JPWO2012098726A1 - 飲料抽出装置 - Google Patents

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Abstract

焙煎植物原料から水抽出により得られる抽出液において、好ましい風味成分やコクはそのままに、過剰な苦味を選択的に低減しうる、焙煎植物の抽出装置を提供する。飲料抽出用顆粒を収容する顆粒収容部と、第1の方向から前記顆粒収容部に抽出溶媒を注入する注入手段と、前記抽出溶媒で抽出された抽出液を回収する回収手段とを備える飲料抽出装置であって、前記顆粒収容部が、前記顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えており、前記飲料抽出装置は、さらに、前記顆粒収容部を回転させる回転機構を備えている飲料抽出装置。

Description

本発明は、焙煎植物原料から水抽出により飲料抽出液を得る飲料抽出装置に関し、例えば、コーヒーの風味成分を苦味成分と区別して抽出することが可能なコーヒー抽出液の製造装置に関する。
コーヒー豆、麦茶用麦、ほうじ茶用茶葉などの焙煎植物原料を焙煎して、熱水等で浸出した液は、コーヒー、麦茶、ほうじ茶などの飲料として多くの人々に愛飲されている。焙煎処理は、焙煎植物原料を熱エネルギーによって化学反応を起こさせ、香り、コク、苦味、酸味、甘味といった独特の香味を生成する。特に、焙煎によって生成する香ばしい香味は極めて嗜好性が高い。
焙煎植物原料は、均一に内部まで加熱するのが難しく、焙煎処理においては焦げ味が発生したり、焦げを抑制するために焙煎が浅くなり、焙煎植物原料の中心部分が生焼けとなったりして、その浸出液に苦味や雑味が多くなる等の問題がある。加熱条件を強くして焙煎時間を短くしても、焙煎植物原料の表面だけが焼けて中心部分まで均一に火が通らず、苦いだけでコクのない浸出液となる。
そこで、焙煎植物原料から水抽出により得られる飲料用抽出液で、焦げ臭や苦味を低減する方法が提案されている。例えば、焙煎穀物の焦げた部分を除去する精穀工程を含む、焙煎に起因するこげ臭や苦味が少なく、かつ甘味の強い風味の良好な穀物茶飲料を製造する方法(特許文献1)、抽出液中に存在する微粒子、特に、粒子径が5μm以上の微粒子を除去することにより、苦味を除去する方法(特許文献2)等がある。抽出装置を工夫することにより、苦味や雑味を除去することも提案されており、例えば、平均再孔半径が30〜100Å付近に分布した活性炭を装着した抽出装置で、この活性炭によりコーヒー抽出液中の渋味成分であるクロロゲン酸多量体などの高分子黒褐色成分を選択的に吸着除去できるもの(特許文献3)がある。また、コーヒー抽出装置として、抽出液の清澄性を向上しうる装置も提案されている(特許文献4,5)。
特開2010−207113号公報 特開2001−017094号公報 特許第2578316号公報 特開2002−291412号公報 実登3076826号公報
従来より抽出液(浸出液)中の不快成分である苦味を低減することは行われているが、苦味が十分に取れていなかったり、或いは苦味は取れるが、同時に焙煎植物独特の豊かな香りや風味、コク味までも取れてしまったりして、焙煎植物の浸出液自体の風味を低下させることがあった。
本発明は、焙煎植物原料から水抽出により得られる抽出液において、好ましい風味成分やコクはそのままに、過剰な苦味を選択的に低減しうる、焙煎植物の抽出装置を提供することを目的とし、例えば、コーヒーの風味成分を強過ぎる苦味成分と分離して抽出することが可能な飲料抽出装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、焙煎処理により形成される焙煎植物の多孔質構造の隔壁が、強過ぎる苦味成分と特異的に親和力が高いことを見出した。そして、静置状態にある隔壁表面が露出した焙煎植物体に焙煎植物の抽出液を接触させることで、抽出液中に存在する強過ぎる苦味成分をクロマトグラフィー式に吸着除去できることを見出した。具体的には、コーヒー顆粒を制動部材で略密封にした状態で顆粒収容部に収容して静置状態とし、堆積したコーヒー顆粒の層内を抽出溶媒が往復動するように通液させることによって、強過ぎる苦味成分を分離して抽出できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、以下に関する。
1.コーヒー顆粒を収容する顆粒収容部と、第1の方向から前記顆粒収容部に抽出溶媒を注入する第1の注入手段と、前記抽出溶媒で抽出されたコーヒー抽出液を回収する回収手段とを備えるコーヒー抽出装置で、
前記顆粒収容部が、コーヒー顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えるコーヒー抽出装置。
2.さらに、第1の方向と対向する第2の方向から前記顆粒収容部に抽出溶媒を注入する第2の注入手段を備える、1に記載のコーヒー抽出装置。
3.顆粒収容部が、コーヒー顆粒を軸線に沿う方向の断面形状において略四角形状に堆積した状態で収容しうる形状である、1又は2に記載のコーヒー抽出装置。
4.制動部材が網目部材である、1〜3のいずれかに記載のコーヒー抽出装置。
5.顆粒収容部内を流れる液体の流れを制御する、流れ制御装置を備える、1〜4のいずれかに記載のコーヒー装置。
さらに、本発明は、以下に関する。
1.コーヒー顆粒を収容する顆粒収容部と、第1の方向から前記顆粒収容部に抽出溶媒を注入する注入手段と、前記抽出溶媒で抽出されたコーヒー抽出液を回収する回収手段とを備えるコーヒー抽出装置であって、
前記顆粒収容部が、コーヒー顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えており、
前記コーヒー抽出装置は、さらに、前記顆粒収容部を回転させる回転機構を備えているコーヒー抽出装置。
2.顆粒収容部が、コーヒー顆粒を軸線に沿う方向の断面形状において略四角形状に堆積した状態で収容しうる形状である、1.に記載のコーヒー抽出装置。
3.制動部材が網目部材である、1.又は2.に記載のコーヒー抽出装置。
4.前記注入手段が、前記顆粒収容部の上部に向けて開口する単一の導管路を備える、1.〜3.のいずれかに記載のコーヒー抽出装置。
5.前記顆粒収容部が、抽出溶媒が注入される上部開口及び下部開口を備える、1.〜4.のいずれかに記載のコーヒー抽出装置。
6.前記顆粒収容部が、前記顆粒層及び前記制動部材を前記顆粒収容部内の所定位置に保持する保持機構を備える、1.〜5.のいずれかに記載のコーヒー抽出装置。
7.前記顆粒層及び前記制動部材が共に使い捨てユニットを形成している、1.〜6.のいずれかに記載のコーヒー抽出装置。
8.前記顆粒収容部が、使い捨てカートリッジを形成している、1.〜6.のいずれかに記載のコーヒー抽出装置。
9.前記上部開口及び前記下部開口のための開閉機構を備える、1.〜8.のいずれかに記載のコーヒー抽出装置。
10.前記使い捨てカートリッジは、全体が閉じられたカプセル状に形成されており、
前記注入手段は、前記使い捨てカートリッジの上側端壁及び下側端壁を穿孔可能な針状端部を備えており、
前記上部開口及び前記下部開口は、前記針状端部により形成される、8.に記載のコーヒー抽出装置。
11.前記顆粒収容部は、前記抽出液の排出を促進するための排出促進機構を備えている、1.〜10.のいずれかに記載のコーヒー抽出装置。
12.前記注入手段は、前記抽出溶媒の第1の注入工程及び第2の注入工程を行うことができる、1.〜11.のいずれかに記載のコーヒー抽出装置。
13.コーヒー顆粒を収容する顆粒収容部を備えたコーヒー抽出装置であって、
前記顆粒収容部は、コーヒー顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えており、
前記顆粒収容部は、上部開口及び下部開口を備えており、
前記上部開口と前記下部開口には、それぞれ、上部蓋材と下部蓋材が着脱可能に取り付けられており、
前記上部蓋材は、重力の作用により移動可能な弁体を含む弁を備えている、コーヒー抽出装置。
14.コーヒー顆粒を収容する顆粒収容部と、第1の方向から前記顆粒収容部に抽出溶媒を注入する注入手段と、前記抽出溶媒で抽出されたコーヒー抽出液を回収手段とを備えるコーヒー抽出装置であって、
前記顆粒収容部が、コーヒー顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えており、
前記顆粒収容部は、上部開口及び下部開口を備えており、
前記上部開口と前記下部開口には、それぞれ、上部蓋材と下部蓋材が着脱可能に取り付けられており、
前記上部蓋材と前記下部蓋材は、それぞれ、前記上部開口と前記下部開口に連通可能な開口を備えている、コーヒー抽出装置。
15.前記注入手段は、前記抽出溶媒の第1の注入工程及び第2の注入工程を行うことができる、14.に記載のコーヒー抽出装置。
16.飲料抽出用顆粒を収容する顆粒収容部と、第1の方向から前記顆粒収容部に抽出溶媒を注入する注入手段と、前記抽出溶媒で抽出された抽出液を回収する回収手段とを備える飲料抽出装置であって、
前記顆粒収容部が、前記顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えており、
