JPWO2013001638A1 - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

エレベータ装置においては、少なくとも1つの乗場である指定階乗場に、避難時かご呼び入力手段が設けられている。避難時かご呼び入力手段には、予め指定されたエレベータ係員により、かごを指定階乗場に呼ぶための指定階移動指令信号が入力される。かご内には、避難運転入力手段が設けられている。避難運転入力手段には、エレベータ係員により、かごを避難運転させるための避難運転指令信号が入力される。緊急避難時に、避難運転入力手段から避難運転指令信号が入力されると、エレベータコントローラは、エレベータ係員によるかご操作パネルの操作により制御されてかごを避難運転させる。

Description

この発明は、エレベータ装置に関し、特に火災等の緊急避難時に避難運転を行うためのシステムに関するものである。
従来のエレベータ装置では、火災が感知されると、予め指定された階にかごが移動され、運転が休止される。この後、消防士が建物に到着すると、消防士は、火災の状況を確認した上でかごに乗り込み、専用の救出運転かご内スイッチを操作してかごを避難運転する(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−112601号公報
上記のような従来のエレベータ装置では、消防士が建物に到着してから、消防士がかごに乗って避難運転を実施するので、避難運転の完了までに時間がかかる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、緊急避難時に、建物内の人をより効率的に避難させることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、昇降路を昇降されるかご、かごの運転を制御するエレベータコントローラ、及びかご内に設けられているかご操作パネルを備え、少なくとも1つの乗場である指定階乗場には、予め指定されたエレベータ係員により、かごを指定階乗場に呼ぶための指定階移動指令信号が入力される避難時かご呼び入力手段が設けられており、かご内には、エレベータ係員により、かごを避難運転させるための避難運転指令信号が入力される避難運転入力手段が設けられており、緊急避難時に、避難運転入力手段から避難運転指令信号が入力されると、エレベータコントローラは、エレベータ係員によるかご操作パネルの操作により制御されてかごを避難運転させる。
この発明のエレベータ装置は、緊急避難時に、建物内のエレベータ係員により指定階にかごを移動させることができるとともに、エレベータ係員によりエレベータコントローラを制御してかごを避難運転させることができる。このため、避難運転をより早期に開始させるとともに、避難運転を人的に制御して、建物内の人をより効率的に避難させることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1の指定階乗場の乗場操作パネルを拡大して示す正面図である。 図1のかご操作パネルを拡大して示す正面図である。 図1のエレベータ装置を用いた緊急事態時の避難手順を示すフローチャートである。 図4の後段の避難手順を示すフローチャートである。 図5の後段の避難手順を示すフローチャートである。 図6の途中で実施される避難手順を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
この実施の形態では、建物火災のような緊急事態時におけるエレベータを用いる建物の避難方法と、エレベータ装置を利用した避難に必要な構成とを開示している。この避難方法は、予め指定されたエレベータ係員(LA:Lift Attendant)によって制御される。建物全体又は建物の一部からの避難が必要である火災緊急事態時に、エレベータ係員は、かご内からエレベータ装置を制御して避難運転を実行する。
通常、建物には、1人又は複数人のエレベータ係員(LA)がいる。エレベータ係員は、建物内に勤務又は居住している人物であり(建物のタイプに応じて変わる)、緊急事態に関してある程度の訓練を受けている。
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路の上部には、巻上機1が設置されている。巻上機1は、駆動シーブ2と、駆動シーブ2を回転させる巻上機モータと、駆動シーブ2の回転を制動する巻上機ブレーキとを有している。
駆動シーブ2には、懸架手段3が巻き掛けられている。懸架手段3としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。かご4及び釣合おもり5は、懸架手段3により吊り下げられており、巻上機1により昇降路内を昇降される。
巻上機1の運転は、エレベータコントローラ6により制御される。即ち、かご4の運行は、エレベータコントローラ6により制御される。エレベータコントローラ6には、メモリ7を含むマイクロコンピュータが用いられている。
