JPWO2013088553A1 - 自動車 - Google Patents

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Abstract

ステアリングホイールの左右の対向する位置に設けられた2つのパドルスイッチの一方の操作によって、ノーマルモードを含む動力出力特性が異なる3つ以上(実施例では4つ)の走行モードの間で走行モードを所定の順序で一方向に切り替えると共に、2つのパドルスイッチの他方の操作によって、走行モードを所定の順序とは反対の順序で他方向に切り替える。これにより、各走行モードを指示するスイッチを削減することができると共に、走行中にステアリングホイールから手を離すことなく走行モードを切り替えることができ、走行モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。

Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、走行用のモータとモータに電力を供給可能なバッテリとを備える自動車に関する。
従来、エンジンと自動変速機とを備える自動車において、ステアリング近傍に設けられたパドルスイッチの操作によって、自動変速モードから手動変速モードへの切り替えや自動変速機の変速段の変更を行ない、シフトレバー近傍に設けられたモード切替スイッチの操作によって、ノーマルモード(通常運転パターン)とスポーツモード(スポーツ運転パターン)との間の切り替えを行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−243594号公報
走行用のモータとバッテリとを備える電気自動車やハイブリッド自動車などの自動車では、例えば、電動走行モード用のEVスイッチや、燃費を優先するエコモード用のエコスイッチ、駆動力の出力を優先するパワーモード用のパワースイッチなど、走行モードを切り替えるための複数のスイッチを運転席前方のインストルメントパネルなどに備えるものがあり、この場合、走行モードを切り替える際の操作性を向上させる余地があった。例えば、各走行モードでは、車両の制御は自動で行なわれるため、運転者が車両の動力性能やバッテリの充電状態などを好みの性能や状態に変更するために走行モード切り替え用のスイッチを操作しようとしても、運転中には操作を容易に行なうことができない場合があった。
本発明の自動車は、走行モードを切り替える際の操作性を向上させることを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
走行用のモータと該モータに電力を供給可能なバッテリとを備える自動車であって、
ステアリングホイールの左右の対向する位置に設けられた2つのパドルスイッチと、
前記2つのパドルスイッチの一方の操作によって、ノーマルモードを含む動力出力特性が異なる3つ以上の走行モードの間で該走行モードを所定の順序で一方向に切り替えると共に、前記2つのパドルスイッチの他方の操作によって、前記3つ以上の走行モードの間で該走行モードを前記所定の順序とは反対の順序で他方向に切り替えるモード切り替え手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の自動車では、ステアリングホイールの左右の対向する位置に設けられた2つのパドルスイッチの一方の操作によって、ノーマルモードを含む動力出力特性が異なる3つ以上の走行モードの間で走行モードを所定の順序で一方向に切り替えると共に、2つのパドルスイッチの他方の操作によって、3つ以上の走行モードの間で走行モードを所定の順序とは反対の順序で他方向に切り替える。これにより、走行モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。ここで、「動力出力特性」は、エンジンからの動力の出力特性,モータからの動力の入出力特性,バッテリからの電力の入出力特性,車両の駆動力の出力特性の少なくともいずれかなどとすることができる。また、2つのパドルスイッチが設けられた「位置」としては、運転者がステアリングホイールを握ったときに手の指で操作可能な位置などとすることができる。
こうした本発明の自動車において、走行用の動力を出力可能なエンジンを備え、前記走行モードは、前記モータから入出力される動力だけを用いて走行する電動走行を前記ノーマルモードより継続しやすくする電動走行優先モードと、前記ノーマルモードより駆動力の出力を抑制して燃費を優先するエコモードおよび前記ノーマルモードより駆動力の出力を優先するパワーモードの少なくとも一方と、を含む、ものとすることもできる。こうすれば、電動走行優先モードを指示するスイッチや、エコモードを指示するスイッチ、パワーモードを指示するスイッチなどを削減することができる。この場合、前記電動走行優先モードは、前記エンジンから出力される動力および前記モータから入出力される動力を用いて走行するハイブリッド走行と前記電動走行とのうち前記電動走行を優先して走行するモードである、ものとすることもできる。
この走行モードは電動走行優先モードなどを含む態様の本発明の自動車において、前記所定の順序は、前記電動走行優先モード,前記エコモード,前記ノーマルモード,前記パワーモードの順序か、前記電動走行優先モード,前記エコモード,前記ノーマルモードの順序か、前記電動走行優先モード,前記ノーマルモード,前記パワーモードの順序かのいずれかである、ものとすることもできる。
また、本発明の自動車において、前記所定の順序は、駆動力の出力を抑制する程度に応じた順序である、ものとすることもできる。ここで、「駆動力の出力を抑制する程度」は、アクセル開度に対する制御用アクセル開度の関係の調整,要求駆動力の最大値の調整,エンジンを運転すべき回転数とトルクとの関係を定めた動作ラインの調整,モータからのトルクの変化レートの調整,エンジンを始動するためのエンジンの要求パワーの始動用閾値の調整,エンジンブレーキの程度の調整,クリープトルクの程度の調整,バッテリの充放電要求パワーを設定するためのバッテリの蓄電割合中心の調整,モータに印加される最大電圧の調整,エンジンの要求パワーの調整の少なくともいずれかによって調整される程度である、ものとすることもできる。
さらに、本発明の自動車において、前記所定の順序は、走行を継続したときの走行用パワーの総量に占める前記バッテリからの放電電力量の割合を反映するバッテリ出力分配程度に応じた順序である、ものとすることもできる。この場合、前記モード切り替え手段は、前記2つのパドルスイッチの操作に拘わらず、前記バッテリの容量に対する蓄電量の割合である蓄電割合が低いほど前記バッテリ出力分配程度が小さな前記走行モードに切り替える手段である、ものとすることもできる。こうすれば、バッテリの蓄電割合が適正な範囲を超えて小さくなったり大きくなったりするのを抑制するように、走行モードを自動的に切り替えることができる。
