JPWO2014038726A1 - 風圧により損傷しない傘 - Google Patents

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Abstract

風圧が傘布の内側方向或いは外側方向から掛かった場合にも風圧により損傷しない安全な傘を提供する。親骨6が副骨7の軸支位置よりも先端側の所定位置に、常時は親骨6を直線状に保持して親骨6を開いた使用状態において傘布に内側方向から所定圧以上の風圧を受けたときに親骨6を外側に反転可能で、収納時に親骨6を直線状に保持するための係止部を持つ外側方向反転ヒンジ9と傘布に外側方向から所定圧以上の風圧を受けたときに親骨6を内側に反転可能で、所定圧力を調整し、併せて収納時に親骨6を直線状に保持するための係止部を持つ内側方向反転ヒンジ10の少なくとも一方が親骨6の軸線方向に並設されている。

Description

本発明は、使用時において風圧により損傷しない傘に関するものである。
近頃、異常気象の影響で、一度に多量の降雨が来襲することが頻繁にあり、このような状況においては急激に気圧配置が変化することから台風などと同様に強風が伴うことが多い。そして、このような台風や強風時に傘をさすと、傘は傘布が大きな風圧を受けることになり、大きな風圧で使用者が転倒したり、傘が飛翔したりして身体に損傷を受けることになる。また、従来の傘は内側から風圧を受けるといわゆるロート状に反転し、外側から受けると内側に向けて湾曲変形してしまうという事態が生じる。
特に、近頃は低価格商品の需要が多く、親骨の材質も十分なものでなく少し強い風が吹くと容易に親骨が折曲、反転するケースが増えており、その際に長尺な親骨が大きく反転して周囲の人を傷つけたりするなど危険であり、特に、親骨は金属製にあっては断面がU形に屈曲形成されて強度を保っていることからいったん折曲してしまうと元に戻すことは困難であり、廃棄処分されることになり、更にごみ箱、廃棄場所の負担など経済的にも問題があり、合成樹脂製の親骨についても強度の限界を超えると副骨や、親骨と副骨の連結部分が折損してしまう。
また、風圧を受ける傘布は親骨の先端に付設した露先により固定されているが従来の廉価な傘では露先は縫いつけることなく単に差し込んだものが多く、傘布が反転したときに露先と一体の傘布が反転した親骨から分離するという事態が生じ、そのため親骨の尖った先端が露出するというきわめて危険な事態も想定される。
そこで、例えば、傘布に当たった風を外側へ通過させる手段を設けた傘が例えば特開2010−124883号公報などに提示されているが、これらの公報に提示されている風を通過させる手段を有する傘は構造が複雑となり、廉価な構成の傘には適用できない。
また、例えば特開2011−87887号公報には切断した親骨を連結するとともに連結部をばねの付勢力により直線状に保持させた傘が提示されているが、傘は開いたときに親骨のテンションと親骨に張設された傘布のテンションにより開いた状態を維持しているのであるが、この傘は強風時にばねの付勢力により風圧を緩衝するものであり、コイルバネが弱ければ親骨を連結した状態に維持できず、強ければ風圧を必要以上に強く受けるという矛盾が生じ実用的でない。特に、ばねが強い場合、傘に対し設定を超えた風圧とその反動が作用するので、使用者にとってもきわめて危険な事態が生じることなる。
このことは前記公報に提示されている構造と類似の構造を有している従来の折り畳み傘の中には開いたときに連結部に前記親骨と傘布により生じるテンションを超える延伸力を付与したものがあり、この場合は大きな風圧が作用したときには突然延伸力を超え連結部が屈曲し、破損してしまうことにもなる。
また、折り畳み傘の中には、折り畳むために親骨が所定の位置で少なくとも一箇所以上折れる構造となっているが、その位置は、親骨の副骨との連結位置よりも先端方向に位置しているため、減圧効果が十分でなく、親骨と副骨との連結部の損傷を免れることが出来なかった。
一方、強風により反転するのであれば。反転を逆手にとって予め強風があったときには親骨を反転させて親骨の損傷を防ぐという手段を有する傘が例えば実開平6−132号公報、実用新案登録第3132596号公報に提示されている。
しかしながら、この公報に提示されている強風により反転して損傷を防ぐ傘は、親骨の基端部を基軸として反転するものであり、反転時に親骨が大きく反転するので周囲への危険性が高まり、また、大きな反動が手に伝わり把持し続けることができずに離してしまい、飛翔する傘により周りの人を傷つけてしまうという安全上の問題を解決することができない。
また、前記公知の反転する傘は、内側から風が吹き込む場合に有効になるような構成であるが、外側からの強風には対処できず、親骨が内側方向に屈曲してしまうという問題もある。
尚、前記従来の露先については、例えば特開平9−326号公報などに提示されているものが知られており、この露先は図19に示したように、先端に例えば合成樹脂などにより先端を丸くした露先601を装着したものであり、基端に取手1を備えた中軸4の先端に配置した上ろくろ3の外周に基端部62を枢着させて開閉可能に取り付けられた複数の親骨6に傘布8を張設し、且つ親骨6の先端部61の先部621に適宜の弾性材により形成された露先601をその基端部611に形成した嵌挿穴612に嵌挿固着することにより親骨6の先部621により手や顔などの身体を損傷することを防止して安全なものとしているが、前記従来の傘における露先601はその基端部611に形成した嵌挿穴612に親骨6の先部621を差し込んだだけ或いは接着剤で固着したものであり、例えば、傘を畳んだ状態や強風を受けたときのように傘布8が緩むと露先601が簡単に抜けてしまうという問題があり、前記のように接着剤を用いて固着するものもあるが、接着工程が増えて生産性が劣るだけでなく材料費が嵩むという問題があり、特に、親骨6が合成樹脂製である場合は接着効果もあるが、金属製の場合には接着効果を十分に発揮させることができないものであった。
そこで、図20に示す特開2001−61524号公報に提示されている傘においては、合成樹脂製の露先601を親骨6の先部621に固着させるようにした傘が提示されており、この改良された傘の露先601は、図20に示すように、親骨6の先部621に形成した嵌合凹部623を形成するとともに、先端を丸くした露先601の基端部611に形成した嵌挿穴612の所定の位置に、前記親骨6の先部621に形成された嵌合凹部623に嵌め込まれる上下動可能の嵌合突起610を設け、露先601に差し込んだ親骨6の先部621に形成された嵌合凹部623が嵌合突起610と嵌合して固着されることにより露先601を親骨6の先部621に固着させ、露先601の抜けを防止するものであり、露先601の固着構造は、露先601に上下動可能な嵌合突起610を設けなければならず複雑な構成となることから多量生産に向かないばかりか、親骨6の先部621に形成した嵌合凹部623が一カ所であることから固着がきわめて不安定であり、通常使用時であれば多少の緩みを感じる程度の問題で済むが、強風時においては、親骨6が反転し、万一露先601が先部621から抜けた場合には、先部621がU形に屈曲形成された金属の親骨6を基に加工された先端細構造であることから、この部分が露出することは非常に危険であり問題であった。
