JPWO2011161807A1 - ブレーキ解放機構 - Google Patents
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Abstract
ブレーキ解放作業の労力を低減できるブレーキ解放機構を提供する。ブレーキ解放機構は、相対回転可能に設けられた可動レバー13及び固定レバー15と、それらの間に設けられた複数の転動体17とを備える。レバーにおける対面し合う一対の面の一面13aには、複数の支持穴19が形成され、他面15aには、転動体が転がりながら移動できるよう円弧状に延びた複数の長穴21が形成されている。長穴はそれぞれ、転動体が長穴に沿って移動したときに転動体の収容深さが変化するように形成されている。両レバーの相対回転軸方向の間隔は、それらレバーの相対回転によって変化する。ブレーキ解放機構は、固定レバーの相対回転軸方向の位置を拘束することなく、可動レバーの相対回転軸方向の位置を拘束する解放用ボルト43を更に備える。可動レバーを回転することで、固定レバーが可動体に相対回転軸方向の移動力を付与し、ブレーキが解放される。
Description
本発明は、エレベータの巻上機用ブレーキに対するブレーキ解放機構に関するものである。
エレベータの巻上機には、乗りかごを停止するためのブレーキが設けられている。このブレーキには、電磁コイルが設けられており、乗りかごが昇降される通常の運転中には、電磁コイルへ通電がなされ、電磁的な作用により巻上機用ブレーキは解放されている。一方、停電や地震など非常時には、通電が遮断され、自動的にブレーキが制動状態になるように構成されていた。よって、乗りかごが非常停止した後の操作として、巻上機用ブレーキを手動で解放し、乗りかごを昇降可能な状態にしてから、最寄階まで移動させていた。
上記の場面において巻上機用ブレーキを手動で解放するものとしては、特許文献1に開示された構造がある。かかる構造においては、ブレーキを構成する可動鉄心にピンが貫通しており、そのピンの先端は、電磁マグネットを有する固定鉄心に螺合し、ピンの頭部は、可動鉄心における固定鉄心の反対側の面に突出している。そして、ブレーキ解放するときは、ピンの頭部と可動鉄心との間に、ブレーキ解放具の楔形状部分を差し込んでいき、可動鉄心を固定鉄心側に動かすことで、可動鉄心に支持されたブレーキシューがロータの制動面から離隔するようになっていた。
しかしながら、上述したような楔による効果を利用したブレーキ解放態様では、楔形状部分をピンの頭部と可動鉄心との間に差し込む際、ブレーキ解放具が、楔形状部分における広範な面接触に起因した大きな摩擦力を受けるため、ブレーキ解放作業に多大な労力が必要となっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、手動によるブレーキ解放作業において労力を低減することができるブレーキ解放機構を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明は、ブレーキシューを支持する可動体と、前記可動体を駆動する電磁コイルを持った固定ベースとを含むエレベータの巻上機用ブレーキに対する、ブレーキ解放機構であって、相対回転可能に設けられた第1部材及び第2部材と、前記第1部材及び第2部材の間に設けられた複数の転動体とを備え、前記第1部材及び第2部材における対面し合う一対の面の一面には、前記転動体を部分的に収容する複数の支持穴が形成され、他面には、前記転動体が転がりながら移動できるよう円弧状に延びた複数の長穴が形成されており、前記支持穴はそれぞれ、前記転動体を自転可能且つ該支持穴との同期的な移動可能に支持し、前記長穴はそれぞれ、前記転動体が該長穴に沿って移動したときに該転動体の収容深さが変化するように形成されており、前記転動体はそれぞれ、前記第1部材及び第2部材の間において、対応する前記支持穴及び前記長穴の双方に収容され、それにより、前記第1部材及び第2部材の相対回転軸方向の間隔は、該第1部材及び第2部材の相対回転によって変化するものであり、前記第1部材及び第2部材の一方の相対回転軸方向の位置を拘束することなく、他方の相対回転軸方向の位置を拘束する拘束部を更に備え、前記拘束部は、前記固定ベースに固定されており、前記第1部材及び第2部材の前記一方は、前記可動体に相対回転軸方向の移動力を付与するように設けられている。
本発明のブレーキ解放機構によれば、手動によるブレーキ解放作業において労力を低減することができる。
