JP6170271B2 - シールリング - Google Patents

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Description

本発明は、軸とハウジングの軸孔との間の環状隙間を封止するシールリングに関する。
自動車用のAutomatic Transmission(AT)やContinuously Variable Transmission(CVT)においては、油圧を保持させるために、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するシールリングが設けられている。このシールリングは、軸の外周に設けられた環状溝に装着され、環状溝の側壁面とハウジングに設けられた軸孔の内周面に対してそれぞれシールすることにより、上記の環状隙間を封止する。
近年、環境問題対策として低燃費化が進められており、上記シールリングにおいては、回転トルクを低減させる要求が高まっている。そこで、従来、シールリングの側面を摺動させる構成を採用すると共に、シールリングの側面に密封対象流体を導く溝を設ける技術が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、ハウジングに対して軸が偏心する環境下でシールリングが用いられる場合、上記の溝が環状溝の側壁面よりも外周面側に飛び出してしまうと、密封対象流体が漏れてしまい、密封機能が損なわれてしまう。そのため、シールリングの側面に形成する溝の範囲が限定されてしまうという問題がある。
また、シールリングの外周面を摺動させる構成を採用すると共に、シールリングの外周面に密封対象流体を導く溝を設けることで、シールリングとハウジングの軸孔内周面との間の潤滑性を高める技術も知られている(特許文献2,3参照)。
しかしながら、シールリングの外周面側に密封対象流体を導くだけでは、十分に回転トルクを低減できない場合があり、未だ改善の余地がある。
国際公開第2011/162283号 実開平03−088062号公報 特開平10−141506号公報
本発明の目的は、ハウジングに対する軸の偏心の影響を受けることなく、かつ回転トルクの低減化を図ったシールリングを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のシールリングは、
軸の外周に設けられた環状溝に装着され、相対的に回転する前記軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、流体圧力が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持するシールリングであって、
前記ハウジングに設けられた、前記軸が挿通される軸孔の内周面に対して摺動するシールリングにおいて、
外周面側には、周方向に伸びる第1溝と、第1溝における周方向の中央の位置から前記密封対象領域側の側面に至るまで伸び、密封対象流体を第1溝内に導く第2溝とを有する動圧発生用溝が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、動圧発生用溝内に密封対象流体が導かれるため、動圧発生用溝が設けられている範囲においては、内周面側からシールリングに対して作用する流体圧力と外周面側からシールリングに対して作用する流体圧力が相殺される。これにより、シールリングに対する流体圧力の受圧面積を減らすことができる。また、シールリングがハウジングに設けられた軸孔の内周面に対して摺動する際に、第1溝から摺動部分に密封対象流体が流出する際に動圧が発生する。これにより、シールリングに対して軸孔の内周面から離れる方向の力が発生する。以上のように、受圧面積が減ることと、動圧によりシールリングに対して軸孔の内周面から離れる方向に力が発生することとが相俟って、回転トルクを効果的に低減させることが可能となる。
また、動圧発生用溝は、第1溝と、第1溝の周方向の中央の位置から密封対象領域側の側面に至るまで伸びる第2溝とを備える構成である。従って、ハウジングに対するシールリングの回転方向に関係なく、上記の動圧が発生する。
更に、動圧発生用溝はシールリングの外周面側に設けられているので、ハウジングに対する軸の偏心の影響を受けることはない。これに伴い、シールリングの側面側に動圧発生用溝を形成する場合に比べて、シールリングの外周面側に動圧発生用溝を形成する場合の方が、設計自由度が大きい。
第1溝は、溝幅が一定で周方向に伸びるように構成されているとよい。
これにより、上述した受圧面積を減らす効果を高められ、かつ第1溝から摺動部分に流出させる密封対象流体の範囲を広くすることができる。
第1溝の溝底は、周方向の中央に比べて両端側の方が浅くなるように構成されているとよい。
こうすることで、楔効果により、上記の動圧を効果的に発生させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ハウジングに対する軸の偏心の影響を受けることなく、かつ回転トルクの低減化を図ることができる。
