JPWO2014064813A1 - Ledランプ、そのledランプを含む照明装置、及び、ledランプの電流制御方法 - Google Patents

Ledランプ、そのledランプを含む照明装置、及び、ledランプの電流制御方法 Download PDF

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Abstract

本発明の一実施形態に係るLEDランプ20は、一対の入力端子部20a,20cと、整流回路部22と、LED発光部24とを含み、一対の入力端子部20a,20cのいずれか一方の入力端子部から整流回路部22を通過して他方の入力端子部へ流れる交流電流を流すための可変インダクタンス部L50,L60と、LED発光部24に流れる直流電流の大きさを検出する電流検出部31と、電流検出部31により検出された直流電流の大きさに応じて可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス値を可変するためのインダクタンス可変制御部32とを有する。

Description

本発明は、市場に流通している定電力制御型のインバータ式の点灯装置の蛍光ランプに替えて装着しても、LED発光部に流れる電流の大きさを所定の範囲に安定化することができるLEDランプ、そのLEDランプを含む照明装置、及び、LEDランプの電流制御方法に関するものである。
従来、一般に使用されている蛍光ランプ(通常、蛍光灯と称する)の代表的な点灯装置として、磁気式安定器と称されるグロースタータ式、ラピッドスタート式、又は電子式安定器と称されるインバータ式などの各種蛍光ランプの点灯装置が存在する。
近年、特に急速に普及が進んでいる上記インバータ式の蛍光ランプ点灯装置は、交流電流を直流電流に変換した後、トランジスタ、コンデンサ、チョ−クコイルなどで構成されるインバータ回路により共振周波数付近の高い周波数(20kHz〜100kHz)の高電圧を発生させる装置である。
その高電圧により蛍光ランプが点灯し、点灯後は蛍光ランプ内に流れる電流により低電圧で安定して蛍光ランプを点灯させるというものである。
これは、チョークコイルを用いた従来のグロースタータ式やラピッドスタート式など磁気式安定器に比べて、省電力、高効率、50Hz/60Hz兼用、低騒音、ちらつきが感じられない等のすぐれた特長を有している。
以下に図面を参照して説明する。
図15(a)は、グロースタータ式の安定器の一例を示す図であり、図15(b)は、ラピッドスタート式の安定器の一例を示す図であり、図15(c)は、インバータ式の安定器の一例を示す図である。
図15(a)で示したグロースタータ式の安定器は、点灯管(グロースタータG)を用いた始動装置により蛍光ランプの電極(フィラメントとも称する、以下同じ)を予熱し、スイッチを入れてから数秒で点灯が可能である方式で、最も普及しているタイプである。
また、図15(b)で示したラピッドスタート式の安定器は、ラピッドスタート形のランプと組み合わせて使う安定器で、スイッチを入れると予熱と同時に即時に点灯するタイプである。
一方、図15(c)で示したインバータ式点灯装置の安定器は、AC入力電圧85〜450V内の交流電流を直流電流に変換した後、集積回路によりLEDランプを上記のような高い周波数で駆動して点灯させるものである(例えば、特許文献1の第4頁及び図2を参照)。
この場合、LEDランプに流す電流を平滑化するため、LEDランプと直列にチョークコイルLが挿入されているが、通常はLEDランプと並列に電解コンデンサ(図示せず)が挿入される。
また、図16は、直列ラピッド式安定器に対して、2本の蛍光ランプを直列に接続した一例を示す図である。
2本の蛍光ランプを直列に接続して、1個の安定器で点灯するもので、1灯用の安定器を2個使ったものや、フリッカレス安定器よりも構成が簡素で経済的である。
電源が入力されると、蛍光ランプAと蛍光ランプBのそれぞれの電極が予熱されるとともに、始動用コンデンサが高インピーダンスのため、二次側の電圧が正常放電には移行せず微放電状態となる。この微放電電流による始動コンデンサの両端の降下電圧が蛍光ランプBに加わり、蛍光ランプBの放電を開始する。
両蛍光ランプに放電が生じると、高インピーダンスの始動用コンデンサは実質上不動作状態となり、両蛍光ランプに正常な放電が起こり、点灯状態が維持される。
このように直列接続でありながら、1灯ずつ放電させるため、2灯直列の蛍光ランプを比較的低い二次側の電圧で点灯させることができるが、節電のため片方の蛍光ランプを外したり、片方の蛍光ランプが切れたりした時には両方とも点灯しないという欠点もある。
ところで、上述したインバータ式点灯装置の安定器(以下、インバータ式安定器又は電子式安定器とも称する)としては、LEDランプに限らず従来の蛍光ランプにも応用され、蛍光ランプに流れる電流の大きさが一定となるように制御する定電流制御型や、蛍光ランプに供給される電力の大きさが一定となるように制御する定電力制御型のものが広く知られている(例えば、特許文献2及び3を参照)。
特開2010−34012号公報 特開2010−218961号公報 特開2002−15886号公報
近年、省電力対応やランプの長寿命化などの理由により、従来の蛍光ランプに替えてLEDランプを前述したような各種方式の安定器に装着して使用するケースも多く見られるようになってきている。
その場合、LEDランプの一対の入力端子部に入力される交流電流のピーク値や周波数が、装着される点灯装置の安定器の方式により大きく異なるため、それぞれの安定器に対応したLEDランプを使用する必要があった。
例えば、蛍光ランプの点灯装置がグロースタータ式やラピッドスタート式であれば、電源側入力のAC100V〜240V(50Hz/60Hz)に対応して、安定器の出力(2次側出力)は、約AC200Vで制御されるものの、周波数を高周波数化するような制御はなされていないため、その周波数は電源側入力の周波数と同一であった。
そのため、LEDランプ内においては、電源側入力の周波数と一致する交流電流を使用できるように、内部の整流回路で直流電流に整流した後、所望の照度が得られるようにLEDランプのLED発光部の回路構成(複数のLEDが接続される回路の構成、以下同じ)を固定して、各LEDに流れる電流の大きさが所定の範囲内に収まるようにしていた。
したがって、従来は蛍光ランプの点灯装置の安定器がグロースタータ式、ラピッドスタート式の場合には蛍光ランプ用のランプソケットに適合できる専用のLEDランプを用いれば内蔵する各LEDを点灯させることができていた。
一方、前述したように、蛍光ランプの点灯装置がインバータ式であれば、電源側入力がAC100V〜240V(50Hz/60Hz)であっても、安定器の出力(2次側出力)は約AC280V(無負荷時)の定電圧に制御され、周波数も20kHz〜100kHzの範囲に入るよう定電流制御又は定電力制御されているため、所望の照度が得られるようにLEDランプのLED発光部の回路構成を固定して、各LEDに流れる電流の大きさが所定の範囲内に収まるようにしていた。
そのため、上記蛍光ランプの点灯装置の安定器がインバータ式である場合には、そのインバータ式の安定器を介さず(駆動動作させることなく)、LEDランプに内蔵されるAC/DCコンバータ(整流回路)に電源側の電力を直接的に供給できるように、点灯装置側の回路変更工事を伴ったり、直結に必要な変換アダプタを適用したりするなど、点灯装置側やLEDランプ側において相応の処置が必要とされていた。
また、LEDランプをインバータ式で点灯させる場合には、インバータ式の安定器を内蔵する点灯装置とそれ専用のLEDランプをセットで付け替えることが必要とされていた。
以上のように、点灯装置の方式に応じてLEDランプを取捨選択(適合性の確認)しなければならない点、又は点灯装置側での回路工事や直結作業などの付加作業が必要とされる点など、ユーザーサイドからすれば、導入工事のための現状把握調査、工期調整などの煩雑さやそれに伴う導入コスト増を生じる原因にもなっていた。
すなわち、それらが家庭や職場における従来の蛍光ランプ点灯装置にLEDランプを採用することへの障害となっていた。
その結果、従前の蛍光ランプがそのまま使い続けられるため、省電力やランプの長寿命化に大きく貢献できるLEDランプが市場に普及することの大きな阻害要因となっていた。
また、定電力制御型のインバータ式安定器にLEDランプを装着した場合、例えば、LEDランプのLED発光部に流れる電流値を制限する負荷インピーダンスの値が蛍光ランプのそれと比較して小さいことに起因して、インバータ式安定器の出力電圧が小さくなり、出力電流が大きくなってしまう。その結果、LEDランプに流れる電流の大きさが所定の範囲より大きくなって適切な光量が得られないことがあった。
また、様々な定格電力の蛍光ランプを駆動するために、様々な出力電力設定のインバータ式安定器が存在し、これらのインバータ式安定器の種類によって、LEDランプに流れる電流の大きさが所定の範囲内に安定せず、適切な光量が得られないことがあった。詳説すれば、LEDランプの負荷インピーダンスの大きさに略比例するようにインバータ式安定器の出力電圧が固定される一方、出力電流は、その出力電圧の大きさに応じて変動してしまう。その結果、LEDランプに流れる電流の大きさが所定の範囲を超えて変動してしまい、適切な光量が得られないことがあった。
そこで、本発明は、蛍光ランプ用点灯装置の安定器が定電力制御型のインバータ式であっても、従前に装着されていた蛍光ランプ(LEDランプでもよい)と交換すれば、LED発光部に流れる電流の大きさを所定の範囲に安定化することができるLEDランプ、そのLEDランプを含む照明装置、及び、LEDランプの電流制御方法を提供することを目的とする。
本発明のLEDランプは、一対の入力端子部と、外部からその一対の入力端子部に入力される交流電流を直流電流に整流する整流回路部と、整流回路部から出力される直流電流の通電により発光するLED発光部と、を含むLEDランプであって、一対の入力端子部と整流回路部との間の回路において、一対の入力端子部のいずれか一方の入力端子部から整流回路部を通過して他方の入力端子部へ流れる交流電流を流すための可変インダクタンス部と、整流回路部とLED発光部との間の回路において、LED発光部に流れる直流電流の大きさを検出する電流検出部と、電流検出部により検出された直流電流の大きさに応じて可変インダクタンス部のインダクタンス値を可変するためのインダクタンス可変制御部と、を有することを特徴とする。
このLEDランプによれば、蛍光ランプ用点灯装置の安定器が定電力制御型のインバータ式安定器であっても、従前に装着されていた蛍光ランプ(LEDランプでもよい)と交換すれば、インダクタンス可変制御部によって、電流検出部によって検出された電流の大きさに応じて、可変インダクタンス部のインダクタンス値が可変され、その値に応じて出力電圧が略比例するように固定される。その結果、LED発光部に流れる電流の大きさを所定の範囲に安定化することができる。
