JP3415953B2 - ステアリングコラムの支持装置 - Google Patents

ステアリングコラムの支持装置

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JP3415953B2
JP3415953B2 JP01722495A JP1722495A JP3415953B2 JP 3415953 B2 JP3415953 B2 JP 3415953B2 JP 01722495 A JP01722495 A JP 01722495A JP 1722495 A JP1722495 A JP 1722495A JP 3415953 B2 JP3415953 B2 JP 3415953B2
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/184Mechanisms for locking columns at selected positions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
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    • B62D1/14Tillers, i.e. hand levers operating on steering columns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60YINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
    • B60Y2410/00Constructional features of vehicle sub-units
    • B60Y2410/12Production or manufacturing of vehicle parts
    • B60Y2410/125Bounded parts

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明に係るステアリングコラ
ムの支持装置は、自動車の操舵装置を構成するステアリ
ングコラムを車体に支持する為に利用する。 【0002】 【従来の技術】自動車の操舵装置として例えば実公昭5
7−42138号公報には、図9〜10に示す様な構造
のものが記載されている。ステアリングホイール1の動
きはステアリングシャフト2を介して図示しないステア
リングギヤに伝達される。ステアリングシャフト2は円
筒状のステアリングコラム3の内側に回転のみ自在に支
持されており、このステアリングコラム3は支持ブラケ
ット4により車体5に支持されている。 【0003】この支持ブラケット4は、鋼板を折り曲げ
形成する事により、図10に示す様な形状に造られてい
る。この支持ブラケット4は互いにほぼ平行な左右1対
の支持板部6、6を有し、これら両支持板部6、6の下
端部同士を連結部7により互いに連結している。又、こ
れら両支持板部6、6の上端部は互いに逆方向にほぼ直
角に折り曲げて取付板部8、8としている。上記支持ブ
ラケット4は、これら両取付板部8、8に形成した通孔
若しくは切り欠きを挿通したボルト9、9により、上記
車体5に固定している。 【0004】又、上記ステアリングコラム3の中間部下
側面で上記連結部7と対向する部分には左右1対のナッ
ト片10、10を溶接等により固定している。そして、
上記連結部7に形成した通孔を下方から上方に挿通した
ねじ11、11をこれら各ナット片10、10に螺合し
更に緊締する事で、上記ステアリングコラム3の中間部
を上記支持ブラケット4に固定している。 【0005】この図10に示した様な構造の場合には、
上記ステアリングコラム3に左右方向の荷重が加わる
と、上記支持ブラケット4を構成する支持板部6、6全
体が、これら各支持板部6、6を弾性変形させる為のモ
ーメントアームとして機能する。即ち、モーメントアー
ムの長さ寸法Lが大きくなり、これら各支持板部6、6
が左右方向に亙って弾性変形し易くなる。この結果、上
記支持ブラケット4に支持されたステアリングコラム3
が左右方向に変位し易くなって、前記ステアリングホイ
ール1を操作する運転者に違和感を与える。 【0006】この様な不都合を解消する為に、前記実公
