JP2000180555A - 放射線検出器およびそれを用いた放射線ct装置 - Google Patents

放射線検出器およびそれを用いた放射線ct装置

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JP2000180555A JP36201098A JP36201098A JP2000180555A JP 2000180555 A JP2000180555 A JP 2000180555A JP 36201098 A JP36201098 A JP 36201098A JP 36201098 A JP36201098 A JP 36201098A JP 2000180555 A JP2000180555 A JP 2000180555A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐光性と光反射率の良い接着剤層でシンチレ
ータと放射線遮蔽板を接着した放射線検出器とすること
によって、その出力を向上するとともに、放射線CT装
置としたときの分解能を高いものとする。 【解決手段】 シンチレータと半導体光検出素子を積層
したものを複数個並べた放射線検出器で、隣り合ったシ
ンチレータの間にMo等の放射線遮蔽板を入れ各シンチ
レータ側面と放射線遮蔽板はルチル型酸化チタン粉末を
含む接着剤層で接着されている。この接着剤層は、重量
比で接着樹脂1に対してルチル型酸化チタン粉末が0.
5〜3含まれていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線検出器に関
し、特にX線、γ線などの放射線を使うコンピュータ断
層撮影(CT)装置に使用される放射線検出器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】放射線CT装置では、被撮影体に関して
放射線源(例えばX線管)と対称の位置に多数の放射線
検出器を隣り合わせて並べて各検出器の位置での放射線
強度を測定して、被撮影体の内部構造を観察するように
なっている。隣り合って並べられた各放射線検出器は各
画素に相当するものなので、出来るだけ小さく作るとと
もに隣の検出器との間隔を狭くして、解像度、分解能を
上げるように作られている。
【0003】放射線検出器は、放射線シンチレータと半
導体光検出素子とを積層した構造をしており、シンチレ
ータが放射線源側に開口してX線などの放射線をシンチ
レータで受けるようになっている。シンチレータはCd
WO4 、Bi4 Ge3 12、Gd2 2 S:Pr(C
e,F)などで作られていて放射線が入射すると可視光
を発生する。この可視光をシンチレータの裏に付けられ
た半導体光検出素子に入射させて電気信号に変換する。
あるシンチレータに入射した放射線がそのシンチレータ
を通過して隣にあるシンチレータに再度入射すると分解
能が低下するので、シンチレータの間には放射線が通過
しないように遮蔽板が設けられている。また、シンチレ
ータで発生した可視光は全立体角の方向に発生するがシ
ンチレータの裏に付けられた半導体光検出素子に導かれ
る必要がある。そこで、シンチレータは、その半導体光
検出素子と対向している面を除いて光反射性のよいもの
で周囲が覆われている構造をしている。
【0004】遮蔽板として、Mo、W,Pbなどの金属
板、膜が用いられている。またシンチレータ表面に光反
射性のよい材料を付けるために、アルミニウム等の金属
を蒸着やスパッタリングで0.1〜5μm厚に付けるこ
とが行われている。アルミニウムは光反射性の良い金属
であるが、シンチレータ表面にアルミニウムを密着させ
た場合でも反射率が80%程度であり、接着剤をシンチ
レータ面とアルミニウム板の間に付けると60%程度ま
で反射率が低下してしまう。一般に光反射材としては可
視光を良く反射するように白色塗料例えば酸化チタン
(TiO2 )、亜鉛華(ZnO),鉛白(PbO)、硫
化亜鉛(ZnS)等が用いられている。500nm前後
の波長での光反射率は、酸化チタンでは94〜96%、
亜鉛華で93〜94%、鉛白で90〜91%、硫化亜鉛
で95%程度である。酸化チタンは亜鉛華、鉛白、硫化
亜鉛に比べ酸やアルカリに対し化学的安定性が高いた
め、光反射材として用いられることが多い。特開昭59-1
83385 号公報「X線CT装置用検出器」においても、ク
