JP2017180772A - パッキン - Google Patents

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英也 渡辺
Hideya Watanabe
英也 渡辺
一憲 神保
Kazunori Jinbo
一憲 神保
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Abstract

【課題】密封対象流体による流体圧力が低い場合や、長期使用によってリップに塑性変形(へたり)が生じてしまった場合でも、安定した密封性を発揮することのできるパッキンを提供する。【解決手段】内周リップ110の外周面側には径方向外側に向かって突出する内周リップ側突起111が周方向に間隔を空けて複数設けられており、外周リップ120の内周面側には径方向内側に向かって突出する外周リップ側突起121が周方向に間隔を空けて複数設けられると共に、軸200とハウジング300との間の環状隙間にパッキン100が配置された状態においては、内周リップ側突起111と外周リップ側突起121が密着していることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するパッキンに関する。
従来、軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するゴム状弾性体製のパッキンとして、断面形状が略U字形状のUパッキンが知られている(特許文献1参照)。図10及び図11を参照して、従来例に係るパッキンについて説明する。図10は従来例に係るパッキンの一部破断斜視図である。図11は従来例に係るパッキンを用いた密封構造を示す模式的断面図である。
従来例に係るパッキン500は、環状溝530を介して径方向内側の内周リップ510と、環状溝530を介して径方向外側の外周リップ520とを備えている。このパッキン500は、環状溝530が密封領域側(O)を向くように、軸200に設けられた環状の装着溝210に装着される。これにより、パッキン500によって、軸200とハウジング300との間の環状隙間が封止される。密封領域側(O)に密封されている密封対象流体としては、空気などの気体の場合や油などの液体の場合がある。
以上のように構成されるパッキン500によれば、内周リップ510のリップ先端が装着溝210の溝底面に密着し、かつ外周リップ520のリップ先端がハウジング300における軸孔内周面に対して摺動自在に接触することで密封性が得られる。ここで、内周リップ510及び外周リップ520による密封性は、各リップの弾性反発力に加えて、密封対象流体による流体圧力が環状溝530を押圧することによって得られている。
ここで、密封領域側(O)とその反対側(A)との差圧が大きい程、流体圧力によって環状溝530を押圧する力は大きくなる。そのため、この差圧が小さいと、流体圧力による押圧力は小さくなり、密封性は各リップの弾性反発力に依存することになる。従って、差圧が小さい環境下でも、高い密封性が要求される場合には、各リップの厚みを厚くすることで、各リップの剛性を高める対策が取られることがある。しかしながら、この場合には、パッキン500の装着溝210への装着性が悪くなる欠点がある。
また、パッキン500が高温環境下で使用される場合には、長期使用によって、各リップに塑性変形(へたり)が生じてしまう。リップにへたりが生じてしまうと、密封性が低下してしまう。この対策としては、パッキン500の材料に、耐熱性に優れた材料が用いられることがある。しかしながら、この場合には、コストが増加するだけでなく、低温環境下においても用いられる場合に、品質が低下してしまう欠点がある。
実開昭58−148360号公報
本発明の目的は、密封対象流体による流体圧力が低い場合や、長期使用によってリップに塑性変形(へたり)が生じてしまった場合でも、安定した密封性を発揮することのできるパッキンを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のパッキンは、
軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するパッキンにおいて、
密封対象流体が密封されている密封領域側に設けられる環状溝を介して径方向内側の内周リップと、
前記環状溝を介して径方向外側の外周リップと、
を備えるパッキンであって、
前記内周リップの外周面側には径方向外側に向かって突出する内周リップ側突起が周方向に間隔を空けて複数設けられており、前記外周リップの内周面側には径方向内側に向かって突出する外周リップ側突起が周方向に間隔を空けて複数設けられると共に、
前記軸とハウジングとの間の環状隙間にパッキンが配置された状態においては、前記内周リップ側突起と外周リップ側突起が密着していることを特徴とする。
本発明によれば、軸とハウジングとの間の環状隙間にパッキンが配置された状態においては、内周リップ側突起と外周リップ側突起が密着している。そのため、内周リップが径方向外側に向かって変形することが抑制され、かつ外周リップが径方向内側に向かって変形することが抑制される。これにより、密封対象流体による流体圧力が低い場合でもシール性が維持される。また、長期使用によってリップに塑性変形(へたり)が生じてしまった場合でもシール性が維持される。
