JPWO2013129090A1 - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013129090A1
JPWO2013129090A1 JP2014502111A JP2014502111A JPWO2013129090A1 JP WO2013129090 A1 JPWO2013129090 A1 JP WO2013129090A1 JP 2014502111 A JP2014502111 A JP 2014502111A JP 2014502111 A JP2014502111 A JP 2014502111A JP WO2013129090 A1 JPWO2013129090 A1 JP WO2013129090A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
vehicle
steering angle
straight
detection means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014502111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5941133B2 (ja
Inventor
俊和 美濃島
俊和 美濃島
佑介 澁江
佑介 澁江
洋平 中手
洋平 中手
井刈 孝信
孝信 井刈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Publication of JPWO2013129090A1 publication Critical patent/JPWO2013129090A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5941133B2 publication Critical patent/JP5941133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/09Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by means for actuating valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D15/00Steering not otherwise provided for
    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
    • B62D15/021Determination of steering angle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/008Control of feed-back to the steering input member, e.g. simulating road feel in steer-by-wire applications

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

車体(2)には、操舵機構(12)によって舵取り操作が可能となった前輪(6L,6R)を取付ける。操舵機構(12)のステアリングシリンダ(22L,22R)は、キャブ(5)内に設けた操舵ハンドル(27)の操作に応じて伸長または縮小し、前輪(6L,6R)を舵取り操作する。操舵機構(12)には、左側の前輪(6L)の操舵角(θ)を検出する回転角センサ(28)と、前輪(6L)が直進状態か否かを検出する近接スイッチ(29)とを設ける。コントローラ(30)は、回転角センサ(28)によって検出した操舵角(θ)と近接スイッチ(29)による検出結果とが異なるときに、回転角センサ(28)または近接スイッチ(29)が異常であると判定する。

Description

本発明は、例えばダンプトラック等の運搬車両に搭載され車両を操舵するのに好適に用いられる車両用操舵装置に関する。
一般に、ダンプトラックと呼ばれる大型の運搬車両は、車体のフレーム上に起伏可能となったベッセル(荷台)を備えている。このダンプトラックは、ベッセルに砕石物または土砂からなる運搬対象物を多量に積載した状態で走行するものである(特許文献1)。
この種の従来技術による運搬車両は、自走可能な車体と、該車体上に傾転(起伏)可能に設けられ運搬対象物が積載される荷台と、該荷台の前側に位置して前記車体に設けられ内部に運転室を画成するキャブとを備えている。運搬車両のキャブ内には、運転者が把持して車両の進行方向を舵取り操作するための操舵ハンドルが設けられている。
従来技術の運搬車両には、運転者のハンドル操作を軽くできるようにするため、油圧力を利用して車両の舵取りを行う構成とした動力舵取り装置(パワーステアリング)と呼ばれる操舵装置が装備されている。このような操舵装置は、操舵ハンドルと、該操舵ハンドルの操作に応じて圧油の供給、排出を制御するステアリングバルブと、該ステアリングバルブを通じて供給、排出される圧油により車両の操舵を行うステアリングシリンダとを含んで構成されている(特許文献2)。
近年、車両の姿勢制御システム、またはステアリングを自動操舵する駐車支援システム等に用いるために、舵取り車輪の操舵角に関する情報が求められている。このような要求に対して、パワーステアリングの操作角を検出する構成が知られている(特許文献3)。一方、複数の検出器によってステアリングの位置を検出する構成も知られている(特許文献4)。
特開2009−262750号公報 特開平5−155344号公報 特開平11−59447号公報 特開平10−316000号公報
ところで、乗用車のパワーステアリングは、ラックとピニオン等を使用して機械的に操舵ハンドルに連結した構造である。これに対し、大型のダンプトラックでは、ステアリングバルブとステアリングシリンダによってパワーステアリングを構成しているため、操舵ハンドルに角度センサを搭載しても、舵取り車輪の操舵角は検出できない。このため、舵取り車輪の操舵角を直接的に検出するために、例えば舵取り車輪のアクスル等に操舵角センサを設ける必要がある。
この場合、舵取り車輪の近傍にセンサを設けることになるため、例えば操舵ハンドルの近傍等のように車内にセンサを設けた場合に比べて信頼性の確保が難しい傾向がある。一方、舵取り車輪の操舵角の情報は、車両の姿勢制御に使用するために高い信頼性が要求される。
そこで、複数の操舵角センサを設けて、多重化して操舵角を検出する方法が考えられる。しかし、同じ操舵角センサを用いて多重化した場合には、例えばダンプトラックのように、気温、湿度等の気候条件や土砂、塵埃等のような搭載環境が大きく異なる場所で使用される車両では、これらの気候条件や搭載環境の影響によって、一緒に不具合が生じ易いという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、信頼性の高い舵取り車輪の操舵角の情報を得ることが可能な車両用操舵装置を提供することにある。
(1).本発明は、運転者が舵取り車輪の舵取り操作を行う操舵ハンドルと、該操舵ハンドルの操作に応じて圧油の供給、排出を制御するステアリングバルブと、該ステアリングバルブを通じて供給、排出される圧油により車両の操舵を行うステアリングシリンダとを備えてなる車両用操舵装置に適用される。
本発明が採用する構成の特徴は、前記舵取り車輪の操舵角を検出する操舵角検出手段と、前記車両が直進可能な状態として前記舵取り車輪が直進状態か否かを判定する直進検出手段と、前記操舵角検出手段により検出された操舵角と前記直進検出手段による判定結果とが異なるときに、前記操舵角検出手段および前記直進検出手段のうち少なくともいずれか一方が異常であると判定する異常判定手段とを備える構成としたことにある。
この構成によれば、操舵角検出手段によって舵取り車輪の操舵角を検出し、直進検出手段によって舵取り車輪が直進状態か否かを判定する。ここで、舵取り車輪が直進状態となる操舵角は予め把握することができる。このため、直進検出手段が直進状態と検出したときに、操舵角検出手段によって検出した操舵角が直進状態の範囲内であるときには、操舵角検出手段および直進検出手段はいずれも正常に動作しているものと考えられる。また、直進検出手段が非直進状態と検出したときに、操舵角検出手段によって検出した操舵角が直進状態の範囲外であるときにも、操舵角検出手段および直進検出手段はいずれも正常に動作しているものと考えられる。即ち、この場合は、車両が曲った道路をカーブに沿って走行していると考えられる。
一方、直進検出手段が直進状態と検出したときに、操舵角検出手段によって検出した操舵角が直進状態の範囲外であるときには、操舵角検出手段および直進検出手段のうち少なくともいずれか一方は、正常に動作しない異常状態となった可能性がある。また、直進検出手段が非直進状態と検出したときに、操舵角検出手段によって検出した操舵角が直進状態の範囲内であるときにも、操舵角検出手段および直進検出手段のうち少なくともいずれか一方は異常状態となった可能性がある。
