JPWO2012098860A1 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

誘導加熱調理器は、加熱コイル1と、絶縁板3と、フェライト4と、加熱コイル1を支持し、フェライト4の位置決めを行う位置決め部7を有する加熱コイル保持台2と、空気より熱伝導率の高い弾性体5と、非磁性金属板6とを備え、位置決め部7の下端をフェライト下面より上方に位置させることにより、絶縁板3とフェライト4の間の隙間が空気よりも熱伝導率の大きい弾性体5で埋められ、かつ、フェライト4を囲む位置決め部7の下端がフェライト下面よりも上方に位置しているためフェライト4が非磁性金属板6に確実に先当たりするため、熱伝導を阻害する空気層を少なくすることができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。

Description

本願は、日本国に2011年1月17日に出願した特願2011−6586号の日本特許出願及び2011年1月17日に出願した特願2011−6587号の日本特許出願を優先権の基礎とするものであり、これらの日本特許出願の内容は、本願明細書の一部をなすものとしてここに挙げておく。
本発明は、誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の誘導加熱調理器としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがあった。
図19は、特許文献1に記載された従来の誘導加熱調理器のコイルユニットの断面図である。図19に示すように、従来の誘導加熱調理器のコイルユニットは、加熱コイル51と加熱コイル51を支持する保持台54と、加熱コイル51と保持台54との間に設けられる絶縁板52と、絶縁板52の下方に位置するフェライト55と、フェライト55を支持する非金属製の支持体53と、を備え、支持体53上にはフェライト55を位置決めする樹脂製の保持台54が設けられている。また、保持台54は、フェライト55よりも若干(0.5mm程度)高くして隙間を設け、フェライト55に強度が加わらない構成としている。
特開2007−157614号公報
しかしながら、前記従来の構成では、加熱コイル51の発熱を支持体53に放熱する際に、フェライト55と絶縁板52の間に熱伝導率の悪い空気の層があるために、放熱能力が悪くなる。このため、加熱コイル51の温度が上がりやすくなってしまうという課題を有していた。また、支持体53が凹面に反っている場合、フェライト55と支持体53の間にも空気層が形成されてしまい、さらに放熱能力が落ちてしまうという課題があった。
さらに、前記従来の構成の誘導加熱調理器の加熱コイルのユニットは、加熱ユニットを組み立てる際、まず支持体53に保持台54を取り付け、位置決めされた保持台54にフェライト55をセットし、そのうえに絶縁板52を載置し、さらにその上に加熱コイル51を取り付ける構成である。そのため、組み立て性が悪いという課題もあった。
さらに、保持台54の高さが若干、フェライト55よりも高く、保持台54で絶縁板52および加熱コイル51を支持している構成となっている。そのため、フェライト55の上面と絶縁板52の下面に空間ができ、発熱の大きい加熱コイル51の熱がフェライト55に伝わりにくいため、加熱コイル51の熱がフェライト55を支持する非磁性金属製の支持体53に伝わりにくく、放熱効率が悪いというさらに別の課題があった。
本発明の目的は、前記従来の課題を解決するためのもので、加熱コイルユニットの薄型化を図るとともに、放熱能力を高めて冷却性能を向上させ、高火力を維持できる誘導加熱調理器を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る誘導加熱調理器は、加熱コイルと、
前記加熱コイルを支持する加熱コイル保持台と、
前記加熱コイルと前記加熱コイル保持台との間に設けられた絶縁板と、
前記絶縁板の下方に位置するフェライトと、
前記フェライトと前記絶縁板の間に介在し、空気より熱伝導率の高い弾性体と、
前記フェライトを支持し、上面が前記加熱コイル保持台の下端と接し、かつ前記加熱コイルからの磁界を遮蔽する非磁性金属板と、
を有し、
前記加熱コイル保持台は、前記フェライトの水平方向の位置決めを行う位置決め部を有し、
前記位置決め部の下端は前記フェライト下面より上方に位置する。
上記構成によって、絶縁板とフェライトの間の隙間が空気よりも熱伝導率の大きい弾性体で埋められ、かつ、フェライトが非磁性金属板に確実に先当たりするため、熱伝導を阻害する空気層を少なくすることができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
また、フェライトと絶縁板の間には弾性体が存在するため、落下時の衝撃を弾性体で吸収することができる。
また、本発明の第2の態様に係る誘導加熱調理器の加熱コイルのユニットは、加熱コイルと、
前記加熱コイルを支持する加熱コイル保持台と、
前記加熱コイルと前記加熱コイル保持台との間に設けられた絶縁板と、
前記絶縁板の下方に位置するフェライトと、
前記フェライトと前記絶縁板との間に介在し、空気より熱伝導率の高い弾性体と、
前記フェライトを支持し、上面が前記加熱コイル保持台の下端と接し、かつ前記加熱コイルからの磁界を遮蔽する非磁性金属板と、
を備え、
前記加熱コイル保持台は、前記フェライトを挿入する貫通孔を有するとともに、前記貫通孔の側壁により構成される、もしくは前記貫通孔の側壁の内側方向に突出するように設けられたリブにより構成される、前記フェライトの水平方向の位置決めを行う位置決め部を有し、
前記貫通孔は、周部下端に内側方向に突出し、挿入した前記フェライトの下面の一部を支持する保持片をさらに有し、
前記保持片の上面の高さ方向の位置が、前記貫通孔の内側に位置する前記非磁性金属板の部分の上面の高さ方向の位置以下となるように構成したものである。
上記構成によって、加熱コイル保持台に、上面からフェライトを挿入し、絶縁板、加熱コイルを載置し、加熱コイルユニットとして組み上げたものを非磁性金属板に取り付ける構成となるため、組み立て性の向上を図ることができる。
本発明の第1の態様に係る誘導加熱調理器によれば、本体が薄くかつ高火力の誘導加熱調理器を実現することが出来る。
また、本発明の第2の態様に係る誘導加熱調理器によれば、加熱コイル保持台に、上面からフェライトを挿入し、絶縁板、加熱コイルを載置し、加熱コイルユニットとして組み上げたものを非磁性金属板に取り付ける構成となるため、組み立て性の向上を図ることができる。これによって、発熱の大きい加熱コイルの熱をより効率よくフェライトに伝えることで、加熱コイルの熱をより効率よく非磁性金属板に伝えることができ、加熱コイルの冷却性能の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの斜視図 本発明の実施の形態1の別例の誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの斜視図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの斜視図 本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットを組み付ける際の断面図 本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットを組み付ける際の断面図 本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの斜視図 (a)は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの斜視図であり、(b)及び(c)は、(a)のA−A断面図及びB−B断面図 本発明の実施の形態8における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態9における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態9における誘導加熱調理器の非磁性金属板が反っていた場合の加熱コイルユニットの断面図 従来の誘導加熱調理器のコイルユニットの断面図
第1の発明は、加熱コイルと、加熱コイルを支持する加熱コイル保持台と、加熱コイルと加熱コイル保持台の間に設けられる絶縁板と、絶縁板の下方に位置するフェライトと、フェライトと絶縁板の間に介在させた空気より熱伝導率の高い弾性体と、フェライトを支持し、上面が加熱コイル保持台の下端と接し、かつ前記加熱コイルからの磁界を遮蔽する非磁性金属板とを有し、加熱コイル保持台は前記フェライトの水平方向の位置決めを行う位置決め部を有し、位置決め部の下端をフェライト下面より上方に位置させることを特徴とする。これにより、絶縁板とフェライトの間の隙間が空気よりも熱伝導率の大きい弾性体で埋められかつ、フェライトを囲む位置決め部の下端がフェライト下面よりも上方に位置しており、これによりフェライトが非磁性金属板に確実に先当たりするため、熱伝導を阻害する空気層を少なくすることができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第2の発明は、第1の発明において、加熱コイル保持台は、フェライトを挿入する貫通孔を備え、位置決め部は、貫通孔の側壁により構成される、もしくは貫通孔の側壁の内側方向に突出するように設けられたリブにより構成される。
第3の発明は、第2の発明において、前記貫通孔は、周部下端に内側方向に突出し、挿入したフェライトの下面の一部を支持する保持片を有し、
前記保持片の上面の高さ方向の位置が、貫通孔の内側に位置する非磁性金属板の部分の上面の高さ方向の位置以下となるように構成したことを特徴とする。
第4の発明は、加熱コイルと、
加熱コイルを支持する加熱コイル保持台と、
加熱コイルと加熱コイル保持台との間に設けられた絶縁板と、
絶縁板の下方に位置するフェライトと、
フェライトと絶縁板との間に介在し、空気より熱伝導率の高い弾性体と、
フェライトを支持し、上面が加熱コイル保持台の下端と接し、かつ加熱コイルからの磁界を遮蔽する非磁性金属板と、
を備え、
加熱コイル保持台は、フェライトを挿入する貫通孔を有するとともに、貫通孔の側壁により構成される、もしくは貫通孔の側壁の内側方向に突出するように設けられたリブにより構成される、前記フェライトの水平方向の位置決めを行う位置決め部を有し、
貫通孔は、周部下端に内側方向に突出し、挿入した前記フェライトの下面の一部を支持する保持片をさらに有し、
保持片の上面の高さ方向の位置が、貫通孔の内側に位置する非磁性金属板の部分の上面の高さ方向の位置以下となるように構成したことを特徴とする。
これにより、加熱コイル保持台に、上面からフェライトを挿入し、絶縁板、加熱コイルを載置し、加熱コイルユニットとして組み上げたものを非磁性金属板に取り付ける構成となるため、組み立て性の向上を図ることができる。
さらに、フェライトと絶縁板との間が空気よりも熱伝導率の大きい弾性体で埋められていることにより、フェライトの上面と絶縁板の下面の間の空間をなくすことができ、発熱の大きい加熱コイルの熱をより効率よくフェライトに伝えることで、加熱コイルの熱をより効率よく非磁性金属板に伝えることができ、加熱コイルの冷却性能の向上を図ることができる。