例えば、LED発光部を流れる電流の大きさが所定の範囲より小さい場合には、可変インダクタンス部のインダクタンス値を小さくすることにより、定電力制御型のインバータ式安定器の出力電圧が小さくなり、出力電流が大きくなることを利用して、LED発光部を流れる電流の大きさを所定の範囲に安定化することができる。一方、LED発光部を流れる電流の大きさが所定の範囲より大きい場合には、可変インダクタンス部のインダクタンス値を大きくすることにより、定電力制御型のインバータ式安定器の出力電圧が大きくなり、出力電流が小さくなることを利用して、LED発光部を流れる電流の大きさを所定の範囲に安定化することができる。すなわち、定電力制御型のインバータ式安定器におけるLEDランプ側へ定電力を供給しようとする制御方式の特性を利用して、所望の効果が得られるものである。
また、上記したLEDランプは、前記構成に加え、一対の入力端子部と整流回路部との間の回路において、一対の入力端子部のいずれか一方の入力端子部から整流回路部を通過して他方の入力端子部へ流れる交流電流を流すための閾値素子が設けられ、その閾値素子は、一対の入力端子部に外部から所定の閾値を超える交流電流が入力されてから所定の時間を経過した後にその両端が短絡され、インダクタンス可変制御部は、閾値素子の両端が短絡された後に検出された直流電流の大きさに応じて可変インダクタンス部のインダクタンス値を可変してもよい。
例えば、定電力制御型のインバータ式安定器の種類によっては、出力開始時に、蛍光ランプの状態把握(例えば、負荷側に蛍光ランプが装着されているか否かのチェック)のため、あらかじめ出力電圧を定格値よりも低めに設定し、適切な光量の得られないわずかな電流を流してそのときの出力電流の大きさを監視した後に出力電圧を所定の範囲まで上げてから定電力制御を行うものがある。
しかしながら、この構成によれば、一対の入力端子部に外部から所定の閾値を超える交流電流が入力されてから所定時間経過後に閾値素子の両端が短絡され、閾値素子の両端短絡後のLED発光部に流れる直流電流の大きさに応じて可変インダクタンス部のインダクタンス値が可変されるので、この種のインバータ式安定器であっても、検出すべきLED発光部を流れる電流(通常の点灯状態での電流)のみを検出し、誤った制御をすることがない。
また、上記したLEDランプは、前記構成に加え、一対の入力端子部と整流回路部との間の回路において、一対の入力端子部のいずれか一方の入力端子部から整流回路部を通過して他方の入力端子部へ流れる交流電流を遮断できる回路遮断部が設けられ、その回路遮断部は、電流検出部により検出された直流電流の大きさが所定の上限値を上回った場合または所定の下限値を下回った場合に、交流電流を遮断してもよい。
この構成によれば、例えば、安定器側において経年変化や何らかの異常が生じ、LEDランプに過電流が流れても、安全サイドで、外部から一対の入力端子部に入力された交流電流が整流回路部へ流れることを遮断することができる。また、反対に、LEDランプの安定器への装着状態や電気的な接続不良などの何らかの異常により、検出された直流電流の大きさが非常に小さい場合にも、安全サイドで、外部から一対の入力端子部に入力される交流電流が整流回路部へ流れることを遮断することができる。
また、上記したLEDランプは、前記構成に加え、整流回路部と前記LED発光部との間の回路において、LED発光部に流す電流をデューティ比に基づいてPWM制御できるPWM制御部が設けられ、そのPWM制御部は、一対の入力端子部に入力される外部の交流電流の周波数に応じて、LED発光部に流れる電流のPWM制御を行う場合と、LED発光部に流れる電流のPWM制御を行わない場合と、に切り替えられ、PWM制御部がPWM制御を行わない場合において、電流検出部はLED発光部に流れる直流電流の大きさを検出し、その直流電流の大きさに応じて、インダクタンス可変制御部は可変インダクタンス部のインダクタンス値を可変してもよい。
この構成によれば、蛍光ランプ用点灯装置の安定器がグロースタータ式、ラピッドスタート式又はインバータ式のいずれの点灯方式であっても、従前に装着されていた蛍光ランプ(LEDランプでもよい)と交換すれば、パルス駆動によるPWM制御により点灯可能な照明用として点灯させることができる。また、インバータ式安定器に装着された場合、すなわち、PWM制御部がPWM制御を行わない場合には、この構成により、LED発光部を流れる電流の大きさを所定の範囲に安定化することができる。
言い換えると、蛍光ランプ用点灯装置の安定器がグロースタータ式又はラピッドスタート式のように、一対の入力端子部から入力される交流電流の周波数が商用周波数50Hz/60Hzのように低い場合であれば、LEDランプが有するPWM制御部がLED発光部に流れる電流の安定化に作用している。一方、同安定器がインバータ式のように一対の入力端子部から入力される交流電流の周波数が20kHz〜100kHzのように高い場合には、LED発光部に流れる直流電流の大きさに応じて可変インダクタンス部のインダクタンス値が可変されてLED発光部に流れる電流の安定化に作用している。
また、上記したLEDランプによれば、前記構成に加え、PWM制御部は、一対の入力端子部に入力される外部の交流電流の周波数が所定の周波数よりも低い場合には、所定の周波数よりも高い周波数のパルス駆動によりLED発光部に流れる電流のPWM制御を行い、一対の入力端子部に入力される外部の交流電流の周波数が所定の周波数よりも高い場合には、LED発光部に流れる電流のPWM制御を行わない形態であってもよい。
この構成により、蛍光ランプ用点灯装置の安定器がグロースタータ式、ラピッドスタート式又はインバータ式のいずれの点灯方式であっても、従前に装着されていた蛍光ランプ(LEDランプでもよい)と交換すれば、所定の周波数よりも高い周波数でパルス駆動して点灯可能な照明用として点灯させることができる。
そのため、点灯装置の方式に応じてLEDランプを取捨選択(適合性の確認)しなければならない点、又は点灯装置側での回路工事や直結作業などの付加作業が必要とされる点など、ユーザーサイドからすれば、導入工事のための現状把握調査、工期調整などの煩雑さやそれに伴い導入コストを生じるなどの事情が容易に解消される。
その結果、LEDランプを家庭や職場における従来の蛍光ランプ点灯装置(LED点灯装置でもよい)にLEDランプを採用することへの障害がなくなる。
そして、省電力やランプの長寿命化に大きく貢献できるLEDランプを市場に普及させることができる。
例えば、蛍光ランプ用点灯装置の安定器がグロースタータ式又はラピッドスタート式の場合であれば、一対の入力端子部から入力される交流電流の周波数は、商用周波数の50Hz/60Hzである。
したがって、PWM制御部は、LED発光部を流れる電流を少なくとも所定の周波数(例えば、5kHz)よりも高い周波数の駆動パルスによりPWM制御するため、LED発光部を流れる電流を高速でオン/オフを繰り返し、ちらつきを生じない安定した実効値(RMS値)を得ることができる。
一方、蛍光ランプ用点灯装置の安定器がインバータ式の場合であれば、一対の入力端子部から入力される交流電流は高い周波数の20kHz〜100kHzであるため、PWM制御部はPWM制御を行わず、整流回路部により整流されたそのままの周波数(全波整流の場合であれば、直流に重畳するリップル電圧波形分は2倍の周波数)が用いられるため、LED発光部を流れる電流は、外部のインバータ式の安定器の制御(例えば、PWM制御)により、ちらつきを生じない安定した実効値(RMS値)を得ることができる。
したがって、外部とLEDランプの内部において同種の制御方式が重畳することが確実に防止され、LED発光部を流れる電流の大きさが安定しないなどの不調が発生することの原因が解消される。
また、上記したLEDランプによれば、前記構成に加え、LED発光部のカソード側端子と整流回路部のグランド側出力端子との間にバイパス回路部が設けられ、バイパス回路部は、スイッチング素子と、そのスイッチング素子の駆動電圧を出力するハイパスフィルタ回路と、を含み、スイッチング素子は、一対の入力端子部に入力される交流電流が所定の周波数よりも低い周波数である場合は、LED発光部のカソード側端子から整流回路部のグランド側出力端子へ電流を流さず、一対の入力端子部に入力される交流電流が所定の周波数よりも高い周波数である場合は、LED発光部のカソード側端子から整流回路部のグランド側出力端子へ電流を流す形態であってもよい。
この構成により、バイパス回路部が、整流回路部の入力端子から入力される交流電流が所定の周波数よりも高い場合に、LED発光部を流れる電流をPWM制御するためのPWM制御部のスイッチング素子をバイパス(迂回)させることにより、LEDランプ内蔵のPWM制御部がPWM制御しないようにできる。
また、上記したLEDランプによれば、前記構成に加え、バイパス回路部のスイッチング素子は、ゲート端子に入力されるゲート電圧に応じて、ドレイン端子とソース端子との間の電流の流れを制御するNチャンネルMOS型FETであって、ドレイン端子はLED発光部のカソード側端子に接続され、ソース端子は整流回路部のグランド側出力端子に接続され、ゲート端子は、ハイパスフィルタ回路を介して整流回路部の入力端子のいずれか一方に接続され、ハイパスフィルタ回路は、一対の入力端子部に入力される交流電流が所定の周波数よりも高い場合には、ドレイン端子からソース端子へ電流を流すように駆動させるゲート電圧をゲート端子に出力し、一対の入力端子部に入力される交流電流が所定の周波数よりも低い場合には、ドレイン端子からソース端子へ電流を流さないように駆動させるゲート電圧をゲート端子に出力する形態であってもよい。
この構成により、NチャンネルMOS型FETがバイパス回路のスイッチング素子として機能するので、十分な余裕をもってLED発光部に電流を流すことが可能となり、PWM制御部へ電流が流れ込むことを阻止できる。
すなわち、整流回路部の入力端子から入力される交流電流が所定の周波数よりも高い場合に、PWM制御部がバイパス(迂回)されるため、LED発光部を流れる電流はPWM制御部へ電流が流れ込まず、PWM制御部はPWM制御を行わないようにできる。
また、上記したLEDランプによれば、前記構成に加え、ハイパスフィルタ回路は、第1のコンデンサと、一端子が第1のコンデンサの一端子に接続されて、第1のコンデンサに直列に接続される第1の抵抗と、第1の抵抗の他端子からゲート端子へ順方向に接続される第1のダイオードと、ソース端子とゲート端子との間に接続される第2のコンデンサと、ソース端子とゲート端子との間に接続される第2の抵抗と、ソース端子からゲート端子へ順方向に接続されるツェナーダイオードと、ソース端子から第1の抵抗の他端子へ順方向に接続される第2のダイオードと、を含み、第1のコンデンサの他端子は、整流回路部の入力端子のいずれか一方に接続される形態であってもよい。
この構成により、所定の周波数よりも高い周波数の電流のみを次段へ通過させることのできるフィルタ機能が作用し、周波数に応じてバイパス回路のスイッチング素子を確実にON/OFF動作させることができる。
