JPWO2014203973A1 - 時計 - Google Patents
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Abstract
Description
ベゼルは、所望の位置まで回転させた後は停止した状態となるが、ベゼルに障害物等が当たると、ベゼルは停止していた位置から容易に動くおそれがある。
この技術によれば、ベゼルに対する操作を行わない通常のときは、ベゼルにロック部材が係合してベゼルの回転を規制し、一方、ベゼルに対する操作を行うときは、プッシュボタンやロック解除用押しボタンを押すことでロック部材とベゼルとの係合を解除してベゼルを回転させることができる。
つまり、プッシュボタンを押下しながら、ベゼルを回転させる操作を行わなければならず、片手では操作が行い難い。
さらに、プッシュボタンが予期せず他の機材等に押し付けられた状態になっていると、ベゼルが意図せずに回転可能となるため、誤ってベゼルを回転させてしまうおそれがある。
しかし、ベゼルに回転操作を加える際も、常に2つのロック解除用押しボタンを押下し続ける必要があるため、片手での操作が難しい点は、特許文献1の技術と同様である。
なお、この問題は、上述したダイバーウォッチに限定されるものではなく、回転可能のベゼルを備えた時計においても同様に起こり得る。
図1に示した腕時計100(以下、「時計100」という)は、本発明に係る時計の一実施形態としてのダイバーズウォッチである。
この時計100は、時計本体10に、文字板の12時と6時とを結ぶ方向に沿って時計バンド90が備えられていて、時計100の文字板の9時と3時とを結ぶ方向に、使用者の腕を通す構成となっている。
ここで、ケース20としては、図示しない裏蓋を含むものであってもよいし、裏蓋を含まないものであってもよい。
一方、図3Aに示すように、ベゼル30の下面32には、周方向に沿って凹凸を繰り返す歯33(被係合部)が形成されている。
この歯33を構成する各凸部分33aや凹部分33b(図10A,図10B,図10C参照)はそれぞれ、ベゼル30の中心から放射状に延びて形成されている。
なお、この歯33は、図4に示すように、凸部分33aがベゼル30の下面32よりも下方に突出して形成されている。
なお、係合歯42はベゼル30の歯の凹部分33bに係合し、係合歯42の間の凹部分はベゼル30の歯の凸部分33aに係合するが、これらの係合はいずれか一方だけであってもよい。
軸孔45には、図8Bに示すように、軸55の外径よりも太いが軸55が圧入されたスリーブ56の外径よりも細い細径部45bと、軸55が圧入されたスリーブ56の外径よりも太い太径部45aとが形成されている。
また、脚部51a,51b(係合部材)に形成された軸支孔51c,51cの直径は、軸55が圧入された状態のスリーブ56の外径よりも小さい。
各係合歯42の先端部には、3つの係合歯42が並ぶ方向に沿ってそれぞれ先端が細くなるようなテーパ42a,42aが形成されている。
このテーパ42a,42aによって各係合歯42の先端部は細くなるため、図10に示すように係合歯42がベゼル30の歯33に噛み合っていない状態(図10A)から歯33に接近していく過程で、係合歯42が歯33の凹部分33bに進入し易くなる。
なお、図10A,図10B,図10Cは、係合歯42のテーパ42aの作用の理解を容易にするために、歯33に噛み合う係合歯42を1つだけ記載したものであるが、本実施形態では実際には、3つの係合歯42が歯33に噛み合う。
このテーパ面41aは、規制部材40の回動中心である軸55が通される軸孔45の鉛直上方の付近に形成されており、規制部材40が図7A,図7Bに示すように軸55回りに回動したとき、規制部材40の上面41をベゼル30の下面32に接触させないための「逃げ」となっている。
例えば、ベゼル30の歯33の数が少なく、歯と歯の間隔が広い場合(歯の数が60個程度の場合)、係合歯42も太くすることができるので、1つの歯で係合歯42の強度と係合力とを十分に確保することができる。
なお、本実施形態の規制部材40は金属材料で形成されているため、係合歯42の剛性は高く、係合歯42の数が3つであることとの相乗効果により、ベゼル30の歯33との係合力は十分に高い。
この保持機構50は、ケース20と一体的に形成された、時計バンド90が連結されるラグ20aと同様の一対の脚部51a,51bと、これらの脚部51a,51bにそれぞれ固定された2つのプッシュボタン52,52(操作入力部)と、規制部材40の軸孔45に対して平行に延びたばね棒孔46に挿入されるばね棒53(弾性操作部材)と、規制部材40を解除位置P2の方向に弾性力で押圧する(付勢する)ばねを有する2つの押圧体54,54(規制解除付勢部材)とを備えている。
