JPWO2013073402A1 - 生分解性樹脂組成物及び生分解性フィルム - Google Patents

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Abstract

澱粉(a1)、ポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂(a2)及び非晶性ポリ乳酸系重合体(b)を含有する生分解性樹脂組成物であって、澱粉(a1)とポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂(a2)との質量比(a1/a2)が20/80〜50/50であり、重合体(b)以外の成分の合計と重合体(b)との質量比(重合体(b)以外の成分/重合体(b))が95/5〜50/50である生分解性樹脂組成物、及びこれを用いた生分解性フィルム。

Description

本発明は、生分解性樹脂組成物及びそれを用いた生分解性フィルムに関するものである。更に詳しくは、成形性、及び引裂強度、インパクト強度等の機械的特性が改善されると共に、ヒートシール特性等の製袋適性及び経済性に優れ、かつ適度な生分解速度を有する生分解性樹脂組成物、及びコンポストバッグ、農業用フィルム及び包装材料等に好適な前記生分解性樹脂組成物を用いた生分解性フィルムに関するものである。
生分解性樹脂は、水中や土中で有害物を生成することなく比較的容易に分解することが知られている。そのため、ゴミ処理問題等の環境保全の面から世界的に注目されている。これらの中でも、ポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂はポリエチレンに近い物性を有することから、この樹脂を成形して得られるフィルムは農業資材、土木資材、植生資材、及び包装材等のフィルム用途として将来が期待されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
しかしながら、従来の生分解性フィルムは、いずれも引裂強度、特にフィルムの機械(延伸)方向の引裂強度が十分ではなく実用上問題があった。
一方、枯渇資源から再生可能資源への転換による循環型社会の構築が注目を集めるようになり、原料として石油から合成される材料でなく、天然物に由来する材料への関心が高まっている。現在、このような天然物に由来する材料として実用化されているものとして澱粉が挙げられる。
フィルムとしての成形性や物性を付与された澱粉としては、エステル化ビニルエステルグラフト重合澱粉(特許文献3)や澱粉エステル(特許文献4)、更にポリエステルグラフト重合澱粉とポリエステルとのアロイ(特許文献5)が提案されている。更に澱粉を高度に変性すれば、フィルムとしての成形性や物性を更に向上させることができると考えられるが、コスト的に現実的ではない。
また、澱粉の糊化物と熱可塑性樹脂とを複合することも提案されている(例えば、特許文献6及び7参照)。更に、加工澱粉を添加した系についても種々の提案がなされている(例えば、特許文献8〜11参照)。
しかし、これらの組成物はいずれも加熱溶融時の流動性が不十分であるため、押出成形により簡単な形状の成形物、例えば、厚肉のシート等を得ることはある程度可能であるが、射出成形により複雑な形状の成形物、例えば、薄肉のフィルムを成形することは困難であった。また、たとえ薄肉のフィルムを成形できたとしてもフィルムの物性が実用的ではなかった。さらに、澱粉の糊化工程とブレンド工程を別々に設ける必要があるため製造コストの点で問題があった。
これらの問題を解決する方法として、酸化処理した糊化澱粉と生分解性樹脂との組成物が提案されている(特許文献12)。これは、糊化と酸化とを同時に行う方法であるが、糊化のための水及び可塑剤の共存下において、酸化剤による澱粉の分解を制御したり、前記水、可塑剤、酸化剤及び樹脂を十分にブレンドすることは難しく、事実上製造コストが高くなるという問題がある。つまり、糊化と酸化とコンパウンドとを同時に行うと生分解性樹脂の分子量も低下し、フィルム成形性及び物性を向上させることは困難である。
例示されているように、成形時に酸化処理された糊化澱粉ペレットと生分解性樹脂ペレットとをドライブレンドで成形した場合、射出成形では問題にならないかもしれないが、薄肉のフィルム成形において通常使用されるインフレーションフィルム成形の溶融押出機では混練りが不十分となるため、成形性、物性に問題が生じる。また、特許文献12で使用されている酸化剤は過酸化物であり、糊化澱粉と生分解性樹脂との相溶性が不十分であることから樹脂組成物をフィルムに加工する際の成形性は十分には改善されない。
引用文献13〜15において成形性、機械的特性の改良された酸化澱粉と生分解性樹脂とからなる樹脂組成物、及びこれに添加剤、脂肪族芳香族ポリエステルを更に加えた場合の物性が開示されている。しかし、いずれの方法においても、本質的に融点の高い乳酸系重合体を添加した場合のフィルム成形性、及びヒートシール特性については改善されていない。
特開平5−271377号公報 特開平6−170941号公報 特開平8−239402号公報 特許第2939586号公報 特開平9−31308号公報 特開平1−217002号公報 特開平2−14228号公報 特開平3−56543号公報 特開平3−70752号公報 特開平3−74445号公報 特開平3−74446号公報 特許第3078478号公報 特開2007-277353号公報 特開2008-013602号公報 特開2008-024764号公報
