JP2004010292A - 作業用車両の安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前輪、後輪に作用する荷重の変動を作業者に認識させることができる安全装置を提供する。
【解決手段】安全装置60は、車両前側に配設された一対の前ジャッキ及び車両後側に配設された一対の後ジャッキのそれぞれに取り付けられて接地反力を検出する第1反力検出センサ61、第2反力検出センサ62、第3反力検出センサ63及び第4反力検出センサ64と、前輪及び後輪を接地させ、且つ前ジャッキ及び後ジャッキの下部に取り付けた回転ローラを接地させた作業走行状態において、4つの反力検出センサにより検出された検出値に応じて接地状態の前輪及び後輪に作用する前輪荷重及び後輪荷重を算出し、これらの算出値の少なくともいずれかが予め設定された車輪荷重値よりも小さいときに警報ブザー79を鳴らすコントローラ67とを有して構成される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は作業用車両の安全装置に関し、更に詳細には、下端部に回転自在な回転ローラを有して車体を支持する車体支持手段を有し、この回転ローラを接地させ、且つ車輪を接地させた作業走行状態で作業を行なう作業用車両の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような作業用車両は、車体の前後に回転自在に取り付けられて道路走行が可能な前輪及び後輪を有して走行可能なトラック車両をベースに構成され、車体の前後の左右両側部に回転ローラを有して車体を支持する前側車体支持手段及び後側車体支持手段(以下、これらをまとめて「車体支持手段」と記す。)を配設し、車体上に作業装置を搭載し、前輪を操舵可能に構成し、後輪を駆動輪として構成されるのが一般的である。かかる作業用車両は、前輪及び後輪を接地させ、且つ回転ローラを接地させた作業走行状態で走行しながら作業を行なうことができるように構成されている。ここで、この作業用車両が作業走行状態になると、車両重量の一部は車体支持手段により支持されるので、接地状態の前輪及び後輪に作用する前輪荷重及び後輪荷重は回転ローラが非接地状態にあるときよりも減少することになる。
【0003】
この前輪荷重及び後輪荷重の減少は、車両を走行させるために必要な駆動力、走行車両を停止させるために必要な制動力及び車両の進行方向を変えるための操舵力を低下させる。そこで、作業走行状態において、駆動力、制動力及び操舵力が確保されるように、車体支持手段が伸長動して車両を支持したときの車体支持手段の伸長量は所定値に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この車体支持手段の伸長量の設定は、車両の載置場所が水平な堅土上で行なわれるので、車両が実際に作業走行状態にあるときに路面に凹凸があると、前輪及び後輪に作用する荷重が変動してしまう。また、前輪、後輪及び回転ローラが摩耗等によりこれらの直径が変化した場合も、前輪及び後輪に作用する荷重が変動する。さらに、前輪及び後輪が設定時の車輪の径と異なる径の車輪(例えば、スタッドレスタイヤ)に交換された場合も、前輪及び後輪に作用する荷重が変動する。このように前輪及び後輪に作用する荷重が変動し、特にこの荷重が減少方向に変動すると、車両の駆動、制動及び操舵性能が低下することになる。このような場合、従来の車両ではこのような状態を作業者に認識させる安全装置はなかった。このため、かかる安全装置の提供が要望されている。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、前輪及び後輪に作用する荷重の変動を作業者に認識させることができる安全装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の作業用車両の安全装置は、車体と、車体の前後に回転自在に取り付けられて道路走行が可能な前輪及び後輪と、車体の前後の左右両側部に配設され、下端部に回転自在に取り付けられた回転ローラを有して上下に伸縮動可能であり、回転ローラを接地させた状態で車体を支持可能な前側車体支持手段(例えば、実施形態における前ジャッキ20、21)及び後側車体支持手段(例えば、実施形態における後ジャッキ23、24)とを有し、前輪及び後輪を接地させ、且つ回転ローラを接地させる作業走行状