JPWO2013080565A1 - シンチレータアレイとそれを用いたx線検出器およびx線検査装置 - Google Patents

シンチレータアレイとそれを用いたx線検出器およびx線検査装置 Download PDF

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Abstract

実施形態のシンチレータアレイ1は、複数のシンチレータブロック2と、隣接するシンチレータブロック2間に介在された反射層部3とを具備する。複数のシンチレータブロック2は反射層部3により一体化されている。反射層部3は透明樹脂内に分散された反射粒子を有する。反射粒子は酸化チタン粒子および酸化タンタル粒子から選ばれる少なくとも1種を含み、かつ2μm以下の平均粒子径を有する。反射層部3の5μm?5μmの単位面積当たりに存在する反射粒子の個数は100個以上250個以下の範囲である。

Description

本発明の実施形態は、シンチレータアレイとそれを用いたX線検出器およびX線検査装置に関する。
医療診断や工業用非破壊検査の分野においては、X線断層画像撮影装置(X線CT装置)のようなX線検査装置が用いられている。X線CT装置は、扇状のファンビームX線を照射するX線管(X線源)と、多数のX線検出素子を並列配置したX線検出器とを、被検体の断層面を中央として対向配置した構造を有している。X線CT装置においては、被検体に対してX線管からファンビームX線を照射し、被検体を透過したX線吸収データをX線検出器で収集する。X線検出器で収集されたX線吸収データは、コンピュータで解析される。具体的には、断層面の個々の位置におけるX線吸収率の算出、およびX線吸収率に応じた画像の再構成が行われる。これらによって、被検体の断層像が再生される。
X線CT装置のX線検出器としては、X線の刺激により可視光を放射する固体シンチレータを有する検出器が多用されるようになってきている。固体シンチレータを用いたX線検出器では、X線検出素子を小型化してチャンネル数を増やすことが容易であるため、X線CT装置の解像度をより一層高めることができる。固体シンチレータとしては種々の物質が知られているが、特にGdS:Prのような希土類酸硫化物の焼結体からなるセラミックシンチレータが有効である。希土類酸硫化物の焼結体からなるセラミックシンチレータは、X線吸収係数が大きいために発光効率に優れ、また残光(アフターグロー)が短いことから、X線検出器用のシンチレータとして好適である。
セラミックシンチレータを構成する希土類酸硫化物蛍光体の焼結体(蛍光体セラミックス)については、光出力の向上、焼結体の高密度化や機械強度の向上等を図るために種々の提案がなされている。例えば、セラミックスシンチレータ(焼結体)中のリン量を制御することで光出力が改善される。しかし、セラミックスシンチレータにはさらなる光出力の向上が求められている。シンチレータの光出力の向上は、X線検査装置による検査時間の短縮化、つまりは低被ばく化につながる。光出力を向上させるためには、シンチレータ材料の改善が有効な手段として挙げられる。さらに、複数のシンチレータブロック間に反射層を介在させたアレイ構造をセラミックシンチレータに適用する場合、反射層の改善も光出力の向上のための有力な手段として挙げることができる。
従来のシンチレータアレイとしては、隣接するシンチレータブロック間に放射線遮蔽板を介在させると共に、酸化チタン粉末を含む接着剤層でシンチレータブロックを放射線遮蔽板に接着した構造が知られている。シンチレータブロック間に介在された放射線遮蔽板および酸化チタン粉末を含む接着剤層は、シンチレータブロックから放射された可視光の反射効率の向上に寄与する。しかしながら、放射線遮蔽板と酸化チタン粉末を含む接着剤層の両方を用いた場合、シンチレータアレイの製造コストの増加が避けられない。さらに、シンチレータブロックを放射線遮蔽板に接着する接着剤層において、酸化チタン粉末としては平均粒子径が1μm以下の微粉末が用いられている。微粉末状の酸化チタンは接着剤層中で凝集しやすく、これにより接着剤層の反射効率が低下する。このような点からも、従来のシンチレータアレイでは放射線遮蔽板を併用している。
特許第4266114号公報 特許第3104696号公報
本発明が解決しようとする課題は、酸化チタン粉末等を樹脂中に分散させて構成した反射層部の反射効率を高めることによって、光出力を向上させることを可能にしたシンチレータアレイと、それを用いたX線検出器およびX線検査装置を提供することにある。
実施形態のシンチレータアレイは、複数のシンチレータブロックと、複数のシンチレータブロックを一体化するように、隣接するシンチレータブロック間に介在された反射層部とを具備する。反射層部は透明樹脂内に分散された反射粒子を有する。反射粒子は酸化チタン粒子および酸化タンタル粒子から選ばれる少なくとも1種を含み、かつ2μm以下の平均粒子径を有する。反射層部の5μm×5μmの単位面積当たりに存在する反射粒子の個数は100個以上250個以下の範囲である。
実施形態のシンチレータアレイを示す断面図である。 実施形態のシンチレータアレイを示す上面図である。 実施形態のX線検出器を示す断面図である。 実施形態のX線検出器の変形例を示す断面図である。 実施形態のX線検査装置を示す概念図である。 実施形態のシンチレータアレイの製造工程の一例を示す断面図である。 実施形態のシンチレータアレイの他の例を示す断面図である。 図7に示すシンチレータアレイの角部の形状を拡大して示す断面図である。