なお、各脚部51a,51bは、ケース20とは別体に形成されて、形成された後にねじ止め等によってケース20に固定されてもよい。
また、各脚部51a,51b自体は、保持機構50の一部として構成されたものではなく、ケース20の一部として構成されたものであってもよい。
ただし、各端部材53a,53aが円筒状の本体から脱落しないように、本体の両端縁はそれぞれ内径が絞られて形成されている。
そして、規制部材40のばね棒孔46に通されたばね棒53は、規制部材40の両端面から端部材53a,53aの一部が突出した状態とされる。
したがって、規制部材40が規制位置P1にあるときは、規制部材40を貫通したばね棒53の端部材53a,53aがそれぞれ脚部51a,51bの係合孔51d,51dに嵌り、規制部材40は規制位置P1に保持される。
なお、各脚部51a,51bのうち対向面51t,51tにおける係合孔51dの開口縁部には、図11A,図11B、図13、図14に示すように、テーパ51eが形成されている。
同様に、他方のプッシュボタン52は、文字板の6時の側の脚部51bの係合孔51dに対して6時の側にボタン部52bが突出するようにボタンケース部52aが係合孔51dに接着等されることで、脚部51bに固定されている。
端部材53aは、押圧部52cからの押圧操作力Fを受けて、ばね棒53の内部に設けられたばねの弾性力に抗して、ばね棒53の本体側に変位し、図14に示すように、係合孔51dから抜けた状態となる。
ばね棒53の2つの端部材53a,53aが同時に係合孔51d,51dから抜けた状態になると、規制部材40は、軸55回りに回動可能となり、規制位置P1から解除位置P2に変位することができる。
規制部材40が規制位置P1から回動可能となった状態が非保持状態である。
押圧体54は、規制部材40の孔49,49に収容された状態で、一部がケース20に向いた面48から突出して、規制部材40が規制位置P1にあるとき、図6Aに示すように、その突出した一部がケース20に当たり、ばねの弾性力によって縮められた状態となっている。
したがって、押圧体54は、規制位置P1にある規制部材40を解除位置P2に変位させる弾性力(押圧力)を規制部材40に与えている。
次に、本実施形態の時計100の作用について説明する。
まず、初期状態として、規制部材40は図6A,図6Bに示す規制位置P1にあり、図10Cに示すように、規制部材40の係合歯42がベゼル30の凹部分33bに進入し、係合歯42と歯33との噛み合いにより、ベゼル30の回転が阻止されている。
このとき、押圧体54,54が縮んだ状態となっていて、規制部材40を解除位置P2に回動させるように押圧しているが、規制部材40のばね棒孔46を貫通しているばね棒53の両端部材53a,53aがそれぞれ、図13に示すように、脚部51a,51bの係合孔51d,51dにそれぞれ嵌っているため、規制部材40は規制位置P1に保持されている。
これにより、各ボタン部52b,52bと一体的に形成された各押圧部52c,52cも押圧操作力F,Fの入力方向に変位し、各脚部51a,51bの係合孔51d,51dに嵌っているばね棒53の端部材53aをそれぞれ、押圧操作力F,Fの入力方向に押圧する。
2つの端部材53a,53aが同時に係合孔51d,51dから押し出されると、規制部材40は、押圧体54,54から受けている押圧力によって軸55回りに回動し、図7A,図7Bに示す解除位置P2に移動する。
このとき、各端部材53a,53aは、各脚部51a,51bの対向面51t,51tに乗り上げた状態で、この対向面51t,51tに接触しながら規制部材40と一体的に移動する。
したがって、プッシュボタン52,52から指を外した状態で、その外した指またはその他の指で、ベゼル30を回転させる操作を行うことができる。
この場合、人の動きとして、上腕の側から障害物が時計100に当たるように動作することはまれであり、仮に時計100に障害物が当たるような動作があったとしても、その動作は、掌の側から障害物が時計100に当たるように動作となる。
したがって、2つの押圧操作力F,Fの入力開始のタイミングや入力終了のタイミングが同時である必要はない。
これにより、規制部材40が規制位置P1まで戻されると、図10Cに示すように、規制部材40の係合歯42がベゼル30の歯33に噛み合って、ベゼル30の回転が阻止される。
