JPWO2014155723A1 - 数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

NC加工に依存しない処理を行なわせるNC指令としてNC工作機械(6)の機種に依存しないNC指令(3)と、NC加工を行なわせるNC指令と、が入力されるNC指令入力部(10)と、NC工作機械(6)の機種に関する機種情報を記憶しておく機械情報記憶部(20)と、NC工作機械(6)で使用する工具の工具情報を記憶しておく工具情報記憶部(30)と、NC指令入力部(10)に入力されたNC指令がNC指令(3)であるか否かを判別する指令解析部(40)と、NC指令がNC指令(3)である場合に、NC指令(3)と、機種情報と、工具情報とに、基づいて、NC工作機械(6)にNC指令(3)に応じた一連の動作を行なわせる指定動作プログラム(4)を作成する指令作成部(50)と、指定動作プログラムを実行することによってNC工作機械(6)を制御するCNC制御部(60)と、を備える。

Description

本発明は、NC指令に基づいて工作機械を制御する数値制御装置に関する。
工作機械を数値制御(Numerical Control;以下NCという場合がある)する数値制御装置は、NCプログラム内のNC指令に基づいてNC工作機械を動作させる。例えば、NC工作機械が、5軸加工や金型加工などの複雑な形状をワークに加工する場合、ワークを加工するためのNCプログラムが作成される。このNCプログラムは、CAM(Computer Aided Manufacturing)を用いて作成されることが多い。
CAMは、数値制御装置に対する指令の作成をコンピュータで支援するシステムである。CAMは、ワークに対して設定された座標系上で工具経路を作成する。その後、CAMは、実際にワークを加工するNC工作機械に指令(工具経路と、機械固有の指令の種類と、機械固有の構成に応じた動作とを含む)を適用するために、CAMに内蔵されているポストプロセッサで指令をNC指令に変換する。
CAMメーカは、機械固有の指令の種類(Mコードなど)と機械固有の構成に応じた動作(軸構成に応じた動作など)とを用いた指令を、各NC工作機械メーカのNC工作機械に応じたNC指令へ変換するために、同一のNC工作機械メーカに対してもNC工作機械の種類毎に、ポストプロセッサの作成を行っている。このため、一般的にCAMユーザは、自身が使用するNC工作機械用のCAMのポストプロセッサを購入するか、または自身で作成する必要がある。
特許文献1のNC装置は、NC工作機械に依存しないNC指令が入力されると、このNC指令が個々のNC工作機械で実行可能か否かを判断し、実行可能な場合は、NC工作機械で加工できる個別の機械用指令に変換している。
特開2009―53736号公報
しかしながら、上記従来の技術では、加工を開始する位置への移動や機械固有の指令に対しては、軸移動順序の変更や主軸制御の切り替え指令の追加をユーザが行わなければならないという問題があった。
例えば、同一加工のNC指令を実行するNC工作機械をミーリング専用機から複合加工機へ変更した場合、ユーザがNC指令に主軸制御の切り替え指令を追加しなければならない。また、軸構成が異なると、加工終了後に工具を退避させる軸移動順序が変わるので、NC指令を変更しなければならない。
NC工作機械における機械固有の動作は、工具交換動作、座標系設定、加工する主軸の選択、主軸の速度制御と位置決め制御との切り替え、ワークと干渉しないような加工の開始点位置への移動または加工の終了点位置への移動など、加工自体に依存しない場合が多い。また、前述したように、機械固有の指令種類または動作を用いた指令を、NC工作機械に応じたNC指令へ変換するためには、NC工作機械の機種毎に、ポストプロセッサの作製が必要である。そのため、各NC工作機械において機械固有の指令種類または動作を共通化して用いることで、ポストプロセッサ開発の工数を削減することが望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、加工に依存しない動作指令を各NC工作機械に対して共通して使用することができる数値制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、NC加工に依存しない処理を行なわせるNC指令としてNC工作機械の機種に依存しない第1のNC指令と、前記NC加工を行なわせる第2のNC指令と、が入力されるNC指令入力部と、前記NC工作機械の機種に関する機種情報を記憶しておく機械情報記憶部と、前記NC工作機械で使用する工具の工具情報を記憶しておく工具情報記憶部と、前記NC指令入力部に入力されたNC指令が第1のNC指令であるか否かを判別する指令解析部と、前記NC指令が前記第1のNC指令である場合に、前記第1のNC指令と、前記機種情報と、前記工具情報とに、基づいて、前記NC工作機械に前記第1のNC指令に応じた一連の動作を行なわせる指定動作プログラムを作成する指令作成部と、前記指定動作プログラムを実行することによって前記NC工作機械を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、NC指令が加工に依存しない動作指令である場合に、NC工作機械の機種情報と工具情報とに基づいて、NC工作機械に一連の動作を行なわせる指定動作プログラムを作成するので、加工に依存しない動作指令を各NC工作機械に対して共通で使用することが可能になるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る数値制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、機械情報の一例を示す図である。 