JP6068959B2 - 水切り鍔及びポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ及びポンプ間の回転軸に設けられる水切り鍔及び水切り鍔を有するポンプ装置に関する。
現在、水を増圧して供給するポンプ装置として、モータと、モータに回転軸を介して接続されたポンプと、を備える構成が知られている。このようなポンプ装置は、ポンプのポンプケーシングと回転軸との間を、メカニカルシール等の軸封装置を用いて軸封する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなポンプ装置は、軸封装置から水が漏洩した場合に、漏洩した水が回転軸に沿って流れ、モータの内部へ浸入すると、モータを損傷させる虞がある。このため、軸封装置とモータとの間の回転軸の間に水切り鍔を設け、軸封装置から水が漏洩した場合であっても、モータの内部へ水が浸入することを防止することが可能なポンプ装置も知られている。このような水切り鍔は、ゴム材料で形成される。
特開平7−224782号公報
上述したポンプ装置では、次のような問題があった。即ち、ポンプ装置に設けられる水切り鍔は、ゴム材料で形成されていることから、経年劣化により、破損や機械的性質の変化等により、回転軸から脱離する虞がある。
そこで本発明は、回転軸から脱離することを防止可能な水切り鍔及びポンプ装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の水切り鍔及びポンプ装置は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、水切り鍔は、ポンプに設けられる軸封装置とモータとの間の回転軸に嵌合される水切り鍔であって、ゴム材料により形成されるとともに、前記回転軸に嵌合される開口部が形成された、円環状の基部と、前記基部に設けられるとともに、金属材料で形成された円環状の金属環と、を備え、前記基部は、円環状の第1基部と、前記第1基部と一体に形成されるとともに、その外径が前記第1基部の外径よりも小径に形成された第2基部と、を備え、前記開口部は、前記第1基部側から前記第2基部側に向かって漸次拡径する。
本発明の一態様として、ポンプ装置は、モータと、モータに設けられた回転軸と、前記回転軸に固定されたインペラ、及び、前記インペラを収納するポンプ室を形成するとともに、前記回転軸を挿通させるポンプケーシングを具備するポンプと、前記ポンプケーシングと前記回転軸との隙間を軸封する軸封装置と、ゴム材料により形成されるとともに、前記軸封装置及び前記モータ間の前記回転軸に嵌合される開口部が形成された、円環状の基部、並びに、前記基部に設けられるとともに、金属材料で形成された円環状の金属環を具備する水切り鍔と、を備え、前記基部は、円環状の第1基部と、前記第1基部と一体に形成されるとともに、その外径が前記第1基部の外径よりも小径に形成された第2基部と、を備え、前記開口部は、前記第1基部側から前記第2基部側に向かって漸次拡径する。
本発明によれば、回転軸から脱離することを防止可能な水切り鍔及びポンプ装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るポンプ装置の構成を一部断面で示す側面図。 同ポンプ装置に用いられる水切り鍔の構成を示す断面図。 同水切り鍔の構成を示す平面図。 本発明の第2の実施形態に係るポンプ装置に用いられる水切り鍔の構成を示す平面図。 本発明の第3の実施形態に係るポンプ装置に用いられる水切り鍔の構成を示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係るポンプ装置に用いられる水切り鍔の構成を示す断面図。 同水切り鍔の構成を示す平面図。 本発明の第5の実施形態に係るポンプ装置に用いられる水切り鍔の構成を示す平面図。 本発明の第6の実施形態に係るポンプ装置に用いられる水切り鍔の構成を示す平面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る水切り鍔16を備えたポンプ装置1を、図1乃至図3を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るポンプ装置1の構成を一部断面で示す側面図、図2はポンプ装置1に用いられる水切り鍔16の構成を示す断面図、図3は水切り鍔16の構成を示す平面図である。