前記飲料抽出装置は、さらに、前記顆粒収容部を回転させる回転機構を備えている飲料抽出装置。
17.前記顆粒収容部が、前記顆粒を軸線に沿う方向の断面形状において略四角形状に堆積した状態で収容しうる形状である、16.に記載の飲料抽出装置。
18.前記制動部材が網目部材である、16.又は17.に記載の飲料抽出装置。
19.前記注入手段が、前記顆粒収容部の上部に向けて開口する単一の導管路を備える、16.〜18.のいずれかに記載の飲料抽出装置。
20.前記顆粒収容部が、抽出溶媒が注入される上部開口及び下部開口を備える、16.〜19.のいずれかに記載の飲料抽出装置。
21.前記顆粒収容部が、前記顆粒の層及び前記制動部材を前記顆粒収容部内の所定位置に保持する保持機構を備える、16.〜20.のいずれかに記載の飲料抽出装置。
22.前記顆粒の層及び前記制動部材が共に使い捨てユニットを形成している、16.〜21.のいずれかに記載の飲料抽出装置。
23.前記顆粒収容部が、使い捨てカートリッジを形成している、16.〜21.のいずれかに記載の飲料抽出装置。
24.前記上部開口及び前記下部開口のための開閉機構を備える、16.〜23.のいずれかに記載の飲料抽出装置。
25.前記使い捨てカートリッジは、全体が閉じられたカプセル状に形成されており、
前記注入手段は、前記使い捨てカートリッジの上側端壁及び下側端壁を穿孔可能な針状端部を備えており、
前記上部開口及び前記下部開口は、前記針状端部により形成される、23.に記載の飲料抽出装置。
26.前記顆粒収容部は、前記抽出液の排出を促進するための排出促進機構を備えている、16.〜25.のいずれかに記載の飲料抽出装置。
27.前記注入手段は、前記抽出溶媒の第1の注入工程及び第2の注入工程を行うことができる、16.〜26.のいずれかに記載の飲料抽出装置。
28.飲料抽出用顆粒を収容する顆粒収容部を備えた飲料抽出装置であって、
前記顆粒収容部は、前記顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えており、
前記顆粒収容部は、上部開口及び下部開口を備えており、
前記上部開口と前記下部開口には、それぞれ、上部蓋材と下部蓋材が着脱可能に取り付けられており、
前記上部蓋材は、重力の作用により移動可能な弁体を含む弁を備えている、飲料抽出装置。
29.飲料抽出用顆粒を収容する顆粒収容部と、第1の方向から前記顆粒収容部に抽出溶媒を注入する注入手段と、前記抽出溶媒で抽出された抽出液を回収する回収手段とを備える飲料抽出装置であって、
前記顆粒収容部が、前記顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えており、
前記顆粒収容部は、上部開口及び下部開口を備えており、
前記上部開口と前記下部開口には、それぞれ、上部蓋材と下部蓋材が着脱可能に取り付けられており、
前記上部蓋材と前記下部蓋材は、それぞれ、前記上部開口と前記下部開口に連通可能な開口を備えている、飲料抽出装置。
30.前記注入手段は、前記抽出溶媒の第1の注入工程及び第2の注入工程を行うことができる、29.に記載の飲料抽出装置。
本発明の飲料抽出装置を用いると、風味とコク味を維持しながらも過剰な苦味のみが低減された、極めて風味の良い焙煎植物抽出液を簡便に得ることができる。例えば、本発明の飲料抽出装置がコーヒー抽出装置の場合、コーヒーの強過ぎる苦味成分を選択的に分離して抽出することができ、極めて風味の良いコーヒー抽出液を簡便に得ることができる。
本発明の飲料抽出装置を用いると、従来の濃く淹れたお茶やコーヒー(いわゆるエスプレッソなど)と同等以上に濃い濃度であっても、後味がすっきりとし、焙煎植物自体の個性が際立つ、従来にない飲料が製造できる。本発明の抽出装置によると、微粒子も除去されるので、雑味が少なく、極めて清澄性が高く保存安定性が高いという利点もある。
本発明による、電動式のコーヒー抽出装置の一実施態様を示す図である。 本発明による、電動式コーヒー抽出装置の一実施形態を示す図である。 図2に示される顆粒収容部の概略側断面図である。 本発明における抽出工程の例を説明する図である。 全体が閉じられたカプセル形状の顆粒収容部の例を示す図である。 排出促進機構の例を示す図である。 排出促進機構の他の例を示す図である。 排出促進機構の他の例を示す図である。 側壁に開口を有する顆粒収容部の例を示す図である。 顆粒収容部の反転方法の他の例を示す図である。 分散板の例を示す平面図である。 本発明による、ハンディドリップタイプのコーヒー抽出装置の分解斜視図である。 図12に示されるコーヒー抽出装置の概略側断面図である。 本発明による、電動式コーヒー抽出装置の他の実施形態を示す図である。 図14に示される顆粒収容部の概略側断面図である。 穀類(オオムギ)、豆類(ダイズ)、茶類(焙じ茶葉、焙じ茶茎)、種子類(コーヒー豆)の電子顕微鏡写真(SEM)画像である。
本発明でいう焙煎植物とは、焙煎処理によって水分を蒸発させ、内部の細胞組織を空洞化して多孔質構造を有するものをいう。本発明において使用される植物は、焙煎して多孔質構造を有するものであれば、特に限定されない。具体的には、例えば、オオムギ、コムギ、ライムギ、カラスムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシ、ヒエ、アワ、キビ、ソバもしくはハトムギなどの穀類;オーク、サクラ、キハダ、カエデ、トチ、クリ、エンジュ、ケヤキ、ヒノキ、スギ、コウヤマキ、竹、ミズナラ、松、ヒバ、笹、桐、梅、桃、藤、樅、楡、銀杏、椿、柳、桑、チーク、マホガニー、木蓮、柿、杏、花梨、ハマナス、バラ、枇杷、ボケ、キンモクセイ、楠、イチイ、アカシアもしくはウコギなどの樹木;茶類;ダイズ、アズキ、エンドウ、ソラマメもしくはインゲンマメなどの豆類;ゴマ、コーヒー豆(コーヒーノキの種子)、ビワの種などの種子類などが挙げられるがこれらに限られない。また、使用される部位も限定されず、例えば、発芽させた種子、発芽していない種子、種皮、芽、花、実、茎、葉または根等が挙げられる。図16に、穀類(オオムギ)、豆類(ダイズ)、茶類(焙じ茶葉、焙じ茶茎)、種子類(コーヒー豆)の電子顕微鏡写真(SEM)画像を示す。写真から明らかなように、穀類、豆類、焙じ茶茎、コーヒー豆は、多孔質構造を有している。一方、焙じ茶葉は、その多孔質構造は断面のみである。したがって、本発明では、吸着剤としての効果の大きさから、穀類の種子、コーヒー豆のような果実の種子、豆類の種子、茶類の茎を対象にした抽出を行うのに適している。特に、コーヒー豆の種子の抽出は、本発明の好ましい態様の一例である。尚、本発明では、焙煎植物の多孔質構造を破壊しない範囲内であれば、粉砕等の処理を行ってもかまわない。本明細書では、平均粒度が0.1〜2.0mm程度、好ましくは0.5〜2.0mm程度、より好ましくは1.0〜1.5mm程度の焙煎植物又はその粉砕物を、飲料抽出用顆粒と表記する(単に、顆粒と表記することもある)。
これら植物を焙煎処理して得られる焙煎植物は、焙煎によってできる多孔質構造の隔壁に、焙煎中に産生した多くの成分を産生した順に層をなして吸着し蓄積しており、特に焙煎の最終段階で産生する苦味の強い成分は、隔壁の最表面に吸着していると考えられている。本発明の抽出装置は、焙煎植物の多孔質構造をカラム(固定相)として利用し、クロマトグラフィー式に強過ぎる苦味成分を捕捉して分離することができる装置である。すなわち、焙煎植物の多孔質構造の隔壁に吸着している成分を、水性溶媒を通液することによっていったん脱着させて隔壁表面を露出させ、これに焙煎植物原料を水抽出して得られる抽出液を通液することにより、抽出液中の強過ぎる苦味成分を選択的に吸着除去することが可能な装置である。
本発明の装置では、この隔壁表面の成分の脱着、苦味成分の再吸着を煩雑な操作を必要とせずにスムーズに効果的に行うために、略密封状にパッキング(固定化)した飲料抽出用顆粒の層内を抽出溶媒が往復動するように通液させるという方法を採用する。少量の抽出溶媒が最初に顆粒に接触する際(往路)に、多孔質構造の表面に吸着した香気成分、味成分(水溶性呈味成分、苦味成分)をいったん脱着させて多孔質構造の隔壁表面を露出させ、この脱着させた成分を含む抽出溶媒を多孔質構造の表面が露出した顆粒に接触させることにより、抽出溶媒中の苦味成分のみを選択的に再吸着させるものである。ここで、本明細書でいう「抽出溶媒の往復動」とは、顆粒の堆積層に対して、例えば重力方向又は水平方向に往復するように抽出溶媒が流れることをいい、一旦、抽出溶媒が流れた後に、その流れと逆方向に抽出溶媒が流れることを意味する。例えば、多孔質構造の吸着成分を脱着させるために導き入れた抽出溶媒が顆粒層を反重力方向に流れた場合に、得られた焙煎豆表面の抽出液が重力方向に流れるような水(抽出溶媒)の流れをいう。
この顆粒堆積層内の抽出溶媒の往復動を再現性よく、かつ小スペースで実施するために、本発明の装置では、顆粒を略密封状に収容するための制動部材と、顆粒収容部を回転させる回転機構とを備える。顆粒を略密封状に収容するための制動部材は、多孔質構造の隔壁表面が露出した焙煎植物(抽出残渣)を吸着剤として利用するために必要な構成であり、制動部材としては、略密封状に抽出残渣を保持できるもの、例えば抽出部に内接する板状の部材(保持板)や袋状の部材(保持袋)を挙げられる。ここで、本明細書でいう「略密封」とは、抽出溶媒の供給時及び/又は抽出液の回収時に、顆粒収容部内で顆粒が運動しない状態をいう。