また、内周リップ側突起と外周リップ側突起は、いずれも周方向に間隔を空けて設けられているので、環状溝内への密封対象流体の進入を妨げてしまうこともない。
以上説明したように、本発明によれば、密封対象流体による流体圧力が低い場合や、長期使用によってリップに塑性変形(へたり)が生じてしまった場合でも、安定した密封性を発揮させることができる。
図1は本発明の実施例1に係るパッキンの正面図である。 図2は本発明の実施例1に係るパッキンの一部破断斜視図である。 図3は本発明の実施例1に係るパッキンを用いた密封構造を示す模式的断面図である。 図4は本発明の実施例2に係るパッキンの一部破断斜視図である。 図5は本発明の実施例3に係るパッキンの正面図である。 図6は本発明の実施例3に係るパッキンの一部破断斜視図である。 図7は本発明の実施例4に係るパッキンを用いた密封構造を示す模式的断面図である。 図8は本発明の実施例5に係るパッキンの一部破断斜視図である。 図9は本発明の実施例6に係るパッキンの一部破断斜視図である。 図10は従来例に係るパッキンの一部破断斜視図である。 図11は従来例に係るパッキンを用いた密封構造を示す模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。以下の説明において、密封対象流体が密封されている領域側を
密封領域側(O)と称し、密封対象流体が密封されている領域とは反対側(例えば大気側)を反密封領域側(A)と称する。密封領域側(O)に密封されている密封対象流体としては、空気などの気体の場合や油などの液体の場合がある。
(実施例1)
図1〜図3を参照して、本発明の実施例1に係るパッキンについて説明する。図1は本発明の実施例1に係るパッキンの正面図であり、密封領域側(O)からパッキンを見た図である。図2は本発明の実施例1に係るパッキンの一部破断斜視図である。なお、図2中のパッキンの断面は図1中のAA断面に相当する。図3は本発明の実施例1に係るパッキンを用いた密封構造を示す模式的断面図である。なお、図3中のパッキンは図1中のAA断面に相当する。図3においては、切断面のみを示し、奥行き線は省略している。
本実施例に係るパッキン100は、ゴム状弾性体により構成される。そして、本実施例に係るパッキン100は、軸200とハウジング300との間の環状隙間を封止するために用いられる。なお、本実施例に係るパッキン100は、軸200とハウジング300が相対的に移動する機構において、好適に用いることができる。また、軸200がハウジング300に対して、相対的に往復移動する場合、相対的に回転する場合、相対的に揺動する場合、これらのいずれかの組み合わせの場合のいずれの場合にも、本実施例に係る密封装置は適用され得る。
本実施例に係るパッキン100は、断面形状が略U字形状のUパッキンである。すなわち、本実施例に係るパッキン100は、密封領域側(O)に設けられる環状溝130を介して径方向内側の内周リップ110と、環状溝130を介して径方向外側の外周リップ120とを備えている。そして、内周リップ110の外周面側には径方向外側に向かって突出する内周リップ側突起111が周方向に間隔を空けて複数設けられている。本実施例においては、内周リップ側突起111は、半球形状の突起により構成されている。また、外周リップ120の内周面側には径方向内側に向かって突出する外周リップ側突起121が周方向に間隔を空けて複数設けられている。本実施例においては、外周リップ側突起121は、直方体を円弧状に湾曲させた形状の突起により構成されている。
また、内周リップ110と外周リップ120の軸線方向(パッキン100における中心軸線方向)の先端には、それぞれ、軸線方向に向かって突出する突起112,122が周方向に間隔を空けて複数設けられている。これら複数の突起112,122は、パッキン100が、軸200に設けられた環状の装着溝210における密封領域側(O)の側壁面に密着しても、密封対象流体の環状溝130内への進入を妨げないために設けられている。
<密封構造>
上記のように構成されるパッキン100は、環状溝130が密封領域側(O)を向くように、軸200に設けられた環状の装着溝210に装着される。これにより、パッキン100によって、軸200とハウジング300との間の環状隙間が封止される。ここで、パッキン100においては、内周リップ110のリップ先端(内周面のうち最も径の小さな部位)が装着溝210の溝底面に密着し、かつ外周リップ120のリップ先端(外周面のうち最も径の大きな部位)がハウジング300における軸孔内周面に対して摺動自在に接触する。これにより、密封性が得られる。また、内周リップ110及び外周リップ120による密封性は、各リップ自体の弾性反発力に加えて、密封対象流体による流体圧力が環状溝130を押圧することによって得られている。すなわち、装着溝210の内壁面に対して流体圧力が作用することにより、内周リップ110には径方向内側に向かった力が作用し、外周リップ120には径方向外側に向かった力が作用する。