以下、実施形態のシンチレータアレイ、X線検出器、およびX線検査装置について、図面を参照して説明する。図1および図2は実施形態のシンチレータアレイの構成を示す図である。これらの図において、1はシンチレータアレイ、2はシンチレータブロック、3は反射層部である。シンチレータアレイ1は複数のシンチレータブロック2を有している。隣接するシンチレータアレイ2間には、反射層部3が介在されている。反射層部3は隣接するシンチレータアレイ2に対して直接接着されている。複数のシンチレータブロック2は、それらに接着された反射層部3で一体化されている。すなわち、シンチレータアレイ1は複数のシンチレータブロック2を反射層部3で一体化した構造を備えている。
シンチレータアレイ1は、複数のシンチレータブロック2を一列に並べた構造、もしくは図2に示すように複数のシンチレータブロック2を縦方向および横方向に所定の個数ずつ2次元的に並べた構造のいずれを有していてもよい。シンチレータアレイ1は多チャンネル構造を有している。複数のシンチレータブロック2を2次元的に配列した場合、縦方向および横方向のシンチレータブロック2間にそれぞれ反射層部3が設けられる。シンチレータブロック2の個数は、X線検出器の構造や解像度等に応じて適宜に設定される。
反射層部3は2μm以下の平均粒子径を有する反射粒子と透明樹脂層とを有している。反射粒子は透明樹脂層中に分散されている。反射粒子は酸化チタン粒子および酸化タンタル粒子から選ばれる少なくとも1種を含んでいる。反射粒子としては、酸化チタン粒子、酸化タンタル粒子、酸化アルミニウム粒子、酸化マグネシウム粒子等が挙げられるが、実施形態の反射層部3は反射粒子として酸化チタン粒子および酸化タンタル粒子から選ばれる少なくとも1種の粒子を必須成分として含んでいる。
酸化チタン粒子および酸化タンタル粒子は、X線で励起されたシンチレータブロック2が放射する光の反射率が高いため、反射粒子の必須成分として反射層部3に含まれる。酸化チタンは二酸化チタン(TiO)であることが好ましい。酸化タンタルは五酸化二タンタル(Ta)であることが好ましい。これらを用いることで、反射層部3による光の反射率をより高めることができる。二酸化チタン(TiO)および五酸化二タンタル(Ta)は450〜700nmの可視光領域の光の反射率が高いため、シンチレータブロック2の材質によらず、シンチレータアレイ1の光出力を向上させることができる。
反射粒子は2μm以下の平均粒子径を有している。反射粒子の平均粒子径は1μm以下が好ましく、さらに好ましくは0.4μm以下である。反射粒子の平均粒子径が2μmを超えると、反射層部3内での分散状態を制御することが困難になる。特に、5μm×5μmの微小な単位面積内での反射粒子の個数を制御するために、平均粒子径が2μm以下の反射粒子を使用する。反射粒子の平均粒子径の下限値は特に限定されるものではないが、反射粒子の製造性を考慮すると0.01μm以上であることが好ましい。
実施形態のシンチレータアレイ1において、反射層部3の5μm×5μmの単位面積当たりに存在する反射粒子の個数は100〜250個の範囲である。つまり、反射層部3の任意の単位面積(5μm×5μm)における反射粒子の個数を測定したとき、シンチレータアレイ1は反射粒子の個数が100〜250個の範囲の反射層部3を備えるものである。5μm×5μmの単位面積という微小領域での反射粒子の個数を制御することによって、シンチレータブロック2から放射される可視光の反射層部3による反射効率を高めることができる。反射層部3の反射効率を高めることで、シンチレータブロック2からの光強度、ひいてはシンチレータアレイ1の光出力を向上させることが可能になる。
反射層部3の単位面積(5μm×5μm)当たりに存在する反射粒子の個数が100個未満であると反射粒子が部分的に不足し、そのためにシンチレータアレイ1の光出力を均一に高めることができない。反射粒子の個数が250個を超える場合には、反射層部3内の反射粒子の個数が多すぎるために、シンチレータアレイ1の光出力を均一に高めることができない。反射層部3の単位面積(5μm×5μm)当たりに存在する反射粒子の個数は150〜200個の範囲であることが好ましい。単位面積(5μm×5μm)当たりの反射粒子の個数は、反射層部3の任意の断面の拡大写真(SEM像)を撮影して測定する。拡大写真の倍率は4000倍以上とする。拡大写真において、単位面積(5μm×5μm)当たりの反射粒子の数をカウントする。反射粒子同士が接触した凝集体は、1個の反射粒子としてカウントする。EPMAの面分析を併用して観察してもよい。
平均粒子径が2μm以下の反射粒子を含む反射層部3において、10μm×10μmの単位面積当たりにおける反射粒子の凝集体の面積比は40%以下(ゼロ%を含む)であることが好ましい。凝集体の面積比が40%を超えると部分的に反射粒子が多くなり、逆に透明樹脂の割合が部分的に減ることになる。反射層部3における透明樹脂の割合が部分的に減少すると、反射層部3のシンチレータブロック2に対する接着力が低下する。反射層部3によるシンチレータブロック2間の接着力が弱まることで、シンチレータアレイ1としての曲げ強度が低下する。曲げ強度の低下はシンチレータアレイ1の取り扱い性を悪化させる。単位面積(10μm×10μm)当たりの凝集体の面積比は10%以下(ゼロ%を含む)であることがより好ましい。凝集体の面積比を制御することで、反射層部3の反射効率を高めつつ、シンチレータアレイ1としての強度も向上させることがきる。
