JPWO2013108918A1 - パック化粧料収容物及びパック化粧料並びにパック化粧料の製造方法 - Google Patents

パック化粧料収容物及びパック化粧料並びにパック化粧料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013108918A1
JPWO2013108918A1 JP2013554376A JP2013554376A JPWO2013108918A1 JP WO2013108918 A1 JPWO2013108918 A1 JP WO2013108918A1 JP 2013554376 A JP2013554376 A JP 2013554376A JP 2013554376 A JP2013554376 A JP 2013554376A JP WO2013108918 A1 JPWO2013108918 A1 JP WO2013108918A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
pack cosmetic
pack
medicinal component
medicinal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013554376A
Other languages
English (en)
Inventor
藤田 貴彦
貴彦 藤田
中村 健吾
健吾 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Kasei Co Ltd filed Critical Sekisui Kasei Co Ltd
Priority to JP2013554376A priority Critical patent/JPWO2013108918A1/ja
Publication of JPWO2013108918A1 publication Critical patent/JPWO2013108918A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D44/00Other cosmetic or toiletry articles, e.g. for hairdressers' rooms
    • A45D44/002Masks for cosmetic treatment of the face
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/0212Face masks
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/04Dispersions; Emulsions
    • A61K8/042Gels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/81Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/8141Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
    • A61K8/8147Homopolymers or copolymers of acids; Metal or ammonium salts thereof, e.g. crotonic acid, (meth)acrylic acid; Compositions of derivatives of such polymers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/16Emollients or protectives, e.g. against radiation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

貼付部位に応じて求められる効能が異なる複数部分を有し取扱い性に優れたパック化粧料を得ること。薬効成分を含み皮膚に貼付可能な親水性ゲルを含んでなるパック化粧料(11)と、そのパック化粧料を収容する収容容器とを備えるパック化粧料収容物であって、前記パック化粧料(11)が貼付部位Aに対する薬効成分Aを含む部分A(15,15)と、貼付部位Bに対する薬効成分Bを含む部分B(16,16)(但し、AとBとは異なる)とを備えるパック化粧料収容物とした。【選択図】図1

Description

本発明は、ヒトの顔等の皮膚に当てて皮膚に薬効を付与することが可能なシート状のパック化粧料と、このパック化粧料の製造方法並びにこのパック化粧料を収容容器に収容したパック化粧料収容物に関する。
従来、目元の小じわ等の予防、改善を目的とした目元向け化粧料が開発されており、例えば、薬効成分を基材上のゲル状組成物に含ませたゲル含有パック化粧料とした技術が特開2002−000636号公報(特許文献1)や特開2009−292840号公報(特許文献2)に開示されている。
特開2002−000636号公報 特開2009−292840号公報
しかしながら、特開2002−000636号公報(特許文献1)に記載された技術は、粘着性アイマスクに関する技術であって額や頬に対する効果は期待できない。また、特開2009−292840号公報(特許文献2)に記載された技術は、別々に包装され、効能が異なるゲルシートとアイパックを組み合わせて用いるため、製造時においてはゲルシートとアイパックを別々に製造し包装する手間がかかり、また、使用時においてはゲルシートとアイパックとをそれぞれ別の包装材から取り出す手間がかかっていた。
こうしたゲル含有パック化粧料が存在する中で、本発明は貼付部位に応じて求められる効能が異なる複数部分を有し取扱い性に優れたパック化粧料を得ることを目的としてなされたものである。
上記目的を達成するために、薬効成分を含み皮膚に貼付可能な親水性ゲルを含んでなるパック化粧料と、そのパック化粧料を収容する収容容器とを備えるパック化粧料収容物であって、前記パック化粧料が貼付部位Aに対する薬効成分Aを含む部分Aと、貼付部位Bに対する薬効成分Bを含む部分B(但し、AとBとは異なる)とを備えるパック化粧料収容物を提供する。
また、薬効成分を含み皮膚に貼付可能な親水性ゲルを含んでなるパック化粧料であって、貼付部位Aに対する薬効成分Aを含む部分Aと、貼付部位Bに対する薬効成分Bを含む部分B(但し、AとBとは異なる)とを備える親水性ゲルを含んでなるパック化粧料を提供する。
薬効成分を含み皮膚に貼付可能な親水性ゲルを含んでなるパック化粧料としたため、ヒトの顔などに貼付することで、薬効成分を通じて皮膚状態を直接的に改善したり、リラックスさせるなどして精神状態を間接的に改善することが期待できる。
そして親水性ゲルを用いているため、コットンなどの不織布(または織布)に化粧水をしみ込ませた不織布含浸タイプと呼ばれるシート状パック材に比べて、(1)化粧水や美容液等をゲルに封入しているため液ダレが生じにくい、(2)不織布や織布を厚くする場合に比べ厚い形状が作製し易い、(3)皮膚表面を覆うパック効果が高い、(4)触感が良い、などの利点がある。
また、そのパック化粧料を収容する収容容器を含むパック化粧料収容物は、収容容器を含むため、パック化粧料を安定的に保持することができ、取扱いや保存が容易である。
パック化粧料が貼付部位Aに対する薬効成分Aを含む部分Aと、貼付部位Bに対する薬効成分Bを含む部分B(但し、AとBとは異なる)とを備えるため、貼付部位Aと貼付部位Bの異なる貼付部位に対して異なる効果を期待することができる。また、互いに異なる薬効成分を含んだ部分Aと部分Bとを一つの収容容器に備えるため、部分Aと部分Bとが別々の収容容器に収容される場合と比べて、製造が容易であり、使用の際も取扱いが容易である。