特開2010−124883号公報 特開2011−87887号公報 実開平6−132号公報 実用新案登録第3132596号公報 特開平9−326号公報 特開2001−61524号公報
本発明は、前記従来の風圧により損傷しない傘が有する問題点を解決して、複雑な構成とせずに操作も簡単で廉価に提供することは勿論のこと、風圧が傘布の内側方向はいうまでもなく外側方向から掛かった場合にも対応が可能な耐久性に優れた風圧により損傷しない安全な傘を提供すること、殊に傘を開いた状態の親骨および傘布に傘布を張設するテンションを超えた風圧が作用したときに過剰な耐圧を発揮させずにその時点で親骨を反転させて前記傘の親骨の損傷を防ぐことにより過剰な耐圧に伴って生じる人体への損傷や傘自体の破損を防ぐ安全な傘を提供することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明は、一端に取手が取り付けられているとともに他端に石突きを介して上ろくろが取り付けられている中棒に下ろくろがスライド可能に装着されており、前記上ろくろの周囲に複数の親骨が開閉可能にそれらの基端において周方向間隔を有して軸支され、前記各親骨と前記下ろくろとの間に副骨が両端を軸支して配置されて形成され、前記複数の親骨にわたって傘布が前記親骨の先部に固着した露先を介して張設しており、前記親骨が前記副骨の軸支位置よりも先端側の所定位置に、常時は先端部と基端部に分断された状態の親骨を直線状に保持して使用される傘であって、前記傘布に内側方向から所定圧以上の風圧を受けたときに親骨の先端部を外側に反転可能とした外方向反転ヒンジまたは常時は先端部と基端部に分断された状態の親骨を直線状に保持して使用される傘であって、前記傘布に外側方向から所定圧以上の風圧を受けたときに親骨を内側に反転可能とした内側方向反転ヒンジの少なくとも一方が軸線方向の一部に設けられていることを特徴とする。
また、前記外方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジは、弾性を有する素材により形成された筒状で反転方向に少なくとも直径よりも幅狭の差し込み溝条が形成された基部と前記基部に軸着されて前記基部に形成された差し込み溝条を所定の押圧力により通過可能な径を有する円柱状の反転部材とからなる構成、或いは 前記外側方向反転ヒンジおよび内側方向反転ヒンジは、弾性を有する素材により形成された筒状で反転方向に差し込み溝条が形成された基部と前記基部に軸着されて前記基部に形成された差し込み溝条を通過可能な径を有する円柱状の反転部材とからなるともに前記に形成された差込溝条の互いに対向する内側面と前記反転部材の外側面とに所定の前記反転部材の嵌め込み力で乗り越え嵌合する弾性係止突起がそれぞれ形成されている構成にすると好ましい。
更に、前記外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジは、適宜の弾性を有する硬質合成樹脂製で互いに着脱自由な有底の一対の筒体を連結体により連結して形成され、一方の筒体の底面に形成された係止孔にもう一方の筒体の底面に形成された段付き突起を係脱可能に嵌挿することにより係脱可能に連結されている構成を有し、前記外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジは少なくとも一方が前記親骨と別体であり、前記基部または反転部材に親骨の切断片の先部を挿入保持させる保持部が形成されている構成も可能であり、前記外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジは少なくとも一方が前記親骨と一体に形成することもできる。
更にまた、前記露先の基端に形成した前記親骨の嵌挿穴に前記親骨の先部を差し込んだ際に親骨の先部に突設した係止凸部が嵌合する係止凹部が形成されている構成が好ましく、前記係止凸部および係止凹部の一対が軸線を挟んで設けられている構成、前記係止凹部が透孔である構成、前記露先が適宜弾性を有する合成樹脂製である構成も好ましい。
加えて、前記露先の基端に形成した前記親骨の嵌挿穴に前記親骨の先部を差し込んだ際に親骨の先部に突設した係止凸部が嵌合する係止凹部が形成されている構成、更に、前記露先は係止凸部および係止凹部の一対が軸線を挟んで設けられている構成、前記係止凹部が透孔である構成、前記露先が適宜弾性を有する合成樹脂製である構成にすると好ましい。
本発明によれば、複雑な構成とせずに操作も簡単で廉価に提供が可能なことは勿論のこと、風圧が傘布の内側方向はいうまでもなく外側方向から掛かった場合にも対応が可能で、耐久性に優れた風圧により損傷しない安全な傘を提供することができる。
殊に、本発明は傘を開いた際、親骨および傘布による傘布を張設するテンションを超えた風圧が内側から外側反転ヒンジに加わったとき、または先端部と基端部に分断された状態の親骨を直線状に保持する内側方向反転ヒンジにその保持力を超えた風圧が外側から加わったときに過剰な耐圧を発揮させずにその時点で親骨の先端部を外側方向または内側方向に反転させて傘の損傷を防ぎ、併せて、外側方向反転ヒンジでは外側方向に掛かった過剰な耐圧に伴って生じる人体への衝撃も防止した安全な傘を提供するとともに、一旦反転した親骨については、一度前記傘を閉じて再度開くことにより親骨と傘布のテンションにより再び元の状態に容易に復帰し、さらに収納時は係止部により親骨を本来の直線状に保持することを可能とした。
本発明の好ましい実施の形態を示す概略説明図。 図1に示した実施の形態のヒンジ部分の作用を示す説明図。 本発明における外側方向反転ヒンジの好ましい実施の形態を示す説明図。 本発明における外側方向反転ヒンジと内側反転ヒンジを一体とした実施の形態を示す説明図。 本発明における外側方向反転ヒンジと内側方向反転ヒンジを一体とした実施の形態を示す縦断面図。 本発明における外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジの異なる実施の形態を示す説明図。 本発明における外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジの異なる実施の形態を示す説明図。 本発明における外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジの異なる実施の形態を示す説明図。 本発明における外側方向反転ヒンジおよび内側方向反転ヒンジを一体とした異なる実施の形態を示す説明図。 前記図7〜9に示した実施の形態について外側方向反転ヒンジ9および内側方向反転ヒンジ10を前記外側方向反転ヒンジ9および内側方向反転ヒンジ10と同素材を用いて先端部または基端部と一体に成形した状態を示す参考図である。 本発明の露先と先部の固着構造についての好ましい実施の形態を示す概略図である。 