第5の発明は、特に、第1から第4の発明のいずれか一つの発明の弾性体をシリコーン製の接着剤とすることを特徴とする。これにより、フェライトと絶縁板を確実に固定することができ、熱伝導を阻害する空気層を無くすことができるため、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第6の発明は、第1から第4の発明のいずれか一つの発明において、加熱コイル保持台と非磁性金属板とは締結部材によって締結されているものである。これにより、非磁性金属板をフェライトに確実に密着させることができ、熱伝導を阻害する空気層を無くすことができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第7の発明は、特に、第1から第4の発明のいずれか一つの発明の絶縁板に開口部を設け、加熱コイルと加熱コイル保持台は開口部を介して接着剤で固定されることを特徴とする。これにより、非磁性金属板をフェライトに確実に密着させることができ、熱伝導を阻害する空気層を無くすことができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第8の発明は、特に、第1から第4の発明のいずれか1つの発明のフェライトと非磁性金属板の間に空気よりも熱伝導率が高い物質を介在させることを特徴とする。これにより、フェライトと非磁性金属板の間の隙間が熱伝導率の高い物質で満たされるため、非磁性金属板が多少変形していても、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第9の発明は、特に、第1から第4の発明のいずれか1つの発明の非磁性金属板において、フェライトを載置する投影面上に貫通穴を設けることを特徴とする。これにより、組立後にフェライトがセットされているかどうかを非磁性金属板の裏側から確認することができ、組み立て不良を無くすことができる。
第10の発明は、特に、第1から第4の発明のいずれか1つの発明の非磁性金属板において、フェライトを載置する面が位置決め部の下端よりも上方に位置することを特徴とする。これにより、第1の発明同様、フェライトが非磁性金属板に確実に先当たりするため、熱伝導を阻害する空気層を少なくすることができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第11の発明は、特に、第3または第4の発明において、非磁性金属板に保持片を挿入する開口部を設けたものである。
これにより、非磁性金属板にしぼり加工などを施すことなく、開口部を設けるという簡単な加工のみで、組み立て性の向上および加熱コイルの冷却性能の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図2は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の斜視図である。図1及び図2において、加熱コイル1は絶縁板3を介して加熱コイル保持台2に載置されている。加熱コイル保持台2は非磁性金属板6に載置されており、加熱コイル保持台2に設けられた位置決め部7によって複数のフェライト4が非磁性金属板6に載置されている。絶縁板3とフェライト4の間には弾性体5が挟まれている。図2において、本実施の形態1の加熱コイルユニット20は、非磁性金属板6上に加熱コイル保持台2、フェライト4、弾性体5、絶縁板3、加熱コイル1を積み重ねて組み立てる構成になっている。
また、上記構成において、非磁性金属板6はアルミニウム合金や銅などの熱伝導率が高い非磁性材料で構成される。そのため、加熱コイルからの熱を効率よく放熱できるとともに、加熱コイル1から発生する磁場を吸収し、加熱コイルユニット20の下部に配置される制御基板の耐ノイズ性を向上させている。
また、絶縁板3は厚さ0.3mm程度のマイカで構成され、加熱コイル保持台2は樹脂で構成されることが多い。
以上のように構成された誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の構成について、以下その動作、作用を説明する。
上記構成において、加熱コイル1に高周波電流が流れると、加熱コイル1自身の高周波抵抗によって加熱コイル1が発熱する。加熱コイル1の熱はフェライト4を介してアルミニウム合金などの熱伝導率の大きい非磁性材料で形成された非磁性金属板6から本体内へ放熱される経路がある。
このとき、加熱コイル1から非磁性金属板6の間に熱伝導率の悪い(熱伝導率が低い)空気層が存在すると、加熱コイル1の放熱が妨げられ、冷却能力が落ちてしまう。
本実施の形態1では、フェライト4と絶縁板3の間に空気より熱伝導率の高い弾性体5を介在させることにより、加熱コイル1から非磁性金属板6間の熱伝導率が増大し、加熱コイル1の熱を効率よく放熱させることができる。また、フェライト4を囲む位置決め部7の下端がフェライト4の下面よりも上方に位置しており、これによりフェライト4が非磁性金属板6に確実に先当たりするため、熱伝導を阻害する空気層を少なくすることができ、加熱コイル1の熱を効率よく非磁性金属板6へ放熱することができる。
加熱コイルユニット20を組み立てる際には、絶縁板3、加熱コイル1、及び、非磁性金属板6を介して上下方向からの力を加えることになる。すなわち、以下の実施の形態で示すようにネジなどの締結部材10で締め付ける場合や、上下方向から力を加えて接着剤で固定する場合がある。このとき、もし位置決め部7の下端がフェライト4の下面よりも下方にあると、非磁性性金属板6が位置決め部7の下端で規制されてしまい、フェライト4と非磁性金属板6とが密着せず、放熱性が低下することとなる。特に、加熱コイル保持台2や、非磁性金属板6などは、上下方向から力が加わることで圧縮される方向に微少ではあるが変形もしくはたわみが生じる。これによって、フェライト4と非磁性性金属板6とがさらに密着することとなる。この場合においても、位置決め部7の下端がフェライト4の下面よりも上方に位置していることで、フェライト4の位置において非磁性金属板6の圧縮方向への動きが規制されないため、フェライト4と非磁性金属板6をしっかりと密着させることができる。
本実施の形態では、位置決め部7は加熱コイル保持台2に設けられた貫通穴12の側壁によって構成されている。なお、図3の実施の形態1の別例に係る誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図に示すように、貫通穴の側壁に内側方向にリブを設け、該リブによってフェライト4の水平方向の位置決め部7を構成しても良い。
また、落下などで加熱コイルユニットに強い衝撃が加わった場合においても、フェライト4と絶縁板3の間に介在させた弾性体5が衝撃を和らげるため、フェライト4が衝撃によって割れるのを防ぐことができる。
なお、本実施の形態1における弾性体5は、シリコーン系の接着剤でもよく、この場合は絶縁板3とフェライト4を接着するため、絶縁板3とフェライト4の間の伝熱経路を確実に確保することができる。
また、弾性体5をアルミナ含有の接着剤にすると、上記シリコーン系接着剤よりも熱伝導率が大きいため、加熱コイル1の冷却能力を増大させることができる。
以上のように、本実施の形態1においては、加熱コイルユニット20の薄型化を実現した上で、従来の構成よりも冷却性能を向上させた信頼性の高い機器を提供することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図5は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の斜視図である。図4及び図5において、加熱コイル1と加熱コイル保持台2は絶縁板3に設けられた開口部8を通じて接着剤9で接着されている。また、非磁性金属板6と加熱コイル保持台2は締結部材10によって締結されている。
図5に示すように開口部8は絶縁性能を満足するために、フェライト4を避けるように形成されており、開口部8の数は、加熱コイル1の浮き上がりを防ぐために複数箇所ある方が望ましい。また、締結部材10の数も、加熱コイル保持台2と非磁性金属板6を均等に密着させるために、複数個ある方が望ましい。
以上のように構成された誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の構成について、以下に、その動作、作用を説明する。
加熱コイル1は加熱コイル保持台2に接着されているため、フェライト4には弾性体5から押し付け力が加わる。一方、加熱コイル保持台2と非磁性金属板6とは締結部材10で締結されているため、フェライト4には非磁性金属板6から押し上げられる力が加わる。これにより、フェライト4は、上面の弾性体5と、下面の非磁性金属板6とに確実に密着されるため、熱伝導を阻害する空気層が減少し、加熱コイル1の冷却能力をさらに高めることができる。
また、加熱コイル1と加熱コイル保持台2を接着、加熱コイル保持台2と非磁性金属板6を締結することで、加熱コイルユニット20を逆さまにした場合においても、加熱コイル1やフェライト4が落下することが無いため、生産時に容易に持ち運びができ、組み立てやすい。
以上のように、本実施の形態2においては、加熱コイル保持台2を加熱コイル1や非磁性金属板6と接着または締結することで、フェライト4の上下の空気層が減り、冷却能力をさらに高めることができるとともに、生産時に持ち運びがしやすい、生産性に優れた機器を提供することができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図6において、フェライト4はシリコーンコンパウンド等の高熱伝導性物質11を介して非磁性金属板6に載置されている。その他の構成は実施の形態1と同様のため説明を省略する。
以上のように構成された誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の構成について、以下その動作、作用を説明する。
フェライト4と非磁性金属板6の間に介在している高熱伝導性物質11により、加熱コイル1から非磁性金属板6間の熱伝導率が増大し、加熱コイル1の冷却能力が向上する。また、フェライト4と非磁性金属板6の各々の反りによって生じた隙間を高熱伝導性物質11が埋めるために、生産のばらつきに対しても安定した冷却性能を発揮することができる。
なお、ここでは高熱伝導性物質11をシリコーンコンパウンドとしたが、高熱伝導性シート状のものでもシートの弾性により、隙間が埋められるため、同様の効果が得られる。
以上のように、本実施の形態3においては、フェライト4や非磁性金属板6の生産ばらつきによって生じた隙間を吸収できるため、信頼性の高い機器を提供することができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図8は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の斜視図である。図7において、非磁性金属板6上のフェライト4の各載置面に貫通穴12が設けられている。その他の構成は実施の形態1と同様のため説明を省略する。
以上のように構成された誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の構成について、以下に、その動作、作用を説明する。
本発明における加熱コイルユニット20の組立方法は、図2に示すように非磁性金属板6上に他の構成部品を積み上げていく方法が一般的である。非磁性金属板6のフェライト4の載置面に貫通穴12を設けることによって、コイルユニット組立後にも非磁性金属板6の下面からフェライト4の有無を確認することができるため、組立不良を低減することができる。