したがって、前述した規制部材40の外周面44の出っ張り具合によって、規制部材40が解除位置P2にあることを視認させ難い場合であっても、マーク43が見えているときは規制部材40が解除位置P2にあり、マーク43が見えないときは規制部材40が規制位置P1にあることを、使用者に容易に知らせることができる。
さらに、マーク43は、全部が隠れたり見えたりするのではなく、図17Aに示す規制位置P1にあるときには、マーク43の一部(例えば、マーク43が三角形のマークの場合は、そのマークである三角形の先端部から中央部分まで)だけが隠れ、図17Bに示す解除位置P2にあるときは、隠れていたマークの一部(マークである三角形の先端部から中央部分まで)が現れて視認可能となるように設けてもよい。
ただし、押圧体54を規制部材40の側に設けた構成の方が、押圧体54が壊れた場合において、規制部材40が固着された押圧体54を一つの交換部品として、規制部材40ごと新規のものに交換することで、簡単に修理を行うことができる。
仮に、押圧体54をケース20の側に設けた構成の場合は、押圧体54をケース20から取り外すか(予め押圧体54の取り外しが可能な構造にしておくか)、またはケース20ごと交換する必要がある。
向に対して直交するように設けられているため、押圧操作力Fが入力されていないときに、規制部材40を規制位置P1に強固に保持することができる。
すなわち、例えば、図18に示すように、ベゼル30の外周(最外周の面でなくてもよい。)に被係合部としての凹凸形状の歯33が形成され、この歯33に対して、規制位置P1に位置する規制部材40の係合歯42が噛み合ってベゼル30の回転を阻止し、解除位置P2に位置する規制部材40の係合歯42は外れてベゼル30の回転を許容する形態を適用することもできる。
この実施形態の時計100′は、規制部材40′が、図2に示した軸55に代えて、2本のガイド棒55′,55′によって、規制部材40′を、規制位置P1と解除位置P2との間で平行移動させるように、規制部材40′をケース20に支持したものである。
そして、ガイド棒55′の周囲には、ケース20と規制部材40′との間に挟まれるばね54′が配置されていて、このばね54′は図2に示した実施形態の時計100における押圧体54と同様に、規制位置P1にある規制部材40′を解除位置P2に変位させる方向に押圧力を作用させるものとなっている。
規制部材40′を支持している構成以外の他の構成については、特に言及しない限り、図2に示した実施形態の時計100と同じである。
規制部材40′が規制位置P1から解除位置P2に移動すると、規制部材40の係合歯42がベゼル30の凹部分33bから離脱して規制部材40の係合歯42とベゼル30の歯33との噛み合いが外れ、ベゼル30の回転が可能となる。
これにより、規制部材40′が規制位置P1まで戻されると、図23A,図23Bに示すように、規制部材40′の係合歯42がベゼル30の歯33に噛み合って、ベゼル30の回転が阻止される。
この際、規制部材40の面48とケース20間の隙間が小さいため、規制部材40の面48とケース20間の隙間や、ベゼル30の各歯33の間の隙間に入った砂は、水道水を当てても流しにくい。
図28A,図28Bは、脚部51a′,51b′とは別体のパイプ51g′,51g′に係合孔51d′,51d′を形成した本実施形態の変形例である。
この変形例の実施形態の時計100″は、脚部51a′に、パイプ挿入孔51f′が形成され、この中にパイプ51g′が挿入されている。
なお、図示しないが、脚部51b′も脚部51a′と同様に、パイプ挿入孔51f′が形成され、この中にパイプ51g′が挿入されている。
パイプ51g′は、図15におけるボタンケース部52aを兼用している。
また、パイプ51g′は、プッシュボタン52′のボタン部52b′がパイプ51g′に取り付けられた後に、脚部51a′,51b′に取り付けられる。
パイプ51g′,51g′は、脚部51a′,51b′よりも硬い材質(例えば、チタン合金)で形成されている。
例えば、ケース20′と一体の脚部51a′,51b′の材質はチタン、パイプ51g′,51g′の材質はチタン合金である。
そして、パイプ51g′,51g′には、係合孔51d′,51d′とテーパ51e′,51e′が形成されている。
図1〜図18に示した時計100では、脚部51a,51bの間にばね棒53が配置されるため、脚部51a,51bの対向面51t,51tにテーパ51eを形成する必要がある。