あるいは、本発明の自動車において、走行用の動力を出力可能なエンジンを備え、前記バッテリと電力のやりとりが可能で動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、を備え、前記モータの回転軸が前記駆動軸に接続されてなる、ものとすることもできる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ステアリングホイール90近傍に設けられたパドルスイッチ89の構成の一例を示す構成図である。 複数の走行モードの組み合わせの一例と各走行モードにおける複数の制御項目の組み合わせの一例とを示す説明図である。 制御用アクセル開度設定用マップの一例を示す説明図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 燃費最適動作ラインおよびトルク優先動作ラインの一例とエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子の一例とを示す説明図である。 走行モードと動力出力特性(駆動力出力抑制程度)との関係の一例を示す説明図である。 走行モードと動力出力特性(バッテリ出力分配程度)との関係の一例を示す説明図である。 HVECU70により実行される走行モード切り替えルーチンの一例を示すフローチャートである。 上下限モード番号設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例の走行モードと動力出力特性(駆動力出力抑制程度)との関係の一例を示す説明図である。 変形例の走行モードと動力出力特性(駆動力出力抑制程度)との関係の一例を示す説明図である。 変形例の走行モードと動力出力特性(バッテリ出力分配程度)との関係の一例を示す説明図である。 変形例の走行モードと動力出力特性(バッテリ充放電特性)との関係の一例を示す説明図である。 変形例の各走行モードにおける制御項目の組み合わせの一例を示す説明図である。 変形例の各走行モードにおける制御項目の組み合わせの一例を示す説明図である。 変形例の走行モードをロータリー形式で切り替える様子の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車420の構成の概略を示す構成図である。 変形例の電気自動車520の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸36に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されたバッテリ50と、インバータ41,42が接続された電力ライン(以下、駆動電圧系電力ライン54aという)とバッテリ50が接続された電力ライン(以下、電池電圧系電力ライン54bという)とに接続されて駆動電圧系電力ライン54aの電圧VHを調節すると共に駆動電圧系電力ライン54aと電池電圧系電力ライン54bとの間で電力のやりとりを行なう昇圧コンバータ55と、インバータ41,42を制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に昇圧コンバータ55を制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランクポジションθcrやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサからの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサからの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブや排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサからのカムポジションθca,スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットルポジションSP,吸気管に取り付けられたエアフローメータからの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサからの吸気温Ta,排気系に取り付けられた空燃比センサからの空燃比AF,同じく排気系に取り付けられた酸素センサからの酸素信号O2などが入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁への駆動信号やスロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号,吸気バルブの開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、エンジンECU24は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号や昇圧コンバータ55の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転角速度ωm1,ωm2や回転数Nm1,Nm2を演算したりしている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧Vbやバッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりHVECU70に送信する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号やシフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,車両の走行モードを切り替えるためにステアリングホイール(ハンドル)90の左右の対向する所定位置に設けられた2つのパドルスイッチ89a,89b(図2参照)の各々から信号などが入力ポートを介して入力されている。実施例では、パドルスイッチ89aは、運転者からみてステアリングホイール90の右側に配置され手前側に操作されたときにアップシフト信号Mupを出力するスイッチであり、パドルスイッチ89bは、運転者からみて左側に配置されステアリングホイール90の手前側に操作されたときにダウンシフト信号Mdwnを出力するスイッチであるものとした。また、パドルスイッチ89a,89bが設けられる所定位置は、実施例では、運転者がステアリングホイール90を握ったときに手の指で操作可能な位置であって、左右で一対となるステアリングホイール90のグリップ部の裏側の位置であるものとした。なお、パドルスイッチ89a,89bは、ステアリングホイール90と一体に回転するものとしてもよいし、ステアリングホイール90と一体に回転することなく図示しないステアリングコラムに固定されているものとしてもよい。また、HVECU70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を計算し、この要求トルクTr*に対応する要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2との運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード,エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を駆動軸36に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードとは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようエンジン22とモータMG1とモータMG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
