JPWO2014192761A1 - メカニカルシール装置 - Google Patents
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Abstract
回転軸(300)に固定される回転環(7)と、回転環(7)に摺動自在に接触して環状のシール面(S)を形成する固定環(4)と、固定環(4)を回転環(7)に対して付勢するように支持するベローズ(5)と、固定環(4)を回転環(7)に対して付勢するスプリング(6)と、ハウジング(200)に取り付けられ、ベローズ(5)を、その外周面がシール面(S)に対してハウジング(200)の内部A側となるように支持するとともに、スプリング(6)を、シール面(S)に対してハウジング(200)の外部B側かつベローズ(5)に対して軸方向に並んだ位置で支持するシールカバー(2)と、を備える。
Description
本発明は、メカニカルシール装置に関する。
従来、特殊な高温ポンプやOリングが使えない化学薬品等の特殊な液体をシールするためのメカニカルシール装置として、金属ベローズを備えたものが知られている。そして、組み付け性の向上やコンパクト化等を図るためにカートリッジ式に構成したものが知られている(特許文献1、2)。
図5を参照して、従来のカートリッジ式メカニカルシール装置について説明する。図5は、従来例に係るメカニカルシール装置の構成を説明する模式的断面図である。
図5に示すメカニカルシール装置100は、ポンプのケーシング等のハウジング200と回転軸300と間に設けられ、ハウジング200の内部Aを外部(大気側)Bに対して密封する。メカニカルシール装置100は、ハウジング200に取り付けられるシールカバー102と、回転軸300に嵌着されるスリーブ103と、を有する。シールカバー102には、環状部材である固定環104と、ベローズ105と、スプリング106が設けられている。スリーブ103には、環状部材である回転環107が設けられている。
シールカバー102とスリーブ103は、固定環104と回転環107とが接触するように、ハウジング200と回転軸300にそれぞれ取り付けられる。固定環104と回転環107とが互いに摺動自在に接触して環状のシール面Sを形成することにより、上記密封状態が形成される。ベローズ105とスプリング106は、軸方向に伸縮自在に設けられており、固定環104を回転環107に向けて付勢し、上記シール面Sの密着性を高めている。
ここで、上述のようなカートリッジ式のメカニカルシール装置100においては、製造コストの高い金属製のベローズ105の山数を減らすことでコスト削減及びコンパクト化を図る一方、不足する付勢力をスプリング106で補う構成となっている。また、スプリング106は、流体にさらされるのを避けるために、ベローズ105の外周側に配置される。
しかしながら、上述のようなベローズ105とスプリング106を径方向に並べたカートリッジ構成では、径方向寸法のコンパクト化に限界があるため、装着スペースに制約が生じ、適用可能な装着相手装置の範囲が限定されてしまう。また、密封対象流体に含まれる密度の高いスラリーは、回転軸300の回転による遠心力によって外側に押し出され、ベローズ105の内周側の山と山との間の谷間に押し込められる。使用が長期にわたると、谷間に堆積したスラリーがベローズ105の伸縮性に影響を与える可能性がある。
本発明の目的は、適用範囲の拡大を図るとともに、長期の使用における性能の維持を図ることができるメカニカルシール装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明におけるメカニカルシール装置は、
ハウジングに設けられた軸孔と該軸孔に挿通された回転軸との間を密封して前記ハウジング内の流体をシールするメカニカルシール装置であって、
前記回転軸に固定される第1環状部材と、
前記第1環状部材に摺動自在に接触して環状のシール面を形成する第2環状部材と、
前記第2環状部材を前記第1環状部材に対して付勢するように支持するベローズと、
前記第2環状部材を前記第1環状部材に対して付勢する付勢部材と、