昭57−42138号公報には、図11に示す様な構造
により、ステアリングコラム3の支持剛性を向上させる
技術が記載されている。この図11に示した構造の場合
には、ねじ11、11の緊締に伴って左右1対の支持板
部6、6が互いに近づく方向に弾性変形する様にしてい
る。これら各ねじ11、11を緊締し、上記ステアリン
グコラム3を支持ブラケット4に対して固定した状態で
は、上記各支持板部6、6の内側面がステアリングコラ
ム3の左右両側面に弾性的に当接し、このステアリング
コラム3を左右両側から抑え付ける。従って、この図1
1に示した構造では、ステアリングコラム3に左右方向
の力が加わった場合に支持板部6、6を弾性変形させる
為のモーメントアームの長さ寸法が、図10に示したL
よりも十分に小さいL´(<L)となる。この結果、ス
テアリングコラム3に横方向の力が加わった場合にも、
上記各支持板部6、6が弾性変形しにくくなり、上記支
持ブラケット4に支持されたステアリングコラム3が左
右方向に変位しにくなって、前記ステアリングホイー
ル1を操作する運転者に違和感を与えなくる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図11に示
した構造の場合には、次の〜の様な解決すべき点が
ある。 構成各部材の寸法精度並びに形状精度に厳密さを要
求され、組立作業も面倒になる為、コストが嵩む。 強い振動が加わった場合には異音が発生する可能性
がある。 ステアリングホイールの高さ位置を調節自在とす
る、チルト機構を組み込んだステアリングコラムの支持
装置には適用できない。 【0008】このうちのの理由は次の通りである。図
11に示した構造の場合には、ねじ11、11を締め付
ける以前には各支持板部6、6の内側面とステアリング
コラム3の左右両側面とが離れている。そして、これら
ねじ11、11の締め付けに伴って上記各支持板部6、
6が互いに近づく方向に弾性変形し、上記ステアリング
コラム3を左右両側から抑え付ける。そして、上記ねじ
11、11の締め付け完了時に、連結部7とナット片1
0、10とを十分強固に固定すると同時に、上記各支持
板部6、6が上記ステアリングコラム3を左右両側か
ら、必要且つ十分な力で挟持する。構成各部材の形状寸
法が不良であると、上記ねじ11、11の締め付け完了
時に上記各支持板部6、6によりステアリングコラム3
を抑え付ける力が不足したり、反対に、この抑え付ける
力が過大になって、連結部7とナット片10、10とを
十分強固に固定するまで上記各ねじ11、11を締め付
ける事ができなくなる。 【0009】又、上記の理由は次の通りである。図1
1に示した構造の場合には、上記各支持板部6、6の内
側面とステアリングコラム3の左右両側面とが金属同士
で接触する。この為、悪路走行等に伴ってステアリング
コラム3の支持部に強い振動が加わると、接触部でびび
り音の如き異音が発生する可能性がある。この様な異音
は乗員に不快感を与える為、好ましくない。 【0010】更に、上記の理由は次の通りである。チ
ルト機構を組み込んだステアリングコラムの支持装置の
場合、図12に示す様に、ステアリングコラム3の中間
部下面に昇降ブラケット12を溶接等により固定し、支
持ブラケット4aを構成する左右1対の支持板部6a、
6aによりこの昇降ブラケット12を、左右両側から挟
み付けている。ステアリングホイールの高さ位置を調節
する際には、チルトボルト13とチルトナット14とを
弛めてこの昇降ブラケット12を昇降自在とし、上記高
さ位置を固定する場合にはこれらチルトボルト13とチ
ルトナット14とを緊締する。この様なチルト機構を組
み込んだステアリングコラムの支持装置の場合には、上
記ステアリングコラム3が支持ブラケット4aに対して
昇降する為、図11に示す様な構造では、このステアリ
ングコラム3を左右両側から抑え付ける事ができない。 【0011】本発明のステアリングコラムの支持装置
は、この様な事情に鑑みて、前記〜の様な問題を何
れも解消すべく発明したものである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明のステアリングコ
ラムの支持装置は、前述した従来のステアリングコラム