さらに、反射層部3における単位面積(5μm×5μm)当たりの反射粒子の個数と単位面積(10μm×10μm)当たりの反射粒子の凝集体の割合を制御することによって、透明樹脂が固化したときの反射層部3の収縮割合が均一化される。従って、製造工程および製造後のシンチレータアレイ1の反りを抑制することができる。これはシンチレータアレイ1の反り直し工程の負担の軽減に繋がる。また、透明樹脂が固化した際のシンチレータブロック2の位置ずれ(ピッチずれ)も抑制することができる。反射層部3を構成する透明樹脂は、エポキシ樹脂であることが好ましい。透明樹脂は特に限定されるものではないが、図2に示したように2次元的に配置したシンチレータブロック2間に反射粒子を含有する透明樹脂を充填する場合、流動性を有する樹脂を塗布した後に、樹脂を固化することが好ましい。このような特性を有する樹脂として、エポキシ樹脂が挙げられる。
反射層部3の幅(隣接するシンチレータブロック2間の距離/図1の幅W)は10〜100μmの範囲であることが好ましい。反射層部3の幅は、後述する光電変換素子の画素上にシンチレータブロック2が配置される形状であれば特に限定されるものではない。ただし、反射層部3の幅が10μm未満の場合、反射層部3の接着層としての機能が低下し、反射層部3のシンチレータブロック2に対する接着強度が低下しやすい。これによって、シンチレータアレイ1としての強度が低下するおそれがある。反射層部3の幅が100μmを超えると、シンチレータアレイ1が必要以上に大型化してしまう。反射層部3の幅は20〜80μmの範囲であることがより好ましい。図2に示したシンチレータアレイ1において、縦方向と横方向で反射層部3の幅が同じでなくてもよい。
さらに、反射層部3はその内部に存在するボイドの割合が低減されていることが好ましい。具体的には、反射層部3の厚さ方向(図1の厚さT方向)の断面におけるボイドの存在割合が1%以下であることが好ましい。反射層部3中にボイドが存在しない(存在割合が0%)ことが最も好ましい。ただし、反射層部3を上記したような狭い幅に設ける場合、反射層部3内のボイドを完全に無くすことは生産上の負荷が大きい。実施形態の反射層部3においては、微小領域(5μm×5μmの単位面積)における反射粒子の個数を制御しているため、厚さ方向におけるボイドの存在割合が1%程度であっても、接着層としての機能を有する反射層部3として使用可能がある。厚さ方向の断面におけるボイドの存在割合は0.5%以下がより好ましく、さらに好ましくは0.1%以下である。
反射層部3の厚さ方向の断面におけるボイドの存在割合は、以下のようにして測定するものとする。まず、反射層部3を厚さ方向に切断して断面を得る。反射層部3の切断は任意の箇所で実施される。反射層部3の任意の断面において、断面内に存在する個々のボイドの反射層部3の厚さ方向に対する長さを求め、これらボイドの長さを合計する。ボイドの合計長さ(反射層部3の厚さ方向に対する個々のボイドの合計長さ)と反射層部3の厚さとから、以下の式によりボイドの存在割合を求める。
ボイドの存在割合[%]=(ボイドの合計長さ/反射層部の厚さ)×100
シンチレータブロック2は、金属酸化物、金属硫化物、金属酸硫化物の単結晶体または多結晶体からなる固体シンチレータであることが好ましい。固体シンチレータを構成する金属酸化物蛍光体としては、ガーネット構造を有する金属酸化物が挙げられる。ガーネット型金属酸化物は、下記の式(1)で表される組成を有するアルミニウムガーネットであることが好ましい。
(Gd1−α−β−γTbαLuβCeγ(Al1−xGa …(1)
ここで、αおよびβは0<α≦0.5、0<β≦0.5、α+β≦0.85を満足する数(原子比)、γは0.0001≦γ≦0.1を満足する数(原子比)、xは0<x<1を満足する数(原子比)、aは4.8≦a≦5.2を満足する数(原子比)、bは11.6≦b≦12.4を満足する数(原子比)である。
固体シンチレータを構成する金属硫化物蛍光体は、希土類硫化物であることが好ましく、例えばNaGdS:Biのような複合硫化物が挙げられる。金属酸硫化物蛍光体としては、希土類酸硫化物が挙げられる。希土類酸硫化物は、下記の式(2)で表される組成を有する酸硫化ガドリニウムであることが好ましい。
GdS:Pr …(2)
ここで、aは酸硫化ガドリニウム(GdS)1モルに対するプラセオジム(Pr)の付活量であり、0.0001〜0.005モルの範囲であることが好ましい。
上述した金属酸化物、金属硫化物、金属酸硫化物の単結晶体または多結晶体からなるシンチレータブロック2は、X線で励起された際に発光しやすく、また光感度も高いことから、X線検出器に好適である。さらに、上述した材料はエポキシ樹脂等の透明樹脂を硬化させる際の熱に対しても安定であるため、反射層部3で接着一体化されるシンチレータブロック2の構成材料として好適である。シンチレータブロック2は、式(1)で表される組成を有するアルミニウムガーネットの焼結体、および式(2)で表される組成を有する酸硫化ガドリニウムの焼結体から選ばれる少なくとも1つを備えることがより好ましい。
シンチレータブロック2の厚さは0.5〜3mmの範囲であることが好ましく、さらに1〜2mmの範囲であることがより好ましい。シンチレータブロック2の厚さが0.5mm未満であると、シンチレータブロック2を透過するX線成分が増加し、光出力が低下するおそれがある。シンチレータブロック2の厚さが3mmを超えても、それ以上の光出力の改善が見られないだけでなく、製造コストの増加要因となる。シンチレータブロック2の縦方向および横方向の長さは、特に限定されるものではない。シンチレータブロック2がバータイプ(棒状)である場合、縦方向の長さが20〜50mmの範囲、横方向の長さが1〜3mmの範囲が好ましい。図2に示すように、シンチレータブロック2を2次元的に並べる場合、縦方向および横方向の長さが共に0.5〜2mmの範囲が好ましい。
