JPWO2012099082A1 - 分岐鎖アミノ酸含有ゼリー - Google Patents

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Abstract

本発明の課題は、一摂取量が少量化され、風味や喉越しが良好で、かつ安定性に優れ、加熱処理を施した場合でも褐変を生じない、イソロイシン、ロイシン及びバリンからなる3種の分岐鎖アミノ酸を含有するゼリーを提供することである。イソロイシン、ロイシン及びバリンからなる3種の分岐鎖アミノ酸、並びにゲル化剤を含有するゼリーであって、(1)ゼリーのpHが3.6より高く、(2)3種の分岐鎖アミノ酸及びゲル化剤の配合後に加熱処理され、かつ、(3)3種の分岐鎖アミノ酸の1回摂取量が容器に充填及び密封されていること、を特徴とするゼリー。

Description

本発明は、イソロイシン、ロイシン及びバリンからなる3種の分岐鎖アミノ酸を有効成分として含有するゼリーに関する。
イソロイシン、ロイシン及びバリンの3種の分岐鎖アミノ酸を有効成分として含む医薬用製剤は肝疾患等に有効な治療薬であり、現在市販されている製剤は顆粒剤が主体である。しかし、上記3種の分岐鎖アミノ酸を有効成分とする顆粒剤は、一摂取量が約5gと一般の製剤と比較して著しく多く、摂取し難いという難点があった。また、顆粒剤は一般的に摂取時に口内で歯間にはさまったり、上手く飲み込めなかったりと、特に高齢者には摂取性の観点から問題のある製剤であった。
分岐鎖アミノ酸含有ゼリーについては、いくつかの報告がこれまでになされている(特許文献1、2)。
特開2003−221330号公報 国際公開第2007/043363号パンフレット
しかしながら、分岐鎖アミノ酸を含有するゼリーは、含有する成分によっては安定性に劣り、褐変を生じることがあり、特に加熱処理を施されると、褐変がより促進されるという問題があった。かかる褐変を抑制することについては、特許文献1、2の何れにも示唆すらなされていない。
本発明の課題は、分岐鎖アミノ酸を含有するゼリーであって、加熱処理という過酷な処理を経ても安定性に優れ、褐変が抑制されたゼリーを提供することである。
さらに本発明の課題は、前記3種のアミノ酸の有効量を1回の摂取量として簡便に摂取することができるゼリーを提供することであり、更にゼリーの流通時の形状維持、また、携帯性の向上などの問題点を解決することである。
本発明者らは、驚くべき事に、ゼリーのpHをpH3.6より高めに調整することによって、加熱処理を施した場合でも褐変を生じにくく、さらに好適な包装形態について検討を重ねることで、色、固さ、溶出率、離水率、pHのいずれにも大きな変化がみられず、安定性に優れた分岐鎖アミノ酸含有ゼリーが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は以下の通りである。
[1]イソロイシン、ロイシン及びバリンからなる3種の分岐鎖アミノ酸、並びにゲル化剤を含有するゼリーであって、
(1)ゼリーのpHが3.6より高く、
(2)3種の分岐鎖アミノ酸及びゲル化剤の配合後に加熱処理され、かつ、
(3)3種の分岐鎖アミノ酸の1回摂取量が容器に充填及び密封されていること、を特徴とするゼリー。
[2]3種の分岐鎖アミノ酸の濃度が、10〜50重量%である、上記[1]に記載のゼリー。
[3]ゲル化剤が、平均分子量が20万以上のカンテンである、上記[1]又は[2]に記載のゼリー。
[4]ゼリーの破断応力が、5000〜75000N/mである、上記[1]〜[3]のいずれかに記載のゼリー。
[5]60℃以上で加熱処理されていることを特徴とする、上記[1]〜[4]のいずれかに記載のゼリー。
[6]60〜121℃で加熱処理されていることを特徴とする、上記[5]に記載のゼリー。
[7]容器がプラスチック製である、上記[1]〜[6]のいずれかに記載のゼリー。
[8]容器が再封できない容器である、上記[1]〜[7]のいずれかに記載のゼリー。
[9]分岐鎖アミノ酸の1回摂取量が、2〜10gである、上記[1]〜[8]のいずれかに記載のゼリー。
[10]3種の分岐鎖アミノ酸混合粉末の平均粒子径d50が、300μm以下である、上記[1]〜[9]のいずれかに記載のゼリー。
[11]イソロイシン、ロイシン及びバリンの配合割合が、イソロイシン:ロイシン:バリン=1:1.9〜2.2:0.8〜1.3である、上記[1]〜[10]のいずれかに記載のゼリー。
[12]イソロイシン、ロイシン及びバリンからなる3種の分岐鎖アミノ酸、並びにゲル化剤を含有するゼリーの製造方法であって、
(1)pHを3.6より高く調整した水性液に、
(2)3種の分岐鎖アミノ酸及びゲル化剤を配合した後、加熱処理する工程、
(3)3種の分岐鎖アミノ酸の1回摂取量を容器に充填及び密封する工程を含むことを特徴とする製造方法。
ゼリーのpHをpH3.6より高めに調整することにより、安定性に優れ、加熱処理を施しても褐変が抑制されたイソロイシン、ロイシン及びバリンからなる3種の分岐鎖アミノ酸を含有するゼリーを提供し得る。
また、本発明によれば、前記3種のアミノ酸の有効量を1回の摂取量として簡便に摂取することができ、更にゼリーの流通時の形状維持、また、携帯性の向上などの問題点を解決することができる。
本発明のゼリーを容器に充填及び密封した1例を示す図である。
本発明でいう「ゼリー」とは、溶液状又は懸濁状の水性液をゲル化剤あるいは増粘剤の組み合わせにより半固体状にしたものをいう。