かご4には、かご操作パネル(COP)9と、かご4内の利用率を調査する利用率検出手段10とが設けられている。利用率検出手段10としては、例えば、かご4内の利用状況を光学的に検出する光センサ、又はかご4内の利用状況を重量により検出する秤装置等が用いられる。
各階の乗場には、乗場ドア装置11及び乗場操作パネル12が設けられている。建物には、避難階と、1つ又は複数の指定階(DF:Designated Floor)とが予め設定されている。このため、乗場には、少なくとも1つの指定階乗場と、避難階乗場と、指定階乗場及び避難階乗場を除く乗場である他階乗場とが含まれている。図1では、簡単のため、これらを1つずつ示している。
図2は図1の指定階乗場の乗場操作パネル12を拡大して示す正面図である。乗場操作パネル12には、上下一対の乗場ボタン13と、複数(ここでは3個)の身体障害者ボタン14と、乗場マイクロホン付きスピーカ15と、乗場インターホン操作ボタン16と、乗場監視装置(モニタ)17と、乗場カメラ18と、表示装置19と、避難時かご呼び入力手段としての乗場LA制御キースイッチ20とが設けられている。
乗場ボタン13は、呼びを登録するために操作される。身体障害者ボタン14は、身体障害者による追加情報を登録するために操作される。即ち、身体障害者ボタン14のいずれかを選択して操作することにより、障害に関する追加情報が登録される。この例では、車椅子利用者、聴覚障害者又は視覚障害者のいずれかによる呼びであることが追加情報として登録される。
乗場マイクロホン付きスピーカ15及び乗場インターホン操作ボタン16を用いることにより、乗場にいる乗客とかご4内にいるエレベータ係員との間での通信が確立される。
乗場LA制御キースイッチ20は、かご4を指定階乗場に呼ぶための指定階移動指令信号をエレベータ係員のみが入力可能となっている。エレベータ装置の運転モードが避難モードに切り替わる緊急事態時に、エレベータ係員は、指定階乗場に来て、乗場LA制御キースイッチ20を用いて指定階乗場にかご4を移動させる。
乗場LA制御キースイッチ20は、指定階乗場の乗場操作パネル12のみに設けられている。避難階乗場及び他階乗場の乗場操作パネル12の構成は、指定階乗場の乗場操作パネル12から乗場LA制御キースイッチ20を除いた構成と同様である。
この実施の形態では、緊急事態時に、身体障害者を優先してエレベータ装置で避難させる避難運転が実施される。このため、運転モードが避難モードに切り替わると、表示装置19には、このエレベータ装置が身体障害者専用となった旨の告知文が表示される。
図3は図1のかご操作パネル9を拡大して示す正面図である。かご操作パネル9には、複数の行先階ボタン21と、かごマイクロホン付きスピーカ22と、かごインターホン操作ボタン23と、インターホン選択ボタン24と、かご監視装置(モニタ)25と、かごカメラ26と、身体障害者呼びインジケータ27と、避難運転入力手段としてのかごLA制御キースイッチ28と、避難階ボタン(避難階スイッチ)29とが設けられている。
かごLA制御キースイッチ28は、エレベータ係員のみが避難運転指令信号を入力可能となっている。エレベータ装置の運転モードが避難モードに切り替わる緊急事態時に、エレベータ係員は、かご4に乗り込んで、かごLA制御キースイッチ28を用いてエレベータ装置による避難運転を制御する。
かごマイクロホン付きスピーカ22及びかごインターホン操作ボタン23を用いることにより、かご4内にいるエレベータ係員と乗場にいる乗客との間での通信が確立される。また、インターホン選択ボタン24を操作することにより、エレベータ係員が通信したい階を選択することができる。
かご監視装置25には、乗場カメラ18により撮影された乗場の映像が表示される。乗場監視装置17には、かごカメラ26により撮影されたかご4内の映像が表示される。
身体障害者呼びインジケータ27は、身体障害者による呼びの追加情報(身体障害タイプ)を表示するための複数のLED(身体障害者サイン)を有している。これらのLEDは、階番号及び追加情報に対応してマトリクス状に整列されている。乗場において身体障害者ボタン14が操作されると、操作された身体障害者ボタン14に対応するLEDが点灯又は点滅される。
図4〜7は図1のエレベータ装置を用いた緊急事態時の避難手順を示すフローチャートである。図4〜7の避難手順は、2つの部分を有している。即ち、図4〜6に示す部分は、エレベータコントローラ6の避難運転アルゴリズムによる自動制御部分である。また、図7に示す部分は、エレベータ係員がかご4に乗り込んだ後に特別な制御手段で制御する手動制御部分である。