の支持装置と同様に、上端部を車体に支持固定される固
定ブラケットに設けられた左右1対の支持板部と、これ
ら1対の支持板部の間に挟持されたステアリングコラム
と、上記1対の支持板部の下端部同士を連結する連結部
若しくは連結部材とを備えている。 【0013】特に、本発明のステアリングコラムの支持
装置に於いては、上記1対の支持板部の内側面と上記ス
テアリングコラムの左右両側面との間に挟持された合成
樹脂製のスペーサを備えている。そしてこのスペーサ
を、上記1対の支持板部の内側面と上記ステアリングコ
ラムの左右両側面との間で弾性的に押圧している。言い
換えれば、これら1対の支持板部の内側面とステアリン
グコラムの左右両側面との間にスペーサを締め代を持っ
て挟持している。 【0014】 【作用】上述の様に構成される本発明のステアリングコ
ラムの支持装置によれば、ステアリングコラムの車体に
対する左右方向の支持剛性が向上する。即ち、支持板部
の内側面とステアリングコラムの左右両側面との間に合
成樹脂製のスペーサを締め代を持って挟持しているの
で、ステアリングコラムが上記1対の支持板部の一部で
その左右両側面が対向する部分で支持される。この部分
と各支持板部の基端部との距離は短い。言い換えれば、
上記ステアリングコラムに左右方向に力が加わった場合
に上記支持板部を左右方向に変位させる為に機能するモ
ーメントアームの長さ寸法が小さくなるので、上記ステ
アリングコラムを左右方向に変位させる力が加わった場
合にもこのステアリングコラムが左右方向に変位しにく
くなる。 【0015】 【実施例】図1〜7は本発明の第一実施例を示してい
る。支持ブラケット4aは、ダッシュボードの下側部分
等に於いて、車体に支持固定される。鋼板等の金属板を
プレス成形する事により造られる、この支持ブラケット
4aは、車体に支持固定すべく車体の幅方向(図1の表
裏方向、図2の左右方向)に配設された取付板片15
と、ステアリングコラム3の中間部を挟持する為の支持
板片16とを結合して成る。このうちの取付板片15
は、その左右両端部を取付板部8a、8aとし、これら
両取付板部8a、8aに形成した通孔33、33に挿通
したボルト(図示せず)により、上記車体に支持され
る。 【0016】又、上記支持板片16は、下方が開いたコ
字形に構成され、左右1対の支持板部6a、6aと、こ
れら両支持板部6a、6aの上端部同士を連結する連結
板部18とを備える。この様な支持板片16は、この連
結板部18の上面を上記取付板片15の下面中央部に突
き当て、更に溶接する事により、この取付板片15の下
側に固定されている。又、上記1対の支持板部6a、6
aの前後両端縁部は、それぞれ幅方向外方に向け直角に
折り曲げる事で折り曲げ縁19、19とし、これら各支
持板部6a、6aの曲げ剛性を向上させている。更に、
上記各支持板部6a、6aの下半部の互いに整合する位
置には、上下方向に長い長孔20a、20bを形成して
いる。これら両長孔20a、20bは、ステアリングホ
イール1(図8)の高さ位置を調節する際に上記ステア
リングコラム3の揺動中心となる横軸(図示省略)を中
心とする円弧状に形成されている。 【0017】一方、ステアリングコラム3の中間部下面
で、上記左右1対の支持板部6a、6aにより挟まれる
部分には、鋼板等の金属板を折り曲げて成る昇降ブラケ
ット12を、溶接等により固定している。この昇降ブラ
ケット12の幅寸法W12は、上記ステアリングコラム3
の外径D3 よりも少しだけ大きく(W12>D3 )してい
る。又、この昇降ブラケット12の左右両壁部の一部で
上記各長孔20a、20bと整合する部分には、それぞ
れ切り欠き17、17を形成している。これら各切り欠
き17、17は、それぞれ上記左右両壁部の後端縁に開
口している。そして、一方(図2の右方)の支持板部6
aの側から長孔20a、切り欠き17、17、長孔20
bに、連結部材であるチルトボルト13を挿通してい
る。そして、他方(図2の左方)の支持板部6aの外側
面から突出したチルトボルト13の先端部にチルトナッ
ト14を螺合させ、チルトレバー21によりこのチルト
ナット14を回転自在としている。上記チルトボルト1
3の基端部に設けた頭部22は長孔20aの側縁と長さ
方向に亙る変位のみ自在に(回転不能に)係合している
