JPWO2011141992A1 - 故障診断装置及び故障診断方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、複数のCPUの故障診断を行う故障診断装置であって、複数のCPUの処理に関連する車両情報に基づいて、複数のCPUの全体としての処理負荷を予測又は検出し、該処理負荷の予測結果又は検出結果に応じて、故障診断の実行態様を変更することを特徴とする。複数のCPUは、マルチコアプロセッサにおける複数のCPUであってよい。複数のCPUの全体としての処理負荷が所定基準よりも低いことが予測又は検出された場合に、故障診断を行うものであってよい。

Description

本発明は、複数のCPUの故障診断を行う故障診断装置及び故障診断方法に関する。
従来から、幾つかの作業単位用プロセッサ装置と、それらを総合的に制御する総合制御用プロセッサ装置とが共通バスを介して接続されるマルチプロセッサ装置において、作業単位用プロセッサ装置の故障を調べる診断試験プログラムを、作業単位用プロセッサ装置毎に搭載するマルチプロセッサ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この構成では、異常を検知した作業単位用プロセッサ装置は、自己に搭載されている診断試験プログラムによって故障の調査を行い、総合制御用プロセッサ装置の手を借りて故障の調査を行わないので、故障の調査をする度に共通バスを占有して他の処理を中断させたり、総合制御用プロセッサ装置に処理負担をかけたりすることがなくなる。
特開平7−325730号公報
ところで、車載マイコン(ECU)のCPUは、通常処理(例えば車両制御用の処理)に加えて故障診断処理を実施するため、故障診断処理を行うことにより通常処理に影響が出る場合がある。
そこで、本発明は、CPUの通常処理への影響が少なくとも低減される態様で故障診断処理を行うことが可能な故障診断装置及び故障診断方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、複数のCPUの故障診断を行う故障診断装置であって、
前記複数のCPUの処理に関連する車両情報に基づいて、前記複数のCPUの全体としての処理負荷を予測又は検出し、該処理負荷の予測結果又は検出結果に応じて、故障診断の実行態様を変更することを特徴とする、故障診断装置が提供される。
本発明によれば、CPUの通常処理への影響が少なくとも低減される態様で故障診断処理を行うことが可能な故障診断装置及び故障診断方法が得られる。
本発明の一実施例(実施例1)による故障診断装置1のハードウェア構成を示す図である。 マルチコアCPU12を内蔵したSoCをハードウェアとしたときのシステムレイヤを示す図である。 OS内の故障診断テスト制御の一例を示すフローチャートである。 図1に示したマルチコアCPU12の詳細構成の一例を示す図である。 CPUコア101の故障診断を開始する直前のマルチプレクサ201,202,205の接続状態の概要を示す図である。 故障診断テスト用のデータと期待値の読み込み状態を示す図である。 CPUコア101からのテスト結果の出力状態を示す図である。 CPUコア101の故障診断完了後のマルチプレクサ201,202,205の接続状態の概要を示す図である。 故障診断テスト制御のその他の一例を示すフローチャートである。 アプリ層に故障診断テスト制御を組み込んだ場合の構成を示す図である。 三角波比較PWMの概要を示す図である。 キャリア周波数の変化(車両駆動用電動モータの回転速度の変化)に伴うCPUコアに割当てられる時間の変化を概略的に示す図である。 車速の変化に伴う周辺監視システムにおける必要な探索範囲の変化を概略的に示す図である。 本発明のその他の一実施例(実施例2)による故障診断装置2のハードウェア構成を示す図である。 処理負荷に応じてCPUコアの故障診断の実行部分を可変する故障診断テスト制御の一例を示す。 処理負荷に応じてタスク調整を行いCPUコアの故障診断の実行可能な機会を増加させる故障診断テスト制御の一例を示す。 テストモードの間に処理負荷が高くなった場合に故障診断の中断を行う故障診断テスト制御の一例を示す。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明の一実施例(実施例1)による故障診断装置1のハードウェア構成を示す図である。故障診断装置1は、LSI(large-scale integration) 10により構成される。LSI10は、マルチコアCPU12、データアクセスコントローラ13、メモリコントローラ14及びタイマ18等を含む。
マルチコアCPU12は、複数のCPUコア(本例では、2つのCPUコア101,102)と、CPUコア101,102間のデータ連携を行うデータ制御部200を含む。
データアクセスコントローラ13は、CPUコア101,102の故障診断時に必要なデータを格納している記憶媒体15へのアクセスを制御する。記憶媒体15は、例えばメモリやHDDなどにより構成される。データアクセスコントローラ13とマルチコアCPU12との間は、データバス20により接続されている。
メモリコントローラ14は、通常動作に必要なプログラムやデータを格納している記憶媒体16へのアクセスを制御する。記憶媒体16は、例えばメモリやHDDなどにより構成される。メモリコントローラ14とマルチコアCPU12との間は、データバス22により接続されている。
図2は、マルチコアCPU12を内蔵したSoC(System-on-a-chip)をハードウェアとしたときのシステムレイヤを示す図である。OSは、動作させるアプリから今後必要とされるCPU負荷を推定したり、各CPUコア101,102の動作状態の管理やタスク割り当てを行う。
図3は、OS内の故障診断テスト制御の一例を示すフローチャートである。
ステップ300では、CPUコア101,102の処理負荷に関連する車両情報が入力される。車両情報は、CPUコア101,102の処理負荷の予測(又は検出)に利用できる情報であれば任意である。車両情報の具体例について後述する。
