JPWO2014087485A1 - 電子部品搬送装置及びテーピングユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャリアテープへの収納時における電子部品の転びを容易且つより確実に防ぐことのできる電子部品搬送装置及びテーピングユニットを提供する。電子部品搬送装置(1)及びテーピングユニット(47)は、電子部品(D)を収納するキャリアテープ(50)の複数のポケット(51)について、保持手段(3)の停止位置(P)に対するポケット位置の位置ズレ量を検出し、複数の位置ズレ量の最大値及び最小値の中間値に基づいて、キャリアテープを幅方向及び長手方向に移動させてキャリアテープ(50)の位置ズレを補正する。

Description

本発明は、電子部品を搬送しながら工程処理を行い、キャリアテープに当該電子部品を収納する電子部品搬送装置、及びキャリアテープがセットされるテーピングユニットに関する。
半導体素子等の電子部品は、ダイシング、マウンティング、ボンディング、及びシーリング等の各組み立て工程を経て個片に分離された後、各種検査等の後工程が行われ、キャリアテープやコンテナチューブなどに梱包されて出荷される。後工程としては、マーキング処理、外観検査、電気特性検査、リード成形処理、電子部品の分類、又はこれら各処理の複合が挙げられる。
梱包処理を含む後工程は、主に電子部品を工程処理機構に搬送する電子部品搬送装置によって実施される。電子部品搬送装置は、電子部品を整列搬送する搬送機構と搬送経路上の各種の工程処理機構により構成される。搬送機構は、一般的にターンテーブル搬送方式や直線搬送方式等が用いられ、搬送経路上に並べられた各種の工程処理機構に電子部品を順番に供給していく。搬送機構は、真空吸着、静電吸着、ベルヌーイチャック、又は機械的なチャック機構で構成された保持手段を有し、保持手段によって電子部品を保持して順番に電子部品を工程処理機構に搬送していく。
工程処理機構のうち、搬送経路の後段には、テーピングユニットが設置されている。テーピングユニットは、複数のポケットを長手方向に並べたキャリアテープと、保持手段の停止位置とポケットとの位置関係を合わせるようにキャリアテープを間欠搬送するスプロケットとを備えている。停止位置に移動した保持手段は、キャリアテープのポケット上方に位置していることとなり、電子部品をポケットに離脱させる。
ポケットへの収納後は、電子部品の転びの有無が確認される。電子部品の転びとは、ポケットの内壁面に電子部品が引っかかる等することで、電子部品が正しい向き及び位置に収納されていないことをいう。この転びは、作業者による目視又はキャリアテープの送り方向後段に設けられたカメラによって判別される。転びが発生した場合には、電子部品搬送装置を一旦停止し、作業者による手作業での良品との入替え、又は、機械的な打ち抜きによる自動的切除を行っていた。
転び発生による電子部品搬送装置の停止は、稼働率の低下につながる。そのため、電子部品がポケットに正しい向き及び位置で静止するように収納されることが望ましい。そこで、従来の電子部品搬送装置は、テーピングユニットよりも搬送経路上の前段に、電子部品の姿勢を補正する姿勢補正ユニットと姿勢判別ユニットを備えていた。
しかしながら、電子部品の姿勢を補正しても、キャリアテープ自体に位置ズレが生じていた場合、依然として電子部品の転びが発生する可能性があった。近年は特に、電子部品の小型化が進んでいるため、ポケットのわずかな位置ずれによっても、転びが発生してしまう可能性があった。
そこで、テーピングユニットの本体上面に保持手段の搬送方向の停止位置を示すマークを設け、キャリアテープをセットした際に、このマークとポケットの位置ずれ量を測定し、このずれ量を0にするように、キャリアテープを搬送方向及び幅方向に移動させる補正を行い、位置ズレを解消することが試みられていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−11748号公報
しかしながら、上述したように、電子部品の小型化に合わせてキャリアテープのポケットも小型化しているため、各ポケットの間隔も完全に等間隔とすることは難しく、それぞれの間隔にバラつきが生じることもある。そのため、一つのポケットに対して位置ずれ補正を行って停止位置に合わせたとしても、他のポケットについては停止位置に合わない可能性もあった。
特許文献1では、この問題を解決するために、複数のポケットについて位置ズレ量を測定し、それらの位置ズレ量の平均値を算出し、その平均値をズレ補正量としていた。
しかしながら、複数の位置ズレ量を検出しても、位置ズレ量の大半が中間の範囲に固まり、大きい位置ズレ量が一つだけあるような場合もある。このような場合に、平均値をズレ補正量とすると、平均値は大半の位置ズレ量が固まる中間の範囲に近い値になってしまい、結果的に大きい位置ズレを適切な範囲にまで補正するには不十分なズレ補正量しか算出されない可能性があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するために提案されたもので、キャリアテープの複数のポケットの間隔のバラつきに関わらず、それらのポケットが適切な範囲に位置するようにキャリアテープの位置ズレを補正し、電子部品の転びを容易且つより確実に防ぐことのできる電子部品搬送装置及びテーピングユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る電子部品搬送装置は、電子部品を搬送しながら工程処理を行う電子部品搬送装置であって、前記電子部品の搬送経路と、前記電子部品を保持して前記搬送経路に沿って間欠移動する保持手段と、前記搬送経路における前記保持手段の停止位置に配され、前記保持手段で保持された前記電子部品を、長手方向に複数のポケットを並べたキャリアテープに収容して移送路上を移送するテーピングユニットと、を有し、前記テーピングユニットは、前記キャリアテープのポケット位置を検出するポケット位置検出手段と、前記ポケット位置検出手段による検出結果に基づいて、前記ポケット位置の前記停止位置に対する位置ズレ量を検出するズレ検出手段と、複数のポケットについて検出された位置ズレ量の最大値及及び最小値の中間値に基づいて前記キャリアテープの位置ズレを補正する補正手段と、を備えるものである。
前記テーピングユニットは、前記ポケットに対する前記保持手段の停止位置を示すマークを前記キャリアテープに付与するマーク付与手段を、更に備えても良い。
前記マーク付与手段は、前記保持手段に取り付けられたピン部材を備えても良く、前記保持手段の停止位置を示すマークは、前記ピン部材によって前記キャリアテープに空けられた孔であっても良い。
前記保持手段の停止位置を示すマークは、前記キャリアテープのポケットの底面に付与しても良い。
前記保持手段の停止位置を示すマークは、前記キャリアテープの各ポケットを繋ぐ繋ぎ領域に付与しても良い。
前記ピン部材は、前記キャリアテープのポケットの長手方向両端側の繋ぎ領域に一対の孔を空けるように離間して配置された一対の針を備えても良い。
前記ポケット位置検出手段は、前記ポケットの中心位置を検出し、前記ズレ検出手段は、前記ポケットの中心位置の前記保持手段の停止位置を示すマークに対する位置ズレ量を検出するようにしても良い。
前記ポケット位置検出手段は、前記ポケットの中心位置を検出し、前記ズレ検出手段は、前記ポケットの中心位置の、前記一対の孔の中間位置に対する位置ズレ量を検出するようにしても良い。
