JPWO2014203973A1 - 時計 - Google Patents

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Abstract

時計において、ベゼルの回転阻止状態の解除操作およびベゼルの回転操作を行い易くするとともに、回転阻止状態が誤解除するのを防止乃至抑制する。歯(33)に係合した状態でベゼル(30)の回転を阻止する規制位置(P1)と、歯(33)に係合しない状態でベゼル(30)の回転を許容する解除位置(P2)との間を回動可能に設けられた、係合歯(42)を有する規制部材(40)と、規制部材(40)を規制位置(P1)に保持した保持状態と規制部材(40)を解除位置(P2)に移動させる非保持状態とを切替え可能とされた保持機構(50)を備え、保持機構(50)は、押圧操作力(F)が入力される2つのプッシュボタン(52),(52)と、プッシュボタン(52),(52)に押圧操作力(F)が同時に入力されたとき、その入力の継続如何に拘わらず、規制部材(40)を保持状態から非保持状態に切り替える解除機構を構成するバネ棒(53)及び係合孔(51d),(51d)を有する。

Description

本発明は時計に関し、詳細には回転可能なベゼルの改良に関する。
いわゆるダイバーウォッチなどは、潜水活動等に費やすことのできる残り時間を使用者に把握させ易くする等の目的のために、時計ケースに回転可能なベゼルを備えている。
ベゼルは、所望の位置まで回転させた後は停止した状態となるが、ベゼルに障害物等が当たると、ベゼルは停止していた位置から容易に動くおそれがある。
ベゼルのこのような意図しない動きを規制するために、ベゼルに対して回転操作を行うとき以外はベゼルの回転を規制し、ベゼルに対して回転操作を行うときはベゼルの回転を許容する回転阻止(ロック)機構が提案されている(特許文献1,2)。
この技術によれば、ベゼルに対する操作を行わない通常のときは、ベゼルにロック部材が係合してベゼルの回転を規制し、一方、ベゼルに対する操作を行うときは、プッシュボタンやロック解除用押しボタンを押すことでロック部材とベゼルとの係合を解除してベゼルを回転させることができる。
特開2008−128880号公報 特開2010−185833号公報
しかし、特許文献1のものは、プッシュボタンを押下している期間中に限り、ベゼルの回転が許容されるため、ベゼルに回転操作を加える際も、常にプッシュボタンを押下し続ける必要がある。
つまり、プッシュボタンを押下しながら、ベゼルを回転させる操作を行わなければならず、片手では操作が行い難い。
また、ダイバーウォッチが使用されるダイビングの環境では、使用者が手袋を装着しているが、手袋を装着したままの状態で上述した2つの操作を同時に行うのは難しい。
さらに、プッシュボタンが予期せず他の機材等に押し付けられた状態になっていると、ベゼルが意図せずに回転可能となるため、誤ってベゼルを回転させてしまうおそれがある。
一方、特許文献2のものは、2つのロック解除用押しボタンを同時に押下している期間中に限り、ベゼルの回転が許容されるため、ロック解除用押しボタンが1つである特許文献1の技術で懸念される誤解除のおそれは低い。
しかし、ベゼルに回転操作を加える際も、常に2つのロック解除用押しボタンを押下し続ける必要があるため、片手での操作が難しい点は、特許文献1の技術と同様である。
なお、この問題は、上述したダイバーウォッチに限定されるものではなく、回転可能のベゼルを備えた時計においても同様に起こり得る。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、ベゼルの回転阻止状態を解除する解除操作およびベゼルの回転操作を行い易くするとともに、回転阻止状態が誤解除するのを防止乃至抑制することができる時計を提供することを目的とするものである。
本発明に係る時計は、ベゼルの回転を阻止する規制部材を、保持機構によって、ベゼルの回転を阻止する規制位置に保持するとともに、保持機構の2つの操作入力部に同時に押圧操作力が入力されたとき、仮に押圧操作力の入力が継続しなくても、保持機構の解除機構が規制部材を規制位置から解除位置に移動させることで、ベゼルの回転阻止状態を解除する解除操作とベゼルの回転操作とを同時に行う必要がなく、両操作を行い易くするとともに、2つの操作入力部に同時に押圧操作力が入力されない限り、規制部材を規制位置に保持することで、ベゼルの回転阻止状態が誤解除するのを防止乃至抑制したものである。
すなわち、本発明に係る時計は、時計ムーブメントを収納するケース部材と、前記ケース部材に、回転可能に設けられた、被係合部を有するベゼルと、前記被係合部に係合した状態で前記ベゼルの回転を阻止し、前記被係合部に係合しない状態で前記ベゼルの回転を許容する係合部を有し、前記被係合部に前記係合部が係合した規制位置と前記被係合部に前記係合部が係合しない解除位置との間を移動可能に設けられた規制部材と、前記規制部材を前記規制位置に保持した保持状態と前記規制部材を前記解除位置に移動させる非保持状態とを切り替え可能とされた保持機構とを備え、前記保持機構は、互いに独立した押圧操作力が入力される2つの操作入力部と、前記2つの操作入力部のそれぞれに押圧操作力が同時に入力されたとき、それらの押圧操作力の入力の継続如何に拘わらず、前記保持状態から前記非保持状態に切り替える解除機構とを有することを特徴とする。
本発明に係る時計によれば、ベゼルの回転阻止状態の解除操作およびベゼルの回転操作を行い易くするとともに、回転阻止状態が誤解除するのを防止乃至抑制することができる。
本発明に係る時計の一実施形態である腕時計を示す概略斜視図である。 図1に示した腕時計の分解斜視図である。 ベゼルを下方から見た斜視図である。 リングを示す斜視図である。 図3AのA−A線に沿った断面図である。 規制部材の詳細を示す斜視図である。 規制部材が規制位置にある状態を示す図であり、時計の中心および規制部材を通る鉛直面で切断した断面図である。 規制部材が規制位置にある状態を示す図であり、図6AにおけるB−B線に沿った断面図である。 規制部材が解除位置にある状態を示す図であり、時計の中心および規制部材を通る鉛直面で切断した断面図である。 規制部材が解除位置にある状態を示す図であり、図7AにおけるC−C線に沿った断面図である。 軸とスリーブを示す斜視図である。 軸とスリーブが軸孔に通されている状態を示す縦断面図である。 係合歯の詳細を示す平面図である。 規制部材の係合歯がベゼルの歯に噛み合う過程を示す図であり、噛み合い前の状態を示した図である。 規制部材の係合歯がベゼルの歯に噛み合う過程を示す図であり、噛み合始めの状態を示した図である。 規制部材の係合歯がベゼルの歯に噛み合う過程を示す図であり、噛み合った状態を示した図である。 保持機構の脚部を示す全体斜視図である。 保持機構の一方の脚部の、係合孔の詳細を示す断面図である。 ばね棒を示す斜視図である。 ばね棒の端部材が係合孔に嵌って規制部材が保持状態にある様子を示す断面図である。 ばね棒の端部材が係合孔から外れて規制部材が非保持状態に移行しつつある様子を示す断面図である。 プッシュボタンの詳細を示す断面図である。 係合孔に形成されたテーパの作用を説明する要部断面図である。 解除状態を表すマークを示す図であり、規制部材が規制位置にあって視認されない様子を示した図である。 解除状態を表すマークを示す図であり、規制部材が解除位置にあって視認される様子を示した図である。 ベゼルの歯がベゼルの外周に形成されている例を示す模式図である。 2つのプッシュボタンの外周面に形成した円環状のロック解除マークを示した斜視図である。 図19におけるD−D線に沿った断面図である。 2つのプッシュボタンが脚部側に押し込まれた状態を示した斜視図である。 図20におけるE−E線に沿った断面図である。 規制部材が平行移動(スライド)する他の実施形態を示す図であり、規制部材が規制位置にある状態を示し、時計の中心および規制部材を通る鉛直面で切断した断面図である。 規制部材が平行移動(スライド)する他の実施形態を示す図であり、規制部材が規制位置にある状態を示した平面図である。 規制部材が平行移動(スライド)する他の実施形態を示す図であり、規制部材が解除位置にある状態を示し、時計の中心および規制部材を通る鉛直面で切断した断面図である。 規制部材が平行移動(スライド)する他の実施形態を示す図であり、規制部材が解除位置にある状態を示した平面図である。 規制部材のケース側の面に形成した切欠き面を示した斜視図である。 規制部材が規制位置にあるときの状態を示した断面図である。 規制部材が解除位置にあるときの状態を示した断面図である。 脚部とは別体のパイプに係合孔を形成した例を示す鉛直面による断面図である。 脚部とは別体のパイプに係合孔を形成した例を示す水平面による断面図である。 規制部材の係合歯を長くした例を示す斜視図である。 規制部材の係合歯を長くした例における、時計の6時側の側面図である。 脚部に取り付ける軸の他の例を示す分解斜視図である。