なお、貼付部位Aと貼付部位Bは互いに異なる部位であることを意味し、被着体(皮膚)の特定の部位を意味するものではない。したがって、具体的なパック化粧料に応じて貼付部位Aが“おでこ”で、貼付部位Bが“頬”であったり、また貼付部位Aが“頬”で、貼付部位Bが“鼻”であったりし得る。薬効成分A,Bや部分A,Bについても互いに異なるものを意味する点で同様である。
また、含有される薬効成分は、薬効成分Aと薬効成分Bに限定する趣旨ではなく、それ以外の薬効成分C,D,・・・を含んでいてもよい。また、それらの薬効成分C,D,・・・の含有部分を特定するものでもない。例えば、薬効成分A,Bの他に、薬効成分Cを部分Aに含んでいたり、薬効成分Dを部分Aと部分Bの双方に含むような場合があっても良い。
加えて、薬効成分Aは一の単独成分である場合だけではなく、複数の成分が混合した混合成分であっても良い。
皮膚の中でも特に顔面は部分によってその特長が異なり、スキンケアの方法や求められる効能も異なっている。例えば“おでこ”は油分が多く、油分の除去やテカリの抑制が要求されるのに対し、“頬”は日焼けによる皮膚のほてりからの鎮静効果が求められ、“目の周囲”は保湿効果が主に求めれる。こうした要求に対しこのパック化粧料は、貼付部位によって異なる薬効を発揮させることができ効果的である。したがって、一般的なパック化粧料が全体にまんべんなく同一の成分を含み、部分ごとに異なる要求を満たしているとは言えなかった問題点を解決することができる。
そして、上記部分A、部分B以外の部分Cを備えることも可能であり、部分Aと部分Bのみとすることも可能である。部分Cは、薬効成分Aや薬効成分B以外の薬効成分Cを含む部分であっても良いし、薬効成分を含まない部分であっても良い。
例えば、目の周囲の部分と頬の部分とを繋ぐ部分を部分Cとすることができ、その部分Cには薬効成分を含ませないことも、薬効成分Cを含むこともできる。
また、部分Aと部分Bのみからなる場合は、例えば目元に対応する部分の形状にパック化粧料を形成(目元パック)し、目頭側に対応する部分を部分Aとし目尻側に対応する部分を部分Bとする場合等が挙げられる。
貼付部位が目元、口元、頬、額、小鼻などの顔の一部である特定部位とすることができる。目尻や目頭などの目元や、口元、頬、額、小鼻などは、それ以外の顔の部分に比べて所望の薬効を求める特定部位であり、こうした特定部位を所定の薬効成分を含む貼付部位とすることができる。
部分Aと部分Bでの厚みが異なる親水性ゲルを備えるパック化粧料収容物とすることができる。部分Aと部分Bでの厚みが異なる親水性ゲルを備えるため、皮膚に対する貼付部位に応じて薬効成分の含有量を変化させることができる。部分Aに含まれる薬効成分と部分Bに含まれる薬効成分が同じと仮定し、部分Aの厚みが部分Bの2倍であり、単位面積あたりの薬効成分の含有量は部分Aと部分Bが等しい場合を想定すると、部分Aは部分Bの2倍の薬効成分を含有させることができる。そのため、部分Aでは部分Bの約2倍の期間、効能を維持することができる。このことは単位面積あたりの薬効成分を増量する方法では単位時間当たりの効果が効き過ぎるような場合の代替手段として好適に適用できる。このように部分Aを他の部分よりも手厚く手当できるため満足感の向上にも繋がる。
部分Aと部分Bとで異なる薬効成分を含む場合では、経時での効果が薄れやすい薬効成分を含有する部分を、効果が持続し易い薬効成分を含有する部分に対して厚くすることで、効果が薄れやすい薬効成分と効果が持続し易い薬効成分の持続時間を同程度になるように調整することができる。
親水性ゲルを2液混合型の不可逆ゲルとすることができる。パック化粧料としてのゲルは大きく分けて2種類があり、一つは寒天などの増粘多糖類を加熱し、冷却して作製した化学的に可逆的なゲルであり、不織布含浸タイプと同様にゲルの製造後に化粧水等を表面に添加したものである。もう一つは、2液を混合し架橋前の親水性高分子と架橋剤から化学的な架橋反応を起こして作製した不可逆的なゲル(不可逆ゲル)である。前者のゲルは加熱して作製するため、加熱できない薬効成分はゲル化前の混合物中に含めておくことができず、薬効成分はゲル化後にゲル表面に添加せざるを得ない。そのため、液ダレが生じ易い等の不織布含浸タイプが持つ欠点と同様の欠点があるのに対し、後者のゲルはそうした欠点が無い点で好ましい。
パック化粧料の表面を、貼付し得る皮膚の表面の凹凸形状に対応する凹凸面を有するパック化粧料とすることができる。パック化粧料の表面に、貼付し得る皮膚の表面の凹凸形状に対応する凹凸面を有するため、皮膚の表面との密着性を高め薬効成分を効果的に働かせることができる。またフィット感を高めることができ、使用者の満足感を向上させることができる。特に顔表面のように凹凸が大きな被着体の場合は、平面的なパック化粧料を用いるとパック化粧料に接触しない皮膚表面の部位が多くなりがちである。そのため、凹凸が大きな被着体に対して好適に適用することができる。
パック化粧料について部分Aと部分Bとを備える一体物とすることができる。パック化粧料が部分Aと部分Bとを備える一体物であるため、貼付部位ごとに複数のパック化粧料を貼付する手間を省くことができる。また、貼付部位の位置間違いを防止することができる。
収容容器についてはパック化粧料の成形型を兼ねる収容容器とすることができる。収容容器がパック化粧料の成形型を兼ねるため、別に成形型を準備する必要がなく、また成形型から収容容器に移し替える手間を省くことができる。そのため、型代が安くなり、低コストで製造することができる。また、環境保護の観点からも好ましい。
あるいはまた、薬効成分を含み皮膚に貼付可能な親水性ゲルを含んでなり、貼付部位Aに対する薬効成分Aを含む部分Aと貼付部位Bに対する薬効成分Bを含む部分B(但し、AとBとは異なる)を有する親水性ゲルを含んでなるパック化粧料の製造方法であって、親水性ゲルに、2液混合型の不可逆ゲルを用い、部分Aについては、薬効成分Aを含むゲル形成用組成物Aの所定量を塗布してゲル化させ、部分Bについては、薬効成分Bを含むゲル形成用組成物Bの所定量を塗布してゲル化させる工程を行い、ゲル形成用組成物Aとなる2液とゲル形成用組成物Bとなる2液を混合してから一定時間内に一定量を所望部分に塗布可能とした親水性ゲルを含んでなるパック化粧料の製造方法を提供する。
貼付部位Aに対する薬効成分Aを含む部分Aと貼付部位Bに対する薬効成分Bを含む部分B(但し、AとBとは異なる)を有するパック化粧料を製造するため、貼付部位Aについては薬効Aがあり貼付部位Bについては薬効Bがあるパック化粧料を得ることができる。
親水性ゲルに、2液混合型の不可逆ゲルを用いたため、この2液の混合前はゲル化しない状態で保持することができる。したがって、混合からの条件を管理することで所望の親水性ゲルを得ることができ、製造が容易である。また、2液の成分でゲル化後の状態を調整し易く、所望の親水性ゲルが得られやすい。さらに寒天などの可逆ゲルと異なり製品化後に温度による状態変化が起きにくく安定性が高い。また、加熱工程を含めなくても良いため熱によって分解し易い薬効成分も添加可能である。
部分Aについては、薬効成分Aを含むゲル形成用組成物Aの所定量を塗布してゲル化させ、部分Bについては、薬効成分Bを含むゲル形成用組成物Bの所定量を塗布してゲル化させる工程を行うため、部分Aと部分Bとで異なる薬効成分を含むゲルを簡単に得ることができる。
本発明のパック化粧料、パック化粧料収容物によれば、異なる貼付部位について異なる薬効を備えることができる。
また、本発明のパック化粧料の製造方法によれば、こうしたパック化粧料を簡単に製造することができる。