前記ハウジングに取り付けられ、前記ベローズを、その外周面が前記シール面に対して前記ハウジングの内部側となるように支持するとともに、前記付勢部材を、前記シール面に対して前記ハウジングの外部側かつ前記ベローズに対して軸方向に並んだ位置で支持するシールカバーと、
を備えることを特徴とする。
ハウジングに設けられた軸孔と該軸孔に挿通された回転軸との間を密封して前記ハウジング内の流体をシールするメカニカルシール装置であって、
前記回転軸に固定される第1環状部材と、
前記第1環状部材に摺動自在に接触して環状のシール面を形成する第2環状部材と、
前記第2環状部材を前記第1環状部材に対して付勢するように支持するベローズと、
前記第2環状部材を前記第1環状部材に対して付勢する付勢部材と、
前記ハウジングに取り付けられ、前記ベローズを、その外周面が前記シール面に対して前記ハウジングの内部側となるように支持するとともに、前記付勢部材を、前記シール面に対して前記ハウジングの外部側かつ前記ベローズに対して軸方向に並んだ位置で支持するシールカバーと、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ベローズと付勢部材が径方向に並ばない配置となるので、装置の径方向寸法のコンパクト化を図ることができる。また、密封対象流体がベローズの外周側に封止される構成なので、密封対象流体内のスラリー等がベローズの谷間に堆積することがない。
前記第2環状部材に固定されるとともに、該固定端から前記ベローズの内周側を軸方向に延びる筒状部と、前記筒状部の前記固定端とは反対側の端部から外径方向に延びて前記付勢部材の付勢力を受けるフランジ部と、を有するリテーナを備えるとよい。
このようなリテーナを設けることにより、密封対象流体をベローズの外周側に封止し、かつベローズと付勢部材を軸方向に並べた構成を、簡易に実現することができる。
本発明によれば、適用範囲の拡大を図るとともに、長期の使用における性能の維持を図ることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1及び図2を参照して、本発明の実施例に係るメカニカルシール装置について説明する。図1は、本実施例に係るメカニカルシール装置の構成を示す模式的断面図である。図2は、本実施例に係るメカニカルシール装置におけるシールカバーを軸方向から見た模式図である。
図1及び図2を参照して、本発明の実施例に係るメカニカルシール装置について説明する。図1は、本実施例に係るメカニカルシール装置の構成を示す模式的断面図である。図2は、本実施例に係るメカニカルシール装置におけるシールカバーを軸方向から見た模式図である。
本実施例に係るメカニカルシール装置は、例えば、石油精製、化学、鉄鋼、薬品、製紙等の産業分野に用いられるポンプ、攪拌機、ジョイント、ミル等における軸封装置として用いられる。密封対象流体としては、特に、石油精製、石油化学プラント、ケミカル関係等で使用される場合には、高温(200℃以上)、固形分が多く含まれる流体等特殊液体をとなることが多い。具体例としては、アスファルト、タール、ピッチ(樹脂)等が挙げられる。ただし、高温でなく固形分が多くない流体でも使用される場合もある。
<全体構成>
図1に示すように、本実施例に係るメカニカルシール装置1は、ポンプのケーシング等であるハウジング200と、該ハウジング200の軸孔201内に挿通される回転軸300と間に取り付けられる。メカニカルシール装置によって、機内であるハウジング200内部Aは、機外である外部(大気側)Bに対して密封される。メカニカルシール装置1は、カートリッジ式のメカニカルシール装置であり、概略、ハウジング200に取り付けられるシールカバー2と、回転軸300に嵌着されるスリーブ3と、で構成される。シールカバー2には、第2環状部材である固定環4、ベローズ5、スプリング6、リテーナ8などが設けられている。スリーブ3には、第1環状部材である回転環7などが設けられている。
