JP7303085B2 - メカニカルシール装置 - Google Patents

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本発明は、ポンプなどの回転流体機械に用いられるメカニカルシール装置に関する。
例えば、ポンプなどの回転流体機械で扱われる被密封流体(シール流体)の軸封部には、軸封装置(メカニカルシール)が使用されている。これらの軸封装置は、回転軸が貫通するハウジング内に装着され、回転軸とハウジングとの間に固定環(静止側密接要素)と回転環(回転側密接要素)とが互いに密接摺接されることで軸封を行っている。
また、内部に回転軸の一部が収容される空間を形成するハウジングに設けられた軸孔と回転軸との隙間からシール流体が漏れ出ることを抑制する軸封装置に加えて、シール性を向上させるため環状のリップシールを備えたものも知られている(特許文献1~3参照)。
例えば、特許文献3に記載されたリップシールは、回転軸を有する回転軸側部材およびハウジングを有するハウジング側部材のいずれか一方に固定されて、他方に接触可能に配置される。このリップシールは、軸封装置の構造に応じて、軸封装置よりもシール流体の漏れ方向の上流側又は下流側に配置される。
特開2010-216489号公報 特開2015-059612号公報 特開2016-151311号公報
しかしながら、上述した特許文献1~3に記載の軸封装置のように、軸封装置に組付けられたリップシールは、リップシールの止め方が軸封装置の構造に依存したものである。そのため、リップシールを取り付けるスペースが制限されるとともに、軸封装置の構造を変えにくいという問題がある。更に、リップシールがメカニカルシールの摺動面やスプリングの近傍にあるため、シール流体中の異物が摺動面などに侵入する可能性が高い。
また、回転軸が貫通するスタッフィングボックス(ボックス)内に装着される軸封装置には、スタッフィングボックスにフラッシング流体(シール流体やエクスターナル流体)を注入してメカニカルシール側からポンプケーシング等の取付機器内へフラッシング流体を送出するフラッシングを行うものが知られている。そこで、上述した特許文献3に記載の軸封装置において、軸封装置の近傍に設けられたリップシールが、軸封装置よりもシール流体の漏れ方向の上流側に配置される場合には、軸封装置側からフラッシング流体を多量に流すと、リップシールが外れてしまい、耐久性が低下する可能性がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、メカニカルシールの構造に係わらずリップシールを確実に固定することができるとともに、メカニカルシールの摺動面に異物を侵入し難くして、耐久性を高めることができるメカニカルシール装置を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 回転軸が貫通するボックス内に装着されるとともに、前記回転軸と前記ボックスとの間の流体をシールするメカニカルシールと、
前記メカニカルシールの機内側に配置され、基端部から機内側に向かって突出するリップ部を有するリップシールと、を備えることを特徴とするメカニカルシール装置。
上記(1)の構成のメカニカルシール装置によれば、リップシールに対して流体が機外側から機内側へ流れる際にはリップ部が開く方向に弾性変形するリップシールを介して、流体がリップシールの機内側に送出される。そして、このリップシールは、リップシールに対して流体が機内側から機外側へ流れる際にはリップ部が閉じる方向に弾性変形する。そこで、機内側から機外側へ流れる流体(漏れ流体)が抑制され、メカニカルシールの摺動面に異物が到達するのを防止できる。
また、リップシールとメカニカルシールとは、別体構造となっている。そのため、リップシールは、どんな構造のメカニカルシールとも組み合わせてボックスに取り付けることができる。また、リップシールは、メカニカルシールの摺動面やスプリングから離して取り付けることができ、流体中の異物が摺動面などに侵入する可能性が低い。
(2) 前記ボックス内のシールされる領域に導入されるフラッシング流体の流れ方向上流側に前記メカニカルシールが配置され、流れ方向下流側に前記リップシールが配置されることを特徴とする上記(1)に記載のメカニカルシール装置。