第1実施形態のパック化粧料の平面図である。 図1のSA−SA線断面図である。 図1のSB−SB線断面図である。 図1のSC−SC線断面図である。 図1のパック化粧料を製造する成形型の平面図である。 図5のSD−SD線断面図である。 図5のSE−SE線断面図である。 第1実施形態の変形例のパック化粧料の平面図である。 図8のパック化粧料を製造する成形型の平面図である。 図9のSF−SF線断面図である。 第2実施形態のパック化粧料を収容容器に収容したパック化粧料収容物の平面図である。 図11のSF−SF線断面図である。 第3実施形態のパック化粧料を製造する成形型の断面図である。 分図(B)は図13の成形型を組み合わせた断面図であり、分図(A)は、この成形型から成形されるパック化粧料の平面図である。 その他の実施形態のパック化粧料の平面図である。 図15のパック化粧料を製造する成形型の平面図である。 図16のSG−SG線断面図である。
本発明の種々の実施形態について図面を参照しつつ以下に説明するが、各実施形態で共通する構成、材質、製造方法、作用効果等については重複説明を省略する。
第1実施形態(図1〜図7)
図1〜図4には、顔に当接して用いることができるパック化粧料11を示す。パック化粧料11は、一般的なパック化粧料に見られる不織布等からなる芯材が無く、親水性ゲル10のみからなるものである。
このパック化粧料11の形状は、目に対応する部分に貫通孔12,12、鼻に対応する部分に貫通孔13、口に対応する部分に貫通孔14を有し、また、目尻に対応する部分に凸部15,15、頬に対応する部分に凸部16,16を有しているが、顔に当てて使用できるように略円形のシート状であって、顔に当てる側の表面は平坦面11aとなっている。
親水性ゲル10は、3次元的な親水性高分子の網目構造を有する親水性高分子に、少なくとも水分と薬効成分とを含んで構成される。そして、体温や加熱により網目構造が崩れず、顔等の皮膚の表面に当接した際に粘着性を有するもの、またはゲル表面の水分の表面張力によって密着するものである。
なお、ここでいう水分とは、水そのものの場合の他、水以外の溶媒や、水と水以外の溶媒の混合物をも含むものとする。
親水性高分子としては、3次元網目構造を形成し、少なくとも水分を含んで後述の性質を有するゲルとなり得る高分子材料であって、架橋前の親水性高分子を架橋剤で架橋して3次元網目構造を形成する2液混合型の不可逆ゲルであることが好ましい。
こうした親水性高分子には、例えば化粧品の分野で経皮用途として使用が許容された親水性高分子があり、中でもアニオン性官能基を有する合成高分子が好ましい。そのような親水性高分子の例としては、カルボキシル基を官能基として有するアクリル酸、メタクリル酸等の重合性不飽和単量体の重合物やそれらの塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩等)、スルホン酸基を官能基として有するt−ブチルアクリルアミドスルホン酸等の重合性不飽和単量体の重合物やそれらの塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩等)が挙げられる。
なお、架橋前の親水性高分子は、架橋前と言ってもゲルの製造を妨げない限りは部分的に架橋していてもよい。また、製造時の取扱い性を考慮すると、重量平均分子量が10万〜500万の範囲の親水性高分子を使用することが好ましい。
また、2液の混合からゲル化まで5℃〜50℃の温度範囲で行うことができる親水性高分子と架橋剤との組み合わせを用いることが好ましい。5℃〜50℃の温度範囲でゲル化できれば、熱に不安定な薬効成分も安定的に加えることができるからである。
架橋剤としては、例えば、水酸化アルミニウム、カリミョウバン、硫酸アルミニウム、アルミニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、酸化アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム、塩化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ポリエチレンイミン、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレート等が挙げられる。
また、架橋剤を作用させるための最適なpHに調整し、架橋をより確実にする目的で、酒石酸、乳酸、クエン酸、グリコール酸、塩酸等の各種有機酸や無機酸をpH調整剤として含有してもよい。
親水性高分子に含ませる水としては、不純物が含まれず、他の成分に影響を与えないものとして蒸留水や脱イオン水が好ましいが、水道水や地下水などの天然水を用いることもできる。
水以外の溶媒としては、例えば、エチルアルコール等のモノアルコール類、1,3−ブチレングリコール等のグリコール類、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。特に水と混合する場合には、こうした水と相分離を起こさないものを用いることが好ましい。
薬効成分としては、従来、医薬品、医薬部外品、化粧品等で使用されているものを配合することが可能で、例えば、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クマザサエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、スイカズラエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子;アミノ酸、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシン等の保湿成分;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分;ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;ビタミンA,B2,B6,D,E,パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド等のビタミン類;アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分;トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤;レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤;セファランチン、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、鎮痛剤、精神安定剤、抗高血圧剤、抗生物質、抗ヒスタミン剤、抗菌性物質等も挙げられる。
これらの成分の配合量は、その素材により有効成分量が異なるため一概には規定できないが、一般に親水性ゲルの重量に対して0.001重量%〜50重量%が好ましく、0.05重量%〜30重量%がより好ましい。
親水性高分子を含水させた親水性ゲル内の水分を効果的に親水性ゲル表面に滲み出させるために滲出促進剤を含有させることができる。滲出促進剤には、親水性でありながらもある程度の疎水性を有する物質を配合することにより親水性ゲル内の水を効果的に吐出させることができる非イオン性水溶性高分子、又は親水性ゲルの網目構造を引き締める効果を発揮させることにより、親水性ゲル内の溶液を親水性ゲル表面に滲出させることができる電解質等が挙げられる。
非イオン性水溶性高分子としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン等のグリコール、多価アルコール等の重合体が挙げられる。これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。