本発明のゼリーが含有する3種の分岐鎖アミノ酸のうち、イソロイシンとしては、D−体、L−体、DL−体のいずれをも用いることができる。一般的に発酵法で製造された平均粒子径d50が300μm以下の粒子で、通常第15改正日本薬局方医薬品各条に記載された規格を満たすものが用いられるが、それに限られるものではない。
また、ロイシンとしては、D−体、L−体、DL−体のいずれをも用いることができる。一般的に発酵法または抽出法で製造された平均粒子径d50が300μm以下の粒子で、通常第15改正日本薬局方医薬品各条に記載された規格を満たすものが用いられるが、それに限られるものではない。
さらにまた、バリンとしては、D−体、L−体、DL−体のいずれをも用いることができる。一般的に発酵法または合成法で製造された平均粒子径d50が300μm以下の粒子で、通常第15改正日本薬局方医薬品各条に記載された規格を満たすものが用いられるが、それに限られるものではない。
3種の分岐鎖アミノ酸混合粉末の平均粒子径d50は、摂取時に違和感を感じさせない食感とするという観点から、好ましくは30〜150μmであり、特に好ましくは40〜100μmである。3種の分岐鎖アミノ酸混合粉末の平均粒子径d50の調整方法に特に制限はなく、通常の粉砕法が採用される。粉砕に使用できる粉砕機としては、ハンマーミル等の衝撃式(高速回転式)粉砕機、ボールミル等のタンブラー式(媒体式)粉砕機およびジェットミル等の流体式(気流式)粉砕機等が挙げられる。
ここで、3種の分岐鎖アミノ酸混合粉末の平均粒子径d50は、以下の方法で測定して得られる値である。すなわち、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所製、LA−920)を用い、2−プロパノール200mLを循環槽に入れて、撹拌、超音波照射しながら循環させた後、対照の測定(測定時は超音波を停止する)を行い、次いで、循環槽に2−プロパノール200mLを入れ、透過率が約85%になるように測定するアミノ酸の試料を投入し、撹拌、超音波照射をしながら循環させた後、粒径測定(測定時は超音波を停止する)を行う。得られた平均粒子径は、体積を基準とするメジアン径を用いて示される。
本発明のゼリーにおける、3種の分岐鎖アミノ酸の濃度は、その総量として、通常10〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは10〜30重量%、特に好ましくは10〜25重量%である。3種の分岐鎖アミノ酸の濃度が10重量%未満であると、必要量の該分岐鎖アミノ酸を摂取するためにはゼリーの一摂取量が多くなって摂取し難いものとなり、一方、50重量%を超えると、石膏様のケーキングした状態、あるいは著しいざらつきを有した食感となり、ゼリー独特の食感が損なわれる。
イソロイシン、ロイシン及びバリンの配合割合は、重量比で、通常、イソロイシン:ロイシン:バリン=1:1.9〜2.2:0.8〜1.3である。
ゲル化剤としては、例えば、カンテン、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、ペクチン、ジェランガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、トラガント、ゼラチン等が挙げられるが、好ましいゲル化剤はカンテンである。これらのゲル化剤の形態は特に制限されず、原体のまま使用してもよいし、常法により粉末化したもの(例えば、カンテン末、アラビアガム末、トラガント末等)、フレーク等を使用してもよい。また、これらのゲル化剤は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
ゲル化剤としてカンテンを配合する場合、そのカンテンは平均分子量が特定の範囲内であるものが好ましい。平均分子量が特定の範囲内であるカンテンをゲル化剤として配合することにより、本発明のゼリーは、褐変がより抑制され、より安定性に優れるものとなる。本明細書において、カンテンの「平均分子量」とは、重量平均分子量を意味する。
具体的には、カンテンの平均分子量は、通常20万以上、好ましくは30万以上、より好ましくは33万以上、更により好ましくは35万以上、特に好ましくは40万以上である。カンテンの平均分子量が、20万未満であると、調製したゼリーが褐変しやすくなる。また、カンテンの平均分子量の上限値は、特に制限されないが、通常300万以下である。
ここで、カンテンの平均分子量は、ゲルろ過クロマトグラフ法により測定される。
平均分子量が、上記特定の範囲内であるカンテンとしては、市販品を用いてもよく、かかる市販品としては、例えば、「PS−96」、「PS−5」から「PS−10」及び「PS−87」(いずれも商品名、伊那食品工業株式会社製)等が挙げられる。なお、「PS」は局方グレードであり、食品グレードは「S」と表記されるが、いずれも同等の製品であるため「S」製品も含まれる。
ゼリー全体に対するゲル化剤の含有量は、通常0.01〜5.0重量%、好ましくは0.02〜3.0重量%である。
本発明のゼリーは、ゼリーのpHが特定の範囲内であることが重要である。ゼリーのpHが特定の範囲内であることにより、本発明のゼリーは、安定性に優れ、加熱処理を施した場合でも褐変を生じないものとなり、また味覚も良好となる。具体的には、ゼリーのpHは、通常3.6より高く、好ましくは3.6より高く11未満、より好ましくは4.0〜10、さらに好ましくは5.0〜8.0、特に好ましくは5.5〜7.5である。ゼリーのpHが3.6以下であると、ゼリーは、安定性が低下し、加熱処理を施すことにより褐変が著しく促進され、また味覚の点でも好ましくないものとなる。