図1に示すように、本実施例に係るメカニカルシール装置1は、ポンプのケーシング等であるハウジング200と、該ハウジング200の軸孔201内に挿通される回転軸300と間に取り付けられる。メカニカルシール装置によって、機内であるハウジング200内部Aは、機外である外部(大気側)Bに対して密封される。メカニカルシール装置1は、カートリッジ式のメカニカルシール装置であり、概略、ハウジング200に取り付けられるシールカバー2と、回転軸300に嵌着されるスリーブ3と、で構成される。シールカバー2には、第2環状部材である固定環4、ベローズ5、スプリング6、リテーナ8などが設けられている。スリーブ3には、第1環状部材である回転環7などが設けられている。
シールカバー2とスリーブ3は、スリーブ3の外周面に取り付けられたセットプレート10により位置決めされてハウジング200に取り付けられる。セットプレート10は、ソケットボルト11によりスリーブ3の外周面に固定されている。セットプレート10は、シールカバー2とスリーブ3の組み付けが終了すると取り外される。
<スリーブ3>
スリーブ3は、機外B側の端部外周面にスリーブカラー30が取り付けられている。スリーブ3は、スリーブカラー30とともにセットスクリュー31によって回転軸300に固定され、回転軸300とともに回転する。スリーブカラー30は、スリーブ3に対してノックピン32により回り止めされており、回転軸300とともに回転する。スリーブ3の内周面と回転軸300の外周面との間にはOリング33が設けられており、Oリング33によって両者の間の隙間がシールされる。スリーブ3は、機内A側の端部外周面に回転環7が嵌合されている。
スリーブ3は、機外B側の端部外周面にスリーブカラー30が取り付けられている。スリーブ3は、スリーブカラー30とともにセットスクリュー31によって回転軸300に固定され、回転軸300とともに回転する。スリーブカラー30は、スリーブ3に対してノックピン32により回り止めされており、回転軸300とともに回転する。スリーブ3の内周面と回転軸300の外周面との間にはOリング33が設けられており、Oリング33によって両者の間の隙間がシールされる。スリーブ3は、機内A側の端部外周面に回転環7が嵌合されている。
<回転環7>
回転環7は、内周側の一部に凹部70を有し、スリーブ3に取り付けられたノックピン34が嵌め込まれている。このノックピン34により、回転環7は、スリーブ3に対して回り止めされ、回転軸300とともに回転する。また、回転環7の内周面とスリーブ3の外周面との間にはOリング35が設けられており、Oリング35によって両者の間の隙間がシールされている。
回転環7は、内周側の一部に凹部70を有し、スリーブ3に取り付けられたノックピン34が嵌め込まれている。このノックピン34により、回転環7は、スリーブ3に対して回り止めされ、回転軸300とともに回転する。また、回転環7の内周面とスリーブ3の外周面との間にはOリング35が設けられており、Oリング35によって両者の間の隙間がシールされている。
回転環7の機外B側の側面は、摺動面71となっており、固定環4の摺動面41と密着するとともに回転軸300の回転により摺動面41に対して摺動する。回転環7には超硬質材料が用いられ、例えば、シリコンカーバイド、タングステンカーバイト、カーボン、その他のセラミックスなどが挙げられる。ただし、これらに限定されない。
<シールカバー2>
図2に示すように、シールカバー2には、外周面に沿って複数のフラッシング通路20と、ドレン孔21と、が等間隔で設けられている。複数のフラッシング通路20は、必要な数だけ使用され、使用されない通路はプラグ止めされる。また、シールカバー2には、複数の固定溝22が周方向に等間隔で設けられている。これら固定溝22に不図示のボルトが嵌め込まれることで、シールカバー2はハウジング200の外面(軸孔開口部外周の端面)に取り付けられる。
図2に示すように、シールカバー2には、外周面に沿って複数のフラッシング通路20と、ドレン孔21と、が等間隔で設けられている。複数のフラッシング通路20は、必要な数だけ使用され、使用されない通路はプラグ止めされる。また、シールカバー2には、複数の固定溝22が周方向に等間隔で設けられている。これら固定溝22に不図示のボルトが嵌め込まれることで、シールカバー2はハウジング200の外面(軸孔開口部外周の端面)に取り付けられる。
