JP2003182988A - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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JP2003182988A
JP2003182988A JP2001383054A JP2001383054A JP2003182988A JP 2003182988 A JP2003182988 A JP 2003182988A JP 2001383054 A JP2001383054 A JP 2001383054A JP 2001383054 A JP2001383054 A JP 2001383054A JP 2003182988 A JP2003182988 A JP 2003182988A
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努 北條
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両左右両側部にジャッキを備えた車両にお
いて、車両が傾斜してブームが作動しても作業台を水平
状態にし、ブーム姿勢に拘わらず荷台を水平状態にす
る。 【解決手段】 高所作業車1は、シャシフレーム5上に
上下に揺動自在に取り付けられた基台39と、シャシフ
レーム5に対して基台を上下揺動させつ水平取りシリン
ダ70と、基台39上に旋回動自在に取り付けられた旋
回台40と、シャシフレーム5の左右両側部にジャッキ
25を配設したアウトリガ装置20を作動させてシャシ
フレーム5の左右方向の傾きを調整するジャッキ操作装
置31と、水平取りシリンダ70の作動を制御して基台
39を上下揺動させて旋回台40の車両前後方向に対す
る傾きを調整して旋回台40の旋回面49を水平状態に
することが可能な旋回台前後傾斜調整装置60を有して
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業車の旋回
台水平装置に関し、更に詳細には、走行可能に構成され
た走行体と、走行体に旋回動可能に取り付けられた旋回
台と、走行体の左右両端部に配設されて走行体を支持す
るジャッキと、旋回台に少なくとも上下に揺動可能に枢
結されたブームとを有してなる高所作業車の旋回台水平
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業を行なう高所作業車には、例え
ば、シャシフレームの前後に前輪及び後輪を回転自在に
配設して走行可能に構成された走行体と、シャシフレー
ム上に旋回動可能に取り付けられ旋回面がシャシフレー
ムと平行になるように配設された旋回台と、シャシフレ
ームの前側の左右両側部に配設されて上下に延び、下端
を接地させて走行体の左右方向の傾きを調整して旋回台
の旋回面(シャシフレーム)の左右方向の傾きを水平状
態にするとともに走行体を支持する前ジャッキと、旋回
台に少なくとも上下に起伏動可能に枢結されたブームと
を有して構成されたものがある。この高所作業車のブー
ムの先端には作業台が上下に揺動可能に取り付けられ、
この作業台はブームに配設されたレベリングシリンダ等
のレベリング装置によりブームの起伏動に応じて揺動さ
れて水平状態に保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような前ジャッキ
しか搭載されていない車両では、車両の載置場所が傾斜
していると、前ジャッキにより車両の左右方向に対する
走行体の傾きを調整して旋回台の旋回面(シャシフレー
ム)の左右方向の傾きを水平状態にすることは可能であ
るが、車両前後方向に対する旋回面(シャシフレーム)
の傾きを水平状態にすることは困難である。
【0004】また、作業台のレベリング装置の機能が旋
回面(シャシフレーム)に対する起伏角度に応じて作業
台を揺動させるような機能である場合には、旋回台の旋
回面(シャシフレーム)が水平状態にあるときだけブー
ムの起伏動に拘わらず作業台を水平状態に保持すること
ができるが、旋回台の旋回面(シャシフレーム)が水平
状態でなければ、ブームが起伏動してレベリング装置が
作動しても作業台を水平状態にすることはできない。
【0005】また、旋回台の旋回面(シャシフレーム)
が水平状態にある場合でも、前ジャッキが接地されて、
且つブームが車両前側から後側へ倒伏動した状態になる
と、後輪を保持するサスペンションに作用する負荷の割