ゼリーのpHは、通常、pH調整剤を配合することにより調整される。pH調整剤を配合するタイミングに特に限定はないが、水性液に3種の分岐鎖アミノ酸及びゲル化剤を配合する前に配合することが好ましい。かかるpH調整剤としては、例えば、クエン酸水和物またはその塩、無水リン酸一水素ナトリウム、酒石酸またはその塩、水酸化ナトリウム等が挙げられる。ゼリー全体に対するpH調整剤の含有量は、ゼリーのpHが上述の範囲内になる量であれば特に制限されないが、通常30重量%以下であり、好ましくは0.1〜5.0重量%であり、より好ましくは0.5〜3.0重量%である。
本発明のゼリーの、前記3種の分岐鎖アミノ酸、ゲル化剤及びpH調整剤以外の他の原料としては、ゼリーの製造に際して通常使用される原料や、その配合割合に準じて適宜決定すればよく、特に制限されないが、例えば、増粘剤、懸濁化剤、分散剤、甘味剤、矯味剤、保存剤、香料、有機酸等が挙げられる。
以下に適宜配合できる原料を具体的に例示するが、これらに限定されない。
懸濁化剤としては、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロシキプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、カルメロース、カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウム等が挙げられ、中でもポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールが好ましい。これらの懸濁化剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。ゼリー全体に対する懸濁化剤の含有量は、通常0.01〜5.0重量%、好ましくは0.05〜3.0重量%、特に好ましくは0.1〜1.0重量%である。
甘味剤としては、例えば、アスパルテーム、サッカリン、サッカリンナトリウム、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、マンニトール、ステビア、アセスルファムカリウム、ソーマチン等が挙げられる。これらの甘味剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
矯味剤としては、例えば、スクラロース、トレハロース、ソルビトール、カカオ末等が挙げられる。これらの矯味剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
香料としては、例えば、メントール、レモンフレーバー、シュガーレス、スィートフレーバー、ストロベリーオイル、梅酒フレーバー、レモンティーフレーバー、チョコレートフレーバー等が挙げられる。なかでも梅酒フレーバーが好ましい。これらの香料は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
保存剤としては、例えば、安息香酸またはその塩、パラオキシ安息香酸類等が挙げられる。これらの保存剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
有機酸としては、例えば、無水クエン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、D−酒石酸、アスコルビン酸、コハク酸、マレイン酸、マロン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、酢酸、乳酸、アスパラギン酸のような酸が挙げられる。これらの有機酸は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
本発明のゼリーは、イソロイシン、ロイシン及びバリンの3種の分岐鎖アミノ酸、並びにゲル化剤を、pH調整剤や懸濁化剤等の他の原料と共に、精製水等の水性液に混合して分散又は懸濁させた後、この混合液を加熱処理して調製される。
原料の配合順序は特に制限されないが、水性液のpHを調整した後に、かかる水性液へ3種の分岐鎖アミノ酸及びゲル化剤を配合することが好ましい。また、混合手段も特に制限はなく、3種の分岐鎖アミノ酸の均一な懸濁液が得られる限り、混合又は粉砕のメカニズム、機種を問わない。各種のホモジナイザー、マイクロフルイダイザー等の高圧乳化機、コロイドミル等が好ましく使用されるが、ニーダー等の万能混合機やポットミル、乳鉢等でも使用可能である。
本発明の加熱処理の好ましい態様としては、例えば、加熱殺菌処理および加熱滅菌処理等がある。加熱処理の処理条件は特に制限されないが、温度は通常60℃以上、好ましくは60〜121℃、より好ましくは60〜100℃、さらに好ましくは80〜100℃、特に好ましくは80〜90℃であり、また、時間は通常10〜90分、好ましくは15〜75分、特に好ましくは20〜60分である。
本発明のゼリーの安定性の評価は、苛酷条件下(60℃)又は加速条件下(40℃)で保存したときの色、固さ、溶出率、離水率、pHの変化を評価することにより行う。