また、図1に示すように、シールカバー2とハウジング200との間には、例えば、樹脂や金属等の材料からなるガスケット29が設けられており、両者の間の隙間をシールしている。
図1に示すように、シールカバー2は、機外B側の端部から内径方向に延びる内向きフランジ状の支持部23を有している。支持部23には、ベローズ5の一端を保持するための環状の凹部25と、スプリング6を保持するための凹部26と、が設けられている。凹部26は、スプリング6の数に合せて複数設けられ、凹部25の内側に周方向に等間隔で配置される。また、複数の凹部26の間には、リテーナ8を回り止めするためのノックピン27が取り付けられている。
<ベローズ5>
ベローズ5は、蛇腹状のベローズ本体50と、その両端に設けられた環状(筒状)の保持部51、52と、を有する金属製ベローズである。ベローズ5の材料としては、例えば、ステンレス、インコネル、ハステロイ、カーペンター等の合金やチタン等が挙げられるが、これらに限定されない。本実施例では、スプリング6の付勢力(弾性力)も得られる構成となっているため、ベローズ本体50の山数は3〜5山(好適には4山)程度とすることができる。
ベローズ5は、蛇腹状のベローズ本体50と、その両端に設けられた環状(筒状)の保持部51、52と、を有する金属製ベローズである。ベローズ5の材料としては、例えば、ステンレス、インコネル、ハステロイ、カーペンター等の合金やチタン等が挙げられるが、これらに限定されない。本実施例では、スプリング6の付勢力(弾性力)も得られる構成となっているため、ベローズ本体50の山数は3〜5山(好適には4山)程度とすることができる。
ベローズ5は、シールカバー2の支持部23と固定環4との間に取り付けられる。詳細には、ベローズ5は、第1の保持部51がシールカバー2の支持部23の環状の凹部25に嵌め込まれ、第2の保持部52が固定環4に軸方向に当接するように組み付けられる。また、ベローズ5は、ベローズ本体50が回転軸300の軸方向に沿って伸縮自在に構成され、固定環4を回転環7に対して軸方向に付勢する弾性力が働くように組み付けられる。保持部51の外周面と凹部25の外側周面との間にはOリング24が径方向に圧縮されて設けられ、保持部52の先端面と固定環4の端面との間には、Oリング54が軸方向に圧縮して設けられている。
<スプリング6>
スプリング6は、ベローズ5の第1の端部51の径方向内側であって、ベローズ本体50と軸方向に略並んだ位置に配置される。スプリング6は、円周方向に複数個配置される。その個数は特に限定されないが4〜24個とすることができる。スプリング6は、シールカバー2の支持部23の凹部26とリテーナ8との間に軸方向に伸縮自在に組み付けられる。スプリング6は、リテーナ8及びベローズ5の第2端部52を介して、固定環4を回転環7に対して軸方向に付勢する弾性力が働くように組み付けられる。
スプリング6は、ベローズ5の第1の端部51の径方向内側であって、ベローズ本体50と軸方向に略並んだ位置に配置される。スプリング6は、円周方向に複数個配置される。その個数は特に限定されないが4〜24個とすることができる。スプリング6は、シールカバー2の支持部23の凹部26とリテーナ8との間に軸方向に伸縮自在に組み付けられる。スプリング6は、リテーナ8及びベローズ5の第2端部52を介して、固定環4を回転環7に対して軸方向に付勢する弾性力が働くように組み付けられる。
<リテーナ8>
リテーナ8は、筒状部80と、筒状部80の機外B側の端部から外径方向に延びるフランジ部81と、を有する。リテーナ8は、ベローズ5の内側に組み付けられ、筒状部80の外周面がベローズ5の第2の端部52の内周面及び固定環7の内周面と当接する。また、リテーナ8は、フランジ部81がシールカバー2の支持部23の凹部26との間でスプリング6を軸方向に圧縮して保持するとともに、スプリング6から軸方向に付勢力を受ける。
