JP2018200059A - 固定機構及びメカニカルシール - Google Patents
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Abstract
Description
回転軸に固定させるスリーブの固定機構において、
前記回転軸に取付けられる第1環状部材と、
第1環状部材にネジ締結され、かつ前記スリーブを前記回転軸に向けて径方向外側から押さえつける第1ネジ部材と、
第1環状部材に取付けられる第2環状部材と、
第1環状部材と第2環状部材とをネジ締結させる第2ネジ部材と、
を備え、
第1環状部材は、
前記回転軸の外周面に取付けられる環状の胴体部と、
前記胴体部から前記スリーブの配置側に向かって突出する環状凸部と、
前記胴体部に軸線方向に伸びるように形成され、かつ第2ネジ部材が取り付けられる第1環状部材側取付孔と、
前記環状凸部に径方向に伸びるように形成され、かつ第1ネジ部材がネジ締結されるネジ孔と、
を備え、
第2環状部材は、
前記環状凸部に対して、該環状凸部の外周面側で回動自在に装着されると共に、
径方向に伸びるように形成され、かつ第1ネジ部材が通過可能な貫通孔と、
軸線方向に伸びるように形成され、かつ第2ネジ部材が取り付けられる第2環状部材側取付孔と、
を備え、
第2ネジ部材により第1環状部材と第2環状部材が固定された状態では、前記貫通孔と前記ネジ孔は周方向の異なる位置に位置していることを特徴とする。
前記貫通孔と第2環状部材側取付孔は、第2環状部材に対して周方向に間隔を空けて複数備えられており、
第1ネジ部材は前記貫通孔及びネジ孔と同数備えられ、
第2ネジ部材は第1環状部材側取付孔及び第2環状部材側取付孔と同数備えられているとよい。
回転軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するメカニカルシールにおいて、
前記回転軸に固定されるスリーブと、
前記スリーブに対して設けられる回転環と、
前記回転環に対して摺動自在に設けられ、かつ前記ハウジングに対して設けられる固定環と、
前記回転環と固定環とを押し付ける押圧部材と、
を備えるメカニカルシールであって、
前記スリーブを前記回転軸に対して固定させる上記の固定機構を備えることを特徴とする。
図1〜図8を参照して、本発明の実施例に係る固定機構及びメカニカルシールについて説明する。図1は本発明の実施例に係るメカニカルシールの模式的断面図である。なお、図1においては、回転軸の中心軸線を含む面でメカニカルシールを切断した断面を模式的に示している。図2は本発明の実施例に係る固定機構の模式的断面図である。なお、図2においては、固定機構が取り付けられる回転軸の中心軸線を含む面で固定機構を切断した断面を模式的に示しており、かつ奥行き線は省略している。図3は本発明の実施例に係る第1環状部材の正面図である。なお、図3中のAA断面図が、図1及び図2中の第1環状部材の断面図に相当する。図4は本発明の実施例に係る第2環状部材の正面図である。なお、図4中のBB断面図が、図1及び図2中の第2環状部材の断面図に相当する。図5〜図8は本発明の実施例に係る固定機構の組み立て説明図である。なお、図5〜図8において、固定機構は模式的断面図にて示している。なお、以下の説明において、「軸線方向」とは、回転軸の中心軸線が伸びる方向を意味する。
本実施例に係る固定機構の説明に先立って、本実施例に係る固定機構を採用し得るメカニカルシールの一例について、図1を参照して説明する。なお、本実施例に係る固定機構は、以下に説明するメカニカルシールに拘わらず、スリーブを備える各種メカニカルシールに適用可能である。
特に、図2〜図4を参照して、本実施例に係る固定機構100について説明する。本実施例に係る固定機構100は、回転軸200に取付けられる第1環状部材110と、第1環状部材110にネジ締結され、かつスリーブ300を回転軸200に向けて径方向外側から押さえつける第1ネジ部材130とを備えている。なお、本実施例に係る第1ネジ部材130はセットスクリュである。また、固定機構100は、第1環状部材110に取付けられる第2環状部材120と、第1環状部材110と第2環状部材120とをネジ締結
させる第2ネジ部材140とを備えている。なお、本実施例に係る第2ネジ部材140はボルトである。また、本実施例に係る第1環状部材110及び第2環状部材120は、いずれも金属材料により構成される。以下、特に、第1環状部材110と第2環状部材120について、より詳細に説明する。
特に、図5〜図8を参照して、本実施例に係る固定機構100の組み立て手順について説明する。本実施例に係る固定機構100は、第1ネジ部材130がネジ孔113にねじ込まれ、かつ第2ネジ部材140によって第1環状部材110と第2環状部材120とがネジ締結された状態で、ユニット化されて、1部品として取り扱うことができる(図2参照)。また、第1ネジ部材130がネジ孔113にねじ込まれた状態において、第1ネジ部材130の径方向外側の端面が、第1環状部材110における環状凸部110Bの外周
面から飛び出ないようすることができるように構成されている。