図1に示すように、ポンプ装置1は、架台11と、モータ12と、回転軸13と、ポンプ14と、軸封装置15と、水切り鍔16と、を備えている。ポンプ装置1は、例えば、回転軸13が垂直方向と直交する方向に延設される、所謂横置ポンプである。ポンプ装置1は、液体、例えば水を増圧し、二次側に圧送可能に形成されている。
架台11は、モータ12及びポンプ14を支持可能に形成されている。架台11は、ポンプ装置1を敷設する床面に固定可能に形成されている。
モータ12は、モータケーシング21と、モータケーシング21内に設けられた回転子及び固定子と、を備えている。モータ12は、回転子に回転軸13が固定され、回転軸13を回転可能に形成されている。
回転軸13は、ポンプ14内に挿入されるとともに、ポンプ14の後述するインペラ32を固定する。また、回転軸13は、インペラ32及びモータ12の間に、軸封装置15及び水切り鍔16が設けられる。
ポンプ14は、ポンプケーシング31と、インペラ32と、逆止弁33と、一対のフランジ34と、を備えている。ポンプケーシング31は、吸込口36と、吐出口37と、インペラ32を収納するポンプ室38と、を備えている。ポンプ14は、インペラ32を単数有する、所謂単段ポンプである。
ポンプケーシング31は、回転軸13を挿通するとともに、軸封装置15を配置可能な孔部39を備えている。吸込口36及び吐出口37は、それぞれフランジ34が固定される。インペラ32は、回転軸13の回転に伴って回転可能に、回転軸13に固定される。逆止弁33は、吸込口36に設けられる。逆止弁33は、ポンプケーシング31内の水が、吸込口36の一次側に逆流することを防止可能に形成されている。
軸封装置15は、ポンプケーシング31の孔部39及びインペラ32間に設けられる。軸封装置15は、所謂メカニカルシールであって、孔部39及び回転軸13間の隙間を軸封可能に形成されている。
水切り鍔16は、軸封装置15及びモータ12間に配置される。水切り鍔16は、回転軸13に固定される。水切り鍔16は、軸封装置15から漏洩した水のモータ12側への移動を規制する。
具体的には、水切り鍔16は、円環状の基部41と、基部41に設けられた金属環42と、を備えている。基部41は、ゴム材料により形成されている。基部41は、その軸心と同心上で円状に開口する開口部43を有するとともに、二つの異なる外径により形成された、二段の円環状に形成されている。
具体的には、基部41は、円環状の第1基部45と、第1基部45よりもその外径が小径の、円環状の第2基部46とが、一体に形成されることで構成される。基部41は、その第1基部45側が軸封装置15側に、第2基部46側がモータ12側にそれぞれ位置して、回転軸13に配置される。
開口部43は、その内径が、第1基部45側から第2基部46側に向って漸次拡径して形成される。換言すると、開口部43は、軸封装置15側に向って漸次縮径するテーパ状に形成される。また、開口部43は、その内径が、回転軸13の外径と略同等又は回転軸13の外径よりも若干小径に形成される。基部41は、第2基部46側から開口部43に回転軸13が挿入され、回転軸13に嵌合される。
金属環42は、円盤状に形成されている。金属環42は、ポンプ14で供給する液体に対して耐食性を有している。例えば、ポンプ装置1により水を圧送する場合には、金属環42は、ステンレス鋼材により形成される。
金属環42は、その開口が、開口部43よりも大きく形成されている。具体的には、金属環42は、その内径が、基部41の開口部43の内径よりも大径に形成されている。
金属環42は、その外径が、第1基部45の外径よりも小径に形成されている。また、例えば、金属環42は、その外径が、第2基部46の外径よりも大径に形成されている。金属環42は、その主面が露出するように、基部41の第1基部45側の端面に設けられる。
このように構成されたポンプ装置1は、モータ12が駆動されることで、回転軸13によりインペラ32が駆動され、ポンプ室38内の液体が二次側に圧送される。このとき、ポンプ室38内の増圧された水は、その一部が、回転軸13及び孔部39間に向って移動する。軸封装置15は、この増圧された水の移動を規制し、回転軸13及び孔部39間を軸封する。
軸封装置15は、その構成上、若干の漏れが発生することがある。軸封装置15から漏洩した水は、回転軸13及び孔部39間を通過するとともに、回転軸13に沿ってモータ12に向って移動する。回転軸13に沿ってモータ12に向って移動した水は、水切り鍔16に到達すると、水切り鍔16により、その移動が規制される。