シンチレータブロック2は算術平均粗さRa(JIS B 0601−2001)で5μm以下の表面粗さを有することが好ましい。シンチレータブロック2の表面を表面粗さ(Ra)が5μm以下の平坦面とすることで、X線の乱反射を抑制することができる。すなわち、シンチレータブロック2へのX線の入射量を増加させることができる。従って、シンチレータブロック2によるX線の測定精度が向上する。シンチレータブロック2の表面粗さ(Ra)は1μm以下がより好ましく、0.1μm以下がさらに好ましい。
反射層部3は波長が510nmの光に対して93%以上の反射率を有することが好ましい。さらに、反射層部3は波長が670nmの光に対して90%以上の反射率を有することが好ましい。X線検出器は、シンチレータブロック2をX線で励起して可視光を放射させ、この可視光を光電変換素子で電気信号に変えて検出するものである。従って、反射層部3には可視光領域である450〜700nmの波長の光に対して反射率が高いことが求められる。これら全ての可視光領域の光に対する反射率が90%以上であることがより好ましい。前述した酸硫化ガドリニウム蛍光体は、X線で励起した際の発光スペクトルとして500〜520nmの範囲および650〜680nmの範囲にそれぞれ大きな発光ピークを有する。従って、反射層部3の上記波長領域の光に対する反射率を向上させることによって、シンチレータアレイ1の光出力をさらに高めることが可能となる。
次に、実施形態のX線検出器およびX線検査装置について、図面を参照して説明する。図3および図4は実施形態のX線検出器の構成を示す図である。これらの図において、4は光電変換素子、5はX線検出器、6は表面反射層である。シンチレータアレイ1はX線入射面1aを有し、X線照射面1aとは反対側の面1bには光電変換素子4が一体的に設置されている。光電変換素子4としては、例えばフォトダイオードが使用される。光電変換素子4は、シンチレータアレイ1を構成するシンチレータブロック2に対応する位置に配置されている。図4に示すように、シンチレータアレイ1のX線入射面1aに表面反射層6を設けてもよい。これらによって、X線検出器5が構成されている。
表面反射層6は、シンチレータアレイ1のX線入射面1aに限らず、光電変換素子4の設置面1bに設けてもよい。さらに、表面反射層6はシンチレータアレイ1のX線入射面1aおよび素子設置面1bの両方に設けてもよい。シンチレータアレイ1に表面反射層6を設けることによって、シンチレータブロック2から放射される可視光の反射効率がさらに向上し、ひいてはシンチレータアレイ1の光出力を高めることができる。表面反射層6には、反射粒子と透明樹脂との混合物やラッカー系塗料等が用いられる。反射粒子と透明樹脂との混合物は、反射層部3と同様な反射粒子の分散状態を有していることが好ましい。表面反射層6の厚さは50〜250μmの範囲が好ましい。表面反射層6の厚さが50μm未満であると、反射効率の向上効果を十分に得ることができない。表面反射層6の厚さが250μmを超えると、透過するX線量が低下して検出感度が低下する。
図5は実施形態のX線検査装置の一例であるX線CT装置10を示している。図5において、10はX線CT装置、11は被検体、12はX線管、13はコンピュータ、14はディスプレイ、15は被検体画像である。X線CT装置10は、実施形態のX線検出器5を備えている。X線検出器5は被検体11の撮像部位を安置する円筒の内壁面に貼り付けられている。X線検出器5が貼り付けられた円筒の円弧の略中心には、X線を出射するX線管12が設置されている。X線検出器5とX線管12との間には被検体11が配置される。X線検出器5のX線入射面側には、図示しないコリメータが設けられている。
X線検出器5およびX線管12は、被検体11を中心にしてX線による撮影を行いながら回転するように構成されている。被検体11の画像情報が異なる角度から立体的に集められる。X線撮影により得られた信号(光電変換素子により変換された電気信号)はコンピュータ13で処理され、ディスプレイ14上に被検体画像15として表示される。被検体画像15は、例えば被検体11の断層像である。図2に示すように、シンチレータブロック2を2次元的に配置したシンチレータアレイ1を用いることによって、マルチ断層像タイプのX線CT装置1を構成することも可能である。この場合、被検体11の断層像が複数同時に撮影され、例えば撮影結果を立体的に描写することもできる。
図5に示すX線CT装置10は、実施形態のシンチレータアレイ1を有するX線検出器5を具備している。前述したように、実施形態のシンチレータアレイ1は反射層部3の構成等に基づいて、シンチレータブロック2から放射される可視光の反射効率が高いため、優れた光出力を有している。このようなシンチレータアレイ1を有するX線検出器5を使用することによって、X線CT装置10による撮影時間を短くすることができる。その結果、被検体11の被ばく時間を短くすることができ、低被ばく化を実現することが可能になる。実施形態のX線検査装置(X線CT装置10)は、人体の医療診断用のX線検査に限らず、動物のX線検査や工業用途のX線検査等に対しても適用可能である。
実施形態のシンチレータアレイ1は、例えば以下のようにして製造される。以下に実施形態のシンチレータアレイ1を効率よく製造する方法について述べる。実施形態のシンチレータアレイ1の製造方法は、これに限定されるものではない。シンチレータアレイ1は前述した構成を具備するものであればよく、その製造方法に限定されるものではない。