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、成形性及び引裂強度等の機械的特性が改善されると共に、ヒートシール特性等の製袋適性及び経済性に優れ、更に適度な生分解速度を有する生分解性樹脂組成物、及びこの生分解性樹脂組成物を用いた生分解性フィルムを提供することを課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、澱粉とポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂とを含む組成物に非晶性ポリ乳酸系重合体を加えることによって上記問題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の(1)〜(10)を要旨とするものである。
(1)澱粉(a1)、ポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂(a2)及び非晶性ポリ乳酸系重合体(b)を含有する生分解性樹脂組成物であって、澱粉(a1)とポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂(a2)との質量比(a1/a2)が20/80〜50/50であり、重合体(b)以外の成分の合計と重合体(b)との質量比(重合体(b)以外/重合体(b))が95/5〜50/50である生分解性樹脂組成物、
(2)澱粉が下記一般式(I)で示される構造を有する酸化澱粉である、(1)に記載の生分解性樹脂組成物、
Figure 2013073402
(3)生分解性樹脂(a2)がエチレングリコール及び/又は1,4−ブタンジオールと、コハク酸及び/又はアジピン酸との縮合重合体である、(1)又は(2)に記載の生分解性樹脂組成物、
(4)非晶性ポリ乳酸系重合体(b)がL−乳酸とD−乳酸との重合体であり、L−乳酸及びD−乳酸の含有量がいずれも94モル%以下である、(1)〜(3)のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物、
(5)澱粉(a1)が次亜塩素酸ナトリウムを用いて製造された酸化澱粉である、(1)〜(4)のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物、
(6)更に高沸点の溶媒を含む、(1)〜(5)のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物、
(7)更に可塑剤を含む、(1)〜(6)のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物、
(8)可塑剤がポリグリセリン酢酸エステル、その誘導体、及びアジピン酸ジエステルから選ばれる少なくとも1種である、(7)に記載の生分解性樹脂組成物、
(9)重合体(b)以外の成分をベント付き押出機で溶融混練し、重合体(b)を加えることにより得られた、(1)〜(8)のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物、
(10)(1)〜(9)のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物を用いた生分解性フィルム、
を提供する。
本発明は、成形性及び引裂強度等の機械的特性が改善されると共に、ヒートシール特性等の製袋適性及び経済性に優れ、更に適度な生分解速度を有する生分解性樹脂組成物、及びこの生分解性樹脂組成物を用いた生分解性フィルムを提供することができる。
本発明の生分解性フィルムは、機械的特性、特に機械(延伸)方向の引裂強度が強くコンポストバッグ、農業用フィルム及び包装材料等に好適で、経済性、柔軟性に優れるものである。
[生分解性樹脂組成物]
本発明の生分解性樹脂組成物は、澱粉(a1)、ポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂(a2)及び非晶性ポリ乳酸系重合体(b)を特定の割合で含む組成物である。以下、重合体(b)以外の成分をまとめて組成物(A)として説明するが、配合の順序等は制限されるものではなく、澱粉(a1)、ポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂(a2)及び非晶性ポリ乳酸系重合体(b)以外の成分については、重合体(b)成分の配合時に加えても良く、予め澱粉(a1)とポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂(a2)の配合時に加えておいても良い。本発明の生分解性樹脂組成物は、澱粉(a1)とポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂(a2)とを特定の比で含有する組成物(A)と、非晶性ポリ乳酸系重合体(b)とを質量比(A/b)が95/5〜50/50となるように含有するものであり、機械的特性が改善され、また、ヒートシール特性、経済性に優れ、更に適度な生分解速度を有するため生分解性フィルムに好適に用いることができるものである。以下、本発明の生分解性樹脂組成物について詳細に説明する。
<組成物(A)>
(澱粉(a1))
