JP5981586B1 - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急時に煩雑な操作を必要とせずに、作業員が乗りかごに乗り込んで各階を移動できるようにする。【解決手段】一実施形態に係るエレベータシステムは、乗りかご21a,21b,21cと、非常スイッチ14と、群管理制御装置32(かご選択部、操作制御部、運転制御部)32とを備える。乗りかご21a,21b,21cは、通常はロック状態にある作業用の運転操作ボタンを有する。非常スイッチ14は、各階あるいは一部の階に設置される。群管理制御装置32は、非常スイッチ14が操作されたときに任意の乗りかごを非常運転かごとして選択して非常スイッチ14が操作された階に応答させ、その乗りかご内に設けられた作業用の運転操作ボタンのロック状態を解除して当該乗りかごの運転を制御する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、乗場行先階登録装置を備えたエレベータシステムに関する。
一般に、建物の各階の乗場には、乗場呼びを登録するための乗場呼びボタンが設置されている。エレベータの利用者がこの乗場呼びボタンを操作すると、乗りかごが乗場呼びの登録階に応答する。利用者が乗りかごに乗り込み、かご操作盤の行先階ボタンを操作すると、行先階が登録され、乗りかごがその行先階に移動する。
近年、上述した乗場呼びボタンとは別に、乗場にて直接行先階を指定可能な乗場行先階登録装置(HDC:Hall Destination Controller)を備えたエレベータシステムが実用化されている。このようなエレベータシステムを「行先階制御システム(DCS:Destination Control System)」と呼ぶ。DCSは、利用者が乗場にて登録した行先階に基づいて、複数台の乗りかごの中から最適な乗りかごを選出して、当該乗場に応答させる。この場合、同じ行先階の利用者を同じ乗りかごに乗車させることで、輸送効率の向上を図っている。
ここで、すべての階に乗場行先階登録装置が設置されたDCSを「フルDCS」と呼ぶ。フルDCSでは、各階の乗場で行先階を登録できるので、乗りかご内に行先階ボタンを必要としない。
特開2012−180200号公報
しかしながら、乗りかご内に行先階ボタンがない構成では、乗場で事前に行先階を登録しなければならないので、火災発生などの緊急時に作業員が乗りかごに乗り込んで各階を自由に移動することが難しい。
本発明が解決しようとする課題は、緊急時に煩雑な操作を必要とせずに、作業員が乗りかごに乗り込んで各階を移動できるようにしたエレベータシステムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータシステムは、乗場行先階登録装置と、少なくとも1台の乗りかごと、非常スイッチと、かご選択手段と、操作制御手段と、運転制御手段とを備える。
上記乗場行先階登録装置は、各階の乗場に設置され、通常時に利用者の行先階を登録可能である。上記各乗りかごは、通常はロック状態にあり、緊急時に行先階を登録可能な作業用の運転操作ボタンを有する。上記非常スイッチは、各階あるいは一部の階に設置される。上記かご選択手段は、上記非常スイッチが操作されたときに、上記各乗りかごの中の任意の乗りかごを非常運転かごとして選択して上記非常スイッチが操作された階に応答させる。上記操作制御手段は、上記かご選択手段によって上記非常運転かごとして選択された乗りかご内に設けられた上記作業用の運転操作ボタンのロック状態を解除する。上記運転制御手段は、上記操作制御手段によってロック状態が解除された上記作業用の運転操作ボタンの操作に従って上記乗りかごの運転を制御する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの乗場の構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるエレベータの乗りかごの構成を示す図である。 図3は同実施形態におけるエレベータの乗りかご内に設けられた点検ボックスの作業用の運転操作ボタンの一例を示す図である。 図4は同実施形態におけるエレベータシステムの構成を示す図である。 図5は同実施形態における群管理制御装置の機能構成を示す図である。 図6は同実施形態における群管理制御装置の非常運転時の動作を示すフローチャートである。 図7は第2の実施形態における群管理制御装置の非常運転時の動作を示すフローチャートである。 図8は第3の実施形態における群管理制御装置32の非常運転時の動作を示すフローチャートである。 図9は第4の実施形態における群管理制御装置32の非常運転時の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの乗場の構成を示す図である。なお、ここで言うエレベータとは、基本的には「乗りかご」のことである。
