JPWO2014147762A1 - 車両側コネクタ - Google Patents
車両側コネクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2014147762A1 JPWO2014147762A1 JP2015506458A JP2015506458A JPWO2014147762A1 JP WO2014147762 A1 JPWO2014147762 A1 JP WO2014147762A1 JP 2015506458 A JP2015506458 A JP 2015506458A JP 2015506458 A JP2015506458 A JP 2015506458A JP WO2014147762 A1 JPWO2014147762 A1 JP WO2014147762A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- terminal
- press
- retainer
- relay terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60L—PROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
- B60L53/00—Methods of charging batteries, specially adapted for electric vehicles; Charging stations or on-board charging equipment therefor; Exchange of energy storage elements in electric vehicles
- B60L53/10—Methods of charging batteries, specially adapted for electric vehicles; Charging stations or on-board charging equipment therefor; Exchange of energy storage elements in electric vehicles characterised by the energy transfer between the charging station and the vehicle
- B60L53/14—Conductive energy transfer
- B60L53/16—Connectors, e.g. plugs or sockets, specially adapted for charging electric vehicles
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/40—Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
- H01R13/42—Securing in a demountable manner
- H01R13/436—Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/40—Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
- H01R13/42—Securing in a demountable manner
- H01R13/436—Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
- H01R13/4367—Insertion of locking piece from the rear
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/66—Structural association with built-in electrical component
- H01R13/6608—Structural association with built-in electrical component with built-in single component
- H01R13/6616—Structural association with built-in electrical component with built-in single component with resistor
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/70—Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/7072—Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02T90/10—Technologies relating to charging of electric vehicles
- Y02T90/14—Plug-in electric vehicles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
本発明は、車両に搭載されたバッテリに接続される車両側コネクタ(10)であって、充電用コネクタ(90)が嵌合されるハウジング(20)と、ハウジング(20)に設けられた複数のキャビティ(28)に個別に収容され、ハウジング(20)と充電用コネクタ(90)とが嵌合される際に、充電用コネクタ(90)に設けられた複数の充電用端子(93)と個別に接続される複数の車両側端子(40)と、キャビティ(28)内に収容された車両側端子(40)を抜け止めするリテーナ(50)と、リテーナ(50)に組み付けられ、左側に配された中継端子(73)が車両側端子(40)のうち車両側信号端子(40B)に接続され、右側に配された中継端子(73)が車両側端子(40)のうち車両側アース端子(40C)に接続される抵抗回路ユニット(70)と、を備えるところに特徴を有する。
Description
本発明は、車両側コネクタに関する。
車両に搭載されたバッテリに接続される車両側コネクタとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。この車両側コネクタには、電源に接続された充電用コネクタが嵌合可能とされており、車両側コネクタと充電用コネクタとが正規に嵌合することによりバッテリに充電が行われる。
また、車両側コネクタからは、複数の電線が引き出されており、この電線間には、抵抗器を有する中継回路が設けられている。そして、車両側コネクタと充電用コネクタとが嵌合されると、中継回路が閉回路となって、抵抗器に応じた所定の電圧値が車両側のコントローラに伝わることにより、車両側コネクタと充電用コネクタとの接続状態が検出される。このような技術としては、下記特許文献2に記載されている。
また、車両側コネクタからは、複数の電線が引き出されており、この電線間には、抵抗器を有する中継回路が設けられている。そして、車両側コネクタと充電用コネクタとが嵌合されると、中継回路が閉回路となって、抵抗器に応じた所定の電圧値が車両側のコントローラに伝わることにより、車両側コネクタと充電用コネクタとの接続状態が検出される。このような技術としては、下記特許文献2に記載されている。
ところで、上記のように抵抗器などの電子部品を有する中継回路を構成する場合、例えば、車両側コネクタから引き出されたアース線や信号線などの電線の間に電子部品を半田付けしてモールド加工するから、中継回路を構成する作業工数が多くなってしまう。また、車両側コネクタの取付スペースは、バッテリの大型化に伴いスペースが限られているから、中継回路の省スペース化が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、中継回路を構成する作業工数を低減させると共に、中継回路の省スペース化を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、車両に搭載されたバッテリに接続される車両側コネクタであって、充電用コネクタが嵌合されるハウジングと、前記ハウジングに設けられた複数のキャビティに個別に収容され、前記ハウジングと前記充電用コネクタとが嵌合される際に、前記充電用コネクタに設けられた複数の充電用端子と個別に接続される複数の車両側端子と、前記キャビティ内に収容された前記車両側端子を抜け止めするリテーナと、前記リテーナに組み付けられ、一端が複数の前記車両側端子のうち一の前記車両側端子に接続され、他端が複数の前記車両側端子のうち前記一端が接続される前記車両側端子とは異なる前記車両側端子に接続される中継回路ユニットと、を備えるところに特徴を有する。
このような構成の車両側コネクタによると、リテーナに中継回路ユニットを組み付けるだけで、複数の車両側端子のうち一の車両側端子と、一の車両側端子とは異なる車両側端子との間に中継回路を設けることができる。これにより、例えば、車両側コネクタから引き出された電線間に中継回路を構成する場合に比べて、中継回路を構成する作業工数を低減させることができる。
また、リテーナに中継回路ユニットを組み付けているから、車両側コネクタから引き出された電線間に中継回路を設ける場合に比べて、中継回路の省スペース化を図ることができる。
