JPH11209096A - 作業車の支持装置 - Google Patents

作業車の支持装置

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JPH11209096A
JPH11209096A JP1244498A JP1244498A JPH11209096A JP H11209096 A JPH11209096 A JP H11209096A JP 1244498 A JP1244498 A JP 1244498A JP 1244498 A JP1244498 A JP 1244498A JP H11209096 A JPH11209096 A JP H11209096A
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JP
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jack
jacks
vehicle body
extension
amount
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JP1244498A
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English (en)
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Akihiko Ohira
彰彦 大平
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練していない作業者であっても傾斜地にお
ける作業車の水平設置を容易に、かつ、迅速に行うこと
ができるとともに、作業時においても確実に車体を安定
支持させることができる作業車の支持装置を得る。 【解決手段】 車体11の傾斜角を検出するための傾斜
角検出センサ19によって、格納状態から伸長作動を行
って全てのジャッキ15,16が接地したことが検出さ
れたときの車体11の傾斜角を検出する。そして、傾斜
角検出センサ19によって検出された車体11の傾斜角
に基づいて、車体11を水平に変化させるために必要な
各ジャッキ15,16における作動油の給排量を算出
し、算出された給排量に基づいて制御バルブがジャッキ
シリンダの作動制御を行って、各ジャッキ15,16の
伸長作動を行わせることにより車体11を水平に支持す
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車の車体を支
持する支持装置に関し、さらには傾斜地においても安
全、且つ、迅速に車体を支持するためのジャッキの接地
作動を行うことができる作業車の支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車やクレーン車のように車体上
に起伏旋回等が自在なブームを備えた作業車の前後左右
にはジャッキが取り付けられている。そして、これらの
ジャッキを適宜伸長させてその下端に取り付けられた接
地板を接地させることにより、ブームの自重や先端荷重
をもとに車体を転倒させる方向に作用するモーメント
(以下「転倒モーメント」と称する)に抗して車体を安
定に支持することができるようになっている。
【0003】このようなジャッキを備えた作業車によっ
て作業を行う場合は、水平な場所に作業車を停車させて
ジャッキを接地させ、車体を水平に保って作業を行うこ
とが好ましい。これは、車体が傾斜した状態では、ブー
ムの旋回方向によっては上記の転倒モーメントが大きく
作用する場合があるからである。しかし、作業内容によ
っては、作業場所が斜面にならざるを得ない場合があ
る。従って、この場合には、作業者が各々のジャッキの
操作レバーを個別に操作することにより、各々のジャッ
キの伸長量を変えて車体を水平に保つような操作を行っ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな傾斜地におけるジャッキの操作は煩雑であるため、
熟練した作業者でないと設置に手間取り作業効率が低下
するという問題があった。また、正確に水平設置がされ
ないと、ブームを起仰・伸長させた作業時に転倒モーメ
ントによって車体が不安定になるという問題もあった。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、熟練していない作業者であっても傾斜地に
おける作業車の水平設置を容易に、かつ、迅速に行うこ
とができるとともに、作業時においても確実に車体を安
定支持させることができる作業車の支持装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る作業車の支持装置は、格納状態から