ステップ301では、上記ステップ300で入力された車両情報に基づいて、CPUコア101,102の処理負荷(マルチコアCPU12の処理負荷)が予測される。例えば、現時点から所定期間T(以下、負荷予測期間Tという)内のCPUコア101,102の処理負荷が予測されてもよい。負荷予測期間Tは、後述の故障診断に要する時間(即ちステップ310からステップ328までの処理に要しうる時間の最大値)に対応してよい。また、CPUコア101,102の処理負荷は、現時点から負荷予測期間T内のCPUコア101,102の処理負荷の平均値や最大値として予測されてもよい。尚、ここで予測されるCPUコア101,102の処理負荷は、CPUコア101,102が現時点から通常動作を行った場合を想定したときの処理負荷であり、CPUコア101又は102が後述の故障診断を行った場合を想定したときの処理負荷ではない。
ステップ302では、上記ステップ301で予測した処理負荷が所定レベルよりも高いか否かが判定される。所定レベルは、1つのCPUコアで処理可能な処理負荷の最大レベルに対応してよい。この場合、所定レベルは、CPUコア101,102の個々の能力(性能)に応じて適合されてよい。尚、CPUコア101,102の性能は、一般的に、互いに同一である。上記ステップ301で予測した処理負荷が所定レベルよりも高い場合は、1つのCPUコアで処理可能で無いと判断して、ステップ304に進み、上記ステップ301で予測した処理負荷が所定レベルよりも低い場合は、1つのCPUコアで処理可能であると判断して、ステップ310に進む。
ステップ304では、CPUコア101,102を通常モードのまま動作させると共に、各CPUコア101,102への負荷分散を行う。即ち、各CPUコア101,102は、SMP(Symmetric Multi-processing)動作を行う。
ステップ306では、OSによりスケジューリングされたタスクに基づいて、各CPUコア101,102がそれぞれのタスクを実行する。
ステップ308では、各CPUコア101,102の通常処理の実行時間(上記ステップ304から計時される実行時間)が負荷予測期間Tに達したか否かが判定される。各CPUコア101,102の通常処理の実行時間が負荷予測期間Tに達していない場合は、ステップ306に戻り、各CPUコア101,102の通常処理の実行時間が負荷予測期間Tに達した場合は、ステップ300に戻る。
ステップ310では、故障診断対象のCPU番号が呼び出される。故障診断対象のCPU番号は、CPUコア101,102のいずれかを表す番号であり、所定の順序で交互に呼び出される。
ステップ312では、故障診断対象のCPUコア(CPUコア101又は102)に、処理が完了していないタスク(処理途中のタスク)が存在するか否かが判定される。処理が完了していないタスクがある場合は、ステップ314に進み、処理が完了していないタスクが無い場合は、ステップ318に進む。
ステップ314では、処理が完了しないタスクが完了することを待機する。
ステップ316では、上記ステップ312と同様に、故障診断対象のCPUコア(CPUコア101又は102)に、処理が完了していないタスクが存在するか否かが判定される。処理が完了していないタスクがある場合は、ステップ314に戻り、処理が完了していないタスクが無い場合は、ステップ318に進む。
ステップ318では、故障診断対象のCPUコア(CPUコア101又は102)のモードを、通常モードからテストモードへ変更する。このようにして、各CPUコア101,102の動作は、SMPからAMP(Asymmetric Multiprocessing)に変更される。即ち、故障診断対象のCPUコア101又は102は、テストモードで動作し、他方のCPUコア(故障診断対象でないCPUコア102又は101)は、OSによりスケジューリングされたタスクを実行する。
ステップ320では、故障診断対象のCPUコア(CPUコア101又は102)のテストモードが開始され、故障診断処理が開始される。具体的には、データアクセスコントローラ13(図1参照)を通して、故障診断テスト用のデータとそれに対応する期待値の記憶媒体15からの読み出しを開始する。そして、期待値とテスト結果とを照合した結果を記録媒体に書き込む。
このテストモードの間、OSは、全てのタスクを他方のCPUコア(故障診断対象でないCPUコア102又は101)に割当てる。かかる場合でも、上記のステップ301,302での予測・判定が適切である限り、全てのタスクは上述の如く1つのCPUでの処理可能なレベルの処理負荷であるので、全てのタスクを他方のCPUコア単独で実行可能である。従って、この際に他方のCPUコアに割当てられるタスクには、SMP動作時であれば(即ちテストモードに移行していなければ)故障診断対象のCPUコアに割当てられていただろうタスクを含みうる。
本ステップ320における故障診断処理の内容は、自身の故障診断を適切に行うことができる処理である限りに任意である。例えば、自身のCPUコアのALUの演算テスト等であってよい。故障診断処理の好ましい一例については後述する。
ステップ322では、故障診断処理が完了したか否かが判定される。故障診断処理が完了したと判定された場合には、ステップ326に進み、故障診断処理が完了していないと判定された場合は、ステップ324に進む。
ステップ324では、故障診断処理が継続される。故障診断テストを継続するために次の故障診断テスト用のデータとそれに対応する期待値をデータアクセスコントローラ13を通して読み出す。そして、期待値とテスト結果とを照合した結果を記録媒体に書き込む。ステップ324の処理は、故障診断処理が完了するまで(全ての故障診断テスト用のデータのテストが終了するまで)継続される。
ステップ326では、故障診断対象のCPUコアのモードをテストモードから通常モードに変更する。即ち、故障診断対象のCPUコアを通常モードに復帰させる。
ステップ328では、マルチコアCPU12内のデータ制御部200が管理する次回の故障診断対象のCPU番号を更新する。
図4は、図1に示したマルチコアCPU12の詳細構成の一例を示す図である。
マルチコアCPU12のデータ制御部200は、図4に示すように、マルチプレクサ(MUX)201,202,205と、モード制御部203と、CPU番号レジスタ204と、故障診断ブロック210とを含む。
マルチプレクサ201は、CPUコア101の入力/出力データの読み出し/書き込みを、データアクセスコントローラ13(故障診断に必要なデータを格納した記憶媒体15にアクセスするためのデータアクセスコントローラ13)と行うか、若しくは、メモリコントローラ14(通常動作に必要なデータを格納した記憶媒体16にアクセスするためのメモリコントローラ14)と行うかを制御する。