ゼリーの色の変化は、色差を測定することにより評価する。ここで「色差」とは、安定性試験に供する前のゼリーの色調に対し、各保存条件で保存した後のゼリーの色調との差異を意味し、日本電色工業株式会社製「ZE−2000型」を用い、反射条件下にて、L*、a*、b*値を測定してΔE(色差)を算出するとことにより測定される値をいう。
本発明のゼリーは、苛酷条件下(60℃)で3週間保存したときの色差が、通常30以下であり、10以下であることが好ましく、5以下であることがより好ましい。
また、本発明のゼリーは、加速条件下(40℃)で6箇月保存したときの色差が、15以下であることが好ましく、10以下であることがより好ましい。
本発明のゼリーの破断応力は、通常5000〜75000N/m、好ましくは、5000〜50000N/m、より好ましくは、10000〜45000N/m、特に好ましくは15000〜40000N/mである。ゼリーの破断応力が、5000N/m未満であると、ゼリーとしての形状を維持することが難しく、流通時に形状が損なわれる可能性があり、一方、75000N/mを超えると、嚥下機能が低下した高齢者などが摂取するには固すぎて、不適当である。当該破断応力は、製造後から5年間、好ましくは3年間この範囲であることが好ましい。
ゼリーの破断応力は、ゲル化剤の濃度、組み合わせの種類、また、増粘剤の添加量などにより調整することができる。
ここで「破断応力」は、ゼリーの固さを単位面積あたりの応力として示した値であり、株式会社山電製の「クリープメータRE−3305型」を使用し、測定される。
本明細書において「破断応力の残存率」は、保存後のゼリーの破断応力を保存前のゼリーの破断応力で除して得られる値に、100を乗じて算出する。
本発明のゼリーは、苛酷条件下(60℃)で3週間保存したときの破断応力の残存率が、通常35%以上であり、50%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましく、80%以上であることが更に好ましい。
また、本発明のゼリーは、加速条件下(40℃)で6箇月保存したときの破断応力の残存率が、70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。
本明細書において「溶出率」とは、日本薬局方一般試験法に規定された溶出試験法に準じて測定される値をいう。
本発明のゼリーは、加速条件下(40℃)で6箇月保存したときの溶出率が、3種の分岐鎖アミノ酸のいずれにおいても、15分経過した時点で85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。
本明細書において「離水率」とは、ゼリーから滲出し、ゲル部分と分離した液体重量をゼリー重量全体に占める割合として算出した値である。滲出した液体はろ紙にしみこませて重量を測定することにより評価する。
本発明のゼリーは、加速条件下(40℃)で6箇月保存したときの離水率が、5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましい。
本発明のゼリーは、加速条件下(40℃)で6箇月保存したときのpHが、通常3.6より高く、4.0〜10であることが好ましく、5.0〜8.0であることがより好ましく、5.5〜7.5であることが特に好ましい。
本発明のゼリーは、苛酷条件下(60℃)で3週間保存したとき、保存の前後においてpHの大きな変動がないことが好ましい。ここで「保存の前後においてpHの大きな変動がない」とは、保存前のゼリーのpHと保存後のゼリーのpHとの差が、通常−2.0〜2.0の範囲内、好ましくは−1.5〜1.5の範囲内、さらに好ましくは−1.0〜1.0の範囲内であることを意味する。
本発明のゼリーは、1回摂取量を充填及び密封された容器の形態とすることが好ましい。
かかる形態の具体例としては、例えば図1に示すようなものが挙げられる。
図1において、1は容器を示し、容器1は底部2、壁部3、鍔部4、開口部5、蓋部6を有する。
底部2、壁部3、鍔部4は、一体的に形成されていることが好ましく、その材質は特に限定されるものではないが、例えば、プラスチック、アルミ、スチール、コーティングあるいはラミネートされた紙等が挙げられ、生産コスト、流通時の保形性ならびに外観の美しさなどの観点から、好ましくはプラスチックである。
蓋部5は、鍔部4と密着しており、かかる機能を有するものであれば特に制限はなく、その材質は特に限定されるものではないが、例えば、プラスチックフィルム、プラスチックとアルミのラミネートフィルム等が挙げられ、強度、密着性、密着操作の容易性の観点から、好ましくはプラスチックとアルミのラミネートフィルムである。
かかる形態とすることによって、前記3種のアミノ酸の有効量を1回の摂取量として簡便に摂取することができ、更にゼリーの流通時の形状維持、また、携帯性の向上などの観点から好ましい。
密封方法としては、例えば、本発明のゼリーを容器に充填した後、容器の開口部を蓋部で覆い、蓋部と鍔部とをヒートシールして密封する方法等が挙げられる。
本発明のゼリーを充填する容器は、再封できない容器であることが好ましい。再封できない容器を用いることにより、安全性が保たれ、商品の品質が保証される。ここで「再封できない容器」とは、密封した容器から包装材料の一部又は全部を除去、切裂等することにより非密封状態とした後に、再度、密封状態にすることができない容器をいう。
かかる容器は開封することにより蓋部のシール層が剥離することなどによって得ることが出来る。
