JPWO2013084386A1 - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Abstract

誘導加熱装置は、交流電源を整流する整流回路(2)と、整流後の出力を平滑して直流電源を得る平滑コンデンサ(3)と、加熱コイル(4a、4b)、共振コンデンサ(5a、5b)及びスイッチング素子(6a、6b、6c、6d)により構成され、平滑コンデンサ(3)に並列に接続された第1及び第2のインバータ(11a、11b)と、スイッチング素子(6a、6b、6c、6d)に駆動信号を供給する第1及び第2の発振回路(7a、7b)と、第1及び第2の発振回路(7a、7b)の駆動を制御する制御手段(10)と、を備える。制御手段(10)は、第1及び第2の発振回路(7a、7b)を交互に駆動すると共に、第1及び第2の発振回路(7a、7b)の駆動切り替え毎に発生する電力変化量が所定量以下となるように、第1及び第2の発振回路(7a、7b)の駆動時間比を制御する。

Description

本発明は、複数個のインバータを所持し、各インバータを個々に切り替えて駆動する制御機能を備えた誘導加熱装置に関するものである。
従来の誘導加熱装置について図面を用いて説明する。
図8は、従来の誘導加熱装置の回路構成を示すものである。図8に示す回路において、整流回路22は交流電源21を整流し、平滑回路23は整流後の出力を平滑して直流電源を得る。インバータ31aは、加熱コイル24a、共振コンデンサ25a、及びスイッチング素子26aにより構成される。インバータ31bは、加熱コイル24b、共振コンデンサ25b、及びスイッチング素子26bにより構成される。発振回路27aは、インバータ31aに含まれるスイッチング素子26aを駆動する。発振回路27bは、インバータ31bに含まれるスイッチング素子26bを駆動する。入力電流検知回路28は入力電流の値を検出し、電源電圧検知回路29は交流電源の電圧を検出する。マイクロコンピュータ30は、入力電流検知回路28及び電源電圧検知回路29により検知された値に基づいて、インバータ31a、31bの発振を制御する。
上記構成において、マイクロコンピュータ30は発振回路27a、27bが交互に駆動するよう発振回路27a、27bを制御する。また、マイクロコンピュータ30は、発振回路27aの制御中に入力電流検知回路28により検出された電流値と電源電圧検知回路29により検出された電圧値とから電力値を演算し、演算した電力値をインバータ31aの電力補正などに利用する。同様に、マイクロコンピュータ30は、発振回路27bを制御している間に入力電流検知回路28により入力された電流値と電源電圧検知回路29により入力された電圧値とから電力値を演算し、その電力値をインバータ31bの電力補正などに利用する(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−196156号公報
上記の誘導加熱装置において、インバータ31a、31bが、発振回路27a、27bにより前述のように間欠的に、例えば半周期ごと交互に駆動されることで、例えばインバータ31aが2kWの電力を出力し、インバータ31bが1kWの電力を出力する場合を考える。この場合、インバータ31aは、平均2kWの電力を出力するために半周期で4kWの電力を出力する必要がある。同様にインバータ31bは、平均1kWの電力を出力するために半周期で2kWの電力を出力する必要がある。よって、発振回路27a、27bが半周期毎に交互にインバータ31a、31bを駆動する度に、誘導加熱装置の出力電力が4kW及び2kWで大きく変わる。また、発振回路27a、27bを交互に駆動しても誘導加熱装置の出力電力の変化が大きくならないようインバータ31a、31bが駆動された場合、小径鍋や非磁性ステンレス鍋等を加熱したときにはスイッチング素子を保護するために、小径鍋や非磁性ステンレス鍋等が載せられている側のインバータ(インバータ31a、31bのいずれか一方)の出力が低減されることがある。この場合も、誘導加熱装置の出力電力が周期的に大きく変化する。住宅内でこのような誘導加熱装置を使用した場合、住宅内の交流電圧はこの誘導加熱装置の出力電力に同期して変化し、例えば照明のちらつきなどが発生する恐れがある。
本発明は、前記従来の問題を解決するために、2つのインバータの交互駆動によって発生する出力電力の変化に起因する、照明機器のちらつき等のフリッカ現象を防止できる誘導加熱装置を提供する。
従来の問題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、交流電源を整流する整流回路と、整流後の出力を平滑して直流電源を得る平滑コンデンサと、加熱コイル、共振コンデンサ及びスイッチング素子により構成され、平滑コンデンサに並列に接続された第1及び第2のインバータと、スイッチング素子に駆動信号を供給する第1及び第2の発振回路と、第1及び第2の発振回路の駆動を制御する制御手段とを備える。制御手段は、第1及び第2の発振回路を交互に駆動すると共に、第1及び第2の発振回路の駆動切り替え毎に発生する電力変化量が所定量以下となるように、第1及び第2の発振回路の駆動時間比を制御する。
また、制御手段は、第1及び第2のインバータのいずれか一方の出力が、設定電力を得るために要求される電力より小さい電力に制限される場合には、第1及び第2のインバータの出力電力の差が所定量以下となるように、第1及び第2のインバータの他方の出力電力を制限してもよい。
上記構成によれば、2つのインバータの交互駆動によって発生する電力変化量を低減する。これにより、フリッカ現象(照明機器のちらつき等)の発生を防止、或いは使用者が違和感を覚えないレベルに抑制することができる。
本発明の実施の形態1または2における誘導加熱装置の回路構成を示す図 本発明の実施の形態1または2における2つの発振回路の制御タイミングを示す図 本発明の実施の形態1における2つの発振回路が5ZVP周期で交互に駆動された場合の、夫々のスイッチング素子の動作と誘導加熱装置の出力電力を示す図 本発明の実施の形態1における2つの発振回路が6ZVP周期で交互に駆動された場合の、夫々のスイッチング素子の動作と誘導加熱装置の出力電力を示す図 本発明の実施の形態2における2つのインバータの設定電力が夫々1.5kW、1kWである場合の、誘導加熱装置の出力電力の変化を示す図 本発明の実施の形態2の第1のインバータが小径鍋又は非磁性ステンレス鍋を加熱した場合の、誘導加熱装置の出力電力の変化を示す図 本発明の実施の形態2において、電力変化の基準値に基づき第2のインバータの出力電力を制限した場合の、誘導加熱装置の出力電力の変化を示す図 従来の誘導加熱装置の回路構成を示す図