マルチプレクサ202は、マルチプレクサ201と同様に、CPUコア102の入力/出力データの読み出し/書き込みを、データアクセスコントローラ13と行うか、若しくは、メモリコントローラ14と行うかを制御する。
モード制御部203は、各CPUコア101,102のモード(通常モード若しくは故障診断用のテストモード)を切り換える。
CPU番号レジスタ204は、次の故障診断対象のCPUコア(CPUコア101又は102)の番号(図3のステップ310,328参照)を格納するレジスタである。
マルチプレクサ205は、故障診断対象のCPUコア(CPUコア101又は102)の出力データを選択する。
故障診断ブロック210は、故障診断対象のCPUコア(CPUコア101又は102)の出力結果(処理結果)とテスト結果の期待値とを比較する機能を有する。故障診断ブロック210は、故障診断対象のCPUコア(CPUコア101又は102)の出力結果を記憶する記憶部212と、テスト結果の期待値を記憶する記憶部214と、これらを比較する比較器216とを含む。
ここで、図3、図5乃至図8を参照して、CPUコア101が通常動作モードからテストモードに遷移し、CPUコア101のテストモード(故障診断処理)が完了するまでの動作を説明する。
尚、前提条件として、データ制御部200のCPU番号レジスタ204には、値「0」が格納されているものとする。値「0」は、CPUコア101の番号に対応し、値「1」は、CPUコア102に対応するものとする。
先ず、車両情報を入力する(図3のステップ300参照)。次いで、入力された車両情報からCPUコア101,102の処理負荷(全体としての処理負荷)の推定(予測)を行う(図3のステップ301参照)。推定された処理負荷が1つのCPUコアで処理できないレベルである場合は(図3のステップ302のYES参照)、図3のステップ304乃至308が実行され、故障診断のテストは実行されない。
次の車両情報更新タイミングで、入力された車両情報からCPUコア101,102の処理負荷の推定を行う(図3のステップ301参照)。推定された処理負荷が1つのCPUコアで処理できるレベルである場合は(図3のステップ302のNO参照)、故障診断用のテストモードに移行する準備として、データ制御部200から故障診断対象のCPUコアの番号を読み出す。このとき、CPU番号レジスタ204には値「0」が格納されているので、CPUコア101が故障診断対象のCPUコアとなる。
CPUコア101が故障診断対象のCPUコアとして決定されたときに、CPUコア101が通常処理の実行途中である場合、モードを移行して故障診断処理を開始することはできない(故障診断処理を開始すると、通常動作の処理結果が異常となる)。このため、CPUコア101が実行途中のタスクの処理を完了するまで待機される(図3のステップ312乃至ステップ316参照)。
CPUコア101で処理されているタスクが無くなると(CPUコア101が実行途中のタスクの処理を完了すると)、CPUコア101のモードが、データ制御部200内のモード制御部203により変更される(図3のステップ318参照)。即ち、CPUコア101のモードが、通常モードからテストモードに変更される。これと同時に、モード制御部203は、マルチプレクサ201,202,205に接続するバスをテスト系のバスとする。この状態での各マルチプレクサ201,202,205の内部接続イメージと各CPUコア101,102へのモード設定信号は、図5のように示される。
CPUコア101のモードをテストモードに変更して、テスト系のバスに接続すると、テスト用の記憶媒体15からCPUコア101へ故障診断テスト用のデータが入力されると共に、テスト用の記憶媒体15から故障診断ブロック210の記憶部214に、対応する期待値が入力される。この状態が図6に示される。
CPUコア101は、故障診断テスト用のデータが入力されると随時それぞれのデータを処理して、結果を出力する。出力結果は、データ制御部200内の故障診断ブロック210の記憶部212に格納される。この状態が図7に示される。
データ制御部200は、CPUコア101の出力結果と記憶部214内の期待値との比較を随時行う(図3のステップ320乃至ステップ324参照)。
全ての故障診断テスト用のデータを用いた故障診断処理が完了し、各出力結果と各期待値との比較がエラー無く完了すると、CPUコア101のモードがテストモードから通常モードに変更される(図3のステップ326参照)。これと同時に、CPU番号レジスタ204の値が「1」に変更される(図3のステップ328参照)。この状態が図8に示される。尚、故障診断の結果、故障が検出された場合(各出力結果と各期待値との不一致がある場合)は、外部に故障を知らせる信号を出力することとしてもよい。この信号が出力されると、ユーザ(運転者)にECUの故障のためにECUを交換又は検査するように促すメッセージが、ユーザ(運転者)に対して音声及び/又は表示により出力されてもよい。
尚、その後、CPUコア101,102の処理負荷の予測を行い、故障診断処理に必要な時間(負荷予測期間T)に1つのCPUコアによる処理が可能なレベルの処理負荷が予測された場合には、同様に、CPUコア102の故障診断が実行される。
以上説明した本実施例の故障診断装置1によれば、とりわけ、以下のような優れた効果が奏される。
上述の如く、故障診断処理がCPUコア101,102の全体としての処理負荷が低い場合に実行されるので、CPUコア101,102の通常処理に影響しない態様で、CPUコア101,102の故障診断を行うことができる。即ち、CPUコア101,102の処理負荷を車両情報から予測して、マルチコアCPU12の動作モードをSMP動作からAMP動作に動的に切換ながら故障診断を行うことによって、マルチコアCPU12の通常動作の性能に影響が出ない態様で、CPUコア101,102の故障診断を実現することができる。また、CPUコア101,102のそれぞれの故障診断が実行され、いずれかのCPUコア101,102に故障が生じた場合には、当該故障を検出することができると共に、どのCPUコア101,102に故障が生じているかを特定することができる。