本発明に使用することができる澱粉(a1)としては、特に制限はなく、例えば、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、甘薯澱粉、タピオカ澱粉、サゴヤシ澱粉、米澱粉、小麦澱粉等の未加工澱粉、各種エステル化澱粉、エーテル化澱粉、酸化澱粉等の加工澱粉等を挙げることができる。これらの中でも、酸化澱粉が好ましく、酸化澱粉としては、次亜塩素酸ナトリウムを用いて製造された酸化澱粉の糊化物が好ましい。
酸化澱粉を糊化物としたものを澱粉(a1)として用いることで、生分解性樹脂組成物をフィルムへ成形する際の成形性が良好になると共に、得られる生分解性フィルムの物性が向上する。
酸化澱粉の糊化物を得るためには、まず、下記一般式(I)で示される構造、すなわち、澱粉中の一部のグルコース単位のC−2、C−3炭素間の結合を切断し、C−2及びC−3炭素のそれぞれにカルボキシル基を形成するための処理を行う。
Figure 2013073402
澱粉中のグルコース単位を前記一般式(I)で示す構造に変換する方法としては、例えば、澱粉を次亜塩素酸ナトリウム等の次亜塩素酸塩、さらし粉、過酸化水素、過マンガン酸カリウム、及びオゾン等で酸化する方法を挙げることができる。
なお、過酸化物のような酸化剤で澱粉を酸化処理した場合、グリコシド結合の切断による解重合が生じてしまい、C−2及びC−3炭素間の結合の切断が十分に行なわれず、カルボキシル基の形成量が不十分となる。
次亜塩素酸ナトリウム等による澱粉の酸化は、例えば、澱粉濃度が40〜50質量%程度、好ましくは45質量%程度の水懸濁液をpH8〜11程度に調整し、この水懸濁液に対して塩素濃度が8〜12質量%、好ましくは10質量%程度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を添加して40〜50℃程度で1〜2時間程度反応させることにより行なうことができる。反応は常圧下、耐腐食性の反応容器中で撹拌しながら行なうことが好ましい。反応終了後、目的物は遠心脱水機等を用いて分離し、十分に水洗して乾燥させることにより得られる。
澱粉(a1)中のカルボキシル基の量はカルボキシル基置換度(中和滴定法)で表すことができ、0.001〜0.100が好ましく、0.010〜0.035がより好ましい。
酸化澱粉としては市販のものを使用することもでき、例えば、王子コーンスターチ(株)製「エースA」及び「エースC」等を挙げることができる。
なお、澱粉を次亜塩素酸ナトリウムで酸化する方法は、例えば、「澱粉科学の辞典」(不破英次,株式会社朝倉書店,2003年3月20日,p408)、及び「澱粉科学ハンドブック」(二国二郎,株式会社朝倉書店,1977年7月20日,p501)等に記載されている。
(生分解性樹脂(a2))
本発明において使用することができる生分解性樹脂(a2)は、ポリ乳酸系重合体以外の生分解性を有する樹脂であれば特に制限はない。
なお、本明細書における「ポリ乳酸系重合体」とは、構造単位としてL−乳酸及び/又はD−乳酸を50モル%以上含む重合体をいう。
また、本明細書における「結晶性ポリ乳酸系重合体」とは、DSCで190℃で融解後、10℃/minで20℃まで降温した後、10℃/minで昇温して測定した場合に130℃以上に融点ピークを示すポリ乳酸系重合体を示す。
生分解性樹脂は、具体的には、脂肪族ポリカルボン酸又はその無水物と脂肪族ポリオール又はその無水物との縮合重合体、あるいはヒドロキシカルボン酸の重合体からなる樹脂であればよく、成形性を考慮すると熱可塑性であることが好ましい。化学合成系樹脂、微生物系樹脂(微生物により生産される樹脂)、天然物利用系樹脂等のいずれに属する樹脂でもよい。
例えば、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート−アジペート、ポリエチレンサクシネート、オキシカプロン酸の自己縮合型のポリマーであるポリカプロラクトン、ポリヒドロキシブチレート・バリレート共重合体等を挙げることができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
中でも、フィルム成形性、物性及び入手の容易さの観点から化学合成系脂肪族ポリエステルが好ましい。更に脂肪族ポリエステルとしては、融点が50〜180℃であり、かつ質量平均分子量が50,000以上であることが良好な成形品を得る観点で好ましく、それらは通常、ポリオール類と脂肪族ポリカルボン酸とを脱水共縮合させることにより得られる。
なお、本明細書における質量平均分子量とは、下記の装置、条件にて測定した値を意味する。
GPC装置 :Shodex GPC SYSTEM-11(昭和電工(株)製)
溶離液 :CF3COONa 5mM/HFIP
(ヘキサフロロイソプロパノール)
サンプルカラム :HFIP−800P及びHFIP−80M×2本
リファレンスカラム:HFIP−800R×2本
ポリマー溶液 :0.1wt%HFIPsol.、200μl
カラム温度 :40℃ 流量 1.0ml/分
圧力 :30kg/cm2
検出器 :Shodex RI
分子量スタンダード:PMMA(Shodex STANFARD M-75)
MFR(メルトフローレート)測定は、JIS−K−7210に準拠し、温度190℃、荷重2.16kgにて行う。
ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、デカメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等が挙げられる。脂肪族ポリカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン二酸並びにこれらの無水物等が挙げられる。
