JPWO2014024742A1 - 摺動部品 - Google Patents

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Abstract

動圧発生機構におけるキャビテーションの発生を防止して該キャビテーションの発生に伴う漏洩の問題を解消し、密封と潤滑を両立させること目的とする。一対の摺動部品の互いに相対摺動する一方側の摺動面には、該摺動面の高圧流体側に面してレイリーステップ機構を構成する極浅溝を配設すると共に、前記極浅溝の上流側に前記高圧流体側と連通して前記高圧流体を導入するための流体導入用深溝を設けることを特徴としている。

Description

本発明は、たとえば、メカニカルシール、軸受、その他、摺動部に適した摺動部品に関する。特に、摺動面に流体を介在させて摩擦を低減させるとともに、摺動面から流体が漏洩するのを防止する必要のある密封環または軸受などの摺動部品に関する。
摺動部品の一例である、メカニカルシールにおいて、密封性を長期的に維持させるためには、「密封」と「潤滑」という相反する条件を両立させなければならない。特に、近年においては、環境対策などのために、被密封流体の漏れ防止を図りつつ、機械的損失を低減させるべく、より一層、低摩擦化の要求が高まっている。低摩擦化の手法としては、回転により摺動面間に動圧を発生させ、液膜を介在させた状態で摺動する、いわゆる流体潤滑状態とすることにより達成できる。しかしながら、この場合、摺動面間に正圧が発生するため、流体が正圧部分から摺動面外へ流出する。軸受でいう側方漏れであり、シールの場合の漏れに該当する。
従来、図8に示すように、シール面外周側に高圧流体(被密封流体)、内周側に低圧流体(大気)があり、外周側の高圧流体を密封している、いわゆるインサイド形といわれているメカニカルシール等に用いられる摺動部品において、回転軸の回転速度にかかわらず摺動特性を安定させることを目的として、摺動面50に、動圧発生溝51a、51bと、複数の平行な微小溝で構成される凹凸部52a、52bと、がそれぞれ複数形成され、動圧発生溝51a及び凹凸部52aは、被密封流体の流動方向が矢印aの方向の場合に、動圧発生溝51b及び凹凸部52bは、被密封流体の流動方向が矢印bの方向の場合に、それぞれ、所望の動圧発生、潤滑性向上を図るように構成されている(以下、「従来技術1」という。例えば、特許文献1参照。)。
また、図9に示すように、同じくインサイド形といわれているメカニカルシールにおいて、回転密封環60のシール面61に円周方向に等間隔で外端が径外側に開口しかつ内端がシール面内に存在して径内方向にのびる流体導入溝62が複数形成され、これら流体導入溝62に連通し、かつ円周方向の一方にのびる動圧発生グルーブ63が形成され、回転密封環60を矢印a方向に回転させることによって、流体導入溝62から高圧流体側(被密封流体側)の流体が動圧発生グルーブ63に流入して、回転密封環60のシール面61と、静止密封環のシール面の間に動圧を発生させるようにしたものが知られている(以下、「従来技術2」という。例えば、特許文献2の図5参照。)。
また、図10に示すように、同じくインサイド形といわれているメカニカルシールにおいて、低回転時のように動圧効果が小さい時には静圧効果の補足によって密封端面の非接触状態を保持しつつ、回転時には密封端面に外高歪みが発生しようとも動圧効果によって密封端面の非接触状態を保持することを目的として、回転密封環70の密封端面71に、幅広の複数のスパイラル状グルーブ72が形成され、このスパイラル状グルーブ72の先端側に密封端面71の幅の7〜9割の位置まで延びる幅狭部分73を備え、スパイラル状グルーブ72と幅狭部分73とは、異なる深さに設定されたものが知られている(以下、「従来技術3」という。例えば、特許文献3の図4〜6参照。)。
しかし、従来技術1は、回転方向がいずれの場合でも、動圧発生及び潤滑性向上を図るため、動圧発生溝と微小溝で構成される凹凸部とを対に配設したものであるから、作動中において対の一方の負の段差部(高い面から低い面に向かう際にできる段差部)では、必ず、キャビテーションが発生し、自動車用水ポンプのメカニカルシールとして使用した場合、このキャビテーションの影響で被密封流体中の成分が摺動面に析出・付着・堆積し、大量漏れに至る可能性があるという問題があった。