図3は、工具情報の一例を示す図である。 図4は、NC工作機械の軸構成および周辺機器の有無と種類に依存しないNC指令の例を示す図である。 図5は、NC指令の実行処理手順を示すフローチャートである。 図6は、加工に依存しないNC指令の判別処理手順を示すフローチャートである。 図7は、工具交換動作を行う場合の指定動作プログラムの作成手順を示すフローチャートである。 図8は、座標系設定を行う場合の指定動作プログラムの作成手順を示すフローチャートである。 図9は、開始点位置への移動を行う場合の指定動作プログラムの作成手順を示すフローチャートである。 図10は、終了点位置への移動を行う場合の指定動作プログラムの作成手順を示すフローチャートである。 図11は、実施の形態2に係る数値制御装置の構成を示すブロック図である。 図12は、実施の形態3に係る数値制御装置の構成を示すブロック図である。 図13は、指令形式の対応関係である対応関係情報を示す図である。
以下に、本発明に係る数値制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る数値制御装置の構成を示すブロック図である。数値制御装置1Aは、NCプログラムを用いてNC工作機械6を制御する装置である。本実施の形態では、予めNC工作機械6に依存しない処理を実行するための共通指令(NC指令3)を定義しておく。そして、NC工作機械6に依存しないNC指令3を生成し、数値制御装置1Aに入力する。数値制御装置1Aは、NC工作機械6に依存しないNC指令3に基づいて、一連の動作を行うことができる共通指令(後述する指定動作プログラム4)を生成し、指定動作プログラム4を用いてNC工作機械6を制御する。
NC工作機械6に依存しない処理は、例えば、加工に依存しない処理(加工の種類などとは無関係の動作)であり、例えば、工具交換、座標系設定、開始点位置への移動または終了点位置への移動などである。数値制御装置1Aは、例えば、加工に依存しない動作として加工準備に関する動作をNC工作機械6に行わせるための共通指令を生成する。
数値制御装置1Aは、NC指令入力部10、機械情報記憶部20、工具情報記憶部30、指令解析部40、指令作成部50、CNC制御部60を備えている。NC指令入力部10は、NCプログラム2内のNC指令3が入力されると、NC指令3を指令解析部40に送る。また、NC指令入力部10は、NCプログラム2内のNCプログラム情報5が入力されるとNCプログラム情報5を指令解析部40に送る。本実施の形態のNC指令入力部10へは、例えば、NC加工に依存しない処理を行わせるNC指令としてNC工作機械6の機種に依存しない第1のNC指令(NC指令3)と、NC加工を行なわせる第2のNC指令と、が入力される。
NCプログラム2は、NC工作機械6の制御に用いられるプログラムであり、例えばCAMを用いて作成されている。NCプログラム2には、NCプログラム情報5と、加工に依存しない動作指令であるNC指令3と、加工に依存する動作指令であるNC指令(図示せず)と、が含まれている。NCプログラム情報5は、ワーク(被加工物)の素材情報などを含んでいる。
また、NC指令3は、汎用のNC指令であり、NC工作機械6の機種に依存しないNC指令である。本実施の形態では、NC工作機械6に依存しない処理の種類と、NC指令3(指令による処理)の種類とを予め対応付けしておき、CAMは、前記対応付けに従ってNC指令3を生成しておく。
NC工作機械の機種は、NC工作機械の軸構成と、NC工作機械の周辺機器の有無と、周辺機器の種類と、の少なくとも1つによって決まるものである。本実施の形態のNC指令3には、NC工作機械6に依存しない動作指令が各NC工作機械6に対して共通で使用されている。NC工作機械6は、例えば、ミーリング加工を行う機械または旋削を行う機械などである。
機械情報記憶部20は、NC工作機械6に関する機械情報91を記憶するメモリなどである。本実施の形態の機械情報記憶部20は、例えば、機械情報91として、NC工作機械6の機種に関する機種情報を記憶しておく。
図2は、機械情報の一例を示す図である。機械情報91は、NC工作機械6の機種(第2主軸機種、複合機種など)に関する情報を有しており、例えば、NC工作機械6の軸構成と、NC工作機械6が備える周辺機器の情報と、を含んでいる。具体的には、機械情報91は、NC工作機械の機種に関する情報としては、NC工作機械の軸構成と、NC工作機械の周辺機器の有無と、周辺機器の種類と、の少なくとも1つの情報を有している。また、機械情報91には、例えば、軸名称または軸タイプなどの軸に関する仕様情報と、刃物台タイプ(周辺機器のタイプ)などの仕様情報と、が含まれていてもよい。
