JP6128600B2 - メカニカルシール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メカニカルシール装置に関する。
メカニカルシール装置において、回転環を回転軸に外嵌されたスリーブを介して回転軸に固定する構成が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。図4、図5を参照して、スリーブを備えた従来のメカニカルシール装置について説明する。図4、図5は、従来例に係るメカニカルシール装置の構成を説明する模式的半断面図である。
図4に示すメカニカルシール装置100は、ポンプのケーシング等のハウジング200と回転軸300と間に設けられ、ハウジング200の内部(機内側)Aを外部(機外側)Bに対して密封する。メカニカルシール装置100は、ハウジング200に取り付けられるシールカバー102と、回転軸300に嵌着されるスリーブ103と、を有する。シールカバー102には、環状部材である固定環104が設けられている。スリーブ103には、環状部材である回転環105が設けられている。
シールカバー102とスリーブ103は、固定環104と回転環105とが接触するように、ハウジング200と回転軸300にそれぞれ取り付けられる。固定環104と回転環105とが互いに摺動自在に接触して環状のシール面を形成することにより、上記密封状態が形成される。また、スリーブ103と回転軸300との間にはシール部材としてOリング106が装着され、スリーブ103と回転軸300との隙間から密封対象流体が漏れ出るのを防止する構成となっている。
スリーブ103の組み付けは、その内筒部に回転軸300を通しながら回転軸300外周面の所定位置までスリーブ103を移動させることにより行う。そのため、装着性(芯合わせのし易さ)の観点から、図4に示すように、スリーブ103の内径及び回転軸300の外径を、スリーブ103に回転軸300を挿通する際の入口側の広さが奥側よりも広くなるように変化させた段差形状の構成が採用されることが多い。そして、装着時の安定性の観点から、スリーブ103と回転軸300との対向面において隙間を部分的に極力小さく、すなわち、スリーブ103内径と回転軸300外径を略同径に設定するインロー部を設けることが一般的である。このインロー部においてスリーブ103と回転軸300は互いに嵌め合された装着状態となる。かかるインロー部は、スリーブ103の装着姿勢の安定性の観点から、少なくとも2箇所設ける構成が一般的である。図4に示すように、機内側インロー部C、機外側インロー部Cを設ける構成が一般的である。
ところで、このような段差形状及びインロー部C、Cを設けた構成は、例えば、軸心の不一致により段差部においてスリーブ103と回転軸300とが直接接触することによって強固に引っかかった状態、いわゆるかじりが生じやすい。特に、縦型ポンプでは、装置分解時に回転軸とカップリングを分離する際に回転軸を落下させてしまうことがあり、その際にスリーブが回転軸に対してずれてかじりを生じ、スリーブが回転軸から抜けなくなってしまうことがある。
このようなかじり対策としては、スリーブと回転軸とが当たりにくくなるように、段差形状における機外側の小径領域におけるスリーブと回転軸との間の隙間を大きくとるように設計することが考えられる。あるいは、スリーブの材質の硬度を回転軸よりも低くして、かじりが発生しても外し易くることが考えられる。
また、図5のように、Oリング106、107を2本使いとし、Oリング2本で調芯することも考えられる。しかしながら、この構成においては、組付け時などにおいてOリング106、107間に溜まったエア溜によって、装置の分解や組み込みがやりにくくなることがある。また、Oリング106、107間に溜まったエアが装置作動時に熱などにより膨張し、スリーブ103が回転軸300に対して移動してしまうことがある。また、スリーブと回転軸の材質間に硬度差を設ける対策では、スリーブまたは回転軸の材料選択に制約が生じることになる。
国際公開第2009/008288号公報 特開2011−099532号公報 特開2012−036926号公報
本発明の目的は、装着性の向上を図りつつ装着姿勢の安定性の向上を図ることができるスリーブを備えたメカニカルシール装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明におけるメカニカルシール装置は、