また、従来技術2は、キャビテーションによる被密封流体中の成分の摺動面への析出は少なくなると推測されるが、動圧発生グルーブ63が高圧流体側(被密封流体側)に直接連通していないため、万一、動圧発生グルーブ63において析出物が生成されたり、あるいは、動圧発生グルーブ63に析出物などの異物が入り込んだ場合、異物は動圧発生グルーブ63から排出されずに滞留し、漏れの原因になるという問題があった。
また、従来技術3は、低回転時のように動圧効果が小さい時には静圧効果の補足によって密封端面の非接触状態を保持しつつ、回転時には密封端面に外高歪みが発生しようとも動圧効果によって密封端面の非接触状態を保持することを目的とするものであって、動圧効果の小さい低回転時においては幅狭部分73に侵入する高圧流体によって静圧効果を得、また、回転時にはスパイラル状グルーブ72のポンピング作用によって動圧を発生させるというものであり、キャビテーションの発生を防止するという技術思想は一切開示されていない。
国際公開第2011/115073号 特開平05−60247号公報 特公平06−105105号公報
本発明は、回転により摺動面間に動圧を発生させ、液膜を介在させた状態で摺動するようにした摺動部品において、動圧発生機構におけるキャビテーションの発生を防止して該キャビテーションの発生に伴う漏洩の問題を解消し、密封と潤滑を両立させることのできる摺動部品を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明の摺動部品は、第1に、一対の摺動部品の互いに相対摺動する一方側の摺動面には、該摺動面の高圧流体側に面してレイリーステップ機構を構成する極浅溝を配設すると共に、前記極浅溝の上流側に前記高圧流体側と連通して前記高圧流体を導入するための流体導入用深溝を設けることを特徴としている。
この特徴によれば、極浅溝の周方向の上流側には流体導入用深溝を介して高圧流体が積極的に導入されるので、極浅溝に流入の際の減圧が抑えられ、キャビテーションの発生が防止される。また、万一、極浅溝において析出物が生成されたり、あるいは、析出物などの異物が入り込んだ場合でも、異物は極浅溝から高圧流体側に排出され、極浅溝に滞留し、漏れの原因となることはない。
また、本発明の摺動部品は、第2に、第1の特徴において、前記極浅溝は、環状に少なくとも1つ以上設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、極浅溝の数を適宜設定することにより、キャビテーションの発生の要因となる負の段差部(高い面から低い面に向かう際にできる段差部)の数を制御可能である。
また、本発明の摺動部品は、第3に、第1または第2の特徴において、前記極浅溝の前記摺動面からの深さは、好ましくは、0.1〜0.6μmであり、前記流体導入用深溝の前記摺動面からの深さは、好ましくは、10μm以上であることを特徴としている。
この特徴によれば、摺動面において発生する動圧を最適な範囲に設定できると共に、キャビテーションの発生をより確実に防止できる。
また、本発明の摺動部品は、第4に、第1ないし第3のいずれかの特徴において、前記極浅溝及び前記流体導入用深溝の低圧流体側に面して前記極浅溝及び前記流体導入用深溝と前記低圧流体側の摺動面とを分離して前記低圧流体側の摺動面に作用する圧力を低減するための環状の圧力低減用深溝を設けることを特徴としている。
この特徴によれば、動圧発生部である極浅溝と極浅溝及び流体導入用深溝より低圧流体側の摺動面Sとは分離され、該低圧流体側の摺動面に作用する流体圧力は高圧流体側の圧力とほぼ同等まで低減され、低圧流体側に漏洩する流体の量を低減することができる。
また、本発明の摺動部品は、第5に、第4の特徴において、前記圧力低減用深溝の前記摺動面からの深さは、好ましくは、10μm以上であることを特徴としている。
この特徴によれば、低圧流体側の摺動面に作用する流体圧力のより確実に低減し、低圧流体側に漏洩する流体の量をより確実に低減することができる。
また、本発明の摺動部品は、第6に、第1ないし第5のいずれかの特徴において、前記低圧流体側に面する前記摺動面には、前記高圧流体側から前記低圧流体側に漏洩しようとする流体を前記高圧流体側に押し戻す作用を有する環状のポンピング溝を設けることを特徴としている。
この特徴によれば、摺動面から低圧流体側に漏洩しようとする流体を低減することができる。