前記テーピングユニットは、前記キャリアテープに係合して当該キャリアテープを移送する複数のピンが設けられたスプロケットと、前記スプロケットを回転させる駆動手段と、前記スプロケットの各ピン間隔の距離の違いに応じて前記スプロケットの回転量を増減させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、を更に有するようにしても良い。
前記補正手段は、前記キャリアテープを搬送するスプロケットと、前記スプロケットを、前記キャリアテープの長手方向における位置ズレに対応する量だけ回転させる駆動手段と、を有するようにしても良い。
前記補正手段は、前記キャリアテープを搬送するスプロケットと、前記スプロケットを、前記キャリアテープの幅方向における位置ズレに対応する量だけ移動させるマイクロメータを備えるようにしても良い。
本発明は、電子部品を保持して搬送経路に沿って間欠移動する保持手段の停止位置に配され、保持手段で保持された前記電子部品を、長手方向に複数のポケットを並べたキャリアテープに収容して移送路上を移送するテーピングユニットに適用することもできる。
本発明によれば、キャリアテープの複数のポケットについて位置ズレ量を検出し、その最大値及び最小値の中間値に基づいてキャリアテープの位置ズレを補正することで、各ポケットの間隔にバラつきのあるキャリアテープでも、各ポケットが適切な範囲に位置するように位置ズレを補正することができる。これによって、電子部品の転びが減少して装置の稼働率が向上し、信頼性及び経済性に優れた電子部品搬送装置及びテーピングユニットを提供することができる。
第1実施形態に係る電子部品搬送装置の概略構成を示す平面図である。 第1実施形態に係る電子部品搬送装置の概略構成を示す側面図である。 第1の実施形態に係るテーピングユニットの概略構成を示す側面図である。 第1の実施形態に係るテーピングユニット及びマーク付与手段の概略構成を示す側面図である。 第1の実施形態に係るテーピングユニットの概略構成を示す平面図である。 第1の実施形態に係る制御部の構成を示すブロック図である。 テープ送り制御における、スプロケットのピンの間隔のバラつき補正を模式的に示す図である。 (a)カメラによって撮像されるポケット画像を示す模式図であり、(b)はポケットの中心位置と保持手段の停止位置の位置ズレを示す模式図である。 第1の実施形態に係る位置補正動作を示すフローチャートである。 複数の位置ズレ量からズレ補正量を決定する位置補正動作の一例を示す模式図である。 第2の実施形態に係るテーピングユニット及びマーク付与手段の概略構成を示す側面図である。 複数の位置ズレ量から位置補正量を決定する位置補正動作の一例を示す模式図である。
以下、本発明に係る電子部品搬送装置及びテーピングユニットの実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
[1.第1の実施形態]
[電子部品搬送装置]
図1は、第1の実施形態に係る電子部品搬送装置の概略構成を示す平面図である。図2は、第1の実施形態に係る電子部品搬送装置の概略構成を示す側面図である。
図1及び図2に示す実施形態は、本発明の電子部品搬送装置1を、電子部品Dを整列搬送しながら各種の工程処理を行う後工程処理装置として使用するものである。そのため、この電子部品搬送装置1は、電子部品Dに対する各種の工程処理機構、及び電子部品Dを各種の工程処理機構に順次搬送する搬送機構を備えている。
電子部品Dは、電気製品に使用される部品であり、半導体素子が含まれる。半導体素子としては、トランジスタや集積回路や抵抗やコンデンサ等が挙げられる。工程処理としては、主に、ダイシング、マウンティング、ボンディング、及びシーリング等の各組み立て工程を経た後の後工程であり、マーキング、外観検査、テストコンタクト、分類ソート、若しくは梱包、又はこれらの組み合わせが含まれる。本実施形態に係る電子部品搬送装置1は、少なくとも梱包処理を実施する。
搬送機構は、ターンテーブル21を含んで構成される。ターンテーブル21の中心は、下方に配置されたダイレクトドライブモータ22の駆動軸で支持されている。ターンテーブル21は、ダイレクトドライブモータ22の駆動に伴って間欠的に所定角度回転する。
ターンテーブル21の外周部には、電子部品Dを保持する複数の保持手段3が、ターンテーブル21の外周に沿って等間隔で離間して取り付けられている。保持手段3の配置間隔は、ターンテーブル21の1ピッチの回転角度と等しい。ターンテーブル21の外周は、電子部品Dの搬送経路である。すなわち、電子部品Dは、ターンテーブル21の外周に沿って搬送される。保持手段3で電子部品Dを保持し、ターンテーブル21を回転させることで、外周線に沿った方向に電子部品Dを整列搬送する。
本実施形態において、保持手段3は、電子部品Dを吸着及び離脱させる吸着ノズル31である。吸着ノズル31のパイプ内部は、図示しない真空発生装置の空気圧回路と連通しており、吸着ノズル31は、負圧の発生によって電子部品Dを吸着し、真空破壊によって電子部品Dを離脱させる。
この吸着ノズル31は、ターンテーブル21の外周部に取り付けられた支持部32によって、その下端をターンテーブル21の下面に突出させるように支持されており、その突出端が電子部品Dを吸着及び離脱させる吸着部31aとなっている。支持部32は、吸着ノズル31を摺動可能に支持しており、吸着ノズル31は、ターンテーブル21に対して昇降可能となっている。昇降方向は、ターンテーブル21の拡がり方向を水平面と仮定した場合の垂直方向である。
吸着ノズル31の各停止位置Pには、操作ロッド34を備える駆動部33が配置されている。駆動部33は、具体的にはモータであり、操作ロッド34を上下動させる。操作ロッド34は、その下端を吸着ノズル31の上端に設けられる被押圧部31bに対向させて配置されており、駆動部33の駆動に応じて吸着ノズル31の被押圧部31bと当接し、押圧力を付与して吸着ノズル31を下方に押し下げる。
図1に示すように、工程処理機構としては、ターンテーブル21の回転方向順に、換言すると、搬送経路の前段から順番に、例えば、パーツフィーダ41、マーキングユニット42、外観検査ユニット43、テストコンタクトユニット44、分類ソートユニット45、姿勢判別ユニット49、姿勢補正ユニット46、テーピングユニット47、不良品排出ユニット48が配置される。
これら工程処理機構は、ターンテーブル21を取り囲んで外周方向に等間隔離間して配置される。配置間隔は、ターンテーブル21の1ピッチの回転角度と同一若しくは整数倍に等しい。工程処理機構の配置位置は、保持手段3の停止位置Pと一致する。停止位置Pには、何れかの搬送処理機構が1機配置される。尚、停止位置Pの数≧搬送処理機構4の数であれば、これらの数は同数でなくともよく、搬送処理機構が配置されない停止位置Pが存在していてもよい。
パーツフィーダ41は、電子部品搬送装置1に電子部品Dを供給する装置である。このパーツフィーダ41は、円形の振動パーツフィーダと直線型の供給振動フィーダとを組み合わせて、ターンテーブル21の外周端直下の搬送経路終端まで多数の電子部品Dを整列させて連続的に搬送する。マーキングユニット42は、電子部品Dに臨んでレーザ照射用のレンズを有し、レーザを電子部品Dに照射してマーキングを行う。
外観検査ユニット43は、カメラを有し、電子部品Dを撮影し、画像から電子部品Dの電極形状、表面の欠陥、キズ、汚れ、異物等の有無を検査する。テストコンタクトユニット44は、ベリリウム銅等の板やピン等の金属であるコンタクトを有し、電子部品Dのリードにコンタクトを接触させ、電流を流したり、電圧を印加したりすることで、電子部品Dの電圧、電流、抵抗、又は周波数等の電気特性を測定検査する。