図11に示した実施の形態における露先を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面部分図である。 本発明の露先と先部の固着構造についての好ましい別の実施の形態を示す概略図である。 図13に示した実施の形態における露先を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面部分図である。 本発明における親骨の異なる実施の形態における傘の露先部分の分解斜視図である。 本発明における親骨の異なる実施の形態における傘の露先部分の分解斜視図である。 本発明の露先についての更に異なる実施の形態を示すのであり、(a)は傘の露先部分の部分拡大斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿う拡大断面図である。 図17に示した実施の形態の使用時の状態を示す部分拡大斜視図である。 従来の傘とその露先構造を示した概略図である。 従来の傘の別の露先構造を示した概略図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の好ましい実施の形態を示すものであり、基本的には、一端に取手1が取り付けられているとともに他端に石突き2を介して上ろくろ3が取り付けられている中棒4に下ろくろ5がスライド可能に装着されており、複数の親骨6が上ろくろ3の周囲に開閉可能にそれらの基端において周方向間隔を有して軸支され、各親骨6と下ろくろ5との間に副骨7が両端を軸支して配置されて形成され、前記複数の親骨6にわたって傘布8が露先601を介して張設された傘である。
そして、本実施の形態では、親骨6が副骨7の軸支位置よりも先端側の所定位置に、常時は先端部61と基端部62とに分断した親骨6を直線状に保持して傘を開いた使用状態において傘布8に内側方向から所定圧以上の風圧を受けたときに図2(a)に示すように親骨6の先端部61を外側に反転可能とした外側方向反転ヒンジ9と、傘布8に外側方向から所定圧以上の風圧を受けたときに図2(b)に示すように親骨6の先端部61を内側に反転可能な内側方向反転ヒンジ10とが親骨6の軸線方向に並設されている。
尚、図2においては、外側方向反転ヒンジ9および内側方向反転ヒンジ10の両方が設置された場合を示したが、外側方向反転ヒンジ9と内側方向反転ヒンジ10はいずれか一方を設置すればよく、通常は外側方向反転ヒンジ9を設置した場合の方が傘布8の張力等を考慮すると配置しやすく有効である。
そして、例えば本発明に係る外側方向反転ヒンジ9を用いたて、親骨6と副骨7を接合している場合には、傘布8に内側方向から所定圧以上の風圧を受けたとき副骨7と親骨6との接合が損傷する前に外側方向反転ヒンジ9が外側へ折れ曲がり、傘布8にかかる風圧を逃がすことができる構成とした。
もちろん、逆の内側方向反転ヒンジ10を親骨6に取り付けた場合には、逆の作用により傘布8へかかる風圧を逃がすことは言うまでもない。
また、本実施の形態では外側方向反転ヒンジ9を基端側に配置したが内側方向反転ヒンジ10を基端側に配置しても良い。
図3は本発明において用いられる外側方向反転ヒンジ9の好ましい実施の形態を示すものであり、弾性を有する素材により形成された筒状で反転方向に少なくとも直径よりも幅狭の差し込み溝条91が形成された断面が平行する直線の両先端を開口した鍵穴状の基部92と基部92に軸着されて基部92に形成された前記差し込み溝条91を所定の押圧力により通過可能な径を有する円柱状の反転部材93とから形成され、基部92の基端95および反転部材93の基端96に分断された親骨6の基端部62および先端部61をそれぞれ差し込み固定するものであり製造もきわめて容易である。
本実施の形態では、通常は図3(a)および(c)に示すように、基部92に反転部材93が軸線方向に嵌挿した状態であり、両者を直線状に保持して、前記反転部材93に外側方向の押圧力が掛かると図3(b)に示すように前記反転部材93が軸支部94を中心として差し込み溝条91を超えて回転する構成であり、本実施の形態では図1に示したように傘が開かれている状態においては、前記外側方向反転ヒンジ9は反転部材93が半筒状の基部に嵌合状態で保持される状態にあり親骨6は略直線状態を維持して、通常の傘と同様に使用することができ、図2(a)に示したように傘布8に内側から風圧が作用した場合には、親骨6は前記外側方向反転ヒンジ9の作用により反転部材93が前記差し込み溝条91を超えて外側に反転することにより、外側に折れ曲がり、逆に、図2(b)に示すように、傘布8に外側から所定以上の風圧が作用した場合には、親骨6は前記内側方向反転ヒンジ10の作用により、反転部材93が前記差し込み溝条91を超えて内側に反転することにより、内側に折れ曲がり親骨6の破損を防ぐ。
従って、図2(a)に示すように親骨6と傘布8による開いた状態の維持に必要なテンションを超えた風圧を親骨6に受けると親骨6の先端部61部分が外側又は内側に反転するので傘布8への風圧が減少して親骨6または傘布8の損傷を防ぐことができる。
このように、親骨6の所定の位置に外側方向反転ヒンジ9または、内側方向反転ヒンジ10を備えたことにより、親骨6は風圧に対して無理に耐えることなく反転するので傘を保持している人に過大な負荷がかかる心配がなく手が引かれたり転倒することもなく傘自体も飛ばされたりせず、きわめて安全である。
尚、本実施の形態では基部92の弾性、基部92に形成した差し込み溝条91の幅や壁の高さ、更には基部92ならびに反転部材93の径などにより反転部材93の抵抗力、即ち、親骨6の先端部61と基端部62を直線上に保持する力を適度に調整することができ、反転した傘を再度開き直し復旧した際に、親骨を本来の状態に係止し、その後収納する際には親骨が本来の直線状に保持することができるようにした。
ここで、外側方向反転ヒンジ9だけでなく、親骨6において軸線方向に並設される内側方向反転ヒンジ10も外側方向反転ヒンジ9と同様な構成のものを表裏反対にして使用することとも可能であるが、内側方向反転ヒンジ10は通常の使用状態において先端部61と基端部62を保持する際に傘布8のテンションが作用しなくなるので単独で必要な保持力を有する機構が必要であり、反転開始は係止部の押圧力を超えることに因るため外側方向反転ヒンジとは異なった反転調整が必要になる。したがって内側方向反転ヒンジ10と外側方向反転ヒンジ9との反転開始時の押圧力は異なるものを選択または調整して使用することが好ましい。
更に、図4は前記図3に示した内側方向反転ヒンジ10と外側方向反転ヒンジ9とを1つの合体基部97として一体としたものであり、途中に親骨6の切断片(図示せず)を挟持させる必要がないので部品点数も少なくて済み製造も容易である。
図5は前記図4に示したヒンジの実施の形態についての使用状態における作用を示すものであり、図5(a)は通常の状態、図5(b)は内側から風圧が掛かって親骨6の先端が外側に反転した場合を、図5(c)は風圧が外側から掛かって親骨6が内側に反転した場合の作用状態を示すものである。