以下、本発明に係るブレーキ解放機構の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
図1は、本実施の形態に係るブレーキ解放機構を適用するエレベータ巻上機用の内拡式ドラムブレーキの概略図である。巻上機用ブレーキ1は、一対の可動体3と、固定ベース5とを含んでいる。
一対の可動体3は、固定ベース5を挟むようにして、固定ベース5の両側に設けられている。各可動体3には、後述する固定レバーが掛け止められる突起3aが形成されている。各可動体3における固定ベース5との逆側には、ロータ7の内周面と対向するようにブレーキシュー9が設けられている。各ブレーキシュー9は、対応する可動体3によって支持されている。各可動体3と固定ベース5との間には、弾性体11が配置されている。これにより、一対の可動体3及び一対のブレーキシュー9は、常に、対応する弾性体11の弾性力によってロータ7に向けて付勢されている。
固定ベース5は、一対の可動体3の近傍に、図示省略する電磁コイルを有している。一対の可動体3は、これら電磁コイルによって駆動される。具体的には、一対の可動体3は、これら電磁コイルに通電された際、その電磁力によって、固定ベース5側に引き寄せられるような駆動力を受ける。
次に、本実施の形態に係るブレーキ解放機構について説明する。図2は、ブレーキ解放機構を構成する可動レバー及び固定レバーを組み合わせた状態を示す図である。図3は、図2の矢印IIIからみた状態を示す図であり、図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。ブレーキ解放機構は、まず、可動レバー(第1部材)13及び固定レバー(第2部材)15と、複数の転動体17とを備える。
可動レバー13及び固定レバー15は相互に相対回転可能に設けられている。また、複数(本実施の形態では3つ)の転動体17は、これら可動レバー13及び固定レバー15の間に設けられており、本実施の形態では、例えば軸受鋼素材の球体として構成されている。可動レバー13及び固定レバー15における対面し合う一対の面13a,15aのうちの一面13aには、転動体と同数(本実施の形態では3つ)の支持穴19が形成されており、他面15aには、転動体と同数(本実施の形態では3つ)の長穴21が形成されている。これらにつき、さらに別の図面を参照して説明する。
図5は、可動レバーの平面図であり、図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。図7は、固定レバーの平面図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面図であるが、VIII−VIII線に沿う弧状の領域を平面状に展開して示している。
まず、図5に示されるように、可動レバー13は、ボディ部23と、レバー片部25とを有している。ボディ部23は、前述の相対回転に関する回転軸CLを中心とした円形ディスク状の部分である。ボディ部23の中心部には、貫通穴27が形成されている。レバー片部25は、相対回転に関する半径方向に延びた部分であり、本実施の形態において具体的には、ボディ部23から、ボディ部23の半径方向外側に延びた部分である。
支持穴19はそれぞれ、ボディ部23における前述の一面13aに開口する窪みである。各支持穴19は、転動体17を部分的に収容する形態を有しており、一例として、転動体17の外形に倣った形状(転動体の外形と相似の内面形状)を有している。具体的には、本実施の形態では各転動体17は球体であることから、支持穴19の内面形状は、球面状に形成されている。また、各支持穴19の深さは、図6に示されるように、転動体17を構成する球体の直径dの半分d/2となっている。以上より、本実施の形態では、各支持穴19は、半球状の窪みである。また、支持穴19のこのような形態から、各支持穴19は、対応する転動体17を、穴の中での移動はできず且つ穴の中での自転はできるような態様で、換言するならば支持穴との同期的な移動と自転とができる態様で、支持する。
3つの支持穴19は、平面的にみて、ボディ部23の中心(相対回転軸CL)に関する単一半径の円周上に配置されている。さらに、支持穴19のそれぞれが、他の隣り合う支持穴19と、平面的にみて等角度間隔(本実施の形態では120度)で離隔している。
一方、図7に示されるように、固定レバー15は、ボディ部29と、固定用アーム部31とを有している。ボディ部29は、相対回転軸CLを中心とした円形ディスク状の部分である。ボディ部29の中心部には、貫通穴33が形成されている。
