JP2000026098A - 作業車の車体支持表示装置 - Google Patents

作業車の車体支持表示装置

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JP2000026098A
JP2000026098A JP10198285A JP19828598A JP2000026098A JP 2000026098 A JP2000026098 A JP 2000026098A JP 10198285 A JP10198285 A JP 10198285A JP 19828598 A JP19828598 A JP 19828598A JP 2000026098 A JP2000026098 A JP 2000026098A
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JP10198285A
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Yuji Fueki
祐司 笛木
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練していない作業者であっても傾斜地にお
けるジャッキベースの必要性を判断して作業車の支持を
容易に、かつ、迅速に行うことができるように作業者へ
のアドバイスを行う作業車の車体支持表示装置を得る。 【解決手段】 傾斜角検出センサ19と、支持可能傾斜
角記憶器20aと、ジャッキ状態表示器18とを有して
構成され、支持可能傾斜角記憶器20aは、車体を目標
車体傾斜角で安定支持させるときにジャッキの接地前の
車体の傾斜角として許容される支持可能傾斜角を目標傾
斜角に応じて記憶している。ジャッキ状態表示器18
は、傾斜角検出センサ19により検出された車体の傾斜
角が、目標車体傾斜角に基づいて支持可能傾斜角記憶器
20aから読み出した支持可能傾斜角より大きいとき
に、複数のジャッキのうち目標車体傾斜角で車体を支持
するには伸長量が不足するジャッキを示す表示ランプ1
8a,18b等を点滅させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体を支持する支
持装置を有した作業車の表示装置に関し、さらには傾斜
地において車体を安定支持させるときに作業者へのアド
バイスを行う作業車の車体支持表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車のように車体上に起伏旋回等
が自在なブームを備えた作業車の前後左右にはジャッキ
が取り付けられている。そして、これらのジャッキを適
宜伸長させてその下端に取り付けられた接地板を接地さ
せることにより、ブームの自重や先端荷重をもとに車体
を転倒させる方向に作用するモーメント(以下「転倒モ
ーメント」と称する)に抗して車体を安定に支持するこ
とができるようになっている。
【0003】このようなジャッキを備えた作業車によっ
て作業を行う場合は、水平な場所に作業車を停車させて
ジャッキを接地させ、車体を水平に保って作業を行うこ
とが好ましい。これは、車体が傾斜した状態では、ブー
ムの旋回方向によっては上記の転倒モーメントが大きく
作用する場合があるからである。しかし、作業内容によ
っては、作業場所が斜面にならざるを得ない場合があ
る。従って、この場合には、作業者が各々のジャッキの
操作レバーを個別に操作することにより、各々のジャッ
キの伸長量を変えて車体を水平に保つような操作を行っ
ていた。このような場合、地面の傾斜角によってはジャ
ッキの伸長量が不足して車体を水平にすることができな
いことがある。そこで、このような場合には、ジャッキ
の下にジャッキベースと称される所定の厚さを有する板
材を敷いてジャッキの伸長量不足を補うようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ジャッ
キベースが必要となるか否かの判断は作業者の経験に基
づく判断によってなされており、未熟な作業者では一度
ジャッキの接地(伸長)を行ってみてからでないと伸長
量の不足を判断することができず、ジャッキの接地に手
間取って作業効率が低下するという問題があった。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、熟練していない作業者であっても傾斜地に