上記(2)の構成のメカニカルシール装置によれば、フラッシング流体がシールされる領域に導入され、メカニカルシールが上流側に配置されていることで、メカニカルシールの摺動面に異物が侵入する可能性が低い。また、リップ部が機内側に向かって突出していることで、メカニカルシールからリップシールに向かって流れたフラッシング流体がリップ部に溜まった異物を流すことができ、リップシールの摺動面に異物が溜まることなくシールすることができる。
(3) 前記リップシールの機内側にブッシュを有することを特徴とする上記(2)に記載のメカニカルシール装置。
上記(3)の構成のメカニカルシール装置によれば、機内側からリップシールへ流れる流体の流路をブッシュによって絞ることができる。そこで、リップシールのリップ部に対して異物を侵入させ難く、また、より異物をメカニカルシールの摺動面に到達させ難くすることができる。
(4) 前記リップシールを前記ブッシュとの間に挟む取付部材を有することを特徴とする上記(3)に記載のメカニカルシール装置。
上記(4)の構成のメカニカルシール装置によれば、ボックスに固定される取付部材によって、リップシールをブッシュとの間に挟んでボックスに固定することができる。そこで、リップシールを回転軸とボックスとの間に確実に配置し、リップシールに対し流体が機内側に流れる流れであってもリップシールに対し流体が機外側に流れる流れであっても、リップシールを動くことなく固定することできる。従って、リップシールが移動してしまうことで、異物がボックス内に侵入してしまう虞がない。
また、取付部材としては、1箇所割りのカラーとテーパプラグを用いることで、ボックスに対する取付け部寸法の自由度を高めることができる。
本発明に係るメカニカルシール装置によれば、メカニカルシールの構造に係わらずリップシールを確実に固定することができるとともに、メカニカルシールの摺動面に異物を侵入し難くして、耐久性を高めることができる。
ことができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係るメカニカルシール装置の概略断面図である。 (a)は図1に示したリップシールの取付方法を説明する要部分解断面図、(b)はリップシールをボックスに固定している取付部材の正面図、(c)はボックスに固定されたリップシールの断面図である。 (a)及び(b)は図1に示したリップシールの作用を説明する要部拡大断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るメカニカルシール装置10の概略断面図である。
本実施形態に係るメカニカルシール装置10は、図1に示すように、例えばポンプのポンプハウジング5に形成されたスタッフィングボックス(ボックス)4内に装着され、スタッフィングボックス4を貫通して回転羽根(図示せず)を駆動させる回転軸1の軸周をシールする軸封装置に好適に用いられる。
スタッフィングボックス4は、ポンプハウジング5と、ポンプハウジング5の外端面に取り付けられたメカニカルシール30のシールカバー12とにより区画形成されている。ポンプハウジング5の軸孔6を貫通した回転軸1の右側端は図示しないポンプケーシング内の回転羽根に連結され、回転軸1の左側端は図示しないモータの回動軸に連結されている。
本実施形態のメカニカルシール装置10は、メカニカルシール30と、リップシール40とを備えている。
メカニカルシール30は、回転軸1のモータ側(機外側)における外周面とスタッフィングボックス4の内周面であるポンプハウジング5の内壁5aとの間の隙間をシールする。リップシール40は、メカニカルシール30の機内側に配置され、回転軸1のポンプ側(機内側)における外周面とスタッフィングボックス4の内周面であるポンプハウジング5の内壁5aとの間の隙間をシールする。
なお、本実施形態に係るメカニカルシール30及びリップシール40は、回転軸1の外周面とポンプハウジング5の内壁5aとの間の流体を直接シールするものではなく、回転軸1の外周に嵌着されたスリーブ20の外周面とポンプハウジング5の内壁5aとの間の流体をシールするものである。勿論、回転軸1の外周にスリーブ20が嵌着されない場合には、メカニカルシール30及びリップシール40は、回転軸1の外周面とポンプハウジング5の内壁5aとの間の流体を直接シールすることになる。