そして、本実施例においては、パッキン100に対して外力が作用していない状態においては、内周リップ側突起111と外周リップ側突起121は離れている。これに対して、軸200とハウジング300との間の環状隙間にパッキン100が配置された状態においては、内周リップ110は径方向外側に撓むように変形し、外周リップ120は径方向内側に撓むように変形する。これにより、内周リップ側突起111と外周リップ側突起121が密着するように構成されている。従って、本実施例に係るパッキン100の場合には、上述した各リップ自体の弾性反発力と流体圧力に加えて、これら内周リップ側突起111と外周リップ側突起121が密着することによる弾性反発力によって、密封性が高められている。
<本実施例に係るパッキンの優れた点>
本実施例に係るパッキン100によれば、軸200とハウジング300との間の環状隙間にパッキン100が配置された状態においては、内周リップ側突起111と外周リップ側突起121が密着している。そのため、内周リップ110が径方向外側に向かって変形することが抑制され、かつ外周リップ120が径方向内側に向かって変形することが抑制される。これにより、密封対象流体による流体圧力が低い場合でもシール性が維持される。また、長期使用によってリップに塑性変形(へたり)が生じてしまった場合でもシール性が維持される。
また、内周リップ側突起111と外周リップ側突起121は、いずれも周方向に間隔を空けて設けられているので、環状溝130内への密封対象流体の進入を妨げてしまうこともない。従って、密封対象流体による流体圧力が環状溝130を押圧することにより得られる密封性が損なわれてしまうこともない。
(実施例2)
図4には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、内周リップ側突起と外周リップ側突起の形状が、実施例1の場合とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。図4は本発明の実施例2に係るパッキンの一部破断斜視図である。
本実施例に係るゴム状弾性体製のパッキン100aにおいても、上記実施例1の場合と同様に、断面形状が略U字形状のUパッキンである。すなわち、本実施例に係るパッキン100aにおいても、密封領域側(O)に設けられる環状溝130を介して径方向内側の内周リップ110aと、環状溝130を介して径方向外側の外周リップ120aとを備えている。そして、内周リップ110aの外周面側には径方向外側に向かって突出する内周リップ側突起111aが周方向に間隔を空けて複数設けられている。上記実施例1においては、内周リップ側突起111が、半球形状の突起により構成される場合を示した。これに対して、本実施例に係る内周リップ側突起111aは、直方体を円弧状に湾曲させた形状の突起により構成されている。
また、本実施例においても、上記実施例1の場合と同様に、外周リップ120aの内周面側には径方向内側に向かって突出する外周リップ側突起121aが周方向に間隔を空けて複数設けられている。上記実施例1においては、外周リップ側突起121が、直方体を円弧状に湾曲させた形状の突起により構成される場合を示した。これに対して、本実施例に係る外周リップ側突起121aは、半球形状の突起により構成されている。
以上のように、本実施例に係るパッキン100aについては、内周リップ側突起111aの形状と外周リップ側突起121の形状が異なる点以外は、上記実施例1に係るパッキン100と同様の構成である。特に図示はしないが、軸200とハウジング300との間
の環状隙間にパッキン100aが配置された状態において、内周リップ側突起111aと外周リップ側突起121aが密着するように構成されている点も、実施例1の場合と同様である。
従って、本実施例に係るパッキン100aにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果が得られることは言うまでもない。
(実施例3)
図5及び図6には、本発明の実施例3が示されている。本実施例においては、内周リップ側突起の形状が、実施例1の場合とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。図5は本発明の実施例3に係るパッキンの正面図であり、密封領域側(O)からパッキンを見た図である。図6は本発明の実施例3に係るパッキンの一部破断斜視図である。なお、図6中のパッキンの断面は図5中のBB断面に相当する。
本実施例に係るゴム状弾性体製のパッキン100bにおいても、上記実施例1の場合と同様に、断面形状が略U字形状のUパッキンである。すなわち、本実施例に係るパッキン100bにおいても、密封領域側(O)に設けられる環状溝130を介して径方向内側の内周リップ110bと、環状溝130を介して径方向外側の外周リップ120bとを備えている。そして、内周リップ110bの外周面側には径方向外側に向かって突出する内周リップ側突起111bが周方向に間隔を空けて複数設けられている。上記実施例1においては、内周リップ側突起111が、半球形状の突起により構成される場合を示した。これに対して、本実施例に係る内周リップ側突起111bは、円柱を、中心軸線を含む面で切断した半円柱体を円弧状に湾曲させた形状の突起により構成されている。