おけるジャッキベースの必要性を判断して作業車の支持
を容易に、かつ、迅速に行うことができるように作業者
へのアドバイスを行う作業車の車体支持表示装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る作業車の車体支持表示装置は、格納
状態から伸長作動を行うことにより接地して車体を安定
支持する複数のジャッキを車体の前後左右に配設した作
業車における表示を行うものであり、傾斜角検出手段
と、支持可能傾斜角記憶手段と、傾斜角比較器と、ジャ
ッキ状態表示手段とを有して構成されている。傾斜角検
出手段は、車体の前後左右の傾斜角を検出するようにな
っており、支持可能傾斜角記憶手段は、ジャッキにより
車体を目標車体傾斜角で安定支持させるときに、ジャッ
キの接地前の車体の傾斜角として許容される支持可能傾
斜角を目標車体傾斜角に応じて記憶している。傾斜角比
較器は、傾斜角検出手段により検出された車体の傾斜角
と目標車体傾斜角に基づいて支持可能傾斜角記憶手段か
ら読み出した支持可能傾斜角とを比較する。また、ジャ
ッキ状態表示手段は、傾斜角比較器により車体の傾斜角
が支持可能傾斜角より大きいと判断されたときは、傾斜
角比較器からの信号を受けて目標車体傾斜角での支持に
対してジャッキの伸長量が不足する旨の表示を行う。な
お、ジャッキ状態表示手段は、傾斜角検出手段により検
出された車体の傾斜角が、目標車体傾斜角に基づいて支
持可能傾斜角記憶手段から読み出した支持可能傾斜角よ
り大きいと判断したときに、複数のジャッキのうち目標
車体傾斜角で車体を支持するためにはどのジャッキの伸
長量が不足するかという表示を行うのが好ましい。
【0007】このように構成された作業車の車体支持表
示装置によれば、傾斜地においてジャッキを伸長させて
車体を目標車体傾斜角で支持させようとする場合、ジャ
ッキを接地させる前の車体の傾斜角が支持可能傾斜角よ
りも大きいときには、そのままジャッキの伸長作動を行
っても車体を目標車体傾斜角まで傾斜させることができ
ないと判断することができる。従って、このような場合
には、ジャッキ状態表示手段において複数のジャッキの
うち伸長量が不足するジャッキを示す表示がなされるた
め、表示を確認した作業者は、ジャッキの伸長作動を行
う前にジャッキの下にジャッキベースを敷く等のジャッ
キの伸長量不足を補うための手段を講じることができ
る。
【0008】なお、本発明に係る作業車の車体支持表示
装置においては、各ジャッキに伸長駆動力(例えば、実
施形態に記載の作動油の油圧)を供給するための動力源
(例えば、実施形態に記載の油圧ポンプ)を駆動させる
動力源駆動手段(例えば、実施形態に記載のPTO作動
スイッチ17a)と、各ジャッキの接地を検出する接地
検出手段とを有した構成とすることが好ましい。そし
て、このような構成とした場合には、動力源駆動手段が
駆動されたときから接地検出手段によって接地検出され
るまでの間はジャッキ状態表示手段が伸長量不足表示を
行い、接地検出手段による接地検出がなされたときはジ
ャッキ状態表示手段が伸長量不足表示に代えて接地表示
を行うように構成することが好ましい。
【0009】このような構成とすることにより、ジャッ
キの伸長量が不足して目標車体傾斜角で車体を支持する
ことができない場合には、各ジャッキの伸長作動を行う
ために動力源駆動手段の駆動操作を行った時点でジャッ
キ状態表示手段が伸長量不足表示を行う。このため、ジ
ャッキの伸長作動のみならずジャッキの伸長操作を行う
前に、ジャッキの伸長量が不足するか否かを作業者が知
ることができるため、ジャッキの伸長量不足を補うため
の手段をより早く講じることができる。
【0010】また、本発明に係る作業車の車体支持表示
装置においては、目標車体傾斜角を水平に設定すること
が好ましい。すなわち、作業車において作業を行う場合
には作業車を停車させた地面の傾斜角の如何に拘わら
ず、車体が水平になるようにすることが作業の安全を確
保する上で好ましい。従って、上記のような構成とする
ことにより、傾斜地において車体を水平に支持させるた
めにジャッキの伸長量が不足するか否かを容易に知るこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら説明する。まず、図2を参