図中の10は任意の階の乗場、11a,11bは乗場ドアである。乗場ドア11aは、A号機の乗りかごの到着時にかごドアと連動して開閉動作する。乗場ドア11bは、B号機の乗りかごの到着時にかごドアと連動して開閉動作する。
乗場ドア11aと乗場ドア11bとの間に、利用者が行先階を登録するための乗場行先階登録装置12が設置されている。乗場行先階登録装置12は、行先階を入力操作するための操作部12aと、利用者が乗車する乗りかご(割当かご)等を表示するための表示部12bとを有する。
なお、行先階の登録方法としては、テンキーの操作によるものが一般的であるが、例えばICカードなどを用いた方法であっても良い。また、乗場行先階登録装置12は、乗場10から離れた場所に設置されていても良い。
乗場ドア11aの上部付近に表示器13aが設置されている。表示器13aには、A号機の乗りかごの行先階や運転方向などが表示される。同様に乗場ドア11bの上部付近に表示器13bが設置されている。表示器13bには、B号機の乗りかごの行先階や運転方向などが表示される。
また、乗場10の任意の場所(例えば乗場ドア近傍)に押しボタン式の非常スイッチ14が設置されている。非常スイッチ14は、例えば火災が発生した場合などに通常運転オペレーションから非常運転オペレーションに切り替えるためのスイッチである。なお、非常スイッチ14が火災発生用として設置されている場合には、「ファイヤーマンスイッチ」と呼ばれる。
非常スイッチ14がON操作されると、非常運転オペレーションに切り替えられ、少なくとも1台の乗りかごが非常運転かごとして非常スイッチ14がON操作された階に応答する。この非常スイッチ14は、各階に設置されていても良いし、一部の階(例えば基準階)だけに設置されていても良い。
ここで、本実施形態では、フルDCSを前提としており、各階の乗場に乗場行先階登録装置に設置されている。したがって、乗りかご内には行先階ボタンが設置されていない構成である。
図2はエレベータの乗りかごの構成を示す図である。
乗りかご21の乗降口にかごドア22が開閉自在に設けられている。かごドア22の近傍に表示器23と戸開ボタン24a、戸閉ボタン24bが設置されている。表示器23は、現在位置や運転方向など、乗りかご21の運転状態に関する情報を表示する。戸開ボタン24aは、かごドア22の戸開を指示するための操作スイッチである。戸閉ボタン24bは、かごドア22の戸閉を指示するための操作スイッチである。
ここで、乗りかご21内の任意の箇所に鍵付きの点検ボックス25が設置されている。この点検ボックス25の中には、図3に示すように作業用の運転操作ボタン26を有する操作盤27が設けられている。作業用の運転操作ボタン26には、行先階を指定するための行先階ボタンが含まれる。通常、点検ボックス25は施錠された状態にあり、点検ボックス25の鍵はビル管理者などによって管理されている。したがって、一般の利用者は点検ボックス25内の作業用の運転操作ボタン26を操作することはできない。
図4はエレベータシステムの構成を示す図であり、ここでは3台のエレベータ(乗りかご)が群管理された構成が示されている。なお、図1と同じ部分には同一符号を付して説明する。
本実施形態におけるエレベータシステムは、かご制御装置31a,31b,31cと、これらのかご制御装置31a,31b,31cに接続された群管理制御装置32とで構成される。
かご制御装置31a,31b,31cは、乗りかご21a,21b,21cに対応して設けられている。かご制御装置31a,31b,31cは、図示せぬ巻上機の駆動制御やドアの開閉制御などを含む乗りかご単体での制御を行う。
かご制御装置31aには表示器13aが接続されている。表示器13aは、乗りかご21aの乗場ドア付近に設置され、乗りかご21aの行先階や運転方向などを表示する。同様に、かご制御装置31bには表示器13bが接続され、かご制御装置31cには表示器13cが接続されている。表示器13bは、乗りかご21bの乗場ドア付近に設置され、乗りかご21bの行先階や運転方向などを表示する。表示器13cは、乗りかご21cの乗場ドア付近に設置され、乗りかご21cの行先階や運転方向などを表示する。