また、実施の形態3のように高熱伝導性物質11が非磁性金属板6とフェライト4の間に介在されている場合においても、貫通穴12からその有無が確認できるため、同じく組立不良を低減することができる。
また、高熱伝導性物質11にシリコーンコンパウンド等の粘性のあるものを用いた場合、貫通穴12からのはみ出しを極力無くすために、貫通穴12の直径は製造に支障が無い程度まで小さくするほうが望ましい。
以上のように、本実施の形態4においては組立後に構成部品の有無を確認できるため、組立不良が低減され、生産性のよい機器を提供することができる。
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。
図9において、非磁性金属板6は絞り部13を有し、絞り部13は非磁性金属板6の面よりも一段盛り上がり、フェライト4の載置のための平面部14が形成されている。また、平面部14は位置決め部7の下端よりも上方に形成されている。
以上のように構成された誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の構成について、以下に、その動作、作用を説明する。
フェライト4は、非磁性金属板6に設けられた平面部14に常に最初に当接するため、フェライト4が他の構成部品に密着するため、空気層ができにくく、加熱コイル1の冷却能力は第1の実施の形態同様、従来の構成よりも向上する。
以上のように、本実施の形態5においては熱伝導性の良い非磁性金属板6がフェライト4に常に最初に当接するために、加熱コイル1の冷却能力が向上し、信頼性の高い機器を提供することができる。
なお、本実施の形態5では、絞り部13は非磁性金属板6の面よりも一段盛り上がるように構成したが、絞り部13は非磁性金属板6を反らせることで構成しても良い。この場合、加工、組み立てが簡単になる。
(実施の形態6)
図10は、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図11は、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20を組み付ける際の断面図である。図10において、渦巻状に形成された加熱コイル1は、絶縁板3の上に載置され、絶縁板3の下方には、加熱コイル1からの下方への磁力線を吸収する棒状のフェライト4が放射状に配置されている。
絶縁板3は、例えばマイカ等で構成してもよい。この絶縁板3は、加熱コイル1とフェライト4とを絶縁するためのものである。
加熱コイル保持台15には、貫通孔16と、貫通孔16の周部下端に貫通孔16の内側方向に突出しフェライト4の下面の一部が載置される保持片17とを有する。また、貫通孔16には、フェライト4を挿入する挿入部18が設けられている。これによって、加熱コイル保持台15を裏返すことなく、加熱コイル保持台15の上面からフェライト4を挿入部18に挿入することができ、フェライト4は保持片17により保持されるため、挿入部18から抜け落ちることはない。
加熱コイルユニット20を組み立てる際、まず、加熱コイル保持台15にフェライト4を組み込み、フェライト4の上面に接着剤19を塗布し、絶縁板3を載置し、フェライト4と絶縁板3を接着する。この際、フェライト4と絶縁板3の間に隙間ができないよう十分な量の接着剤19を塗布する。十分な量の接着剤19を塗布すると接着剤19が広がり、挿入部18にも接着剤19が付着するため、加熱コイル保持台15とフェライト4と絶縁板3とを接着することができる。
そして、例えば接着剤19を用い、加熱コイル1と絶縁板3を接着することにより、加熱コイル1と絶縁板3とフェライト4と加熱コイル保持台15とが一体となった加熱コイルユニット20として組み立てることができる。
フェライト4下方に設けられ、加熱コイル保持台15を載置する非磁性金属板21は、非磁性金属(一般的にはアルミニウム)で構成されているため、加熱コイル1からの磁界を遮蔽することができる。
さらに、フェライト4と非磁性金属板21とが接する構造とすることで、誘導加熱調理器での調理時に発熱量の大きい加熱コイル1の熱を非磁性金属板21に伝達し、放熱することができる。
誘導加熱調理器で調理を行う際、加熱コイル1には大きな電流が流れ、加熱コイル1が発熱する。従来の誘導加熱調理器においては冷却ファンからの冷却風を加熱コイル1に直接あてることにより冷却しているものが一般的に知られている。
しかし、上記従来の構成であると、冷却風が流れるための流路やその取り付け構成のために空間を確保せねばならず、結果的に誘導加熱調理器本体の厚みが厚くなってしまう。
本実施の形態6においては、加熱コイル1の熱は、絶縁板3へと伝わり、そこから接着剤19、そしてフェライト4へと伝わり、非磁性金属板21へと伝わる。
非磁性金属板21としては、一般的にはアルミニウム板を用いることができる。アルミニウムは、熱伝導率が約237W/m・Kと熱伝導性が良いため、非磁性金属板21により放熱を行うことで、加熱コイル1の冷却を効率的に行うことができる。
上記構成により、加熱コイルユニット20の下方などに設けなければならない空間の大きさを抑制することができるため、誘導加熱調理器本体の厚みの薄型化を図ることができる。
非磁性金属板21の表面積を大きくしたり、非磁性金属板21を冷却ファンの冷却風により冷却することで、さらなる冷却性能の向上を図ることができる。
図のように、非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22にしぼり加工を施すことで、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となるように構成した。
この構成により、フェライト4の下面は非磁性金属板21に組み付けた際に、保持片17よりも先に、しぼり加工の施された非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22に先あたりする構造となり、確実にフェライト4と非磁性金属板21が接する構造となり、加熱コイル1の熱を非磁性金属板21に伝達し、放熱することができる。
図11は、加熱コイル1と絶縁板3とフェライト4と加熱コイル保持台15が一体となった加熱コイルユニット20を非磁性金属板21に組み付ける様子の断面図である。
図のように、非磁性金属板21に組み付ける前は、加熱コイルユニット20においてフェライト4の下面は加熱コイル保持台15の保持片17によって保持されている。
これを図10のように非磁性金属板21に組み付けると、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となるように構成している。このため、前述のように非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22に先あたりする構造となり、確実にフェライト4と非磁性金属板21が接する構造となり、加熱コイル1の熱を非磁性金属板21に伝達し、放熱することができる。
非磁性金属板21に加熱コイルユニット20を載置する際、ピンなどで位置決めを行うと設計通りの位置に載置することができる。
図のように、本発明における加熱コイル1のユニットは、加熱コイルユニット20と非磁性金属板21の二つに簡単に解体することができるため、部品交換時などのサービス性もよい。また、従来の構成ではバラバラに組みつけていたが、本実施の形態6では、加熱コイル保持台15を裏返すことなく、加熱コイルユニット20を組み立てることができ、非磁性金属板21に載置する構成なので、組み立て性の向上を図ることができる。
図11の加熱コイルユニット20を非磁性金属板21に組み付ける前と図10の非磁性金属板21に組み付けたあとでは、フェライト4上面と絶縁板3下面の間の体積が、組みつけたときの方が小さくなる。
このため、フェライト4と非磁性金属板21が接することにより生じる応力がフェライト4に加わるが、接着剤19が乾いていない柔らかい状態で、加熱コイルユニット20を非磁性金属板21に取り付けることにより、フェライト4と非磁性金属板21が接することにより生じる応力を吸収することができ、フェライト4が割れたり、破損することを抑制することができる。
さらに、弾力性を有する接着剤19を用いることにより、接着剤19が乾いた状態でも、上述のフェライト4と非磁性金属板21が接することにより生じる応力を吸収し、フェライト4が割れたり、破損することを抑制する効果を実現することができる。これによって、組み立ての際に接着剤19の乾き具合による制限がなくなるため、組み立て性の向上を図ることができる。なお、接着剤19の代わりに、空気よりも熱伝導率の高い弾性体を用いても良く、この場合発熱の大きい加熱コイルの熱をより効率よくフェライトに伝えることができ、かつフェライト4と非磁性金属板21が接することにより生じる応力を吸収し、フェライト4が割れたり、破損することを抑制することができる。
また、本実施の形態においては、保持片17は加熱コイル保持台15と一体で構成されているが、保持片17は加熱コイル保持台15とは別の部品で構成され、加熱コイル保持台15に取り付けられる構成であっても同様の効果を得ることができる。
以上のように、実施の形態6に係る加熱コイルユニット20は、加熱コイル1と、加熱コイル1を載置する絶縁板3と、絶縁板3の下方に位置するフェライト4と、フェライト4と絶縁板3とを接着する接着剤19と、絶縁板3を載置する加熱コイル保持台15と、フェライト4の下方に設けられ加熱コイル保持台15を載置しかつ加熱コイル1からの磁界を遮蔽する非磁性金属板21を備える。また、加熱コイル保持台15は、貫通孔16と、貫通孔16の周部下端に貫通孔16の内側方向に突出しフェライト4の下面の一部が載置される保持片17を有しフェライト4を挿入する挿入部18とを設け、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となるように構成している。以上の構成により、誘導加熱調理器本体の厚みの薄型化を図ることができる。さらに、実施の形態6に係る加熱コイルユニット20は、加熱コイル保持台15に、上面からフェライト4を挿入し、絶縁板3、加熱コイル1を載置し、加熱コイルユニット20として組み上げたものを非磁性金属板21に取り付ける構成となるため、組み立て性の向上を図ることができる。
さらに、フェライト4と絶縁板3とを接着剤19により接着することにより、フェライト4の上面と絶縁板3の下面の間の空間をなくすことができる。これによって、発熱の大きい加熱コイル1の熱をより効率よくフェライト4に伝えることで、加熱コイル1の熱をより効率よく非磁性金属板21に伝えることができ、加熱コイル1の冷却性能の向上を図ることができる。
(実施の形態7)
図12は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図13は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20を組み付ける際の断面図である。図14、図15(a)は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の斜視図、図15(b)及び(c)は、それぞれ図15(a)のA−A断面図及びB−B断面図である。
なお、本実施の形態7の基本構成は実施の形態6と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態6と同じ要素には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図12、図13、図14のように、本実施の形態7において、非磁性金属板21は保持片17を挿入する開口部23を設けた構成となっている。