第1の発明に係る誘導加熱装置は、交流電源を整流する整流回路と、整流後の出力を平滑して直流電源を得る平滑コンデンサと、加熱コイル、共振コンデンサ及びスイッチング素子により構成され、平滑コンデンサに並列に接続された第1及び第2のインバータと、スイッチング素子に駆動信号を供給する第1及び第2の発振回路と、第1及び第2の発振回路の駆動を制御する制御手段と、を備える。制御手段は、第1及び第2の発振回路を交互に駆動して制御すると共に、第1及び第2の発振回路の駆動切り替え毎に発生する電力変化量が所定量以下となるように、第1及び第2の発振回路の駆動時間比を制御する。これにより、2つのインバータの交互駆動によって発生する電力変化量を制限できる。よって、照明機器のちらつき等の発生を防止、あるいは使用者が違和感を覚えないレベルに抑制することが可能となる。
第2の発明に係る誘導加熱装置は、特に、第1の発明に係る誘導加熱装置において、制御手段が、第1及び第2の発振回路を交互に駆動すると共に、第1及び第2のインバータのいずれか一方の出力電力が、設定電力を得るために要求される電力より小さい電力に制限される場合には、第1のインバータの出力電力と第2のインバータの出力電力との差が所定量以下となるように、第1及び第2のインバータの他方の出力電力を低減する。これにより、2つのインバータの交互駆動によって発生する電力変化量を制限することができる。よって、照明機器のちらつき等の発生を防止、或いは使用者が違和感を覚えないレベルに抑制することが可能となる。
第3の発明に係る誘導加熱装置は、特に、第1または第2の発明に係る誘導加熱装置において、前記所定量が、短時間フリッカ値Pstが1となる前記交流電源の電圧変化率に相当する電力量以下である。これにより、2つのインバータの交互駆動によって発生する電力変化量を、人がちらつきをひどいと感じるか感じないかの境界線以下に制限することができる。よって、照明機器のちらつき等の発生を防止、或いは使用者が違和感を覚えないレベルに抑制することが可能となる。
第4の発明に係る誘導加熱装置は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明に係る誘導加熱装置において、制御手段が、第1及び第2の発振回路の交互駆動の周期時間が300ミリ秒以下とし、且つ1分間当たりの第1及び第2の発振回路の駆動切り替えの回数が400回以上となるように制御する。これにより、加熱と停止を交互に行う間欠動作で第1及び第2の発振回路が制御された場合において、特に湯沸し等で被加熱物に発生し易い断続沸騰状態を、使用者が気付かない、或いは違和感を覚えないレベルに抑制することができる。よって、機器の故障等との誤認識を防止することが可能となる。
第5の発明に係る誘導加熱装置は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明に係る誘導加熱装置において、交流電源の零点を検知するゼロボルト検知回路をさらに備える。制御手段は、第1及び第2の発振回路の駆動の切り替えを、交流電源の零点がゼロボルト検知回路によって検出されたタイミングに基づいて実行する。これにより、第1及び第2の発振回路の駆動切り替え時に交流電源の瞬時値は、交流電源の瞬時値が高いときに比べると、低電圧であるため平滑コンデンサへの充電電圧が低く抑えられる。よって、第1及び第2のインバータの夫々の初期動作時に発生する突入電流を低く抑えることができるため、鍋コツ音や唸り音等の異音の発生を防止することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
<1.実施の形態1>
<1−1.誘導加熱装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の回路構成を示す図である。
図1に示す回路において、整流回路2は交流電源1を整流する整流回路である。平滑コンデンサ3は整流後の出力を平滑し直流電源を得る。第1のインバータ11aは、第1の加熱コイル4a、第1の共振コンデンサ5a、並びに第1のスイッチング素子6a、6cにより構成される。第2のインバータ11bは、第2の加熱コイル4b、第2の共振コンデンサ5b、並びに第2のスイッチング素子6b、6dにより構成される。第1及び第2のインバータ11a、11bは、平滑コンデンサ3に並列に接続されていて、直流電源を交流に変換する。第1の発振回路7aは、第1のインバータ11aの第1のスイッチング素子6a、6cを駆動する。第2の発振回路7bは、第2のインバータ11bの第2のスイッチング素子6b、6dを駆動する。入力電流検知回路8は入力電流の値を検出する。ゼロボルト検知回路9は交流電源電圧の正負電圧反転のタイミング(零点)を検出する。第1の共振電圧検知回路13aは第1の共振コンデンサ5aの共振電圧の値を検出する。第2の共振電圧検知回路13bは第2の共振コンデンサ5bの共振電圧の値を検出する。操作部12は、使用者による被加熱物(調理物)への加熱/停止の選択およびパワー調整(火力)等の操作を受け付ける。制御回路10はマイクロコンピュータを備える。制御回路10は、入力電流検知回路8、ゼロボルト検知回路9、並びに第1及び第2の共振電圧検知回路13a、13bにより検知された値と、操作部12で設定された加熱設定とに基づいて、第1及び第2のインバータ11a、11bの発振を制御する。本実施の形態の誘導加熱装置(IHクッキングヒーターに代表される電磁調理器)は、以上の構成により、第1及び第2の加熱コイル4a、4bの上に夫々天板を介して載置された鍋等の被加熱物に対して、第1及び第2の加熱コイル4a、4bとの磁気結合で発生する渦電流により、誘導加熱を行なうことが可能である。
制御回路10は、第1及び第2のインバータ11a、11bが、操作部12によって受け付けられた火力の設定に相当する電力を出力するよう、第1及び第2の発振回路7a、7bを制御する。以下、使用者によって設定された火力に相当する、第1及び第2のインバータ11a、11bの出力電力を「設定電力」という。
図2は、本実施の形態における2つの発振回路7a、7bの制御タイミングを示す図である。
図2において、(A)は交流電源1の電圧レベルを、(B)はゼロボルト検知回路9の検出信号(出力信号)を、(C)、(D)は夫々第1及び第2の7a、7bの動作状態を、(E)、(F)は夫々第1及び第2のスイッチング素子6a、6bの駆動信号を、(G)は誘導加熱装置の出力電力を、夫々表している。