その結果、整流回路部の入力端子から入力される交流電流が所定の周波数よりも高い場合にのみ、後段へ電流が流れるため、確実にスイッチング素子であるNチャンネルMOS型FETをON状態にすることができ、LED発光部を流れる電流をPWM制御しないようにできる。
また、上記したLEDランプによれば、前記構成に加え、所定の周波数は、65Hzよりも大きく、20kHzよりも小さい周波数であってもよい。
この構成により、電源周波数の精度を含めたばらつきを考慮しても、安定器の方式がグロースタータ式又はラピッドスタート式の場合における周波数(60±1Hz)と、市場に流通するインバータ式の場合における周波数(20〜100kHz)とを明確に峻別できるため、その峻別結果に応じてパルス駆動によるPWM制御をする場合としない場合とを切り替え、高い周波数でパルス駆動して点灯可能な照明用として点灯させることができる。
特に、峻別する所定の周波数を20kHzよりも小さい可聴域(ヒトが音として感じることのできる周波数帯)の範囲に属する周波数としたことにより、それよりも高い周波数帯域における周波数のパルス駆動によりPWM制御をするため、耳障りな騒音として感じることも軽減される。
また、本発明の照明装置は、上記いずれかの構成を有するLEDランプを含むことを特徴とする。
この照明装置によれば、上記したLEDランプを含むので、蛍光ランプ用点灯装置の安定器が定電力制御型のインバータ式安定器であっても、従前に装着されていた蛍光ランプ(LEDランプでもよい)と交換するだけで、LED発光部に流れる電流の大きさを所定の範囲に安定化することができる。
また、照明装置側に新たにLED発光部を調光するための安定器を設ける必要がなく、外部の交流電流を一対の入力端子部に供給するだけで照明としての点灯が可能となる。
また、照明装置自体に安定器が搭載されてないため、照明装置の構成が簡素化され、点灯装置の方式に応じてLEDランプを取捨選択(適合性の確認)しなければならない点、又は点灯装置側での回路工事や直結作業などの付加作業が必要とされる点など、ユーザーサイドからすれば、導入工事のための現状把握調査、工期調整などの煩雑さやそれに伴い導入コストを生じるなどの事情が容易に解消される。
また、本発明のLEDランプの電流制御方法は、一対の入力端子部と、外部から一対の入力端子部に入力される交流電流を直流電流に整流する整流回路部と、整流回路部から出力される直流電流の通電により発光するLED発光部と、を含むLEDランプの電流制御方法であって、一対の入力端子部と整流回路部との間の回路において、一対の入力端子部のいずれか一方の入力端子部から可変インダクタンス部を介して整流回路部を通過させて他方の入力端子部へ交流電流を流す段階と、整流回路部とLED発光部との間の回路において、LED発光部に流れる直流電流の大きさを検出する段階と、検出された直流電流の大きさに応じて可変インダクタンス部のインダクタンス値を可変する段階と、を含み、LED発光部に流れる直流電流の大きさを所定の範囲内となるように制御することを特徴とする。
このLEDランプの電流制御方法によれば、蛍光ランプ用点灯装置の安定器が定電力制御型のインバータ式安定器であっても、従前に装着されていた蛍光ランプ(LEDランプでもよい)と交換すれば、電流検出部によって検出された電流の大きさに応じて、可変インダクタンス部のインダクタンス値が可変され、その値に応じて出力電圧が略比例するように固定される。その結果、LED発光部に流れる電流の大きさを所定の範囲に安定化することができる。
本発明のLEDランプ、そのLEDランプを含む照明装置、及び、LEDランプの電流制御方法によれば、蛍光ランプ用点灯装置の安定器が定電力制御型のインバータ式であっても、従前に装着されていた蛍光ランプ(LEDランプでもよい)と交換すれば、LED発光部に流れる電流の大きさを所定の範囲に安定化することができる。
図1は、本発明の実施の形態における照明装置の回路全体を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態におけるLEDランプの回路図である。 図3は、集積回路IC1の内部を示すブロック図である。 図4は、可変インダクタンス部を示す回路図である。 図5は、可変インダクタンス部の可変制御パターンを示す図である。 図6は、検出電流に対するインダクタンス値の可変領域と回路遮断領域を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態におけるLEDランプの電流制御方法を示すフローチャートである。 図8(a)及び(b)は、それぞれ、定電力制御型インバータ式安定器で点灯させた場合におけるLEDランプのインダクタンス値100μH時の入力電圧波形とLED発光部を流れる電流波形であり、図8(c)及び(d)は、それぞれ、定電力制御型インバータ式安定器で点灯させた場合におけるLEDランプのインダクタンス値400μH時の入力電圧波形とLED発光部を流れる電流波形である。 図9(a)及び(b)は、それぞれ、定電力制御型インバータ式安定器で点灯させた場合におけるLEDランプのインダクタンス値100μH時の入力電圧波形とLED発光部を流れる電流波形であり、図9(c)及び(d)は、それぞれ、定電力制御型インバータ式安定器で点灯させた場合におけるLEDランプのインダクタンス値400μH時の入力電圧波形とLED発光部を流れる電流波形である。 図10(a)は、入力電圧Vinの波形であり、図10(b)は、スイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1の波形であり、図10(c)は、集積回路IC1の電流センサ端子電圧Vcsの波形であり、図10(d)は、スイッチング素子Q2のゲート端子の電圧Vg2の波形であり、図10(e)は、LED発光部24を流れる電流iの波形である。 図11(a)は、入力電圧Vinの波形であり、図11(b)は、スイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1の波形であり、図11(c)は、集積回路IC1の電流センサ端子の電圧Vcsの波形であり、図11(d)は、スイッチング素子Q2のゲート端子の電圧Vg2の波形であり、図11(e)は、LED発光部24を流れる電流iの波形である。 図12(a)は、入力電圧Vinの波形であり、図12(b)は、スイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1の波形であり、図12(c)は、集積回路IC1の電流センサ端子の電圧Vcsの波形であり、図12(d)は、スイッチング素子Q2のゲート端子の電圧Vg2の波形であり、図12(e)は、LED発光部24を流れる電流iの波形である。 図13は、本発明の変形例における照明装置の回路全体を示すブロック図である。 図14(a)は、スレッシュホールド電圧を高電圧(HV)の大きさに応じて可変させる回路の一部を示す図であり、図14(b)は、直列ラピッド式安定器に対して本実施の形態におけるLEDランプを直列に接続した全体構成図である。 図15(a)は、グロースタータ式の安定器の一例を示す図であり、図15(b)は、ラピッドスタート式の安定器の一例を示す図であり、図15(c)は、インバータ式の安定器の一例を示す図である。 図16は、直列ラピッド式安定器の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における照明装置の回路全体を示すブロック図であり、図2は、本発明の実施の形態におけるLEDランプの回路図であり、図3は、集積回路IC1の内部を示すブロック図であり、図4は、可変インダクタンス部を示す回路図であり、図5は、可変インダクタンス部の可変制御パターンを示す図であり、図6は、検出電流に対するインダクタンス値の可変領域と回路遮断領域を示す図であり、図7は、本発明の実施の形態におけるLEDランプの電流制御方法を示すフローチャートであり、図8(a)〜(d)及び図9(a)〜(d)は、本発明の実施の形態におけるLEDランプを定電力制御型インバータ式安定器で点灯したときのLEDランプの入力電圧波形とLED発光部を流れる電流波形であり、図10(a)〜(e)は、本発明の実施の形態における照明装置の安定器としてグロースタータ式を使用した場合の各測定点における電圧波形図であり、図11(a)〜(e)は、本発明の実施の形態における照明装置の安定器としてラピッドスタート式を使用した場合の各測定点における電圧波形図であり、図12(a)〜(e)は、本発明の実施の形態における照明装置の安定器としてインバータ式を使用した場合の各測定点における電圧波形図であり、図13は、本発明の変形例における照明装置の回路全体を示すブロック図であり、図14(a)は、スレッシュホールド電圧を高電圧(HV)の大きさに応じて可変させる回路の一部を示す図であり、図14(b)は、直列ラピッド式安定器に対して本実施の形態におけるLEDランプを直列に接続した全体構成図である。
まず、図1で示したように、本発明の実施の形態に係わる照明装置10は、例えば家庭用のAC電圧100〜240V(50Hz/60Hz)の外部電源から電力供給のために接続されるプラグ11と、プラグ11から入力される電力を蛍光ランプの点灯のために制御する安定器12と、安定器12の方式に応じて一対の入力端子部間(入力端子部20aと入力端子部20cとの間)に、所定の電圧が入力されるLEDランプ20とを備えている。
ここで、安定器12は、既存の蛍光ランプを点灯するための公知のグロースタータ式、ラピッドスタート式又はインバータ式のいずれでもよい。
また、プラグ11に接続される外部電源は、AC電圧100〜240V(50Hz/60Hz)であれば、LEDランプ20は正常に動作するため、安定器12を介さずLEDランプ20にその外部電力を直接入力する構成でも差し支えない。
ここで、安定器12から交流電流を出力する線は、一対の入力端子部間(入力端子部20aと入力端子部20cとの間)、又は一対の入力端子部間(入力端子部20bと入力端子部20dとの間)のいずれか一方又はその両方に入力できるように接続されている。
一方、LEDランプ20の入力端子部20aと端子T1との間において、抵抗R9とコンデンサC9のRC並列回路から構成される入力回路部Z9が接続されている(図2参照)。
同様に、LEDランプ20の入力端子部20bと端子T1との間において、抵抗R10とコンデンサC10のRC並列回路から構成される入力回路部Z10が接続されている(図2参照)。
同様に、LEDランプ20の入力端子部20cと端子T2との間において、抵抗R11とコンデンサC11のRC並列回路から構成される入力回路部Z11が接続されている(図2参照)。
同様に、LEDランプ20の入力端子部20dと端子T2との間において、抵抗R12とコンデンサC12のRC並列回路から構成される入力回路部Z12が接続されている(図2参照)。
これにより、入力端子部20aと入力端子部20bとの間における抵抗R9と抵抗R10の抵抗値は、蛍光ランプのフィラメントの抵抗成分に相当するように、各々約数Ω〜約100Ωが選択されている。