分類ソートユニット45は、電気特性及び外観検査の結果に応じて電子部品Dを不良品と良品とに分類し、そのレベルに応じて分類してシュートする。姿勢判別ユニット49は、カメラを有し、電子部品Dの姿勢を判別する。判別対象となる電子部品Dの姿勢は、向き及び吸着ノズル31による保持位置を含む。姿勢補正ユニット46は、姿勢判別ユニット49が判別した姿勢に応じて、電子部品Dの方向合わせと、保持位置の位置決めを行う。
テーピングユニット47は、後述するように、良品と判定された電子部品Dを収納して梱包する。不良品排出ユニット48は、テーピング梱包されなかった電子部品Dを電子部品検査装置1から排出する。
このような電子部品搬送装置1は、図示しない搬送制御部を備え、ダイレクトドライブモータ22、吸着ノズル31を昇降させる駆動部33、真空発生装置、及び各種の工程処理機構41〜49に電気信号を送出することで、これらの動作タイミングを制御している。すなわち、搬送制御部は、制御プログラムを格納するROM、CPU、及びドライバを備え、制御プログラムに従い、インターフェースを介して各駆動機構に各タイミングで動作信号を出力している。
この搬送制御部による制御により電子部品搬送装置1は、以下のように電子部品Dの処理が開始される。処理開始後においては、ターンテーブル21は、所定角度の回転と所定時間の停止を繰り返す。各吸着ノズル31は、ターンテーブル21の間欠回転によって、ターンテーブル21の外周上の各停止位置Pに順に移動する。各吸着ノズル31は、停止位置Pに移動すると、駆動部33及び操作ロッド34の動作により工程処理機構41〜49のステージへ向けて下降し、真空破壊によって電子部品Dを離脱させる。工程処理機構41〜49は、電子部品Dを受け取ると、当該電子部品Dに処理を施す。電子部品Dの処理終了後は、吸着ノズル31が再びステージへ向けて下降し、電子部品Dを保持する。尚、工程処理機構41〜49の内容によっては、吸着ノズル31の下降、離脱、再保持、及び上昇の動作を行わないものも存在する。
このような電子部品搬送装置1の動作により、電子部品Dは、第1のサイクルでパーツフィーダ41から搬送経路に供給されて、次以降のサイクルごとに順にマーキングユニット42、外観検査ユニット43、テストコンタクトユニット44、及び分類ソートユニット45に供給されて、各種の工程が施される。
そして、姿勢判別ユニット49及び姿勢補正ユニット46による電子部品Dの姿勢補正後に、電子部品Dはテーピングユニット47に供給され、キャリアテープに梱包される。不良により梱包されなかった電子部品Dは、不良品排出ユニット48に供給されて、電子部品搬送装置1から排出される。
[テーピングユニット]
電子部品搬送装置1が備えるテーピングユニット47について更に詳述する。図3は、テーピングユニット47の概略構成を示す上面図である。図4は、テーピングユニット47の概略構成を示す側面図である。図5は、テーピングユニット47の概略構成を示す平面図である。
テーピングユニット47は、その本体上面に、装置の長手方向に延びるガイドレール471を備え、このガイドレール471上でキャリアテープ50を間欠搬送させる。テーピングユニット47は搬送経路における保持手段の停止位置Pに配置され、保持手段から離脱した電子部品を、キャリアテープ50に収容する。
キャリアテープ50は、電子部品Dを収納する梱包材であり、帯形状を有する。キャリアテープ50には、長手方向に所定距離離間して、複数の凹型のポケット51がエンボス加工等によって形成されている。また、各ポケット51間の領域を繋ぎ領域52と呼ぶ。
このポケット51は、電子部品Dの収納領域である。すなわち、テーピングユニット47によって、各ポケット51は保持手段3の停止位置Pに順次移送され、各ポケット51に電子部品が収容されていく。
テーピングユニット47の長手方向両端部には、それぞれスプロケット472が配置されている。図3及び図4では、一方のスプロケット472のみを図示している。スプロケット472は円筒ロール形状を有し、中心軸を介して回転可能となっている。スプロケットの周面には、円周方向に沿って突出したピンが複数設けられている。ピンはそれぞれ等間隔となるように配置されているが、ピン間によってはわずかなバラつきが存在する場合もある。
スプロケット472は、駆動モータ473と軸により機械的に連結され、駆動モータ473の駆動力を受けて回転する。駆動モータ473としては、例えば、微少な回転角度を達成可能なステッピングモータ等が挙げられる。上述のように、ピンの間の間隔にバラつきがある場合には、各間隔に合わせて回転角度が調整可能である。
キャリアテープ50は、長手辺の何れかに寄って所定間隔離間したパーフォレーション(図示せず)が貫設されている。スプロケット472が回転すると、その周面に設けられたピンが順次パーフォレーションに引っ掛かり、キャリアテープ50はガイドレール471上に引き出されて移送される。ガイドレール471上に引き出されたキャリアテープ50の各ポケット51には停止位置Pにおいて電子部品が収容される。電子部品を収容したキャリアテープ50は、ガイドレール471上を他方のスプロケット472に向かって走行し、他方のスプロケット472に巻き取られて梱包される。
換言すれば、キャリアテープ50に収容された電子部品は、ガイドレール471上に形成され、スプロケット472によるキャリアテープ50の移動によって実現される移送路上を移送される。また、電子部品は、一方のスプロケット472によってキャリアテープ50が巻き出される方向である移送方向に移送される。
さらに、テーピングユニット47は、キャリアテープ50の移送路上にカメラ474を備える。カメラ474は、CMOSやCCD等の撮像素子を有する撮像手段であり、キャリアテープ50の移送路上の一地点を撮影する。このカメラ474の配置位置は、停止位置Pよりも後段であり、例えばキャリアテープ50の進行方向にあるポケット51を撮像できる上方の位置である。
カメラ474は制御部477に接続されている。制御部477は、不良検出部(不図示)を有し、カメラ474が撮像した画像はこの不良検出部に送信される。不良検出部は撮像画像から電子部品Dの不良の有無を判定し、不良が検出された場合にはチャックや吸着ノズル等の除去手段あるいは手作業で、当該ポケット51から電子部品を除去する。なお、「不良」とは、電子部品の外観に傷がある場合のみならず、電子部品がポケット51に正しい方向又は正しい位置で収容されていない、あるいは表裏が正しい向きで収容されていない場合も含む。
テーピングユニット47において、キャリアテープ50の長手方向及び幅方向の位置補正が可能となっている。特に、キャリアテープ50の交換時の調整作業において、テーピングユニット47は、キャリアテープ50の位置ズレを検出しその位置ズレを解消する位置補正動作を行う。
この位置補正動作を達成するために、テーピングユニット47は、各ポケット51に対して保持手段の停止位置Pを示すマークを付与するマーク付与手段を備えている。また、位置補正動作において、上述したカメラ474及び制御部477は、ポケット位置を検出するポケット位置検出手段と、マークとポケット51の位置との位置ズレ量を検出するズレ検出手段として作用する。また、位置補正動作において、上述したスプロケット472と駆動手段は、キャリアテープ50の移送方向における位置ずれを補正する補正手段として作用する。さらに、キャリアテープ50の幅方向の位置ずれを補正する補正手段として、テーピングユニット47は、マイクロメータを含むスクリューアジャスタ475を備えている。以下、各構成について詳述する。