このため、異常判定手段は操舵角検出手段により検出された操舵角と直進検出手段による検出結果とが異なるときに、操舵角検出手段および直進検出手段のうち少なくともいずれか一方が異常であると判定する。異常判定手段が異常と判定したときには、警報、ランプ等の手段を用いて運転者に通知することができると共に、各種の保護動作や異常動作の記録を行うことができる。この結果、互いに種類の異なる操舵角検出手段と直進検出手段とを用いて相互の異常を判定することができ、信頼性の高い舵取り車輪の操舵角の情報を得ることができる。
(2).本発明によると、前記直進検出手段は、前記舵取り車輪の操舵角が予め決められた所定の境界値までの範囲内で、前記舵取り車輪が直進状態であると判定する構成とし、前記異常判定手段は、前記操舵角検出手段により検出された操舵角が前記境界値を含む不感帯の範囲内となるときに異常判定を行わず、前記操舵角検出手段により検出された操舵角が前記不感帯の範囲外となるときに異常判定を行う構成としている。
この構成によれば、例えば舵取り車輪の操舵角が境界値付近では、直進検出手段や操舵角検出手段の検出誤差によって相互の判定結果が異なり、異常か否かを誤判定する可能性がある。これに対し、異常判定手段は、操舵角検出手段により検出された操舵角が境界値を含む一定の不感帯の範囲内となるときに異常判定を行わず、操舵角検出手段により検出された操舵角が不感帯の範囲外となるときに異常判定を行う。このため、直進検出手段や操舵角検出手段の検出誤差に基づく誤判定を防止することができ、直進検出手段や操舵角検出手段の異常を正確に判定することができる。
(3).本発明によると、前記車両は左,右の前記舵取り車輪を備え、前記操舵角検出手段は、左,右いずれか一方の前記舵取り車輪の操舵角を検出する回転角センサによって構成し、前記直進検出手段は、左,右の前記舵取り車輪のうち前記回転角センサと同じ舵取り車輪が直進状態か否かを検出する近接スイッチによって構成している。
この構成によれば、操舵角検出手段となる回転角センサと直進検出手段となる近接スイッチとは、左,右の舵取り車輪のうち同じ舵取り車輪に設けたから、回転角センサおよび近接スイッチは、同じ舵取り車輪で操舵角の検出と直進状態か否かの検出を行う。このため、回転角センサと近接スイッチとの検出誤差を小さくすることができ、検出誤差に基づく誤判定を抑制することができる。
(4).本発明によると、前記異常判定手段は、前記操舵角検出手段により検出された操舵角と前記直進検出手段による検出結果とが所定時間にわたって継続して異なるときに異常と判定する構成としている。
この構成によれば、操舵角検出手段により検出された実際の走行状態に応じた操舵角と、直進検出手段による直進走行か否かの検出結果とが異なる状態が所定時間にわたって継続する場合、あるいは操舵角検出手段により検出された操舵角と、直進検出手段により検出された実際の走行状態に応じた直進走行か否かの検出結果とが異なる状態が所定時間にわたって継続する場合には、操舵角検出手段と直進検出手段のうち少なくとも一方が異常であると判定することができる。
(5).本発明によると、前記車両は左,右の前記舵取り車輪を備え、前記操舵角検出手段は、左,右いずれか一方の前記舵取り車輪の操舵角を検出する回転角センサによって構成し、前記直進検出手段は、左,右の前記舵取り車輪のうち前記回転角センサと異なる舵取り車輪が直進状態か否かを検出する近接スイッチによって構成している。
この構成によれば、操舵角検出手段となる回転角センサと直進検出手段となる近接スイッチとは、左,右の舵取り車輪のうち互いに異なる舵取り車輪に設けたから、回転角センサおよび近接スイッチは、互いに異なる舵取り車輪で操舵角の検出と直進状態か否かの検出を行う。このため、回転角センサと近接スイッチとを離して配置することができるから、例えば舵取り車輪の近傍に飛び石、土砂等が衝突するときでも、回転角センサと近接スイッチが一緒に異常状態となるのを抑制することができ、異常判定の信頼性を高めることができる。また、左,右の舵取り車輪を連結するリンク機構に不具合が生じたときでも、回転角センサによって検出した操舵角と近接スイッチによる検出結果とが異なるから、リンク機構の不具合を検出することができる。
(6).本発明によると、前記舵取り車輪を操舵する操舵機構は、基端側が前記車両の車体に取付けられたトレーリングアームと、該トレーリングアームの先端側に前,後方向に回動可能に取付けられ前記舵取り車輪を回転可能に支持するスピンドルと、該スピンドルに設けられたナックルアームと、該ナックルアームと前記トレーリングアームとの間に設けられ前記トレーリングアームに対して前記スピンドルを回動させる前記ステアリングシリンダとを備え、前記操舵角検出手段は、前記スピンドルと一緒に回転する回転部と、前記トレーリングアーム側に固定された固定部とからなり、前記回転部と前記固定部との間の回転変位を検出する構成としている。
この構成によれば、操舵角検出手段の回転部と固定部との間の回転変位により、トレーリングアームに対するスピンドルの回動角を検出することができ、スピンドルによって回転可能に支持された舵取り車輪の操舵角を検出することができる。
(7).本発明によると、前記直進検出手段は、前記トレーリングアーム側に取付けられた検出部と、前記スピンドルと一緒に回転し前記舵取り車輪が直進状態となる操舵角の角度範囲に応じた長さ寸法を有する検出板とからなり、前記検出板は、前記舵取り車輪が直進状態となったときに前記検出部と対面し、前記舵取り車輪が非直進状態となったときに前記検出部との対面位置から離れる構成としている。
この構成によれば、直進検出手段の検出板が検出部と対面している間は、舵取り車輪が直進状態にあることを検出することができ、直進検出手段の検出板が検出部と対面していない間は、舵取り車輪が直進状態にないことを検出することができる。
(8).本発明によると、前輪と後輪とが設けられた自走可能な車体と、該車体上に後部側を支点として傾転可能に設けられ運搬対象物が積載される荷台と、該荷台の前側に位置して前記車体に設けられ内部に運転室を画成するキャブと、前記荷台と車体との間に設けられ前記運搬対象物を荷台から排出するときに該荷台を後方へと傾斜させるホイストシリンダとを備え、前記キャブ内には前記操舵ハンドルを設け、前記前輪は前記舵取り車輪をなして前記ステアリングシリンダによって操舵角が変化し、前記ステアリングバルブは前記車体に設ける構成としている。
この構成によれば、例えば操舵ハンドルと舵取り車輪とが機械的に連結されていない大型のダンプトラックに本発明の車両用操舵装置を適用することができ、操舵ハンドルの操舵角と舵取り車輪の操舵角とが必ずしも一致しないときでも、信頼性の高い舵取り車輪の操舵角の情報を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態による操舵装置が適用されたダンプトラックを示す正面図である。 ダンプトラックの操舵装置を示す構成図である。 図2中の左側の前輪、回転角センサ、近接スイッチ等を示す拡大構成図である。 車体、前輪、操舵機構等を前側からみた前面図である。 操舵機構、回転角センサ、近接スイッチ等を図4中の矢示V−V方向からみた平面図である。 回転角センサおよび近接スイッチの取付け状態を示す斜視図である。 近接スイッチが直進状態と非直進状態を判定する範囲および異常判定の不感帯を示す説明図である。 コントローラによる異常判定プログラムを示す流れ図である。 第2の実施の形態による操舵装置を示す図2と同様な構成図である。
以下、本発明の実施の形態による車両用操舵装置を、鉱山等で採掘した砕石物を運搬するダンプトラックに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図8は第1の実施の形態に係る車両用操舵装置を示している。なお、本実施の形態では、後述する回転角センサ28と近接スイッチ29とが、同じ舵取り車輪である左側の前輪6L側に設けられている場合を例示する。
図中、1は車両用操舵装置が用いられるダンプトラックを示し、該ダンプトラック1は、大型の運搬車両をなし、車体2、ベッセル3、キャブ5、前輪6L,6R、後輪7L,7R等によって構成されている。
車体2は、フレーム構造体を構成する。車体2の上側には、後部側を支点として傾転(起伏)可能な荷台としてのベッセル3が搭載されている。
ベッセル3は、砕石物等からなる重い運搬対象物(以下、砕石Rという)を多量に積載するために、全長が例えば10〜13m程度の大型の容器として形成されている。ベッセル3の後側底部は、車体2の後端側に連結ピン3Aを介して傾転可能に連結されている。また、ベッセル3の前側上部には、後述のキャブ5を上側から覆う庇部3Bが一体に設けられている。ベッセル3の前部側(庇部3B側)は、ホイストシリンダ4を伸長または縮小させることにより、連結ピン3Aを支点として上,下方向に回動(昇降)される。
ホイストシリンダ4は、車体2とベッセル3との間に伸長と縮小が可能な状態で設けられている。このホイストシリンダ4は、車体2の左,右にそれぞれ設けられる(図1中に1個のみ図示)。
キャブ5は、ベッセル3の前側に位置して車体2の前部上側に設けられている。このキャブ5は、ダンプトラック1の運転者(オペレータ)が乗降する運転室を形成している。キャブ5内には、運転席、エンジンスイッチ、アクセルペダル、ブレーキペダル(いずれも図示せず)、後述の操舵ハンドル27等が設けられている。