同様に、入力端子部20cと入力端子部20dとの間における抵抗R11と抵抗R12の抵抗値は、蛍光ランプのフィラメントの抵抗成分に相当するように、各々約数Ω〜約100Ωが選択されている。
上記のように、抵抗R9〜R12の抵抗値を選択すれば、仮に安定器12がインバータ式で、負荷側に蛍光ランプが装着されているか否か(フィラメント抵抗による導通有無)を自動検知し、蛍光ランプが装着されていない場合(フィラメント抵抗による導通無の場合)には電力を出力しないようなタイプであっても、これらの抵抗R9〜R12がダミー抵抗として作用するためLEDランプ20に正常に電力が供給される。
また、端子T1と端子T11との間には、回路遮断部33が接続されており、同様に、端子T2と端子T12との間にも、回路遮断部33が接続されている。回路遮断部33は、例えばB接点タイプのリレーを含み、LED発光部24に流れる電流iの大きさが異常である場合に、一対の入力端子部からの交流電流を遮断することができる。回路遮断部33の詳細は後述する。
また、端子T11と端子T12との間には、保護回路部21(図2参照)が挿入されている。
保護回路部21は、ネオンやアルゴンなどの不活性ガスが封入された2極放電管SA1とバリスタSA2が直列に接続されたものである。
2極放電管SA1の放電開始電圧やバリスタSA2の制限電圧を適宜設定することにより、端子T1と端子T2との間に電源側から侵入するサージ電圧を例えば約400Vのピーク値以下に抑制することができる。また、2極放電管SA1とバリスタSA2とを直列に組み合わせることによって、サージ電圧終息後に、2極放電管SA1が放電し続けることによる続流(follow current)をバリスタSA2によって有効に防止できる。
これにより、仮に外部の入力電源側から例えば雷サージや誘導雷サージが侵入した場合であっても、サージ電流を吸収し、整流回路部22側へサージ電流が入り込むのを阻止している。
したがって、整流回路部22やLED発光部24を構成するダイオードやコンデンサなどの電子部品の保護が可能となっている。
また、端子T12側には、閾値素子34が直列に接続されている。閾値素子34は、例えば、互いに逆向き(双方向)に直列に接続された2つのツェナーダイオードD34a,D34bと、これらのツェナーダイオードに並列に接続されたリレーRY34とを含む(図2参照)。リレーRY34は、LED発光部24に電流が流れてから所定時間経過してから所定の電圧を出力する遅延回路(図示せず)からの出力電圧によって駆動され、2つのツェナーダイオードD34a,D34bの両端を短絡する。この遅延回路は、交流電流が閾値素子34の所定の閾値を超えて後段の整流回路部22に流れ始めてから所定の時間経過後に所定の電圧を出力してリレーRY34を駆動するように設定されている。これにより、閾値素子34は、一対の入力端子部に外部から所定の閾値を超える交流電流が入力されてから所定の時間を経過した後にその両端がリレーRY34により短絡される。なお、閾値素子とは、両端子間に所定の閾値以上の電圧が印加されると素子の内部において通電を開始する素子であると定義し、閾値素子34としては、ツェナーダイオードD34a,D34bに代えて、例えば無ゲート2端子型サイリスタのサイダック(登録商標)、二極放電管等が適用可能である。閾値素子34の詳細は後述する。
また、端子T11と整流回路部22の一方の入力側の端子T3との間に可変インダクタンス部L50が挿入され、同様に端子T12と整流回路部22の他方の入力側の端子T6との間には、閾値素子34と直列に可変インダクタンス部L60が挿入されている。可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス値(以下、L値とも称する)は、インダクタンス可変制御部32によって制御される。可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス可変の詳細は後述する。
これにより、可変インダクタンス部L50と可変インダクタンス部L60が高い周波数のパルスに対しては、流れる電流を制限するインピーダンスとして作用する。
そのため、例えば安定器12がグロースタータ式又はラピッドスタート式の場合であれば、スイッチング素子Q1がオン/オフ動作するため、そのスイッチングノイズ(高い周波数のノイズパルス)が入力端子部20a〜20dのいずれかを通じて外部の交流電流側(入力電源)側へ流出するのを阻止できる。
また、安定器12がインバータ式である場合であれば、高い周波数の20kHz〜100kHzの交流電流が入力されるため、可変インダクタンス部L50と可変インダクタンス部L60が有効な電力損失を伴わない(無効電力損失の)負荷として作用する。
これにより、一対の入力端子部間(入力端子部20aと入力端子部20cとの間)、又は一対の入力端子部間(入力端子部20bと入力端子部20dとの間)のいずれか一方又はその両方からみて、LEDランプ20の負荷インピーダンスが所定の範囲内に入るようにすれば、インバータ式の安定器12から安定して電力が出力されるようにしている。
また、整流回路部22は、4つのダイオードD4〜D7からなるブリッジダイードと、その出力段における全波整流波形を平滑化するため並列に接続された電解コンデンサC4及び電解コンデンサC5と、から構成されている(図2参照)。
そして、整流回路部22の出力側端子においては、高電圧(HV)側出力端子T7とグランド側出力端子T5との間に、直流電圧が出力される。
そして、高電圧(HV)側出力端子T7は、平滑回路部23を介してLED発光部24のアノード側端子TAに接続され、LED発光部24のカソード側端子TKは、平滑回路部23を介してPWM制御部25に接続されている。
ここで、LED発光部24は、順方向電圧が約3VのLED(発光ダイオード)30個直列接続のLED群が3回路並列に接続された回路で構成され、アノード側端子TAからカソード側端子TKの方向(矢印の方向)へ電流iが流れる。
さらにPWM制御部25のGND端子TGは、整流回路部22の出力側のグランド側出力端子T5に接続されている。
上記の回路構成により、LED発光部24を流れる電流iは、PWM制御部25により所定の周波数よりも高い周波数のパルス駆動によりPWM制御され、所定の電流値範囲に制御されている。
一方、LED発光部24のカソード側端子TKと整流回路部22のグランド側出力端子T5との間には、バイパス回路部26が接続されている。
これにより、整流回路部22の一方の端子T3に入力される交流電流の周波数が所定の周波数よりも高い場合には、スイッチング素子Q1がオン状態(ドレイン端子からソース端子へ電流の流れる状態、以下同じ)であっても抵抗R3、抵抗R4及び抵抗R5が端子T9と端子TGとの間に並列接続されているため、PWM制御部25がバイパス(迂回)され、LED発光部24を流れる電流iは、カソード側端子TKからPWM制御部25のGND端子TGを介して整流回路部22のグランド側出力端子T5に直接流れる。
したがって、PWM制御部25には、電流iが殆ど流れないため、電流iはPWM制御されない。
なお、上記及び以降の説明において、電流iをデューティ比に基づいてPWM制御(PWMは、PULSE WIDTH MODULATIONの略、以下同じ)を行うとは、駆動パルスの周期は一定で、入力信号の大きさ(本実施の形態の場合は、電流センサ端子である#2ピンで検知される電圧の大きさ)に応じて、駆動パルスのデューティ比(パルス周期に対するパルス幅の割合でオンデューティと同意とする、以下同じ)に基づき、電流iをオン/オフ制御すること、と定義し、その時のデューティ比は0%より大きく100%より小さいものとする。
これにより、LED発光部24を流れる電流iの大きさを安定化できる。
一方、電流iをデューティ比に基づいてPWM制御を行わないとは、PWM制御部は電流iをデューティ比に基づきオン/オフ制御しないこと、と定義し、前述したように、PWM制御部に電流iが殆ど流れない場合に加え、駆動パルスのデューティ比が0%でスイッチング素子Q1が動作中に常にオフ状態である場合と、駆動パルスのデューティ比が100%でスイッチング素子Q1が動作中に常にオン状態である場合と、を含むものとする。
また、LED発光部24のカソード側端子TKと整流回路部22のグランド側出力端子T5との間において、バイパス回路部26に直列に電流検出部31が接続されている。電流検出部31は、バイパス回路部26によってLED発光部24に流れる電流iをバイパスする場合に(安定器がインバータ方式の場合に)、その直流電流の大きさを検出し、その検出信号(直流電圧)をインダクタンス可変制御部32に出力する。
そして、インダクタンス可変制御部32は、電流検出部31によって検出された電流の大きさに応じて、可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス値を制御する。インダクタンス可変制御部32の詳細は後述する。
次に、図2〜図6を参照して、各構成部についてさらに詳細に説明する。
前述したように、入力端子部20aと端子T1との間の抵抗R9は、蛍光ランプのフィラメントに相当するダミー抵抗として作用するが、コンデンサC9は、通常の動作状態(LED発光部24の点灯中)において交流電流を通過させることができる。
これにより、その交流電流の周波数とコンデンサC9の容量で決まる容量リアクタンスと抵抗R9の抵抗値の比に反比例する形で、分流させることができるので、その分抵抗R9の発熱を抑制している。
同様に、入力端子部20cと端子T2との間の抵抗R11は、フィラメントに相当するダミー抵抗として作用するが、コンデンサC11は、通常の動作状態において交流電流を通過させることができるため、抵抗R11の発熱を抑制している。
また、ヒューズF1は一対の入力端子部間(入力端子部20aと入力端子部20cとの間)、又は一対の入力端子部間(入力端子部20bと入力端子部20dとの間)のいずれか一方又はその両方に入力される電源電流の過電流保護用である。
次に、整流回路部22は、前段にアノードが端子T3に接続され、カソードが高電圧(HV)側出力端子T7に接続されるダイオードD4と、アノードが端子T6に接続され、カソードが高電圧(HV)側出力端子T7に接続されるダイオードD5と、アノードがグランド側出力端子T5に接続され、カソードが端子T3と同電位の端子T4に接続されるダイオードD6と、アノードがグランド側出力端子T5に接続され、カソードが端子T6に接続されるダイオードD7と、から構成されるブリッジダイオードを有している。
また、上記ブリッジダイオードの後段には、全波整流波形を平滑化するため、高電圧(HV)側出力端子T7とグランド側出力端子T5との間に、高電圧(HV)側出力端子T7側をプラス(+)、グランド側出力端子T5側をマイナス(−)端子として電解コンデンサC4と電解コンデンサC5を並列に接続している。
これにより、平滑され直流化された出力電圧が高電圧(HV)側出力端子T7に出力され、低電圧側がグランド側出力端子T5に出力されている。
