JPWO2014184869A1 - エレベータ装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、エレベータ装置のかご(8)の位置検出の信頼性を向上させることを課題とし、昇降路(1)内に、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子(21)が設置されている。かご(8)には、識別子(21)から識別情報を読み取る読取部(22)が設けられている。識別情報検査部(22)は、読取部(22)で読み取られた識別情報の異常の有無を検査する識別情報検査を行う。制御装置(5)は、識別子(21)に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて、識別子(21)の位置にかごを移動させる検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施するものである。

Description

この発明は、例えばIDタグなどの識別子が昇降路に設置されているエレベータ装置及びその制御方法に関するものである。
従来のエレベータ装置では、昇降路内の各階床に対応する位置に、RFID(Radio Frequency Identification)が設けられている。かご上には、RFIDの情報を読み取るかご位置検出装置が搭載されている。運転制御装置は、ロータリエンコーダが出力するパルスの蓄積により、かごの位置を認識する。運転制御装置によるパルスカウント値と実際のかごの位置とがずれた場合、かごが階床に停止され、RFIDから読み出した情報に基づいて、パルスカウント値が補正される(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−102163号公報
上記のような従来のエレベータ装置では、RFIDに含まれる情報に不具合が生じた場合に、その情報を検出することができず、かご位置を誤認識したり、誤ったパルスカウント値に補正したりする恐れがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、かご位置検出の信頼性を向上させることができるエレベータ装置及びその制御方法を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降されるかご、昇降路内に設置されており、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子、かごに設けられており、かごが識別子の位置を通る際に識別子から識別情報を読み取る読取部、読取部で読み取られた識別情報に基づいてかごの位置を検出するとともに、かごの走行を制御する制御装置、及び記読取部で読み取られた識別情報の異常の有無を検査する識別情報検査を行う識別情報検査部を備え、制御装置は、識別子に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて、識別子の位置にかごを移動させる検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施する。
また、この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降されるかご、昇降路内に設置されており、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子、かごに設けられており、かごが識別子の位置を通る際に識別子から識別情報を読み取る読取部、読取部で読み取られた識別情報に基づいてかごの位置を検出するとともに、かごの走行を制御する制御装置、及び読取部で読み取られた識別情報の異常の有無を検査する識別情報検査を行う識別情報検査部を備え、識別子には、識別情報に関連付けられた比較情報が保存されており、識別情報検査部は、読取部で読み取られた識別情報と比較情報とを比較することにより、識別情報の異常の有無を判定する。
また、この発明のエレベータ装置の制御方法は、昇降路内を昇降されるかご、昇降路内に設置されており、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子、かごに設けられており、かごが識別子の位置を通る際に識別子から識別情報を読み取る読取部、及び読取部で読み取られた識別情報の異常の有無を検査する識別情報検査を行う識別情報検査部を備えているエレベータ装置の制御方法であって、識別子に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて、識別子の位置にかごを移動させる検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施する。
また、この発明に係るエレベータ装置の制御方法は、昇降路内を昇降されるかご、昇降路内に設置されており、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子、及びかごに設けられており、かごが識別子の位置を通る際に識別子から識別情報を読み取る読取部を備えているエレベータ装置の制御方法であって、識別子に、識別情報とともに、識別情報に関連付けられた比較情報を保存しておき、かごが識別子の位置を通る際に、識別子から識別情報と比較情報とを読取部で読み取り、読み取られた識別情報と比較情報とを比較することにより、識別情報の異常の有無を検査する。
この発明のエレベータ装置及びその制御方法は、読取部で読み取られた識別情報の異常の有無を検査し、かつ、識別子に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて、識別子の位置にかごを移動させる検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施するので、識別情報の異常の有無を十分な頻度で確認することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。