前輪6L,6Rは、車体2の前部下側に回転可能に設けられている。前輪6Lは車体2の左側に配置され、前輪6Rは車体2の右側に配置されている。これら左,右の前輪6L,6Rは、後述のステアリングシリンダ22L,22Rによって操舵角が変化する舵取り車輪を構成している。これらの前輪6L,6Rは、後述の後輪7L,7Rと同様に、例えば2〜4m程度のタイヤ径(外径寸法)をもって形成される。そして、左,右の前輪6L,6Rは、ダンプトラック1の運転者が後述の操舵ハンドル27を操作したときに、ステアリングシリンダ22L,22Rの伸長動作と縮小動作とによって舵取り操作される。
後輪7L,7Rは、車体2の後部側に回転可能に設けられる。後輪7Lは車体2の左側に配置され、後輪7Rは車体2の右側に配置されている。これら左,右の後輪7L,7Rは、ダンプトラック1の駆動輪を構成し、後述の走行用モータ9L,9Rにより回転駆動される。左,右の後輪7L,7Rを回転駆動することにより、ダンプトラック1は、路上走行を行う。
エンジン8はキャブ5の下側に位置して車体2内に設けられている。エンジン8は、例えば大型のディーゼルエンジンによって構成されている。エンジン8は、主発電機(図示せず)を駆動すると共に、後述の油圧ポンプ24等を回転駆動する。
走行用モータ9L,9Rは、車体2にアクセルハウジング(図示せず)を介して設けられる。走行用モータ9Lは左側の後輪7Lを駆動し、走行用モータ9Rは左側の後輪7Rを駆動する。これらの走行用モータ9L,9Rは、主発電機からモータ制御装置10を介して供給される電力によって回転駆動されるもので、大型の電動モータにより構成されている。
各走行用モータ9L,9Rは、モータ制御装置10によって制御され、それぞれ独立して回転駆動する。モータ制御装置10は、後述のコントローラ30からの制御信号に基づいて、車両の直進時に左,右の後輪7L,7Rの回転速度を同じにし、旋回時に旋回方向に応じて左,右の後輪7L,7Rの回転速度を異ならせる等の制御を行う。
次に、第1の実施の形態の主要部である車両用操舵装置11の構成について、図2ないし図6を参照して説明する。
車両用操舵装置11は、運転者の操舵ハンドル27の操作に応じて舵取り車輪である前輪6L,6Rの向きを、油圧力を利用して軽い操作力で変えられるようにしたパワーステアリング(動力舵取り装置)を構成している。ここで、車両用操舵装置11は、後述の操舵機構12と、該操舵機構12のステアリングシリンダ22L,22Rを駆動する油圧回路23と、該油圧回路23のステアリングバルブ26を操作する操舵ハンドル27とを備えている。
操舵機構12は、トレーリングアーム13L,13R、ストラット17L,17R、スピンドル18L,18R、ステアリングシリンダ22L,22Rを含んで構成されている。
図4および図5に示すように、トレーリングアーム13L,13Rは、ピボット軸となるクロスチューブ14を介して車体2に取付けられている。クロスチューブ14は、車体2を横切って左,右方向に延びた円筒体によって形成されている。左側のトレーリングアーム13Lは、クロスチューブ14から後方左外側に向けて延びている。左側のトレーリングアーム13Lの基端部は、クロスチューブ14によって軸支されている。これにより、トレーリングアーム13Lの先端部は、上,下方向に変位可能になっている。また、トレーリングアーム13Lの先端部には、スピンドル18Lが取り付けられている。
トレーリングアーム13Lの長さ方向の途中位置には、ステアリングシリンダ22Lを取り付けるためのシリンダ用ブラケット15が設けられている。さらに、トレーリングアーム13Lの先端近傍には、ストラット17Lを取り付けるためのストラット用ブラケット16が設けられている。
右側のトレーリングアーム13Rは、左側のトレーリングアーム13Lと左,右対称な形状に形成されている。このため、右側のトレーリングアーム13Rも、左側のトレーリングアーム13Lと同様に、シリンダ用ブラケット15とストラット用ブラケット16とが設けられると共に、基端部がクロスチューブ14によって軸支され、先端部にはスピンドル18Rが取り付けられる。
ストラット17L,17Rは、例えば油圧や空圧を利用した緩衝器によって形成され、車体2の前側に位置して左,右にそれぞれ取り付けられている。左側のストラット17Lは、上端部が車体2に取り付けられ、下端部がトレーリングアーム13Lのストラット用ブラケット16に取り付けられている。同様に、右側のストラット17Rは、上端部が車体2に取り付けられ、下端部がトレーリングアーム13Rのストラット用ブラケット16に取り付けられている。
スピンドル18L,18Rは、トレーリングアーム13L,13Rの先端に取り付けられ、前輪6L,6Rを回転可能に支持する。左側のスピンドル18Lには、上,下方向に延びるキングピン19が一体的に設けられ、このスピンドル18Lは、トレーリングアーム13Lに対しキングピン19を中心として前,後方向に回動可能に支持されている。スピンドル18Lには、後方に向けて延びるナックルアーム20Lが一体的に設けられている。
右側のスピンドル18Rは、左側のスピンドル18Lと左,右対称な形状に形成されている。このため、右側のスピンドル18Rも、左側のスピンドル18Lと同様に、上,下方向に延びるキングピン19が一体的に設けられ、このスピンドル18Rは、トレーリングアーム13Rに対しキングピン19を中心として前,後方向に回動可能に支持されると共に、ナックルアーム20Rが一体的に設けられている。
ナックルアーム20L,20Rの先端部は、タイロッド21によって連結されている。タイロッド21およびナックルアーム20L,20Rはリンク機構を構成している。このリンク機構によって、スピンドル18L,18Rは、前輪6L,6Rが左,右方向のうち互いに同じ方向に傾くように、回転変位する。
ステアリングシリンダ22L,22Rは、後述の油圧ポンプ24からの圧油が供給、排出されることによって伸長、縮小する油圧シリンダによって構成されている。左側のステアリングシリンダ22Lは、基端部がトレーリングアーム13Lのシリンダ用ブラケット15に取り付けられ、先端部がナックルアーム20Lの長さ方向の途中位置に連結されている。同様に、右側のステアリングシリンダ22Rは、基端部がトレーリングアーム13Rのシリンダ用ブラケット15に取り付けられ、先端部がナックルアーム20Rの長さ方向の途中位置に連結されている。
ステアリングシリンダ22L,22Rは、一方が伸長するときに、他方が縮小する。これにより、ステアリングシリンダ22L,22Rは、左,右の前輪6L,6Rを舵取り方向に動作させ、車両の操舵を行う。
図2に示すように、油圧回路23は、油圧ポンプ24、ステアリングバルブ26を含んで構成され、操舵ハンドル27の操作に応じて、ステアリングシリンダ22L,22Rに対する圧油の供給と排出を制御する。
油圧ポンプ24は、エンジン8の近傍に設けられエンジン8によって回転駆動される。この油圧ポンプ24は、車体2の側面に取付けられた作動油タンク25に接続され、ステアリングシリンダ22L,22R等に圧油を供給する。
ステアリングバルブ26は、操舵ハンドル27の操作に応じてステアリングシリンダ22L,22Rへの圧油の供給と排出を切換制御する。このステアリングバルブ26は、例えばスプール弁等を用いて構成されている。ステアリングバルブ26は、操舵ハンドル27のハンドル軸27Aに連結され、操舵ハンドル27の回動方向に応じて圧油の供給と排出を切り換えると共に、操舵ハンドル27の回転角に応じて圧油の流量を制御する。
操舵ハンドル27はキャブ5内に設けられ、運転者が舵取り操作する。この操舵ハンドル27は、運転者が把持してハンドル軸27Aを左,右に回動することにより、車両のステアリング操作を行う。
28は左側の前輪6Lの操舵角θを検出する回転角センサを示し、該回転角センサ28は、本発明に係る操舵角検出手段を構成している。図2ないし図6に示すように、回転角センサ28は、スピンドル18Lのキングピン19の上端側に配置され、例えばホール素子とマグネットとからなる電磁ピックアップ式回転角検出器、または発光体と受光体とからなる光学式の回転角検出器等により構成されている。回転角センサ28は、キングピン19に固定され前輪6Lの操舵によってスピンドル18Lと一緒に回転する回転部28Aと、トレーリングアーム13Lに固定された固定部28Bとを備え、回転部28Aと固定部28Bとの間の回転変位を検出するものである。ここで、固定部28Bは、取付腕28Cを介してトレーリングアーム13Lに取付けられている。
ここで、例えば車両が直進する方向に前輪6Lが向いたとき、即ち前輪6Lが前,後方向に平行な直進状態となったときに、操舵角θは零(θ=0°)になる。車両が左折する方向に前輪6Lが傾いたときに、操舵角θは正の値(θ>0°)になり、車両が右折する方向に前輪6Lが傾いたときに、操舵角θは負の値(θ<0°)になる。このため、回転角センサ28は、このような前輪6Lの操舵角θに応じた操舵角信号Saを出力する。なお、回転角センサ28は、右側の前輪6Rの操舵角を検出する構成としてもよい。
29は車両が直進可能な状態か否かを検出する近接スイッチを示し、該近接スイッチ29は、本発明に係る直進検出手段を構成している。この近接スイッチ29は、左側のスピンドル18Lのキングピン19の近傍に配置され、例えば非接触式の電磁ピックアップ、ホール素子等を用いた近接センサにより構成されている。ここで、近接スイッチ29は、トレーリングアーム13Lに取付けられた検出部29Aと、スピンドル18Lと一体に回転するキングピン19に取付けられた検出板29Bとにより構成されている。このため、近接スイッチ29は、摩耗による劣化がなく、位置合わせや取付けが容易である。