また、水切り鍔16に移動が規制され、水切り鍔16に付着した水は、水切り鍔16の回転により径方向に飛散する。ポンプ装置1は、水切り鍔16により水の移動を規制し、且つ、径方向に飛散させることで、ポンプ14駆動時に漏洩した水がモータ12へ浸入することが防止される。
このように構成されたポンプ装置1によれば、水切り鍔16は、基部41に金属環42を設ける構成とすることで、基部41の開口部43が回転軸13に嵌合された場合に、基部41が弾性変形する変形量を規制することが可能となる。
即ち、水切り鍔16は、基部41の変形量を金属環42により抑制することが可能となる。これにより、水切り鍔16は、回転軸13と高い嵌合力で嵌合することが可能となり、回転軸13からの脱落を防止できる。
水切り鍔16は、金属環42により基部41の変形量を少なくすることで、経年変化等による基部41の機械的性質の変化、具体的には、弾性率の変化等が発生しても、その影響を極力低減することが可能となる。このため、水切り鍔16は、経年変化による回転軸13からの脱落を極力防止することが可能となる。
水切り鍔16は、金属環42により、基部41の強度を向上することが可能となり、基部41の変形、及び、基部41の損傷を防止することが可能となる。また、水切り鍔16は、基部41に金属環42を設ける簡単な構成でよく、製造コストが増大することを防止可能となる。
上述したように、本発明の第1の実施形態に係るポンプ装置1によれば、基部41に金属環42を設ける水切り鍔16とすることで、水切り鍔16が回転軸13から脱離することを防止することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る水切り鍔16Aを用いたポンプ装置1について、図4を用いて説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るポンプ装置1に用いられる水切り鍔16Aの構成を示す平面図である。なお、第2の実施形態に係る水切り鍔16Aを用いたポンプ装置1の構成のうち、上述した第1の実施形態に係るポンプ装置1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ポンプ装置1は、架台11と、モータ12と、回転軸13と、ポンプ14と、軸封装置15と、水切り鍔16Aと、を備えている。
水切り鍔16Aは、開口部43を有する基部41と、基部41に設けられた金属環42Aと、を備えている。
金属環42Aは、円盤状であって、その開口する形状が凹凸状に形成されている。具体的には、金属環42Aは、その開口する形状が、所謂星型多角形状等である。より具体的には、金属環42Aは、同軸上に形成された直径の異なる二つの円を外接円及び内接円としたとき、その凹凸の端部が、これら外接円及び内接円と接触する形状に形成されている。
金属環42Aは、ポンプ14で供給する液体に対して耐食性を有している。例えば、ポンプ装置1により水を圧送する場合には、金属環42Aは、ステンレス鋼材により形成される。金属環42Aは、その開口が、基部41の開口部43よりも大に形成されている。さらに言えば、金属環42Aは、その開口の内接円の直径が、基部41の開口部43の内径よりも大径に形成されている。
金属環42Aは、その外径が、第1基部45の外径よりも小径に形成されている。また、例えば、金属環42Aは、その外径が、第2基部46の外径よりも大径に形成されている。金属環42Aは、その主面が露出するように、基部41の第1基部45側の端面に設けられる。
このように構成されたポンプ装置1によれば、上述した水切り鍔16と同様に、水切り鍔16Aは、基部41に金属環42Aを設ける構成とすることで、基部41の開口部43が回転軸13に嵌合された場合に、基部41が弾性変形する変形量を規制することが可能となる。
これにより、水切り鍔16Aは、基部41の変形量を金属環42により抑制することが可能となり、回転軸13と高い嵌合力で嵌合することが可能、且つ、回転軸13からの脱落を防止できる。また、水切り鍔16Aは、金属環42Aにより基部41の変形量を少なくすることで、経年変化等によって基部41の機械的性質の変化が発生しても、その影響を極力低減し、回転軸13からの脱落を極力防止可能となる。
また、水切り鍔16Aは、金属環42Aにより、基部41の強度を向上することが可能となり、基部41の変形、及び、基部41の損傷を防止することが可能となる。また、水切り鍔16Aは、基部41に金属環42Aを設ける簡単な構成でよく、製造コストが増大することを防止可能となる。