本発明においては、エチレングリコール及び/又は1,4−ブタンジオールと、コハク酸及び/又はアジピン酸との縮合重合体を生分解性樹脂として用いることが好ましい。
また、その他成分として3官能又は4官能を有するポリオール、オキシカルボン酸又はポリカルボン酸を少量共重合したものでもよい。
脂肪族ポリエステルの市販品としては、例えば、昭和電工(株)製の「ビオノーレ」シリーズがよく知られており、好ましく使用することができる。更に、ポリカプロラクトンの市販品としては、ダイセル化学工業(株)製「PCLH−7等PCLHシリーズ」を挙げることができる。
(澱粉(a1)と生分解性樹脂(a2)との質量比)
本発明における組成物(A)は、澱粉(a1)と生分解性樹脂(a2)とを質量比(a1/a2)が20/80〜50/50となるように含有するものである。澱粉(a1)の含有量が20未満であると生分解性樹脂組成物の生分解性が低下すると共に、製造コストが高くなる。一方、澱粉(a1)の含有量が50を超えると生分解性フィルムの機械特性等の物性が低下する。本発明において前記質量比は、30/70〜50/50が好ましく、40/60〜50/50がより好ましく、42/58〜50/50が更に好ましく、45/55〜50/50が更に好ましい。
なお、組成物(A)中の澱粉(a1)と生分解性樹脂(a2)との合計は、70〜100質量%が好ましく、80〜100質量%がより好ましく、90〜100質量%が更に好ましい。
澱粉(a1)として、酸化澱粉の糊化物を用いる場合においても、フィルムに加工する際の成形性の観点、及び生分解性フィルムの物性の観点から前記質量比で混合することが好ましい。
組成物(A)は、澱粉(a1)及び生分解性樹脂(a2)の他に結晶性ポリ乳酸系重合体を含んでもよいが、その含有量は組成物(A)中10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、2質量%以下が更に好ましい。
また、組成物(A)は後述する水等の溶媒及び可塑剤等を含んでいてもよい。
(溶媒)
本発明においては、必要に応じて水等の溶媒を用いてもよく、特に極性を有する高沸点の溶媒を用いることが好ましい。
なお、本明細書における「高沸点」とは、1気圧における沸点が180℃以上のものを意味する。
前記高沸点の極性溶媒としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等を挙げることができる。中でも酸化澱粉の糊化物及び生分解性樹脂との相溶性、糊化能力及びコストのバランスの観点からグリセリンを用いることが好ましい。前記水等の溶媒は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記水等の溶媒を添加する場合における組成物(A)中の配合量は、2〜20質量%が好ましく、2〜18質量%がより好ましく、2〜13質量%が更に好ましい。
水の配合量を前記範囲とすることにより混練が容易になると共に、機械物性、成形性の悪化を抑制することができる。
(可塑剤)
本発明においては、生分解性樹脂組成物をフィルムに成形することを考慮して組成物(A)に可塑剤を添加してもよい。特に生分解性樹脂(a2)が更にポリ乳酸系重合体を含む場合に可塑剤を添加すると優れた効果が発揮されるため好ましい。すなわち、引裂強度、耐衝撃性などの機械物性が向上する。
前記可塑剤としては、グリセリン誘導体が好ましく、特にポリグリセリン酢酸エステルあるいはその誘導体や、アジピン酸ジエステルが好ましい。
組成物(A)中の可塑剤の配合量は1〜10質量%が好ましく、2〜8質量%がより好ましい。添加量を1質量%以上とすることにより、フィルム物性、特に引張伸度、フィルムインパクト強度が改良され、10質量%以下とすることにより可塑剤がブリードして外観不良となるのを防ぐことができる。
(組成物(A)の製造方法)
本発明の生分解性樹脂組成物における組成物(A)を製造する方法としては、一般的に熱可塑性樹脂を溶融混合する場合に用いられる押出機を使用して製造する方法が好ましい。
以下、本発明において好ましい澱粉(a1)である酸化澱粉の糊化と、この酸化澱粉と生分解性樹脂(a2)との溶融混合とを同時に行って組成物(A)を調製する方法の一例について説明する。
まず、装置としては、酸化澱粉の糊化、脱水、及び糊化された澱粉(a1)と生分解性樹脂(a2)との溶融混合を同時に行うために、押出機が二軸スクリュー方式であり、脱水のためのベントを備えているものを用いることが重要である。
また、十分な製造量を確保するためには、スクリューL/Dが重要なファクターであり、32以上であることが好ましい。なお、本明細書において、「スクリューL/D」とは、スクリューの有効長さ(L)とスクリューの直径(D)との比を意味する。
脱水及び混合の効率的な方法としては、第1工程において加熱混合による酸化澱粉の糊化完了時に開放式のベントでガス、水分等を脱気し、押出機内の圧力上昇による逆流を防止し、更に第2工程において酸化澱粉の糊化物とポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂を更に混合しながら、真空ベントで脱水を行う方法を挙げることができる。なお、本明細書において、「第1工程」とは、ポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂の溶融と澱粉の糊化とを行なう工程を意味し、「第2工程」とは、ポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂と糊化した澱粉との混合と、水分の脱気を行なう工程とを意味する。