エンジン運転モードでは、HVECU70は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accに応じた制御用アクセル開度Acc*と車速センサ88からの車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算すると共に計算した走行用パワーPdrv*からバッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて得られるバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じてエンジン22から出力すべきパワーとしての要求パワーPe*を設定する。そして、要求パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の回転数NeとトルクTeとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によってモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてはエンジンECU24に送信し、トルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行ない、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22を効率よく運転しながらバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を駆動軸36に出力して走行することができる。このエンジン運転モードでは、エンジン22の要求パワーPe*がエンジン22を運転停止した方がよい要求パワーPe*の範囲の上限として定められた停止用閾値以下に至ったときなどエンジン22の停止条件が成立したときに、エンジン22の運転を停止してモータ運転モードに移行する。
モータ運転モードでは、HVECU70は、アクセル開度Accに応じた制御用アクセル開度Acc*と車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22を運転停止した状態でバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を駆動軸36に出力して走行することができる。このモータ運転モードでは、要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じて得られる走行用パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じて得られるエンジン22の要求パワーPe*がエンジン22を始動した方がよい要求パワーPe*の範囲の下限として停止用閾値より若干大きい値に定められた始動用閾値以上に至ったときなどエンジン22の始動条件が成立したときに、エンジン22を始動してエンジン運転モードに移行する。
続いて、車両の走行モードについて説明する。図3は、複数の走行モードの組み合わせの一例と各走行モードにおける複数の制御項目の組み合わせの一例とを示す説明図である。車両の走行モードは、各制御項目をモードに応じて調整することによって、エンジン22からの動力の出力特性,モータMG1,MG2からの動力の入出力特性,バッテリ50からの電力の入出力特性,車両の駆動力の出力特性の少なくともいずれかが異なるように(動力出力特性(動力性能)が異なるように)予め複数定められている。実施例の車両の走行モードとしては、図示するように、パドルスイッチ89a,89bの操作によって走行モードを変更する指示がなされない場合に基本的に用いられるノーマルモードと、前述のエンジン運転モードとモータ運転モードとのうちエンジン運転モードによる走行(ハイブリッド走行)よりもモータ運転モードによる走行(電動走行)を優先すると共にモータ運転モードによる走行をノーマルモードより継続しやすくする(運転者による電動走行の要求に応える)EVモードと、ノーマルモードより車両の駆動力の出力を抑制して燃費を優先するエコモードと、ノーマルモードより車両の駆動力の出力を優先するパワーモードと、の4つの走行モードが予め用意されているものとした。また、実施例の走行モードに応じて調整される制御項目としては、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accに対する制御用アクセル開度Acc*の関係と、制御用アクセル開度Acc*と車速Vとに基づく要求トルクTr*の最大値と、エンジン22を運転すべき回転数とトルクとの関係を定めた動作ラインと、モータMG1,MG2からのトルクの変化レートと、エンジン22を始動するための要求パワーPe*の始動用閾値と、を用いるものとした。
実施例のアクセル開度Accに対する制御用アクセル開度Acc*の関係は、図3と共に、図4の制御用アクセル開度設定用マップに示すように、ノーマルモードでは、アクセル開度Accが大きいほど制御用アクセル開度Acc*が線形に大きくなるように定められ、パワーモードでは、ノーマルモードに比して同一のアクセル開度Accに対してより大きい制御用アクセル開度Acc*が得られるように定められ、エコモードでは、ノーマルモードに比して制御用アクセル開度Acc*の最大値が若干小さくなるように定められ、EVモードでは、アクセル開度Accの所定の中間領域で制御用アクセル開度Acc*が一定となる不感帯が設けられることによってエコモードの制御用アクセル開度Acc*以下の制御用アクセル開度Acc*が得られるように定められているものとした。実施例では、図5の要求トルク設定用マップに示すように、制御用アクセル開度Acc*と車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を設定するものとし、これにより、ノーマルモードとパワーモードでは、アクセル開度Accの最大値(100%)に対して最大値(100%)の制御用アクセル開度Acc*が得られると共に最大値(100%)までの制御用アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*として最大トルクTrmax以下の範囲のトルクが得られ、エコモードとEVモードでは、アクセル開度Accの最大値(100%)に対して最大値(100%)より小さい制御用トルクAcc*が得られると共にこの制御用アクセル開度Acc*と車速Vとに基づいて要求トルクTr*として最大トルクTrmaxより若干小さいトルクTrmax1以下の範囲のトルクが得られるものとした。