まず、図4において、建物内に設けられた火災感知器又は煙感知器により火災が感知されると、感知器からエレベータコントローラ6に即座に信号が入力される(ステップS1)。建物内の火災の存在に関する情報を得ると、エレベータ装置の運転モードが自動的に避難モードに切り替えられる(ステップS2)。代替的に、建物が24時間監視システムを有する場合、避難モードへの切り替えは建物管理員が手動で行うこともできる。
運転モードが避難モードに切り替わると、緊急事態に関する音声アナウンスが、乗場マイクロホン付きスピーカ15を介して乗場にいる待ち客に与えられる(ステップS3)。また、指定階乗場では、「指定階」サインが点灯される(ステップS4)。これにより、エレベータ係員は、かご4を呼んで制御することが可能な指定階を把握することができる。
さらに、運転モードが避難モードに切り替わると、全てのかご呼び及び乗場呼びが消去され(ステップS5)、緊急事態に関する音声アナウンスが、かごマイクロホン付きスピーカ22を介してかご4内の乗客に与えられる(ステップS6)。さらにまた、かご操作パネル(COP)9の全ての行先階ボタン21が無効化され(ステップS7)、乗場からの全てのかご呼びも無視される(ステップS8)。
しかし、新規呼び及び乗場からの乗客の身体障害タイプに関する入力のような追加情報は、登録されてメモリ7に保存される(ステップS9)。乗場において身体障害者ボタン14が操作された場合、かご4内の身体障害者呼びインジケータ27の対応する部分が点灯又は点滅を開始する。
また、身体障害者ボタン14を操作した待ち客には、呼びに関するフィードバックが与えられる(ステップS10)。フィードバックとしては、音声(例えばクリック音)の発生、LEDの点灯、又はこれらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、図5において、エレベータ係員は、火災警報を聞くと、指定階乗場に来て、乗場LA制御キースイッチ20にキーを挿入し、かご4を指定階乗場に呼ぶための指定階移動指令信号を入力する。
なお、避難時かご呼び入力手段は、乗場LA制御キースイッチ20に限定されるものではなく、例えば、IDカードの情報を読み取るカードリーダ、コードを読み取るコードリーダ、又は他の識別手段であってもよい。
指定階移動指令信号が入力されると、エレベータコントローラ6は、利用率検出手段10からの信号により、かご4内の乗客の有無を調査する(ステップS11)。そして、かご4内に少なくとも1人の乗客がいる場合、かご4は、他のいずれの階にも停止されずに、予め指定された避難階(例えば建物の玄関階)に移動される(ステップS12)。例えば、かご4が避難階の上方で上方へ移動していた場合、かご4は、まず減速され、ドアを閉めたまま停止された後、今度は下方への走行を開始されて、避難階まで移動される。
かご4が避難階に到着すると、かご4から出るよう乗客に音声アナウンスが与えられる(ステップS13)。このような音声指示は、かごマイクロホン付きスピーカ22を介してかご4内の乗客に与えられる。
この後、かごドア装置及び乗場ドア装置11が開放され(ステップS14)、かご4内が無人になるまで避難階で待機する(ステップS15、S16)。そして、かご4内が無人になると、かご4が指定階に移動される。
ここで、2以上の指定階が設定されている建物では、それらのうちの1つが第1の指定階(DF1)として予め設定されており、その他の指定階は第2の指定階(DF2)とする。
エレベータコントローラ6は、かご4内が無人であって、いずれの指定階からの呼びもない場合、かご4を第1の指定階に自動的に移動させる(ステップS18)。また、エレベータコントローラ6は、かご4内が無人であって、第2の指定階(DF2)からの呼びがある場合、かご4を第2の指定階に移動させる(ステップS19)。さらに、エレベータコントローラ6は、運転モードが避難モードに切り替わった時点で、かご4内が無人であって、いずれの指定階からの呼びもない場合、ステップS12〜ステップS17をバイパスして、かご4を第1の指定階に移動させる(ステップS18)。
かご4が指定階に到着すると、かごドア装置及び乗場ドア装置11が開放され(ステップS20)、エレベータ係員がかご4に乗り込むまで待機する(ステップS21)。また、指定階での待機中には、第2の指定階からの呼びが発生するかどうかを監視する(ステップS22)。いずれの指定階からの呼びもなく第1の指定階で待機しているときに第2の指定階からの呼びが発生した場合、エレベータコントローラ6は、呼びが発生した第2の指定階にかご4を移動させる(ステップS19)。
エレベータ係員は、かご4に乗り込んだ後にかごLA制御キースイッチ28にキーを挿入し、かご4を避難運転させるための避難運転指令信号を入力する(ステップS23)。これにより、避難運転の制御がアクティブ化され、かご4の運転はエレベータ係員により完全に制御される。この制御は、避難プロセスの終わりにエレベータ係員が同じかごLA制御キースイッチ28で制御機能を非アクティブ化する(ステップS30)までアクティブである。