まず、平均粒子径が2μm以下の反射粒子を用意する。反射粒子は0.2〜0.3μmの範囲にピークが存在する粒度分布を有することが好ましい。反射層部3内での反射粒子の凝集を防ぐために、超音波振動機等で反射粒子の凝集体を予め粉砕しておくことが好ましい。反射粒子中の不純物成分量は1質量%以下であることが好ましい。次に、透明樹脂を用意する。透明樹脂は、シンチレータブロック2の光が透過するものであれば特に限定されるものではないが、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂が好ましい。
反射粒子と透明樹脂とを混合する。透明樹脂内に反射粒子を所定の個数で存在させるためには、反射粒子の体積と透明樹脂の体積との比を考慮して、反射粒子と透明樹脂とを混合することが好ましい。反射粒子と透明樹脂とは、三本ロールを使用して混合することが好ましい。三本ロールは文字通り3本のロールを使って混合する混合機である。3本のロールを同時に動かして混合するため、混合方向が複数方向になり、混合工程中に凝集体が形成しにくくなる。三本ロールを使用した混合工程は10時間以上行うことが好ましい。また必要に応じて、有機溶媒を混合して透明樹脂の粘性を低下させて混合することも効果的である。反射粒子を透明樹脂と混合するにあたり、全ての反射粒子を一気に混合するのではなく、少しずつ(例えば3分の1ずつ)混合することが好ましい。
所定形状に加工されたシンチレータブロック2を一定の間隔で複数個配置する。反射粒子と透明樹脂との混合物(以下、樹脂混合物と記す)を、隣接するシンチレータブロック2間に充填する。樹脂混合物の粘度を0.5〜2.5Pa・s(500〜2500cps)にすることで、樹脂混合物をシンチレータブロック2間にスムーズに充填することができる。樹脂混合物の粘度が0.5Pa・s(500cps未満)であると粘度が低すぎて、透明樹脂を硬化させたときに反射粒子の分散状態を良好に制御できないおそがある。樹脂混合物の粘度が2.5Pa・s(2500cps)を超えると粘度が高すぎて、シンチレータブロック2間に均一に充填しにくくなる。
充填工程は真空中で行うことが好ましい。これによって、反射層部3内にボイドが形成されることを抑制できる。充填時の真空度は4kPa(30Torr)以下が好ましい。4kPa以下の真空雰囲気中であれば、反射層部3の厚さ方向におけるボイドの存在割合を0.1%以下に制御しやすい。シンチレータブロック2の表面は、表面粗さ(Ra)が5μm以下となるように平坦に加工しておくことが好ましい。樹脂混合物を充填した後、透明樹脂を硬化させる熱処理を行う。熱処理は透明樹脂の硬化温度に応じて、例えば80〜160℃の範囲の温度で行うことが好ましい。酸硫化ガドリニウム焼結体やアルミニウムガーネット焼結体からなるシンチレータブロック2は、熱処理工程で変質しないために好ましい。硬化させる前の透明樹脂内で反射粒子が沈積するのを防ぐために、反射粒子を混合した透明樹脂を充填してから3時間以内に熱処理することが好ましい。
反射粒子を混合した透明樹脂(樹脂混合物)の他の充填方法について、図6を参照して説明する。図6において、7はシンチレータブロック素体、8は溝部である。シンチレータブロック素体7は、個々のシンチレータブロック2に切り出す前の板状素体である。図6(a)に示すように、反射層部3の形成箇所となる溝部8をシンチレータブロック素体7に形成する。溝部8はシンチレータブロック素体7の裏面まで貫通しないように、シンチレータブロック素体7を一定の深さまで加工して形成する。シンチレータブロック素体7に縦溝および横溝を設け、最終的に所定サイズのシンチレータブロックサイズ2が得られるように、シンチレータブロック素体7に溝加工を施す。
次に、図6(b)に示すように、シンチレータブロック素体7に設けた溝部8内に樹脂混合物を充填する。樹脂混合物の粘度を0.5〜2.5Pa・sの範囲にすることによって、樹脂混合物を溝部8内にスムーズに充填することができる。さらに、樹脂混合物を真空中で溝部8内に充填することで、ボイドの発生を抑制することができる。充填時の真空度は4kPa以下が好ましい。4kPa以下の真空雰囲気中であれば、反射層部3の厚さ方向におけるボイドの存在割合を0.1%以下に制御しやすい。
反射粒子を混合した透明樹脂(樹脂混合物)を、遠心機を使用して溝部6に充填することも有効である。遠心機による遠心力を利用することで、シンチレータブロック素体7に多数設けられた溝部8内に均一に樹脂混合物を充填することができる。遠心機は、多数のシンチレータブロック素体7に一度に樹脂混合物を充填する場合や大型のシンチレータブロック素体7に樹脂混合物を充填する場合に有効である。さらに、真空中で樹脂混合物の充填を行うことも有効である。遠心機を用いて樹脂混合物を充填する場合、遠心機の回転速度を500〜3000rpmとし、回転時間を30分以上とすることが好ましい。
遠心力を適用して樹脂混合物を溝部8内に充填する場合、透明樹脂に含まれるボイドは遠心力によって外に放出される。このとき、樹脂混合物の粘度が2.5Pa・sを超えると、遠心力によりボイドが外に排出されにくい。樹脂混合物の粘度が0.5Pa・s未満であると、遠心力を作用させたときに樹脂混合物がシンチレータブロック素体7の外側に流れ落ちてしまうおそれがある。樹脂混合物の粘度は0.5〜2.5Pa・sの範囲が好ましい。さらに、シンチレータブロック素体7に設けた溝部8内に樹脂混合物を均一に充填するためには、ある程度の回転速度が必要である。遠心機の回転速度は500rpm以上が好ましい。回転速度が速すぎると樹脂混合物がシンチレータブロック素体7の外側に流れ落ちてしまうおそれがある。遠心機の回転速度は3000rpm以下が好ましい。