また、実施例のエンジン22の動作ラインは、図3と共に、図6の燃費最適動作ラインおよびトルク優先動作ラインの一例とエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子の一例とに示すように、ノーマルモードとエコモードとEVモードでは、エンジン22を効率よく運転するための燃費最適動作ラインが用いられ、パワーモードでは、同一のパワー(要求パワーPe*)が与えられたときに燃費最適動作ラインに比して若干の燃費の悪化を許容して小さい回転数(目標回転数Ne*)と大きいトルク(目標トルクTe*)とが得られるように定められたトルク優先動作ラインが用いられるものとした。
さらに、実施例のモータMG1,MG2からのトルクの変化レートは、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をレート処理を用いて設定する際のレート値をモード毎に変更することによって調整され、ノーマルモードでは、レート値ΔTmが用いられ、パワーモードでは、レート値ΔTmより大きいレート値ΔTm1が用いられ、エコモードとEVモードでは、レート値ΔTmより小さいレート値ΔTm2が用いられるものとした。
加えて、実施例のエンジン22の要求パワーPe*と比較する始動用閾値は、ノーマルモードとエコモードでは、エンジン22を効率よく運転するためにエンジン22を始動した方がよい要求パワーPe*の範囲の下限として定められた基本的な閾値Pstartが用いられ、パワーモードでは、エンジン22が始動されやすくなるように閾値Pstartより若干小さい閾値Pstart1が用いられ、EVモードでは、エンジン22が始動されにくくなるように閾値Pstartより若干大きい閾値Pstart2が用いられるものとした。
したがって、EVモードでは、アクセル開度Accと制御用アクセル開度Acc*との関係においてアクセル開度Accの不感帯を設けると共にエンジン22の始動用閾値としてノーマルモードより大きい閾値Pstart2を用いることによって、モータ運転モードによる走行(電動走行)を優先し且つノーマルモードより継続しやすくするものとなっている。ここで、走行モードと動力出力特性との関係の一例を図7および図8に示す。実施例では、走行モードに応じて制御用アクセル開度Acc*,要求トルクTr*の最大値,動作ライン,モータトルクの変化レートを調整することによって、図7に示すように、動力出力特性の1つとして、車両の駆動力の出力を抑制する程度(以下、駆動力出力抑制程度という)が、EVモード,エコモード,ノーマルモード,パワーモードの順序で小さく(緩く)なっている。また、実施例では、走行モードに応じて更にエンジン22の始動用閾値を調整することによって、図8に示すように、動力出力特性の1つとして、エンジン運転モードやモータ運転モードによって走行を継続したときのエンジン22やバッテリ50から出力される走行用パワーの総量に占めるバッテリ50からの放電電力量の割合を反映するバッテリ出力分配程度(例えば、所定距離を所定のアクセル操作およびブレーキ操作で走行したときに要した走行用パワーの総量に対するバッテリ50からの放電電力量の割合などを反映するもの)が、EVモード,エコモード,ノーマルモード,パワーモードの順序で小さく(例えば、90%近傍から10%近傍までなど)なっている。なお、実施例では、駆動力出力抑制程度やバッテリ出力分配程度が小さくなると、車両の加速力が強くなると共に燃費(エネルギ効率)が悪化することになる。また、実施例では、こうした駆動力出力抑制程度やバッテリ出力分配程度が大きい方の走行モードから小さい方の走行モードの順にモード番号を付与する、即ち、EVモードにはモード番号1,エコモードにはモード番号2,ノーマルモードにモード番号3,パワーモードにはモード番号4を付与するものとした。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に2つのパドルスイッチ89a,89bの操作によって走行モードを切り替える際の動作について説明する。図9は、HVECU70により実行される走行モード切り替えルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、図示しない駆動制御ルーチンと並行して所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。なお、イグニッションオンされて最初に本ルーチンが実行されるときには、最初の走行モードとしてノーマルモードが選択されているものとした。
走行モード切り替えルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、バッテリ50の蓄電割合SOCや現在選択されている走行モードのモード番号である現在モード番号Nmodなど走行モードの切り替えに必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。バッテリ50の蓄電割合SOCは、実施例では、図示しない電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいて演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。また、現在モード番号Nmodは、イグニッションオンされて最初に本ルーチンが実行されたときには、ノーマルモードに対応するモード番号3(図7および図8参照)が入力され、その後は、本ルーチンによっても走行モードが切り替えらないときには変更されずに保持され、本ルーチンによって目標モード番号Nmod*の走行モードに切り替えられたときにはそのときの目標モード番号Nmod*が入力されるものとした。
こうしてデータを入力すると、走行モードの切り替えが指示されたか否かを判定する(ステップS110)。この判定は、実施例では、パドルスイッチ89aからのアップシフト信号Mupまたはパドルスイッチ89bからのダウンシフト信号Mdwnのいずれかが入力されたか否かを判定することにより行なうものとした。走行モードの切り替えが指示されていないと判定されたとき、即ち、パドルスイッチ89aからのアップシフト信号Mupおよびパドルスイッチ89bからのダウンシフト信号Mdwnがいずれも入力されていないときには、入力した現在モード番号Nmodを目標モード番号Nmod*の仮の値である仮モード番号Ntmpに設定する(ステップS130)。
