JPWO2014132494A1 - 対物光学系 - Google Patents

対物光学系 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014132494A1
JPWO2014132494A1 JP2014551477A JP2014551477A JPWO2014132494A1 JP WO2014132494 A1 JPWO2014132494 A1 JP WO2014132494A1 JP 2014551477 A JP2014551477 A JP 2014551477A JP 2014551477 A JP2014551477 A JP 2014551477A JP WO2014132494 A1 JPWO2014132494 A1 JP WO2014132494A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
observation
optical system
focal length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014551477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5802847B2 (ja
Inventor
高頭 英泰
英泰 高頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2014551477A priority Critical patent/JP5802847B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5802847B2 publication Critical patent/JP5802847B2/ja
Publication of JPWO2014132494A1 publication Critical patent/JPWO2014132494A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes
    • G02B23/2407Optical details
    • G02B23/2423Optical details of the distal end
    • G02B23/243Objectives for endoscopes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B9/00Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or -
    • G02B9/62Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or - having six components only
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes
    • G02B23/2407Optical details
    • G02B23/2423Optical details of the distal end
    • G02B23/243Objectives for endoscopes
    • G02B23/2438Zoom objectives
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0075Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 with means for altering, e.g. increasing, the depth of field or depth of focus
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00163Optical arrangements
    • A61B1/00188Optical arrangements with focusing or zooming features

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

通常観察時から拡大観察まで十分な深度を確保することができ、通常観察時は広角の視野角を有し、さらに、拡大観察時におけるピント合わせを容易とする。物体側から像側へ順に、正の光学的パワーを有する第1レンズ群(G1)、負の光学的パワーを有する第2レンズ群(G2)、正の光学的パワーを有する第3レンズ群(G3)を備え、前記第1レンズ群が、物体側から像側へ順に、負の光学的パワーを有する第1レンズ(L1)と正の光学的パワーを有する第2レンズ(L2)とを有し、物点距離の変化に対して前記第2レンズ群を移動させて合焦し、以下の条件式(1)及び(2)を満たす対物光学系である。−19<f2/f1<−3.5 …(1)0.5<v/f<1.1 …(2)ただし、f2は第2レンズの焦点距離であり、f1は第1レンズの焦点距離である。また、vは第2レンズ群の移動量であり、fは通常観察時における全系の焦点距離である。