また、本発明の摺動部品は、第7に、第1ないし第5のいずれかの特徴において、前記圧力低減用深溝の前記低圧流体側に面する前記摺動面には前記高圧流体側から前記低圧流体側に漏洩しようとする流体を前記高圧流体側に押し戻す作用を有する環状のポンピング溝を設けることを特徴としている。
この特徴によれば、ポンピング溝が摺動面より低い環状の極浅段差部の面に設けられた場合でも、ポンピング溝の高圧流体側には、低圧流体側に漏洩しようとする流体を高圧流体側に押し戻す際の障壁となる壁がないので、十分なポンピング効果を発揮することができ、低圧流体側への漏洩を防止することができる。
また、本発明の摺動部品は、第8に、第6または第7の特徴において、前記ポンピング溝は、前記摺動面より低い環状の極浅段差部の面に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、万一、摺動面に流体が無くなったとしても、ポンピング溝は相手側摺動面と直接接触しないため、ポンピング溝が回転トルクの増加要因となることを防止できる。
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)摺動面の高圧流体側に面してレイリーステップ機構を構成する極浅溝を配設すると共に、極浅溝の上流側に前記高圧流体側と連通して前記高圧流体を導入するための流体導入用深溝を設けることにより、極浅溝の周方向の上流側には流体導入用深溝を介して高圧流体が積極的に導入されるので、極浅溝に流入の際の減圧が抑えられ、キャビテーションの発生が防止される。また、万一、極浅溝において析出物が生成されたり、あるいは、析出物などの異物が入り込んだ場合でも、異物は極浅溝から高圧流体側に排出され、極浅溝に滞留し、漏れの原因となることはない。
(2)極浅溝の数を適宜設定することにより、キャビテーションの発生の要因となる負の段差部(高い面から低い面に向かう際にできる段差部)の数を制御可能である。
(3)極浅溝及び流体導入用深溝の低圧流体側に面して極浅溝及び流体導入用深溝と低圧流体側の摺動面とを分離して前記低圧流体側の摺動面に作用する圧力を低減するための環状の圧力低減用深溝を設けることにより、動圧発生部である極浅溝と極浅溝及び流体導入用深溝より低圧流体側の摺動面Sとは分離され、該低圧流体側の摺動面に作用する流体圧力は高圧流体側の圧力とほぼ同等まで低減され、低圧流体側に漏洩する流体の量を低減することができる。
(4)低圧流体側に面する摺動面には、高圧流体側から低圧流体側に漏洩しようとする流体を高圧流体側に押し戻す作用を有する環状のポンピング溝を設けることにより、摺動面から低圧流体側に漏洩しようとする流体を低減することができる。
(5)圧力低減用深溝の前記低圧流体側に面する摺動面には高圧流体側から低圧流体側に漏洩しようとする流体を高圧流体側に押し戻す作用を有する環状のポンピング溝を設けることにより、ポンピング溝が摺動面より低い環状の極浅段差部の面に設けられた場合でも、ポンピング溝の高圧流体側には、低圧流体側に漏洩しようとする流体を高圧流体側に押し戻す際の障壁となる壁がないので、十分なポンピング効果を発揮することができ、低圧流体側への漏洩を防止することができる。
(6)ポンピング溝を、摺動面より低い環状の極浅段差部の面に設けられていることにより、万一、摺動面に流体が無くなったとしても、ポンピング溝は相手側摺動面と直接接触しないため、ポンピング溝が回転トルクの増加要因となることを防止できる。
一般産業機械用のメカニカルシールの一例を示す縦断面図である。 本発明の実施形態1に係り、極浅溝及び流体導入用深溝が形成された摺動面を示す平面図である。 (a)は図2のA−A断面図、(b)は図2のB−B断面図である。 本発明の実施形態2に係り、極浅溝及び流体導入用深溝が形成された摺動面を示す平面図である。 図4のC−C断面図である。 本発明の実施形態3に係り、極浅溝及び流体導入用深溝が形成された摺動面を示す平面図である。 図6のD−D断面図である。 従来技術1を説明する図である。 従来技術2を説明する平面図である。 従来技術3を説明する平面図である。
本発明に係る摺動部品を実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、本実施形態においてはメカニカルシールを構成する部品が摺動部品である場合を例にして説明するが、本発明はこれに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加えうるものである。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る摺動部品について図1ないし3を参照しながら説明する。