また、この発明のエレベータ装置は、識別情報と、識別情報に関連付けられた比較情報とが識別子に保存されており、読取部で読み取られた識別情報と比較情報とを比較することにより識別情報の異常の有無を判定するので、識別情報の異常をより確実に検出することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1のエレベータ装置の要部を一部ブロックで示す構成図である。 図2の識別子及び識別情報読取装置を示すブロック図である。 図2のエレベータ装置の運行開始時における制御装置の動作を示すフローチャートである。 図2の制御装置に記憶される識別情報のテーブルの一例を示す説明図である。 図2のエレベータ装置の運行中の制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置の要部を示すブロック図である。 図7の識別情報読取装置が識別子に対して移動した状態を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータ装置の運行中の制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6によるエレベータ装置の運行中の制御装置の動作を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機(駆動装置)3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ6と、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータと、駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキとを有している。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体7が巻き掛けられている。懸架体7としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体7の第1の端部には、かご8が接続されている。懸架体7の第2の端部には、釣合おもり9が接続されている。
かご8及び釣合おもり9は、懸架体7により昇降路1内に吊り下げられており、巻上機3により昇降路1内を昇降される。制御装置5は、巻上機3の回転を制御することにより、設定した速度でかご8を昇降させる。
昇降路1内には、かご8の昇降を案内する一対のかごガイドレール10と、釣合おもり9の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール11とが設置されている。昇降路1の底部には、かご緩衝器12及び釣合おもり緩衝器13が設置されている。
かご8の下部には、かごガイドレール10に係合してかご8を非常停止させる非常止め装置14が搭載されている。非常止め装置14には、非常止め装置14を作動させる作動レバー15が設けられている。
機械室2には、かご8の過速度走行を検出する調速機16が設けられている。調速機16は、調速機シーブ17、過速度検出スイッチ及びロープキャッチ等を有している。調速機シーブ17には、調速機ロープ18が巻き掛けられている。
調速機ロープ18は、昇降路1内に環状に敷設され、作動レバー15に接続されている。また、調速機ロープ18は、昇降路1の下部に配置された張り車19に巻き掛けられている。かご8が昇降されると、調速機ロープ18が循環移動され、かご8の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブ17が回転される。
調速機16では、かご8の走行速度が過速度に達したことが機械的に検出される。検出する過速度としては、定格速度Vrよりも高い第1過速度Vosと、第1過速度よりも高い第2過速度Vtrとが設定されている。
かご8の走行速度が第1過速度Vosに達すると、過速度検出スイッチが操作される。過速度検出スイッチが操作されると、巻上機3への給電が遮断され、かご8が緊急停止される。
かご8の下降速度が第2過速度Vtrに達すると、ロープキャッチにより調速機ロープ18が把持され、調速機ロープ18の循環が停止される。調速機ロープ18の循環が停止されると、作動レバー15が操作され、非常止め装置14によりかご8が非常停止される。
図2は図1のエレベータ装置の要部を一部ブロックで示す構成図である。昇降路1内には、少なくとも1つ、ここでは複数の識別子21が、上下方向に互いに間隔をおいて設置されている。識別子21としては、例えばIC(Integrated Circuit)タグが用いられている。各識別子21は、固有の識別情報(ID: Identification)を保持している。
かご8上には、かご8が識別子21の位置を通る際に識別子21から識別情報を読み取る識別情報読取装置22が搭載されている。識別情報読取装置22としては、例えばICリーダが用いられている。識別情報読取装置22は、識別子21と同じ高さに位置するとき、識別子21に間隔をおいて対向し、識別情報を無線伝送で読み取る。
昇降路1内の上下の終端部には、リミットスイッチ23がそれぞれ設置されている。かご8には、リミットスイッチ23を操作するカム(図示せず)が設けられている。リミットスイッチ23からの信号は、制御装置5に入力される。
調速機16には、かご8の走行に応じてパルス信号を発生する調速機エンコーダ24が設けられている。調速機エンコーダ24からのパルス信号は、制御装置5に入力される。
制御装置5は、かご8の走行を制御する走行制御部25と、かご8の位置を検出する位置情報変換部(かご位置検出部)26と、かご8の位置及び速度の監視等の安全制御を行う安全制御部27とを有している。
識別情報読取装置22で読み取られた識別情報は、通信手段(図示せず)を介して位置情報変換部26に送信される。位置情報変換部26は、受信した識別情報に基づいて、かご8の位置を検出する。即ち、位置情報変換部26は、予め記憶された識別情報と基準位置情報(昇降路終端からの距離)との関係に基づいて、識別情報をかご位置情報に変換する。