上述したように、本発明の第2の実施形態に係るポンプ装置1によれば、基部41に金属環42Aを設ける水切り鍔16Aとすることで、水切り鍔16Aが回転軸13から脱離することを防止することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る水切り鍔16Bを用いたポンプ装置1について、図5を用いて説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態に係るポンプ装置1に用いられる水切り鍔16Bの構成を示す平面図である。なお、第3の実施形態に係る水切り鍔16Bを用いたポンプ装置1の構成のうち、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態に係るポンプ装置1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ポンプ装置1は、架台11と、モータ12と、回転軸13と、ポンプ14と、軸封装置15と、水切り鍔16Bと、を備えている。
水切り鍔16Bは、開口部43を有する基部41と、基部41内部に配置された金属環42と、を備えている。即ち、水切り鍔16Bは、上述した水切り鍔16の金属環42が、基部41内、さらに言えば、第1基部45内に配置される構成である。
なお、金属環42は、基部41内に配置される。即ち、金属環42は、基部41内に密封される。このため、金属環42は、ポンプ装置1で圧送する液体に対して耐食性を有していなくてもよい。
このように構成されたポンプ装置1によれば、上述した水切り鍔16と同様に、水切り鍔16Bを基部41に金属環42を設ける構成とすることで、水切り鍔16Bが回転軸13から脱離することを防止することが可能となる。また、水切り鍔16Bは、基部41内に金属環42を配置することから、金属環42の材料は、ポンプ装置1で圧送する液体に対して耐食性を有さなくてもよく、製造コストを低減することが可能となる。
上述したように、本発明の第3の実施形態に係るポンプ装置1によれば、基部41の内部に金属環42を設ける水切り鍔16Bとすることで、水切り鍔16Bが回転軸13から脱離することを防止することが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る水切り鍔16Cを用いたポンプ装置1について、図6及び図7を用いて説明する。
図6は本発明の第4の実施形態に係るポンプ装置1に用いられる水切り鍔16Cの構成を示す断面図、図7は水切り鍔16Cの構成を示す平面図である。なお、第4の実施形態に係る水切り鍔16Cを用いたポンプ装置1の構成のうち、上述した第1の実施形態に係るポンプ装置1乃至第3の実施形態に係るポンプ装置1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ポンプ装置1は、架台11と、モータ12と、回転軸13と、ポンプ14と、軸封装置15と、水切り鍔16Cと、を備えている。
水切り鍔16Cは、開口部43を有する基部41と、基部41に設けられた金属環42Cと、を備えている。金属環42Cは、基部41内に配置される。金属環42Cは、その周方向が間欠的に形成された円環状に形成される。
具体的には、金属環42Cは、複数の部材50により形成される。複数の部材50は、上面視で扇状に形成された平面部51と、平面部51の内周縁から一方側であって、平面部51の内周縁から離間する方向に傾斜して突出する突出部52と、を有している。
部材50は、複数、例えば、図7においては、8つが、離間して配置され、平面部51により間欠的に、換言すると、隣り合う部材50の平面部51間が離間する円環状に配置される。
また、部材50は、例えば、平面部51が第2基部46内に配置されるとともに、突出部52が第1基部45内に配置される。
このように構成されたポンプ装置1によれば、上述した水切り鍔16と同様に、水切り鍔16Cは、基部41に金属環42Cを設ける構成とする。また、金属環42Cは、部材50に突出部52を設ける構成とすることで、金属環42Cは突出部52により回転軸13と対向する面積を向上することが可能となる。