更に、図6は本発明において用いられる外側方向反転ヒンジ9の異なる実施の形態を示すものであり、適宜の弾性を有する硬質合成樹脂材により形成され基端96に親骨6の基端部62を差込み固定するとともに上面に差し込み溝条91が形成された断面が頂面開口のU字形を呈する基部92と基部92に軸支部94により軸着されて基部92に形成された前記差し込み溝条91を通過可能で基端95に親骨6の先端部61を挿入固着した柱状の反転部材93とから形成されたものであり、特に、本実施の形態では前記基部92に形成された差し込み溝条91を介して互いに対向する内側面の所定位置に一対の係止突起921,921が突設されているとともに前記反転部材93の両側面の前記係止突起921と重なる位置に前記反転部材93が倒されて前記基部92の差し込み溝条91に挿入され、親骨6の基端部61および反転部材93方向の親骨6の基端部62と先端部61とを同軸とする場合に前記基部92の差し込み溝条91に突設した係止突起921,921を乗り越えて相互に係止する係止突起931,931が反転部材93の両側面に突設されている。
従って、通常は図6(a)に示すように親骨6の基端部62と先端部61とを同軸として使用状態を形成し、例えば内側から前記係止突起931が係止突起921を乗り越えて係止状態が解除されて反転部材93が反転して風圧を逃がすことで親骨6が損傷するのを防ぐものである。
特に、外側方向反転ヒンジ9の場合、本実施の形態では、前記係止突起921と係止突起931との係止度合いは傘を開いたときの親骨6と前記傘布8のテンション近傍に設定することにより前記テンションを超えた風圧が傘の内側から作用すると係止突起921と係止突起931との係合が解除される構造とした。
従って、従来の例えば折り畳み傘のように折れ曲がり部の延伸強度を開いたときの親骨6と傘布8により形成されるテンション以上に強固な風圧に対抗する構造にすると設定値を超えたときに折れ曲がり部が急激に折れて損傷し再生困難になるが、本実施の形態では傘自身が有しているテンションを超えると直ちに反転部材93が反転して風圧を逃がすので親骨6に過度の負担を強いることなく傘が再生不能に損傷することもない。
また、外側方向反転ヒンジ9は前述のように前記係止突起921と係止突起931との係止度合いは傘を開いたときの親骨6と前記傘布8のテンションと同等かより低くに設定されることにより図6(b)に示すように一旦反転した反転部材93は再び傘を開くだけで、図6(a)に示す状態に簡単に再係合がなされ、傘収納後も親骨6は本来の位置に保持される。再使用に際してもいつも通りに傘を開くだけでよく、きわめて便利である。
尚、このテンションと反転部材93の反転するための風圧の関係は本発明における別の実施の形態についても同様である。
図7は本発明における外側方向反転ヒンジ9または内側方向反転ヒンジ10の異なる実施の形態を示すものであり、前記外側方向反転ヒンジ9および内側方向反転ヒンジ10は、それぞれ適宜の弾性を有する硬質合成樹脂製で親骨6の装着口11を形成した有底の一対の筒体12,13を連結体14により連結して形成され、一方の筒体12の底面に形成された係止孔121にもう一方の筒体13の底面に形成された段付き突起122を挿脱可能に連結されている。
そして、通常の使用状態では図7(b)に示すように、前記一方の筒体13の段付き突起122をもう一方の筒体12の係止孔121に嵌めて両筒体12,13を直線状として装着口11,11に装着した親骨6の先端部61と基端部62を略直線状に保持して通常の使用状態とし、例えば内側から所定圧以上の風圧が作用した場合には両筒体12,13の段付き突起122が係止孔121から抜けて連結体14を中心として折れ曲がることにより、親骨6の損傷が防止される。
また、折れ曲がった状態から、再び、筒体13の段付き突起122をもう一方の筒体12の係止孔121に嵌めることにより、親骨6は元の略直線上に復帰する。
本実施の形態で示した、外側方向反転ヒンジ9および内側方向反転ヒンジ10は、きわめて簡単な構成で、且つ、一体的な成形も可能で多量生産により廉価に提供することが可能であり、耐久性にも優れている。
図8は前記図7の実施の形態に示した外側方向反転ヒンジ9および内側方向反転ヒンジ10が連結された二重ヒンジ構造とした場合を示した。
また、図9は前記図7および図8に示した実施の形態について使用される段付き突起122の部分拡大図であり、図9(a)に示したものはフランジ状の段部を有するもの、図9(b)に示したものは円球状の段部を有するものを示したが、勿論、例示であって、これらの形状に限られるものではない。
加えて、図10(a),(b)は前記図7乃至9に示した実施の形態について外側方向反転ヒンジ9および内側方向反転ヒンジ10をこれらの外側方向反転ヒンジ9および内側方向反転ヒンジ10と同素材により親骨6の先端部61と基端部62と一体に成形したものである。
本実施の形態によると傘の親骨6が一体的に成形できるので組み立て作業が不要であり、生産性、強度や耐久性でも有利である。
尚、ここで説明した内側方向反転ヒンジ10と外側方向反転ヒンジ9は一例で、親骨6に装着可能であって、所定の機能構造を持つ反転可能なヒンジであれば従来周知のヒンジを用いることができることはいうまでもない。
また、本実施の形態はいずれも非折り畳み式の傘について説明したが、折り畳み式の傘についても、特に、開いたときに折り畳み式の親骨6が延伸状態で固定される構造のものについては適用可能であり(図示せず)、親骨6の折り畳み構造よりも先端側に本発明を実施することで本発明の作用・効果を発揮させることができる。
図11は本発明を実施するための好ましい露先601の実施の形態を示すものであり、傘全体の構成は前記図1に示した従来の一般的な傘と同様に、基端に取手1を備えた中軸4の先端に配置した上ろくろ3の外周に基端部を枢着させて開閉可能に取り付けられた複数の親骨6に傘布8を張設したものであり、且つ適宜の弾性を有する合成樹脂により成形された親骨6の先端部63が、例えば適宜の弾性を有する合成樹脂材により形成された先端を丸めた露先601のその基端部611に形成した嵌挿穴612に嵌挿固着されている。
そして、本実施の形態では、親骨6は適宜の弾性と剛性を有する例えばグラスファイバーなどのような合成樹脂材により形成され、その先部621には前記露先601の基端部611に形成した前記嵌挿穴612へ先部621が挿入された時に係止するための一対の係止凸部622,622が軸線を挟んで上下方向に対向して突設されているとともに、露先601には前記嵌挿穴612の壁面に前記親骨6の先部622を差し込んだ際に前記係止凸部622,622がそれぞれ嵌合する透孔からなる係止凹部613,613が露先601の周壁を貫通するように形成されている。
このように、本実施の形態は親骨6の先部621を、露先601の嵌挿穴612に差し込むだけで親骨6の先部621に形成した係止凸部622,622が露先601の嵌挿穴612に形成された係止凹部613,613に嵌合係止されるので確実に固着される。