[マーク付与手段]
テーピングユニット47は、マーク付与手段として、保持手段である吸着ノズル31の先端に着脱可能に取り付けられるピン部材479を備えている。ピン部材479は、吸着ノズルに取り付けられる柱上の基端部479aと、基端部先端の中心から突出して延びる針部479bとを備える。
柱上の基端部479aは、吸着ノズルと略一致する外径を有する。位置補正動作において、保持手段3の吸着ノズル31を支持部32から取り外し、代わりにピン部材479を支持部32に取り付けて使用する。
針部479bは先端が鋭利な錐体の形状である。保持手段3に取り付けたピン部材479を下降させることによって、針部479bは停止位置Pに位置するキャリアテープ50に接触して貫通し、キャリアテープ50に略円形の孔511を空ける。すなわち、針部479bによって空けられるこの孔511が、各ポケット51に対して保持手段の停止位置Pを示すマークとなる。
本実施形態においては、孔511はキャリアテープ50のポケット51の底面510に形成される。すなわち、通常のテーピング処理を同じピッチでキャリアテープ50を送りながらピン部材479を下降させることによって、図5に示すように、連続するポケット51a,51b,51c,51d,51e…のそれぞれの底面510にマークが付与されることになる。なお、針部479bの長さ及び径は、孔511がマークとして適当な大きさとなるように適宜調整される。
[補正手段]
キャリアテープ50の長手方向の位置補正機構は、上述したようにスプロケット472及び駆動モータ473である。駆動モータ473を駆動させて、スプロケット472を所定角度回転させることによって、キャリアテープ50の長手方向の位置がオフセットされる。
幅方向の位置補正機構は、スクリューアジャスタ475と圧縮バネ476を含んで構成される。スクリューアジャスタ475は、マイクロメータヘッドを有するネジ機構であり、ネジ先端がスプロケット472の一側面に当接するように設けられている。マイクロメータヘッドは、ネジの回転角をネジ位置の変位量に換算し、変位量を目盛に反映する。圧縮バネ476は、スプロケット472の反対側の側面に当接するように固定され、スクリューアジャスタ475の方向に付勢力を与えている。
スクリューアジャスタ475は、ネジ調整によるネジ先端の突出長増大により、圧縮バネ476の押圧力に抗してスプロケット472を軸に対してスライドさせることで、幅方向に押し出し移動させる。スクリューアジャスタ475の突出長を減少させると、すなわちスクリューアジャスタ475の先端をスプロケット472の端面から離れる方向に移動させると、圧縮バネ476の押圧力によってスプロケット472が反対方向に移動する。このようにマイクロメータヘッドを用いることにより微細な調整が可能であるが、他の位置補正機構も適宜用いることができる。例えば、テーピングユニットの台自体をレールに搭載し、幅方向に移動させることで位置補正を行うことができる。
[制御部]
キャリアテープ50の位置補正動作の制御は、カメラ474による撮影結果に基づいて制御部477が実施する。制御部477は、例えば、プログラムに従って処理を実行して各機構を制御する演算処理装置、プログラムや演算処理装置の演算結果が記憶される主記憶装置、プログラムが記憶される外部記憶装置、各機構を実際に動作させるドライバ、及び画面を表示するモニタを含んで構成される。この制御部477は、テーピングユニット47が独立して備えていてもよいし、電子部品搬送装置1の搬送制御部の構成に包含させてもよい。
図6は、制御部477の構成の一部を示すブロック図である。位置補正動作の制御のために、制御部477は、テープ送り制御部477aと、昇降制御部477b、カメラ制御部477c、画像処理部477d、ズレ検出部477eと、表示部477fと、補正量算出部477g、補正制御部477h、入力装置477iとを備える。
テープ送り制御部477aは、スプロケット472を回転させる駆動モータ473を駆動させることで、キャリアテープ50のポケット51aを停止位置Pに位置させる。そして、テープ送り制御部477aは、キャリアテープ50を所定距離移動させる。この移動距離は、停止位置Pからカメラ474の撮影ポイントCまでの距離に等しい。すなわち、停止位置Pのポケット51aと繋ぎ領域52をそれぞれ撮影ポイントCまで移動させる。
上述したように、スプロケット472のピンは等間隔となるように配置されているが、スプロケット472のピンの間隔にわずかなバラつきが存在する場合もある。
そこで、テープ送り制御部477aは、スプロケット472の各ピン間隔の距離の違いに応じてスプロケット472の回転量を増減する補正処理を行っている。図7は、テープ送り制御部477aによるスプロケット472のピン間隔のバラつきを補正する処理の一例を模式的に示す図である。スプロケット472の周面上に4点のピンj1、j2、j3、j4が形成されているが、ピンj1とj2の間隔がt、ピンj2とj3の間隔t+1、ピンj3とj4の間隔t−1と各ピン間隔の距離が異なり、バラつきが存在する。この場合、テーピングユニット47の不図示の記憶部には、4点のピンj1、j2、j3、j4の順番と各ピンの間隔t,t+1,t−1が予め記憶されている。そしてテープ送り制御部477aは、記憶された各ピンの間隔に応じて駆動モータ473の駆動を制御し、スプロケット472の回転角度を増減させる。これによって、スプロケット472のピンのバラつきが補正され、メインテーブルの搬送ピッチに合わせたピッチで、ポケット51が順次停止位置Pに移送される。
昇降制御部477bは、孔511の形成のために、駆動部33を駆動させ、ピン部材479をキャリアテープ50に向けて下降させる。下降位置は、キャリアテープ50のポケット51aの底面510である。すなわち、テープ送り制御部477aは、昇降制御部477bによる制御の前に、ポケット51aの底面510を停止位置Pに移動させる。下降量は、針部479bの先端がポケット51aの底面510を貫通し、略円形の孔511が形成される程度に設定される。
カメラ制御部477cは、カメラ474に撮影ポイントCに位置しているポケット51aのポケット画像Tpを撮影する。図8(a)は、ポケット画像Tpの一例を示す模式図である。ポケット画像Tpには、ポケット51aの底面510に形成された孔511も撮影されている。
画像処理部477dは、カメラ474が取得した撮影ポイントCの画像データを解析して、ポケット51aの中心位置P1を特定する。具体的には、画像処理部477dは、2値化処理や正規化処理及び輪郭抽出処理等を経て、ポケット51aの輪郭を検出する。さらにポケット51aの長辺の中心線及び短辺の中心線の交点をポケット51aの中心位置P1として特定する。同様に、画像処理部477dは画像データを解析して孔511の領域を特定し、さらに孔の重心座標を検出して、孔の中心位置P2を特定する。
ズレ検出部477eは、ポケット51aの中心位置P1の、孔511の中心位置P2に対する位置ズレ量を検出する。図8(b)は、ポケットの中心位置P1と孔の中心位置P2の位置ズレを示す模式図である。孔511の位置は、換言すると、保持手段3が停止位置Pに移動したときの位置である。つまり、キャリアテープ50が精度よくセットされ、ポケット51aが正確に停止位置Pに移動していれば、ポケット51aの中心位置P1と孔511の中心位置P2の位置ズレはない。これら位置の比較処理では、ポケット51aの中心位置P1と孔511の中心位置P2を示す座標のX方向及びY方向をそれぞれ差分することで位置ズレ量を算出する。尚、算出の簡便のため、カメラ474は、画像上のX方向がキャリアテープ50の幅方向に対応し、画像上のY方向がキャリアテープ50の長手方向に対応するように配置される。