以下、本発明に係る時計の実施形態について、図面を用いて説明する。
(構成)
図1に示した腕時計100(以下、「時計100」という)は、本発明に係る時計の一実施形態としてのダイバーズウォッチである。
この時計100は、時計本体10に、文字板の12時と6時とを結ぶ方向に沿って時計バンド90が備えられていて、時計100の文字板の9時と3時とを結ぶ方向に、使用者の腕を通す構成となっている。
時計本体10は、時計ムーブメントを内部に収納したケース20(ケース部材)の上面に、使用者の指等による操作により、反時計回り方向にのみ回転可能のベゼル30が設けられている。
ここで、ケース20としては、図示しない裏蓋を含むものであってもよいし、裏蓋を含まないものであってもよい。
ベゼル30の上面31には、図2に示すように、時計本体10の分針との位置関係によって残り時間等を表示するための数字や目盛りが表されている。
一方、図3Aに示すように、ベゼル30の下面32には、周方向に沿って凹凸を繰り返す歯33(被係合部)が形成されている。
この歯33を構成する各凸部分33aや凹部分33b(図10A,図10B,図10C参照)はそれぞれ、ベゼル30の中心から放射状に延びて形成されている。
歯33は、ベゼル30がケース20に取り付けられている状態で、ベゼル30を時計回り方向に回転しようとしたときは、ケース20のリング溝21に設置された、図3Bに示すリング22から延びた弾性爪22aに引っ掛かってベゼル30の回転を阻止するとともに、ベゼル30を反時計回りに回転しようとしたときは、弾性爪22aの弾性変形によって回転を許容するとともに、弾性爪22aが歯33の凸部分33aを乗り越えるごとに節度感を与え、また、いずれかの隣り合う2つの凸部分33a,33aの間の凹部分33bに弾性爪22aが嵌った状態では、ベゼル30を停止させた状態に維持するものである。
なお、この歯33は、図4に示すように、凸部分33aがベゼル30の下面32よりも下方に突出して形成されている。
ケース20の、文字板の9時側には、金属製(ステンレススティール、チタン等)または樹脂製の規制部材40と保持機構50とが設けられている。
規制部材40は、図5に示すように、ケース20に取り付けられたベゼル30の歯33に噛み合った状態(係合した状態)でベゼル30の回転を阻止し、歯33に噛み合わない状態(係合しない状態)でベゼル30の回転を許容する3つの係合歯42(係合部、係合凸部)を、その上面41に有している。
なお、係合歯42はベゼル30の歯の凹部分33bに係合し、係合歯42の間の凹部分はベゼル30の歯の凸部分33aに係合するが、これらの係合はいずれか一方だけであってもよい。
この規制部材40は、図6A,図6Bに示すように、ベゼル30の歯33に係合歯42が噛み合った規制位置P1と、図7A,図7Bに示すように、ベゼル30の歯33に係合歯42が噛み合わない解除位置P2との間を、軸孔45に通された軸55(軸)回りに回動可能に設けられている。
規制部材40には、回動規制部40aが設けられている。回動規制部40aは、規制部材40が図7A,図7Bに示す解除位置のときに、規制部材40が図7A,図7Bに示す所定の回動位置で停止するように、ケース20に当接して規制部材40の回動する範囲を規制する。
軸55の外周面には、図8Aに示すように、円筒状に形成され、その周壁の一部に軸方向に延びたスリット56aが形成された、断面C字(C字の切欠き部分がスリット56aに相当)状のスリーブ56が圧入される。
軸孔45には、図8Bに示すように、軸55の外径よりも太いが軸55が圧入されたスリーブ56の外径よりも細い細径部45bと、軸55が圧入されたスリーブ56の外径よりも太い太径部45aとが形成されている。
また、軸55が圧入される以前のスリーブ56は、スリット56aの幅が狭くなっていることで、その外径が、軸55が圧入された状態の外径よりも小さく、細径部45bよりも大きい。
また、脚部51a,51b(係合部材)に形成された軸支孔51c,51cの直径は、軸55が圧入された状態のスリーブ56の外径よりも小さい。
軸55が圧入される以前のスリーブ56は、太径部45aに予め配置され、この状態で、軸55が、脚部51a,51bの軸支孔51c,51cと規制部材40の軸孔45とに通され、軸55はスリット56aの幅を広げるようにスリーブ56を押し広げながらスリーブ56の中を通った状態となる。
したがって、軸55が通されたスリーブ56の外径は、スリーブ56に隣接する脚部51aに形成された軸支孔51cおよび規制部材40の細径部45bよりも太いため、スリーブ56は太径部45aから脱落することがなく、軸55はスリーブ56に圧入された状態であるため、軸55とスリーブ56とは一体となり、軸55が軸孔45から脱落するのを防止している。
図9に示すように、3つの係合歯42のうち隣り合う2つの係合歯42間のピッチPは、ベゼル30の歯33の外周縁における歯33のピッチに略一致している。
各係合歯42の先端部には、3つの係合歯42が並ぶ方向に沿ってそれぞれ先端が細くなるようなテーパ42a,42aが形成されている。
このテーパ42a,42aによって各係合歯42の先端部は細くなるため、図10に示すように係合歯42がベゼル30の歯33に噛み合っていない状態(図10A)から歯33に接近していく過程で、係合歯42が歯33の凹部分33bに進入し易くなる。
つまり、係合歯42の中心が凹部分33bの中心から位置ずれしていた場合であっても、図10B,図10Cに示すように、係合歯42が凹部分33bに進入するにしたがって、テーパ42aが凸部分33aに接触し、凸部分33aがテーパ42aから受ける荷重によってベゼル30が、回転方向の遊びの範囲で極わずかに回転し、係合歯42と凹部分33bとの位置ずれを吸収し、係合歯42がベゼル30の歯33に噛み合い易くなる。
なお、図10A,図10B,図10Cは、係合歯42のテーパ42aの作用の理解を容易にするために、歯33に噛み合う係合歯42を1つだけ記載したものであるが、本実施形態では実際には、3つの係合歯42が歯33に噛み合う。
また、図5に示すように、規制部材40の上面41のうち、係合歯42が形成された、ケース20に近い側の部分には、ケース20に向いた面48に近づくにしたがって下方に傾斜したテーパ面41aが形成されている。
このテーパ面41aは、規制部材40の回動中心である軸55が通される軸孔45の鉛直上方の付近に形成されており、規制部材40が図7A,図7Bに示すように軸55回りに回動したとき、規制部材40の上面41をベゼル30の下面32に接触させないための「逃げ」となっている。
本実施形態では、ベゼル30の歯33との係合力を十分に確保するために、係合歯42は3つ形成されているが、材質や太さ等の選択によってベゼル30の歯33との係合力をある程度確保できるときは、係合歯42は少なくとも1つあれば十分である。
例えば、ベゼル30の歯33の数が少なく、歯と歯の間隔が広い場合(歯の数が60個程度の場合)、係合歯42も太くすることができるので、1つの歯で係合歯42の強度と係合力とを十分に確保することができる。
なお、本実施形態の規制部材40は金属材料で形成されているため、係合歯42の剛性は高く、係合歯42の数が3つであることとの相乗効果により、ベゼル30の歯33との係合力は十分に高い。
