JPWO2014042085A1 - メカニカルシール - Google Patents

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Abstract

汎用性が高く、かつ2本のボルトによってハウジングに対して固定された場合であってもシールカバーの変形が発生しにくいシールカバーを備えるメカニカルシールを提供する。メカニカルシール100は、回転環40と、固定環20と、固定環20をハウジング300に取り付けるシールカバー10と、を備え、シールカバー10は、ボルト締結用のU字溝11と長穴12を、交互に、かつ軸孔の周方向で等間隔にそれぞれ2つずつ備え、長穴12は、軸孔の径方向に長く、かつ、ボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置が、U字溝11におけるボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置よりも内側に設けられていることを特徴とする。

Description

本発明は、ハウジングと回転軸との間の環状隙間をシールするメカニカルシールに関する。
一般産業用のポンプ(汎用ポンプ)等に使用されるメカニカルシールにおいては、ポンプ本体のハウジング(スタフィンボックス)に固定されるシールカバー側に設けられる固定環と、回転軸に固定されるカラー側に設けられる回転環との摺動部分においてシール面が形成される。このシールカバーは、通常、ハウジング端面に対してガスケットを介してボルトによって固定される。ここで、ハウジング端面には、一般に2つまたは4つの締結箇所(ボルト穴またはスタッドボルト)が軸孔の周方向に等間隔に設けられているが、それらの締結位置(軸孔の中心に対する径方向の位置)は、回転軸の径が同一でもポンプによって異なることがある。したがって、従来のメカニカルシールにおいては、締結位置の異なる種々のポンプに使用できる汎用性を持たせるために、周方向で等間隔に4つのU字溝を設けたシールカバーが使用されている(特許文献1参照)。
以下、図4を参照して、従来例に係るメカニカルシールのシールカバーについて説明する。図4は従来例に係るメカニカルシールの正面図である。メカニカルシール900が備えるシールカバー90は、軸孔の周囲に、周方向で等間隔に設けられた4つのU字溝91を有している。ここで、U字溝91は、ボルトの軸部が挿通可能な範囲を広くするために、可能な限り内周側まで形成されている。シールカバー90は、このような構成を備えることにより、ハウジング端面に締結箇所を2つまたは4つ備えるポンプの何れに対しても固定することができると共に、固定できる締結位置の範囲が広くなるため、汎用性が高い。
しかしながら、軸孔の中心に対して対称の位置にある2つのU字溝91において固定された場合には、ボルトの締結力によってシールカバー90が変形し、十分にガスケットが圧着されなくなって密封機能が低下することがあった。なお、この変形は、ボルトによって締結されていない他の2つのU字溝91の近傍で特に顕著であった。また、この変形は、軸孔が大きいシールカバーを固定した場合に特に顕著であった。ここで、十分な強度を確保すべく、シールカバー90の肉厚(軸方向の厚さ)を厚くすることが考えられるが、肉厚化による重量の増加や、メカニカルシールの固定場所の空間的な制約などの問題がある。
特開2003−74713号公報
本発明の目的は、汎用性が高く、かつ2本のボルトによってハウジングに対して固定された場合であっても変形が発生しにくいシールカバーを備えるメカニカルシールを提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のメカニカルシールは、
回転軸とハウジングとの間の環状隙間をシールするメカニカルシールであって、
前記回転軸と共に回転する回転環と、
前記回転環に対して摺動自在に接する固定環と、
前記回転軸が挿通される軸孔を有し、前記固定環を前記ハウジングに取り付けるシールカバーと、
を備え、
前記シールカバーは、ボルト締結用の溝と長穴を、交互に、かつ前記軸孔の周方向で等間隔にそれぞれ2つずつ備え、
前記長穴は、前記軸孔の径方向に長く、かつ、ボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置が、前記溝におけるボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置よりも内側に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、シールカバーが、ボルト締結用の溝と長穴を、交互に、かつシールカバーの軸孔の周方向で等間隔にそれぞれ2つずつ備え、長穴は、軸孔の径方向に長く、かつ、ボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置が、溝におけるボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置よりも内側に設けられている。これにより、ハウジング端面に締結箇所を2つまたは4つ備えるポンプの何れに対しても、メカニカルシールを固定することが可能となる。また、締結箇所が2つで、かつ、それらが外側寄りに位置している場合には、2つの溝を用いることによってシールカバーを固定することができる。一方、締結箇所が2つで、かつ、それらが内側寄りに位置している場合には、2つの長穴を用いることによってシールカバーを固定することができる。すなわち、締結箇所が2つの場合には、それらが外側寄りに位置していても、内側寄りに位置していてもシールカバーを締結することが可能となる。したがって、メカニカルシールを固定できる締結位置の範囲が従来のメカニカルシールと同様に広くなるため、汎用性が高くなる。