工具情報記憶部30は、NC工作機械6に搭載される工具に関する工具情報92を記憶するメモリなどである。本実施の形態の工具情報記憶部30は、工具情報92としてNC工作機械6で使用する工具の情報を記憶しておく。
図3は、工具情報の一例を示す図である。工具情報92には、工具番号(TNo.)、工具種類、工具長、などのNC工作機械6と周辺機器で使用される工具の情報が含まれている。
指令解析部40は、NC指令入力部10から送られてきたNC指令が、加工に依存しないNC指令3であるか否かを判別する。具体的には、指令解析部40は、NC指令が予め設定しておいたNC指令3と同じであるか否かに基づいて、NC指令入力部10から送られてきたNC指令が加工に依存しないNC指令3であるか否かを判別する。
指令解析部40は、NC指令入力部10から送られてきたNC指令が加工に依存しないNC指令3である場合、加工に依存しない指令動作を行うことを確定する。指令解析部40は、動作を指定した引数(設定引数)から引数データを作成する。指令解析部40は、作成した引数データを指令作成部50へ送る。また、指令解析部40は、NC指令入力部10からNCプログラム情報5が送られてきた場合には、NCプログラム情報5を指令作成部50へ送る。
指令作成部50は、機械情報記憶部20から機械情報91を読み出すとともに、工具情報記憶部30から工具情報92を読み出す。指令作成部50は、引数データ、機械情報91および工具情報92に基づいて、NC指令3に応じた一連の動作を行う指定動作プログラム4を作成する。指定動作プログラム4は、例えば、EIAフォーマットで作成されたNCプログラムである。指令作成部50で作成される指定動作プログラム4は、NC工作機械の機種に依存しない。指令作成部50は、作成した指定動作プログラム4をCNC制御部60に送る。
CNC制御部60は、指定動作プログラム4を実行することによってNC工作機械6を制御する。CNC制御部60は、指定動作プログラム4を解読する解読部、各軸に移動指令を分配する分配部、サーボ制御部、などの通常のNC装置が有している機能を備えている。
図4は、NC工作機械の軸構成および周辺機器の有無と種類に依存しないNC指令の例を示す図である。図4では、NC指令3の形式と種類とを示している。NC指令3の種類には、工具交換(TCHG)、座標系設定(FRME)、加工の開始点位置への移動(APRP)、加工の終了点位置への移動(ESCP)などがある。
NC指令3では、NC指令3で指定された引数にてそれぞれの詳細動作が指定されている。TCHG、FRME、APRP、ESCPは、それぞれ処理の種類(工具交換、座標系設定、開始点位置への移動、終了点位置への移動)を規定したものであり、数値制御装置1Aは、この規定に従ってNC指令3から指定動作プログラム4を生成する。なお、加工の開始点位置への移動指令は、工具を初期位置から旋削開始位置まで移動させる指令である。また、加工の終了点位置への移動は、工具を旋削終了位置から初期位置まで移動させる指令である。
図4に示す例の場合、TCHGは、引数81で詳細動作が指定され、FRMEは、引数82で詳細動作が指定されている。また、APRPは、引数83で詳細動作が指定され、ESCPは、引数84で詳細動作が指定されている。引数81〜84は、例えば、以下のように指定される。
引数81は、X100.Y10.Z100.P1.T10.S1である。
引数82は、X100.Y10.Z100.B90.C90.I0 J1 K0 R45 G54 P1である。
引数83は、X100.Y10.Z100.A0.B90.C90.P1.である。
引数84は、X100.Y10.Z100.A0.B90.C90.P1.である。
つぎに、実施の形態1に係る数値制御装置の概略処理手順について説明する。図5は、NC指令の実行処理手順を示すフローチャートである。NCプログラム2内のNC指令がNC指令入力部10に入力されると、NC指令は指令解析部40に送られる。また、NCプログラム2内のNCプログラム情報5がNC指令入力部10に入力されると、NCプログラム情報5は指令解析部40に送られる。指令解析部40は、NC指令を受け取ると、NC指令が加工に依存しないNC指令3であるか否かを判別する(ステップS10)。
NC指令が加工に依存しないNC指令3である場合(ステップS20、Yes)、指令解析部40は、加工に依存しない指令動作をNC工作機械6に実行させることを確定する。指令解析部40は、NC指令3で指定された引数から引数データを作成し(ステップS30)。指令解析部40は、作成した引数データを指令作成部50へ送る。
指令作成部50は、機械情報記憶部20から機械情報91を読み出すとともに、工具情報記憶部30から工具情報92を読み出す。指令作成部50は、引数データ、機械情報91および工具情報92に基づいて、NC指令3に応じた一連の動作を行う指定動作プログラム4を作成する(ステップS40)。指令作成部50は、作成した指定動作プログラム4をCNC制御部60に送る。CNC制御部60は、指定動作プログラム4を実行する(ステップS50)。CNC制御部60が指定動作プログラム4を実行した後(実行完了後)、加工に依存しないNC指令3の処理は完了する(ステップS60)。