また、本実施例においても、上記実施例1の場合と同様に、外周リップ120bの内周面側には径方向内側に向かって突出する外周リップ側突起121bが周方向に間隔を空けて複数設けられている。本実施例に係る外周リップ側突起121bは、上記実施例1の場合と同様に、直方体を円弧状に湾曲させた形状の突起により構成されている。
以上のように、本実施例に係るパッキン100bについては、内周リップ側突起111bの形状が異なる点以外は、上記実施例1に係るパッキン100と同様の構成である。なお、本実施例においては、内周リップ側突起111bと外周リップ側突起121bは、周方向に対して位相がずれるように配置されている(図5参照)。ただし、特に図示はしないが、軸200とハウジング300との間の環状隙間にパッキン100bが配置された状態において、内周リップ側突起111bと外周リップ側突起121bが密着するように構成されている点については、実施例1の場合と同様である。
従って、本実施例に係るパッキン100bにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果が得られることは言うまでもない。
(実施例4)
図7には、本発明の実施例4が示されている。本実施例においては、外周リップ側突起の形状が、実施例1の場合とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。図7は本発明の実施例4に係るパッキンを用いた密封構造を示す模式的断面図である。図7においては、切断面のみを示し、奥行き線は省略している。
本実施例に係るゴム状弾性体製のパッキン100cにおいても、上記実施例1の場合と同様に、断面形状が略U字形状のUパッキンである。すなわち、本実施例に係るパッキン
100cにおいても、密封領域側(O)に設けられる環状溝130を介して径方向内側の内周リップ110cと、環状溝130を介して径方向外側の外周リップ120cとを備えている。そして、内周リップ110cの外周面側には径方向外側に向かって突出する内周リップ側突起111cが周方向に間隔を空けて複数設けられている。本実施例に係る内周リップ側突起111cにおいても、上記実施例1の場合と同様に、半球形状の突起により構成されている。
また、本実施例においても、上記実施例1の場合と同様に、外周リップ120cの内周面側には径方向内側に向かって突出する外周リップ側突起121cが周方向に間隔を空けて複数設けられている。本実施例に係る外周リップ側突起121cは、直方体を円弧状に湾曲させた形状であって、かつ、その径方向内側の表面が径方向外側に向かって湾曲した凹面により構成された突起により構成されている。
このように、本実施例においては、内周リップ側突起111cの先端が、外周リップ側突起121cの先端に対して安定的に密着するように構成されている。
以上のように、本実施例に係るパッキン100cについては、外周リップ側突起121cの形状が異なる点以外は、上記実施例1に係るパッキン100と同様の構成である。つまり、本実施例に係るパッキン100cは、上記実施例1に示したパッキン100の構成に対して、外周リップ側突起121における径方向内側の表面を凹面とした構成である。なお、図7に示すように、軸200とハウジング300との間の環状隙間にパッキン100cが配置された状態において、内周リップ側突起111cと外周リップ側突起121cが密着するように構成されている点については、実施例1の場合と同様である。また、特に図示はしないが、パッキン100cに対して外力が作用していない状態においては、内周リップ側突起111cと外周リップ側突起121cが離れている点についても、実施例1の場合と同様である。
従って、本実施例に係るパッキン100cにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果が得られることは言うまでもない。また、本実施例においては、外周リップ側突起121cの先端が凹面で構成されているため、内周リップ側突起111cの先端が、外周リップ側突起121cの先端に対して安定的に密着する。従って、突起同士の位置ずれを抑制し、面圧を安定させることができる。
(実施例5)
図8には、本発明の実施例5が示されている。本実施例においては、外周リップ側突起の形状が、実施例1の場合とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。図8は本発明の実施例5に係るパッキンの一部破断斜視図である。
本実施例に係るゴム状弾性体製のパッキン100dにおいても、上記実施例1の場合と同様に、断面形状が略U字形状のUパッキンである。すなわち、本実施例に係るパッキン100dにおいても、密封領域側(O)に設けられる環状溝130を介して径方向内側の内周リップ(不図示)と、環状溝130を介して径方向外側の外周リップ120dとを備えている。そして、内周リップの構成については、実施例1と同一の構成であるので、その説明は省略する。
また、本実施例においても、上記実施例1の場合と同様に、外周リップ120dの内周面側には径方向内側に向かって突出する外周リップ側突起121dが周方向に間隔を空けて複数設けられている。本実施例に係る外周リップ側突起121dは、直方体を円弧状に湾曲させた形状であって、かつ、その径方向内側の表面に複数(図示の例では3つ)の溝
121d1が形成されている。
