JP5883012B2 - メカニカルシール - Google Patents

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Description

本発明は、カートリッジ式のメカニカルシールに関する。
回転軸とハウジングとの間の環状隙間をシールするメカニカルシールにおいては、ハウジングに固定されるシールカバー側に設けられる固定環と、回転軸に固定されるカラー側に設けられる回転環との摺動部分にてシール面が形成される。かかる構成においては、固定環と回転環との摺動状態を維持させるために固定環を回転環側に向けて付勢する付勢部材が設けられる。なお、回転環を固定環側に向けて付勢する付勢部材が設けられる場合もある。そのため、メカニカルシールを所定位置に組み付ける際においては、付勢部材による付勢力が作用した状態となる。従って、メカニカルシールを位置決めした状態で組み付けるためには何らかの工夫が必要となる。そこで、従来、回転軸にスリーブを装着する構成を採用し、当該スリーブ表面に対して、メカニカルシールを取り付ける位置に罫書きを入れていた。しかしながら、この場合には、組み付け作業に非常に手間がかかる。そのため、近年、シールカバーとカラーとを仮固定しておくセットプレートを備えたカートリッジ式のメカニカルシールが主流になっている。
図6及び図7を参照して、従来例に係るカートリッジ式のメカニカルシールについて説明する。図6は従来例に係るメカニカルシールの正面図であり、図7は従来例に係るメカニカルシールの装着状態を示す模式的断面図である。なお、図6においては、セットプレートを省略している。また、図7中のメカニカルシールの断面図は、図6におけるBB断面に相当する。
メカニカルシール500は、回転軸200とハウジング300との間の環状隙間をシールするために設けられる。このメカニカルシール500は、ハウジング300に固定される環状のシールカバー510と、シールカバー510側に設けられる固定環520と、回転軸200に固定される環状のカラー530と、カラー530側に設けられる回転環540とを備えている。また、固定環520と回転環540とはそれぞれ端面同士が摺動するように構成されている。そして、これらの摺動状態を維持させるために、固定環520を回転環540側に向けて付勢する付勢部材(スプリング)560が設けられている。
そして、この従来例に係るメカニカルシール500には、シールカバー510とカラー530とを仮固定しておくセットプレート550が備えられている。セットプレート550は、ボルト555によって、カラー530の外周面側に固定されるように構成されている。そして、セットプレート550が固定されることによって、シールカバー510に設けられている鉤状の係合突起部511とセットプレート550に設けられた鉤状の係合突起部551が係合した状態となる。これにより、シールカバー510とカラー530は軸方向及び径方向のいずれも位置決めされた状態で固定される。なお、セットプレート550は、周方向に所定の間隔で複数設けられる。
以上のような構成により、メカニカルシール500全体を一つの部品として取り扱うことが可能となる。従って、メカニカルシール500を組み付ける場合には、まず、カートリッジ化されたメカニカルシール500を、所定位置に装着させる。そして、シールカバー510をハウジング300に固定し、かつカラー530を回転軸200に固定する。その後、ボルト555を外してセットプレート550を全て取り外す。これにより、シールカバー510及び固定環540はハウジング300に固定された状態のまま、カラー530及び回転環540は回転軸200と共に回転可能な状態となる。
以上のように構成された従来例に係るカートリッジ式のメカニカルシール500においては、メカニカルシール500の構成部材のうち、最も大型の部材で、かつ比較的高価なシールカバー510に、係合突起部511を形成する構成を採用している。シールカバー510はステンレス鋼からなる円筒形状の素材に対して切削加工を施すことによって製造される。従って、係合突起部511が複雑な構造であることから、シールカバー510の切削加工に手間がかかっていた。また、他の部材に比べて径の大きなシールカバー510に、係合突起部511を軸方向に薄肉状に突出させる構成であることから、係合突起部511の剛性が低くなり、加工時等に破損してしまうこともあった。更に、固定環520や回転環540の種類に応じて、軸方向の距離が異なると、それに合わせて係合突起部511の寸法も変更しなければならない。そのため汎用性がないという短所もあった。以上のことから、コストを高める要因にもなっていた。
国際公開番号WO2006/022378号公報