リテーナ8は、筒状部80と、筒状部80の機外B側の端部から外径方向に延びるフランジ部81と、を有する。リテーナ8は、ベローズ5の内側に組み付けられ、筒状部80の外周面がベローズ5の第2の端部52の内周面及び固定環7の内周面と当接する。また、リテーナ8は、フランジ部81がシールカバー2の支持部23の凹部26との間でスプリング6を軸方向に圧縮して保持するとともに、スプリング6から軸方向に付勢力を受ける。
リテーナ8は、ノックピン82が筒状部80の外周面に外径方向に突出するように設けられている。ノックピン82は、ベローズ5の第2の端部52の内周側に設けられた凹部53に嵌め込まれており、これにより、ベローズ5がリテーナ8に対して回り止めされている。また、リテーナ8は、フランジ部81に孔部28が設けられており、シールカバー2の支持部23に設けられたノックピン27が嵌合している。これにより、リテーナ8は、シールカバー2に対して回り止めされている。
また、リテーナ8は、筒状部80の外周面に径方向に突出する凸部83が設けられている。凸部83はリテーナ8、ベローズ5の第2の端部52、固定環4の間の軸方向の相対移動を規制し、これら3者の軸方向の一体的な移動を可能にしている。
<固定環4>
固定環4は、リテーナ8の筒状部80の先端(固定端としての機内A側の端部)外周に嵌め込まれている。また、固定環4は、ベローズ5の第2の端部52の先端面(機内A側の側面)と当接するように組み付けられている。固定環4には超硬質材料が用いられ、例えば、シリコンカーバイド、タングステンカーバイト、カーボン、その他のセラミックスなどが挙げられるが、これらに限定されない。
固定環4は、リテーナ8の筒状部80の先端(固定端としての機内A側の端部)外周に嵌め込まれている。また、固定環4は、ベローズ5の第2の端部52の先端面(機内A側の側面)と当接するように組み付けられている。固定環4には超硬質材料が用いられ、例えば、シリコンカーバイド、タングステンカーバイト、カーボン、その他のセラミックスなどが挙げられるが、これらに限定されない。
固定環4は、回転環7との対向面から回転環7に向かって突出する環状の凸部40を有する。この凸部40の先端の環状の摺動面41が回転環7の摺動面71と接触することにより、環状のシール面Sが形成される。また、固定環4は、内周側の一部に凹部42を有し、ベローズ5の第2の端部52に取り付けられたノックピン55が嵌め込まれ、端部52に対して回り止めされている。これにより、回転軸300の回転によって回転する摺動面71に対し、摺動面40aが回転摺動することになる。
固定環4は、回転環7との対向面とは反対側の面(機外B側の側面)がベローズ5の第2の端部52と当接し、端部52を介してベローズ5の付勢力、リテーナ8及び端部52を介してスプリング6の付勢力をそれぞれ軸方向に受ける。これにより、固定環4と回転環7との間の軸方向の相対的な位置変動に対するシール面Sの密着性が高められている。
<その他>
Oリング24、33、35、54の材料としては、例えば、二トリルゴム、EPDM、FKM、FFKMが挙げられる。また、耐食性が要求される場合には、FFKM(カルレッツ(登録商標)等)が挙げられる。ただし、これらに限定されるわけではない。
Oリング24、33、35、54の材料としては、例えば、二トリルゴム、EPDM、FKM、FFKMが挙げられる。また、耐食性が要求される場合には、FFKM(カルレッツ(登録商標)等)が挙げられる。ただし、これらに限定されるわけではない。
図3及び図4は、本実施例の変形例に係るメカニカルシール装置の構成を示す模式的断面図である。固定環4とベローズ5とリテーナ8の一体構成は、上記実施例に示した構成に限られず、種々の構成を作用することができる。
図3に示す変形例1では、固定環4の内周側に凹部43が設けられており、リテーナ8のノックピン82の一部が、上記凹部43に嵌め込まれる構成となっている。ノックピン82は、ベローズ5の第2の端部52の凹部53にも一部が嵌め込まれており、これにより、リテーナ8はベローズ5と固定環4の両方を回り止めする構成となっている。