特に、グリセリンの吸湿度を100とした場合、2〜55の範囲の比吸湿度の非イオン性水溶性高分子を使用することが好ましい。比吸湿度が2より小さい場合、保水力が十分でないために含水ゲル表面への溶液滲出量が多くなりすぎてベタツキの原因になったり、含水ゲルを構成する合成高分子とのなじみが悪くなり、含水ゲルを形成することが困難になったりする恐れがある。比吸湿度が55より大きい場合、非イオン性水溶性高分子がもつ保水力が大きすぎるために含水ゲル内の溶液が含水ゲル表面に滲出しにくくなり、潤い感、保湿効果が不足する恐れがある。更に好ましい比吸湿度の範囲は20〜45である。
電解質としては、易水溶性であり、化粧品等での使用実績のあるものであれば使用可能であるが、溶解性やpH変動が少ない等の点から、強酸と強アルカリとの中性塩が好適に用いられる。このような電解質としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等が挙げられる。非イオン性水溶性高分子と電解質はどちらか一方を単独で配合してもよいし、両者を併用して配合してもよい。
親水性ゲルには、上記の成分以外にも各種の添加剤を本発明の目的を阻害しない範囲で適宜配合することができる。例えば湿潤剤、香料、着色料、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘着付与剤、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、抗菌剤等が挙げられる。
上記各種添加剤のうち、湿潤剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプロピレングリコール、ソルビトール、マルビトール、トレハロース、ラフィノース、キシリトール、マンニトール、ヒアルロン酸及びその塩、トレハロースやラフィノース等の各種誘導体、トリメチルグリシン、サイクロデキストリン、ヒアルロン酸及びその塩等のグリコール類、多価アルコール類及び多糖類等が挙げられる。これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。
上述の成分を配合して得られる親水性ゲルは、ある程度離水(ブリード)可能であることが要求され、具体的には、親水性ゲルの厚みを1mmとした際に、ゲルの形成時から72時間後に1.5mg/cm〜20mg/cmの水分の滲出量を有しているゲルを形成することが好ましい。水分滲出量が1.5mg/cmより少ないと、親水性ゲル表面の水分量が不足するため、皮膚への密着性に欠ける恐れがある。また、水分滲出量が20mg/cmより多いと、水分量過多のため皮膚に密着させたときに液ダレが生じ、不快感を呈する恐れがある。
また、親水性ゲルに対する圧縮強度が少なくとも3kPa以上あり、包装から取り出して皮膚に当接し、また皮膚から引き剥がす際に、親水性ゲルが破壊されないことが好ましい。
上述の性質を備えるため、親水性ゲルを構成する親水性高分子の配合量は、当該親水性ゲルの総量に対して2.5重量%〜35重量%であり、好ましくは3重量%〜25重量%である。配合量が3重量%より少ない場合、親水性ゲルの腰強度が弱く、親水性ゲルの保形性が不安定でちぎれて取扱い性が悪くなる恐れがある。また、配合量が35重量%より多い場合、ゲル強度は強くなるものの、親水性ゲルの高分子構造が密になりすぎて、親水性ゲルに保持できる水分や薬効成分等の配合量が少なくなりすぎる可能性がある。また、25重量%より多く35重量%以下では、親水性ゲルに保持できる水分や薬効成分等の配合量が少なくなりすぎる恐れがある。
なお、パック化粧料における親水性ゲルの厚みは、0.3mm〜5.0mmであることが好ましい。0.3mmより薄いと十分な薬効が得られないおそれがある。また、5.0mmより厚すぎると、使用時に自重でパック化粧料がずり落ちてくるため、使い勝手が低下する。なお、この厚みはパック化粧料の平均的な部分の厚みであり、部分的に厚み部を形成する部分の厚みはこの限りではない。
パック化粧料を作製するには、混合して架橋反応を促進させる2液を調製する。即ち、ここで言う2液には、架橋前の親水性高分子を含有する親水性高分子成分含有液と架橋剤を含有する架橋剤成分含有液である場合の他、架橋前の親水性高分子成分と架橋剤成分の両成分含有液と架橋剤を反応させるためのpH調整剤成分含有液の場合など、混合によって架橋反応を促進できるように組み合わせた2液であれば良い。
これらの2液の少なくとも何れかには薬効成分やその他の添加剤を加えておく。この2液を混合すればゲル形成用組成物となり、成形型または収容容器に塗布して、所定時間放置し、必要により加熱等を行うことでゲル化し、親水性ゲルを得ることができる。
2液を混合した直後の液粘度は5000〜10万cpsであることが好ましい。この粘度範囲であれば、攪拌ムラが少ないゲルが製造でき、充填も容易である。また、ロータリースタティックミキサーなどによるスポット添加の場合には、粘度がこれより低いとゲル化前に異なるゲル形成用組成物どうしが混合してしまい、薬効成分が拡散してしまうおそれがある。
但し、こうした過程において、パック化粧料の部分によって薬効が異なる必要があるため、より具体的に詳しく説明する。
図5〜図7には、このパック化粧料11を作製するための成形型の一例を示す。この成形型21は、目に対応する部分に貫通孔22,22、鼻に対応する部分に貫通孔23、口に対応する部分に貫通孔24をそれぞれ有するとともに、目尻に対応する部分に凹部25,25、頬に対応する部分に凹部26,26をそれぞれ有し、全体的には一枚のシート状にパック化粧料11が形成されるようなキャビティ27を形成している。
この成形型21では、目尻に保湿性を与え、頬にしっとり感を与えるパック化粧料11を作製することができる。即ち、保湿性を与える薬効成分αを含んだゲル形成用組成物αと、しっとり感を与える薬効成分βを含んだゲル形成用組成物β、及びこうした薬効成分は含まないゲル形成用組成物γをそれぞれ準備する。そして、図5で示すように、目尻に対応する部分R1には保湿性成分を含んだゲル形成用組成物αを滴下し、頬に対応する部分R2にはしっとり感を与える成分を含んだゲル形成用組成物βを滴下し、それ以外の部分R3にはこうした薬効成分を含まないゲル形成用組成物γを滴下してゲル化する。そして目尻に対応する部分R1(部分A)には保湿性を与える薬効成分α(薬効成分A)を含み、頬に対応する部分R2(部分B)にはしっとり感を与える薬効成分β(薬効成分B)を含み、それ以外の部分R3には薬効成分を含まないパック化粧料11を得る。
また、このパック化粧料11は、樹脂フィルム等から形成された収容容器(図示せず)に収容することでパック化粧料収容物(図示せず)とすることができる。
パック化粧料11は、目尻(貼付部位A)に対応する部分15(部分A)については保湿性を与える薬効成分α(薬効成分A)を含み、頬(貼付部位B)に対応する部分16(部分B)についてはしっとり感を与える薬効成分β(薬効成分B)を含むパック化粧料11である。即ち、2つの異なった部分で異なった薬効を与えるパック化粧料である。
このパック化粧料11を収容容器に収容したパック化粧料収容物は、異なった貼付部位に対して異なった薬効成分を含んだ一つのパック化粧料を内包することができる。
第1実施形態の変形例(図8〜図10)
図8には、パック化粧料11の変形例であるパック化粧料11’を示す。パック化粧料11’では、目尻に対応する部分の凸部15,15に代えて、目尻の横の部分に凸部15’,15’を有するとともに、目の下に対応する部分に凸部18’,18’を有している点がパック化粧料11と異なる。それ以外の形状、原材料等はパック化粧料11と同じである。
また図9には、パック化粧料11’を作製するための成形型の一例を示し、図10には図9のSF−SF断面を示す。