従来のコーヒー抽出装置において、ドリップ式の抽出では、コーヒー顆粒が液面近くまで浮上したり、抽出溶媒の注入経路に応じて移動したりするし、浸漬法の抽出では、コーヒー顆粒が液面近くまで浮上したり、自然対流または攪拌によりコーヒー顆粒が大きく流動する。本発明の装置では、飲料抽出用顆粒の最上面に当接する位置又は近接する位置、及び顆粒の最下面に当接する位置に、制動部材を設置することにより、顆粒を略密封にホールドし、抽出時に顆粒を運動させないようにする。顆粒が運動しないことにより、露出した多孔質構造の隔壁に強過ぎる苦味成分の再吸着が可能となるのである。尚、前記近接する位置とは、飲料抽出用顆粒を抽出溶媒で湿潤させた際に、顆粒が自然に膨潤する分(空隙)だけ顆粒の堆積層の最上面から離間した位置をさす。具体的には顆粒を僅かに圧縮する位置(顆粒の体積の約0.9倍)から、抽出溶媒に接触させた後の顆粒の膨潤を考慮し、顆粒の体積の約2倍(好ましくは約1.5倍)に対応する位置との間の領域内をさす。
制動部材の材質や形状は特に限定されない。具体的には、金属メッシュ、不織布(ネル布、リント布など)、紙フィルターなどの網目部材で、フラット、円錐状、角錐状、袋状等の形状のものを用いることができる。網目部材のメッシュを小さくし過ぎると目詰まりが発生しやすく、抽出に時間を要して過抽出を引き起こす可能性があることから、メッシュサイズは金属メッシュの場合、アメリカ式メッシュ20〜200番程度のものを用いるのが好ましい。また、網目部材を用いる場合、その周辺部を弾力性のある素材(例えば、綿ネルなどの不織布)で構成し、制動部材を顆粒収容部の内面に圧着するようにして、制動機能を強化してもよい。
本発明の顆粒収容部を回転させる回転機構とは、顆粒の層に関して抽出溶媒が注入される側と同じ側から抽出液が回収されるように、顆粒収容部を反転させる(換言すれば、上下方向に180°回転させる)ことができる機構をいう。この回転機構により、略密封状にパッキング(固定化)した飲料抽出用顆粒の層内を抽出溶媒が往復動するように、通液される。回転機構は手動であっても自動であってもよく、また回転させる方向も顆粒収容部が反転するものであれば、重力方向の上下回転であっても水平方向の上下回転であってもよい。ここで、本明細書中で顆粒収容部について用いられる「上」、「下」、「上部」、「下部」等の方向を示す用語は、特に断りのない限り、抽出装置の作動前(換言すれば、顆粒収容部の回転前)における方向を意味する。また、「上部」は、顆粒収容部の上下方向に見た中央部に対して上側の部分を意味し、必ずしも上端部のみを意味するものではない。同様に、「下部」は、顆粒収容部の上下方向に見た中央部に対して下側の部分を意味し、必ずしも下端部のみを意味するものではない。
本発明の装置では、まず制動部材を利用して、飲料抽出用顆粒を顆粒収容部に略密封状にセットする。顆粒収容部の下部に装着した制動部材の上面(当接する位置)に顆粒を投入する作業を行い、この顆粒の当接又は近接する位置に制動部材をセットする。本発明の装置が電動自動式の場合にも、この作業は本発明の装置を起動させる前に作業者が行う作業である。尚、後述するように、顆粒及び制動部材が一体とされた使い捨てユニットを顆粒収容部にセットする作業、または、予め顆粒及び制動部材がセットされた、使い捨てカートリッジとしての顆粒収容部を装置内に取り付ける作業も、本発明の装置を起動させる前に作業者が行う作業に含まれる。
飲料抽出用顆粒を収容する顆粒収容部は、本発明で重要な飲料抽出用顆粒の表面成分の脱着とその隔壁表面への苦味成分の再吸着を効率的かつ効果的に行うために、抽出溶媒の進行方向に対して、内径がほぼ均一の形状であることが好ましい。内径がほぼ均一の形状とは、顆粒の堆積層の軸線に沿う方向の断面形状が略四角形状、すなわち顆粒を円柱状または直方体状(立方体状を含む)に堆積して収容しうる形状を意味する。
特に、本発明は、抽出残渣を吸着剤として利用するものであり、吸着効果を最大限に発揮させるため、顆粒収容部内の抽出部の形状(断面積と高さの関係)が重要となる。尚、本明細書では、顆粒収容部のうち、顆粒を制動部材で略密封状態に収容する領域を抽出部と表記する。抽出部の形状は、顆粒の粒度等の特性にもよるが、抽出部の軸線の沿う方向の略四角形状の断面形状において、四角形の幅(L)と高さ(H)の比(H/L)が0.1〜10、好ましくは2〜6、より好ましくは3〜6の範囲となるように抽出部の形状を設計するのが好ましい。上記の範囲を超えると、抽出に時間がかかったり詰まりが発生したりして、過抽出(抽出溶媒が過度に顆粒に接触することにより、顆粒内部のエグミや渋味、雑味が抽出される現象)を生じることがある。また、上記の範囲未満では、本発明の装置が期待する吸着効果が十分に得られないことがある。
本発明の装置では、上記の制動部材を利用して、顆粒収容部へ略密封状に顆粒を収容する作業の終了後、第1の方向から前記顆粒収容部に抽出溶媒を注入手段により注入する。
抽出溶媒を注入する第1の方向は、顆粒収容部の上方であっても下方であってもよいが、抽出溶媒が顆粒の堆積層内を往復動するように注入手段及び回収手段を設ける必要がある。すなわち、堆積層に対して上部から下部方向に通水(下降流)した場合には、回転前の堆積層の位置関係で下部から上部(上昇流)に抽出液が流れるように回収する必要がある。これを実現させるには、回転前の顆粒収容部内へ上部から抽出溶媒を注入した場合(下降流)、回転機構により上下反転させた後、抽出液が回転後の堆積層内を上から下へ流れる(下降流)ようにするために、顆粒収容部上部に取出し口を設ける(すなわち、顆粒収容部上部に注入口兼取出し口を設ける)。回収の容易さからは、本発明の第1の方向は、顆粒収容部上部方向が好ましい。
この抽出溶媒の最初の注入(第1の注入)は、焙煎植物の多孔質構造の隔壁に吸着している成分(主に焙煎時に産生した香気成分、味成分)をいったん脱着させ、多孔質構造の隔壁表面を露出させる、つまり、顆粒を吸着剤として利用した苦味成分の分離を効率よく行うための準備を行うものである。したがって、第1の注入における抽出溶媒の量は、多孔質構造の隔壁に吸着している成分をいったん脱着することが可能な量であればよく、具体的には、顆粒の容積に対して0.3〜2倍量程度、好ましくは0.5〜1.5倍量程度、より好ましくは顆粒の堆積層の略上面程度まで注入される量である。第1の注入において、少量の抽出溶媒を使用することにより、香気成分、味成分の豊かな焙煎植物表面の抽出液を得ることができる。上記範囲より多い量の抽出溶媒を注入すると、その後の苦味成分の吸着工程における分離効率が悪くなったり、焙煎植物内部から雑味が抽出され抽出液の風味を低下させてしまったりすることがある。抽出溶媒の注入量は、顆粒収容部及び/又は抽出溶媒タンクに液量計を設け、注入される又は流出する抽出溶媒量を計測して制御してもよいし、顆粒収容部に液位計を設け、液面の高さを計測して抽出溶媒量を制御してもよい。
上記範囲の量の抽出溶媒を、SV(space velocity)=3〜100程度の速度で顆粒収容部に通液することにより、顆粒の吸着成分の脱着を効果的に行うことができる。より好ましい通液速度は、SV=5〜70、好ましくは5〜50、より好ましくは6〜40程度である。この範囲内の通液速度に流速を制御するために、本発明の装置には流れ制御装置を備えることが好ましい。
抽出溶媒を抽出部に注入すると、顆粒内に封入されている気泡が抽出部に放出され、気泡となって存在する。この気泡が抽出溶媒の注入を妨げることがあることから、顆粒収容部には脱気手段を設けておくことが好ましい。脱気手段としては、顆粒収容部内を引圧にする装置、微細振動を与える装置等が例示できるが、抽出液の香気成分を良好に保つためには、微細振動を与える装置が特に好ましい。
本発明の装置では、第1の注入後、いったん抽出溶媒の注入を停止して、本発明の特徴である回転機構により顆粒収容部を上下反転させる。その後、再度、抽出溶媒の注入を開始(第2の注入)して、回収手段により抽出液を回収する。第2の注入では、第1の注入により得られた抽出液を水押しして回収でき、また抽出残渣に含まれる良好な風味成分を抽出して回収することができる。
抽出液の回収では、第1の抽出で得られた抽出液中の苦味成分の吸着除去しながら回収を行う。吸着を効率よく行うため、第2の注入における通液速度が重要となる。具体的には、顆粒層を通過する抽出溶媒の速度、すなわち回収液の取出し速度は、SV(space velocity)=3〜100程度が好ましく、SV=5〜70がより好ましく、5〜50がさらに好ましく、6〜40が特に好ましい。
一般に、焙煎植物の抽出液の好ましくない成分としては、隔壁最表面に吸着した強過ぎる苦味成分(焦げ苦味)の他に、抽出の中期から後期にかけて顆粒内部より溶出してくる舌に残る渋味成分が存在する。したがって、第2の注入では、この抽出の中期から後期にかけて溶出する舌に残る渋味成分を回収しないように抽出を制御することで、より風味のよい抽出液を効率よく得ることができる。具体的には、回収手段により取り出す抽出液量が、顆粒の容積に対して0.5〜5倍程度、好ましくは1〜3倍程度、より好ましくは1〜2倍程度とするのがよい。5倍を超えた量を抜取ると、抽出液中に渋味成分を知覚するようになる。第2の注入における抽出溶媒量も、第1の注入と同様に、液位計及び/又は液量計により制御してもよい。
このような抽出を行った場合、抽出液の抽出率は20%以下、好ましくは15%以下となる。ここで、抽出率とは以下の式で表される値をいう。
コーヒー抽出率(%)={抽出液の重量(g)}×{抽出液のBrix(%)}/{コーヒー顆粒の重量(g)}
(Brixは糖度計で測定される可溶性固形分を示す。糖度計は株式会社アタゴ製 デジタル屈折計 RX-5000α等を例示できる。)
このような第1の注入及び第2の注入を行う装置として、顆粒収容部が、抽出溶媒が注入される上部開口及び下部開口を備える装置で、好ましくは顆粒収容部の上部に向けて開口する単一の導管路を備える装置を例示できる。
また、本発明の装置は、第1の注入の後にいったん注入を停止し、第2の注入を開始するものであり、顆粒収容部の開口に抽出溶媒の出入りを制御できる弁を設けておくのが好ましい。この弁は、手動式であっても電磁式であってもよいが、本発明が電動式の抽出装置の場合には、電磁弁として自動制御可能な形態としておくのが好ましい。
以下、飲料抽出用顆粒としてコーヒー顆粒を用い、コーヒー抽出液を回収するコーヒー抽出装置を例にして図面に基づき詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、コーヒー抽出装置に限られず、焙煎植物から得られる飲料用の抽出液を得るための飲料抽出装置全般に適用可能である。
図1に、電動式のコーヒーメーカー(コーヒー抽出装置1)を例示する。図1におけるコーヒー抽出装置では、本発明でいう「第1の方向」が顆粒収容部2の下方(図1における2Bの方向)に相当する。抽出装置1本体には、使用者がコーヒー抽出に使用する水を貯蔵する水タンク4と使用者がコーヒー顆粒をセットする豆貯蔵室(顆粒収容部2)とを備えている。顆粒収容部2は円柱状の形状であり、その上端には上部開口2Aが、下端には下部開口2B(注入口)が形成されており、下部開口2Bには開閉機構が備えられている。また、顆粒収容部内部には、コーヒー顆粒を略密封に収容するための制動部材である保持板(金属フィルター)10,11が、着脱可能に装着されている。
本装置を用いた場合、使用者は、まず顆粒収容部2に制動部材10を設置し、その上面にコーヒー顆粒Mを収容し、堆積面の上面に当接又は近接する位置に、コーヒー顆粒Mの流動を制する制動部材11を配置する。このとき、下部開口2Bを閉鎖した状態である。続いて、本発明の装置を起動させる。水タンク4に貯蔵されている水が、加熱ヒーター12と一体となっている加熱パイプ12’に導かれて加熱され熱湯となり、電磁弁9を開弁して、導管路8から顆粒収容部2に供給される。導管路8から顆粒収容部の上部開口(注入口)2Aを介して顆粒収容部2に所定量の熱湯が供給される(第1の注入)。第1の注入では、流れ制御装置により、その通液速度が好ましい範囲(SV=3〜100程度)となるように制御されている。
第1の注入において所定量の熱湯が電磁弁9を通過したら、電磁弁9を自動的に閉弁して注入をいったん停止する。電磁弁9が閉鎖したのを受け、本装置に備えられた制御装置のモータが起動して回転機構14を回動する。回転機構14は、顆粒収容部の側部に取り付けられている。回転機構14により、顆粒収容部2が上下反転される(すなわち、注入口2Bが軸方向(換言すれば、顆粒収容部2の高さ方向)上方向に、注入口2Aが軸方向下方向に位置する)。上下反転されると、顆粒収容部の開口2Bが開放され、電磁弁9を自動的に開弁して、再度、所定量の熱湯が導管路8から顆粒収容部2に注入口2Bを介して供給される(第2の注入)。このように、コーヒー抽出装置1は、第1の注入及び第2の注入に利用される、顆粒収容部の上部に向けて開口する単一の導管路8を備えている。第2の注入では、流れ制御装置により、その通液速度が好ましい範囲(SV=3〜100程度)となるように制御されている。
第1の注入では、顆粒収容部の開口2Aから開口2Bの方向に抽出溶媒(熱湯)が流れるが、第2の注入では開口2Bから開口2Aの方向に抽出溶媒(熱湯)が流れる。すなわち、顆粒収容部2が反転して所定量の抽出溶媒(熱湯)が2Bから供給されることにより、抽出溶媒が顆粒層内を往復動するように流れる。焙煎植物の抽出液は、顆粒収容部の開口2Aから取出し口より排出され、保存容器13に溜められる。保存容器13内の抽出液は、加熱ヒータ12によって保温される。
図2〜図9に、本発明による電動式コーヒーメーカー(コーヒー抽出装置)の他の実施形態を例示する。図2に示すコーヒー抽出装置1´では、図1に示すコーヒー抽出装置1と同様に、水タンク4に貯蔵されている水が、加熱ヒータ12と一体となっている加熱パイプ12´に導かれて加熱され熱湯となり、抽出溶媒として、導管路8´から顆粒収容部102に供給される。抽出処理後のコーヒー抽出液は、保存容器13に溜められ、加熱ヒータ12によって保温される。また、図1に示す装置と同様に、コーヒー抽出装置1´は、顆粒収容部102を回転させるための回転機構14を備えており、回転機構14の回転軸14Aが、図示のように顆粒収容部102の側部に取り付けられている。
図2の例では、単一の導管路8´の先端に位置する抽出溶媒の供給口が、顆粒収容部102の上部に向けて開口するように設けられており、顆粒収容部102は、抽出溶媒が供給される上部開口102A及び下部開口102Bを備えている。後述する顆粒収容部102の回転により、導管路8´は、上記実施形態で説明される第1の方向から顆粒収容部に抽出溶媒を注入する第1の注入手段として機能し、且つ、顆粒収容部に抽出溶媒を注入する第2の注入手段として機能することができる。
図3に、顆粒収容部102の側断面図を概略的に示す。顆粒収容部102の側部に取り付けられた回転機構14の回転軸14Aは示されていない。尚、本実施形態では、顆粒収容部102は、回転機構14の回転軸14Aと一体的に形成されていてもよく、回転機構14の回転軸14Aに対して脱着可能に取り付けられる取り付け部を備えていてもよい。図示の実施形態では、顆粒収容部102が取り付け部を備えている。具体的には、顆粒収容部102の本体202の側壁202Cに、回転機構14の回転軸14Aに固定可能な軸203が取り付け部として設けられている。軸203は、例えば、中実の軸として構成され、中空軸として構成された回転機構14の回転軸14A内に密に嵌合させることにより回転機構14に固定することができる。これにより、回転機構14を回転させて、顆粒収容部102を上下方向に反転させることができる。尚、軸203を中空軸として構成し、回転機構14の回転軸14Aを中実軸として構成してもよい。
また、顆粒収容部102を回転機構14に脱着自在に取り付けるための取り付け部は、軸203のような軸には限られず、また、顆粒収容部102ではなく、回転機構14に設けられていてもよい。
上記実施形態の顆粒収容部2と同様に、顆粒収容部102は、コーヒー顆粒Mの層と、顆粒Mの層を略密封状に保持する制動部材(第1濾材)(図3における下方位置で顆粒収容部102に内接する位置に備えられる濾材)10及び第2濾材(制動部材)(第1濾材10より上方位置で顆粒収容部102に内接する位置に備えられる濾材)11とを収容する。ここで、「略密封」とは、抽出溶媒を通液させる際に、コーヒー顆粒Mが踊らない状態を意味し、本実施形態では、コーヒー顆粒Mの層が、顆粒収容部102内で、顆粒収容部102の側壁202C及び第1、第2濾材10、11によって囲まれている状態を意味する。
本実施形態では、顆粒収容部102は、第1濾材10、顆粒Mの層及び第2濾材11を一体として顆粒収容部102内の所定位置に保持するための保持機構102Dを備えている。保持機構102Dは、例えば、顆粒収容部102の側壁202Cに固定される一対の環状の板状部材であり、これら環状の板状部材の間の領域(抽出部Eと称する)に第1濾材10、顆粒Mの層及び第2濾材11が保持される。尚、保持機構102Dの位置は特に限られないが、抽出部E(すなわち、第1濾材10、顆粒Mの層及び第2濾材11)が回転前の顆粒収容部102内の上部に位置するように、決められることが好ましい。これにより、顆粒収容部102の回転及び水押しによって顆粒Mの層内を往復動するコーヒー抽出液の量を、十分に確保することができる。従って、抽出部Eは、必ずしもその全体が顆粒収容部102内の上部に位置している必要はなく、その少なくとも半分以上が顆粒収容部102内の上部に位置していることが好ましい。しかし、抽出部Eは、実質的に顆粒収容部102の内部空間全体を占めていてもよく、この場合、保持機構102Dは必ずしも設けなくてよい。
図3の例では、顆粒収容部102は、上端壁202A、下端壁202B、側壁202Cを有する実質的に円筒形状の本体202を備えている。コーヒー顆粒Mが動かないようにするため、また苦味成分を再吸着しやすくするため、本体202の形状は、コーヒー抽出液の進行方向に対して内径がほぼ均一の形状であることが好ましい。内径がほぼ均一の形状とは、コーヒー顆粒Mの堆積層の軸線に沿う方向の断面形状が略円形状または略四角形状、すなわちコーヒー顆粒Mを円柱状または直方体状(立方体状を含む)に堆積して収容しうる形状を意味する。従って、本体202の形状は、上記のような円筒形状には限られない。また、抽出溶媒を顆粒Mの層内で十分に往復動させてクロマトグラフィー式に苦味成分を除去するため、顆粒Mの層の形状は、例えば、本体202が円筒形状である場合、顆粒層の軸線の沿う方向の略四角形状の断面形状において、四角形の幅(L)と高さ(H)の比(H/L)が0.1〜10(好ましくは2〜6、より好ましくは3〜6)の範囲となるように顆粒Mの層の形状を設計するのが好ましい。
第1及び第2濾材10、11は、コーヒー顆粒Mを略密封にホールドしうるもので、本体202に内接しうるものであり、且つ、抽出溶媒および抽出液が通過可能でコーヒー顆粒Mがコーヒー抽出液に落下して混入するのを防止できるものであれば、その材質や形状など特に制限されない。この点で、第1及び第2濾材10、11は、上記実施形態の制動部材と同様に機能することができ、具体的には、金属メッシュ、不織布(ネル布、リント布など)、紙フィルターなどの網目部材を例示できる。濾材のメッシュを小さくし過ぎると目詰まりが発生しやすく、抽出に時間を要して過抽出を引き起こす可能性があることから、メッシュサイズは金属メッシュの場合、アメリカ式メッシュ20〜200番程度のものを用いるのが好ましい。また、コーヒー抽出液に含まれる油分を吸着除去できる観点からは、不織布を用いることが好ましい。尚、後述するように、第1濾材10、顆粒Mの層及び第2濾材11は一体として使い捨てユニット を形成することができる。この場合、第1濾材10と第2濾材11とが顆粒Mの層の周りで互いに接続されるか、または、第1濾材10及び第2濾材11の区別なく顆粒Mの層全体を、袋状の形態の単一の濾材で覆うようにすることができる。また、抽出溶媒および抽出液が抽出部Eを均等に通過して過抽出なく、効率よく抽出することができるように、図11に示すような複数の開口部が形成された分散板で、第1濾材10と第2濾材11の外面を覆うこともできる。
本実施形態では、顆粒Mの層、第1濾材10及び第2濾材11が共に使い捨てユニットを形成することができ、又は、顆粒Mの層、第1濾材10及び第2濾材11を含む顆粒収容部102全体が、使い捨てカートリッジを形成することもできる。顆粒Mの層、第1濾材10及び第2濾材11が共に使い捨てユニットを形成する場合は、顆粒収容部102の本体202に対する使い捨てユニットの取り付け/取り外しのため、例えば、顆粒収容部102の上端壁202Aを上蓋として取り外し可能に形成することができる。顆粒収容部102自体が使い捨てカートリッジを形成する場合は、顆粒収容部102を回転機構14に対して脱着可能に取り付けるため、上記の軸203等の取り付け部が必要とされる。
回転機構14は、顆粒Mの層に関して抽出溶媒が注入される側と同じ側から抽出液が回収されるように、顆粒収容部102を反転させる(換言すれば、図2の上下方向に180°回転させる)ことができる。
図3に示すように、顆粒収容部102は、上端壁202A及び下端壁202Bの互いに対向する位置に上部開口102A、下部開口102Bを有している。上部開口102Aは、コーヒー抽出装置1´の作動前(換言すれば、顆粒収容部102の反転前)、導管路8´の供給口と直接対向する位置に在り、導管路8´から抽出溶媒が注入される注入口として機能する。下部開口102Bは、反転後に導管路8´の供給口と直接対向し、導管路8´から抽出溶媒が注入される注入口として機能する。コーヒー抽出液の排出は、反転後の顆粒収容部102の下部に位置する上部開口102Aを通して行われる。このように、図示の例では、上部開口102Aが抽出溶媒の注入口兼抽出液の排出口として機能し、下部開口102Bは抽出溶媒の注入口としてのみ機能する。
上部開口102A、下部開口102Bの大きさ及び/又は位置によっては、上部開口102A及び下部開口102Bに開閉機構が必要とされる場合がある。図4は、本実施形態のコーヒー抽出装置1´による抽出工程を説明する図であり、上部開口102A、下部開口102Bの開閉のタイミングチャートの一例が、反転前後の顆粒収容部102と共に示されている(開閉機構は図示されていない)。使用者が顆粒収容部102の保持機構102D内に使い捨てユニットをセットし(または使い捨てカートリッジを回転機構14に取り付け)、コーヒー抽出装置1´のスイッチを入れると、導管路8´の供給弁9´が開弁され、抽出溶媒が注入される(第1の注入工程;図4の(A)参照)。この間、顆粒収容部102の上部開口102Aは開状態とし、下部開口102Bは閉状態とする。
第1の注入工程が終了すると、供給弁9´が閉弁され、顆粒収容部102が反転させられる。この間、上部開口102A、下部開口102Bはいずれも閉状態とする。反転終了後、下部開口102B(このとき、顆粒収容部102の上側に位置する)を開き、抽出溶媒が注入される(第2の注入工程)。この間、上部開口102A(このとき、顆粒収容部102の下側に位置する)は閉状態とする。第2の注入工程において注入される抽出溶媒は、第1の注入工程において抽出された抽出液(第1の注入工程では下部開口102Bが閉じているので排出されない)を、上部開口102Aに向けて押し出す(換言すれば、水押しする)ように作用する。第2の注入工程が終了すると、上部開口102Aを開状態とし、抽出液を排出する。このとき、下部開口102Bは開状態でも閉状態でもよい。尚、第2注入工程と排出工程は同時に行なってもよい。この場合、下部開口102Bと上部開口102Aを共に開状態とし、下部開口102Bからの注入と同時に上部開口102Aからの排出を行う(図4(B)参照)。これに代えて、抽出液の排出口として機能する別個の開口を、顆粒収容部102の、例えば側壁202Cに設け、第2の注入工程において上部開口102Aを開かずに、別個の開口から抽出液を排出するようにしてもよい。尚、図2の実施形態では、単一の水タンク4を用いているため、第1の注入工程と第2の注入工程の各々における抽出溶媒の注入量を制御する制御手段(例えば、タイマー又は液位計等)をコーヒー抽出装置1´に設けることができる。しかし、第1の注入工程と第2の注入工程のそれぞれに対応する、2つの水タンクを用いてもよい。この場合、抽出溶媒の注入量を制御する制御手段は必ずしも必要ない。
上記抽出工程により、顆粒収容部102内に略密封状態に保持された顆粒Mの層内で、抽出溶媒を往復動させることができる。これにより、苦味成分の脱離、再吸着をスムーズに行うことができ、強すぎる苦味成分が分離された風味の良いコーヒー抽出液を、家庭においても得ることができる。
図4に示すように、上部開口102A、下部開口102Bの大きさ及び/又は位置によっては、上部開口102Aには、少なくとも「開→閉→開」の順序で作動可能な開閉機構が必要とされ、下部開口102Bには、少なくとも「閉→開」の順序で作動可能な開閉機構が必要とされる。上部開口102A、下部開口102Bが比較的小さい場合には、顆粒収容部102の本体202自体に開閉機構を設けることができる。例えば、従来のコーヒーメーカーに使用されるようなばね式の液垂れ防止弁を、例えば導管路8´に触れると開弁し、導管路8´から離れると閉弁するように、顆粒収容部102の上端壁202A、下端壁202Bに取り付けることができる。この場合、開閉機構を作動させるために、導管路8´及び/又は保存容器13の位置を移動可能に構成してもよい。または、導管路8´及び/又は保存容器13との接触に依らずに自動的に開閉する弁を、顆粒収容部102の本体202自体に取り付けてもよい。上部開口102A、下部開口102Bが比較的大きい場合には、例えば、顆粒収容部102の外部に(コーヒー抽出装置1´の内部構造として)、上部開口102A、下部開口102Bに対してスライド弁として機能する部材を設けてもよい。上記のような開閉機構は、顆粒収容部102が比較的複雑な構造を備えることを必要とするため、製造コストの観点からは、顆粒収容部102自体を使い捨てカートリッジとして形成するよりも、コーヒー顆粒Mの層、第1及び第2濾材10、11のみを使い捨てユニットとして形成する実施形態が有利である。
顆粒収容部102自体が使い捨てカートリッジを形成する場合には、上部開口102A及び下部開口102Bとして、上記のような開閉機構を用いる必要のない、極小の開口を形成することが好ましい。
この場合、図5に示すように、顆粒収容部102の本体202の壁に予め上部及び下部開口を形成することなく、顆粒収容部102を、全体が完全に閉じられた形態(換言すれば、カプセル状)の使い捨てカートリッジとして形成することができる。さらに、導管路8´の先端を、極小の直径を有する針状端部8Aとして形成し、且つ、上下動可能に構成することができる。そして、第1の注入工程では、針状端部8Aを顆粒収容部102の上端壁202Aに刺し通すことにより、極小の直径を有する上部開口102Aが形成され、上部開口102Aから(顆粒収容部102内に刺し通された針状端部8Aの開口を通して)抽出溶媒が注入される(図5(A))。このとき、下端壁202Bは開口が形成されていないので、下端壁202Bは、開閉機構が無くても閉じられたままである。開閉機構が無いため、反転時、顆粒収容部102は、上部開口102Aが開放されたまま回転するが、上部開口102Aの大きさは針穴程度に極小であるため、上部開口102Aからの液漏れは問題にならない。換言すれば、上部開口102Aの大きさは、反転時の液漏れが問題にならない程度の大きさに決められる。反転後、同様に極小の下部開口102Bが下端壁202Bに針状端部8Aによって形成され、下部開口102Bから注入が行われる(図5(B))。このとき、抽出液をスムーズに排出させるため、下部開口102Bを形成すると同時に、顆粒収容部102の上端壁202Aを針状の部材でさらに穿孔し、複数の開口を通して抽出液を回収してもよい。または、下部開口102Bから抽出溶媒を圧力注入し、その圧力で上部開口102Aを拡大し、拡大された上部開口102Aから抽出液を回収するようにしてもよい。尚、図5の実施形態では、針状端部8Aによる穿孔を容易にするため、顆粒収容部102の上端壁202A、下端壁202Bをアルミニウム等の薄いシートで形成することが好ましい。
顆粒収容部102の本体202内部における、注入口兼排出口として機能する上部開口102Aの側には、コーヒー抽出液の排出をスムーズに行うための排出促進機構が設けられていることが好ましい。例えば、図6に示すように、注入口兼排出口である上部開口102Aと抽出部Eとの間に、略漏斗形状の部材201を取り付け、反転後に抽出液が、漏斗形状の部材201の傾斜面から排出路(反転前は注入路として機能する)を通り、上部開口102Aから排出されるようにしてもよい。部材201を取り付ける代わりに、顆粒収容部102の本体202の内側表面自体が上記と同様の傾斜面、または傾斜面及び排出路を形成するようにしてもよい。または、図7に示すように、反転後の上部開口102Aに向かって下方に傾斜する向きの貫通路(換言すれば、流路)が形成された、流路形成部材204を上部開口102Aと抽出部Eとの間に取り付けてもよい。または、図8(A)(B)に示すように、上端壁202Aの内面に傾斜した底面を有する溝205を形成し、コーヒー抽出液が溝205を通って上部開口102A(この例では、上端壁から外方に伸長する管状部の形態を有している)に流れ込むようにしてもよい。また、205が溝ではなく凸部を形成し、凸部の間を流路としてもよい。尚、図8(A)は上端壁202Aの内面に形成された溝205を示す平面図、図8(B)は、上部開口102Aの周囲を拡大して示す部分断面斜視図である。
また、上部開口102A、下部開口102Bは、それぞれ、顆粒収容部102の側壁202Cの上側(上側側壁)と下側(下側側壁)に形成されていてもよい。本体202の側壁202Cに上部開口102A、下部開口102Bを有する、顆粒収容部102の例を図9に示す。この場合、図1の例で示されるような、導管路8が側方に向けて開口するコーヒー抽出装置1に顆粒収容部102を用いることができる。この場合、顆粒収容部102を反転させるため、導管路8の先端を、上部開口102A、下部開口102Bに対して抜き差し可能に構成することができる。また、顆粒収容部102が使い捨てカートリッジである場合でも、側方に向けて開口する導管路8の先端を針状端部8Aとして形成し、針状端部8Aによって側壁202Cの上側と下側に、それぞれ、極小の上部開口102A、下部開口102Bを形成することができる。
この場合も、本体202の内部における、注入口兼排出口として機能する上部開口102Aの側には、コーヒー抽出液の排出をスムーズに行うための排出促進機構が設けられていることが好ましい。例えば、図9に示すように、上部開口102Aから抽出液がスムーズに排出されるように、反転後の上部開口102Aに向けて下方に傾斜する傾斜面200を形成することが好ましい。
また、図2に示す実施形態では、顆粒収容部102の軸203は、回転機構14の回転軸14Aの方向と一致する向きで取り付けられているが、本発明では、顆粒収容部102の軸203は、回転機構14の回転軸14Aに交差する向きに取り付けられてもよい。この場合、反転時、図2の実施形態では軸203自体の位置(換言すれば、軸203の軸線の位置)が変化しないのに対し、本実施形態では、軸203自体が180°回転する(軸203の向きが逆方向になる;換言すれば、水平反転)。このとき、導管路8´の位置は、顆粒収容部102の位置に合わせて並行移動するように構成することができる(図10参照)。
尚、抽出溶媒の注入方法として、上部/下部開口102A、102Bが本体202の上端/下端壁202A、202Bに形成される場合は、抽出溶媒の勢いで顆粒Mの層が抽出部E内で動くことを防止するため、重力で落ちる程度の、自然落下による注入を行うことが好ましい。また、顆粒収容部102内に壁を設けて壁を沿わせるように注入する(上記排出促進機構200、201等がそのような壁として機能することができる)、シャワー状に優しく注入すること等も好ましい。また、顆粒Mの層全体に均一に抽出溶媒を通すように、複数の開口を備える分散板(図11参照)を第1及び第2濾材の外側に配置してもよい。
上部/下部開口102A、102Bが本体202の側壁202Cに形成される場合、抽出溶媒の勢いは問題にならないが、上端/下端壁202A、202Bからの注入と同様に、顆粒収容部102内に壁を設けて壁を沿わせるように注入する、シャワー状に優しく注入すること等が好ましい。また、顆粒Mの層全体に均一に抽出溶媒を通すように、複数の開口を備える分散板(図11参照)を第1及び第2濾材の外側に配置してもよい。
さらに、本発明によるコーヒー抽出装置は、上記のように抽出溶媒の注入と顆粒収容部の反転を自動で行うものの他、注入及び反転を手動で行うもの、注入を自動で行い反転を手動で行うものも含まれる。図12〜図15に、本発明が適用されるコーヒー抽出装置の他の実施形態を示す。
図12及び図13は、いわゆるハンディドリップタイプのコーヒー抽出装置の例を示す図であり、図12は、コーヒー抽出装置300の分解斜視図であり、図13は、コーヒー抽出装置300の顆粒収容部304Bの概略側断面図である。
図12に示すように、本実施形態のコーヒー抽出装置300は、コーヒー顆粒Mの層と顆粒Mの層を略密封状態に保持する第1の濾材305及び第2の濾材303とを収容する顆粒収容部304Bと、顆粒収容部304Bに取り付けられたハンドル304Aと、顆粒収容部304Bの上部に着脱可能に取り付けられる上部蓋材302と、顆粒収容部304Bの下部に着脱可能に取り付けられる下部蓋材306とを備えている。上部蓋材302は、重力の作用により移動可能な弁体301Aを含む弁301を備えている。コーヒー抽出装置300は、抽出溶媒の注入及び顆粒収容部の反転を共に手動で行うように構成されたコーヒー抽出装置である。
顆粒収容部304Bの形状は、コーヒー顆粒Mが動かないようにするため、また苦味成分を再吸着しやすくするため、コーヒー抽出液の進行方向に対して内径がほぼ均一の形状であることが好ましいことは、上記実施形態と同様である。内径がほぼ均一の形状とは、コーヒー顆粒Mの堆積層の軸線に沿う方向の断面形状が略円形状または略四角形状、すなわちコーヒー顆粒Mを円柱状または直方体状(立方体状を含む)に堆積して収容しうる形状を意味する。従って、顆粒収容部304Bの形状は、図示のような円筒形状には限られない。また、抽出溶媒を顆粒Mの層内で十分に往復動させてクロマトグラフィー式に苦味成分を除去するため、顆粒Mの層の寸法は、例えば、顆粒収容部304Bが円筒形状である場合、顆粒層の軸線の沿う方向の略四角形状の断面形状において、四角形の幅(L)と高さ(H)の比(H/L)が0.1〜10(好ましくは2〜6、より好ましくは3〜6)であることが好ましい。従って、本実施形態では、顆粒収容部304B自体の寸法を上記範囲となるように設計し(この場合、顆粒収容部304Bの内側領域全体が抽出部Eを形成する)、使用者自身がコーヒー顆粒を顆粒収容部304Bに充填するか、専用の使い捨てユニット(コーヒー顆粒Mの層、第1及び第2の濾材305、303を一体化したもの)を充填することが好ましい。または、顆粒収容部304B内に使い捨てユニットを所定位置に保持するための保持機構を設け、保持機構内の領域(抽出部E)の寸法を上記範囲となるように設計してもよい。
また、本実施形態では、顆粒収容部304Bは、実質的に、上端部及び下端部が開放された(それぞれ、上部開口304C、下部開口304Dと称する)円筒状側壁によって形成される。上部開口304C及び下部開口304Dは、それぞれ、顆粒収容部304Bの反転前と反転後に、抽出溶媒の注入口として機能する。上部蓋材302と下部蓋材306は、それぞれ、顆粒収容部304Bの上部と下部に、例えば螺合によって固定可能である。このため、本実施形態では、特に図13に示されるように、上部蓋材302の内周部と顆粒収容部304Bの上側外周部に、互いに対応するねじ部が形成されており、下部蓋材306の内周部と顆粒収容部304Bの下側外周部に、互いに対応するねじ部が形成されている。しかし、上部及び下部蓋材302、306と顆粒収容部304Bとの固定手段は図示のようなねじ部に限られない。さらに、上部蓋材302は、中央部に開口301Bを備えており、開口301Bを開閉するための弁301を備えている。弁301は、重力の作用により移動可能な弁体301Aを備えている。具体的には、顆粒収容部304Bの反転前、弁体301Aは上部蓋材302に接触して開口301Bを閉鎖し、反転後は上部蓋材302から離れる方向(すなわち、重力方向)に移動して開口301Bを開放するように構成されている。これにより、開口301Bは、反転後のコーヒー抽出液の排出口として機能する。尚、理解の容易のため、図12では、開口301Bが開放された状態を示している。
上記実施形態の第1及び第2濾材10、11と同様に、第1濾材305、第2濾材303もまた、コーヒー顆粒Mを略密封にホールドしうるもので、顆粒収容部304Bに内接しうるものであり、且つ、抽出溶媒および抽出液が通過可能でコーヒー顆粒Mがコーヒー抽出液に落下して混入するのを防止できるものであれば、その材質や形状など特に制限されない。この点で、第1及び第2濾材305、303は、上記実施形態の制動部材と同様に機能することができ、具体的には、金属メッシュ、不織布(ネル布、リント布など)、紙フィルターなどの網目部材を例示できる。濾材のメッシュを小さくし過ぎると目詰まりが発生しやすく、抽出に時間を要して過抽出を引き起こす可能性があることから、メッシュサイズは金属メッシュの場合、アメリカ式メッシュ20〜200番程度のものを用いるのが好ましい。また、コーヒー抽出液に含まれる油分を吸着除去できる観点からは、不織布を用いることが好ましい。尚、上記のように、第1濾材305、顆粒Mの層及び第2濾材303は一体として使い捨てユニットを形成してもよい。この場合、第1濾材305と第2濾材303とが顆粒Mの層の周りで互いに接続されるか、または、第1濾材305及び第2濾材303の区別なく顆粒Mの層全体を、袋状の形態の単一の濾材で覆うようにすることができる。また、抽出溶媒および抽出液が抽出部Eを均等に通過することができるように、図11に示すような複数の開口部が形成された分散板で、第1濾材305と第2濾材303の外側を覆うこともできる。また、第1濾材305と第2濾材303に代えて分散板を用いてもよい。
使用時は、下部蓋材306を顆粒収容部304Bに取り付け、第1濾材305を顆粒収容部304B内に配置した後、第1濾材305上にコーヒー顆粒Mを充填し、顆粒Mの層を形成する。次に、コーヒー顆粒Mの層の上面を覆うように第2の濾材303を配置し、上部開口304Cを通して、手動にて顆粒Mの層に給湯する。または、下部蓋材306を顆粒収容部304Bに取り付け、上記の使い捨てユニットを顆粒収容部304Bに充填し、上部開口304Cを通して、手動にて顆粒Mの層に給湯する。コーヒー顆粒Mの層の上面まで湯を注いだら、上部蓋材302を顆粒収容部304Bに取り付け、ハンドル304Aを持って、手動で顆粒収容部304Bを上下に反転させる。この状態で顆粒収容部304Bをコーヒーカップの上に載せる。このとき、反転により、下部蓋材306は顆粒収容部304Bの上側に位置し、上部蓋材302は顆粒収容部304Bの下側に位置するため、上部蓋材302の弁体301Aが、重力の作用により下降し、開口301Bが開放される。次に、下部蓋材306を顆粒収容部304Bから取り外し、下部開口304Dを通して顆粒Mの層に手動で給湯する。これにより、上部蓋材302の開口301Bからコーヒー抽出液がコーヒーカップにスムーズに注がれる。
上記のように、本実施形態においても、顆粒収容部304Bの上下方向の反転及び水押しにより、顆粒収容部304B内に略密封状態に保持された顆粒Mの層内で抽出溶媒を往復動させることができる。これにより、苦味成分の脱離、再吸着をスムーズに行うことができ、強すぎる苦味成分が分離された風味の良いコーヒー抽出液を、家庭においても得ることができる。
図14は、本発明による電動式のコーヒーメーカーの他の実施形態を示す。本実施形態のコーヒー抽出装置400では、図2に示す実施形態と異なり、抽出溶媒の注入を自動で行い、顆粒収容部の反転を手動で行うことのできる装置である。コーヒー抽出装置400は、コーヒー顆粒Mの層と顆粒Mの層を略密封状態に保持する第1及び第2濾材405、403とを収容する顆粒収容部本体404Bを備える顆粒収容部420に抽出溶媒を注入し、コーヒー抽出液を回収するものであり、注入手段として、水タンク410、411と、顆粒収容部420の上部に向けて開口する単一の導管路401とを備えている。水タンク410、411に貯蔵されている水が、加熱ヒータ412によって加熱され熱湯となり、抽出溶媒として、導管路401から顆粒収容部本体404Bに供給される。抽出処理後のコーヒー抽出液は、保存容器413に溜められ、加熱ヒータ412によって保温される。図2に示す装置と異なり、顆粒収容部本体404Bの反転は手動で行われるため、回転機構等の回転機構は設けられていない。
顆粒収容部420は、さらに、顆粒収容部本体404Bに取り付けられたハンドル404Aと、顆粒収容部本体404Bの上部に着脱可能に取り付けられる上部蓋材402と、顆粒収容部本体404Bの下部に着脱可能に取り付けられる下部蓋材406とを備えている。
上記実施形態と同様に、顆粒収容部本体404Bの形状は、コーヒー顆粒Mが動かないようにするため、また苦味成分を再吸着しやすくするため、コーヒー抽出液の進行方向に対して内径がほぼ均一の形状であることが好ましい。内径がほぼ均一の形状とは、コーヒー顆粒Mの堆積層の軸線に沿う方向の断面形状が略円形状または略四角形状、すなわちコーヒー顆粒Mを円柱状または直方体状(立方体状を含む)に堆積して収容しうる形状を意味する。従って、顆粒収容部本体404Bの形状は、円筒形状には限られない。また、抽出溶媒を顆粒Mの層内で十分に往復動させてクロマトグラフィー式に苦味成分を除去するため、顆粒Mの層の寸法は、例えば、顆粒収容部本体404Bが円筒形状である場合、顆粒層の軸線の沿う方向の略四角形状の断面形状において、四角形の幅(L)と高さ(H)の比(H/L)が0.1〜10(好ましくは2〜6、より好ましくは3〜6)であることが好ましい。従って、本実施形態では、顆粒収容部本体404B自体の寸法を上記範囲となるように設計し(この場合、顆粒収容部本体404Bの内側領域全体が抽出部Eを形成する)、使用者自身がコーヒー顆粒を顆粒収容部本体404Bに充填するか、専用の使い捨てユニット(コーヒー顆粒Mの層、第1及び第2の濾材405、403を一体化したもの)を充填することが好ましい。または、顆粒収容部本体404B内に使い捨てユニットを所定位置に保持するための保持機構を設け、保持機構内の領域(抽出部E)の寸法を上記範囲となるように設計してもよい。
また、本実施形態では、顆粒収容部本体404Bは、実質的に、上端部及び下端部が開放された(それぞれ、上部開口404C、下部開口404Dと称する)円筒状側壁によって形成される。上部蓋材402と下部蓋材406は、それぞれ、顆粒収容部本体404Bの上部と下部に、例えば螺合によって固定可能である。このため、本実施形態では、特に図15に示されるように、上部蓋材402の内周部と顆粒収容部本体404Bの上側外周部に、互いに対応するねじ部が形成されており、下部蓋材406の内周部と顆粒収容部本体404Bの下側外周部に、互いに対応するねじ部が形成されている。しかし、上部及び下部蓋材402、406と顆粒収容部本体404Bとの固定手段は図示のようなねじ部に限られない。さらに、上部蓋材402及び下部蓋材406は、それぞれ、上部開口402A、下部開口406Aを備えている。上部開口402Aと下部開口406Aは、上部蓋材402と下部蓋材406が顆粒収容部本体404Bに取り付けられた時、互いに対向する位置に形成されており、且つ、顆粒収容部本体404Bの上部開口404C、下部開口404Dと連通する。上部開口402Aは、コーヒー抽出装置400の作動前(換言すれば、顆粒収容部420の反転前)、導管路401の供給口と直接対向する位置に在り、導管路401から抽出溶媒が注入される注入口として機能する。下部開口406Aは、反転後に導管路401の供給口と直接対向し、導管路401から抽出溶媒が注入される注入口として機能する。コーヒー抽出液の排出は、反転後の顆粒収容部本体404Bの下側に位置する上部開口402Aを通して行われる。このように、上部開口402Aが抽出溶媒の注入口兼抽出液の排出口として機能し、下部開口406Aは抽出溶媒の注入口としてのみ機能する。
コーヒー抽出装置400により行われる抽出工程は、実質的に図4に示されたものと同様であり、従って、上部開口402Aには、少なくとも「開→閉→開」の順序で作動可能な開閉機構が必要とされ、下部開口406Aには、少なくとも「閉→開」の順序で作動可能な開閉機構が必要とされる。上部開口402A、下部開口406Aが比較的小さい場合には、上部蓋材402及び下部蓋材406に開閉機構を設けることができる。例えば、従来のコーヒーメーカーに使用されるようなばね式の液垂れ防止弁を、例えば導管路401に触れると開弁し、導管路401から離れると閉弁するように、上部蓋材402、下部蓋材406に取り付けることができる。この場合、開閉機構を作動させるために、導管路401及び/又は保存容器413の位置を移動可能に構成してもよい。または、導管路401及び/又は保存容器413との接触に依らずに自動的に開閉する弁を、上部蓋材402及び下部蓋材406に取り付けてもよい。上部開口402A、下部開口406Aが比較的大きい場合には、例えば、顆粒収容部420の外部に(コーヒー抽出装置400の内部構造として)、上部開口402A、下部開口406Aに対してスライド弁として機能する部材を設けてもよい。
上記実施形態と同様に、第1濾材405、第2濾材403もまた、コーヒー顆粒Mを略密封にホールドしうるもので、顆粒収容部本体404Bに内接しうるものであり、且つ、抽出溶媒および抽出液が通過可能でコーヒー顆粒Mがコーヒー抽出液に落下して混入するのを防止できるものであれば、その材質や形状など特に制限されない。この点で、第1及び第2濾材405、403は、上記実施形態の制動部材と同様に機能することができ、具体的には、金属メッシュ、不織布(ネル布、リント布など)、紙フィルターなどの網目部材を例示できる。濾材のメッシュを小さくし過ぎると目詰まりが発生しやすく、抽出に時間を要して過抽出を引き起こす可能性があることから、メッシュサイズは金属メッシュの場合、アメリカ式メッシュ20〜200番程度のものを用いるのが好ましい。また、コーヒー抽出液に含まれる油分を吸着除去できる観点からは、不織布を用いることが好ましい。尚、上記のように、第1濾材405、顆粒Mの層及び第2濾材403は一体として使い捨てユニットを形成してもよい。この場合、第1濾材405と第2濾材403とが顆粒Mの層の周りで互いに接続されるか、または、第1濾材405及び第2濾材403の区別なく顆粒Mの層全体を、袋状の形態の単一の濾材で覆うようにすることができる。また、抽出溶媒および抽出液が抽出部Eを均等に通過することができるように、図11に示すような複数の開口部が形成された分散板で、第1濾材405と第2濾材403の外側を覆うこともできる。また、第1濾材405と第2濾材403に代えて分散板を用いてもよい。
使用時は、下部蓋材406を顆粒収容部本体404Bに取り付け、第1濾材405を顆粒収容部本体404B内に配置した後、第1濾材405上にコーヒー顆粒Mを充填し、顆粒Mの層を形成する。次に、コーヒー顆粒Mの層の上面を覆うように第2の濾材403を配置し、上部蓋材402を顆粒収容部本体404Bに取り付ける。または、下部蓋材406を顆粒収容部本体404Bに取り付け、上記の使い捨てユニットを顆粒収容部本体404Bに充填し、上部蓋材402を顆粒収容部本体404Bに取り付ける。
次に、自動給湯を行うため、顆粒収容部420を導管路401の開口と保存容器413との間の所定位置に固定する。このための支持部材(図示せず)をコーヒー抽出装置400に設けることができる。
顆粒収容部420を固定した後、コーヒー抽出装置400のスイッチを入れ、水タンク410、411の一方から所定量の抽出溶媒を上部蓋材402の開口402Aを通して顆粒収容部本体404Bに自動注入する。所定量の抽出溶媒注入後、ハンドル404Aを持って顆粒収容部420を取り出し、手動で顆粒収容部420を上下方向に反転させる。反転させた顆粒収容部420を、導管路401の開口と保存容器403との間の所定位置に戻す。このとき、反転により、下部蓋材406は、顆粒収容部本体404Bの上側に位置し、上部蓋材402は、顆粒収容部本体404Bの下側に位置している。次に、例えば、再度コーヒー抽出装置400のスイッチを入れることによって、水タンク410、411の他方から、下部蓋材406の開口406Aを通して再度抽出溶媒を自動注入する。
本実施形態では、2つの水タンク410、411を設け、反転前の注入工程と反転後の注入工程とでそれぞれ異なる水タンクを使用するようにしている。しかし、抽出溶媒の注入量を制御する制御手段(例えば、液位計、タイマー等)を設け、反転の前後を通じて1つの水タンクから注入を行ってもよい。従って、コーヒー抽出装置400は、単一の水タンクを備えていてもよい。
尚、上記したように、上記実施形態では、飲料抽出用顆粒としてコーヒー顆粒を用い、コーヒー抽出液を回収するコーヒー抽出装置を例示しているが、本発明は、コーヒー抽出装置に限られず、焙煎して抽出する植物体を原料とする飲料を得るための飲料抽出装置全般に適用可能である。本発明に使用される飲料抽出用顆粒は、コーヒー顆粒の他、焙じ茶、玄米茶、麦茶、炒り大豆茶等、焙煎して抽出する植物体を粉砕したものであれば、必ずしも粒体でなくとも、本発明に用いられる飲料抽出用顆粒に含まれる。
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。顆粒収容部内で顆粒の層を略密封状態に保持し、顆粒収容部を上下方向に反転させることによって顆粒の層内で抽出溶媒を往復動させることができる限り、適宜設計変更が可能である。
本発明は、飲料、例えばコーヒーを抽出するための飲料抽出装置に利用することができる。
1´ コーヒー抽出装置
8´ 導管路
8A 針状端部
10、11 第1、第2濾材(制動部材)
102 顆粒収容部
202 顆粒収容部本体
202A 上端壁
202B 下端壁
102D 保持機構
14 回転機構
102A 上部開口
102B 下部開口
M 顆粒層
200、201、204、205 排出促進機構
300 コーヒー抽出装置
304B 顆粒収容部
304C 上部開口
304D 下部開口
305、303 第1、第2濾材(制動部材)
302 上部蓋材
306 下部蓋材
301 弁
301A 弁体
400 コーヒー抽出装置
401 導管路
402 上部蓋材
402A 上部開口
406 下部蓋材
406A 下部開口
404B 顆粒収容部本体
404C 上部開口
404D 下部開口
405、403 第1、第2濾材(制動部材)
420 顆粒収容部

Claims (15)

  1. 飲料抽出用顆粒を収容する顆粒収容部と、第1の方向から前記顆粒収容部に抽出溶媒を注入する注入手段と、前記抽出溶媒で抽出された抽出液を回収する回収手段とを備える飲料抽出装置であって、
    前記顆粒収容部が、前記顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えており、
    前記飲料抽出装置は、さらに、前記顆粒収容部を回転させる回転機構を備えている飲料抽出装置。
  2. 前記顆粒収容部が、前記顆粒を軸線に沿う方向の断面形状において略四角形状に堆積した状態で収容しうる形状である、請求項1に記載の飲料抽出装置。
  3. 前記制動部材が網目部材である、請求項1又は2に記載の飲料抽出装置。
  4. 前記注入手段が、前記顆粒収容部の上部に向けて開口する単一の導管路を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料抽出装置。
  5. 前記顆粒収容部が、抽出溶媒が注入される上部開口及び下部開口を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲料抽出装置。
  6. 前記顆粒収容部が、前記顆粒の層及び前記制動部材を前記顆粒収容部内の所定位置に保持する保持機構を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料抽出装置。
  7. 前記顆粒の層及び前記制動部材が共に使い捨てユニットを形成している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の飲料抽出装置。
  8. 前記顆粒収容部が、使い捨てカートリッジを形成している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の飲料抽出装置。
  9. 前記上部開口及び前記下部開口のための開閉機構を備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の飲料抽出装置。
  10. 前記使い捨てカートリッジは、全体が閉じられたカプセル状に形成されており、
    前記注入手段は、前記使い捨てカートリッジの上側端壁及び下側端壁を穿孔可能な針状端部を備えており、
    前記上部開口及び前記下部開口は、前記針状端部により形成される、請求項8に記載の飲料抽出装置。
  11. 前記顆粒収容部は、前記抽出液の排出を促進するための排出促進機構を備えている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の飲料抽出装置。
  12. 前記注入手段は、前記抽出溶媒の第1の注入工程及び第2の注入工程を行うことができる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の飲料抽出装置。
  13. 飲料抽出用顆粒を収容する顆粒収容部を備えた飲料抽出装置であって、
    前記顆粒収容部は、前記顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えており、
    前記顆粒収容部は、上部開口及び下部開口を備えており、
    前記上部開口と前記下部開口には、それぞれ、上部蓋材と下部蓋材が着脱可能に取り付けられており、
    前記上部蓋材は、重力の作用により移動可能な弁体を含む弁を備えている、飲料抽出装置。
  14. 飲料抽出用顆粒を収容する顆粒収容部と、第1の方向から前記顆粒収容部に抽出溶媒を注入する注入手段と、前記抽出溶媒で抽出された抽出液を回収する回収手段とを備える飲料抽出装置であって、
    前記顆粒収容部が、前記顆粒を略密封状に収容するための着脱可能な制動部材を備えており、
    前記顆粒収容部は、上部開口及び下部開口を備えており、
    前記上部開口と前記下部開口には、それぞれ、上部蓋材と下部蓋材が着脱可能に取り付けられており、
    前記上部蓋材と前記下部蓋材は、それぞれ、前記上部開口と前記下部開口に連通可能な開口を備えている、飲料抽出装置。
  15. 前記注入手段は、前記抽出溶媒の第1の注入工程及び第2の注入工程を行うことができる、請求項14に記載の飲料抽出装置。
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