そして、高電圧(HV)側出力端子T7に出力された高電圧の直流電圧は、平滑回路部23により脈動成分(リップル成分)が取り除かれるが、これは所謂チョークコイル入力形平滑回路と呼ばれるもので、LED発光部24に対してチョークコイルL1〜L4の直列回路と電解コンデンサC3の並列回路で構成されている。
さらに、平滑回路部23を通過することにより、脈動成分が取り除かれた電流iは、LED発光部24のアノード側端子TAからカソード側端子TKへ流れ、前述したLED発光部24を構成する合計90個のLED(発光ダイオード)を発光させるよう機能している。
さらに、LED発光部24から平滑回路部23を通過した電流iは、PWM制御部25を構成する集積回路IC1と各ピン(#1〜#8)に接続された抵抗R1〜R8、コンデンサC1、コンデンサC2、ツェナーダイオードD1、ダイオードD2及びスイッチング素子Q1により所定の発振周期tOSC(μs)のパルス駆動によりPWM制御されている。
例えば、集積回路IC1として、市販されているSUPERTEX INC.製の型式HV9910B(図3参照)を用いた場合であれば、発振周期tOSC(μs)は、#8ピンに接続される抵抗R1の抵抗値R(kΩ)により次の数式1により得られる時間で制御される。
なお、本実施の形態においては、例えば抵抗R1を約499(kΩ)に設定すれば、発振周期tOSC(μs)として上記数式1により約20.84(μs)が求められる。
したがって、仮に発振周期が計算値通りの約20.84(μs)とすると、約48kHzの高い周波数のパルス駆動が可能となる。
また、LED発光部24を流れる電流iのオン/オフ制御を行うスイッチング素子Q1は、ゲート端子の入力電圧に応じて、ドレイン端子とソース端子との間の電流の流れを制御できるNチャンネルMOS型FETである。
ここで、集積回路IC1において、スイッチング素子Q1のドレイン端子は、平滑回路部23の一部を構成するダイオードD3のアノード端子に接続され、ソース端子は、集積回路IC1の電流センサ端子である#2ピンに抵抗R6を介して接続される端子T9に接続され、ゲート端子には、集積回路IC1の#4ピンから出力された電圧が抵抗R2と抵抗R7により分圧された電圧であって、抵抗R7に相当する分の電圧が入力される。
また、集積回路IC1の#1ピンは、抵抗R8とツェナーダイオードD1を介して高電圧(HV)側出力端子T7に接続されるため、この#1ピンには整流回路部22から出力される直流の高電圧が供給される。
これにより、#1ピンから供給された電圧(約DC8V〜約DC450V)は、内部のレギュレータにより所定のVDD電圧(約DC12V)に降下・整流・安定化され集積回路IC1の内部回路の駆動用電源として機能するとともに、#6ピンにそのVDD電圧が出力される(図3参照)。
上記のような接続により、集積回路IC1のパルス駆動により、電流センサ端子である#2ピンで検知される電圧がスレッシュホールド電圧の約DC250mVを超えなければ、スイッチング素子Q1のゲート端子にハイレベル(約DC7.5V)の電圧が出力されて、オン状態となり、電流センサ端子である#2ピンで検知される電圧がスレッシュホールド電圧の約DC250mVに到達すれば、スイッチング素子Q1のゲート端子にローレベル(約0V)の電圧が出力され、オフ状態(ドレイン端子からソース端子へ電流の流れない状態、以下同じ)となる。
このようにして、LED発光部を流れる電流iは、集積回路IC1の動作によりスイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1を出力する駆動パルスの周期は一定で、#2ピンで検知される電圧(電流センサ端子電圧Vcs)のレベルに応じて、ゲート端子の電圧Vg1のパルス幅のデューティ比が可変され、電流iが制御されている。
すなわち、電流iは、PWM制御部25の高い周波数のパルス駆動により、PWM制御されるため、オン/オフが繰り返されるスイッチング素子Q1に応じて、上記の数式1で得られる発振周期tOSC(μs)でパルス状(三角波的)に増減を繰り返す。
本実施の形態においては、#7ピンは、#6ピンと接続されている(共通である)ので、#7ピンには上記のスレッシュホールド電圧(約DC250mV)を超える電圧VDD(約DC12V)が入力される。
なお、本実施の形態では、電流センサ端子である#2ピンで検知される電圧と比較される上記のスレッシュホールド電圧としては、集積回路IC1の内部で発生する上記の約DC250mVが設定されている(図3参照)。
一方、集積回路IC1の#7ピンに入力する電圧として、約DC250mVを超えない範囲の電圧を設定すれば、その電圧が電流センサ端子(#2ピン)で検出される電圧と比較されるスレッシュホールド電圧として閾値設定できるため、さらにデューティ比を下げる方向に可変することも可能となる。
これにより、LED発光部24を流れる電流iの実効値(RMS値)を下げて調光(減光)することも可能となる。
ここで、スイッチング素子Q1がオフ状態になると、チョークコイルL1〜L4の直列回路においては、電流iを流そうとする向きの逆起電力が励起されるが、その逆起電力による電流を吸収するためのダイオードD3が、チョークコイルL1の終端の端子T8からLED発光部24のアノード側端子TAへ向けて順方向となるように接続されている。
一方、前述したように、LED発光部24のカソード側端子TKと整流回路部22のグランド側出力端子T5との間にバイパス回路部26及び電流検出部31が設けられている。
バイパス回路部26は、スイッチング素子Q2と、そのスイッチング素子Q2に駆動電圧(ゲート端子電圧)を出力するハイパスフィルタ回路と、を含んでいる。
ここで、バイパス回路部26のスイッチング素子Q2は、ゲート端子に入力される電圧に応じて、ドレイン端子とソース端子との間の電流の流れを制御するNチャンネルMOS型FETであって、ドレイン端子はLED発光部24のカソード側端子TKに接続され、ソース端子は整流回路部22のグランド側出力端子T5に電流検出部31を介して(電気的に)接続され、ゲート端子は、ハイパスフィルタ回路を介して整流回路部22の端子T4に接続されている。
そのハイパスフィルタ回路は、第1のコンデンサC6と、一端子が第1のコンデンサC6の一端子に接続されて、第1のコンデンサに直列に接続される第1の抵抗R13と、第1の抵抗R13の他端子からスイッチング素子Q2のゲート端子へ順方向に接続される第1のダイオードD9と、スイッチング素子Q2のソース端子とゲート端子との間に電気的に接続される第2のコンデンサC7と、ソース端子とゲート端子との間に電気的に接続される第2の抵抗R14と、ソース端子からゲート端子へ順方向に電気的に接続されるツェナーダイオードD10と、ソース端子から第1の抵抗R13の他端子へ順方向に電気的に接続される第2のダイオードD8と、含んでいる。
そして、第1のコンデンサC6の他端子は、整流回路部22の入力端子(端子T4を介して端子T3又は端子T6)のいずれか一方に接続されている。
このハイパスフィルタ回路は、端子T3に入力される交流電流が所定の周波数以下である場合のものをカットオフするように、第1のコンデンサC6、第1の抵抗R13及び第2の抵抗R14の回路定数を選択すれば、コンデンサと抵抗から成るCR回路がハイパスフィルタとして作用するため、所定の周波数を超える周波数の交流電流のみを後段に通過させる。
つまり、端子T3に入力される所定の周波数よりも高い周波数を有する交流電流により、第2のコンデンサC7と第2の抵抗R14とツェナーダイオードD10の高電圧側に直流電圧が生じ、スイッチング素子Q2をオン状態にできる電圧をゲート端子に出力している。
このゲ−ト端子の電圧は、第1の抵抗R13と第2の抵抗R14の分圧比とゲート端子に入力される電圧を制限するツェナーダイオードD10のツェナー電圧に応じて適宜設定できるが、スイッチング素子Q2をオン状態にできるハイレベルのゲート端子の電圧範囲に設定すればよい。
なお、ハイパスフィルタ回路は、交流電流の周波数が所定の周波数よりも高い場合に、その交流電流を通過させてスイッチング素子Q2のゲート端子をハイレベル(例えば、約DC14V)にするためのフィルタ用の入力回路であるため、整流回路部22のグランド側出力端子T5に対しては同じ交流電流(位相が180度異なるのみ)が入力される端子T6に接続されてもよい。
以上の構成により、ハイパスフィルタ回路は、整流回路部22の入力端子に入力される交流電流が所定の周波数(本実施の形態では、第1のコンデンサC6の容量を100pF、第1の抵抗R13の抵抗値を51kΩ、第2の抵抗R14の抵抗値を51kΩと選定することにより、カットオフ周波数を実測で約5kHzとなるように設定した、以下同じ)よりも高い場合には、ドレイン端子からソース端子へ電流を流す所定のゲート電圧を出力し、交流電流が所定の周波数よりも低い場合には、ドレイン端子からソース端子へ電流を流さないゲート電圧を出力している。
つまり、スイッチング素子Q2は、整流回路部22の入力端子から入力される交流電流が所定の周波数(約5kHz)よりも低い周波数である場合は、LED発光部24のカソード側端子TKからPWM制御部25のGND端子TGを介して整流回路部22のグランド側出力端子T5へ電流を流さず、整流回路部22の入力端子から入力される交流電流が所定の周波数(以下、カットオフ周波数と称し約5kHzとする)よりも高い周波数である場合は、LED発光部24のカソード側端子TKからPWM制御部25のGND端子TGを介して整流回路部22のグランド側出力端子T5へ電流を流すことを可能としている。
その結果、一対の入力端子部に入力される外部の交流電流の周波数が所定の周波数よりも低い場合(例えば、グロースタータ式又はラピッドスタート式の安定器から入力された場合)には、LED発光部24を流れる電流iは、PWM制御部25により所定の周波数よりも高い周波数のパルス駆動でPWM制御され、パルス波(三角波)となる。
一方、一対の入力端子部に入力される外部の交流電流の周波数が所定の周波数よりも高い場合(例えば、インバータ式の安定器から入力された場合)には、PWM制御部25は、バイパス回路部26によりバイパス(迂回)されるため、LED発光部24を流れる電流iは、PWM制御部25によるPWM制御がなされず、整流回路部22のグランド側出力端子T5へそのまま流れる。
そのため、一対の入力端子部に入力された高い周波数の交流電流は、整流回路部22、平滑回路部23及びLED発光部24を通過するだけであるため、LED発光部24を流れる電流iは、一対の入力端子部に入力される交流電流が全波整流により直流化された波形となる(例えば、図12(e)参照)。
また、電流検出部31は、抵抗R31とコンデンサC31のRC並列回路から構成されている。電流検出部31は、バイパス回路部26におけるスイッチング素子Q2がオン状態となる場合に、スイッチング素子Q2のドレイン端子からソース端子へ流れる電流の大きさを検出する。すなわち、電流検出部31は、一対の入力端子部に入力される外部の交流電流の周波数が所定の周波数よりも高くなるような場合、例えば安定器がインバータ式である場合に、LED発光部24に流れる電流iを検出する。本実施の形態では、電流検出部31は、自身に流れる電流値に応じた検出信号(直流電圧)をインダクタンス可変制御部32に出力する。