このような構成の車両側コネクタによると、リテーナに中継回路ユニットを組み付けるだけで、複数の車両側端子のうち一の車両側端子と、一の車両側端子とは異なる車両側端子との間に中継回路を設けることができる。これにより、例えば、車両側コネクタから引き出された電線間に中継回路を構成する場合に比べて、中継回路を構成する作業工数を低減させることができる。
また、リテーナに中継回路ユニットを組み付けているから、車両側コネクタから引き出された電線間に中継回路を設ける場合に比べて、中継回路の省スペース化を図ることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記中継回路ユニットは、一対のリードを有する電子部品と、前記リテーナに圧入可能に設けられ、前記電子部品における一方の前記リードに接続される第一中継端子と、前記リテーナに圧入可能に設けられ、前記電子部品における他方の前記リードに接続される第二中継端子と、を有しており、前記第一中継端子と前記第二中継端子とを前記リテーナに圧入すると、前記リードが前記リテーナに押圧されて、前記第一中継端子および前記第二中継端子に設けられたリード接続部に前記リードがそれぞれ接続される構成としてもよい。
このような構成によると、中継回路ユニットの第一中継端子と第二中継端子とをリテーナに圧入するだけで、第一中継端子と第二中継端子とが電子部品と接続されて中継回路ユニットを構成することができる。これにより、電子部品のリードに対して各中継端子を半田付けしたり、圧着したりする場合に比べて、リードとリード接続部との接続作業を容易にできると共に、リードとリード接続部との接続作業の作業工数を低減させることができる。
前記中継回路ユニットは、一対のリードを有する電子部品と、前記リテーナに圧入可能に設けられ、前記電子部品における一方の前記リードに接続される第一中継端子と、前記リテーナに圧入可能に設けられ、前記電子部品における他方の前記リードに接続される第二中継端子と、を有しており、前記第一中継端子と前記第二中継端子とを前記リテーナに圧入すると、前記リードが前記リテーナに押圧されて、前記第一中継端子および前記第二中継端子に設けられたリード接続部に前記リードがそれぞれ接続される構成としてもよい。
このような構成によると、中継回路ユニットの第一中継端子と第二中継端子とをリテーナに圧入するだけで、第一中継端子と第二中継端子とが電子部品と接続されて中継回路ユニットを構成することができる。これにより、電子部品のリードに対して各中継端子を半田付けしたり、圧着したりする場合に比べて、リードとリード接続部との接続作業を容易にできると共に、リードとリード接続部との接続作業の作業工数を低減させることができる。
前記リード接続部は、前記リテーナに押圧されることにより前記リードが押し込まれて圧接される一対の圧接刃を有している構成としてもよい。
このような構成によると、リードに弾性的に接触する弾性接触片などをリード接続部に設ける場合に比べて、リード接続部の構造を簡素化することができる。
このような構成によると、リードに弾性的に接触する弾性接触片などをリード接続部に設ける場合に比べて、リード接続部の構造を簡素化することができる。
前記リテーナには、前記車両側端子を前記キャビティ内に挿入する際に、前記車両側端子が組み付けられて保持される保持溝が設けられており、前記第一中継端子と前記第二中継端子には、前記保持溝内に突出する弾性変位可能な端子接続部が設けられており、前記車両側端子が前記保持溝内に組み付けられて保持されると、前記端子接続部に対して前記車両側端子が組み付け方向に押し当てられる構成としてもよい。
このような構成によると、車両側端子をキャビティ内に挿入する際に、車両側端子を保持する保持溝に車両側端子を組み付けるだけで、各中継端子と車両側端子とを接続することができる。これにより、例えば、中継端子と車両側端子とを半田付けしたり、圧着したりして接続する場合に比べて、各中継端子と車両側端子とを容易に接続することができ、各中継端子と車両側端子とを接続する作業工数を低減させることができる。
このような構成によると、車両側端子をキャビティ内に挿入する際に、車両側端子を保持する保持溝に車両側端子を組み付けるだけで、各中継端子と車両側端子とを接続することができる。これにより、例えば、中継端子と車両側端子とを半田付けしたり、圧着したりして接続する場合に比べて、各中継端子と車両側端子とを容易に接続することができ、各中継端子と車両側端子とを接続する作業工数を低減させることができる。
前記第一中継端子および前記第二中継端子は、前記リテーナに圧入される圧入部を有しており、前記端子接続部は、前記圧入部における圧入方向とは反対側の端部から前記圧入方向とは反対方向に延出された後、前記圧入方向に向かって折り返されるようにして屈曲されている構成としてもよい。
組み付け方向に弾性変位する変位量が小さい端子接続部の場合、製造公差や組付公差が大きいと、端子接続部に対して車両側端子をしっかりと押しつけることができず、車両側端子と端子接続部との接続信頼性が低下する虞がある。このため、組み付け方向に端子接続部が変位する変位量を大きくする手段として、例えば、組み付け方向に弾性変位する端子接続部を、圧入方向と交差する方向に延出しつつ、端子接続部を圧入方向に長く延出することにより、端子接続部の変位量を大きく確保することが考えられる。しかしながら、このような場合には端子接続部の長さ寸法が圧入部の圧入方向に長くなり、中継端子が大型化してしまう。ところが、本実施形態によると、端子接続部を圧入方向に折り返して構成したことにより、端子接続部が圧入方向に長くに延出される場合に比べて、各中継端子の小型化を図りつつ、端子接続部の変位量を大きく確保することができる。
組み付け方向に弾性変位する変位量が小さい端子接続部の場合、製造公差や組付公差が大きいと、端子接続部に対して車両側端子をしっかりと押しつけることができず、車両側端子と端子接続部との接続信頼性が低下する虞がある。このため、組み付け方向に端子接続部が変位する変位量を大きくする手段として、例えば、組み付け方向に弾性変位する端子接続部を、圧入方向と交差する方向に延出しつつ、端子接続部を圧入方向に長く延出することにより、端子接続部の変位量を大きく確保することが考えられる。しかしながら、このような場合には端子接続部の長さ寸法が圧入部の圧入方向に長くなり、中継端子が大型化してしまう。ところが、本実施形態によると、端子接続部を圧入方向に折り返して構成したことにより、端子接続部が圧入方向に長くに延出される場合に比べて、各中継端子の小型化を図りつつ、端子接続部の変位量を大きく確保することができる。
前記リード接続部において前記圧入方向と反対側の端部は、前記端子接続部を覆っている構成としてもよい。
このような構成によると、他の部材が接触するなどして端子接続部が破損することを保護する保護壁とすることができる。これにより、中継端子に端子接続部を保護する保護壁を別途設ける場合に比べて、各中継端子の構造を簡素化することができる。
このような構成によると、他の部材が接触するなどして端子接続部が破損することを保護する保護壁とすることができる。これにより、中継端子に端子接続部を保護する保護壁を別途設ける場合に比べて、各中継端子の構造を簡素化することができる。
前記電子部品は、抵抗器であって、前記第一中継端子に接続される前記車両側端子は、車両側アース端子とされ、前記第二中継端子に接続される前記車両側端子は、車両側信号端子とされている構成としてもよい。
このような構成によると、車両側アース端子に接続されるアース線と車両側信号端子に接続される信号線との間に半田などを用いて抵抗器を接続することなく、車両側アース端子と車両側信号端子との間に抵抗回路を設けることができる。
このような構成によると、車両側アース端子に接続されるアース線と車両側信号端子に接続される信号線との間に半田などを用いて抵抗器を接続することなく、車両側アース端子と車両側信号端子との間に抵抗回路を設けることができる。
前記第一中継端子と前記第二中継端子とは、同一形状をなしている構成としてもよい。
このような構成によると、第一中継端子と第二中継端子とを共通部品して利用できるから、第一中継端子と第二中継端子の取り違いを防止することができると共に、部品管理の面から有利である。
このような構成によると、第一中継端子と第二中継端子とを共通部品して利用できるから、第一中継端子と第二中継端子の取り違いを防止することができると共に、部品管理の面から有利である。
本発明によれば、抵抗回路を構成する作業工数を低減させると共に、抵抗回路の省スペース化を図ることができる。
<実施形態>
本発明の実施形態について図1乃至図20を参照して説明する。
本実施形態は、車両に搭載されたバッテリ(図示せず)に接続される車両側コネクタ10であって、この車両側コネクタ10に、電源に接続された充電用コネクタ90を正規に嵌合させて通電することにより、バッテリに充電が行われる。
なお、以下の説明において、上下方向とは図2における上下方向を基準とする。また、前後方向とは図2における左右方向を基準とし、両コネクタ10,90の嵌合方向を基準として、互いに嵌合する側を前側として説明する。
本発明の実施形態について図1乃至図20を参照して説明する。
本実施形態は、車両に搭載されたバッテリ(図示せず)に接続される車両側コネクタ10であって、この車両側コネクタ10に、電源に接続された充電用コネクタ90を正規に嵌合させて通電することにより、バッテリに充電が行われる。
なお、以下の説明において、上下方向とは図2における上下方向を基準とする。また、前後方向とは図2における左右方向を基準とし、両コネクタ10,90の嵌合方向を基準として、互いに嵌合する側を前側として説明する。