このように、ポケット51aについて算出された位置ズレ量は、不図示の記憶部に記憶される。制御部477は、連続するポケット51b,51c,51d,51eについても順次同等の処理を繰り返し、これらの位置ズレ量を算出し、それぞれを記憶部に記憶させる。位置ズレを算出するポケット51の数は適宜設定することができるが、本実施形態では、例えば、5個のポケット51a,51b,51c,51d,51eについて位置ズレ量を算出する。
補正量算出部477gは、記憶部に記憶された複数の位置ズレ量から、最大値及び最小値を選定し、それらの中間値を算出し、この中間値からズレ補正量を決定する。この中間値は、補正すべきX方向及びY方向のズレ量を示すものである。よって、X方向、Y方向それぞれにおいて、ズレ量と同量の逆方向への移動が、位置ズレを解消するためのズレ補正量となる。
表示部477fは、モニタであり、補正量算出部477gの算出結果、すなわちズレ補正量を表示する。ズレ補正量は、X方向及びY方向に分けて表示される。入力装置477iは、ユーザの入力インターフェースであり、電子部品搬送装置1の動作モードを切り替えるために使用される。動作モードとしては、少なくとも位置ズレ検出及び位置ズレ補正を行う位置補正モードが用意される。入力装置477iとしては、ボタン、タッチパネル、又はマウス等が挙げられる。入力装置477iをタッチパネルディスプレイにより構成する場合には、表示部477fと共用とすることもできる。
補正制御部477hは、スプロケット472を回転させる駆動モータ473を駆動させて、Y方向のズレ補正量、すなわちキャリアテープ50の長手方向のズレ補正量に相当する距離だけ、キャリアテープ50を移動させる。キャリアテープ50の幅方向については、表示部477fのX方向のズレ補正量を参照しながら、ユーザがスクリューアジャスタ475を調整することで移動させる。
[位置補正動作]
上述した構成によって行われる、キャリアテープ50の位置補正動作を上述した図に加え、図9及び図10に基づき説明する。図9は、位置補正動作を示すフローチャートである。図10は、複数の位置ズレ量からズレ補正量を決定する位置補正動作の一例を示す模式図である。
まず、ユーザによりキャリアテープ50がテーピングユニット47にセットされる(ステップS01)。キャリアテープ50は、ポケット51aが停止位置Pに位置するようにセットされるが、例えば、ロットの相違やセット時の位置決め誤差によって位置ズレが発生すること場合がある。具体的には、例えば、図8(b)に示すように、保持手段3の停止位置Pに対して、ポケット51aの中心位置P1が、位置ズレG(ΔX、ΔY)を生じている場合がある。
次に、ユーザにより保持手段3の支持部32から吸着ノズル31が取り外され、代わりにマーク付与手段としてピン部材479が取り付けられる(ステップS02)。なお、ステップS01のキャリアテープ50のセットと、ステップS02のピン部材479の取り付けは前後しても良い。
次に、ユーザによって、入力装置477iを用いて位置補正モードが選択される(ステップS03)。
位置補正モードが選択されると、昇降制御部477bは、ピン部材479を下降させる。ピン部材479の先端の針部479bが、ポケット51aの底面510に接触して貫通し、略円形の孔511を形成する(ステップS04)。この孔511が、ポケット51aに対する保持手段の停止位置Pを示すマークとなる。
テープ送り制御部477aは、ポケット51aが停止位置Pからカメラ474の撮影ポイントCへ移動する距離分、キャリアテープ50を移動させる(ステップS05)。スプロケット472のピンの間隔にバラつきがある場合、テープ送り制御部477aは、予め記憶された各ピンの間隔に応じて1ピッチごとのスプロケット472の回転角度を増減させる。これによって、スプロケット472のピンのバラつきが吸収され、キャリアテープ50は同一のピッチで移送される。
ポケット51aが撮影ポイントCに移動されると、カメラ制御部477cは、カメラ474にポケット画像Tpを撮影させる(ステップS06)。図8(a)に示すように、ポケット画像Tpにはポケット51aの底面510及び底面510に形成された孔511が投影されている。
画像処理部477dは、ポケット画像Tpからポケット51aの底面510及び孔511を検出し、ポケット51aの中心位置P1及び孔511の中心位置P2、すなわち保持手段の停止位置Pを特定する(ステップS07)。具体的には、ポケット画像Tpを2値化処理や正規化処理及び輪郭抽出処理等を経て底面510の領域をその他の領域を区別し、さらに底面510の長辺の中心線及び短辺の中心線の交点をポケット51aの中心位置P1として算出する。孔511についても同様に2値化処理や正規化処理及び輪郭抽出処理等を経て孔511の領域とその他の領域を区別し、孔511の中心位置P2として領域の重心座標を算出する。
ズレ検出部477eは、算出されたポケット51aの中心位置P1の、孔511の中心位置P2に対する位置ズレ量を検出する(ステップS08)。具体的には、ポケット51aの中心位置P1の座標と孔511の中心位置の座標をX座標及びY座標毎に差分して、図8(b)に示すように、位置ズレ量(ΔX,ΔY)を算出する。
ポケット51aについて算出された位置ズレ量は、不図示の記憶部に記憶される。ポケット51aに連続するポケット51b〜51eについても、順次ステップS01〜ステップS08の処理を行い、合計でポケット5個分の位置ズレ量を取得する(ステップS09)。
5個分の処理は、テーピング処理と同様のピッチでキャリアテープ50の移送を行い、停止位置P及び撮影ポイントCに順次入っていくポケット51a〜51eに対して連続してマーク付与処理及び位置ズレ量検出処理を行っていくと効率が良い。
しかしながら、もちろん、一つのポケット51に対して停止位置Pから撮影ポイントCに移動してマーク付与処理及び位置ズレ量検出処理を行った後に、移送方向と逆方向に移動して次のポケット51を停止位置Pに戻し、次のポケット51に対してマーク付与処理及び位置ズレ量検出処理を行っても良い。
また、ここでは互いに隣接する5個のポケット51についてマーク付与処理及び位置ズレ量検出処理を行っているが、移送ピッチの調節によって、隣接するポケットではなく所定数離れたポケット毎に位置ズレ検出を行っても良い。
補正量算出部477gは、ズレ検出部477eで取得した5個のポケット51a〜51eの位置ズレ量から、最大値及び最小値の中間値を算出して、ズレ補正量を決定する(ステップS10)。具体的には、算出された中間値が、補正されるべきX方向及びY方向の位置ズレ量を示す。この位置ズレ量の分だけキャリアテープ50を逆方向へ移動することによって、位置ズレ量は0となる。したがって、中間値の位置ズレ量分の逆方向への移動量(ΔX=0,ΔY=−1)が、ズレ補正量となる。