本発明の目的は、加工が容易で、コスト削減を可能とするカートリッジ式のメカニカルシールを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のメカニカルシールは、
回転軸とハウジングとの間の環状隙間をシールするメカニカルシールであって、
前記ハウジングに固定される環状のシールカバーと、
該シールカバー側に設けられる固定環と、
前記回転軸に固定される環状のカラーと、
該カラー側に設けられ、前記固定環の端面に対して摺動する摺動面を有する回転環と、
前記固定環を前記回転環側に向けて付勢する付勢部材と、
前記シールカバーと前記カラーとを仮固定するために取り付けられると共に、前記シールカバーが前記ハウジングに固定され、かつ前記カラーが前記回転軸に固定されると、前記シールカバー及びカラーから取り外されるセットプレートと、
を備えるカートリッジ式のメカニカルシールにおいて、
前記シールカバーにおける前記ハウジングに対向する側とは反対側の端面には第1凹部が設けられ、かつ前記カラーの外周側には第2凹部が設けられており、
前記セットプレートは、前記シールカバーにおける前記端面側に固定されるように構成されると共に、
該セットプレートが固定されることによって、
該セットプレートに設けられた突出部が第1凹部内に挿入されて第1凹部における側面に接し、かつ該セットプレートの端部が第2凹部の底面に接することで前記シールカバーとカラーとの径方向の位置決めがなされ、
前記セットプレートにおける前記シールカバー側の面が、該シールカバーにおける前記端面及び第2凹部における該シールカバー側の側面に接することで該シールカバーとカラーとの軸方向の位置決めがなされることを特徴とする。
本発明によれば、セットプレートによる位置決め固定のために、シールカバーには、ハウジングに対向する側とは反対側の端面に第1凹部を設ければよい。また、この第1凹部には、セットプレートに設けられた突出部が接する側面が設けられていればよい。従って、メカニカルシールの構成部材のうち、最も大型の部材で、かつ比較的高価になってしまい易いシールカバーの加工を簡単にすることができ、コストも削減できる。また、シールカバーにおいて剛性が低くなってしまう部位を減らすことができる。更に、固定環や回転環の種類に応じて、軸方向の距離が異なる場合であっても、シールカバーとセットプレートとの位置関係は影響を受けない。そのため、これらの部材を、複数種類の固定環や回転環に対して利用できる。従って、汎用性もある。
以上説明したように、本発明によれば、加工を容易にすることができ、コストを削減することもできる。
図1は本発明の実施例に係るメカニカルシールの装着状態を示す模式的断面図である。 図2は図1中の一部拡大断面図である。 図3は本発明の実施例に係るメカニカルシールの正面図である。 図4は本発明の実施例に係るセットプレートの斜視図である。 図5は本発明の実施例に係るセットプレートの断面図である。 図6は従来例に係るメカニカルシールの正面図である。 図7は従来例に係るメカニカルシールの装着状態を示す模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図5を参照して、本発明の実施例に係るカートリッジ式のメカニカルシールについて説明する。
<メカニカルシール全体>
特に、図1〜図3を参照して、本発明の実施例に係るカートリッジ式のメカニカルシール全体の構成について説明する。なお、図3においては、セットプレートを省略している。また、図1中のメカニカルシールの断面図は、図3におけるAA断面に相当する。また、図2は図1のうちセットプレートによるシールカバーとカラーとの固定構造部分を拡大した図である。
メカニカルシール100は、回転軸200とハウジング300との間の環状隙間をシールするために設けられる。図1中(S)はシール流体が密封されている領域であり、図1中(q)はクエンチング液が密封されている領域である。なお、クエンチング液は、導入口15から導入されて、排出口14から排出される(図3参照)。このクエンチング液は、漏れたシール流体を強制排出させたり、摺動面を潤滑・冷却したり、摺動面を大気と遮断させたりする役割を担っている。
そして、本実施例に係るメカニカルシール100は、ハウジング300に固定される環状のシールカバー10と、シールカバー10側に設けられる固定環20とを備えている。シールカバー10はステンレス鋼などの材料により構成されており、複数設けられたU形溝16(図3参照)に不図示のボルトなどの固定具が挿通された状態で、ハウジング300の端面に固定される。このシールカバー10は、円筒形状の素材に対して切削加工を施すことにより製造される。そして、ハウジング300の端面とシールカバー10との間には、PTFEなどの樹脂材で構成されたガスケット74が設けられる。こにより、これらの間の隙間がシールされる。