本実施形態に係るメカニカルシール30は、シールカバー12とその内周に挿通された回転軸1との間に固定環16と回転環18とが互いに密接摺動される接触式メカニカルシール構造を有し、機内側であるポンプ側のシール流体が摺動面の外周から内周方向(機外であるモータ側)へ向かって漏れようとするシール流体をシールするように構成されている。
本実施形態に係るメカニカルシール30は、ポンプハウジング5の外端面に取り付けられるシールカバー12と、回転軸1の外周に嵌着されるスリーブ20と、を備える。シールカバー12の内周には、ケース14、固定環16、コイルスプリング(スプリング)31などが取り付けられている。スリーブ20の外周には、回転環18が取り付けられている。
シールカバー12は、フラッシング流路91及びクエンチング流路92を有するモータ側の第1シールカバー12aと、ポンプ側の第2シールカバー12bとが、ボルト85によって一体に結合されている。第1シールカバー12aと第2シールカバー12bとの間には、Oリング60cが装着されており、両者の間の隙間をシールしている。そして、第1シールカバー12aと第2シールカバー12bにそれぞれ設けた貫通孔に、ポンプハウジング5の外端面に設けたスタッドボルト87を通してナット81を締結することにより、両者がポンプハウジング5に対して固定されている。ポンプハウジング5の外端面と第2シールカバー12bとの間には、Oリング60dが装着されており、両者の間の隙間をシールしている。
第1シールカバー12aに形成されたフラッシング流路91は、スタッフィングボックス4にフラッシング流体(シール流体やエクスターナル流体)を注入してメカニカルシール30側からポンプ側へフラッシング流体を送出するフラッシングを行う為のものである。従って、本実施形態においては、スタッフィングボックス4内のシールされる領域に導入されるフラッシング流体の流れ方向上流側が、図1中左側のモータ側となり、フラッシング流体の流れ方向下流側が、図1中右側のポンプ側となる。
スリーブ20は、ポンプ側端部の内周面に環状の突出部25が形成され、中間部の外周面に環状のフランジ部23が形成されている。回転軸1は、ポンプ側が小径の段付き形状となっており、突出部25の外端面に対向する段部1aを有する構成となっている。
そして、スリーブ20は、回転軸1がスリーブ20のモータ側を入口として小径側を先頭に挿通されることにより、回転軸1の外周に嵌着される。また、突出部25の内周面には、キー溝27が形成されており、対応する回転軸1の外周にもキー溝3(図2参照)が形成されている。そこで、これらキー溝27及びキー溝3にキー60を挿入することで、スリーブ20は回転軸1に対して相対回転不能に固定され、回転軸1と一体に回転する。突出部25の外端面と回転軸1の段部1aとの間には、ガスケット55が介装され、スリーブ20と回転軸1との間の隙間がシールされている。
回転環18は、スリーブ20のフランジ部23の外周に設けられた凹部に外嵌されており、ノックピン73によって回転軸1に対して相対回転不能に固定され、回転軸1と一体に回転する。フランジ部23の外周面と回転環18の内周面との間には、Oリング60eが径方向に圧縮されて装着されている。回転環18は、超硬質材料が用いられ、例えば、シリコンカーバイド、タングステンカーバイド、カーボン、その他のセラミックスなどが挙げられるが、これらに限定されない。
回転環18の軸方向におけるモータ側の側面は、環状の摺動面19となっており、固定環16の摺動面17と接触することにより、環状のシール面が形成される。回転環18は、回転軸1の回転によって回転し、第1シールカバー12aに取り付けられた固定環16の摺動面17に対し、摺動面19が摺動する。
第1シールカバー12aの内周に設けられた凹部には、ケース14が内嵌されている。ケース14は、ボルト83により第1シールカバー12aに固定されている。ケース14の外周面と第1シールカバー12aの内周面との間には、Oリング60aが径方向に圧縮されて装着され、これらの間の隙間を封止している。
固定環16は、ケース14の外周に設けられた凹部に外嵌されており、ノックピン71によってケース14に対し相対回転不能及び軸方向変位可能とされている。ケース14の外周面と固定環16の内周面との間には、Oリング60bが装着され、これらの間の隙間を封止している。