充電用コネクタ90は、図20に示すように、車両側コネクタ10に嵌合可能な円筒状をなす充電側嵌合部91が設けられた形態とされている。充電側嵌合部91の内側には、充電側端子93が個別に収容された端子収容筒部94が上下三段で構成されており、上段の二本が電源端子収容筒部94A、中段の二本が信号端子収容筒部94B、下段中央の一本がアース端子収容筒部94Cとされている。
車両側コネクタ10は、図5および図7に示すように、合成樹脂製のハウジング20と、ハウジング20内に収容される複数の車両側端子40と、複数の車両側端子40を一括して抜け止めするリテーナ50とを備えて構成されている。
車両側端子40は、図5および図7に示すように、L字形をなす丸ピン形状をなしており、図3に示すように、一対の電源線(図示せず)にそれぞれ接続される一対の車両側電源端子40Aと、一対の信号線(図示せず)にそれぞれ接続される一対の車両側信号端子40Bと、アース線(図示せず)に接続される車両側アース端子40Cとからなる。また、各車両側端子40は、車両側電源端子40A、車両側アース端子40C、車両側信号端子40Bとなるに連れて、ほぼ同じ形状のまま小径に形成されており、各車両側端子40の基本構成は同一とされている。
車両側端子40は、図5および図7に示すように、L字形をなす丸ピン形状をなしており、図3に示すように、一対の電源線(図示せず)にそれぞれ接続される一対の車両側電源端子40Aと、一対の信号線(図示せず)にそれぞれ接続される一対の車両側信号端子40Bと、アース線(図示せず)に接続される車両側アース端子40Cとからなる。また、各車両側端子40は、車両側電源端子40A、車両側アース端子40C、車両側信号端子40Bとなるに連れて、ほぼ同じ形状のまま小径に形成されており、各車両側端子40の基本構成は同一とされている。
車両側端子40は、金属製の丸棒を母材として圧造、切削等を施し、直角曲げすることにより形成されており、一端側に、充電用コネクタ90の充電側端子93が接続されるピン状接続部41が設けられ、他端側に、図示しない電線の芯線に圧着される筒状の電線接続部42が設けられている。
ピン状接続部41は、車両側コネクタ10と充電用コネクタ90とが嵌合されると、対応する充電用コネクタ90の端子収容筒部94内に進入し、充電側端子93と電気的に接続される。また、一部のピン状接続部41の先端には、保護キャップ41Aが装着されており、各ピン状接続部41の後端部には、ゴムリング44が嵌着された円柱状の本体部43がピン状接続部41よりも拡径されて形成されている。
また、車両側端子40は、直角曲げされた部分から電線接続部42の手前までの範囲に亘って合成樹脂製の絶縁筒部45がモールド成形によって形成されている。この絶縁筒部45の前面45Aは、本体部43の後面43Aと対向するように間隔を空けた位置に配されており、絶縁筒部45の前面45Aと本体部43の後面43Aとの間には、被係止溝46が形成されている。
また、車両側端子40は、直角曲げされた部分から電線接続部42の手前までの範囲に亘って合成樹脂製の絶縁筒部45がモールド成形によって形成されている。この絶縁筒部45の前面45Aは、本体部43の後面43Aと対向するように間隔を空けた位置に配されており、絶縁筒部45の前面45Aと本体部43の後面43Aとの間には、被係止溝46が形成されている。
ハウジング20は、図5および図7に示すように、充電用コネクタ90の充電用嵌合部91が嵌合されるハウジング本体21と、ハウジング本体21に後方から嵌合される円盤状のサブハウジング22とを前後方向に組み合わせて構成される。
ハウジング本体21は、図1および図2に示すように、車両のボディ(図示せず)に固定される取付板21Aの前面に、充電側嵌合部91が内部に嵌合される略円筒状のコネクタ嵌合部23が設けられ、取付板21Aの後面に、サブハウジング22が内部に嵌合される略円筒状の嵌合筒部24が設けられた形態とされている。
取付板21Aには、複数(本実施形態では四つ)のカラー25が埋設されており、このカラー25にボルト(図示せず)を挿通させて車両のボディに締め付けることにより、ハウジング20が車両のボディに固定される。
ハウジング本体21は、図1および図2に示すように、車両のボディ(図示せず)に固定される取付板21Aの前面に、充電側嵌合部91が内部に嵌合される略円筒状のコネクタ嵌合部23が設けられ、取付板21Aの後面に、サブハウジング22が内部に嵌合される略円筒状の嵌合筒部24が設けられた形態とされている。
取付板21Aには、複数(本実施形態では四つ)のカラー25が埋設されており、このカラー25にボルト(図示せず)を挿通させて車両のボディに締め付けることにより、ハウジング20が車両のボディに固定される。
コネクタ嵌合部23の上部には、図1に示すように、コネクタ嵌合部23と充電側嵌合部91とが正規に嵌合した際に、充電用コネクタ90に設けられたロック爪95(図20を参照)が係止するロック部26が設けられており、ロック爪95とロック部26とが互いに係止することにより、充電用コネクタ90と車両側コネクタ10とが嵌合状態に保持されるようになっている。
コネクタ嵌合部23の内部には、図1、図5および図7に示すように、嵌合筒部24内に嵌合されるサブハウジング22と前後方向に連なる円柱状の端子収容部27が設けられており、端子収容部27とサブハウジング22とには、共通して設けられた複数のキャビティ28が丸孔状をなして前後方向に貫通して設けられている。
コネクタ嵌合部23の内部には、図1、図5および図7に示すように、嵌合筒部24内に嵌合されるサブハウジング22と前後方向に連なる円柱状の端子収容部27が設けられており、端子収容部27とサブハウジング22とには、共通して設けられた複数のキャビティ28が丸孔状をなして前後方向に貫通して設けられている。
複数のキャビティ28は、図1に示すように、上下三段に構成されており、上段に配された一対のキャビティ28が車両側電源端子40Aを収容する一対の電源用キャビティ28A、中段に配された一対のキャビティ28が車両側信号端子40Bを収容する一対の信号用キャビティ28B、下段中央に配されたキャビティ28が車両側アース端子40Cを収容するアース用キャビティ28Cとされている。各キャビティ28には、後方から対応する車両側端子40が個別に挿入可能とされており、図5および図7に示すように、各車両側端子40がハウジング本体21とサブハウジング22とに亘って収容される。
端子収容部27のキャビティ28内には、車両側端子40の本体部43を前方から係止する前止まり部29が設けられており、各車両側端子40がキャビティ28に対して正規の位置まで挿入されると、前止まり部29によって本体部43が前方から係止され、前止まり部29からピン状接続部41が突出する。
サブハウジング22の内部には、図5乃至図8に示すように、対応する車両側端子40の本体部43が収容され、本体部43に嵌着されたゴムリング44が本体部43の外周面とキャビティ28の内周面とに密着して両間をシールしている。また、サブハウジング22の外周面には、シールリング30が嵌着されており、サブハウジング22がハウジング本体21の嵌合筒部24内に嵌合されると、シールリング30が嵌合筒部24の内周面とサブハウジング22の外周面とに密着し、両間をシールしている。
リテーナ50は合成樹脂製であって、図2、図5および図7に示すように、ハウジング20に対して後方から装着可能とされている。このリテーナ50は、図9乃至図11に示すように、前面板52を有する略円筒形状のリテーナ本体51を備えており、このリテーナ本体51は、ハウジング本体21の嵌合筒部24内におけるサブハウジング22の後方に嵌合可能とされている。
リテーナ本体51の前面板52には、図10に示すように、各車両側端子40の被係止溝46を径方向から挿入可能な挿入路53が複数(本実施形態では5つ)設けられている。これらの挿入路53は、前面板52の周縁に開口するように上下方向に切り欠かれた形態とされており、前面板52の上部には、前面板52の上縁に開口した一対の挿入路53が設けられており、これらの挿入路53には、車両側電源端子40Aの被係止溝46が緊密に挿入可能とされている。また、前面板52の下部には、前面板52の下縁に開口した三つの挿入路53が左右方向に並んで設けられている。三つの挿入路53のうち中央の挿入路53には、車両側アース端子40Cの被係止溝46が緊密に挿入可能とされ、左右両側の挿入路53には、車両側信号端子40Bの被係止溝46が緊密に挿入可能とされている。
各挿入路53の奥端には車両側端子40の被係止溝46が嵌合可能な略円弧状の保持溝54が設けられており、保持溝54は、図3に示すように、ハウジング20のキャビティ28とそれぞれ同心に配されている。また、保持溝54の入口付近には、図10に示すように、挿入路53の両側縁から互いに対向するように僅かに突出する一対の係止突起53Aが設けられており、一対の係止突起53Aの間は、車両側端子40の被係止溝46が圧入気味に通過可能とされている。このため、車両側端子40の被係止溝46が保持溝54に嵌合すると、一対の係止突起53Aによって車両側端子40の被係止溝46が保持溝54から抜け止めされると共に、被係止溝46の前面(本体部43の後面43A)および後面(絶縁筒部45の前面45A)が保持溝54によって前後方向に係止された状態となる。