固定環20は、SiCやアルミナなどのセラミックス材料により構成される。この固定環20はシールカバー10に対して回転方向への動きが規制され、かつ軸方向に対してはある程度移動可能に構成されている。すなわち、シールカバー10に設けられたピン穴13にはノックピン62が差し込まれている。そして、このノックピン62が固定環20に設けられた溝22に嵌ることによって、シールカバー10に対して、固定環20は、軸方向への移動は許容されつつ回転しないようになっている。また、シールカバー10の内周面と固定環20の外周面との間にはゴム製のOリング71が設けられている。これにより、これらの間の環状隙間はシールされている。また、シールカバー10に設けられているスプリング用穴17には付勢部材としてのスプリング61が配置されている。
また、メカニカルシール100は、回転軸200に固定される環状のカラー30と、カラー30側に設けられる回転環40とを備えている。カラー30はステンレス鋼などの材料により構成されており、セットスクリュー35によって回転軸200に対して直接固定されるように構成されている。回転環40は、SiCやアルミナなどのセラミックス材料により構成される。この回転環40はカラー30に対して回転方向への動きが規制され、かつ軸方向に対してはある程度移動可能に構成されている。すなわち、カラー30に固定されたノックピン80が、回転環40に設けられた切り欠き42に嵌ることによって、カラー30に対して、回転環40は、軸方向への移動は許容されつつ回転しないようになっている。これにより、回転軸200の回転に伴って、回転環40はカラー30と共に回転する。また、回転環40の内周面と回転軸200の外周面との間には、ゴム製のOリング72とステンレス製のシールリング73が設けられている。これにより、これらの間の環状隙間はシールされている。
そして、回転軸200の回転に伴って回転環40が回転している間、固定環20と回転環40とはそれぞれ端面同士が摺動する。上記の通り、付勢部材としてのスプリング61によって、固定環20は回転環40側に向けて付勢されている。これにより、固定環20と回転環40との摺動状態が維持される。なお、固定環20においては、回転環40側に突き出た環状の凸部の先端面21が回転環40における固定環20側の端面41と摺動するように構成されている。
そして、本実施例に係るメカニカルシール100においては、所定位置に組み付ける(回転軸200及びハウジング300に組み付ける)前の状態では、1部品として取り扱うことができるようにカートリッジ化されている。すなわち、複数(本実施例では3個)のセットプレート50によって、シールカバー10とカラー30とは仮固定されている。なお、図1においては、カートリッジ化されたままの状態のメカニカルシール100を示している。使用時においては、ボルト55を外すことでセットプレート50が全て取り外される。これにより、シールカバー10及び固定環20はハウジング300に対して固定された状態のまま、カラー30及び回転環40は回転軸200と共に回転可能な状態となる。
<仮固定構造>
特に、図1,2,4を参照して、セットプレート50によるメカニカルシール100の仮固定構造について説明する。図4はセットプレート50の斜視図である。セットプレート50には、板状の本体部分から突出した突出部51、及び板状の本体部分に設けられ、ボルト55の軸部が挿通される貫通孔52が設けられている。このセットプレート50によって、シールカバー10とカラー30とが仮固定された状態となり、メカニカルシール100はカートリッジ化されて一つの部品として取り扱うことが可能となる。
以下、仮固定構造について詳細に説明する。シールカバー10におけるハウジング300に対向する側とは反対側の端面10aには、環状の第1凹部11が設けられている。また、カラー30の外周側には環状の第2凹部31が設けられている。なお、カラー30の外周側には、固定環20側に向かって軸方向に突き出た環状部分が設けられており、この部分に第2凹部31が設けられている。