Description

本発明は、合焦機能を有する光学系に関し、例えば、拡大観察可能な内視鏡対物レンズ、マクロ撮影可能なデジタルカメラやビデオカメラ、携帯用カメラ等の撮影レンズに関するものである。
近年、医療用内視鏡にかかる分野においては、病変の質的診断を行なうために拡大観察が可能な光学系の必要性が高まっている。
このような内視鏡対物レンズの例として、特許文献1乃至特許文献6には、正負正3群構成、第2群が動いて合焦を行ない拡大観察が可能なものが開示されている。また、特許文献5及び特許文献6には、負正負の3群構成、2群が動くことによって合焦を行なうものが開示されている。
また、高画質な診断画像の要求に伴い、CCDやCMOS等撮像素子の高精細化も進んでいることから、光学系に対しては、合焦機能のみならず撮像素子の高精細化への対応も要求されている。
ところで、内視鏡による観察は遠点から近点まで広い観察深度が要求されるため、光学系としては、Fnoを大きくし開口を絞ったパンフォーカスに近いものが必要となる。
一方、光学系のFnoは回折の影響を受けないように、下記の範囲でなければならない。
Fno< 2×P/1.22/λ
撮像素子の高画素化が進むと回折の影響があり、あまりFnoを大きくできないため、深度が浅くなることが懸念される。
特公昭61−44283号公報 特許第3349766号公報 特開平11−316339号公報 特許第4659645号公報 特開2000−267002号公報 特開2012−32576号公報
これらの実情に鑑み、拡大内視鏡では、特に拡大観察時において対物レンズと物体間距離が短く観察深度が浅くなるため、光学系のFnoを回折限界まで絞っている。このとき、従来の拡大内視鏡では通常観察時のFnoは十分深度が得られていて実用上問題ないが、高画素の撮像素子に対応した対物レンズでは観察深度が浅く観察範囲の確保が難しくなってくる。このため、見たい病変部に対してピントが合わせづらい。
また、観察深度を確保しようとした場合、物体距離をやや遠距離として観察することが考えられ、遠距離にした場合はフォーカシングレンズの移動量が小さくなる。しかしながら、レンズ移動量が小さいと倍率変化に対する感度が高くなるため、術者が見たい位置にマニュアルでフォーカシングするには、使い勝手が悪くなるといった課題も生じる。そして、ある程度の倍率確保という観点からも、拡大観察時の物点距離をあまり遠距離にすることは好ましくない。
上述した特許文献1に記載の光学系は、高倍率であるものの通常観察時の視野が狭いため、広い観察視野範囲の中から病変部を拾い上げるという作業が困難となる。
特許文献2乃至特許文献4に記載の光学系は、拡大倍率は十分なものの、近接観察時における深度幅が小さいため、ピント合わせがしづらく、拍動などにより病変部のピントがずれやすくなる。このため、拡大観察時にピント合わせの微調整を行う必要があるが、合焦範囲がピンポイントであるため、病変部の周囲の情報が得るのが困難となる。また、静止画を撮影しようとした際、ピント外れの画像となりやすい。
特許文献5に記載された光学系は、負正負の3群構成のうち、正の群が可動群である第2群一つしかないため、この第2群のパワーが強くなる傾向がある。このため、通常観察時と拡大観察時での収差変動が大きくなり、より高性能な光学系が要求される高精細な撮像素子向けの対物レンズに適さない。特に色収差の変動が大きく、モニタ観察上での色にじみを生じ得る。
特許文献6に記載された光学系は、高画素撮像素子に対応しているものの、通常観察の視野角が130°程度であるため、十分に広角であるとは言い難い。
このように、上述の各特許文献に開示された光学系を高精細、高画素の撮像素子に対応させると、拡大時のFnoを回折限界まで絞ったとしても、通常観察時のFnoが小さくなり過ぎるため、所望の深度を得ることができない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、通常観察時から拡大観察まで十分な深度を確保することができ、広角の視野角を有し、病変のピント合わせがしやすい、高性能な対物光学系を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、物体側から像側へ順に、正の光学的パワーを有する第1レンズ群、負の光学的パワーを有する第2レンズ群、正の光学的パワーを有する第3レンズ群を備え、前記第1レンズ群が、物体側から像側へ順に、負の光学的パワーを有する第1レンズと正の光学的パワーを有する第2レンズとを有し、物点距離の変化に対して前記第2レンズ群を移動させて合焦し、以下の条件式(1)及び(2)を満たす対物光学系である。
−19<f2/f1<−3.5 …(1)
0.5<v/f<1.1 …(2)
ただし、f2は第2レンズの焦点距離であり、f1は第1レンズの焦点距離である。
また、vは第2レンズ群の移動量であり、fは通常観察時における全系の焦点距離である。
本態様によれば、物体側から像側へ順に、正の光学的パワーを有する第1レンズ群、負の光学的パワーを有する第2レンズ群、正の光学的パワーを有する第3レンズ群を備え、前記第1レンズ群が、物体側から像側へ順に、負の光学的パワーを有する第1レンズと正の光学的パワーを有する第2レンズとを有し、合焦点の際に物点距離の変化に対して前記第2レンズ群を移動させ、上記条件式を満たすように対物光学系が構成される。これにより、拡大観察時に移動させるレンズ群を特定すると共にその移動量を制限し、全系の焦点距離を適切に保つことができる。従って、所望の深度を確保すると共にレンズ系を小型化、高性能化することができる。
上記した態様において、前記第2レンズが、物体側が凹面である正メニスカスレンズであることが好ましい。
このようにすることで、前側焦点位置が像面側に位置することになるため、近距離物点の観察時にも倍率を必要以上に大きくすることなく、深度を拡大させることができる。
本発明によれば、通常観察時から拡大観察まで十分な深度を確保することができ、広角の視野角を有し、病変のピント合わせを容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る対物光学系の全体構成を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る対物光学系の全体構成を示す断面図であり、夫々(A)は通常観察状態を、(B)は中間状態を、(C)は拡大観察状態を示す。 図2(A)の対物光学系の通常観察状態における収差曲線図である。 図2(B)の対物光学系の中間状態における収差曲線図である。 図2(C)の対物光学系の拡大観察状態における収差曲線図である。 本発明の実施例2に係る対物光学系の全体構成を示す断面図であり、夫々(A)は通常観察状態を、(B)は中間状態を、(C)は拡大観察状態を示す。 図6(A)の対物光学系の通常観察状態における収差曲線図である。 図6(B)の対物光学系の中間状態における収差曲線図である。 図6(C)の対物光学系の拡大観察状態における収差曲線図である。 本発明の実施例3に係る対物光学系の全体構成を示す断面図であり、夫々(A)は通常観察状態を、(B)は中間状態を、(C)は拡大観察状態を示す。 