JPWO2013190636A1 - 有機elパネル - Google Patents

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拓也 畠山
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Abstract

基板上に互いに間隔を置いて並置された複数の第1電極と、当該並置方向において複数の第1電極各々を挟むように基板上に配置され、複数の発光領域を定める親液性の複数のバンクと、複数の発光領域の各々に形成された有機機能層と、有機機能層上に形成された第2電極と、を備え、有機機能層は、複数の発光領域の少なくとも1つ置きの発光領域に形成された第1発光層と、複数の発光領域の全てに亘って一体に形成された第2発光層と、を含む有機ELパネル。

Description

本発明は、有機EL(Electro Luminescence)パネルに関する。
発光源としての有機EL素子を含む有機EL発光パネルを用いた発光装置が提案されている。有機EL発光パネルを用いた発光装置には、面発光で形状に制約がないという特徴があり、そのような特徴はLED(発光ダイオード)発光装置等の他の発光装置では得られないので、今後の実用化に向けた更なる開発が期待されている。
有機ELパネルを製造する際には、基板上に発光層を含む有機機能層を成膜する必要があり、その成膜方法の1つとして塗布型成膜方法がある。塗布型による有機機能層の成膜方法には、一般的にスピンコート法、スリットコート法、及びインクジェット法等の塗布方法などがある。特に、インクジェット法は、有機材料の溶液(インク)を特定のパターンで塗布することができるので、溶液を発光領域毎に塗り分けることが可能である。塗り分けする際には、塗布装置側で単に塗り分けするだけでは、発光領域の境で塗布した溶液と溶液とが混ざり合ってしまう。塗り分け塗布を行うためには、一般的に、発光領域を囲むように有機絶縁膜(バンク)を配置し、その有機絶縁膜上に撥液処理を施したり、或いは撥液性の絶縁膜を用いて、発光領域毎に発光領域以上に塗布した溶液が広がらないようにすることが行われている。
従来の撥液性のバンクを有する有機ELパネルとしては、図1(a)に示すように、複数の四角形の第1電極2が格子状に並置された構造のもの、或いは図1(b)に示すように、複数の長手の第1電極2が間隔をおいて並置された構造のものが一般的である。図1(a)のA−A断面及び図1(b)のB−B断面は同じであり、図1(c)に示すように、基板1上に配置された各第1電極2の両端のエッジ部分を覆うように撥液絶縁膜がバンク3として形成されている。バンク3で囲まれた第1電極2上が発光領域であり、そこに有機機能層が形成される。塗り分け塗布する場合には、図2(a)に示すように、第1電極2上に有機機能層の材料を含む溶液4をパターン塗布し、それを乾燥工程で乾燥させることにより、図2(b)に示すように発光領域毎の有機機能層5の塗り分けが完了する。また、有機機能層5では、ホール注入層、ホール輸送層、発光層のように機能毎の層で多層化することが一般的であり、塗布による塗り分けにおいても層毎に塗布及び乾燥を繰り返すことにより多層化が行われる。
特表2010−504608号公報
このように絶縁膜のバンクに撥液性を持たせるためには一般的にフッ素が絶縁膜表面に付与される。親液性の絶縁膜にフッ素を付与する場合には、真空プラズマ装置や大気圧プラズマ装置を用いて、フッ素を含有したガスをプラズマにより分解し絶縁膜表面にフッ素を付与させることが行われる。しかしながら、このように基板側に撥液性の絶縁膜を形成することは、有機ELパネルの製造工程を増やすことになりコストの増加となる。また、フッ素含有の撥液性の絶縁膜を用いた場合には、プラズマ処理による工程は用いないで済むが、パターニング性や残渣が問題になる場合がある。特に、残渣があると、残渣が撥液性のため、残渣起因によるリークや膜厚異常が起きる。
これらの対策として親液性のバンクで塗り分けるという方法が考えられるが、親液性のバンクでは図3に示すにように、隣り合う発光領域に各々塗布した溶液6aと溶液6bとが1つのバンク7上に塗り上がるためそれらが互いに異なる色であると混色が起きる。そこで、親液性のバンクを用いた場合には、特許文献1に示されているように、塗り分けを行うことも原理的は可能である。すなわち、図4に示すように各バンク7は1つの発光領域だけに対応させ、隣接する発光領域のバンク7との間に隙間8を設けることが行われている。