走行制御部25及び安全制御部27は、調速機エンコーダ24(又は巻上機エンコーダ)からの信号に基づいて、相対的なかご8の現在位置を取得する。また、走行制御部25及び安全制御部27は、位置情報変換部26からの情報(検知状況と位置情報)から、絶対的なかご8の現在位置を取得する。
また、走行制御部25及び安全制御部27は、例えば停電復旧後など、かご8の位置を把握できなくなったとき、識別子21を検知することでかご8の位置を検出する。これにより、早期の復旧が可能となる。
図3は図2の識別子21及び識別情報読取装置22を示すブロック図である。識別子21は、識別情報を保持する識別情報保持部21aと、識別情報に関連付けられた別の識別情報である比較情報を保持する比較情報保持部21bとを有している。識別情報保持部21a及び比較情報保持部21bは、かご8の走行方向と直交する方向(水平方向)に並べて配置されている。即ち、識別子21は、水平方向に二重化されている。
識別情報は、ビット列で表される情報である。また、比較情報は、識別情報のビット列の値を反転させたビット列で表される情報である。例えば、識別情報が「10101011」である場合、比較情報は「01010100」となる。
識別情報読取装置22は、第1及び第2の読取部28a,28bと、第1及び第2のCPU(処理部)29a,29bと、第1及び第2のインターフェース30a,30bとを有している。
第1の読取部28aは、識別情報保持部21aの識別情報を非接触で読み取る。第2の読取部28bは、比較情報保持部21bの比較情報を非接触で読み取る。第1及び第2の読取部28a,28bは、識別情報保持部21a及び比較情報保持部21bに対応して、水平方向に並べて配置されている。
第1のCPU29aは、第1の読取部28aで読み取られた識別情報を処理する。第2のCPU29bは、第2の読取部28bで読み取られた比較情報を処理する。第1及び第2のCPU29a,29bは、相互に通信を行う。
第1のCPU29aからの出力は、第1のインターフェース30aを介して位置情報変換部26に送信される。第2のCPU29bからの出力は、第2のインターフェース30bを介して位置情報変換部26に送信される。
第2のCPU29bは、第2の読取部28bから得た比較情報を第1のCPU29aに渡す。第1のCPU29aは、第2のCPU29bから渡された比較情報を反転させて、第1の読取部28aから得た識別情報と比較する。又は、第1のCPU29aは、第1の読取部28aから得た識別情報を反転させ、第2のCPU29bから渡された比較情報と比較する。
第1のCPU29aは、比較した2つの情報が同じであれば、識別情報は正常であると判定し、識別情報を位置情報変換部26に送信する。また、第1のCPU29aは、比較した2つの情報に違いがある場合(情報の読取が不可の場合も含む)、識別情報が異常であると判定し、異常検出情報を制御装置5に送信する。
第1のCPU29aは、第1の読取部28aから得た識別情報を第2のCPU29bに渡す。第2のCPU29bは、第2の読取部28bから得た比較情報を反転させ、第1のCPU29aから渡された識別情報と比較する。又は、第2のCPU29bは、第1のCPU29aから渡された識別情報を反転させて、第2の読取部28bから得た比較情報と比較する。
第2のCPU29bは、比較した2つの情報が同じであれば、識別情報は正常であると判定し、識別情報を位置情報変換部26に送信する。また、第2のCPU29bは、比較した2つの情報に違いがある場合(情報の読取が不可の場合も含む)、識別情報が異常であると判定し、異常検出情報を制御装置5に送信する。
なお、第1のCPU29aが第1の読取部28aから得た識別情報を反転させて第2のCPU29bに渡したり、第2のCPU29bが第2の読取部28bから得た比較情報を反転させて第1のCPU29aに渡したりしてもよい。
また、第1の読取部28aからの情報を第1及び第2のCPU29a,29bのそれぞれに入力し、第2の読取部28bからの情報を第1及び第2のCPU29a,29bにそれぞれ入力してもよい。
このようにして、第1及び第2のCPU29a,29bでは、第1の読取部28aで読み取られた識別情報の異常の有無が検査される。即ち、実施の形態1において、第1及び第2のCPU29a,29bは、識別情報検査を行う識別情報検査部として機能する。識別情報検査は、識別情報読取装置22が識別子21を検知した際に自動的かつ即座に実施される。
制御装置5は、第1及び第2のCPU29a,29bの少なくともいずれか一方により識別情報の異常が検出された場合、かご8を最寄り階へ移動させた後、かご8の走行を制限する。具体的には、制御装置5は、識別情報の異常が検出された場合、かご8の走行速度の制限(低速での運行)、及び異常が検出された識別子21の位置へのかご8の移動(進入)の禁止の少なくともいずれか一方の制限を加える。又は、制御装置5は、識別情報の異常が検出された場合、かご8を最寄り階へ移動させた後、かご8の運行を停止させる。
制御装置5には、最後に識別情報検査を行った日時が識別子21毎に記録されている。また、制御装置5は、識別子21に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて、識別子21の位置にかご8を移動させる検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施する。制御装置5の機能は、例えばマイクロコンピュータを用いて実現することができる。
図4は図1のエレベータ装置の運行開始時における制御装置5の動作を示すフローチャートである。初期設定動作では、全ての識別子21とかご位置情報との関連付けを実施する。まず、かご8を昇降路1の上部又は下部の終端部まで移動させ(ステップS1)、かご位置情報をリセットする(0にする)(ステップS2)。このとき、リミットスイッチ23等のスイッチによって、かご8が終端部に達したことを確認することができる。
この後、反対側の終端部に向けてかご8の走行を開始する(ステップS3)。かご8の走行中は、反対側の終端部に到着したかどうかを監視する(ステップS4)とともに、識別子21を検知したかどうかを監視する(ステップS5)。また、かご8の走行中は、調速機エンコーダ24(又は巻上機エンコーダ)からの信号に基づいてかご8の走行距離を求める。