走行モードの切り替えが指示されたと判定されたときには、パドルスイッチ89aからアップシフト信号Mupが入力された、即ち現在モード番号Nmodより大きいモード番号の走行モードに切り替えるアップシフトが指示されたか、パドルスイッチ89bからダウンシフト信号Mdwnが入力された、即ち現在モード番号Nmodより小さいモード番号の走行モードに切り替えるダウンシフトが指示されたか、を判定する(ステップS120)。なお、実施例では、走行モードのアップシフトやダウンシフトは、モード番号のより大きい番号の走行モードへの移行やモード番号のより小さい番号の走行モードへの移行を意味し、シフトポジションSPの変更とは関係ない。
ダウンシフトが指示されたと判定されたときには、現在モード番号Nmodから値1を減じたものとEVモードに対応する最小モード番号1とのうち大きい方を仮モード番号Ntmpに設定し(ステップS140)、アップシフトが指示されたと判定されたときには、現在モード番号Nmodに値1を加えたものとパワーモードに対応する最大モード番号4とのうち小さい方を仮モード番号Ntmpに設定する(ステップS150)。したがって、現在モード番号Nmodがモード番号4のときにアップシフトが指示されたときには、現在モード番号Nmodが仮モード番号Ntmpに設定される。また、現在モード番号Nmodがモード番号1のときにダウンシフトが指示されたときには、現在モード番号Nmodが仮モード番号Ntmpに設定される。
こうして仮モード番号Ntmpを設定すると、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて目標モード番号Nmod*の上下限としての上下限モード番号Nmax,Nminを設定する(ステップS160)。この設定は、実施例では、バッテリ50の蓄電割合SOCと上下限モード番号Nmax,Nminとの関係を予め定めて上下限モード番号設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、蓄電割合SOCが与えられると記憶したマップから対応する上下限モード番号Nmax,Nminを導出して設定するものとした。上下限モード番号設定用マップの一例を図10に示す。図中、割合S1〜S6はこの順で大きくなっており、割合S3,S2,S1(例えば、それぞれ50%,45%,42%など)に対応する「1→2」,「2→3」,「3→4」のライン,は、蓄電割合SOCが低下したときにそれぞれモード番号1,2,3の走行モードからモード番号2,3,4の走行モードへの強制的に移行(アップシフト)すべきことを示し、割合S4,S5,S6(例えば、それぞれ65%,70%,73%など)に対応する「4→3」,「3→2」,「2→1」のラインは、蓄電割合SOCが上昇したときにそれぞれモード番号4,3,2の走行モードからモード番号3,2,1の走行モードへ強制的に移行(ダウンシフト)すべきことを示す。したがって、上下限モード番号Nmax,Nminは、それぞれ、蓄電割合SOCが割合S1未満では番号4,4が設定され、蓄電割合SOCが割合S1以上割合S2未満では番号4,3が設定され、蓄電割合SOCが割合S2以上割合S3未満では番号4,2が設定され、蓄電割合SOCが割合S3以上割合S4未満では番号4,1が設定され、蓄電割合SOCが割合S4以上割合S5未満では番号3,1が設定され、蓄電割合SOCが割合S5以上割合S6未満では番号2,1が設定され、蓄電割合SOCが割合S6以上では番号1,1が設定されている。即ち、バッテリ50の蓄電割合SOCが低いほどバッテリ出力分配程度が小さな走行モードに切り替えられ、蓄電割合SOCが高いほどバッテリ出力分配程度が大きな走行モードに切り替えられることになる(図8参照)。具体的には、走行モードのアップシフトやダウンシフトの指示がなされたときに、その指示がリジェクトされることになったり、走行モードのアップシフトやダウンシフトの指示がなされていないときでも、走行モードが自動的に切り替えられることになる。
こうして上下限モード番号Nmax,Nminを設定すると、設定した上下限モード番号Nmax,Nminによって次式(1)により仮モード番号Ntmpを制限して目標モード番号Nmod*を設定し(ステップS170)、設定した目標モード番号Nmod*が現在モード番号Nmodと異なるか否かを判定する(ステップS180)。そして、目標モード番号Nmod*が現在モード番号Nmodと異なるときには、目標モード番号Nmod*の走行モードへの切り替えを行なって(ステップS190)、本ルーチンを終了し、目標モード番号Nmod*が現在モード番号Nmodと同一であるときには、走行モードを切り替えることなく、本ルーチンを終了する。走行モードの切り替えが行なわれると、切り替え後の走行モードで図示しない駆動制御ルーチンによって要求トルクTr*に基づく走行が行なわれるようエンジン22やモータMG1,MG2の制御が行なわれる。具体的には、エンジン運転モードでは、駆動制御ルーチンによりエンジン22の目標運転ポイントが設定されてエンジンECU24に送信されると共にモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*が設定されてモータECU40に送信され、エンジンECU24により目標運転ポイントでのエンジン22の運転制御が行なわれると共にモータECU40によりトルク指令Tm1*,Tm2*でのモータMG1,MG2の制御(インバータ41,42のスイッチング制御)が行なわれる。また、モータ運転モードでは、駆動制御ルーチンによりモータMG2のトルク指令Tm2*が設定されてモータECU40に送信され、トルク指令Tm2*でのモータMG2の制御(インバータ42のスイッチング制御)が行なわれる。
Nmod*=max(min(Ntmp,Nmax),Nmin) (1)
このように、基本的には、右側のパドルスイッチ89aの操作によって走行モードを所定の順序(モード番号1,2,3,4の順序)で一方向に切り替えると共に、左側のパドルスイッチ89bの操作によって走行モードを所定の順序とは反対の順序(モード番号4,3,2,1の順序)で他方向に切り替えることにより、EVモードを指示するスイッチや、エコモードを指示するスイッチ、パワーモードを指示するスイッチなどを削減することができると共に、走行中にステアリングホイール90から手を離すことなく走行モードを切り替えることができ、走行モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。この結果、運転者の要求に応じた走行モードを選択しやすくすることができ、運転者が走行モードを選択する楽しさを提供することができる。