また、固定環16の軸方向におけるポンプ側の側面には、回転環18に向かって突出する環状の凸部が形成されている。この凸部の先端が環状の摺動面17となっており、上述したように回転環18の摺動面19に密着するとともに回転軸1の回転により摺動面19に対して摺動する。固定環16には超硬質材料が用いられ、例えば、シリコンカーバイド、タングステンカーバイド、カーボン、その他のセラミックスなどが挙げられるが、これらに限定されない。
固定環16は、コイルスプリング31から軸方向の付勢力が付加されることにより、軸方向のポンプ側に付勢され、回転環18に対して密着している。コイルスプリング31は、周方向に複数個配置され、ケース14と固定環16との間に軸方向に圧縮されて装着されている。
図2の(a)に示すように、本実施形態に係るリップシール40は、例えば、エラストマー或いは樹脂材料からなり、ポンプハウジング5の内壁5aに取付けられる箇所である基端部から機内側に向かって斜めに突出するリップ部41を有し、リップ部41が相手と当接する(図2(a)ではスリーブ20に当接)ことで流体をシールする断面V字状に形成されたシール部材である。
リップシール40の配置位置よりもスタッフィングボックス4内に導入されるフラッシング流体の流れ方向下流側(リップシール40の機内側)の配置位置であるポンプハウジング5の軸孔6と回転軸1に嵌装されたスリーブ20との間には、機内側からリップシール40へ流れる流体であるシール流体の流路を絞るブッシュ50が配置される。
ブッシュ50は、図2の(a)に示すように、フラッシング流体の流れ方向上流側(モータ側)の外周面に突出する環状フランジ部52を有する断面L字形状に形成されている。そして、ポンプハウジング5のポンプ側(図2中、左側)からスタッフィングボックス4内に挿入されたブッシュ50は、軸孔6の内周面に形成された環状の突出部7に環状フランジ部52が係止される。そこで、ブッシュ50は、軸方向におけるフラッシング流体の流れ方向下流側(ポンプ側)への移動が規制された状態で軸孔6内に内嵌される。
ブッシュ50は、例えば、カーボンなどの超硬質材料で形成されており、スリーブ20との接触を避ける必要がある。そのために、ブッシュ50とスリーブ20との間の隙間は、リップシール40のリップ部41とスリーブ20との間の隙間よりも広く設定される。
リップシール40は、フラッシング流体の流れ方向上流側(モータ側)からリップシール40をブッシュ50との間に挟むようにしてポンプハウジング5の内周面に固定される取付部材42によって、スタッフィングボックス4に固定される。リップシール40は、リップ部41の先端がフラッシング流体の流れ方向下流側(ポンプ側)へ突出する向きに挿着される。リップシール40は、ノックピン75によって取付部材42に対し回り止めされる。
図2の(b)に示すように、本実施形態に係る取付部材42は、1箇所割りのカラー43とテーパプラグ44とからなる。取付部材42は、カラー43のスリット間に形成されたテーパねじ穴45(図3参照)にテーパプラグ44を締め込んでカラー43の外周面をスタッフィングボックス4内で拡径させることで、図2の(c)に示すように、ポンプハウジング5の内周面に固定される。
その後、回転軸1に嵌着されたスリーブ20がスタッフィングボックス4内に挿入され、スリーブ20のポンプ側がポンプハウジング5の軸孔6を貫通する。これら軸孔6とスリーブ20の間は、ブッシュ50が配置されることで、ブッシュ50の内周面とスリーブ20の外周面との間の隙間に形成されるシール流体の流路が絞られる。
次に、上記した実施形態に係るメカニカルシール装置10の作用を説明する。
本実施形態に係るメカニカルシール装置10によれば、メカニカルシール30が装着されたスタッフィングボックス4内に導入されたフラッシング流体は、図3の(a)に示すように、リップシール40に対して機外側から機内側へ送出される矢印A方向(シール流体の漏れ方向と逆方向)にフラッシング流体が流れる際にはリップ部41が開く方向に弾性変形するリップシール40を介して、フラッシング流体がリップシール40の機内側に送出される。