保持機構50は、規制部材40を規制位置P1に保持する保持状態と規制部材40を解除位置P2に移動可能とさせる非保持状態とを切り替える機構である。
この保持機構50は、ケース20と一体的に形成された、時計バンド90が連結されるラグ20aと同様の一対の脚部51a,51bと、これらの脚部51a,51bにそれぞれ固定された2つのプッシュボタン52,52(操作入力部)と、規制部材40の軸孔45に対して平行に延びたばね棒孔46に挿入されるばね棒53(弾性操作部材)と、規制部材40を解除位置P2の方向に弾性力で押圧する(付勢する)ばねを有する2つの押圧体54,54(規制解除付勢部材)とを備えている。
2つの脚部51a,51bは、文字板の12時,6時を結ぶ方向に沿って規制部材40を挟む配置で形成されており、互いに対向する面51t,51t(以下、対向面51t,51tという。)には、図11A,図11Bに示すように、軸55の端部をそれぞれ支持する軸支孔51c,51cが形成されており、規制部材40の軸孔45に挿入され規制部材40の両端面47,47からそれぞれ突出した軸55の各端部をそれぞれ対応する軸支孔51cが支持することで、規制部材40を、図6A,図6B、図7A,図7Bに示すように、軸55回りに回動可能に支持している。
なお、各脚部51a,51bは、ケース20とは別体に形成されて、形成された後にねじ止め等によってケース20に固定されてもよい。
また、各脚部51a,51b自体は、保持機構50の一部として構成されたものではなく、ケース20の一部として構成されたものであってもよい。
規制部材40のばね棒孔46に通されるばね棒53は、図12に示すように、ラグ20aに時計バンド90を連結するために用いられるばね棒と同様のものであり、円筒状の本体の内部にばね60(図20参照)が設けられ、円筒の両端からそれぞれ突出した一対の端部材53a,53aは、本体の内部のばね60の弾性力により、円筒の両端の外方に向けて伸びた状態に付勢されていて、軸方向に変位可能となっている。
ただし、各端部材53a,53aが円筒状の本体から脱落しないように、本体の両端縁はそれぞれ内径が絞られて形成されている。
そして、規制部材40のばね棒孔46に通されたばね棒53は、規制部材40の両端面から端部材53a,53aの一部が突出した状態とされる。
また、保持機構50の各脚部51a,51bのうち、規制部材40が規制位置P1にある状態で規制部材40のばね棒孔46の延長線上にはそれぞれ、図11A,図11B、図13に示すように、規制部材40の両端面47,47から突出した端部材53a,53aが嵌る係合孔51d,51dが形成されている。
したがって、規制部材40が規制位置P1にあるときは、規制部材40を貫通したばね棒53の端部材53a,53aがそれぞれ脚部51a,51bの係合孔51d,51dに嵌り、規制部材40は規制位置P1に保持される。
規制部材40が規制位置P1に保持されている状態が保持状態である。
なお、各脚部51a,51bのうち対向面51t,51tにおける係合孔51dの開口縁部には、図11A,図11B、図13、図14に示すように、テーパ51eが形成されている。
また、これらの係合孔51d,51dは、脚部51a,51bの外側(脚部51aについては文字板の12時の方向、脚部51bについては文字板の6時の方向)に向かうにしたがって太径となる段付き孔であり、係合孔51d,51dにはそれぞれ、脚部51a,51bの外側からプッシュボタン52,52が装着されている(図11B、図13、図14)。
各プッシュボタン52,52はそれぞれ、図15に示すように、ボタンケース部52aと、ボタンケース部52aに対して一体的に変位可能のボタン部52bおよび押圧部52cと、ボタンケース部52aに対するボタン部52bおよび押圧部52cの変位可能の範囲のうちボタン部52bがボタンケース部52aから大きく突出する側の位置(図15に示した状態の位置)にボタン部52bおよび押圧部52cを付勢するばね52dとを備えている。
そして、一方のプッシュボタン52は、文字板の12時の側の脚部51aの係合孔51dに対して12時の側にボタン部52bが突出するようにボタンケース部52aが係合孔51dに接着等されることで、脚部51aに固定されている。
同様に、他方のプッシュボタン52は、文字板の6時の側の脚部51bの係合孔51dに対して6時の側にボタン部52bが突出するようにボタンケース部52aが係合孔51dに接着等されることで、脚部51bに固定されている。
なお、プッシュボタン52,52の係合孔51d,51dへの固定方法は、上述した接着剤を用いた固定に限定されるものではなく、圧入による固定であってもよいし、ねじによる固定等、種々の固定方法を適用することができる。
係合孔51d,51dに固定された状態のプッシュボタン52,52のボタン部52b,52bはそれぞれ脚部51a,51bから外側(脚部51aに固定されたプッシュボタン52のボタン部52bについては文字板の12時の方向、脚部51bに固定されたプッシュボタン52のボタン部52bについては文字板の6時の方向)に突出しているが、文字板の12時と6時とを結ぶ直線方向に沿った位置としては、ケース20における時計100の12時側の端部(時計バンドが連結されるラグ20a(図1参照)の端部)および時計100の6時側の端部(時計バンドが連結されるラグ20aの端部)よりも、ケース20の内側の位置に配置されていて、ケース20の外方に突出するものではない。
そして、各ボタンケース部52aが係合孔51dに固定された状態で脚部51a,51bの外側に突出したボタン部52bは、規制部材40方向(脚部51aに固定されたプッシュボタン52のボタン部52bについては文字板の6時の方向、脚部51bに固定されたプッシュボタン52のボタン部52bについては文字板の12時の方向)への押圧操作力Fの入力によって、その押圧操作力Fの入力方向に変位可能となっている。
ボタン部52bが押圧操作力Fの入力方向に変位したとき、押圧部52cが、係合孔51dに嵌っているばね棒53の端部材53aを、その軸方向に押圧する。
端部材53aは、押圧部52cからの押圧操作力Fを受けて、ばね棒53の内部に設けられたばねの弾性力に抗して、ばね棒53の本体側に変位し、図14に示すように、係合孔51dから抜けた状態となる。
ばね棒53の2つの端部材53a,53aが同時に係合孔51d,51dから抜けた状態になると、規制部材40は、軸55回りに回動可能となり、規制位置P1から解除位置P2に変位することができる。
このばね棒53および係合孔51d,51dは、規制部材40を保持状態から非保持状態に切り替える解除機構を構成している。
規制部材40が規制位置P1から回動可能となった状態が非保持状態である。
押圧体54は、内部にばねが設けられていて、このばねの弾性力によって伸縮するものであり、図5に示す規制部材40の、ケース20に向いた面48に形成された孔49,49にそれぞれ収容される。
押圧体54は、規制部材40の孔49,49に収容された状態で、一部がケース20に向いた面48から突出して、規制部材40が規制位置P1にあるとき、図6Aに示すように、その突出した一部がケース20に当たり、ばねの弾性力によって縮められた状態となっている。
したがって、押圧体54は、規制位置P1にある規制部材40を解除位置P2に変位させる弾性力(押圧力)を規制部材40に与えている。
(作用)
次に、本実施形態の時計100の作用について説明する。
まず、初期状態として、規制部材40は図6A,図6Bに示す規制位置P1にあり、図10Cに示すように、規制部材40の係合歯42がベゼル30の凹部分33bに進入し、係合歯42と歯33との噛み合いにより、ベゼル30の回転が阻止されている。
このとき、押圧体54,54が縮んだ状態となっていて、規制部材40を解除位置P2に回動させるように押圧しているが、規制部材40のばね棒孔46を貫通しているばね棒53の両端部材53a,53aがそれぞれ、図13に示すように、脚部51a,51bの係合孔51d,51dにそれぞれ嵌っているため、規制部材40は規制位置P1に保持されている。
ここで、2つのプッシュボタン52,52のボタン部52b,52bに対して、使用者の指等によって、図6B、図13に示すように互いに反対向きの対向する押圧操作力F,Fが同時に入力されると、各ボタン部52b,52bは図14に示すように押圧操作力F,Fの入力方向に変位する。