上述したように、反射粒子を含有する透明樹脂(樹脂混合物)の粘度、充填工程中の真空度、遠心機の回転数や回転時間等を調整することによって、シンチレータブロック素体7に設けた溝部8内に樹脂混合物を均一に充填することができる。これによって、反射層部3における単位面積(5μm×5μm)当たりの反射粒子の個数を良好に制御することができる。さらに、反射層部3の厚さ方向におけるボイドの存在割合を1%以下、さらには0.1%以下、またさらには0%(検出限界以下)にすることができる。
次に、溝部8内に充填した樹脂混合物中の透明樹脂(例えば熱硬化性樹脂組成物)を硬化させる。透明樹脂を硬化させることによって、反射層部3を有するシンチレータアレイ素体7を形成する。次いで、図6(c)に示すように、反射層部3を有するシンチレータアレイ素体7を研磨加工することによって、シンチレータアレイ素体7を個々のシンチレータブロック2に個片化すると同時に、反射層部3がシンチレータアレイ1の表裏を貫通する形状を有するように加工する。研磨加工はシンチレータアレイ素体7の片面および両面のいずれに対して行ってもよい。シンチレータアレイ素体7の研磨加工は、シンチレータブロック2の表面粗さ(Ra)が5μm以下となるように行うことが好ましい。
シンチレータアレイ素体7の表面を研磨加工するにあたって、シンチレータブロック2の端部にR形状部が形成されてもよい。図7に端部にR形状部9を有するシンチレータブロック2を備えるシンチレータアレイ1を示す。シンチレータアレイ素体7の研磨加工には、例えばダイヤモンド砥粒を使用したラップ研磨加工が適用される。ラップ研磨加工を行った場合、柔らかい反射層部3よりも硬いシンチレータブロック2の端部の方が研磨されやすい。ダイヤモント砥粒の番数(砥粒の大きさ)を変えていきながら徐々に研磨することで、R形状部が形成されにくいようにする方法もある。ただし、この方法は時間やコストがかかる。そこで、R形状部9の形状が所定のサイズ以内に収まるように研磨加工を施すことによって、シンチレータアレイ1の製造コストを低減することができる。
図8にシンチレータブロック2のR形状部9の具体的な形状例を示す。図9において、T1がシンチレータブロック2の厚さ、T2がR形状部9の厚さ、W1がシンチレータブロック2の幅、W2はR形状部9の幅である。シンチレータブロック2がR形状部9を有する場合、R形状部9はW2/W1≦0.02を満足する形状、さらにT2/T1≦0.02を満足する形状を有することが好ましい。W2/W1が0.02を超える、もしくはT2/t1が0.02を超えると、シンチレータブロック2と反射層部3との間の反射特性が不均一になるおそれがある。さらに、図4に示す表面反射層6を設ける場合に、反射層部3と表面反射層6における反射粒子の分散状態が異なると、R形状部9に反射特性の異なる表面反射層6が入り込み、反射特性にばらつきが生じる原因となる。このようなことから、R形状部9はW2/W1≦0.02およびT2/T1≦0.02を満足する形状を有することが好ましく、さらにはW2/W1≦0.01およびT2/T1≦0.01を満足する形状を有することがより好ましい。
また必要に応じて、透明樹脂を硬化させた後のシンチレータアレイ1に反り直し工程を行ってもよい。反り量はシンチレータアレイ1の長辺方向および短辺方向について0.2mm以下が好ましく、さらには0.1mm以下がより好ましい。作製したシンチレータアレイ1の反り量が0.2mmを超える場合には、反り直し工程を行うことが好ましい。シンチレータアレイ1の反り直し工程としては、上下面を押圧しながら熱処理する方法が挙げられる。透明樹脂が熱硬化性樹脂である場合、押圧力と熱の両方を付加することで反り直しすることができる。シンチレータアレイ1のX線入射面および素子設置面の少なくとも一方には、必要に応じて表面反射層が形成される。
次に、実施例とその評価結果について述べる。
(実施例1)
反射粒子として平均粒子径が0.2μmの酸化チタン(TiO)粉末を用意した。酸化チタン粉末は0.22μmにピークが存在する粒度分布を有している。酸化チタン粉末を超音波振動機にかけて凝集体を粉砕した後、透明樹脂としてのエポキシ樹脂と混合した。酸化チタン粉末とエポキシ樹脂との混合工程は、三本ロール混合機を用いて実施した。三本ロール混合機による混合時間は20時間とした。酸化チタン粉末とエポキシ樹脂との混合物(樹脂混合物)の粘度は2Pa・sとした。
次に、縦1mm×横1mm×厚さ1mmの酸硫化ガドリニウム(GdS:Pr)の焼結体からなるシンチレータブロックを用意した。シンチレータブロックは表面粗さ(Ra)が1μmとなるように研磨加工したものである。隣接するシンチレータブロックの間隔を80μmに統一して、長辺方向に64個、短辺方向に24個となるようにシンチレータブロックを並べた。隣接するシンチレータブロック間に樹脂混合物を含浸させた。樹脂混合物の含浸工程は4kPa以下の真空中で行った。樹脂混合物を含浸した後、3時間以内に100℃の温度で熱処理してエポキシ樹脂(透明樹脂)を硬化させた。
(実施例2〜5)
表1に示す平均粒子径および材質を有する反射粒子を使用する以外は、実施例1と同様の方法を適用してシンチレータアレイを作製した。
(比較例1)
透明樹脂に反射粒子を混合しない以外は、実施例1と同様の方法を適用してシンチレータアレイを作製した。比較例1は反射粒子を含まない透明樹脂層を備えるものである。
(比較例2)
平均粒子径が3μmのTiO粉末を反射粒子として使用する以外は、実施例1と同様の方法を適用してシンチレータアレイを作製した。
(比較例3)
酸化チタン粉末とエポキシ樹脂との混合比や混合条件を変更する以外は、実施例1と同様の方法を適用してシンチレータアレイを作製した。比較例3は反射層部の単位面積当たりに存在する反射粒子の個数を本発明の範囲外としたものである。