図のように保持片17が開口部23に挿入されることにより、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となり、フェライト4の下面が、保持片17よりも先に、非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22に先あたりする。
非磁性金属板21に開口部23を設けず、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となり、フェライト4の下面が、保持片17よりも先に、非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22に先あたりする構造を実現するためには、実施の形態6のように非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22にしぼり加工を施すなどの加工を施す必要がある。
しかし、図のように非磁性金属板21に保持片17を挿入する開口部23を設けることにより、開口部23を設ける以外の加工を行うことなく、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となり、フェライト4の下面が、保持片17よりも先に、非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22に先あたりする構造を実現することができ、組み立て性の向上および加熱コイル1の冷却性能の向上を図ることができる。
非磁性金属板21にしぼり加工を施すと、しぼり加工を施した面の平面度は悪くなってしまう。平面度が悪ければ、フェライト4と非磁性金属板21間に若干ではあるが隙間ができるため、接地面積が小さくなり、熱伝導の効率が悪くなってしまう。
しぼり加工を施した面の平面度を高く保つような加工を施すと費用が高くなってしまう。しかし、本実施の形態7においては、開口部23を設けるという穴を開けるだけの簡易な加工で、非磁性金属板21の平面度を保ったまま、前記構造を実現でき、組み立て性の向上および加熱コイル1の冷却性能の向上を図ることができる。
さらに、しぼり加工において、金属を垂直にしぼることは不可能で勾配が必要であることや、しぼる面にはRがつくことを考慮すれば、しぼり加工によりフェライト4と非磁性金属板21の接地面積は、フェライト4下面の面積から保持片17の面積を除いた面積よりもさらに小さくなってしまう。
これに対し、本実施の形態7では、フェライト4下面の面積から、開口部23の部分a22の面積が小さくなるだけなので、保持片17の大きさをできるだけ小さくし、開口部23と保持片17のクリアランスをできるだけ小さくすることで、フェライト4と非磁性金属板21の接地面積を、フェライト4下面の面積に近づけることができ、しぼり加工を施すよりもより大きな接地面積を確保することができる。
このため、本実施の形態7の構成によれば、しぼり加工を施すよりも熱伝導の効率が高く、放熱性能が向上するため、冷却性能の向上を図ることができる。
なお、図15(c)のB−B断面図で示すように、保持片17が存在しない部分については、位置決め部(貫通孔)16の下端がフェライト4の下面よりも上方に位置しているので、フェライト4の位置において非磁性金属板21の圧縮方向への動きが規制されないため、フェライト4と非磁性金属板21をしっかりと密着させることができる。
(実施の形態8)
図16は、本発明の実施の形態8における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図を示す。なお、本実施の形態8の基本構成は実施の形態6と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態6と同じ要素には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図16のように、本実施の形態8は、フェライト4と非磁性金属板21の間に熱伝導性を高める物質31を介在させた構成としている。非磁性金属板21は完全な平面ではなく若干ではあるが反りがあるため、フェライト4と非磁性金属板21の間にわずかではあるが隙間が存在する。隙間ができると、接地面積が小さくなり、熱伝導の効率が悪くなってしまう。これに対して、本実施の形態8では、フェライト4と非磁性金属板21の間に熱伝導性を高める物質31を介在させることにより、フェライト4と非磁性金属板21の間になにも介在しない場合に比べて熱伝導を高め、放熱性能を向上させ、冷却性能の向上を図ることができる。
フェライト4と非磁性金属板21の間に介在させて熱伝導性を高める物質31として、シリコーンオイルをベースとしアルミナ粉末などを増稠剤として使用したグリース状の放熱用シリコーンコンパウンドやシリコーンシートなどが例として挙げられる。
(実施の形態9)
図17は、本発明の実施の形態9における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図18は、本発明の実施の形態9における誘導加熱調理器の非磁性金属板21が反っていた場合の加熱コイルユニット20の断面図である。
なお、本実施の形態9の基本構成は実施の形態6と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態6と同じ要素には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図17のように、本実施の形態9では、加熱コイル保持台15と非磁性金属板21は、加熱コイル1の外周より外側で、複数の締結部材(ねじなど)41でねじ止めされている。これによりフェライト4と非磁性金属板21の間の距離が最小値となるように規制した構成となっている。
図18のように、非磁性金属板21が反っていた場合、フェライト4と非磁性金属板21の間に距離ができてしまい、隙間が生じるため、フェライト4と非磁性金属板21の接地面積が小さくなり、熱伝導の効率が悪くなってしまう。これに対して、本実施の形態9では、図17のように加熱コイル保持台15と非磁性金属板21とをねじ止めすることにより、非磁性金属板21の反りを補正することができる。このため、非磁性金属板21の反りによってフェライト4と非磁性金属板21の接地面積が小さくなることを抑制することができるので、熱伝導の効率の低下を抑制することができる。
ねじ止めは、1箇所では非磁性金属板21の反りを補正できないが、2箇所以上であればこれを補正することができる。さらに、ねじ止め箇所が多いほどより非磁性金属板21の反りを補正し水平な平面に近づけることができる。
さらに、複数の締結部材41を用いる際、ねじ止めする箇所の間隔が等間隔に近いほど、ねじ止めすることによって生じる応力が非磁性金属板21に均等にかかるとともに、各ねじ止め箇所の締結部材41にかかる応力も均等になる。そのため、最適な形で非磁性金属板21を補正し、水平な平面に近づけることができる。
ねじ止めする位置も、より外側にあるほど、非磁性金属板21の反りをさらに補正できる。本実施の形態においては、図のように加熱コイル1の外側でねじ止めを行っている。
これに加え、加熱コイル1の内側でもねじ止めを行えば、非磁性金属板21の加熱コイル1の中心付近の部分a22も補正することができ、さらに水平な平面に近づけることができる。
なお、ねじ止めの方向であるが、本実施の形態9においては、図のように非磁性金属板21の下方から、上方の加熱コイル保持台15に向かってねじ止めする構成としているがこれに限られない。例えば、非磁性金属板21にバーリング加工(burring process)を施し、加熱コイル保持台15の上方から下方の非磁性金属板21に向かってねじ止めする構成でも、前記と同様の効果を得ることができる。
また、非磁性金属板21に、上方に凹んだ凹部を設け、加熱コイル保持台15と凹部とをねじ止めする構成とすることにより、締結部材41の頭が非磁性金属板21の下面に突出することを抑制することができるため、非磁性金属板21の下方により大きな空間を確保できるため、さらなる誘導加熱調理器本体の厚みの薄型化を図ることができる。
以上のように、加熱コイル保持台15と非磁性金属板21を、複数の締結部材41でねじ止めすることによりフェライト4と非磁性金属板21の間の距離が最小値となるように規制する構成としている。これにより、非磁性金属板21が反っており、フェライト4と非磁性金属板21の間に空間があっても、複数の締結部材41でねじ止めすることにより、フェライト4と非磁性金属板21の間の距離が最小値となるように規制することができる。そこで、フェライト4と非磁性金属板21の熱伝導の効率低下を抑制することができる。
なお、上記様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせて誘導加熱調理器を構成することにより、それぞれの実施の形態における効果を奏することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットの組み立て性および冷却性能を向上させることが可能となるので、加熱コイルを有した調理器に有効である。
また、本発明にかかる誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットの薄型化を図るとともに、放熱能力を高め、高火力を維持できるので、加熱コイルを備えた調理器の用途に有効である。
1 加熱コイル
2 加熱コイル保持台
3 絶縁板
4 フェライト
5 弾性体
6 非磁性体金属板
7 位置決め部
8 開口部
9 接着剤
10 締結部材(ネジなど)
11 高熱伝導性物質
12 貫通穴
13 絞り部
14 平面部
15 加熱コイル保持台
16 貫通孔
17 保持片
18 挿入部
19 接着剤
20 加熱コイルユニット
21 非磁性金属板
22 部分a
23 開口部
31 熱伝導性を高める物質
41 締結部材(ネジなど)
51 加熱コイル
52 絶縁板
53 支持体
54 保持台
55 フェライト
本願は、日本国に2011年1月17日に出願した特願2011−6586号の日本特許出願及び2011年1月17日に出願した特願2011−6587号の日本特許出願を優先権の基礎とするものであり、これらの日本特許出願の内容は、本願明細書の一部をなすものとしてここに挙げておく。
本発明は、誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の誘導加熱調理器としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがあった。
図19は、特許文献1に記載された従来の誘導加熱調理器のコイルユニットの断面図である。図19に示すように、従来の誘導加熱調理器のコイルユニットは、加熱コイル51と加熱コイル51を支持する保持台54と、加熱コイル51と保持台54との間に設けられる絶縁板52と、絶縁板52の下方に位置するフェライト55と、フェライト55を支持する非金属製の支持体53と、を備え、支持体53上にはフェライト55を位置決めする樹脂製の保持台54が設けられている。また、保持台54は、フェライト55よりも若干(0.5mm程度)高くして隙間を設け、フェライト55に強度が加わらない構成としている。
特開2007−157614号公報