この成形型21’は、目尻に対応する部分の凹部25,25に代えて、目尻の横の部分に凹部25’,25’を有するとともに、目の下に対応する部分に凹部28’,28’を有するキャビティ27’を形成している点が成形型21と異なる。それ以外の形状は成形型21と同じである。
この成形型21'では、目下に保湿性を与え、頬にしっとり感を与えることに加え、目尻にはハリと弾力性を与えるパック化粧料11’を作製することができる。即ち、保湿性を与える薬効成分αを含んだゲル形成用組成物αと、しっとり感を与える薬効成分βを含んだゲル形成用組成物β、及びこうした薬効成分は含まないゲル形成用組成物γに加えて、ハリと弾力性を与えるアンチエイジング効果のある薬効成分ωを含んだゲル形成用組成物ωを準備する。そして、図9で示すように、目の横に対応する部分R1’にはハリと弾力性を与えるアンチエイジング効果のある成分を含んだゲル形成用組成物ωを滴下し、頬に対応する部分R2にはしっとり感を与える成分を含んだゲル形成用組成物βを滴下し、目下に対応する部分R8’には保湿性成分を含んだゲル形成用組成物αを滴下し、それ以外の部分R3にはこうした薬効成分を含まないゲル形成用組成物γを滴下してゲル化する。
そして目の横に対応する部分R1’(部分A)にはハリと弾力性を与える薬効成分ω(薬効成分A)を含み、頬に対応する部分R2(部分B)にはしっとり感を与える薬効成分β(薬効成分B)を含み、目下に対応する部分R8’(部分C)には保湿性を与える薬効成分α(薬効成分C)を含み、それ以外の部分R3(部分D)には薬効成分を含まないパック化粧料11’を得る。
なお、このパック化粧料11’は、樹脂フィルム等から形成された収容容器(図示せず)に収容することでパック化粧料収容物(図示せず)とすることができる。
パック化粧料11’は、目尻側の目の横方(貼付部位A)に対応する部分15'(部分A)についてはハリと弾力性を与える薬効成分ω(薬効成分A)を含み、頬(貼付部位B)に対応する部分16(部分B)についてはしっとり感を与える薬効成分β(薬効成分B)を含み、目尻から目下(貼付部位C)に対応する部分18'(部分C)については保湿性を与える薬効成分α(薬効成分C)を含むパック化粧料である。即ち、3つの異なった部分で異なった薬効を与えるパック化粧料である。
このパック化粧料11’を収容容器に収容したパック化粧料収容物は、異なった貼付部位に対して異なった薬効成分を含んだ一つのパック化粧料を内包することができる。
第2実施形態(図11、図12)
本実施形態のパック化粧料31とそのパック化粧料を収容容器32に収容してなるパック化粧料収容物33を図11、図12に示す。
収容容器32は、本実施形態では定形性のある樹脂成形体からなる容器本体32aと、この容器本体32aよりは薄膜で軟質の樹脂フィルムからなる蓋体32bとを備える。容器本体32aも蓋体32bも、それぞれPETやポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン等の一般的な包装容器を形成する樹脂から得ることができる。
図12で示す容器本体32aは、長方形の平面形状を有する底面に凹部34が4箇所設けられている。
パック化粧料31は薬効成分の異なる2種類のパック化粧料31a,31bからなり、パック化粧料31aは、先の実施形態で用いた保湿性を与える薬効成分αを含むゲル形成用組成物αをゲル化して形成し、4つの凹部34のうちの2つの凹部34a,34bに収容されている。またパック化粧料31bは、先の実施形態で用いたしっとり感を与える薬効成分βを含むゲル形成用組成物βをゲル化して形成し、残りの2つの凹部34c,34dに収容されている。
パック化粧料収容物33を製造するには、成形型を兼ねる容器本体32aの凹部34a,34bに一定量のゲル形成用組成物αを塗布し、また凹部34c,34dには一定量のゲル形成用組成物βを塗布して、それぞれしばらく放置し、場合により加熱して、ゲル形成用組成物α,βをそれぞれゲル化し、パック化粧料31aおよびパック化粧料31bを得る。それから蓋体32bで容器本体32aの表面を覆い、熱圧着等によりパック化粧料31a,31bを封止する。
こうして得られたパック化粧料31は、目尻(貼付部位A)に対して保湿性を与える薬効成分α(薬効成分A)を含むパック化粧料31a(部分A)と、頬(貼付部位B)に対してしっとり感を与える薬効成分β(薬効成分B)を含むパック化粧料31b(部分B)からなり、それぞれ別体であるパック化粧料31aとパック化粧料31bが凹部34に収容された一つのパック化粧料収容物が得られる。
パック化粧料31は、一つの収容容器32に入っているため、使用の際にはパック化粧料収容物33を用意して蓋体32bを引き剥がすだけで、薬効が異なるパック化粧料31aとパック化粧料31bとを取り出すことができる。そのため、取扱い性に優れている。
第3実施形態(図13、図14)
本実施形態のパック化粧料41は、先の実施形態で示したパック化粧料11,31の貼付面が平坦面であったのに対し、顔表面の凹凸形状に対応する凹凸面を有するように形成されている。
パック化粧料41の製造は、図13で示す凸型42aと凹型42bのように、顔の形状に沿ったキャビティを有する金型から成形する。図14(B)には一組の金型42を構成する凸型42aと凹型42bとを組み合わせた状態を示す。また、図14(A)にはこの金型42で作製されたパック化粧料41の平面図を示す。パック化粧料41は、口に対応する部分には貫通孔43を有しパックした状態で口が表出するようになっている。一方で、鼻に対応する部分は鼻形状に添った凹面44が形成されている。また、目に対応する部分では、貼付面側は比較的平坦であるがその裏面は外方に膨んだ厚み部45を有している。
パック化粧料41の製造も先に示したパック化粧料11,31と同様にいくつかの部分ごとに異なるゲル形成用組成物を金型42に滴下してゲル化する工程を経る。図14で示す例では、目に対応する部分R4に目の疲れを取る清涼剤等の薬効成分δを含むゲル形成用組成物δを滴下し、鼻に対応する部分R5には毛穴に対する薬効成分εを含むゲル形成用組成物εを滴下し、それ以外の頬に対応する部分R6や額に対応する部分R7には薬効成分を含まないゲル形成用組成物γを滴下してパック化粧料41を得ることができる。
なお、金型42上にゲル形成用組成物を滴下する方法に代えて、金型42に開けたランナー(図示せず)を通じて金型42内にゲル形成用組成物を注入する方法を行うこともできる。
パック化粧料41は、目(貼付部位A)に対応する部分(部分A)については清涼感を与える薬効成分δ(薬効成分A)を含み、鼻(貼付部位B)に対応する部分(部分B)については毛穴に対する薬効成分ε(薬効成分B)を含むパック化粧料である。
特に、目に対応する部分(部分A)では、他の部分に対して厚く形成された厚み部45を有するため、薬効成分δを多く含ませることができ、清涼感を長続きさせることができる。また、パック化粧料41は、使用感や密着性、フィット性等に優れたパック化粧料である。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に反しない任意の変更形態を含むものである。したがって、パック化粧料やパック化粧料収容物の本質的でない材料変更、製造工程の変更、一部の工程の省略、置換、順序の変更、公知手段の付加、各実施形態で説明した材料、形状等の入れ替え等は適宜なし得るものである。こうした変更例の一例をいくつか説明する。
変更例
これまで説明したパック化粧料は親水性ゲルのみからなるものとしたが、親水性ゲルを補強する不織布や織物等の芯材を親水性ゲル中に含めることもできる。