これらの構成により、水切り鍔16Cは、基部41の開口部43が回転軸13に嵌合された場合に、基部41が弾性変形する変形量を規制することが可能となる。また、金属環42Cを構成する部材50は、複数が間欠的に配置されることで、各部材50と回転軸13間に位置する基部41の変形量は規制しつつ、開口部43の形状を変形させることが可能となり、組み立て性が向上される。
上述したように、本発明の第4の実施形態に係るポンプ装置1によれば、複数の部材50からなる金属環42Cを基部41内に設ける水切り鍔16Cとすることで、水切り鍔16Cが回転軸13から脱離することを防止することが可能となる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る水切り鍔16Dを用いたポンプ装置1について、図8を用いて説明する。
図8は本発明の第5の実施形態に係るポンプ装置1に用いられる水切り鍔16Dの構成を示す平面図である。なお、第5の実施形態に係る水切り鍔16Dを用いたポンプ装置1の構成のうち、上述した第1の実施形態に係るポンプ装置1乃至第4の実施形態に係るポンプ装置1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ポンプ装置1は、架台11と、モータ12と、回転軸13と、ポンプ14と、軸封装置15と、水切り鍔16Dと、を備えている。
水切り鍔16Dは、開口部43を有する基部41と、基部41に設けられた金属環42Dと、を備えている。金属環42Dは、基部41内に配置される。金属環42Dは、円環状に形成される。
具体的には、金属環42Dは、円環状に形成された平面部53と、平面部53の内周縁から一方側であって、平面部53の内周縁から離間する方向に傾斜して突出する円環状の突出部54と、を有している。
金属環42Dは、例えば、平面部53が第2基部46内に配置されるとともに、突出部54が第1基部45内に配置される。
このように構成されたポンプ装置1によれば、上述した水切り鍔16と同様に、水切り鍔16Dは、基部41に平面部53に突出部54が形成された金属環42Dを設ける構成とすることで、金属環42Dが回転軸13と対向する面積を向上することが可能となる。
これらの構成により、水切り鍔16Dは、基部41の開口部43が回転軸13に嵌合された場合に、基部41が弾性変形する変形量を広範囲で規制することが可能となる。
上述したように、本発明の第5の実施形態に係るポンプ装置1によれば、金属環42Dを基部41内に設ける水切り鍔16Dとすることで、水切り鍔16Dが回転軸13から脱離することを防止することが可能となる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態に係る水切り鍔16Eを用いたポンプ装置1について、図9を用いて説明する。
図9は本発明の第6の実施形態に係るポンプ装置1に用いられる水切り鍔16Eの構成を示す平面図である。なお、第6の実施形態に係る水切り鍔16Eを用いたポンプ装置1の構成のうち、上述した第1の実施形態に係るポンプ装置1乃至第5の実施形態に係るポンプ装置1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ポンプ装置1は、架台11と、モータ12と、回転軸13と、ポンプ14と、軸封装置15と、水切り鍔16Eと、を備えている。
水切り鍔16Eは、開口部43を有する基部41と、基部41に設けられた金属環42Eと、を備えている。金属環42Eは、基部41内に配置される。金属環42Eは、円環状に形成される。
具体的には、金属環42Eは、円環状に形成された平面部53と、平面部53の内周縁から一方側であって、平面部53の内周縁から離間する方向に傾斜して突出する複数の円弧状の突出部55と、を有している。突出部55は、間欠的であって、円環状に、平面部53に配置される。
金属環42Eは、例えば、平面部53が第2基部46内に配置されるとともに、複数の突出部55が第1基部45内に配置される。
このように構成されたポンプ装置1によれば、上述した水切り鍔16と同様に、水切り鍔16Eは、平面部53に突出部55が形成された金属環42Eを基部41に設ける構成とすることで、金属環42Eが回転軸13と対向する面積を向上することが可能となる。
これらの構成により、水切り鍔16Eは、基部41の開口部43が回転軸13に嵌合された場合に、基部41が弾性変形する変形量を広範囲で規制することが可能となる。
