JP2018189118A - 軸封装置カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】従来は、ポンプの機種によって貫通穴の位置が異なる軸封装置カバーを用意しなければならず、軸封装置カバーを共通化することが困難であった。【解決手段】主軸に軸封装置を取り付けるための軸封装置カバーであって、軸封装置カバーは、主軸を通すための中心穴が設けられた、カバー本体部と、カバー本体部から延びる少なくとも1つのアーム部であって、中心穴の半径方向外側に延びるアーム部と、を備え、アーム部の少なくとも1つに、長手方向が中心穴の半径方向である長穴および中心穴の半径方向に並んで配置された複数の貫通穴のうち少なくとも一方が設けられている、軸封装置カバーを開示する。【選択図】図3A

Description

本願は、軸封装置カバーに関する。
従来から、ケーシング内に設けられた羽根車を回転させて、流体などを移送または搬送するポンプが知られている。一般的に、この羽根車は主軸(main shaft)に接続されており、主軸はさらにモータに接続される。モータの回転が主軸を介して羽根車に伝わることで、羽根車が回転する。
主軸をスムーズに回転させるためには、主軸と他の部品(たとえばケーシング)の間にある程度の隙間を設ける必要がある。ポンプに軸封装置を備え付けることで、移送すべき流体がこの隙間から流出することを防ぐことが可能となる。
一般的に用いられる軸封装置として、メカニカルシールとグランドパッキンが存在する。いずれの方式の軸封装置を用いる場合でも、軸封装置を取り付けるためのカバー部材が必要となる場合がある。以下、図1および図2を参照して、メカニカルシールを備えるポンプおよび従来例のメカニカルシールカバーを説明する。
図1は、メカニカルシール120を備えるポンプ100を模式的に示した側断面図である。図1のポンプ100は、主軸101と、主軸を支える軸受102と、軸受102のための軸受ケーシング103とを備える。図1のポンプ100はさらに、主軸101の一端に接続された羽根車110を備える。羽根車110は、羽根車ケーシング111および羽根車ケーシングカバー112に内包されている。図1のポンプ100はさらに、軸封装置としてメカニカルシール120を備える。メカニカルシール120は回転環121と固定環122を備える。回転環121はスリーブ130を介して主軸101に取り付けられている。回転環121は主軸101に直接取り付けられてもよく、その場合はスリーブ130を設ける必要はない。
図1のポンプ100は、ボルト125により羽根車ケーシングカバー112に対して固定されたメカニカルシールカバー124を備える。メカニカルシール120の固定環122は、メカニカルシールカバー124に取り付けられることでポンプ100に組み込まれている。図1の例では、メカニカルシールカバー124は羽根車ケーシングカバー112と軸受ケーシング103が画定する空間に内包されている。
図2は、従来例のメカニカルシールカバー124を示した図であり、図2Aは正面側から見た斜視図、図2Bは正面図である。ただし、ポンプ100の軸受102側(図1の右側)を正面とする。メカニカルシールカバー124はシールカバー中心軸201を有する概略円柱状の形状である。ただし、メカニカルシールカバー124の形状は円柱状に限定されず、他の形状(たとえば円錐台状)であってもよい。メカニカルシールカバー124は、シールカバー中心軸201を中心とした主軸101を通すための中心穴202を有する。メカニカルシールカバー124はさらに、中心穴202から半径方向外側に離隔した位置に、ボルト125を通すための貫通穴203を有する。通常は、シールカバー中心軸201を中心とした同心円上に複数の貫通穴203が設けられる。図2の例では、4つの貫通穴203が設けられている。羽根車ケーシングカバー112に設けられた雌ねじ穴に、貫通穴203を通してボルト125をねじ込むことで、羽根車ケーシングカバー112に対してメカニカルシールカバー124が固定される。ただし、メカニカルシールカバー124の固定方法はボルト125と雌ねじ穴による方法に限らず、ボルト125とナット
を組み合わせた固定方法でもよいし、リベットによる固定方法でもよいし、その他の周知な固定方法でもよい。ボルト125とメカニカルシールカバー124との間に板座金またはばね座金を挟み込んでもよい。