これにより、各ボタン部52b,52bと一体的に形成された各押圧部52c,52cも押圧操作力F,Fの入力方向に変位し、各脚部51a,51bの係合孔51d,51dに嵌っているばね棒53の端部材53aをそれぞれ、押圧操作力F,Fの入力方向に押圧する。
各端部材53a,53aは、押圧操作力F,Fを受けて、ばね棒53に内蔵されたばねの弾性力に抗して、図14に示すように係合孔51d,51dから押し出される。
2つの端部材53a,53aが同時に係合孔51d,51dから押し出されると、規制部材40は、押圧体54,54から受けている押圧力によって軸55回りに回動し、図7A,図7Bに示す解除位置P2に移動する。
このとき、各端部材53a,53aは、各脚部51a,51bの対向面51t,51tに乗り上げた状態で、この対向面51t,51tに接触しながら規制部材40と一体的に移動する。
規制部材40が規制位置P1から解除位置P2に移動すると、規制部材40の係合歯42がベゼル30の凹部分33bから離脱して規制部材40の係合歯42とベゼル30の歯33との噛み合いが外れ、ベゼル30の回転が可能となる。
ここで、プッシュボタン52,52のボタン部52b,52bに押圧操作力F,Fを入力する指をそれぞれボタン部52b,52bから外し、ボタン部52b,52bに対する押圧操作力F,Fの入力を無くしても、規制部材40は押圧体54,54の押圧力によって回動し、端部材53a,53aは係合孔51d,51dから外れた状態となって解除位置P2に移動された状態を維持するため、非保持状態が継続される。
したがって、プッシュボタン52,52から指を外した状態で、その外した指またはその他の指で、ベゼル30を回転させる操作を行うことができる。
なお、図7A,図7Bに示す解除状態では、規制部材40に形成した回動規制部40aがケース20の背面に当接し、規制部材40が図7A,図7Bに示した回動位置で停止するように、規制部材40が回動する範囲を規制する。
このように、本実施形態の時計100によれば、2つのプッシュボタン52,52のそれぞれに押圧操作力F,Fが同時に入力されたとき、それらの押圧操作力F,Fの入力が継続していないときも、規制部材40を保持状態から非保持状態に切り替えることができるため、ベゼル30の回転阻止状態を解除する操作と、ベゼル30を回転させる操作とを別々に行うことができ、ベゼル30の回転阻止状態を解除する操作を行いながらベゼル30を回転させる操作を行う従来のものに比べて、両操作をそれぞれ容易にすることができる。
また、本実施形態の時計100は、一方の端部材53aが係合孔51dから外れても、他方の端部材53aが係合孔51dに嵌ったままの状態においては、規制部材40は規制位置P1に保持されるため、2つのプッシュボタン52に対して互いに独立した押圧操作力F,Fが同時に入力されて、2つの端部材53a,53aが同時に係合孔51d,51dから外れない限り、規制部材40を非保持状態に切り替えられない。
したがって、本実施形態の時計100によれば、仮に、一方のプッシュボタン52に障害物等が当たり、それによって押圧操作力Fがそのボタン部52bに入力されたとしても、規制部材40は保持状態に維持されるため、規制部材40がそのような障害物等によって誤って解除位置P2に移動するのを防止乃至抑制することができる。
しかも、押圧操作力Fが入力されるプッシュボタン52は文字板の9時側に設けられているが、時計100の一般的な使用状態として人体の左腕の手首に装着された場合、プッシュボタン52は、ケース20に対して掌側ではなく上腕側に位置する。
この場合、人の動きとして、上腕の側から障害物が時計100に当たるように動作することはまれであり、仮に時計100に障害物が当たるような動作があったとしても、その動作は、掌の側から障害物が時計100に当たるように動作となる。
したがって、上腕側にプッシュボタン52が配置されている実施形態の時計100によれば、使用者が意図しない障害物等との接触による押圧操作力Fがプッシュボタン52に入力される機会を、一層低いものとすることができる。
また、2つのプッシュボタン52,52は文字板の9時位置よりも上側と下側とに分かれて配置されているため、時計100が装着された手首の幅方向に沿って配置されているが、仮に腕の動きによって時計100が障害物に当たってとしても、それは、手首の幅方向に沿って2か所同時に当たる確率は非常に低いため、この点からも、使用者が意図しない障害物等との接触による押圧操作力Fがプッシュボタン52に入力される機会を、一層低いものとすることができる。
しかも、係合孔51d,51dに固定された状態のプッシュボタン52,52のボタン部52b,52bはそれぞれ、文字板の12時と6時とを結ぶ直線方向に沿った位置としては、ケース20から外方に突出するものではないため、12時と6時とを結ぶ直線方向に腕を動かした場合に、仮に時計100に障害物が当たったとしても、障害物はケース20の12時側の端部や6時側の端部に当たる確率が高く、12時側の端部や6時側の端部よりもケース20の内側に引っ込んだ位置のプッシュボタン52に当たる可能性を低減することができる。
なお、2つのプッシュボタン52に対して押圧操作力F,Fが同時に入力される、というのは、2つの押圧操作力F,Fが入力されている期間中に一部でもその期間の重複があればよいことを意味する。
したがって、2つの押圧操作力F,Fの入力開始のタイミングや入力終了のタイミングが同時である必要はない。
また、本実施形態では図1に示したように、各プッシュボタン52,52は、12時側と6時側にそれぞれ設けたラグ20a,20aの側面20a’,20a’側に位置している。ラグ20a,20aの側面20a’,20a’は、プッシュボタン52,52の押圧操作方向に沿って延びている。
このため、時計100を使用者の左腕の手首付近に装着している状況で、右手の親指と人差し指でプッシュボタン52,52の両側から押圧操作するときに、ラグ20a,20aの側面20a’,20a’(図1参照)に親指と人差し指が接する。このため、ラグ20a,20aの側面20a’,20a’が、親指と人差し指のプッシュボタン押圧方向への移動をガイドすることによって、例えば操作側の手にダイビング用グローブをはめていたとしても、プッシュボタン52,52を両側から容易にかつ確実に押圧操作して、規制部材40の保持状態を解除できる。
もちろん、プッシュボタン52,52を、ラグ20a,20aの側面20a’,20a’から離間させて、これらをプッシュボタン押圧方向への移動のガイドとして用いない構造としてもよい。
また、本実施形態では、図5、図6A、図7Aに示したように、規制部材40の底面40bの外側角部40cが斜面となるように斜めにカットされている。
このため、時計100を使用者の腕の手首付近に装着しているときに、例えば手首を曲げたりして規制部材40の底面40bの外側角部40c側が腕の手首付近に接したとしても、この外側角部40cが直角な角でなく斜面となっているため、腕に食い込んだり、引っかかるようなことはない。
本実施形態の時計100は、プッシュボタン52に入力された押圧操作力Fによって、係合孔51dに嵌っていたばね棒53の端部材53aが係合孔51dから外れて、規制部材40の解除位置P2方向への移動により、端部材53aは、各脚部51a,51bの対向面51tに乗り上げる。
ここで、仮に一方のプッシュボタン52にだけ押圧操作力Fが作用して、このプッシュボタン52に対応する側のばね棒53の端部材53aが係合孔51dから抜けたとき(他方のプッシュボタン52に対応する側のばね棒53の端部材53aは係合孔51dに嵌った状態)、ばね棒53の外径とばね棒孔46の内径との間の遊びなどによって、ばね棒53がばね棒孔46に対して傾くと、その一方の端部材53aだけが対向面51tに乗り上げた状態のままで維持されるおそれがある。
この場合、その一方のプッシュボタン52への押圧操作力Fの入力が無くなった後に、他方のプッシュボタン52だけに押圧操作力Fの入力があると、この他方のプッシュボタン52に対応する側のばね棒53の端部材53aも係合孔51dから抜けるため、一方のプッシュボタン52への押圧操作力Fの入力が同時に無くても、規制部材40が保持状態から非保持状態に移行するおそれがある。