リテーナ本体51の周壁の外側には、図2および図5に示すように、ハウジング本体21の嵌合筒部24の外周面に沿って配される複数の取付片55がリテーナ本体51の後縁から前方に折り返された形態で弾性変形可能に設けられている。一部の取付片55には、嵌合筒部24の外周面に設けられた複数の被ロック部24Aと個別に係止可能なロック部55Aが設けられており、図2に示すように、被ロック部24Aとロック部55Aとが前後方向に係止することにより、リテーナ50がハウジング20に対して保持される。つまり、リテーナ50がハウジング20に対して保持されることにより、キャビティ28内に収容された車両側端子40が後方に抜け止めされた状態で保持されている。
さて、リテーナ本体51の前面板52には、図10乃至図14に示すように、抵抗回路ユニット(「中継回路ユニット」に相当する)70が後方から組み付けられる一対の装着凹部56が設けられている。
抵抗回路ユニット70は、車両側端子40をリテーナ50に組み付ける前に装着されるようになっており、図15および図16に示すように、一対のリード72を両端部に有する略円筒状の抵抗器(「電子部品」に相当する)71と、抵抗器71の左右方向両側に配されて抵抗器71のリード72にそれぞれ接続される一対の中継端子73とを備えて構成されている。なお、本実施形態において、抵抗器71の右側に配される中継端子73が第一中継端子に相当し、抵抗器71の左側に配される中継端子73が第二中継端子に相当する。
抵抗回路ユニット70は、車両側端子40をリテーナ50に組み付ける前に装着されるようになっており、図15および図16に示すように、一対のリード72を両端部に有する略円筒状の抵抗器(「電子部品」に相当する)71と、抵抗器71の左右方向両側に配されて抵抗器71のリード72にそれぞれ接続される一対の中継端子73とを備えて構成されている。なお、本実施形態において、抵抗器71の右側に配される中継端子73が第一中継端子に相当し、抵抗器71の左側に配される中継端子73が第二中継端子に相当する。
一対の中継端子73は、図15および図16に示すように、同一形状をなしており、車両側端子40に接続される弾性変位可能な端子接続部74と、リード72に接続されるリード接続部75と、リテーナ本体51に圧入される圧入片(「圧入部」に相当する)76とを備えて構成されている。
リード接続部75は、図17乃至図19に示すように、左右方向に対向する一対の接続片77の上端縁の一部を逆U字状の連結部78によって連結した形態をなしており、各接続片77の前部には、リード72が連続して挿通されるリード挿通孔79がそれぞれ設けられている。
リード接続部75は、図17乃至図19に示すように、左右方向に対向する一対の接続片77の上端縁の一部を逆U字状の連結部78によって連結した形態をなしており、各接続片77の前部には、リード72が連続して挿通されるリード挿通孔79がそれぞれ設けられている。
リード挿通孔79は、図18に示すように、前側部分がリード72の外径よりも大きく、後側部分がリード72の外径より小さい形態とされており、リード挿通孔79の後側の開口縁には、上下方向に対向する一対の圧接刃80が設けられている。このため、図15に示すように、抵抗器71のリード72が、各中継端子73の両リード挿通孔79の前側部分に挿通され、図16に示すように、圧接刃80間にリード72が押し込まれることにより、各リード72が各中継端子73の一対の接続片77にそれぞれ圧接されて電気的に接続されるようになっている。つまり、抵抗器71の一対のリード72が各接続片77にそれぞれ接続されることにより、一対の中継端子73が抵抗器71を介して接続され、抵抗回路ユニット70が構成される。
一対の接続片77の後部は、図17乃至図19に示すように、連結部78よりも後方に延出されて互いの端部を対向するように屈曲させた形態をなしており、連結部78の後端に設けられた端子接続部74の側方および後方を覆うように配されている。これにより、他の部材が端子接続部74に接触して端子接続部74が損傷することを防いでいる。
端子接続部74は、図18に示すように、リード接続部75の連結部78における後縁の中央部分から僅かに後方に延びた後、後方に向かうほど斜め下に向かって延出されている。そして、その後端部が接続片77の下端部とほぼ同じ高さ位置まで下方に延出された後、前方に向かって折り返されて、その前端部が接続片77のリード挿通孔79の後端位置とほぼ同じ位置において下方に屈曲された形態とされている。つまり、端子接続部74は、下方に延びつつ、前後方向に折り返された形態をなしており、端子接続部74の先端部(下端部)は、端子接続部74全体が弾性変位することにより、上下方向に弾性変位可能とされている。
また、端子接続部74の先端部は、前方に向かって屈曲されており、端子接続部74の先端部における下面は、車両側端子40と上下方向に接触する接点部74Aとされている。
圧入片76は、図19に示すように、リード接続部75の連結部78における前縁の中央部から前方に向かって平板状に延出された形態をなし、圧入片76の両側縁には、外方に突出する圧入突起76Aがそれぞれ設けられている。
また、端子接続部74の先端部は、前方に向かって屈曲されており、端子接続部74の先端部における下面は、車両側端子40と上下方向に接触する接点部74Aとされている。
圧入片76は、図19に示すように、リード接続部75の連結部78における前縁の中央部から前方に向かって平板状に延出された形態をなし、圧入片76の両側縁には、外方に突出する圧入突起76Aがそれぞれ設けられている。
一方、リテーナ本体51の一対の装着凹部56は、図10に示すように、左側に配される車両側信号端子40Bの被係止溝46が嵌合される保持溝54の上方位置と、車両側アース端子40Cの被係止溝46が嵌合される保持溝54の上方位置とに配されており、各装着凹部56は、対応する保持溝54の上縁部から上方に延びる肉薄の薄肉部57を囲むように設けられている。また、各装着凹部56は、薄肉部57の上方に位置して中継端子73の圧入片76が後方から圧入される圧入凹部58と、薄肉部57の左右両側に位置して一対の接続片77が後方からそれぞれ嵌合される一対の嵌合凹部59とを備えて構成されている。
圧入凹部58には、図12乃至図14に示すように、圧入片76が完全に挿入されるように設定されており、圧入凹部58の外周縁部に連結部78の前端面が当接することで圧入片76が正規の位置まで挿入されことが確認できるようになっている。また、圧入凹部58に対して圧入片76が半分程度挿入されると、嵌合凹部59内にリード接続部75の接続片77の前端部が嵌合され、圧入片76が圧入凹部58に対して正規の位置まで挿入されると、接続片77における圧接刃80の前端部までが挿入されるように設定されている。
また、圧入凹部58の左右の内壁58Aには、圧入片76の圧入突起76Aが圧入可能とされており、圧入凹部58に中継端子73の圧入片76を正規の位置まで挿入すると、圧入突起76Aが圧入凹部58の内壁58Aに圧入され、抵抗回路ユニット70がサブハウジング22に保持されるようになっている。
また、圧入凹部58の左右の内壁58Aには、圧入片76の圧入突起76Aが圧入可能とされており、圧入凹部58に中継端子73の圧入片76を正規の位置まで挿入すると、圧入突起76Aが圧入凹部58の内壁58Aに圧入され、抵抗回路ユニット70がサブハウジング22に保持されるようになっている。
一対の嵌合凹部59と薄肉部57との間には、図10に示すように、嵌合凹部59や薄肉部57よりも後方に突出する押圧部60が設けられている。この押圧部60は、一対の嵌合凹部59に、対応する接続片77の前端部が浅く嵌合すると、接続片77のリード挿通孔79間に配されたリード72に前方から当接する。そして、さらに接続片77を嵌合凹部59に嵌合させると、押圧部60がリード72を前方から押圧し、図5乃至図8に示すように、リード72がリード接続部75の圧接刃80間に押し込まれる。すなわち、中継端子73を装着凹部56に後方から装着するだけで、抵抗器71のリード72と中継端子73のリード接続部75とを電気的に接続することができる。
また、装着凹部56に中継端子73が装着されると、図12および図13に示すように、中継端子73の端子接続部74の先端部(端子接続部74の接点部74A)がリテーナ本体51の保持溝54内に突出するように設定されている。したがって、リテーナ本体51に抵抗回路ユニット70が装着された後、車両側端子40の被係止溝46が挿入路53を通して保持溝54内に嵌合されて保持されると、図5乃至図7に示すように、中継端子73における端子接続部74の接点部74Aに車両側端子40の被係止溝46が下方から押し当てられ、被係止溝46に対して端子接続部74の接点部74Aが弾性的に接触する。これにより、抵抗回路ユニット70の左側の中継端子73と車両側信号端子40Bとが電気的に接続され、抵抗回路ユニット70の右側の中継端子73と車両側アース端子40Cとが電気的に接続される。
すなわち、リテーナ本体51の保持溝54内に車両側信号端子40Bを挿入ことにより、車両側信号端子40Bと車両側アース端子40Cとを、抵抗回路ユニット70を介して電気的に接続することができる。
すなわち、リテーナ本体51の保持溝54内に車両側信号端子40Bを挿入ことにより、車両側信号端子40Bと車両側アース端子40Cとを、抵抗回路ユニット70を介して電気的に接続することができる。
本実施形態の車両側コネクタ10は、以上のような構成であって、続いて車両側コネクタ10の組み付け手順の一例を簡単に説明すると共に、その作用効果を説明する。