前記2つの工程を1台の押出機で完結するためには、最低でもスクリューL/Dが32であることが肝要であり、よりスクリューL/Dの大きな装置では吐出量を多くすることが可能であるため製造コストを下げることが可能となる。
前記第1工程では、生分解性樹脂(a2)の軟化温度(又は融点)に合わせて設定温度を60〜150℃にすることが好ましく、80〜140℃にすることがより好ましい。多くの生分解性樹脂(a2)は、前記温度範囲で軟化(溶融)するため酸化澱粉の糊化と同時に、糊化した酸化澱粉と生分解性樹脂との混合を溶融状態で行うことができる。
第1工程での滞留時間は、30〜180秒が好ましく、60〜120秒がより好ましい。滞留時間を30秒以上とすることにより酸化澱粉の糊化を十分に進行させることができ、180秒以下とすることにより分解を抑制して生産性を確保することができる。
第2工程では設定温度を130〜180℃とすることが好ましく、150〜170℃とすることがより好ましい。前記温度範囲とすることにより酸化澱粉の糊化物と生分解性樹脂とが完全に溶融混合される。
第2工程での滞留時間は、30〜120秒が好ましく、60〜90秒がより好ましい。滞留時間を30秒以上とすることにより、糊化された酸化澱粉と生分解性樹脂との混合を十分に行うことができ、120秒以下とすることにより分解を抑制して生産性を確保することができる。
以上のような手順で組成物(A)を得ることができる。酸化澱粉の代わりに前述の未加工澱粉を使用して糊化と、生分解性樹脂との溶融混合を行なう場合であっても同様の条件で行うことが可能である。
このようにして得られた組成物(A)を、生分解性樹脂(a2)の軟化温度(又は融点)に合わせて設定した温度で、オーブン中、乾燥空気下で約24時間加熱することにより乾燥する。設定温度は50〜110℃にすることが好ましく、60〜100℃にすることがより好ましい。この段階で添加した水及び澱粉に含まれていた水は通常、0.4質量%程度以下となっているが、水を含有させる場合、その含有量はこれに限定されることなく、組成物(A)中で1.0質量%以下であればよく、好ましくは、0.5質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以下である。
本発明において乾燥後の質量比(a1)/(a2)は、25/75〜50/50が好ましく、30/70〜50/50がより好ましく、35/65〜50/50が更に好ましく、40/60〜50/50がより更に好ましい。
<非晶性ポリ乳酸系重合体(b)>
本発明における非晶性ポリ乳酸系重合体とは、DSCにて190℃で融解後、10℃/minで20℃まで降温した後、10℃/minで昇温して測定した際に130℃以上の条件で融点ピークを示さないものを指し、この条件を満たすものであれば、特に制限はない。
このような条件を満たす非晶性ポリ乳酸系重合体(b)としては、構造単位がL−乳酸及びD−乳酸の両方である共重合体が挙げられる。
前記非晶性ポリ乳酸系重合体(b)の重合方法としては、縮重合法、開環重合法等の公知の方法を採用することができる。例えば、縮重合法ではL−乳酸又はD−乳酸、あるいはこれらの混合物を、直接脱水縮重合して任意の組成を有するポリ乳酸系重合体を得ることができる。
また、開環重合法では乳酸の環状二量体であるラクチドを、必要に応じて重合調整剤等を用いながら適宜選択された触媒を使用してポリ乳酸系重合体を得ることができる。ラクチドにはL−乳酸の2量体であるL−ラクチド、D−乳酸の2量体であるD−ラクチド、更にL−乳酸とD−乳酸からなるDL−ラクチドがあり、これらを必要に応じて混合して重合することにより任意の組成で構成される、非晶性のポリ乳酸系重合体を得ることができる。
本発明においては、耐熱性を向上させる等の必要に応じて、少量の共重合成分を添加することもできる。共重合成分としては、テレフタル酸等の非脂肪族ジカルボン酸、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物等の非脂肪族ジオール等を用いることができる。また、分子量を増大させることを目的として、少量の鎖延長剤、例えばジイソシアネート化合物、エポキシ化合物、酸無水物等を使用することもできる。
本発明における非晶性ポリ乳酸系重合体(b)は、さらにα−ヒドロキシカルボン酸等の他のヒドロキシカルボン酸単位との共重合体であっても、脂肪族ジオール/脂肪族ジカルボン酸との共重合体であってもよい。
前記他のヒドロキシ−カルボン酸単位としては、乳酸の光学異性体(L−乳酸に対してはD−乳酸、D−乳酸に対してはL−乳酸)、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシカプロン酸等の2官能脂肪族ヒドロキシ−カルボン酸やカプロラクトン、ブチロラクトン、バレロラクトン等のラクトン類が挙げられる。
また、前記ポリ乳酸系重合体に共重合される脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール,1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。
更に脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸及びドデカン二酸等が挙げられる。