しかしながら、このように親液性のバンクで塗り分ける場合には、混色を防止するために各バンクが隣接する発光領域のバンクとの間に発光に寄与しない隙間ができるために開口率が低下するといった課題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上記の欠点が一例として挙げられ、親液性のバンクを用いて開口率を十分に確保することができる有機ELパネルを提供することが本発明の目的である。
請求項1に係る発明の有機ELパネルは、基板と、前記基板上に互いに間隔を置いて並置された複数の第1電極と、当該並置方向において前記複数の第1電極各々を挟むように前記基板上に配置され、複数の発光領域を定める親液性の複数のバンクと、前記複数の発光領域の各々に形成された有機機能層と、前記有機機能層上に形成された第2電極と、を備え、前記有機機能層は、前記複数の発光領域の少なくとも1つ置きの発光領域に形成された第1発光層と、前記複数の発光領域の全てに亘って一体に形成された第2発光層と、を含むことを特徴としている。
請求項9に係る発明の有機ELパネルは、基板と、前記基板上に互いに間隔を置いて並置された複数の補助電極と、各々が前記補助電極上に形成され、発光領域を定める複数の第1電極と、前記発光領域に形成された有機機能層と、前記有機機能層上に形成された第2電極と、を備え、前記有機機能層は、前記発光領域のうちの少なくとも1つ置きの発光領域に形成された第1発光層と、前記発光領域の全てに亘って一体に形成された第2発光層と、を含むことを特徴としている。
従来の有機ELパネルの基板上のバンク及び透明電極の断面図である。 図1の有機ELパネルの有機材料を含む溶液の塗布及びその乾燥後を示す断面図である。 従来の有機ELパネルの有機材料を含む溶液の塗布時の混色を示す断面図である。 従来の有機ELパネルの断面図である。 本発明の実施例の有機ELパネルの断面図である。 図5の有機ELパネルの第1発光層用の有機材料を含む溶液の塗布及びその乾燥後を示す断面図である。 本発明の他の実施例の有機ELパネルの断面図である。 本発明の他の実施例の有機ELパネルの断面図である。 濡れピン止め効果を説明するための断面図である。 本発明の実施例の有機ELパネルの断面図及びその有機ELパネルの第1発光層用の有機材料を含む溶液の塗布を示す断面図である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図5に示された実施例の有機ELパネルにおいは、ガラス基板11上に複数の透明電極12が第1電極として形成されている。透明電極12は例えば、スパッタ法により形成され、膜厚100nmのITO膜からなる。透明電極12の配置構造としては複数の四角形の透明電極12がガラス基板11上に格子状に並置された構造、或いは複数の長手の透明電極12がガラス基板11上に間隔をおいて並置された構造がとられている。例えば、ガラス基板11上にスパッタ法によりITOを材料として透明膜が付着形成され、その後、フォトリソグラフィ技術によりITO膜上にフォトレジストが塗布され、そのレジストにマスクパターンを転写するために露光及び現像が順に行われ、更に、エッチングで陽極として残すべき部分以外のITO膜が除去される。そして、ガラス基板11上においてレジストが除去されると、残ったITO膜が透明電極12として得られる。
ガラス基板11上において透明電極12のエッジを覆うように隣接する透明電極12間に親液性の絶縁膜13が形成されている。絶縁膜13の材料としては、ポリイミド等の有機膜が用いられる。スピンコート法又は印刷法で透明電極12を含む基板11上に絶縁膜材料を塗布し、乾燥後、フォトリソグラフィ技術によりパターニングを行うことにより絶縁膜13が形成される。絶縁膜13は断面が台形状であり順テーパの側面を有し、絶縁膜13の上面エッジにおいて後述の濡れピン止め効果が得られるようにされている。すなわち、絶縁膜13の断面形状は透明電極12に向かって広くなる形状である。また、隣り合う絶縁膜13の順テーパの側面が面する領域が発光領域である。すなわち、発光領域は隣り合う絶縁膜13によって定まる領域である。図5においては5つの発光領域を示しているが、本発明はこれに限定されない。
ガラス基板11上において透明電極12及び絶縁膜13を覆うようにホール注入層15及びホール輸送層16がその順に形成されている。ホール注入層15の材料としてはPEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)が用いられ、その厚さは30nmである。また、ホール輸送層16の材料としてはPSS(ポリスチレンスルホン酸)が用いられ、その厚さは30nmである。それらの材料を含むインクとしては、例えば、固形分濃度1wt%のものが各々用いられる。ホール注入層15及びホール輸送層16の製造過程では先ず、ホール注入層15の材料を含むインクがインクジェット法等の塗布法を用いて塗布され、塗布後に乾燥処理され、これによりホール注入層15が形成されると、その後、ホール輸送層16の材料を含むインクの塗布及び乾燥を同様に行うことによりホール輸送層16が形成される。