尚、上述した実施例では、故障診断を行う毎に、記憶媒体15から故障診断テスト用のデータ及び期待値をデータ制御部200に読み込む構成であった。しかしながら、常に同じのテストパターンによりCPUコア101,102の故障診断を行う構成であれば、期待値は一定である。従って、かかる構成であれば、データ制御部200に内蔵のROM若しくはRAMなどの記憶領域を用意しておき、期待値を予め格納しておいてもよい。かかる構成によれば、データアクセスコントローラ13を通したデータアクセスが不要となり、故障診断を行う際にバス能力の低下のリスクを避けることができる。
また、上述した実施例では、車両情報更新周期毎(例えば1秒毎)に図3の処理が実行されているが、実行周期は、故障診断の内容等に依存して、任意であってよい。例えば経年劣化に起因した故障発生のチェックは、間隔が短くても1日周期で実行すれば十分である。従って、前回の故障診断を行った時間を記憶しておき、一定時間以上故障診断が行われなかった場合のみ図3の処理が実行されるようにしてもよい。具体的には、図9に示すように、図3の故障診断テスト制御にステップ900及び902の処理を追加してもよい。即ち、各CPUコア101,102の最終(前回)の故障診断時間と現在の時間を比較して一定時間以上(例えば一日以上)故障診断が行われなかった場合のみ図3の処理(ステップ300からの処理)が実行される。尚、図9に示す故障診断テスト制御は、CPUコア101,102が車両の走行性能に関連しないシステム(即ち、ユーザの利便性や快適性を高めるためのシステムであり、例えば、ナビゲーションシステム)のECUを構成する場合に好適である。
また、上述した実施例では、故障診断テストの制御(図3参照)をOSにより実現しているが、アプリやミドル層で制御しても同様の効果を得ることが可能である。この場合、各アプリや故障診断テストの制御を処理するCPUコアを事前に割り振っておく。例えば、図10に示す例では、故障診断テスト制御をCPUコア101に割当てた例が示される。尚、この場合は、CPUコア101,102は、AMPモードで動作する。
次に、車両情報からCPUコア101,102の処理負荷を予測する方法の具体例について幾つか説明する。
第1の具体例は、車両情報として、車両駆動用電動モータの制御に用いるPWM信号のキャリア周波数を用いて、CPUコア101,102の処理負荷を予測する方法に関する。ここでは、CPUコア101,102は、車両駆動用電動モータの制御を実行する。即ち、CPUコア101,102は、ハイブリッドシステムのECUを構成する。
ハイブリッド車(及び電気自動車)では、車両駆動用電動モータを駆動して車両走行が制御される。この車両駆動用電動モータの制御には、一般的に、図11に示すような三角波比較PWMが使用される。インバータの制御を滑らかに行うために同期PWM制御(キャリア位相同期)が用いられる。この同期PWM制御では、車両駆動用電動モータの回転速度に応じてキャリア周波数が変化する。即ち、同期PWM制御では、車両駆動用電動モータの回転速度が速くなるにつれて、キャリア周波数が高くなる。キャリア周波数が高くなると、CPUコア101,102に要求される処理能力が高くなる。即ち、図12に示すように、キャリア周波数が高くなると、サイン波の周期が短くなり、一定処理を行うためにCPUコア101,102に割当てられた時間が短くなるので、CPUコア101,102の処理負荷が高くなる。このことから、同期PWM制御にて車両駆動用電動モータの制御を行うシステムでは、キャリア周波数(及びキャリア周波数を制御するカウンタ)を車両情報として用いてCPUコア101,102の処理負荷を予測することができる。この目的のため、第1の具体例では、タイマ18(図4参照)としてキャリア周波数用タイマが使用される。また、図3に示すフローチャートでは、車両情報としてキャリア周波数制御カウンタが入力され(ステップ300)、キャリア周波数からCPUコア101,102の処理負荷が予測され(ステップ301)、予測した処理負荷が所定レベルよりも高いか否かが判定される(ステップ302)。尚、図3のステップ301及び302の処理として、キャリア周波数が所定閾値(所定周波数)よりも高いか否かが判定されてもよい。この場合も同様の考え方に基づいて、所定閾値は、1つのCPUコアで処理可能な処理負荷の最大レベルに適合されてよい。例えば、CPUコア101,102の動作周波数を64MHzとしたとき、PWM信号のキャリア周波数が5kH未満の場合は、1つのCPUコアで処理可能な処理負荷であると判定して、故障診断を行うこととし、PWM信号のキャリア周波数が5kH以上の場合は、1つのCPUコアで処理不能な処理負荷であると判定して、故障診断を行わないようにしてよい。
尚、この第1の具体例において、PWM信号のキャリア周波数は、車両駆動用電動モータの他の制御情報(例えば、車両駆動用電動モータの回転数、トルク、回転方向等)に基づいて算出・推定されてもよい。
第2の具体例は、車両情報として、ナビゲーション(マルチメディア)システムにおけるユーザの操作情報(又はユーザの操作に基づく当該システムの制御状態の情報)を用いて、CPUコア101,102の処理負荷を予測する方法に関する。ここでは、CPUコア101,102は、ナビゲーションシステムの制御を実行する。即ち、CPUコア101,102は、ナビゲーションシステムのECUを構成する。
ナビゲーションシステムでは、ユーザによる操作(例えばタッチパネルに対する画面操作)により同時に動作させるアプリが分かるため、これに基づいてCPUコア101,102の処理負荷を予測することができる。例えば、ナビゲーションシステムにおいて画面操作により同時動作が可能な複数のアプリとして、ナビゲーションのルーティング機能、CDのリッピング、DTV(デジタルテレビ)の受信と音声出力等がある。ここで、同時に動作するアプリの数が多くなるにつれて、CPUコア101,102の処理負荷が高くなる。このことから、ユーザによる操作により複数のアプリの同時動作が可能なナビゲーションシステムでは、ユーザによる操作情報(及びそれに基づいて同時動作するアプリ数)を車両情報として用いてCPUコア101,102の処理負荷を予測することができる。この目的のため、第2の具体例では、マルチコアCPU12には、ナビゲーションの操作情報が入力される。また、図3に示すフローチャートでは、車両情報として操作情報が入力され(ステップ300)、操作情報からCPUコア101,102の処理負荷として、同時動作するアプリ数が予測され(ステップ301)、予測した処理負荷が所定レベル(所定アプリ数)よりも高いか否かが判定される(ステップ302)。この場合も同様の考え方に基づいて、所定アプリ数は、1つのCPUコアで処理可能な処理負荷の最大レベル(最大アプリ数)に適合されてよい。例えば、CPUコア101,102の動作周波数を400MHzとしたとき、所定アプリ数は、2個であってよい。この場合、ユーザによる操作により例えばルーティングのみを処理する場合は、1つのCPUコアで処理可能な処理負荷であると判定して、故障診断を行い、ユーザによる操作により例えばルーティングとリッピングを同時動作させる場合は、1つのCPUコアで処理不能な処理負荷であると判定して、故障診断を行わない。