固定用アーム部31は、相対回転に関する半径方向に延びた部分であり、本実施の形態において具体的には、ボディ部29から、ボディ部29の半径方向外側に延びた部分である。固定用アーム部31の先端近傍には、一対のフック35が設けられている。一対のフック35は、長穴21が形成される前述の他面15aとは反対側の面、すなわち、組み立てられた際、可動体3と対面する側の面から立ち上がる一対の突出部である。そして、手動によるブレーキ解放を行う際には、一対のフック35の間には、可動体3における前述した突起3aが挿入される。
長穴21はそれぞれ、ボディ部29における前述の他面15aに開口する窪みである。各長穴21は、転動体17を部分的に収容する形態を有しており、相対回転軸CLに関する円弧状に延びた穴である。さらに、各長穴21は、図7に示されるように、平面的にみて円を円弧状に移動させたときの軌跡をなす形状を備える。また、各長穴21の内面形状は、転動体17の外形に対応した形状を有しており、具体的には、本実施の形態では、図8に示されるように、球面を円弧状に移動させたときの軌跡をなす形状を有している。また、各長穴21の深さは、図8に示されるように、円弧状の延長方向の位置に応じて変化しており、すなわち、長穴21はそれぞれ、転動体17が長穴21に沿って移動したときに転動体17の収容深さが変化するように形成されている。本実施の形態では、各長穴21の最大深さXmaxと、その深さからほぼリニアに変化する最小深さXminとの関係は、転動体17の直径dに対して、
0<Xmin<Xmax<d/2
となっている。長穴21のこのような形態から、各転動体17は、対応する長穴21内を転がりながら長穴21の延長方向に沿って移動でき、また、転動体17の収容深さ(換言すると転動体17の長穴21からの露出高さ)は、転動体17の移動に伴って変化する。
0<Xmin<Xmax<d/2
となっている。長穴21のこのような形態から、各転動体17は、対応する長穴21内を転がりながら長穴21の延長方向に沿って移動でき、また、転動体17の収容深さ(換言すると転動体17の長穴21からの露出高さ)は、転動体17の移動に伴って変化する。
3つの長穴21は、平面的にみて、ボディ部29の中心(相対回転軸CL)に関する単一半径の円周上に配置されている。さらに、長穴21のそれぞれが、他の隣り合う長穴21と、平面的にみて等角度間隔(本実施の形態では長穴の周方向中心でみてほぼ120度)で離隔している。
各転動体17は、その一方側から、上述した構成の支持穴19に部分的に収容され、他方側から、上述した構成の長穴21に部分的に収容される。すなわち、転動体17はそれぞれ、可動体3及び固定ベース5の間において、対応する支持穴19及び長穴21の双方に収容される。それによって、可動体3と固定ベース5との相対回転軸CL方向の間隔は、可動体3と固定ベース5との相対回転動作に応じて、つまり、転動体17が長穴21においてどの位置にあるかに応じて、変化する。
本実施の形態に係るブレーキ解放機構は、さらに、カバー部材と、複数のカラーとを備える。これらにつき、図2及び図9に基づいて説明する。図9は、図2に関し、一つのカラー近傍を拡大して示した図である。図2及び図9に示されるように、カバー部材37は、固定レバー15との間で可動レバー13を挟むように配置されている。また、カラー39はそれぞれ、筒状の部材であって、カバー部材37と、固定レバー15との間に配置され、カバー部材37と固定レバー15との間隔を維持する。各カラー39の中空部には、カラー用ねじ41が挿通されており、これらカラー用ねじ41によって、カバー部材37と固定レバー15とが連結されている。
ブレーキ解放機構は、さらに、拘束部を備える。拘束部は、例えば、可動レバー13及び固定レバー15の一方に関する相対回転軸CL方向の位置を拘束することなく、他方の相対回転軸CL方向の位置を拘束するものである。本実施の形態では、拘束部は、固定ベース5に固定された解放用ボルトで構成される。これにつき、図10及び図11に基づいて説明する。
図10は、巻上機用ブレーキにブレーキ解放機構を組み付けた状態の図1と同態様の図である。図11は、図10のXI−XI線に沿う断面図である。図11に最もよく示されるように、拘束部である解放用ボルト43は、相対回転軸CL上を延びるように可動レバー13及び固定レバー15を貫通しており、すなわち、前述の貫通穴27及び貫通穴33に挿通されている。解放用ボルト43の先端は、固定ベース5に螺合している。解放用ボルト43の頭部は、貫通穴27よりも外径が大きく、可動レバー13における支持穴19が形成された一面13aに対する反対面13bに露出し、当該反対面13bに引っ掛けられている。また、カバー部材37における相対回転軸CLの近傍部分には、解放用ボルト43の頭部が上記反対面13bに引っ掛けられることを阻害しないよう、当該頭部を逃がすための穴が設けられている。