以上のように、本実施例に係るパッキン100dについては、外周リップ側突起121dの形状が異なる(複数の溝121d1が形成されている)点以外は、上記実施例1に係るパッキン100と同様の構成である。なお、軸200とハウジング300との間の環状隙間にパッキン100dが配置された状態において、内周リップ側突起と外周リップ側突起121dが密着するように構成されている点については、実施例1の場合と同様である。
従って、本実施例に係るパッキン100dにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果が得られることは言うまでもない。また、本実施例においては、外周リップ側突起121dの径方向内側の表面には複数の溝121d1が形成されているため、内周リップ側突起と外周リップ側突起121dが固着してしまうことを抑制できる利点がある。また、内周リップ側突起と外周リップ側突起121dが密着することにより得られる弾性反発力を、溝121d1の大きさや個数によって調整できる利点もある。なお、上記実施例2に示したパッキン100aにおいて、内周リップ側突起111aの径方向外側の表面に対して、本実施例の場合と同様に、複数の溝を形成することによって、本実施例の場合と同様の効果を得ることができる。
(実施例6)
図9には、本発明の実施例6が示されている。本実施例においては、内周リップ側突起の形状が、実施例1の場合とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。図9は本発明の実施例6に係るパッキンの一部破断斜視図である。
本実施例に係るゴム状弾性体製のパッキン100eにおいても、上記実施例1の場合と同様に、断面形状が略U字形状のUパッキンである。すなわち、本実施例に係るパッキン100eにおいても、密封領域側(O)に設けられる環状溝130を介して径方向内側の内周リップ110eと、環状溝130を介して径方向外側の外周リップ120eとを備えている。そして、内周リップ110eの外周面側には径方向外側に向かって突出する内周リップ側突起111eが周方向に間隔を空けて複数設けられている。上記実施例1においては、内周リップ側突起111が、半球形状の突起により構成される場合を示した。これに対して、本実施例に係る内周リップ側突起111eは、円柱を、中心軸線を含む面で切断した半円柱体を円弧状に湾曲させた形状の突起により構成されている。
また、本実施例においても、上記実施例1の場合と同様に、外周リップ120eの内周面側には径方向内側に向かって突出する外周リップ側突起121eが周方向に間隔を空けて複数設けられている。本実施例に係る外周リップ側突起121eは、上記実施例1の場合と同様に、直方体を円弧状に湾曲させた形状の突起により構成されている。
以上のように、本実施例に係るパッキン100eについては、内周リップ側突起111eの形状が異なる点以外は、上記実施例1に係るパッキン100と同様の構成である。なお、本実施例においては、上記実施例3の場合とは異なり、内周リップ側突起111eと外周リップ側突起121eは、周方向に対して位相が同一となるように配置されている。なお、特に図示はしないが、軸200とハウジング300との間の環状隙間にパッキン100eが配置された状態において、内周リップ側突起111eと外周リップ側突起121eが密着するように構成されている点については、実施例1の場合と同様である。
従って、本実施例に係るパッキン100eにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果が得られることは言うまでもない。また、本実施例においては、内周リップ側突起11
1eと外周リップ側突起121eが、周方向に対して比較的長い距離で密着するため、周方向の面圧分布を極力均一にすることができる利点がある。
100,100a,100b,100c,100d,100e パッキン
110,110a,110b,110c,110e 内周リップ
111,111a,111b,111c,111e 内周リップ側突起
112 突起
120,120a,120b,120c,120d,120e 外周リップ
121,121a,121b,121c,121d,121e 外周リップ側突起
121d1 溝
122 突起
130 環状溝
200 軸
210 装着溝
300 ハウジング

Claims (1)

  1. 軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するパッキンにおいて、
    密封対象流体が密封されている密封領域側に設けられる環状溝を介して径方向内側の内周リップと、
    前記環状溝を介して径方向外側の外周リップと、
    を備えるパッキンであって、
    前記内周リップの外周面側には径方向外側に向かって突出する内周リップ側突起が周方向に間隔を空けて複数設けられており、前記外周リップの内周面側には径方向内側に向かって突出する外周リップ側突起が周方向に間隔を空けて複数設けられると共に、
    前記軸とハウジングとの間の環状隙間にパッキンが配置された状態においては、前記内周リップ側突起と外周リップ側突起が密着していることを特徴とするパッキン。
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