特に、図12に示すように本実施の形態では前記親骨6に突設された係止凸部622,622は先端方向が前方に傾斜面6221が形成されているとともに基端が垂直面6222を形成して先端が平坦で先端方向に細い三角錐台であり、係止凹部613,613に進入しやすく抜けにくいという作用・効果を発揮する。
また、本実施の形態では、親骨6に形成した係止凸部622,622および露先601の係止凹部613,613がそれぞれ軸線を挟んで対称位置に対向して配置されているので、固着後に一カ所で係止する構造の前記従来例のようにがたつくことなく確実に固着することができる。さらに、親骨6の係止凸部622と露先601の係止凹部613の位置を調節して、十分な差し込みしろを設けることにより、親骨6が前記係止凸部622の部分を支点として揺動しないため、より確実に先部621と露先601を固着することが可能である。
加えて、本実施の形態では親骨6および露先601はともに弾性を有する合成樹脂により成形されているが、親骨6は傘布8を張設するという機能から比較的硬質であり、これに対して露先601は親骨6を差し込み可能にするとともに先端が当たっても身体が損傷しないことが必要であり前記親骨6よりも軟質のものが選択されることが好ましい。
更にまた、本実施の形態では、露先601は熱可塑性樹脂により形成されているとともに基端部611に沿って傘布8の止着用の突片614が一体成形により突設されており、傘布8を溶着により止着させることができるという利点を有しているが、別の実施の形態としては、前記突片614に縫い目孔を形成して布製の傘布8に対応することもできる(図示せず)。
図13及び図14は本発明の異なる実施の形態を示すものであり、親骨6に形成された先部621の係止凸部622が親骨6の所定位置で周囲にわたって突設された円形つば状であり、親骨6と一体または別体に形成したものを固着することにより形成され、露先601の嵌挿穴612に形成した環状の係止凹部613に嵌合係止されるものであり、親骨6の所定位置の全周囲にわたって嵌合するので親骨6にあらゆる方向から力が加わっても露先601が抜ける心配がない。
更に、図15および図16は本発明の露先601と先部621の異なる実施の形態を示すものであり、露先601については前記図11乃至図14に示した実施の形態とほぼ同様であるが、親骨6が円筒状を呈する金属性であり、その先部621の所定位置に係止凸部622が配置されている点が異なる。
本実施の形態における作用・効果は前記図11乃至図14に示した実施の形態とほぼ同様であり、特に、接着剤の効果が十分でない金属製の親骨6についても差し込むだけで確実に固着することができるため有用である。
また、図17および18は本発明の露先601と先部621の更に別の実施の形態を示すものであり、親骨6は例えばグラスファイバーのような適宜の弾性と剛性を有する合成樹脂材により形成され、その先部621には球状の膨出部からなる係止凸部622が突設されており、合成樹脂や硬質ゴム製の露先601は基端部611に傘布止着用の突片614が一体成形により突設され、本体には前記親骨6の係止凸部622を含めた親骨6の先部621を嵌挿係止する係止凹部613が形成されている。
殊に、本実施の形態では前記係止凹部613は、前記親骨6の係止凸部622を有する親骨6の先部621が軸線方向に移動可能な長さと幅を有する空間部6131と前記空間部6131に連通して露先601の基端部611に連通するとともに幅が前記親骨6の軸径よりも広く前記係止凸部622よりも幅狭の軸孔6132が基端部611に貫通形成されているとともに表面側に前記親骨6の先部621とほぼ同形の差し込み溝6133が前記空間部6131に連通して形成されている。
本実施の形態は、露先601の基端部611に突設された傘布止着用の突片614に傘布(図示せず)を溶着或いは糸により固着するとともに親骨6の先部621を差し込み溝6133に差し込み嵌挿させて親骨6の係止凸部622を含む先部621を空間部6131に遊嵌させるとともに軸孔6132に親骨6の先部621を嵌挿させる。このとき露先601が傘布止着用の突片614に溶着された傘布の張力により親骨6の基端側に引かれるので係止凸部622が露先601の空間部6131の先端側に移動して係止凸部622の位置が差し込み溝6133から移動して抜けなくなり親骨6に露先601が固着される。
また、本実施の形態では空間部6131は前記差し込み溝6133の係止凹部613の部分の先部だけでなく基部側にも形成されているので例えば親骨6が反転した場合にも係止凸部622が基端側に移動して抜け出ることがない。更に、本実施の形態では差し込み溝6133を表面に形成したが、側面に形成すると更に抜けにくい(図示せず)。
尚、意図的に係止凸部622の位置を差し込み溝6133に合わせることにより傘布8を溶着或いは縫い付けた突片614と一体の露先601を親骨6から簡単に取り外すこともでき、傘布8の取り外しが容易となる。
1 取手、2 石突き、3 上ろくろ、4 中棒、5 下ろくろ、6 親骨、61 先端部、62 基端部、601 露先、610 嵌合突起、611 基端部、612 嵌挿穴、613 係止凹部、6131 空間部、6132 軸孔、6133 差し込み溝、614 突片、621 先部、622 係止凸部、6221 傾斜面、6222 垂直面、623 嵌合凹部、7 副骨、8 傘布、9 外側方向反転ヒンジ、91 差し込み溝条、92 基部、921 係止突起、93 反転部材、931 係止突起、94 軸支部、95 基端、96 基端、97 合体基端、10 内側方向反転ヒンジ、11 装着口、12 筒体、121 係止孔、122 段付き突起、13 筒体、14 連結体
本発明は、使用時において風圧により損傷しない傘に関するものである。
近頃、異常気象の影響で、一度に多量の降雨が来襲することが頻繁にあり、このような状況においては急激に気圧配置が変化することから台風などと同様に強風が伴うことが多い。そして、このような台風や強風時に傘をさすと、傘は傘布が大きな風圧を受けることになり、大きな風圧で使用者が転倒したり、傘が飛翔したりして身体に損傷を受けることになる。また、従来の傘は内側から風圧を受けるといわゆるロート状に反転し、外側から受けると内側に向けて湾曲変形してしまうという事態が生じる。
特に、近頃は低価格商品の需要が多く、親骨の材質も十分なものでなく少し強い風が吹くと容易に親骨が折曲、反転するケースが増えており、その際に長尺な親骨が大きく反転して周囲の人を傷つけたりするなど危険であり、特に、親骨は金属製にあっては断面がU形に屈曲形成されて強度を保っていることからいったん折曲してしまうと元に戻すことは困難であり、廃棄処分されることになり、更にごみ箱、廃棄場所の負担など経済的にも問題があり、合成樹脂製の親骨についても強度の限界を超えると副骨や、親骨と副骨の連結部分が折損してしまう。
また、風圧を受ける傘布は親骨の先端に付設した露先により固定されているが従来の廉価な傘では露先は縫いつけることなく単に差し込んだものが多く、傘布が反転したときに露先と一体の傘布が反転した親骨から分離するという事態が生じ、そのため親骨の尖った先端が露出するというきわめて危険な事態も想定される。