照して本発明に係る作業車の車体支持表示装置を備えた
高所作業車10について説明する。高所作業車10は、
車体11の前後に道路走行用の前輪Fおよび後輪Rを有
しており、車体11の前部に車体11に対して水平旋回
が自在な旋回台12を有している。旋回台12の上部に
は、テレスコピックに(入れ子式に)に伸縮自在に構成
されたブーム13が起伏自在に取り付けられている。さ
らに、ブーム13の先端には、作業台14が取り付けら
れており、この作業台14に搭乗した作業者は、旋回台
12やブーム13の作動を通じて任意の高所に移動する
ことができる。
【0012】ブーム13を作動させると、車体11には
転倒モーメントが作用するため、車体11を地面に対し
て支持するために、車体11の前部の左右には左前ジャ
ッキ15および右前ジャッキ15´が設けられ、車体1
1の後部の左右には左後ジャッキ16および右後ジャッ
キ16′が設けられている。左前ジャッキ15を例にと
ってジャッキの構成を説明すると、ジャッキ15は、車
体11に取り付けられたシリンダチューブ15aと、こ
のシリンダチューブ15aに対して上下方向に伸縮自在
なロッド15bと、このロッド15bの下端部に取り付
けられた接地板15cとから構成され、車体11に設け
られた油圧ポンプ(図示せず)によって供給される作動
油の給排制御を行うことにより、ロッド15bがシリン
ダチューブ15aに対して伸縮作動を行うようになって
いる。
【0013】このように構成された4本のジャッキ15
等は、各ジャッキ15等に対応して設けられた制御バル
ブ(図示せず)による作動油の給排制御を行うことによ
って個別に伸縮作動制御が可能となっている。従って、
高所作業車10においては、高所作業車10の前後方向
に傾斜している地面や左右方向に傾斜している地面に停
車した場合でも、各ジャッキ15等の伸長量を調整する
ことにより高所作業車10を水平に設置することができ
る。なお、各制御バルブの作動制御は、車体11の後部
に備えられた操作装置17を操作することによってなさ
れる。
【0014】しかしながら、上記のように各ジャッキ1
5等の伸長量が個別に調整可能に構成されていても、地
面の傾斜角が大きいと各ジャッキ15等の伸長量を調整
しても高所作業車10を水平に接地することができな
い。このため、高所作業車10においては、このような
場合にジャッキベースの使用を促すための車体支持表示
装置1が設けられている。車体支持表示装置1は、各ジ
ャッキ15等の状況を表示するジャッキ状態表示器18
と、車体11の前後左右方向の傾斜角を検出する傾斜角
検出センサ19と、コントローラ20とを有して構成さ
れている。ジャッキ状態表示器18は、傾斜地において
ジャッキを接地させて車体11を支持させる時に、各ジ
ャッキ15等の有する伸長量の範囲で車体11を水平に
することができない場合、伸長量が不足するジャッキを
作業者に知らせるための点滅作動と、各ジャッキが接地
したことを作業者に知らせるための点灯作動を行う。
【0015】ここで、図3を加えて、傾斜地において車
体11を水平にした状態で支持させる(請求の範囲に記
載の目標車体傾斜角が水平である)ときに伸長量が不足
するジャッキがあるか否かの判断を行うためのコントロ
ーラ20の制御について説明する。なお、以下の説明に
おいては、便宜上、地面が前後方向にのみ傾斜している
状態を例に取って行うため、前ジャッキ15,15′お
よび、後ジャッキ16,16′においても左右のジャッ
キについては区別せずに、前ジャッキ15および後ジャ
ッキ16のみを区別して説明する。例えば、図3(A)
に示すような傾斜角θ1の傾斜地において高所作業車1
0が前下がりとなるように停車させた場合、(B)に示
すように車体11が水平になるように前後ジャッキ1
5,16を伸長させるには、後ジャッキ16の伸長量よ
り前ジャッキ15の伸長量を追加伸長量Sだけ長くしな
ければならない。
【0016】すなわち、前ジャッキ15と後ジャッキ1
6との距離がLである場合、地面Gの傾斜角をθ1とす
ると、後ジャッキ16の伸長量より長くしなければなら
ない前ジャッキ15の追加伸長量Sは、S=L×tan
θ1で求められる。従って、傾斜地において車体11を
水平に接地させるためには、(A)に示すように格納状
態にあるジャッキ15,16の伸長作動を行って接地板