ロストーク防止材としてTiO2 粉末を分散した光学接
着剤層が用いられることが開示されている。このような
白色塗料をMo、W,Pbなどの遮蔽板の上に付けたも
のを隣り合って並べたシンチレータの間に入れることも
行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように放射線検出
器の接着剤層として酸化チタン白色塗料を含むものが使
用できることは知られているが、接着剤層としては更に
光反射率の良いものであるとともに、光を曝露したとき
の寿命の長いものすなわち耐光性の良いものにする必要
がある。
【0006】そこで本発明では耐光性の優れた接着剤層
を用いた放射線検出器を提供することを目的としてい
る。
【0007】また、本発明では光反射率のよい酸化チタ
ンを使用した放射線検出器を提供することを他の目的と
している。
【0008】更に本発明では、耐光性が優れていて光反
射率の良い接着剤層を用いている放射線検出器を備えた
放射線CT装置を提供することも目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線検出器
は、シンチレータと半導体光検出素子を積層したものを
複数個並べたものにおいて、隣り合ったシンチレータの
間に放射線遮蔽板を介装するとともに、各シンチレータ
は放射線遮蔽板にルチル型酸化チタン粉末を含む接着剤
層で接着されていることを特徴とする。
【0010】本発明では前記接着剤層は、重量比で接着
樹脂1に対してルチル型酸化チタン粉末が0.5〜3含
まれていることが好ましい。。
【0011】本発明では、前記ルチル型酸化チタン粉末
はその表面にAl2 3 とSiO2の少なくとも1種が
付けられていることが好ましい。またその組成はTiO
2 を85〜99wt%と、Al2 3 とSiO2 の少な
くとも1種が合計で1〜15wt%とを含んでいること
が更に好ましい。またルチル型酸化チタン粉末はその平
均粒径が0.15〜1.0μmであることが好ましい。
【0012】本発明の放射線CT装置は、前記放射線検
出器を用いたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の放射線検出器およびそれ
を用いた放射線CT装置を以下に図面を参照しながら詳
細に説明する。ここで、図1は本発明に関わる放射線検
出器の斜視図、図2は図1の放射線検出器の縦断面図、
図3は図1の放射線検出器のシンチレータ部分の拡大斜
視図、図4は本発明の放射線検出器の製造工程を説明す
る図、図5は放射線CT装置の説明図、図6は光反射率
を測定する試験片の説明図である。
【0014】本発明に関る放射線検出器は図1〜3に示
すように、基板1の上に複数の放射線検出器2が並んで
取り付けられている。各放射線検出器2はシリコンなど
の半導体光検出素子21の上にシンチレータ22が取り
付けられており、シンチレータ22はCdWO4 、Bi
4 Ge3 12、Gd2 2 S:Pr(Ce,F)などで
作られている。隣り合ったシンチレータ22の間にはM
o、W、Pbなど放射線遮蔽性能の良い金属でできた放
射線遮蔽板25が介装されている。放射線遮蔽板25は
シンチレータ22の側面に接着剤層23で接着固定され
ている。また放射線検出器列の上部や端面部は光反射材
層24で鋳包まれている。シンチレータ22はその上面
すなわち半導体光検出素子の付いている面と反対側の面
が放射線源と対向する方向を向いていて、その面から放
射線がシンチレータ22内に入射する。シンチレータ2
2に入射した放射線によって生じた可視光は半導体光検
出素子21に導かれて検出される。半導体光検出素子2
1は受けた可視光によって電流が流れるようになってい
るので、半導体光検出素子21の電極板につながれた電
極11を放射線検出回路につなぐことによって、放射線
量を測定できる。半導体光検出素子21の構成や働きは
既に良く知られているので説明は省略する。
【0015】シンチレータ22を通過した放射線はその
シンチレータの側面に設けた放射線遮蔽板25で吸収さ
れるので隣にあるシンチレータに影響を及ぼさない。ま
た、シンチレータ22と放射線遮蔽板25の間の接着剤
層23はルチル型酸化チタン粉末を含んでいるので接着
剤層23の光反射率(本明細書では特に断りのない限
り、512nm波長の単色光に対する光反射率とする)