図1は本発明の実施例に係るシールリングの側面図である。 図2は本発明の実施例に係るシールリングの側面図の一部拡大図である。 図3は本発明の実施例に係るシールリングの側面図の一部拡大図である。 図4は本発明の実施例に係るシールリングを外周面側から見た図の一部拡大図である。 図5は本発明の実施例に係るシールリングを内周面側から見た図の一部拡大図である。 図6は本発明の実施例に係るシールリングを外周面側から見た図の一部拡大図である。 図7は本発明の実施例に係るシールリングの模式的断面図である。 図8は本発明の実施例に係るシールリングの使用時の状態を示す模式的断面図である。 図9は本発明の実施例に係るシールリングの使用時の状態を示す模式的断面図である。 図10は本発明の変形例1に係るシールリングの模式的断面図である。 図11は本発明の変形例2に係るシールリングの模式的断面図である。 図12は本発明の変形例3に係るシールリングの模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本実施例に係るシールリングは、自動車用のATやCVTなどの変速機において、油圧を保持させるために、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する用途に用いられるものである。また、以下の説明において、「高圧側」とは、シールリングの両側に差圧が生じた際に高圧となる側を意味し、「低圧側」とは、シールリングの両側に差圧が生じた際に低圧となる側を意味する。
(実施例)
図1〜図12を参照して、本発明の実施例に係るシールリングについて説明する。図1は本発明の実施例に係るシールリングの側面図である。図2は本発明の実施例に係るシールリングの側面図の一部拡大図であり、図1において丸で囲った部分の拡大図である。図3は本発明の実施例に係るシールリングの側面図の一部拡大図であり、図1において丸で囲った部分を反対側から見た拡大図である。図4は本発明の実施例に係るシールリングを外周面側から見た図の一部拡大図であり、図1において丸で囲った部分を外周面側から見た拡大図である。図5は本発明の実施例に係るシールリングを内周面側から見た図の一部拡大図であり、図1において丸で囲った部分を内周面側から見た拡大図である。図6は本発明の実施例に係るシールリングを外周面側から見た図の一部拡大図であり、図1において、丸で囲った部分以外の部分を外周面側から見た拡大図である。図7は本発明の実施例に係るシールリングの模式的断面図であり、図6中のAA断面図である。図8及び図9は本発明の実施例に係るシールリングの使用時の状態を示す模式的断面図である。なお、図8は無負荷の状態を示し、図9は差圧が生じた状態を示している。また、図8,9中のシールリングは、図6中のBB断面図に相当する。図10〜図12は本発明の変形例に係るシールリングの模式的断面図であり、動圧発生用溝の形状が異なる例を示している。
<シールリングの構成>
本実施例に係るシールリング100は、軸200の外周に設けられた環状溝210に装着され、相対的に回転する軸200とハウジング300(ハウジング300における軸200が挿通される軸孔の内周面)との間の環状隙間を封止する。これにより、シールリング100は、流体圧力(本実施例では油圧)が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持する。ここで、本実施例においては、図8及び図9中の右側の領域の流体圧力が変化するように構成されており、シールリング100は図中右側の密封対象領域の流体圧力を保持する役割を担っている。なお、自動車のエンジンが停止した状態においては、密封対象領域の流体圧力は低く、無負荷の状態となっており、エンジンをかけると密封対象領域の流体圧力は高くなる。また、図9においては、図中右側の流体圧力が左側の流体圧力よりも高くなった状態を示している。以下、図9中右側を高圧側(H)、左側を低圧側(L)と称する。
そして、シールリング100は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの樹脂材からなる。また、シールリング100の外周面の周長はハウジング300の軸孔の内周面の周長よりも短く構成されており、締め代を持たないように構成されている。従って、流体圧力が作用していない状態においては、シールリング100の外周面はハウジング300の軸孔の内周面から離れた状態となり得る。
このシールリング100には、周方向の1箇所に合口部110が設けられている。また、シールリング100の外周面側には動圧発生用溝120が設けられている。なお、本実施例に係るシールリング100は、断面が矩形の環状部材に対して、上記の合口部110と複数の動圧発生用溝120が形成された構成である。ただし、これは形状についての説明に過ぎず、必ずしも、断面が矩形の環状部材を素材として、これら合口部110及び複数の動圧発生用溝120を形成する加工を施すことを意味するものではない。勿論、断面が矩形の環状部材を成形した後に、これらを切削加工により得ることもできる。ただし、例えば、予め合口部110を有したものを成形した後に、複数の動圧発生用溝120を切削加工により得てもよいし、製法は特に限定されるものではない。