指令解析部40は、NC指令がNC指令3でない場合(ステップS20、No)、NC指令を通常のNC指令としてCNC制御部60に送る。CNC制御部60は、NC指令が、通常のNC指令または指定動作プログラムがGコード形式の場合、通常の数値制御を行う。
(NC指令3の判別処理)
つぎに、指令解析部40によるNC指令3の判別処理について説明する。図6は、加工に依存しないNC指令の判別処理手順を示すフローチャートである。指令解析部40は、加工に依存しないNC指令3の動作およびNC指令3で指定された引数の意味を判別する。換言すると、指令解析部40は、NC指令3で指定されている処理の種類を判別する。
具体的には、指令解析部40は、NC指令3がTCHGであるか否かを判断する(ステップS110)。NC指令3がTCHGである場合(ステップS110、Yes)、指令解析部40は、NC指令3が工具交換動作の指令であると判断する(ステップS111)。
そして、指令解析部40は、NC指令3から引数を読み取り、引数に基づいて工具交換動作の引数データを作成する。工具交換の場合、指令解析部40は、引数X、Y、Zを、各軸の工具交換指令を行う位置(交換位置)として扱う。また、指令解析部40は、引数Pを、各軸を移動させる順序(軸移動順序)として扱う。また、指令解析部40は、引数Tを、交換する工具(交換工具)として扱い、引数Sを、交換した工具で加工する主軸(加工主軸)として扱う(ステップS112)。加工主軸は、例えば第1主軸または第2主軸である。指令解析部40は、作成した引数データを指令作成部50へ送信してNC指令3の判別処理を終了する(ステップS150)。
NC指令3がTCHGでない場合(ステップS110、No)、指令解析部40は、NC指令3がFRMEであるか否かを判断する(ステップS120)。NC指令3がFRMEである場合(ステップS120、Yes)、指令解析部40は、NC指令3が座標系設定の指令であると判断する(ステップS121)。
そして、指令解析部40は、NC指令3から引数を読み取り、引数に基づいて座標系設定の引数データを作成する。座標系設定の場合、指令解析部40は、引数X、Y、Zを座標系シフト量として扱う。また、指令解析部40は、引数A、B、Cを割り出し角度として扱う。また、指令解析部40は、引数I、J、Kを座標回転角度指定として扱う。また、指令解析部40は、引数Pを、構築する座標の指定として扱い、引数Gを、選択するワーク座標系として扱う(ステップS122)。指令解析部40は、作成した引数データを指令作成部50へ送信してNC指令3の判別処理を終了する(ステップS150)。また、指令解析部40は、NC指令3において、座標系シフト量、回転中心軸、座標変換タイプが指定されている場合には、これらの指定情報を指令作成部50に送る。
NC指令3がFRMEでない場合(ステップS120、No)、指令解析部40は、NC指令3がAPRPであるか否かを判断する(ステップS130)。NC指令3がAPRPである場合(ステップS130、Yes)、指令解析部40は、NC指令3が加工の開始点位置への移動指令であると判断する(ステップS131)。
そして、指令解析部40は、NC指令3から引数を読み取り、引数に基づいて開始点位置への移動の引数データを作成する。開始点位置への移動の場合、指令解析部40は、引数X、Y、Zを開始点位置(加工開始座標)として扱う。また、指令解析部40は、引数A、B、Cを開始点角度として扱う。また、指令解析部40は、引数Pを軸移動順序として扱う。また、指令解析部40は、引数Tを工具補正タイプとして扱い、引数Hを工具補正番号として扱う(ステップS132)。指令解析部40は、作成した引数データを指令作成部50へ送信してNC指令3の判別処理を終了する(ステップS150)。
NC指令3がAPRPでない場合(ステップS130、No)、指令解析部40は、NC指令3がESCPであるか否かを判断する(ステップS140)。NC指令3がESCPである場合(ステップS140、Yes)、指令解析部40は、NC指令3が加工の終了点位置への移動指令であると判断する(ステップS141)。
そして、指令解析部40は、NC指令3から引数を読み取り、引数に基づいて終了点位置への移動の引数データを作成する。終了点位置への移動の場合、指令解析部40は、引数X、Y、Zをワーク座標系での終了点位置(加工終了座標)として扱う。また、指令解析部40は、引数A、B、Cを割り出し角度として扱う。また、指令解析部40は、引数Pを軸移動順序として扱う(ステップS142)。指令解析部40は、作成した引数データを指令作成部50へ送信してNC指令3の判別処理を終了する(ステップS150)。
なお、各NC指令3に対する引数データは、図2に示した例に限定されているものではない。例えば、NC指令3がFRMEの場合、指令解析部40は、回転軸の割り出し後の動作(クランプ、アンクランプまたはブレーキなど)に必要な指令の作成を引数で指定してもよい。また、指令解析部40は、回転軸の割り出し後に機械情報記憶部20から情報を取得して、所定の動作(クランプ、アンクランプまたはブレーキなど)に必要な指令を作成してもよい。