また、本発明によれば、2つの長穴を備えることにより、シールカバーの外周縁における開口部が2つのみとなるため、従来のシールカバーに比して外周側における強度を高くすることができる。したがって、2つの溝にボルトの軸部を挿通させてシールカバーを固定した場合であっても、ボルトによって締結されていない長穴近傍における変形を効果的に抑制することができる。また、本発明によれば、上記の構成により、溝の内側端部が長穴の内側端部に比して外側に設けられるため、シールカバーにおける溝の内側端部よりも内側の部分が径方向に幅広となり、従来のシールカバーに比して内周側における強度を高くすることができる。したがって、2つの長穴にボルトの軸部を挿通させてシールカバーを固定した場合であっても、ボルトによって締結されていない溝近傍の変形を効果的に抑制することができる。以上より、本発明のメカニカルシールによれば、2本のボルトを用いて固定した場合であっても、シールカバーの変形を抑制して密封機能の低下を抑制することができる。
また、本発明によれば、シールカバーは、長穴の内側端部の内側に設けられた環状凸部をさらに備えることを特徴とする。このような構成とすることにより、内周側のみを肉厚化させて、シールカバーの強度を高くすることができるため、重量増などの問題を回避することが可能となる。
本発明によれば、汎用性が高く、かつ2本のボルトによってハウジングに対して固定された場合であってもシールカバーの変形が発生しにくいシールカバーを備えるメカニカルシールを提供することができる。
図1は、本発明の実施例1に係るメカニカルシールが回転軸及びハウジングに組み付けられた状態を示す模式的断面図である。 図2は、本発明の実施例1に係るメカニカルシールの正面図である。 図3は、本発明の実施例2に係るメカニカルシールのシールカバーの斜視図である。 図4は、従来例に係るメカニカルシールの正面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1〜図2を参照して、本発明の実施例1に係るメカニカルシールについて説明する。なお、本実施例は、シールカバーと回転軸のカラーとを仮固定するセットプレートが設けられることによって組み付け作業が簡略化された、一般にカートリッジ式メカニカルシールと称されるメカニカルシールを例にしている。
<メカニカルシール全体>
特に、図1を参照して、本発明の実施例1に係るメカニカルシール全体の構成について説明する。図1は、本実施例に係るメカニカルシールが回転軸及びハウジングに組み付けられた状態を示す模式的断面図である。なお、図1においては、メカニカルシールの断面は、メカニカルシールを構成する各環状の部材の中心軸線(回転軸の中心軸に一致する)を含む断面であるが、説明の便宜上、特徴的な部分を示すために、切断位置の位相は適宜変更させている。また、図1においては、基本的に奥行きを省略して端面のみを図示している。
メカニカルシール100は、回転軸200とハウジング300との間の環状隙間をシールするために設けられる。なお、図1に示す領域(L)は、シール対象の流体が密封されている領域である。メカニカルシール100は、回転軸200に固定されるカラー30と、カラー30に保持されて回転軸200と共に回転する回転環40とを備え、さらに、回転環40に対して摺動自在に接する固定環20を備えている。また、メカニカルシール100は、回転軸200が挿通される軸孔を有し、固定環20をハウジング300に取り付けるシールカバー10を備えている。そして、シールカバー10は、ボルト締結用のU字溝11と長穴12を、交互に、かつ軸孔の周方向で等間隔にそれぞれ2つずつ備えている(図2参照)。なお、図1に示す状態では、シールカバー10は、長穴12に挿通されたボルト60によって、ハウジング300の端面に対して固定されている。ここで、ハウジング300の端面とシールカバー10との間には、PTFEなどの樹脂材で構成されたガスケット74が設けられることによって、これらの間の隙間がシールされる。
固定環20は、SiCやアルミナなどのセラミック材料により構成される。この固定環20は、シールカバー10に対して回転方向への動きが規制され、かつ軸方向に対してはある程度移動可能に構成されている。すなわち、シールカバー10に設けられたピン穴13には、ノックピン62が差し込まれている。そして、このノックピン62が固定環20に設けられた溝22に嵌ることによって、固定環20がシールカバー10に対して軸方向への移動は許容されつつ回転しないようになっている。また、シールカバー10の内周面と固定環20の外周面との間にはゴム製のOリング71が設けられており、これらの間の環状隙間がシールされている。また、シールカバー10に設けられているスプリング用穴14には、固定環20を付勢する付勢部材としてのスプリング61が配置されている。