しかし、本実施形態の時計100は、各脚部51a,51bのうち規制部材40に向いた面における係合孔51dの開口縁部には、図11A,図11B、図13、図14に示すように、テーパ51eが形成されているため、ばね棒53の傾き等によって、一方の端部材53aだけが対向面51tに乗り上げようとしても、図16に示すように、その乗り上げる部分には端部材53aを係合孔51dに導くテーパ51eが形成されているため、端部材53aはテーパ51eに乗り上げ、テーパ51eの傾きによって端部材53aは、係合孔51dに再度嵌った状態に戻される。
したがって、2つのプッシュボタン52に対して交互に押圧操作力Fが入力されることによる、規制部材40の非保持状態への移行を確実に防止することができる。
規制部材40が解除位置P2に移動して回転可能状態となったベゼル30を元の回転阻止状態(規制部材40の保持状態)に戻すときは、解除位置P2に移動した規制部材40を、押圧体54,54のばねの弾性力に抗して、規制位置P1まで指等で押圧(押し戻す操作力を入力)する。
これにより、規制部材40が規制位置P1まで戻されると、図10Cに示すように、規制部材40の係合歯42がベゼル30の歯33に噛み合って、ベゼル30の回転が阻止される。
なお、プッシュボタン52,52の各押圧部52c,52cは、規制部材40を非保持状態に移行させる際に入力されていたボタン部52b,52bへの押圧操作力Fが無くなった時点で、ばね52d(図15)の弾性力によって、脚部51a,51bの対向面51t,51tよりも内側に引っ込んだ状態に復帰しているため、規制部材40が規制位置P1に戻されると、図13に示すように、規制部材40のばね棒孔46を貫通しているばね棒53の両端部材53a,53aがそれぞれ、両脚部51a,51bの係合孔51d,51dに嵌り、規制部材40は規制位置P1に保持される。
本実施形態の時計100は、規制部材40が規制位置P1にあるとき、図6Bに示すように、規制部材40の外周面44が2つの脚部51a,51bの各外周面51s,51sと段差なく滑らかに連なる輪郭形状に形成されていて、規制部材40が解除位置P2にあるときは、図7Bに示すように、規制部材40の外周面44は2つの脚部51a,51bの各外周面51s,51sよりも外方に突出する。
したがって、規制部材40が規制位置P1にあるときは、規制部材40の外周面44が脚部51a,51bの外周面51s,51sに対して不連続に出っ張ることがなく、仮に不連続があった場合に、その不連続な部分に障害物等が引っ掛かって、規制部材40や脚部51a,51bが破損する、という事態を回避することができる。
一方、解除位置P2にある規制部材40を規制位置P1に復帰させる際には、規制部材40の外周面44が、脚部51a,51bの外周面51s,51sよりも外方に出っ張っているため、その出っ張っている外周面44を規制位置P1の方向に指等で押し易く、また、この出っ張りによって、規制部材40が解除位置P2にあることを使用者に視認させることで、規制位置P1に戻すことを促す効果もある。
なお、本実施形態の時計100は、規制部材40の上面41に、三角形のマーク43(解除状態表示部:図5)が表示されているが、このマーク43は、図17Aに示すように、規制部材40が規制位置P1にあるときは、ベゼル30の下方に位置することで隠されて外部から視認されず、図17Bに示すように、規制部材40が解除位置P2にあるときは、ベゼル30の外側に露出されて外部から視認可能となっている。
したがって、前述した規制部材40の外周面44の出っ張り具合によって、規制部材40が解除位置P2にあることを視認させ難い場合であっても、マーク43が見えているときは規制部材40が解除位置P2にあり、マーク43が見えないときは規制部材40が規制位置P1にあることを、使用者に容易に知らせることができる。
なお、マーク43は、三角形のマークに限定されるものではなく、矢印マークなどの他の形状のものを適用することもできる。
さらに、マーク43は、全部が隠れたり見えたりするのではなく、図17Aに示す規制位置P1にあるときには、マーク43の一部(例えば、マーク43が三角形のマークの場合は、そのマークである三角形の先端部から中央部分まで)だけが隠れ、図17Bに示す解除位置P2にあるときは、隠れていたマークの一部(マークである三角形の先端部から中央部分まで)が現れて視認可能となるように設けてもよい。
また、本実施形態の時計100は、押圧体54が規制部材40を解除位置P2に変位する方向に付勢しているため、解除位置P2に一旦移動した規制部材40を規制位置P1に復帰させるには、押圧体54による弾性力に抗して規制位置P1の方向に押圧力を作用させる必要があり、規制部材40がその自重等によって、操作者が意図せずに規制位置P1に復帰してしまうのを防止することができる。
本実施形態の時計100においては、この押圧体54も本発明の時計における保持機構や解除機構の一部を構成しているが、押圧体54を備えない時計であっても、プッシュボタン52への押圧操作力Fの入力の継続に拘わらず規制部材40を保持状態から非保持状態に切り替えることは可能であるため、本発明の時計において押圧体は必須のものではない。
なお、押圧体54は、規制部材40の側ではなく、ケース20の側に設けることもできる。
ただし、押圧体54を規制部材40の側に設けた構成の方が、押圧体54が壊れた場合において、規制部材40が固着された押圧体54を一つの交換部品として、規制部材40ごと新規のものに交換することで、簡単に修理を行うことができる。
仮に、押圧体54をケース20の側に設けた構成の場合は、押圧体54をケース20から取り外すか(予め押圧体54の取り外しが可能な構造にしておくか)、またはケース20ごと交換する必要がある。
本実施形態の時計100は、2つのプッシュボタン52,52が、入力される押圧操作力F,Fの向きが、規制位置P1と解除位置P2との間での規制部材40の移動可能の方
向に対して直交するように設けられているため、押圧操作力Fが入力されていないときに、規制部材40を規制位置P1に強固に保持することができる。
本実施形態の時計100は、ベゼル30の下面32に被係合部としての歯33が形成されたものであるが、本発明に係る時計は、被係合部はベゼルの外周に形成されたものであってもよい。
すなわち、例えば、図18に示すように、ベゼル30の外周(最外周の面でなくてもよい。)に被係合部としての凹凸形状の歯33が形成され、この歯33に対して、規制位置P1に位置する規制部材40の係合歯42が噛み合ってベゼル30の回転を阻止し、解除位置P2に位置する規制部材40の係合歯42は外れてベゼル30の回転を許容する形態を適用することもできる。
また、本実施形態の時計100は、ベゼル30に形成されている既存の歯33を被係合部として利用したものであるが、本発明に係る時計は、ベゼルに形成されている既存の歯を被係合部とするものに限定されるものではなく、例えば、本実施形態のように下面32に歯33が形成されているものであっても、ベゼルの外周面に歯33と同様の数の凹凸形状を新たに形成して、この凹凸形状を、規制部材の係合部に係合する被係合部としてもよい。
本実施形態の時計100において、各脚部51a,51bを、ケース20とは別体に形成し、この別体で形成された各脚部51a,51bをねじ止め等によってケース20に固定したものでは、規制位置P1における規制部材40の係合歯42とベゼル30の歯33との噛み合わせを調整するのが容易になる、という効果がある。
本実施形態の時計100は、規制部材40が、規制位置P1と解除位置P2との間を回動による移動を適用したものであるが、本発明に係る時計は、回動による移動に限定されるものではなく、平行移動や、平行移動と回動との組み合わせによる移動等を適用することができる。
また、本実施形態の時計100において、図19、図20に示すように、両方のプッシュボタン52,52の外周面に円環状のロック解除マーク61,61を形成してもよい。