第3の具体例は、車両情報として車速を用いて、CPUコア101,102の処理負荷を予測する方法に関する。ここでは、CPUコア101,102は、車載周辺監視カメラを用いた周辺監視システムの制御を実行する。即ち、CPUコア101,102は、周辺監視システムのECUを構成する。周辺監視システムとは、典型的には、車載周辺監視カメラで取得した画像から所定の対象物(例えば白線等の道路標示、道路標識、周辺車両のような障害物等)を画像認識処理するシステムである。尚、画像認識結果は、例えば障害物等の存在等をユーザに報知する警報システムや障害物等と車両の位置関係等に応じて車両制御を行う車両制御システム等で利用されてもよい。
周辺監視システムでは、車速が速くなるにつれて、障害物等の対象物の探索範囲が広がり、CPUコア101,102の処理負荷が高くなる。即ち、車両の速度が高くなるにつれて、所定時間内に移動する車両の距離が長くなるので、その分だけ長い距離の範囲を監視する必要が生ずる。例えば図13に概念的に示すように、低速時の探索範囲は1m先から10m先の画像でよいのに対して、高速時の探索範囲は20m先の画像まで必要となる。このことから、車速に応じて画像処理範囲を変化させる周辺監視システムでは、車速情報を車両情報として用いてCPUコア101,102の処理負荷を予測することができる。この目的のため、第3の具体例では、マルチコアCPU12には、車速情報が入力される。車速情報は、車輪速センサからの車速情報であってもよいし、トランスミッションの出力軸の回転数等の車速に関連する情報が使用されてもよい。また、図3に示すフローチャートでは、車両情報として車速情報が入力され(ステップ300)、車速情報からCPUコア101,102の処理負荷として、対象物の探索範囲が予測され(ステップ301)、予測した処理負荷が所定レベル(所定探索範囲)よりも高いか否かが判定される(ステップ302)。この場合も同様の考え方に基づいて、所定探索範囲は、1つのCPUコアで処理可能な処理負荷の最大レベル(最大探索範囲)に適合されてよい。或いは、図3のステップ301及び302の処理として、車速が所定閾値(所定車速)よりも高いか否かが判定されてもよい。この場合も同様の考え方に基づいて、所定車速は、1つのCPUコアで処理可能な処理負荷の最大レベルに適合されてよい。例えば、車速が所定車速未満の低速領域である場合は、1つのCPUコアで処理可能な処理負荷であると判定して、故障診断を行うこととし、車速が所定車速以上の中速領域又は高速領域である場合は、1つのCPUコアで処理不能な処理負荷であると判定して、故障診断を行わないようにしてよい。
第4の具体例は、車両情報としてエンジン回転数を用いて、CPUコア101,102の処理負荷を予測する方法に関する。ここでは、CPUコア101,102は、エンジン制御システムの制御を実行する。即ち、CPUコア101,102は、EFI・ECUを構成する。エンジン制御システムは、燃料噴射や点火等の各種エンジン制御を行うシステムである。
エンジン制御システムでは、エンジン回転数が高くなるにつれて、CPUコア101,102の処理負荷が高くなる。このことから、エンジン制御システムでは、エンジン回転数を車両情報として用いてCPUコア101,102の処理負荷を予測することができる。この目的のため、第4の具体例では、マルチコアCPU12には、エンジン回転数が入力される。また、図3に示すフローチャートでは、車両情報としてエンジン回転数が入力され(ステップ300)、エンジン回転数からCPUコア101,102の処理負荷が予測され(ステップ301)、予測した処理負荷が所定レベルよりも高いか否かが判定される(ステップ302)。尚、図3のステップ301及び302の処理として、エンジン回転数が所定閾値(所定回転数)よりも高いか否かが判定されてもよい。即ち、エンジン回転数が所定回転数未満である場合は、1つのCPUコアで処理可能な処理負荷であると判定して、故障診断を行うこととし、エンジン回転数が所定回転数以上である場合は、1つのCPUコアで処理不能な処理負荷であると判定して、故障診断を行わないようにしてよい。この場合も同様の考え方に基づいて、所定閾値(所定回転数)は、1つのCPUコアで処理可能な処理負荷の最大レベルに基づいて適合されてよい。
図14は、本発明のその他の一実施例(実施例2)による故障診断装置2のハードウェア構成を示す図である。
本実施例の故障診断装置2は、上述した実施例の故障診断装置1に対して、CPUコアの数が主に異なる。即ち、本実施例の故障診断装置2は、4つのCPUコア101,102,103,104を有する。このようにマルチコアCPU12においてCPUコアの数は2以上の任意の数であってもよい。
本実施例においても、図3に示すフローチャートと同様の態様で故障診断テスト制御が実行されてよい。この場合、ステップ302の判定においては、所定レベルは、3つのCPUコアで処理可能な処理負荷の最大レベルに対応してもよい。即ち、所定レベルは、1つのCPUコアで故障診断を行い他の3つのCPUコアで通常処理を行うことが可能な処理負荷の最大レベルに対応してもよい。従って、所定レベルは、同様に、CPUコア101,102,103,104の個々のCPUコアの能力(性能)に応じて適合されてよい。尚、CPUコア101,102,103,104の能力は、一般的に、それぞれ同一である。ステップ302の判定において、予測された処理負荷が所定レベルよりも高い場合は、ステップ304に進み、同様に、4つのCPUコア101,102,103,104がSMP動作を行う。他方、予測された処理負荷が所定レベルよりも高い場合は、ステップ310に進み、故障診断対象のCPU番号が呼び出される。本実施例では、CPU番号レジスタ204におけるCPU番号の更新は、例えば「0」、「1」、「2」、「3」の順序で周期的に行われてよい。CPU番号「0」、「1」、「2」、「3」は、CPUコア101,102,103,104にそれぞれ対応する。尚、CPU番号の更新の順序は任意であり、例えばCPU番号「1」、「0」、「2」、「3」の順序で周期的に行われてもよい。