続いて、本実施の形態に係るブレーキ解放機構の作用について、主に、図10〜図12に基づいて説明する。図12は、図10のXII−XII線に沿う面を示す図である。ブレーキ解放機構は、図10及び図11に示されるように、可動レバー13及び固定レバー15が、可動体3における固定ベース5との反対側に配置される。また、可動レバー13及び固定レバー15は、固定レバー15が可動体3側に位置する関係で配置される。さらに、図10〜図12に示されるように、固定レバー15の一対のフック35の間には、可動体3の突起3aが挿入される。転動体17はそれぞれ、対応する長穴21における最大深さXmaxの部分に位置している。取り付け手順の一例を示すと、まず、固定レバー15の一対のフック35を可動体3の突起3aに係合させ、続いて、解放用ボルト43を、貫通穴27及び貫通穴33に挿通して、固定ベース5にねじ込むことで解放用ボルト43の頭部を可動レバー13の反対面13bにぴったり当接させる。
上記のような状態から、可動レバー13を図12の矢印Rに示されるように回転させると、上記フック35と突起3aとの係合に起因して、固定レバー15は、可動体3によって相対回転方向の回転が拘束され、つまりは、固定レバー15は回転せず可動レバー13だけが回転する。よって、可動レバー13と固定レバー15との間で相対回転が生じる。
可動レバー13と固定レバー15との間で相対回転が生じると、各転動体17は、回転する可動レバー13における支持穴19の円弧状の移動に起因し、支持穴19と同期的((一緒)に位置を変え、長穴21内を転がりながら最小深さXminの部分へと移動する。このように転動体17が長穴21内における最大深さXmaxの部分から最小深さXminの部分へと移動することで、固定レバー15の他面15aから露出する転動体17の高さが増加し、固定レバー15の他面15aと可動レバー13の一面13aとの間隔、つまりは、固定レバー15と可動レバー13との間隔が増加する。ここで、可動レバー13は、相対回転は許されているものの、相対回転軸CL方向への移動(特に固定ベース5から離れる方向への移動)は、解放用ボルト43によって制限されている。このため、可動レバー13と固定レバー15との間隔の増加は、固定レバー15が可動レバー13から離れる向きの相対回転軸CL方向の移動として現れる。よって、可動体3は、固定レバー15から相対回転軸CL方向の押圧力を受け、弾性体11の弾性力に抗して、固定ベース5に接近するように移動する。これにより、可動体3と一体的に設けられたブレーキシュー9がロータ7の内周面から離隔して、手動によるブレーキの解放が達成される。
また、可動レバー13と固定レバー15との相対動作は、カラー39を次のような態様とすることで適切に確保される。図9に示されるように、カラー39の高さをXは、可動レバー13の支持穴19の深さをaとし、可動レバー13の厚さをbとし、ブレーキ解放に必要な可動体3の移動距離をgとした場合、
g+d−Xmin−a<X<(d−Xmax)+b−(d/2)
を満たすように設定することが適当である。上記条件を満たすようなXにカラー39の高さを設定することで、ブレーキ解放作業時、可動レバー13と固定レバー15とが干渉しないように間隔変化でき、尚且つ、可動レバー13と固定レバー15との間隔が最大に広がった状態でも両者の間に挟まれている転動体17が脱落することを防止できる。
g+d−Xmin−a<X<(d−Xmax)+b−(d/2)
を満たすように設定することが適当である。上記条件を満たすようなXにカラー39の高さを設定することで、ブレーキ解放作業時、可動レバー13と固定レバー15とが干渉しないように間隔変化でき、尚且つ、可動レバー13と固定レバー15との間隔が最大に広がった状態でも両者の間に挟まれている転動体17が脱落することを防止できる。