ここで、近接スイッチ29の検出部29Aには、上述した電磁ピックアップ、ホール素子等が内蔵されている。この検出部29Aは、トレーリングアーム13Lのストラット用ブラケット16の近傍で回転角センサ28を構成する取付腕28Cに取付けられ、スピンドル18Lと水平方向で対向する位置に配置される。なお、検出部29Aは、ストラット用ブラケット16やストラット17Lとの干渉を防止するために、例えばストラット用ブラケット16よりも後方側に配置されている。
一方、検出板29Bは、上,下方向に延びる円弧状ないし平坦な磁性金属板等により形成されている。この検出板29Bは、スピンドル18Lと一体に回転するキングピン19に取付けられ、前輪6Lの操舵によってスピンドル18Lと一緒に回転する。この際、検出板29Bは、キングピン19を中心とする半径方向で検出部29Aと微小な隙間をもって対面する位置に配置されている。即ち、検出板29Bは、キングピン19を中心としてスピンドル18Lよりも水平方向の外側に配置されている。
ここで、検出板29Bは、キングピン19を中心とした周方向に対して予め決められた所定の長さ寸法を有する。検出板29Bの周方向の長さ寸法は、前輪6Lが直進状態となる操舵角θの角度範囲に応じて決められる。即ち、図7に示すように、操舵角θが±θ1の範囲(−θ1<θ<θ1)で前輪6Lが直進状態と判定するときには、検出板29Bの周方向の長さ寸法は、この操舵角θ(−θ1<θ<θ1)の範囲に応じて決められる。ここで、操舵角θの境界値θ1は、例えば10°〜20°程度の値に設定される(θ1=10°〜20°)。そして、検出板29Bは、前輪6Lが直進状態となったときに検出部29Aと対面し、前輪6Lが左,右に傾いて非直進状態となったときに検出部29Aとの対面位置から離れる。
このため、近接スイッチ29は、検出部29Aに対して検出板29Bが近接し、または離間するときの磁界変化により、前輪6Lが直進状態か否かをON/OFF信号として検出する。従って、近接スイッチ29は、ON/OFF信号からなる直進検出信号Sbをコントローラ30に出力する。即ち、近接スイッチ29は、前輪6Lが直進状態の場合はON信号を出力し、前輪6Lが左,右に傾斜した非直進状態の場合はOFF信号を出力する。
なお、近接スイッチ29は、磁界変化を検出するものに限らず、例えば静電容量、光、超音波等の変化を検出するものでもよい。
30は回転角センサ28と近接スイッチ29の異常を判定するコントローラを示し、該コントローラ30は、本発明に係る異常判定手段を構成している。コントローラ30は、マイクロコンピュータを含んで構成され、後述の異常判定プログラムを実行する。図2に示すように、コントローラ30の入力側は、回転角センサ28と近接スイッチ29に接続されている。一方、コントローラ30の出力側は、モータ制御装置10に接続されると共に、キャブ5内に設けられた報知手段としての表示器31やブザー32等に接続されている。
コントローラ30は、例えば回転角センサ28によって検出された操舵角θに基づいて、車両の姿勢制御等を行う。一例としては、コントローラ30は、操舵角θに基づいて、左,右の走行用モータ9L,9Rを制御するための制御信号をモータ制御装置10に出力する。これにより、モータ制御装置10は、コントローラ30の制御信号に基づいて、例えば車両の直進時には左,右の後輪7L,7Rの回転速度を同じに制御し、一方、旋回時には旋回方向に応じて左,右の後輪7L,7Rの回転速度を異ならせる制御を行う。
また、コントローラ30は、ROM,RAM等からなる記憶手段としてのメモリ30Aを有する。メモリ30Aには、後述の図8に示す異常判定プログラム等が格納されている。コントローラ30は、異常判定プログラムを実行することによって、回転角センサ28と近接スイッチ29のうち少なくともいずれか一方が異常であるか否かを判定する。
具体的には、コントローラ30は、回転角センサ28により検出された操舵角θと近接スイッチ29による直進状態か否かの検出結果とが異なるときに、回転角センサ28と近接スイッチ29のうち少なくともいずれか一方が異常であると判定する。一方、コントローラ30は、回転角センサ28により検出された操舵角θと近接スイッチ29による直進状態か否かの検出結果とが一致するときには、回転角センサ28および近接スイッチ29はいずれも正常であると判定する。
第1の実施の形態によるダンプトラック1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、鉱山等の砕石場では、油圧ショベル(図示せず)を用いて運搬対象の砕石Rをベッセル3上に積載する。そして、ダンプトラック1は、ベッセル3上に砕石Rを多量に積載した状態で、所定の排土場所に向けて自走する。排土場所に到着すると、キャブ5内の運転者が、操作レバー(図示せず)を手動操作することにより、ホイストシリンダ4を伸長させてベッセル3を斜め後方へと傾斜させる。これにより、ベッセル3内の砕石Rは、下方へと滑り落ちるようにベッセル3から排出される。砕石Rの排出後には、ホイストシリンダ4を縮小させて、ベッセル3を降下させる。
ダンプトラック1が路上走行するときには、キャブ5内の運転者が操舵ハンドル27を左方向または右方向に回動操作すると、ステアリングバルブ26が切換えられ、圧油が左,右のステアリングシリンダ22L,22Rに向けて供給される。これにより、ステアリングシリンダ22L,22Rは伸長または縮小動作し、左,右の前輪6L,6Rを舵取り方向に動かすことができる。
路上走行時に左,右の後輪7L,7Rを回転駆動する左,右の走行用モータ9L,9Rは、コントローラ30によってそれぞれの回転速度が独立して制御される。具体的には、回転角センサ28の操舵角信号Saがコントローラ30に入力されると、コントローラ30は、操舵角θに対応した比率で左,右の後輪7L,7Rを互いに異なる回転速度をもって回転駆動させる。
ここで、車両の姿勢制御を行うためには、信頼性の高い前輪6Lの操舵角θの情報を得る必要がある。そこで、コントローラ30は、回転角センサ28からの操舵角信号Saと近接スイッチ29からの直進検出信号Sbとを用いて、回転角センサ28と近接スイッチ29が異常か否かを判定する。
次に、コントローラ30が実行する異常判定プログラムについて、図8を参照しつつ説明する。
コントローラ30は、エンジン8を始動させるエンジンスイッチ(図示せず)をONにすることによりスタートする。このとき、コントローラ30は、回転角センサ28と近接スイッチ29の異常を判定する異常判定プログラムを実行する。
ステップ1では、回転角センサ28からの操舵角信号Saを読込み、前輪6Lの操舵角θを検出する。ステップ2では、近接スイッチ29からの直進検出信号Sbを読込み、前輪6Lが直進状態か否かを検出する。
続くステップ3では、操舵角θと直進状態か否かの検出結果とを比較し、回転角センサ28と近接スイッチ29とのうち少なくともいずれか一方が異常か否かを判定する。ここで、操舵角θの絶対値|θ|が境界値θ1よりも小さい範囲(|θ|<θ1)では、近接スイッチ29は、直進状態に対応したON信号を出力する。一方、操舵角θの絶対値|θ|が境界値θ1よりも大きい範囲(|θ|>θ1)では、近接スイッチ29は、非直進状態に対応したOFF信号を出力する。このため、操舵角θが境界値θ1に近い値になるときには、直進検出信号Sbが切り換わり易く、測定誤差によって異常か否かを誤検出する可能性がある。
そこで、図7に示すように、操舵角θが正または負の境界値θ1に近い値となる範囲には、不感帯が設けられている。不感帯の角度範囲は、例えば境界値θ1の前,後で所定の不感帯幅Δの範囲(θ1±Δ)である。このため、操舵角θの絶対値|θ|が以下の数1の式に示す範囲内になるときには、コントローラ30は異常か否かの判定を行わない。一方、操舵角θの絶対値|θ|が数1の式に示す範囲外となるときに、コントローラ30は異常か否かの判定を行う。
Figure 2013129090
不感帯幅Δは、回転角センサ28や近接スイッチ29の検出精度、スピンドル18L等の組み付け精度等を考慮したものであり、境界値θ1よりも小さい範囲(Δ<θ1)で適宜設定される。一例としては、不感帯幅Δは、例えば3°〜7°程度に設定される。例えば境界値θ1を11°、不感帯幅Δを5°に設定した場合には、操舵角θが−6°〜−16°の範囲内になるとき、または6°〜16°の範囲内になるときには、コントローラ30は異常か否かを判定しない。
一方、操舵角θの絶対値|θ|が6°よりも小さいとき、または操舵角θの絶対値|θ|が16°よりも大きいときに、コントローラ30は異常か否かを判定する。例えば操舵角θの絶対値|θ|が6°よりも小さい場合には、コントローラ30は、近接スイッチ29が直進状態に応じたON信号を出力していれば正常と判定し、近接スイッチ29が非直進状態に応じたOFF信号を所定時間Tにわたって継続して出力していれば異常と判定する。
また、例えば操舵角θの絶対値|θ|が16°よりも大きい場合には、コントローラ30は、近接スイッチ29が非直進状態に応じたOFF信号を出力していれば正常と判定し、近接スイッチ29が直進状態に応じたON信号を所定時間Tにわたって継続して出力していれば異常と判定する。
即ち、直進走行時に回転角センサ28により検出された操舵角θと、近接スイッチ29による直進走行か否かの検出結果とが異なる状態が所定時間Tにわたって継続する場合、または非直進走行時に回転角センサ28により検出された操舵角θと、近接スイッチ29による非直進走行か否かの検出結果とが異なる状態が所定時間Tにわたって継続する場合には、コントローラ30は、回転角センサ28と近接スイッチ29のうち少なくとも一方が異常であると判定する。