しかも、バッテリ50の蓄電割合SOCが低いほどバッテリ出力分配程度が小さな走行モードに自動的に切り替えるから、バッテリ50の蓄電割合SOCが低い状態でバッテリ50からの放電が行なわれて蓄電割合SOCが許容される下限値に近づいたり、バッテリ50の蓄電割合SOCが高い状態でバッテリ50からの放電があまり行なわれずに蓄電割合SOCが許容される上限値に近づいたりするのを抑制する、即ち、蓄電割合SOCが適正な範囲を超えて小さくなったり大きくなったりするのを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、ステアリングホイール90の左右の対向する位置に設けられた2つのパドルスイッチ89a,89bの一方の操作によって、ノーマルモードを含む動力出力特性が異なる3つ以上(実施例では4つ)の走行モードの間で走行モードを所定の順序で一方向に切り替えると共に、2つのパドルスイッチ89a,89bの他方の操作によって、走行モードを所定の順序とは反対の順序で他方向に切り替えるから、走行モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。しかも、バッテリ50の蓄電割合SOCが低いほどバッテリ出力分配程度が小さな走行モードに切り替えるから、バッテリ50の蓄電割合SOCが適正な範囲を超えて小さくなったり大きくなったりするのを抑制するよう、走行モードを自動的に切り替えることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づく上下限モード番号Nmax,Nminの範囲内で仮モード番号Ntmpを目標モード番号Nmod*に設定するものとしたが、蓄電割合SOCに基づく上下限モード番号Nmax,Nminを設定することなく、仮モード番号Ntmpをそのまま目標モード番号Nmod*に設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行モードとしてEVモード,エコモード,ノーマルモード,パワーモードの4つのモードが用意されているものとしたが、これら4つの走行モードのうちエコモードは用意されていないものとしてもよいし、これら4つの走行モードのうちパワーモードは用意されていないものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行モードとしてEVモード,エコモード,ノーマルモード,パワーモードの4つのモードが用意されているものとしたが、これら4つの走行モードに加えて、動力出力特性が異なる他の走行モードが用意されているものとしてもよい。例えば、図11の変形例の走行モードと動力出力特性(駆動力出力抑制程度)との関係に示すように、駆動力出力抑制程度がEVモードとエコモードとの中間となるバッテリ出力モードを用意し、EVモード,バッテリ出力モード,エコモード,ノーマルモード,パワーモードの順序で走行モードを切り替えるものとしてもよい。ここで、バッテリ出力モードは、アクセル開度Accの不感帯をEVモードより小さい範囲として制御用アクセル開度Acc*がエコモードの値以下かつEVモードの値以上となるように定めた走行モードなどとすることができる。
また、図12の変形例の走行モードと動力出力特性(駆動力出力抑制程度)との関係に示すように、駆動力出力抑制程度が最も大きい走行モードとして、エンジン22を一切始動することなくモータMG2からの動力だけで走行する完全EVモードを用意し、完全EVモード,EVモード,エコモード,ノーマルモード,パワーモードの順序で走行モードを切り替えるものとしてもよい。
さらに、図13の変形例の走行モードと動力出力特性(バッテリ出力分配程度)との関係に示すように、バッテリ出力分配程度がエコモードとノーマルモードとの中間となる若干エコモードを用意し、EVモード,エコモード,若干エコモード,ノーマルモード,パワーモードの順序で走行モードを切り替えるものとしてもよい。ここで、若干エコモードは、要求トルクTr*の最大値やモータトルクの変化レートをエコモードとノーマルモードとの中間の値となるように定めた走行モードなどとすることができる。
あるいは、図14の変形例の走行モードと動力出力特性(バッテリ充放電特性)との関係に示すように、走行モードに応じて調整される制御項目としてのエンジン22の要求パワーPe*を走行用パワーPdrv*から充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて計算するノーマルモードの他に、エンジン22の要求パワーPe*を走行用パワーPdrv*からノーマルモードの充放電要求パワーPb*より小さい(充電側に大きい)強制充電パワーを減じて計算する充電走行モードと、アクセル開度Accに拘わらずモータ運転モードによる走行(電動走行)を継続する強制放電モードとを用意し、充電走行モード,ノーマルモード,強制放電モードの順序で走行モードを切り替えるものとしてもよい。ここで、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の充放電要求パワーPb*の管理目標値としての蓄電割合中心とバッテリ50の蓄電割合SOCとを比較し、蓄電割合SOCが蓄電割合中心より低いほど充放電要求パワーPb*を負側(充電要求側)に大きくすると共に蓄電割合SOCが蓄電割合中心より高いほど充放電要求パワーb*を正側(放電要求側)に大きくすることにより、設定することができる。また、強制充電パワーとしては、充放電要求パワーPb*の下限値(負側の値)などを用いることができる。
なお、動力出力特性が異なる走行モードとしては、摩擦係数が小さい路面を走行するためのスノウモードや、登坂路や降坂路の走行に適したマウンテンモードなどが用意されているものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、動力出力特性に応じた順序で走行モードを切り替えるものとしたが、走行モードを切り替える順序は、特に動力出力特性に拘わらずに予め定められた順序などとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行モードに応じて調整される制御項目として、制御用アクセル開度Acc*,要求トルクTr*の最大値,エンジン22の動作ライン,モータMG1,MG2からのトルクの変化レート,エンジン22の要求パワーPe*の始動用閾値の5種類の項目を用いるものとしたが、これら5種類の制御項目の一部のみを用いるものとしてもよい。例えば、エンジン22の要求パワーPe*の始動用閾値については全ての走行モードで一律の値を用いるものとしてもよい。