以上説明したように、本実施の形態に係るブレーキ解放機構によれば、可動体にブレーキ解放力を付与するにあたって、広範な面接触による大きな摩擦力を可動部に発生させずに済む。より具体的には、可動レバーの回転による摩擦を、転動体自身の回転で吸収することができる。これにより、手動によるブレーキ解放作業の労力を大きく低減することができる。また、巻上機に対して縦方向の回転力のみを与えることでブレーキの強制解放が可能なため、巻上機側方に解放作業のための大きな空間を設ける必要がなく、昇降路や機械室の省スペースにつなげることができる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
一例を示すと、拘束部は、可動レバー(第1部材)及び固定レバー(第2部材)の一方に関する相対回転軸CL方向の位置を拘束することなく、他方の相対回転軸CL方向の位置を拘束する作用を提供するものであればよい。よって、拘束部は、かかる作用を提供できれば、上記実施の形態のように独立した一部材であることには限定されず、第1部材または第2部材の一部分であったり、固定ベースの一部分であったり、あるいは、その他の要素の一部分であったりしてもよい。
3 可動体、5 固定ベース、9 ブレーキシュー、13 可動レバー(第1部材、第1部材及び第2部材の他方)、13a 一面、13b 反対面、15 固定レバー(第2部材、第1部材及び第2部材の一方)、15a 他面、17 転動体、19 支持穴、21 長穴、37 カバー部材、39 カラー、43 解放用ボルト(拘束部)、CL 相対回転軸。
Claims (8)
- ブレーキシューを支持する可動体と、前記可動体を駆動する電磁コイルを持った固定ベースとを含むエレベータの巻上機用ブレーキに対する、ブレーキ解放機構であって、
相対回転可能に設けられた第1部材及び第2部材と、
前記第1部材及び第2部材の間に設けられた複数の転動体とを備え、
前記第1部材及び第2部材における対面し合う一対の面の一面には、前記転動体を部分的に収容する複数の支持穴が形成され、他面には、前記転動体が転がりながら移動できるよう円弧状に延びた複数の長穴が形成されており、
前記支持穴はそれぞれ、前記転動体を自転可能且つ該支持穴との同期的な移動可能に支持し、
前記長穴はそれぞれ、前記転動体が該長穴に沿って移動したときに該転動体の収容深さが変化するように形成されており、
前記転動体はそれぞれ、前記第1部材及び第2部材の間において、対応する前記支持穴及び前記長穴の双方に収容され、それにより、前記第1部材及び第2部材の相対回転軸方向の間隔は、該第1部材及び第2部材の相対回転によって変化するものであり、
前記第1部材及び第2部材の一方の相対回転軸方向の位置を拘束することなく、他方の相対回転軸方向の位置を拘束する拘束部を更に備え、
前記拘束部は、前記固定ベースに固定されており、
前記第1部材及び第2部材の前記一方は、前記可動体に相対回転軸方向の移動力を付与するように設けられている
ブレーキ解放機構。 - 前記第1部材及び第2部材の前記一方は、前記可動体によって、相対回転方向の回転が拘束されており、
前記長穴は、前記第1部材及び第2部材の前記一方に形成されている、
請求項1のブレーキ解放機構。 - 前記第1部材及び第2部材の前記他方は、相対回転に関する半径方向に延びたレバー片部を有し、
前記支持穴は、前記第1部材及び第2部材の前記他方に形成されている、
請求項1又は2のブレーキ解放機構。 - 前記転動体はそれぞれ球体である、請求項1乃至3の何れか一項のブレーキ解放機構。
- 前記球体は、少なくとも3つ設けられており、
前記支持穴のそれぞれは、他の隣り合う前記支持穴と等角度間隔で離隔している、
請求項4のブレーキ解放機構。 - 前記第1部材及び第2部材は、前記一方が前記可動体側に位置するようにして、該可動体における前記固定ベースとの反対側に配置されている、請求項1乃至5の何れか一項のブレーキ解放機構。
- カバー部材と、カラーとを更に備え、
前記カバー部材は、前記第1部材及び第2部材における前記一方との間で、前記他方を挟むように配置されており、
前記カラーは、前記カバー部材と、前記第1部材及び第2部材の前記一方との間に配置され、該カバー部材と該一方との間隔を維持する、
請求項1乃至6の何れか一項のブレーキ解放機構。 - 前記拘束部は、相対回転軸上を延びるように前記第1部材及び第2部材を貫通しており、
前記拘束部の先端は、前記固定ベースに螺合し、
該拘束部の頭部は、前記第1部材及び第2部材の前記他方における前記支持穴または前記長穴が形成された一面に対する反対面に露出し、該反対面に引っ掛けられている、
請求項1乃至7の何れか一項のブレーキ解放機構。
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