図2のメカニカルシールカバー124では貫通穴203の位置が固定されているため、ボルト125が挿入される位置はほぼ一定である。一方、羽根車ケーシングカバー112における雌ねじ穴の大きさ、位置および個数などはポンプの機種によって変化する。よって、ポンプの機種が異なる場合、貫通穴203の位置が異なるメカニカルシールカバー124を用いなければならなかった。すなわち、異なった機種のポンプ間でメカニカルシールカバー124を共通化することが困難であった。この課題はメカニカルシールカバー124に限らず、グランドパッキン用のカバーにおいても存在する。
そこで本願は、多様なポンプ間で軸封装置カバーを共通化することをひとつの目的とする。
本願は、一実施形態として、主軸に軸封装置を取り付けるための軸封装置カバーであって、軸封装置カバーは、主軸を通すための中心穴が設けられた、カバー本体部と、カバー本体部から延びる少なくとも1つのアーム部であって、中心穴の半径方向外側に延びるアーム部と、を備え、アーム部の少なくとも1つに、長手方向が中心穴の半径方向である長穴および中心穴の半径方向に並んで配置された複数の貫通穴のうち少なくとも一方が設けられている、軸封装置カバーを開示する。
メカニカルシールを備えるポンプの側断面図である。 従来例のメカニカルシールカバーの正面側斜視図である。 従来例のメカニカルシールカバーの正面図である。 アーム部にU字穴が設けられたメカニカルシールカバーの正面側斜視図である。 アーム部にU字穴が設けられたメカニカルシールカバーの正面断面図である。 アーム部にU字穴が設けられたメカニカルシールカバーの背面側斜視図である。 図3に示したメカニカルシールカバーを備えるポンプの側断面図であり、メカニカルシールカバーの周辺を示す部分図である。 U字穴が設けられた円柱形状のメカニカルシールカバーの正面図である。 U字穴が設けられた四角柱形状のメカニカルシールカバーの正面図である。 2つのアーム部を有するメカニカルシールカバーを示す正面断面図である。 図7の例とは異なった形状の、2つのアーム部を有するメカニカルシールカバーを示す正面断面図である。 3つのアーム部を有するメカニカルシールカバーの正面断面図である。 6つのアーム部を有するメカニカルシールカバーの正面断面図である。 長円穴を有するメカニカルシールカバーの、アーム部付近の部分正面図である。 複数の貫通穴を有するメカニカルシールカバーの、アーム部付近の部分正面図である。 V字穴を有するメカニカルシールカバーの、アーム部付近の部分正面図である。 階段状の穴を有するメカニカルシールカバーの、アーム部付近の部分正面図である。 複数の貫通穴1201のうち外側の貫通穴の径を大きくしたメカニカルシールカバーの、アーム部付近の部分正面図である。 座繰り部を有するメカニカルシールカバーの、アーム部付近の部分正面図である。
<第1実施形態>
図3は第1実施形態にかかるメカニカルシールカバー124を示す図であり、図3Aは正面側斜視図、図3Bは正面断面図、図3Cは背面側斜視図である。図3のメカニカルシールカバー124は、他の部品の構成をほとんど変更することなく図1のポンプ100に適用することができる。その場合、図3のメカニカルシールカバー124が図2に示した従来のメカニカルシールカバー124と置き換わる。
本実施形態のメカニカルシールカバー124は、シールカバー中心軸201を中心とした主軸101を通すための中心穴202を有する。中心穴202は円形の穴である。本実施形態のメカニカルシールカバー124はさらに、クエンチング流体導入口301、クエンチング流体排出口302、フラッシング流体排出口303およびフラッシング流体導入口304を任意選択で備える。
本実施形態のメカニカルシールカバー124は、シールカバー本体部305を有する。シールカバー本体部305の形状は、シールカバー中心軸201を中心とした概略円筒形状である。ただし、メカニカルシールカバー本体部305の形状は円筒形状に限られない。メカニカルシールカバー124は、シールカバー本体部305から延びる少なくとも1つのアーム部306を有する。通常は複数個のアーム部306が設けられる。図3の例では、4つのアーム部306が設けられている。アーム部306は、中心穴202の半径方向外側に延びている。アーム部306には、従来の貫通穴203に代えてU字穴307が形成されている。U字穴307におけるU字の底部は中心穴202に近い側に、U字の上部は中心穴202から離れた側に向けられている。これは、U字穴307の非開口部は中心穴202の半径方向内側に、開口部は中心穴202の半径方向外側に向けられているとも表現できる。