なお、避難運転入力手段は、避難時かご呼び入力手段と同様に、かごLA制御キースイッチ28に限定されるものではなく、例えば、IDカードの情報を読み取るカードリーダ、コードを読み取るコードリーダ、又は他の識別手段であってもよい。
次に、図6において、エレベータ係員がかご4の運転を完全に制御した後、メモリ7に保存されている全ての呼び及び追加情報がかご操作パネル9に表示される(ステップS24)。また、乗場において、かご4の状態が乗客に報告される(ステップS25)。さらに、かご操作パネル9の行先階ボタン21、避難階ボタン29、及び係員通信システム(インターホンシステム)が有効化される(ステップS26〜S28)。
係員通信システムは、かごマイクロホン付きスピーカ22、かごインターホン操作ボタン23、インターホン選択ボタン24、乗場マイクロホン付きスピーカ15、及び乗場インターホン操作ボタン16からなっている。避難階ボタン29及び係員通信システムは、エレベータ係員がかご4の運転を完全に制御した後にアクティブになる。
次に、図7において、乗場にいる乗客がかご4を呼ぶと、対応する行先階ボタン21が点灯するか又は点滅を開始する(ステップS33)。これにより、エレベータ係員が呼びに気付く。また、乗場にいる乗客が身体障害者である場合、身体障害者ボタン14が押される。すると、かご操作パネル9の身体障害者呼びインジケータ27の対応するLEDが点灯するか又は点滅を開始する。
この時点で、エレベータ係員は、係員通信システムを介して乗場にいる乗客と通信することができる(ステップS34)。身体障害者呼びインジケータ27の状態及び乗客との通信の少なくともいずれか一方により、エレベータ係員は、乗客が身体障害者であるかどうかを判断する(ステップS35)。
このエレベータ装置は身体障害者の避難専用であるため、身体障害者ではなく階段を使用可能な乗客には、エレベータ係員が階段を用いて避難するよう指示する(ステップS36)。これにより、健常な乗客は、階段を用いて避難する。
呼びを登録した乗客が身体障害者である場合、エレベータ係員は、計画を立て、かご4を呼び階に移動させて乗客を迎えに行く(ステップS37)。このとき、かご4が満員であるか又はかご4内に余地がない場合、エレベータ係員は、避難階ボタン29を用いて他のいずれの階にも余計に停止せずにかご4を避難階に直接送る(ステップS39)。
かご4を避難階に移動させる場合、乗場にいる待ち客には、かご4が避難階へ直接向かっており、避難階で無人にした後に利用可能となることが報告される(ステップS40)。
避難階で乗客を降車させた後(ステップS41)、エレベータ係員は、新規の呼びが表示されているかどうかを確認する(ステップS42)。そして、呼び表示されている場合、かご4を次の呼び階に移動させ、その階の乗客を回収する(ステップS37)。
建物全体又は建物の一部(部分的避難の場合)からの避難が完了するまで、上記のプロセスが繰り返される。全乗客を避難させて待機中のかご呼びがなくなると、エレベータ係員は、かごLA制御キースイッチ28を操作して避難を終了させる(ステップS43)。
図6に戻り、エレベータ係員による避難運転の制御が非アクティブ化されると(ステップS30)、かご4は、避難階においてドアが開いたまま使用中止状態になる(ステップS31)。そして、全ての乗場でかご4の状態が表示される(ステップS32)。
このようなエレベータ装置では、緊急避難時に、建物内のエレベータ係員により指定階にかごを移動させることができるとともに、エレベータ係員によりエレベータコントローラ6を制御してかご4を避難運転させることができる。このため、避難運転をより早期に開始させるとともに、避難運転を人的に制御して、建物内の人をより効率的に避難させることができる。
また、避難運転がエレベータ係員によって制御されることで、避難運転にさらなる融通性が与えられ、乗客の信頼を高め、緊急事態に生じる可能性が高いパニックを減らすことができる。例えば、エレベータ係員の判断により、子供や高齢者をエレベータ装置で避難させることも可能である。
さらに、乗場LA制御キースイッチ20及びかごLA制御キースイッチ28は、いずれもエレベータ係員のみが操作可能であるため、緊急事態時のエレベータ装置の誤用が防止される。
さらにまた、避難運転がエレベータ係員によって完全に制御されることで、乗客の信頼が得られるとともに、パニックを減らすことができる。
また、かご4内に身体障害者呼びインジケータ27を設けたので、エレベータ係員が身体障害者のいる階を容易に把握し、身体障害者の避難を効率的に行わせることができる。
さらに、身体障害者呼びインジケータ27には追加情報が表示されるので、エレベータ係員が身体障害者についての詳細な情報を把握し、より適切な避難の計画を立て、スムーズな避難運転を実施することができる。
さらにまた、追加情報として身体障害タイプを表示することにより、エレベータ係員が乗場で待つ乗客の身体障害タイプに応じて、より適切に対応することができる。