本発明のゼリーの容器への充填量は、3種の分岐鎖アミノ酸の1回摂取量が容器に充填されることが好ましい。ここで、3種の分岐鎖アミノ酸の1回摂取量は、年齢、体重、疾患等に応じて任意に決定でき、特に制限されるものでないが、成人の場合、通常2〜10g、好ましくは2〜8g、特に好ましくは3〜6gである。本発明のゼリーの容器への充填量は、具体的には、通常5〜50g、好ましくは10〜40g、特に好ましくは15〜30gである。
本発明のゼリーは、医薬品、医療用食品、機能性食品、一般食品を含む概念である。
以下の実施例において本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
(実施例1及び2、比較例1のゼリーの製造)
[実施例1]
精製水6500gに、pH調整剤としてクエン酸水和物17.1g、無水リン酸一水素ナトリウム99.0gを溶解させた後、平均粒子径d50が60μmのアミノ酸混合粉末1800g(L−イソロイシン428.4g、L−ロイシン856.8g、L−バリン514.8g)を加え、更に、ゲル化剤として平均分子量が80万のカンテン末(伊那食品工業株式会社製、商品名「PS−96」)126g、キサンタンガム13.5g、甘味剤としてサッカリンナトリウム水和物8.55g、アセスルファムカリウム7.65g、矯味剤としてスクラロース6.30g及び保存剤としてパラオキシ安息香酸エチル4.50gを加え、撹拌機〔東京理化器械(株)製、MAZELA Z−2110〕を用いて分散させた。この分散液に懸濁化剤としてポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール27.0gを加えて加熱溶解した後、冷却し、香料として梅酒フレーバー4.50gを加え、さらに精製水約386gを加えた。得られた懸濁液を投げ込み式ヒーターを使用した水浴により加熱処理(85〜88℃、30分)し、冷却した後、プラスチック製のカップ容器に20g(3種の分岐鎖アミノ酸の量:4g)ずつ充填した後、カップ容器の開口部を蓋部で覆い、蓋部と鍔部とをヒートシールして密封することにより、実施例1のゼリーを調製した。実施例1のゼリーのpHは、6.89であった。
[実施例2]
ゲル化剤として、平均分子量が80万のカンテン末に代えて、平均分子量が40万のカンテン末(伊那食品工業株式会社製、商品名「PS−10」)を用いた以外は、実施例1と同様の操作により、実施例2のゼリーを調製した。実施例2のゼリーのpHは、6.95であった。
[比較例1]
精製水204.75gに、精製白糖125g、ペクチン6.5gを溶解した後、アセスルファムカリウム0.3g、スクラロース0.2g、ソルビン酸カリウム0.25gを加え、次いで15%クエン酸水溶液33g(クエン酸5g)を加え、さらに平均粒子径d50が250μmのアミノ酸混合粉末80g(L−イソロイシン19.04g、L−ロイシン38.08g、L−バリン22.88g)を加え、前記撹拌機を用いて分散させた。この分散液に1.5%乳酸カルシウム水溶液50g(乳酸カルシウム0.76g)を滴下後、水浴を使用して加熱処理(85〜88℃、30分)し、冷却した後、プラスチック製のカップ容器に25g(3種の分岐鎖アミノ酸の量:4g)ずつ充填した後、カップ容器の開口部を蓋部で覆い、蓋部と鍔部とをヒートシールして密封することにより、比較例1のゼリーを調製した。比較例1のゼリーのpHは、3.56であった。
試験例1 苛酷条件下(60℃)における色差の測定
φ30mmの丸セルにゼリーを気泡が入らないように詰め、白色のセルホルダーを装着した。これを色差計にセットし、反射条件下でL*、a*、b*値を測定した。測定終了後、120°セルを回転させ、以後、同様の操作を繰り返し、計3回の測定結果が得られたら平均を算出してそのサンプルの結果とした。この方法でn=3の測定を実施し、平均値を求めた。安定性試験の評価を行う際は、開始時のL*、a*、b*値を基準として、各保存条件下の測定結果との差異を色差として算出した。色差計には日本電色工業株式会社製「ZE−2000型」を使用した。
結果を表1〜3に示す。各表中のΔEは色差を示し、L*は明度を示し、a*は赤(+方向)〜緑(−方向)の色相及び彩度を示し、b*は黄(+方向)〜青(−方向)の色相及び彩度を示す。
Figure 2012099082
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試験例2 苛酷条件下(60℃)における破断応力の測定
クリープメータ(株式会社山電製の「クリープメータRE−3305型」)によりカップ容器に入ったゼリーに対し測定を行った。測定は、φ16mmの円柱型プランジャーを用い、圧縮歪み90%、測定速度1mm/secの条件でn=3〜5で測定し、得られた結果を平均して破断応力とした。
結果を表4〜6に示す。
Figure 2012099082
Figure 2012099082
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試験例3 加速条件下(40℃)における色差の測定
試験例1と同じ条件にて色差の測定を行った。結果を表7及び8に示す。
Figure 2012099082
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試験例4 加速条件下(40℃)における破断応力の測定