非晶性ポリ乳酸系重合体(b)の質量平均分子量は、6万〜70万が好ましく、6万〜40万がより好ましく、6万〜30万が更に好ましい。質量平均分子量が前記範囲内であると、機械物性や耐熱性等の実用物性が向上すると共に、溶融粘度が高くなりすぎないため成形加工性が向上する。
本発明における非晶性ポリ乳酸系重合体(b)は、L−乳酸、D−乳酸を繰り返し単位として含むものであるが、L−乳酸及びD−乳酸の含有量がいずれも94モル%以下であることが好ましく、92モル%以下であることがより好ましい。含有量が前記範囲内であると、ポリ乳酸系重合体に結晶性が生じることがないため得られる生分解性樹脂組成物における分散性が向上し、成形性、物性が向上する。
組成物(A)と非晶性ポリ乳酸系重合体(b)との混合方法について特に制限はなく、通常熱可塑性樹脂を混合するのに用いられる押出機を用いて行うことが可能である。なお、成形前に混練りすることも可能であるが、コストの観点から、成形時に各成分のペレットを混合し、成形機の中で溶融しながら混合することが好ましい。
<組成物(A)と非晶性ポリ乳酸系重合体(b)との質量比>
本発明における組成物(A)と非晶性ポリ乳酸系重合体(b)との質量比(A/b)は95/5〜50/50である。非晶性ポリ乳酸系重合体(b)の比率が5未満であると生分解速度が速くなり過ぎると共に、フィルム物性(ヤング率)が低下する。一方、非晶性ポリ乳酸系重合体(b)が50を超えると、製造コストが上昇し、また、生分解速度が遅くなり過ぎ、加水分解による劣化が促進される。さらに、生分解性フィルムを製造する際の成形性が悪化すると共に、フィルムの引裂強度、引張破断伸度が低下する。このような観点から前記質量比は、90/10〜50/50がより好ましい。
[生分解性フィルム]
本発明の生分解性フィルムは、前記本発明の生分解性樹脂組成物を用いたものであり、適度な生分解速度を有し、コンポストバッグ、農業用フィルム及び包装材料等に好適に使用することができる。
本発明の生分解性フィルムは、例えば、酸化澱粉の糊化物と生分解性樹脂とを押出機を用いて溶融混合して組成物(a)を調製し、更にサイドフィードで非晶性ポリ乳酸系重合体(b)を添加することにより生分解性樹脂組成物とし、次いで、押出機出口を公知の水冷又は空冷インフレーション成形機に使用されるダイ、又はTダイ式フィルム成形機に使用されるダイに連結することにより連続して製造することができる。また、生分解性樹脂組成物をペレット化又はフレーク化した後、公知の水冷又は空冷インフレーション成形、Tダイ式フィルム押出成形機を用いて成形することにより製造してもよい。
また、本発明の生分解性フィルムは、所望により当該技術分野において通常用いられている添加剤、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線防止剤、帯電防止剤、難燃剤、結晶化促進剤、フィラー等を本発明の特性を損なわない範囲で添加してもよい。
具体的には、酸化防止剤としてはp−t−ブチルヒドロキシトルエン、p−t−ブチルヒドロキシアニソール等のヒンダードフェノール系酸化防止剤を挙げることができる。
熱安定剤としてはトリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト等を挙げることができる。
紫外線吸収剤としてはp−t−ブチルフェニルサリシレート、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2,−カルボキシベンゾフェノン、2,4,5−トリヒドロキシブチロフェノン等を挙げることができる。
帯電防止剤としてはN,N−ビス(ヒドロキシエチル)アルキルアミン、アルキルアミン、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルホネート等を挙げることができる。
難燃剤としてはヘキサブロモシクロドデカン、トリス−(2,3−ジクロロプロピル)ホスフェート、ペンタブロモフェニルアリルエーテル等を挙げることができる。
結晶化促進剤としてはタルク、ホロンナイトライト、ポリエチレンテレフタレート、ポリ−トランスシクロヘキサンジメタノールテレフタレート等を挙げることができる。
フィラーとしてはクレー、タルク、炭酸カルシウム等の無機フィラー、セルロース粉、綿粉、木粉等の有機フィラーを挙げることができる。
上記のように、生分解性樹脂組成物の調製に引き続いて連続してフィルムの製造を行うのでなく、一旦ペレット化又はフレーク化された生分解性樹脂組成物を用いてフィルムの製造を行う場合、インフレーション成形、Tダイ式フィルム押出成形機の設定温度は上記第2工程と同じ設定温度、すなわち、130〜180℃程度、好ましくは、145〜170℃とする。
本発明の生分解性フィルムは、前記フィルムを更に一軸又は二軸延伸したものであってもよい。
本発明の生分解性樹脂組成物は、それを生分解性フィルムに成形する際の成形性が改良されているので生産性が高く、かつ得られた生分解性フィルムは機械的特性、特にフィルムのインパクト強度が改良されているので生分解性を有するコンポストバッグ、農業用フィルム及び包装材料等に好適に用いられる。更に生分解性速度及び加水分解速度を調節することが可能であるため使用環境に応じた要求に対して低コストで迅速に対応することが可能である。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例及び比較例に限定されるものではない。
[実施例1〜8及び比較例1〜4]
澱粉(a1)と生分解性樹脂(a2)とを含む組成物(a)、及び非晶性ポリ乳酸系重合体(b)等をそれぞれ表1のとおりに配合し、下記手順にしたがって生分解性フィルムを作成した。なお、表1中の配合量は質量部、配合比は質量比で示している。