さらに、インダクタンス可変制御部32は、マイクロプロセッサを含み、電流検出部31によって検出された電流の大きさに応じて(すなわち、電流検出部31からの直流電圧の大きさに応じて)、可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス値を制御する。
例えば、図4(a)に示すように、可変インダクタンス部L50は、直列に接続されたインダクタL51とインダクタL52と、インダクタL51,L52それぞれに並列に接続されたスイッチ素子32a,32bとを有している。一方、図4(b)に示すように、可変インダクタンス部L60は、直列に接続されたインダクタL51とインダクタL52と、インダクタL51,L52の直列回路の両端に並列に接続されたスイッチ素子32cとを有している。なお、可変インダクタンス部L50,L60には、例えば、摺動式インダクタ、マグアンプ等が適用されてもよい。
インダクタンス可変制御部32は、スイッチ素子32a,32b,32cをオン/オフ制御することによって、可変インダクタンス部L50,L60の総和インダクタンス値を可変することができる。例えば、図5及び図6に示すように、インダクタンス可変制御部32は、LED発光部24に流れる電流iの大きさが所定の範囲(L値非可変領域)内である場合には、パターン2のようにスイッチ素子32aをオン状態としスイッチ素子32b及び32cをオフ状態とすることにより、可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス値をインダクタL52,L61,L62の総和インダクタンス値に設定する。
一方、LED発光部24に流れる電流iの大きさが所定の範囲より小さい場合(L値可変(降下)領域内にある場合)には、パターン3のようにスイッチ素子32a〜32c全てをオン状態とすることにより、可変インダクタンス部L50,L60の総和インダクタンス値を小さく可変する。すると、定電力制御型のインバータ式安定器の出力電圧が小さくなり、出力電流が大きくなる。すなわち、LED発光部24に流れる電流iを大きくできるため、LED発光部24に流れる電流iの大きさを所定の範囲内に安定化することができる。
また、LED発光部24に流れる電流iの大きさが所定の範囲より大きい場合(L値可変(上昇)領域内にある場合)には、パターン1のようにスイッチ素子32a〜32c全てをオフ状態とすることにより、可変インダクタンス部L50,L60の総和インダクタンス値を大きく可変する。すると、定電力制御型のインバータ式安定器の出力電圧が大きくなり、出力電流が小さくなる。すなわち、LED発光部24に流れる電流iを小さくできるため、LED発光部24に流れる電流iの大きさを所定の範囲内に安定化することができる。
一方、インダクタンス可変制御部32は、電流検出部31により検出された電流の大きさが所定の上限値を上回った場合(回路遮断領域内の場合)には、回路遮断部33を制御し、一対の入力端子部から整流回路部22へ流れる交流電流を遮断させる(過電流保護)。また、インダクタンス可変制御部32は、電流検出部31により検出された電流の大きさが所定の下限値を下回った場合(回路遮断領域内の場合)には、回路遮断部33を制御し、一対の入力端子部から整流回路部22へ流れる交流電流を遮断させる(何らかの電流異常保護)。
なお、本実施の形態では、電流検出部31は、閾値素子34の両端が短絡された後に電流検出を行う。例えば、定電力制御型のインバータ式安定器の種類によっては、出力開始時に、蛍光ランプの状態把握(例えば、負荷側に蛍光ランプが装着されているか否かのチェック)のため、あらかじめ出力電圧を定格値よりも低めに設定し、適切な光量の得られないわずかな電流を流してそのときの出力電流の大きさを監視した後に出力電圧を所定の範囲まで上げてから定電力制御を行うものがある。しかしながら、本実施の形態では、一対の入力端子部に外部から所定の閾値を超える交流電流が入力されてから所定時間経過後に閾値素子34の両端が短絡され、閾値素子34の両端短絡後のLED発光部に流れる直流電流の大きさに応じて可変インダクタンス部のインダクタンス値が可変されるので、この種のインバータ式安定器であっても、検出すべきLED発光部を流れる電流(通常の点灯状態での電流)のみを検出し、誤った制御を防止することができる。
次に、図7を参照して、安定器が定電力制御型のインバータ式である場合のLEDランプの電流制御方法を説明する。
まず、初期設定として、インダクタンス可変制御部32によって、可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス値をパターン2に設定する(ステップS01)。
次に、定電力制御型のインバータ式安定器から一対の入力端子部に所定の閾値を超える交流電流が入力されて所定の時間を経過すると、閾値素子34の両端が短絡され、可変インダクタンス部L50,L60及び整流回路部22に通常の点灯が可能な交流電流が流れる。すると、安定器がインバータ式であり、交流電流の周波数が所定の周波数よりも高いので、バイパス回路部26におけるスイッチング素子Q2がオン状態となり、可変インダクタンス部L50,L60を介して整流回路部22に流れてこの整流回路部22によって整流された電流がLED発光部24に供給される(ステップS02)。このとき、LED発光部24を流れる電流iは、PWM制御部25によりPWM制御されず、及び、平滑回路部23により平滑化されない(バイパスされる)。
次に、電流検出部31によって、LED発光部24に流れる電流iの大きさを検出する(ステップS03)。電流検出部31によって検出された電流の大きさが所定の範囲(図6に示すL値非可変領域)内にある場合、インダクタンス可変制御部32は、可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス値をパターン2のまま不変とする(ステップS04)。
しかし、電流検出部31によって検出された電流の大きさが所定の範囲より小さい場合(図6に示すL値可変(降下)領域内の場合)、インダクタンス可変制御部32によって、可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス値がパターン3に設定され、総和インダクタンス値が小さく可変される。すると、定電力制御型のインバータ式安定器の出力電圧が小さくなり、出力電流が大きくなる。すなわち、LED発光部24に流れる電流iを大きくできるため、LED発光部24に流れる電流iの大きさが所定の範囲内に安定化される(ステップS04)。
一方、電流検出部31によって検出された電流の大きさが所定の範囲より大きい場合(図6に示すL値可変(上昇)領域内の場合)、インダクタンス可変制御部32によって、可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス値がパターン1に設定され、総和インダクタンス値が大きく可変される。すると、定電力制御型のインバータ式安定器の出力電圧が大きくなり、出力電流が小さくなる。すなわち、LED発光部24に流れる電流iを小さくできるため、LED発光部24に流れる電流iの大きさが所定の範囲内に安定化される(ステップS04)。
なお、電流検出部31によって検出された電流の大きさが所定の上限値を上回った場合(図6に示す回路遮断領域内の場合)には、インダクタンス可変制御部32によって回路遮断部33を制御し、一対の入力端子部から整流回路部22に流れる交流電流が遮断される(過電流保護)。また、電流検出部31によって検出された電流の大きさが所定の下限値を下回った場合(図6に示す回路遮断領域内の場合)には、インダクタンス可変制御部32によって回路遮断部33を制御し、一対の入力端子部から整流回路部22に流れる交流電流が遮断される(何らかの電流異常保護)。
次に、図8及び図9を参照し、安定器12が定電力制御型のインバータ式安定器であり、この安定器12でLEDランプ20を点灯させ、LED発光部24を流れる電流iの大きさに応じて可変インダクタンス部L50,L60のインダクタンス値を変化させたときのLEDランプ20の入力電圧VinとLED発光部24を流れる電流iの観測波形を説明する。
なお、図8と図9とでは、異なる種別の定電力制御型のインバータ式安定器を用いて同様の観測を行った。図8(a)及び図9(a)は、可変インダクタンス部L50,L60の総和インダクタンス値が100μHであるときのLEDランプ20の入力電圧Vinを観測したものであって、縦軸は50V/divに相当する。また、図8(b)及び図9(b)は、可変インダクタンス部L50,L60の総和インダクタンス値が100μHであるときのLED発光部24を流れる電流iを観測したものであって、縦軸は200mA/divに相当する。一方、図8(c)及び図9(c)は、可変インダクタンス部L50,L60の総和インダクタンス値が400μHであるときのLEDランプ20の入力電圧Vinを観測したものであって、縦軸は50V/divに相当する。また、図8(d)及び図9(d)は、可変インダクタンス部L50,L60の総和インダクタンス値が400μHであるときのLED発光部24を流れる電流iを観測したものであって、縦軸は200mA/divに相当する。
なお、電流検出部31における抵抗R31の抵抗値は1Ωであり、その両端電圧が390mVであるとき、すなわち、LED発光部24に流れる電流の大きさが390mAであるときを閾値として、それを超える場合に可変インダクタンス部L50,L60の総和インダクタンス値が100μH(パターン2)から400μH(パターン1)に切り替えられるように設定した。
図8及び図9によれば、可変インダクタンス部L50,L60の総和インダクタンス値を100μHから400μHに大きく変化させることにより、インバータ式安定器の出力電圧が大きくなり、出力電流が小さく制御されて、所定の範囲(L値非可変領域)内の390mA以下に安定化されたことが観測された。
次に、図10〜図12を参照し、安定器12の各方式に応じて、一対の入力端子部(入力端子部20aと入力端子部20cとの間)の入力電圧Vin、スイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1、集積回路IC1の#2ピンである電流センサ端子電圧Vcs、スイッチング素子Q2のゲート端子の電圧Vg2、及びLED発光部24を流れる電流iの各観測波形を説明する。
なお、ゲート端子の電圧Vg1、Vg2及び電流センサ端子電圧Vcsは、いずれもPWM制御部25のGND端子TGを基準(グランドレベル)として計測したものである。