この例の場合、走行モードの切り替えの順序をバッテリ出力分配程度に応じた順序とすることを考慮することなく、走行モードの切り替えの順序を駆動力出力抑制程度のみに応じた順序とするように残り4種類の制御項目を調整するものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行モードに応じて調整される制御項目として、制御用アクセル開度Acc*,要求トルクTr*の最大値,エンジン22の動作ライン,モータMG1,MG2からのトルクの変化レート,エンジン22の要求パワーPe*の始動用閾値の5種類の項目を用いるものとしたが、これらの制御項目に代えて又は加えて、アクセルオフ時にモータMG1によるエンジン22をモータリングする回転数を走行モードに応じて調整したり、アクセルオフ時かつ極低車速時の要求トルクTr*を走行モードに応じて調整したりすることによって、図15の変形例の各走行モードにおける制御項目の組み合わせに示すように、駆動軸36に作用するいわゆるエンジンブレーキの大きさや、駆動軸36に出力されるいわゆるクリープトルクの大きさを制御項目とするものとしてもよい。また、これらの制御項目の調整に代えて又は加えて、図16の変形例の各走行モードにおける制御項目の組み合わせに示すように、バッテリ50の充放電要求パワーPb*の管理目標値としての蓄電割合中心を走行モードに応じて調整したり、昇圧コンバータ55の制御によりインバータ41,42(モータMG1,MG2)に作用させる電圧VHの最大値を走行モードに応じて調整したりするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、パドルスイッチ89a,89bの操作によるシフトアップやシフトダウンの指示は、シフトポジションSPの変更とは関係ないものとして説明したが、シフトポジションSPの1つとしてシーケンシャルシフトポジションが用意された車両の場合、パドルスイッチ89a,89bの操作によって走行モードの切り替えを行なったり、シーケンシャルシフトポジションにおけるシフトアップやシフトダウン(変速段の変更)を行なったりするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステアリングホイール90右側のパドルスイッチ89aの操作によってEVモード,エコモード,ノーマルモード,パワーモードの順序で走行モードを切り替えると共に、ステアリングホイール90左側のパドルスイッチ89bの操作によってこれとは反対の順序で走行モードを切り替えるものとしたが、ステアリングホイール90右側のパドルスイッチ89aの操作によってパワーモード,ノーマルモード,エコモード,EVモードの順序で走行モードを切り替えると共に、ステアリングホイール90左側のパドルスイッチ89bの操作によってこれとは反対の順序で走行モードを切り替えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、図9の走行モード切り替えルーチンのステップS140,S150の処理により、走行モードの切り替えとして、最大モード番号4の走行モードまでのアップシフトと最小モード番号1の走行モードまでのダウンシフトを行なうものとしたが、これに代えて、走行モードを循環するようにロータリー形式で切り替えるものとしてもよい。例えば、図17の変形例の走行モードとしてエコモード,ノーマルモード,パワーモードをロータリー形式で切り替える様子に示すように、右側のパドルスイッチ89aの操作によってエコモード,ノーマルモード,パワーモード,エコモード,…の所定の順序で走行モードを循環するように切り替えると共に、左側のパドルスイッチ89bの操作によってパワーモード,ノーマルモード,エコモード,パワーモード,…の所定の順序とは反対の順序で走行モードを循環するように切り替えるなどとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、パドルスイッチ89a,89bは、手前側に操作された(引かれた)ときに信号を出力するタイプであるものとしたが、これに代えて、奥側に操作された(押された)ときに信号を出力するタイプの2つのパドルスイッチを設けるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行モードの変更に伴う表示制御については特に説明していないが、例えば、走行モードに応じて運転席前方のメータ表示領域の色を変更したり、運転席前方の表示装置に現在選択されている走行モードの情報(例えば、モード番号やモード名,制御項目の内容や大きさ)を表示したりするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2からの動力を駆動軸36に出力するものとしたが、図18の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2からの動力を駆動軸36が接続された車軸(駆動輪38a,38bが接続された車軸)とは異なる車軸(図18における車輪39a,39bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力するものとしたが、図19の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232と駆動輪38a,38bに動力を出力する駆動軸36に接続されたアウターロータ234とを有しエンジン22からの動力の一部を駆動軸36に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動軸36に出力するものとしたが、図20の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に変速機330を介してモータMGを取り付け、モータMGの回転軸にクラッチ329を介してエンジン22を接続する構成とし、エンジン22からの動力をモータMGの回転軸と変速機330とを介して駆動軸36に出力すると共にモータMGからの動力を変速機330を介して駆動軸36に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動軸36に出力するものとしたが、図21の変形例のハイブリッド自動車420に例示するように、エンジン22からの動力の全てをモータMG1による発電に用いてバッテリ50を充電すると共にバッテリ50からの電力を用いてモータMG2のみから駆動軸36に動力を出力するものとしてもよい。
実施例では、本発明をハイブリッド自動車20に適用して説明したが、図22の変形例の電気自動車520に例示するように、エンジンを備えずに、モータMGからの動力を変速機530を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸に出力するものとしてもよい。即ち、走行用のモータとこのモータに電力を供給可能なバッテリとを備える自動車であれば、如何なるタイプの自動車としてもよい。
実施例の主要な要素と発明の概要の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG2が「モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、ステアリングホイール90の向かって右側に設けられたパドルスイッチ89aとステアリングホイール90の向かって左側に設けられた89bとが「パドルスイッチ」に相当し、右側のパドルスイッチ89aの操作によってモード番号1,2,3,4の順序で走行モードをアップシフトさせると共に左側のパドルスイッチ89bの操作によってモード番号4,3,2,1の順序で走行モードをダウンシフトさせる図9の走行モード切り替えルーチンを実行するHVECU70が「モード切り替え手段」に相当する。また、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当する。