なお、図の例では、便宜的に表示器13a,13b,13cを1つずつしか図示していないが、実際には各階の乗場に表示器13a,13b,13cが設置されている。
かご制御装置31a,31b,31cには、非常スイッチ14が接続されている。この非常スイッチ14の操作信号は、かご制御装置31a,31b,31cを介して群管理制御装置32に与えられる。
各階の乗場には、乗場行先階登録装置12が少なくとも1台ずつ設置されている。図1で説明したように、乗場行先階登録装置12は、乗場にて利用者が行先階を登録するための装置である。この乗場行先階登録装置12によって行先階が登録されると、行先階と登録階(行先階の登録操作が行われた階)の2つの情報を1つの組とした乗場呼び情報が群管理制御装置32に送られる。
群管理制御装置32では、乗場呼び情報を受信すると、乗りかご21a,21b,21cの中の最適な乗りかごに当該乗場呼び情報を割り当てる。なお、乗場呼び情報が割り当てられた乗りかごのことを「割当かご」と呼ぶ。割当かごが決まると、利用者が操作した乗場行先階登録装置12の表示部12bに当該割当かごの号機名が表示される。
群管理制御装置32は、乗りかご21a,21b,21cの運転を統括的に制御する装置である。図5に示すように、この群管理制御装置32には、非常運転オペレーションを実現するための機能として、かご選択部32a、操作制御部32b、運転制御部32cが備えられている。
かご選択部32aは、非常スイッチ14が操作されたときに、乗りかご21a,21b,21cの中の任意の乗りかごを非常運転かごとして選択して非常スイッチ14が操作された階に応答させる。「非常運転かご」とは、非常時に事故対応のために運転される乗りかごのことであり、例えばエレベータ保守員や消防士などの特定の作業員が乗車する。
操作制御部32bは、かご選択部32aによって非常運転かごとして選択された乗りかご21に設けられた作業用の運転操作ボタン26のロック状態を解除する。
運転制御部32cは、操作制御部32bによってロック状態が解除された作業用の運転操作ボタン26の操作に従って、上記非常運転かごとして選択された乗りかご21の運転を制御する。
次に、第1の実施形態の動作を説明する。
なお、以下の各フローチャートで示される処理は、コンピュータである群管理制御装置32が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
図6は第1の実施形態に係る群管理制御装置32の非常運転時の動作を示すフローチャートである。
いま、建物の任意の階で火災が発生し、現場に駆けつけた消防士によって非常スイッチ14がON操作されたとする。非常スイッチ14がON操作されると、非常運転オペレーションに切り替えられ、非常スイッチ14が操作された階に非常運転かごが応答する。
詳しくは、非常スイッチ14がON操作されたとき(ステップS101のYes)、まず、群管理制御装置32のかご選択部32aによって、乗りかご21a,21b,21cの中で任意の乗りかごが非常運転かごとして選択され、非常スイッチ14の操作階に応答する(ステップS102)。
例えば非常スイッチ14が1階に設置されており、この非常スイッチ14の操作によりA号機の乗りかご21aが非常運転かごとして選択されたとする。このような場合、乗りかご21aが非常スイッチ14の操作階である1階に応答し、戸開した状態で待機することになる。なお、ここでは1台の乗りかごを非常運転かごとして選択したが、2台以上の乗りかごを非常運転かごとして選択することでも良い。
A号機の乗りかご21aが非常運転かごとして選択されると、A号機の表示器13aにA号機の乗りかご21aが非常運転中であることが表示される(ステップS103)。なお、図示せぬ乗場に設置されたスピーカを通じてA号機の乗りかご21aが非常運転中であることを音声にて通知することでも良い。
続いて、群管理制御装置32の操作制御部32bによって、乗りかご21aに設けられた作業用の運転操作ボタン26のロック状態が解除される(ステップS104)。図2,3に示したように、作業用の運転操作ボタン26は鍵付きの点検ボックス25の中にある。操作制御部32bは、非常スイッチ14がON操作されたときに、乗りかご21a内の点検ボックス25を解錠して作業用の運転操作ボタン26を操作可能な状態にする。