複数の発光領域のうちの選択された1つ置きの発光領域ではホール輸送層16上には第1発光層17が形成されている。図5の例では1つ置きの発光領域においてホール輸送層16上に第1発光層17は形成されている。また、第1発光層17は発光領域内だけでなく、第1発光層17が形成された発光領域を挟む絶縁膜13の上面位置まで形成されている。第1発光層17は赤発光層であり、BAlqをホスト材料とし、HexIr(phq)をドーパントとして、インクジェット法を用いてインクで塗布される。インクジェット法では固形分濃度2wt%のキシレンインクが用いられる。製造過程では第1発光層17の材料を含むインク21は図6(a)に示すように、選択された発光領域各々に滴下により塗布され、表面張力により中央が高く盛り上がった状態となる。絶縁膜13の上面位置では濡れピン止め効果により隣の選択されていない発光領域内へのインク21の広がりが防止されている。その後、真空乾燥装置(図示せず)を用いてインク21は例えば、気体圧力0.1〜50Paにて2分間に亘り真空乾燥され、そして、1時間に亘る200℃での加熱処理により焼成される。この結果、図6(b)に示すようにインク21の溶媒が蒸発して硬化した第1発光層17が得られる。第1発光層17の厚みは例えば、40nmである。
また、第2発光層18が発光領域内及び絶縁膜13の上面位置を含む全面に亘って形成されている。第2発光層18は図5に示すように、全ての発光領域内に形成されており、上記の選択された発光領域内及びそれを囲む絶縁膜13の上面位置では第1発光層17上に形成され、また、選択されていない発光領域ではホール輸送層16上に形成されている。第2発光層18は青発光層であり、PANDをホスト材料とし、DPAVBiをドーパントとして、真空蒸着法を用いて塗布される。第2発光層18の厚みは例えば、15nmである。
第2発光層18上に真空蒸着法にてAlq(トリス(8-ヒドロキシキノリノ)アルミニウム)が真空蒸着され、これにより電子輸送層19が例えば、30nmの厚さで形成されている。また、電子輸送層19上に真空蒸着法にてLiF(フッ化リチウム)が真空蒸着され、これにより電子注入層20が例えば、0.1nmの厚さで形成されている。更に、電子注入層20上に真空蒸着法にてAl(アルミニウム)が真空蒸着され、これにより金属電極22が例えば、80nmの厚さで形成されている。金属電極22は陰極として作用する。
かかる構成の実施例の有機ELパネルにおいては、第2発光層18が全ての発光領域に亘って共通発光層として形成されているので、第1発光層17のインクが非塗布領域にはみ出してしまっても、第2発光層18の共通発光層でキャリアの再結合及び発光が行われるため、混色が防止され、発光領域各々で所望の発光色を得ることが可能である。このように共通発光層を設けることにより親液性のバンクを有する有機ELパネルにおいても十分な開口率を得ることができる。
なお、上記した実施例では第1発光層17には赤発光層だけとしたが、赤発光層と共に緑発光層を含んでも良い。例えば、赤発光層用のインクを塗布して乾燥後に、緑発光層用のインクを塗布して乾燥させるか、赤緑混合インクを塗布して乾燥させても良い。
また、上記した実施例ではホール注入層15、ホール輸送層16及び第1発光層17各々の有機材料を含む溶液の塗布法としてはインクジェット法が用いられているが、ノイズプリンティング法を含む他の塗布法を用いても良い。
更に、第1発光層17は発光領域を1つ置きに形成されているが、発光領域を2つ置きに形成しても良い。
また、図7に示すように、第1発光層17として、赤色発光層の第1発光層17Rと、緑色発光層の第1発光層17Gとが発光領域を1つ置きに交互に配置され、青色発光層の第2発光層18が共通層として全ての発光領域に亘って形成されても良い。また、第1発光層17は赤緑混色の発光層でも良く、更に、第2発光層18は青色発光層に限定されない。