合が増大して、水平状態にあったシャシフレームが車両
後方側へ大きく傾く。このような場合、シャシフレーム
上に設置された荷台も傾斜し、その結果として荷台上で
作業者が安定した状態で作業を行なうことができず、ま
た荷台上を作業者が移動するときに作業者が転倒する虞
を増加させるという問題が生じる。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、車両の左右両側部に一対の前ジャッキを
備えた車両において、車両が傾斜地に載置されている場
合でもブームの起伏動に拘わらず作業台を水平状態に保
持することができ、また、ブームの姿勢に拘わらず荷台
を水平状態に維持可能な高所作業車を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明に係わる高所作業車は、走行体(例えば、実施
形態におけるトラック車両3)に設置された基台と、基
台に旋回動可能に取り付けられた旋回台と、走行体の左
右両側部に配設されて走行体を支持する一対のジャッキ
(例えば、実施形態におけるアウトリガ装置20)と、
旋回台に少なくとも起伏動自在に取り付けられたブーム
と、ブームの先端部に上下に揺動自在に取り付けられた
作業台とを有してなる高所作業車であって、基台は走行
体の前後に対して上下に揺動自在に取り付けられ、走行
体に対して基台を上下に揺動させる揺動アクチュエータ
(例えば、実施形態における水平取りシリンダ70)
と、一対のジャッキを接地させて走行体の左右方向の傾
きを調整するジャッキ制御装置(例えば、実施形態にお
けるジャッキ操作装置31)と、揺動アクチュエータの
作動を制御して基台を走行体の前後に対して上下に揺動
させて旋回台の傾きを調整する旋回台前後傾斜調整装置
とを有して構成される。
【0008】上記構成の高所作業車によれば、ジャッキ
制御装置により一対のジャッキが接地して走行体の左右
方向の傾きが調整され、旋回台前後傾斜調整装置により
旋回台を走行体の前後方向の傾きが調整される。このた
め、ジャッキ制御装置及び旋回台前後傾斜調整装置によ
り旋回台の傾きを調整することができる。
【0009】また、上記構成の高所作業車において、旋
回台前後傾斜調整装置は、旋回台の旋回面が走行体の前
後方向に対して水平状態にあるか否かを検出する前後水
平検出手段例えば、実施形態における前後水平センサ8
1)と、前後水平検出手段からの検出値に応じて揺動ア
クチュエータの作動を制御するアクチュエータ作動制御
手段(例えば、実施形態におけるコントローラ87)と
を有して構成され、ジャッキ制御装置によりジャッキが
接地されている状態で、前後水平検出手段からの検出値
が走行体の前後方向に対して水平状態に対応した値にな
るように揺動アクチュエータの作動を制御するようにし
てもよい。
【0010】上記構成の高所作業車によれば、一対のジ
ャッキが接地されて走行体が支持されている状態で、旋
回台の旋回面は走行体の前後方向に対して水平状態にさ
れる。このため、一対のジャッキにより旋回台の旋回面
が走行体の左右方向に対して水平状態にされれば、旋回
台の旋回面を水平状態にすることができる。その結果、
車両が傾斜地に載置された場合でも、旋回台の旋回面を
水平状態にすることができる。また、作業台がブームの
起伏角度に応じて旋回面と平行になるようなレベリング
がされる場合でも、作業台を水平状態に維持することが
できる。更に、一対のジャッキにより旋回台の旋回面が
左右方向に水平状態に支持されている場合、ジャッキに
よる車両の支持にともなう旋回面の前後方向の傾き、走
行体に設けられた車輪への負荷の増大による旋回面の前
後方向の傾き及びブームの姿勢変化による旋回面の前後
方向の傾きが発生しても、旋回台の旋回面における車両
の前後方向の傾きは絶対水平面と略平行にされる。この
ため、レベリングにより作業台を水平状態にすることが
でき、また傾斜した走行体の傾きを小さくすることがで
きる。その結果、作業台内に搭乗する作業者は作業位置
において安定した状態で作業を行なうことができ、走行
体上で作業者が作業を行なったり走行体上を移動する場
合でも、作業者は安定した作業を行なうことができ、ま
た作業者が転倒することなく安全に移動することができ
る。また、走行体の傾が小さくなるので、走行体を構成
するサスペンションに作用する負荷の増加を防止するこ
とができ、サスペンションに作用する負荷の増加を防止