本実施形態のメカニカルシールカバー124を羽根車ケーシングカバー112に対して固定する際には、ボルト125をU字穴307に挿入する。ボルト125の、中心穴202の円周方向の移動はU字穴307によって制限される。一方、ボルト125の、中心穴202の半径方向の移動は可能になっている。この構造により、羽根車ケーシングカバー112に設けられた雌ねじ穴の配置径(ピッチサークルダイアメータ、PCD)が異なっても、メカニカルシールカバー124を羽根車ケーシングカバー112に対して固定することが可能になる。
U字穴307の長さが長いほど、多様な雌ねじ穴の位置に対応することが可能になる。仮にアーム部306ではなくシールカバー本体部305にU字穴307を設けた場合に、中心穴202の半径方向外側にU字穴307を延長しようとすると、シールカバー本体部305の径を大きくしなければならない。軸受ケーシング103の大きさが小さいポンプの場合、シールカバー本体部305が大径化すると、メカニカルシールカバー124が軸受ケーシング103と干渉しうる。そこで本実施形態のメカニカルシールカバー124は、U字穴307をアーム部306に設けることでシールカバー本体部305の小径化を実現している。すなわち本実施形態のメカニカルシールカバー124は、U字穴307を形成するのに必要な部分(アーム部306)のみシールカバー本体部305から突出させる
ことで、シールカバー本体部305の径が大きくなることを防いでいる。
シールカバー本体部305の小径化により、軸受ケーシング103の大きさが小さいポンプにおいてもメカニカルシールカバー124を取り付けることが容易になる。また、小径化によって必要な材料量が減少するので、本実施形態のメカニカルシールカバー124は従来のメカニカルシールカバーに比して材料コストの面で有利となり得る。また、メカニカルシールカバー124の小径化は、メカニカルシールカバー124ひいてはポンプ100の軽量化につながる。軽量化は組立性および輸送性などを向上させる。
図4は第1実施形態にかかるメカニカルシールカバー124を備えるポンプ100を示す側断面図であり、メカニカルシールカバー124の周辺を示す部分図である。メカニカルシールカバー124に設けられたクエンチング流体導入口301、クエンチング流体排出口302、フラッシング流体排出口303およびフラッシング流体導入口304は中心穴202と連通している。クエンチング流体導入口301は、メカニカルシール120の「大気側」、すなわちポンプ100が移送する流体が存在すべきでない部分にクエンチング流体を導入するために設けられている。クエンチング流体はクエンチング流体排出口302から排出される。フラッシング流体導入口304は、メカニカルシール120の「流体側」または「羽根車側」、すなわちポンプ100が移送する流体が存在する部分にフラッシング流体を導入するために設けられている。フラッシング流体はフラッシング流体排出口303から排出される。フラッシング/クエンチング流体の導入/排出口は、アーム部306と干渉しない位置に設けられる。アーム部306と干渉しない位置とは、アーム部306が2つ以上設けられる場合はアーム部306のひとつと他のアーム部306との間となる。フラッシング/クエンチング流体は、メカニカルシール120を冷却および/または洗浄することができる。フラッシング流体は、メカニカルシール120の「流体側」に導入されるので、ポンプ100が移送する流体と混濁する可能性がある。よって、フラッシング流体は、ポンプ100が移送する流体に悪影響を及ぼさない流体であることが好ましい。