ので、上記チルトレバー21の操作に基づくチルトナッ
ト14の回転により、このチルトナット14と上記頭部
22との距離が変化する。この結果、上記1対の支持板
部6a、6aの内側面と上記昇降ブラケット12の左右
両外側面との当接圧を調節して、この昇降ブラケット1
2の固定と固定解除とを行なえる。 【0018】ステアリングホイールの高さ位置を調節す
る際には、上記チルトレバー21を所定方向に操作し
て、上記チルトナット14と頭部22との距離を広げ
る。この結果、上記1対の支持板部6a、6aの内側面
と上記昇降ブラケット12の左右両外側面との当接圧が
低下して、この昇降ブラケット12が昇降自在となる。
この状態のまま、上記チルトボルト13が長孔20a、
20bの内側で移動できる範囲で、上記1対の支持板部
6a、6aの間で上記昇降ブラケット12を昇降させ、
上記ステアリングホイールの高さ位置を調節する。ステ
アリングホイールの高さを所望位置に調節した後、上記
チルトレバー21を逆方向に操作する事で、上記チルト
ナット14と頭部22との距離を縮める。この結果、上
記1対の支持板部6a、6aの内側面と上記昇降ブラケ
ット12の左右両外側面とが強く当接して、この昇降ブ
ラケット12が上記1対の支持板部6a、6aの間に固
定され、上記ステアリングホイールの高さ位置が調節後
の位置に固定される。 【0019】又、上記ステアリングコラム3の中間部上
面には突き上げ防止部材24を固定している。この突き
上げ防止部材24は、一次衝突(自動車が他の自動車や
固定構造物等にぶつかる事)の際に、ステアリングコラ
ム3が運転者に向けて後方に突き上げられるのを防止す
るものである。この様な役目を持つ突き上げ防止部材2
4は、上記ステアリングコラム3の上面に添う形状に湾
曲した取付板部25と、この取付板部25の前端部から
左右両側方に突出したストッパ部26、26とを備え、
このうちの取付板部25を上記ステアリングコラム3の
上面に、溶接固定している。又、上記ストッパ部26、
26は上記1対の支持板部6a、6aの前側に位置して
いる。一次衝突の際には、これら両ストッパ部26、2
6の後端縁がこれら1対の支持板部6a、6aの前端縁
に衝合して、上記ステアリングコラム3が運転者に向け
て後方に突き上げられるのを防止する。 【0020】更に、図示の例では、上記チルトボルト1
3の中間部とステアリングコラム3の中間部下面との間
に、エネルギ吸収部材23を設けている。このエネルギ
吸収部材23は軟鋼板等の金属材により造られており、
二次衝突(一次衝突の直後、慣性に基づき運転者の身体
がステアリングホイールにぶつかる事)の際に、この二
次衝突の衝撃エネルギを吸収しつつ伸長方向に塑性変形
する。このエネルギ吸収部材23の基端部は上記チルト
ボルト13の中間部に外嵌し、先端部をステアリングコ
ラム3の下面に溶接している。 【0021】上述の構成に就いては、前記図12に示し
た、従来から知られているチルト機構を組み込んだステ
アリングコラムの支持装置と同様である。特に、本発明
のステアリングコラムの支持装置に於いては、上記1対
の支持板部6a、6aの内側面と上記ステアリングコラ
ム3の左右両側面との間にスペーサ27を挟持してい
る。このスペーサ27は、合成樹脂の射出成形により全
体を一体形成されている。 【0022】このスペーサ27は、左右1対の挟持板部
28、28の上端同士を上方が凸に湾曲した連続部29
により連続させたもので、全体を倒立U字形に形成され
ている。上記連続部29の下面には係止溝30を形成し
ており、この係止溝30を上記突き上げ防止部材24の
取付板部25に係合させる事で、上記スペーサ27を上
記ステアリングコラム3の中間部で、上記左右1対の支
持板部6a、6aの間部分に装着している。又、上記1
対の挟持板部28、28の内側面で、上記ステアリング
コラム3の左右両側面に対向する部分には、上下方向に
亙る突条31、31形成している。上記スペーサ27
を中間部に装着したステアリングコラム3を支持ブラケ
ット4aを構成する左右1対の支持板部6a、6aの間
に挟持し、更に前記チルトレバー21の操作に基づいて
これら1対の支持板部6a、6aの内側面と上記昇降ブ
ラケット12の左右両外側面とを強く当接させた状態で
は、上記1対の支持板部6a、6aの内側面と上記ステ