試験例2と同じ条件で破断応力の測定を行った。結果を表9及び10に示す。
Figure 2012099082
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試験例5 加速条件下(40℃)における溶出率の測定
日局一般試験法溶出試験法に準じて試験を行った。試験液として水900mLを37℃に保温しておき、カップ容器に入ったゼリーを先端がφ2mmの注射筒の中に全量詰め、プランジャーでゆっくりと押し出して試験液中に投入した。その後、15分経過した時点で試験液をサンプリングし、HPLCにて試験液中の各分岐鎖アミノ酸の定量を行い溶出率を求めた。
結果を表11及び12に示す。
Figure 2012099082
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試験例6 加速条件下(40℃)における離水率の測定
それぞれのゼリーについて、容器込みの全体重量を測定した。その後、カップ容器の蓋を取り外し、あらかじめ重量を精密に量ったろ紙(直径70mm,No.2)の中央にゼリー面がろ紙側に来るようにして容器を転倒させて置いた。容器から流出してくる離水をろ紙に約3分間吸収させ後、再びろ紙の重量を精密に量った。離水吸収後、ゼリーは容器から取り出して内容物をよく拭き取った後、空の容器の重量を精密に量り離水率を算出した。
結果を表13及び14に示す。
Figure 2012099082
Figure 2012099082
試験例7 加速条件下(40℃)におけるpHの測定
それぞれのゼリーについて、カップの蓋を外し、カップ内でスパーテルなどを使用してゼリーを均質になるまで崩した。その後、約10mL容量のガラスバイアルにゼリーを7分目ほど入れ、pHメーターの電極を差し込み、電極が良く馴染むように数回動かした後、pHを測定し、安定になった時点の値をそのサンプルのpHとした。pHメーターは堀場製作所製D−52型、電極は6252−10D型を使用した。
結果を表15及び16に示す。
Figure 2012099082
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以上の結果から明らかなとおり、ゼリーのpHを中性域に調整した実施例1及び2のゼリーは、加熱処理を施されているにもかかわらず、苛酷条件下で保存したときの色差が低く、着色は確認されなかった(表1及び表2)。また、苛酷条件下で保存したときの破断応力残存率が高く、所望の固さを維持していることが確認された(表4及び表5)。
これに対し、ゼリーのpHを酸性域に調整した比較例1のゼリーは、苛酷条件下で保存したときの色差が著しく高くなり、褐変が確認された(表3)。また、苛酷条件下で保存したときの破断応力残存率が著しく低下し、所望の固さを維持できていなかった(表6)。
実施例1及び2のゼリーは、加熱処理を施されているにもかかわらず、加速条件下で保存したときの色、固さ、溶出率、離水率、pHのいずれにも大きな変化がみられず、安定性に優れていることが確認された(表7〜16)。
(実施例3〜9、比較例2のゼリーの製造)
[実施例3]
精製水3590gに、平均粒子径d50が60μmのアミノ酸混合粉末1400g(L−イソロイシン333.2g、L−ロイシン666.4g、L−バリン400.4g)を加え、更に、ゲル化剤として平均分子量が40万のカンテン末(伊那食品工業株式会社製、商品名「PS−10」)98g、キサンタンガム10.5g、甘味剤としてサッカリンナトリウム水和物6.65g、アセスルファムカリウム5.95g、矯味剤としてスクラロース4.9g及び保存剤としてパラオキシ安息香酸エチル3.5gを加え、撹拌機〔東京理化器械(株)製、MAZELA Z−2110〕を用いて分散させた。この分散液に懸濁化剤としてポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール21gを加えて加熱溶解した後、冷却し、香料として梅酒フレーバー3.5gを加えた。得られた溶液を514gずつビーカーに取り分け、pH調整剤として20%クエン酸水溶液5.64gを添加した。得られた懸濁液を投げ込み式ヒーターを使用した水浴により加熱処理(85℃、30分)し、冷却した後、さらに精製水を加えて700gに調整し、プラスチック製のカップ容器に20g(3種の分岐鎖アミノ酸の量:4g)ずつ充填した後、カップ容器の開口部を蓋部で覆い、蓋部と鍔部とをヒートシールして密封することにより、実施例3のゼリーを調製した。実施例3のゼリーのpHは、4.15であった。
[実施例4]
pH調整剤として20%クエン酸水溶液5.64gを添加する代わりに、1%クエン酸水溶液6.3gを添加した以外は、実施例3と同様の操作により、実施例4のゼリーを調製した。実施例4のゼリーのpHは、5.28であった。
[実施例5]
pH調整剤として20%クエン酸水溶液5.64gを添加する代わりに、1%クエン酸水溶液1.4g、10%無水リン酸一水素ナトリウム水溶液0.5g、10%水酸化ナトリウム水溶液1.0gを添加した以外は、実施例3と同様の操作により、実施例5のゼリーを調製した。実施例5のゼリーのpHは、5.47であった。
[実施例6]
pH調整剤として20%クエン酸水溶液5.64gを添加する代わりに、15%無水リン酸一水素ナトリウム水溶液10.7gを添加した以外は、実施例3と同様の操作により、実施例6のゼリーを調製した。実施例6のゼリーのpHは、7.54であった。