実施例1〜5および比較例1〜3のシンチレータアレイについて、反射層部の単位面積(5μm×5μm)当たりに存在する反射粒子の個数、単位面積(10μm×10μm)当たりにおける反射粒子の凝集体の面積比、および反射層部の厚さ方向のボイドの存在割合を測定した。それらの結果を表1に示す。さらに、シンチレータアレイの反り量、反射層部の光反射率、シンチレータアレイの光出力を求めた。その結果を表2に示す。反り量はシンチレータアレイの長手方向および短手方向の反り量を測定し、反りが大きな方の値を示した。光出力は比較例1の光出力を100としたときの相対値を示す。
Figure 2013080565
Figure 2013080565
表2から明らかなように、実施例1〜5のシンチレータアレイは光出力に優れている。つまり、同じシンチレータブロックを用いた場合であっても、反射層部の反射粒子の分散状態を制御することでシンチレータアレイの光出力を向上させることができる。
(実施例6)
反射粒子として平均粒子径が0.25μmの酸化チタン(TiO)粉末を用意した。酸化チタン粉末は0.28μmにピークが存在する粒度分布を有している。酸化チタン粉末を超音波振動機にかけて凝集体を粉砕した後、透明樹脂としてのエポキシ樹脂と混合した。酸化チタン粉末とエポキシ樹脂との混合工程は、三本ロール混合機を用いて実施した。三本ロール混合機による混合時間は25時間とした。酸化チタン粉末とエポキシ樹脂との混合物(樹脂混合物)の粘度は1.8Pa・sとした。
次に、縦1mm×横1mm×厚さ1mmのアルミニウムガーネット((Gd0.49Tb0.20Lu0.30Ce0.01(Al0.6Ga0.412)の焼結体からなるシンチレータブロックを用意した。シンチレータブロックは表面粗さ(Ra)が1μmとなるように研磨加工したものである。隣接するシンチレータブロックの間隔を80μmに統一して、長辺方向に64個、短辺方向に24個となるようにシンチレータブロックを並べた。隣接するシンチレータブロック間に樹脂混合物を含浸させた。樹脂混合物の含浸工程は4kPa以下の真空中で行った。樹脂混合物を含浸した後、3時間以内に100℃の温度で熱処理してエポキシ樹脂(透明樹脂)を硬化させた。
(実施例7〜10)
表3に示す平均粒子径を有する反射粒子を使用する以外は、実施例6と同様の方法を適用してシンチレータアレイを作製した。
(比較例4)
透明樹脂に反射粒子を混合しない以外は、実施例6と同様の方法を適用してシンチレータアレイを作製した。比較例6は反射粒子を含まない透明樹脂層を備えるものである。
(比較例5)
平均粒子径が3μmのTiO粉末を反射粒子として使用する以外は、実施例6と同様の方法を適用してシンチレータアレイを作製した。
実施例6〜10および比較例4〜5のシンチレータアレイについて、反射層部の単位面積(5μm×5μm)当たりに存在する反射粒子の個数、単位面積(10μm×10μm)当たりにおける反射粒子の凝集体の面積比、および反射層部の厚さ方向のボイドの存在割合を測定した。それらの結果を表3に示す。さらに、シンチレータアレイの反り量、反射層部の光反射率、シンチレータアレイの光出力を求めた。その結果を表4に示す。各測定は実施例1と同様にして実施した。
Figure 2013080565
Figure 2013080565
表4から明らかなように、実施例6〜10のシンチレータアレイは光出力に優れている。つまり、同じシンチレータブロックを用いた場合であっても、反射層部の反射粒子の分散状態を制御することでシンチレータアレイの光出力を向上させることができる。
(実施例1A〜10A)
実施例1〜10のシンチレータアレイの一方の面に、反射層部と同じ反射粒子の分散状態を有する表面反射層を形成して光出力を求めた。その結果を表5に示す。光出力は、実施例1A〜5Aについて比較例1を100としたときの相対値、実施例6〜10については比較例4を100としたときの相対値である。実施例1A〜5Aは表面反射層の厚さを100μmとし、実施例6A〜10Aは表面反射層の厚さを150μmとした。
Figure 2013080565
表5から明らかなように、表面反射層を設けることで光出力がさらに向上する。上記したように、実施例に係るシンチレータアレイはいずれも光出力が向上している。従って、X線CT装置等のX線検査装置に適用した場合、検査精度を向上させることができ、さらに測定時間を短くする、つまりは低被ばく化を実現することができる。
(実施例11〜15)
シンチレータブロック素体として、縦100mm×横40mm×厚さ1.2mmの酸硫化ガドリニウム(GdS:Pr)の焼結体を用意した。シンチレータブロック素体に表6に示すブロックサイズおよび溝部形状となるようにワイヤソー加工を行った。
Figure 2013080565
反射粒子として平均粒子径が0.2μmの酸化チタン(TiO)粉末を用意した。酸化チタン粉末は0.22μmにピークが存在する粒度分布を有している。酸化チタン粉末を超音波振動機にかけて凝集体を粉砕した後、透明樹脂としてのエポキシ樹脂と混合した。酸化チタン粉末とエポキシ樹脂との混合工程は、三本ロール混合機を用いて実施した。三本ロール混合機による混合時間は10〜50時間とした。酸化チタン粉末とエポキシ樹脂との混合物(樹脂混合物)の粘度は表7に示す値に調整した。
粘度を調整した樹脂混合物を、溝部を形成したシンチレータブロック素体の表面に塗布した。次いで、遠心機を用いて樹脂混合物を溝部内に充填した。樹脂混合物の充填条件は表7に示す通りである。溝部内に樹脂混合物を充填した後、熱処理を施してエポキシ樹脂(透明樹脂)を硬化させた。この後、反射層部を有するシンチレータブロック素体を、ダイヤモンド砥粒を用いて研磨加工した。研磨加工の条件は表7に示す通りである。
Figure 2013080565