図4に示す変形例2では、ベローズ5に対する回り止め構成を廃した構成となっている。すなわち、上記例においてベローズ5の第2の端部52に設けられていた凹部53が本例では排除されている。そして、固定環4の内周側に設けられた凹部43に、リテーナ8のノックピン82が嵌め込まれ、固定環4がリテーナ8に対して回り止めされた構成となっている。回転軸300の回転に対し、固定環4の回転が防止できれば、ベローズ5への回転の伝播は生じにくいため、ベローズ5に回り止め構成を設けなくても、ベローズ5に回転が生じることはほとんどない。したがって、生産コストの高い金属ベローズ5の構成をシンプルにすることができ、コスト低減を図ることができる。
<本実施例の優れた点>
本実施例に係るメカニカルシール装置1は、ベローズ5とスプリング6が、回転軸300の軸方向に略並んだ配置構成となっている。すなわち、ベローズ5とスプリング6が、従来例のように径方向に並ばない配置構成となっている。これにより、従来例よりも装置全体の径方向寸法のコンパクト化を図ることができる。したがって、カートリッジ式のメカニカルシール装置において、装着スペースの制約を少なくすることができ、装着可能な相手装置の範囲を拡大することができる。
本実施例に係るメカニカルシール装置1は、ベローズ5とスプリング6が、回転軸300の軸方向に略並んだ配置構成となっている。すなわち、ベローズ5とスプリング6が、従来例のように径方向に並ばない配置構成となっている。これにより、従来例よりも装置全体の径方向寸法のコンパクト化を図ることができる。したがって、カートリッジ式のメカニカルシール装置において、装着スペースの制約を少なくすることができ、装着可能な相手装置の範囲を拡大することができる。
また、本実施例に係るメカニカルシール装置1は、ベローズ5の径方向外側が密封対象領域側である機内A側となるように構成されている。すなわち、密封対象流体がベローズ5の外側で封止される構成となっている。これにより、密封対象流体に含まれるスラリー等が回転軸300の回転による遠心力によって外側に移動しても、従来例のようにベローズ5の谷間に堆積することがない。したがって、従来例のようなスラリー等の堆積によるベローズ5の伸縮性への影響が生じることはなく、長期の使用における性能の維持を図ることができる。
さらに、本実施例に係るメカニカルシール装置1は、スプリング6が、機外B側に配置されている。したがって、密封対象流体による腐食や、ベローズ5と同様にスラリー等の堆積、詰まり等による性能への影響が生じることはなく、長期の使用における性能の維持を図ることができる。
1 メカニカルシール装置
200 ハウジング
300 回転軸
2 シールカバー
3 スリーブ
4 固定環
5 ベローズ
6 スプリング
7 回転環
8 リテーナ
200 ハウジング
300 回転軸
2 シールカバー
3 スリーブ
4 固定環
5 ベローズ
6 スプリング
7 回転環
8 リテーナ
Claims (2)
- ハウジングに設けられた軸孔と該軸孔に挿通された回転軸との間を密封して前記ハウジング内の流体をシールするメカニカルシール装置であって、
前記回転軸に固定される第1環状部材と、
前記第1環状部材に摺動自在に接触して環状のシール面を形成する第2環状部材と、
前記第2環状部材を前記第1環状部材に対して付勢するように支持するベローズと、
前記第2環状部材を前記第1環状部材に対して付勢する付勢部材と、
前記ハウジングに取り付けられ、前記ベローズを、その外周面が前記シール面に対して前記ハウジングの内部側となるように支持するとともに、前記付勢部材を、前記シール面に対して前記ハウジングの外部側かつ前記ベローズに対して軸方向に並んだ位置で支持するシールカバーと、
を備えることを特徴とするメカニカルシール装置。 - 前記第2環状部材に固定されるとともに、該固定端から前記ベローズの内周側を軸方向に延びる筒状部と、前記筒状部の前記固定端とは反対側の端部から外径方向に延びて前記付勢部材の付勢力を受けるフランジ部と、を有するリテーナを備えることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
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