は90%以上である。しかも、シンチレータ上部すなわ
ち放射線検出器列の上部および端面部は光反射材層24
で鋳包まれて覆われている。シンチレータ22に入射し
た放射線によって発生する可視光は全立体角の方向に出
るが、シンチレータ22は半導体光検出素子21の付い
ている面以外は光反射率が90%以上の接着剤層23や
光反射材層24で囲まれているので、発生した可視光は
半導体光検出素子21に導かれる。ここで光反射材層2
4もルチル型酸化チタン粉末を含んでいて光反射率が9
0%以上であることが好ましい。
【0016】接着剤層23はここではルチル型酸化チタ
ン(TiO2 )を主として含む粉末を熱硬化性樹脂で固
めたものとなっている。酸化チタンはその結晶構造とし
て、アナタース型、ルチル型、ブルッカイト型がある
が、白色光反射材としてはアナタース型とルチル型がよ
く、そのなかでもルチル型酸化チタンは耐光性に優れて
いる。
【0017】ルチル型酸化チタン粉末と熱硬化性樹脂
(例えばエポキシ樹脂)との重量比での混合比率は熱硬
化性樹脂1に対してルチル型酸化チタン粉末が0.5以
上がよい。この比率は得ようとしている光反射率によっ
て変えることができるが、熱硬化性樹脂1対比でルチル
型酸化チタン粉末を0.5以上とすることによって、光
反射率を90%以上とすることができる。この混合比率
を増すにつれて光反射率が上がるので、混合比率を多く
することは好ましいが、混合比率が3を超えると光反射
率が飽和してしまい多く含ませるだけの効果が得られな
い。また、混合比率が5とか6以上とすると接着力が低
下し、シンチレータや放射線遮蔽板との境界で剥がれる
ので、混合比率を3以下とすることが好ましい。
【0018】使用するルチル型酸化チタンの粒度は、平
均粒径で0.15〜1.0μmが好ましい。粒径が0.
15μmよりも小さくなると光反射率が低くなって、9
0%未満となる。また粒径が1.0μmよりも大きくな
ると同様に光反射率が低くなって90%未満となる。粒
径0.15〜1.0μmのルチル型酸化チタン粉末を用
いることによって光反射率が90%以上となる。
【0019】ルチル型酸化チタン粉末の粒子表面をAl
2 3 とSiO2 の少なくとも1種で表面処理をしてい
ることが好ましい。特に、光反射材の組成がTiO2
85〜99wt%と、Al2 3 とSiO2 の少なくと
も1種が合計で1〜15wt%とでできている場合には
光反射率が90%以上となる。Al2 3 とSiO2
少なくとも1種が合計で1wt%未満あるいは15wt
%を超えていると光反射率が90%未満となる。
【0020】本発明の放射線検出器は図4に示す製造工
程によって製造することができる。まず、図4(a)に
あるようにシンチレータウェファー41と放射線遮蔽板
25とを重ねてその間にルチル型酸化チタン粉末を含ん
でいる接着剤層23を介して接着する。シンチレータが
必要数になるようにシンチレータウェファー41を積み
重ねる(b)。接着剤樹脂の硬化する温度で数時間加熱
して接着剤層23を固化した後、切断(c)して、
(d)のよにうシンチレータ列4を作る。これを接着シ
ート42の上に設置して、シンチレータ列を囲むように
型枠43を接着シート42の上において、エポキシ樹脂
とルチル型酸化チタン粉末とを重量比1:0.5〜3で
混合したものを型枠43内に流し込んで、シンチレータ
列の周りをこの混合物で鋳包む(e)。これを空気中エ
ポキシ樹脂の硬化する温度で数時間加熱して、樹脂を固
化する。次に、接着シート42と型枠43を取り除い
て、機械加工を行って(f)に示すようなシンチレータ
22を光反射材層24で鋳包んだものを得る。これを半
導体光検出素子21と組み立てて、基板1に取り付けて
放射線検出器2が得られる。
【0021】放射線検出器を用いている放射線CT装置
は図5に示すように、CT装置5の中央に被撮影体51
を設けることができるようになっている。被撮影体51
の周囲を回ることができるように放射線源(例えばX線
管)52が配置されていて、被撮影体51に関して放射
線源52と対向する位置に放射線検出器2が並んで配置
されている。放射線源52から出た扇状の放射線53が
被撮影体51の各部分で吸収を受けて被撮影体51の影
が放射線検出器2に生じるので、並んだ複数の放射線検
出器2からの出力として、被撮影体51の影の明暗が得
られる。放射線源52と放射線検出器2が被撮影体51
に対して回転しながら同様の測定を行い、その測定値を