識別子21が検知されると、識別子21を検知した位置までのかご8の走行距離をその識別子21の位置として登録する(ステップS6)。制御装置5には、例えば図5に示すように、識別子21を検出した順番(番号)と、識別情報と、比較情報と、識別子21の位置とを関連付けた基準位置情報(テーブル)が作成され記憶される。以後、識別子21の位置を登録しながら、反対側の終端部まで走行する。
位置情報変換部26は、調速機エンコーダ24からの信号、識別情報読取装置22からの情報、及び基準位置情報に基づいて、識別子21が適正な位置にあるかどうかを判定することができる。
なお、上記の例では、初期設定動作で識別子21の位置を実測してテーブルを作成したが、昇降路1内の予め定められた位置に識別子21を設置し、それらの位置の昇降路終端部からの距離と識別情報とに基づいてテーブルを作成してもよい。
図6は図2のエレベータ装置の運行中の制御装置5の動作を示すフローチャートである。エレベータ装置の運行中は、前回の識別情報検査からの経過時間が設定時間(例えば、24時間、1週間、又は1ヶ月等)を超えた識別子21が存在するかどうかを監視する(ステップS11)。
全ての識別子21が設定時間内に検査済みであれば、制御装置5は通常運転を継続する(ステップS12)。そして、通常運転においては、調速機エンコーダ24からの信号と基準位置情報とに基づいて、かご8が識別子21の位置に達したかどうかを確認する(ステップS13)。識別子21の位置に達していなければ、ステップS11〜13を繰り返す。
識別子21が存在すべき位置にかご8が達すると、誤差範囲を含む適正な位置で識別子21が検知されたかどうかを確認する(ステップS14)。識別子21が適正に検知された場合、識別情報読取装置22による識別情報検査の結果情報に基づいて、識別情報が正常であったかどうかを確認する(ステップS15)。
識別子21が適正な位置で検知されない場合、識別情報の異常が検出された場合、次の識別子21を検知する前に終端部が検知された場合、及び識別情報が予め登録された識別情報と一致しない場合など、異常が検出された場合には、かご8を最寄り階へ移動させ、かご8の走行に制限を加える(ステップS16)。
識別子21が適正な位置で検知され、識別情報も正常であった場合、該当識別子21の検査時刻を更新する(ステップS17)。また、識別子21の検知位置が誤差範囲内であった場合は、検知位置を登録された位置情報に補正する。
一方、前回の識別情報検査からの経過時間が設定時間を超えた識別子21が存在する場合、該当する識別子21の位置にかご8を移動させる検査走行を実施する(ステップS18)。検査走行後の動作は、ステップS14〜17と同様である。
このようなエレベータ装置では、CPU29a,29bが、読取部28a,28bで読み取られた識別情報の異常の有無を検査し、かつ、制御装置5が、識別子21に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施するので、識別情報の異常の有無を十分な頻度で確認することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。
また、識別情報と、識別情報に関連付けられた比較情報とが識別子21に保存されており、CPU29a,29bが、第1の読取部28aで読み取られた識別情報と第2の読取部28bで読み取られた比較情報とを比較することにより識別情報の異常の有無を判定するので、識別情報の異常をより確実に検出することができ、これによってもかご位置検出の信頼性を向上させることができる。
さらに、比較情報を、対応する識別情報を反転した情報としたので、識別情報と比較情報との比較が容易であり、識別情報検査の処理速度を向上させることができる。
さらにまた、識別情報保持部21aと比較情報保持部21bとを水平に並べて配置したので、識別情報と比較情報とを同時に読み取ることができ、識別情報検査の処理速度を向上させることができる。
また、識別情報の異常が検出された場合に、かご8を低速運転に切り替えたり、異常が検出された識別子21の位置へのかご8の移動を禁止したりすることにより、安全性を確保しつつ、かご8の運転を継続することができ、エレベータ装置の稼働効率の低下を抑えることができる。
さらに、制御装置5は、識別子21が検知された位置と基準位置情報とを比較することにより、識別子21が適正な位置にあるかどうかを判定するので、かご位置検出の信頼性をさらに向上させることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2のエレベータ装置について説明する。実施の形態1では、識別情報保持部21aと比較情報保持部21bとを水平に並べたが、実施の形態2では、識別情報保持部21aと比較情報保持部21bとがかご8の走行方向に並べられている。即ち、識別子21が垂直に二重化されている。これに伴い、第1及び第2の読取部28a,28bも垂直方向に並べて配置されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
実施の形態2において、第1の読取部28aは、識別情報及び比較情報の両方を読み取る。また、第2の読取部28bも、識別情報及び比較情報の両方を読み取る。
かご8が識別子21を通過したときに、読取部28a,28bのいずれか一方で情報を読み取れない状態が継続した場合や、識別子21の登録された位置付近において情報が読み取れない場合は、読取異常とし、その識別子21の異常を検出する。また、両方の読取部28a,28bで情報を読み取れた場合の処理及びその他の処理は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置によっても、識別情報の異常の有無を十分な頻度で確認することができ、また識別情報の異常をより確実に検出することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。また、かご8における識別情報読取装置22の設置面積を削減することができる。
実施の形態3.