消防士が乗りかご21aに乗り込み、作業用の運転操作ボタン26を操作すると、その操作信号がかご制御装置31aを介して群管理制御装置32に与えられる。これにより、群管理制御装置32の運転制御部32cは、作業用の運転操作ボタン26の操作に従って乗りかご21aの運転を制御する(ステップS105)。つまり、乗場行先階登録装置12とは独立して、作業用の運転操作ボタン26の操作によって乗りかご21aの運転が制御されることになる。
このような非常運転オペレーションは、非常スイッチ14のON状態が解除されるまでの間、つまり、非常スイッチ14がOFFされるまでの間続けられる。消防士が作業を終えて非常スイッチ14をOFF操作すると(ステップS106のYes)、操作制御部32bによって乗りかご21aの作業用の運転操作ボタン26の操作がロックされる(ステップS107)。詳しくは、非常スイッチ14がOFF操作されたときに、操作制御部32bは、乗りかご21a内の点検ボックス25を施錠して作業用の運転操作ボタン26を操作不可の状態にする。
以後、通常運転オペレーションに切り替えられ、乗場行先階登録装置12の操作によって登録された行先階に基づいて乗りかご21a,21b,21cの運転が制御される。
このように第1の実施形態によれば、火災発生時などの緊急時において、非常スイッチ14がON操作されたときに、非常運転かごとして選択された乗りかご内の作業用の運転操作ボタン26のロック状態が解除されて使用可能な状態になる。したがって、乗場行先階登録装置12を操作して行先階を登録したり、点検ボックス25の鍵を解錠するなどの面倒な作業は不要である。消防士等の特定の作業員は、非常運転かごとして当該階に応答した乗りかごに乗り込み、その乗りかご内の作業用の運転操作ボタン26を操作して各階を自由に移動することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、非常スイッチ14がON操作されたときに、非常運転かごとして選択された乗りかご内の作業用の運転操作ボタン26のロック状態を直ぐに解除するものとした。これに対し、第2の実施形態では、非常スイッチ14がON操作されたときに、特殊な操作があった場合に作業用の運転操作ボタン26のロック状態を解除するものとする。
基本的な装置構成は上記第1の実施形態と同様である。ここでは、図7を参照して第2の実施形態の動作について説明する。
図7は第2の実施形態における群管理制御装置32の非常運転時の動作を示すフローチャートである。なお、図7において、ステップS201〜S203、S205〜S208の各処理は、上記第1の実施形態における図6のステップS101〜S203、S104〜S107と同様である。
すなわち、非常スイッチ14がON操作されると、例えばA号機の乗りかご21aが非常運転かごとして選択され、非常スイッチ14が操作された階に応答する(ステップS201〜202)。このとき、A号機の表示器13aにA号機の乗りかご21aが非常運転中であることが表示される(ステップS203)。
ここで、第2の実施形態では、乗場行先階登録装置12を通じて特殊な操作があったか否かが判断される。特殊な操作とは、例えば暗証番号を入力操作することである。この暗証番号は、非常運転かごの乗車が許可された人だけに知らされている。
群管理制御装置32の操作制御部32bは、非常スイッチ14がON操作されたときに、乗場行先階登録装置12の操作によって暗証番号が入力されたか否かを判断する(ステップS204)。なお、非常スイッチ14がON操作されたときに、暗証番号の入力を促すメッセージをA号機の表示器13aや乗場行先階登録装置12の表示部12bに表示しても良い。あるいは、図示せぬ乗場に設置されたスピーカを通じて音声にて暗証番号の入力を促しても良い。
正しい暗証番号が入力された場合(ステップS204のYes)、操作制御部32bは、A号機のかご制御装置31aを通じて乗りかご21aに設けられた作業用の運転操作ボタン26のロック状態を解除する(ステップS205)。詳しくは、乗りかご21a内の点検ボックス25を解錠して作業用の運転操作ボタン26を操作可能な状態にする。
以後は上記第1の実施形態と同様であり、作業用の運転操作ボタン26の操作に従って乗りかご21aの運転が制御される(ステップS206)。また、非常スイッチ14がOFF操作されると(ステップS207のYes)、乗りかご21aの作業用の運転操作ボタン26の操作がロックされ(ステップS208)、通常運転オペレーションに切り替えられる。