図5の実施例においては、バンクを親液性の絶縁膜13とした構成を示したが、バンクを補助電極(バスライン)で構成しても良い。例えば、図8に示すように、ガラス基板51上に複数の透明電極52が第1電極として形成され、各透明電極52上には補助電極53がバンクとして形成されている。補助電極53は導電性を有しており、透明電極52への給電ラインである。また、補助電極53は断面が台形状であり順テーパの側面を有し、補助電極53の上面エッジにおいて塗布インクに対して濡れピン止め効果が得られるようにされている。補助電極53はスパッタ法によりAl(アルミニウム)を材料として膜が付着形成され、その後、フォトリソグラフィ技術によりAl膜上にレジストが塗布され、そのレジストにマスクパターンを転写するために露光及び現像が順に行われ、更に、エッチングで補助電極53として残すべき部分以外のAl膜が除去される。そして、レジストが除去されると、残ったAl膜が補助電極53として得られる。なお、図8の有機ELパネルのその他の部分は図5のパネルと同様の構成である。
ここで、上記した各実施例の濡れピン止め効果について説明すると、図9(a)に示すように、屈曲角α(外角)の角部を有するバンク61の表面に滴下された溶液62の平衡接触角をθとした場合に、図9(b)に示すように、接触角がθ+αになるまでは溶液62はその角部を通過することができない。それは図9(c)に示すように溶液62が角部を通過した先の斜面では接触角はθより小さくなるからである。すなわち、溶液62の接触角はθ〜θ+αの範囲となり、屈曲角αが大なるほど撥液性が高くなることが濡れピン止め効果である。上記の各実施例においては、αは15度〜90度の間に設定されている。また、角部の表面粗さRaは30nm以下である。
図10(a)に示された本発明の実施例の有機ELパネルにおいては、図5の有機ELパネル中の絶縁膜13に代えて複数の補助電極31がガラス基板32上に設けられている。補助電極31は逆テーパの側面を有している。すなわち、補助電極31の断面形状はガラス基板32に向けて狭くなる形状である。補助電極31の形成に当たっては上記した補助電極53と同様の材料及び形成方法を用いることができる。補助電極31は導電性を有しており後述の透明電極33への給電ラインである。各補助電極31は同一形状であり、互いに平行に配置されており、隣接する補助電極31の間に凹部が形成されている。
補助電極31の上面には透明電極33が陽極として形成されている。透明電極33の形成工程においては、補助電極31を含むガラス基板32上にスパッタ法によりITOを材料として透明膜が付着形成され、その後、フォトリソグラフィ技術によりITO膜上にレジストが塗布され、そのレジストにマスクパターンを転写するために露光及び現像が順に行われ、更に、エッチングで陽極として残すべき部分以外のITO膜が除去される。そして、基板11上においてレジストが除去されると、図10(a)に示すように、残ったITO膜が透明電極33として得られる。透明電極33が存在する領域が発光領域である。
補助電極31、透明電極33及びガラス基板32の露出部分を覆うようにホール注入層34及びホール輸送層35がその順に形成されている。ホール注入層34及びホール輸送層35については図5のホール注入層15及びホール輸送層16と同様の材料及び成膜法によって形成することができる。また、複数の発光領域のうちの選択された発光領域のホール輸送層35上には第1発光層36が形成されている。第1発光層36は赤発光層であり、図5の第1発光層17と同様の材料及び成膜法によって形成することができる。第1発光層36の製造過程では第1発光層36の材料を含むインク41は図10(b)に示すように、選択された発光領域に滴下により塗布され、表面張力により中央が高く盛り上がった状態となる。ホール輸送層35の上面位置では濡れピン止め効果により発光領域外の補助電極31の間の凹部内へのインク41の広がりが防止されている。
第1発光層36上及び第1発光層36が塗布されていないホール輸送層35上に亘って第2発光層37が形成されている。第2発光層37は赤発光層であり、図5の第2発光層18と同様の材料及び成膜法によって形成することができる。第2発光層37上に電子輸送層38が形成され、電子輸送層38上に電子注入層39が形成されている。更に、電子注入層49上に金属電極40が陰極として形成されている。電子輸送層38、電子注入層39、及び金属電極40は図5の電子輸送層19、電子注入層20、及び金属電極22と同様の材料及び成膜法によって形成することができる。
以上のように、本発明の有機ELパネルによれば、複数の第1電極各々をその並置方向に挟むように基板上に配置され、複数の発光領域を定める親液性の複数のバンクが設けられ、有機機能層は、複数の発光領域の少なくとも1つ置きの発光領域に形成された第1発光層と、複数の発光領域の全てに亘って一体に形成された第2発光層とを含むので、第1発光層が隣接する発光領域各々に形成されず、第1発光層が形成された発光領域に隣接する発光領域では第2発光層が形成されている。よって、親液性のバンクを有する有機ELパネルにおいても隣接する発光領域間で混色を生ずることなく十分な開口率を得ることができる。