次に、図7はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置の要部を示すブロック図である。実施の形態3の識別情報読取装置31は、読取部28、CPU(処理部)29、及びインターフェース30を有している。即ち、識別情報読取装置31は、それを構成する部品が単一系であり、CPU相互通信は実施しない。
読取部28は、識別情報保持部21aの識別情報を非接触で読み取る。また、読取部28は、かご8の移動により、図8に示すように、比較情報保持部21bの比較情報も非接触で読み取る。識別情報及び比較情報の読取順は、かご8の走行方向によって異なる。
CPU29は、読取部28で読み取られた識別情報を処理する。CPU29からの出力は、インターフェース30を介して位置情報変換部26に送信される。
また、CPU29は、識別情報及び比較情報のいずれか一方を反転させ、他方と比較する。さらに、CPU29は、比較した2つの情報が同じであれば、識別情報は正常であると判定し、識別情報を位置情報変換部26に送信する。また、CPU29は、比較した2つの情報に違いがある場合(情報の読取が不可の場合も含む)、識別情報が異常であると判定し、異常検出情報を制御装置5に送信する。他の構成及び処理は、実施の形態2と同様である。
このようなエレベータ装置によっても、識別情報の異常の有無を十分な頻度で確認することができ、また識別情報の異常をより確実に検出することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。また、識別情報読取装置31をコンパクトに構成することができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4のエレベータ装置について説明する。実施の形態1〜3では、識別情報を反転した比較情報を用いたが、実施の形態4では、識別情報と比較情報とが特定の変換式により関連付けられている。即ち、CPU29a,29b(又は29)には、変換式が記憶されており、この変換式を用いて識別情報を比較情報に変換(比較情報を算出)、又は比較情報を識別情報に変換(識別情報を算出)することができる。変換式としては、例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)等の誤り検出符号を用いることができる。
CPU29a,29b(又は29)は、識別子21から読み取った識別情報及び比較情報の一方を変換して他方と比較する。他の構成及び処理は、実施の形態1〜3と同様である。
このようなエレベータ装置によっても、識別情報の異常の有無を十分な頻度で確認することができ、また識別情報の異常をより確実に検出することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5によるエレベータ装置について説明する。実施の形態5の制御装置5は、実施の形態1と同様に、識別子21に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施する。但し、具体的な判定方法が実施の形態1とは異なっている。
実施の形態5では、制御装置5は、検査走行から設定時間経過するまでの間に、識別子に対して識別情報検査を行ったら検査済み登録を行う。そして、設定時間経過したときに未検査の識別子が存在した場合に検査走行を行う。他の構成は、実施の形態1〜4のいずれかと同様である。
図9は実施の形態5のエレベータ装置の運行中の制御装置5の動作を示すフローチャートである。エレベータ装置の運行中は、前回の検査走行から設定時間(例えば、24時間、1週間、又は1ヶ月等)が経過したかどうかを監視する(ステップS21)。設定時間経過していなければ、制御装置5は通常運転を継続する(ステップS22)。
そして、通常運転においては、かご8が識別子21の位置に達したかどうかを確認する(ステップS23)。識別子21の位置に達していなければ、ステップS21〜23を繰り返す。
識別子21が存在すべき位置にかご8が達すると、誤差範囲を含む適正な位置で識別子21が検知されたかどうかを確認する(ステップS24)。識別子21が適正に検知された場合、識別情報が正常であったかどうかを確認する(ステップS25)。
識別子21が適正な位置で検知されない場合、識別情報の異常が検出された場合、次の識別子21を検知する前に終端部が検知された場合、及び識別情報が予め登録された識別情報と一致しない場合など、異常が検出された場合には、かご8を最寄り階へ移動させ、かご8の走行に制限を加える(ステップS26)。
識別子21が適正な位置で検知され、識別情報も正常であった場合、その識別子が検査済み登録されているかどうかを確認する(ステップS27)。検査済み登録されていれば、ステップS21に戻る。検査済み登録されていなければ、検査済み登録をして(ステップS28)、ステップS21に戻る。
また、前回の検査走行から設定時間経過すると、前回の検査走行から識別情報検査を実施していない識別子21が存在するかどうかを確認する(ステップS29)。即ち、検査済み登録されていない識別子21が存在するかどうかを確認する。
未検査の識別子21が存在する場合、該当する識別子21の1つに対して検査走行を実施する(ステップS30)。そして、誤差範囲を含む適正な位置で識別子21が検知されたかどうかを確認し(ステップS31)、識別情報が正常であったかどうかを確認する(ステップS32)。