しかしながら、前記従来の構成では、加熱コイル51の発熱を支持体53に放熱する際に、フェライト55と絶縁板52の間に熱伝導率の悪い空気の層があるために、放熱能力が悪くなる。このため、加熱コイル51の温度が上がりやすくなってしまうという課題を有していた。また、支持体53が凹面に反っている場合、フェライト55と支持体53の間にも空気層が形成されてしまい、さらに放熱能力が落ちてしまうという課題があった。
さらに、前記従来の構成の誘導加熱調理器の加熱コイルのユニットは、加熱ユニットを組み立てる際、まず支持体53に保持台54を取り付け、位置決めされた保持台54にフェライト55をセットし、そのうえに絶縁板52を載置し、さらにその上に加熱コイル51を取り付ける構成である。そのため、組み立て性が悪いという課題もあった。
さらに、保持台54の高さが若干、フェライト55よりも高く、保持台54で絶縁板52および加熱コイル51を支持している構成となっている。そのため、フェライト55の上面と絶縁板52の下面に空間ができ、発熱の大きい加熱コイル51の熱がフェライト55に伝わりにくいため、加熱コイル51の熱がフェライト55を支持する非磁性金属製の支持体53に伝わりにくく、放熱効率が悪いというさらに別の課題があった。
本発明の目的は、前記従来の課題を解決するためのもので、加熱コイルユニットの薄型化を図るとともに、放熱能力を高めて冷却性能を向上させ、高火力を維持できる誘導加熱調理器を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る誘導加熱調理器は、加熱コイルと、
前記加熱コイルを支持する加熱コイル保持台と、
前記加熱コイルと前記加熱コイル保持台との間に設けられた絶縁板と、
前記絶縁板の下方に位置するフェライトと、
前記フェライトと前記絶縁板の間に介在し、空気より熱伝導率の高い弾性体と、
前記フェライトを支持し、上面が前記加熱コイル保持台の下端と接し、かつ前記加熱コイルからの磁界を遮蔽する非磁性金属板と、
を有し、
前記加熱コイル保持台は、前記フェライトの水平方向の位置決めを行う位置決め部を有し、
前記位置決め部の下端は前記フェライト下面より上方に位置する。
上記構成によって、絶縁板とフェライトの間の隙間が空気よりも熱伝導率の大きい弾性体で埋められ、かつ、フェライトが非磁性金属板に確実に先当たりするため、熱伝導を阻害する空気層を少なくすることができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
また、フェライトと絶縁板の間には弾性体が存在するため、落下時の衝撃を弾性体で吸収することができる。
また、本発明の第2の態様に係る誘導加熱調理器の加熱コイルのユニットは、加熱コイルと、
前記加熱コイルを支持する加熱コイル保持台と、
前記加熱コイルと前記加熱コイル保持台との間に設けられた絶縁板と、
前記絶縁板の下方に位置するフェライトと、
前記フェライトと前記絶縁板との間に介在し、空気より熱伝導率の高い弾性体と、
前記フェライトを支持し、上面が前記加熱コイル保持台の下端と接し、かつ前記加熱コイルからの磁界を遮蔽する非磁性金属板と、
を備え、
前記加熱コイル保持台は、前記フェライトを挿入する貫通孔を有するとともに、前記貫通孔の側壁により構成される、もしくは前記貫通孔の側壁の内側方向に突出するように設けられたリブにより構成される、前記フェライトの水平方向の位置決めを行う位置決め部を有し、
前記貫通孔は、周部下端に内側方向に突出し、挿入した前記フェライトの下面の一部を支持する保持片をさらに有し、
前記保持片の上面の高さ方向の位置が、前記貫通孔の内側に位置する前記非磁性金属板の部分の上面の高さ方向の位置以下となるように構成したものである。
上記構成によって、加熱コイル保持台に、上面からフェライトを挿入し、絶縁板、加熱コイルを載置し、加熱コイルユニットとして組み上げたものを非磁性金属板に取り付ける構成となるため、組み立て性の向上を図ることができる。
本発明の第1の態様に係る誘導加熱調理器によれば、本体が薄くかつ高火力の誘導加熱調理器を実現することが出来る。
また、本発明の第2の態様に係る誘導加熱調理器によれば、加熱コイル保持台に、上面からフェライトを挿入し、絶縁板、加熱コイルを載置し、加熱コイルユニットとして組み上げたものを非磁性金属板に取り付ける構成となるため、組み立て性の向上を図ることができる。これによって、発熱の大きい加熱コイルの熱をより効率よくフェライトに伝えることで、加熱コイルの熱をより効率よく非磁性金属板に伝えることができ、加熱コイルの冷却性能の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの斜視図 本発明の実施の形態1の別例の誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの斜視図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの斜視図 本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットを組み付ける際の断面図 本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットを組み付ける際の断面図 本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの斜視図 (a)は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの斜視図であり、(b)及び(c)は、(a)のA−A断面図及びB−B断面図 本発明の実施の形態8における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態9における誘導加熱調理器の加熱コイルユニットの断面図 本発明の実施の形態9における誘導加熱調理器の非磁性金属板が反っていた場合の加熱コイルユニットの断面図 従来の誘導加熱調理器のコイルユニットの断面図
第1の発明は、加熱コイルと、加熱コイルを支持する加熱コイル保持台と、加熱コイルと加熱コイル保持台の間に設けられる絶縁板と、絶縁板の下方に位置するフェライトと、フェライトと絶縁板の間に介在させた空気より熱伝導率の高い弾性体と、フェライトを支持し、上面が加熱コイル保持台の下端と接し、かつ前記加熱コイルからの磁界を遮蔽する非磁性金属板とを有し、加熱コイル保持台は前記フェライトの水平方向の位置決めを行う位置決め部を有し、位置決め部の下端をフェライト下面より上方に位置させることを特徴とする。これにより、絶縁板とフェライトの間の隙間が空気よりも熱伝導率の大きい弾性体で埋められかつ、フェライトを囲む位置決め部の下端がフェライト下面よりも上方に位置しており、これによりフェライトが非磁性金属板に確実に先当たりするため、熱伝導を阻害する空気層を少なくすることができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第2の発明は、第1の発明において、加熱コイル保持台は、フェライトを挿入する貫通孔を備え、位置決め部は、貫通孔の側壁により構成される、もしくは貫通孔の側壁の内側方向に突出するように設けられたリブにより構成される。
第3の発明は、第2の発明において、前記貫通孔は、周部下端に内側方向に突出し、挿入したフェライトの下面の一部を支持する保持片を有し、
前記保持片の上面の高さ方向の位置が、貫通孔の内側に位置する非磁性金属板の部分の上面の高さ方向の位置以下となるように構成したことを特徴とする。
第4の発明は、加熱コイルと、
加熱コイルを支持する加熱コイル保持台と、
加熱コイルと加熱コイル保持台との間に設けられた絶縁板と、
絶縁板の下方に位置するフェライトと、
フェライトと絶縁板との間に介在し、空気より熱伝導率の高い弾性体と、
フェライトを支持し、上面が加熱コイル保持台の下端と接し、かつ加熱コイルからの磁界を遮蔽する非磁性金属板と、
を備え、
加熱コイル保持台は、フェライトを挿入する貫通孔を有するとともに、貫通孔の側壁により構成される、もしくは貫通孔の側壁の内側方向に突出するように設けられたリブにより構成される、前記フェライトの水平方向の位置決めを行う位置決め部を有し、
貫通孔は、周部下端に内側方向に突出し、挿入した前記フェライトの下面の一部を支持する保持片をさらに有し、
保持片の上面の高さ方向の位置が、貫通孔の内側に位置する非磁性金属板の部分の上面の高さ方向の位置以下となるように構成したことを特徴とする。
これにより、加熱コイル保持台に、上面からフェライトを挿入し、絶縁板、加熱コイルを載置し、加熱コイルユニットとして組み上げたものを非磁性金属板に取り付ける構成となるため、組み立て性の向上を図ることができる。
さらに、フェライトと絶縁板との間が空気よりも熱伝導率の大きい弾性体で埋められていることにより、フェライトの上面と絶縁板の下面の間の空間をなくすことができ、発熱の大きい加熱コイルの熱をより効率よくフェライトに伝えることで、加熱コイルの熱をより効率よく非磁性金属板に伝えることができ、加熱コイルの冷却性能の向上を図ることができる。
第5の発明は、特に、第1から第4の発明のいずれか一つの発明の弾性体をシリコーン製の接着剤とすることを特徴とする。これにより、フェライトと絶縁板を確実に固定することができ、熱伝導を阻害する空気層を無くすことができるため、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第6の発明は、第1から第4の発明のいずれか一つの発明において、加熱コイル保持台と非磁性金属板とは締結部材によって締結されているものである。これにより、非磁性金属板をフェライトに確実に密着させることができ、熱伝導を阻害する空気層を無くすことができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第7の発明は、特に、第1から第4の発明のいずれか一つの発明の絶縁板に開口部を設け、加熱コイルと加熱コイル保持台は開口部を介して接着剤で固定されることを特徴とする。これにより、非磁性金属板をフェライトに確実に密着させることができ、熱伝導を阻害する空気層を無くすことができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第8の発明は、特に、第1から第4の発明のいずれか1つの発明のフェライトと非磁性金属板の間に空気よりも熱伝導率が高い物質を介在させることを特徴とする。これにより、フェライトと非磁性金属板の間の隙間が熱伝導率の高い物質で満たされるため、非磁性金属板が多少変形していても、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第9の発明は、特に、第1から第4の発明のいずれか1つの発明の非磁性金属板において、フェライトを載置する投影面上に貫通穴を設けることを特徴とする。これにより、組立後にフェライトがセットされているかどうかを非磁性金属板の裏側から確認することができ、組み立て不良を無くすことができる。
第10の発明は、特に、第1から第4の発明のいずれか1つの発明の非磁性金属板において、フェライトを載置する面が位置決め部の下端よりも上方に位置することを特徴とする。これにより、第1の発明同様、フェライトが非磁性金属板に確実に先当たりするため、熱伝導を阻害する空気層を少なくすることができ、コイルの熱を効率よく非磁性金属板であるアルミ板へ放熱することができる。
第11の発明は、特に、第3または第4の発明において、非磁性金属板に保持片を挿入する開口部を設けたものである。