伸長作動を行うことにより接地して車体を安定支持する
複数のジャッキを車体の前後左右に配設している。これ
らの各ジャッキは、ジャッキ伸長手段(例えば、実施形
態におけるジャッキシリンダ15c等)によって伸長作
動を行い、接地検出手段によって接地したか否かの検出
を行う。
【0007】また、車体の傾斜角を検出するための傾斜
角検出手段も設けられ、格納状態から伸長作動を行って
接地検出手段により全てのジャッキが接地したことが検
出されたときの車体の傾斜角を検出することとしてい
る。そして、伸長量算出手段(例えば、実施形態におけ
る給排量算出器21)により、傾斜角検出手段によって
検出された車体の傾斜角に基づいて、車体の傾斜角を所
定角度(例えば、実施形態における水平)に変化させる
ために必要な各ジャッキの伸長量(例えば、実施形態に
おけるジャッキシリンダ15c等の伸長作動を行わせる
のに必要な作動油の給排量)を算出し、算出された伸長
量に基づいてジャッキ作動制御手段(例えば、実施形態
における水平判定器22および制御バルブ25等)がジ
ャッキ伸長手段によって各ジャッキの伸長作動を行わせ
ることにより車体の傾斜角を所定角度で保持させるよう
になっている。
【0008】このように構成された作業車の支持装置に
よれば、傾斜地において作業を行う場合にはジャッキの
伸長作動を行うことによって転倒モーメントに抗して車
体を支持させるわけであるが、車体の傾斜角が所定角度
となるように地面の傾斜角度に応じて各ジャッキの伸長
量を変えるようにしている。すなわち、接地検出手段に
より全てのジャッキが接地したことが検出されたときの
車体の傾斜角に基づいて、各ジャッキの伸長量を各々算
出して各ジャッキ伸長手段の伸長作動を行わせるように
している。これにより、作業者が各ジャッキの伸長量を
個別に制御する必要がなくなるため、車体を所定角度と
させるまでの操作を容易に、且つ、迅速に行うことがで
きる。
【0009】なお、本発明に係る作業車の支持装置にお
いては、各ジャッキの伸縮量を検出する伸縮量検出手段
を有した構成とし、ジャッキ作動制御手段における各ジ
ャッキの伸長作動制御を、格納状態から伸長作動を行っ
て接地検出手段により全てのジャッキが接地したことが
検出されたときの伸縮量検出手段によって検出された各
ジャッキの伸縮量に基づいて、車体の傾斜角が所定角度
に達した状態で少なくとも1つのジャッキが最大伸長量
となるように各ジャッキの伸長量を算出し、この算出結
果に基づいて各ジャッキの伸長作動を同時に行わせるよ
うに構成することが好ましい。
【0010】このように構成された作業車の支持装置に
よれば、例えば、車体を水平にした状態で支持するよう
に構成した場合、全てのジャッキが接地した状態から各
ジャッキを伸長させるさせるわけであるが、最も谷側に
位置するジャッキが最大伸長量となるとともに、最も山
側に位置するジャッキが複数のジャッキのうちで最も短
い伸長量となるように伸長させる。
【0011】すなわち、各ジャッキを各々同時に伸長さ
せた場合、最も山側に位置するジャッキの伸長作動が最
も早く終了し、最も谷側に位置するジャッキの伸長作動
が最も遅く終了するような作動となる。このような各ジ
ャッキの伸長作動を行うことにより、車体に設けられた
走行用タイヤを迅速に、且つ、確実に地面から浮かせて
(地切りさせて)車体を安定支持させることができる。
【0012】また、本発明に係る作業車の支持装置にお
いては、格納状態から伸長作動を行って接地検出手段に
より全てのジャッキが接地したことが検出されたとき
に、傾斜角検出手段によって検出された車体の傾斜角が
許容傾斜角を越えている場合には警報手段(例えば、実
施形態における警報判定器23および警報装置18)に
よって警報作動を行うような構成とすることが好まし
い。
【0013】このように構成された作業車の支持装置に
よれば、作業車を停車させた位置が各ジャッキの伸長量
を変えても車体を所定角度にすることができないような
傾斜地である場合には、警報手段によって警報ブザー、
警報ランプによる警報を行ったり、ジャッキの作動を停
止させて警報を行ったりされる。従って、車体を支持さ
せるためのジャッキの最終的な伸長作動を行う前に、作
業車を停車させた場所が作業を行うのに適した場所であ
るか否かの判断を行うことができ、作業に適していない
場合には停車位置を移動する等することにより、作業に
適さない場所で作業を行うことを防止することができる
とともに、作業全体の迅速化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら説明する。まず、図1は、