図10に、ズレ補正量算出の一例を模式的に示している。5個のポケット51a〜51eにおいて、それぞれ異なる位置ズレ量が検出されている。ポケット51aの位置ズレ量は(ΔX=0,ΔY=+1)、ポケット51bの位置ズレ量は(ΔX=0,ΔY=+4)、ポケット51cの位置ズレ量は(ΔX=0,ΔY=+1)、ポケット51dの位置ズレ量は(ΔX=0,ΔY=0)、及びポケット51eの位置ズレ量は(ΔX=0,ΔY=+1)である。すなわち、位置ズレ量は比較的小さい範囲で固まっている。ここで、5個の位置ズレ量の平均値を算出した場合、(ΔX=0,ΔY=1.4)となってしまい、ポケット51bの大きな位置ズレを補正するのに十分な値が算出されない。
これに対して、本実施形態では、位置ズレ量の最大値と最小値の中間値を算出する。ここで、位置ズレ量の最大値はポケット51bの位置ズレ量(ΔX=0,ΔY=+4)であり、最小値はポケット51dの位置ズレ量(ΔX=0,ΔY=0)であり、これらの値に中間値は(ΔX=0,ΔY=+2)である。したがって、ズレ補正量は(ΔX=0,ΔY=−2)となる。このように、中間値を算出することによって、5個の位置ズレ量の平均値と比べ、ポケット51bの大きな位置ズレを補正するにも十分なズレ補正量を決定することができる。
このようにズレ補正量が算出されると、表示部477fは、ズレ補正量をX方向及びY方向、すなわちキャリアテープ50の幅方向及び長手方向のそれぞれについて表示する(ステップS11)。
そして、補正制御部477hは、補正量算出部477gで決定された長手方向のズレ補正量に相当する距離だけ、キャリアテープ50を長手方向に移動させる(ステップS12)。幅方向においては、ユーザによりスクリューアジャスタ475が調整され、補正量算出部477gで決定された幅方向のズレ補正量に相当する距離だけ、スプロケット472を移動させることで、キャリアテープ50を幅方向に移動させる(ステップS13)。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る電子部品搬送装置1及びテーピングユニット47は、複数のポケット51について、保持手段の停止位置Pに対するポケット位置の位置ズレ量を検出し、複数の位置ズレ量の最大値及及び最小値の中間値に基づいてキャリアテープ50の位置ズレを補正するようにした。
これによって、位置ズレ量の大半が中間の範囲に固まったような場合でも、値の偏りに影響されることなく、大きなズレを補正するのに十分なズレ補正量を算出することができ、キャリアテープ50全体としての電子部品の転び頻度を低下させることができる。これによって装置の稼働率を向上させることができるため、信頼性及び経済性に優れている。
また、本実施形態において、キャリアテープ50の位置補正動作時は、保持手段にピン部材479を取り付け、このピン部材479を用いてポケット51の底面510に孔511を形成した。そして、この孔511を保持手段の停止位置Pを示すマークとして用い、ポケット位置とマークの位置とを比較して位置ズレ量を検出した。
例えば、テーピングユニット47の台に保持手段の停止位置Pを示すマークを設けたような場合、そのマークはキャリアテープ50の長手方向における位置ズレ補正の基準とすることはできるが、幅方向の基準とすることはできない。これに対して、本実施形態では保持手段を用いて、実際に電子部品を収容されるキャリアテープ50のポケット51の底面510にマークを付しているため、正確な位置ズレ補正を、長手方向だけでなく幅方向においても行うことができる。
また、孔511は輪郭が明瞭であり、画像処理の際に他の部分と区別しやすいため、保持手段の停止位置Pを示すマークとして好適である。また、略円形の孔511であれば、円中心は容易に算出することができるため、ズレ検出も容易となる。
また、ポケット51の輪郭も明瞭で形状が定まったものであるため、画像処理において他の部分と区別しやすい。また、例えば、矩形のポケット51は長辺の中心線と短辺の中心線の交点を算出することによって、ポケット51の中心位置P1は容易に把握することができる。
キャリアテープ50にマークとなる孔511を形成し、この孔511とポケット51の中心位置P1とを位置ズレの比較対象とすることで、カメラ474の撮影ポイントCを、保持手段の停止位置Pと完全に対応するように高精度な調整を行う必要がなく、それだけキャリアテープ50の交換作業の時間を削減することができ、稼働率を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、テープ送り制御部477aが、スプロケット472の各ピン間隔の距離の違いに応じて駆動モータ473を制御し、スプロケット472の回転量を増減させる。これによって、スプロケット472のピンの間隔のバラつきを吸収して正確なピッチでキャリアテープ50を移送することができる。その結果、ポケット51の位置ズレ量にスプロケット472のバラつきが影響を与えることを防ぎ、位置ズレを予め小さい範囲に抑えることができる。これによって、例えば、位置ズレ量の最大値が大きくなりすぎてしまうようなことを防ぐことができ、最大値及び最小値の中間値に基づいた位置ズレ補正をより実効的なものとすることができる。
[2.第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る電子部品搬送装置1及びテーピングユニット47について、図11及び図12を参照しつつ説明する。なお、この第2の実施形態では、上述の第1の実施形態とは異なる点のみを説明し、上述の第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図11は、テーピングユニット47及びマーク付与手段の概略構成を示す側面図である。図12は、ポケット51の中心位置P1と保持手段の停止位置Pの位置ズレを示す模式図である。
第1の実施形態では、位置補正動作において、キャリアテープ50のポケット51の底面510に孔511を形成する構成を説明したが、第2の実施形態では、位置補正動作において、各ポケット51の長手方向両端側の繋ぎ領域52に一対の孔512,512を空ける構成を説明する。
第1の実施形態において、ピン部材479は単一の錐形の針部479bを備えていた。これに対して、第2の実施形態では、ピン部材479は柱上の基端部479aの先端から突出し、二股に分かれて延びる一対の針部479c,479cを備える。一対の針部479c,479cは、それぞれ薄肉で先端が鋭利な平刀状となっており、基端部479aの両側面から見ると略矩形となっている。一対の針部479c,479cは互いに平行に、かつ互いに間隔を有して配置されている。その間隔は、キャリアテープ50のポケット一つ分の長手方向の長さよりやや大きくなるように設定されている。
ピン部材479は、第1の実施形態と同様に、保持手段3の吸着ノズル31を支持部32から取り外し、代わりにピン部材479の基端部479aを支持部32に取り付けて使用される。このとき、一対の針部479c,479cの平刀がキャリアテープ50の幅方向と平行となるように支持部32に取り付けられる。
テープ送り制御部477aは、第1の実施形態と同様に、ポケット51aの底面510が停止位置Pに位置するようにキャリアテープ50を移動させる。昇降制御部477bは、キャリアテープ50のポケット51aの底面510に向かって、ピン部材479を下降させる。ここで、第2の実施形態では、上述のようにピン部材479の一対の針部479c,479cの間隔はポケット51aの長手方向の長さよりやや大きくなるように設定されている。そのため、一対の針部479c,479cの先端はポケット51aの両端側の繋ぎ領域52の表面に接触して貫通し、一対の孔512,512を形成する。一対の針部479c,479cはそれぞれ平刀状であるため、繋ぎ領域52には略矩形の孔が形成される。