ここで、「モータ」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、例えば誘導電動機など、走行用の動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプのモータであっても構わない。「バッテリ」としては、リチウムイオン二次電池として構成されたバッテリ50に限定されるものではなく、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池,鉛蓄電池など、走行用のモータに電力を供給可能なものであれば、如何なるタイプのバッテリであっても構わない。「パドルスイッチ」としては、ステアリングホイール90の向かって右側に設けられたパドルスイッチ89aとステアリングホイール90の向かって左側に設けられた89bとに限定されるものではなく、ステアリングホイールの左右の対向する位置に設けられた2つのパドルスイッチであれば如何なるものとしても構わない。「モード切り替え手段」としては、右側のパドルスイッチ89aの操作によってモード番号1,2,3,4の順序で走行モードをアップシフトさせると共に左側のパドルスイッチ89bの操作によってモード番号4,3,2,1の順序で走行モードをダウンシフトさせるものに限定されるものではなく、2つのパドルスイッチの一方の操作によって、ノーマルモードを含む動力出力特性が異なる3つ以上の走行モードの間で走行モードを所定の順序で一方向に切り替えると共に、2つのパドルスイッチの他方の操作によって、3つ以上の走行モードの間で走行モードを所定の順序とは反対の順序で他方向に切り替えるものであれば如何なるものとしても構わない。また、「エンジン」としては、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22に限定されるものではなく、例えば水素エンジンなど、如何なるタイプのエンジンであっても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、例えば誘導電動機など、バッテリと電力のやりとりが可能で動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機であっても構わない。「プラネタリギヤ」としては、プラネタリギヤ30に限定されるものではなく、シングルピニオン式以外のダブルピニオン式のものや複数のプラネタリギヤを組み合わせたものなど、車軸に連結された駆動軸とエンジンの出力軸と発電機の回転軸との3軸に3つの回転要素が接続されたものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と発明の概要の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が発明の概要の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、発明の概要の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、発明の概要の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は発明の概要の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。

Claims (7)

  1. 走行用のモータと該モータに電力を供給可能なバッテリとを備える自動車であって、
    ステアリングホイールの左右の対向する位置に設けられた2つのパドルスイッチと、
    前記2つのパドルスイッチの一方の操作によって、ノーマルモードを含む動力出力特性が異なる3つ以上の走行モードの間で該走行モードを所定の順序で一方向に切り替えると共に、前記2つのパドルスイッチの他方の操作によって、前記3つ以上の走行モードの間で該走行モードを前記所定の順序とは反対の順序で他方向に切り替えるモード切り替え手段と、
    を備える自動車。
  2. 請求項1記載の自動車であって、
    走行用の動力を出力可能なエンジンを備え、
    前記走行モードは、前記モータから入出力される動力だけを用いて走行する電動走行を前記ノーマルモードより継続しやすくする電動走行優先モードと、前記ノーマルモードより駆動力の出力を抑制して燃費を優先するエコモードおよび前記ノーマルモードより駆動力の出力を優先するパワーモードの少なくとも一方と、を含む、
    自動車。
  3. 請求項2記載の自動車であって、
    前記所定の順序は、前記電動走行優先モード,前記エコモード,前記ノーマルモード,前記パワーモードの順序か、前記電動走行優先モード,前記エコモード,前記ノーマルモードの順序か、前記電動走行優先モード,前記ノーマルモード,前記パワーモードの順序かのいずれかである、
    自動車。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の自動車であって、
    前記所定の順序は、駆動力の出力を抑制する程度に応じた順序である、
    自動車。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の自動車であって、
    前記所定の順序は、走行を継続したときの走行用パワーの総量に占める前記バッテリからの放電電力量の割合を反映するバッテリ出力分配程度に応じた順序である、
    自動車。
  6. 請求項5記載の自動車であって、
    前記モード切り替え手段は、前記2つのパドルスイッチの操作に拘わらず、前記バッテリの容量に対する蓄電量の割合である蓄電割合が低いほど前記バッテリ出力分配程度が小さな前記走行モードに切り替える手段である、
    自動車。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つの請求項に記載の自動車であって、
    走行用の動力を出力可能なエンジンを備え、
    前記バッテリと電力のやりとりが可能で動力を入出力可能な発電機と、
    車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、
    を備え、
    前記モータの回転軸が前記駆動軸に接続されてなる、
    自動車。
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