まず、リテーナ50と抵抗回路ユニット70とを準備する。なお、この段階の抵抗回路ユニット70は、抵抗器71のリード72が、図15に示すように、中継端子73のリード接続部75における接続片77とは接続された状態ではなく、接続片77のリード挿通孔79における前側部分に挿通された仮組み状態とされている。
まず、リテーナ50と抵抗回路ユニット70とを準備する。なお、この段階の抵抗回路ユニット70は、抵抗器71のリード72が、図15に示すように、中継端子73のリード接続部75における接続片77とは接続された状態ではなく、接続片77のリード挿通孔79における前側部分に挿通された仮組み状態とされている。
次に、リテーナ本体51一対の装着凹部56に対して仮組み状態の抵抗回路ユニット70を後方から組み付ける。詳細には、まず、圧入凹部58に対して中継端子73の圧入片76を挿入する。圧入凹部58に対して圧入片76が半分程度挿入されると、嵌合凹部59内にリード接続部75の接続片77の前端部が浅く嵌合され、接続片77のリード挿通孔79間に配されたリード72に押圧部60が前方から当接する。そのままさらに、嵌合凹部59に接続片77を嵌合させると、リード72が押圧部60に前方から押圧され、リード接続部75の圧接刃80間にリード72が押し込まれてリード72とリード接続部75とが電気的に接続される。つまり、抵抗回路ユニット70を一対の装着凹部56内に後方から組み付けるだけで、抵抗器71のリード72と中継端子73のリード接続部75とが電気的に接続され、抵抗器71に一対の中継端子73が電気的に接続された抵抗回路ユニット70を構成することができる。
そして、圧入凹部58に中継端子73の圧入片76を正規の位置まで挿入すると、圧入突起76Aが圧入凹部58の内壁58Aに圧入され、抵抗回路ユニット70がサブハウジング22に保持される。また、このとき、各中継端子73の端子接続部74の接点部74Aがリテーナ本体51の対応する保持溝54内に突出した状態となる。
そして、圧入凹部58に中継端子73の圧入片76を正規の位置まで挿入すると、圧入突起76Aが圧入凹部58の内壁58Aに圧入され、抵抗回路ユニット70がサブハウジング22に保持される。また、このとき、各中継端子73の端子接続部74の接点部74Aがリテーナ本体51の対応する保持溝54内に突出した状態となる。
次に、抵抗回路ユニット70が装着されたリテーナ50の各挿入路53に対応する各車両側端子40の被係止溝46を上下方向から挿入し、各被係止溝46を保持溝54内に嵌合させる。被係止溝46が保持溝54内に嵌合すると、被係止溝46が一対の係止突起53Aによって抜け止めされる。また、被係止溝46の前面(本体部43の後面43A)および後面(絶縁筒部45の前面45A)が保持溝54によって前後方向に係止された状態となる。ここで、左側下部に配された保持溝54に車両側信号端子40Bの被係止溝46が嵌合され、中央下部に配された保持溝54に車両側アース端子40Cが挿入されると、図5乃至図7に示すように、中継端子73における端子接続部74の接点部74Aに車両側端子40の被係止溝46が下方から押し当てられ、被係止溝46に対して端子接続部74の接点部74Aが弾性的に接触する。これにより、抵抗回路ユニット70の左側の中継端子73と車両側信号端子40Bとが電気的に接続され、抵抗回路ユニット70の右側の中継端子73と車両側アース端子40Cとが電気的に接続される。
次に、サブハウジング22に各車両側端子40が保持されたリテーナ50を後方から組み付ける。詳細には、リテーナ50に保持された各車両側端子40のピン状接続部41をサブハウジング22のキャビティ28に後方から挿入し、リテーナ本体51の前面板52がサブハウジング22の後面に連なるまで挿入する。すると、各車両側端子40の本体部43に嵌着されたゴムリング44が、対応するキャビティ28の内周面に密着し、その摩擦力により、サブハウジング22とリテーナ50とが一体的に組み付けられた状態となる。
次に、ハウジング本体21の嵌合筒部24内にリテーナ50が組み付けられたサブハウジング22を後方から嵌合させる。このとき、ハウジング本体21の端子収容部27内に設けられたキャビティ28に、対応する各車両側端子40のピン状接続部41を挿入し、嵌合筒部24内にサブハウジング22を後方から嵌合する。そして、各車両側端子40が正規の位置に至るまでサブハウジング22が挿入されると、サブハウジング22のシールリング30が嵌合筒部24の内周面とサブハウジング22の外周面とに密着して両間がシールされ、前止まり部29によって本体部43が前方から係止される。また、このとき、図2に示すように、被ロック部24Aとロック部55Aとが前後方向に係止することにより、リテーナ50がハウジング20に対して保持される。つまり、リテーナ50がハウジング20に対して保持されることにより、キャビティ28内に収容された車両側端子40が後方に抜け止めされた状態で保持され、車両側コネクタ10が完成する。
以上のように本実施形態の車両側コネクタ10によると、リテーナ50の一対の装着凹部56に抵抗回路ユニット70を組み付けるだけで、各中継端子73のリード接続部75に設けられた圧接刃80によって抵抗器71のリード72を圧接し、抵抗器71と一対の中継端子73とをそれぞれ電気的に接続することができる。また、リテーナ50において、左側下部の保持溝54に車両側信号端子40Bを嵌合させ、中央下部の保持溝54に車両側アース端子40Cを嵌合させるだけで、中継端子73の端子接続部74の接点部74Aに各車両側端子40の被係止溝46を下方から押し当てて、車両側信号端子40Bおよび車両側アース端子40Cを中継端子73にそれぞれ電気的に接続することができる。
つまり、車両側コネクタから引き出された電線間に抵抗器を半田付けしたり、圧着したりして抵抗回路を設ける場合に比べて、車両側信号端子40Bと車両側アース端子40Cとの間に容易に抵抗回路ユニット70を設けることができる。これにより、車両側コネクタから引き出された電線間に抵抗回路を設ける場合に比べて、抵抗回路を構成する作業工数を飛躍的に低減させることができる。
また、本実施形態によると、リード72を一対の圧接刃80によって圧接してリード72とリード接続部75の接続片77とを電気的に接続しているから、例えば、リードに弾性的に接触する弾性接触片などをリード接続部に設ける場合に比べて、リード接続部75の構造を簡素化および小型化することができる。
また、本実施形態によると、リード72を一対の圧接刃80によって圧接してリード72とリード接続部75の接続片77とを電気的に接続しているから、例えば、リードに弾性的に接触する弾性接触片などをリード接続部に設ける場合に比べて、リード接続部75の構造を簡素化および小型化することができる。
ところで、上下方向に弾性変位する変位量が小さい端子接続部の場合、リテーナと車両側端子、リテーナとサブハウジングなど組付公差や各部品の製造公差が大きいと、端子接続部に対して車両側端子をしっかりと押しつけることができず、車両側端子と端子接続部との接続信頼性が低下する虞がある。このため、上下方向に端子接続部が変位する変位量を大きくする手段として、例えば、上下方向に弾性変位する端子接続部を上下方向に延出しつつ、前後方向に長く延出することにより、端子接続部の上下方向の変位量を大きく確保することが考えられる。しかしながら、このような場合には、端子接続部が前後方向に長くなり、中継端子が大型化してしまう。ところが、本実施形態によると、端子接続部74を上下方向に延出しつつ、端子接続部74を前後方向に折り返して構成したから、端子接続部74を前後方向に長く延出する場合に比べて、各中継端子73の圧入方向の長さ寸法を小さくしつつ、端子接続部74の上下方向の変位量を大きく確保することができる。
また、本実施形態によると、車両側端子40の被係止溝46に弾性的に接触する端子接続部74について、その側方および後方をリード接続部75の後部によって覆っているので、他の部材が接触するなどして端子接続部が破損することを抑制することができる。つまり、リード接続部75の後部を、端子接続部74が破損することを保護する保護壁として兼用しているので、中継端子に端子接続部を保護する保護壁を別途設ける場合に比べて、各中継端子73の構造を簡素化することができる。
さらに、本実施形態によると、抵抗器71の左右に接続する中継端子73を同一形状にしたことにより、中継端子73を共通部品として利用できるから、左右で中継端子の形状が異なる場合に比べて、中継端子73の取り違いを防止することができると共に、部品管理の面から有利である。
さらに、本実施形態によると、抵抗器71の左右に接続する中継端子73を同一形状にしたことにより、中継端子73を共通部品として利用できるから、左右で中継端子の形状が異なる場合に比べて、中継端子73の取り違いを防止することができると共に、部品管理の面から有利である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ハウジング本体21と別体のサブハウジング22とによりハウジング20を構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ハウジング本体とサブハウジングとが一体に形成されたハウジングであってもよい。
(2)上記実施形態では、左側に配された車両側信号端子40Bと車両側アース端子40Cとが抵抗回路ユニット70によって接続された構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、右側に配された車両側信号端子とアース側信号端子とが抵抗回路ユニットにしてもよい。