本発明に係る支持装置を備えた高所作業車10を示して
いる。この高所作業車10の車体11の後部には、車体
11に対して水平旋回が自在な旋回台12が配設されて
いる。
【0015】この旋回台12の上部には、テレスコピッ
ク(入れ子式)に伸縮自在に構成されたブーム13が起
伏自在に取り付けられている。さらに、ブーム13の先
端には、作業台14が取り付けられており、この作業台
に搭乗した作業者は、旋回台12やブーム13の作動を
通じて任意の高所に移動することができる。
【0016】ここで、ブーム13を作動させると、車体
11には転倒モーメントが作用するため、車体11を地
面に対して支持するために、車体11の前部の左右には
右前ジャッキ15および左前ジャッキ15′が設けら
れ、車体11の後部の左右には右後ジャッキ16および
左後ジャッキ16′が設けられている。
【0017】なお、各ジャッキ15等は同一の構成であ
るため、以下、右前ジャッキ15を例にとってその構成
を説明する。ジャッキ15は、図2にも示すように車体
11の側面に取り付けられたアウタポスト15aと、こ
のアウタポスト15aに上下方向に伸縮自在に挿入され
たインナポスト15bと、両ポスト15aに内蔵された
ジャッキシリンダ15cとから構成されている。
【0018】ジャッキシリンダ15cは、車体11に設
けられた油圧ポンプ(図示せず)によって供給される作
動油の給排制御を行うことにより伸縮作動を行う油圧の
伸縮シリンダである。ジャッキシリンダ15cの上端は
アウタポスト15aに取り付けられ、下端はインナポス
ト15bに取り付けられている。そして、ジャッキシリ
ンダ15cを伸長させることにより、インナポスト15
bを下方に伸長させ、その下端部に取り付けられた接地
板15cを接地させることにより、車体11を地面に対
して支持することができるようになっている。
【0019】次に、このように構成されたジャッキ15
等を備えた高所作業車10において各ジャッキ15,1
5′,16,16′を接地することにより車体11を支
持させる支持装置の作動について説明する。車体11あ
るいは作業台14に備えられている操作装置17からの
操作信号はコントローラ20に送信され、コントローラ
20はその操作信号に基づいて、各ジャッキ15等に対
する作動油の給排制御を行う制御バルブ24,24′,
25,25′の作動制御を行い各ジャッキ15,1
5′,16,16′の接地作動の制御を行う。
【0020】ここで、図1(A)に示すように、前下が
りとなる状態で傾斜地に高所作業車10を停車させ、ジ
ャッキ15,16の伸長作動を行うことにより(B)に
示すように高所作業車10の車体11が水平になるよう
に設置する場合について説明する。
【0021】なお、高所作業車10においては、車体1
1の前後左右にジャッキ15等が設けられており、これ
ら4本のジャッキ15等は、対応して設けられた制御バ
ルブ25,25′,26,26′による作動油の給排制
御を行うことによって個別に伸縮作動制御が可能となっ
ている。従って、高所作業車10においては、図1に示
すように高所作業車10の前後方向に傾斜している路面
のみならず、左右方向に傾斜している路面に停車した場
合でも高所作業車10を水平に設置することができる。
【0022】しかしながら、以下の作動制御において
は、便宜上、路面は前後方向にのみ傾斜している状態を
例に取って説明する。このため、前ジャッキ15,1
5′および、後ジャッキ16,16′においても左右の
ジャッキについては区別せずに、前ジャッキ15および
後ジャッキ16のみを区別して説明する。また、制御バ
ルブ25,25′,26,26′や、詳細を後述する接
地検出センサ15d,15d′,16d,16d′およ
び伸縮量検出センサ15e,15e′,16e,16
e′においても、左右については区別せずに前後のみを
区別して説明する。
【0023】高所作業を行う位置で高所作業車10を停
車させた後は、ジャッキ15等の接地を行うべく操作装
置17に設けられた自動水平スイッチ17aを操作す
る。この操作により自動接地操作信号がコントローラ2
0に送信される。自動接地操作信号を受信したコントロ
ーラ20は、前および後の制御バルブ25,26を作動
制御させて前および後ジャッキ15,16を伸長させ
る。この伸長作動は、前後のジャッキ15,16がとも
に接地するまでなされ、接地した時点でそのジャッキの
伸長作動を一時停止させる。
【0024】前後のジャッキ15,16が接地したか否
かの検出は、前後の接地検出センサ15d,16dによ
ってなされる。接地検出センサ15d,16dは、ジャ
ッキシリンダ15c,16cにおける油圧を検出するよ
うに構成されている。すなわち、ジャッキ15,16の