なお、所定時間Tは、例えば土砂、粉塵等によって回転角センサ28や近接スイッチ29が瞬間的にエラー信号を出力する場合等を考慮したものであり、例えば数秒程度の値に適宜設定される。一例としては、所定時間Tは、3秒程度に設定される。
ステップ3で異常と判定したとき、即ちステップ3で「YES」と判定したときには、ステップ4に移行して、表示器31を用いて回転角センサ28と近接スイッチ29のいずれかに異常が発生したことを示すエラー表示を出力すると共に、ステップ5では、ブザー32を用いて警報音(ブザー音)を鳴らして運転者の注意を喚起する。その後、ステップ6に移行して、保護動作として例えば走行用モータ9L,9Rの減速や停止等の処理を行うと共に、記録動作としてメモリ30Aに回転角センサ28や近接スイッチ29の異常を記録し、ステップ7に移行する。
一方、ステップ3で異常と判定しなかったとき、即ちステップ3で「NO」と判定したときには、ステップ7に移行する。なお、ステップ3で異常と判定しないときには、コントローラ30が正常と判定したとき、または操舵角θが不感帯の範囲内にあってコントローラ30が異常か否かの判定を行わなかったときが該当する。
ステップ7では、エンジンスイッチ(図示せず)がOFFに切り換わったか否かを判定する。エンジンスイッチがONの場合には、ステップ7で「NO」と判定し、ステップ1以降の処理を繰り返す。一方、エンジンスイッチがOFFの場合には、ステップ7で「YES」と判定し、上述した一連の異常判定処理を終了する。
かくして、第1の実施の形態によれば、前輪6Lの操舵角θを検出する回転角センサ28を設け、前輪6Lが直進状態か否かを判定する近接スイッチ29を設けている。一方、コントローラ30は、回転角センサ28によって検出した操舵角θと近接スイッチ29による検出結果が異なるときに、回転角センサ28と近接スイッチ29とのうちいずれか一方に異常があると判定する構成としている。このため、コントローラ30が異常と判定したときには、回転角センサ28および/または近接スイッチ29の異常を、表示器31やブザー32等を用いて運転者に通知することができる。この結果、異常が発生した回転角センサ28と近接スイッチ29の点検、修理、交換等を行うことができ、誤った検出結果に基づく制御を防止することができる。
第1の実施の形態は、回転角センサ28と近接スイッチ29のように、互いに種類の異なる多様化したセンサを用いて異常を判定する。このため、ダンプトラック1のように、土砂、粉塵、気候条件等が大きく異なる環境で使用される場合でも、同じ種類のセンサを多重化した場合に比べて、回転角センサ28と近接スイッチ29とが一緒に異常状態になる可能性を低くすることができ、信頼性の高い前輪6Lの操舵角θの情報を得ることができる。
また、近接スイッチ29は、前輪6Lの操舵角θが所定の境界値±θ1の範囲内で、前輪6Lが直進状態であると検出する。このとき、コントローラ30は、回転角センサ28により検出された操舵角θが境界値±θ1を含む一定の不感帯の範囲内となるときに異常判定を行わず、操舵角θが不感帯の範囲外となるときに異常判定を行う。このため、回転角センサ28や近接スイッチ29の検出誤差に基づく誤判定を防止することができ、回転角センサ28や近接スイッチ29の異常を正確に判定することができる。
さらに、回転角センサ28と近接スイッチ29とは、左,右の前輪6Lのうち同じ前輪6Lに設けたから、回転角センサ28および近接スイッチ29は、同じ前輪6Lで操舵角θの検出と直進状態か否かの検出を行う。このため、回転角センサ28と近接スイッチ29との間で相互の検出誤差を小さくすることができ、検出誤差に基づく誤判定を抑制することができる。しかも、回転角センサ28および近接スイッチ29からの配線を一緒にコントローラ30まで延ばすことができ、配線の引き回しや固定が容易になる。
さらに、操舵ハンドル27と前輪6L,6Rとが機械的に連結されていない大型のダンプトラック1に車両用操舵装置11を適用したから、操舵ハンドル27の操舵角と前輪6Lの操舵角θとが必ずしも一致しないときでも、信頼性の高い前輪6Lの操舵角θの情報を得ることができる。
次に、図9は本発明の第2の実施の形態を示している。第2の実施の形態の特徴は、回転角センサと近接スイッチとは、左,右の舵取り車輪のうち互いに異なる舵取り車輪に設ける構成としたことにある。なお、第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
第2の実施の形態による車両用操舵装置41は、第1の実施の形態による車両用操舵装置11とほぼ同様に構成される。但し、回転角センサ28は、左側の前輪6Lの操舵角θを検出するのに対し、近接スイッチ42は、右側の前輪6Rが直進状態か否かを検出する点で、第1の実施の形態とは異なる。なお、近接スイッチ42は、第1の実施の形態による近接スイッチ29と左,右対称な位置に設けられ、検出部が前輪6Rの操舵に伴って回転変位する検出板(いずれも図示せず)と対面する。コントローラ30は、回転角センサ28により検出された操舵角θと近接スイッチ42による直進状態か否かの検出結果とが異なるときに、回転角センサ28と近接スイッチ42のうち少なくともいずれか一方が異常であると判定する。
かくして、第2の実施の形態でも、回転角センサ28と近接スイッチ42とを用いて、これらの相互の異常を判定することができ、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
一方、回転角センサ28と近接スイッチ42とは互いに異なる前輪6L,6Rに設けたから、回転角センサ28および近接スイッチ42は、互いに異なる前輪6L,6Rで操舵角θの検出と直進状態か否かの検出を行う。このため、回転角センサ28と近接スイッチ42とを離して配置することができるから、例えば前輪6L,6Rの近傍に飛び石、土砂等が衝突するときでも、回転角センサ28と近接スイッチ42が一緒に異常状態となるのを抑制することができ、異常判定の信頼性を高めることができる。しかも、左,右の前輪6L,6Rを連結するタイロッド21等に不具合が生じたときでも、回転角センサ28によって検出した操舵角θと近接スイッチ42による検出結果とが異なるから、タイロッド21等からなるリンク機構等の不具合を検出することができる。
なお、第2の実施の形態では、左側の前輪6Lに回転角センサ28を設け、右側の前輪6Rに近接スイッチ42を設ける構成としたが、左側の前輪6Lに近接スイッチを設け、右側の前輪6Rに回転角センサを設ける構成としてもよい。
第1の実施の形態では、回転角センサ28の回転部28Aと、近接スイッチ29の検出板29Bとを、それぞれキングピン19に取付けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、回転角センサ28の回転部28Aと、近接スイッチ29の検出板29Bとを、それぞれスピンドル18Lに取付ける構成としてもよい。
前記各実施の形態では、操舵角検出手段として回転角センサ28を用いた場合を例に挙げて説明したが、操舵角検出手段として例えばステアリングシリンダのストローク量を検出するストロークセンサを用いる構成としてもよく、前輪の操舵角の検出が可能な各種のセンサを用いることができる。
前記各実施の形態では、直進検出手段として非接触式の近接スイッチ29,42を用いた場合を例に挙げて説明したが、前輪の操舵角に応じてON/OFFが切り換わる接触式のスイッチを用いてもよく、前輪が直進状態か否かが判定可能な各種のスイッチやセンサを用いることができる。
前記各実施の形態では、舵取り車輪が前輪6L,6Rである場合を例に挙げて説明したが、舵取り車輪が後輪である場合にも適用することができる。
前記各実施の形態では、車両として大型の運搬車両であるダンプトラックを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば小型の運搬車両や乗用車両等の他の車両に搭載する構成としてもよい。
1 ダンプトラック(車両)
2 車体
3 ベッセル(荷台)
4 ホイストシリンダ
5 キャブ
6L,6R 前輪(舵取り車輪)
7L,7R 後輪
11,41 車両用操舵装置
12 操舵機構
13L,13R トレーリングアーム
18L,18R スピンドル
19 キングピン
20L,20R ナックルアーム
21 タイロッド
22L,22R ステアリングシリンダ
24 油圧ポンプ
26 ステアリングバルブ
27 操舵ハンドル
28 回転角センサ(操舵角検出手段)
28A 回転部
28B 固定部
29,42 近接スイッチ(直進検出手段)
29A 検出部
29B 検出板
30 コントローラ(異常判定手段)
発明は、運転者が舵取り車輪の舵取り操作を行う操舵ハンドルと、該操舵ハンドルの操作に応じて圧油の供給、排出を制御するステアリングバルブと、該ステアリングバルブを通じて供給、排出される圧油により車両の操舵を行うステアリングシリンダとを備えてなる車両用操舵装置に適用される。