また、本実施例においても、データ制御部200は、図4に示した構成と同様であってよい。但し、図4のCPUコア101,102に対して設けられるマルチプレクサ201,202と同様に、CPUコア103,104に対してそれぞれマルチプレクサが追加される。また、CPU番号レジスタ204は、4つのCPUコア101,102,103,104に対応するために2ビットにされる。また、マルチプレクサ205は、CPUコア101,102のみからの入力だけでなく、CPUコア103,104からの入力をも受け付けるように変更される。
尚、本実施例2では、4つのCPUコア101,102,103,104が1つずつ故障診断を行うように構成されているが、4つのCPUコア101,102,103,104のうちの1つ、2つ又は3つのCPUコアが選択的に並列で故障診断を行うことが可能な構成であってもよい。例えば、予測された処理負荷が、1つのCPUコアで処理可能なレベルである場合は、残りの3つのCPUコアが並列で故障診断を行い、予測された処理負荷が、1つのCPUコアで処理不能であるが2つのCPUコアで処理可能なレベルである場合は、残りの2つのCPUコアが並列で故障診断を行い、予測された処理負荷が、2つのCPUコアでも処理不能であるが3つのCPUコアならば処理可能なレベルである場合は、残りの1つのCPUコアが並列で故障診断を行うこととしてもよい。この場合は、故障診断ブロック210(図4参照)が3つ用意されてよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例では、車両情報からCPUコアの処理負荷を予測し、予測結果に基づいて故障診断を行うか否かを判定しているが、車両情報からCPUコアの処理負荷を検出し、検出結果に基づいて故障診断を行うか否かを判定してもよい。例えば、故障診断処理に要する時間(図3のステップ310からステップ328までの処理に要しうる時間の最大値)が、CPUコアの処理負荷の変動が生ずる時間よりも有意に小さい場合には、リアルタイムに検出されるCPUコアの処理負荷に応じて故障診断を行うか否かを判定してもよい。尚、マルチコアCPU12の処理負荷を検出するために、車両情報として、PWM信号のキャリア周波数(現在値)等の上述した情報の他、マルチコアCPU12における現時点から所定時間前までの関数の呼び出し数等が使用されてもよい。
また、上述した実施例では、予測したマルチコアCPU12の処理負荷が所定レベルより大きいか否かに応じて特定の1つの又は2つ以上のCPUコアの故障診断を行うか否かを判定しているが、予測したマルチコアCPU12の処理負荷に応じて、より多様な態様でCPUコアの故障診断態様を変更してもよい。
例えば、予測したマルチコアCPU12の処理負荷に応じて、特定の1つのCPUコアの故障診断の実行部分を可変してもよい。例えば、故障診断が複数個の故障診断テスト用のデータからなる場合、予測したマルチコアCPU12の処理負荷に応じて、特定の1つのCPUコアの故障診断を実行する際における処理する故障診断テスト用のデータの数を調整してもよい。その場合、次の機会(複数の機会も可)で、特定の1つのCPUコアの故障診断として、特定の1つのCPUコアが残りの故障診断テスト用のデータを処理すればよい。
図15は、処理負荷に応じてCPUコアの故障診断の実行部分を可変する故障診断テスト制御の一例を示す。図15に示すフローチャートでは、ステップ1500にて車両情報が入力され(図3のステップ300と同様)、ステップ1501にて車両情報からCPUコア101,102の処理負荷が予測され(図3のステップ301と同様)、ステップ1502にて予測した処理負荷が所定レベルよりも高いか否かが判定される(図3のステップ302と同様)。予測した処理負荷が所定レベルよりも高い場合は、ステップ1504にて通常処理が実行される(図3のステップ304,306,308と同様)。他方、予測した処理負荷が所定レベルよりも小さい場合は、ステップ1506にて、予測した処理負荷と所定レベルとの差が小さいか否かが判定される。即ち、予測した処理負荷が、その後の短時間(負荷予測期間Tよりも短い時間)で、所定レベルよりも高くなりうるほど所定レベルに近接しているか否かが判定される。予測した処理負荷と所定レベルとの差が小さい場合は、その後の負荷予測期間Tよりも短い時間で所定レベルよりも高くなりうると判断し、ステップ1510に進み、予測した処理負荷と所定レベルとの差が大きい場合は、ステップ1508に進む。ステップ1508では、故障診断の全部が実行される。故障診断の全部の実行態様については、図3のステップ310乃至328と同様であってよい。他方、ステップ1510では、負荷予測期間Tよりも短い時間で故障診断が完了するように、故障診断の一部のみが実行される。故障診断の一部の実行態様については、図3のステップ310乃至328と同様であってよい。但し、この場合、ステップ328では、故障診断の残りの部分が実行されるまでCPU番号の更新が実行されない。故障診断の残りの部分は、その後再び予測処理負荷が所定レベルを下回る機会(複数の機会も可)にて実行されてよい。
尚、図15に示した故障診断テスト制御では、実質的に、2つの閾値で予測した処理負荷を評価している。即ち、予測した処理負荷が第1の閾値(所定レベル)よりも高い場合は、故障診断を行わず、予測した処理負荷が第1の閾値(所定レベル)よりも低いが第2の閾値(第2の所定レベル)よりも高い場合は、故障診断の一部のみを実行し、予測した処理負荷が第2の閾値よりも低い場合は、故障診断の全部(1つのCPUコアに対して全部)を実行している。しかしながら、3つ以上の閾値でより細分化してもよい。或いは、図3に示した故障診断テスト制御の変形例として、予測した処理負荷が所定レベルよりも高い場合でも、可能な範囲の故障診断(故障診断の一部)のみを実行することとしてもよい。
また、予測したマルチコアCPU12の処理負荷に応じて、故障診断処理が実行可能となるようにタスク調整を行ってもよい。例えば図3に示す故障診断テスト制御では、テストモード中に、AMP動作に切り替わることでCPUコア101,102間のタスク調整が実質的に実現されている。かかるタスク調整に加えて、予測したマルチコアCPU12の処理負荷が所定レベルよりも高くなった場合に、タスク調整を行って、故障診断処理が実行可能となるようにしてもよい。