するロック機構が不要となり安価な車両を提供すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図6に基づいて説明する。本実施の形態
は、伸縮動可能に構成されたブームの先端に作業台を備
えた高所作業車の態様を示す。先ず、本発明に係わる旋
回台水平装置を説明する前に、旋回台水平装置を搭載し
た高所作業車について説明する。高所作業車1は、図1
に示すように、トラック車両3をベースとして構成され
ている。このトラック車両3は、図2を更に追加して説
明すると、前後方向に延びるシャシフレーム5の前後左
右両端部に一対の前輪7及び後輪9を配設して走行可能
であり、シャシフレーム5の前部に運転キャビン11を
有して構成されている。前輪7及び後輪9はシャシフレ
ーム5に取り付けられたサスペンション12により支持
されている。後輪9は駆動輪であり、運転キャビン11
の下方のシャシフレーム5に取り付けられたエンジン
(図示せず)にドライブシャフト(図示せず)を介して
回転駆動可能に構成されている。
【0012】前輪7及び後輪9は制動装置(図示せ
ず)、パーキングブレーキ装置(図示せず)及び第3ブ
レーキ装置(図示せず)により制動されるように構成さ
れており、制動装置は運転キャビン11内に配設された
ブレーキペダル(図示せず)の踏み込み操作により前輪
7及び後輪9(以下、「4輪7,9」と記す。)の全て
を制動し、ブレーキペダルの踏み込み操作が開放される
と4輪7,9全ての制動を解除するように構成されてい
る。パーキングブレーキ装置は運転キャビン11内に配
設された操作レバー(図示せず)の操作により後輪9を
制動する。また、第3ブレーキ装置はパーキングブレー
キが操作されるとともに第3ブレーキ作動スイッチ(図
示せず)がON操作され、且つブレーキペダルが踏み込
み操作されると、ブレーキペダルのその後の踏み込み操
作が開放されても4輪7,9全てを制動状態に保持する
機能を有している。
【0013】運転キャビン11よりも車両後方側へ延び
るシャシフレーム5の前側の左右両側部には左右に突出
入動可能であるとともに上下に伸縮動可能に構成された
アウトリガ装置20が配設されている。アウトリガ装置
20は、図2のV矢視に相当する部分断面図を示す図5
に示すように、シャシフレーム5上に左右に延びた状態
で取り付けられた張出ビーム21と、張出ビーム21の
左右両端部に上下に延びた状態で取り付けられたジャッ
キ25とを有して構成されている。張出ビーム21はそ
の両端部に左右方向に突出入動自在に構成された先端ビ
ーム22を備え、内蔵された張出シリンダ(図示せず)
により先端ビーム22のそれぞれが左右に突出入動可能
に構成されている。ジャッキ25は先端ビーム22の先
端部に上下に延びた状態で取り付けられたアウターポス
ト26と、アウターポスト26に入れ子式に組み合わさ
れて下端から上下に突出入動自在に構成されて内蔵され
たジャッキシリンダ27により突出入動するインナーポ
スト28とを有して構成されている。アウトリガ装置2
0は図1に示す車両後部に配設されたジャッキ操作装置
31により左右への突出入動及び上下への伸縮動が操作
可能に構成されている。なお、ジャッキ25は張出ビー
ム21により車両の左右方向に張り出し可能にしたが、
図示しないリンク機構を介して斜め下方に張り出すよう
に構成されてもよい。
【0014】このように構成されたアウトリガ装置20
よりも車両後方側のシャシフレーム5の前側上部には、
図2に示すように、基台39が設置されている。基台3
9上には旋回台40が旋回動自在に取り付けられてい
る。旋回台40は基台39上に水平方向に旋回動自在に
取り付けられたターンテーブル43とターンテーブル4
3の上面に上方へ突設された支持部材45とを有して構
成されている。基台39内にはターンテーブル43を旋
回動させる図3に示す旋回モータ47が内蔵され、この
旋回モータ47により回転するターンテーブル43は基
台39がシャシフレーム5上に設置されているときにシ
ャシフレーム5の延びる方向と略平行な図1に示す旋回
面49内を旋回動するように配設されている。
【0015】支持部材45の上端部にはブーム15の基
端部が上下に揺動自在に枢結され、図1に示す起伏シリ
ンダ16により起伏動可能である。ブーム15は、図1
に示すように、複数のブーム部材を入れ子式に組み合わ
されて内蔵された伸縮シリンダ17により伸縮動可能に
構成されている。ブーム15の先端には有底容器状の作
業台18が上下に揺動可能に取り付けられ、作業台18