カメラ制御部477cは、カメラ474に撮影ポイントCに位置しているポケット51aをその長手方向両端側の繋ぎ領域52を含めて撮影させる。
画像処理部477dは、カメラ474が取得した撮影ポイントCの画像データを解析して、ポケット51aの中心位置P1と、一対の孔512,512のそれぞれの重心座標、すなわち中心位置P2を特定する。画像処理部477dはさらに、一対の孔512,512のそれぞれの中心位置P2を結ぶ線の中間位置P3を検出する。
一対の孔512,512は、吸着ノズル31の代わりに保持手段3に取り付けられた一対の針部479c,479cによって形成されたものである。したがって、図12(a)に示すように、一対の孔512,512の中間位置P3が、保持手段3の停止位置Pを示す。したがって、ズレ検出部477eは、一対の孔512,512の中間位置P3とポケット51aの中心位置P1とを比較することによって、図12(b)及び(c)に示すように、ポケット51aのX方向及びY方向における位置ズレ量を検出することができる。
ズレ検出部477eは、第1の実施形態と同様に、複数のポケット51a〜51eについて位置ズレ量を取得し、補正量算出部477gは、取得した複数の位置ズレ量から、最大値及び最小値を選定し、それらの中間値を算出し、この中間値からズレ補正量を決定する。そして、補正制御部においてズレ補正が行われる。
以上述べたように、第2の実施形態では、一対の針部479c,479cを用いて、ポケット51の長手方向両端側の繋ぎ領域52に一対の孔512,512を空ける。キャリアテープ50の種類によっては、ポケット51の底面510に負圧供給用の孔部が貫通して設けられているものがある。負圧の供給によって、収容された電子部品Dの位置固定をするものである。ポケット51の底面510に孔を形成した場合、負圧供給用孔部と重なってしまい、孔が保持手段の停止位置Pを示すマークとして作用しない場合もある。このような種類のキャリアテープ50において、ポケット51の繋ぎ領域52に孔を形成することによって、負圧供給用孔部によって阻害されることなく位置ズレ検出を行うことができる。
[3.その他の実施形態]
(1)以上のように本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。この新規な実施形態は、そのほかの様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。そして、この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
(2)例えば、上述の実施形態では、一つのターンテーブル21に各種の工程処理機構41〜49を配置する場合を例に挙げたが、搬送機構としては、直線搬送方式であってもよく、また複数のターンテーブル21で一の搬送経路を構成するようにしてもよい。また、保持手段3として、真空の発生及び破壊により電子部品を吸着及び離脱させる吸着ノズル31に代えて、静電吸着方式、ベルヌーイチャック方式、又は電子部品Dを機械的に挟持するチャック機構を配してもよい。また、各種の工程処理機構41〜49は、上記した種類に限られず、各種の工程処理機構と置き換えることが可能であり、また配置順序も適宜変更可能である。
(3)例えば、上述の実施形態では、位置補正動作において保持手段3から吸着ノズル31を取り外し、代わりにピン部材479を取り付けていたが、吸着ノズルに着脱可能に取り付ける構成としても良い。例えば、ピン部材479の基端部を、吸着ノズルの外周に嵌め込むことができるよう中空の筒状に形成することで、吸着ノズルを取り外さずに位置補正動作を行うことができる。
(4)第1の実施形態では、先端が鋭利な錐体の針部でキャリアテープ50のポケット51の底面510に孔を形成したが、第2の実施形態で用いた平刀状の針部を用いても良い。同様に、第2の実施形態では、平刀状の針部でポケット51の繋ぎ領域52に孔を形成したが、第1実施形態で用いた錐体の針部を用いても良い。
(5)上述の実施形態では、保持手段の停止位置Pを示すマークとして、輪郭が明瞭であり孔を用いたが、画像処理の際に他の部分と区別できるものであれば、適宜マークとして用いることができる。例えば、吸着ノズル自体を用いてキャリアテープ50に圧痕を付し、この圧痕をマークとして用いても良い。あるいは、インクを内蔵したスタンプを保持手段に取り付け、キャリアテープ50に着色されたマークを付しても良い。
(6)また、カメラ474と停止位置Pとの位置関係が精度よく固定されている場合には、吸着ノズル31がテーピングユニット47の停止位置Pに到達したときの位置を予め主記憶装置に記憶させておいたり、この位置からキャリアテープ50の長手方向への延長線上にカメラ474を配置するように位置調整を行うことで、孔等のマーク付与処理を省くこともできる。上述の実施形態では、特に、スプロケット472の間隔のバラつき補正を行っているため、カメラ位置を停止位置Pとの位置調整に要する時間も軽減することができる。
1 電子部品搬送装置
21 ターンテーブル
22 ダイレクトドライブモータ
3 保持手段
31 吸着ノズル
32 支持部
33 駆動部
34 操作ロッド
41 パーツフィーダ
42 マーキングユニット
43 外観検査ユニット
44 テストコンタクトユニット
45 分類ソートユニット
46 姿勢補正ユニット
47 テーピングユニット
50 キャリアテープ
51,51a,51b,51c,51d,51e ポケット
52 繋ぎ領域
471 ガイドレール
472 スプロケット
473 駆動モータ
474 カメラ
475 スクリューアジャスタ
476 圧縮バネ
477 制御部
477a テープ送り制御部
477b 昇降制御部
477c カメラ制御部
477d 画像処理部
477e ズレ検出部
477f 表示部
477g 補正量算出部
477h 補正制御部
477i 入力装置
479 ピン部材
479a 基端部
479b 針部
479c 一対の針部
510 底面
511 孔
512 一対の孔
D 電子部品
C 撮影ポイント
G 位置ズレ
P 停止位置
P1 ポケットの中心位置
P2 孔の中心位置
P3 一対の孔の中間位置
Tp ポケット画像

本発明に係る電子部品搬送装置は、電子部品を搬送しながら工程処理を行う電子部品搬送装置であって、前記電子部品の搬送経路と、前記電子部品を保持して前記搬送経路に沿って間欠移動する保持手段と、前記搬送経路における前記保持手段の停止位置に配され、前記保持手段で保持された前記電子部品を、長手方向に複数のポケットを並べたキャリアテープに収容して移送路上を移送するテーピングユニットと、を有し、前記テーピングユニットは、前記キャリアテープのポケット位置を検出するポケット位置検出手段と、前記ポケット位置検出手段による検出結果に基づいて、前記ポケット位置の前記停止位置に対する位置ズレ量を検出するズレ検出手段と、前記ズレ検出手段で検出された位置ズレ量に基づいて前記キャリアテープの位置ズレを補正する補正手段と、前記ポケットに対する前記保持手段の停止位置を示すマークを前記キャリアテープに付与するマーク付与手段と、を備えるものであって、前記マーク付与手段は、前記保持手段に取り付けられるピン部材を備え、前記保持手段の停止位置を示すマークは、前記ピン部材によって前記キャリアテープに空けられた孔である
前記補正手段は、複数のポケットについて検出された位置ズレ量の最大値及及び最小値の中間値に基づいて前記キャリアテープの位置ズレを補正してもよい

Claims (22)