これにより、非磁性金属板にしぼり加工などを施すことなく、開口部を設けるという簡単な加工のみで、組み立て性の向上および加熱コイルの冷却性能の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図2は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の斜視図である。図1及び図2において、加熱コイル1は絶縁板3を介して加熱コイル保持台2に載置されている。加熱コイル保持台2は非磁性金属板6に載置されており、加熱コイル保持台2に設けられた位置決め部7によって複数のフェライト4が非磁性金属板6に載置されている。絶縁板3とフェライト4の間には弾性体5が挟まれている。図2において、本実施の形態1の加熱コイルユニット20は、非磁性金属板6上に加熱コイル保持台2、フェライト4、弾性体5、絶縁板3、加熱コイル1を積み重ねて組み立てる構成になっている。
また、上記構成において、非磁性金属板6はアルミニウム合金や銅などの熱伝導率が高い非磁性材料で構成される。そのため、加熱コイルからの熱を効率よく放熱できるとともに、加熱コイル1から発生する磁場を吸収し、加熱コイルユニット20の下部に配置される制御基板の耐ノイズ性を向上させている。
また、絶縁板3は厚さ0.3mm程度のマイカで構成され、加熱コイル保持台2は樹脂で構成されることが多い。
以上のように構成された誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の構成について、以下その動作、作用を説明する。
上記構成において、加熱コイル1に高周波電流が流れると、加熱コイル1自身の高周波抵抗によって加熱コイル1が発熱する。加熱コイル1の熱はフェライト4を介してアルミニウム合金などの熱伝導率の大きい非磁性材料で形成された非磁性金属板6から本体内へ放熱される経路がある。
このとき、加熱コイル1から非磁性金属板6の間に熱伝導率の悪い(熱伝導率が低い)空気層が存在すると、加熱コイル1の放熱が妨げられ、冷却能力が落ちてしまう。
本実施の形態1では、フェライト4と絶縁板3の間に空気より熱伝導率の高い弾性体5を介在させることにより、加熱コイル1から非磁性金属板6間の熱伝導率が増大し、加熱コイル1の熱を効率よく放熱させることができる。また、フェライト4を囲む位置決め部7の下端がフェライト4の下面よりも上方に位置しており、これによりフェライト4が非磁性金属板6に確実に先当たりするため、熱伝導を阻害する空気層を少なくすることができ、加熱コイル1の熱を効率よく非磁性金属板6へ放熱することができる。
加熱コイルユニット20を組み立てる際には、絶縁板3、加熱コイル1、及び、非磁性金属板6を介して上下方向からの力を加えることになる。すなわち、以下の実施の形態で示すようにネジなどの締結部材10で締め付ける場合や、上下方向から力を加えて接着剤で固定する場合がある。このとき、もし位置決め部7の下端がフェライト4の下面よりも下方にあると、非磁性性金属板6が位置決め部7の下端で規制されてしまい、フェライト4と非磁性金属板6とが密着せず、放熱性が低下することとなる。特に、加熱コイル保持台2や、非磁性金属板6などは、上下方向から力が加わることで圧縮される方向に微少ではあるが変形もしくはたわみが生じる。これによって、フェライト4と非磁性性金属板6とがさらに密着することとなる。この場合においても、位置決め部7の下端がフェライト4の下面よりも上方に位置していることで、フェライト4の位置において非磁性金属板6の圧縮方向への動きが規制されないため、フェライト4と非磁性金属板6をしっかりと密着させることができる。
本実施の形態では、位置決め部7は加熱コイル保持台2に設けられた貫通穴12の側壁によって構成されている。なお、図3の実施の形態1の別例に係る誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図に示すように、貫通穴の側壁に内側方向にリブを設け、該リブによってフェライト4の水平方向の位置決め部7を構成しても良い。
また、落下などで加熱コイルユニットに強い衝撃が加わった場合においても、フェライト4と絶縁板3の間に介在させた弾性体5が衝撃を和らげるため、フェライト4が衝撃によって割れるのを防ぐことができる。
なお、本実施の形態1における弾性体5は、シリコーン系の接着剤でもよく、この場合は絶縁板3とフェライト4を接着するため、絶縁板3とフェライト4の間の伝熱経路を確実に確保することができる。
また、弾性体5をアルミナ含有の接着剤にすると、上記シリコーン系接着剤よりも熱伝導率が大きいため、加熱コイル1の冷却能力を増大させることができる。
以上のように、本実施の形態1においては、加熱コイルユニット20の薄型化を実現した上で、従来の構成よりも冷却性能を向上させた信頼性の高い機器を提供することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図5は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の斜視図である。図4及び図5において、加熱コイル1と加熱コイル保持台2は絶縁板3に設けられた開口部8を通じて接着剤9で接着されている。また、非磁性金属板6と加熱コイル保持台2は締結部材10によって締結されている。
図5に示すように開口部8は絶縁性能を満足するために、フェライト4を避けるように形成されており、開口部8の数は、加熱コイル1の浮き上がりを防ぐために複数箇所ある方が望ましい。また、締結部材10の数も、加熱コイル保持台2と非磁性金属板6を均等に密着させるために、複数個ある方が望ましい。
以上のように構成された誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の構成について、以下に、その動作、作用を説明する。
加熱コイル1は加熱コイル保持台2に接着されているため、フェライト4には弾性体5から押し付け力が加わる。一方、加熱コイル保持台2と非磁性金属板6とは締結部材10で締結されているため、フェライト4には非磁性金属板6から押し上げられる力が加わる。これにより、フェライト4は、上面の弾性体5と、下面の非磁性金属板6とに確実に密着されるため、熱伝導を阻害する空気層が減少し、加熱コイル1の冷却能力をさらに高めることができる。
また、加熱コイル1と加熱コイル保持台2を接着、加熱コイル保持台2と非磁性金属板6を締結することで、加熱コイルユニット20を逆さまにした場合においても、加熱コイル1やフェライト4が落下することが無いため、生産時に容易に持ち運びができ、組み立てやすい。
以上のように、本実施の形態2においては、加熱コイル保持台2を加熱コイル1や非磁性金属板6と接着または締結することで、フェライト4の上下の空気層が減り、冷却能力をさらに高めることができるとともに、生産時に持ち運びがしやすい、生産性に優れた機器を提供することができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図6において、フェライト4はシリコーンコンパウンド等の高熱伝導性物質11を介して非磁性金属板6に載置されている。その他の構成は実施の形態1と同様のため説明を省略する。
以上のように構成された誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の構成について、以下その動作、作用を説明する。
フェライト4と非磁性金属板6の間に介在している高熱伝導性物質11により、加熱コイル1から非磁性金属板6間の熱伝導率が増大し、加熱コイル1の冷却能力が向上する。また、フェライト4と非磁性金属板6の各々の反りによって生じた隙間を高熱伝導性物質11が埋めるために、生産のばらつきに対しても安定した冷却性能を発揮することができる。
なお、ここでは高熱伝導性物質11をシリコーンコンパウンドとしたが、高熱伝導性シート状のものでもシートの弾性により、隙間が埋められるため、同様の効果が得られる。
以上のように、本実施の形態3においては、フェライト4や非磁性金属板6の生産ばらつきによって生じた隙間を吸収できるため、信頼性の高い機器を提供することができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図8は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の斜視図である。図7において、非磁性金属板6上のフェライト4の各載置面に貫通穴12が設けられている。その他の構成は実施の形態1と同様のため説明を省略する。
以上のように構成された誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の構成について、以下に、その動作、作用を説明する。
本発明における加熱コイルユニット20の組立方法は、図2に示すように非磁性金属板6上に他の構成部品を積み上げていく方法が一般的である。非磁性金属板6のフェライト4の載置面に貫通穴12を設けることによって、コイルユニット組立後にも非磁性金属板6の下面からフェライト4の有無を確認することができるため、組立不良を低減することができる。
また、実施の形態3のように高熱伝導性物質11が非磁性金属板6とフェライト4の間に介在されている場合においても、貫通穴12からその有無が確認できるため、同じく組立不良を低減することができる。
また、高熱伝導性物質11にシリコーンコンパウンド等の粘性のあるものを用いた場合、貫通穴12からのはみ出しを極力無くすために、貫通穴12の直径は製造に支障が無い程度まで小さくするほうが望ましい。
以上のように、本実施の形態4においては組立後に構成部品の有無を確認できるため、組立不良が低減され、生産性のよい機器を提供することができる。
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。
図9において、非磁性金属板6は絞り部13を有し、絞り部13は非磁性金属板6の面よりも一段盛り上がり、フェライト4の載置のための平面部14が形成されている。また、平面部14は位置決め部7の下端よりも上方に形成されている。
以上のように構成された誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の構成について、以下に、その動作、作用を説明する。
フェライト4は、非磁性金属板6に設けられた平面部14に常に最初に当接するため、フェライト4が他の構成部品に密着するため、空気層ができにくく、加熱コイル1の冷却能力は第1の実施の形態同様、従来の構成よりも向上する。
以上のように、本実施の形態5においては熱伝導性の良い非磁性金属板6がフェライト4に常に最初に当接するために、加熱コイル1の冷却能力が向上し、信頼性の高い機器を提供することができる。
なお、本実施の形態5では、絞り部13は非磁性金属板6の面よりも一段盛り上がるように構成したが、絞り部13は非磁性金属板6を反らせることで構成しても良い。この場合、加工、組み立てが簡単になる。
(実施の形態6)
図10は、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図11は、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20を組み付ける際の断面図である。図10において、渦巻状に形成された加熱コイル1は、絶縁板3の上に載置され、絶縁板3の下方には、加熱コイル1からの下方への磁力線を吸収する棒状のフェライト4が放射状に配置されている。
絶縁板3は、例えばマイカ等で構成してもよい。この絶縁板3は、加熱コイル1とフェライト4とを絶縁するためのものである。