図16は、処理負荷に応じてタスク調整を行いCPUコアの故障診断の実行可能な機会を増加させる故障診断テスト制御の一例を示す。
図16に示すフローチャートでは、ステップ1600にて車両情報が入力され(図3のステップ300と同様)、ステップ1601にて車両情報からCPUコア101,102の処理負荷が予測され(図3のステップ301と同様)、ステップ1602にて予測した処理負荷が所定レベルよりも高いか否かが判定される(図3のステップ302と同様)。予測した処理負荷が所定レベルよりも高い場合は、ステップ1604にてタスク調整が実行される。このタスク調整では、例えば優先度の低いタスクが負荷予測期間Tよりも後に実行されるようにタスク調整が行われてもよい(即ち、優先度の低いタスクが後回しされる)。ステップ1606では、ステップ1604でのタスク調整を反映させてCPUコア101,102の処理負荷が再度予測され(図3のステップ301と同様)、予測した処理負荷が所定レベルよりも高いか否かが再度判定される(図3のステップ302と同様)。予測した処理負荷が依然として所定レベルよりも高い場合は、ステップ1608にて通常処理が実行される(図3のステップ304,306,308と同様)。但し、この場合は、ステップ1604にて行ったタスク調整をキャンセルすることとしてよい。他方、予測した処理負荷が所定レベルよりも小さい場合は、ステップ1610にて故障診断が実行される(図3のステップ310乃至328と同様)。
また、予測したマルチコアCPU12の処理負荷に対して、実際のマルチコアCPU12の処理負荷が異なる場合も有りうる。そこで、テストモードの間に、故障診断対象でないCPUコア102又は101により処理できないほど処理負荷が高くなった場合には、故障診断対象のCPUコアのテストモードが中止されてもよい。
図17は、テストモードの間に処理負荷が高くなった場合に故障診断の中断を行う故障診断テスト制御の一例を示す。
図17に示すフローチャートは、ステップ1723とステップ1725の処理が図3の故障診断テスト制御に追加された点が主に異なる。ステップ1723では、テストモードの間に、新たにが入力された最新の車両情報に基づいて再度CPUコア101,102の処理負荷が予測/検出され、予測/検出された処理負荷が所定レベルよりも高い場合は、ステップ1725に進み、故障診断対象のCPUコアのテストモードが中止・中断される。この場合、故障診断対象のCPUコアのモードはテストモードから通常モードに変更され、ステップ304の処理に移行する。尚、その後、再びステップ302にて予測される処理負荷が所定レベルよりも低くなった場合には、ステップ320からの処理にて故障診断対象のCPUコアの故障診断が再開(最初から再開又は途中から再開)される。
また、上述した実施例は、マルチコアCPU12に関するものであるが、複数のマイコンからなるマルチプロセッサシステムにも拡張して適用することができる。即ち、複数のマイコンのそれぞれのCPUを、上述の実施例におけるCPUコア101,102(又はCPUコア101,102,103,104)と同様に扱ってもよい。この場合、複数のマイコン間には、データ制御部200(図4等参照)に相当する構成(複数のマイコン間のデータ連携を行う部)が設けられる。また、複数のマイコン間では、故障診断時に必要なタスクの調整が実行される。
最後に、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)
マルチコアプロセッサにおける複数のCPUの故障診断を行う故障診断装置であって、
前記複数のCPUの処理に関連する車両情報に基づいて、前記複数のCPUの全体として処理負荷を予測又は検出し、該処理負荷の予測結果又は検出結果に応じて、前記複数のCPUの動作モードをSMPとAMPとの間で動的に切換え、AMPに切り換えたときに、前記複数のCPUのうちの特定のCPUが自身の故障診断を行うことを特徴とする、故障診断装置。
(付記2)
前記予測又は検出した処理負荷が所定基準よりも低い場合に、SMPからAMPに切り換える、付記1に記載の故障診断装置。
(付記3)
AMPの動作モードでは、前記複数のCPUのうちの特定のCPU以外のCPUは、通常処理を実行する、付記1又は2に記載の故障診断装置。
(付記4)
前記予測又は検出した処理負荷が所定基準よりも高い場合は、SMPに動作モードが維持される、付記1〜3のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記5)
前記予測又は検出した処理負荷に応じて、前記特定のCPUが行うべき故障診断の処理内容(例えば、故障診断テスト用のデータの処理個数や処理範囲)を可変する、付記1〜4のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記6)
前記特定のCPUは、1つのCPU又は2つ以上のCPUである、付記1〜5のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記7)
複数のCPUの故障診断を行う故障診断装置であって、
前記複数のCPUの処理に関連する車両情報に基づいて、前記複数のCPUの全体としての処理負荷を予測又は検出し、該処理負荷の予測結果又は検出結果に応じて、故障診断の実行態様を変更することを特徴とする、故障診断装置。
(付記8)
前記複数のCPUは、マルチコアプロセッサにおける複数のCPUである、付記7に記載の故障診断装置。
(付記9)
前記複数のCPUの全体としての処理負荷が所定基準よりも低いことが予測又は検出された場合に、故障診断を行う、付記7又は8に記載の故障診断装置。
(付記10)
前記複数のCPUの全体としての処理負荷が所定基準よりも高いことが予測又は検出された場合に、少なくとも一部の故障診断を行わない(即ち、一部のみを実施する又は全部実施しない)、付記7〜8のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記11)
故障診断を行っている間に、前記複数のCPUの全体としての処理負荷が所定基準よりも高くなった場合に、故障診断の少なくとも一部を中止する、付記1〜10のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記12)