また、メカニカルシール100は、回転軸200に固定される環状のカラー30と、カラー30に保持されて回転軸200と共に回転する回転環40とを備えている。カラー30は、ステンレス鋼などの材料により構成されており、セットスクリュー33によって回転軸200に対して直接固定されるように構成されている。回転環40は、SiCやアルミナなどのセラミックス材料により構成される。この回転環40は、カラー30に対して回転方向への動きが規制され、かつ軸方向に対してはある程度移動可能に保持されている。すなわち、カラー30に一体的に設けられた突起部32が、回転環40に設けられた切欠き42に嵌ることによって、回転環40がカラー30に対して軸方向への移動は許容されつつ回転しないようになっている。これにより、回転軸200の回転に伴って、回転環40はカラー30と共に回転する。また、回転環40の内周面と、回転軸200の外周面との間には、ゴム製のOリング72とステンレス製のシールリング73が設けられており、これらの面の間の環状隙間はシールされている。
そして、回転軸200の回転に伴って回転環40が回転している間、固定環20と回転環40とは、それぞれ端面同士が摺動する。上記の通り、付勢部材としてのスプリング61によって、固定環20は回転環40側に向けて付勢されているため、固定環20と回転環40との摺動状態が維持される。なお、固定環20においては、回転環40側に突き出た環状の凸部の先端面21が回転環40における固定環20側の端面41と摺動するように構成されている。
そして、本実施例に係るメカニカルシール100においては、所定位置に組み付ける前の状態では、1部品として取り扱うことができるようにカートリッジ化されている。すなわち、ボルト53によって締結されているセットプレート50によって、シールカバー10とカラー30とが位置決めされた状態で仮固定されている。より具体的には、端部51がカラー30に設けられた凹部31と嵌合し、かつ、突出部52がシールカバー10のカラー側の端面に設けられた環状溝15と当接した状態で、セットプレート50がシールカバー10に締結されている。なお、本実施例では、セットプレート50は、周方向に3箇所設けられる(図2参照)。また、図1においては、カートリッジ化されたままの状態のメカニカルシール100を示している。そして、メカニカルシール100の組み付け後においては、ボルト53を外すことでセットプレート50が取り外される。これにより、シールカバー10及び固定環20がハウジング300に対して位置決めされた状態で、カラー30及び回転環40が回転軸200と共に回転可能な状態となる。
<シールカバー>
次に、特に図2を参照して、シールカバー10について詳しく説明する。なお、図2は、メカニカルシール100をカラー30側から見たときの正面図である。シールカバー10は、U字溝11と長穴12を、交互に、かつ軸孔の周方向で等間隔にそれぞれ2つずつ備えている。ここで、長穴12は、軸孔の径方向に長く、かつ、ボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置が、U字溝11におけるボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置よりも内側に設けられている。このような構成により、シールカバー10の外周縁における開口部が2つのみとなるため、従来のシールカバーに比して外周側における強度を高くすることができる。また、U字溝11の内側端部が長穴12の内側端部に比して外側に設けられるため、U字溝11の内側端部よりも内側の部分が径方向に幅広となり、従来のシールカバーに比して内周側における強度を高くすることができる。なお、U字溝11と長穴12は、切削加工等の機械加工によって設けてもよいし、シールカバー10が精密鋳造によって製造される場合には、鋳造時に併せて成型してもよい。
そして、シールカバー10をガスケット74を介してハウジング300の端面に固定する際には、次のようにすればよい。すなわち、ハウジング300の端面に設けられた締結箇所が4つの場合には、両U字溝11及び両長穴12にボルトを挿通させて締結すればよい。また、ハウジング300の端面に設けられた締結箇所が2つのみで、かつ、それらが内側寄りに位置している場合には、当該締結箇所と2つの長穴12の位置を合わせた後にボルトによって締結する。一方、ハウジング300の端面に設けられた締結箇所が2つのみで、かつ、それらが外側寄りに位置している場合には、当該締結箇所と2つのU字溝11の位置を合わせた後にボルトによって締結する。なお、2つの締結箇所が、U字溝11または長穴12の何れによってでも締結可能な位置にある場合には、両U字溝11または両長穴12のどちらを用いてもよい。
<本実施例に係るメカニカルシールの優れた点>