ここで異常が検出された場合も、かご8を最寄り階へ移動させ、かご8の走行に制限を加える(ステップS26)。識別子21が適正な位置で検知され、識別情報も正常であった場合、検査済み登録をして(ステップS33)、ステップS29に戻る。そして、未検査の識別子21が存在しなくなるまで、順次検査走行を実施する。
前回の検査走行から設定時間経過したときに全ての識別子21が検査済み登録されていた場合、又は検査走行により未検査の識別子21が存在しなくなった場合には、全ての識別子21についての検査済み登録を消去する(ステップS34)。そして、検査走行時刻を現在時刻に更新する(ステップS35)。
このようなエレベータ装置によっても、識別情報の異常の有無を十分な頻度で確認することができ、また識別情報の異常をより確実に検出することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6のエレベータ装置について説明する。実施の形態6の制御装置5は、未検査の識別子21が存在するかどうかによらず、前回の検査走行からの経過時間に基づいて検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施する。実施の形態6の検査走行では、かご8を昇降路1の一方の終端部から他方の終端部まで走行させながら、全ての識別子21の識別情報検査を行う。他の構成は、実施の形態1〜4のいずれかと同様である。
図10は実施の形態6のエレベータ装置の運行中の制御装置5の動作を示すフローチャートである。エレベータ装置の運行中は、前回の検査走行(運行開始直後は運行開始時)から設定時間が経過したかどうかを監視する(ステップS41)。設定時間経過していなければ、制御装置5は通常運転を継続する(ステップS42)。
そして、通常運転においては、かご8が識別子21の位置に達したかどうかを確認する(ステップS43)。識別子21の位置に達していなければ、ステップS41〜43を繰り返す。
識別子21が存在すべき位置にかご8が達すると、誤差範囲を含む適正な位置で識別子21が検知されたかどうかを確認する(ステップS44)。識別子21が適正に検知された場合、識別情報が正常であったかどうかを確認する(ステップS45)。
識別子21が適正な位置で検知されない場合、識別情報の異常が検出された場合、次の識別子21を検知する前に終端部が検知された場合、及び識別情報が予め登録された識別情報と一致しない場合など、異常が検出された場合には、かご8を最寄り階へ移動させ、かご8の走行に制限を加える(ステップS46)。
識別子21が適正な位置で検知され、識別情報も正常であった場合、ステップS41に戻る。
また、前回の検査走行から設定時間経過すると、制御装置5は、検査走行を開始する(ステップS47)。検査走行では、まず昇降路1の上部又は下部の終端部までかご8を移動させ、反転走行させる(ステップS48)。
そして、誤差範囲を含む適正な位置で識別子21が検知されたかどうか(ステップS49)、識別情報が正常であったかどうか(ステップS50)、かご8が反対側の終端部に達したかどうか(ステップS51)を繰り返し確認しながら、かご8を反対側の終端部まで走行させる。
かご8が反対側の終端部に達すると、検査走行時刻を更新して(ステップS52)、検査走行を終了する。この後、ステップS41に戻る。
このようなエレベータ装置によっても、識別情報の異常の有無を適当な頻度で確認することができ、また識別情報の異常をより確実に検出することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。
なお、識別子21に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施する制御方法は、識別子21の検査方法によらず、識別子21が設置されたあらゆるエレベータ装置に適用することができる。
また、識別情報と比較情報とを比較することにより、識別情報の異常の有無を判定する検査方法は、検査走行の制御方法によらず、識別子21が設置されたあらゆるエレベータ装置に適用することができる。
さらに、実施の形態1〜6では、識別子21の識別情報及び比較情報を読み取るのに無線通信を用いたが、このとき、識別情報と比較情報とで異なる周波数の無線を使用して読み出してもよい。
さらにまた、実施の形態1〜6では、識別子21から識別情報及び比較情報を読み取るのに無線通信を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、バーコード等を利用した光学式の読取方法、又は磁気コード等を利用した磁気式の読取方法などでもよい。
また、昇降路1に設置する識別子21の個数は特に限定されるものではない。
さらに、昇降路1内の識別子21の設置場所も特に限定されず、例えばかごガイドレール10又は乗場ドア装置等に設置することができる。
さらにまた、実施の形態1〜6では、識別情報検査部であるCPU29a,29b,29をかご8に搭載したが、かご8側ではなく、例えば制御装置5側に設けてもよい。
また、制御装置5の機能は、複数の装置に分割してもよい。
さらに、検出されたかご位置情報をどのような制御又は監視動作に利用するかは特に限定されない。
さらにまた、エレベータ装置全体のレイアウトは、図1に限定されるものではない。例えば、2:1ローピング方式のエレベータ装置、巻上機が昇降路の下部に設置されているエレベータ装置等にもこの発明は適用できる。