パック化粧料の表面は、粘着処理したり非粘着処理したりすることが可能である。粘着処理としては、アクリル酸系やポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン系、ポリアクリルアミド系などの粘着性樹脂を含んだ溶液またはゲル、あるいは薄層ゲルフィルムをパック化粧料表面の一部に塗工または貼付けすることが挙げられる。また、非粘着処理は、ゲル自体の粘着性が過度に大きくなることを防ぐための措置であり、例えばシリコーンパウダーやタルクなどの顔料、または顔料を含んだ成分やフィルムをパック化粧料表面の一部に塗工または貼付けすることなどが挙げられる。
パック化粧料の形状は、顔全体に相当する形状や貼付部位に外形を合わせた形状、貼付部位ごとに長方形や円形とする場合の他、顔の一部の形状や、複数の貼付部位とそれを連結する部位とを一体にした形状等、種々の形状とすることができる。
また、位置合わせ等の目的で凸部や凹部を設けたり、使用部分の形状に応じて切り込みやくり抜き部位等を設けてパック化粧料の取扱い性を向上させることができる。
パック化粧料の適用部分は、顔(唇、頬部、目元部、目の上下部、鼻部、額部)だけでなく、腕部や脚部、胸部、腹部、背部、首部等とすることも可能である。
パック化粧料収容容器の種類としては、アルミニウム積層プラスチックフィルム、アルミニウム蒸着プラスチックフィルムなど、機能層を含むフィルムで形成することができる。また、包装形態としては気密性のフィルムで3〜4方をシールして密閉する方法や、製品の形に合わせて真空成形したブリスター容器凹部に気密性フィルムを覆い密封する方法なども挙げられる。
次に示すゲル形成用組成物を用いて、以下の手順に従って各例の親水性ゲルからなるパック化粧料を作製した。
例1
(1)2液の調製
ゲルα用液、ゲルβ用液、ゲルγ用液、そして酸液を次に示すとおりに調製した。
(ゲルα用液)
親水性高分子としての重量平均分子量300万のポリアクリル酸ナトリウムを4重量部と、架橋剤としてのメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを1重量部と、湿潤剤としてのジプロピレングリコール10重量部及び濃グリセリン5重量部と、ポリエチレングリコール1000を3重量部と、防腐剤としてのメチルパラベンを0.1重量部と、薬効成分としてヒアルロン酸Naを0.01重量部と、加水分解コラーゲン液を0.19重量部と、水を63.8重量部とを混合撹拌した配合液(ゲルα用液)を調製した。
(ゲルβ用液)
薬効成分を茶エキスを0.1重量部とメントールを0.1重量部とに変更した以外はゲルα用液と同様の組成として混合攪拌した配合液(ゲルβ用液)を調製した。
(ゲルγ用液)
薬効成分を含めずに水を0.2重量部増やした以外はゲルα用液と同様の組成として混合攪拌した配合液(ゲルγ用液)を調製した。
(酸液)
酒石酸を2重量部と水を13重量部とを混合し酸液を調製した。
(2)ゲル形成用組成物の調製
上記ゲルα用液85重量部に上記酸液15重量部を混合してゲル形成用組成物αを調製し、上記ゲルβ用液85重量部に上記酸液15重量部を混合してゲル形成用組成物βを調製し、さらに、上記ゲルγ用液85重量部に上記酸液15重量部を混合してゲル形成用組成物γを調製した。
(3)成形型の準備
パック化粧料を成形するために図5〜図7で示す成形型21を準備した。
(4)パック化粧料の作製
図5のR1で示す位置にゲル形成用組成物α、同図のR2で示す位置にゲル形成用組成物β、同図のR3で示す位置にゲル形成用組成物γ、をそれぞれ定量塗布(吐出)し、成形型21のキャビティ27内をゲル形成用組成物α,β,γで満たした。そのまま室温で24時間放置し、脱型して、一つのパック化粧料に3つの処方のゲルが配置した図1〜図3で示すパック化粧料11を作製した。
ゲルα用液と酸液を混合しゲル形成用組成物αを塗布(吐出)し、ゲル化することで保湿処方としての親水性ゲルαを得ることができ、また、同様にゲルβ用液と酸液を混合しゲル形成用組成物βを塗布し、ゲル化することでほてり対応処方としての親水性ゲルβを得ることができる。同様にゲルγ用液と酸液を混合しゲル形成用組成物γを塗布し、ゲル化することで親水性ゲルγを得ることができるが、この親水性ゲルγは薬効成分を含んでいないため、湿潤剤による保湿効果のみである。
なお、こうした2液の混合、塗布はロータリースタティックミキサーを用いて行うことができる。
(5)パック化粧料の使用
このパック化粧料11の凸部15,15が目尻の上に、凸部16,16が頬の上に位置するようにして、パック化粧料11の平坦面側(凸部15,16の突出していない側)を顔に当て15分ほど放置した後、引き剥がした。すると目尻の部位はしっとりと保湿された感じがあり、頬の部位はさっぱりとしたひきしめ感があった。
例2
(1)2液の調製
例1記載のゲルα用液、ゲルβ用液、ゲルγ用液、酸液に加え、次に示すゲルω用液を調製した。
(ゲルω用液)
上記ゲルα用液と比較して薬効成分にレチノール0.1重量部を追加し、それに伴い水を0.1重量部減らした以外はゲルα用液と同様の組成として混合攪拌した配合液(ゲルω溶液)を調製した。
(2)ゲル形成用組成物の調製
例1記載のゲル形成用組成物α、ゲル形成用組成物β、ゲル形成用組成物γに加え、ゲルω用液85重量部に上記酸液15重量部を混合してゲル形成用組成物ωを調製した。
(3)成形型の準備
パック化粧料を成形するために図9で示す成形型21’を準備した。
(4)パック化粧料の作製
図9のR1’で示す位置にゲル形成用組成物ω、同図のR2で示す位置にゲル形成用組成物β、同図のR8’で示す位置にゲル形成用組成物α、同図のR3で示す位置にゲル形成用組成物γ、をそれぞれ定量塗布(吐出)し、成形型21’のキャビティ27’内をゲル形成用組成物α,β,γ,ωで満たした。そのまま室温で24時間放置し、脱型して、一つのパック化粧料に4つの処方のゲルが配置した図8で示すパック化粧料11’を作製した。
なお、ゲルω用液と酸液を混合しゲル形成用組成物ωを塗布(吐出)し、ゲル化するのは上記ゲル形成用組成物αを用いた方法と同様にできる。
(5)パック化粧料の使用
このパック化粧料11’の凸部15’,15’が目尻側の目の横方に、凸部16’,16’が頬の上に位置するようにして、パック化粧料11’の平坦面側(凸部15’,16’の突出していない側)を顔に当て15分ほど放置した後、引き剥がした。すると目尻側の目の横方はハリと弾力感があり、目下はしっとりと保湿された感じがあり、頬の部位はさっぱりとしたひきしめ感があった。
例3
(1)2液の調製
ゲルγ用液を調製しなかったことを除き、例1と同様に2液を調製した。
(2)ゲル形成用組成物の調製
ゲルγ形成用組成物を調製しなかったことを除き、例1と同様にゲル形成用組成物を調製した。
(3)収容容器(トレー)の作製
例1で用いた成形型の代わりに、厚さ0.2mmの非晶性PETを真空成型して、内寸が25mm(縦)×56mm(横)×2mm(深さ)となる凹部を4箇所設けた収容容器を作製した。
(4)パック化粧料の作製
収容容器の4箇所の凹部のうちの2つの凹部に例1と同様にゲル形成用組成物αを塗布した。また、同様に残りの2つの凹部にゲル形成用組成物βを塗布した。そして例1と同様の条件で放置して親水性ゲルαと親水性ゲルβを作製しパック化粧料を得た。
(5)パック化粧料の使用
上記ゲルのうち、親水性ゲルαを目尻に、親水性ゲルβを頬の上に当て15分ほど放置した後、引き剥がした。すると目尻の部位はしっとりと保湿された感じがあり、頬の部位はさっぱりとしたひきしめ感があった。
例4
(1)2液の調製
例1と同様に2液を調製した。
(2)ゲル形成用組成物の調製
例1と同様にゲル形成用組成物を調製した。
(3)成形型の準備
顔に対する貼付面側は顔の凹凸形状に沿った凹凸を形成する凸型と、反対面側は貼付面に沿った凹凸を有し、目尻の部分に厚み部45を形成し得る凹型とからなる一組の金型(図示せず)を準備した。