本実施例に係る固定機構100においては、第2ネジ部材140により第1環状部材110と第2環状部材120が固定された状態では、第2環状部材120に設けられた貫通孔122と第1環状部材110に設けられたネジ孔113は周方向の異なる位置に位置する。従って、第1ネジ部材130が第1環状部材110のネジ孔113にネジ締結され、かつ第2ネジ部材140によって、第1環状部材110と第2環状部材120とがネジ締結された状態においては、第1ネジ部材130の径方向外側に、第2環状部材120に設けられた貫通孔122が配置されていない状態となる。つまり、第1ネジ部材130は第2環状部材120によって蓋がされた状態となる。従って、第1ネジ部材130が外れてしまうことを抑制することができる。
は、回転軸200の外周面に形成されたオネジ部210にネジ締結されるメネジ部111が形成されている。これにより、第1環状部材110を回転軸200に対して、より確実に位置決め固定させることができる。ただし、第1環状部材110の回転軸200への取付方法については、ネジ締結に限定されることはない。例えば、嵌合や圧入により第1環状部材を回転軸に取付けるようにしてもよい。
本実施例においては、第1環状部材110に設けられる第1環状部材側取付孔112は単なる貫通孔(メネジが形成されていない孔)として、第2環状部材120に設けられる第2環状部材側取付孔121はメネジが形成されている。これにより、第2ネジ部材140が第1環状部材側取付孔112から挿通されて、第2環状部材側取付孔121にねじ込まれて、第1環状部材110と第2環状部材120とがネジ締結される。以上のような構成を採用することで、スリーブ300の配置側とは反対側で、第2ネジ部材140の締結作業を行うことができるため、作業性に優れている。ただし、第2ネジ部材140の締結作業性に支障がなければ、スリーブ300の配置側から第2ネジ部材140の締結作業を行うような構成を採用してもよい。つまり、第2環状部材に設けられる第2環状部材側取付孔を単なる貫通孔として、第1環状部材に設けられる第1環状部材側取付孔にメネジが形成される構成を採用してもよい。この場合には、第2ネジ部材140が第2環状部材側取付孔から挿通されて、第1環状部材側取付孔にねじ込まれて、第1環状部材と第2環状部材とがネジ締結される。
100 固定機構
110 第1環状部材
110A 胴体部
110B 環状凸部
111 メネジ部
112 第1環状部材側取付孔
113 ネジ孔
120 第2環状部材
121 第2環状部材側取付孔
122 貫通孔
130 第1ネジ部材
140 第2ネジ部材
200 回転軸
210 オネジ部
300 スリーブ
310 環状溝
400 ハウジング
500 回転環
600 固定環
700 押圧部材
Claims (4)
- 回転軸に固定させるスリーブの固定機構において、
前記回転軸に取付けられる第1環状部材と、
第1環状部材にネジ締結され、かつ前記スリーブを前記回転軸に向けて径方向外側から押さえつける第1ネジ部材と、
第1環状部材に取付けられる第2環状部材と、
第1環状部材と第2環状部材とをネジ締結させる第2ネジ部材と、
を備え、
第1環状部材は、
前記回転軸の外周面に取付けられる環状の胴体部と、
前記胴体部から前記スリーブの配置側に向かって突出する環状凸部と、
前記胴体部に軸線方向に伸びるように形成され、かつ第2ネジ部材が取り付けられる第1環状部材側取付孔と、
前記環状凸部に径方向に伸びるように形成され、かつ第1ネジ部材がネジ締結されるネジ孔と、
を備え、
第2環状部材は、
前記環状凸部に対して、該環状凸部の外周面側で回動自在に装着されると共に、
径方向に伸びるように形成され、かつ第1ネジ部材が通過可能な貫通孔と、
軸線方向に伸びるように形成され、かつ第2ネジ部材が取り付けられる第2環状部材側取付孔と、
を備え、
第2ネジ部材により第1環状部材と第2環状部材が固定された状態では、前記貫通孔と前記ネジ孔は周方向の異なる位置に位置していることを特徴とする固定機構。 - 第1環状部材側取付孔と前記ネジ孔は、第1環状部材に対して周方向に間隔を空けて複数備えられており、
前記貫通孔と第2環状部材側取付孔は、第2環状部材に対して周方向に間隔を空けて複数備えられており、
第1ネジ部材は前記貫通孔及びネジ孔と同数備えられ、
第2ネジ部材は第1環状部材側取付孔及び第2環状部材側取付孔と同数備えられていることを特徴とする請求項1に記載の固定機構。 - 前記胴体部の内周面側には、前記回転軸の外周面に形成されたオネジ部にネジ締結されるメネジ部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固定機構。
- 回転軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するメカニカルシールにおいて、
前記回転軸に固定されるスリーブと、
前記スリーブに対して設けられる回転環と、
前記回転環に対して摺動自在に設けられ、かつ前記ハウジングに対して設けられる固定環と、
前記回転環と固定環とを押し付ける押圧部材と、
を備えるメカニカルシールであって、
前記スリーブを前記回転軸に対して固定させる請求項1,2または3に記載の固定機構を備えることを特徴とするメカニカルシール。
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-
2017
- 2017-05-25 JP JP2017103744A patent/JP6804387B2/ja active Active
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