合成して画像に再構築することによってCT画像が得ら
れる。本発明のように高反射率の接着剤層を持った放射
線検出器を用いることによって、検出器の出力が大きく
なるので、極めて感度の良い放射線CT装置となる。ま
た、シンチレータを小さくして各々の放射線検出器の幅
を狭くした場合にも、出力が大きいので十分な感度が得
られ、分解能の高いCT装置となる。
【0022】
【実施例】本発明の放射線検出器に用いている接着剤層
を以下の実験によって更に詳しく説明する。
【0023】実験1 ルチル型酸化チタンとアナタース型酸化チタンの耐光性
試験を行なった。ルチル型酸化チタン粉末(平均粒径約
0.30μm)で、その表面にAl2 3 とSiO2
を各1wt%塗布したものと、塗布しないもの、および
アナタース型酸化チタン粉末(平均粒径約0.30μm
でAl2 3 とSiO2 を各1wt%塗布したもの)に
ついて、各々をエポキシ樹脂と混合して、重量比でエポ
キシ樹脂1に対して酸化チタン粉末2の接着剤とした。
図6に示す試験片6のように、この各々の接着剤を1m
m厚で20mm×30mmの大きさのMo板62に塗布
して接着剤層61とした。Mo板62の塗布面は粗さR
aで約4sとなるようにラップ仕上げをしたもので、そ
の上に接着剤層61を50〜60μmの厚さとなるよう
に均一に塗布して作製した。接着剤層61をこのような
厚さとすることで光はMo板表面まで届かないものとな
っている。この試験片6を用いて、分光光度計で512
nm波長での反射率を測定した。
【0024】各試験片について、接着剤を塗布硬化後す
ぐに反射率を測定した後、自然光に曝露した期間を変え
て反射率を測定した。曝露期間とその反射率を表1に示
した。この結果から明らかなようにルチル型酸化チタン
はアナタース型酸化チタンに比して耐光性が良いことが
わかる。また、Al2 3 とSiO2 で表面処理をして
表面に付けたルチル型酸化チタンは最も耐光性がよいも
のであり、また光反射率のよいものである。
【0025】
【表1】
【0026】実験2 ルチル型酸化チタン(平均粒径約0.30μm)粉体の
表面にAl2 3 とSiO2 の微粉末を塗布処理して作
ったルチル型酸化チタン粉末をエポキシ樹脂と混合し
て、混合比を変えた接着剤を作った。この接着剤をMo
板表面に塗布硬化して、図6に示すような試験片を作製
した。この試験片で分光光度計によって波長512nm
の光の反射率を測定した結果を表2に、酸化チタンの重
量混合比(樹脂量1に対して)で示している。表2では
接着剤中の酸化チタン混合比に対して、出力比および積
層後の剥がれも示している。出力比は各接着剤を用いて
Mo放射線遮蔽板をGd2 2 S:Pr(Ce,F)シ
ンチレータに接着した放射線検出器についてX線管の管
電圧120kVとしてX線を照射したときの出力を、酸
化チタンを含んでいないエポキシ樹脂を接着剤層とした
放射線検出器の出力を100として、それとの相対値で
示している。表2で積層後の剥がれ「有り」としている
のは、シンチレータと接着剤層あるいはMo遮蔽板と接
着剤層との間の剥がれがあったことを意味している。接
着剤層のなかの酸化チタンの混合比が0.5以上では光
反射率が90%を超えており、酸化チタンの混合比が増
すにつれて光反射率および出力比が大きくなっている。
酸化チタンの混合比が3を超えると光反射率および出力
比の伸びが飽和している。混合比率が5〜6以上となる
と接着力が低下しシンチレータや放射線遮蔽板との間で
剥がれが生じている。
【0027】
【表2】
【0028】実験3 ルチル型酸化チタン(平均粒径約0.30μm)粉体の
表面にAl2 3 とSiO2 の微粉末を塗布処理して作
ったルチル型酸化チタン粉末を重量比で1に対してエポ
キシ樹脂を重量比で1混合した接着剤をMo板表面に塗
布硬化して、図6に示すような試験片を作製した。この
試験片で分光光度計によって波長512nmの光の反射
率を測定した結果を表3に示している。表3では接着剤
層の組成に対して光反射率および出力比を示している。
出力比は実験2と同様に各接着剤を用いてMo放射線遮
蔽板をGd2 2 S:Pr(Ce,F)シンチレータに
接着した放射線検出器を用意し、その出力を、ルチル型
酸化チタンを含まない場合の出力を111%としてそれ
との相対値で示している(表2の試料1を100%とし
ている)。表3から明らかなように、Al2 3 とSi