(4)パック化粧料の作製
例1と同様の条件で、金型の目尻に対応する部分にゲル形成用組成物αを塗布し、金型の頬に対応する部分にゲル形成用組成物βを塗布し、金型の目尻と頬に対応する部分以外の部分にゲル形成用組成物γを塗布し、各ゲル形成用組成物をゲル化させて、顔の表面の凹凸形状に対応する凹凸面を有するパック化粧料を作製した。
(5)パック化粧料の使用
このパック化粧料を顔に当て15分ほど放置した後、引き剥がした。すると目尻の部位はしっとりと保湿された感じがあり、頬の部位はさっぱりとした感じがあった。また、顔に対するフィット感が優れていた。
例5
(1)2液の調製
ゲルβ用液とゲルγ用液とを調製しなかったことを除き、例2と同様に2液を調製した。
(2)ゲル形成用組成物の調製
ゲルβ形成用組成物とゲルγ形成用組成物とを調製しなかったことを除き、例2と同様にゲル形成用組成物を調製した。
(3)成形型の準備
パックする目元の部分に対応する形状の金型52(図16、図17参照)を準備した。
(4)パック化粧料の作製
前記金型の目頭側に対応する部分R9へは例2と同様にゲル形成用組成物αを塗布し、目尻側に対応する部R10分へは例2と同様にゲル形成用組成物ωを塗布し、金型52内を双方の組成物α,ωで満たした。そして例2と同様にして図15に示す目元パック化粧料51を得た。
(5)パック化粧料の使用
このパック化粧料51を目元に位置するように顔に当て15分ほど放置した後、引き剥がした。すると目尻側の目の横方はハリと弾力感があり、目頭側はしっとりと保湿された感じがあった。
10 親水性ゲル
11,11’ パック化粧料
11a 平坦面
12 (目に対応する部分の)貫通孔
13 (鼻に対応する部分の)貫通孔
14 (口に対応する部分の)貫通孔
15 (目尻に対応する部分の)凸部
15’(目尻側の横に対応する部分の)凸部
16 (頬に対応する部分の)凸部
18’(目下に対応する部分の)凸部
21,21’ 成形型
22 (目に対応する部分の)貫通孔
23 (鼻に対応する部分の)貫通孔
24 (口に対応する部分の)貫通孔
25 (目尻に対応する部分の)凹部
25’(目尻側の横に対応する部分の)凹部
26 (頬に対応する部分の)凹部
27,27’ キャビティ
28’(目下に対応する部分の)凹部
31 パック化粧料
31a,31b パック化粧料
32 収容容器
32a 容器本体
32b 蓋体
33 パック化粧料収容物
34 凹部
32a,32b,32c,32d 凹部
41 パック化粧料
42 金型
42a 凸型
42b 凹型
43 貫通孔
44 凹面
45 厚み部
51 パック化粧料
52 金型

Claims (18)

  1. 薬効成分を含み皮膚に貼付可能な親水性ゲルを含んでなるパック化粧料と、そのパック化粧料を収容する収容容器とを備えるパック化粧料収容物であって、
    前記パック化粧料が貼付部位Aに対する薬効成分Aを含む部分Aと、貼付部位Bに対する薬効成分Bを含む部分B(但し、AとBとは異なる)とを備えるパック化粧料収容物。
  2. 上記部分A、部分B以外の部分Cを備える請求項1記載のパック化粧料収容物。
  3. 上記薬効成分A、薬効成分B以外の薬効成分Cを含む部分を備える請求項1または請求項2記載のパック化粧料収容物。
  4. 部分Aと部分Bでの厚みが異なる親水性ゲルを備える請求項1〜請求項3何れか1項記載のパック化粧料収容物。
  5. 親水性ゲルが、2液混合型の不可逆ゲルである請求項1〜請求項4何れか1項記載のパック化粧料収容物。
  6. パック化粧料の表面が、貼付し得る皮膚の表面の凹凸形状に対応する凹凸面を有する請求項1〜請求項5何れか1項記載のパック化粧料収容物。
  7. パック化粧料が前記部分Aと部分Bとを備える一体物である請求項1〜請求項6何れか1項記載のパック化粧料収容物。
  8. 収容容器がパック化粧料の成形型を兼ねる請求項1〜請求項7何れか1項記載のパック化粧料収容物。
  9. 薬効成分を含み皮膚に貼付可能な親水性ゲルを含んでなるパック化粧料であって、
    貼付部位Aに対する薬効成分Aを含む部分Aと、貼付部位Bに対する薬効成分Bを含む部分B(但し、AとBとは異なる)とを備える親水性ゲルを含んでなるパック化粧料。
  10. 上記部分A、部分B以外の部分Cを備える請求項9記載のパック化粧料。
  11. 上記薬効成分A、薬効成分B以外の薬効成分Cを含む部分を備える請求項9または請求項10記載のパック化粧料。
  12. 部分Aと部分Bでの厚みが異なる親水性ゲルを備える請求項9〜請求項11何れか1項記載のパック化粧料。
  13. 親水性ゲルが、2液混合型の不可逆ゲルである請求項9〜請求項12何れか1項記載のパック化粧料。
  14. 貼付し得る皮膚の表面の凹凸形状に対応する凹凸面を有する請求項9〜請求項13何れか1項記載のパック化粧料。
  15. 前記部分Aと部分Bとを備える一体物である請求項9〜請求項14何れか1項記載のパック化粧料。
  16. 貼付部位が顔の一部の特定部位である請求項9〜請求項15何れか1項記載のパック化粧料。
  17. 特定部位が目元、口元、頬、額、小鼻の少なくとも何れかである請求項16記載のパック化粧料。
  18. 薬効成分を含み皮膚に貼付可能な親水性ゲルを含んでなり、貼付部位Aに対する薬効成分Aを含む部分Aと貼付部位Bに対する薬効成分Bを含む部分B(但し、AとBとは異なる)を有する親水性ゲルを含んでなるパック化粧料の製造方法であって、
    親水性ゲルに、2液混合型の不可逆ゲルを用い、部分Aについては、薬効成分Aを含むゲル形成用組成物Aの所定量を塗布してゲル化させ、部分Bについては、薬効成分Bを含むゲル形成用組成物Bの所定量を塗布してゲル化させる工程を行い、ゲル形成用組成物Aとなる2液とゲル形成用組成物Bとなる2液を混合してから一定時間内に一定量を所望部分に塗布可能とした親水性ゲルを含んでなるパック化粧料の製造方法。
JP2013554376A 2012-01-20 2013-01-21 パック化粧料収容物及びパック化粧料並びにパック化粧料の製造方法 Pending JPWO2013108918A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013554376A JPWO2013108918A1 (ja) 2012-01-20 2013-01-21 パック化粧料収容物及びパック化粧料並びにパック化粧料の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012009768 2012-01-20
JP2012009768 2012-01-20
JP2013554376A JPWO2013108918A1 (ja) 2012-01-20 2013-01-21 パック化粧料収容物及びパック化粧料並びにパック化粧料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2013108918A1 true JPWO2013108918A1 (ja) 2015-05-11

Family

ID=48799339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013554376A Pending JPWO2013108918A1 (ja) 2012-01-20 2013-01-21 パック化粧料収容物及びパック化粧料並びにパック化粧料の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2013108918A1 (ja)
WO (1) WO2013108918A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014003183A1 (ja) * 2012-06-29 2016-06-02 積水化成品工業株式会社 パック基材、パック化粧料ならびにパック化粧料キット