以上に述べた本実施形態にかかるメカニカルシールカバー124によれば、羽根車ケーシングカバー112に設けられた雌ねじ穴の配置径(PCD)が異なっても、メカニカルシールカバー124を羽根車ケーシングカバー112に対して固定することが可能になる。また、本実施形態にかかるメカニカルシールカバー124によれば、軸受ケーシング103の大きさが小さいポンプへの取り付けが容易となる。結果として、本実施形態にかかるメカニカルシールカバー124は、多様なポンプ間で共通する部品として用いることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、アーム部306を有さないメカニカルシールカバー124について説明する。図5は第2実施形態にかかるメカニカルシールカバー124の正面図である。図5のメカニカルシールカバー124は、貫通穴203がU字穴307に置き換えられている点を除き、図2に示したメカニカルシールカバー124と同一のものである。
図5のメカニカルシールカバー124はアーム部306を有さないので、アーム部306による効果を奏さない。一方で、図5のメカニカルシールカバー124は図3のメカニカルシールカバー124と比して加工が容易であり得る。特にメカニカルシールカバー124を切削加工で作成する場合に、図5のメカニカルシールカバー124の方が図3のメカニカルシールカバーより切削量が少ない。よって、図5のメカニカルシールカバー124は加工コストの面で有利となり得る。
角柱形状のメカニカルシールカバー124を用いることもできる。図6は四角柱形状の
メカニカルシールカバー124を示す図である。図6のメカニカルシールカバー124は、その外形形状を除き図5のメカニカルシールカバー124と同一のものである。外形形状を角柱形状とすることで、他の部品と面接触させることによるメカニカルシールカバー124の固定が容易になるという効果がある。また、円柱形状のメカニカルシールカバーと比して、必要な材料量を低減することができ得るという効果がある。メカニカルシールカバー124の形状は、円柱および四角柱のほか、三角柱、五角柱、六角柱その他任意の角柱形状であってよい。メカニカルシールカバー124は「柱」形状に限らず、たとえば円錐台形状または角錐台形状などでもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態では、U字穴307の個数が異なるメカニカルシールカバー124について説明する。第3実施形態では、第1実施形態のようにアーム部306を有するメカニカルシールカバー124を例として説明する。第2実施形態のようにアーム部306を有さないメカニカルシールカバー124へ第3実施形態で説明する思想を適用することもできる。
図7は、2つのアーム部306および2つのU字穴307を有するメカニカルシールカバー124の正面断面図である。図7のメカニカルシールカバー124は、第1実施形態のメカニカルシールカバー124と比してU字穴307の個数が4つから2つへと減少している。よって、固定に用いるボルトは最大で2本となり、第1実施形態と比して羽根車ケーシングカバー112とメカニカルシールカバー124との固定強度は低くなり得る。一方、図7におけるアーム部306間の配置間隔は第1実施形態と比して長いので、クエンチング/フラッシング流体の導入/排出口の配置および大きさの自由度を高くすることができる。
図8は、図7とは異なった位置に2つのアーム部306および2つのU字穴307を有するメカニカルシールカバー124の正面断面図である。図7および図8で一例を示したとおり、アーム部306はメカニカルシールカバー124の任意の位置に設けることができる。よって、羽根車ケーシングカバー112に設けられた雌ねじ穴の位置に応じてアーム部306の位置を設計することができる。
図9は、3つのアーム部306および3つのU字穴307を有するメカニカルシールカバー124の正面断面図である。図10は、6つのアーム部306および6つのU字穴307を有するメカニカルシールカバー124の正面断面図である。アーム部306およびU字穴307の個数が増えるほど、羽根車ケーシングカバー112とメカニカルシールカバー124との固定強度が高まる。図7〜図10で一例を示したとおり、アーム部306およびU字穴307は任意の個数設けることができる。
なお、アーム部306を複数設けた場合に、すべてのアーム部306にU字孔を設けることが必要であるわけではない。アーム部306を複数設けた場合に、すべてのU字穴307にボルト125を通すことが必要であるわけではない。たとえば6つのアーム部306を備えるメカニカルシールカバー124において、4つのアーム部306にのみU字穴307を設け、対向する2つのU字孔307にのみボルト125を通して用いてもよい。