指令作成部50は、指令解析部40から受け取った引数データに基づいて、指定動作プログラム4を作成する。なお、NC指令3が該当の指令と判断されなかった場合には、通常のNC指令として処理される。すなわち、NC指令がTCHG、FRME、APRP、ESCPの何れでもない場合、指令作成部50は、処理を実行せず、指定動作プログラム4も作成しない。なお、NC指令3で指定されている処理の種類を判別する手順は、図6に示した手順に限らず、TCHG、FRME、APRP、ESCPは、何れから順番に判別してもよい。
(工具交換動作の指定動作プログラム)
図7は、工具交換動作を行う場合の指定動作プログラムの作成手順を示すフローチャートである。指令作成部50は、工具交換準備の動作指令を作成する(ステップS210)。具体的には、指令作成部50は、クーラントOFFの指令を作成する。また、指令作成部50は、機械情報91に基づいて刃物台タイプを確認する。刃物台タイプがATCの場合、指令作成部50は、シャッター開を行う指令を作成する。このように、指令作成部50は、工具交換する際に必要なMコードの指令を作成する。
指令作成部50は、加工時に設定されているモーダル情報をキャンセルする指令を作成する(ステップS220)。具体的には、指令作成部50は、工具交換指令Tコードが実行できない、モーダル情報をキャンセルするための指令を作成する。
指令作成部50は、引数によって交換位置が指定されているか否かを確認する。交換位置の指定がある場合(ステップS230、Yes)、指令作成部50は、引数によって軸移動順序が指定されているか否かを確認する(ステップS231)。軸移動順序の指定がない場合(ステップS231、No)、指令作成部50は、全軸同時で交換指令位置に移動する指令を作成する(ステップS232)。一方、軸移動順序の指定がある場合(ステップS231、Yes)、指令作成部50は、指定の軸移動順序で交換指令位置に移動する指令を作成する(ステップS233)。そして、指令作成部50は、工具交換指令を作成する(ステップS240)。
また、交換指令位置の指定がない場合(ステップS230、No)、指令作成部50は、工具交換指令を作成する(ステップS240)。工具交換指令を作成した後、指令作成部50は、機械情報記憶部20から機械情報91を読み込む。指令作成部50は、引数および機械情報91に基づいて、NC工作機械6が第2主軸付機種であるか否かを判断する(ステップS250)。
指令作成部50は、NC工作機械6が第2主軸付機種であると判断した場合(ステップS250、Yes)、NC指令3の引数で第2主軸が指定されているか否かを判断する(ステップS251)。
NC指令3内に第2主軸の指定がない場合(ステップS251、No)、指令作成部50は、第1主軸を選択する動作指令を作成する(ステップS252)。一方、NC指令3内に第2主軸の指定がある場合(ステップS251、Yes)、指令作成部50は、第2主軸を選択する機械固有の動作指令を作成する(ステップS253)。
指令作成部50は、NC工作機械6が第2主軸付機種でない場合、引数および機械情報91に基づいて、NC工作機械6が複合機種であるか否かを判断する(ステップS260)。NC工作機械6が複合機種である場合(ステップS260、Yes)、指令作成部50は、工具情報記憶部30から装着工具の工具情報92を読み込む。そして、指令作成部50は、引数で指定された交換工具および工具情報92に基づいて、装着工具が旋削工具であるか否かを判断する(ステップS261)。
装着工具が旋削工具でない場合(ステップS261、No)、指令作成部50は、主軸位置決め制御(サーボオン)を指定した動作指令を作成する(ステップS262)。一方、装着工具が旋削工具である場合(ステップS261、Yes)、指令作成部50は、主軸速度制御(サーボオフ)を指定した動作指令を作成する(ステップS263)。
主軸位置決め制御または主軸速度制御とした機械固有の指令を作成すると、工具交換動作を行う場合の指定動作プログラム4の作成処理が終了する。また、NC工作機械6が複合機種でない場合、工具交換動作を行う場合の指定動作プログラム4の作成処理が終了する。指令作成部50は、ステップS210〜S263の処理によって作成した指令を、工具交換動作の指定動作プログラム4として、CNC制御部60に送る。
(座標系設定の指定動作プログラム)
図8は、座標系設定を行う場合の指定動作プログラムの作成手順を示すフローチャートである。指令作成部50は、座標系設定を行う機械位置に基本3軸を移動させる指令(割り出し位置を移動させる指令)を作成する(ステップS310)。このとき、座標系設定を行う機械位置については、指令作成部50は、機械情報記憶部20に設定している値を用いる。
指令作成部50は、回転軸の割り出し指令を作成する(ステップS320)。なお、指令作成部50は、機械情報記憶部20に登録している軸構成に回転軸が存在しない場合には、回転軸の割り出し指令を作成しないものとする。
指令作成部50は、指令解析部40から取得した選択ワーク座標系の情報に基づいて、ワーク座標系を選択する指令を作成する(ステップS330)。なお、指令作成部50は、選択ワーク座標系の指定がない場合には、ワーク座標系を選択する指令を作成しないものとする。