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記舵取り車輪の操舵角を検出する操舵角検出手段と、前記車両が直進可能な状態として前記舵取り車輪が直進状態か否かを判定する直進検出手段と、前記操舵角検出手段により検出された操舵角と前記直進検出手段による判定結果とが異なるときに、前記操舵角検出手段および前記直進検出手段のうち少なくともいずれか一方が異常であると判定する異常判定手段とを備え、前記直進検出手段は、前記舵取り車輪の操舵角が予め決められた所定の境界値までの範囲内で、前記舵取り車輪が直進状態であると検出する構成とし、前記異常判定手段は、前記操舵角検出手段により検出された操舵角が前記境界値を含む不感帯の範囲内となるときに異常判定を行わず、前記操舵角検出手段により検出された操舵角が前記不感帯の範囲外となるときに異常判定を行う構成としたことにある。
また、請求項1の発明によると、前記直進検出手段は、前記舵取り車輪の操舵角が予め決められた所定の境界値までの範囲内で、前記舵取り車輪が直進状態であると判定する構成とし、前記異常判定手段は、前記操舵角検出手段により検出された操舵角が前記境界値を含む不感帯の範囲内となるときに異常判定を行わず、前記操舵角検出手段により検出された操舵角が前記不感帯の範囲外となるときに異常判定を行う構成としている。
請求項2の発明によると、前記車両は左,右の前記舵取り車輪を備え、前記操舵角検出手段は、左,右いずれか一方の前記舵取り車輪の操舵角を検出する回転角センサによって構成し、前記直進検出手段は、左,右の前記舵取り車輪のうち前記回転角センサと同じ舵取り車輪が直進状態か否かを検出する近接スイッチによって構成している。
請求項3の発明によると、前記異常判定手段は、前記操舵角検出手段により検出された操舵角と前記直進検出手段による検出結果とが所定時間にわたって継続して異なるときに異常と判定する構成としている。
請求項4の発明によると、前記車両は左,右の前記舵取り車輪を備え、前記操舵角検出手段は、左,右いずれか一方の前記舵取り車輪の操舵角を検出する回転角センサによって構成し、前記直進検出手段は、左,右の前記舵取り車輪のうち前記回転角センサと異なる舵取り車輪が直進状態か否かを検出する近接スイッチによって構成している。
請求項5の発明によると、前記舵取り車輪を操舵する操舵機構は、基端側が前記車両の車体に取付けられたトレーリングアームと、該トレーリングアームの先端側に前,後方向に回動可能に取付けられ前記舵取り車輪を回転可能に支持するスピンドルと、該スピンドルに設けられたナックルアームと、該ナックルアームと前記トレーリングアームとの間に設けられ前記トレーリングアームに対して前記スピンドルを回動させる前記ステアリングシリンダとを備え、前記操舵角検出手段は、前記スピンドルと一緒に回転する回転部と、前記トレーリングアーム側に固定された固定部とからなり、前記回転部と前記固定部との間の回転変位を検出する構成としている。
請求項6の発明によると、前記直進検出手段は、前記トレーリングアーム側に取付けられた検出部と、前記スピンドルと一緒に回転し前記舵取り車輪が直進状態となる操舵角の角度範囲に応じた長さ寸法を有する検出板とからなり、前記検出板は、前記舵取り車輪が直進状態となったときに前記検出部と対面し、前記舵取り車輪が非直進状態となったときに前記検出部との対面位置から離れる構成としている。
請求項7の発明によると、前輪と後輪とが設けられた自走可能な車体と、該車体上に後部側を支点として傾転可能に設けられ運搬対象物が積載される荷台と、該荷台の前側に位置して前記車体に設けられ内部に運転室を画成するキャブと、前記荷台と車体との間に設けられ前記運搬対象物を荷台から排出するときに該荷台を後方へと傾斜させるホイストシリンダとを備え、前記キャブ内には前記操舵ハンドルを設け、前記前輪は前記舵取り車輪をなして前記ステアリングシリンダによって操舵角が変化し、前記ステアリングバルブは前記車体に設ける構成としている。
走行用モータ9L,9Rは、車体2にアクセルハウジング(図示せず)を介して設けられる。走行用モータ9Lは左側の後輪7Lを駆動し、走行用モータ9Rは側の後輪7Rを駆動する。これらの走行用モータ9L,9Rは、主発電機からモータ制御装置10を介して供給される電力によって回転駆動されるもので、大型の電動モータにより構成されている。
さらに、回転角センサ28と近接スイッチ29とは、左,右の前輪6L,6Rのうち同じ前輪6Lに設けたから、回転角センサ28および近接スイッチ29は、同じ前輪6Lで操舵角θの検出と直進状態か否かの検出を行う。このため、回転角センサ28と近接スイッチ29との間で相互の検出誤差を小さくすることができ、検出誤差に基づく誤判定を抑制することができる。しかも、回転角センサ28および近接スイッチ29からの配線を一緒にコントローラ30まで延ばすことができ、配線の引き回しや固定が容易になる。

Claims (8)

  1. 運転者が舵取り車輪(6L,6R)の舵取り操作を行う操舵ハンドル(27)と、該操舵ハンドル(27)の操作に応じて圧油の供給、排出を制御するステアリングバルブ(26)と、該ステアリングバルブ(26)を通じて供給、排出される圧油により車両の操舵を行うステアリングシリンダ(22L,22R)とを備えてなる車両用操舵装置において、
    前記舵取り車輪(6L,6R)の操舵角(θ)を検出する操舵角検出手段(28)と、
    前記車両が直進可能な状態として前記舵取り車輪(6L,6R)が直進状態か否かを検出する直進検出手段(29,42)と、
    前記操舵角検出手段(28)により検出された操舵角(θ)と前記直進検出手段(29,42)による検出結果とが異なるときに、前記操舵角検出手段(28)および前記直進検出手段(29,42)のうち少なくともいずれか一方が異常であると判定する異常判定手段(30)とを備える構成としたことを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 前記直進検出手段(29,42)は、前記舵取り車輪(6L,6R)の操舵角(θ)が予め決められた所定の境界値(θ1)までの範囲内で、前記舵取り車輪(6L,6R)が直進状態であると検出する構成とし、
    前記異常判定手段(30)は、前記操舵角検出手段(28)により検出された操舵角(θ)が前記境界値(θ1)を含む不感帯の範囲内となるときに異常判定を行わず、前記操舵角検出手段(28)により検出された操舵角(θ)が前記不感帯の範囲外となるときに異常判定を行う構成としてなる請求項1に記載の車両用操舵装置。
  3. 前記車両は左,右の前記舵取り車輪(6L,6R)を備え、
    前記操舵角検出手段(28)は、左,右いずれか一方の前記舵取り車輪(6L,6R)の操舵角(θ)を検出する回転角センサ(28)によって構成し、
    前記直進検出手段(29)は、左,右の前記舵取り車輪(6L,6R)のうち前記回転角センサ(28)と同じ舵取り車輪(6L,6R)が直進状態か否かを検出する近接スイッチ(29)によって構成してなる請求項1に記載の車両用操舵装置。
  4. 前記異常判定手段(30)は、前記操舵角検出手段(28)により検出された操舵角(θ)と前記直進検出手段(29,42)による検出結果とが所定時間(T)にわたって継続して異なるときに異常と判定する構成としてなる請求項1に記載の車両用操舵装置。
  5. 前記車両は左,右の前記舵取り車輪(6L,6R)を備え、
    前記操舵角検出手段(28)は、左,右いずれか一方の前記舵取り車輪(6L,6R)の操舵角(θ)を検出する回転角センサ(28)によって構成し、
    前記直進検出手段(42)は、左,右の前記舵取り車輪(6L,6R)のうち前記回転角センサと異なる舵取り車輪(6L,6R)が直進状態か否かを検出する近接スイッチ(42)によって構成してなる請求項1に記載の車両用操舵装置。
  6. 前記舵取り車輪(6L,6R)を操舵する操舵機構(12)は、基端側が前記車両の車体(2)に取付けられたトレーリングアーム(13L,13R)と、該トレーリングアーム(13L,13R)の先端側に前,後方向に回動可能に取付けられ前記舵取り車輪(6L,6R)を回転可能に支持するスピンドル(18L,18R)と、該スピンドル(18L,18R)に設けられたナックルアーム(20L,20R)と、該ナックルアーム(20L,20R)と前記トレーリングアーム(13L,13R)との間に設けられ前記トレーリングアーム(13L,13R)に対して前記スピンドル(18L,18R)を回動させる前記ステアリングシリンダ(22L,22R)とを備え、
    前記操舵角検出手段(28)は、前記スピンドル(18L,18R)と一緒に回転する回転部(28A)と、前記トレーリングアーム(13L,13R)側に固定された固定部(28B)とからなり、前記回転部(28A)と前記固定部(28B)との間の回転変位を検出する構成としてなる請求項1に記載の車両用操舵装置。
  7. 前記直進検出手段(29,42)は、前記トレーリングアーム(13L,13R)側に取付けられた検出部(29A)と、前記スピンドル(18L,18R)と一緒に回転し前記舵取り車輪(6L,6R)が直進状態となる操舵角(θ)の角度範囲に応じた長さ寸法を有する検出板(29B)とからなり、前記検出板(29B)は、前記舵取り車輪(6L,6R)が直進状態となったときに前記検出部(29A)と対面し、前記舵取り車輪(6L,6R)が非直進状態となったときに前記検出部(29A)との対面位置から離れる構成としてなる請求項6に記載の車両用操舵装置。