本実施例に係るメカニカルシール100によれば、シールカバー10が、ボルト締結用のU字溝11と長穴12を、交互に、かつシールカバー10の軸孔の周方向で等間隔にそれぞれ2つずつ備え、長穴12は、軸孔の径方向に長く、かつ、ボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置が、U字溝11におけるボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置よりも内側に設けられている。これにより、ハウジング端面に締結箇所を2つまたは4つ備えるポンプの何れに対しても、メカニカルシール100を固定することが可能となる。また、締結箇所が2つで、かつ、それらが外側寄りに位置している場合には、2つのU字溝11を用いることによってシールカバー10を固定することができる。一方、締結箇所が2つで、かつ、それらが内側寄りに位置している場合には、2つの長穴12を用いることによってシールカバー10を固定することができる。すなわち、締結箇所が2つの場合には、それらが外側寄りに位置していても、内側寄りに位置していてもシールカバー10を締結することが可能となる。したがって、メカニカルシール100を固定できる締結位置の範囲が従来のメカニカルシールと同様に広くなるため、汎用性が高くなる。
また、本実施例に係るメカニカルシール100によれば、2つの長穴12を備えることにより、シールカバー10の外周縁における開口部が2つのみとなるため、従来のシールカバーに比して外周側における強度を高くすることができる。したがって、2つのU字溝11にボルトの軸部を挿通させてシールカバー10を固定した場合であっても、ボルトによって締結されていない長穴12近傍における変形を効果的に抑制することができる。また、メカニカルシール100によれば、U字溝11の内側端部が長穴12の内側端部に比して外側に設けられるため、U字溝11の内側端部の内側が径方向に幅広となり、従来のシールカバーに比して内周側における強度を高くすることができる。したがって、2つの長穴12にボルトの軸部を挿通させてシールカバー10を固定した場合であっても、ボルトによって締結されていないU字溝11近傍の変形を効果的に抑制することができる。以上より、本実施例に係るメカニカルシール100によれば、2本のボルトを用いて固定した場合であっても、シールカバー10の変形を抑制して密封機能の低下を抑制することができる。これにより、例えば、4本のボルトを用いてメカニカルシール100を固定することが困難な取り付け場所においても、2本のボルトで固定することによって、密封機能を低下させることなく、回転軸200とハウジング300との間の環状隙間をシールすることが可能となる。また、メカニカルシール100によれば、軸孔の径が大きい場合でも、密封機能を低下させることなく2本のボルトで固定することが可能となる。
(実施例2)
図3には、本発明の実施例2に係るメカニカルシールのシールカバーが示されている。なお、図3は、実施例2に係るシールカバーを、組み付けた際におけるカラー側から見た斜視図である。図3に示すように、シールカバー80は、ボルト締結用のU字溝81と長穴82を、交互に、かつ軸孔の周方向で等間隔にそれぞれ2つずつ備えている。そして、この長穴82は、軸孔の径方向に長く、かつ、ボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置が、U字溝81におけるボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置より内側に設けられている。なお、このようにして構成されるシールカバー80によって奏される効果については、実施例1におけるシールカバー10と同様であるので説明は省略する。そして、シールカバー80は、長穴82の内側端部の内側に設けられた環状凸部83を備えている。このような構成とすることにより、全体を肉厚化させることなく、内周側のみを肉厚化させてシールカバー80の強度を高くすることができるため、重量増などの問題を回避することが可能となる。
10、80 シールカバー
11、81 U字溝
12、82 長穴
20 固定環
30 カラー
40 回転環
100 メカニカルシール
200 回転軸
300 ハウジング

Claims (2)

  1. 回転軸とハウジングとの間の環状隙間をシールするメカニカルシールであって、
    前記回転軸と共に回転する回転環と、
    前記回転環に対して摺動自在に接する固定環と、
    前記回転軸が挿通される軸孔を有し、前記固定環を前記ハウジングに取り付けるシールカバーと、
    を備え、
    前記シールカバーは、ボルト締結用の溝と長穴を、交互に、かつ前記軸孔の周方向で等間隔にそれぞれ2つずつ備え、
    前記長穴は、前記軸孔の径方向に長く、かつ、ボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置が、前記溝におけるボルトの軸部が挿通可能な最も内側の位置よりも内側に設けられていることを特徴とするメカニカルシール。
  2. 前記シールカバーは、前記長穴の内側端部の内側に設けられた環状凸部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
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