加熱コイル保持台15には、貫通孔16と、貫通孔16の周部下端に貫通孔16の内側方向に突出しフェライト4の下面の一部が載置される保持片17とを有する。また、貫通孔16には、フェライト4を挿入する挿入部18が設けられている。これによって、加熱コイル保持台15を裏返すことなく、加熱コイル保持台15の上面からフェライト4を挿入部18に挿入することができ、フェライト4は保持片17により保持されるため、挿入部18から抜け落ちることはない。
加熱コイルユニット20を組み立てる際、まず、加熱コイル保持台15にフェライト4を組み込み、フェライト4の上面に接着剤19を塗布し、絶縁板3を載置し、フェライト4と絶縁板3を接着する。この際、フェライト4と絶縁板3の間に隙間ができないよう十分な量の接着剤19を塗布する。十分な量の接着剤19を塗布すると接着剤19が広がり、挿入部18にも接着剤19が付着するため、加熱コイル保持台15とフェライト4と絶縁板3とを接着することができる。
そして、例えば接着剤19を用い、加熱コイル1と絶縁板3を接着することにより、加熱コイル1と絶縁板3とフェライト4と加熱コイル保持台15とが一体となった加熱コイルユニット20として組み立てることができる。
フェライト4下方に設けられ、加熱コイル保持台15を載置する非磁性金属板21は、非磁性金属(一般的にはアルミニウム)で構成されているため、加熱コイル1からの磁界を遮蔽することができる。
さらに、フェライト4と非磁性金属板21とが接する構造とすることで、誘導加熱調理器での調理時に発熱量の大きい加熱コイル1の熱を非磁性金属板21に伝達し、放熱することができる。
誘導加熱調理器で調理を行う際、加熱コイル1には大きな電流が流れ、加熱コイル1が発熱する。従来の誘導加熱調理器においては冷却ファンからの冷却風を加熱コイル1に直接あてることにより冷却しているものが一般的に知られている。
しかし、上記従来の構成であると、冷却風が流れるための流路やその取り付け構成のために空間を確保せねばならず、結果的に誘導加熱調理器本体の厚みが厚くなってしまう。
本実施の形態6においては、加熱コイル1の熱は、絶縁板3へと伝わり、そこから接着剤19、そしてフェライト4へと伝わり、非磁性金属板21へと伝わる。
非磁性金属板21としては、一般的にはアルミニウム板を用いることができる。アルミニウムは、熱伝導率が約237W/m・Kと熱伝導性が良いため、非磁性金属板21により放熱を行うことで、加熱コイル1の冷却を効率的に行うことができる。
上記構成により、加熱コイルユニット20の下方などに設けなければならない空間の大きさを抑制することができるため、誘導加熱調理器本体の厚みの薄型化を図ることができる。
非磁性金属板21の表面積を大きくしたり、非磁性金属板21を冷却ファンの冷却風により冷却することで、さらなる冷却性能の向上を図ることができる。
図のように、非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22にしぼり加工を施すことで、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となるように構成した。
この構成により、フェライト4の下面は非磁性金属板21に組み付けた際に、保持片17よりも先に、しぼり加工の施された非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22に先あたりする構造となり、確実にフェライト4と非磁性金属板21が接する構造となり、加熱コイル1の熱を非磁性金属板21に伝達し、放熱することができる。
図11は、加熱コイル1と絶縁板3とフェライト4と加熱コイル保持台15が一体となった加熱コイルユニット20を非磁性金属板21に組み付ける様子の断面図である。
図のように、非磁性金属板21に組み付ける前は、加熱コイルユニット20においてフェライト4の下面は加熱コイル保持台15の保持片17によって保持されている。
これを図10のように非磁性金属板21に組み付けると、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となるように構成している。このため、前述のように非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22に先あたりする構造となり、確実にフェライト4と非磁性金属板21が接する構造となり、加熱コイル1の熱を非磁性金属板21に伝達し、放熱することができる。
非磁性金属板21に加熱コイルユニット20を載置する際、ピンなどで位置決めを行うと設計通りの位置に載置することができる。
図のように、本発明における加熱コイル1のユニットは、加熱コイルユニット20と非磁性金属板21の二つに簡単に解体することができるため、部品交換時などのサービス性もよい。また、従来の構成ではバラバラに組みつけていたが、本実施の形態6では、加熱コイル保持台15を裏返すことなく、加熱コイルユニット20を組み立てることができ、非磁性金属板21に載置する構成なので、組み立て性の向上を図ることができる。
図11の加熱コイルユニット20を非磁性金属板21に組み付ける前と図10の非磁性金属板21に組み付けたあとでは、フェライト4上面と絶縁板3下面の間の体積が、組みつけたときの方が小さくなる。
このため、フェライト4と非磁性金属板21が接することにより生じる応力がフェライト4に加わるが、接着剤19が乾いていない柔らかい状態で、加熱コイルユニット20を非磁性金属板21に取り付けることにより、フェライト4と非磁性金属板21が接することにより生じる応力を吸収することができ、フェライト4が割れたり、破損することを抑制することができる。
さらに、弾力性を有する接着剤19を用いることにより、接着剤19が乾いた状態でも、上述のフェライト4と非磁性金属板21が接することにより生じる応力を吸収し、フェライト4が割れたり、破損することを抑制する効果を実現することができる。これによって、組み立ての際に接着剤19の乾き具合による制限がなくなるため、組み立て性の向上を図ることができる。なお、接着剤19の代わりに、空気よりも熱伝導率の高い弾性体を用いても良く、この場合発熱の大きい加熱コイルの熱をより効率よくフェライトに伝えることができ、かつフェライト4と非磁性金属板21が接することにより生じる応力を吸収し、フェライト4が割れたり、破損することを抑制することができる。
また、本実施の形態においては、保持片17は加熱コイル保持台15と一体で構成されているが、保持片17は加熱コイル保持台15とは別の部品で構成され、加熱コイル保持台15に取り付けられる構成であっても同様の効果を得ることができる。
以上のように、実施の形態6に係る加熱コイルユニット20は、加熱コイル1と、加熱コイル1を載置する絶縁板3と、絶縁板3の下方に位置するフェライト4と、フェライト4と絶縁板3とを接着する接着剤19と、絶縁板3を載置する加熱コイル保持台15と、フェライト4の下方に設けられ加熱コイル保持台15を載置しかつ加熱コイル1からの磁界を遮蔽する非磁性金属板21を備える。また、加熱コイル保持台15は、貫通孔16と、貫通孔16の周部下端に貫通孔16の内側方向に突出しフェライト4の下面の一部が載置される保持片17を有しフェライト4を挿入する挿入部18とを設け、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となるように構成している。以上の構成により、誘導加熱調理器本体の厚みの薄型化を図ることができる。さらに、実施の形態6に係る加熱コイルユニット20は、加熱コイル保持台15に、上面からフェライト4を挿入し、絶縁板3、加熱コイル1を載置し、加熱コイルユニット20として組み上げたものを非磁性金属板21に取り付ける構成となるため、組み立て性の向上を図ることができる。
さらに、フェライト4と絶縁板3とを接着剤19により接着することにより、フェライト4の上面と絶縁板3の下面の間の空間をなくすことができる。これによって、発熱の大きい加熱コイル1の熱をより効率よくフェライト4に伝えることで、加熱コイル1の熱をより効率よく非磁性金属板21に伝えることができ、加熱コイル1の冷却性能の向上を図ることができる。
(実施の形態7)
図12は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図13は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20を組み付ける際の断面図である。図14、図15(a)は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の斜視図、図15(b)及び(c)は、それぞれ図15(a)のA−A断面図及びB−B断面図である。
なお、本実施の形態7の基本構成は実施の形態6と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態6と同じ要素には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図12、図13、図14のように、本実施の形態7において、非磁性金属板21は保持片17を挿入する開口部23を設けた構成となっている。
図のように保持片17が開口部23に挿入されることにより、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となり、フェライト4の下面が、保持片17よりも先に、非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22に先あたりする。
非磁性金属板21に開口部23を設けず、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となり、フェライト4の下面が、保持片17よりも先に、非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22に先あたりする構造を実現するためには、実施の形態6のように非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22にしぼり加工を施すなどの加工を施す必要がある。
しかし、図のように非磁性金属板21に保持片17を挿入する開口部23を設けることにより、開口部23を設ける以外の加工を行うことなく、保持片17の上面が、貫通孔16の内側に位置する非磁性金属板21の部分a22の上面以下となり、フェライト4の下面が、保持片17よりも先に、非磁性金属板21の貫通孔16の内側に位置する部分a22に先あたりする構造を実現することができ、組み立て性の向上および加熱コイル1の冷却性能の向上を図ることができる。
非磁性金属板21にしぼり加工を施すと、しぼり加工を施した面の平面度は悪くなってしまう。平面度が悪ければ、フェライト4と非磁性金属板21間に若干ではあるが隙間ができるため、接地面積が小さくなり、熱伝導の効率が悪くなってしまう。
しぼり加工を施した面の平面度を高く保つような加工を施すと費用が高くなってしまう。しかし、本実施の形態7においては、開口部23を設けるという穴を開けるだけの簡易な加工で、非磁性金属板21の平面度を保ったまま、前記構造を実現でき、組み立て性の向上および加熱コイル1の冷却性能の向上を図ることができる。
さらに、しぼり加工において、金属を垂直にしぼることは不可能で勾配が必要であることや、しぼる面にはRがつくことを考慮すれば、しぼり加工によりフェライト4と非磁性金属板21の接地面積は、フェライト4下面の面積から保持片17の面積を除いた面積よりもさらに小さくなってしまう。