の底板18aはブーム15と支持部材間に枢結されたレ
ベリングシリンダ等のレベリング装置19により旋回台
40の旋回面49に対するブーム15の起伏角度に拘わ
らず旋回面49と平行になるように保持されている。な
お、レベリング装置19としては、作業台18の絶対水
平面に対する傾斜角度を検出する角度センサ(図示せ
ず)からの検出値に応じてレベリングシリンダを作動さ
せるいわゆる完結型タイプもあるが、このような完結型
タイプの場合では、車両が傾斜しても作業台18は水平
状態に保持されるので、課題の欄で前述したような傾斜
地に車両がある場合に作業台18を水平状態に保持でき
ないという問題は生じない。そこで、本実施の形態にお
けるレベリング装置19として前述した問題が生じるレ
ベリング機能を有したものを搭載している。
【0016】さて、基台39を介して旋回台40を載置
したシャシフレーム5は、車両が水平な場所に載置され
ている場合には水平に延びた状態となり、このため、旋
回台40の旋回面49も水平状態になる。基台39より
も車両後方側のシャシフレーム5上には板状の荷台55
が取り付けられ、この荷台55はその上面がシャシフレ
ーム5の延びる方向と略平行になるように取り付けられ
ている。
【0017】次に、基台39を車両前後方向に対して上
下に揺動させて旋回台40の傾きを調整する旋回台前後
傾斜調整装置60について説明する。旋回台前後傾斜調
整装置60は、基台39を車両の前後に対して上下に揺
動自在に枢結する枢結ブラケット61と、基台39をシ
ャシフレーム5に対して上下に揺動させる水平取りシリ
ンダ70と、図3に示す左右水平センサ75と前後水平
センサ81とコントローラ87とを有して構成されてい
る。
【0018】枢結ブラケット61は、図2に示すよう
に、張出ビーム21の後端面に左右方向に所定の間隙を
有して取り付けられ、基台39の前側左右両端部に配設
された一対の前側突出部39aとそれぞれ枢結し、枢結
ブラケット61と前側突出部39aとの枢結位置(以
下、この位置を「支点O」と記す。)を揺動中心として
基台39は車両前後方向に対して上下に揺動可能であ
る。水平取りシリンダ70は、基台39から車両後方側
へ延びるシャシフレーム5上に取り付けられたシリンダ
ブラケット65と基台39の後側中央部の左右に所定の
間隙を有した位置に配設された一対の後側突出部39b
との間に枢結され、この水平取りシリンダ70が伸縮動
すると、基台39及び旋回台40が支点Oを揺動中心と
して上下に揺動する。
【0019】図3に示す左右水平センサ75は基台39
上に取り付けられ、図6(a)に示す絶対水平面Hに対
するターンテーブル43の旋回面49と車両左右方向と
のなす角度を検出する。図3に示す前後水平センサ81
は基台39に取り付けられ、図6(a)に示すターンテ
ーブル43の旋回面49と車両の前後方向における絶対
水平面Hとのなす角度θを検出する機能を有する。図3
に示すように、コントローラ87は図1に示すのブーム
15の駆動を操作するブーム操作装置91の操作に応じ
てブーム15の作動を制御するとともに、車両の前後方
向の傾きに応じて水平取りシリンダ70の作動を制御す
る機能を有し、更に詳細には、コントローラ87はブー
ム操作装置91の操作に応じて旋回モータ47、伸縮シ
リンダ17及び起伏シリンダ16の作動を制御する作動
制御弁V1、V2、V3の作動をコントロールするとと
もに、左右水平センサ75からの水平信号を受け取って
いるときに前後水平センサ81からの検出値が絶対水平
に対応した検出値になるように水平取りシリンダ70の
作動を制御する作動制御弁V4の作動をコントロールす
る。コントローラ87は図1に示すジャッキ操作装置3
1に図示しない電源から電力供給されるとこれと連動し
て電力供給されて作動可能状態に維持され、また、コン
トローラ87は図1に示すブーム15の作動制御と水平
取りシリンダ70の作動制御を併せて行なうので、ブー
ム操作装置91が操作されると、水平取りシリンダ70
の作動も制御する。
【0020】なお、コントローラ87には作動制御弁V
1、V2、V3、V4が電気的に接続され、作動制御弁
V1、V2、V3と作動制御弁V4とは油圧ポンプPか
ら吐出する油を流す油路92に並列に繋がっている。
【0021】次に、上記構成の高所作業車1の作動につ
いて車両が傾斜地に載置される場合、水平な地面に載置
される場合について説明する。先ず、車両が傾斜地に載
置される場合について説明する。図4(a)に示すよう