アリングコラム3の左右両側面との間で、上記突条3
1、31を含む挟持板部28、28を弾性的に押圧して
いる。 【0023】即ち、ステアリングホイールの高さ位置を
調節すべく、上記1対の支持板部6a、6aの内側面と
上記昇降ブラケット12の左右両外側面とを強く当接さ
せた状態では、上記各挟持板部28、28が、これら1
対の支持板部6a、6aの内側面とステアリングコラム
3の左右両側面との間に締め代を持って挟持される。こ
の状態で上記各突条31、31を含む上記各挟持板部2
8、28は、一部が弾性変形により、残部が塑性変形
(へたり)により、厚さ寸法が小さくなる。又、ステア
リングコラム3と支持板部6a、6aも少し弾性変形す
る。従って、上記突条31、31を含む各挟持板部2
8、28の自由状態での厚さ寸法T28は、スペーサ27
を設けない場合にステアリングコラム3の左右両側面と
各支持板部6a、6aとの間に形成される隙間32、3
2の厚さ寸法T32(図12)よりも少し大きく(T28
32)している。 【0024】この様に構成される本発明のステアリング
コラムの支持装置によれば、ステアリングコラム3の車
体に対する左右方向の支持剛性が向上する。即ち、上記
各支持板部6a、6aの内側面とステアリングコラム3
の左右両側面との間に合成樹脂製のスペーサ27を構成
する挟持板部28、28を締め代を持って挟持している
ので、上記ステアリングコラム3の中間部が上記1対の
支持板部6a、6aの上下方向中間部で支持される。こ
の様にステアリングコラム3の中間部を左右から挟持す
る上記各支持板部6a、6aの中間部分と、これら各支
持板部6a、6aの基端部との距離L1 ´は短い。言い
換えれば、上記ステアリングコラム3に左右方向に力が
加わった場合に上記各支持板部6a、6aを左右方向に
変位させる為に機能するモーメントアームの長さ寸法が
小さくなる。この結果、上記ステアリングコラム3を左
右方向に変位させる力が加わった場合にもこのステアリ
ングコラム3が左右方向に変位しにくくなる。これに対
して、前記図12に示した従来構造の様に上記スペーサ
27を設けず、ステアリングコラム3の左右両側面と各
支持板部6a、6aとの間に隙間32、32が形成され
ていた場合のモーメントアーム長さはチルトボルト13
までの距離であるL1 (>L1 ´)となる。この様に大
きなモーメントアーム長さL1 が存在するとステアリン
グコラム3の左右方向に亙る支持剛性が低くなる事は、
前述の通りである。又、本発明のステアリングコラムの
支持装置によれば、金属製のステアリングコラム3と支
持板部6a、6aとが直接接触しない為、車体に大きな
振動が加わっても、びびり音等の不快な異音が発生しな
い。 【0025】次に、本発明の効果を確認する為に本発明
者が行なった実験に就いて説明する。実験では、前記図
12に示す様な従来構造のステアリングコラムの支持装
置と、この支持装置にスペーサ27を組み込んで図2に
示す様に構成した本発明構造の支持装置とに左右方向に
亙る振動を同じ条件で加え、各構造により支持されたス
テアリングコラム3の左右方向に亙る振動レベルを測定
した。この結果、振動の周波数と振動レベルとの関係
は、図2に示した本発明構造では図13(A)に示す様
になり、図12に示した従来構造の場合には同図(B)
に示す様になった。これら図13(A)(B)を比較す
れば明らかな通り、本発明構造の場合には従来構造に比
べて振動レベルが下がっている。更に、この図13
(A)(B)の線図に基づいて、図2、12のそれぞれ
に就いて、周波数30Hzに就いての剛性(動剛性)kを
算出した。尚、周波数fと剛性kと振動レベルdBとの間
には次式の関係がある。 dB=20・log((2πf)2 /k) 【0026】従って、自動車用ステアリングコラムに発
生し易い振動周波数である30Hzでの支持剛性を図13
(A)(B)から求めると、次の様になる。図2の本発
明構造の場合の支持剛性k0 は、図13(A)のグラフ
で30Hz時の振動レベルが34.7dBである事から k0 =654N/mm となり 図12の従来構造の場合の支持剛性k1 は、図13
(B)のグラフで30Hz時の振動レベルが38.2dBで
ある事から k1 =437N/mm となり、剛性比k0 /k1 ≒1.5倍の向上となった。