<第4実施形態>
第4実施形態では、U字穴307を他の形状に変更したメカニカルシールカバー124について説明する。第4実施形態では、第1実施形態のようにアーム部306を有するメカニカルシールカバーを例として説明する。第2実施形態のようにアーム部306を有さないメカニカルシールカバー124へ第4実施形態で説明する思想を適用することもできる。
図11は、アーム部306に長円穴1101を設けたメカニカルシールカバー124の、アーム部306付近の部分正面図である。長円穴1101の長手方向は、中心穴202の半径方向である。U字穴307では、ポンプ100を組み立てる際にU字の上部(開口部)からボルト125が落下する可能性がある。U字穴307を長円穴1101に変更することにより、U字穴307の奏する効果と類似の効果を奏しつつ、ボルト125の落下を防ぐことができる。
図12は、アーム部306に複数の貫通穴1201を設けたメカニカルシールカバー124の、アーム部306付近の部分正面図である。複数の貫通穴1201は、中心穴202の半径方向に並んで配置されている。羽根車ケーシングカバー112に設けられた雌ねじ穴の位置にあわせて、複数の貫通穴1201のうちボルト125を挿入する穴を選択することで、U字穴307の奏する効果と類似の効果を奏することができる。ボルト125の挿入位置は、U字穴307では連続的に調整できるのに対して、複数の貫通孔1201では離散的な選択となる。複数の貫通孔1201は、ボルト125を挿入すべき位置が数通りに限定されている場合に好適である。
図13は、アーム部306にV字穴1301を設けたメカニカルシールカバー124の、アーム部306付近の部分正面図である。V字穴1301は、中心穴202の半径方向外側に向けて幅が広くなる構造となっている。一般的に、ボルトの取付径(PCD)が大きくなるほどボルトそのものの径も大きくすることが好ましい。V字穴1301によって、さまざまな径のボルトを使用することが可能となる。V字穴1301のもっとも外側の部分は、図3に示したU字穴307のように開口となっていてもよいし、図11に示した長円穴1101のように閉じられていてもよい。幅が滑らかに変化するV字穴1301に代え、幅が段階的に(離散的にまたは階段状に)変化する穴を用いてもよい。図12に示した複数の貫通穴1201のうち、外側の貫通穴の径を大きくしてもよい。幅が段階的に変化する階段状の穴1401の例を図14に、複数の貫通穴1201のうち外側の貫通穴の径を大きくした例を図15に示す。
図16は、U字穴307の周囲に座繰り部1601を設けたメカニカルシールカバー124の、アーム部306付近の部分正面図である。座繰り部1601を設けることで、ボルトの頭部がメカニカルシールカバー124から突出することを防ぐことができる。図11〜図15に示した例において、それぞれの穴の周囲に座繰り部1601を設けてもよい。
図3に示したU字穴307、図11に示した長円穴1101、図12に示した複数の貫通穴1201および図13に示したV字穴1301の他、ボルト125の挿入位置を調整または選択できる構造であれば、任意の構造を採用することができる。採用可能な構造としては、たとえば長手方向が中心穴202の半径方向である角穴などが挙げられる。U字穴307、長円穴1101およびV字穴1301などは、長手方向が中心穴202の半径方向である長穴と総称することができる。
以上、いくつかの本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
たとえば各実施形態ではU字穴307が等しいピッチ(たとえば90°ごと)に設けら
れているが、U字穴307は等しいピッチに設けられている必要はない。各実施形態ではメカニカルシールカバー124を例に説明したが、グランドパッキン用のカバーに対して各実施形態で説明した思想を適用することも可能である。すなわち、本明細書における「メカニカルシールカバー124」は「軸封装置カバー」と一般化することができる。
ポンプ100によって移送される流体は代表的には水であるが、たとえば油、化学液、海水等の任意の流体であってもよい。ポンプ100の方式は横型ポンプとしたが、立型ポンプであってもよい。ポンプ100は遠心ポンプとして図示したが、たとえば斜流ポンプまたは軸流ポンプであってもよく、その他の型式のポンプでもよい。メカニカルシール120は回転型として図示したが、たとえば静止型であってもよい。その他、バランス型・アンバランス型、インサイド型・アウトサイド型、シングル型・ダブル型などの種々の型式のメカニカルシールであってよい。