指令作成部50は、指令解析部40から取得した引数に基づいて、座標系シフト量、回転中心軸、座標変換タイプを導出する。そして、指令作成部50は、座標系シフト量、回転中心軸、座標変換タイプに基づいて、ワーク座標系から座標変換する指令を作成する(ステップS340)。なお、指令作成部50は、座標系シフト量、回転中心軸、座標変換タイプなどの指定がない場合には、座標変換する指令を作成しないものとする。
座標系設定の際に回転軸の割り出しまたは構築座標を指定する場合、NC指令を行うことでアラームとなってしまう機種も存在する。そのため、指令作成部50は、機械情報記憶部20から取得した機械情報91に回転軸がない場合には、座標系設定のNC指令を作成しなくてもよい。指令作成部50は、ステップS310〜S340の処理によって作成した指令を、座標系設定の指定動作プログラム4として、CNC制御部60に送る。
(加工の開始点位置への移動を指令する指定動作プログラム)
図9は、開始点位置への移動を行う場合の指定動作プログラムの作成手順を示すフローチャートである。指令作成部50は、回転軸移動指令を作成する(ステップS410)。具体的には、指令作成部50は、指令解析部40から取得した開始点角度(回転軸の割り出し角度)への移動指令を作成する。なお、指令作成部50は、機械情報記憶部20に登録している機械情報91に回転軸が存在しない場合には、回転軸移動指令を作成しないものとする。
指令作成部50は、NCプログラム情報5からワークの素材情報を取得する(ステップS420)。指令作成部50は、取得した素材情報から輪郭情報を作成する(ステップS430)。
指令作成部50は、輪郭情報に基づいて、工具が加工の開始点位置まで輪郭形状外(素材の外側)を移動するよう経由点を計算する。換言すると、開始点位置までの移動の経由点が計算される(ステップS440)。
指令作成部50は、指令解析部40から取得した軸移動順序指定に従って、ステップS440で計算した経由点への移動指令を作成する(ステップS450)。そして、指令作成部50は、指令解析部40から取得した開始点位置への移動指令を作成する(ステップS460)。指令作成部50は、指令解析部40から取得した工具補正タイプと工具補正番号に従って、工具補正指令を作成する(ステップS470)。指令作成部50は、ステップS410〜S470の処理によって作成した指令を、開始点位置への移動を指令する指定動作プログラム4として、CNC制御部60に送る。
(加工の終了点位置への移動を指令する指定動作プログラム)
図10は、終了点位置への移動を行う場合の指定動作プログラムの作成手順を示すフローチャートである。指令作成部50は、NCプログラム情報5からワークの素材情報を取得する(ステップS510)。指令作成部50は、取得した素材情報から輪郭情報を作成する(ステップS520)。
指令作成部50は、輪郭情報に基づいて、工具が加工の終了点位置に輪郭形状外(素材の外側)を移動するよう経由点を計算する。換言すると、終了点位置への移動の経由点が計算される(ステップS530)。
指令作成部50は、指令解析部40から取得した軸移動順序指定に従って、ステップS530で計算した経由点への移動指令を作成する(ステップS540)。そして、指令作成部50は、指令解析部40から取得した終了点位置への移動指令を作成する(ステップS550)。
指令作成部50は、回転軸移動指令を作成する(ステップS560)。具体的には、指令作成部50は、指令解析部40から取得した終了点角度(回転軸の割り出し角度)への移動指令を作成する。指令作成部50は、ステップS510〜S560の処理によって作成した指令を、終了点位置への移動を指令する指定動作プログラム4として、CNC制御部60に送る。
指令作成部50が作成した指定動作プログラム4は、直ちにCNC制御部60で実行される。指定動作プログラム4の指令が全て実行されるとNC指令3による処理を終了して、指定動作プログラム4の次のNC指令が実行される。なお、指定動作プログラム4は、実行されると直ちに消去される。
なお、本実施の形態では、NC指令3を数値制御装置1Aに入力したが、NC指令3を含んだNCプログラム自体を数値制御装置1Aに入力してもよい。この場合もNCプログラム内のNC指令3がNC指令入力部10に入力される。
このように、実施の形態1によれば、NC工作機械6に依存しないNC指令3を予め定義している。そして、CAMが、前記定義に従ってNC指令3を作成しておくとともに、数値制御装置1Aが、前記定義に従って、NC指令3からNC工作機械6の制御に用いる指定動作プログラム4を生成している。これにより、数値制御装置1Aは、NC指令3から生成した指定動作プログラム4を、各NC工作機械6に対して共通で使用できるようになる。また、ポストプロセッサは、各NC工作機械6に対する機械固有の指令の種類および機械固有の動作を共通化した指令として数値制御装置1Aに出力することができる。したがって、ポストプロセッサの開発に要する工数を削減することができ、ポストプロセッサの開発が容易になる。
また、軸構成が同一である場合には、縦型、横型に依存せず同一のNCプログラムが使用可能となるので、NC指令を変更する手間を削減することが可能となる。
実施の形態2.