態で作業走行可能な作業用車両(例えば、実施形態における高所作業車1)の安全装置であって、前側車体支持手段及び後側車体支持手段に作用する接地反力を検出する前側反力検出手段(例えば、実施形態における第1反力検出センサ61,第2反力検出センサ62)及び後側反力検出手段(例えば、実施形態における第3反力検出センサ63,第4反力検出センサ64)と、作業走行状態において、前側反力検出手段及び後側反力検出手段により検出された検出値に応じて接地状態の前輪及び後輪に作用する前輪荷重及び後輪荷重を算出する車輪荷重算出手段(例えば、実施形態における車輪荷重算出回路69)と、車輪荷重算出手段により算出された前輪荷重値及び後輪荷重値が予め設定された車輪荷重値よりも小さいか否かを判定する車輪荷重判定手段(例えば、実施形態における車輪荷重判定回路71)と、車輪荷重判定手段により前輪荷重値及び後輪荷重値の少なくともいずれかが車輪荷重値よりも小さいと判定されたときに警報作動する警報手段(例えば、実施形態における警報ブザー79)とを有して構成される。
【0007】
上記構成の安全装置によれば、前側車体支持手段及び後側車体支持手段に前側反力検出手段及び後側反力検出手段を設け、これらの反力検出手から検出された検出値に応じて前輪及び後輪に作用する前輪荷重値及び後輪荷重値を算出し、これらの前輪荷重値及び後輪荷重値の少なくともいずれかが予め設定された車輪荷重値よりも小さいと判定されると警報手段が警報作動するので、作業者は警報手段が警報作動することで、前輪及び後輪に作用する荷重が減少していることを確実に認識することができる。なお、本明細書において、警報作動とは、警報ブザー、警報ランプ等を用いて警報を行なう作動や、走行車両を停止させる作動や、車体に搭載される作業装置の作動を規制する作動を含めた作動を意味する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1から図4に基づいて説明する。本実施の形態は、車体上に旋回且つ起伏動自在に設けられ伸縮動可能に構成されたブームと、ブームの先端に上下に揺動可能に取り付けられた作業台とを有してなる高所作業車の態様を示す。最初に本発明に係わる安全装置を説明する前に、この安全装置を搭載した高所作業車について説明する。
【0009】
高所作業車1は、図1に示すように、前後に延びる車体3の前側の左右両側部に回転自在に配設された一対の前輪5と車体後側の左右両側部に配設されて図示しないエンジンの駆動力を受けて回転駆動する一対の後輪7とを有して道路走行可能であり、前部に運転キャビン9を有したトラック車両11をベースに構成されている。一対の前輪5及び後輪7は、車体3の前後の左右両側部に配設されたサスペンション機構13に保持されている。車両後側の左右一対のサスペンション機構13間には、図2に示すように、車両左右方向に延びた車軸管14が取り付けられ、車軸管14の左右両端部に後輪7が回転自在に取り付けられている。サスペンション機構13は車体3の下部に車両前後に延びた状態で上下に弾性変形可能に配設された重ね板ばね15を有してなり、車軸管14の両端部には後輪7の車軸8が回転自在に挿着されている。車軸管14の両端部は重ね板ばね15の中間上部にUボルト16を介して取り付けられている。このため、後輪7はサスペンション機構13を介して車体3に対して懸架された状態になっている。図1に示す一対の前輪5も後輪7と同様に車体3の前側に配設された一対のサスペンション機構13を介して車体3に対して懸架されている。
【0010】
図1に示すように、一対の前輪5よりも車両後方側へ延びる車体前側の左右両側部及び一対の後輪7よりも車両後方側へ延びる車体後部の左右両側部には、上下及び車両左右方向に張出動自在に構成された一対の前ジャッキ20、21及び後ジャッキ23、24が配設されている。これら前ジャッキ20、21及び後ジャッキ23、24は下部に回転自在な回転ローラ22、25が取り付けられている。このように構成された高所作業車1は、前輪5及び後輪7を接地させ、且つ回転ローラ22、25を接地させた状態の作業走行状態で作業走行が可能に構成されている。車体3の後部には前ジャッキ20、21及び後ジャッキ23、24の駆動を操作するジャッキ操作装置30が配設され、ジャッキ操作装置30は前ジャッキ20、21及び後ジャッキ23、24の駆動を操作する複数の操作レバー31を有している。ジャッキ操作装置30は操作レバー31が操作されると、操作された操作レバー31に対応する前ジャッキ20、21及び後ジャッキ23、24のいずれかを伸縮作動させるように構成されている。さらに詳細には、ジャッキ操作装置30は、操作レバー31が操作されると、これに対応する前ジャッキ20、21及び後ジャッキ23、24の伸長量が所定値になるように前ジャッキ20、21及び後ジャッキ23、24を伸長動させる。このジャッキ伸長量の所定値は後述する。