また、係員通信システムを用いることにより、エレベータ係員から乗場の乗客に対して、避難の計画に応じた適切な避難指示をリアルタイムで与えることができる。これにより、乗客の信頼を高め、パニックを減らすことができる。
さらに、かご操作パネル9に行先階ボタン21とは別に避難階ボタン29を設けたので、エレベータ係員が必要に応じてかご4を容易に避難階に直行させることができ、避難運転の効率をさらに向上させることができる。
さらにまた、予め指定された避難階が火災発生階である場合に、エレベータコントローラ6により避難階を自動的に変更することができる。この場合であっても、エレベータ係員は、避難階ボタン29を押すことでかご4を迷わず避難階に移動させることができる。また、この場合、かご4内の乗客及びエレベータ係員に対して、音声アナウンスにより避難階の変更について報告するのが好適である。
なお、実施の形態1のエレベータ装置の制御は、緊急避難の使用のみに制限されず、病院のエレベータのように、緊急用のかご4の優先が必要とされる他の用途にも使用できる。
また、身体障害者呼びインジケータ27は、配列されたLEDに限定されるものではなく、例えばディスプレイ装置等であってもよい。
さらに、指定階乗場の数は特に限定されるものではない。
さらにまた、身体障害者呼びの追加情報は、身体障害タイプに限定されるものではなく、例えば、身体障害者の人数情報又は身体障害の度合いに関する情報等であってもよい。
また、上記の例では、乗場の待ち客を健常者と身体障害者とに分けてエレベータ係員が把握できるようにしたが、例えば、子供や高齢者を区別して表示するように構成してもよい。
さらに、上記の例では、乗場操作パネル12に乗場LA制御キースイッチ20を設けたが、乗場操作パネル12とは別の場所に設けてもよい。
さらにまた、上記の例では、かご操作パネル9にかごLA制御キースイッチ28を設けたが、かご操作パネル9とは別の場所に設けてもよい。
また、図1では1:1ローピングのエレベータ装置を示したが、ローピング方式はこれに限定されるものではなく、例えば2:1ローピングのエレベータ装置にもこの発明は適用できる。
さらに、エレベータ機器のレイアウト(巻上機1や釣合おもり5の数や位置等)も図1の例に限定されるものではない。
さらにまた、この発明は、機械室を持たない機械室レスエレベータや、種々のタイプのエレベータ装置に適用できる。

Claims (8)

  1. 昇降路を昇降されるかご、
    前記かごの運転を制御するエレベータコントローラ、及び
    前記かご内に設けられているかご操作パネル
    を備え、
    少なくとも1つの乗場である指定階乗場には、予め指定されたエレベータ係員により、前記かごを前記指定階乗場に呼ぶための指定階移動指令信号が入力される避難時かご呼び入力手段が設けられており、
    前記かご内には、前記エレベータ係員により、前記かごを避難運転させるための避難運転指令信号が入力される避難運転入力手段が設けられており、
    緊急避難時に、前記避難運転入力手段から前記避難運転指令信号が入力されると、前記エレベータコントローラは、エレベータ係員による前記かご操作パネルの操作により制御されて前記かごを避難運転させるエレベータ装置。
  2. 前記かご内には、身体障害者による各階の乗場からの呼び登録の有無を表示する身体障害者呼びインジケータが設けられている請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 各階の乗場には、身体障害者の障害に関する追加情報を登録する複数の身体障害者ボタンが設けられており、
    前記身体障害者呼びインジケータは、前記追加情報を表示可能である請求項2記載のエレベータ装置。
  4. 前記追加情報は、身体障害タイプである請求項3記載のエレベータ装置。
  5. 前記エレベータコントローラは、前記身体障害者ボタンを操作した乗客に対してフィードバックを与える請求項3記載のエレベータ装置。
  6. 前記かご内及び各階の乗場には、前記かご内のエレベータ係員が乗場の乗客と通信するための係員通信システムが設けられており、
    前記係員通信システムは、前記避難運転入力手段から前記避難運転指令信号が入力されるとアクティブ化される請求項1記載のエレベータ装置。
  7. 前記かご内には、エレベータ係員が通信したい階を選択するための選択ボタンが設けられている請求項6記載のエレベータ装置。
  8. 前記かご内には、予め指定された避難階に前記かごを直行させるための避難階スイッチが設けられており、
    前記避難階スイッチは、前記避難運転入力手段から前記避難運転指令信号が入力されるとアクティブ化される請求項1記載のエレベータ装置。
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