図1は、一般産業機械用のメカニカルシールの一例を示す正面断面図である。
図1のメカニカルシールは摺動面の外周から内周の方向に向かって漏れようとする高圧流体(被密封流体)を密封する形式のインサイド形式のものであって、高圧流体側(被密封流体側)のポンプインペラ(図示省略)を駆動させる回転軸1側にスリーブ2を介してこの回転軸1と一体的に回転可能な状態に設けられた一方の摺動部品を構成する円環状の回転環3と、ポンプのハウジング4に固定されたシールカバー5に非回転状態かつ軸方向移動可能な状態で設けられた他方の摺動部品を構成する円環状の固定環6とが、この固定環6を軸方向に付勢するベローズ7によって、ラッピング等によって鏡面仕上げされた摺動面S同士で密接摺動するようになっている。すなわち、このメカニカルシールは、回転環3と固定環6との互いの摺動面Sにおいて、高圧流体(被密封流体)が回転軸1の外周から内周側へ流出するのを防止するものである。
回転環3及び固定環6は、代表的にはSiC(硬質材料)同士またはSiC(硬質材料)とカーボン(軟質材料)の組み合わせで形成されるが、摺動材料にはメカニカルシール用摺動材料として使用されているものは適用可能である。SiCとしては、ボロン、アルミニウム、カーボンなどを焼結助剤とした焼結体をはじめ、成分、組成の異なる2種類以上の相からなる材料、例えば、黒鉛粒子の分散したSiC、SiCとSiからなる反応焼結SiC、SiC−TiC、SiC−TiNなどがあり、カーボンとしては、炭素質と黒鉛質の混合したカーボンをはじめ、樹脂成形カーボン、焼結カーボン、などが利用できる。また、上記摺動材料以外では、金属材料、樹脂材料、表面改質材料(コーティング材料)、複合材料なども適用できる。
図2及び3では、例えば、一方の摺動部品である円環状の固定環6の摺動面Sに本発明の極浅溝及び流体導入用深溝が設けられた場合について説明するが、円環状の回転環3の摺動面に設けられてもよいことはもちろんである。
通常、摺動部品の摺動面Sの内外周の一方側に高圧流体(被密封流体)が存在し、他方側は低圧流体(大気)であるが、図2及び3においては、説明の都合上、外周側に高圧流体が存在し、内周側に低圧流体(大気)が存在する場合について説明する。
固定環6の断面形状は、図1に示すように凸形状をしており、その頂面が摺動面Sを構成している。回転環3と固定環6との摺動面の間隙は、メカニカルシールの場合、種類によって様々であるが、一般的には0.25〜2.5μmとされている。固定環6の摺動面Sには、図2及び3に示すように、高圧流体側に面してレイリーステップ機構、すなわち、回転環3及び固定環6の相対移動により摺動面間に介在する粘性を有する流体が動圧(正圧)を発生する段差を有するレイリーステップ機構を構成する極浅溝10が配設されている。図2では、極浅溝10は、平面視において、半径方向の幅bが摺動面Sの半径方向幅の約1/2程度に設定され、周方向に16等配で環状に配設され、各極浅溝10は周方向において摺動面Sで区切られ独立して形成されている。また、極浅溝10の摺動面Sからの深さhは、0.1〜0.6μmの範囲に設定されるのが好ましい。
なお、極浅溝10は、必ずしも周方向に複数設けられる必要はなく、少なくとも1個設けられていればよく、また、半径方向の幅bも被密封流体の種類、圧力などに基づいて適宜設定されるものであり、例えば、摺動面の径方向の幅の1/2〜1/10の範囲が好ましい。
図2では、極浅溝10の面には、より動圧効果を向上させるための、同心円状の微細周期溝12が形成されている例が示されている。ここでは、微細周期溝12を分かり易いように示しているだけであり、微細周期溝12の本数は多くても構わない。微細周期溝12のような動圧効果をより向上させるための溝は必ず必要というわけではなく、設けなくてもよい。また、微細周期溝12のような溝を設ける場合でも、同心円状に限らず、同心円の接線に対して一定の角度を有する線状の微細周期溝でもよい。同心円の接線に対して一定の角度を有する直線状の微細周期溝の場合、極浅溝10で発生する動圧をコントロールできる利点がある。