そして、脚部51aにテーパ51eを形成するための加工用のドリルが、脚部51a,51bの対向面51t,51t間の長さよりも大きいため、脚部51a,51bの対向面51t,51t間の外側から、ドリルの先端部分だけを、テーパ51eを形成しようとする部分に当ててテーパ51eを形成することとなる。
このように、テーパ51eを加工するドリルを係合孔51dの軸方向に対して傾けて加工することとなるため、例えば、対象物の基準軸に対して平行または直交させることで精密な加工を行うドリルを用いた場合には、テーパ51eを高い精度で加工するのが難しい場合もある。
すなわち、自動旋盤器を用い、切削バイトをテーパ状に形成する部分に当ててテーパ51e′を加工することにより、テーパ51e′を高精度に加工することができる。
さらに、上記した時計100では、脚部51a,51bの対向面51t,51t間の長さが短いため、テーパ51e,51eおよび対向面51t,51tをそれぞれ研磨することが困難である。
したがって、テーパ51e,51eの表面の粗さによっては、ばね棒53の端部材53aがテーパ51e,51eの表面に押圧された状態で移動する場合に摩擦が大きくなる。
この場合、2つのプッシュボタン52,52のうち一方だけに押圧操作力Fが入力されたときに、ばね棒53の端部材53aの一方だけが、摩擦によってテーパ51eに引っ掛かりテーパ51e上に停止することも考えられる。
したがって、2つのプッシュボタン52′,52′のうち一方だけに押圧操作力Fが入力されても、ばね棒53の端部材53aがテーパ51e′上で停止せずに、より確実に元の位置に復帰させるように構成することができる。
各実施形態の時計100,100′,100″において、図29A,図29Bに示すように、規制部材40の係合歯42を、ケース20に向いた面48よりもケース20側に突出させてもよい。
軸孔45から係合歯42までの距離L2は、軸孔45からばね棒孔46までの距離L1よりも長い。
したがって、ばね棒孔46に対するばね棒53のガタつきよりも、ベゼル30の歯33に対する係合歯42のガタつきの方が大きくなる。
つまり、本発明の時計は、それぞれに押圧操作力が入力される操作入力部が2つ以上設けられていればよい。
この場合は、例えば、図30に示すように、軸55の一方の端部に雄ねじ部(または雌ねじ部)55aを形成し、この雄ねじ部(または雌ねじ部)55aと締結される、雄ねじ部(または雌ねじ部)55aよりも直径の太いねじ55bを組み合わせる。
軸55の他方の端部には、ねじ55bとほほ同じ太さの頭部55cが形成されていて、この頭部55cにも、ねじ55bの溝部55eと同様の工具用の溝部55eが形成されている。
脚部51b側の軸支孔51cも同様に、6時側の端部分をねじ55bまたは頭部55cの太さに対応した孔径とし、残りの部分を軸55に対応した孔径とする。
その後、工具によって、雄ねじ部(または雌ねじ部)55aにねじ51bを締結することで、軸55を長さ方向に位置決めした状態で脚部51a,51bに取り付けることができる。
各実施形態の時計100,100′,100″では、規制部材40にばね棒孔46を形成してばね棒53を配置したが、ばね棒53以外の部材を用いて同様な機構を実現することも可能である。
例えば、図13において、ばね棒孔46を、中央部分が貫通せず、脚部51a,51bの近傍だけに穴部を設けためくら穴に形成し、脚部51a,51bの近傍の穴部に図2に示した押圧体54,54を取り付けてもよい。
この場合は、押圧体54が内蔵するばねによって変位する端部を、ばね棒53の端部材53aと同様の位置に配置するように押圧体54を取付ける。
このように、押圧体54等のばね棒以外の部材を用いても保持機構50や解除機構を構成することができる。
ただし、ばね棒53は一対の端部材53a,53aを含めて一つの部材として構成されているため、ばね棒53の方が、一対の端部材53a,53aの位置ずれ(特に、規制部材40の回動方向の位置ずれ)が生じにくく、また、取り扱いや組み込みも容易である。
各実施形態の時計100,100′,100″では、押圧体54を用いたが、押圧体54を用いなくても、プッシュボタン52への押圧操作力によって、自動的に規制部材40がケース20から離間する方向に移動する解除機構を構成することも可能である。
例えば、時計100に押圧体54を設けず、その代わりに、図13に示したプッシュボタン52の端部を、ばね棒53の端部材53a側から見て、テーパ状に形成してもよい。
また、本実施形態の時計は、ダイバーウォッチを例としたものであるが、本発明に係る時計はダイバーウォッチに限定されるものではなく、回転可能のベゼルを備えた時計であれば、本発明に係る時計の適用を妨げるものではない。
30 ベゼル
33 歯