【0011】
トラック車両11の車体後部には旋回モータ(図示せず)により駆動されて水平旋回可能に構成された旋回台35が取り付けられている。この旋回台35には基部を枢結したブーム37が上下に揺動自在に取り付けられ、ブーム37は基端ブーム37a、中間ブーム37b及び先端ブーム37cを入れ子式に組み合わせて内蔵された図示しない伸縮シリンダにより伸縮動可能に構成されている。ブーム37は起伏シリンダ39により起伏動される。
【0012】
ブーム37の先端部には上下に揺動自在に支持部材41が取り付けられ、この支持部材41の上に首振り装置43を介して作業台45が水平旋回動(首振り動)自在に取り付けられている。なお、先端ブーム37cと支持部材41との間には図示しないレベリング装置が配設されており、このレベリング装置によりブーム37の起伏角度に拘わらず作業台45が常に水平状態に保持されている。作業台45にはブーム37の起伏動、旋回動、伸縮動及び作業台45の首振り動を操作する操作装置47が配設されている。
【0013】
このように構成された高所作業車1には、車両が作業走行状態にあるときに、接地状態にある前輪5及び後輪7に作用する荷重が所定値よりも低くなると、警報ブザーを鳴らす安全装置が搭載されている。この安全装置60は、図3に示すように、図1に示す一対の前ジャッキ20、21のうち車両左側に配設された前ジャッキ20に作用する接地反力を検出する第1反力検出センサ61、一対の前ジャッキ20,21のうち車両右側に配設された前ジャッキ21に作用する接地反力を検出する第2反力検出センサ62、図1に示す一対の後ジャッキ23,24のうち車両左側に配設された後ジャッキ23に作用する接地反力を検出する第3反力検出センサ63、後ジャッキ23、24のうち車両右側に配設された後ジャッキ24に作用する接地反力を検出する第4反力検出センサ64と、これらのセンサからの検出値に応じて作動するコントローラ67と、警報ブザー79とを有して構成されている。
【0014】
コントローラ67は、車輪荷重算出回路69、車輪荷重判定回路71及び警報駆動回路73とを有して構成されている。なお、コントローラ67は、図1に示す操作装置47が操作されてもブーム37が駆動しないようにするときに操作される図示しない走行作業スイッチが操作されてブーム37の駆動が規制状態にされると、図示しない電源から電力供給されて作動可能な状態になる。車輪荷重算出回路69は、第1反力検出センサ61、第2反力検出センサ62、第3反力検出センサ63及び第4反力検出センサ64により検出された検出値に応じて車両の重心位置を算出し、算出された重心位置に応じて予め設定された車両重量から一対の前輪5及び一対の後輪7に作用する前輪荷重値及び後輪荷重値を算出する機能を有する。
【0015】
さらに詳細には、車輪荷重算出回路69は、下記に示す数1及び数3に基づいて前輪荷重値及び後輪荷重値を算出する。なお、数1は力の釣り合いを示す式であり、数2及び数3は図4に示す車両の前後方向のモーメントの釣り合いを示す式である。
【0016】
【数1】Wf+Wr+Ff+Fr=W
但し、Wfは、図1に示すように、一対の前輪5に作用する前輪荷重値の反力
を示し、
Wrは一対の後輪7に作用する後輪荷重値の反力を示し、
Ffは図3に示す第1反力検出センサ61及び第2反力検出センサ62
により検出された検出値の合算値を示し、
Frは図3に示す第3反力検出センサ63及び第4反力検出センサ64
により検出された検出値の合算値を示し、
Wは車両重量を示す。
【0017】
【数2】
Figure 2004010292
但し、Wf1は、図4に示すように、車両左側の前輪5に作用する荷重の反力
を示し、
Wf2は車両右側の前輪5に作用する荷重の反力を示し、
Wr1は車両左側の後輪7に作用する荷重の反力を示し、
Wr2は車両右側の後輪7に作用する荷重の反力を示し、
Xwf1は任意の基準位置とWf1の作用位置との車両前後方向の距離を示し、