前記複数のCPUは、CPU毎に自身の故障診断を行う、付記1〜11のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記13)
故障診断を行う場合、前記複数のCPU間でタスクの調整を行う、付記1〜12のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記14)
前記複数のCPUは、駆動モータの制御を行うCPUであり、
前記車両情報は、前記駆動モータの回転数である、付記1〜13のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記15)
前記複数のCPUは、エンジン制御を行うCPUであり、
前記車両情報は、エンジン回転数である、付記1〜14のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記16)
前記車両情報は、車速である、付記1〜15のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記17)
前記複数のCPUは、周辺監視システムの制御を行うCPUであり、
前記車両情報は、車速である、付記1〜15のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記18)
前記複数のCPUは、ナビゲーションシステムの制御を行うCPUであり、
前記車両情報は、ナビゲーションシステムに対するユーザの操作情報である、付記1〜17のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
(付記19)
前記複数のCPUは、複数のマイコンにそれぞれ含まれるCPUから構成される、付記7、9〜18のうちのいずれかに記載の故障診断装置。
1,2 故障診断装置
12 マルチコアCPU
13 データアクセスコントローラ
14 メモリコントローラ
15 記憶媒体
16 記憶媒体
18 タイマ
20 データバス
22 データバス
101,102,103,104 CPUコア
200 データ制御部
201 マルチプレクサ
202 マルチプレクサ
203 モード制御部
204 CPU番号レジスタ
205 マルチプレクサ
210 故障診断ブロック
212,214 記憶部
216 比較器
【0002】
課題を解決するための手段
[0006]
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、複数のCPUの故障診断を行う故障診断装置であって、
前記複数のCPUの処理に関連する車両情報に基づいて、前記複数のCPUの全体としての処理負荷を予測し、該処理負荷の予測結果に応じて、故障診断の実行態様を変更することを特徴とする、故障診断装置が提供される。
発明の効果
[0007]
本発明によれば、CPUの通常処理への影響が少なくとも低減される態様で故障診断処理を行うことが可能な故障診断装置及び故障診断方法が得られる。
図面の簡単な説明
[0008]
[図1]本発明の一実施例(実施例1)による故障診断装置1のハードウェア構成を示す図である。
[図2]マルチコアCPU12を内蔵したSoCをハードウェアとしたときのシステムレイヤを示す図である。
[図3]OS内の故障診断テスト制御の一例を示すフローチャートである。
[図4]図1に示したマルチコアCPU12の詳細構成の一例を示す図である。
[図5]CPUコア101の故障診断を開始する直前のマルチプレクサ201,202,205の接続状態の概要を示す図である。
[図6]故障診断テスト用のデータと期待値の読み込み状態を示す図である。
[図7]CPUコア101からのテスト結果の出力状態を示す図である。
[図8]CPUコア101の故障診断完了後のマルチプレクサ201,202,205の接続状態の概要を示す図である。
[図9]故障診断テスト制御のその他の一例を示すフローチャートである。
[図10]アプリ層に故障診断テスト制御を組み込んだ場合の構成を示す図である。
[図11]三角波比較PWMの概要を示す図である。

Claims (11)

  1. 複数のCPUの故障診断を行う故障診断装置であって、
    前記複数のCPUの処理に関連する車両情報に基づいて、前記複数のCPUの全体としての処理負荷を予測又は検出し、該処理負荷の予測結果又は検出結果に応じて、故障診断の実行態様を変更することを特徴とする、故障診断装置。
  2. 前記複数のCPUは、マルチコアプロセッサにおける複数のCPUである、請求項1に記載の故障診断装置。
  3. 前記複数のCPUの全体としての処理負荷が所定基準よりも低いことが予測又は検出された場合に、故障診断を行う、請求項1に記載の故障診断装置。
  4. 前記複数のCPUの全体としての処理負荷が所定基準よりも高いことが予測又は検出された場合に、少なくとも一部の故障診断を行わない、請求項1に記載の故障診断装置。
  5. 故障診断を行っている間に、前記複数のCPUの全体としての処理負荷が所定基準よりも高くなった場合に、故障診断の少なくとも一部を中止する、請求項1に記載の故障診断装置。
  6. 前記複数のCPUは、CPU毎に自身の故障診断を行う、請求項1に記載の故障診断装置。
  7. 故障診断を行う場合、前記複数のCPU間でタスクの調整を行う、請求項1に記載の故障診断装置。
  8. 前記複数のCPUは、駆動モータの制御を行うCPUであり、
    前記車両情報は、前記駆動モータの回転数である、請求項1に記載の故障診断装置。
  9. 前記複数のCPUは、エンジン制御を行うCPUであり、
    前記車両情報は、エンジン回転数である、請求項1に記載の故障診断装置。
  10. 前記車両情報は、車速である、請求項1に記載の故障診断装置。
  11. マルチコアプロセッサにおける複数のCPUの故障診断を行う故障診断方法であって、
    前記複数のCPUの処理に関連する車両情報を入力するステップと、
    前記車両情報に基づいて、前記複数のCPUの全体としての処理負荷を予測又は検出する予測ステップと、
    前記予測ステップにおける処理負荷の予測結果又は検出結果に応じて、故障診断の実行態様を変更するステップとを含むことを特徴とする、故障診断方法。
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