JPWO2019022191A1 - メカニカルシール - Google Patents

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Abstract

押圧部材の小型化が可能で、かつ部品点数も少なくて済むメカニカルシールを提供する。押圧部材300は、一枚の板状の線材が曲げ加工された部材により構成されると共に、波形状を有しつつ螺旋状に巻かれたウエーブスプリング部310と、ウエーブスプリング部310の両端にそれぞれ設けられ、回転軸500の中心軸線に対して垂直かつ平板状の一対の止め輪部320,330と、一対の止め輪部320,330の各先端部がそれぞれウエーブスプリング部310とは反対側に折り曲げられた一対の係止突起部321,331とを備え、これら一対の係止突起部321,331のうち、一方の係止突起部321が回転環210に設けられた係止凹部213に係止固定され、かつ他方の係止突起部331が回転軸500に固定された環状部材510に設けられた係止凹部511に係止固定される。

Description

本発明は、回転軸とハウジングとの間の環状隙間を密封するメカニカルシールに関する。
メカニカルシールにおいては、回転環と固定環とが摺動した状態を維持させるために、いずれか一方を他方に向けて押圧するための押圧部材が備えられている。この押圧部材として、コイルスプリングが用いられることが多い(特許文献1参照)。また、回転環を回転軸と共に回転させるために、押圧部材として用いるコイルスプリングに対して、回転軸の回転力を回転環に伝える機能も兼備させた技術も知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、コイルスプリングの場合には、所望のばね力を得るために、中心軸線方向の長さが長くなってしまうことがある。また、コイルスプリングに対して回転力を伝える機能を兼備させた場合には、回転力を伝えるのに必要な剛性を持たせるために、コイルスプリングの線径も一定以上長くしなければならない。これにより、コイルスプリングの線材の断面積が広くなり、コイルスプリングが大型化してしまうことがある。
特開2015−59601号公報 特開2010−91057号公報
本発明の目的は、押圧部材の小型化が可能で、かつ部品点数も少なくて済むメカニカルシールを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のメカニカルシールは、
回転軸と、該回転軸の軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を密封するメカニカルシールであって、
前記ハウジングに対して固定される固定環と、
前記固定環に対して摺動すると共に、前記回転軸と共に回転する回転環と、
前記回転軸による回転力を前記回転環に伝えると共に、該回転環を前記固定環に向けて押圧する押圧部材と、
を備え、
前記押圧部材は、
一枚の板状の線材が曲げ加工された部材により構成されると共に、
波形状を有しつつ螺旋状に巻かれたウエーブスプリング部と、該ウエーブスプリング部の両端にそれぞれ設けられ、前記回転軸の中心軸線に対して垂直かつ平板状の一対の止め輪部と、該一対の止め輪部の各先端部がそれぞれ前記ウエーブスプリング部とは反対側に折り曲げられた一対の係止突起部とを備え、
これら一対の係止突起部のうち、一方の係止突起部が前記回転環に設けられた係止凹部に係止固定され、かつ他方の係止突起部が前記回転軸に固定された部材に設けられた係止凹部に係止固定されることを特徴とする。
また、他の発明は、
回転軸と、該回転軸の軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を密封するメカニカルシールであって、
前記ハウジングに対して固定される固定環と、
前記固定環に対して摺動すると共に、前記回転軸と共に回転する回転環と、
前記回転軸による回転力を前記回転環に伝えると共に、該回転環を前記固定環に向けて押圧する押圧部材と、
を備え、
前記押圧部材は、
一枚の板状の線材が曲げ加工された部材により構成されると共に、
波形状を有しつつ螺旋状に巻かれたウエーブスプリング部と、該ウエーブスプリング部の両端にそれぞれ設けられ、前記回転軸の中心軸線に対して垂直かつ平板状の一対の止め輪部と、を備え、
前記一対の止め輪部のうちの一方の止め輪部には、先端部が前記ウエーブスプリング部とは反対側に折り曲げられた係止突起部が備えられており、前記一対の止め輪部のうちの他方の止め輪部は、前記一方の止め輪部よりも径が小さく構成されており、