ロック解除マーク61,61は、図19、図20に示すように、プッシュボタン52,52が押し込まれていないとき(規制部材40が保持状態のとき)は脚部51a,51bの外側に露出した位置にある。そして、図21、図22に示すように、プッシュボタン52,52が所定位置まで押し込まれているとき(規制部材40が解除状態のとき)は脚部51a,51bに隠れた位置にある。
このように、プッシュボタン52,52の外周面にロック解除マーク61,61を設けることで、使用者がプッシュボタン52,52を押し込み操作するときに、ロック解除マーク61,61が隠れて見えなくなるまで押すことで、規制部材40が解除されたことを容易に把握することができる。なお、ロック解除マーク61,61は使用者が容易に視認できるように、例えば赤や黄色などの目立つ色が好ましい。
図23A,図23B、図24A,図24Bは、規制部材40′を、規制位置P1(図23A,図23B)と解除位置P2(図24A,図24B)との間を平行移動するものとして適用した本発明に係る時計の他の実施形態である。
この実施形態の時計100′は、規制部材40′が、図2に示した軸55に代えて、2本のガイド棒55′,55′によって、規制部材40′を、規制位置P1と解除位置P2との間で平行移動させるように、規制部材40′をケース20に支持したものである。
2本のガイド棒55′,55′は互いに平行に配置されていて、規制部材40′形成されたガイド孔45′,45′に、規制部材40′の外周面44の側からケース20に向けて挿入され、挿入先端側に形成された雄ネジを、ケース20に形成された雌ねじにねじ込んで、規制部材40′をケース20に固定支持させている。
そして、ガイド棒55′の周囲には、ケース20と規制部材40′との間に挟まれるばね54′が配置されていて、このばね54′は図2に示した実施形態の時計100における押圧体54と同様に、規制位置P1にある規制部材40′を解除位置P2に変位させる方向に押圧力を作用させるものとなっている。
規制部材40′を支持している構成以外の他の構成については、特に言及しない限り、図2に示した実施形態の時計100と同じである。
この実施形態の時計100′によれば、プッシュボタン52,52に同時に入力された押圧操作力F,Fによって、ばね棒53の2つの端部材53a,53aが同時に係合孔51d,51dから押し出され、図23A,図23Bに示す規制位置P1にある規制部材40′は、ばね54′,54′から受けている押圧力によってガイド棒55′,55′に沿って、図24A,図24Bに示す解除位置P2に平行移動する。
規制部材40′が規制位置P1から解除位置P2に移動すると、規制部材40の係合歯42がベゼル30の凹部分33bから離脱して規制部材40の係合歯42とベゼル30の歯33との噛み合いが外れ、ベゼル30の回転が可能となる。
規制部材40′が解除位置P2に移動して回転可能状態となったベゼル30を元の回転阻止状態に戻すときは、解除位置P2に移動した規制部材40′を、ばね54′,54′の弾性力に抗して、規制位置P1まで指等で押圧する。
これにより、規制部材40′が規制位置P1まで戻されると、図23A,図23Bに示すように、規制部材40′の係合歯42がベゼル30の歯33に噛み合って、ベゼル30の回転が阻止される。
そして、この実施形態の時計100′によっても、2つのプッシュボタン52,52のそれぞれに押圧操作力F,Fが同時に入力されたとき、それらの押圧操作力F,Fの入力が継続していないときも、規制部材40′を保持状態から非保持状態に切り替えることができるため、ベゼル30の回転阻止状態を解除する操作と、ベゼル30を回転させる操作とを別々に行うことができ、ベゼル30の回転阻止状態を解除する操作を行いながらベゼル30を回転させる操作を行う従来のものに比べて、両操作をそれぞれ容易にすることができる。
なお、本実施形態の時計100′は、上述した効果の他に、図2に示した時計100が奏する効果と同じ他の効果も発揮するが、その効果を発揮する作用は時計100の場合と同じであるため、その説明は省略する。
ただし、この実施形態の時計100′は、脚部51a,51bの対向面51t,51tと規制部材40′の両端面47,47との間、およびガイド棒55′,55′の表面とガイド孔45′,45′の表面との間に、それぞれある程度の隙間がなければ、規制部材40′の両端面47,47と対向面51t,51tとの摩擦、およびガイド棒55′,55′の表面とガイド孔45′,45′の表面との摩擦によって、規制部材40′がスムーズに規制位置P1から解除位置P2に移動することができないが、これらの隙間が大き過ぎると、規制部材40′が傾いて一方の端部材53aだけが係合孔51dから外れ易い場合がある。
これに対して、図2に示した、規制部材40が軸55回りに回動する時計100では、規制部材40の回動が軸55だけで案内され、規制部材40の傾きは、軸55に対する規制部材40の軸孔45の隙間だけを考慮すればよいため、一方の端部材53aだけが係合孔51dから外れることが起こり難い。
図23A,図23B、図24A,図24Bに示した実施形態の時計100′は、規制部材40′の下方に、規制部材40′を下方から補助的に支える底板26が形成されているが、規制部材40′は2本のガイド棒55′,55′で支持されているため、この底板26は無くてもよい。
また、図1に示した時計100はダイバーズウォッチタイプなので、海などで使用される機会が多く、ベゼル30の外周側や裏面側に砂などが付着した場合に、例えば蛇口から出した水道水をベゼル30の周囲に当てて付着している砂などを流し出すようにしている。
この際、規制部材40の面48とケース20間の隙間が小さいため、規制部材40の面48とケース20間の隙間や、ベゼル30の各歯33の間の隙間に入った砂は、水道水を当てても流しにくい。
そこで、この時計100では、図25、図26に示すように、規制部材40のケース20側の面48に、面48の中央部付近から底面40b側に向けて切り込みが深くなるように傾斜した所定幅の切欠き面40dを形成し、この切欠き面40dによって、規制部材40の面48の底面40b側とケース20間に水を流す開口が形成される。
切欠き面40dは、面48に形成した2つの孔49,49の間にあり、切欠き面40dの上部が孔49,49よりも下側に位置している。なお、規制部材40の保持状態の解除にともなう回動動作に支障ない範囲であれば、切欠き面40dの形状や大きさ等は、図27に示した以外の形状や大きさでもよい。
そして、規制部材40の面48とケース20間の隙間や、ベゼル30の各歯33の間の隙間に入った砂などを水道水で流し出す場合、図27に示すように、規制部材40の保持状態を解除して、規制部材40を回動させる。そして、切欠き面40dの底面40b側の開口から切欠き面40d内に水道水を流し込むと(図27の矢印aは、水道水が流れる方向)、水道水は切欠き面40dから規制部材40の面48とケース20間の隙間を通って、ベゼル30の下面32と規制部材40との隙間から外に排出される。
この際、ベゼル30の各歯33の間の隙間にも水道水が流れるので、規制部材40の面48とケース20間の隙間や、ベゼル30の各歯33の間の隙間に入った砂なども一緒に排出される。
なお、上記した切欠き面40dの底面40b側からとは逆に、ベゼル30側から水道水を流し込むようにしてもよい。この場合は、ベゼル30の下面32と規制部材40との隙間から流し込まれた水道水は、規制部材40の面48とケース20間の隙間を通って、切欠き面40dの底面40b側の開口から外に排出される。この際、ベゼル30の各歯33の間の隙間にも水道水が流れるので、制部材40の面48とケース20間の隙間や、ベゼル30の各歯33の間の隙間に入った砂なども一緒に排出される。
また、図23A、図24Aに示した時計100′のように、規制部材40′の保持状態の解除時にケース20から離間する方向に移動させる構成の場合には、規制部材40′を補助的に支える底板26(図23A、図24A)に、水を通すための孔26aを形成してもよい。
こ場合においても、この孔26aを通して前記同様に規制部材40′の面48とケース20間の隙間側に水道水を流したり、ベゼル30の下面32と規制部材40との隙間から規制部材40′の面48とケース20間の隙間に流し込まれた水道水を、孔26aを通して外に排出することができる。