上述したように、本発明の第6の実施形態に係るポンプ装置1によれば、金属環42Eを基部41内に設ける水切り鍔16Eとすることで、水切り鍔16Eが回転軸13から脱離することを防止することが可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述したポンプ装置1は、回転軸13が垂直方向と直交する方向に延設される構成を説明したが、これに限定されず、回転軸13が垂直方向に延設される所謂縦型ポンプであってもよい。また、ポンプ装置1は、インペラ32を複数有する多段ポンプであってもよい。
また、水切り鍔16,16A,16B,16Cは、環状の金属環42,42A,42Cを用いる構成を説明したがこれに限定されない。例えば、水切り鍔は、回転軸13に水切り鍔が固定された際に、基部41の変形量を規制可能であれば、2つの異なる径により形成された二重の金属環を用いる構成であってもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] ポンプに設けられる軸封装置とモータとの間の回転軸に嵌合される水切り鍔であって、
ゴム材料により形成されるとともに、前記回転軸に嵌合される開口部が形成された、円環状の基部と、
前記基部に設けられるとともに、金属材料で形成された円環状の金属環と、
を備えることを特徴とする水切り鍔。
[2] 前記金属環は、その開口形状が、前記開口部よりも大きく形成されることを特徴とする[1]に記載の水切り鍔。
[3] 前記金属環は、前記基部の端面に設けられることを特徴とする[2]に記載の水切り鍔。
[4] 前記金属環は、前記基部の内部に設けられることを特徴とする[2]に記載の水切り鍔。
[5] 前記基部は、
円環状の第1基部と、
前記第1基部と一体に形成されるとともに、その外径が前記第1基部の外径よりも小径に形成された第2基部と、
を備えることを特徴とする[1]に記載の水切り鍔。
[6] 前記開口部は、前記第1基部側から前記第2基部側に向かって漸次拡径することを特徴とする[5]に記載の水切り鍔。
[7] 前記金属環は、その内面に凹凸が形成されていることを特徴とする[2]に記載の水切り鍔。
[8] 前記金属環は、複数の部材が間欠的に環状に配置されることを特徴とする[4]に記載の水切り鍔。
[9] 前記部材は、配置されることで環状に配置される扇状の平面部と、前記平面部の内周縁から突出する突出部と、を備えることを特徴とする[8]に記載の水切り鍔。
[10] 前記金属環は、円環状の平面部と、前記平面部の内周縁から突出する突出部と、を備えることを特徴とする[4]に記載の水切り鍔。
[11] 前記突出部は、間欠的に突出することを特徴とする[10]に記載の水切り鍔。
[12] モータと、
モータに設けられた回転軸と、
前記回転軸に固定されたインペラ、及び、前記インペラを収納するポンプ室を形成するとともに、前記回転軸を挿通させるポンプケーシングを具備するポンプと、
前記ポンプケーシングと前記回転軸との隙間を軸封する軸封装置と、
ゴム材料により形成されるとともに、前記軸封装置及び前記モータ間の前記回転軸に嵌合される開口部が形成された、円環状の基部、並びに、前記基部に設けられるとともに、金属材料で形成された円環状の金属環を具備する水切り鍔と、
を備えることを特徴とするポンプ装置。
[13] 前記金属環は、その開口形状が、前記開口部よりも大きく形成されることを特徴とする[12]に記載のポンプ装置。
[14] 前記金属環は、前記基部の端面に設けられることを特徴とする[13]に記載のポンプ装置。
[15] 前記金属環は、前記基部の内部に設けられることを特徴とする[13]に記載のポンプ装置。
[16] 前記基部は、
円環状の第1基部と、
前記第1基部と一体に形成されるとともに、その外径が前記第1基部の外径よりも小径に形成された第2基部と、
を備えることを特徴とする[12]に記載のポンプ装置。
[17] 前記開口部は、前記第1基部側から前記第2基部側に向かって漸次拡径することを特徴とする[16]に記載のポンプ装置。
[18] 前記金属環は、その内面に凹凸が形成されていることを特徴とする[13]に記載のポンプ装置。
[19] 前記金属環は、複数の部材が間欠的に環状に配置されることを特徴とする[15]に記載のポンプ装置。
[20] 前記部材は、配置されることで環状に配置される扇状の平面部と、前記平面部の内周縁から突出する突出部と、を備えることを特徴とする[19]に記載のポンプ装置。
[21] 前記金属環は、円環状の平面部と、前記平面部の内周縁から突出する突出部と、を備えることを特徴とする[15]に記載のポンプ装置。