一方、上記ステップS205において、正しい暗証番号が入力されなかった場合あるいは所定時間経過しても暗証番号が入力されなかった場合には、操作制御部32bは、作業用の運転操作ボタン26のロック解除を禁止する。その際、暗証番号の再入力を促すメッセージをA号機の表示器13aや乗場行先階登録装置12の表示部12bに表示しても良い。あるいは、図示せぬ乗場に設置されたスピーカを通じて音声にて暗証番号の再入力を促しても良い。
このように第2の実施形態によれば、非常スイッチ14がON操作されたときに、非常運転かごとして選択された乗りかご内の作業用の運転操作ボタン26のロック状態を直ぐに解除するのではなく、特殊な操作があった場合にのみ解除する。したがって、一般の利用者が誤って非常運転かごに乗車した場合に、作業用の運転操作ボタン26を操作することを防ぐことができる。
なお、特殊な操作としては、暗証番号の入力だけに限らない。例えば乗場行先階登録装置12にカードリーダ機能が備えられていれば、ICカードに予め記録されたID(identification)の情報を乗場行先階登録装置12に読み取られせることでも良い。
また、乗場の任意の箇所に入力装置を設置しておき、その入力装置の操作により暗証番号等を入力することでも良い。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、非常スイッチ14がON操作されたときに、非常スイッチ14が操作された階の乗場行先階登録装置12を通じて特殊な操作があった場合に作業用の運転操作ボタン26のロック状態を解除する。
基本的な装置構成は上記第1の実施形態と同様である。ここでは、図8を参照して第3の実施形態の動作について説明する。
図8は第3の実施形態における群管理制御装置32の非常運転時の動作を示すフローチャートである。なお、図8において、ステップS301〜S303、S306〜S309の各処理は、上記第1の実施形態における図6のステップS101〜S03、S104〜S107と同様である。
すなわち、非常スイッチ14がON操作されると、例えばA号機の乗りかご21aが非常運転かごとして選択され、非常スイッチ14が操作された階に応答する(ステップS301〜302)。このとき、A号機の表示器13aにA号機の乗りかご21aが非常運転中であることが表示される(ステップS303)。
ここで、第3の実施形態では、各階に非常スイッチ14と乗場行先階登録装置12が設置されていることを前提としている。非常スイッチ14がON操作されたときに、群管理制御装置32の操作制御部32bは、非常スイッチ14がON操作された階の乗場行先階登録装置12の操作を有効とし、他の階の乗場行先階登録装置12の操作を無効する(ステップS304)。
そして、操作制御部32bは、非常スイッチ14がON操作された階の乗場行先階登録装置12を通じて暗証番号が入力されたか否かを判断する(ステップS305)。なお、非常スイッチ14がON操作されたときに、暗証番号の入力を促すメッセージをA号機の表示器13aや当該階に設置された乗場行先階登録装置12の表示部12bに表示しても良い。あるいは、図示せぬ乗場に設置されたスピーカを通じて音声にて暗証番号の入力を促しても良い。
正しい暗証番号が入力された場合(ステップS305のYes)、操作制御部32bは、A号機のかご制御装置31aを通じて乗りかご21aに設けられた作業用の運転操作ボタン26のロック状態を解除する(ステップS306)。詳しくは、乗りかご21a内の点検ボックス25を解錠して作業用の運転操作ボタン26を操作可能な状態にする。
以後は上記第1の実施形態と同様であり、作業用の運転操作ボタン26の操作に従って乗りかご21aの運転が制御される(ステップS307)。また、非常スイッチ14がOFF操作されると(ステップS308のYes)、乗りかご21aの作業用の運転操作ボタン26の操作がロックされ(ステップS309)、通常運転オペレーションに切り替えられる。
一方、上記ステップS305において、非常スイッチ14がON操作された階の乗場行先階登録装置12を通じて正しい暗証番号が入力されなかった場合あるいは所定時間経過しても暗証番号が入力されなかった場合には、操作制御部32bは、作業用の運転操作ボタン26のロック解除を禁止する。その際、暗証番号の再入力を促すメッセージをA号機の表示器13aや当該階の乗場行先階登録装置12の表示部12bに表示しても良い。あるいは、図示せぬ乗場に設置されたスピーカを通じて音声にて暗証番号の再入力を促しても良い。