前記係止突起部が前記回転環に設けられた係止凹部に係止固定され、前記他方の止め輪部が前記回転軸に設けられた環状溝に嵌合固定されることを特徴とする。
これらの発明によれば、押圧部材は、一枚の板状の線材が曲げ加工された部材により構成されると共に、波形状を有しつつ螺旋状に巻かれたウエーブスプリング部を備えている。従って、所望のばね力を得るために、押圧部材における中心軸線方向の長さを、コイルスプリングを用いた場合よりも短くすることができる。また、押圧部材に対して、回転力を伝えるのに必要な剛性を持たせるために、線材の断面積を、コイルスプリングの場合よりも狭くすることができる。以上より、押圧部材の小型化を図ることができる。
また、前者の発明によれば、押圧部材は、両端にそれぞれ止め輪部が設けられ、かつ、これらの止め輪部の先端にはそれぞれ係止突起部が設けられている。そして、後者の発明によれば、押圧部材は、両端にそれぞれ止め輪部が設けられ、かつ、一方の止め輪部の先端には係止突起部が設けられており、他方の止め輪部は回転軸に設けられた環状溝に嵌合固定される構成である。従って、いずれの発明も、押圧部材を取り付けるために、別途、専用の部材を必要としないため、部品点数が増えてしまうこともない。
以上説明したように、本発明によれば、押圧部材の小型化が可能で、かつ部品点数も少なくて済む。
図1は本発明の実施例1に係るメカニカルシールの使用状態を示す模式的断面図である。 図2は本発明の実施例1に係る押圧部材の使用状態を示す平面図である。 図3は本発明の実施例2に係るメカニカルシールの使用状態を示す模式的断面図である。 図4は本発明の実施例2に係る押圧部材の使用状態を示す平面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1及び図2を参照して、本発明の実施例1に係るメカニカルシールについて説明する。図1は本発明の実施例1に係るメカニカルシールの使用状態を示す模式的断面図である。なお、本実施例に係るメカニカルシールは、一部の部材を除き、回転対称形状であり、図1においては、メカニカルシールの中心軸線を含む面でメカニカルシールを切断した断面図を示している。図2は本発明の実施例1に係る押圧部材の使用状態を示す平面図であり、メカニカルシールにおいて、押圧部材が設けられている付近の平面図の一部を示したものである。なお、図1中の押圧部材付近の断面図は、図2中のCC断面図に相当する。
<メカニカルシール>
本実施例に係るメカニカルシール10の全体構成について説明する。メカニカルシール10は、回転軸500と、回転軸500の軸孔を有するハウジング600との間の環状隙間を密封する役割を担っている。図1に示すように、メカニカルシール10によって、回転軸500とハウジング600との間の環状隙間が封止されて、図中左側の領域(A)と右側の領域(B)とが隔てられる。使用環境に応じて、領域(A)に密封対象流体が封止され、領域(B)が大気側となる場合、領域(B)に密封対象流体が封止され、領域(A)が大気側となる場合の他、双方の領域(A)(B)に密封対象流体が封止される場合もある。
メカニカルシール10は、固定環110と回転環210とを備えている。固定環110はハウジング600に対して固定され、回転環210は回転軸500と共に回転するように構成されている。
まず、固定環110のハウジング600への固定構造について説明する。ハウジング600の先端側(領域(B)側の先端側)かつ内周面側には、環状の切欠き部610が設けられている。そして、この切欠き部610に弾性体製のガスケット120が装着されている。ガスケット120は、円筒部121と内向きフランジ部122とから構成されている。円筒部121の外周面が切欠き部610の内周面に密着するように、ガスケット120は切欠き部610に嵌合により固定されている。そして、ガスケット120における円筒部121の内周面に対して、円筒状の固定環110が嵌合により固定される。以上の構成により、固定環110がハウジング600に対して固定されると共に、固定環110とハウジング600との間の環状隙間はガスケット120によって封止される。なお、固定環110は、Sic,カーボンまたは金属などの硬質材料で構成される。この固定環110のうち回転環210が配置される側(図1,2中右側)の端面が回転環210との摺動面となる。
回転環210は、Sic,カーボンまたは金属などの硬質材料で構成される。この回転環210には、固定環110側に向かって突出する環状突出部211が設けられている。この環状突出部211の先端面が固定環110に対して摺動する。また、回転環210の内周面側には環状の切欠き部212が設けられている。この切欠き部212の内周面に対して、Oリングなどのゴム状弾性体製のシールリング220が装着される。このシールリング220によって、回転環210と回転軸500との間の環状隙間が封止されている。