なお、上記した各実施例の有機ELパネルにおいては、金属電極(22,40)上にバリア膜を形成した後、更に、接着剤等の封止材料によって固体封止を行っても良いし、或いはガラス缶等の封止缶によって中空封止を行っても良い。
また、上記した各実施例の有機ELパネルにおいては、基板側から各発光層で生成された光が出射されるので、基板、第1電極、ホール注入層、ホール輸送層及び第1発光層は光透過性の材料からなるが、第2電極側から各発光層で生成された光を出射する構成である場合には、第2発光層、電子輸送層、電子注入層及び第2電極が光透過性の材料である必要がある。
本発明の有機ELパネルは有機EL照明装置の光源や有機ELディスプレイに利用することができる。
1,11 ガラス基板
2,12 透明電極
3,7 バンク
4,6a,6b,21,41,62 溶液
5 有機機能層
13 絶縁膜
17,17R,17G,36 第1発光層
18,37 第2発光層
22,40 金属電極
31,53 補助電極

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板上に互いに間隔を置いて並置された複数の第1電極と、
    当該並置方向において前記複数の第1電極各々を挟むように前記基板上に配置され、複数の発光領域を定める親液性の複数のバンクと、
    前記複数の発光領域の各々に形成された有機機能層と、
    前記有機機能層上に形成された第2電極と、を備え、
    前記有機機能層は、前記複数の発光領域の少なくとも1つ置きの発光領域に形成された第1発光層と、
    前記複数の発光領域の全てに亘って一体に形成された第2発光層と、を含むことを特徴とする有機ELパネル。
  2. 前記第1発光層が形成された前記発光領域には当該バンク上の領域が含まれることを特徴とする請求項1記載の有機ELパネル。
  3. 前記バンクの上面と前記バンクの第1電極側の側面とによる角部の角度がピン止め効果を有する角度にされていることを特徴とする請求項2記載の有機ELパネル。
  4. 前記バンクの上面を含む平面と前記前記バンクの前記第1電極側の側面とがなすバンク外角は15°ないし90°であることを特徴とする請求項3記載の有機ELパネル。
  5. 前記第1発光層は赤色発光層、緑色発光層及び赤緑混色発光層のうちの少なくとも1つであり、前記第2発光層は青色発光層であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1記載の有機ELパネル。
  6. 前記バンクは絶縁膜であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1記載の有機ELパネル。
  7. 前記バンクは導電性を有する補助電極であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1記載の有機ELパネル。
  8. 前記第1発光層は塗布法を用いて形成され、前記第2発光層は前記第1発光層の形成後、蒸着法を用いて形成されることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1記載の有機ELパネル。
  9. 基板と、
    前記基板上に互いに間隔を置いて並置された複数の補助電極と、
    各々が前記補助電極上に形成され、発光領域を定める複数の第1電極と、
    前記発光領域に形成された有機機能層と、
    前記有機機能層上に形成された第2電極と、を備え、
    前記有機機能層は、前記発光領域のうちの少なくとも1つ置きの発光領域に形成された第1発光層と、
    前記発光領域の全てに亘って一体に形成された第2発光層と、を含むことを特徴とする有機ELパネル。
  10. 前記複数の補助電極各々は、前記基板に向かって並置方向の幅が徐々に狭くなる逆テーパの側面を有することを特徴とする請求項9記載の有機EL素子。
  11. 前記補助電極の上面と前記補助電極の側面とによる角部の角度がピン止め効果を有する角度にされていることを特徴とする請求項10記載の有機ELパネル。
  12. 前記第1発光層は赤色発光層、緑色発光層及び赤緑混色発光層のうちの少なくとも1つであり、前記第2発光層は青色発光層であることを特徴とする請求項10〜11のいずれか1記載の有機ELパネル。
  13. 前記第1発光層は塗布法を用いて形成され、前記第2発光層は蒸着法を用いて形成されることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1記載の有機ELパネル。
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