なお、本実施の形態の第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dは、第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力に係わらず、所定のスイッチング周期(例えば16kHz以上の人間の耳には聞こえない高周波の周期)で駆動される。第1及び第2のスイッチング素子6a、6bのオン時間の上限は、前記スイッチング周期の半分の時間となるよう設定されている。また、第1のスイッチング素子6c、第2のスイッチング素子6dは、夫々第1のスイッチング素子6a、第2のスイッチング素子6bとは排他的に駆動される。よって、第1及び第2のスイッチング素子6c、6dのオン時間の下限は、前記スイッチング周期の半分の時間となる。よって、第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dのオン時間が夫々スイッチング周期の半分であるときに、インバータ11a、11bの夫々の出力電力は最大となる。
<1−2.誘導加熱装置の動作>
以上のように構成された誘導加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
<1−2−1.動作の概要>
まず、第1及び第2の発振回路7a、7bの切り替えのタイミングと、第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dの動作のタイミングの概要を説明する。
操作部12で第1及び第2のインバータ11a、11bの加熱動作が選択されると、操作部12からの信号を受信した制御回路10は、第1及び第2の発振回路7a、7b夫々への制御信号の送信を開始して、第1及び第2の発振回路7a、7bに第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dを駆動させる。
制御回路10による第1の発振回路7aの駆動期間は、図2(C)に示すように、期間T1である。第2の発振回路7bの駆動期間は、図2(D)に示すように、期間T2である。第1のスイッチング素子6a、6cは、図2(E)に示すように、期間T1の間、期間T1、T2より短い、前述の所定のスイッチング周期で、第1の発振回路7aにより駆動される。第2のスイッチング素子6b、6dは、図2(F)に示すように、期間T2の間、で期間T1、T2より短い所定のスイッチング周期で、第2の発振回路7bにより駆動される。すなわち、第1及び第2の発振回路7a、7bは夫々期間T1及びT2で間欠的に且つ所定の周期T(T1+T2)で交互に動作する。よって、第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dも同様、夫々期間T1及びT2で間欠的に且つ所定の周期Tで交互に、期間T1、T2より短い所定のスイッチング周期で駆動される。
制御回路10が第1及び第2の発振回路7a、7bの動作を切り替えるタイミングについて説明する。ゼロボルト検知回路9は、図2(A)、(B)に示すように、交流電源1の電圧レベルが正側にあるときにハイレベル信号を、負側にあるときにローレベル信号を出力する。そしてゼロボルト検知回路9は、ハイレベルからローレベルへの立ち下がり及びローレベルからハイレベルへの立ち上がりエッジを夫々、交流電源1の電圧レベルが零点近傍にあるときに出力する。したがって、ゼロボルト検知回路9の検出信号(出力信号)は交流電源の周期のパルス信号となる。
制御回路10は、ゼロボルト検知回路9の出力信号により交流電源1の零点を検知して、第1及び第2の発振回路7a、7bの動作の切り替えを交流電源1の零点近傍で行う。例えば、第1の発振回路7aから第2の発振回路7bに動作を切り替える場合には、ゼロボルト検知回路9が立ち上がり或いは立ち下がりエッジを出力した時点で、制御回路10は、まず動作中である第1の発振回路7aの動作を停止し、その後に第2の発振回路7bの動作を開始する。すなわち、交流電源1の電圧レベルが零点になったとき第1の発振回路7aの動作が停止され、零点の時刻の通過後に第2の発振回路7bの動作が開始される。第2の発振回路7bの動作から第1の発振回路7aに動作への切り替えについても同様である。
また、第1及び第2の発振回路7a、7bの動作が交流電源1の零点近傍で切り替えられるので、第1の発振回路7aの動作期間T1及び第2の発振回路7bの動作期間T2は、交流電源周期の半周期を単位として設定される(つまり、第1の発振回路7aの動作期間T1及び第2の発振回路7bの動作期間T2の各々は、交流電源周期の半周期の整数倍に設定される)。以下、交流電源周期の半分の長さを「ZVP(ゼロボルトパルス)」という。図2(B)〜(D)に示すように、期間T1はZVPの3パルス分(3ZVP)の長さであり、期間T2はZVPの2パルス分(2ZVP)の長さである。よって、第1及び第2の発振回路7a、7bは周期5ZVPで交互に動作する。
このように第1及び第2の発振回路7a、7bが動作した場合、誘導加熱装置の出力電力は、図2(G)に示すように、期間T1において第1のインバータ11aによる出力電力P1であり、期間T2において第2のインバータ11bによる出力電力P2である。したがって、第1及び第2の発振回路7a、7bが交互に動作する毎に、誘導加熱装置の出力電力は、出力電力P1及び出力電力P2で変化する。第1のインバータ11aが周期5ZVPにおいて3ZVPの期間に動作する間欠動作が行なわれるので、第1のインバータ11aによる誘導加熱装置の1周期分の出力電力は、出力電力P1の3/5倍の平均電力である。また、第2のインバータ11bが周期5ZVPにおいて2ZVPの期間に動作する間欠動作が行なわれるので、第2のインバータ11bによる誘導加熱装置の1周期分の出力電力は、出力電力P2の2/5倍の平均電力である。
<1−2−2.発振回路の切り替え周期の決定動作>
次に、第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力が共に1kWに設定された場合について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施の形態における2つの発振回路を5ZVP周期で交互に駆動した場合の、夫々のスイッチング素子の動作と誘導加熱装置の出力電力とを示す図である。図4は、同じく本実施の形態における2つの発振回路を6ZVP周期で交互に駆動した場合の、夫々のスイッチング素子の動作と誘導加熱装置の出力電力とを示す図である。
図3及び図4において、(A)は交流電源1の電圧レベルを、(B)はゼロボルト検知回路9の検出信号(出力信号)を、(C)及び(D)は夫々第1及び第2の発振回路7a、7bの動作状態を、(E)、(F)は夫々第1及び第2のスイッチング素子6a、6bの駆動信号を、(G)は誘導加熱装置の出力電力を、夫々表している。