伸長作動を行って接地反力が得られる状態となった場合
には、前後のジャッキシリンダ15c,16cにおける
油圧が上昇するため、この油圧が所定油圧に達したとき
に前後のジャッキ15,16が接地したと判断する。
【0025】なお、接地検出センサは、上記のような構
成に限られるものではなく、インナポスト15b,16
bと接地板15c,16cとの間にロードセルを設け、
このロードセルに作用する荷重の検出を行うことによ
り、各ジャッキ15,16が接地したか否かの検出を行
うように構成してもよい。
【0026】なお、ここでいうジャッキの接地とは、前
後のジャッキ15,16において車体11を支持してい
る(所定の接地反力を得た状態である)のみならず、高
所作業車10の前輪Taおよび後輪Tbにおいても車体
11を支持している状態(車輪Ta,Tbが地面から浮
いていない状態であって、いわゆる車輪が地切りされて
いない状態)をいう。
【0027】前後の接地検出センサ15d,16dによ
って前もしくは後ジャッキ15,16が接地したことが
検出されたときは、検出信号がコントローラ20に送信
され、前後の制御バルブ25,26の作動制御を行っ
て、接地したジャッキの伸長作動を停止させる。そし
て、全てのジャッキ15,16の接地が検出されたとき
は、そのときの車体11の傾斜角を傾斜角検出センサ1
9によって検出する。
【0028】ここで、傾斜角検出センサ19によって検
出された車体11の傾斜角は、詳細を後述するように車
体11を水平にするのに必要な各ジャッキ15等の伸長
量の算出に用いられる他、高所作業車10を停車させた
場所が高所作業を行うのに適した路面の状態であるか否
かの判断基準としても用いられる。
【0029】すなわち、検出した結果、車体11の傾斜
角が大きすぎたりして前後のジャッキ15,16の伸縮
作動制御を行っても車体11を水平にすることができな
い等、高所作業を行うのに適さない路面の状態であると
コントローラ20内に設けられた警報判定器23によっ
て判定された場合には、警報装置18によって警報ブザ
ーや警報ランプによる警報作動を行ったり、ジャッキ1
5等の伸長作動やブーム13の作動規制を行う等の警報
作動を行う。
【0030】検出された傾斜角が高所作業を行うのに適
していると判断された場合には、コントローラ20は検
出された傾斜角に基づいて、車体11を水平状態とする
のに必要な前後のジャッキ15,16の伸長作動制御を
行わせるための前後の制御バルブ24,25の作動制御
を行う。すなわち、前後のジャッキ15,16を接地さ
せた状態から、コントローラ20内に設けられた伸長量
算出器21によって各ジャッキシリンダ15等をどのく
らいの伸長量で伸長させれば、少なくとも一方のジャッ
キ15もしくは16が全伸状態となり、且つ、車体11
が水平となるかを算出する。
【0031】そして、この伸長量算出器21の算出結果
に基づいて前後の制御バルブ25,26の作動制御を行
う。具体的には、給排量算出器21により、傾斜角検出
センサ19によって検出された車体11の傾斜角およ
び、前後のジャッキ15,16の伸縮量検出センサ15
e,16eによって検出された接地時の前後のジャッキ
15,16の伸縮量に基づいて、車体11を水平にする
ために必要な前後のジャッキシリンダ15c,16cに
おける必要給排油量を算出する。
【0032】そして、この必要給排油量を給排するのに
必要な時間だけ前後の制御バルブ25,26を同時に作
動させ、前後のジャッキシリンダ15c,16cを同時
に伸長させる。後ジャッキ16の伸長量が、前ジャッキ
15の伸長量が最大伸長量となった状態で高所作業車1
0が図1(B)に示すように水平となる伸長量に達した
時点で後ジャッキ16の伸長作動を停止させ、その後は
前ジャッキ25のみを伸長させる。
【0033】給排量算出器21によって算出された量の
作動油の前後のジャッキシリンダ15c,16cへの給
排が終了したときは、再度、傾斜角検出センサ19によ
る車体11の傾斜角の検出を行う。このとき検出された
車体11の傾斜角に基づいて、コントローラ20内に設
けられた水平判定器22が車体11が水平であるか否か
を判定する。
【0034】車体11が水平であると判定された場合に
は、各制御バルブ25等の作動制御を停止させるが、車
体11が傾斜していると判定された場合には、再度、給
排量算出器21によって、車体11を水平にするのに必
要な前後のジャッキシリンダ15c,16cへの必要油
量を算出し、各制御バルブ25等が作動油の給排を行
う。これにより、後ジャッキ16よりも前ジャッキ15
の伸長量が長くなった状態で車体11を水平にして、高
所作業車10の前輪Taおよび後輪Tbを完全に地切り
させて車体11を支持させることができる。