つぎに、図11を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、ユーザからの指示に従って指定動作プログラム4を変更し、変更後のNCプログラムを外部出力する。
図11は、実施の形態2に係る数値制御装置の構成を示すブロック図である。図11の各構成要素のうち図1に示す実施の形態1の数値制御装置1Aと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
実施の形態2に係る数値制御装置1Bは、数値制御装置1Aの構成要素に加えて指示入力部71を備えている。指示入力部71は、ユーザによって入力される指示(ユーザ指示)を受け付けるとともに、ユーザ指示をCNC制御部60に送る。
指示入力部71に入力されるユーザ指示は、NC工作機械6の動作を変更させる指示などである。ユーザ指示は、NC工作機械6の動作を変更させる指示などであり、例えば、動作を規定するパラメータを追加・変更する指示、動作指令の引数を変更する指示、動作を実行させるか否かの指示などである。
数値制御装置1Bは、指令作成部50で生成した指定動作プログラム4をCNC制御部60に送る。CNC制御部60は、指定動作プログラム4を実行することなく、指示入力部71から入力されるユーザ指示を待つ。
指示入力部71に入力されたユーザ指示は、CNC制御部60に送られる。これにより、CNC制御部60は、ユーザ指示に従って指定動作プログラム4を変更する。CNC制御部60は、ユーザ指示に従って変更した指定動作プログラム4を外部出力する。なお、CNC制御部60は、ユーザ指示に従って変更した指定動作プログラム4を用いてNC工作機械6の制御を行なってもよい。
このように実施の形態2によれば、指示入力部71に入力されるユーザ指示に従って指定動作プログラム4を変更するので、ユーザが所望する動作をNC工作機械6に実行させることが可能となる。
実施の形態3.
つぎに、図12を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、指定動作プログラム4の引数データを、予め作成しておいたマクロプログラムで置き換える。また、NC指令3の引数データを、予め作成しておいたマクロプログラムを用いて解釈する。
図12は、実施の形態3に係る数値制御装置の構成を示すブロック図である。図12の各構成要素のうち図1に示す実施の形態1の数値制御装置1Aと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
実施の形態3に係る数値制御装置1Cは、数値制御装置1Aの構成要素に加えて任意動作プログラム格納部72を備えている。任意動作プログラム格納部72は、ユーザによって予め作成されたマクロプログラムを格納するメモリなどである。任意動作プログラム格納部72には、予め指定動作プログラム4とマクロプログラムとの対応関係を格納しておく。また、任意動作プログラム格納部72には、予め引数データの解釈とマクロプログラムとの対応関係を格納しておく。任意動作プログラム格納部72は、指令解析部40およびCNC制御部60に接続されている。
数値制御装置1Cは、指令作成部50で生成した指定動作プログラム4をCNC制御部60に送る。CNC制御部60は、指定動作プログラム4を実行する前に、任意動作プログラム格納部72内のマクロプログラムを確認する。
CNC制御部60は、指定動作プログラム4に対応するマクロプログラムが任意動作プログラム格納部72内に格納されている場合、指定動作プログラム4をマクロプログラムに置き換える。これにより、NC指令3(指定動作プログラム4)をユーザが独自に作成したマクロプログラムを用いて実行することが可能となる。
また、指令解析部40は、NC指令3の引数データを作成した後、引数データを指令作成部50へ送る前に任意動作プログラム格納部72内のマクロプログラムを確認する。指令解析部40は、引数データの解釈に対応するマクロプログラムが任意動作プログラム格納部72内に格納されている場合、マクロプログラムを用いて引数データを解釈する。
なお、数値制御装置1Cは、指定動作プログラム4をマクロプログラムに置き換える処理と、引数データをマクロプログラムを用いて解釈する処理と、の何れか一方のみを行ってもよい。
このように実施の形態3によれば、指定動作プログラム4を予め作成しておいたマクロプログラムで置き換えるので、ユーザが所望する指定動作プログラム4を作成することが可能となる。また、マクロプログラムを用いて引数データを解釈するので、ユーザが所望する指定動作プログラム4を作成することが可能となる。
実施の形態4.