また、図26に示したように、規制部材40の底面40bが裏蓋62の表面よりも高い位置にある。なお、図27に示したように、規制部材40の保持状態が解除されて規制部材40が回動していても、規制部材40の底面40bは裏蓋62の表面よりも高い位置にある。
このため、時計100を使用者の手首付近に装着している状況では、裏蓋62が手首付近に接していても、規制部材40の底面40bは手首付近から離れているため、プッシュボタン52,52を同時に押圧操作したときに、規制部材40の底面40bが手首付近に接することなく確実に回動して、規制部材40の保持状態を解除できる。
(パイプを別体にした例の説明)
図28A,図28Bは、脚部51a′,51b′とは別体のパイプ51g′,51g′に係合孔51d′,51d′を形成した本実施形態の変形例である。
この変形例の実施形態の時計100″は、脚部51a′に、パイプ挿入孔51f′が形成され、この中にパイプ51g′が挿入されている。
なお、図示しないが、脚部51b′も脚部51a′と同様に、パイプ挿入孔51f′が形成され、この中にパイプ51g′が挿入されている。
パイプ51g′は、図15におけるボタンケース部52aを兼用している。
また、パイプ51g′は、プッシュボタン52′のボタン部52b′がパイプ51g′に取り付けられた後に、脚部51a′,51b′に取り付けられる。
(硬い材質)
パイプ51g′,51g′は、脚部51a′,51b′よりも硬い材質(例えば、チタン合金)で形成されている。
例えば、ケース20′と一体の脚部51a′,51b′の材質はチタン、パイプ51g′,51g′の材質はチタン合金である。
そして、パイプ51g′,51g′には、係合孔51d′,51d′とテーパ51e′,51e′が形成されている。
(テーパ部の加工)
図1〜図18に示した時計100では、脚部51a,51bの間にばね棒53が配置されるため、脚部51a,51bの対向面51t,51tにテーパ51eを形成する必要がある。
そして、脚部51aにテーパ51eを形成するための加工用のドリルが、脚部51a,51bの対向面51t,51t間の長さよりも大きいため、脚部51a,51bの対向面51t,51t間の外側から、ドリルの先端部分だけを、テーパ51eを形成しようとする部分に当ててテーパ51eを形成することとなる。
この場合、ドリルを、脚部51bにおける9時方向の側部側から脚部51aの係合孔51dに向けて係合孔51dの軸方向に対して傾けた状態で、対向面51tに当てざるを得ない。
このように、テーパ51eを加工するドリルを係合孔51dの軸方向に対して傾けて加工することとなるため、例えば、対象物の基準軸に対して平行または直交させることで精密な加工を行うドリルを用いた場合には、テーパ51eを高い精度で加工するのが難しい場合もある。
これに対し、図28A,図28Bに示した時計100″では、脚部51a′とは別体のパイプ51g′に係合孔51d′とテーパ51e′を形成するので、係合孔51d′に係合させる以前のパイプ51g′に対してテーパ51e′の加工を行うことができる。
すなわち、自動旋盤器を用い、切削バイトをテーパ状に形成する部分に当ててテーパ51e′を加工することにより、テーパ51e′を高精度に加工することができる。
(テーパの面品質)
さらに、上記した時計100では、脚部51a,51bの対向面51t,51t間の長さが短いため、テーパ51e,51eおよび対向面51t,51tをそれぞれ研磨することが困難である。
したがって、テーパ51e,51eの表面の粗さによっては、ばね棒53の端部材53aがテーパ51e,51eの表面に押圧された状態で移動する場合に摩擦が大きくなる。
この場合、2つのプッシュボタン52,52のうち一方だけに押圧操作力Fが入力されたときに、ばね棒53の端部材53aの一方だけが、摩擦によってテーパ51eに引っ掛かりテーパ51e上に停止することも考えられる。
これに対し、図28A,図28Bに示した時計100″では、脚部51a′とは別体の部材から自動旋盤器を用い、切削バイトによって、係合孔51d′、テーパ51e′、対向面51h′を有するパイプ51g′に加工を行うことができるため、テーパ51e′や対向面51h′を、表面粗さの小さい平滑面に形成することができる。
したがって、2つのプッシュボタン52′,52′のうち一方だけに押圧操作力Fが入力されても、ばね棒53の端部材53aがテーパ51e′上で停止せずに、より確実に元の位置に復帰させるように構成することができる。
そして、パイプ51g′,51g′が、脚部51a′,51b′よりも硬い材質であるため、ばね棒53の端部材53aがテーパ51e′を押圧したり、または押圧体54が端部材53aを介してテーパ51e′を押圧することで、テーパ51e′の表面が凹んで表面状態が変化し、ばね棒53の端部材53aの移動に影響が生じるような問題も生じ難い。
なお、テーパ51e′は、係合孔51d′の軸方向に対して角度30[度]程度の場合、規制部材40が規制位置P1のとき、2つのプッシュボタン52′,52′が互いに反対向きの押圧操作力F,Fが入力されたことにより、規制部材40が押圧体54によってスムーズに解除位置P2まで変位し、2つのプッシュボタン52′,52′のうちいずれかだけに押圧操作力Fが入力されても、一時的にテーパ51e′まで移動したばね棒53の端部材53aが、押圧操作力Fを解除することによって、スムーズに元の位置まで復帰することが確認されている。
(係合歯を長くした変形例)
各実施形態の時計100,100′,100″において、図29A,図29Bに示すように、規制部材40の係合歯42を、ケース20に向いた面48よりもケース20側に突出させてもよい。
軸孔45から係合歯42までの距離L2は、軸孔45からばね棒孔46までの距離L1よりも長い。
したがって、ばね棒孔46に対するばね棒53のガタつきよりも、ベゼル30の歯33に対する係合歯42のガタつきの方が大きくなる。
ここで、図29A,図29Bに示したように、係合歯42をケース20に向いた面48よりもケース20側に突出させた構成により、ベゼル30の歯33に対する係合歯42のガタつきが大きくなって両者の係合状態が意図せずに解除されるのを、確実に防ぐことができる。
各実施形態の時計100,100′,100″は、2つのプッシュボタン52,52が、互いに反対向きの押圧操作力F,Fが入力されるように、一直線上に対向して配置されたものであるが、このように対向して配置されたものでは、例えば親指と人差し指、あるいは親指と中指などの組み合わせで、2つのプッシュボタン52,52に対して独立して押圧操作力F,Fを入力し易い、という効果がある。
ただし、本発明に係る時計においては、2つの操作入力部が対向して配置されたものに限定されるものではなく、互いに別異の方向に押圧操作力が入力されるものや、同一方向に押圧操作力が入力されるものであってもよい。
つまり、本発明の時計は、それぞれに押圧操作力が入力される操作入力部が2つ以上設けられていればよい。
各実施形態の時計100,100′,100″において、脚部51a,51bおよび規制部材40の軸孔45に挿通される軸55は、スリーブ56を用いて長さ方向の位置を固定する構造に限らず、ねじ等を用いて長さ方向の位置を固定することもできる。
この場合は、例えば、図30に示すように、軸55の一方の端部に雄ねじ部(または雌ねじ部)55aを形成し、この雄ねじ部(または雌ねじ部)55aと締結される、雄ねじ部(または雌ねじ部)55aよりも直径の太いねじ55bを組み合わせる。
ねじ55bの頭部には、雄ねじ部(または雌ねじ部)55aとねじ55bとを締結して互いに締め付けるための工具(例えば、マイナスドライバー)用の溝部55eが形成されている。
軸55の他方の端部には、ねじ55bとほほ同じ太さの頭部55cが形成されていて、この頭部55cにも、ねじ55bの溝部55eと同様の工具用の溝部55eが形成されている。
そして、図11A,図11Bに示した脚部51aの軸支孔51cにおける12時側の端部分をねじ55bまたは頭部55cの太さに対応した孔径とし、残りの部分を軸55に対応した孔径とする。