  1. 電子部品を搬送しながら工程処理を行う電子部品搬送装置であって、
    前記電子部品の搬送経路と、
    前記電子部品を保持して前記搬送経路に沿って間欠移動する保持手段と、
    前記搬送経路における前記保持手段の停止位置に配され、前記保持手段で保持された前記電子部品を、長手方向に複数のポケットを並べたキャリアテープに収容して移送路上を移送するテーピングユニットと、を有し、
    前記テーピングユニットは、
    前記キャリアテープのポケット位置を検出するポケット位置検出手段と、
    前記ポケット位置検出手段による検出結果に基づいて、前記ポケット位置の前記停止位置に対する位置ズレ量を検出するズレ検出手段と、
    複数のポケットについて検出された位置ズレ量の最大値及及び最小値の中間値に基づいて前記キャリアテープの位置ズレを補正する補正手段と、を備えることを特徴とする電子部品搬送装置。
  2. 前記テーピングユニットは、
    前記ポケットに対する前記保持手段の停止位置を示すマークを前記キャリアテープに付与するマーク付与手段を、更に備えることを特徴とする請求項1記載の電子部品搬送装置。
  3. 前記マーク付与手段は、前記保持手段に取り付けられるピン部材を備え、
    前記保持手段の停止位置を示すマークは、前記ピン部材によって前記キャリアテープに空けられた孔であることを特徴とする請求項2記載の電子部品搬送装置。
  4. 前記保持手段の停止位置を示すマークは、前記キャリアテープのポケットの底面に付与されることを特徴とする請求項2又は3記載の電子部品搬送装置。
  5. 前記保持手段の停止位置を示すマークは、前記キャリアテープの各ポケットを繋ぐ繋ぎ領域に付与されることを特徴とする請求項2又は3記載の電子部品搬送装置。
  6. 前記ピン部材は、前記キャリアテープのポケットの長手方向両端側の繋ぎ領域に一対の孔を空けるように離間して配置された一対の針を備えることを特徴とする請求項5記載の電子部品搬送装置。
  7. 前記ポケット位置検出手段は、前記ポケットの中心位置を検出し、
    前記ズレ検出手段は、前記ポケットの中心位置の前記保持手段の停止位置を示すマークに対する位置ズレ量を検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子部品搬送装置。
  8. 前記ポケット位置検出手段は、前記ポケットの中心位置を検出し、
    前記ズレ検出手段は、前記ポケットの中心位置の、前記一対の孔の中間位置に対する位置ズレ量を検出することを特徴とする請求項6記載の電子部品搬送装置。
  9. 前記テーピングユニットは、
    前記キャリアテープに係合して当該キャリアテープを移送する複数のピンが設けられたスプロケットと、
    前記スプロケットを回転させる駆動手段と、
    前記スプロケットの各ピン間隔の距離の違いに応じて前記スプロケットの回転量を増減させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、を更に有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子部品搬送装置。
  10. 前記補正手段は、
    前記キャリアテープを移送するスプロケットと、
    前記スプロケットを、前記キャリアテープの長手方向における位置ズレに対応する量だけ回転させる駆動手段と、を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子部品搬送装置。
  11. 前記補正手段は、
    前記キャリアテープを移送するスプロケットと、
    前記スプロケットを、前記キャリアテープの幅方向における位置ズレに対応する量だけ移動させるマイクロメータを備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子部品搬送装置。
  12. 電子部品を保持して搬送経路に沿って間欠移動する保持手段の停止位置に配され、前記保持手段で保持された前記電子部品を、長手方向に複数のポケットを並べたキャリアテープに収容して移送路上を移送するテーピングユニットであって、
    前記キャリアテープのポケット位置を検出するポケット位置検出手段と、
    前記ポケット位置検出手段による検出結果に基づいて、前記ポケット位置の前記停止位置に対する位置ズレ量を検出するズレ検出手段と、
    複数のポケットについて検出された位置ズレ量の最大値及及び最小値の中間値に基づいて前記キャリアテープの位置ズレを補正する補正手段と、を備えることを特徴とするテーピングユニット。
  13. 前記ポケットに対する前記保持手段の停止位置を示すマークを付与するマーク付与手段を、更に備えることを特徴とする請求項12記載のテーピングユニット。
  14. 前記マーク付与手段は、前記保持手段に取り付けられたピン部材を備え、
    前記保持手段の停止位置を示すマークは、前記ピン部材によって前記キャリアテープに空けられた孔であることを特徴とする請求項13記載のテーピングユニット。
  15. 前記保持手段の停止位置を示すマークは、前記キャリアテープのポケットの底面に付与されることを特徴とする請求項13又は14記載のテーピングユニット。
  16. 前記保持手段の停止位置を示すマークは、前記キャリアテープの各ポケットを繋ぐ繋ぎ領域に付与されることを特徴とする請求項13又は14記載のテーピングユニット。
  17. 前記ピン部材は、前記キャリアテープのポケットの長手方向両端側の繋ぎ領域に一対の孔を空けるように離間して配置された一対の針を備えることを特徴とする請求項16記載のテーピングユニット。
  18. 前記ポケット位置検出手段は、前記ポケットの中心位置を検出し、
    前記ズレ検出手段は、前記ポケットの中心位置の前記保持手段の停止位置を示すマークに対する位置ズレ量を検出することを特徴とする請求項12〜16のいずれか一項に記載のテーピングユニット。
  19. 前記ポケット位置検出手段は、前記ポケットの中心位置を検出し、
    前記ズレ検出手段は、前記ポケットの中心位置の、前記一対の孔の中間位置に対する位置ズレ量を検出することを特徴とする請求項17記載のテーピングユニット。
  20. 前記キャリアテープに係合して当該キャリアテープを移送する複数のピンが設けられたスプロケットと、
    前記スプロケットを回転させる駆動手段と、
    前記スプロケットの各ピン間隔の距離の違いに応じて前記スプロケットの回転量を増減させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、を更に有することを特徴とする請求項12〜19のいずれか一項に記載のテーピングユニット。
  21. 前記補正手段は、
    前記キャリアテープを移送するスプロケットと、
    前記スプロケットを、前記キャリアテープの長手方向における位置ズレに対応する量だけ回転させる駆動手段と、を有することを特徴とする請求項12〜20のいずれか一項に記載のテーピングユニット。
  22. 前記補正手段は、
    前記キャリアテープを移送するスプロケットと、
    前記スプロケットを、前記キャリアテープの幅方向における位置ズレに対応する量だけ移動させるマイクロメータを備えることを特徴とする請求項12〜20のいずれか一項に記載のテーピングユニット。

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