得られたシンチレータアレイについて、シンチレータブロックの形状を評価した。シンチレータブロックの端部にはR形状部が形成されていた。シンチレータブロックの表面粗さ(Ra)およびR形状部の形状を測定した。それらの結果を表8に示す。さらに、シンチレータアレイの反り量を測定したところ、いずれも0.01mm未満であった。そのため、シンチレータアレイの反り直し工程は不要であった。
Figure 2013080565
実施例11〜15のシンチレータアレイについて、反射層部の単位面積(5μm×5μm)当たりに存在する反射粒子の個数、単位面積(10μm×10μm)当たりにおける反射粒子の凝集体の面積比、反射層部の光反射率、シンチレータアレイの光出力を測定した。その結果を表9に示す。各測定は実施例1と同様にして実施した。
Figure 2013080565
表9から明らかなように、実施例11〜15のシンチレータアレイは光出力に優れている。さらに、実施例11〜15のシンチレータアレイはシンチレータブロック素体を用いて製造しているために量産性に優れている。
(実施例11A〜15A)
実施例11〜15のシンチレータアレイの一方の面に、反射層部と同じ反射粒子の分散状態を有する表面反射層を形成して光出力を求めた。その結果を表10に示す。光出力は比較例1を100としたときの相対値である。実施例1A〜5Aは表面反射層の厚さを100μmとし、実施例6A〜10Aは表面反射層の厚さを150μmとした。
Figure 2013080565
表10から明らかなように、表面反射層を設けることで光出力がさらに向上する。上記したように、実施例に係るシンチレータアレイはいずれも光出力が向上している。従って、X線CT装置等のX線検査装置に適用した場合、検査精度を向上させることができ、さらに測定時間を短くする、つまりは低被ばく化を実現することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施し得るものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

Claims (15)

  1. 複数のシンチレータブロックと、
    前記複数のシンチレータブロックを一体化するように、隣接する前記シンチレータブロック間に介在された反射層部であって、透明樹脂と、前記透明樹脂内に分散され、酸化チタン粒子および酸化タンタル粒子から選ばれる少なくとも1種を含み、かつ2μm以下の平均粒子径を有する反射粒子とを備える反射層部とを具備し、
    前記反射層部の5μm×5μmの単位面積当たりに存在する前記反射粒子の個数が100個以上250個以下の範囲であることを特徴とするシンチレータアレイ。
  2. 前記反射層部の10μm×10μmの単位面積当たりにおける前記反射粒子の凝集体の面積比が40%以下(0%を含む)である、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  3. 前記反射層部は前記隣接するシンチレータブロックにそれぞれ直接接着されている、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  4. 前記反射層部の厚さ方向の断面におけるボイドの存在割合が1%以下である、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  5. 前記シンチレータブロックは算術平均粗さRaで5μm以下の表面粗さを有する、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  6. 前記シンチレータブロックは端部にR形状部を有し、前記R形状部は前記シンチレータブロックの幅W1に対する前記R形状部の幅W2の比が0.02以下である形状を有する、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  7. 前記R形状部は前記シンチレータブロックの厚さT1に対する前記R形状部の厚さT2の比が0.02以下である形状を有する、請求項6に記載のシンチレータアレイ。
  8. 前記シンチレータブロックは、酸硫化ガドリニウム焼結体およびアルミニウムガーネット焼結体から選ばれる少なくとも1種を備える、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  9. 前記反射粒子の平均粒子径は1μm以下である、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  10. 前記透明樹脂はエポキシ樹脂を備える、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  11. 波長が510nmの光に対する前記反射層部の反射率が93%以上である、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  12. 波長が670nmの光に対する前記反射層部の反射率が90%以上である、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  13. さらに、前記シンチレータアレイの少なくとも一方の面に設けられた表面反射層を具備する、請求項1に記載のシンチレータアレイ。
  14. 請求項1に記載のシンチレータアレイを具備することを特徴とするX線検出器。
  15. 請求項14に記載のX線検出器を具備することを特徴とするX線検査装置。
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