そこで、例えば、傘布に当たった風を外側へ通過させる手段を設けた傘が例えば特開2010−124883号公報などに提示されているが、これらの公報に提示されている風を通過させる手段を有する傘は構造が複雑となり、廉価な構成の傘には適用できない。
また、例えば特開2011−87887号公報には切断した親骨を連結するとともに連結部をばねの付勢力により直線状に保持させた傘が提示されているが、傘は開いたときに親骨のテンションと親骨に張設された傘布のテンションにより開いた状態を維持しているのであるが、この傘は強風時にばねの付勢力により風圧を緩衝するものであり、コイルバネが弱ければ親骨を連結した状態に維持できず、強ければ風圧を必要以上に強く受けるという矛盾が生じ実用的でない。特に、ばねが強い場合、傘に対し設定を超えた風圧とその反動が作用するので、使用者にとってもきわめて危険な事態が生じることなる。
このことは前記公報に提示されている構造と類似の構造を有している従来の折り畳み傘の中には開いたときに連結部に前記親骨と傘布により生じるテンションを超える延伸力を付与したものがあり、この場合は大きな風圧が作用したときには突然延伸力を超え連結部が屈曲し、破損してしまうことにもなる。
また、折り畳み傘の中には、折り畳むために親骨が所定の位置で少なくとも一箇所以上折れる構造となっているが、その位置は、親骨の副骨との連結位置よりも先端方向に位置しているため、減圧効果が十分でなく、親骨と副骨との連結部の損傷を免れることが出来なかった。
一方、強風により反転するのであれば反転を逆手にとって予め強風があったときには親骨を反転させて親骨の損傷を防ぐという手段を有する傘が例えば実開平6−132号公報、実用新案登録第3132596号公報に提示されている。
しかしながら、この公報に提示されている強風により反転して損傷を防ぐ傘は、親骨の基端部を基軸として反転するものであり、反転時に親骨が大きく反転するので周囲への危険性が高まり、また、大きな反動が手に伝わり把持し続けることができずに離してしまい、飛翔する傘により周りの人を傷つけてしまうという安全上の問題を解決することができない。
また、前記公知の反転する傘は、内側から風が吹き込む場合に有効になるような構成であるが、外側からの強風には対処できず、親骨が内側方向に屈曲してしまうという問題もある。
特開2010−124883号公報 特開2011−87887号公報 実開平6−132号公報 実用新案登録第3132596号公報
本発明は、前記従来の風圧により損傷しない傘が有する問題点を解決して、複雑な構成とせずに操作も簡単で廉価に提供することは勿論のこと、風圧が傘布の内側方向はいうまでもなく外側方向から掛かった場合にも対応が可能な耐久性に優れた風圧により損傷しない安全な傘を提供すること、殊に傘を開いた状態の親骨および傘布に傘布を張設するテンションを超えた風圧が作用したときに過剰な耐圧を発揮させずにその時点で親骨を反転させて前記傘の親骨の損傷を防ぐことにより過剰な耐圧に伴って生じる人体への損傷や傘自体の破損を防ぐ安全な傘を提供することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明は、一端に取手が取り付けられているとともに他端に石突きを介して上ろくろが取り付けられている中棒に下ろくろがスライド可能に装着されており、前記上ろくろの周囲に複数の親骨が開閉可能にそれらの基端において周方向間隔を有して軸支され、前記各親骨と前記下ろくろとの間に副骨が両端を軸支して配置されて形成され、前記複数の親骨にわたって傘布が前記親骨の先部に固着した露先を介して張設しており、前記親骨における前記副骨の軸支位置先端方向の隣接した位置に、常時は先端部と基端部に分断された状態の親骨を直線状に保持して親骨を開いた使用状態において前記傘布に内側方向から所定圧以上の風圧を受けたときに親骨の先端部を直線状のままで外側に反転可能とした外側方向反転ヒンジを備えた風圧により損傷しない傘において、前記外側方向反転ヒンジが、傘を開いた状態の内側にかかる風圧が親骨および傘布による傘布を張設するテンション以下では直線状態を保持し、前記親骨および傘布への内側にかかる風圧が前記傘布を張設するテンションを超えたときに前記直線状の保持状態が解除されて親骨の先端部を直線状のままで且つフリーな状態で外側に反転可能とした係脱機構を有していることを特徴とする。
また、前記外側方向反転ヒンジが、外側に反転している状態で一度前記傘を閉じて再度開くことにより親骨と傘布のテンションにより再び元の保持状態に復帰して親骨を直線状に保持する
本発明によれば、複雑な構成とせずに操作も簡単で廉価に提供が可能なことは勿論のこと、耐久性に優れた風圧により損傷しない安全な傘を提供することができる。殊に、本発明は傘を開いた際、親骨および傘布による傘布を張設するテンションを超えた風圧が内側から外側反転ヒンジに加わったとき、または先端部と基端部に分断された状態の親骨を直線状に保持する保持力を超えた風圧が加わったときに過剰な耐圧を発揮させずにその時点で親骨の先端部を外側方向に反転させて傘の損傷を防ぎ、併せて、外側方向反転ヒンジでは外側方向に掛かった過剰な耐圧に伴って生じる人体への衝撃も防止した安全な傘を提供するとともに、一旦反転した親骨については、一度前記傘を閉じて再度開くことにより親骨と傘布のテンションにより再び元の状態に容易に復帰し、さらに収納時は係止部により親骨を本来の直線状に保持することを可能とした。
本発明の好ましい実施の形態を示す概略説明図。 図1に示した実施の形態のヒンジ部分の作用を示す説明図。 本発明における外側方向反転ヒンジの好ましい実施の形態を示す説明図。 本発明における外側方向反転ヒンジの異なる実施の形態を示す説明図。 本発明における外側方向反転ヒンジの異なる実施の形態を示す説明図。 本発明における外側方向反転ヒンジの異なる実施の形態を示す説明図。
以下に、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の好ましい実施の形態を示すものであり、基本的には、一端に取手1が取り付けられているとともに他端に石突き2を介して上ろくろ3が取り付けられている中棒4に下ろくろ5がスライド可能に装着されており、複数の親骨6が上ろくろ3の周囲に開閉可能にそれらの基端において周方向間隔を有して軸支され、各親骨6と下ろくろ5との間に副骨7が両端を軸支して配置されて形成され、前記複数の親骨6にわたって傘布8が露先601を介して張設された傘である。
そして、本実施の形態では、親骨6が副骨7の軸支位置よりも先端側の所定位置に、常時は先端部61と基端部62とに分断した親骨6を直線状に保持して傘を開いた使用状態において傘布8に内側方向から所定圧以上の風圧を受けたときに図2に示すように親骨6の先端部61を外側に反転可能とした外側方向反転ヒンジ9が親骨6の軸線方向に並設されている。
そして、例えば本発明に係る外側方向反転ヒンジ9を用いて、親骨6と副骨7を接合している場合には、傘布8に内側方向から所定圧以上の風圧を受けたとき副骨7と親骨6との接合が損傷する前に外側方向反転ヒンジ9が外側へ折れ曲がり、傘布8にかかる風圧を逃がすことができる構成とした。