本実施例に係る合口部110の構成について、特に、図2〜図5を参照して説明する。本実施例に係る合口部110は、外周面側及び両側壁面側のいずれから見ても階段状に切断された特殊ステップカットを採用している。これにより、シールリング100においては、切断部を介して一方の側の外周面側には第1嵌合凸部111及び第1嵌合凹部114が設けられ、他方の側の外周面側には第1嵌合凸部111が嵌る第2嵌合凹部113と第1嵌合凹部114に嵌る第2嵌合凸部112が設けられている。なお、切断部を介して一方の側の内周面側の端面115と他方の側の内周側の端面116は互いに対向している。特殊ステップカットに関しては公知技術であるので、その詳細な説明は省略するが、熱膨張収縮によりシールリング100の周長が変化しても安定したシール性能を維持する特性を有する。なお、「切断部」については、切削加工により切断される場合だけでなく、成形により得られる場合も含まれる。また、ここでは合口部110の一例として、特殊ステップカットの場合を示したが、合口部110については、これに限らず、ストレートカットやバイアスカットやステップカットなども採用し得る。なお、シールリング100の材料として、低弾性の材料(PTFEなど)を採用した場合には、合口部110を設けずに、エンドレスとしてもよい。
動圧発生用溝120は、シールリング100における外周面のうち合口部110付近を除く全周に亘って、等間隔に複数設けられている。これら複数の動圧発生用溝120は、ハウジング300に設けられた軸孔の内周面に対してシールリング100が摺動した際に、動圧を発生させるために設けられている。そして、動圧発生用溝120は、溝幅(軸線方向(図6における上下方向))が一定で周方向に伸びる第1溝121と、第1溝121における周方向の中央の位置から密封対象領域側(図9における高圧側(H))の側面に至るまで伸び、密封対象流体を第1溝121内に導く第2溝122とから構成される。
第1溝121の溝深さについて、軸線方向に対しては深さが一定となるように構成されている(図8及び図9参照)。そして、第1溝121の溝深さについて、周方向に対しては、周方向の中央に比べて両端側の方が浅くなるように構成されている。本実施例においては、図7に示すように、第1溝121の溝底面は、周方向の中央から端部に向かって徐々に浅くなるように傾斜する平面状の傾斜面で構成されている。ただし、第1溝121の溝底面の形状については、各種の構成を採用し得る。例えば、図10に示すように、第1溝121の溝底面が、周方向の中央から端部に向かって徐々に浅くなるように傾斜する湾曲状の傾斜面で構成することもできる。また、図11に示すように、第1溝121の溝底が、周方向の中央から階段状に端部に向かって浅くなるように構成することもできる。更に、図12に示すように、第1溝121の溝底が、周方向の中央から階段状に端部に向かって浅くなり、かつ段差部分が傾斜面で構成することもできる。このように、第1溝121の溝底が、周方向の中央に比べて両端側の方が浅くなるように構成することで、楔効果により動圧をより効果的に発生させることができる。
<シールリングの使用時のメカニズム>
特に、図8及び図9を参照して、本実施例に係るシールリング100の使用時のメカニズムについて説明する。エンジンが停止した無負荷状態においては、図8に示すように、左右の領域の差圧がないため、シールリング100は、環状溝210における図中左側の側壁面及びハウジング300の軸孔の内周面から離れた状態となり得る。
図9は、エンジンがかかり、シールリング100を介して、差圧が生じている状態(図中右側の圧力が左側の圧力に比べて高くなった状態)を示している。エンジンがかかり、差圧が生じた状態においては、シールリング100は、環状溝210の低圧側(L)の側壁面211及びハウジング300の軸孔の内周面に対して密着した状態となる。
これにより、相対的に回転する軸200とハウジング300との間の環状隙間を封止して、流体圧力が変化するように構成された密封対象領域(高圧側(H)の領域)の流体圧力を保持することが可能となる。そして、軸200とハウジング300が相対的に回転した場合には、ハウジング300の軸孔の内周面とシールリング100の外周面との間で摺動する。そして、シールリング100の外周面に設けられた動圧発生用溝120から密封対象流体が摺動部分に流出する際に動圧が発生する。なお、シールリング100が環状溝210に対して、図7中時計回り方向に回転する場合には、第1溝121における反時計回り方向側の端部から摺動部分に密封対象流体が流出する。また、シールリング100が環状溝210に対して、図7中反時計回り方向に回転する場合には、第1溝121における時計回り方向側の端部から摺動部分に密封対象流体が流出する。
<本実施例に係るシールリングの優れた点>
本実施例に係るシールリング100によれば、動圧発生用溝120内に密封対象流体が導かれる。そのため、動圧発生用溝120が設けられている範囲においては、内周面側からシールリング100に対して作用する流体圧力と外周面側からシールリング100に対して作用する流体圧力が相殺される。これにより、シールリング100に対する流体圧力(内周面側から外周面側への流体圧力)の受圧面積を減らすことができる。