また、図10(e)、図11(e)、図12(e)に示したLED発光部24を流れる電流iは、LED発光部24(合計90個のLED)を流れる合計電流を挿入抵抗(1Ω)に流し、その抵抗にかかる電圧降下分を観測したものであって、図10(e)と図11(e)の縦軸は500mA/divに相当し、図12(e)の縦軸は200mA/divに相当する。
まず、図10(a)〜(e)は、安定器12としてグロースタータ式(2次電圧200V/2次電流0.42A)を用いた場合であって、図10(a)は、入力電圧Vinの波形を示し、図10(b)は、スイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1の波形を示し、図10(c)は集積回路IC1の電流センサ端子電圧Vcsの波形を示し、図10(d)は、スイッチング素子Q2のゲート端子の電圧Vg2の波形を示し、図10(e)は、LED発光部24を流れる電流iの波形を示している。
まず、図10(a)で示したように、入力電圧Vinの波形の周波数としては商用周波数である60.1Hzが観測されている。
この周波数は約5kHzに設定したカットオフ周波数より低いため、PWM制御部25の集積回路IC1のパルス駆動により、図10(b)で示したように実測では発振周期tOSC(μs)が約22.78(μs)であるスイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1が出力されている。
ここで、スイッチング素子Q1は、ゲート端子に、ハイレベル(約DC7.5V)とローレベル(約0V)の電圧が約33%のデューティ比で交互に入力されて、周波数約43.9kHzでパルス駆動されている。
これは、図10(c)で示したように、電流センサ端子電圧Vcsが約DC250mVに到達するまでは、スイッチング素子Q1のゲート端子にハイレベル(約DC7.5V)の電圧を出力し、電流センサ端子電圧Vcsが約DC250mVに到達すれば、スイッチング素子Q1のゲート端子にローレベル(約0V)の電圧を出力する集積回路IC1のPWM制御の動作によるものである。
ここで、スイッチング素子Q1のゲート端子にハイレベル(約DC7.5V)の電圧が入力されてスイッチング素子Q1がオン状態になると、抵抗R3〜R5に電流が流れるためLED発光部24を流れる電流iがリニアに上昇するが、スイッチング素子Q1のゲート端子にローレベル(約0V)の電圧が入力されるとスイッチング素子Q1がオフ状態となるため、電流センサ端子電圧Vcsはグランドレベル(0V)に降下する。
一方、入力電圧Vinの波形の周波数は、約5kHzに設定したカットオフ周波数より低いため、前述したハイパスフィルタ回路によりスイッチング素子Q2のゲート端子には、図10(d)で示したように約DC50mVしか入力されず、スイッチング素子Q2がオフ状態になるため、ドレイン端子からソース端子へ電流が流れない。
従って、図10(e)で示したように、LED発光部24を流れる電流iは、スイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1と同期して流れ、スイッチング素子Q1がオン状態で上昇し、スイッチング素子Q1がオフ状態で下降を始める(チョークコイルL1〜L4による逆起電力により電流iはすぐには0Aには下がらない)。
すなわち、LED発光部24を流れる電流iは、図10(b)で示したようにPWM制御部25の周波数約43.9kHzのパルス駆動によりPWM制御される。
その結果、図10(e)に示したように、LED発光部24を流れる電流iは、周波数測定ではカットオフ周波数である5kHzよりも高い43.7kHzのパルス状(三角波)に出力され、実効値(RMS値)測定では約192.2mAと観測された。
次に、図11(a)〜(e)は、安定器12としてラピッドスタート式(2次電圧190V/2次電流0.42A)を用いた場合であって、図11(a)は、入力電圧Vinの波形を示し、図11(b)は、スイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1の波形を示し、図11(c)は、集積回路IC1の電流センサ端子電圧Vcsの波形を示し、図11(d)は、スイッチング素子Q2のゲート端子の電圧Vg2の波形を示し、図11(e)は、LED発光部24を流れる電流iの波形を示している。
まず、図11(a)で示したように、入力電圧Vinの波形の周波数としては60.1Hzが観測されている。
この周波数は約5kHzに設定したカットオフ周波数より低いため、PWM制御部25の集積回路IC1のパルス駆動により、図11(b)で示したように実測では発振周期tOSC(μs)が約22.78(μs)であるスイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1が出力されている。
ここで、スイッチング素子Q1は、ゲート端子に、ハイレベル(約DC7.5V)とローレベル(約0V)の電圧が約43%のデューティ比で交互に入力されて、周波数約43.9kHzでパルス駆動されている。
これは、図11(c)で示したように、電流センサ端子電圧Vcsが約DC250mVに到達するまでは、スイッチング素子Q1のゲート端子にハイレベル(約DC7.5V)の電圧を出力し、電流センサ端子電圧Vcsが約DC250mVに到達すれば、スイッチング素子Q1のゲート端子にローレベル(約0V)の電圧を出力する集積回路IC1のPWM制御の動作によるものである。
ここで、スイッチング素子Q1のゲート端子にハイレベル(約DC7.5V)の電圧が入力されてスイッチング素子Q1がオン状態になると、抵抗R3〜R5に電流が流れるためLED発光部24を流れる電流iがリニアに上昇するが、スイッチング素子Q1のゲート端子にローレベル(約0V)の電圧が入力されるとスイッチング素子Q1がオフ状態となるため、電流センサ端子電圧Vcsはグランドレベル(0V)に降下する。
一方、入力電圧Vinの波形の周波数は、約5kHzに設定したカットオフ周波数より低いため、前述したハイパスフィルタ回路によりスイッチング素子Q2のゲート端子には、図11(d)で示したように約DC50mVしか入力されず、スイッチング素子Q2がオフ状態になるため、ドレイン端子からソース端子へ電流が流れない。
従って、図11(e)で示したように、LED発光部24を流れる電流iは、スイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1と同期して流れ、スイッチング素子Q1がオン状態で上昇し、スイッチング素子Q1がオフ状態で下降を始める(チョークコイルL1〜L4による逆起電力により電流iはすぐに0Aには下がらない)。
すなわち、LED発光部24を流れる電流iは、図11(b)で示したようにPWM制御部25の周波数約43.9kHzのパルス駆動によりPWM制御される。
その結果、図11(e)に示したように、LED発光部24を流れる電流iは、周波数測定ではカットオフ周波数である5kHzよりも高い43.6kHzのパルス状(三角波)に出力され、実効値(RMS値)測定では約195.7mAと観測された。
最後に、図12(a)〜(e)は、安定器12としてインバータ式(無負荷時2次電圧280V/2次電流0.225A)を用いた場合であって、図12(a)は、入力電圧Vinの波形を示し、図12(b)は、スイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1の波形を示し、図12(c)は、集積回路IC1の電流センサ端子電圧Vcsの波形を示し、図12(d)は、スイッチング素子Q2のゲート端子の電圧Vg2の波形を示し、図12(e)は、LED発光部24を流れる電流iの波形を示している。
まず、図12(a)で示したように、入力電圧Vinの波形においては、周期t1が約13.7(μs)となり、周波数として73.0kHzが観測されている。
この周波数は、約5kHzに設定したカットオフ周波数より高いため、スイッチング素子Q2のゲート端子には、図12(d)で示したようにハイレベル(約DC14V)の電圧Vg2が入力されるため、スイッチング素子Q2は常にオン状態となる。
しかしながら、LED発光部24を流れた電流iは、前述したように抵抗R3、抵抗R4及び抵抗R5が端子T9と端子TGとの間に並列接続されているため、PWM制御部25には殆ど流れることなく、LED発光部24のカソード側端子TKからPWM制御部25のGND端子TGを介して整流回路部22のグランド側出力端子T5へ直接流れる。
その結果、抵抗R3〜R5には電流iが流れないため、電流センサ端子電圧Vcsが、図12(c)で示したようにグランドレベル(0V)で一定であるため、図12(b)で示したように駆動パルスのデューティ比が100%となり、PWM制御部25におけるスイッチング素子Q1のゲート端子の電圧Vg1は常にハイレベル(約DC7.5V)であり、スイッチング素子Q1はオン状態である。
したがって、PWM制御部25は、LED発光部24を流れる電流iのPWM制御を行わない。
そして、図12(e)で示したように、LED発光部24を流れる電流iは、PWM制御部25によりPWM制御されることなく、入力電圧Vinが全波整流された波形となり実効値(RMS値)測定では約199.3mAと観測された。
また、PWM制御部25のパルス駆動によるPWM制御がなされないため、直流に重畳するリップル電圧波形分の周期t2が約6.9(μs)となり、LED発光部24を流れる電流iの周波数は、入力電圧Vinの周波数の2倍の約145.4kHzと観測された。
したがって、LED発光部24を流れる電流iのリップル電圧波形分の周波数は、全波整流により、入力電圧Vinの波形の周波数の約2倍の周波数になっていることが確認できた。
以上の観測により、照明装置10の安定器12がグロースタータ式、ラピッドスタート式又はインバータ式いずれの点灯方式であっても、LED発光部24を流れる電流iの実行値(RMS値)として190mA〜200mAが実測定で得られ、照明用として点灯させることができることを確認した。
同時に、安定器12がグロースタータ式やラピッドスタート式の場合であれば、入力電圧Vinの周波数は、約60Hzであるため、LED発光部24を流れる電流iは、PWM制御部25によりカットオフ周波数の5kHzよりも高い約43.6〜43.7kHzの周波数のパルス駆動によりPWM制御されることも確認した。
一方、安定器12がインバータ式の場合であれば、入力電圧Vinの周波数は、カットオフ周波数の5kHzよりも高い約73.0kHzであるため、LED発光部24を流れる電流iは、約145.4kHzとPWM制御部25のパルス駆動によるPWM制御はなされていないことを確認した。
なお、本発明の技術的範囲は、上述したいずれかの実施の形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変形が可能であり、かつ、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的な手段を適宜組み合わせて得られるような実施の形態の変形例についても本発明の技術的範囲に含まれるものとする。