前述のように、第1及び第2の発振回路7a、7bは夫々期間T1及びT2で間欠的に且つ所定の周期Tで交互に動作する。制御回路10は、第1及び第2のインバータ11a、11bの夫々の設定電力に係わらず、5ZVPあるいは6ZVPの周期でインバータ11a、11bが動作するように、第1及び第2の発振回路7a、7bを制御する。また、期間T1及びT2は、第1及び第2のインバータ11a、11bの夫々の設定電力に基づいて、変更される。
周期Tは、1周期の時間が300ミリ秒以下であり、且つ第1及び第2の発振回路7a、7bの1分間当たりの動作の切り替え回数が400回以上であるように、決定される必要がある。このように周期Tを決定する目的は、誘導加熱装置が加熱動作と停止とを交互に行う間欠動作を行なうとき、特に湯沸し等で被加熱物に発生し易い断続沸騰状態の程度を抑制することである。
以下、具体的な周期Tの決定方法について説明する。ここで、交流電源1の周波数は50Hzあるいは60Hzのいずれかである。よって、交流電源1の出力の半周期の長さ(ZVP)は、周波数が50Hzである場合は10ミリ秒、周波数が60Hzである場合は8.3ミリ秒である。したがって、5ZVPの周期Tは、周波数が50Hzである場合は50ミリ秒であり、周波数が60Hzである場合は42ミリ秒である。そして6ZVPの周期Tは、周波数が50Hzである場合は60ミリ秒であり、周波数が60Hzである場合は50ミリ秒である。したがって、6ZVPの周期Tおよび5ZVPの周期Tのいずれも、前述の条件を満たしている。第1及び第2の発振回路7a、7bの1分間当たりの動作の切り替え回数についても同様である。1周期当たり2回の切り替えが発生することを考慮に入れると、周期Tが5ZVPである場合の1分間当たりの切り替え回数は、周波数が50Hzである場合に2400回であり、周波数が60Hzである場合に2880回である。そして周期Tが6ZVPである場合の1分間当たりの切り替え回数は、周波数が50Hzである場合に2000回であり、周波数が60Hzである場合に2400回である。よって、1分間当たりの動作の切り替え回数に関しても、5ZVPの周期Tおよび6ZVPの周期Tのいずれも条件を満たしている。
なお、周期Tは5ZVP及び6ZVPに限定されるものではなく、前述に示した条件を満たしていれば周期Tが5ZVP及び6ZVP以外のいずれの値に設定されても問題はない。1周期の時間が300ミリ秒以下に設定されるために、交流電源1の周波数が50Hzであるとき周期Tは最大30ZVPまでの範囲で任意に設定可能であり、周波数が60Hzであるとき周期Tは最大36ZVPまでの範囲で、任意に設定可能である。
期間T1及びT2は以下のように決定する。第1の発振回路7aの動作期間T1は、以下の計算式に基づいて計算される。
(期間T1)=(周期T)×(第1のインバータ11aの設定電力)/(第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力の合計)
前述のとおり、期間T1及びT2は、交流電源の半周期を最小単位として決定されるので、計算結果が割り切れない場合には、計算結果は小数点以下第1位の四捨五入により整数化される。第2の発振回路7bの動作期間T2は、以下の計算式に基づいて計算される。
(期間T2)=(周期T)−(期間T1)
以上の構成において、先ず、第1及び第2の発振回路7a、7bが周期5ZVPで交互に動作する場合について、図3を用いて説明する。第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力が共に1kWに設定された場合、設定電力の合計は2kWである。よって、第1及び第2の発振回路7a、7b夫々の動作期間T1、T2は、前述の計算式に基づいて、T1=3ZVP、T2=2ZVPと計算される。第1のインバータ11aが周期5ZVPにおける3ZVPの期間に動作する間欠動作が行なわれるので、第1のインバータ11aの出力電力の周期Tでの平均(つまり、設定電力)が1kWであるために、出力電力が設定電力の5/3倍である必要がある。よって、期間T1の間、第1のインバータ11aの出力電力は1.7kWである必要がある。また、第2のインバータ11bは周期5ZVPにおける2ZVPの期間に動作する間欠動作が行なわれるので、第2のインバータ11bの出力電力の周期Tでの平均(つまり、設定電力)が1kWであるために、出力電力が設定電力の5/2倍である必要がある。よって、期間T2の間、第2のインバータ11bの出力電力が2.5kWである必要がある。したがって、図3(G)に示すように、周期5ZVPでは第1及び第2の発振回路7a、7bが交互に動作する毎に、誘導加熱装置の出力電力は1.7kW及び2.5kWで変化する。以下、期間T1における第1のインバータ11aの出力電力と、期間T2における第2のインバータ11bの出力電力との差を「電力変化量」という。この場合の電力変化量は800W(2.5kW−1.7kW)である。
次に、第1及び第2の発振回路7a、7bが周期6ZVPで交互に動作する場合について、図4を用いて説明する。第1及び第2の発振回路7a、7b夫々の動作期間T1、T2は、前述の計算式に基づいて、T1=3ZVP、T2=3ZVPと計算される。第1のインバータ11aが周期6ZVPにおける3ZVPの期間に動作する間欠動作が行なわれるので、第1のインバータ11aの出力電力の周期Tでの平均が1kWであるために、出力電力が設定電力の6/3倍である必要がある。よって、期間T1の間、第1のインバータ11aの出力電力が2kWである必要がある。第2のインバータ11bの出力電力も同様に計算される。第2のインバータ11bが周期6ZVPにおける3ZVPの期間に動作する間欠動作が行なわれるので、期間T2の間、第2のインバータ11bの出力電力が2kWである必要がある。よって、図4(E)に示すように、周期6ZVPで第1及び第2の発振回路7a、7bが交互に動作する場合、誘導加熱装置の出力電力は2kWで一定である。つまり、この場合の電力変化量は0Wである。
本実施の形態において、制御回路10は、第1及び第2の発振回路7a、7bが切り替えられるときの電力変化量が基準量以下であるか否かに基づいて、周期Tを5ZVPおよび6ZVPのいずれかに設定する。つまり、制御回路10は、第1及び第2の発振回路7a、7bを交互に駆動すると共に、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動切り替え毎に発生する電力変化量が基準量以下となるように、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動時間比(T1:T2)を制御する。これにより、照明機器のちらつき等のフリッカ現象を防止できる。