に、先ず、運転キャビン11を傾斜面Kの山側に向いた
状態で車両を作業現場に移動させて停止させ、続いて、
第3ブレーキ(図示せず)を作動させて前輪7及び後輪
9を制動状態に維持させる。そして、図示しない作業者
はジャッキ操作装置31を操作してアウトリガ装置20
を駆動させ、図5に示すように、傾斜面Kが車両左右方
向にも傾斜している場合には、左右の各先端ビーム22
の突出量を調整するとともに、各ジャッキ25の伸長量
を調整して各ジャッキ25の下端を接地させ、車両の左
右方向の傾きを水平状態にする。なお、この左右方向の
水平の確認は作業者の目視による判断若しくはジャッキ
操作装置31に備えられた水準器(図示せず)の内容に
よって判断される。ジャッキ25が接地して車両の左右
方向の傾きを水平状態になると、図4(a)に示すよう
に、車両の前輪7は傾斜面Kから浮き上がり、車両の前
側がアウトリガ装置20により支持され、車両の後側が
後輪9により支持される。なお、後輪9は第3ブレーキ
により制動状態にされているので後輪9が回転すること
はない。
【0022】ここで、ジャッキ25により車両左右方向
が水平状態になると、図3に示す左右水平センサ75か
らの水平信号がコントローラ87に入力される。なお、
コントローラ87はジャッキ操作装置31が作動すると
これと連動して図示しない電源から電力供給されて作動
可能な状態になっている。このため、コントローラ87
は水平信号を受け取るとともに図3に示す前後水平セン
サ81からの傾斜信号を受け取り、この傾斜信号が図4
(a)に示す絶対水平面Hに対して角度θに対応した信
号である場合には、傾斜信号がゼロになるように水平取
りシリンダ70の作動を制御する作動制御弁V4の作動
をコントロールする。
【0023】ここで、図4(b)に示すように、基台3
9を介して旋回台40がシャシフレーム5に固定された
状態にある高所作業車1について考慮する。この車両が
傾斜面K上にあると、旋回台40の旋回面49は傾いた
状態になるので、ブーム15が作動してレベリング装置
19が作動してもレベリング装置19は作業台18が旋
回面49と平行になるように揺動させるので、結局、作
業台18を水平状態にすることはできない。
【0024】しかしながら、本発明に係わる高所作業車
1によれば、図3に示す前後水平センサ81からの傾斜
信号を受け取ったコントローラ87は、図4(a)に示
すように、この傾斜信号がゼロになるように水平取りシ
リンダ70を伸長動させて基台39を支点Oを揺動中心
として上方へ揺動させて、基台39のターンテーブル4
3の旋回面49を絶対水平面Hと略平行にする。このた
め、作業台18内に搭乗した図示しない作業者はブーム
操作装置(図示せず)を操作してブーム15を起伏動さ
せた場合でも、レベリング装置19は作業台18の底面
18aを旋回面49と平行になるように作業台18を揺
動させるので、作業台18はブーム15の起伏角度に拘
わらず水平状態に保持される。その結果、作業台18内
に搭乗する作業者(図示せず)は作業位置において安定
した状態で作業を行なうことができる。
【0025】次に、図6(a)に示すように、車両が水
平な地面上に載置され、アウトリガ装置20が張り出さ
れてジャッキ25が接地して車両(旋回面49)が左右
方向に水平状態で支持され、且つブーム15が車両の前
方側から後方側へ倒伏動した格納位置にある場合につい
て説明する。このような場合、ジャッキ25の接地によ
り前輪7は地面から浮いた状態になり、シャシフレーム
5は後方側へ傾斜する。しかしながら、本発明に係わる
高所作業車1によれば、図6(b)に示すように、シャ
シフレーム5の傾斜により基台39が車両前後に対して
上下に傾くと、基台39に取り付けられたターンテーブ
ル43の旋回面49が絶対水平面Hと略平行となるよう
に水平取りシリンダ60が伸長動する。このため、旋回
台20の旋回面49を水平状態にすることができ、この
状態でブーム15が作動してもレベリング装置19によ
り作業台18を水平状態に維持することができる。ま
た、傾斜した荷台55の傾きを小さくすることができ
る。
【0026】また、図6(a)に示すように、アウトリ
ガ装置20が張り出されてジャッキ25が接地して車両
(旋回面49)が左右方向に水平状態に支持されている
状態で、前輪7が地面から浮いた状態になると、シャシ
フレーム5が後方側へ傾斜するとともに後輪9への負荷
が増大する。その結果、後輪9を支持するサスペンショ
ン12に増大した負荷が作用してシャシフレーム5が後