羽根車ケーシング111の外部は「大気側」であるとして説明したが、羽根車ケーシング111の外側は大気以外のガスまたは液体であってもよい。
軸封装置カバーであるメカニカルシールカバー124は羽根車ケーシングカバー112に固定されるものとして説明したが、羽根車ケーシング111または軸受ケーシング103などに固定されるものであってもよい。
必要に応じて、アーム部306ごとに異なった加工を施してもよい。すなわち、一つのアーム部306にはU字穴307を設け、別のアーム部306にはV字穴1301を設けるといったことが可能である。
本願は、一実施形態として、主軸に軸封装置を取り付けるための軸封装置カバーであって、軸封装置カバーは、主軸を通すための中心穴が設けられた、カバー本体部と、カバー本体部から延びる少なくとも1つのアーム部であって、中心穴の半径方向外側に延びるアーム部と、を備え、アーム部の少なくとも1つに、長手方向が中心穴の半径方向である長穴および中心穴の半径方向に並んで配置された複数の貫通穴のうち少なくとも一方が設けられている、軸封装置カバーを開示する。
この軸封装置カバーは、多様なポンプ間で共通する部品として用いることができるという効果を一例として奏する。
さらに本願は、一実施形態として、アーム部が2つ、3つ、4つまたは6つ設けられている、軸封装置カバーを開示する。さらに本願は、一実施形態として、アーム部に干渉しない位置に流体の導入口および排出口が設けられている、軸封装置カバーを開示する。さらに本願は、一実施形態として、アーム部の少なくともひとつに設けられた長穴または複数の貫通穴の周囲に座繰り部が設けられている、軸封装置カバーを開示する。さらに本願は、一実施形態として、上述したいずれかの軸封装置カバーを備えたポンプを開示する。
これらの実施形態では、軸封装置カバーおよびポンプの構成が詳述されている。
100…ポンプ
101…主軸
102…軸受
103…軸受ケーシング
110…羽根車
111…羽根車ケーシング
112…羽根車ケーシングカバー
120…メカニカルシール
121…回転環
122…固定環
124…メカニカルシールカバー
125…ボルト
130…スリーブ
201…シールカバー中心軸
202…中心穴
203…貫通穴
301…クエンチング流体導入口
302…クエンチング流体排出口
303…フラッシング流体排出口
304…フラッシング流体導入口
305…シールカバー本体部
306…アーム部
307…U字穴
1101…長円穴
1201…貫通穴
1301…V字穴
1401…階段状の穴
1601…座繰り部

Claims (5)

  1. 主軸に軸封装置を取り付けるための軸封装置カバーであって、
    前記軸封装置カバーは、
    前記主軸を通すための中心穴が設けられた、カバー本体部と、
    前記カバー本体部から延びる少なくとも1つのアーム部であって、前記中心穴の半径方向外側に延びるアーム部と、を備え、
    前記アーム部の少なくとも1つに、
    (a)長手方向が前記中心穴の半径方向である長穴および
    (b)前記中心穴の半径方向に並んで配置された複数の貫通穴
    のうち少なくとも一方が設けられている、軸封装置カバー。
  2. 請求項1に記載の軸封装置カバーであって、
    前記アーム部が2つ、3つ、4つまたは6つ設けられている、軸封装置カバー。
  3. 請求項1または2に記載の軸封装置カバーであって、
    前記アーム部に干渉しない位置に流体の導入口および排出口が設けられている、軸封装置カバー。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の軸封装置カバーであって、
    前記アーム部の少なくともひとつに設けられた長穴または複数の貫通穴の周囲に座繰り部が設けられている、軸封装置カバー。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の軸封装置カバーを備えたポンプ。
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