なお、比較例2及び3においては、非晶性ポリ乳酸系重合体(b)の代わりに結晶性ポリ乳酸系重合体を用いた。なお、本実施例及び比較例における組成物(a)は、ポリ乳酸系重合体以外の成分をまとめたものである。すなわち、実施例1〜8及び比較例1,4においては、組成物(A)と同じであるが、比較例2,3においては、組成物(A)から結晶性ポリ乳酸系重合体を除いたものとなっている。
<生分解性フィルムの製造手順>
ポリ乳酸系重合体以外の原料、添加剤等をスーパーミキサーで混合し、脱水のためのベントを備えたスクリュー径80mmの同方向二軸押出機(スクリューL/Dは32)を用いて溶融混練して組成物(a)のペレットを得た。第1工程の設定温度は80〜140℃、第2工程の設定温度は150〜180℃とし、第1工程の滞留時間は60〜90秒、第2工程の滞留時間は60〜90秒とした。
前記組成物(a)のペレットを温度70℃で3時間、除湿空気循環式乾燥機で乾燥した。この組成物(a)のペレットとポリ乳酸系重合体のペレットとをドライブレンドし、これを吉井鉄工社製インフレーション成形機により厚さ30μm、折幅300mm(ブローアップ比=3相当)のフィルムに成形した。成形温度は165℃とした。
なお、表1における水の配合量は、組成物(a)の混合時に加えた水の量であるが、乾燥後のペレット中における水の含有量は約0.3質量%とした。
<使用原料>
(1)澱粉(a1−1)
王子コーンスターチ(株)製の酸化澱粉「エースA」
カルボキシル基置換度:0.01
粘度:300±50BU
(ブラベンダー粘度、濃度20質量%、50℃1時間後測定)
水分12質量%(常圧加熱法105℃、4時間)
(2)澱粉(a1−2)
王子コーンスターチ(株)製のコーンスターチ(生澱粉)
カルボキシル基置換度0
粘度1100±50BU
(ブラベンダー粘度、濃度8質量%、50℃1時間後測定)
水分12質量%(常圧加熱法105℃、4時間)
(3)澱粉(a1−3)
王子コーンスターチ(株)製の酸化澱粉「エースC」
カルボキシル基置換度0.03
粘度200±50BU
(ブラベンダー粘度、濃度30質量%、50℃1時間後測定)
水分12質量%(常圧加熱法105℃、4時間)
(4)生分解性樹脂(a2−1)
昭和電工(株)製の脱水縮合型脂肪族ポリエステル
「ビオノーレ5001MD」
(融点;80℃、MFR;1.2g/10分)
(モノマーは、ブタンジオール、コハク酸、アジピン酸)
(5)生分解性樹脂(a2−2)
昭和電工(株)製の脱水縮合型脂肪族ポリエステル
「ビオノーレ3001MD」
(融点;95℃、MFR;1.2g/10分)
(モノマーは、ブタンジオール、コハク酸、アジピン酸)
(6)生分解性樹脂(a2−3)
BASF(株)製脱水縮合型脂肪族芳香族ポリエステル
「Ecoflex」(融点;120℃、MFR;4.0g/10分)
(モノマーは、ブタンジオール、テレフタル酸、アジピン酸)
(7)非晶性ポリ乳酸系重合体(b−1)
Nature Works LLC製ポリ乳酸系重合体
「Ingio4060D」
(融点;なし、MFR;6.0g/10分)
L−乳酸含有量88モル%、D−乳酸含有量12モル%
(8)結晶性ポリ乳酸系重合体(z−1)
Nature Works LLC製ポリ乳酸系重合体
「Ingio4032D」
(融点;160℃、MFR;3.7g/10分)
L−乳酸含有量98.6モル%、D−乳酸含有量1.4モル%
(9)結晶性ポリ乳酸系重合体(z−2)
Nature Works LLC製ポリ乳酸系重合体
「Ingio2002D」
(融点;150℃、MFR;2.6g/10分)
L−乳酸含有量95.7モル%、D−乳酸含有量4.3モル%
(10)水 :脱イオン水
(11)高沸点の溶媒:グリセリン
(12)可塑剤(p−1)
理研ビタミン(株)製ポリグリセリン酢酸エステル[リケマールPL
−710]
(13)可塑剤(p−2)
(株)ADEKA製アジピン酸ジエステル[アデカサイザーRS−1
07]
なお、上記(4)〜(9)の融点は、DSCにて190℃で融解後、10℃/minで20℃まで降温した後、10℃/minで昇温して測定した。JIS K7210に準拠し、温度190℃、荷重21.18Nの条件で測定した。
また、生分解性樹脂組成物中のポリ乳酸系重合体樹脂のL体とD体含有量は、以下のようにして測定した。
すなわち、樹脂組成物を0.3g秤量し、1N−水酸化カリウム/メタノール溶液6mLに加え、65℃にて十分撹拌する。次いで、硫酸450μLを加えて、65℃にて撹拌し、ポリ乳酸系重合体を分解させサンプルとして5mLを計り取る。このサンプルに純水3mL、及び塩化メチレン13mLを混合して振り混ぜる。静置分離後、下部の有機層を約1.5mL採取し、孔径0.45μmのHPLC用ディスクフィルターでろ過後、HewletPackard製HP−6890SeriesGCsystemを用いてガスクロマトグラフィー測定する。乳酸メチルエステルの全ピーク面積に占めるD−乳酸メチルエステルのピーク面積の割合(%)を算出し、これをポリ乳酸系重合体樹脂のD体含有量(モル%)とし、この含有量からL体含有量(モル%)を算出した。
<評価方法>
(フィルム成形性)
以下の通り3段階で評価を行った。
○:バブルが安定し所定の寸法のフィルムが得られた場合
△:バブルが不安定で所定の寸法のフィルムを調節できなかった場合
×:バブルが立ち上がらずあるいはパンクが生じて成形できなかった場合
(フィルム物性)