ここで、周期Tの決定に用いられる電力変化量の「基準量」は、第1及び第2の発振回路7a、7bの切り替え時の電力変化に起因する照明のちらつき(フリッカ)などを考慮して、あらかじめ決定される。例えば、基準量は、人間の目にとってひどいと感じられない程度のちらつきに相当する電力変化量の範囲の最大値に決定される。
本実施形態では、この基準量の決定のために短時間フリッカインジケータという指標を用いる。
以下、具体的に、周期Tの決定に用いられる電力変化量の基準量について説明する。誘導加熱装置等の比較的負荷の大きい機器が動作すると白熱電球等の照明が暗くなる場合がある。これは、機器の動作のために大電流が流れ、交流電源電圧が低下したことが原因である。このような照明のちらつき(フリッカ)を防止するため、機器の消費電流の変化を制限する国際規格が存在する。特に、人間の目の特性を反映してちらつきのひどさが定量化された短時間フリッカインジケータPstと呼ばれる指標が存在する。短時間フリッカインジケータPstは、人がちらつきをひどいと感じるか否かの境界線が1と定義されたグラフである。一般に、短時間フリッカインジケータPstのグラフの横軸は1分間当たりのステップ状の電圧変化の回数を表し、縦軸は定格電圧を100%としたときの電圧変化の大きさを表す。本実施の形態の交流電源1が240V/50Hzであり、周期Tが5ZVPである場合、第1及び第2の発振回路7a、7bの1分間当たりの動作の切り替え回数は、前述のように、2400回である。よって、電圧変化の回数も同様に2400回である。ここで、短時間フリッカインジケータPstによると、1分間当たりの電圧変化の回数が2400回の場合に境界線上(Pst=1)となるための電圧変化の大きさは0.75%である。よって、Pst=1を満たす電圧変化の大きさ0.75%に相当する電力変化量は、インピーダンスZref=0.47Ω(=0.4Ω+jn0.25Ω)から、下記の計算によって約920Wと計算される。
(電圧変化量)=(定格電圧)×(Pst=1を満たす電圧変化の大きさ)=240(V)×0.75(%)/100=1.8(V)
(電流変化量)=(電圧変化量)/Zref=1.8(V)/0.47(Ω)=3.83(A)
(電力変化量)=(定格電圧)×(電流変化量)=240(V)×3.83(A)=919(W)
周期Tが6ZVPである場合のPst=1を満たす電力変化量も同様に計算される。周期Tが6ZVPである場合、第1及び第2の発振回路7a、7bの1分間当たりの動作の切り替え回数は2000回であるので、電圧変化も2000回である。また、短時間フリッカインジケータPstによると、境界線上(Pst=1)となる電圧変化の大きさは0.5%である。よって、Pst=1を満たす電力変化量は約610Wと計算される。基準量は、周期Tが5ZVPおよび6ZVPである場合の夫々、フリッカインジケータPstに基づいて計算された電力変化量以下に設定される。本実施の形態では、周期Tが5ZVPおよび6ZVPである場合の夫々において、基準量は、計算された電力変化量の70%の値に設定される。よって、周期Tが5ZVPである場合では基準量は約650Wに設定され、周期Tが6ZVPである場合では基準量は約430Wに設定される。なお、本実施の形態では、基準量は、計算された電力変化量の70%に設定されたが、本発明はこれに限定されない。基準量が、許容される電力変化量(Pst=1を満たす電力変化量)以下に設定されれば同様の効果が得られる。
前述のように、第1及び第2の発振回路7a、7bが周期5ZVPで交互に動作する場合、誘導加熱装置の出力電力は1.7kW及び2.5kWで変化するので、電力変化量は800Wである。また、周期Tが6ZVPである場合は、出力電力は2kWで一定であるので、電力変化量は0Wとなる。これらの電力変化量を前述の基準量と比較すると、周期5ZVPでの誘導加熱装置の動作において電力変化は基準量を超え、周期6ZVPでの誘導加熱装置の動作において電力変化は基準量以下である。よって、制御回路10は、電力変化が基準量以下である周期6ZVPでの第1及び第2の発振回路7a、7bの交互動作を可と判定し、電力変化が基準量を超える周期5ZVPでの交互動作を不可と判定する。
なお、第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力によっては、周期5ZVPでの動作における電力変化量及び6ZVPでの動作における電力変化量が、共に基準量以下となる場合がある。この場合は、どちらで動作しても照明のちらつき等を抑制する上で問題がない。よって、本実施の形態では、誘導加熱装置は、電力変化量がより小さい周期Tで動作する。また、本実施の形態では、第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力がとり得る全ての組み合わせで、周期5ZVPでの動作及び6ZVPでの動作のいずれかあるいは両方において、必ず電力変化量が基準量以下であるように、設定電力が設けられる。よって、周期5ZVPでの動作における電力変化量及び6ZVPでの動作における電力変化量が、共に基準量を超える場合は発生しない。
また、本実施の形態では、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動時間比(T1:T2)を制御するために、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動周期Tを調節した。しかし、本発明はこれに限定されない。周期Tを固定して、駆動時間T1、T2を調節してもよい。
<1−3.本実施の形態のまとめ>
以上のように、本実施の形態の誘導加熱装置は、交流電源1を整流する整流回路2と、整流後の出力を平滑して直流電源を得る平滑コンデンサ3と、直流電源を第1及び第2のスイッチング素子6a、6c及び6b、6dにより交流に変換して第1及び第2の加熱コイル4a、4bに高周波電力を供給する、平滑コンデンサ3に並列に接続された第1及び第2のインバータ11a、11bと、第1及び第2のインバータ11a、11bの夫々の第1及び第2のスイッチング素子6a、6c及び6b、6dに駆動信号を供給する第1及び第2の発振回路7a、7bと、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動を制御する制御回路10とを備える。制御回路10は、第1及び第2の発振回路7a、7bを交互に駆動するとともに、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動切り替え毎に発生する電力変化量が所定量以下となるように、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動時間比を制御する。これにより、2つの第1及び第2のインバータ11a、11bの交互駆動によって発生する電力変化量を抑制することが可能である。よって、照明機器のちらつき等の発生を防止、あるいは使用者が違和感を覚えないレベルに抑制することが可能である。