回転軸500には、金属などにより構成される環状部材510が設けられている。この環状部材510は、セットスクリュなどの固定具520によって、回転軸500に固定されている。そして、この環状部材510と回転環210との間に、押圧部材300が設けられている。押圧部材300は回転軸500と同心的に配置される。この押圧部材300によって、回転軸500による回転力が回転環210に伝えられ、かつ回転環210が固定環110に向けて押圧される。これにより、回転環210と固定環110とが密着した状態を維持させることができる。
<押圧部材>
押圧部材300に関連する構成について、より詳細に説明する。押圧部材300は、一枚の板状の線材(炭素鋼やステンレス鋼などの鋼材)が曲げ加工された部材により構成される。そして、押圧部材300は、ウエーブスプリング部310と、ウエーブスプリング部310の両端にそれぞれ設けられた一対の止め輪部320,330と、これら一対の止め輪部320,330の各先端部に設けられた係止突起部321,331とから構成される。
ウエーブスプリング部310は、波形状を有しつつ螺旋状に巻かれた部位により構成されている。つまり、ウエーブスプリング部310は、螺旋状に巻かれた部位により構成され、かつ螺旋状の巻かれた部位は、螺旋方向に対して波を打つように形成されている。一対の止め輪部320,330は、回転軸500の中心軸線に対して垂直かつ平板状の部位により構成されている。一対の係止突起部321,331は、止め輪部320,330の各先端部がそれぞれウエーブスプリング部310とは反対側に折り曲げられた部位により構成されている。
そして、一対の係止突起部321,331のうちの一方の係止突起部321は、回転環210に設けられた係止凹部213に係止固定されている。なお、係止凹部213は、回転環210の端面に形成された溝によって構成される。この溝は、回転環210の内周面から外周面に至るように形成されている。ただし、回転環210に設ける係止凹部213は、係止突起部321が係止されさえすれば、このような溝による構成に限定されることはない。例えば、部分的に凹んだ穴を形成し、この穴に係止突起部321を係止させても良い。また、回転環210の内周面から外周面には至らないような溝や、外周面から内周面には至らないような溝によって係止凹部を構成することもできる。以上の構成により、回転環210に対して係止突起部321の廻り止めがなされる。
また、一対の係止突起部321,331のうちの他方の係止突起部331は、回転軸500に固定された環状部材510に設けられた係止凹部511に係止固定されている。なお、係止凹部511は、環状部材510の端面に形成された溝によって構成される。この溝は、環状部材510の内周面から外周面に至るように形成されている。ただし、環状部材510に設ける係止凹部511は、係止突起部331が係止されさえすれば、このような溝による構成に限定されることはない。例えば、部分的に凹んだ穴を形成し、この穴に係止突起部331を係止させても良い。また、環状部材510の内周面から外周面には至らないような溝や、外周面から内周面には至らないような溝によって係止凹部を構成することもできる。以上の構成により、環状部材510に対して係止突起部331の廻り止めがなされる。
ここで、押圧部材300におけるウエーブスプリング部310の回転環210側(止め輪部320側)から環状部材510側(止め輪部330側)への巻き方向は、回転軸500の回転方向(図2中、矢印R方向)に一致するように構成されている。これにより、回転軸500が回転する際に、ウエーブスプリング部310に対して縮径させる力が作用するため、回転環210に対して、回転力が安定的に伝えられる。
<本実施例に係るメカニカルシールの優れた点>
本実施例に係るメカニカルシール10によれば、押圧部材300は、一枚の板状の線材が曲げ加工された部材により構成されると共に、波形状を有しつつ螺旋状に巻かれたウエーブスプリング部310を備えている。従って、所望のばね力を得るために、押圧部材300における中心軸線方向の長さを、押圧部材としてコイルスプリングを用いた場合よりも短くすることができる。また、押圧部材300に対して、回転力を伝えるのに必要な剛性を持たせるために、線材の断面積を、コイルスプリングの場合よりも狭くすることができる。以上より、押圧部材300の小型化を図ることができる。