図3は本発明において用いられる外側方向反転ヒンジ9の好ましい実施の形態を示すものであり、弾性を有する素材により形成された筒状で反転方向に少なくとも直径よりも幅狭の差し込み溝条91が形成された断面が平行する直線の両先端を開口した鍵穴状の基部92と基部92に軸着されて基部92に形成された前記差し込み溝条91を所定の押圧力により通過可能な径を有する円柱状の反転部材93とから形成され、基部92の基端95および反転部材93の基端96に分断された親骨6の基端部62および先端部61をそれぞれ差し込み固定するものであり製造もきわめて容易である。
本実施の形態では、基部92に形成した差し込み溝条91と反転部材93が係脱機構10を構成するものであり、通常は図3(a)および(c)に示すように、反転部材93が差し込み溝条91軸線方向に嵌挿して係脱機構10係止状態にあって両者を直線状に保持し前記反転部材93に外側方向の押圧力が掛かると図3(b)に示すように前記反転部材93が軸支部94を中心として差し込み溝条91を超えて係脱機構10が解除されて反転部材93が回転する構成であり、本実施の形態では図1に示したように傘が開かれている状態においては、前記外側方向反転ヒンジ9は反転部材93が半筒状の基部に嵌合状態で保持されて係脱機構10が係止状態にあり親骨6は略直線状態を維持して、通常の傘と同様に使用することができ、図2示したように傘布8に内側から風圧が作用した場合には、親骨6は前記外側方向反転ヒンジ9の作用により反転部材93が前記差し込み溝条91を超えて外側に反転することにより、係脱機構10が解除されて外側に折れ曲がり傘布8への風圧が減少して親骨6または傘布8の損傷を防ぐことができるものである。
このように、親骨6の所定の位置に外側方向反転ヒンジ9は傘布8に掛かるテンションを超えると親骨6風圧に対して無理に耐えることなく反転するので傘を保持している人に過大な負荷がかかる心配がなく手が引かれたり転倒することもなく傘自体も飛ばされたりせず、きわめて安全である。
特に、本実施の形態では前記係脱機構10の係止の度合い、即ち、基部92の弾性、基部92に形成した差し込み溝条91の幅や壁の高さ、更には基部92ならびに反転部材93の径などにより反転部材93の抵抗力、即ち、親骨6の先端部61と基端部62を直線上に保持する力を適度に調整することができるが、本実施の形態では、傘を開いた際、親骨6および傘布8による傘布8を張設するテンションを前記係脱機構10の係止の度合いに設定してあり、これを超えた風圧が内側から外側方向反転ヒンジ9に加わったとき、過剰な耐圧を発揮させずにその時点で親骨の先端部を外側方向に反転させて傘の損傷を防ぎ、併せて、外側方向反転ヒンジ9に掛かった過剰な耐圧に伴って生じる人体への衝撃も防止した安全な傘を提供するとともに、一旦反転した親骨6については、一度前記傘を閉じて再度開くことにより親骨6と傘布8のテンションにより係脱機構10が再び元の係止状態に容易に復帰し、さらに収納時は係止部により親骨を本来の直線状に保持することを可能としている
更に、図は本発明において用いられる外側方向反転ヒンジ9の異なる実施の形態を示すものであり、適宜の弾性を有する硬質合成樹脂材により形成され基端96に親骨6の基端部62を差込み固定するとともに上面に差し込み溝条91が形成された断面が頂面開口のU字形を呈する基部92と基部92に軸支部94により軸着されて基部92に形成された前記差し込み溝条91を通過可能で基端95に親骨6の先端部61を挿入固着した柱状の反転部材93とから形成されたものであり、特に、本実施の形態では前記基部92に形成された差し込み溝条91を介して互いに対向する内側面の所定位置に一対の係止突起921,921が突設されているとともに前記反転部材93の両側面の前記係止突起921と重なる位置に前記反転部材93が倒されて前記基部92の差し込み溝条91に挿入され、親骨6の基端部61および反転部材93方向の親骨6の基端部62と先端部61とを同軸とする場合に前記基部92の差し込み溝条91に突設した係止突起921,921を乗り越えて相互に係止する係止突起931,931が反転部材93の両側面に突設されて、前記係止突起921,921と係止突起931,931が係脱機構10を構成している
従って、通常は図(a)に示すように親骨6の基端部62と先端部61とを同軸として係脱機構10が係止して使用状態を形成し、例えば内側から前記係脱機構10の係止度合いを超えた風圧が作用した際に、係止突起931が係止突起921を乗り越えて係止状態が解除されて反転部材93が反転して風圧を逃がすことで親骨6が損傷するのを防ぐものである。
特に本実施の形態では、前記係止突起921と係止突起931との係止度合いは傘を開いたときの親骨6と前記傘布8のテンション近傍に設定することにより前記テンションを超えた風圧が傘の内側から作用すると係止突起921と係止突起931との係合が解除される構造とした。
従って、従来の例えば折り畳み傘のように折れ曲がり部の延伸強度を開いたときの親骨6と傘布8により形成されるテンション以上に強固な風圧に対抗する構造にすると設定値を超えたときに折れ曲がり部が急激に折れて損傷し再生困難になるが、本実施の形態では傘自身が有しているテンションを超えると直ちに反転部材93が反転して風圧を逃がすので親骨6に過度の負担を強いることなく傘が再生不能に損傷することもない。
また、外側方向反転ヒンジ9は前述のように前記係止突起921と係止突起931との係止度合いは傘を開いたときの親骨6と前記傘布8のテンションと同等かより低くに設定されることにより図(b)に示すように一旦反転した反転部材93は再び傘を開くだけで、図(a)に示す状態に簡単に再係合がなされ、傘収納後も親骨6は本来の位置に保持される。再使用に際してもいつも通りに傘を開くだけでよく、きわめて便利である。
尚、このテンションと反転部材93の反転するための風圧の関係は本発明における別の実施の形態についても同様である。
は本発明における外側方向反転ヒンジ9異なる実施の形態を示すものであり、前記外側方向反転ヒンジ9、それぞれ適宜の弾性を有する硬質合成樹脂製で親骨6の装着口11を形成した有底の一対の筒体12,13を連結体14により連結して形成され、一方の筒体12の底面に形成された係止孔121にもう一方の筒体13の底面に形成された段付き突起122を挿脱可能に連結されており、前記係止孔121と段付き突起122により係脱機構10を形成している
そして、通常の使用状態では図(b)に示すように、前記一方の筒体13の段付き突起122をもう一方の筒体12の係止孔121に嵌めて係脱機構10を係止状態として両筒体12,13を直線状として装着口11,11に装着した親骨6の先端部61と基端部62を略直線状に保持して通常の使用状態とし、例えば内側から所定圧以上の風圧が作用した場合には両筒体12,13の段付き突起122が係止孔121から抜けて係脱機構10が解除されて連結体14を中心として一対の筒体12,13が折れ曲がることにより、親骨6の損傷が防止される。