図10(A)の対物光学系の通常観察状態における収差曲線図である。 図10(B)の対物光学系の中間状態における収差曲線図である。 図10(C)の対物光学系の拡大観察状態における収差曲線図である。 本発明の実施例4に係る対物光学系の全体構成を示す断面図であり、夫々(A)は通常観察状態を、(B)は中間状態を、(C)は拡大観察状態を示す。 図14(A)の対物光学系の通常観察状態における収差曲線図である。 図14(B)の対物光学系の中間状態における収差曲線図である。 図14(C)の対物光学系の拡大観察状態における収差曲線図である。 本発明の実施例5に係る対物光学系の全体構成を示す断面図であり、夫々(A)は通常観察状態を、(B)は中間状態を、(C)は拡大観察状態を示す。 図18(A)の対物光学系の通常観察状態における収差曲線図である。 図18(B)の対物光学系の中間状態における収差曲線図である。 図18(C)の対物光学系の拡大観察状態における収差曲線図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る対物光学系について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る対物光学系の全体構成を示す断面図を示している。図1に示すように、対物光学系は、物体側から順に、正の光学的パワーを有する(以下、単に「正の」という)第1レンズ群G1、明るさ絞りS、負の光学的パワーを有する(以下、単に「負の」という)第2レンズ群G2、正の光学的パワーを有する第3レンズ群G3を備えている。
正の第1レンズ群G1は、物体側から順に、負の第1レンズL1、第1平行平板F1、正の第2レンズL2、正の第3レンズ及び負の第4レンズを有している。このうち正の第3レンズL3と負の第4のレンズL4とは接合された接合レンズCL1となっている。
負の第2レンズ群G2は、物体側から順に、負の第5レンズL5と正の第6レンズL6とが接合された接合レンズCL2を有し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に配置された明るさ絞りSと共に光軸に沿って移動する。
正の第3レンズ群G3は、物体側から順に、正の第7レンズL7、正の第8レンズL8及び負の第9レンズL9が接合された接合レンズCL3を有している。
平行平面板F、及び、正の第6レンズL6と負の第7レンズL7と正の第8レンズL8とが接合された接合レンズCL3を有している。
そして、対物光学系の像面近傍には図示しない撮像素子が配置され、対物光学系と撮像光学系を構成している。撮像素子には、撮像面を保護するための平行平板F2及びカバーガラスCGが貼りつけられている。
ここで、対物光学系は、以下の条件式を満足するように構成されている。
−19<f2/f1<−3.5 …(1)
0.5<v/f<1.1 …(2)
ただし、f2は第2レンズの焦点距離であり、f1は第1レンズの焦点距離である。
また、vは第2レンズ群の移動量であり、fは通常観察時における全系の焦点距離である。
条件式(1)は、全系の焦点距離を適切にすることで深度確保を図るとともに、レンズ系の小型化、高性能化に寄与するものである。
このため、条件式(1)の下限を下回ると、第2レンズ群の焦点距離が大きくなると共に全系の焦点距離も大きくなるため、通常観察から拡大観察において深度が浅くなり、特に拡大観察時に必要な深度を確保することが困難となる。
また、条件式(1)の上限を超えると、第1レンズ群の焦点距離に対して第2レンズ群の焦点距離が小さくなり、レンズ系全長の小型化には有利にはなるものの、色収差の変動が大きくなる。特に倍率色収差の発生量が大きくなるので、色にじみの原因にもなる。
条件式(2)は、通常観察から拡大観察時の第2群の移動量に係るものである。
このため、条件式(2)の下限を下回ると、フォーカシング群である第2レンズ群の移動量が小さくなり、この時の感度が高くなり過ぎ、うまくピント合わせができなくなる。
また、条件式(2)の上限を超えると、第2レンズ群の移動量が大きくなり、より近接物点にピントが合うことになる。すなわち観察距離が小さくなることを意味する。観察距離が小さくなると観察倍率は大きくなり微小病変が見やすくなるが、深度は狭くなるためピント合わせが難しく、使い勝手が悪くなる。さらには、レンズ駆動部のストロークが長くなり、レンズ系の全長が長くなり大型化してしまう。また、レンズを駆動させるためにアクチュエータを搭載した場合などは、ストロークが長いことによってアクチュエータ部の大型化を招きかねない。
なお、本実施形態に係る内視鏡光学系1は、拡大観察時の深度確保のために倍率を必要以上に大きくしていない。このため、病変部微細構造や毛細血管等を詳細に観察するには、高解像な撮像素子とそれに対応した高性能な光学系であることが好ましい。
よって、各レンズ群のパワーを以下の条件式によって最適化すると更に好ましい。
すなわち、対物光学系は、以下の条件式(3)〜(13)を満足するように構成されることが好ましい。
0.95<g1/f<1.65 …(3)
−4<g2/f<−2 …(4)
2.1<g3/f<2.9 …(5)
0.7<|g2/g3|<1.5 …(6)
0.3<|g1/g2|<0.5 …(7)
ここで、g1は第1レンズ群の焦点距離であり、g2は第2レンズ群の焦点距離であり、g3は第3レンズ群の焦点距離である。
条件式(3)〜(5)は、高解像な対物光学系を実現するのに必要となる条件式である。
条件式(3)の下限を下回ると、球面収差の発生量が特に拡大観察時に大きくなってしまう。また、通常観察時の像面湾曲がアンダーに倒れ好ましくない。また、条件式(3)の上限を超えると、拡大観察時の像面が画面中央付近でアンダーに、画面周辺部ではオーバーにそれぞれ大きく曲がってしまう。
条件式(4)の下限を下回ると、軸上色収差、倍率色収差共に大きくなる。また、条件式(4)の上限を超えると、像面がアンダーに倒れ解像力低下が著しくなる。
条件式(5)は通常観察状態と拡大観察状態での像面変動を抑えるための条件式であり、条件式の範囲を超えると、画面最周辺部での像面変動が大きくなる。つまり、条件式(5)の下限を下回ると、通常観察時にはアンダーに、拡大観察時にはオーバーとなる。また、条件式(5)の上限を超えると通常観察時にオーバーに拡大観察時にはアンダーになる。
また、条件式(6)、(7)は、条件式(3)〜(5)と同様に高解像な対物光学系を実現するのに必要となる条件式であると共に光学系の小型化にも寄与する条件式である。
高画素撮像素子に対応した光学系においては、色収差補正が重要となるが、条件式(6)は条件式(4)と共に、主に倍率色収差補正に関するものである。
条件式(6)の下限を下回ると、f線の倍率色収差がオーバー側に大きくなり、拡大観察では、c線もアンダー側に大きくなる。また、第3レンズ群の焦点距離が大きくなるためレンズ系のバックフォーカス及びレンズ全長が長くなり結果として大型化を招く。レンズ系の全長が長くなることは、すなわち内視鏡先端部の硬質長が長くなることを意味するので、挿入時の患者の負担も大きくなり好ましくない。