ハウジングに設けられた軸孔と該軸孔に挿通された回転軸との間を密封して前記ハウジング内の流体を外部に対してシールするメカニカルシール装置であって、
第1外周面と、該第1外周面よりも小径で前記第1外周面よりも軸方向外部側に設けられる第2外周面と、を有する前記回転軸の外周に取り付けられる筒状のスリーブであって、前記第1外周面に対向する第1内周面と、該第1内周面よりも小径で前記1内周面よりも軸方向外部側に設けられ、前記第2外周面に対向する第2内周面と、有し、前記第1内周面側を入口として前記回転軸が前記第2外周面側を先頭にして挿通されるスリーブと、
前記スリーブの外周に取り付けられる第1環状部材と、
前記ハウジングに取り付けられ、前記第1環状部材に摺動自在に接触して環状のシール面を形成する第2環状部材と、
前記第1外周面と前記第1内周面との間の隙間に装着され、該隙間をシールするシール部材と、
前記第2外周面と前記第2内周面との間の隙間に装着され、前記回転軸に対して前記スリーブを支持する支持部材と、
を備え、
前記支持部材は、環状の弾性部材であり、前記スリーブと前記回転軸との間で径方向に圧縮されて装着されると共に、
前記スリーブと前記回転軸との間の隙間における前記シール部材と前記支持部材との間の領域と、前記外部とが連通されていることを特徴とする。
本発明によれば、回転軸とスリーブが、段差形状を有する構成となっていることで、スリーブの回転軸に対する装着性の向上を図ることができるとともに、支持部材が設けられていることにより、スリーブの装着姿勢の向上を図ることができる。すなわち、スリーブと回転軸との間の隙間において、ハウジング内部側の大径領域では、シール部材によってスリーブが回転軸に対して支持され、外部側の小径領域では、支持部材によってスリーブが回転軸に対して支持される構成となる。これにより、スリーブの回転軸に対する装着姿勢が安定する。スリーブの装着姿勢の安定により、シール部材及び装置全体のシール性の安定・向上を図ることができる。また、支持部材は、環状の弾性部材であり、スリーブと回転軸との間で径方向に圧縮されて装着されるので、スリーブと回転軸の中心軸を一致させるような径方向の付勢力が発生し、装着性の向上、装着姿勢の安定性が向上される。
また、スリーブと回転軸との間の隙間におけるシール部材と支持部材との間の空間が外部と連通されていることで、上記空間が密封空間とならないように構成されている。これ
により、上記空間にエアが溜まって、熱等によるエアの膨張によってスリーブが移動する等の不具合が生じるのを防止することができる。
前記スリーブは、前記回転軸との間の隙間における前記シール部材と前記支持部材との間の領域と、前記外部とを連通する連通路を有するとよい。
スリーブに上述のような連通路を設けることで、上述した連通状態を簡易に形成することができる。
前記連通路は、前記スリーブの内周面に前記支持部材との接触領域を横断するように形成された溝であるとよい。
これにより、連通路を簡易に形成することができる。
前記支持部材は、Oリングであるとよい。
これにより、支持部材として特別な部材を用意する必要がなく、本発明の構成を簡易に実現することができる。
前記スリーブは、第2外周面と第2内周面との間の隙間の径方向の幅が、前記第1外周面と前記第1内周面との間の隙間の径方向の幅よりも広いとよい。
これにより、かじりの発生を抑制することができる。
前記スリーブは、前記第1内周面に前記第1外周面と略同径となる嵌め合わせ部を有するとよい。
これにより、スリーブと回転軸との間におけるハウジング内部側の大径領域においては隙間を極力小さくした嵌め合わせ部及びシール部材により、外部側の小径領域では支持部材により、それぞれスリーブが回転軸に対して支持される構成となる。これにより、スリーブの回転軸に対する装着姿勢が安定する。
本発明によれば、装着性の向上を図りつつ装着姿勢の安定性の向上を図ることができる。
本発明の実施例に係るメカニカルシール装置の模式的半断面図 本発明の実施例におけるスリーブの模式的半断面図 図2のA矢視断面図 従来例に係るメカニカルシール装置の模式的半断面図 従来例に係るメカニカルシール装置の模式的半断面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図3を参照して、本発明の実施例に係るメカニカルシール装置について説明する。図1は、本実施例に係るメカニカルシール装置の構成を示す模式的半断面図である。図2は、本発明の実施例におけるスリーブの模式的半断面図である。図3は、図2のA矢視断面図(軸方向に見た断面図)である。