このように第3の実施形態によれば、非常スイッチ14がON操作された階の乗場行先階登録装置12のみ有効とされる。したがって、当該階の乗場行先階登録装置12を通じて特殊な操作があった場合にのみ、非常運転かごとして選択された乗りかご内の作業用の運転操作ボタン26のロック状態を解除することができる。
なお、上記第2の実施形態と同様に、特殊な操作としては、暗証番号の入力だけに限らない。例えば乗場行先階登録装置12にカードリーダ機能が備えられていれば、ICカードに予め記録されたID(identification)の情報を乗場行先階登録装置12に読み取られせることでも良い。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
上記第1〜第3の実施形態では、任意の乗りかごが非常運転かごとして選択されていた。しかし、例えば火災発生の状況によっては、非常運転かごとして選択された乗りかごが運転不可の状態にあることもある。そこで、第4の実施形態では、所定の順番で非常運転かごとして運転可能な乗りかごを選択していくものとする。
基本的な装置構成は上記第1の実施形態と同様である。ここでは、図9を参照して第3の実施形態の動作について説明する。
図9は第4の実施形態における群管理制御装置32の非常運転時の動作を示すフローチャートである。
いま、建物の任意の階で火災が発生し、現場に駆けつけた消防士によって非常スイッチ14がON操作されたとする。非常スイッチ14がON操作されると(ステップS401のYes)、非常運転オペレーションに切り替えられる。
ここで、第4の実施形態では、まず、群管理制御装置32のかご選択部32aが乗りかご21a,21b,21cの中で予め決められた乗りかごを非常運転かごとして選択する(ステップS402)。その際、かご選択部32aは、非常運転かごとして選択した乗りかごが運転可能な状態にあるか否かを判断する(ステップS403)。
なお、乗りかご21a,21b,21cの運転状態は、かご制御装置31a,31b,31cから得られる運転状態情報によって判断できる。運転状態情報には、かご位置、運転方向、戸開閉状態の他に異常の有無などの情報が含まれている。
非常運転かごとして選択した乗りかごが何らかの異常で運転不可であった場合(ステップS403のNo)、かご選択部32a、所定の順番に従って次の乗りかごを非常運転かごとして選択する(ステップS404)。
例えば、まず、A号機の非常運転かご21aを非常運転かごとして選択する。非常運転かご21aが運転不可であった場合には、次にB号機の非常運転かご21bを非常運転かごとして選択する。B号機の非常運転かご21bも運転不可であった場合には、次にC号機の非常運転かご21cを非常運転かごとして選択する。
このようにして、所定の順番で非常運転かごとして運転可能な乗りかごを選択していく。なお、ここでは1台の乗りかごを非常運転かごとして選択したが、2台以上の乗りかごを非常運転かごとして選択することでも良い。
例えば2台の乗りかごを非常運転かごとして選択する場合であれば、まず、A号機の非常運転かご21aとB号機の非常運転かご21bを非常運転かごとして選択し、どちらか1台が運転不可であった場合には次にC号機の非常運転かご21cを非常運転かごとして選択する。
また、A号機の非常運転かご21aとB号機の非常運転かご21bの両方が運転不可であった場合には、次にC号機の非常運転かご21cを非常運転かごとして選択する。この場合、1台の非常運転かごで対応するものとする。
もしも乗りかご21a,21b,21cのすべてが運転不可であった場合には、その旨を表示器13a,13b,13cや乗場行先階登録装置12の表示部12bに表示しても良い。あるいは、図示せぬ乗場に設置されたスピーカを通じて音声にて通知しても良い。
非常運転かごとして運転可能な乗りかごが選択されると、当該乗りかごが非常スイッチ14の操作階に応答する。このとき、表示器13a,13b,13cの中の当該乗りかごに対応した表示器に非常運転中であることが表示される(ステップS405)。
以後の動作は上記第1の実施形態と同様であり、非常運転かごとして選択された乗りかご内の作業用の運転操作ボタン26のロック状態が解除され、その作業用の運転操作ボタン26の操作に従って当該乗りかごの運転が制御される。
なお、上記第2の実施形態のように特殊な操作があったときに作業用の運転操作ボタン26のロック状態を解除するようにしても良い。また、上記第3の実施形態のように非常スイッチ14がON操作された階の乗場行先階登録装置12を通じて特殊な操作があったときに作業用の運転操作ボタン26のロック状態を解除するようにしても良い。