方側へより大きく傾斜することになる。しかしながら、
本発明に係わる高所作業車1によれば、図6(b)に示
すように、シャシフレーム5が傾斜すると、これに伴っ
て傾斜する旋回面49が絶対水平面Hと略平行となるよ
うに水平取りシリンダ60が伸長動して、車両の重心位
置をシャシフレーム5の傾斜角度が小さくなる方向に移
動させる。このため、傾斜した荷台55の傾きを小さく
することができる。その結果、荷台55上で作業者(図
示せず)が作業を行なったり荷台55上を移動する場合
でも、作業者は安定した作業を行なうことができ、また
作業者が転倒することなく安全に移動することができ
る。
【0027】更に、図6(a)の二点鎖線が示すよう
に、旋回台40が旋回動して作業台18が車両の前方側
へ移動した場合のように、ブーム15の車両に対する姿
勢が変化すると、後輪9に作用する負荷が変化してサス
ペンション12に作用する負荷も変動し、その結果、シ
ャシフレーム12の傾斜角度も変化することになる。
【0028】しかしながら、本発明に係わる高所作業車
1によれば、図6(b)に示すように、ブーム15の姿
勢変化によりシャシフレーム5が傾斜した場合でも、旋
回台40の旋回面49が絶対水平面Hと略平行となるよ
うに水平取りシリンダ60が伸長動して、車両の重心位
置をシャシフレーム5の傾斜角度が小さくなる方向に移
動させる。このため、傾斜した荷台55の傾きを小さく
することができる。
【0029】このように、アウトリガ装置20により車
両が左右方向に水平状態に支持されている場合、アウト
リガ装置20による車両の支持にともなう車両の前後方
向の傾き、後輪9への負荷の増大による車両の前後方向
の傾き及びブームの姿勢変化による車両の前後方向の傾
きの少なくともいずれかが発生しても、旋回台40の旋
回面49における車両の前後方向の傾きが絶対水平面H
と略平行となるように水平取りシリンダ60が作動す
る。このため、レベリング装置19の作動により作業台
18を水平状態にすることができ、また傾斜した荷台5
5の傾きを小さくすることができる。その結果、作業台
18内に搭乗する作業者(図示せず)は作業位置におい
て安定した状態で作業を行なうことができ、荷台55上
で作業者(図示せず)が作業を行なったり荷台55上を
移動する場合でも、作業者は安定した作業を行なうこと
ができ、また作業者が転倒することなく安全に移動する
ことができる。
【0030】なお、前述した実施の形態では、図1に示
すように、基台39は支点Oを揺動支点として上下に揺
動可能に支持されているが、この支点Oを基台39の車
両後方側に配設し、基台39の車両前側に水平取りシリ
ンダ70を枢結するようにしてもよい。また、基台39
の下面に支点Oを設けて基台39が車両前後方向に揺動
可能とし、水平取りシリンダ70を基台39の車両前側
及び後側の少なくともいずれかに枢結するように構成し
てもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における旋
回台水平装置によれば、ジャッキ制御装置により一対の
ジャッキが接地されて走行体の左右方向の傾きが調整さ
れ、旋回台前後傾斜調整装置により旋回台を走行体の前
後方向の傾きが調整される。このため、ジャッキ制御装
置及び旋回台前後傾斜調整装置により旋回台の傾きを調
整して水平状態にすることができる。このため、車両が
傾斜地に載置された場合でも、旋回台の旋回面を水平状
態にすることができ、その結果、ブームの先端に作業台
が上下に揺動自在に取り付けられ、この作業台はブーム
の起伏角度に応じて旋回面と平行になるようなレベリン
グがされる場合でも、作業台を水平状態に維持すること
ができる。また、一対のジャッキにより旋回台の旋回面
が左右方向に水平状態に支持されている場合、ジャッキ
による車両の支持にともなう旋回面の前後方向の傾き、
走行体に設けられた車輪への負荷の増大による旋回面の
前後方向の傾き及びブームの姿勢変化による旋回面の前
後方向の傾きが発生しても、旋回台の旋回面における車
両の前後方向の傾きが絶対水平面と略平行となるように
することができる。このため、レベリングにより作業台
を水平状態にすることができ、また傾斜した走行体の傾
きを小さくすることができる。その結果、作業台内に搭
乗する作業者は作業位置において安定した状態で作業を
行なうことができ、走行体上で作業者が作業を行なった
り走行体上を移動する場合でも、作業者は安定した作業