脚部51b側の軸支孔51cも同様に、6時側の端部分をねじ55bまたは頭部55cの太さに対応した孔径とし、残りの部分を軸55に対応した孔径とする。
脚部51aの軸支孔51cにおける12時側の端部部分または脚部51bの軸支孔51cにおける6時側の端部分から軸支孔51cに、軸55を、頭部55cが無い方の端部(雄ねじ部(または雌ねじ部)55aが形成された端部)から挿入し、軸55を、脚部51aの軸支孔51c、規制部材40の軸孔45および脚部51bの軸支孔51cに通す。
その後、工具によって、雄ねじ部(または雌ねじ部)55aにねじ51bを締結することで、軸55を長さ方向に位置決めした状態で脚部51a,51bに取り付けることができる。
(ばね棒以外の例)
各実施形態の時計100,100′,100″では、規制部材40にばね棒孔46を形成してばね棒53を配置したが、ばね棒53以外の部材を用いて同様な機構を実現することも可能である。
例えば、図13において、ばね棒孔46を、中央部分が貫通せず、脚部51a,51bの近傍だけに穴部を設けためくら穴に形成し、脚部51a,51bの近傍の穴部に図2に示した押圧体54,54を取り付けてもよい。
この場合は、押圧体54が内蔵するばねによって変位する端部を、ばね棒53の端部材53aと同様の位置に配置するように押圧体54を取付ける。
押圧体54に内蔵されたばねにより、押圧体54の端部が、その軸方向に伸びた状態に付勢され、2つの押圧体54,54のそれぞれの端部が、ばね棒53の端部材53aと同様に、縮んだ状態に変位可能な一対の端部として機能する。
このように、押圧体54等のばね棒以外の部材を用いても保持機構50や解除機構を構成することができる。
ただし、ばね棒53は一対の端部材53a,53aを含めて一つの部材として構成されているため、ばね棒53の方が、一対の端部材53a,53aの位置ずれ(特に、規制部材40の回動方向の位置ずれ)が生じにくく、また、取り扱いや組み込みも容易である。
(押圧体を用いない場合の例)
各実施形態の時計100,100′,100″では、押圧体54を用いたが、押圧体54を用いなくても、プッシュボタン52への押圧操作力によって、自動的に規制部材40がケース20から離間する方向に移動する解除機構を構成することも可能である。
例えば、時計100に押圧体54を設けず、その代わりに、図13に示したプッシュボタン52の端部を、ばね棒53の端部材53a側から見て、テーパ状に形成してもよい。
この場合、テーパ面は、プッシュボタン52に押圧操作力Fが入力され、プッシュボタン52の端部に形成したテーパ面が、ばね棒53の端部材53aを、ばね棒の軸方向だけではなく、ケース20から離間する方向に押し出すような形状にするとよい。
なお、本実施形態の時計は、ベゼル30の回転方向が、反時計方向に操作可能な例であるが、これに限定されるものではなく、ベゼル30が時計方向と反時計方向の両方に回転可能な時計にも適用できる。
また、本実施形態の時計は、ダイバーウォッチを例としたものであるが、本発明に係る時計はダイバーウォッチに限定されるものではなく、回転可能のベゼルを備えた時計であれば、本発明に係る時計の適用を妨げるものではない。
関連出願の相互参照
本願は、2013年6月20日に日本国特許庁に出願された特願2013−129610号に基づく優先権を主張し、その全ての開示は完全に本明細書で参照により組み込まれる。
20 ケース
30 ベゼル
33 歯
40 規制部材
40d 切欠き面
42 係合歯
50 保持機構
51a,51b 脚部
51d 係合孔
52 プッシュボタン
53 ばね棒
53a 端部材
54 押圧体
61 ロック解除マーク
62 裏蓋
90 時計バンド
100 腕時計(時計)
F 押圧操作力
P1 規制位置
P2 解除位置

Claims (11)

  1. 時計ムーブメントを収納するケース部材と、
    前記ケース部材に、回転可能に設けられた、被係合部を有するベゼルと、
    前記被係合部に係合した状態で前記ベゼルの回転を阻止し、前記被係合部に係合しない状態で前記ベゼルの回転を許容する係合部を有し、前記被係合部に前記係合部が係合した規制位置と前記被係合部に前記係合部が係合しない解除位置との間を移動可能に設けられた規制部材と、
    前記規制部材を前記規制位置に保持する保持状態と前記規制部材を前記解除位置に移動させる非保持状態とを切り替え可能とされた保持機構とを備え、
    前記保持機構は、互いに独立した押圧操作力が入力される2つの操作入力部と、前記2つの操作入力部のそれぞれに押圧操作力が同時に入力されたとき、それらの押圧操作力の入力の継続如何に拘わらず、前記保持状態から前記非保持状態に切り替える解除機構とを有することを特徴とする時計。
  2. 前記規制部材は軸回りに回動可能に設けられ、
    前記規制部材が前記軸回りに回動することにより、前記規制位置と前記解除位置との間を移動するものであることを特徴とする請求項1に記載の時計。
  3. 前記解除機構は、内蔵された弾性部材により軸方向に伸びた状態に付勢された、縮んだ状態に変位可能な一対の端部を有する弾性操作部材と、前記規制部材を前記規制位置に保持した状態で前記一対の端部にそれぞれ係合する係合孔が形成された係合部材とを有し、
    前記2つの操作入力部はそれぞれ、前記弾性操作部材の前記各端部の延長線上に、前記端部に対向して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の時計。
  4. 前記係合部材における前記係合孔の開口縁部にテーパが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の時計。
  5. 前記ケース部材に一対の脚部が形成され、
    前記一対の脚部の間に前記弾性操作部材が配置され、
    前記係合部材は、前記一対の脚部とは別体に形成されるとともに、それぞれの前記脚部に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の時計。
  6. 前記解除機構は、前記規制部材を前記規制位置に保持した状態で、前記規制部材を前記解除位置側に付勢する規制解除付勢部材を有することを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の時計。
  7. 前記2つの操作入力部は、入力される前記押圧操作力の向きが、前記規制部材の移動可能の方向に対して直交するように設けられていることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項に記載の時計。
  8. 前記規制部材は、前記解除位置から前記規制位置に向けて押し戻す操作力の入力により、前記弾性操作部材の前記一対の端部がそれぞれ前記係合孔に嵌って、前記保持状態に復帰するものであることを特徴とする請求項3から5のうちいずれか1項に記載の時計。
  9. 前記被係合部は、前記ベゼルの下面に周方向に沿って形成された複数の凹凸であり、
    前記規制部材は、前記凹凸を形成する凹部に係合する係合凸部または前記凹凸を形成する凸部に係合する係合凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から8のうちいずれか1項に記載の時計。
  10. 前記規制部材が前記規制位置にあるとき、少なくとも一部の視認が妨げられ、前記規制部材が前記解除位置にあるとき前記一部の視認が可能となる解除状態表示部を、前記規制部材が備えたことを特徴とする請求項1から9のうちいずれか1項に記載の時計。
  11. 前記規制部材と前記2つの操作入力部とが、前記ケース部材における時計の9時の位置に配置され、
    前記ケース部材の平面視で、前記2つの操作入力部は、前記ケース部材における、時計の12時側の端部および時計の6時側の端部よりも、ケース部材の内側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1から10のうちいずれか1項に記載の時計。
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