【0035】なお、高所作業車10においては、前記の
ように前後左右のジャッキ15等のうちのいずれか1つ
のジャッキ(図1に示すような状態においては前ジャッ
キ15)が最大伸長状態となるまで伸長させる。従っ
て、図1に示すような前下がりの状態であっても、前ジ
ャッキ15のみならず後ジャッキ16の伸長作動も行
う。なお、このような前後のジャッキ15,16の伸長
作動を行う場合には、前記のように各ジャッキ15等の
伸長作動を同時に開始させるようにするのみならず、い
ずれかのジャッキ15もしくは16を先に伸長させる
等、その作動順序は路面の状態や高所作業車10の構成
等に基づいて適宜変更するようにしてもよい。
【0036】例えば、図1に示すように前下がりの傾斜
地において前後のジャッキ15,16の接地を行う場
合、後輪Tbにパーキングブレーキが作用するように構
成されている高所作業車10においては、車体11が水
平になるまでなるべく後輪Tbを接地させておくように
するため、前ジャッキ15を先に伸長させるような制御
を行うように各ジャッキ15等の伸長作動制御を行うよ
うにしてもよい。
【0037】このように構成された支持装置を備えた高
所作業車10においては、傾斜地に高所作業車10を停
車させて高所作業を行う場合、全てのジャッキ15,1
5′,16,16′が接地した状態における車体11の
傾斜角の検出を行う。従って、高所作業車10を停車さ
せた路面における実際のジャッキ15,16の接地位置
での傾斜角を検出することができるため、高所作業車1
0を停車させた路面状況が、高所作業を行うのに適した
状況(傾斜角)であるか否かの判断をより的確に行うこ
とができる。
【0038】さらに、前後のジャッキ15,16を接地
させた状態から各ジャッキシリンダ15c等に作動油の
供給を行うわけであるが、この供給を行うに際しては給
排量算出器21によって算出された量の作動油を各々給
排可能に構成すればよいため、簡単な構成で、ジャッキ
15,16の接地操作を行う作業者の習熟度に関係な
く、短時間で確実に高所作業車10の水平設置を行うこ
とができる。
【0039】なお、上記のような高所作業車10におい
ては、最終的に車体11を水平に設置させた状態とする
ことが多いが、車体11は必ずしも水平に設置させるよ
うに構成する必要はなく、水平以外の予め定めておいた
所望の角度に設置させるようにしてもよい。
【0040】また、上記の高所作業車10においては、
少なくとも一本のジャッキ15,15′,16あるいは
16′を全伸状態とした上で車体11を水平にするよう
に構成しているため、各ジャッキ15等の伸縮量を検出
するための伸縮量検出センサ15e等を設けた構成とし
ている。しかしながら、上記のように少なくとも一本の
ジャッキ15等を全伸状態とさせるような制御を行わな
ずに、全てのジャッキ15等において所定の接地反力が
有れば良いとする構成にすれば、必ずしも伸縮量検出セ
ンサ15d等を設ける必要はない。
【0041】例えば、全てのジャッキ15,16の接地
が検出された状態で、一番伸長量の短いジャッキの伸長
作動は行わずに、他のジャッキにおける作動油の給排量
をどれ位にすれば車体11を水平にすることができるか
を傾斜角検出センサ19の検出角に基づいて求めるよう
にすればよい。
【0042】また、伸縮量検出センサ15d等を設けた
場合にでも、少なくとも一本のジャッキ15等を全伸状
態とさせるような制御を行わなずに、接地状態における
各ジャッキ15等の伸縮量から、各車輪Ta,Tbを地
切りさせ、且つ、車体11を水平にすることができる伸
縮量まで各ジャッキ15等をどれくらい伸長させれば良
いかを演算器(図示せず)によって演算するとともに、
この伸長に必要な各ジャッキシリンダへの作動油の供給
量を演算して、各制御バルブ24等の作動制御を行うよ
うにしてもよい。
【0043】なお、上記の実施形態においては、高所作
業車10を設置する路面が車体11の前後方向にのみ傾
斜している状態について説明したが、本発明に係る作業
車の支持装置においては、路面が車体11の左右方向に
傾斜している場合には、各ジャッキ15,15′,1
6,16′が接地したときに、車体11がどの方向に何
度傾斜しているかを検出する。そして、この検出角度に
基づいて前記と同様に各ジャッキ15,15′,16,
16′に適切な量の作動油の給排を行うことにより車体
11を水平にした状態で支持させることができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る作業車の支
持装置は、格納状態から伸長作動を行って全てのジャッ
キが接地したことが検出されたときの車体の傾斜角を傾
斜角検出手段によって検出し、検出された車体の傾斜角