なお、本発明において、微細周期溝とは、相互に平行で一定のピッチの複数の微細な線状の凹凸をいい、線状の凹凸には、直線状の凹凸、直線状の凹凸形成の過程で出現される多少湾曲された凹凸、または、円弧状の凹凸など曲線状の凹凸も包含される。
極浅溝10の上流側には高圧流体側と連通して極浅溝10に高圧流体を導入するための流体導入用深溝11が設けられている。流体導入用深溝11は極浅溝10の上流側に面して極浅溝10の半径方向の全体に設けられる。また、流体導入用深溝11の摺動面Sからの深さHは、10μm以上に設定されるのが好ましい。この場合、深さHの上限は固定環6の軸方向の長さにより自ずと有限な値に限定されるものであって、無限大ではない。さらに、流体導入用深溝11の周方向の長さは被密封流体の種類及び摺動面の摺動速度に応じて決められるものであって、極浅溝10に高圧流体が導入されやすいように少なくとも極浅溝10の深さhより大きいことが望ましい。
極浅溝10、流体導入用深溝11及び微細周期溝12の形成は、例えば、エッチング、フェムト秒レーザ、ピコ秒レーザなどにより行われる。
仮に、極浅溝10の上流側に高圧流体側と連通して極浅溝10に高圧流体を導入するための流体導入用深溝11が設けられていない場合、摺動面間より大きい体積を有する極浅溝10の部分に流体が流入する際減圧され、キャビテーションが発生するが、本発明のように、極浅溝10に高圧流体を導入するための流体導入用深溝11が設けられていると、極浅溝10の周方向の上流側の流体が流体導入用深溝11を介して極浅溝10に積極的に導入されるので、流入の際の減圧が抑えられ、キャビテーションの発生が防止される。また、万一、極浅溝10において析出物が生成されたり、あるいは、析出物などの異物が入り込んだ場合でも、異物は極浅溝から高圧流体側に排出され、極浅溝に滞留することがないため、漏れの原因となることはない。
なお、本発明の実施形態1においては、極浅溝10の上流側に高圧流体側と連通して極浅溝10に高圧流体を導入するための流体導入用深溝11が設けられる関係上、固定環6(または回転環3)は片回転方向仕様となり、両回転方向には不適切である。
また、極浅溝10の配設された摺動面Sには、低圧流体側に面して摺動面Sから低圧流体側に漏洩しようとする流体を高圧流体側に押し戻す作用を有する環状のポンピング溝14が設けられる。このようにポンピング溝14が設けられた場合、摺動面Sから低圧流体側に漏洩しようとする流体は低減される。ポンピング溝14は、例えば、スパイラル形状の溝、ディンプルあるいは微細周期溝などから構成される。
また、ポンピング溝14は、摺動面Sと同じ面に設けても良いが、摺動面Sより低い環状の極浅段差部13の面に設けられるのが望ましい。極浅段差部13の摺動面Sからの深さh’は、0.1〜0.6μmの範囲に設定されるのが好ましい。また、極浅段差部13の径方向の幅b’は、例えば、摺動面Sの径方向の幅の1/2〜1/10の範囲に設定されるのが好ましい。摺動面Sに直接ポンピング溝14が形成される場合と異なり、摺動面Sより低い環状の極浅段差部13の面にポンピング溝14が形成される場合、万一、摺動面Sに流体が無くなったとしても、極浅段差部10は相手側摺動面と直接接触しないため、ポンピング溝14が回転トルクの増加要因とはならない。極浅段差部13及びポンピング溝14の形成は、例えば、エッチング、フェムト秒レーザ、ピコレーザなどにより行われる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る摺動部品について図4及び5を参照しながら説明する。
実施形態2は、圧力低減用深溝が付加されている点において実施形態1と相違するが、その他の構成は実施形態1と同じであり、実施形態1と同じ部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図4において、極浅溝10及び流体導入用深溝11が設けられた固定環6の摺動面において、極浅溝10及び流体導入用深溝11の低圧流体側に面して極浅溝10及び流体導入用深溝11と低圧流体側の摺動面とを分離して低圧流体側の摺動面に作用する圧力を低減するための環状の圧力低減用深溝15が設けられている。圧力低減用深溝15は流体導入用深溝11を介して高圧流体側と連通している。
図4では、極浅溝10及び流体導入用深溝11の径方向の幅が実施形態1より狭く形成され、狭くされた部分に圧力低減用深溝15が形成されているものであり、極浅溝10及び流体導入用深溝11の低圧流体側の摺動面S及び極浅段差部13のそれぞれの径方向の幅は実施形態1と同じに設定されている。