条件式(6)の上限を超えると、特に通常観察においてc線がオーバーにf線がアンダーに大きくなる。
条件式(7)は、球面収差、コマ収差、軸上色収差補正に関するものである。
条件式(7)の下限を下回ると、球面収差が補正不足となる。特に倍率の大きくなる近接拡大時に球面収差の発生が大きくなると、拡大した画像にもかかわらず高解像の画像が得られなくなってしまうばかりでなく、コマフレアの要因にもなりかねない。
条件式(7)の上限を超えると、通常観察から拡大観察までのf線、さらにはg線においての軸上色収差が大きくなる。さらには、色収差の変動が大きくなる。特に倍率色収差の発生量が大きくなるので、色にじみの原因にもなる。また、第1レンズ群の焦点距離が大きくなることで、レンズ系全体の大型化を招く。
条件式(8)、(9)は、以下のように定められ、画角に関する条件式である。
w1>75 …(8)
w2<55 …(9)
ただし、w1は通常観察時の半画角であり、w2は拡大観察時の半画角である。
条件式(8)は、通常観察時の半画角に係る条件式である。例えば、大腸観察における襞裏の病変部の見逃し低減のため、広角化した内視鏡光学系の要望が強く、w1が条件式(8)の範囲となることが望ましい。
条件式(9)は、拡大観察時の半画角に係る条件式である。拡大観察時は被写体に近接しての観察となるため照明の配光ムラが生じやすいため、光学系としては狭角であることが望ましく、w2が条件式(9)の範囲となることが望ましい。
条件式(10)は、以下のように定められ、光学系の小型化と倍率に関する条件式である。
1.0<ltl/f/(β2/β1)<1.8 …(10)
ただし、ltlは光学系全長(第1レンズ物体側面から撮像面までの距離)であり、β1は通常観察状態ベスト物点距離での倍率であり、β2は拡大観察状態ベスト物点距離での倍率である。
条件式(10)のを満たすことにより、光学系全長を大型化する必要がなくなり、倍率の変化を十分に得つつ、小型化を実現することができる。
また、条件式(10)の上限を超えると、通常観察時と拡大観察時の倍率変化が小さくなるため、拡大内視鏡としては近接した際の倍率が物足りないものとなる。
また、高画素撮像素子は以下の条件式(11)を満足していることが好ましい。
0.4<IH/p/1000<0.7 …(11)
ただし、IHは最大像高であり、pは画素ピッチである。
条件式(11)の下限を下回ると、撮像素子のピッチが大きく高画素の撮像素子とは言い難い。条件式(11)の上限を超えると、より高画素化となるが、回折の影響を受けやすくなり必要な被写界深度が得られない。
さらに、最終レンズの後面における最大光線高は、以下の条件式(12)を満足することが好ましい。
0.5<h2/h1<1.2 …(12)
ただし、h2は拡大観察時の最終面における最大光線高であり、h1は通常観察時の最終面における最大光線高である。
条件式(12)を満たさない場合には、撮像素子への入射角度が所定の範囲に入らず、周辺光量低下を招く要因になる。
特に条件式(12)の下限を下回ると、拡大観察時の周辺減光が著しいものとなり好ましくない。条件式(12)の上限を超えると、通常観察時の第3群での光線高が高くなり、レンズ径が大型化してしまう。レンズ径が大型化することによって内視鏡の先端径が太くなると、挿入時にスムースな動作が難しくなり、患者の負担増となる。
なお、レンズ径の小型化のためには、条件式(12)の上限は下記のように限定するとさらに好ましい。
0.5<h2/h1<0.85 …(12)’
第1レンズ群のレンズ径の小型化のためには、下記条件式(13)を満足することが好ましい。
0.5<Enp/f<1.5 …(13)
ただし、Enpは通常観察時の入射瞳位置である。
条件式(13)の下限を下回ると、入射瞳に対し全系の焦点距離が大きくなり、画角を確保するために大きなディストーションを発生させることとなり、画面中心と周辺の倍率の差が大きくなりすぎ好ましくない。
条件式(13)の上限を超えると、第1レンズ径が大きくなり、対物光学系の大型化を招く。
なお、更なる対物レンズの小型化のためには、条件式(13)の上限を下記のように限定するとより好ましい。
0.5<Enp/f<1.0 …(13)’
このように構成された本実施形態に係る対物光学系によれば、物体側から像側へ順に、正の第1レンズ群G1、負の第2レンズ群G2、正の第3レンズ群G3を備え、第1レンズ群G1が、物体側から像側へ順に、負の第1レンズL1と正の第2レンズL2とを有し、合焦点の際に物点距離の変化に対して前記第2レンズ群G2を移動させ、上記条件式(1)及び条件式(2)を満たすように構成される。これにより、拡大観察時に移動させるレンズ群を特定すると共にその移動量を制限し、全系の焦点距離を適切に保つことができる。従って、所望の深度を確保すると共にレンズ系を小型化、高性能化することができる。
第2レンズL2が、物体側が凹面である正メニスカスレンズであることが好ましく、このようにすることで、前側焦点位置が像面側に位置することになるため、近距離物点の観察時にも倍率を必要以上に大きくすることなく、深度を拡大させることができる。
続いて、上述した実施形態に係る対物光学系の実施例1〜実施例5について、図2〜図21を参照して説明する。各実施例に記載のレンズデータにおいて、rは曲率半径(単位mm)、dは面間隔(mm)、Neはe線に対する屈折率、Vdは、d線に対するアッベ数を示している。
(実施例1)
本発明の実施例1に係る対物光学系の構成を図2に示す。なお、図2において、(A)は通常観察状態を、(B)は中間状態を、(C)は拡大観察状態を示している。また、本実施例に係る対物光学系の通常観察状態の収差曲線図を図3に、中間状態の収差曲線図を図4に、拡大観察状態の収差曲線図を図5に示す。
本発明の実施例1に係る対物光学系のレンズデータを以下に示す。
レンズデータ
面番号 r d Ne Vd
1 ∞ 0.38 1.88815 40.76
2 1.363 0.85
3 ∞ 0.31 1.51564 75.00
4 ∞ 1.45
5 −5.355 1.05 1.65222 33.79
6 −2.355 0.03
7 4.019 0.98 1.77621 49.60
8 −3.296 0.30 1.93429 18.90
9 −19.843 D9
10 明るさ絞り 0.01
11 ∞ 0.28 1.48915 70.23
12 1.455 0.38 1.59667 35.31
13 1.912 D13
14 3.915 1.52 1.48915 70.23
15 −3.915 0.04
16 13.704 1.54 1.48915 70.23
17 −2.584 0.42 1.93429 18.90
18 −6.244 0.52
19 ∞ 0.40 1.52498 59.89
20 ∞ 0.65
21 ∞ 0.80 1.51825 64.14
22 ∞ 0.80 1.50801 60.00
23 撮像面
各種データ 通常観察 中 間 拡大観察
焦点距離 1.70 1.8 1.85
Fno 7.09 8.09 8.15
物点距離 18.0 4.0 2.0