(3)上記実施形態では、電子部品として、抵抗器71を用いた構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、電子部品として、コンデンサやダイオードなどを用いた構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、リテーナ50の前面板52に抵抗回路ユニット70を圧入した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、前面板に抵抗回路ユニットを収容する収容部を設けて、その収容部に抵抗回路ユニットを収容する構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、抵抗回路ユニット70における中継端子を、左右で同一形状に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、左右で形状の異なる中継端子を用いてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ハウジング本体21と別体のサブハウジング22とによりハウジング20を構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ハウジング本体とサブハウジングとが一体に形成されたハウジングであってもよい。
(2)上記実施形態では、左側に配された車両側信号端子40Bと車両側アース端子40Cとが抵抗回路ユニット70によって接続された構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、右側に配された車両側信号端子とアース側信号端子とが抵抗回路ユニットにしてもよい。
(3)上記実施形態では、電子部品として、抵抗器71を用いた構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、電子部品として、コンデンサやダイオードなどを用いた構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、リテーナ50の前面板52に抵抗回路ユニット70を圧入した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、前面板に抵抗回路ユニットを収容する収容部を設けて、その収容部に抵抗回路ユニットを収容する構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、抵抗回路ユニット70における中継端子を、左右で同一形状に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、左右で形状の異なる中継端子を用いてもよい。
10:車両側コネクタ
20:ハウジング
28:キャビティ
40:車両側端子
50:リテーナ
54:保持溝
70:抵抗回路ユニット(中継回路ユニット)
71:抵抗器(電子部品)
72:リード
73:中継端子(第一中継端子、第二中継端子)
75:リード接続部
74:端子接続部
76:圧入片(圧入部)
80:圧接刃
90:充電用コネクタ
93:充電用端子
20:ハウジング
28:キャビティ
40:車両側端子
50:リテーナ
54:保持溝
70:抵抗回路ユニット(中継回路ユニット)
71:抵抗器(電子部品)
72:リード
73:中継端子(第一中継端子、第二中継端子)
75:リード接続部
74:端子接続部
76:圧入片(圧入部)
80:圧接刃
90:充電用コネクタ
93:充電用端子
上記の目的を達成するための手段として本発明は、車両に搭載されたバッテリに接続される車両側コネクタであって、充電用コネクタが嵌合されるハウジングと、前記ハウジングに設けられた複数のキャビティに個別に収容され、前記ハウジングと前記充電用コネクタとが嵌合される際に、前記充電用コネクタに設けられた複数の充電用端子と個別に接続される複数の車両側端子と、前記キャビティ内に収容された前記車両側端子を抜け止めするリテーナと、前記リテーナに組み付けられ、一端が複数の前記車両側端子のうち一の前記車両側端子に接続され、他端が複数の前記車両側端子のうち前記一端が接続される前記車両側端子とは異なる前記車両側端子に接続される中継回路ユニットと、を備え、前記リテーナは、前面板を有して前記ハウジングに嵌合されるリテーナ本体を有しており、前記中継回路ユニットは、一対のリードを有する電子部品と、前記リテーナに圧入可能に設けられ、前記電子部品における一方の前記リードに接続される第一中継端子と、前記リテーナに圧入可能に設けられ、前記電子部品における他方の前記リードに接続される第二中継端子と、を有しており、前記第一中継端子および前記第二中継端子は、前記リードが挿通されるリード挿通孔を有するリード接続部と、前記リード接続部に連なって設けられ、前記前面板に設けられた装着凹部に圧入可能な圧入片とを有しており、前記前面板には、前記圧入片が前記装着凹部に圧入された状態では、前記リードを、前記リード接続部におけるリード挿通孔の内周面に接続させるように前記圧入片の圧入方向と反対方向に向けて押圧する押圧部が設けられているところに特徴を有する。
このような構成の車両側コネクタによると、リテーナに中継回路ユニットを組み付けるだけで、複数の車両側端子のうち一の車両側端子と、一の車両側端子とは異なる車両側端子との間に中継回路を設けることができる。これにより、例えば、車両側コネクタから引き出された電線間に中継回路を構成する場合に比べて、中継回路を構成する作業工数を低減させることができる。
また、リテーナに中継回路ユニットを組み付けているから、車両側コネクタから引き出された電線間に中継回路を設ける場合に比べて、中継回路の省スペース化を図ることができる。
また、このような構成によると、中継回路ユニットの第一中継端子と第二中継端子とをリテーナに圧入するだけで、第一中継端子と第二中継端子とが電子部品と接続されて中継回路ユニットを構成することができる。これにより、電子部品のリードに対して各中継端子を半田付けしたり、圧着したりする場合に比べて、リードとリード接続部との接続作業を容易にできると共に、リードとリード接続部との接続作業の作業工数を低減させることができる。
このような構成の車両側コネクタによると、リテーナに中継回路ユニットを組み付けるだけで、複数の車両側端子のうち一の車両側端子と、一の車両側端子とは異なる車両側端子との間に中継回路を設けることができる。これにより、例えば、車両側コネクタから引き出された電線間に中継回路を構成する場合に比べて、中継回路を構成する作業工数を低減させることができる。
また、リテーナに中継回路ユニットを組み付けているから、車両側コネクタから引き出された電線間に中継回路を設ける場合に比べて、中継回路の省スペース化を図ることができる。
また、このような構成によると、中継回路ユニットの第一中継端子と第二中継端子とをリテーナに圧入するだけで、第一中継端子と第二中継端子とが電子部品と接続されて中継回路ユニットを構成することができる。これにより、電子部品のリードに対して各中継端子を半田付けしたり、圧着したりする場合に比べて、リードとリード接続部との接続作業を容易にできると共に、リードとリード接続部との接続作業の作業工数を低減させることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記リード接続部の前記リード挿通孔の開口縁には、前記押圧部に押圧された前記リードが押し込まれて圧接される一対の圧接刃が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、リードに弾性的に接触する弾性接触片などをリード接続部に設ける場合に比べて、リード接続部の構造を簡素化することができる。
前記リード接続部の前記リード挿通孔の開口縁には、前記押圧部に押圧された前記リードが押し込まれて圧接される一対の圧接刃が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、リードに弾性的に接触する弾性接触片などをリード接続部に設ける場合に比べて、リード接続部の構造を簡素化することができる。
前記リテーナには、前記車両側端子を前記キャビティ内に挿入する際に、前記車両側端子が組み付けられて保持される保持溝が設けられており、前記第一中継端子と前記第二中継端子には、前記保持溝内に突出する弾性変位可能な端子接続部が前記リード接続部に連なって設けられており、前記車両側端子が前記保持溝内に組み付けられて保持された状態では、前記端子接続部に対して前記車両側端子が組み付け方向に押し当てられる構成としてもよい。
このような構成によると、車両側端子をキャビティ内に挿入する際に、車両側端子を保持する保持溝に車両側端子を組み付けるだけで、各中継端子と車両側端子とを接続することができる。これにより、例えば、中継端子と車両側端子とを半田付けしたり、圧着したりして接続する場合に比べて、各中継端子と車両側端子とを容易に接続することができ、各中継端子と車両側端子とを接続する作業工数を低減させることができる。
このような構成によると、車両側端子をキャビティ内に挿入する際に、車両側端子を保持する保持溝に車両側端子を組み付けるだけで、各中継端子と車両側端子とを接続することができる。これにより、例えば、中継端子と車両側端子とを半田付けしたり、圧着したりして接続する場合に比べて、各中継端子と車両側端子とを容易に接続することができ、各中継端子と車両側端子とを接続する作業工数を低減させることができる。