また、押圧部材300は、両端にそれぞれ止め輪部320,330が設けられ、かつ、これらの止め輪部320,330の先端にはそれぞれ係止突起部321,331が設けられている。従って、押圧部材300を取り付けるために、別途、専用の部材を必要としないため、部品点数が増えてしまうこともない。
(実施例2)
図3及び図4には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、押圧部材の構成が、上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図3は本発明の実施例2に係るメカニカルシールの使用状態を示す模式的断面図である。なお、本実施例に係るメカニカルシールは、一部の部材を除き、回転対称形状であり、図3においては、メカニカルシールの中心軸線を含む面でメカニカルシールを切断した断面図を示している。図4は本発明の実施例2に係る押圧部材の使用状態を示す平面図であり、メカニカルシールにおいて、押圧部材が設けられている付近の平面図の一部を示したものである。なお、図3中の押圧部材付近の断面図は、図4中のCC断面図に相当する。
<メカニカルシール>
本実施例に係るメカニカルシール10の全体構成について説明する。メカニカルシール10は、回転軸500と、回転軸500の軸孔を有するハウジング600との間の環状隙間を密封する役割を担っている。図3に示すように、本実施例においても、上記実施例1の場合と同様に、メカニカルシール10によって、回転軸500とハウジング600との間の環状隙間が封止されて、図中左側の領域(A)と右側の領域(B)とが隔てられる。
本実施例に係るメカニカルシール10においても、実施例1の場合と同様に、固定環110と回転環210とを備えている。固定環110はハウジング600に対して固定され、回転環210は回転軸500と共に回転するように構成されている。固定環110、及び固定環110のハウジング600への固定構造については、上記実施例1の場合と同一であるので、その説明は省略する。また、回転環210とシールリング220の構成についても、上記実施例1の場合と同一であるので、その説明は省略する。
本実施例に係る回転軸500には、上記実施例1の場合とは異なり、環状部材510は設けられていない。その代わりに、回転軸500には、環状溝501が設けられている。そして、この環状溝501と回転環210との間に、押圧部材300が設けられている。押圧部材300は回転軸500と同心的に配置される。この押圧部材300によって、回転軸500による回転力が回転環210に伝えられ、かつ回転環210が固定環110に向けて押圧される。これにより、回転環210と固定環110とが密着した状態を維持させることができる。
<押圧部材>
押圧部材300に関連する構成について、より詳細に説明する。押圧部材300は、一枚の板状の線材(炭素鋼やステンレス鋼などの鋼材)が曲げ加工された部材により構成される。そして、押圧部材300は、ウエーブスプリング部310と、ウエーブスプリング部310の両端にそれぞれ設けられた一対の止め輪部320,340と、一方の止め輪部320の先端部に設けられた係止突起部321とから構成される。
ウエーブスプリング部310は、波形状を有しつつ螺旋状に巻かれた部位により構成されている。つまり、ウエーブスプリング部310は、螺旋状に巻かれた部位により構成され、かつ螺旋状の巻かれた部位は、螺旋方向に対して波を打つように形成されている。一対の止め輪部320,340は、回転軸500の中心軸線に対して垂直かつ平板状の部位により構成されている。ここで、他方の止め輪部340は、一方の止め輪部320よりも径が小さい。また、係止突起部321は、止め輪部320の先端部がウエーブスプリング部310とは反対側に折り曲げられた部位により構成されている。
そして、係止突起部321は、回転環210に設けられた係止凹部213に係止固定されている。なお、係止凹部213は、回転環210の端面に形成された溝によって構成される。この溝は、回転環210の内周面から外周面に至るように形成されている。ただし、回転環210に設ける係止凹部213は、係止突起部321が係止されさえすれば、このような溝による構成に限定されることはない。例えば、部分的に凹んだ穴を形成し、この穴に係止突起部321を係止させても良い。また、回転環210の内周面から外周面には至らないような溝や、外周面から内周面には至らないような溝によって係止凹部を構成することもできる。以上の構成により、回転環210に対して係止突起部321の廻り止めがなされる。
また、他方の止め輪部340は、回転軸500に設けられた環状溝501に嵌合固定されている。これにより、回転軸500に対して、他方の止め輪部340は固定されて、廻り止めもなされる。