[実施例7]
pH調整剤として20%クエン酸水溶液5.64gを添加する代わりに、15%無水リン酸一水素ナトリウム水溶液155.4gを添加した以外は、実施例3と同様の操作により、実施例7のゼリーを調製した。実施例7のゼリーのpHは、8.01であった。
[実施例8]
pH調整剤として20%クエン酸水溶液5.64gを添加する代わりに、20%水酸化ナトリウム水溶液70.14gを添加した以外は、実施例3と同様の操作により、実施例8のゼリーを調製した。実施例8のゼリーのpHは、10.07であった。
[実施例9]
pH調整剤として20%クエン酸水溶液5.64gを添加する代わりに、20%水酸化ナトリウム水溶液176.54gを添加した以外は、実施例3と同様の操作により、参考例1のゼリーを調製した。比較例3のゼリーのpHは、10.94であった。
[比較例2]
pH調整剤として20%クエン酸水溶液5.64gを添加する代わりに、20%クエン酸水溶液154.74gを添加した以外は、実施例3と同様の操作により、比較例2のゼリーを調製した。比較例2のゼリーのpHは、3.01であった。
試験例8 苛酷条件下(60℃)における破断応力の測定
試験例2と同じ条件で破断応力の測定を行った。結果を表17〜24に示す。
Figure 2012099082
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試験例9 苛酷条件下(60℃)における色差の測定
試験例1と同じ条件で色差の測定を行った。結果を表25〜32に示す。
Figure 2012099082
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試験例10 苛酷条件下(60℃)におけるpHの測定
試験例7と同じ条件でpHの測定を行った。結果を表33に示す。
Figure 2012099082
以上の結果から明らかなとおり、ゼリーのpHを4〜11に調整した実施例3〜9のゼリーは、加熱処理を施されているにもかかわらず、苛酷条件下で保存したときの色差が低く、著しい着色は確認されなかった(表25〜31)。また、実施例3〜9のゼリーは、いずれも所望の固さを有していることが確認された(表17〜23)。
これに対し、ゼリーのpHを3に調整した比較例2のゼリーは、苛酷条件下で保存したときの色差が著しく高くなり、褐変が確認された(表32)。また、製造時より破断応力が著しく低く、所望の固さを有していなかった(表24)。
実施例3〜9のゼリーは、加熱処理を施されているにもかかわらず、苛酷条件下で3週間保存後においても、著しい着色及びpHの大きな変動がなく、安定性に優れていることが確認された(表33)。
(実施例10〜12、比較例3のゼリーの製造)
精製水5356gに、pH調整剤としてクエン酸水和物13.3g、無水リン酸一水素ナトリウム77gを溶解させた後、平均粒子径d50が60μmのアミノ酸混合粉末1400g(L−イソロイシン333.2g、L−ロイシン666.4g、L−バリン400.4g)を加え、更に、ゲル化剤として平均分子量が40万のカンテン末(伊那食品工業株式会社製、商品名「PS−10」)98g、キサンタンガム10.5g、甘味剤としてサッカリンナトリウム水和物6.65g、アセスルファムカリウム5.95g、矯味剤としてスクラロース4.9g及び保存剤としてパラオキシ安息香酸エチル3.5gを加え、撹拌機〔東京理化器械(株)製、MAZELA Z−2110〕を用いて分散させた。この分散液に懸濁化剤としてポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール21gを加えて加熱溶解した後、冷却し、香料として梅酒フレーバー3.5gを加えた。得られた懸濁液を800gずつビーカーに取り分け、投げ込み式ヒーターを使用した水浴により下記表34に示す条件で加熱処理し、冷却した後、さらに精製水を加えて800gに調整し、プラスチック製のカップ容器に20g(3種の分岐鎖アミノ酸の量:4g)ずつ充填した後、カップ容器の開口部を蓋部で覆い、蓋部と鍔部とをヒートシールして密封することにより、実施例10〜12のゼリーを調製した。尚、50℃、30分の条件で加熱処理した比較例3は、カンテンのゲル化温度に近いためにゼリーが固まって充填不可となり、評価できなかった。実施例10〜12のゼリーのpHは、下記表34に示すとおりであった。
(実施例13〜17のゼリーの製造)
精製水3443gに、pH調整剤としてクエン酸水和物8.55g、無水リン酸一水素ナトリウム49.50gを溶解させた後、平均粒子径d50が60μmのアミノ酸混合粉末900.0g(L−イソロイシン214.2g、L−ロイシン428.4g、L−バリン257.4g)を加え、更に、ゲル化剤として平均分子量が40万のカンテン末(伊那食品工業株式会社製、商品名「PS−10」)63.00g、キサンタンガム6.75g、甘味剤としてサッカリンナトリウム水和物4.28g、アセスルファムカリウム3.82g、矯味剤としてスクラロース3.15g及び保存剤としてパラオキシ安息香酸エチル2.25gを加え、撹拌機〔東京理化器械(株)製、MAZELA Z−2110〕を用いて分散させた。この分散液に懸濁化剤としてポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール13.50gを加えて加熱溶解した後、冷却し、香料として梅酒フレーバー2.25gを加えた。得られた懸濁液を700g又は800gずつビーカーに取り分け、投げ込み式ヒーターを使用した水浴により下記表34に示す条件で加熱処理し、冷却した後、さらに精製水を加えて700g又は800gに調整し、プラスチック製のカップ容器に20g(3種の分岐鎖アミノ酸の量:4g)ずつ充填した後、カップ容器の開口部を蓋部で覆い、蓋部と鍔部とをヒートシールして密封することにより、実施例13〜17のゼリーを調製した。ただし、110℃以上の加熱処理は、水浴ではなくオートクレーブ(三洋電機株式会社製、MLS-3020型)を使用した。実施例13〜17のゼリーのpHは、下記表34に示すとおりであった。