D9 0.32 0.85 1.38
D13 1.64 1.11 0.58
(実施例2)
本発明の実施例2に係る対物光学系の構成を図6に示す。なお、図6において、(A)は通常観察状態を、(B)は中間状態を、(C)は拡大観察状態を示している。また、本実施例に係る対物光学系の通常観察状態の収差曲線図を図7に、中間状態の収差曲線図を図8に、拡大観察状態の収差曲線図を図9に示す。
本発明の実施例2に係る対物光学系のレンズデータを以下に示す。
レンズデータ
面番号 r d Ne Vd
1 ∞ 0.38 1.88815 40.76
2 1.396 0.85
3 ∞ 0.31 1.51564 75.00
4 ∞ 1.45
5 −4.100 1.05 1.51977 52.43
6 −2.255 0.03
7 3.759 0.98 1.77621 49.60
8 −3.759 0.30 1.93429 18.90
9 −10.341 D9
10 明るさ絞り 0.018
11 ∞ 0.274 1.48915 70.23
12 1.416 0.313 1.59667 35.31
13 1.760 D13
14 3.865 1.494 1.48915 70.23
15 −3.865 0.039
16 6.224 1.552 1.48915 70.23
17 −2.944 0.411 1.93429 18.90
18 −13.823 0.350
19 ∞ 0.390 1.52498 59.89
20 ∞ 0.906
21 ∞ 1.000 1.51825 64.14
22 ∞ 0.570 1.51825 64.14
23 撮像面
各種データ 通常観察 中 間 拡大観察
焦点距離 1.69 1.76 1.80
Fno 7.77 8.22 8.38
物点距離 17.6 3.3 2.05
D9 0.313 0.664 1.027
D13 1.592 0.968 0.605
(実施例3)
本発明の実施例3に係る対物光学系の構成を図10に示す。なお、図10において、(A)は通常観察状態を、(B)は中間状態を、(C)は拡大観察状態を示している。また、本実施例に係る対物光学系の通常観察状態の収差曲線図を図11に、中間状態の収差曲線図を図12に、拡大観察状態の収差曲線図を図13に示す。
本発明の実施例3に係る対物光学系のレンズデータを以下に示す。
レンズデータ
面番号 r d Ne Vd
1 ∞ 0.365 1.88815 40.76
2 1.390 0.700
3 ∞ 0.600 1.51500 75.00
4 ∞ 1.034
5 −2.796 1.184 1.51977 52.43
6 −2.277 0.029
7 3.921 1.005 1.77621 49.60
8 −3.259 0.275 1.93429 18.90
9 −7.335 D9
10 明るさ絞り 0.025
11 6.155 0.275 1.48915 70.23
12 1.591 0.314 1.59667 35.31
13 1.726 D13
14 3.395 1.431 1.49846 81.54
15 −4.353 0.039
16 24.398 1.569 1.48915 70.23
17 −2.293 0.392 1.93429 18.90
18 −6.117 0.100
19 ∞ 0.400 1.52498 59.89
20 ∞ 0.600
21 ∞ 1.000 1.51825 64.14
22 ∞ 0.640 1.50801 60.00
23 撮像面
各種データ 通常観察 中 間 拡大観察
焦点距離 1.61 1.67 1.70
Fno 8.10 8.02 7.93
物点距離 17.0 3.8 1.83
D9 0.30 0.905 1.555
D13 1.80 1.195 0.545
(実施例4)
本発明の実施例4に係る対物光学系の構成を図14に示す。なお、図14において、(A)は通常観察状態を、(B)は中間状態を、(C)は拡大観察状態を示している。また、本実施例に係る対物光学系の通常観察状態の収差曲線図を図15に、中間状態の収差曲線図を図16に、拡大観察状態の収差曲線図を図17に示す。
本発明の実施例4に係る対物光学系のレンズデータを以下に示す。
レンズデータ
面番号 r d Ne Vd
1 ∞ 0.41 1.88815 40.76
2 1.580 0.66
3 ∞ 0.60 1.52300 65.13
4 ∞ 0.52
5 −2.435 1.59 1.75453 35.33
6 −2.838 0.03
7 5.064 1.21 1.77621 49.60
8 −2.767 0.30 1.93429 18.90
9 −5.358 D9
10 明るさ絞り 0.03
11 ∞ 0.32 1.48915 70.23
12 1.838 0.43 1.59667 35.31
13 2.355 D13
14 5.580 1.51 1.48915 70.23
15 −3.509 0.04
16 6.733 2.26 1.48915 70.23
17 −2.436 0.36 1.93429 18.90
18 −7.411 0.18
19 ∞ 0.40 1.52510 58.50
20 ∞ 0.75
21 ∞ 1.00 1.51825 64.14
22 ∞ 0.64 1.51825 64.14
23 撮像面
各種データ 通常観察 中 間 拡大観察
焦点距離 1.66 1.90 1.96
Fno 7.73 8.01 8.13
物点距離 16.3 3.45 2.48
D9 0.33 1.46 1.94
D13 2.13 1.00 0.52
(実施例5)
本発明の実施例5に係る対物光学系の構成を図18に示す。なお、図18において、(A)は通常観察状態を、(B)は中間状態を、(C)は拡大観察状態を示している。また、本実施例に係る対物光学系の通常観察状態の収差曲線図を図19に、中間状態の収差曲線図を図20に、拡大観察状態の収差曲線図を図21に示す。
本発明の実施例5に係る対物光学系のレンズデータを以下に示す。
レンズデータ
面番号 r d Ne Vd
1 ∞ 0.37 1.88815 40.76
2 1.467 0.82
3 ∞ 0.30 1.51564 75.00
4 ∞ 1.31
5 −3.430 1.04 1.51977 52.43
6 −2.400 0.03
7 3.245 0.31 1.93429 18.90
8 1.955 0.91 1.77621 49.60
9 −11.174 D9
10 明るさ絞り 0.02
11 ∞ 0.27 1.48915 70.23
12 1.366 0.31 1.59667 35.31
13 1.822 D13
14 3.363 1.42 1.48915 70.23
15 −6.411 0.04
16 4.644 1.94 1.48915 70.23
17 −2.484 0.41 1.93429 18.90
18 −10.757 0.20
19 ∞ 0.38 1.52498 59.89
20 ∞ 0.74
21 ∞ 0.80 1.51825 64.14
22 ∞ 0.60 1.51825 64.14
23 撮像面
各種データ 通常観察 中 間 拡大観察