また、本実施の形態の誘導加熱装置は、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動切り替え毎に発生する電力変化量を、短時間フリッカ値Pstが1となる交流電源の電圧変化率に相当する電力変化量以下にすることができる。これにより、2つの第1及び第2のインバータ11a、11bの交互駆動によって発生する電力変化量を、人がちらつきをひどいと感じるか感じないかの境界線以下に抑制することが可能である。よって、照明機器のちらつき等の発生を防止、あるいは使用者が違和感を覚えないレベルに抑制することが可能となる。
また、本実施の形態の誘導加熱装置は、第1及び第2の発振回路7a、7bの交互駆動の周期時間Tを300ミリ秒以下に、且つ1分間当たりの駆動切り替え回数を400回以上に設定できる。これにより、誘導加熱装置は、加熱動作と停止とを交互に行う間欠動作において、特に湯沸し等で被加熱物に発生し易い断続沸騰状態の程度を、使用者が気付かないレベル、あるいは違和感を覚えないレベルに抑制することが可能である。よって、使用者が断続沸騰状態を機器の故障等と誤認識することを防止することが可能となる。
また、本実施の形態の誘導加熱装置は、交流電源1の零点を検知するゼロボルト検知回路9を備える。制御回路10は、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動切り替えを、ゼロボルト検知回路9によって検出された交流電源の零点近傍で行なう。これにより、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動切り替え時の交流電源1の瞬時値が、交流電源1の瞬時値の最大値に比べると、低電圧であるので、平滑コンデンサ3への充電電圧が低く抑えることが可能である。よって、第1及び第2のインバータ11a、11bの夫々の初期動作時に発生する突入電流を低く抑えることが可能となり、鍋コツ音や唸り音等の異音の発生を防止することが可能となる。
<2.実施の形態2>
以下、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態の誘導加熱装置の基本構成は実施の形態1の誘導加熱装置の構成と同じであるので、同一要素については、同一符号を付して説明を省略する。また、本実施の形態の誘導加熱装置の基本動作は、実施の形態1の誘導加熱装置の動作と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態の誘導加熱装置において、図2(G)に示すように、期間T1では第1のインバータ11aは、電力P1を出力し、期間T2では第2のインバータ11bが電力P2を出力する。第1及び第2の発振回路7a、7bが交互に動作する度に、誘導加熱装置の出力電力は電力P1及びP2で変化する。第1のインバータ11aが、周期5ZVPにおける3ZVPの期間で動作する間欠動作が行なわれるので、第1のインバータ11aは周期Tの間に、出力電力P1の3/5倍の平均電力を出力する。また、第2のインバータ11bが周期5ZVPにおける2ZVPの期間に動作する間欠動作が行なわれるので、第2のインバータ11bは周期Tの間に、出力電力P2の2/5倍の平均電力を出力する。
以下、第1及び第2のインバータ11a、11bのいずれか一方の出力電力が制限された場合の、本実施の形態の誘導加熱装置の動作について説明する。まず、第1及び第2のインバータ11a、11bのいずれか一方の出力電力が制限されない場合について説明し、次に出力電力が制限された場合について説明する。
<2−1.インバータの出力電力が制限されない場合の動作>
第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力が夫々1.5kW、1kWに設定されている場合について、図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態における2つのインバータの設定電力が夫々1.5kW、1kWである場合の、誘導加熱装置の出力電力の変化を示す図である。
図5において、(A)は交流電源1の電圧レベルを、(B)はゼロボルト検知回路9の検出信号(出力信号)を、(C)及び(D)は夫々第1及び第2の発振回路7a、7bの動作状態を、(E)は誘導加熱装置の出力電力を、夫々表している。
前述のとおり、制御回路10は、第1及び第2の発振回路7a、7bが夫々期間T1及びT2で間欠的に、且つ周期5ZVPで交互に動作するように、第1及び第2の発振回路7a、7bを制御している。期間T1及びT2は、第1及び第2のインバータ11a、11bの夫々の設定電力に基づいて決定される。その決定方法は、実施の形態1と同様に、次のとおりである。第1の発振回路7aの動作期間T1は、以下の計算式に基づいて計算される。
(期間T1)=(周期T)×(第1のインバータ11aの設定電力)/(第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力の合計)
期間T1及びT2の長さは交流電源の半周期を最小単位として決定されるので、計算結果が割り切れない場合には、計算結果は小数点以下第1位の四捨五入により整数化される。第2の発振回路7bの動作期間T2は、以下の計算式に基づいて計算される。
(期間T2)=(周期T)−(期間T1)
第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力が夫々1.5kW、1kWと選択された場合には、設定電力の合計は2.5kWである。よって、第1及び第2の発振回路7a、7b夫々の動作期間T1、T2は、T1=3ZVP、T2=2ZVPと計算される。第1のインバータ11aが5ZVPにおける3ZVPの期間に動作する間欠動作が行なわれるので、第1のインバータ11aが周期Tの間に平均して1.5kWの電力を出力するためには、第1のインバータ11aが期間T1の間に設定電力の5/3倍の電力を出力する必要がある。したがって、第1のインバータ11aの出力電力は、期間T1では2.5kWである。また、第2のインバータ11bが5ZVPにおける2ZVPの期間に動作する間欠動作が行なわれるので、第2のインバータ11bが周期Tの間に平均して1kWの電力を出力するためには、第2のインバータ11bが期間T2の間に設定電力の5/2倍の電力を出力する必要がある。したがって、期間T2では、第2のインバータ11bの出力電力は2.5kWである。よって、図5(E)に示すように、第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力が夫々1.5kW、1kWに設定されている場合、第1及び第2の発振回路7a、7bが交互に動作したときでも、誘導加熱装置の出力電力は2.5kWで一定である。