例えば、本実施の形態では、蛍光ランプ用点灯装置の安定器がグロースタータ式、ラピッドスタート式又はインバータ式のいずれの点灯方式であっても、従前に装着されていた蛍光ランプ(LEDランプでもよい)と交換すれば、パルス駆動によるPWM制御により点灯可能な照明用として点灯させることができるように、PWM制御部25、平滑回路部23及びバイパス回路部26を備える形態を例示したが、変形例の1つである図13に示すように、LEDランプ200は、図1に示したPWM制御部25、平滑回路部23及びバイパス回路部26を備えない形態であってもよい。なお、図13では、図1で示した構成要素と同じ機能を有する要素について同一の符号を付している。
ここで、LEDランプ200は、PWM制御部25、平滑回路部23及びバイパス回路部26を備えない形態であるため、一対の入力端子部に入力される交流電流の周波数に応じてパルス駆動によるPWM制御を行うことができないため、グロースタータ式、ラピッドスタート式の安定器に装着された場合には高い周波数のパルス駆動によるPWM制御を行えないが、インバータ式の安定器に装着された場合には前述した様にLED発光部24に流れる電流iを所定の範囲に安定化することができる。
また、一対の入力端子部とは、少なくとも一対の入力端子部を含むことの意味であって、例えば直管型蛍光ランプの両端部の端子のように合計4つ(片側2つずつ)の入力端子部がある場合には、少なくともそのうちの2つの入力端子部(片側から2端子でもよいし、両側から2端子のいずれでもよい)に外部の交流電流が入力されるものであればよい。
また、本実施の形態の説明においては、ある2端子間において別の端子を介して単に配線で接続されている場合は、配線抵抗等を無視し、その2端子間は直接接続されている(同電位である)ものと見なし説明している。
また、一対の入力端子部に入力される交流電流の周波数を峻別する所定の周波数は、安定器がグロースタータ式やラピッドスタート式の場合の商用周波数(50Hz/60Hz)と、インバータ式の場合の高い周波数(約20〜100kHz)と、を峻別できる周波数(カットオフ周波数)として約5kHzが好ましいが、65Hzよりも大きく、20kHzよりも小さい周波数の範囲において、ハイパスフィルタ回路の回路定数を変更することにより所望の周波数となるように適宜設定すればよい。
同様に、PWM制御部によるパルス駆動の周波数やデューティ比は、LED発光部を流れる電流(照度)やPWM制御部のスイッチング素子の発熱などを考慮し、集積回路IC1のスペック範囲内で各ピンに接続された抵抗や駆動電圧等を適宜設定することにより設定されればよい。
特に、参照に用いた回路図における回路構成や回路定数については、本発明の所期の目的を達成し且つ所望の効果が得られれば、上記実施の形態の説明において明示されていなくても、本発明の技術的範囲に含まれる範囲で適宜選択すればよい。
次に、図14(a)と(b)を参照して、LEDランプ20と同じ構成であるLEDランプ50とLEDランプ60を直列接続して直列ラピッド式安定器に装着し点灯させた場合について説明する。
まず、図14(a)で示したように、高電圧(HV)側出力端子T7とグランド側出力端子T5との間において、複数の抵抗R20、抵抗R21、ツェナーダイオードD20及び抵抗R22を直列接続し、抵抗R22に分圧された直流電圧(約DC250mVよりも小さく、高電圧(HV)の大きさと比例する電圧)を、集積回路IC1の#7ピンに入力すれば、一対の入力端子部に入力される電圧の大きさに応じて比例的にスレッシュホールド電圧を可変させることもできる。
例えば、抵抗R20の抵抗値として1MΩ、抵抗R21の抵抗値として1MΩ、ツェナーダイオードD20のツェナー電圧として51V、抵抗R22の抵抗値として3.65kΩ、コンデンサC20の容量として1μFを選択すれば、高電圧(HV)側出力端子T7に165Vが出力された場合に集積回路IC1の#7ピンには実測で約215mVが入力される。
このように、一対の入力端子部に入力される電圧と、PWM制御されるLED発光部を流れる電流が、比例的に増減する関係となるため、一対の入力端子部側からみたLEDランプ全体の入力インピーダンスが正性化(入力電圧が大きくなるにつれて流れる電流も比例的に増大すること)される。
したがって、図14(b)で示したように、直列ラピッド式安定器において本実施の形態によるLEDランプ20と同じ構成であるLEDランプ50とLEDランプ60を直列接続した場合であっても、それぞれの入力インピーダンスに応じて直列ラピッド式安定器から入力される電圧が比例配分されるため、両者に同じ駆動電流を流すことが容易となり、本実施の形態におけるLEDランプの直列接続も可能となる。
以上のように、本発明のLEDランプ、そのLEDランプを含む照明装置、及び、LEDランプの電流制御方法によれば、蛍光ランプ用点灯装置の安定器が定電力制御型のインバータ式であっても、従前に装着されていた蛍光ランプ(LEDランプでもよい)と交換すれば、LED発光部に流れる電流の大きさを所定の範囲に安定化可能なLEDランプ、そのLEDを含む照明装置、及び、LEDランプの電流制御方法としての用途に適用することができる。
10、100 照明装置
11 プラグ
12 安定器
20、50、60、200 LEDランプ
20a,20b,20c,20d 入力端子部
21 保護回路部
22 整流回路部
23 平滑回路部
24 LED発光部
25 PWM制御部
26 バイパス回路部
31 電流検出部
R31 抵抗
C31 コンデンサ
32 インダクタンス可変制御部
33 回路遮断部
34 閾値素子
D34a、D34b ツェナーダイオード
RY34 リレー
L50、L60 可変インダクタンス部
L51、L52、L61,L62 インダクタ
32a、32b、32c スイッチ素子
C1、C2、C9、C10、C11、C12、C20 コンデンサ
C3、C4、C5 電解コンデンサ
C6 第1のコンデンサ
C7 第2のコンデンサ
D2、D3、D4、D5、D6、D7 ダイオード
D8 第2のダイオード
D9 第1のダイオード
D1、D10、D20 ツェナーダイオード
Z9、Z10、Z11、Z12 入力回路部
HV 高電圧
F1 ヒューズ
IC1 集積回路
L1、L2、L3、L4 チョークコイル
Q1,Q2 スイッチング素子
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R20、R21、R22 抵抗
R13 第1の抵抗
R14 第2の抵抗
抵抗値
SA1 2極放電管
SA2 バリスタ
S01、S02、S03、S04 ステップ
T1、T2、T3、T4、T6、T8、T9、T11、T12 端子
T5 グランド側出力端子
T7 高電圧(HV)側出力端子
TA アノード側端子
TK カソード側端子
TG GND端子
Vin 入力電圧
Vcs 電流センサ端子電圧
Vg1 スイッチング素子Q1のゲート端子の電圧
Vg2 スイッチング素子Q2のゲート端子の電圧
i LED発光部を流れる電流
OSC 発振周期
t1、t2 周期

Claims (6)

  1. 一対の入力端子部と、外部から前記一対の入力端子部に入力される交流電流を直流電流に整流する整流回路部と、前記整流回路部から出力される直流電流の通電により発光するLED発光部と、を含むLEDランプであって、
    前記一対の入力端子部と前記整流回路部との間の回路において、前記一対の入力端子部のいずれか一方の入力端子部から前記整流回路部を通過して他方の入力端子部へ流れる交流電流を流すための可変インダクタンス部と、
    前記整流回路部と前記LED発光部との間の回路において、前記LED発光部に流れる直流電流の大きさを検出する電流検出部と、
    前記電流検出部により検出された直流電流の大きさに応じて前記可変インダクタンス部のインダクタンス値を可変するためのインダクタンス可変制御部と、
    を有することを特徴とするLEDランプ。
  2. 前記一対の入力端子部と前記整流回路部との間の回路において、前記一対の入力端子部のいずれか一方の入力端子部から前記整流回路部を通過して他方の入力端子部へ流れる交流電流を流すための閾値素子が設けられ、
    その閾値素子は、前記一対の入力端子部に外部から所定の閾値を超える交流電流が入力されてから所定の時間を経過した後にその両端が短絡され、
    前記インダクタンス可変制御部は、前記閾値素子の両端が短絡された後に検出された直流電流の大きさに応じて前記可変インダクタンス部のインダクタンス値を可変することを特徴とする請求項1記載のLEDランプ。
  3. 前記一対の入力端子部と前記整流回路部との間の回路において、前記一対の入力端子部のいずれか一方の入力端子部から前記整流回路部を通過して他方の入力端子部へ流れる交流電流を遮断できる回路遮断部が設けられ、
    その回路遮断部は、前記電流検出部により検出された直流電流の大きさが所定の上限値を上回った場合または所定の下限値を下回った場合に、前記交流電流を遮断することを特徴とする請求項1または2記載のLEDランプ。
  4. 前記整流回路部と前記LED発光部との間の回路において、前記LED発光部に流す電流をデューティ比に基づいてPWM制御できるPWM制御部が設けられ、
    そのPWM制御部は、前記一対の入力端子部に入力される外部の交流電流の周波数に応じて、前記LED発光部に流れる電流の前記PWM制御を行う場合と、前記LED発光部に流れる電流の前記PWM制御を行わない場合と、に切り替えられ、
    前記PWM制御部がPWM制御を行わない場合において、前記電流検出部は前記LED発光部に流れる直流電流の大きさを検出し、その直流電流の大きさに応じて、前記インダクタンス可変制御部は前記可変インダクタンス部のインダクタンス値を可変することを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載のLEDランプ。
  5. 請求項1から4いずれか1項に記載のLEDランプを含むことを特徴とする照明装置。
  6. 一対の入力端子部と、外部から前記一対の入力端子部に入力される交流電流を直流電流に整流する整流回路部と、前記整流回路部から出力される直流電流の通電により発光するLED発光部と、を含むLEDランプの電流制御方法であって、
    前記一対の入力端子部と前記整流回路部との間の回路において、前記一対の入力端子部のいずれか一方の入力端子部から可変インダクタンス部を介して前記整流回路部を通過させて他方の入力端子部へ交流電流を流す段階と、
    前記整流回路部と前記LED発光部との間の回路において、前記LED発光部に流れる直流電流の大きさを検出する段階と、
    前記検出された直流電流の大きさに応じて前記可変インダクタンス部のインダクタンス値を可変する段階と、を含み、
    前記LED発光部に流れる直流電流の大きさを所定の範囲内となるように制御することを特徴とするLEDランプの電流制御方法。
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