セットプレート50は、シールカバー10における端面10a側に固定される。すなわち、ボルト55がシールカバー10に設けられたメネジ部12に固定されることによって、セットプレート50が固定される。セットプレート50が固定されると、セットプレート50に設けられた突出部51は第1凹部11内に挿入された状態となる。そして、この突出部51が第1凹部11における回転軸200側の側面11aに接し、かつセットプレート50の端部(図1及び図2中、下端部)50aが第2凹部31の底面31aに接した状態となる。これにより、シールカバー10とカラー30との径方向の位置決めがなされる。なお、本実施例では、セットプレート50は、周方向に等間隔で3箇所設けられており、シールカバー10とカラー30とのセンタリングがなされる。また、本実施例では、突出部51を第1凹部11における回転軸200側の側面11aに接する構成を採用したが、その反対側の側面に接する構成を採用しても、シールカバー10とカラー30との径方向の位置決めは可能である。
また、セットプレート50が固定されることによって、セットプレート50におけるシールカバー10側の面のうち、貫通孔52が設けられている付近の部位50bがシールカバー10の端面10aに密着し、上記端部50a付近の部位50cが第2凹部31におけるシールカバー10側の側面31bに密着した状態となる。これにより、シールカバー10とカラー30との軸方向の位置決めがなされる。なお、カラー30には、スプリング61の付勢力によって、固定環20及び回転環40を介して、シールカバー10から離れる方向に力が作用している。これにより、セットプレート50における上記部位50cと、第2凹部31の側面31bとは密着した状態となる。
以上の構成により、シールカバー10(及びシールカバー10側に設けられた固定環20等)と、カラー30(及びカラー30側に設けられた回転環40等)は、径方向及び軸方向の位置決めがなされた状態で仮固定されている。このように、メカニカルシール100はカートリッジ化され、1部品として取り扱うことができる。メカニカルシール100を組み付ける場合には、まず、メカニカルシール100を所定位置に装着させる。そして、シールカバー10をハウジング300に固定し、かつカラー30を回転軸200に固定する。その後、ボルト55を外してセットプレート50を全て取り外す。
<セットプレート>
特に、図4及び図5を参照して、セットプレート50について、より詳しく説明する。セットプレート50においては、上記の通り、突出部51と、セットプレート50の本体部分の端部50aと、本体部分におけるシールカバー10側の面(部位50b,c)が位置決めに関与する。従って、これらを形成する部分、及びシールカバー10に固定されるための貫通孔52は必須の構成といえる。言い換えれば、これらの必須の構成を備えてさえいれば、種々の構成を採用し得る。ただし、セットプレート50は、メカニカルシール100を使用する際には取り外さなければならないので、ボルト55を外した後に、シールカバー10から簡単に外せるようにするのが望ましい。以上の観点から、セットプレート50の好ましい形態について説明する。
図5(a)は、図1,2及び4に示したセットプレート50の断面図である。この図5(a)に示す各部の寸法について、X>YかつZ≧Yの条件を満たすことによって、セットプレート50の取り付け、及び取り外しを容易にすることが可能となる。LとHの大小関係は、取り付けや取り外しの容易性にはあまり関与しない。また、突出部51が第1凹部11内に挿入された状態で、突出部51と第1凹部11との間には断面L字状の隙間Sが形成されるようにするのが望ましい(図2参照)。
以上のような構成により、セットプレート50の取り付け、及び取り外しが容易になる。従って、例えば、図5(b)に示すセットプレート50Xのように、基本的な形状を上記セットプレート50と同一とした上で、X=Yとする構成を採用することもできる。また、図5(c)に示すセットプレート50Yのように、板状の部材に突出部51と貫通孔52を設けたようなシンプルな構成とすることもできる。なお、このセットプレート50Yが、加工が最も容易である。更に、図5(d)に示すセットプレート50Zのように、上記セットプレート50Yの構成に対して、端部50a側に段差を形成する構成を採用することもできる。
ここで、上記実施例において説明したセットプレート50は、従来例において用いられていたセットプレート550をそのまま適用したものである。つまり、このセットプレート50は、本実施例に係るメカニカルシール100及び従来例に係るメカニカルシール500のいずれにも適用可能である。ただし、径方向の位置決めと、軸方向の位置決めに関与する部位は、それぞれ異なることは言うまでもない。上述したように、従来例においては、セットプレート550に鉤状の係合突起部551を設けるのが必須であるのに対して、本実施例の場合には、そのような複雑な部位は必須ではない。すなわち、上記の通り、図5(c)に示すセットプレート50Yのような単純な構造のものを採用できる。
<本実施例に係るメカニカルシールの優れた点>