本実施例に係るメカニカルシール装置は、例えば、各種プラント用の配管に用いられる各種ポンプにおける軸封装置として用いられる。
<全体構成>
図1に示すように、本実施例に係るメカニカルシール装置1は、ポンプのケーシング等であるハウジング200と、該ハウジング200の軸孔201内に挿通される金属または樹脂製の回転軸300と間に取り付けられる。メカニカルシール装置によって、機内であるハウジング200内部Aは、機外である外部(大気側)Bに対して密封される。
メカニカルシール装置1は、ハウジング200に取り付けられる第1シールカバー21と、第1シールカバー21に取り付けられる第2シールカバー22と、回転軸300の外周に嵌着される金属または樹脂製のスリーブ3と、を備える。第2シールカバー22の内周には、第2環状部材である固定環(固定側シールリング)4が取り付けられている。スリーブ3の外周には、第1環状部材である回転環(メイティングリング)5、環状保持部6、コンプレッションリング7、スプリング8、カラー9などが取り付けられている。
<シールカバー21、22>
第1シールカバー21は、軸方向に延びる不図示の固定溝を複数有しており、該固定溝に不図示のボルトが嵌め込まれることにより、ハウジング200の外面(軸孔開口部外周の端面)に取り付けられる。第1シールカバー21は、複数のフラッシング通路24を有している。第2シールカバー22は、ボルト23により第1シールカバー21の端面に取り付けられる。第1シールカバー21と第2シールカバー22との間には、Oリング25が装着されており、両者の間の隙間をシールしている。なお、第1シールカバー21もボルト23によってハウジング200に固定される構成でもよい。すなわち、第1シールカバー21と第2シールカバー22にそれぞれ貫通孔を設け、それら貫通孔にボルト23を通して、両者をハウジング200に対して固定する構成でもよい。
<スリーブ3>
スリーブ3は、外部B側の端部外周面にスリーブカラー30が取り付けられている。スリーブ3は、スリーブカラー30とともにセットスクリュー31、32によって回転軸300に固定され、回転軸300とともに回転する。スリーブ3の内周面と回転軸300の外周面との間にはOリング28が取り付けられ、両者の間の隙間がシールされている。スリーブ3は、外周面の内部A側に環状保持部6、コンプレッションリング7、カラー9が嵌合されている。
本実施例では、回転軸300とスリーブ3が上述したインロー部Cを有する構成となっている。また、回転軸300は、外周面におけるスリーブ3の装着領域が段差形状となっており、第1外周面301と、第1外周面よりも小径の第2外周面302とを有する構成となっている。そして、スリーブ3は、この回転軸300の外周形状に対応した内周形状
を有している。すなわち、第1外周面301に対向する第1内周面33と、該第1内周面33よりも小径で、第2外周面302に対向する第2内周面34と、有する。そして、スリーブ3は、回転軸300がスリーブ3の第1内周面33側を入口として第2外周面302側を先頭にして挿通されることにより、回転軸300の外周に嵌着される。
本実施例におけるスリーブ3の特徴的構成については、後述する。
<固定環(固定側シールリング)4>
固定環4は、第2シールカバー22の内周面に取り付けられている。固定環4の外周面と第2シールカバー22の内周面との間にはOリング26が径方向に圧縮されて装着されている。また、固定環4の外部B側の端面と第2シールカバー22の端面との間にはOリング27が軸方向に圧縮されて装着されている。固定環4には超硬質材料が用いられ、例えば、シリコンカーバイド、タングステンカーバイト、カーボン、その他のセラミックスなどが挙げられるが、これらに限定されない。
固定環4は、軸方向における内部A側の端面に、回転環5に向かって突出する
環状の凸部40を有する。この凸部40の先端が環状の摺動面41となっており、回転環5の環状の摺動面51と接触することにより、環状のシール面が形成される。固定環4は、第2ハウジング22に対して固定されており、回転軸300の回転によって回転する回転環5の摺動面51に対し、摺動面41が摺動する。
<回転環5>
回転環5は、環状保持部6の内周に設けられた凹部に内嵌されており、回転軸300とともに回転する。回転環5の軸方向機外B側の側面は、摺動面51となっており、上述したように、固定環4の摺動面41に密着するとともに回転軸300の回転により摺動面41に対して摺動する。回転環5には超硬質材料が用いられ、例えば、シリコンカーバイド、タングステンカーバイト、カーボン、その他のセラミックスなどが挙げられる。ただし、これらに限定されない。