また、シールリング100がハウジング300に設けられた軸孔の内周面に対して摺動する際に、第1溝121から摺動部分に密封対象流体が流出する際に動圧が発生する。これにより、シールリング100に対して軸孔の内周面から離れる方向の力が発生する。
以上のように、受圧面積が減ることと、動圧によりシールリング100に対して軸孔の内周面から離れる方向に力が発生することとが相俟って、回転トルク(摺動トルク)を効果的に低減させることが可能となる。このように、回転トルク(摺動トルク)の低減を実現できることにより、摺動による発熱を抑制することができ、高速高圧の環境条件下でも本実施例に係るシールリング100を好適に用いることが可能となる。また、これに伴い、軸200の材料としてアルミニウムなどの軟質材を用いることもできる。
また、動圧発生用溝120は、第1溝121と、第1溝121の周方向の中央の位置から密封対象領域側の側面に至るまで伸びる第2溝122とを備える構成である。従って、ハウジング300に対するシールリング100の回転方向に関係なく、上記の動圧が発生する。
更に、動圧発生用溝120はシールリング100の外周面側に設けられているので、ハウジング300に対する軸200の偏心の影響を受けることはない。これに伴い、シールリング100の側面側に動圧発生用溝を形成する場合に比べて、シールリング100の外周面側に動圧発生用溝120を形成する場合の方が、設計自由度が大きい。つまり、シールリング100の側面側に動圧発生用溝を形成する場合には、軸200の偏心を考慮して、動圧発生用溝が、軸200の外周面(環状溝210が設けられていない部分の外周面)とハウジング300の軸孔の内周面との間の隙間の位置まで飛び出してしまわないようにしなければならない。これに対して、シールリング100の外周面側に動圧発生用溝120を形成する場合には、そのような考慮をする必要がない。これにより、第1溝121の溝幅を可及的に広くすることができる。従って、上述した受圧面積を減らす効果と動圧を発生させる効果を十分に発揮させることができる。
また、本実施例においては、第1溝121は、溝幅が一定で周方向に伸びるように構成されている。これにより、上述した受圧面積を減らす効果を高められ、かつ第1溝121から摺動部分に流出させる密封対象流体の範囲を広くすることができる。なお、第1溝121の溝幅を、周方向の中央から両端側に向かって先細りする構成を採用することも考えられる。しかし、この場合には、受圧面積を減らす効果が少なく、また、第1溝121から摺動部分に流出させる密封対象流体の範囲が狭くなってしまうことが懸念される。
また、本実施例においては、第1溝121の溝底は、周方向の中央に比べて両端側の方が浅くなるように構成されている。こうすることで、楔効果により、上記の動圧を効果的に発生させることができる。
(その他)
上記実施例においては、全ての動圧発生用溝120について、第2溝122が、シールリング100の一方の側面に至るように構成される。この場合には、シールリング100を環状溝210に装着する際に、第2溝122が密封対象領域側(図9における高圧側(H))を向くように注意しなければならない。そこで、シールリング100の一方の側面に至るように構成される第2溝を有する動圧発生用溝と、シールリング100の他方の側面に至るように構成される第2溝を有する動圧発生用溝とを、周方向に交互に設ける構成を採用することもできる。また、この場合には、高圧側(H)と低圧側(L)が、図8及び図9において、左右交互に入れ替わるような環境においても、動圧発生用溝による効果が発揮される利点もある。
100 シールリング
110 合口部
111 第1嵌合凸部
112 第2嵌合凸部
113 第2嵌合凹部
114 第1嵌合凹部
115 端面
116 端面
120 動圧発生用溝
121 第1溝
122 第2溝
200 軸
210 環状溝
211 側壁面
300 ハウジング

Claims (3)

  1. 軸の外周に設けられた環状溝に装着され、相対的に回転する前記軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、流体圧力が変化するように構成された密封対象領域の流体圧力を保持するシールリングであって、
    前記ハウジングに設けられた、前記軸が挿通される軸孔の内周面に対して摺動するシールリングにおいて、
    外周面側には、周方向に伸びる第1溝と、第1溝における周方向の中央の位置から前記密封対象領域側の側面に至るまで伸び、密封対象流体を第1溝内に導く第2溝とを有する動圧発生用溝が設けられていることを特徴とするシールリング。
  2. 第1溝は、溝幅が一定で周方向に伸びるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシールリング。
  3. 第1溝の溝底は、周方向の中央に比べて両端側の方が浅くなるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシールリング。
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