つぎに、図13を用いてこの発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4では、NC工作機械6に依存しないNC指令の形式を予め準備しておき、NC指令3を、準備しておいたNC指令の形式に変更する。
本実施の形態では、数値制御装置1Aと同様の構成を有した数値制御装置1D(図示せず)を用いる。数値制御装置1Dの機械情報記憶部20は、NC指令3と所定の指令形式とが対応付けされた対応関係情報(指令形式の対応関係)を記憶する。
図13は、指令形式の対応関係である対応関係情報を示す図である。対応関係情報93は、NC指令3内の指令と、NC指令3を変更する任意の形式の指令と、が対応付けされた情報である。
対応関係情報93における変更前指令は、NC指令3であり、変更後指令名は、NC指令3を変更する場合の変更後の指令の指令名である。対応関係情報93には、変更後指令名が予め任意の指令形式で設定される。ここでの任意の指令形式は、図13の変更後指令名で示されている任意の文字列であり、例えば、一般的に使用されるGコード指令、Mコード指令などである。変更後指令は、NC工作機械に依存しないNC指令である。
また、対応関係情報93における有効指令は、変更前指令と、変更後指令名と、の何れを採用するかを示すものであり、予めユーザからの指示に従って設定される。有効指令が変更前指令を示す場合は、NC指令3がそのまま用いられる。一方、有効指令が変更後指令名を示す場合は、NC指令3が変更後指令名に変更される。
指令作成部50は、有効指令が変更後指令名を示す場合、対応関係情報93に基づいて、NC指令3を、変更後指令名の指令形式に変更する。これにより、NC指令3を、任意の指令形式に変更することが可能となる。
このように実施の形態4によれば、NC指令3を予め設定しておいた任意の指令形式に変更するので、ユーザが所望する指令形式でNC指令3をNC工作機械6に実行させることが可能となる。
以上のように、本発明に係る数値制御装置は、NC工作機械の加工に依存しない処理の制御に適している。
1A〜1C 数値制御装置、2 NCプログラム、3 NC指令、4 指定動作プログラム、5 NCプログラム情報、6 NC工作機械、10 NC指令入力部、20 機械情報記憶部、30 工具情報記憶部、40 指令解析部、50 指令作成部、60 CNC制御部、71 指示入力部、72 任意動作プログラム格納部、91 機械情報、92 工具情報、93 対応関係情報。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、NCプログラム内に含まれるNC指令として、NC加工に依存しない処理を行なわせるNC指令でありNC工作機械の機種に依存しない第1のNC指令と、前記NC加工を行なわせる第2のNC指令と、が入力されるNC指令入力部と、前記NC工作機械の機種に関する機種情報を記憶しておく機械情報記憶部と、前記NC工作機械で使用する工具の工具情報を記憶しておく工具情報記憶部と、前記NC指令入力部に入力されたNC指令が予め設定しておいたNC指令と同じであるか否かに基づいて、前記NC指令入力部に入力されたNC指令が第1のNC指令であるか否かを判別する指令解析部と、前記NC指令が前記第1のNC指令である場合に、前記第1のNC指令と、前記機種情報と、前記工具情報とに、基づいて、前記NC工作機械に前記第1のNC指令に応じた一連の動作を行なわせる指定動作プログラムを作成する指令作成部と、前記指定動作プログラムを実行することによって前記NC加工に依存しない処理を前記NC工作機械に実行させるとともに、前記第2のNC指令を用いて前記NC工作機械に前記NC加工を行なわせる制御部と、を備えることを特徴とする。






Claims (9)

  1. NC加工に依存しない処理を行なわせるNC指令としてNC工作機械の機種に依存しない第1のNC指令と、前記NC加工を行なわせる第2のNC指令と、が入力されるNC指令入力部と、
    前記NC工作機械の機種に関する機種情報を記憶しておく機械情報記憶部と、
    前記NC工作機械で使用する工具の工具情報を記憶しておく工具情報記憶部と、
    前記NC指令入力部に入力されたNC指令が第1のNC指令であるか否かを判別する指令解析部と、
    前記NC指令が前記第1のNC指令である場合に、前記第1のNC指令と、前記機種情報と、前記工具情報とに、基づいて、前記NC工作機械に前記第1のNC指令に応じた一連の動作を行なわせる指定動作プログラムを作成する指令作成部と、
    前記指定動作プログラムを実行することによって前記NC工作機械を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記NC工作機械の加工に依存しない処理は、工具交換、座標系設定、加工の開始点位置への移動または加工の終了点位置への移動であることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記機械情報記憶部は、前記機種情報として、前記NC工作機械の軸構成と、前記NC工作機械の周辺機器の有無と、前記周辺機器の種類と、の少なくとも1つを記憶しておくことを特徴とする請求項1または2に記載の数値制御装置。
  4. 前記機械情報記憶部は、前記第1のNC指令と、変換用の指令形式と、の対応関係をさらに記憶にしておき、
    前記指令解析部は、前記対応関係に基づいて、前記第1のNC指令を前記変換用の指令形式に変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の数値制御装置。
  5. 前記指定動作プログラムに対応するマクロプログラムを予め格納しておく任意動作プログラム格納部をさらに備え、
    前記制御部は、前記指定動作プログラムに対応するマクロプログラムに基づいて、前記指令作成部が作成した指定動作プログラムを前記マクロプログラムに変更することを特徴とする請求項4に記載の数値制御装置。
  6. 前記第1のNC指令を用いて作成される引数データに対応するマクロプログラムを予め格納しておく任意動作プログラム格納部をさらに備え、
    前記指令解析部は、前記第1のNC指令を用いて引数データを作成するとともに、前記引数データに対応するマクロプログラムに基づいて、前記引数データを解釈することを特徴とする請求項4に記載の数値制御装置。
  7. 前記軸構成は、軸名称または軸タイプであり、前記周辺機器は、刃物台であることを特徴とする請求項3に記載の数値制御装置。
  8. 前記工具情報記憶部は、前記工具情報として、前記周辺機器で使用する工具の情報をさらに記憶しておくことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の数値制御装置。
  9. ユーザからの指示を入力する指示入力部をさらに備え、
    前記制御部は、前記ユーザからの指示に従って前記指定動作プログラムを変更し、変更後の指定動作プログラムを実行することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の数値制御装置。
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