  8. 前輪(6L,6R)と後輪(7L,7R)とが設けられた自走可能な車体(2)と、該車体(2)上に後部側を支点として傾転可能に設けられ運搬対象物が積載される荷台(3)と、該荷台(3)の前側に位置して前記車体(2)に設けられ内部に運転室を画成するキャブ(5)と、前記荷台(3)と車体(2)との間に設けられ前記運搬対象物を荷台(3)から排出するときに該荷台(3)を後方へと傾斜させるホイストシリンダ(4)とを備え、
    前記キャブ(5)内には前記操舵ハンドル(27)を設け、前記前輪(6L,6R)は前記舵取り車輪をなして前記ステアリングシリンダ(22L,22R)によって操舵角(θ)が変化し、前記ステアリングバルブ(26)は前記車体(2)に設ける構成としてなる請求項1に記載の車両用操舵装置。
JP2014502111A 2012-02-29 2013-02-12 車両用操舵装置 Active JP5941133B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012043375 2012-02-29
JP2012043375 2012-02-29
PCT/JP2013/053224 WO2013129090A1 (ja) 2012-02-29 2013-02-12 車両用操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013129090A1 true JPWO2013129090A1 (ja) 2015-07-30
JP5941133B2 JP5941133B2 (ja) 2016-06-29

Family

ID=49082292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014502111A Active JP5941133B2 (ja) 2012-02-29 2013-02-12 車両用操舵装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9272729B2 (ja)
JP (1) JP5941133B2 (ja)
CN (1) CN104144844B (ja)
AU (1) AU2013227684B2 (ja)
DE (1) DE112013001210B4 (ja)
WO (1) WO2013129090A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5860858B2 (ja) * 2013-09-05 2016-02-16 日立建機株式会社 運搬車両のサスペンション装置
JP6469647B2 (ja) * 2014-02-27 2019-02-13 株式会社小松製作所 ダンプトラック
FR3042463B1 (fr) * 2015-10-19 2018-07-13 Poclain Hydraulics Industrie Dispositif de braquage d'une roue directrice d'une machine roulante
US10328972B2 (en) * 2016-04-06 2019-06-25 Denso Corporation Rotation detecting apparatus and electric power steering apparatus using the same
CA2956561C (en) 2016-04-07 2019-06-18 Komatsu Ltd. Travel vehicle and method for controlling travel vehicle
CN105966188A (zh) * 2016-06-17 2016-09-28 杨晓东 汽车防侧倾离心力滑动阻断式车体自平衡全独立悬架系统
CN107539192B (zh) * 2016-06-29 2019-08-13 比亚迪股份有限公司 一种电动矿山自卸车
GB201612239D0 (en) * 2016-07-14 2016-08-31 Agco Int Gmbh Hydraulic cylinder for utility vehicle
JP6704564B2 (ja) * 2016-07-15 2020-06-03 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 トラクタ
JP6781117B2 (ja) * 2017-07-28 2020-11-04 日立建機株式会社 ダンプトラックのブレーキシステム
CN107585712B (zh) * 2017-08-28 2019-05-14 合肥搬易通科技发展有限公司 一种多向叉车侧行包角转向同步系统
JP7049864B2 (ja) * 2018-03-05 2022-04-07 Ntn株式会社 転舵機能付きハブユニット、転舵システム、および転舵機能付きハブユニットを備えた車両
US11529990B2 (en) * 2018-03-20 2022-12-20 Denso Corporation Signal control apparatus and electric power steering apparatus using same
CN108545113B (zh) * 2018-04-10 2020-06-30 中山市易路美道路养护科技有限公司 绿篱机自动转向行走装置
JP7294257B2 (ja) * 2020-07-07 2023-06-20 株式会社豊田自動織機 産業車両のアクスル用シリンダブーツ
CN112550243A (zh) * 2020-12-18 2021-03-26 月峰 一种新能源汽车的防撞保护装置
WO2022162676A1 (en) * 2021-02-01 2022-08-04 Ree Automotive Ltd. Apparatus for measuring steering angle
CA3208737A1 (en) * 2021-02-19 2022-08-25 John J. Krone System for detecting failure of an ackermann-type steering mechanism
US11745552B2 (en) 2021-02-19 2023-09-05 Caterpillar Inc. System for detecting failure of an articulated steering mechanism

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181278A (ja) * 1984-09-28 1986-04-24 Koyo Seiko Co Ltd 操舵角センサの信号処理方法
JPH10316000A (ja) * 1997-05-19 1998-12-02 Toyota Autom Loom Works Ltd パワーステアリング装置におけるハンドル角補正装置及び車両
JP2000074935A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Hino Motors Ltd 車両の重心移動速度推定演算装置
JP2003267249A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Koyo Seiko Co Ltd 車両用操舵装置
JP2006035917A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Tcm Corp 四輪操舵車両のステアリング装置
JP2009126380A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Honda Motor Co Ltd 操舵角補正装置
JP2009143427A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Toyota Motor Corp 操舵装置
JP2010120465A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Tcm Corp 操舵角検出装置
WO2011083627A1 (ja) * 2010-01-07 2011-07-14 日立建機株式会社 車両用操舵装置

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4141591A (en) * 1975-11-10 1979-02-27 Spicer Randall O Bi-directional dump truck
JPH0195978A (ja) * 1987-10-09 1989-04-14 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車の後輪操舵装置
JPH0615342B2 (ja) * 1988-02-10 1994-03-02 富士重工業株式会社 自動車の後輪操舵装置
JPH07100446B2 (ja) * 1988-09-16 1995-11-01 日産自動車株式会社 車両用中立操舵角検出装置
JPH0361770A (ja) 1989-07-31 1991-03-18 Riken Corp 高圧流体用回転軸シール装置
US5139105A (en) * 1990-01-25 1992-08-18 J. C. Bamford Excavators Limited Four wheel steering vehicle with valve position retaining means