また、折れ曲がった状態から、再び、筒体13の段付き突起122をもう一方の筒体12の係止孔121に嵌めることにより、係脱機構10が係止状態に復帰して親骨6は元の略直線上に復帰する。
本実施の形態で示した、外側方向反転ヒンジ9および内側方向反転ヒンジ10は、きわめて簡単な構成で、且つ、一体的な成形も可能で多量生産により廉価に提供することが可能であり、耐久性にも優れている。
加えて、図は前記図に示した実施の形態について外側方向反転ヒンジ9同素材により親骨6の先端部61と基端部62と一体に成形したものであり、本実施の形態によると傘の親骨6が一体的に成形できるので組み立て作業が不要であり、生産性、強度や耐久性でも有利である。
1 取手、2 石突き、3 上ろくろ、4 中棒、5 下ろくろ、6 親骨、61 先端部、62 基端部、601 露先、7 副骨、8 傘布、9 外側方向反転ヒンジ、91 差し込み溝条、92 基部、921 係止突起、93 反転部材、931 係止突起

Claims (14)

  1. 一端に取手が取り付けられているとともに他端に石突きを介して上ろくろが取り付けられている中棒に下ろくろがスライド可能に装着されており、前記上ろくろの周囲に複数の親骨が開閉可能にそれらの基端において周方向間隔を有して軸支され、前記各親骨と前記下ろくろとの間に副骨が両端を軸支して配置されて形成され、前記複数の親骨にわたって傘布が前記親骨の先部に固着た露先を介して張設しており、前記親骨における前記副骨の軸支位置の先端方向の隣接した位置に、常時は先端部と基端部に分断された状態の親骨を直線状に保持して親骨を開いた使用状態において前記傘布に内側方向から所定圧以上の風圧を受けたときに親骨の先端部を外側に反転可能とした外側方向反転ヒンジまたは常時は先端部と基端部に分断された状態の親骨を直線状に保持して親骨を開いた使用状態において前記傘布に外側方向から所定圧以上の風圧を受けたときに親骨を内側に反転可能とした内側方向反転ヒンジとの少なくとも一方が軸線方向に設けられていることを特徴とする風圧により損傷しない傘。
  2. 前記傘が折り畳み式で前記親骨に折り畳み部が形成されている場合に前記親骨の前記折り畳み部の先端側に外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の風圧により損傷しない傘。
  3. 前記外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジは、弾性を有する素材により形成された筒状で反転方向に少なくとも直径よりも幅狭の差し込み溝条が形成された基部と前記基部に軸着されて前記基部に形成された差し込み溝条を所定の押圧力により通過可能な径を有する円柱状の反転部材とからなることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  4. 前記外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジは、弾性を有する素材により形成された筒状で反転方向に差し込み溝条が形成された基部と前記基部に軸着されて前記基部に形成された差し込み溝条を通過可能な径を有する円柱状の反転部材とからなるとともに前記基部に形成された差し込み溝条の互いに対向する内側面と前記反転部材の外側面との所定の位置に前記反転部材の嵌め込み力で乗り越え嵌合する弾性係止突起がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  5. 前記外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジは、適宜の弾性を有する硬質合成樹脂製で互いに着脱自由な有底の一対の筒体を連結体により連結して形成され、一方の筒体の底面に形成された係止孔にもう一方の筒体の底面に形成された段付き突起を係脱可能に嵌挿することにより抜脱可能に連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  6. 前記外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジは少なくとも一方が前記親骨と別体であり、前記基部または反転部材に親骨の切断片の先部を挿入保持させる保持部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  7. 前記外側方向反転ヒンジまたは内側方向反転ヒンジは少なくとも一方が前記親骨と一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  8. 前記露先の基端に形成した前記親骨の嵌挿穴に前記親骨の先部を差し込んだ際に親骨の先部に突設した係止凸部が嵌合する係止凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  9. 前記露先の基端に形成した前記親骨の嵌挿穴に前記親骨の先部を差し込んだ際に親骨の先部に突設した係止凸部が嵌合する係止凹部が形成されているとともに、前記係止凸部および係止凹部の一対が軸線を挟んで設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  10. 前記露先の基端に形成した前記親骨の嵌挿穴に前記親骨の先部を差し込んだ際に親骨の先部に突設した係止凸部が嵌合する係止凹部が透孔であることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  11. 前記露先の基端に形成した前記親骨の嵌挿穴に前記親骨の先部を差し込んだ際に親骨の先部に突設した係止凸部が嵌合する透孔の係止凹部が形成されているとともに、前記係止凸部および係止凹部の一対が軸線を挟んで設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  12. 前記露先の基端に形成した前記親骨の嵌挿穴に前記親骨の先部を差し込んだ際に親骨の先部に突設した係止凸部が嵌合する係止凹部が形成されているとともに、前記露先が適宜弾性を有する合成樹脂製であることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  13. 前記露先の基端に形成した前記親骨の嵌挿穴に前記親骨の先部を差し込んだ際に親骨の先部に突設した係止凸部が嵌合する係止凹部が形成され、前記係止凸部および係止凹部の一対が軸線を挟んで設けられているとともに、前記露先が適宜弾性を有する合成樹脂製であることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
  14. 前記露先の基端に形成した前記親骨の嵌挿穴に前記親骨の先部を差し込んだ際に親骨の先部に突設した係止凸部が嵌合する係止凹部が透孔であって、前記露先が適宜弾性を有する合成樹脂製であることを特徴とする請求項1または2に記載の風圧により損傷しない傘。
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