15c,16cが地面Gに接地するまでの接地伸長量を
S1とした場合、S+S1が前ジャッキ15の最大伸長
量よりも短くなければならない。
【0017】ここで、地面Gの傾斜角(ジャッキ15等
の接地前の車体11の傾斜角)がθ1であるとき、
(B)に示すように車体11を水平にしようとするため
に前ジャッキ15を追加伸長量Sだけ伸長させた状態が
前ジャッキ15を最大伸長量まで伸長させた状態であ
り、このときの車体11の傾斜角θ1が地面Gと車体1
1とのなす角である支持可能傾斜角θより小さければ車
体11を水平にすることができる。しかし、車体11の
傾斜角θ1が支持可能傾斜角θより大きい場合には前ジ
ャッキ15を最大伸長量まで伸長させても車体11が前
下がりになって水平にすることができない。従って、例
えば(C)に示すように地面Gの傾斜角θ1´がθ1よ
り大きい傾斜地において車体11を水平にするためには
前ジャッキ15を伸長させたときの地面Gと車体11と
のなす角である支持可能傾斜角θ´を大きくする必要が
あり、このためには前ジャッキ15の下にジャッキベー
スBを敷いて前ジャッキ15の伸長量不足を補う必要が
ある。
【0018】このため、車体支持表示装置1において
は、コントローラ20に設けられた支持可能傾斜角記憶
器20aに、各ジャッキ15等を伸長させて車体11を
安定支持した状態で車体11を水平にすることができる
地面Gの許容される傾斜角を支持可能傾斜角θとして記
憶している。そして、図3(C)に示すようにθ1´だ
け傾斜している地面Gにおいて車体11を支持する場
合、車体支持表示装置1は、まず図1に示すように各ジ
ャッキ15等に作動油を供給する油圧ポンプを始動させ
るために操作装置17に設けられたPTO作動スイッチ
17aが操作されたか否かを検出する。PTO作動スイ
ッチ17aが操作されたときは、車体11の前後方向の
傾斜角を傾斜角検出センサ19によって検出し、この傾
斜角検出センサ19によって検出された傾斜角θ1´
と、支持可能傾斜角記憶器20aに記憶されている支持
可能傾斜角θとを傾斜角比較器18eにおいて比較す
る。
【0019】そして、図3(C)に示すような状態で
は、傾斜角比較器18eにおいて比較された結果が、傾
斜角検出センサ19によって検出された傾斜角θ1´が
支持可能傾斜角θよりも大きいと判断されるため、前ジ
ャッキ15を全伸状態としても車体11を水平に支持す
ることができず、ジャッキベースBを使用して前ジャッ
キ15の伸長量不足を補うことにより地面Gと車体11
とのなす角θ´を大きくしなければ車体11を水平にす
ることができないと判断することができる。このため、
車体支持表示装置1においては、図1に示すようにジャ
ッキ状態表示器18において伸長量が不足するジャッキ
を示すことができるように伸長量不足表示を行い、作業
者に前ジャッキ15の伸長量が不足するためにジャッキ
ベースBの使用を促す旨のアドバイスを行う。
【0020】ここで、ジャッキ状態表示器18について
説明する。ジャッキ状態表示器18は、4個の表示ラン
プ18a〜18dを有して構成されており、伸長量が不
足するジャッキを示す表示ランプが点滅するようになっ
ている。従って、図3(C)に示すような傾斜地におい
て各ジャッキ15等の接地を行おうとした場合には、図
1に示すように左前ジャッキ15および右前ジャッキ1
5´を示す左前表示ランプ18aおよび右前表示ランプ
18bが点滅する。これにより、未熟な作業者であって
もジャッキ状態表示器18の表示を見ることによって予
めジャッキベースBを用意した上で接地作動を行うこと
ができるため、ジャッキ15等の接地作業を迅速に行う
ことができる。
【0021】なお、上記の実施形態においては、高所作
業車10を前下がりに停車させた場合を例に取って説明
したが、本発明はこのような実施形態に限られるもので
はない。すなわち、高所作業車10を後下がりに停車さ
せたときに、左後ジャッキ16および右後ジャッキ16
´の伸長量が不足するおそれがあると検出されたときに
は、左後表示ランプ18cおよび右後表示ランプ18d
が点滅する。
【0022】また、傾斜角検出センサ19は、車体11
の前後方向の傾斜角のみならず左右方向の傾斜角の検出
も行うことができるようになっているため、前ジャッキ
15と後ジャッキ16との距離Lに基づいて支持可能傾