そして、図3の(b)に示すように、このリップシール40は、リップシール40に対して機内側から機外側へ漏れる矢印B方向にシール流体が流れる際にはリップ部41が閉じる方向に弾性変形する。そこで、機内側から機外側へ流れるシール流体(漏れ流体)が抑制され、メカニカルシール30の摺動面(摺動面17及び摺動面19)に異物が到達するのを防止できる。
また、リップシール40とメカニカルシール30とは、別体構造となっている。そのため、リップシール40は、どんな構造のメカニカルシール30とも組み合わせてスタッフィングボックス4に取り付けることができる。また、リップシール40は、メカニカルシール30の摺動面17,19やコイルスプリング31から離して取り付けることができ、シール流体中の異物が摺動面17,19などに侵入する可能性が低い。
また、本実施形態に係るメカニカルシール装置10では、フラッシング流体がシールされる領域に導入され、メカニカルシール30がフラッシング流体の流れ方向上流側に配置されていることで、メカニカルシール30の摺動面に異物が侵入する可能性が低い。また、リップ部41が機内側に向かって突出していることで、メカニカルシール30からリップシール40に向かって流れたフラッシング流体がリップ部41に溜まった異物を流すことができ、リップシール40の摺動面に異物が溜まることなくシールすることができる。
また、本実施形態に係るメカニカルシール装置10では、リップシール40よりフラッシング流体の流れ方向下流側(リップシール40の機内側)におけるスタッフィングボックス4と回転軸1(スリーブ20)との間には、ブッシュ50が配置されている。従って、機内側からリップシール40へ流れるシール流体の流路をブッシュ50によって絞ることができる。そこで、リップシール40のリップ部41に対して異物を侵入させ難く、また、より異物をメカニカルシール30の摺動面17,19に到達させ難くすることができる。
さらに、本実施形態に係るメカニカルシール装置10によれば、スタッフィングボックス4に固定される取付部材42によって、リップシール40をブッシュ50との間に挟んでスタッフィングボックス4に固定することができる。そこで、リップシール40を回転軸1(スリーブ20)とスタッフィングボックス4との間に確実に配置し、リップシール40に対しフラッシング流体が機内側に流れる流れであっても、リップシール40に対しシール流体が機外側に流れる流れ(シール流体の漏れ)であっても、リップシール40を動くことなく固定することできる。従って、リップシール40が移動してしまうことで、異物がスタッフィングボックス4内に侵入してしまう虞がない。
また、取付部材42としては、1箇所割りのカラー43とテーパプラグ44を用いることで、スタッフィングボックス4に対する取付け部寸法の自由度を高めることができる。
従って、本実施形態に係るメカニカルシール装置10によれば、メカニカルシール30の構造に係わらずリップシール40を確実に固定することができるとともに、メカニカルシール30の摺動面17,19に異物を侵入し難くして、耐久性を高めることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1…回転軸
4…スタッフィングボックス(ボックス)
10…メカニカルシール装置
16…固定環
18…回転環
20…スリーブ
30…メカニカルシール
40…リップシール
41…リップ部
42…取付部材
50…ブッシュ

Claims (1)

  1. 回転軸が貫通するボックス内に装着されるとともに、前記回転軸と前記ボックスとの間の流体をシールし、前記ボックス内のシールされる領域に導入されるフラッシング流体の流れ方向上流側に配置されるメカニカルシールと、
    前記メカニカルシールの機内側であり且つ前記フラッシング流体の流れ方向下流側に配置され、基端部から機内側に向かって突出するリップ部を有するリップシールと、
    前記リップシールの機内側に配置されるブッシュと、
    前記リップシールを前記ブッシュとの間に挟む取付部材と、を備え
    前記取付部材は、
    環状の形状を有するとともに周方向の1箇所において隙間をあけて分割された形状を有するカラーと、前記隙間に挿入されて前記カラーを拡径させるテーパプラグと、を有することを特徴とするメカニカルシール装置。
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