また、圧力低減用深溝15は極浅溝10及び流体導入用深溝11の低圧流体側に面して全周にわたって設けられている。さらに、圧力低減用深溝15の摺動面Sからの深さH’は、10μm以上に設定されるのが好ましい。この場合、深さH’の上限は固定環6の軸方向の長さにより自ずと有限な値に限定されるものであって、無限大ではない。 圧力低減用深溝15の形成は、例えば、エッチング、フェムト秒レーザ、ピコ秒レーザなどにより行われる。
回転環3及び固定環6の相対移動により摺動面間に介在する粘性を有する流体が極浅溝10により発生する動圧(正圧)により、極浅溝10及び流体導入用深溝11より低圧流体側の摺動面Sに作用する流体圧力は高圧流体側の圧力より高くなるが、圧力低減用深溝15を極浅溝10及び流体導入用深溝11の低圧流体側に面して全周にわたって設けることにより、動圧発生部である極浅溝10は圧力低減用深溝15により低圧流体側の摺動面Sとは分離されることから、該低圧流体側の摺動面Sに作用する流体圧力は高圧流体側の圧力とほぼ同等まで低減される。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3に係る摺動部品について図6及び7を参照しながら説明する。
実施形態3は、環状のポンピング溝が圧力低減用深溝の低圧流体側に面する摺動面に設けられている点において実施形態2と相違するが、その他の構成は実施形態2と同じであり、実施形態2と同じ部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図6において、環状のポンピング溝14は、実施形態1及び2のように低圧流体側に面する摺動面Sに設けられているのではなく、圧力低減用深溝15の低圧流体側に面する摺動面Sに設けられている。また、ポンピング溝14は、実施形態1及び2と同様に摺動面Sより低い環状の極浅段差部13の面に設けられるのが望ましい。
図7に示すように、ポンピング溝14が圧力低減用深溝15の低圧流体側に面する摺動面Sに設けられていると、該ポンピング溝14が摺動面Sより低い環状の極浅段差部13の面に設けられた場合でも、ポンピング溝14の高圧流体側には、低圧流体側に漏洩しようとする流体を高圧流体側に押し戻す際の障壁となる壁がないので、十分なポンピング効果を発揮することができ、低圧流体側への漏洩を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る摺動部品の作用・効果は以下のとおりである。
本発明の実施形態1及び2に係る摺動部品を備えた図1に示すようなメカニカルシールにおいて、固定環3及び回転環6の摺動面Sには高圧の被密封流体が入り込み極浅溝10で発生される動圧により隙間を広げようとするが、該隙間を広げようとする力と、回転環6を背部から押す流体圧及びベローズ7による力とがバランスして狭い隙間を保持することで摺動面Sは流体潤滑状態を維持する。この際、本発明においては、極浅溝10に高圧流体を導入するための流体導入用深溝11が設けられているため、極浅溝10の周方向の上流側には流体導入用深溝11を介して高圧流体が積極的に導入されるので、極浅溝10に流入の際の減圧が抑えられ、キャビテーションの発生が防止されるものである。また、万一、極浅溝10において析出物が生成されたり、あるいは、析出物などの異物が入り込んだ場合でも、異物は極浅溝から高圧流体側に排出され、極浅溝に滞留することがないため、漏れの原因となることはない。
また、本発明の実施形態2に係る摺動部品を備えた図1に示すようなメカニカルシールにおいては、圧力低減用深溝15が極浅溝10及び流体導入用深溝11の低圧流体側に面して全周にわたって設けられていることにより、動圧発生部である極浅溝10は圧力低減用深溝15により低圧流体側の摺動面Sとは分離されることから、該低圧流体側の摺動面Sに作用する流体圧力は高圧流体側の圧力とほぼ同等まで低減され、低圧流体側に漏洩する流体の量を低減することができる。
また、摺動面Sの狭い隙間に浸入した高圧流体(被密封流体)は低圧流体側に漏洩しようとするが、本発明の実施形態1及び2に係る摺動部品においては、摺動面Sの低圧流体側(図2〜5では内周側)に面して設けられたポンピング溝14により低圧流体側に漏洩しようとする流体は高圧流体側(被密封流体側)に押し戻される。このため、低圧流体側へ漏洩する高圧流体(被密封流体)の量は相当程度低減される。