これに対し、本実施の形態7では、フェライト4下面の面積から、開口部23の部分a22の面積が小さくなるだけなので、保持片17の大きさをできるだけ小さくし、開口部23と保持片17のクリアランスをできるだけ小さくすることで、フェライト4と非磁性金属板21の接地面積を、フェライト4下面の面積に近づけることができ、しぼり加工を施すよりもより大きな接地面積を確保することができる。
このため、本実施の形態7の構成によれば、しぼり加工を施すよりも熱伝導の効率が高く、放熱性能が向上するため、冷却性能の向上を図ることができる。
なお、図15(c)のB−B断面図で示すように、保持片17が存在しない部分については、位置決め部(貫通孔)16の下端がフェライト4の下面よりも上方に位置しているので、フェライト4の位置において非磁性金属板21の圧縮方向への動きが規制されないため、フェライト4と非磁性金属板21をしっかりと密着させることができる。
(実施の形態8)
図16は、本発明の実施の形態8における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図を示す。なお、本実施の形態8の基本構成は実施の形態6と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態6と同じ要素には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図16のように、本実施の形態8は、フェライト4と非磁性金属板21の間に熱伝導性を高める物質31を介在させた構成としている。非磁性金属板21は完全な平面ではなく若干ではあるが反りがあるため、フェライト4と非磁性金属板21の間にわずかではあるが隙間が存在する。隙間ができると、接地面積が小さくなり、熱伝導の効率が悪くなってしまう。これに対して、本実施の形態8では、フェライト4と非磁性金属板21の間に熱伝導性を高める物質31を介在させることにより、フェライト4と非磁性金属板21の間になにも介在しない場合に比べて熱伝導を高め、放熱性能を向上させ、冷却性能の向上を図ることができる。
フェライト4と非磁性金属板21の間に介在させて熱伝導性を高める物質31として、シリコーンオイルをベースとしアルミナ粉末などを増稠剤として使用したグリース状の放熱用シリコーンコンパウンドやシリコーンシートなどが例として挙げられる。
(実施の形態9)
図17は、本発明の実施の形態9における誘導加熱調理器の加熱コイルユニット20の断面図である。図18は、本発明の実施の形態9における誘導加熱調理器の非磁性金属板21が反っていた場合の加熱コイルユニット20の断面図である。
なお、本実施の形態9の基本構成は実施の形態6と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態6と同じ要素には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図17のように、本実施の形態9では、加熱コイル保持台15と非磁性金属板21は、加熱コイル1の外周より外側で、複数の締結部材(ねじなど)41でねじ止めされている。これによりフェライト4と非磁性金属板21の間の距離が最小値となるように規制した構成となっている。
図18のように、非磁性金属板21が反っていた場合、フェライト4と非磁性金属板21の間に距離ができてしまい、隙間が生じるため、フェライト4と非磁性金属板21の接地面積が小さくなり、熱伝導の効率が悪くなってしまう。これに対して、本実施の形態9では、図17のように加熱コイル保持台15と非磁性金属板21とをねじ止めすることにより、非磁性金属板21の反りを補正することができる。このため、非磁性金属板21の反りによってフェライト4と非磁性金属板21の接地面積が小さくなることを抑制することができるので、熱伝導の効率の低下を抑制することができる。
ねじ止めは、1箇所では非磁性金属板21の反りを補正できないが、2箇所以上であればこれを補正することができる。さらに、ねじ止め箇所が多いほどより非磁性金属板21の反りを補正し水平な平面に近づけることができる。
さらに、複数の締結部材41を用いる際、ねじ止めする箇所の間隔が等間隔に近いほど、ねじ止めすることによって生じる応力が非磁性金属板21に均等にかかるとともに、各ねじ止め箇所の締結部材41にかかる応力も均等になる。そのため、最適な形で非磁性金属板21を補正し、水平な平面に近づけることができる。
ねじ止めする位置も、より外側にあるほど、非磁性金属板21の反りをさらに補正できる。本実施の形態においては、図のように加熱コイル1の外側でねじ止めを行っている。
これに加え、加熱コイル1の内側でもねじ止めを行えば、非磁性金属板21の加熱コイル1の中心付近の部分a22も補正することができ、さらに水平な平面に近づけることができる。
なお、ねじ止めの方向であるが、本実施の形態9においては、図のように非磁性金属板21の下方から、上方の加熱コイル保持台15に向かってねじ止めする構成としているがこれに限られない。例えば、非磁性金属板21にバーリング加工(burring process)を施し、加熱コイル保持台15の上方から下方の非磁性金属板21に向かってねじ止めする構成でも、前記と同様の効果を得ることができる。
また、非磁性金属板21に、上方に凹んだ凹部を設け、加熱コイル保持台15と凹部とをねじ止めする構成とすることにより、締結部材41の頭が非磁性金属板21の下面に突出することを抑制することができるため、非磁性金属板21の下方により大きな空間を確保できるため、さらなる誘導加熱調理器本体の厚みの薄型化を図ることができる。
以上のように、加熱コイル保持台15と非磁性金属板21を、複数の締結部材41でねじ止めすることによりフェライト4と非磁性金属板21の間の距離が最小値となるように規制する構成としている。これにより、非磁性金属板21が反っており、フェライト4と非磁性金属板21の間に空間があっても、複数の締結部材41でねじ止めすることにより、フェライト4と非磁性金属板21の間の距離が最小値となるように規制することができる。そこで、フェライト4と非磁性金属板21の熱伝導の効率低下を抑制することができる。
なお、上記様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせて誘導加熱調理器を構成することにより、それぞれの実施の形態における効果を奏することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットの組み立て性および冷却性能を向上させることが可能となるので、加熱コイルを有した調理器に有効である。
また、本発明にかかる誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットの薄型化を図るとともに、放熱能力を高め、高火力を維持できるので、加熱コイルを備えた調理器の用途に有効である。
1 加熱コイル
2 加熱コイル保持台
3 絶縁板
4 フェライト
5 弾性体
6 非磁性体金属板
7 位置決め部
8 開口部
9 接着剤
10 締結部材(ネジなど)
11 高熱伝導性物質
12 貫通穴
13 絞り部
14 平面部
15 加熱コイル保持台
16 貫通孔
17 保持片
18 挿入部
19 接着剤
20 加熱コイルユニット
21 非磁性金属板
22 部分a
23 開口部
31 熱伝導性を高める物質
41 締結部材(ネジなど)
51 加熱コイル
52 絶縁板
53 支持体
54 保持台
55 フェライト

Claims (11)

  1. 加熱コイルと、
    前記加熱コイルを支持する加熱コイル保持台と、
    前記加熱コイルと前記加熱コイル保持台との間に設けられた絶縁板と、
    前記絶縁板の下方に位置するフェライトと、
    前記フェライトと前記絶縁板との間に介在し、空気より熱伝導率の高い弾性体と、
    前記フェライトを支持し、上面が前記加熱コイル保持台の下端と接し、かつ前記加熱コイルからの磁界を遮蔽する非磁性金属板と、
    を有し、
    前記加熱コイル保持台は、前記フェライトの水平方向の位置決めを行う位置決め部を有し、
    前記位置決め部の下端は、前記フェライトの下面より上方に位置する、誘導加熱調理器。
  2. 前記加熱コイル保持台は、前記フェライトを挿入する貫通孔を備え、前記位置決め部は、前記貫通孔の側壁により構成される、もしくは前記貫通孔の側壁の内側方向に突出するように設けられたリブにより構成される請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記貫通孔は、周部下端に内側方向に突出し、挿入した前記フェライトの下面の一部を支持する保持片を有し、
    前記保持片の上面の高さ方向の位置が、前記貫通孔の内側に位置する前記非磁性金属板の部分の上面の高さ方向の位置以下となるように構成した請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 加熱コイルと、
    前記加熱コイルを支持する加熱コイル保持台と、
    前記加熱コイルと前記加熱コイル保持台との間に設けられた絶縁板と、
    前記絶縁板の下方に位置するフェライトと、
    前記フェライトと前記絶縁板との間に介在し、空気より熱伝導率の高い弾性体と、
    前記フェライトを支持し、上面が前記加熱コイル保持台の下端と接し、かつ前記加熱コイルからの磁界を遮蔽する非磁性金属板と、
    を備え、
    前記加熱コイル保持台は、前記フェライトを挿入する貫通孔を有するとともに、前記貫通孔の側壁により構成される、もしくは前記貫通孔の側壁の内側方向に突出するように設けられたリブにより構成される、前記フェライトの水平方向の位置決めを行う位置決め部を有し、
    前記貫通孔は、周部下端に内側方向に突出し、挿入した前記フェライトの下面の一部を支持する保持片をさらに有し、
    前記保持片の上面の高さ方向の位置が、前記貫通孔の内側に位置する前記非磁性金属板の部分の上面の高さ方向の位置以下となるように構成した誘導加熱調理器。
  5. 前記弾性体は、シリコーン製の接着剤を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記加熱コイル保持台と前記非磁性金属板とは締結部材によって締結されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記絶縁板は開口部を有し、前記加熱コイルと前記加熱コイル保持台とは前記開口部を介して接着剤で固定される、請求項1から4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記フェライトと前記非磁性金属板との間に、空気よりも熱伝導性の高い物質を介在させた、請求項1から4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記非磁性金属板において、前記フェライトを載置する投影面上に開口部を設けた、請求項1から4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記非磁性金属板において前記フェライトを載置する面は前記位置決め部の下端よりも上方に位置する、請求項1から4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記非磁性金属板に前記保持片を挿入する開口部を設けた、請求項3または4に記載の誘導加熱調理器。
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