前記端子接続部は、前記圧入片の圧入方向とは反対側の端部から前記圧入方向とは反対方向に延出された後、前記圧入方向に向かって折り返されるようにして屈曲されている構成としてもよい。
組み付け方向に弾性変位する変位量が小さい端子接続部の場合、製造公差や組付公差が大きいと、端子接続部に対して車両側端子をしっかりと押しつけることができず、車両側端子と端子接続部との接続信頼性が低下する虞がある。このため、組み付け方向に端子接続部が変位する変位量を大きくする手段として、例えば、組み付け方向に弾性変位する端子接続部を、圧入方向と交差する方向に延出しつつ、端子接続部を圧入方向に長く延出することにより、端子接続部の変位量を大きく確保することが考えられる。しかしながら、このような場合には端子接続部の長さ寸法が圧入方向に長くなり、中継端子が大型化してしまう。
ところが、本実施形態によると、端子接続部を圧入方向に折り返して構成したことにより、端子接続部が圧入方向に長くに延出される場合に比べて、各中継端子の小型化を図りつつ、端子接続部の変位量を大きく確保することができる。
組み付け方向に弾性変位する変位量が小さい端子接続部の場合、製造公差や組付公差が大きいと、端子接続部に対して車両側端子をしっかりと押しつけることができず、車両側端子と端子接続部との接続信頼性が低下する虞がある。このため、組み付け方向に端子接続部が変位する変位量を大きくする手段として、例えば、組み付け方向に弾性変位する端子接続部を、圧入方向と交差する方向に延出しつつ、端子接続部を圧入方向に長く延出することにより、端子接続部の変位量を大きく確保することが考えられる。しかしながら、このような場合には端子接続部の長さ寸法が圧入方向に長くなり、中継端子が大型化してしまう。
ところが、本実施形態によると、端子接続部を圧入方向に折り返して構成したことにより、端子接続部が圧入方向に長くに延出される場合に比べて、各中継端子の小型化を図りつつ、端子接続部の変位量を大きく確保することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ハウジング本体21と別体のサブハウジング22とによりハウジング20を構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ハウジング本体とサブハウジングとが一体に形成されたハウジングであってもよい。
(2)上記実施形態では、左側に配された車両側信号端子40Bと車両側アース端子40Cとが抵抗回路ユニット70によって接続された構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、右側に配された車両側信号端子とアース側信号端子とが抵抗回路ユニットにしてもよい。
(3)上記実施形態では、電子部品として、抵抗器71を用いた構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、電子部品として、コンデンサやダイオードなどを用いた構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、リテーナ50の前面板52に抵抗回路ユニット70を圧入した構成としたが、参考例として、例えば、前面板に抵抗回路ユニットを収容する収容部を設けて、その収容部に抵抗回路ユニットを収容する構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、抵抗回路ユニット70における中継端子を、左右で同一形状に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、左右で形状の異なる中継端子を用いてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ハウジング本体21と別体のサブハウジング22とによりハウジング20を構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ハウジング本体とサブハウジングとが一体に形成されたハウジングであってもよい。
(2)上記実施形態では、左側に配された車両側信号端子40Bと車両側アース端子40Cとが抵抗回路ユニット70によって接続された構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、右側に配された車両側信号端子とアース側信号端子とが抵抗回路ユニットにしてもよい。
(3)上記実施形態では、電子部品として、抵抗器71を用いた構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、電子部品として、コンデンサやダイオードなどを用いた構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、リテーナ50の前面板52に抵抗回路ユニット70を圧入した構成としたが、参考例として、例えば、前面板に抵抗回路ユニットを収容する収容部を設けて、その収容部に抵抗回路ユニットを収容する構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、抵抗回路ユニット70における中継端子を、左右で同一形状に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、左右で形状の異なる中継端子を用いてもよい。
Claims (8)
- 車両に搭載されたバッテリに接続される車両側コネクタであって、
充電用コネクタが嵌合されるハウジングと、
前記ハウジングに設けられた複数のキャビティに個別に収容され、前記ハウジングと前記充電用コネクタとが嵌合される際に、前記充電用コネクタに設けられた複数の充電用端子と個別に接続される複数の車両側端子と、
前記キャビティ内に収容された前記車両側端子を抜け止めするリテーナと、
前記リテーナに組み付けられ、一端が複数の前記車両側端子のうち一の前記車両側端子に接続され、他端が複数の前記車両側端子のうち前記一端が接続される前記車両側端子とは異なる前記車両側端子に接続される中継回路ユニットと、を備える車両側コネクタ。 - 前記中継回路ユニットは、一対のリードを有する電子部品と、
前記リテーナに圧入可能に設けられ、前記電子部品における一方の前記リードに接続される第一中継端子と、
前記リテーナに圧入可能に設けられ、前記電子部品における他方の前記リードに接続される第二中継端子と、を有しており、
前記第一中継端子と前記第二中継端子とを圧入すると、前記リードが前記リテーナに押圧されて、前記第一中継端子および前記第二中継端子に設けられたリード接続部に前記リードがそれぞれ接続される請求項1記載の車両側コネクタ。 - 前記リード接続部は、前記リテーナに押圧されることにより前記リードが押し込まれて圧接される一対の圧接刃を有している請求項2記載の車両側コネクタ。
- 前記リテーナには、前記車両側端子を前記キャビティ内に挿入する際に、前記車両側端子が組み付けられて保持される保持溝が設けられており、
前記第一中継端子と前記第二中継端子には、前記保持溝内に突出する弾性変位可能な端子接続部が設けられており、
前記車両側端子が前記保持溝内に組み付けられて保持されると、前記端子接続部に対して前記車両側端子が組み付け方向に押し当てられる請求項2または請求項3記載の車両側コネクタ。 - 前記第一中継端子および前記第二中継端子は、前記リテーナに圧入される圧入部を有しており、
前記端子接続部は、前記圧入部における圧入方向とは反対側の端部から前記圧入方向とは反対方向に延出された後、前記圧入方向に向かって折り返されるようにして屈曲されている請求項4記載の車両側コネクタ。 - 前記リード接続部において前記圧入方向と反対側の端部は、前記端子接続部を覆っている請求項5記載の車両側コネクタ。
- 前記電子部品は、抵抗器であって、
前記第一中継端子に接続される前記車両側端子は、車両側アース端子とされ、
前記第二中継端子に接続される前記車両側端子は、車両側信号端子とされている請求項2乃至請求項6の何れか一項に記載の車両側コネクタ。 - 前記第一中継端子と前記第二中継端子とは、同一形状をなしている請求項2乃至請求項7の何れか一項に記載の車両側コネクタ。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2013/057889 WO2014147762A1 (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | 車両側コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP5862834B2 JP5862834B2 (ja) | 2016-02-16 |
JPWO2014147762A1 true JPWO2014147762A1 (ja) | 2017-02-16 |
Family
ID=51579494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015506458A Active JP5862834B2 (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | 車両側コネクタ |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9505313B2 (ja) |
EP (1) | EP2942843B1 (ja) |