ここで、押圧部材300におけるウエーブスプリング部310の回転環210側(止め輪部320側)から環状溝501側(止め輪部340側)への巻き方向は、回転軸500の回転方向(図4中、矢印R方向)に一致するように構成されている。これにより、回転軸500が回転する際に、ウエーブスプリング部310に対して縮径させる力が作用するため、回転環210に対して、回転力が安定的に伝えられる。
<本実施例に係るメカニカルシールの優れた点>
本実施例に係るメカニカルシール10においても、押圧部材300は、一枚の板状の線材が曲げ加工された部材により構成されると共に、波形状を有しつつ螺旋状に巻かれたウエーブスプリング部310を備えている。従って、所望のばね力を得るために、押圧部材300における中心軸線方向の長さを、押圧部材としてコイルスプリングを用いた場合よりも短くすることができる。また、押圧部材300に対して、回転力を伝えるのに必要な剛性を持たせるために、線材の断面積を、コイルスプリングの場合よりも狭くすることができる。以上より、押圧部材300の小型化を図ることができる。
また、押圧部材300は、両端にそれぞれ止め輪部320,340が設けられ、かつ、一方の止め輪部320の先端には係止突起部321が設けられており、他方の止め輪部340は回転軸500に設けられた環状溝501に嵌合固定される構成である。従って、押圧部材300を取り付けるために、別途、専用の部材を必要としないため、部品点数が増えてしまうこともない。
10 メカニカルシール
110 固定環
120 ガスケット
121 円筒部
122 内向きフランジ部
210 回転環
211 環状突出部
212 切欠き部
213 係止凹部
220 シールリング
300 押圧部材
310 ウエーブスプリング部
320,330,340 止め輪部
321,331 係止突起部
500 回転軸
501 環状溝
510 環状部材
511 係止凹部
520 固定具
600 ハウジング
610 切欠き部

Claims (2)

  1. 回転軸と、該回転軸の軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を密封するメカニカルシールであって、
    前記ハウジングに対して固定される固定環と、
    前記固定環に対して摺動すると共に、前記回転軸と共に回転する回転環と、
    前記回転軸による回転力を前記回転環に伝えると共に、該回転環を前記固定環に向けて押圧する押圧部材と、
    を備え、
    前記押圧部材は、
    一枚の板状の線材が曲げ加工された部材により構成されると共に、
    波形状を有しつつ螺旋状に巻かれたウエーブスプリング部と、該ウエーブスプリング部の両端にそれぞれ設けられ、前記回転軸の中心軸線に対して垂直かつ平板状の一対の止め輪部と、該一対の止め輪部の各先端部がそれぞれ前記ウエーブスプリング部とは反対側に折り曲げられた一対の係止突起部とを備え、
    これら一対の係止突起部のうち、一方の係止突起部が前記回転環に設けられた係止凹部に係止固定され、かつ他方の係止突起部が前記回転軸に固定された部材に設けられた係止凹部に係止固定されることを特徴とするメカニカルシール。
  2. 回転軸と、該回転軸の軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を密封するメカニカルシールであって、
    前記ハウジングに対して固定される固定環と、
    前記固定環に対して摺動すると共に、前記回転軸と共に回転する回転環と、
    前記回転軸による回転力を前記回転環に伝えると共に、該回転環を前記固定環に向けて押圧する押圧部材と、
    を備え、
    前記押圧部材は、
    一枚の板状の線材が曲げ加工された部材により構成されると共に、
    波形状を有しつつ螺旋状に巻かれたウエーブスプリング部と、該ウエーブスプリング部の両端にそれぞれ設けられ、前記回転軸の中心軸線に対して垂直かつ平板状の一対の止め輪部と、を備え、
    前記一対の止め輪部のうちの一方の止め輪部には、先端部が前記ウエーブスプリング部とは反対側に折り曲げられた係止突起部が備えられており、前記一対の止め輪部のうちの他方の止め輪部は、前記一方の止め輪部よりも径が小さく構成されており、
    前記係止突起部が前記回転環に設けられた係止凹部に係止固定され、前記他方の止め輪部が前記回転軸に設けられた環状溝に嵌合固定されることを特徴とするメカニカルシール。
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