[22] 前記突出部は、間欠的に突出することを特徴とする[21]に記載のポンプ装置。
1…ポンプ装置、11…架台、12…モータ、13…回転軸、14…ポンプ、15…軸封装置、16,16A,16B,16C…水切り鍔、21…モータケーシング、31…ポンプケーシング、32…インペラ、33…逆止弁、34…フランジ、36…吸込口、37…吐出口、38…ポンプ室、39…孔部、39…孔部、41…基部、42,42A,42C…金属環、43…開口部、45…第1基部、46…第2基部、50…部材、51…平面部、52…突出部。

Claims (18)

  1. ポンプに設けられる軸封装置とモータとの間の回転軸に嵌合される水切り鍔であって、
    ゴム材料により形成されるとともに、前記回転軸に嵌合される開口部が形成された、円環状の基部と、
    前記基部に設けられるとともに、金属材料で形成された円環状の金属環と、
    を備え
    前記基部は、円環状の第1基部と、前記第1基部と一体に形成されるとともに、その外径が前記第1基部の外径よりも小径に形成された第2基部と、を備え、
    前記開口部は、前記第1基部側から前記第2基部側に向かって漸次拡径することを特徴とする水切り鍔。
  2. 前記金属環は、その開口形状が、前記開口部よりも大きく形成されることを特徴とする請求項1に記載の水切り鍔。
  3. 前記金属環は、前記基部の端面に設けられることを特徴とする請求項2に記載の水切り鍔。
  4. 前記金属環は、前記基部の内部に設けられることを特徴とする請求項2に記載の水切り鍔。
  5. 前記金属環は、その内面に凹凸が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の水切り鍔。
  6. 前記金属環は、複数の部材が間欠的に環状に配置されることを特徴とする請求項4に記載の水切り鍔。
  7. 前記部材は、配置されることで環状に配置される扇状の平面部と、前記平面部の内周縁から突出する突出部と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の水切り鍔。
  8. 前記金属環は、円環状の平面部と、前記平面部の内周縁から突出する突出部と、を備えることを特徴とする請求項4に記載の水切り鍔。
  9. 前記突出部は、間欠的に突出することを特徴とする請求項8に記載の水切り鍔。
  10. モータと、
    モータに設けられた回転軸と、
    前記回転軸に固定されたインペラ、及び、前記インペラを収納するポンプ室を形成するとともに、前記回転軸を挿通させるポンプケーシングを具備するポンプと、
    前記ポンプケーシングと前記回転軸との隙間を軸封する軸封装置と、
    ゴム材料により形成されるとともに、前記軸封装置及び前記モータ間の前記回転軸に嵌合される開口部が形成された、円環状の基部、並びに、前記基部に設けられるとともに、金属材料で形成された円環状の金属環を具備する水切り鍔と、
    を備え
    前記基部は、円環状の第1基部と、前記第1基部と一体に形成されるとともに、その外径が前記第1基部の外径よりも小径に形成された第2基部と、を備え、
    前記開口部は、前記第1基部側から前記第2基部側に向かって漸次拡径することを特徴とするポンプ装置。
  11. 前記金属環は、その開口形状が、前記開口部よりも大きく形成されることを特徴とする請求項10に記載のポンプ装置。
  12. 前記金属環は、前記基部の端面に設けられることを特徴とする請求項11に記載のポンプ装置。
  13. 前記金属環は、前記基部の内部に設けられることを特徴とする請求項11に記載のポンプ装置。
  14. 前記金属環は、その内面に凹凸が形成されていることを特徴とする請求項11に記載のポンプ装置。
  15. 前記金属環は、複数の部材が間欠的に環状に配置されることを特徴とする請求項13に記載のポンプ装置。
  16. 前記部材は、配置されることで環状に配置される扇状の平面部と、前記平面部の内周縁から突出する突出部と、を備えることを特徴とする請求項15に記載のポンプ装置。
  17. 前記金属環は、円環状の平面部と、前記平面部の内周縁から突出する突出部と、を備えることを特徴とする請求項13に記載のポンプ装置。
  18. 前記突出部は、間欠的に突出することを特徴とする請求項17に記載のポンプ装置。
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