に基づいて車体の傾斜角を所定角度に変化させるために
必要な各ジャッキの伸長量を算出する。そして、算出し
た伸長量に基づいて、ジャッキ伸長手段によって各ジャ
ッキの伸長作動を行わせることにより車体の傾斜角を所
定角度で保持させるようになっている。このため、作業
者が各ジャッキの伸縮量を個別に制御する必要がなく、
車体を所定角度とさせるまでの操作を容易に、且つ、迅
速に行うことができる。
【0045】また、本発明に係る作業車の支持装置にお
いては、各ジャッキの伸縮量を検出する伸縮量検出手段
を有した構成とし、少なくとも1つのジャッキが最大伸
長量となるように各ジャッキの伸長作動を同時に行わせ
るように構成することが好ましい。このような構成とす
ることにより、ジャッキによる車体の支持を迅速に行う
ことができ、車体に設けられた走行用タイヤを確実に地
面から浮かすことができるとともに、車体を安定支持さ
せることができる。
【0046】さらに、本発明に係る作業車の支持装置に
おいては、全てのジャッキが接地したときの車体の傾斜
角が許容傾斜角を越えている場合は、警報手段によって
警報作動を行うような構成とすることが好ましい。この
ような構成とすることにより、車体を支持させるための
ジャッキの最終的な伸長作動を行う前に、作業車を停車
させた場所が作業を行うのに適した場所であるか否かの
判断を行うことができるため、作業に適さない場所での
作業を防止することができるとともに、作業全体の迅速
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業車の支持装置を備えた高所作
業車の側面図であり、(A)には傾斜地におけるジャッ
キの接地状態を示し、(B)にはジャッキを伸長させる
ことにより車体を水平に支持している状態を示す。
【図2】上記作業車の支持装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
10 高所作業車 11 車体 15 前ジャッキ 16 後ジャッキ 15c,16c ジャッキシリンダ 15d,16d 接地検出センサ 15e,16e 伸縮量検出センサ 18 警報装置 19 傾斜角検出センサ 20 コントローラ 21 給排量算出器 22 水平判定器 23 警報判定器 25,26 制御バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前後左右に配設され、格納状態か
    ら伸長作動を行うことにより接地して前記車体を安定支
    持する複数のジャッキと、 これら各ジャッキの伸長作動を行うジャッキ伸長手段
    と、 前記各ジャッキの接地を検出する接地検出手段と、 前記車体の傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、 前記格納状態から伸長作動を行って前記接地検出手段に
    より前記ジャッキの全てが接地したことが検出されたと
    きの前記傾斜角検出手段によって検出された前記車体の
    傾斜角に基づいて、前記車体の傾斜角を所定角度に変化
    させるために必要な前記各ジャッキの伸長量を算出する
    伸長量算出手段と、 この伸長量算出手段によって算出された伸長量に基づい
    て前記ジャッキ伸長手段により前記各ジャッキの伸長作
    動を行わせて前記車体の傾斜角を所定角度で保持させる
    ジャッキ作動制御手段とからなることを特徴とする作業
    車の支持装置。
  2. 【請求項2】 前記各ジャッキの伸縮量を検出する伸縮
    量検出手段を有し、 前記ジャッキ作動制御手段が、前記格納状態から伸長作
    動を行って前記接地検出手段により前記ジャッキの全て
    が接地したことが検出されたときの前記伸縮量検出手段
    によって検出された前記各ジャッキの伸縮量に基づいて
    前記車体の傾斜角が前記所定角度に達した状態で少なく
    とも1つの前記ジャッキが最大伸長量となるように前記
    各ジャッキの伸長量を算出し、この算出結果に基づいて
    前記各ジャッキの伸長作動を同時に行わせることを特徴
    とする請求項1に記載の作業車の支持装置。
  3. 【請求項3】 前記格納状態から伸長作動を行って前記
    接地検出手段により前記ジャッキの全てが接地したこと
    が検出されたときに、前記傾斜角検出手段によって検出
    された前記車体の傾斜角が許容傾斜角を越えている場合
    は警報作動を行う警報手段を有していることを特徴とす
    る請求項1もしくは請求項2に記載の作業車の支持装
    置。
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