回転環5は、環状保持部6がコンプレッションリング7を介してスプリング8から軸方向の付勢力が負荷されることにより、軸方向外部B側に付勢され、固定環4に対して密着している。スリーブ3外周面と環状保持部6とコンプレッションリング7の間には、Oリング29が装着され、これらの間の隙間を封止している。スプリング8は、周方向に複数個配置され、コンプレッションリング7とカラー9との間に軸方向に圧縮されて装着される。
<本実施例の優れた点>
本実施例におけるスリーブ3は、段差形状における大径領域に、スリーブ3内周と軸300外周が略同径となるインロー部Cを有するとともに、該インロー部Cにシール部材としてOリング28が取り付けられている。Oリング28は、スリーブ3の第1内周面33に形成された環状の装着溝35に装着される。Oリング28は、装着溝35の溝底と、回転軸300の第1外周面301との間で径方向に圧縮される。これにより、Oリング28は、スリーブ3と回転軸300との間の環状隙間を封止するシール性を発揮するとともに、スリーブ3と回転軸300に対して、それぞれの中心軸を互いに一致させるような径方向の付勢力を付与し、スリーブ3の回転軸300に対する装着姿勢を安定させる。
また、本実施例におけるスリーブ3は、段差形状における小径領域に支持部材としてのOリング36が取り付けられている。小径領域は、大径領域のインロー部Cよりもスリーブ3内周とハウジング300外周との隙間が大きく設けられている。Oリング36は、スリーブ3の第2内周面34に形成された環状の装着溝37に装着される。Oリング36は
、装着溝37の溝底と、回転軸300の第2外周面302との間で径方向に圧縮される。これにより、Oリング36は、スリーブ3と回転軸300に対して、それぞれの中心軸を互いに一致させるような径方向の付勢力を付与し、スリーブ3の回転軸300に対する装着姿勢を安定させる。
このように、本実施例においては、スリーブ3と回転軸300との間の大径領域においては隙間を極力小さくした嵌め合わせ部であるインロー部C及びOリング28により、小径領域ではOリング36により、それぞれスリーブ3が回転軸300に対して支持される構成となる。これにより、スリーブ3の回転軸300に対する装着姿勢が安定する。スリーブ3の装着姿勢の安定により、Oリング28及び装置全体のシール性の安定・向上を図ることができる。
また、本実施例では、スリーブ3の装着溝37に、連通溝38が形成されている。連通溝38は、装着溝37の内部A側の側面から溝底、外部B側の側面にかけて、Oリング36とスリーブ3との接触領域を横断するように形成されている。この連通溝38により、スリーブ3と回転軸300との間の隙間におけるOリング28とOリング36との間の空間と外部Bとが連通された状態となる。このような連通状態が形成されることで、上記隙間におけるOリング28とOリング36との間の空間が密封空間とならないように構成されている。これにより、上記空間にエアが溜まって、熱等によるエアの膨張によってスリーブが移動する等の不具合が生じるのを防止することができる。
上述したように、本実施例では、大径領域のOリング28によってスリーブ3と回転軸300との間のシール性を担保しているので、小径領域については、Oリング36による芯合わせ効果が確保される範囲において自由な設計が可能となる。例えば、上述したかじり防止の観点から、小径領域におけるスリーブ3と回転軸300との隙間を大きくとるように構成することができる。例えば、大径領域におけるOリング28近傍をH7(JISはめあい公差)級の公差とする一方、小径領域には基準寸法+0.2程度の隙間を設けるように設計することができる。
すなわち、高い加工精度が要求されるインロー部Cを機内側の1箇所にのみ設け、機外側を支持部材としてのOリング36によりスリーブ3と回転軸300の間の隙間を完全に封止することなく支持する構成とすることにより、装着姿勢の安定化、装着性の向上、低コスト化を図ることができる。
本実施例では、支持部材として、Oリング36を用いたが、回転軸300に対するスリーブ3の支持作用及び芯合わせ効果が確保されるのであれば、かかる構成に限定されない。例えば、支持部材はリング状のつながった部材である必要はなく、複数の部品に分割可能な構成でもよい。また、Oリング以外の弾性部材でもよい。ただし、本発明の技術分野において一般的な部材であるOリングを用いれば、支持部材として特別な部材を用意する必要がなく、本発明の構成を簡易に実現することができる。また、支持部材を設ける個数は1個に限られず、複数個設けるように構成してもよい。さらに、例えば、複数の弾性部材を周方向に等間隔に配置することにより、全周にわたって略均等に径方向に付勢力が発生するように構成してもよい。