焦点距離 1.71 1.84 1.87
Fno 7.80 7.96 8.05
物点距離 17.4 3.28 2.02
D9 0.31 1.01 1.43
D13 1.95 1.25 0.83
なお、上記した実施例1〜実施例5の構成における上記条件式(1)〜(13)の数値を表1に示す。
Figure 2014132494
〔付記項〕
下記条件式のうち、何れかを満たす請求項1又は請求項2に記載の対物光学系。
0.95 < g1/f < 1.65 …(3)
−4 < g2/f < −2 …(4)
2.1 < g3/f < 2.9 …(5)
0.7 < | g2/g3 | < 1.5 …(6)
0.3 < | g1/g2 | < 0.5 …(7)
w1 > 75 …(8)
w2 < 55 …(9)
1.0 < ltl/f/(β2/β1)< 1.8 …(10)
0.4 < IH/p/1000 < 0.7 …(11)
0.5 < h2/h1 < 1.2 …(12)
0.5 < Enp/f < 1.5 …(13)
ただし、g1は第1レンズ群の焦点距離であり、g2は第2レンズ群の焦点距離であり、g3は第3レンズ群の焦点距離である。
w1は通常観察時の半画角であり、w2は拡大観察時の半画角である。
ltlは光学系全長(第1レンズ物体側面から撮像面までの距離)であり、β1は通常観察状態ベスト物点距離での倍率であり、β2は拡大観察状態ベスト物点距離での倍率である。
IHは、最大像高であり、pは画素ピッチであり、h2は拡大観察時の最終面における最大光線高であり、h1は通常観察時の最終面における最大光線高であり、Enpは通常観察時の入射瞳位置である。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
L7 第7レンズ
L8 第8レンズ
L9 第9レンズ
CL1 接合レンズ
CL2 接合レンズ
CL3 接合レンズ
S 明るさ絞り
F1 平行平面板
F2 平行平板
CG カバーガラス
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、物体側から像側へ順に、正の光学的パワーを有する第1レンズ群、負の光学的パワーを有する第2レンズ群、正の光学的パワーを有する第3レンズ群からなり、前記第1レンズ群が、物体側から像側へ順に、負の光学的パワーを有する第1レンズと正の光学的パワーを有する第2レンズとを有し、物点距離の変化に対して前記第2レンズ群を移動させて合焦し、以下の条件式(1)及び(2)を満たす対物光学系である。
−19<f2/f1<−3.5 …(1)
0.5<v/f<1.1 …(2)
ただし、f2は第2レンズの焦点距離であり、f1は第1レンズの焦点距離である。
また、vは第2レンズ群の移動量であり、fは最遠景観察時(通常観察時における全系の焦点距離である。
本態様によれば、物体側から像側へ順に、正の光学的パワーを有する第1レンズ群、負の光学的パワーを有する第2レンズ群、正の光学的パワーを有する第3レンズ群からなり、前記第1レンズ群が、物体側から像側へ順に、負の光学的パワーを有する第1レンズと正の光学的パワーを有する第2レンズとを有し、合焦点の際に物点距離の変化に対して前記第2レンズ群を移動させ、上記条件式を満たすように対物光学系が構成される。これにより、拡大観察時に移動させるレンズ群を特定すると共にその移動量を制限し、全系の焦点距離を適切に保つことができる。従って、所望の深度を確保すると共にレンズ系を小型化、高性能化することができる。
負の第2レンズ群G2は、物体側から順に、負の第5レンズL5と正の第6レンズL6とが接合された接合レンズCL2を有し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に配置された明るさ絞りSと共に光軸に沿って移動する。
正の第3レンズ群G3は、物体側から順に、正の第7レンズL7、正の第8レンズL8及び負の第9レンズL9が接合された接合レンズCL3を有している
して、対物光学系の像面近傍には図示しない撮像素子が配置され、対物光学系と撮像光学系を構成している。撮像素子には、撮像面を保護するための平行平板F2及びカバーガラスCGが貼りつけられている。
ここで、対物光学系は、以下の条件式を満足するように構成されている。
−19<f2/f1<−3.5 …(1)
0.5<v/f<1.1 …(2)
ただし、f2は第2レンズの焦点距離であり、f1は第1レンズの焦点距離である。
また、vは第2レンズ群の移動量であり、fは最遠景観察時(通常観察時における全系の焦点距離である。
条件式(1)は、全系の焦点距離を適切にすることで深度確保を図るとともに、レンズ系の小型化、高性能化に寄与するものである。
このため、条件式(1)の下限を下回ると、第2レンズ群の焦点距離が大きくなると共に全系の焦点距離も大きくなるため、最遠景観察(通常観察から拡大観察において深度が浅くなり、特に拡大観察時に必要な深度を確保することが困難となる。
また、条件式(1)の上限を超えると、第1レンズ群の焦点距離に対して第2レンズ群の焦点距離が小さくなり、レンズ系全長の小型化には有利にはなるものの、色収差の変動が大きくなる。特に倍率色収差の発生量が大きくなるので、色にじみの原因にもなる。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、物体側から像側へ順に、正の光学的パワーを有する第1レンズ群、負の光学的パワーを有する第2レンズ群、正の光学的パワーを有する第3レンズ群からなり、前記第1レンズ群が、物体側から像側へ順に、負の光学的パワーを有する第1レンズと正の光学的パワーを有する第2レンズとを有し、物点距離の変化に対して前記第2レンズ群を移動させて合焦し、以下の条件式を満たす対物光学系である。
−19<f2/f1<−3.69
0.5<v/f<1.
0.3<|g1/g2|<0.5
ただし、f2は第2レンズの焦点距離であり、f1は第1レンズの焦点距離である。
また、vは第2レンズ群の移動量であり、fは最遠景観察時(通常観察時)における全系の焦点距離である。また、g1は第1レンズ群の焦点距離であり、g2は第2レンズ群の焦点距離である。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、物体側から像側へ順に、正の光学的パワーを有する第1レンズ群、負の光学的パワーを有する第2レンズ群、正の光学的パワーを有する第3レンズ群からなり、前記第1レンズ群が、物体側から像側へ順に、負の光学的パワーを有する第1レンズと正の光学的パワーを有する第2レンズとを有し、物点距離の変化に対して前記第2レンズ群を移動させて合焦し、以下の条件式を満たす対物光学系である。
−19<f2/f1−3.69
0.5<v/f<1.1
0.3<|g1/g2|<0.5
ただし、f2は第2レンズの焦点距離であり、f1は第1レンズの焦点距離である。
また、vは第2レンズ群の移動量であり、fは最遠景観察時(通常観察時)における全系の焦点距離である。また、g1は第1レンズ群の焦点距離であり、g2は第2レンズ群の焦点距離である。