また、この発明は、機械室レスエレベータ、リニアモータエレベータ、油圧エレベータ、ダブルデッキエレベータ、共通の昇降路内に複数のかごが配置されているワンシャフトマルチカー方式のエレベータなど、あらゆるタイプのエレベータ装置に適用できる。
の発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降されるかご、昇降路内に設置されており、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子、かごに設けられており、かごが識別子の位置を通る際に識別子から識別情報を読み取る読取部、読取部で読み取られた識別情報に基づいてかごの位置を検出するとともに、かごの走行を制御する制御装置、及び読取部で読み取られた識別情報の異常の有無を検査する識別情報検査を行う識別情報検査部を備え、識別子には、識別情報に関連付けられた比較情報が保存されており、識別情報検査部は、読取部で読み取られた識別情報と比較情報とを比較することにより、識別情報の異常の有無を判定する。
た、この発明に係るエレベータ装置の制御方法は、昇降路内を昇降されるかご、昇降路内に設置されており、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子、及びかごに設けられており、かごが識別子の位置を通る際に識別子から識別情報を読み取る読取部を備えているエレベータ装置の制御方法であって、識別子に、識別情報とともに、識別情報に関連付けられた比較情報を保存しておき、かごが識別子の位置を通る際に、識別子から識別情報と比較情報とを読取部で読み取り、読み取られた識別情報と比較情報とを比較することにより、識別情報の異常の有無を検査する。
また、この発明のエレベータ装置の制御方法は、昇降路内を昇降されるかご、昇降路内に設置されており、識別情報を保持するとともに識別情報に関連付けられた比較情報が保存された少なくとも1つの識別子、かごに設けられており、かごが識別子の位置を通る際に識別子から識別情報を読み取る読取部、及び識別情報と比較情報とを比較することにより、読取部で読み取られた識別情報の異常の有無を検査する識別情報検査を行う識別情報検査部を備えているエレベータ装置の制御方法であって、識別子に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて、識別子の位置にかごを移動させる検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施する。
この発明のエレベータ装置の制御方法は、読取部で読み取られた識別情報の異常の有無を検査し、かつ、識別子に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて、識別子の位置にかごを移動させる検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施するので、識別情報の異常の有無を十分な頻度で確認することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。
また、この発明のエレベータ装置及びその制御方法は、識別情報と、識別情報に関連付けられた比較情報とが識別子に保存されており、読取部で読み取られた識別情報と比較情報とを比較することにより識別情報の異常の有無を判定するので、識別情報の異常をより確実に検出することができ、かご位置検出の信頼性を向上させることができる。

Claims (22)

  1. 昇降路内を昇降されるかご、
    前記昇降路内に設置されており、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子、
    前記かごに設けられており、前記かごが前記識別子の位置を通る際に前記識別子から前記識別情報を読み取る読取部、
    前記読取部で読み取られた前記識別情報に基づいて前記かごの位置を検出するとともに、前記かごの走行を制御する制御装置、及び
    前記読取部で読み取られた前記識別情報の異常の有無を検査する識別情報検査を行う識別情報検査部
    を備え、
    前記制御装置は、前記識別子に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて、前記識別子の位置に前記かごを移動させる検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施するエレベータ装置。
  2. 前記識別子には、前記識別情報に関連付けられた比較情報が保存されており、
    前記識別情報検査部は、前記識別情報と前記比較情報とを比較することにより、前記識別情報の異常の有無を判定する請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記識別情報検査部により前記識別情報の異常が検出された場合、前記制御装置は、前記かごの走行を制限する請求項1記載のエレベータ装置。
  4. 前記識別情報検査部により前記識別情報の異常が検出された場合、前記制御装置は、前記かごの走行速度を制限する請求項3記載のエレベータ装置。
  5. 前記識別情報検査部により前記識別情報の異常が検出された場合、前記制御装置は、異常が検出された前記識別子の位置への前記かごの移動を禁止する請求項3記載のエレベータ装置。
  6. 前記識別情報検査部により前記識別情報の異常が検出された場合、前記制御装置は、前記かごの運行を停止する請求項3記載のエレベータ装置。