Xwf2は任意の基準位置とWf2の作用位置との車両前後方向の距離
を示し、
Xwr1は任意の基準位置とWr1の作用位置との車両前後方向の距離
を示し、
Xwr2は任意の基準位置とWr2の作用位置との車両前後方向の距離
を示し、
Xf1は任意の基準位置とFf1の作用位置との車両前後方向の距離を
示し、
Xf2は任意の基準位置とFf2の作用位置との車両前後方向の距離を
示し、
Xr1は任意の基準位置とFr1の作用位置との車両前後方向の距離を
示し、
Xr2は任意の基準位置とFr2の作用位置との車両前後方向の距離を
示す。
【0018】
ここで、数2において、Xwf1=Xwf2とし、Wf1+Wf2=Wfとし、Xwr1=Xwr2とし、Wr1+Wr2=Wrとし、Xf1=Xf2とし、Ff1+Ff2=Ffとし、Xr1=Xr2とし、Fr1+Fr2=Frとすれば、数2は数3に変換される。
【0019】
【数3】
Figure 2004010292
【0020】
ここで、数1及び数3において、W、Xwは既知の値であり、Ff、Frは検出値であり、Xwf、Xwr、XFf及びXFrは既知の値である。このため、図3に示す車輪荷重算出回路69は、数1及び数3の2つの連立方程式を解くことで、Wf及びWrを算出することができる。
【0021】
さて、このように算出される前輪荷重値及び後輪荷重値は、図3に示すように、車輪荷重判定回路71に送られる。車輪荷重判定回路71は算出された前輪荷重値及び後輪荷重値が予め設定された車輪荷重値よりも小さいか否かを判定する。ここで、車輪荷重値は前輪荷重に対応した前輪側荷重値と後輪荷重値に対応した後輪側荷重値の2種類あり、前輪側荷重値は図1に示す前輪5により走行車両を停止状態にするために必要な制動力や車両の進行方向を変えることができる操舵力を考慮した値に設定され、後輪側荷重値は車両が走行に必要な駆動力や走行車両を停止状態にするために必要な制動力を考慮した値に設定されている。なお、これら前輪側荷重値及び後輪側荷重値は制動力、操舵力及び駆動力を確保するに必要な一つの値に設定してもよい。
【0022】
ここで、図1に示す前ジャッキ20,21及び後ジャッキ23、24により車体3が支持されているときの前ジャッキ20,21及び後ジャッキ23、24の伸長量について考慮する。前述したように前ジャッキ20,21及び後ジャッキ23、24は伸長量が所定値になった状態で車体3を支持するが、これらにより車体3が支持されると、接地状態にある一対の前輪5に作用する荷重は前輪側荷重値と略同じ大きさとなり、接地状態にある一対の後輪7に作用する荷重は後輪側荷重値と略同じ大きさとなるように前ジャッキ20,21及び後ジャッキ23、24の伸長量が設定されている。
【0023】
図3に示すように、警報駆動回路73は警報ブザー79に電気的に接続され、車輪荷重判定回路71により前輪荷重値及び後輪荷重値の少なくともいずれかが車輪荷重値よりも小さいと判定されると、警報作ブザー79を鳴らすように構成されている。警報ブザー79はスピーカであり、図1に示す運転キャビン9内に設置されている。
【0024】
次に、このように構成された安全装置60の作動について説明する。先ず、図1に示すように、前ジャッキ20、21及び後ジャッキ23、24が車両に格納された状態で後輪7を回転駆動させて車両を作業現場に移動させた後に、ジャッキ操作装置30の操作レバー31が操作されて前輪5及び後輪7が接地した状態で前ジャッキ20、21及び後ジャッキ23、24を接地させる。続いて、作業台45に搭乗した図示しない作業者が操作装置47を操作してブーム37を駆動させ、作業台45を所望の作業位置に移動させる。続いて、前述した走行作業スイッチが操作されてブーム37の駆動を規制状態にする。このため、作業台45に搭乗している作業者が誤って操作装置47を操作してもブーム37及び作業台45が駆動(旋回、伸縮、起伏、首振り動)することはない。
【0025】
走行作業スイッチがブーム駆動を規制するように操作されると、図3に示すコントローラ67に図示しない電源から電力が供給されて作動する。即ち、コントローラ67は、図3に示すように、第1反力検出センサ61、第2反力検出センサ62、第3反力検出センサ63及び第4反力検出センサ64からの検出値に基づいて、車輪荷重算出回路69が前述した数1及び数3を用いて一対の前輪5に作用する前輪荷重値及び一対の後輪7に作用する後輪荷重値を算出する。続いて、これら前輪荷重値及び後輪荷重値に基づいて、車輪荷重判定回路71は前輪荷重値が前輪側荷重値よりも小さいか否か、及び後輪荷重値が後輪側荷重値よりも小さいか否かの判定を行なう。