また、本実施例では、スリーブ3と回転軸300との間の隙間におけるOリング28とOリング36との間の空間を、外部Bと連通させるための構成として、連通溝38を設ける構成としたが、上記連通状態を形成することができれば、かかる構成には限定されない。例えば、スリーブ3に貫通孔を設けて上記連通状態を形成してもよい。また、連通溝38を設ける個数は、特に限定されるものではなく、1個でもよいし、複数個設けてもよい。本実施例では、連通溝38をスリーブ3の軸中心を挟んで対向する2箇所に設けている
また、例えば、支持部材に、装着時に圧縮されても塞がらない大きさの貫通孔を設けたり、上述したように、支持部材を複数の周方向に間隔を空けて配置するように構成することにより、上記連通状態を形成してもよい。この場合、スリーブ3に連通溝38のような上記連通状態を形成するための構成を設ける必要がなくなる。
<その他>
Oリング25〜29、36の材料としては、例えば、ニトリルゴム、EPDM、FKM、FFKMが挙げられる。ただし、これらに限定されるわけではない。
1 メカニカルシール装置
200 ハウジング
300 回転軸
301 第1外周面
302 第2外周面
28 Oリング(シール部材)
3 スリーブ
33 第1内周面
34 第2内周面
36 Oリング(支持部材)
37 装着溝
38 連通溝
4 固定環
5 回転環

Claims (6)

  1. ハウジングに設けられた軸孔と該軸孔に挿通された回転軸との間を密封して前記ハウジング内の流体を外部に対してシールするメカニカルシール装置であって、
    第1外周面と、該第1外周面よりも小径で前記第1外周面よりも軸方向外部側に設けられる第2外周面と、を有する前記回転軸の外周に取り付けられる筒状のスリーブであって、前記第1外周面に対向する第1内周面と、該第1内周面よりも小径で前記1内周面よりも軸方向外部側に設けられ、前記第2外周面に対向する第2内周面と、有し、前記第1内周面側を入口として前記回転軸が前記第2外周面側を先頭にして挿通されるスリーブと、
    前記スリーブの外周に取り付けられる第1環状部材と、
    前記ハウジングに取り付けられ、前記第1環状部材に摺動自在に接触して環状のシール面を形成する第2環状部材と、
    前記第1外周面と前記第1内周面との間の隙間に装着され、該隙間をシールするシール部材と、
    前記第2外周面と前記第2内周面との間の隙間に装着され、前記回転軸に対して前記スリーブを支持する支持部材と、
    を備え、
    前記支持部材は、環状の弾性部材であり、前記スリーブと前記回転軸との間で径方向に圧縮されて装着されると共に、
    前記スリーブと前記回転軸との間の隙間における前記シール部材と前記支持部材との間の領域と、前記外部とが連通されていることを特徴とするメカニカルシール装置。
  2. 前記スリーブは、前記回転軸との間の隙間における前記シール部材と前記支持部材との間の領域と、前記外部とを連通する連通路を有することを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記連通路は、前記スリーブの内周面に前記支持部材との接触領域を横断するように形成された溝であることを特徴とする請求項2に記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記支持部材は、Oリングであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
  5. 前記スリーブは、前記第2外周面と前記第2内周面との間の隙間の径方向の幅が、前記第1外周面と前記第1内周面との間の隙間の径方向の幅よりも広いことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
  6. 前記スリーブは、前記第1内周面に前記第1外周面と略同径となる嵌め合わせ部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
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