さらに、本発明の実施形態3に係る摺動部品においては、ポンピング溝14が圧力低減用深溝15の低圧流体側に面する摺動面Sに設けられているため、該ポンピング溝14が摺動面Sより低い環状の極浅段差部13の面に設けられた場合でも、ポンピング溝14の高圧流体側には、低圧流体側に漏洩しようとする流体を高圧流体側に押し戻す際の障壁となる壁がないので、十分なポンピング効果を発揮することができ、低圧流体側への漏洩を防止することができる。
さらに、本発明の実施形態1ないし3に係る摺動部品においては、ポンピング溝14が摺動面Sより低い環状の極浅段差部13の面に設けられているため、摺動面Sに直接形成された従来技術1及び2の溝と異なり、万一、摺動面Sに流体が無くなったとしても、ポンピング溝14は相手側摺動面と直接接触しないため、ポンピング溝14が回転トルクの増加要因とはならない。
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、摺動部品をメカニカルシール装置における一対の回転用密封環及び固定用密封環のいずれかに用いる例について説明したが、円筒状摺動面の軸方向一方側に潤滑油を密封しながら回転軸と摺動する軸受の摺動部品として利用することも可能である。
また、例えば、前記実施の形態では、外周側に高圧の被密封流体が存在する場合について説明したが、内周側が高圧流体の場合にも適用でき、その場合、極浅溝10及び流体導入用深溝11は摺動面の内周側に、極浅段差部13及びポンピング溝14は摺動面の外周側に配設すると共に、圧力低減用深溝15は極浅溝10及び流体導入用深溝11の外周側に配設すればよい。
1 回転軸
2 スリーブ
3 回転環
4 ハウジング
5 シールカバー
6 固定環
7 ベローズ
10 極浅溝
11 流体導入用深溝
12 微細周期溝
13 極浅段差部
14 ポンピング溝
15 圧力低減用深溝
S 摺動面
B 摺動面の径方向の幅(極浅段差部を含む)
b 極浅溝の径方向の幅
b’ 極浅段差部の径方向の幅
h 極浅溝の摺動面からの深さ
h’ 極浅段差部の摺動面からの深さ

Claims (8)

  1. 一対の摺動部品の互いに相対摺動する一方側の摺動面には、該摺動面の高圧流体側に面してレイリーステップ機構を構成する極浅溝を配設すると共に、前記極浅溝の上流側に前記高圧流体側と連通して前記高圧流体を導入するための流体導入用深溝を設けることを特徴とする摺動部品。
  2. 前記極浅溝は、環状に少なくとも1つ以上設けられることを特徴とする請求項1記載の摺動部品。
  3. 前記極浅溝の前記摺動面からの深さは、好ましくは、0.1〜0.6μmであり、前記流体導入用深溝の前記摺動面からの深さは、好ましくは、10μm以上であることを特徴とする請求項1または2記載の摺動部品。
  4. 前記極浅溝及び前記流体導入用深溝の低圧流体側に面する前記摺動面には前記極浅溝及び前記流体導入用深溝と前記低圧流体側の摺動面とを分離して前記低圧流体側の摺動面に作用する圧力を低減するための環状の圧力低減用深溝を設けることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の摺動部品。
  5. 前記圧力低減用深溝の前記摺動面からの深さは、好ましくは、10μm以上であることを特徴とする請求項4記載の摺動部品。
  6. 前記低圧流体側に面する前記摺動面には前記高圧流体側から前記低圧流体側に漏洩しようとする流体を前記高圧流体側に押し戻す作用を有する環状のポンピング溝を設けることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の摺動部品。
  7. 前記圧力低減用深溝の前記低圧流体側に面する前記摺動面には前記高圧流体側から前記低圧流体側に漏洩しようとする流体を前記高圧流体側に押し戻す作用を有する環状のポンピング溝を設けることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の摺動部品。
  8. 前記ポンピング溝は、前記摺動面より低い環状の極浅段差部の面に設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の摺動部品。
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