法であって、前記外側連結部の中間部の内面に対して平行な平行面を、基準面とし、前記内側連結部の中間部は、上端から車体下方へ向かうにつれて、該基準面から離れる方向に、該基準面に対して、中間部が傾斜角だけ傾け、サスペンション連結部に対して、前端部を下方から挿入し、位置合わせ、次に、支持用ボルトを支持用孔と内筒とに通して、ナットによって締め付け、外側連結部と内側連結部とによって、トレーリングアームの前端部を挟み込み、内側連結部の中間部は、外側連結部に対して略平行となし、次に、内側連結部の下端部に補強ロッドの端部をボルトによって取り付ける、車両用リヤサスペンション取付構造の組付方法が提供される。
請求項1に係る発明では、サスペンション連結部にトレーリングアームの前端部を組み付ける前には、内側連結部の中間部は、外側連結部に対して車幅方向内方へ傾いている。内側連結部の上端部は、車体に接合されている。この結果、外側連結部に対して、内側連結部の下端部は、中間部よりも開いている。このときには、内側連結部の下端部に対して、補強ロッドを組み付けないでおけばよい。このため、外側連結部と内側連結部との間に、トレーリングアームの前端部を容易に且つ正確に組み付けることができる。

Claims (10)

  1. 左右の後輪を懸架するためのリヤサスペンションを車体に取り付ける、車両用リヤサスペンション取付構造において、
    前記車体に設けられて、前記リヤサスペンションを連結するための左右のサスペンション連結部と、
    車幅方向に延びて、両端部を前記左右のサスペンション連結部に取り付けられた補強ロッドとを備え、
    該補強ロッドの車幅方向中央部は、前記車体に取り付けられていることを特徴とする車両用リヤサスペンション取付構造。
  2. 前記補強ロッドの前記車幅方向中央部は、前記車体のなかの、車幅方向に延びたクロスメンバに取り付けられている、請求項1記載の車両用リヤサスペンション取付構造。
  3. 前記リヤサスペンションは、後端部に前記左右の後輪が組み込まれた左右のトレーリングアームを含み、
    前記補強ロッドによって互いに連結されている前記左右のサスペンション連結部に対して、前記リヤサスペンションのなかの、前記左右のトレーリングアームの前端部が、上下スイング可能に連結されている、請求項1記載の車両用リヤサスペンション取付構造。
  4. 前記リヤサスペンションは、前記左右のトレーリングアーム同士をトーションビームによって繋がれた、トーションビーム式サスペンションである、請求項3記載の車両用リヤサスペンション取付構造。
  5. 前記左右のサスペンション連結部は、前記左右のトレーリングアームの各々の前端部を挟んで、車幅方向外側に位置する左右の外側連結部と、車幅方向内側に位置する左右の内側連結部とからなり、
    前記補強ロッドの前記両端部は、前記左右のサスペンション連結部のなかの、前記左右の内側連結部に取り付けられている、請求項3又は請求項4記載の車両用リヤサスペンション取付構造。
  6. 前記左右の内側連結部の上端部は、前記車体に接合され、
    前記左右の内側連結部の下端部には、前記補強ロッドの前記両端部が取り付けられ、
    前記左右の内側連結部の中間部は、前記左右の外側連結部と共に、前記左右のトレーリングアームの前記前端部を挟んで上下スイング可能に支持している、請求項5記載の車両用リヤサスペンション取付構造。
  7. 前記左右の内側連結部の前記中間部は、
    該左右の内側連結部と前記左右の外側連結部とによって前記左右のトレーリングアームの前端部を挟み込んだときに、前記左右の外側連結部に対して略平行となることが可能に、前記左右の外側連結部に対して車幅方向内方へ傾いている、請求項6記載の車両用リヤサスペンション取付構造。
  8. 前記左右の内側連結部の前記上端部の車幅方向内面は、前記車体に対して左右の補強部材により接合されている、請求項6又は請求項7記載の車両用リヤサスペンション取付構造。
  9. 前記車体は、前記左右の補強部材の近傍に位置して車幅方向に延びた補強部材側クロスメンバを有し、
    前記左右の補強部材は、前記車体のなかの、前記補強部材側クロスメンバに接合されている、請求項8記載の車両用リヤサスペンション取付構造。
  10. 前記左右の外側連結部と前記左右の内側連結部とは、補強ステイによって繋がれている、請求項5記載の車両用リヤサスペンション取付構造。
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