Claims (2)

  1. 物体側から像側へ順に、正の光学的パワーを有する第1レンズ群、負の光学的パワーを有する第2レンズ群、正の光学的パワーを有する第3レンズ群を備え、
    前記第1レンズ群が、物体側から像側へ順に、負の光学的パワーを有する第1レンズと正の光学的パワーを有する第2レンズとを有し、
    物点距離の変化に対して前記第2レンズ群を移動させて合焦し、以下の条件式(1)及び(2)を満たす対物光学系。
    −19<f2/f1<−3.5 …(1)
    0.5<v/f<1.1 …(2)
    ただし、f2は第2レンズの焦点距離であり、f1は第1レンズの焦点距離である。
    また、vは第2レンズ群の移動量であり、fは通常観察時における全系の焦点距離である。
  2. 前記第2レンズが、物体側が凹面である正メニスカスレンズである請求項1記載の対物光学系。
JP2014551477A 2013-02-28 2013-11-18 対物光学系 Active JP5802847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014551477A JP5802847B2 (ja) 2013-02-28 2013-11-18 対物光学系

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039288 2013-02-28
JP2013039288 2013-02-28
PCT/JP2013/081023 WO2014132494A1 (ja) 2013-02-28 2013-11-18 対物光学系
JP2014551477A JP5802847B2 (ja) 2013-02-28 2013-11-18 対物光学系

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5802847B2 JP5802847B2 (ja) 2015-11-04
JPWO2014132494A1 true JPWO2014132494A1 (ja) 2017-02-02

Family

ID=51427785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014551477A Active JP5802847B2 (ja) 2013-02-28 2013-11-18 対物光学系

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9341838B2 (ja)
EP (1) EP2963473A4 (ja)
JP (1) JP5802847B2 (ja)
CN (1) CN104937470B (ja)
WO (1) WO2014132494A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016062020A (ja) 2014-09-19 2016-04-25 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
WO2017068916A1 (ja) 2015-10-20 2017-04-27 オリンパス株式会社 内視鏡
JPWO2017073292A1 (ja) * 2015-10-29 2018-01-11 オリンパス株式会社 内視鏡撮像ユニット
EP3401718A4 (en) 2016-01-06 2019-09-04 Olympus Corporation OPTICAL LENS SYSTEM
JP6452643B2 (ja) 2016-05-13 2019-01-16 カンタツ株式会社 撮像レンズ
WO2017199614A1 (ja) 2016-05-16 2017-11-23 オリンパス株式会社 対物光学系
CN109068956B (zh) * 2016-05-27 2021-01-12 奥林巴斯株式会社 物镜光学系统以及具备物镜光学系统的内窥镜装置
WO2018092619A1 (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 オリンパス株式会社 対物光学系
CN106526805B (zh) * 2016-12-16 2022-09-16 福建福光天瞳光学有限公司 一种f16mm高清低畸变半组移动工业镜头
CN109983383B (zh) * 2016-12-28 2021-12-21 奥林巴斯株式会社 内窥镜物镜光学系统
DE102017106837B4 (de) * 2017-03-30 2023-02-23 Carl Zeiss Jena Gmbh Linsensystem für ein Makroobjektiv für den industriellen Einsatz bei der Qualitätssicherung im Produktionsprozess, Makroobjektiv sowie System
JP6836466B2 (ja) * 2017-06-28 2021-03-03 オリンパス株式会社 内視鏡対物光学系
CN108490586A (zh) * 2018-05-23 2018-09-04 嘉兴中润光学科技有限公司 监控用定焦镜头
US11183832B2 (en) 2019-03-27 2021-11-23 Texas Instruments Incorporated Methods, apparatus, and systems to facilitate a fault triggered diode emulation mode of a transistor
CN112925088B (zh) * 2021-02-03 2022-09-13 广州立景创新科技有限公司 变焦镜头模块