下記引張破断強度、引張破断伸度、ヤング率、インパクト強度、ヒートシール強度、引裂強度の測定結果を元に4段階で評価した。
◎:引張破断強度20MPa以上、引張破断伸度100%以上、ヤング率2
50MPa以上、インパクト強度30kJ/m以上、ヒートシール強度
6N/15mm以上、引裂強度8N/mm以上の全てを満たす場合
○:上記いずれか1項目を満たさない場合
△:上記いずれか2項目を満たさない場合
×:上記いずれか3項目以上を満たさない場合
インパクト強度とヒートシール強度以外の機械的特性は、いずれも縦方向(フィルム引き取り方向、MD)と横方向(TD)との両者について測定し、両方向とも上記基準を満たすかどうかを判定した。ヒートシール強度は縦方向のみ測定し、その値を用いて判定した。
なお、機械的特性はフィルム成形性の評価が○あるいは△で、フィルムが得られた場合のみ測定した。
それぞれの測定方法は以下の通りである。
・引張破断強度 :JIS Z−1702に準じて測定した。
・引張破断伸度 :JIS Z−1702に準じて測定した。
・ヤング率 :ASTM D−822に準じて測定した。
・インパクト強度 :JIS P−8134に準じて測定した。
・ヒートシール強度:JIS Z−0238に準じて測定した。
・引裂強度 :振り子式エルメンドルフ引裂試験機(東洋精機(株)
製)を用い、JIS P−8116に準じて測定した
引裂き強さ(N)をフィルム厚み(mm)で割り、引
裂強度とした。
(生分解速度(生分解性))
幅30mm、長さ90mm、厚み30μmのフィルムをプラスチック容器中のコンポストに埋設し、プラスチック容器を40℃のオーブンに10日間置いた後、質量減少量を測定して、その減少割合から農業用マルチ等に要求される性能を考慮して次の4段階で評価した。なお、生分解速度がフィルムの使用期間より著しく早い場合は、フィルムの破れや飛散等の問題を生じ、生分解速度が著しく遅い場合は、鋤き込んでも分解せずに残る問題がある。
◎:質量の減少率が10%以上30%未満
○:質量の減少率が30%以上60%未満
△:質量の減少率が60%以上80%未満
×:質量の減少率が80%以上又は10%未満
(加水分解速度(耐加水分解性))
各フィルムサンプルを60℃、95%RHの恒温恒湿器に入れ、1週間後に引張試験を実施し、MD引張破断伸度について初期物性(成形直後の物性)に対する保持率を求めた。これを元に以下の3段階の評価を行った。
○:1週間後の保持率が80%以上
△:1週間後の保持率が50%以上、80%未満
×:1週間後の保持率が50%未満
各評価結果を表1に示す。
Figure 2013073402

表1に示されている結果から、本発明の生分解性樹脂組成物及び生分解性フィルムは比較例のものと比べてフィルム成形性及び機械的強度において優れており、また、ヒートシール特性等の製袋適性及び経済性に優れ、更に適度な生分解速度を有していることがわかる。
本発明の生分解性樹脂組成物及び生分解性フィルムは適度な生分解速度及び加水分解速度を有している。また、本発明の生分解性フィルムは引裂き強度、特に機械(延伸)方向の引裂強度が強く、コンポストバッグ、農業用フィルム及び包装材料等として好適に使用される。

Claims (10)

  1. 澱粉(a1)、ポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂(a2)及び非晶性ポリ乳酸系重合体(b)を含有する生分解性樹脂組成物であって、澱粉(a1)とポリ乳酸系重合体以外の生分解性樹脂(a2)との質量比(a1/a2)が20/80〜50/50であり、重合体(b)以外の成分の合計と重合体(b)との質量比(重合体(b)以外の成分/重合体(b))が95/5〜50/50である生分解性樹脂組成物。
  2. 澱粉(a1)が下記一般式(I)で示される構造を有する酸化澱粉である、請求項1に記載の生分解性樹脂組成物。
    Figure 2013073402
  3. 生分解性樹脂(a2)がエチレングリコール及び/又は1,4−ブタンジオールと、コハク酸及び/又はアジピン酸との縮合重合体である、請求項1又は2に記載の生分解性樹脂組成物。
  4. 非晶性ポリ乳酸系重合体(b)がL−乳酸とD−乳酸との重合体であり、L−乳酸及びD−乳酸の含有量がいずれも94モル%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物。
  5. 澱粉(a1)が次亜塩素酸ナトリウムを用いて製造された酸化澱粉である、請求項1〜4のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物。
  6. 更に高沸点の溶媒を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物。
  7. 更に可塑剤を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物。
  8. 可塑剤がポリグリセリン酢酸エステル、その誘導体、及びアジピン酸ジエステルから選ばれる少なくとも1種である、請求項7に記載の生分解性樹脂組成物。
  9. 重合体(b)以外の成分をベント付き押出機で溶融混練し、重合体(b)を加えることにより得られた、請求項1〜8のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物を用いた生分解性フィルム。
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