  7. 前記読取部は、前記識別子から前記識別情報及び前記比較情報を無線通信にて読み取り、その際に前記識別情報と前記比較情報とで異なる周波数の無線を使用する請求項2記載のエレベータ装置。
  8. 前記制御装置には、前記識別子の前記識別情報に対応する前記かごの位置情報である基準位置情報が予め記憶されており、
    前記制御装置は、前記基準位置情報に基づいて、前記識別子が適正な位置にあるかどうかを判定する請求項1記載のエレベータ装置。
  9. 昇降路内を昇降されるかご、
    前記昇降路内に設置されており、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子、
    前記かごに設けられており、前記かごが前記識別子の位置を通る際に前記識別子から前記識別情報を読み取る読取部、
    前記読取部で読み取られた前記識別情報に基づいて前記かごの位置を検出するとともに、前記かごの走行を制御する制御装置、及び
    前記読取部で読み取られた前記識別情報の異常の有無を検査する識別情報検査を行う識別情報検査部
    を備え、
    前記識別子には、前記識別情報に関連付けられた比較情報が保存されており、
    前記識別情報検査部は、前記読取部で読み取られた前記識別情報と前記比較情報とを比較することにより、前記識別情報の異常の有無を判定するエレベータ装置。
  10. 前記比較情報は、対応する前記識別情報を反転した情報である請求項9記載のエレベータ装置。
  11. 前記識別情報検査部には、識別情報検査用の変換式が記憶されており、
    前記識別子に保存された前記識別情報と前記比較情報とは、前記変換式により関連付けられている請求項9記載のエレベータ装置。
  12. 前記制御装置は、前記識別子に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて、前記識別子の位置に前記かごを移動させる検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施する請求項9記載のエレベータ装置。
  13. 前記識別情報検査部により前記識別情報の異常が検出された場合、前記制御装置は、前記かごの走行を制限する請求項9記載のエレベータ装置。
  14. 前記識別情報検査部により前記識別情報の異常が検出された場合、前記制御装置は、前記かごの走行速度を制限する請求項13記載のエレベータ装置。
  15. 前記識別情報検査部により前記識別情報の異常が検出された場合、前記制御装置は、異常が検出された前記識別子の位置への前記かごの移動を禁止する請求項13記載のエレベータ装置。
  16. 前記識別情報検査部により前記識別情報の異常が検出された場合、前記制御装置は、前記かごの運行を停止する請求項13記載のエレベータ装置。
  17. 前記読取部は、前記識別子から前記識別情報及び前記比較情報を無線通信にて読み取り、その際に前記識別情報と前記比較情報とで異なる周波数の無線を使用する請求項9記載のエレベータ装置。
  18. 前記制御装置には、前記識別子の前記識別情報に対応する前記かごの位置情報である基準位置情報が予め記憶されており、
    前記制御装置は、前記基準位置情報に基づいて、前記識別子が適正な位置にあるかどうかを判定する請求項9記載のエレベータ装置。
  19. 前記制御装置は、前記昇降路の終端部から反対側の終端部まで前記かごを走行させながら識別情報検査を行う検査走行を実施する請求項9記載のエレベータ装置。
  20. 前記制御装置は、前回の検査走行からの経過時間に基づいて検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施する請求項19記載のエレベータ装置。
  21. 昇降路内を昇降されるかご、
    前記昇降路内に設置されており、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子、
    前記かごに設けられており、前記かごが前記識別子の位置を通る際に前記識別子から前記識別情報を読み取る読取部、及び
    前記読取部で読み取られた前記識別情報の異常の有無を検査する識別情報検査を行う識別情報検査部
    を備えているエレベータ装置の制御方法であって、
    前記識別子に対する前回の識別情報検査からの経過時間に基づいて、前記識別子の位置に前記かごを移動させる検査走行の要否を判定し、判定結果に基づいて検査走行を実施するエレベータ装置の制御方法。
  22. 昇降路内を昇降されるかご、
    前記昇降路内に設置されており、識別情報を保持している少なくとも1つの識別子、及び
    前記かごに設けられており、前記かごが前記識別子の位置を通る際に前記識別子から前記識別情報を読み取る読取部
    を備えているエレベータ装置の制御方法であって、
    前記識別子に、前記識別情報とともに、前記識別情報に関連付けられた比較情報を保存しておき、
    前記かごが前記識別子の位置を通る際に、前記識別子から前記識別情報と前記比較情報とを前記読取部で読み取り、読み取られた前記識別情報と前記比較情報とを比較することにより、前記識別情報の異常の有無を検査するエレベータ装置の制御方法。
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