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1020194A (ja) * 1996-07-08 1998-01-23 Konica Corp ズームレンズ
JPH11316339A (ja) * 1998-03-03 1999-11-16 Olympus Optical Co Ltd 対物光学系
JP2007233036A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Olympus Medical Systems Corp 拡大内視鏡光学系
WO2008072466A1 (ja) * 2006-12-14 2008-06-19 Konica Minolta Opto, Inc. 変倍光学系、撮像装置及びデジタル機器
JP2012032576A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Hoya Corp 内視鏡用変倍光学系、及び内視鏡

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5590928A (en) 1978-12-29 1980-07-10 Olympus Optical Co Ltd Endoscope objective lens which performs changing of magnification and focusing simultaneously
JPS6144283A (ja) 1984-08-06 1986-03-03 井関農機株式会社 穀粒乾燥機の熱風温度検出装置
JP2876252B2 (ja) * 1990-10-17 1999-03-31 オリンパス光学工業株式会社 内視鏡対物レンズ
JP3349766B2 (ja) 1993-04-30 2002-11-25 オリンパス光学工業株式会社 内視鏡対物光学系
US6252723B1 (en) * 1998-03-03 2001-06-26 Olympus Optical Co., Ltd. Objective optical system
JP2000267002A (ja) * 1999-03-15 2000-09-29 Olympus Optical Co Ltd 光学系
JP4915992B2 (ja) 2006-09-12 2012-04-11 オリンパスイメージング株式会社 ズームレンズ
JP5151577B2 (ja) 2008-03-14 2013-02-27 ソニー株式会社 ズームレンズ及び撮像装置
JP2009251432A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡用対物光学系
JP4653823B2 (ja) * 2008-06-06 2011-03-16 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 対物光学系
JP5289870B2 (ja) * 2008-09-08 2013-09-11 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡用撮像ユニット
EP2437094B1 (en) * 2009-05-26 2016-06-01 Olympus Corporation Objective lens of endoscope
US8654242B2 (en) 2009-09-02 2014-02-18 Konica Minolta Opto, Inc. Single-focus optical system, image pickup device, and digital apparatus
WO2011070930A1 (ja) * 2009-12-11 2011-06-16 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 対物光学系
JP5714925B2 (ja) * 2011-01-31 2015-05-07 ソニー株式会社 インナーフォーカス式レンズ
JP2012226309A (ja) 2011-04-07 2012-11-15 Panasonic Corp インナーフォーカスレンズ、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP5929030B2 (ja) * 2011-08-04 2016-06-01 ソニー株式会社 撮像レンズ及び撮像装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1020194A (ja) * 1996-07-08 1998-01-23 Konica Corp ズームレンズ
JPH11316339A (ja) * 1998-03-03 1999-11-16 Olympus Optical Co Ltd 対物光学系
JP2007233036A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Olympus Medical Systems Corp 拡大内視鏡光学系
WO2008072466A1 (ja) * 2006-12-14 2008-06-19 Konica Minolta Opto, Inc. 変倍光学系、撮像装置及びデジタル機器
JP2012032576A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Hoya Corp 内視鏡用変倍光学系、及び内視鏡

Also Published As

Publication number Publication date
US20150103418A1 (en) 2015-04-16
US9341838B2 (en) 2016-05-17
WO2014132494A1 (ja) 2014-09-04
EP2963473A4 (en) 2016-06-15
JP5802847B2 (ja) 2015-11-04
CN104937470A (zh) 2015-09-23
CN104937470B (zh) 2017-03-08
EP2963473A1 (en) 2016-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5802847B2 (ja) 対物光学系
JP4659645B2 (ja) 拡大内視鏡光学系
US8456767B2 (en) Objective optical system
JP5948530B2 (ja) 対物光学系
JP4653823B2 (ja) 対物光学系
JP4732480B2 (ja) 内視鏡用対物光学系
JP5855793B2 (ja) 内視鏡用対物光学系
JP4373819B2 (ja) 撮像光学系
JP4815304B2 (ja) 広角レンズ
JP5601924B2 (ja) 内視鏡用変倍光学系、及び内視鏡
JP6266189B1 (ja) 対物光学系
JP2008107391A (ja) 内視鏡対物光学系
US9651768B2 (en) Eyepiece lens and imaging apparatus
JPWO2019180984A1 (ja) 対物光学系、撮像装置、内視鏡、及び内視鏡システム
JP6337687B2 (ja) リアコンバージョンレンズ
JP2009163256A (ja) 光学系
WO2018042797A1 (ja) 内視鏡対物光学系
US20210096324A1 (en) Objective optical system, image pickup apparatus, endoscope and endoscope system
JP6857572B2 (ja) 内視鏡用対物光学系
JP4648670B2 (ja) 内視鏡対物光学系および内視鏡
JP6754916B2 (ja) 内視鏡用変倍光学系及び内視鏡
WO2020174561A1 (ja) 内視鏡用対物光学系
WO2016114082A1 (ja) 対物レンズ及びそれを備えた撮像装置
JP6266195B1 (ja) 内視鏡対物光学系

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150831

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5802847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250