CN105848520A (zh) * 2013-12-23 2016-08-10 欧莱雅 多种美容组合物
IN2014DE00814A (ja) * 2014-03-20 2015-09-25 L’Oreal
JP6204604B2 (ja) * 2014-09-30 2017-09-27 積水化成品工業株式会社 化粧用ゲルシート
JP7002240B2 (ja) * 2017-07-31 2022-01-20 理想科学工業株式会社 効能成分保持シートの製造方法、効能成分保持シートの製造装置、および効能成分保持シート
KR101990446B1 (ko) * 2017-11-22 2019-06-19 주식회사 엔제이코스랩 섬유시트를 구비한 모델링 마스크팩 제조방법
JP7395623B2 (ja) * 2019-06-26 2023-12-11 ユーグゥァン ヂョン 造形可変な全方位スキンケアマスク

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000297009A (ja) * 1999-04-14 2000-10-24 Sekisui Plastics Co Ltd 生体用粘着ゲルシート、これを用いた化粧品および医薬部外品
WO2002032405A1 (fr) * 2000-10-16 2002-04-25 Sekisui Kaseihin Kogyo Kabushikikaisha Technique de production de feuille de gel pour application a un corps vivant, feuille de gel pour application a un corps vivant obtenue par cette technique de production, et procede de soins de la peau a l'aide de cette feuille de gel
JP2003183147A (ja) * 2001-12-18 2003-07-03 Sekisui Plastics Co Ltd シート状含水ゲル
WO2010033309A1 (en) * 2008-09-16 2010-03-25 Elc Management Llc Targeted and individualized delivery of cosmetic actives
JP2010222320A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Sekisui Plastics Co Ltd 化粧品パック用ゲルシート

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000297009A (ja) * 1999-04-14 2000-10-24 Sekisui Plastics Co Ltd 生体用粘着ゲルシート、これを用いた化粧品および医薬部外品
WO2002032405A1 (fr) * 2000-10-16 2002-04-25 Sekisui Kaseihin Kogyo Kabushikikaisha Technique de production de feuille de gel pour application a un corps vivant, feuille de gel pour application a un corps vivant obtenue par cette technique de production, et procede de soins de la peau a l'aide de cette feuille de gel
JP2003183147A (ja) * 2001-12-18 2003-07-03 Sekisui Plastics Co Ltd シート状含水ゲル
WO2010033309A1 (en) * 2008-09-16 2010-03-25 Elc Management Llc Targeted and individualized delivery of cosmetic actives
JP2010222320A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Sekisui Plastics Co Ltd 化粧品パック用ゲルシート

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013108918A1 (ja) 2013-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013108918A1 (ja) パック化粧料収容物及びパック化粧料並びにパック化粧料の製造方法
US6623751B2 (en) Cosmetic, pharmaceutical, or dermatological patch
KR101507301B1 (ko) 점착성 하이드로겔 조성물 및 이를 이용한 점착성 하이드로겔 시트의 제조방법
JP3462804B2 (ja) 化粧品用、製薬用又は皮膚用パッチ
JP5503888B2 (ja) 化粧品パック用ゲルシート
KR20160055542A (ko) 하이드로겔 마스크팩 조성물, 이를 통해 제조된 하이드로겔 마스크팩 및 이의 제조방법
WO2014003183A1 (ja) パック基材、パック化粧料ならびにパック化粧料キット
JPWO2013039151A1 (ja) 生体用電極被覆パッド
CA3037515A1 (en) Kit and method for topical delivery of benefits
JP4093346B2 (ja) 美顔用発熱体
CN113827499A (zh) 化妆用凝胶薄膜及其制备方法
KR20180058641A (ko) 보습력이 우수한 하이드로겔 조성물 및 이를 이용한 시트
CN103976887A (zh) 一种凝胶面膜基质及其制备工艺
JP4230221B2 (ja) 生体用貼付ゲルシートの製造方法
KR101372227B1 (ko) 표면 경화막을 가진 하이드로겔 마스크 및 그 제조방법
US20200129412A1 (en) Silicone pad having active ingredients for skin care and against skin aging
US20050100566A1 (en) Gel composition for external use, pad materials and pad materials to be packed in blister containers
JP2004231516A (ja) 外用ゲル状組成物、パッド材、ブリスタ容器充填型パッド材
JP3460969B2 (ja) 生体用粘着ゲルシート
KR20160055418A (ko) 피부 맞춤형 즉석겔을 형성하는 팩 화장료 조성물
JP5398062B2 (ja) ハイドロゲル外用剤
JPS5993012A (ja) パツク用基剤
JP2015143214A (ja) パック
TW201841602A (zh) 身體化妝料
JP2001213725A (ja) 透明シート状パック化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150904

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160205