【0026】
ここで、前輪荷重値及び後輪荷重値の少なくともいずれかが小さいと判定されたときには、警報駆動回路73が警報ブザー79を鳴らす。その結果、図1に示す運転キャビン9に搭乗している運転手は前輪5及び後輪7に作用する荷重が小さいことを認識することができ、車両が走行する前に前輪5、後輪7及び回転ローラ22、25の点検を確実に行なうことができる。
【0027】
また、車両が作業走行状態で走行しているときに警報ブザー79がなれば、前輪5及び後輪7に作用する荷重が小さくなっていることを運転手は認識することができる。このため、運転手は、車両走行中における車両の駆動、制動及び操舵性能が低下した状態にあることを認識することができる。
【0028】
なお、前述した実施の形態では、安全装置60は警報ブザー79により警報作動を行なう例を示したが、走行している車両を停止させるように構成されてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における安全装置によれば、前側車体支持手段及び後側車体支持手段に前側反力検出手段及び後側反力検出手段を設け、これらの反力検出手から検出された検出値に応じて前輪及び後輪に作用する前輪荷重値及び後輪荷重値を算出し、これらの前輪荷重値及び後輪荷重値の少なくともいずれかが予め設定された車輪荷重値よりも小さいと判定されると警報手段が警報作動するので、作業者は警報手段が警報作動することで、前輪及び後輪に作用する荷重が減少していることを確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における安全装置を搭載した高所作業車の左側側面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における後輪を保持するサスペンション機構の正面図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における安全装置のブロック図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態における安全装置の作動を説明するための高所作業車の概略平面図を示す。
【符号の説明】
1 高所作業車(作業用車両)
3 車体
5 前輪
7 後輪
20、21 前ジャッキ(前側車体支持手段)
22、25 回転ローラ
23、24 後ジャッキ(後側車体支持手段)
60 安全装置
61 第1反力検出センサ(前側反力検出手段)
62 第2反力検出センサ(前側反力検出手段)
63 第3反力検出センサ(後側反力検出手段)
64 第4反力検出センサ(後側反力検出手段)
69 車輪荷重算出回路(車輪荷重算出手段)
71 車輪荷重判定回路(車輪荷重判定手段)
79 警報ブザー(警報手段)

Claims (1)

  1. 車体と、
    前記車体の前後に回転自在に取り付けられて道路走行が可能な前輪及び後輪と、
    前記車体の前後の左右両側部に配設され、下端部に回転自在に取り付けられた回転ローラを有して上下に伸縮動可能であり、前記回転ローラを接地させた状態で前記車体を支持可能な前側車体支持手段及び後側車体支持手段とを有し、
    前記前輪及び前記後輪を接地させ、且つ前記回転ローラを接地させる作業走行状態で作業走行可能な作業用車両の安全装置であって、
    前記前側車体支持手段及び前記後側車体支持手段に作用する接地反力を検出する前側反力検出手段及び後側反力検出手段と、
    前記作業走行状態において、前記前側反力検出手段及び前記後側反力検出手段により検出された検出値に応じて接地状態の前記前輪及び前記後輪に作用する前輪荷重及び後輪荷重を算出する車輪荷重算出手段と、
    前記車輪荷重算出手段により算出された前輪荷重値及び後輪荷重値が予め設定された車輪荷重値よりも小さいか否かを判定する車輪荷重判定手段と、
    前記車輪荷重判定手段により前記前輪荷重値及び前記後輪荷重値の少なくともいずれかが前記車輪荷重値よりも小さいと判定されたときに警報作動する警報手段と
    を有して構成されていることを特徴とする作業用車両の安全装置。
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