2 との少なくとも1種が合計で1〜15wt%含まれ
るものは光反射率が90%以上となり、また出力も12
5%以上となっている。
【0029】
【表3】
【0030】実験4 ルチル型酸化チタン粉末の平均粒径を0.10μmから
2.0μmまで変えたものについて、その各々の表面に
Al2 3 とSiO2 とを合計で2wt%塗布処理をし
たルチル型酸化チタン粉末を用い、重量比でその粉末1
に対してエポキシ樹脂1を混合した接着剤を用いて、図
6に示すような試験片とした。分光光度計によって波長
512nmの光で光反射率を測定し、また放射線検出器
の出力比を実験2と同様に測定した結果を表4に示して
いる。表4から明らかなように、ルチル型酸化チタン粉
末の平均粒径が0.15〜1.0μmでは光反射率が9
0%以上となり、また出力比も125%以上となった。
【0031】
【表4】
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の放射線検出
器は、光反射率が90%以上でしかも耐光性に優れた接
着剤層をシンチレータと放射線遮蔽板の間に用いている
ので、出力が従来比で125%以上あり、検出感度の良
いものである。この放射線検出器を用いた放射線CT装
置は分解能の高いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関る放射線検出器の斜視図である。
【図2】図1の放射線検出器の縦断面図である。
【図3】図1の放射線検出器のシンチレータ部分の拡大
斜視図である。
【図4】本発明の放射線検出器の製造工程を説明する図
である。
【図5】放射線CT装置の説明図である。
【図6】光反射率を測定する試験片の斜視図である。
【符号の説明】
1 基板 11 電極 2 放射線検出器 21 半導体光検出素子 22 シンチレータ 23、61 接着剤層 24 光反射材層 25 放射線遮蔽板 4 シンチレータ列 41 シンチレータウェファー 42 接着シート 43 型枠 5 放射線CT装置 51 被撮影体 52 放射線源 53 放射線 6 試験片 62 Mo板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月30日(1999.9.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
フロントページの続き (72)発明者 古市 眞治 栃木県真岡市松山町18番地 日立金属株式 会社電子部品事業部内 (72)発明者 佐々木 岳夫 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 日 立金属株式会社内 Fターム(参考) 2G088 EE02 FF02 GG16 JJ04 JJ29 JJ37

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンチレータと半導体光検出素子を積層
    したものを複数個並べた放射線検出器において、隣り合
    ったシンチレータの間に放射線遮蔽板を介装するととも
    に、各シンチレータは放射線遮蔽板にルチル型酸化チタ
    ン粉末を含む接着剤層で接着されていることを特徴とす
    る放射線検出器。
  2. 【請求項2】 前記接着剤層は、重量比で接着樹脂1に
    対してルチル型酸化チタン粉末が0.5〜3含まれてい
    ることを特徴とする請求項1記載の放射線検出器。
  3. 【請求項3】 前記ルチル型酸化チタン粉末はその表面
    にAl2 3 とSiO2 の少なくとも1種が付けられて
    いるとともに、その組成はTiO2 を85〜99wt%
    と、Al2 3 とSiO2 の少なくとも1種が合計で1
    〜15wt%とを含んでいることを特徴とする請求項1
    あるいは2記載の放射線検出器。
  4. 【請求項4】 前記ルチル型酸化チタン粉末はその平均
    粒径が0.15〜1.0μmであることを特徴とする請
    求項1〜3いずれか記載の放射線検出器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の放射線検出
    器を用いたことを特徴とする放射線CT装置。
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