<2−2.インバータの出力電力が制限される場合の動作>
次に、第1及び第2のインバータ11a、11bの設定電力が夫々1.5kW、1kWと選択された場合であり、かつ、第1の加熱コイル4a上に小径鍋又は非磁性ステンレス鍋が載置されて第1のインバータ11aが動作する場合について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、本実施の形態の第1のインバータ11aが小径鍋又は非磁性ステンレス鍋を加熱した場合の、誘導加熱装置の出力電力の変化を示す図である。図7は、本実施の形態の電力変化の基準値に基づいて、第2のインバータ11bの出力電力が制限された場合の、誘導加熱装置の出力電力の変化を示す図である。
小径鍋や非磁性ステンレス鍋等を加熱する場合は、ホーロー鍋等の鉄鍋を加熱する場合と比べて、第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dを流れる共振電流が大きくなる。そして、出力電力次第ではスイッチング素子が故障する恐れがある。本実施の形態の誘導加熱装置は、スイッチング素子の故障を防止するため、第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dに流れる共振電流が所定量以上とならないようにする保護手段を備えている。すなわち、第1及び第2の共振コンデンサ5a、5bに発生する共振電圧の値を第1及び第2の共振電圧検知回路13a、13bで検出して、第1及び第2のインバータ11a、11bの出力電力を制限する。
例えば第1及び第2のインバータ11a、11bの出力電力が1.5kW以上であるとき第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dの故障の恐れがある場合を考える。この場合、図6に示すように、第1のインバータ11aの出力電力は、期間T1の間、本来の2.5kWではなく、1.5kWに制限される。よって、誘導加熱装置の出力電力は、図6(E)に示すように、第1及び第2の発振回路7a、7bが交互に動作する毎に、1.5kW及び2.5kWで変化する。
なお、第1及び第2のインバータ11a、11bの出力電力の制限は、第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dのスイッチングにおけるデューティ比を低減することによって行なう。
このような第1のインバータ11aの出力電力の制限に起因して誘導加熱装置の出力電力の変化量が基準量を超えた場合には、制御回路10は、電力変化量が基準量以下となるように第2のインバータ11bの出力電力を制限する。ここで、基準量は、実施の形態1と同様に、あらかじめ決定される。
以下、第2のインバータ11bの出力電力を制限するために用いられる、電力変化量の基準量について説明する。誘導加熱装置等の比較的負荷の大きい機器を動作すると白熱電球等の照明が暗くなる場合がある。これは、機器の動作のために大電流が流れ、それによって交流電源電圧が低下することが原因である。このような照明のちらつき(フリッカ)を防止するため、機器の消費電流の変化を制限する国際規格が存在する。特に、人間の目の特性を反映して、ちらつきのひどさを定量化した短時間フリッカインジケータPstと呼ばれる指標が存在する。短時間フリッカインジケータPstは、人がちらつきをひどいと感じるか否かの境界線が1と定義されたグラフである。一般に、短時間フリッカインジケータPstのグラフの横軸は1分間当たりのステップ状の電圧変化の回数を表し、縦軸は定格電圧に対する電圧の変化の大きさをパーセントで表す。本実施の形態の交流電源1が240V/50Hzであり、周期Tが5ZVPであるとき、第1及び第2の発振回路7a、7bの1分間当たりの動作の切り替え回数は、前述の通り2400回である。よって、電圧変化の回数も同様に2400回である。ここで、短時間フリッカインジケータPstによると、1分間当たりの電圧変化の回数が2400回の場合に境界線上(Pst=1)となるための電圧変化の大きさは0.75%である。よって、Pst=1を満たす電圧変化の大きさ0.75%に相当する電力変化量は、インピーダンスZref=0.47Ω(=0.4Ω+jn0.25Ω)から、下記の計算によって約900Wと計算される。
(電圧変化量)=(定格電圧)×(Pst=1を満たす電圧変化の大きさ)=240(V)×0.75(%)/100=1.8(V)
(電流変化量)=(電圧変化量)/Zref=1.8(V)/0.47(Ω)=3.83(A)
(電力変化量)=(定格電圧)×(電流変化量)=240(V)×3.83(A)=919(W)
基準量は計算された電力量以下に設定される。本実施の形態では、基準量は、計算された電力変化量の約50%の値に設定される。よって、基準量は400Wに設定される。なお、本実施の形態では、基準量は、計算された電力変化量の50%に設定されたが、本発明はこれに限定されない。基準量が、許容される電力変化量(Pst=1を満たす電力変化量)以下に設定されれば同様の効果が得られる。
このように設定された基準量(400W)と、第1のインバータ11aの出力電力(1.5kW)とに基づいて、第2のインバータ11bの設定可能な出力電力の最大値は1.9kW(1.5kW+0.4kW)と決定される。よって、制御回路10は、第2のインバータ11bの出力電力を1.9kWに制限して、第1及び第2のインバータ11a、11bを交互に動作させる。これにより、誘導加熱装置の出力電力は、図7(E)に示すように、第1及び第2の発振回路7a、7bが交互に動作する毎に、1.5kW及び1.9kWで変化する。よって、電力変化量は1000W(2.5kW−1.5kW)から基準量以下である400W(1.9kW−1.5kW)に低減される。
なお、本実施の形態では、第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dを保護するための手段として、第1及び第2の共振コンデンサ5a、5bに発生する共振電圧の値を検出する手段を開示した。しかし本発明はこの手段に限定されない。共振電流の電流経路にカレントトランス等を設けて、第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dに流れる電流の値を直接検出してもよい。この手段によっても同等の効果が得られることは言うまでもない。