本実施例に係るメカニカルシール100によれば、セットプレート50(50X,50Y,50Z)による位置決め固定のために、シールカバー10には、ハウジング300に対向する側とは反対側の端面10aに第1凹部11を設ければよい。そして、この第1凹部11には、回転軸200側に、セットプレート50に設けられた突出部51が接する側面11aが設けられていればよい。つまり、従来例の場合のように、シールカバー10に対して、鉤状の係合突起部のような複雑な構造部分は不要である。従って、メカニカルシール100の構成部材のうち、最も大型の部材で、かつ比較的高価になってしまい易いシールカバー10の加工(円筒形状の素材に対する切削加工)を簡単にすることができ、コストも削減できる。また、シールカバー10において剛性が低くなってしまう部位を減らすことができる。更に、固定環20や回転環40の種類に応じて、軸方向の距離が異なる場合であっても、シールカバー10とセットプレート50との位置関係は影響を受けない。そのため、これらの部材を、複数種類の固定環20や回転環40に対して利用できる。従って、汎用性もある。
なお、本実施例に係るメカニカルシール100の場合には、カラー30の外周側に、第2凹部31を形成するために、固定環20側に向かって軸方向に突き出た環状部分を設ける必要がある。また、固定環20や回転環40の種類に応じて、軸方向の距離が異なる場合には、この環状部分の寸法を調整しなければならない。従って、カラー30については、本実施例に係るメカニカルシール100の方が、従来例に比べて複雑な構成となる。しかしながら、カラー30はシールカバー10に比べて小型の部品であり、加工は容易である。また、軸方向に突き出た環状部分も、シールカバーに鉤状の係合突起部を形成する場合に比べて、径が小さいため、剛性もそれほど低くなることはない。以上のことから、従来例に比べてコストを十分に削減することが可能となる。
<その他>
本実施例においては、セットプレート50により位置決めされるために、シールカバー10に設ける第1凹部11及びカラー30に設ける第2凹部31は、いずれも環状の溝によって構成される場合を示した。これは、部分的な凹部を形成する場合に比べて、加工が容易であることや、セットプレート50の取り付け、及び取り外しがより容易になるためである。ただし、第1凹部11及び第2凹部31は、少なくとも位置決め機能を満たせばよいので、環状の溝ではなく部分的に凹んだ凹部で構成してもよい。
10 シールカバー
11 第1凹部
12 メネジ部
13 ピン穴
14 排出口
15 導入口
16 U形溝
20 固定環
21 先端面
22 溝
30 カラー
31 第2凹部
35 セットスクリュー
40 回転環
50,50X,50Y,50Z セットプレート
51 突出部
52 貫通孔
55 ボルト
62 ノックピン
71,72 Oリング
73 シールリング
74 ガスケット
80 ノックピン
100 メカニカルシール
200 回転軸
300 ハウジング

Claims (1)

  1. 回転軸とハウジングとの間の環状隙間をシールするメカニカルシールであって、
    前記ハウジングに固定される環状のシールカバーと、
    該シールカバー側に設けられる固定環と、
    前記回転軸に固定される環状のカラーと、
    該カラー側に設けられ、前記固定環の端面に対して摺動する摺動面を有する回転環と、
    前記固定環を前記回転環側に向けて付勢する付勢部材と、
    前記シールカバーと前記カラーとを仮固定するために取り付けられると共に、前記シールカバーが前記ハウジングに固定され、かつ前記カラーが前記回転軸に固定されると、前記シールカバー及びカラーから取り外されるセットプレートと、
    を備えるカートリッジ式のメカニカルシールにおいて、
    前記シールカバーにおける前記ハウジングに対向する側とは反対側の端面には第1凹部が設けられ、かつ前記カラーの外周側には第2凹部が設けられており、
    前記セットプレートは、前記シールカバーにおける前記端面側に固定されるように構成されると共に、
    該セットプレートが固定されることによって、
    該セットプレートに設けられた突出部が第1凹部内に挿入されて第1凹部における側面に接し、かつ該セットプレートの端部が第2凹部の底面に接することで前記シールカバーとカラーとの径方向の位置決めがなされ、
    前記セットプレートにおける前記シールカバー側の面が、該シールカバーにおける前記端面及び第2凹部における該シールカバー側の側面に接することで該シールカバーとカラーとの軸方向の位置決めがなされることを特徴とするメカニカルシール。
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