Figure 2012099082
試験例11 苛酷条件下(60℃)における破断応力の測定
試験例2と同じ条件で破断応力の測定を行った。結果を表35〜42に示す。
Figure 2012099082
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試験例12 苛酷条件下(60℃)における色差の測定
試験例1と同じ条件で色差の測定を行った。結果を表43〜50に示す。
Figure 2012099082
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試験例13 苛酷条件下(60℃)におけるpHの測定
試験例7と同じ条件でpHの測定を行った。結果を表51に示す。
Figure 2012099082
以上の結果から明らかなとおり、表34に示す条件で加熱処理を施した実施例10〜17のゼリーは、苛酷条件下で保存したときの色差が低く、著しい着色は確認されなかった(表43〜50)。また、実施例10〜17のゼリーは、苛酷条件下で保存したときの破断応力残存率が高く、所望の固さを維持していることが確認された(表35〜42)。
これに対し、50℃、30分の条件で加熱処理した比較例3のゼリーは、ゼリーが固まってカップに充填することができなかった。
実施例10〜17のゼリーは、加熱処理を施されているにもかかわらず、苛酷条件下で3週間保存後においても、著しい着色及びpHの大きな変動がなく、安定性に優れていることが確認された(表51)。
本発明によれば、褐変が抑制されており、安定性に優れ、特に加熱処理を施した場合でも褐変を生じることが極めて少ない、3種の分岐鎖アミノ酸を含有するゼリーを提供することができるので、医薬用製剤等として大いに有用である。さらに、本発明のゼリーに含まれるイソロイシン、ロイシンおよびバリンの3種の分岐鎖アミノ酸は、安全性の確立した物質であることから、本発明のゼリーは安全性が高く、医薬用途に限らず、栄養効果を謳う食品への利用も可能である。
本発明は、日本で出願された特願2011-007268及び特願2011-076695を基礎としており、その内容は本明細書に全て包含されるものである。
1 容器
2 底部
3 壁部
4 鍔部
5 開口部
6 蓋部

Claims (12)

  1. イソロイシン、ロイシン及びバリンからなる3種の分岐鎖アミノ酸、並びにゲル化剤を含有するゼリーであって、
    (1)ゼリーのpHが3.6より高く、
    (2)3種の分岐鎖アミノ酸及びゲル化剤の配合後に加熱処理され、かつ、
    (3)3種の分岐鎖アミノ酸の1回摂取量が容器に充填及び密封されていること、を特徴とするゼリー。
  2. 3種の分岐鎖アミノ酸の濃度が、10〜50重量%である、請求項1に記載のゼリー。
  3. ゲル化剤が、平均分子量が20万以上のカンテンである、請求項1又は2に記載のゼリー。
  4. ゼリーの破断応力が、5000〜75000N/mである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のゼリー。
  5. 60℃以上で加熱処理されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のゼリー。
  6. 60〜121℃で加熱処理されていることを特徴とする、請求項5に記載のゼリー。
  7. 容器がプラスチック製である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のゼリー。
  8. 容器が再封できない容器である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のゼリー。
  9. 分岐鎖アミノ酸の1回摂取量が、2〜10gである、請求項1〜8のいずれか1項に記載のゼリー。
  10. 3種の分岐鎖アミノ酸混合粉末の平均粒子径d50が、300μm以下である、請求項1〜9のいずれか1項に記載のゼリー。
  11. イソロイシン、ロイシン及びバリンの配合割合が、イソロイシン:ロイシン:バリン=1:1.9〜2.2:0.8〜1.3である、請求項1〜10のいずれか1項に記載のゼリー。
  12. イソロイシン、ロイシン及びバリンからなる3種の分岐鎖アミノ酸、並びにゲル化剤を含有するゼリーの製造方法であって、
    (1)pHを3.6より高く調整した水性液に、
    (2)3種の分岐鎖アミノ酸及びゲル化剤を配合した後、加熱処理する工程、
    (3)3種の分岐鎖アミノ酸の1回摂取量を容器に充填及び密封する工程を含むことを特徴とする製造方法。
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