<2−3.本実施の形態のまとめ>
以上のように、本実施の形態の誘導加熱装置は、交流電源1を整流する整流回路2と、整流後の出力を平滑して直流電源を得る平滑コンデンサ3と、第1及び第2の加熱コイル4a、4b、第1及び第2の共振コンデンサ5a、5b並びに第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dにより構成され、平滑コンデンサ3に並列に接続された第1及び第2のインバータ11a、11bと、第1のスイッチング素子6a、6c及び第2のスイッチング素子6b、6dに駆動信号を供給する第1及び第2の発振回路7a、7bと、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動を制御する制御回路10とを備える。制御回路10は、第1及び第2の発振回路7a、7bを交互に駆動すると共に、第1及び第2のインバータ11a、11bのいずれか一方の出力が設定電力を得るために要求される電力未満に制限される場合には、第1及び第2のインバータ11a、11bの出力電力の差が所定量以下となるように、第1及び第2のインバータ11a、11bのいずれか他方の出力電力を制限する。これにより、照明機器のちらつき等の発生を防止、或いは使用者が違和感を覚えないレベルに抑制することが可能となる。
また、本実施の形態の誘導加熱装置は、実施の形態1と同様に、第1及び第2のインバータ11a、11bの出力電力の差を、短時間フリッカ値Pstが1であるときの交流電源の電圧変化率に相当する電力変化量以下にする。これにより誘導加熱装置は、2つの第1及び第2のインバータ11a、11bの交互駆動によって発生する電力変化量を、人がちらつきをひどいと感じるか感じないかの境界線以下に制限することが可能である。よって、照明機器のちらつき等の発生を防止、或いは使用者が違和感を覚えないレベルに抑制することが可能となる。
また、本実施の形態の誘導加熱装置は、実施の形態1と同様に、第1及び第2の発振回路7a、7bの交互駆動の周期Tが300ミリ秒以下であり、且つ1分間当たりの駆動切り替えの回数が400回以上であるように、第1及び第2の発振回路7a、7bを制御する。これにより、誘導加熱装置は、加熱動作と停止を交互に行う間欠動作において、特に湯沸し等で被加熱物に発生し易い断続沸騰状態の程度を、使用者が気付かないレベル、或いは違和感を覚えないレベルに抑制すること可能である。よって、使用者が断続沸騰状態を機器の故障等と誤認識することを防止することが可能となる。
また、本実施の形態の誘導加熱装置は、実施の形態1と同様に、交流電源1の零点を検知するゼロボルト検知回路9を備える。制御回路10は、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動切り替えを交流電源の零点近傍で行なう。これにより、第1及び第2の発振回路7a、7bの駆動切り替え時の交流電源1の瞬時値が、交流電源1の瞬時値の最大値に比べると、低電圧であるので、平滑コンデンサ3への充電電圧が低く抑えることが可能である。よって、第1及び第2のインバータ11a、11bの夫々の初期動作時に発生する突入電流を低く抑えることが可能であるので、鍋コツ音や唸り音等の異音の発生を防止することが可能となる。
以上のように、本発明に係る誘導加熱装置は、2つのインバータの交互駆動により発生する電力変化を原因とした照明機器のちらつき等のフリッカを防止することが可能である。よって、本発明は、一般家庭用または業務用の、2つのインバータの交互駆動により動作する誘導加熱装置にも適用できる。
1 交流電源
2 整流回路
3 平滑コンデンサ
4a 第1の加熱コイル
4b 第2の加熱コイル
5a 第1の共振コンデンサ
5b 第2の共振コンデンサ
6a、6c 第1のスイッチング素子
6b、6d 第2のスイッチング素子
7a 第1の発振回路
7b 第2の発振回路
8 入力電流検知回路
9 ゼロボルト検知回路
10 制御回路
11a 第1のインバータ
11b 第2のインバータ
12 操作部
13a 第1の共振電圧検知回路
13b 第2の共振電圧検知回路

Claims (5)

  1. 交流電源を整流する整流回路と、
    整流後の出力を平滑して直流電源を得る平滑コンデンサと、
    加熱コイル、共振コンデンサ及びスイッチング素子により構成され、前記平滑コンデンサに並列に接続された第1及び第2のインバータと、
    前記スイッチング素子に駆動信号を供給する第1及び第2の発振回路と、
    前記第1及び前記第2の発振回路の駆動を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第1及び前記第2の発振回路を交互に駆動すると共に、前記第1及び第2の発振回路の駆動切り替え毎に発生する電力変化量が所定量以下となるように、前記第1及び第2の発振回路の駆動時間比を制御する、
    誘導加熱装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1及び前記第2の発振回路を交互に駆動すると共に、前記第1及び前記第2のインバータのいずれか一方の出力電力が、設定電力を得るために要求される電力より小さい電力に制限される場合には、前記第1のインバータの出力電力と前記第2のインバータの出力電力との差が所定量以下となるように、前記第1及び前記第2のインバータの他方の出力電力を低減する、
    請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記所定量は、短時間フリッカ値Pstが1となる前記交流電源の電圧変化率に相当する電力量以下である、
    請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1及び前記第2の発振回路の交互駆動の周期時間が300ミリ秒以下とし、且つ1分間当たりの前記第1及び前記第2の発振回路の駆動切り替えの回数が400回以上となるように制御する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  5. 前記交流電源の零点を検知するゼロボルト検知回路をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1及び前記第2の発振回路の駆動の切り替えを、前記交流電源の零点が前記ゼロボルト検知回路によって検出されたタイミングに基づいて実行する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
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