このように第4の実施形態によれば、所定の順番で非常運転かごとして運転可能な乗りかごが選択され、その乗りかご内の作業用の運転操作ボタン26のロック状態が解除される。したがって、予め決められた乗りかごが何らかの異常で運転不可であっても、他の乗りかご内の作業用の運転操作ボタン26を操作して各階を自由に移動することができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、緊急時に煩雑な操作を必要とせずに、作業員が乗りかごに乗り込んで各階を移動できるようにしたエレベータシステムを提供することである。
なお、上記各実施形態では、火災発生を例にして説明したが、何らかの事故あるいは天災が発生した場合も同様である。
また、上記各実施形態では、複数台の乗りかごが群管理された構成を前提として説明したが、1台の乗りかごをDCSによって運転制御する構成であっても良い。この場合、乗りかごの制御装置内にDCSの機能に加え、上記かご選択部32a、操作制御部32b、運転制御部32cに対応した機能が備えられる。この制御装置は、非常スイッチ14がON操作されたときに当該乗りかごを非常運転かごとして選択して非常スイッチ14が操作された階に応答させる。そして、この制御装置は、当該乗りかご内に設けられた作業用の運転操作ボタン26のロック状態を解除して当該乗りかごの運転を制御する。
要するに本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…乗場、11a,11b…乗場ドア、12…乗場行先階登録装置、12a…操作部、12b…表示部、13a,13b,13c…表示器、14…非常スイッチ、21a,21b,21c…乗りかご、22…かごドア、23…表示器、24a…戸開ボタン、24b…戸閉ボタン、25…点検ボックス、26…作業用の運転操作ボタン、27…操作盤、31a,31b,31c…かご制御装置、32…群管理制御装置、32a…かご選択部、32b…操作制御部、32c…運転制御部。

Claims (6)

  1. 各階の乗場に設置され、通常時に利用者の行先階を登録可能な乗場行先階登録装置と、
    通常はロック状態にあり、緊急時に行先階を登録可能な作業用の運転操作ボタンを有する少なくとも1台の乗りかごと、
    各階あるいは一部の階に設置された非常スイッチと、
    この非常スイッチが操作されたときに、上記各乗りかごの中の任意の乗りかごを非常運転かごとして選択して上記非常スイッチが操作された階に応答させるかご選択手段と、
    このかご選択手段によって上記非常運転かごとして選択された乗りかご内に設けられた上記作業用の運転操作ボタンのロック状態を解除する操作制御手段と、
    この操作制御手段によってロック状態が解除された上記作業用の運転操作ボタンの操作に従って上記乗りかごの運転を制御する運転制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータシステム。
  2. 上記操作制御手段は、
    特殊な操作があった場合に上記作業用の運転操作ボタンのロック状態を解除することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  3. 上記操作制御手段は、
    上記各階の中で上記非常スイッチが操作された階に設置された上記乗場行先階登録装置を通じて特殊な操作があった場合に上記作業用の運転操作ボタンのロック状態を解除することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  4. 上記特殊な操作は、暗証番号の入力操作を含むことを特徴とする請求項2または3記載のエレベータシステム。
  5. 上記かご選択手段は、
    上記各乗りかごの中から予め決められた乗りかごを上記非常運転かごとして選択し、当該乗りかごが運転不可の状態であれば、所定の順番で他の乗りかごを上記非常運転かごとして選択することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  6. 上記非常運転かごとして選択された乗りかごが非常運転中であることを表示する表示手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
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