JPH05155344A (ja) 1991-12-05 1993-06-22 Hitachi Constr Mach Co Ltd パワーステアリング装置
KR100354585B1 (ko) 1997-05-19 2002-09-30 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 파워 스티어링장치에서의 핸들각 보정장치 및 차량
JP3390333B2 (ja) * 1997-08-27 2003-03-24 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置
JP3412579B2 (ja) * 1999-10-19 2003-06-03 トヨタ自動車株式会社 車両の電動パワーステアリング装置
JP2001180508A (ja) * 1999-12-27 2001-07-03 Toyota Autom Loom Works Ltd パワーステアリングバルブ
JP3660635B2 (ja) * 2002-03-05 2005-06-15 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング制御装置
JP4156271B2 (ja) * 2002-05-16 2008-09-24 株式会社アミテック パワーステアリング装置用制御ユニット
JP2005104215A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Nissan Motor Co Ltd 車両用駆動装置
US7347433B2 (en) * 2004-07-29 2008-03-25 Delphi Technologies, Inc Wheel and steering sensor system
WO2007019864A1 (en) * 2005-08-18 2007-02-22 Sauer-Danfoss Aps A method of calibrating and steering a vehicle provided with a positioning system
US20070282558A1 (en) * 2006-06-01 2007-12-06 Denso Corporation Abnormal condition determining system for steering angle sensor
DE102006033958A1 (de) * 2006-07-22 2008-01-24 Jungheinrich Ag Lenkantrieb für ein Rad eines Flurförderzeugs mit einer Vorrichtung zur Erfassung des Ist-Winkels des gelenkten Rades
JP5388461B2 (ja) * 2008-03-21 2014-01-15 株式会社小松製作所 ステアリング操作装置
JP4933478B2 (ja) 2008-04-24 2012-05-16 日立建機株式会社 運搬車両
JP5909861B2 (ja) * 2011-04-04 2016-04-27 株式会社ジェイテクト 油圧装置、およびこれを備える油圧パワーステアリング装置
US20140182277A1 (en) * 2012-12-27 2014-07-03 Caterpillar Inc. Electro-Hydraulic Steering System with Spool-Based Steering Event Detection
US9050999B2 (en) * 2013-01-25 2015-06-09 Caterpillar Inc System with smart steering force feedback

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181278A (ja) * 1984-09-28 1986-04-24 Koyo Seiko Co Ltd 操舵角センサの信号処理方法
JPH10316000A (ja) * 1997-05-19 1998-12-02 Toyota Autom Loom Works Ltd パワーステアリング装置におけるハンドル角補正装置及び車両
JP2000074935A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Hino Motors Ltd 車両の重心移動速度推定演算装置
JP2003267249A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Koyo Seiko Co Ltd 車両用操舵装置
JP2006035917A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Tcm Corp 四輪操舵車両のステアリング装置
JP2009126380A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Honda Motor Co Ltd 操舵角補正装置
JP2009143427A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Toyota Motor Corp 操舵装置
JP2010120465A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Tcm Corp 操舵角検出装置
WO2011083627A1 (ja) * 2010-01-07 2011-07-14 日立建機株式会社 車両用操舵装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN104144844A (zh) 2014-11-12
DE112013001210T5 (de) 2014-11-13
CN104144844B (zh) 2016-08-17
US20140367189A1 (en) 2014-12-18
US9272729B2 (en) 2016-03-01
AU2013227684B2 (en) 2016-04-28
DE112013001210B4 (de) 2017-01-19
AU2013227684A1 (en) 2014-07-17
JP5941133B2 (ja) 2016-06-29
WO2013129090A1 (ja) 2013-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5941133B2 (ja) 車両用操舵装置
US10160488B2 (en) Steering system for a vehicle and steering method for a vehicle
US9796392B2 (en) Method of determining whether a frame of a work machine is approaching a tip over point
US20080201044A1 (en) Travel control apparatus for industrial vehicle
EP3060453A1 (en) A wheel steering system for controlling a steering angle of a second pair of steerable wheels of a vehicle
JP6473239B2 (ja) 作業車両の操舵制御装置
CN103608242A (zh) 用于控制工程机械的方法和工程机械
JP5257683B2 (ja) 車両用操舵装置
JP7188449B2 (ja) 産業車両
JPH1053127A (ja) 荷物積載時の位置決め装置
JP6592255B2 (ja) 作業車
JP4023776B2 (ja) 搬送台車の車体水平制御方法および装置
JP3159057B2 (ja) 産業車両の制御装置
US20060101656A1 (en) Wheel position sensor
WO2011083627A1 (ja) 車両用操舵装置
CN111847019A (zh) 车厢对齐方法及系统
JP2003276413A (ja) 重量物運搬車両の走行装置
JP2011148385A (ja) 複輪式走行装置のためのタイヤパンク検知装置
JP3161349B2 (ja) 産業車両の車体揺動制御装置
JP2004010292A (ja) 作業用車両の安全装置
JPH0729119Y2 (ja) 無人搬送車
JPH08207647A (ja) 重量物運搬車両の走行装置
JP2661720B2 (ja) 終了位置を教示可能とした無人搬送車のスピンターン方法
JP3272341B2 (ja) 横行システムを持った作業車両
JPH0575066U (ja) 操舵角検出表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5941133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150