斜角θを記憶させた場合と同様にして、左側のジャッキ
15,16と右側のジャッキ15´,16´との距離に
基づいて支持可能傾斜角θを記憶させておけば、車体1
1の左もしくは右側への傾斜角が大きいことの表示や、
右前方向の傾斜角が大きい等、4本のジャッキ15等の
うちのいずれか1本のジャッキの伸長量が不足するとい
う表示も行うことができる。
【0023】例えば、前後方向は水平であるが左方に下
がっている傾斜地の場合は、左前表示ランプ18aおよ
び左後表示ランプ18cが点滅し、前後方向は水平であ
るが右方に下がっている傾斜地の場合は、右前表示ラン
プ18bおよび右後表示ランプ18dが点滅する。ま
た、左前方に下がっている場合は左前表示ランプ18a
が点滅し、右前方に下がっている場合は右前表示ランプ
18bが点滅し、左後方に下がっている場合は左後表示
ランプ18cが点滅し、右後方に下がっている場合は右
後表示ランプ18dが点滅する。
【0024】各表示ランプ18a〜18dは、上記のよ
うに各ジャッキが接地する前であるPTO作動スイッチ
17aが操作されたときから、地面の傾斜角が大きい場
合に点滅作動を行って作業者への伸長量不足表示を行う
が、各ジャッキ15等が所定の接地反力を受ける接地状
態となった場合、もしくは少なくとも一つのジャッキが
接地状態となった場合には、接地したジャッキ15等を
表示する表示ランプ18a等を点滅から点灯に切り替え
ることにより、伸長量不足表示に代えて接地表示を行い
ジャッキ15等が接地したことを作業者に表示する。こ
のため、未熟な作業者であっても転倒モーメントに抗し
て各ジャッキ15等が車体11を安定支持させることが
できるように接地したか否かを簡単に把握することがで
きる。
【0025】なお、ジャッキ状態表示器は上記のような
構成に限られるものではなく、各ジャッキ15等の上端
部にランプを設け、このランプを点滅させたり点灯させ
たりして作業者への伸長量不足表示を行うように構成し
てもよい。また、複数の表示ランプ18a等によって構
成する必要もなく、液晶表示パネル等の文字や図形を表
示可能な表示手段を用いて、文字や図形を表示させるこ
とにより伸長量不足表示を行うようにしてもよい。
【0026】さらに、上記の実施形態においては、高所
作業車10において作業を行うために車体11を支持さ
せたときの車体11の傾斜角である目標車体傾斜角が水
平である場合について説明したが、本発明において目標
車体傾斜角は必ずしも水平である必要はない。なお、目
標車体傾斜角を任意に設定可能な構成とする場合には、
操作装置17に目標車体傾斜角設定手段を設けるように
構成することが好ましい。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る作業車の車
体支持表示装置は、支持可能傾斜角記憶手段が、ジャッ
キにより車体を目標車体傾斜角で安定支持させるときに
ジャッキの接地前の車体の傾斜角として許容される支持
可能傾斜角を目標車体傾斜角に応じて記憶しており、ジ
ャッキ状態表示手段が、傾斜角検出手段により検出され
た車体の傾斜角が目標車体傾斜角に基づいて支持可能傾
斜角記憶手段から読み出した支持可能傾斜角より小さい
と判断したときに、複数のジャッキのうち伸長量が不足
するジャッキを示す表示を行うようになっている。この
ため、傾斜地においてジャッキを伸長させて車体を目標
車体傾斜角で支持させようとする場合、ジャッキを接地
させる前の車体の傾斜角が支持可能傾斜角よりも大きく
てそのままジャッキの伸長作動を行っても車体を目標車
体傾斜角まで傾斜させることができない場合には、ジャ
ッキ状態表示手段において複数のジャッキのうち伸長量
が不足するジャッキを示す表示がなされる。これによ
り、表示を確認した作業者は、ジャッキの伸長作動を行
う前にジャッキの下にジャッキベースを敷く等のジャッ
キの伸長量不足を補うための手段を講じることができる
ため、傾斜地におけるジャッキの接地作業経験の少ない
作業者であっても作業車の支持を容易に、かつ、迅速に
行うことができる。
【0028】なお、本発明に係る作業車の車体支持表示
装置においては、動力源駆動手段が駆動されたときから
接地検出手段によって接地検出されるまでの間はジャッ
キ状態表示手段が伸長量不足表示を行い、接地検出手段
による接地検出がなされたときはジャッキ状態表示手段