JP (1) | JP5862834B2 (ja) |
CN (1) | CN105144502B (ja) |
WO (1) | WO2014147762A1 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6172075B2 (ja) * | 2014-07-17 | 2017-08-02 | 住友電装株式会社 | 充電用インレット |
CN206758747U (zh) * | 2017-05-12 | 2017-12-15 | 泰科电子(上海)有限公司 | 插座壳体及插座 |
JP6656206B2 (ja) * | 2017-05-26 | 2020-03-04 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
KR101996448B1 (ko) * | 2017-12-29 | 2019-07-03 | 주식회사 유라코퍼레이션 | 전기자동차용 아웃렛 커넥터 |
US10594089B2 (en) * | 2018-06-28 | 2020-03-17 | Delphi Technologies, Llc | Connector with resistor-assembly |
JP7107859B2 (ja) * | 2019-01-25 | 2022-07-27 | トヨタ自動車株式会社 | 充電インレットの固定構造 |
EP4274032A4 (en) * | 2021-02-02 | 2024-05-22 | Huawei Tech Co Ltd | CONNECTOR AND TERMINAL LOCKING MECHANISM |
TWI784701B (zh) | 2021-09-03 | 2022-11-21 | 太康精密股份有限公司 | 傳輸電力與訊號的電連接器 |
DE102021127458A1 (de) | 2021-10-22 | 2023-04-27 | Phoenix Contact E-Mobility Gmbh | Steckverbinder sowie Anordnung mit einem Steckverbinder und einer Ladeleitung |
CN114006223B (zh) * | 2021-10-28 | 2024-05-14 | 深圳市泰格莱精密电子有限公司 | 一种充电连接器及电动汽车 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009087870A (ja) | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Toyota Motor Corp | 車両充電用コネクタ |
JP2009259553A (ja) | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Autonetworks Technologies Ltd | コネクタ |
KR20120025837A (ko) * | 2010-09-08 | 2012-03-16 | 엘에스전선 주식회사 | 전기자동차 충전용 커넥터 |
JP2012084273A (ja) * | 2010-10-07 | 2012-04-26 | Sumitomo Electric Ind Ltd | コネクタ装置及び電力線通信装置 |
JP2012190769A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Smk Corp | 車両充電ケーブル用ソケットコネクタ |
US8202124B1 (en) * | 2011-03-11 | 2012-06-19 | Lear Corporation | Contact and receptacle assembly for a vehicle charging inlet |
JP5679191B2 (ja) * | 2011-04-05 | 2015-03-04 | 住友電装株式会社 | 車両側コネクタ |
WO2012146766A1 (en) * | 2011-04-28 | 2012-11-01 | Fci Automotive Holding | Multicontact body, electrical contact, electrical connector device and assembly method |
JP5582093B2 (ja) * | 2011-05-17 | 2014-09-03 | 住友電装株式会社 | 車両側コネクタ |
JP5821310B2 (ja) | 2011-06-14 | 2015-11-24 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両の暖機制御装置 |
WO2014179718A1 (en) * | 2013-05-03 | 2014-11-06 | Ppc Broadband, Inc. | Interface terminating device |
-
2013
- 2013-03-19 JP JP2015506458A patent/JP5862834B2/ja active Active
- 2013-03-19 CN CN201380074805.4A patent/CN105144502B/zh active Active
- 2013-03-19 EP EP13878990.4A patent/EP2942843B1/en active Active
- 2013-03-19 WO PCT/JP2013/057889 patent/WO2014147762A1/ja active Application Filing
- 2013-03-19 US US14/775,736 patent/US9505313B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2942843A1 (en) | 2015-11-11 |
JP5862834B2 (ja) | 2016-02-16 |
CN105144502B (zh) | 2017-07-28 |
CN105144502A (zh) | 2015-12-09 |
EP2942843A4 (en) | 2015-12-30 |
WO2014147762A1 (ja) | 2014-09-25 |
EP2942843B1 (en) | 2017-06-14 |
US9505313B2 (en) | 2016-11-29 |
US20160031336A1 (en) | 2016-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5862834B2 (ja) | 車両側コネクタ | |
US9543713B2 (en) | Vehicle-side connector with a relay-circuit unit | |
JP5965810B2 (ja) | 端子及び端子の製造方法 | |
US7497721B2 (en) | Tool extractable contacts for electrical connectors | |
US20120129392A1 (en) | Fluidproof connector | |
JP5754533B1 (ja) | コネクタ端子およびコネクタ | |
WO2013046668A1 (en) | Shield connector and method of assembling shield connector | |
US9627815B2 (en) | Receptacle connector for cable | |
US20180131117A1 (en) | Joint connector | |
JP2008536278A (ja) | 電気コネクタ | |
JP2018200765A (ja) | コネクタ | |
CN110311248B (zh) | 连接器 | |
JP2018085228A (ja) | コネクタ | |
KR101442297B1 (ko) | 전기 커넥터용 로우 프로파일 쇼팅 바아 | |
JP6286385B2 (ja) | コネクタ | |
JP2015022968A (ja) | コネクタ | |
CN217545104U (zh) | 一种内置锁紧结构的电连接组件 | |
JP7194332B2 (ja) | 端子、コネクタ、およびコネクタ構成体 | |
JP2019036466A (ja) | コネクタ | |
JP4008633B2 (ja) | 電気コネクタ用防水栓 | |
EP3609025A1 (en) | Method for securing a terminal within a connector housing of a connector assembly and a connector assembly formed by said method | |
JP6415240B2 (ja) | コネクタ | |
KR100559669B1 (ko) | 자동차용 커넥터 | |
CN108155612A (zh) | 电气连接箱 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5862834 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |