JPWO2012035891A1 - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

コラムの締付けが円滑に行われ、チルトクランプ時の可動チルトロックギヤと固定チルトロックギヤの噛み合いが円滑に行われるとともに、チルトクランプ時の剛性を大きくすることが可能なステアリング装置を提供する。固定チルトロックギヤ47が取りつけられている左側の側板24は、リブ243によって弾性変形が抑制されている。従って、チルトクランプ及びテレスコピッククランプ時に、固定チルトロックギヤ47と可動チルトロックギヤ6との間の車幅方向の相対位置が変動しないため、可動チルトロックギヤ6と固定チルトロックギヤ47との噛み合いが円滑に行われる。

Description

本発明はステアリング装置、特に、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールのチルト位置を調整可能なチルト式、または、このチルト式にテレスコピック式を併用したチルト・テレスコピック式のステアリング装置に関する。
チルト位置調整機構は、運転者の体型及び好みにあわせて、最も運転しやすい位置にステアリングホィールの傾斜角度を調整するための機構である。ステアリングホィールの傾斜角度の調整時には、一旦、チルトクランプ機構がアンクランプ状態にされ、その状態でステアリングホィールの傾斜角度を無段階に調整したのち、再度クランプ状態にされる。
このようなチルト位置調整機構を有するステアリング装置では、車体に車体取付けブラケットを固定し、車体取付けブラケットのチルト調整用長溝とコラムに締付けロッドを挿通させている。チルトクランプ時には、操作レバーの操作で回動する可動カムで固定カムを軸方向に押圧して締付けロッドを締め付け、コラムを車体取付けブラケットに押圧してクランプする。しかし、締付けロッドの締付力が緩い場合には、運転手がステアリングホイールに激突する二次衝突時に、コラムがチルト方向に移動してしまい、ステアリングホイールに設けたエアバッグが、乗員を効果的な位置で受け止めることができない恐れがある。
このような二次衝突時のコラムの移動を阻止するための機構として、車体取付けブラケットの側板に固定チルトロックギヤを設け、固定チルトロックギヤに噛合う可動チルトロックギヤを、締付けロッドに挿通したチルトクランプ機構がある。
この構成により、チルトクランプ時には、締付けロッドを締め付けて、可動チルトロックギヤを固定チルトロックギヤに噛合わせることにより、チルト方向の保持力を向上させ、二次衝突による衝撃荷重がステアリングホイールに作用しても、コラムがチルト方向に移動しないようにしている。
このようなチルト方向の保持力を向上させたステアリング装置では、チルトクランプ時に締付けロッドを締め付けると、固定チルトロックギヤが取りつけられた側板が弾性変形する。そのため、可動チルトロックギヤと固定チルトロックギヤとの間の車幅方向の相対位置が変化し、可動チルトロックギヤと固定チルトロックギヤの噛み合いが不良になる恐れがある。
特許文献1のチルトクランプ機構を備えたステアリング装置は、可動カムに対して可動チルトロックギヤを隙間を有して外嵌するとともに、可動カムと可動チルトロックギヤの間に環状の弾性部材を介挿し、可動チルトロックギヤと操作レバーとの間に樹脂製のワッシャを介挿して締付けロッドに締付けている。これによって、可動カムに対して可動チルトロックギヤのチルト方向及び車幅方向の移動を可能にし、可動チルトロックギヤと固定チルトロックギヤの噛み合い位置に自由度を持たせている。
しかし、特許文献1のチルトクランプ機構を備えたステアリング装置は、環状の弾性部材を介してチルトクランプするため、チルトクランプ時の剛性を大きくするのが難しい。また、チルトクランプ時に環状の弾性部材が圧縮されるため、環状の弾性部材の材料として、ゴム等の弾性素材の中から十分な耐久性があるものを選択することが容易ではない。
特許文献2のチルトクランプ機構を備えたステアリング装置は、車体取付けブラケットの一方の側板をリブで補強し、剛性を小さくした他方の側板を車幅方向に弾性変形させて、コラムを車体取付けブラケットに押圧してチルトクランプし、チルトクランプ時の車体取付けブラケットの剛性を大きくしている。しかし、特許文献2のチルトクランプ機構を備えたステアリング装置は、可動チルトロックギヤを固定チルトロックギヤに噛合わせて、チルト方向の保持力を向上させるようにしたチルトクランプ機構に適用したものではない。
特開2008−137393号公報 実公昭59−41892号公報
本発明は、コラムの締付けが円滑に行われ、チルトクランプ時の可動チルトロックギヤと固定チルトロックギヤの噛み合いが円滑に行われるとともに、チルトクランプ時の剛性を大きくすることが可能なステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体に取付け可能な車体取付けブラケット、上記車体取付けブラケットにチルト位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、所望のチルト位置で上記車体取付けブラケットの左右一対の側板に上記コラムを締付けてクランプするために、上記側板に形成されたチルト調整用長溝及びコラムに挿通された締付けロッド、上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの一方の側板の内側面を上記コラムに押圧する固定カム、上記締付けロッドの一端に上記固定カムに対向して操作レバーとともに回動可能に支承された可動カム、上記固定カムと可動カムの対向する面に各々設けられ、上記固定カムに対して可動カムを相対的に軸方向に押圧するカム面、上記可動カムに対して固定カムを相対回転不能にするために上記固定カムに形成され、上記チルト調整用長溝に内嵌して、上記コラムのチルト位置の調整時にチルト調整用長溝に沿って摺動可能な回り止め部、上記車体取付けブラケットの一方の側板の外側面に取り付けられた固定チルトロックギヤ、上記操作レバーの回動操作に同期して回動し、上記固定チルトロックギヤと噛合い可能な可動チルトロックギヤ、上記一方の側板のチルト調整用長溝の近傍にチルト調整用長溝に沿って形成され、コラムを締付けてクランプした時の、一方の側板の弾性変形を抑制するリブを備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記リブは、上記固定チルトロックギヤと車体取付けブラケットの上板との間に形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記車体取付けブラケットの他方の側板に車体取付けブラケットの上板との接続部に形成され、コラムを締付けてクランプした時の、他方の側板の弾性変形を容易にする隙間を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記隙間は車体後方側が開口していることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記固定カムに対してチルト方向に移動可能に外嵌する可動チルトロックギヤ、上記可動チルトロックギヤと固定カムとの間に介挿され、上記固定カムの外周面を挟持して、上記固定カムに対する可動チルトロックギヤのチルト方向の移動を弾性的に支持するばねを備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第5番目の発明のステアリング装置において、上記車体取付けブラケットに上記コラムを締付けた時に、可動チルトロックギヤと固定チルトロックギヤの山同士が当接すると、その反力で上記ばねが弾性変形し、上記固定チルトロックギヤに対して可動チルトロックギヤがチルト方向に移動することを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第6番目の発明のステアリング装置において、上記車体取付けブラケットに対する上記コラムの締付けを解除すると、上記固定カムと上記可動チルトロックギヤの車体上下方向の隙間によって、上記固定チルトロックギヤに対して可動チルトロックギヤの噛み合いが外れ易くなることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置は、所望のチルト位置で車体取付けブラケットの左右一対の側板にコラムを締付けてクランプするために、側板に形成されたチルト調整用長溝及びコラムに挿通された締付けロッドと、車体取付けブラケットの一方の側板の外側面に取り付けられた固定チルトロックギヤと、操作レバーの回動操作に同期して回動し、固定チルトロックギヤと噛合い可能な可動チルトロックギヤと、一方の側板のチルト調整用長溝の近傍にチルト調整用長溝に沿って形成され、コラムを締付けてクランプした時の、一方の側板の弾性変形を抑制するリブと、他方の側板と上板との接続部に形成された隙間を備えている。
固定チルトロックギヤが取りつけられている一方の側板は、リブによって弾性変形が抑制され、他方の側板には上板との接続部に隙間を備えている。従って、コラムを締付けてクランプした時に、固定チルトロックギヤと可動チルトロックギヤとの間の車幅方向の相対位置の変動が抑制されるため、コラムの締付けを円滑にしながら、可動チルトロックギヤと固定チルトロックギヤとの噛み合いが円滑に行われる。
本発明のステアリング装置101を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 本発明の実施例のステアリング装置101を車体後方の左上側から見た要部の斜視図である。 本発明の実施例のステアリング装置101を車体後方の右下側から見た要部の斜視図である。 車体取付けブラケット周辺を車体後方の左上側から見た分解斜視図である。 車体取付けブラケット周辺を車体後方の右下側から見た分解斜視図である。 図5から車体取付けブラケットを省略した分解斜視図である。 車体取付けブラケット2の右側の側板25の正面図である。 車体取付けブラケット2の左側の側板24の横断面図である。 車体取付けブラケット2の左側の側板24の変形例を示す横断面図である。 可動チルトロックギヤ、固定カム、線ばねをチルトストッパで一体的に組み付けた状態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 (a)は図10(b)のP矢視図、(b)は(a)からチルトストッパを取り外した状態を示す正面図である。 図10から固定カム及びチルトストッパを取り外した状態を示す斜視図であり、(a)は図10(a)を斜め右から見た斜視図、(b)は図10(a)を斜め左から見た斜視図である。 固定カムと線ばねの係合状態を示し、(a)固定カムの傾斜カム面側から見た斜視図、(b)は固定カムの回り止め部側から見た斜視図、(c)は固定カムの回り止め部側から見た正面図である。 チルトストッパ単体を示す斜視図であり、(a)はチルトストッパを係合突起側から見た斜視図、(b)はチルトストッパをフランジ部側から見た斜視図である。 チルトストッパ単体を示す部品図であり、(a)はチルトストッパの正面図、(b)は(a)の左側面図、(c)は(a)の右側面図、(d)は(a)の平面図である。 固定チルトロックギヤ単体を示す斜視図であり、(a)は固定チルトロックギヤを車幅方向外側の斜め下側から見た斜視図、(b)は(a)よりもさらに下側から見た斜視図である。 固定チルトロックギヤ単体を示す部品図であり、(a)は固定チルトロックギヤの正面図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の下面図である。 操作レバーを時計方向に回動操作して、アウターコラムを車体取付けブラケットにアンクランプした状態を示す操作レバー近傍の正面図である。 操作レバーを反時計方向に回動操作して、アウターコラムを車体取付けブラケットにクランプした状態を示す操作レバー近傍の正面図である。 操作レバーの回転角度と操作レバーを操作するのに必要な操作力との関係を示すグラフである。
以下の実施例では、ステアリングホイールの上下方向位置と前後方向位置の両方の位置を調整する、チルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明する。
図1は本発明のステアリング装置101を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。ステアリング装置101は、ステアリングシャフト102を回動自在に軸支している。ステアリングシャフト102には、その上端(車体後方側)にステアリングホイール103が装着され、ステアリングシャフト102の下端(車体前方側)には、ユニバーサルジョイント104を介して中間シャフト105が連結されている。
中間シャフト105にはその下端にユニバーサルジョイント106が連結され、ユニバーサルジョイント106には、ラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ107が連結されている。
運転者がステアリングホイール103を回転操作すると、ステアリングシャフト102、ユニバーサルジョイント104、中間シャフト105、ユニバーサルジョイント106を介して、その回転力がステアリングギヤ107に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド108を移動し、車輪の操舵角を変えることができる。
図2は本発明の実施例のステアリング装置101を車体後方の左上側から見た要部の斜視図である。図3は本発明の実施例のステアリング装置101を車体後方の右下側から見た要部の斜視図である。図4は車体取付けブラケット周辺を車体後方の左上側から見た分解斜視図、図5は車体取付けブラケット周辺を車体後方の右下側から見た分解斜視図、図6は図5から車体取付けブラケットを省略した分解斜視図である。
図2、図3に示すように、本発明の実施例のステアリング装置101は、車体取付けブラケット2、インナーコラム(ロアーコラム)31、操舵補助部32(電動アシスト機構)、アウターコラム(アッパーコラム)34等から構成されている。
インナーコラム31の車体前方側(図2の左側)には、操舵補助部(電動アシスト機構)32の車体後方端が圧入によって固定される。操舵補助部32は、電動モータ321、減速ギヤボックス部322、出力軸323等から構成されている。操舵補助部32は、操舵補助部32の車体前方端に一体的に形成されたブラケット33が、図示しない車体に、図示しないチルト中心軸を介して、チルト位置調整可能に支持されている。
インナーコラム31の外周面には、アウターコラム34の内周面がテレスコピック位置調整(インナーコラム31の中心軸線に平行に摺動)可能に外嵌している。アウターコラム34には、上部ステアリングシャフト102Aが回動可能に軸支され、上部ステアリングシャフト102Aの車体後方側(図2の右側)端部には、ステアリングホイール103(図1参照)が固定されている。アウターコラム34の車体下方側には、アウターコラム34の外周面から内周面に貫通するスリット(図示せず)が形成されている。スリットは、アウターコラム34の車体前方端側が開放され、車体後方端側が閉鎖された形状を有している。
インナーコラム31には、図示しない下部ステアリングシャフトが回動可能に軸支され、下部ステアリングシャフトは上部ステアリングシャフト102Aとスプライン嵌合している。従って、アウターコラム34のテレスコピック位置に関わらず、上部ステアリングシャフト102Aの回転が下部ステアリングシャフトに伝達される。
操舵補助部32は、下部ステアリングシャフトに作用するトルクを検出し、電動モータ321を駆動して、出力軸323を所要の操舵補助力で回転させる。この出力軸323の回転が、ユニバーサルジョイント104、中間シャフト105、ユニバーサルジョイント106を経由して、ステアリングギヤ107に伝達され、車輪の操舵角を変えることができる。
アウターコラム34の車体前方側(図2の左側、図3の右側)には、アウターコラム34を車幅方向の左右両側から挟持する車体取付けブラケット2が取付けられている。図2から図5に示すように、車体取付けブラケット2は、車幅方向に略水平に形成された上板23と、この上板23から車体下方側に延び、アウターコラム34を車幅方向の左右両側から挟持する左右一対の側板24、25を有している。
上板23の車幅方向の左右両側には図示しない切欠き溝(車体後方側が開放されて形成されている)が形成され、この切欠き溝に嵌め込まれたカプセル22、22を介して、上板23が車体に取付けられている。
車体取付けブラケット2、アウターコラム34は、二次衝突時にステアリングホイール103に運転者が衝突して大きな衝撃力が作用すると、カプセル22から車体取付けブラケット2が車体前方側に離脱し、インナーコラム31に案内されて車体前方側にコラプス移動し、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
アウターコラム34の車体前方側には、アウターコラム34から車幅方向の外側に突出して、図示しない一対のクランプ部材が一体的に形成されている。クランプ部材には、アウターコラム34の軸心方向に長く延びる図示しないテレスコ調整用長溝が形成されている。また、車体取付けブラケット2の側板24、25には、チルト調整用長溝26、27が形成されている。チルト調整用長溝26、27は、チルト中心軸を中心とする円弧状に形成されている。アウターコラム34のクランプ部材の外側面は、車体取付けブラケット2の側板24、25の内側面242、252に摺動可能に接している。
丸棒状の締付けロッド41が、上記チルト調整用長溝26、27及びテレスコ調整用長溝を通して、図4、図6の右側から挿入される。締付けロッド41に、チルトストッパ48を外嵌し、右側のチルト調整用長溝27、右側のテレスコ調整用長溝、左側のテレスコ調整用長溝、左側のチルト調整用長溝26に締付けロッド41の左端を通す。続いて、締付けロッド41の左端側に、右から順に、チルトストッパ5、可動チルトロックギヤ6、線ばね(ばね)7、固定カム8、可動カム42、操作レバー43、カラー44、スラストベアリング45を外嵌し、ナット46を締付けロッド41の左端に締め付けて固定する。
締付けロッド41の右端の円盤状頭部411には、矩形の回り止め部412が形成されている。この回り止め部412が右側のチルト調整用長溝27に嵌合して、側板25に対して締付けロッド41が回り止めされている。右側のチルトストッパ48は合成樹脂製で、チルト方向に長い略矩形形状を有し、チルト調整用長溝27の溝幅と略同一寸法の二面幅に形成されている。従って、右側のチルトストッパ48は、チルト調整用長溝27に内嵌して、アウターコラム34のチルト位置調整時に、チルト調整方向に円滑に摺動し、チルト調整端でチルト調整用長溝27の端部に当接して衝撃を緩和する。可動カム42は合成樹脂製の操作レバー43に圧入されて、操作レバー43と一体的に回動する。
図7は車体取付けブラケット2の右側の側板25の正面図、図8は車体取付けブラケット2の左側の側板24の横断面図である。図4、図5、図8に示すように、左側の側板24の車体後方端には、側板24から車幅方向の外側に向かって直角に折り曲げたリブ243が形成されている。リブ243は、チルト調整用長溝26の近傍に、チルト調整用長溝26に沿って形成されている。また、リブ243の車体上方端は、車体取付けブラケット2の上板23に溶接で固定されている。
リブ243の車体下方端は、後記する固定チルトロックギヤ47の上端まで形成されているが、固定チルトロックギヤ47の下端まで延長して形成してもよい。従って、リブ243によって側板24のチルト調整用長溝26近傍の剛性が大きくなり、アウターコラム34を車体取付けブラケット2にクランプするために、操作レバー43を回動操作した時に、側板24の弾性変形が抑制される。
図9は左側の側板24の変形例を示す横断面図である。図9に示すように、左側の側板24の車体後方側(図9の左側)には、側板24から車幅方向の外側に向かって突出した半円弧状のリブ244が形成されている。リブ244は、チルト調整用長溝26の近傍に、チルト調整用長溝26に沿って形成されている。また、リブ244の車体上方端は、車体取付けブラケット2の上板23に溶接で固定されている。従って、リブ244によって側板24のチルト調整用長溝26近傍の剛性が大きくなり、アウターコラム34を車体取付けブラケット2にクランプするために、操作レバー43を回動操作した時に、側板24の弾性変形が抑制される。
また、図3、図5、図7に示すように、右側の側板25の車体上方端は、車体前方側(図7の右側)が車体取付けブラケット2の上板23に溶接255で固定されている。また、側板25の車体上方端の車体後方側(図7の左側)は、車体取付けブラケット2の上板23との間に隙間253が形成され、この隙間253は車体後方側が開口している。また、隙間253の車体前方端には、切り込み254が形成されている。切り込み254は、溶接255で側板25を上板23に固定した時の溶接歪みが、チルト調整用長溝27近傍まで及ばないようにする効果がある。従って、隙間253、切り込み254によって側板25のチルト調整用長溝27近傍の剛性が小さくなり、アウターコラム34を車体取付けブラケット2にクランプするために、操作レバー43を回動操作した時に、側板25の弾性変形が容易になる。
チルトストッパ5、可動チルトロックギヤ6、線ばね(ばね)7、固定カム8の4個の部品は、一体的に組み付けられて、1個の部品として扱うことができるため、組立効率が向上する。すなわち、図10は可動チルトロックギヤ6、固定カム8、線ばね7をチルトストッパ5で一体的に組み付けた状態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。図11(a)は図10(b)のP矢視図、図11(b)は図11(a)からチルトストッパ5を取り外した状態を示す正面図である。
図12は図10から固定カム8及びチルトストッパ5を取り外した状態を示す斜視図であり、図12(a)は図10(a)を斜め右から見た斜視図、図12(b)は図10(a)を斜め左から見た斜視図である。図13は固定カム8と線ばね7の係合状態を示し、図13(a)は固定カム8の傾斜カム面側から見た斜視図、図13(b)は固定カム8の回り止め部側から見た斜視図、図13(c)は固定カム8の回り止め部側から見た正面図である。
可動チルトロックギヤ6は車体上下方向に細長く形成され、可動チルトロックギヤ6の車体下方側で、車幅方向の両側面に、ギヤ61が形成されている。ギヤ61は、図10(a)の左右方向に長く、先細で、車体上下方向に複数個のギヤ61が形成されている。また、左側の側板24の外側面241には、図2、図4に示すように、固定チルトロックギヤ47がボルト477で固定されている。固定チルトロックギヤ47は、U字状に折り曲げられて車体前方側が開口し、車幅方向の内側両側面に、車体上下方向に複数個のギヤ471が形成されている。
可動チルトロックギヤ6の車幅方向の外側面には、突起62が形成され、操作レバー43に形成された凹部431(図6参照)に突起62が係合している。従って、操作レバー43の回動操作に同期して、可動チルトロックギヤ6が回動する。アウターコラム34を車体取付けブラケット2に対してクランプするために、操作レバー43を反時計方向に回動すると、可動チルトロックギヤ6も反時計方向に回動し、可動チルトロックギヤ6のギヤ61が、固定チルトロックギヤ47のギヤ471に噛み合って、チルト方向の保持力が強固になる。
アウターコラム34を車体取付けブラケット2に対してアンクランプするために、操作レバー43を時計方向に回動すると、可動チルトロックギヤ6も時計方向に回動し、可動チルトロックギヤ6のギヤ61は、固定チルトロックギヤ47のギヤ471から離脱する。
可動チルトロックギヤ6には、その車体上方側に、締付けロッド41の軸心に平行な貫通孔63が形成され、この貫通孔63に、円筒形状の固定カム8が内嵌している。貫通孔63の内径は、車体上下方向(図10(a)の上下方向)が大きく、車体前後方向(図10(a)の左右方向)が小さく形成されている。その結果、固定カム8の大径外周面(固定カム8の傾斜カム面85側の外周面)87と貫通孔63との間の隙間が、車体上下方向の隙間α1、α2の方が、車体前後方向の隙間β1、β2よりも大きく形成され、α1+α2>β1+β2に形成されている。この隙間α1、α2、β1、β2の分だけ、可動チルトロックギヤ6が固定カム8に対して動けるようになっている。
可動チルトロックギヤ6に固定カム8を内嵌する前に、線ばね7を可動チルトロックギヤ6に組み付ける。図13に示すように、線ばね7は、1本の線を折り曲げて形成され、一対の互いに平行な直線状のアーム部71、71、アーム部71、71の両端に形成された折り曲げ部72、73、一方の折り曲げ部73、73を連結するコの字状の連結部74で構成されている。
この線ばね7のアーム部71、71、折り曲げ部72、73を、図12に示すように、可動チルトロックギヤ6の貫通孔63に挿入し、可動チルトロックギヤ6の係合突起64に連結部74を引っ掛ける。係合突起64は、可動チルトロックギヤ6の可動カム42側の端面67に形成されている。すると、貫通孔63に形成された係合凹部65、65に一方の折り曲げ部72、72が係合し、係合凹部66、66に他方の折り曲げ部73、73が係合する。この結果、線ばね7は、可動チルトロックギヤ6に対して、図10(a)の紙面に平行な面内での移動、及び、図10(a)の紙面に直交する方向の移動が阻止されて取り付けられる。
続いて、可動チルトロックギヤ6の貫通孔63に固定カム8を内嵌する。すると、線ばね7のアーム部71、71が、折り曲げ部72、73を支点にして弾性変形して、固定カム8の円筒状で小径の外周面(固定カム8の回り止め部86側の外周面)81をアーム部71、71が挟持する。固定カム8の外周面81には傾斜面82(図13(b)参照)が形成されている。傾斜面82は、外周面81の180度対向した2箇所に形成され、貫通孔63に固定カム8を内嵌する時に、アーム部71、71の間に固定カム8の外周面81を円滑に案内する。
また、固定カム8の外周面81には平面83(図13(b)参照)が形成されている。平面83は、外周面81の180度対向した2箇所に形成され、貫通孔63に固定カム8を内嵌する時に、可動チルトロックギヤ6に対して固定カム8の位相を合わせ易くしている。また、アーム部71、71の長さ方向の中間位置には、円弧状部75、75が各々形成されている。円弧状部75の曲率半径は固定カム8の外周面81の曲率半径と同一に形成されている。従って、アーム部71、71の付勢力によって、固定カム8の中心に可動チルトロックギヤ6の貫通孔63の中心が保持される。
図13(a)に示すように、固定カム8の一方の端面(固定カム8を締付けロッド41に組み付けた時に、可動カム42と対向する端面)には、可動カム42の傾斜カム面と係合する傾斜カム面85が形成されている。また、図13(b)、(c)に示すように、固定カム8の他方の端面(固定カム8を締付けロッド41に組み付けた時に、車体取付けブラケット2の側板24と対向する端面)には、回り止め部86が形成されている。
回り止め部86には、チルト調整用長溝26の溝幅よりも若干幅の狭い二面幅に形成された平面861、861が形成されている。従って、この平面861、861がチルト調整用長溝26に嵌合して、側板24に対して固定カム8が回り止めされるとともに、チルト調整用長溝26に案内されてチルト調整方向に摺動可能である。また、回り止め部86のチルト調整方向(図13(c)の上下方向)の端面には、円弧面862、862が形成されている。図13(a)、(c)に示すように、固定カム8は、固定カム8の中心を通る直線89を対称軸として線対称な形状に形成されているため、180度位相を入れ換えても組付けが可能な構造を有している。図示しないが、可動カム42も、可動カム42の中心を通る直線を対称軸として線対称な形状に形成されて、180度位相を入れ換えても組付けが可能な構造を有している。
続いて、図10(b)に示すように、固定カム8の軸心に形成された貫通孔84にチルトストッパ5を挿入し、チルトストッパ5、可動チルトロックギヤ6、線ばね7、固定カム8の4個の部品を一体的に組み付ける。図14はチルトストッパ5単体を示す斜視図であり、図14(a)はチルトストッパ5を係合突起側から見た斜視図、図14(b)はチルトストッパ5をフランジ部側から見た斜視図である。図15はチルトストッパ5単体を示す部品図であり、図15(a)はチルトストッパ5の正面図、図15(b)は図15(a)の左側面図、図15(c)は図15(a)の右側面図、図15(d)は図15(a)の平面図である。
図14から図15に示すように、チルトストッパ5は合成樹脂製で、中空円筒状の筒状部51と、筒状部51の一端(図15(a)の左端)に一体的に形成された矩形薄板状のフランジ部52で構成されている。筒状部51、フランジ部52には、締付けロッド41が挿通される貫通孔53が形成され、筒状部51の外周面から貫通孔53に通じるスリット54、54が形成されている。
筒状部51の他端(図15(a)の右端)には、筒状部51の外周面よりも半径方向外側に突出した係合突起55、55が形成されている。係合突起55、55には、筒状部51の他端側に傾斜面551、551が形成され、筒状部51の一端側には、筒状部51の軸心に対して直交する係止面552、552が形成されている。傾斜面551は、筒状部51の他端側に行くに従って、筒状部51の軸心に近づく方向に傾斜している。
フランジ部52には、筒状部51の外周面よりも外側に突出し、チルト調整用長溝26の溝幅よりも若干幅の狭い二面幅に形成された平面521、521が形成されている。従って、フランジ部52の平面521、521は、チルト調整用長溝26に内嵌して、チルト調整方向に摺動可能である。フランジ部52の平面521、521の二面幅は、固定カム8の平面861、861の二面幅よりも若干狭く形成((図11(a)参照)されている。
また、フランジ部52のチルト調整方向(図15(b)、図15(c)の上下方向)の端面には、円弧面522、522が形成されている。この円弧面522、522は、チルト調整端で、チルト調整用長溝26の端部に当接して、衝撃音を緩和する。さらに、フランジ部52の左端面(図15(a)の左端)524には、フランジ部52のチルト調整方向の端部に、円弧状溝56、56が形成されて、円弧面522、522が弾性変形し易くしている。従って、チルト調整端で、チルト調整用長溝26の端部に円弧面522、522が当接すると、円弧面522、522が弾性変形して、チルト調整端の衝撃を緩和することができる。
また、フランジ部52の右端面(図15(a)の右端)523には、円弧状凹面57、57が形成されている。円弧状凹面57、57の曲率半径は、上記した固定カム8の円弧面862、862の曲率半径よりも若干大きく形成されている。
図10(b)、(c)に示すように、チルトストッパ5の筒状部51を、固定カム8の軸心に形成された貫通孔84に挿入する。すると、チルトストッパ5の係合突起55の傾斜面551が貫通孔84に当接して、筒状部51が縮径するため、筒状部51を貫通孔84に円滑に挿入することができる。
チルトストッパ5の筒状部51を貫通孔84に挿入し終わると、筒状部51が拡径し、係合突起55の係止面552が、固定カム8の傾斜カム面85側の端面に係合する。また、チルトストッパ5の円弧状凹面57、57が、固定カム8の円弧面862、862に外嵌する。さらに、チルトストッパ5のフランジ部52の右端面523(図10(b)参照)が、可動チルトロックギヤ6の端面(側板24側)68に当接する。
従って、組み付けが完了すると、可動チルトロックギヤ6、線ばね7、固定カム8は、チルトストッパ5によって一体化されて、搬送途中で4個の部品がばらばらになることを防止できるため、組立時間を短縮することができる。また、4個の部品の軸方向の位置がずれないため、線ばね7と固定カム8の軸方向位置を定位置に保持できる。その結果、線ばね7の弾性力によって、可動チルトロックギヤ6の貫通孔63の中心を固定カム8の中心に、安定的に保持することができる。
このようにして組付けが完了したチルトストッパ5、可動チルトロックギヤ6、線ばね7、固定カム8の4個の部品で構成される組み付け品を手で持ち、固定カム8の回り止め部86の平面861、861を、車体取付けブラケット2の側板24のチルト調整用長溝26に内嵌する。
次に、チルトストッパ48を外嵌した丸棒状の締付けロッド41を、チルト調整用長溝27、右側のテレスコ調整用長溝、左側のテレスコ調整用長溝、チルト調整用長溝26に通す。続いて、締付けロッド41の左端を、4個の部品で構成される組み付け品のチルトストッパ5の貫通孔53に挿通する。その後、可動カム42、操作レバー43、カラー44、スラストベアリング45を締付けロッド41の左端に外嵌し、ナット46を締付けロッド41の左端に締め付けて固定すれば、チルトクランプ機構の組み付けが完了する。
アウターコラム34を車体取付けブラケット2にクランプするために、操作レバー43を反時計方向に回動操作する。すると、固定カム8は、固定カム8の回り止め部86の平面861、861がチルト調整用長溝26に内嵌して回転が規制されているため回転せず、固定カム8の傾斜カム面85の山に可動カム42の傾斜カム面の山が乗り上げる。そのため、固定カム8の回り止め部86側の端面(図10(c)、図13(b)参照)88が左側の側板24の外側面241を内側に押す。上記したように、左側の側板24はリブ243によってチルト調整用長溝26近傍の剛性が大きく形成されているため、弾性変形が抑制される。
固定カム8の傾斜カム面85の山に可動カム42の傾斜カム面の山が乗り上げると、締付けロッド41が図4の左側に引っ張られ、円盤状頭部411が右側の側板25の外側面251を内側に押す。上記したように、右側の側板25は、隙間253、切り込み254によってチルト調整用長溝27近傍の剛性が小さく形成されているため、右側の側板25が内側に大きく弾性変形し、右側の側板25の内側面252がアウターコラム34の右側のクランプ部材の外側面を強く押圧する。その結果、左側の側板24の内側面242と右側の側板25の内側面252との間で、アウターコラム34の左右のクランプ部材の外側面を強く挟持する。
このようにして、アウターコラム34の左右のクランプ部材を、車体取付けブラケット2に、所定のチルト調整位置で大きな保持力で締め付けてチルトクランプすることができる。本発明のチルトクランプ機構は、側板24、25を弾性部材を介さずに直接締め付けるため、チルトクランプ時の剛性を大きくすることが可能となる。また、クランプ部材は、クランプ部材の内側面が互いに接近する方向に内側に弾性変形し、アウターコラム34のスリットの幅が狭まる。従って、アウターコラム34の内周面が縮径して、インナーコラム31の外周面を締め付けてクランプ(テレスコピッククランプ)する。
また、操作レバー43を反時計方向に回動操作すると、操作レバー43の回動操作に同期して、可動チルトロックギヤ6も反時計方向に回動する。固定カム8は、固定カム8の回り止め部86の平面861、861がチルト調整用長溝26に内嵌して回転が規制されているため回転せず、可動チルトロックギヤ6と線ばね7が一緒に反時計方向に回動する。
線ばね7のアーム部71、71が固定カム8の円筒状の外周面81に接触しながら摺動するため、線ばね7の付勢力によって、可動チルトロックギヤ6の貫通孔63の中心が固定カム8の中心に保持される。アウターコラム34を車体取付けブラケット2にクランプしても、線ばね7はクランプ力を受けず、線ばね7のアーム部71、71が固定カム8の外周面81に、一定の面圧で接触しながら摺動するだけであるため、線ばね7及び固定カム8の耐久性が低下する恐れはない。
可動チルトロックギヤ6と固定チルトロックギヤ47の車体上下方向の位置が合わず、可動チルトロックギヤ6のギヤ61と固定チルトロックギヤ47のギヤ471の山同士が当接すると、その反力で、線ばね7のアーム部71、71が隙間α1、α2の分だけ弾性変形する。その結果、固定カム8は固定されたままで、可動チルトロックギヤ6が車体上下方向に若干移動し、可動チルトロックギヤ6のギヤ61と固定チルトロックギヤ47のギヤ471が正常な噛み合い状態になる。従って、二次衝突時に運転手がステアリングホイールに激突しても、コラムがチルト方向に移動せず、ステアリングホイールに設けたエアバッグが、乗員を効果的な位置で受け止めることができる。
締付けロッド41を中心として回転する可動チルトロックギヤ6の先端にギヤ61が形成されていて、締付けロッド41の中心からギヤ61までの距離が離れている。また、チルト調整用長溝26と固定チルトロックギヤ47までの距離も離れている。可動チルトロックギヤ6は一体成形され、固定チルトロックギヤ47が取りつけられている左側の側板24は、リブ243によって弾性変形が抑制されている。従って、チルトクランプ及びテレスコピッククランプ時に、固定チルトロックギヤ47と可動チルトロックギヤ6との間の車幅方向の相対位置が変動しないため、可動チルトロックギヤ6と固定チルトロックギヤ47との噛み合いが円滑に行われる。
また、二次衝突時にステアリングホイール103に運転者が衝突して、大きな衝撃力が作用すると、固定チルトロックギヤ47が、側板24、上板23、カプセル22を介して、衝撃力を車体に伝達し、衝撃力を受け止める。また、固定チルトロックギヤ47は上板23から離れた位置に取り付けられているので、側板24にリブ243を形成することで、側板24の変形を抑えて、固定チルトロックギヤ47に対する可動チルトロックギヤ6の緩みを防止している。
他方の側板25の隙間253は、他方の側板25と上板23との接続部に形成されて車体後方側が開口し、隙間253の下方にチルト調整用長溝27を形成している。従って、チルトクランプ及びテレスコピッククランプ時に、締付けロッド41の円盤状頭部411が側板25を押圧した時に、側板25が変形し易くなっているので、アウターコラム34の締付けを円滑に行うことができる。
また、上板23と側板25の接続部に形成された隙間253は、車体後方側が開口している。従って、過大な衝撃力が加わると、隙間253が狭くなって、側板25が上板23に当接し、チルト上方向への側板25の変形を最小限にすることができる。
可動チルトロックギヤ6のギヤ61と固定チルトロックギヤ47のギヤ471が正常な噛み合い状態になると、線ばね7のアーム部71、71が固定カム8の円筒状の外周面81から平面83に移動する。その結果、アーム部71、71が可動チルトロックギヤ6を反時計方向に回動する方向に付勢するため、操作レバー43も反時計方向に回動する方向に付勢され、操作レバー43の戻り止めの効果が生じる。
アウターコラム34を車体取付けブラケット2にアンクランプするために、操作レバー43を時計方向に回動操作すると、可動チルトロックギヤ6も時計方向に回動し、可動チルトロックギヤ6のギヤ61と固定チルトロックギヤ47のギヤ471の噛み合いが外れる。また、固定カム8の傾斜カム面85の山と可動カム42の傾斜カム面の谷が噛み合う。すると、固定カム8と可動カム42の軸方向位置が相対的に近づき、車体取付けブラケット2の側板25が、挟持方向と反対の方向へ弾性復帰する。
これによって、アウターコラム34は、車体取付けブラケット2の側板24、25に対してフリーな状態(チルトアンクランプ)となる。また、アウターコラム34のクランプ部材は、クランプ部材の内側面が互いに離間する方向に外側に弾性復帰し、アウターコラム34のスリットの幅が広がる。従って、アウターコラム34の内周面が拡径して、インナーコラム31の外周面を緩めてアンクランプ(テレスコピックアンクランプ)する。
チルトアンクランプ及びテレスコピックアンクランプした状態では、線ばね7のアーム部71、71が固定カム8の平面83から円筒状の外周面81に移動する。その結果、隙間α1、α2と線ばね7の付勢力によって、可動チルトロックギヤ6が車体上下方向に若干移動し、可動チルトロックギヤ6と固定チルトロックギヤ47の噛み合いが外れ易くなり、その後チルトアンクランプ及びテレスコピックアンクランプが進むと、可動チルトロックギヤ6の貫通孔63の中心が固定カム8の中心に復帰する。
チルトアンクランプ及びテレスコピックアンクランプした状態で、チルトストッパ48、チルトストッパ5、固定カム8の回り止め部86を車体取付けブラケット2のチルト調整用長溝26、27に案内させつつアウターコラム34をチルト方向に変位させて、ステアリングホイール103のチルト方向の調整を任意に行うことができる。チルト調整端で、チルト調整用長溝26の端部にチルトストッパ5の円弧面522、522が当接すると、円弧面522、522が弾性変形して、チルト調整端での衝撃を緩和することができる。
また、アウターコラム34のテレスコ調整用長溝を締付けロッド41に案内させつつ、アウターコラム34をインナーコラム31の外周面に沿ってテレスコピック方向に変位させて、ステアリングホイール103のテレスコピック方向の調整を任意に行うことができる。
図16は固定チルトロックギヤ47単体を示す斜視図であり、図16(a)は固定チルトロックギヤ47を車幅方向外側の斜め下側から見た斜視図、図16(b)は図16(a)よりもさらに下側から見た斜視図である。図17は固定チルトロックギヤ47単体を示す部品図であり、図17(a)は固定チルトロックギヤ47の正面図、図17(b)は図17(a)の平面図、図17(c)は図17(a)の下面図である。
図18は操作レバー43を時計方向に回動操作して、アウターコラム34を車体取付けブラケット2にアンクランプした状態を示す操作レバー43近傍の正面図、図19は操作レバー43を反時計方向に回動操作して、アウターコラム34を車体取付けブラケット2にクランプした状態を示す操作レバー43近傍の正面図である。図20は操作レバー43の回転角度と操作レバー43を操作するのに必要な操作力との関係を示すグラフである。
図4、図6に示すように、合成樹脂製の操作レバー43には、薄板状の弾性変形部432の先端に係合突起433が形成されている。係合突起433は、側板24の外側面241に向かって突出して形成されている。図16、図17に示すように、固定チルトロックギヤ47の外側面には、溝部472、傾斜面473、段差部474で構成される摺接面が形成されている。係合突起433は、弾性変形部432が弾性変形し、溝部472、傾斜面473、段差部474で構成される摺接面に常時接触して摺動し、操作レバー43に車幅方向外側への付勢力を常時付与する。従って、操作レバー43のガタが排除されて、操作レバー43の操作感が向上する。
溝部472、傾斜面473、段差部474の車体上下方向の長さ(図17(a)の上下方向の長さ)は、アウターコラム34のチルト調整長さよりも若干長く形成されている。溝部472は、傾斜面473の車体前方端(図17(b)の左端)よりも車幅方向内側(図17(b)の上側)に窪んで形成され、側板24の外側面241に平行で、車体前後方向の長さ(図17(b)の左右方向の長さ)が、係合突起433の車体前後方向の長さよりも若干長く形成されている。溝部472の車体前方端には、車幅方向外側(図17(b)の下側)に向かって急勾配で立ち上がる壁部475が形成されている。
傾斜面473は、車体後方側に行くほど車幅方向外側に緩い傾斜で高くなるように形成されている。傾斜面473の車体後方端には、車幅方向内側(図17(b)の上側)に向かって急勾配で下がり、段差部474に接続する急斜面476が形成されている。段差部474は、側板24の外側面241に平行で、車体前後方向の長さ(図17(b)の左右方向の長さ)が、係合突起433の車体前後方向の長さよりも若干長く形成されている。
図18は、アウターコラム34を車体取付けブラケット2にアンクランプした状態を示す操作レバー43近傍の正面図である。図18に示すように、アンクランプ位置では、係合突起433が溝部472に係合する。溝部472は、壁部475と傾斜面473の車体前方端に挟まれて、アウターコラム34のチルト調整長さよりも若干長く形成されている。そのため、アウターコラム34のチルト調整時に、係合突起433は溝部472に案内されて移動し、操作レバー43が回転することを規制する。従って、チルト調整時に操作レバー43がガタつかず、可動チルトロックギヤ6と固定チルトロックギヤ47の中途半端な噛み合いにより生じる噛み合い異音を防止することができる。
アウターコラム34を車体取付けブラケット2にクランプするために、操作レバー43を反時計方向に回動操作すると、係合突起433が溝部472から傾斜面473に移動し、傾斜面473に沿って摺動する。図20に示すように、操作レバー43の操作力は徐々に増大する。固定カム8の傾斜カム面85の山に可動カム42の傾斜カム面の山が乗り上げると、操作レバー43の操作力は急に大きくなり、係合突起433は急斜面476を通過して段差部474に移動する。図19は、アウターコラム34を車体取付けブラケット2にクランプした状態を示す操作レバー43近傍の正面図である。
固定カム8の傾斜カム面85の山に可動カム42の傾斜カム面の山が乗り上げるため、左側の側板24と右側の側板25との間で、アウターコラム34を強く挟持すると同時に、可動チルトロックギヤ6が固定チルトロックギヤ47に噛み合い、クランプ動作が完了する。係合突起433が段差部474に係合すると、図20に示すように、操作レバー43の操作力が急に小さくなり、カチッというクリック音やクリック感がして、クランプが確実に行われたという明確な操作感があるため、操作フィーリングが優れている。
操作レバー43をクランプ位置からアンクランプ位置に回動するには、係合突起433が急斜面476を乗り越える必要がある。そのため、図20に示すように、操作レバー43に大きな操作力を与える必要があるため、操作レバー43を誤ってアンクランプ操作することを防止することができる。
アウターコラム34を車体取付けブラケット2にアンクランプするために、操作レバー43を時計方向に回動操作すると、係合突起433が段差部474から急斜面476を通過して傾斜面473に移動し、傾斜面473に沿って摺動する。図20に示すように、係合突起433が急斜面476を通過する時には、大きな操作力が必要だが、可動カム42の傾斜カム面の山が固定カム8の傾斜カム面85の山から外れ、係合突起433が傾斜面473に移動すると、操作レバー43の操作力が急に小さくなる。
操作レバー43を時計方向に回動操作すると、可動チルトロックギヤ6も時計方向に回動し、可動チルトロックギヤ6と固定チルトロックギヤ47の噛み合いが外れる。また、固定カム8の傾斜カム面85の山と可動カム42の傾斜カム面の谷が噛み合い、アウターコラム34は、車体取付けブラケット2の側板24、25に対してフリーな状態(チルトアンクランプ)となる。
図20に示すように、係合突起433と傾斜面473の接触によって、操作レバー43にはアンクランプ方向(締付け解除方向)の付勢力が作用している。従って、クランプ位置とアンクランプ位置の中間の位置で操作レバー43から手を放しても、操作レバー43は、アンクランプ位置へ自動的に移動する。そのため、操作レバー43を中間位置で止めてしまうといった誤操作を防止でき、可動チルトロックギヤ6と固定チルトロックギヤ47の中途半端な噛み合いにより生じる噛み合い異音を防止することができる。傾斜面473の傾斜方向は、操作レバー43にクランプ方向の付勢力を付与する方向に形成してもよい。
係合突起433は操作レバー43と一体的に形成され、溝部472、傾斜面473、段差部474で構成される摺接面も固定チルトロックギヤ47の外側面に形成されているので、部品点数や組立工数を削減でき、製造コストを低減することができる。
上記実施例では、チルト位置調整とテレスコピック位置調整の両方が可能なチルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した場合について説明したが、チルト位置調整だけが可能なチルト式のステアリング装置に本発明を適用してもよい。
101 ステアリング装置
102 ステアリングシャフト
102A 上部ステアリングシャフト
103 ステアリングホイール
104 ユニバーサルジョイント
105 中間シャフト
106 ユニバーサルジョイント
107 ステアリングギヤ
108 タイロッド
2 車体取付けブラケット
22 カプセル
23 上板
24 側板
241 外側面
242 内側面
243 リブ
244 リブ
25 側板
251 外側面
252 内側面
253 隙間
254 切り込み
255 溶接
26、27 チルト調整用長溝
31 インナーコラム
32 操舵補助部
321 電動モータ
322 減速ギヤボックス部
323 出力軸
33 ブラケット
34 アウターコラム
41 締付けロッド
411 円盤状頭部
412 回り止め部
42 可動カム
43 操作レバー
431 凹部
432 弾性変形部
433 係合突起
44 カラー
45 スラストベアリング
46 ナット
47 固定チルトロックギヤ
471 ギヤ
472 溝部
473 傾斜面
474 段差部
475 壁部
476 急斜面
477 ボルト
48 チルトストッパ
5 チルトストッパ
51 筒状部
52 フランジ部
521 平面
522 円弧面
523 右端面
524 左端面
53 貫通孔
54 スリット
55 係合突起
551 傾斜面
552 係止面
56 円弧状溝
57 円弧状凹面
6 可動チルトロックギヤ
61 ギヤ
62 突起
63 貫通孔
64 係合突起
65、66 係合凹部
67 端面
68 端面
7 線ばね(ばね)
71 アーム部
72、73 折り曲げ部
74 連結部
75 円弧状部
8 固定カム
81 外周面
82 傾斜面
83 平面
84 貫通孔
85 傾斜カム面
86 回り止め部
861 平面
862 円弧面
87 大径外周面
88 端面
89 直線(対称軸)
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体に取付け可能な車体取付けブラケット、上記車体取付けブラケットにチルト位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、所望のチルト位置で上記車体取付けブラケットの左右一対の側板に上記コラムを締付けてクランプするために、上記側板に形成されたチルト調整用長溝及びコラムに挿通された締付けロッド、上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの一方の側板の内側面を上記コラムに押圧する固定カム、上記締付けロッドの一端に上記固定カムに対向して操作レバーとともに回動可能に支承された可動カム、上記固定カムと可動カムの対向する面に各々設けられ、上記固定カムに対して可動カムを相対的に軸方向に押圧するカム面、上記可動カムに対して固定カムを相対回転不能にするために上記固定カムに形成され、上記チルト調整用長溝に内嵌して、上記コラムのチルト位置の調整時にチルト調整用長溝に沿って摺動可能な回り止め部、上記車体取付けブラケットの一方の側板の外側面に取り付けられた固定チルトロックギヤ、上記操作レバーの回動操作に同期して回動し、上記固定チルトロックギヤと噛合い可能な可動チルトロックギヤ、上記一方の側板のチルト調整用長溝の近傍にチルト調整用長溝に沿って形成され、コラムを締付けてクランプした時の、一方の側板の弾性変形を抑制するリブを備えたステアリング装置であって、上記固定カムに対してチルト方向に移動可能に外嵌する可動チルトロックギヤ、上記可動チルトロックギヤと固定カムとの間に介挿され、上記固定カムの外周面を挟持して、上記固定カムに対する可動チルトロックギヤのチルト方向の移動を弾性的に支持するばねを備えたことを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第番目の発明のステアリング装置において、上記車体取付けブラケットに上記コラムを締付けた時に、可動チルトロックギヤと固定チルトロックギヤの山同士が当接すると、その反力で上記ばねが弾性変形し、上記固定チルトロックギヤに対して可動チルトロックギヤがチルト方向に移動することを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第番目の発明のステアリング装置において、上記車体取付けブラケットに対する上記コラムの締付けを解除すると、上記固定カムと上記可動チルトロックギヤの車体上下方向の隙間によって、上記固定チルトロックギヤに対して可動チルトロックギヤの噛み合いが外れ易くなることを特徴とするステアリング装置である。

Claims (7)

  1. 車体に取付け可能な車体取付けブラケット、
    上記車体取付けブラケットにチルト位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、
    所望のチルト位置で上記車体取付けブラケットの左右一対の側板に上記コラムを締付けてクランプするために、上記側板に形成されたチルト調整用長溝及びコラムに挿通された締付けロッド、
    上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの一方の側板の内側面を上記コラムに押圧する固定カム、
    上記締付けロッドの一端に上記固定カムに対向して操作レバーとともに回動可能に支承された可動カム、
    上記固定カムと可動カムの対向する面に各々設けられ、上記固定カムに対して可動カムを相対的に軸方向に押圧するカム面、
    上記可動カムに対して固定カムを相対回転不能にするために上記固定カムに形成され、上記チルト調整用長溝に内嵌して、上記コラムのチルト位置の調整時にチルト調整用長溝に沿って摺動可能な回り止め部、
    上記車体取付けブラケットの一方の側板の外側面に取り付けられた固定チルトロックギヤ、
    上記操作レバーの回動操作に同期して回動し、上記固定チルトロックギヤと噛合い可能な可動チルトロックギヤ、
    上記一方の側板のチルト調整用長溝の近傍にチルト調整用長溝に沿って形成され、コラムを締付けてクランプした時の、一方の側板の弾性変形を抑制するリブを備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記リブは、上記固定チルトロックギヤと車体取付けブラケットの上板との間に形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記車体取付けブラケットの他方の側板に車体取付けブラケットの上板との接続部に形成され、コラムを締付けてクランプした時の、他方の側板の弾性変形を容易にする隙間を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項3に記載されたステアリング装置において、
    上記隙間は車体後方側が開口していること
    を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記固定カムに対してチルト方向に移動可能に外嵌する可動チルトロックギヤ、
    上記可動チルトロックギヤと固定カムとの間に介挿され、上記固定カムの外周面を挟持して、上記固定カムに対する可動チルトロックギヤのチルト方向の移動を弾性的に支持するばねを備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項5に記載されたステアリング装置において、
    上記車体取付けブラケットに上記コラムを締付けた時に、可動チルトロックギヤと固定チルトロックギヤの山同士が当接すると、その反力で上記ばねが弾性変形し、上記固定チルトロックギヤに対して可動チルトロックギヤがチルト方向に移動すること
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項6に記載されたステアリング装置において、
    上記車体取付けブラケットに対する上記コラムの締付けを解除すると、上記固定カムと上記可動チルトロックギヤの車体上下方向の隙間によって、上記固定チルトロックギヤに対して可動チルトロックギヤの噛み合いが外れ易くなること
    を特徴とするステアリング装置。
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