が伸長量不足表示に代えて接地表示を行うように構成す
ることが好ましい。このような構成とすることにより、
ジャッキの伸長量が不足するときは、各ジャッキの伸長
作動を行うために動力源駆動手段の始動操作を行った時
点でジャッキ状態表示手段が伸長量不足表示を行うた
め、ジャッキの伸長作動のみならずジャッキの伸長操作
を行う前に、ジャッキの伸長量が不足するか否かを作業
者が知ることができる。従って、ジャッキの伸長量不足
を補うための手段をより早く講じることができることか
らより迅速な車体の支持を行うことができるとともに、
ジャッキが接地されたか否かを目視によって知ることが
できるため、より安全で確実な車体の支持を行うことが
できる。
【0029】また、本発明に係る作業車の車体支持表示
装置においては、目標車体傾斜角を水平に設定すること
が好ましく、このような構成とすることにより、傾斜地
において車体を水平に支持させる作業車においては、車
体支持表示装置の構成を簡素化させることができ、ジャ
ッキの伸長量が不足するか否かを安価に、且つ、容易に
知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業車の車体支持表示装置の構成
を示す概念図である。
【図2】上記作業車の車体支持表示装置を備えた高所作
業車の斜視図である。
【図3】上記作業車の車体支持表示装置を備えた高所作
業車の側面図であり、(A)には傾斜地におけるジャッ
キの接地前の状態を示し、(B)にはジャッキを伸長さ
せることにより車体を水平に支持している状態を示し、
(C)にはジャッキベースを使用した上で前ジャッキを
伸長させることにより車体を水平に支持した状態を示
す。
【符号の説明】
10 高所作業車 11 車体 15 左前ジャッキ 15´ 右前ジャッキ 16 左後ジャッキ 16´ 右後ジャッキ 18 ジャッキ状態表示器 19 傾斜角検出センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前後左右に配設され、格納状態か
    ら伸長作動を行うことにより接地して前記車体を安定支
    持する複数のジャッキと、 前記車体の前後左右方向の傾斜角を検出する傾斜角検出
    手段と、 前記ジャッキにより前記車体を目標車体傾斜角で安定支
    持させるときに、前記ジャッキの接地前の前記車体の傾
    斜角として許容される支持可能傾斜角を前記目標車体傾
    斜角に応じて記憶した支持可能傾斜角記憶手段と、 前記傾斜角検出手段により検出された前記車体の傾斜角
    と、前記目標車体傾斜角に基づいて前記支持可能傾斜角
    記憶手段から読み出した前記支持可能傾斜角とを比較す
    る傾斜角比較器と、 この傾斜角比較器により前記車体の傾斜角が前記支持可
    能傾斜角より大きいと判断したときは、前記傾斜角比較
    器からの信号を受けて前記目標車体傾斜角での支持に対
    して前記ジャッキの伸長量が不足する旨の表示を行うジ
    ャッキ状態表示手段とからなることを特徴とする作業車
    の車体支持表示装置。
  2. 【請求項2】 前記ジャッキ状態表示手段は、前記傾斜
    角比較器からの信号を受けて前記複数のジャッキのうち
    前記目標車体傾斜角での支持のために伸長量が不足する
    ジャッキを示すことを特徴とする請求項1に記載の作業
    車の車体支持表示装置。
  3. 【請求項3】 前記各ジャッキに伸長駆動力を供給する
    ための動力源を駆動させる動力源駆動手段と、 前記各ジャッキの接地を検出する接地検出手段とを有し
    てなり、 前記ジャッキ状態表示手段が、前記動力源駆動手段が駆
    動されたときから前記接地検出手段によって接地検出さ
    れるまでの間は前記伸長量不足表示を行い、前記接地検
    出手段による接地検出がなされたときは前記伸長量不足
    表示に代えて接地表示を行うことを特徴とする請求項1
    もしくは2に記載の作業車の車体支持表示装置。
  4. 【請求項4】 前記目標車体傾斜角が水平であることを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の作
    業車の車体支持表示装置。
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