尚、スペーサ27の材質はポリプロピレンとし、スペー
サ27を設けない場合にステアリングコラム3の左右両
側面と各支持板部6a、6aとの間に形成される隙間3
2、32の厚さ寸法T32は1.6mmとし、突条31、3
1を含む各挟持板部28、28の自由状態での厚さ寸法
28は1.9mmとした。 【0027】この実験結果からも明らかな通り、本発明
のステアリングコラムの支持装置によれば、従来構造に
比べて大幅な剛性向上を図れる。尚、本発明は、チルト
機構を組み込んだ支持構造に限らず、図8に示す本発明
の第二実施例の様に、チルト機構を持たない支持構造に
も適用可能である。この図8に示す支持構造の場合、上
述した第一実施例の支持構造と同様、支持板部6a、6
aの間に、ボルト34及びナット35によりブラケット
38を挟持している。但し、この支持構造の場合、チル
ト機構を設けない為に、上記支持板部6a、6aに形成
する孔を、上記第一実施例に於ける長孔20a、20b
とは異なり、それぞれボルト34、ナット35の一部を
差し込めるだけの、円孔等の孔36、37としている。 【0028】 【発明の効果】本発明のステアリングコラムの支持装置
は以上に述べた通り構成され作用するので、簡単な構造
で安価に製作でき、しかもチルト式ステアリングコラム
にも適用可能な構造であるにも拘らず、ステアリングコ
ラムの左右方向に亙る支持剛性を高くできる。又、車体
に大きな振動が加わっても不快な音が発生しない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第一実施例を示すステアリングコラム
装置の部分側面図。 【図2】図1の拡大A−A断面図。 【図3】図2と同一方向から見た分解図。 【図4】図3からスペーサのみを取り出して拡大して示
す図。 【図5】図4のB−B断面図。 【図6】図4のC矢視図。 【図7】突き上げ防止板の斜視図。 【図8】本発明の第二実施例を示す、図2と同様の断面
図。 【図9】従来から知られている操舵装置の1例を示す側
面図。 【図10】従来から知られているステアリングコラムの
支持装置の第1例を示す、図9のD−D断面図。 【図11】同第2例を示す、図10と同様の図。 【図12】従来から知られている、チルト機構を組み込
んだステアリングコラムの支持装置を示す、図2と同様
の図。 【図13】図2に示した構造と図12に示した構造の振
動状況を示す線図。 【符号の説明】 1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 ステアリングコラム 4、4a 支持ブラケット 5 車体 6、6a 支持板部 7 連結部 8、8a 取付板部 9 ボルト 10 ナット片 11 ねじ 12 昇降ブラケット 13 チルトボルト 14 チルトナット 15 取付板片 16 支持板片 17 切り欠き 18 連結板部 19 折り曲げ縁 20a、20b 長孔 21 チルトレバー 22 頭部 23 エネルギ吸収部材 24 突き上げ防止部材 25 取付板部 26 ストッパ部 27 スペーサ 28 挟持板部 29 連続部 30 係止溝 31 突条 32 隙間 33 通孔 34 ボルト 35 ナット 36、37 孔 38 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−84668(JP,A) 実開 昭63−69078(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/19

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上端部を車体に支持固定される固定ブラ
    ケットに設けられた左右1対の支持板部と、これら1対
    の支持板部の間に挟持されたステアリングコラムと、上
    記1対の支持板部の下端部同士を連結する連結部若しく
    は連結部材とを備えたステアリングコラムの支持装置に
    於いて、上記1対の支持板部の内側面と上記ステアリン
    グコラムの左右両側面との間で弾性的に押圧されている
    合成樹脂製のスペーサを備えている事を特徴とするステ
    アリングコラムの支持装置。
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