40 規制部材
40d 切欠き面
42 係合歯
50 保持機構
51a,51b 脚部
51d 係合孔
52 プッシュボタン
53 ばね棒
53a 端部材
54 押圧体
61 ロック解除マーク
62 裏蓋
90 時計バンド
100 腕時計(時計)
F 押圧操作力
P1 規制位置
P2 解除位置
Claims (11)
- 時計ムーブメントを収納するケース部材と、
前記ケース部材に、回転可能に設けられた、被係合部を有するベゼルと、
前記被係合部に係合した状態で前記ベゼルの回転を阻止し、前記被係合部に係合しない状態で前記ベゼルの回転を許容する係合部を有し、前記被係合部に前記係合部が係合した規制位置と前記被係合部に前記係合部が係合しない解除位置との間を移動可能に設けられた規制部材と、
前記規制部材を前記規制位置に保持する保持状態と前記規制部材を前記解除位置に移動させる非保持状態とを切り替え可能とされた保持機構とを備え、
前記保持機構は、互いに独立した押圧操作力が入力される2つの操作入力部と、前記2つの操作入力部のそれぞれに押圧操作力が同時に入力されたとき、それらの押圧操作力の入力の継続如何に拘わらず、前記保持状態から前記非保持状態に切り替える解除機構とを有することを特徴とする時計。 - 前記規制部材は軸回りに回動可能に設けられ、
前記規制部材が前記軸回りに回動することにより、前記規制位置と前記解除位置との間を移動するものであることを特徴とする請求項1に記載の時計。 - 前記解除機構は、内蔵された弾性部材により軸方向に伸びた状態に付勢された、縮んだ状態に変位可能な一対の端部を有する弾性操作部材と、前記規制部材を前記規制位置に保持した状態で前記一対の端部にそれぞれ係合する係合孔が形成された係合部材とを有し、
前記2つの操作入力部はそれぞれ、前記弾性操作部材の前記各端部の延長線上に、前記端部に対向して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の時計。 - 前記係合部材における前記係合孔の開口縁部にテーパが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の時計。
- 前記ケース部材に一対の脚部が形成され、
前記一対の脚部の間に前記弾性操作部材が配置され、
前記係合部材は、前記一対の脚部とは別体に形成されるとともに、それぞれの前記脚部に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の時計。 - 前記解除機構は、前記規制部材を前記規制位置に保持した状態で、前記規制部材を前記解除位置側に付勢する規制解除付勢部材を有することを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の時計。
- 前記2つの操作入力部は、入力される前記押圧操作力の向きが、前記規制部材の移動可能の方向に対して直交するように設けられていることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項に記載の時計。
- 前記規制部材は、前記解除位置から前記規制位置に向けて押し戻す操作力の入力により、前記弾性操作部材の前記一対の端部がそれぞれ前記係合孔に嵌って、前記保持状態に復帰するものであることを特徴とする請求項3から5のうちいずれか1項に記載の時計。
- 前記被係合部は、前記ベゼルの下面に周方向に沿って形成された複数の凹凸であり、
前記規制部材は、前記凹凸を形成する凹部に係合する係合凸部または前記凹凸を形成する凸部に係合する係合凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から8のうちいずれか1項に記載の時計。 - 前記規制部材が前記規制位置にあるとき、少なくとも一部の視認が妨げられ、前記規制部材が前記解除位置にあるとき前記一部の視認が可能となる解除状態表示部を、前記規制部材が備えたことを特徴とする請求項1から9のうちいずれか1項に記載の時計。
- 前記規制部材と前記2つの操作入力部とが、前記ケース部材における時計の9時の位置に配置され、
前記ケース部材の平面視で、前記2つの操作入力部は、前記ケース部材における、時計の12時側の端部および時計の6時側の端部よりも、ケース部材の内側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1から10のうちいずれか1項に記載の時計。
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