を行なうことができ、また作業者が転倒することなく安
全に移動することができる。また、走行体の傾が小さく
なるので、走行体を構成するサスペンションに作用する
負荷の増加を防止することができ、サスペンションに作
用する負荷の増加を防止するロック機構が不要となり安
価な車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における旋回台水平装置
を搭載した高所作業車の左側面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における旋回台水平装置
を搭載した高所作業車の後方側斜視図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における旋回台水平装置
の一部であるコントローラの概略構成図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態における旋回台水平装置
の作動を説明するための図であり、同図(a)は旋回台
水平装置が搭載されている車両を示し、同図(b)は旋
回台水平装置が搭載されていない車両を示す。
【図5】本発明の一実施の形態における旋回台水平装置
の作動を説明するための車両の後方裏面図を示す。
【図6】本発明の一実施の形態における旋回台水平装置
の作動を説明するための車両の左側側面を示す。
【符号の説明】
1 高所作業車 3 トラック車両(走行体) 15 ブーム 18 作業台 20 アウトリガ装置(ジャッキ) 31 ジャッキ操作装置(ジャッキ制御装置) 39 基台 40 旋回台 49 旋回面 60 旋回台前後傾斜調整装置 70 水平取りシリンダ(揺動アクチュエータ) 81 前後水平センサ(前後水平検出手段) 87 コントローラ(アクチュエータ作動制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北條 努 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 石井 信也 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AB01 AB04 BB01 BB09 BB30 CA15 DB02 FA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能に構成された走行体と、前記走
    行体に設置された基台と、前記基台に旋回動可能に取り
    付けられた旋回台と、前記走行体の左右両側部に配設さ
    れて前記走行体を支持する一対のジャッキと、前記旋回
    台に少なくとも起伏動自在に取り付けられたブームと、
    前記ブームの先端部に上下に揺動自在に取り付けられた
    作業台とを有してなる高所作業車であって、 前記基台は前記走行体の前後に対して上下に揺動自在に
    取り付けられ、 前記走行体に対して前記基台を上下に揺動させる揺動ア
    クチュエータと、 一対の前記ジャッキを接地させて前記走行体の左右方向
    の傾きを調整するジャッキ制御装置と、 前記揺動アクチュエータの作動を制御して前記基台を前
    記走行体の前後に対して上下に揺動させて前記旋回台の
    傾きを調整する旋回台前後傾斜調整装置とを有して構成
    されていることを特徴とする高所作業車。
  2. 【請求項2】 前記旋回台前後傾斜調整装置は、前記旋
    回台の前記旋回面が前記走行体の前後方向に対して水平
    状態にあるか否かを検出する前後水平検出手段と、前記
    前後水平検出手段からの検出値に応じて前記揺動アクチ
    ュエータの作動を制御するアクチュエータ作動制御手段
    とを有して構成され、前記ジャッキ制御装置により前記
    ジャッキが接地されている状態で、前記前後水平検出手
    段からの検出値が前記走行体の前後方向に対して水平状
    態に対応した値になるように前記揺動アクチュエータの
    作動を制御することを特徴とする請求項1記載の高所作
    業車。
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KR20220069563A (ko) * 2020-11-20 2022-05-27 주식회사 우성이앤에스 소방 사다리차의 턴테이블 밸런스 조절 장치

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