JPH1196044A - 異常監視回路の異常検出装置及び異常検出方法 - Google Patents

異常監視回路の異常検出装置及び異常検出方法

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JPH1196044A
JPH1196044A JP9258881A JP25888197A JPH1196044A JP H1196044 A JPH1196044 A JP H1196044A JP 9258881 A JP9258881 A JP 9258881A JP 25888197 A JP25888197 A JP 25888197A JP H1196044 A JPH1196044 A JP H1196044A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算処理装置の動作中に、異常監視回路の異
常を確実に検出する。 【解決手段】 ベースルーチンの実行毎に動作信号をレ
ベル反転させて出力する(S230,S280)CPU
と、上記動作信号の立ち下がり間隔を、徐々に放電され
るコンデンサの充電電圧として計時し、その充電電圧が
規定値にまで低下するとCPUにリセット信号を出力す
る異常監視回路と、を有する電子制御装置において、C
PUは、チェック開始条件が成立すると(S220:Y
ES)、動作信号を前回にレベル反転させてから所定時
間が経過するまで、動作信号の次のレベル反転を禁止し
(S240:NO)、その禁止を解除した時に(S24
0:YES)、上記コンデンサの充電電圧VCが基準範
囲(VL 〜VH )内になければ、異常監視回路が異常で
あると判定する(S250:NO,S270)。このた
め、異常監視回路がより長い時間を本当に計時できるか
否かを検査できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演算処理装置が正
常であるか否かを監視する異常監視回路の、異常を検出
するための異常検出装置及び異常検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイクロコンピュータからな
る演算処理装置を備えた電子制御装置においては、演算
処理装置でのプログラム暴走による異常な動作を防止す
るために、一般にウォッチドックタイマ回路と呼ばれる
異常監視回路を設けている。
【0003】そして、この種の異常監視回路は、演算処
理装置がプログラムの実行に伴い一定時間以内毎に出力
する動作パルス信号(所謂ウォッチドックパルス)を入
力して、その動作パルス信号の出力間隔を計時し、その
計時時間が上記一定時間よりも長く設定された規定時間
に達すると、演算処理装置にリセット信号を出力して該
演算処理装置を初期状態から再起動させる。
【0004】ところで、このような異常監視回路は、自
分自身の異常を検知する訳ではないため、この異常監視
回路が故障した状態で電子制御装置を使用した場合に
は、当該電子制御装置の異常な動作を防ぐことができな
いこととなる。そこで、異常監視回路の異常を検出する
ための技術として、例えば特開平6−301574号公
報や特公平5−14281号公報には、電子制御装置へ
電源が投入されて演算処理装置が制御プログラムの実行
を開始する前に、演算処理装置が異常監視回路へ動作パ
ルス信号を出力するのを所定時間だけ停止させ、その所
定時間内に異常監視回路からリセット信号が出力されな
ければ、異常監視回路が異常であると判定するように構
成することが記載されている。
【0005】一方、例えば特開平4−369740号公
報には、演算処理装置が、動作パルス信号の発生周期内
に、異常監視回路における計時時間を少なくとも2回検
出し、前回の検出値よりも今回の検出値の方が時間とし
て大きくなければ、異常監視回路が異常であると判定す
るように構成することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−301574号公報や特公平5−14281号
公報に記載の従来技術は、電子制御装置の使用開始時点
でのみ、異常監視回路の良否を検査するものであり、演
算処理装置が実質的な処理動作を行っている最中におい
て、異常監視回路に異常が発生した場合に、その異常を
検出して適切な処置を行うことができないという問題が
ある。特に近年、例えば車両のエンジン等を制御する車
両用の電子制御装置に対しては、非常に高い制御安全性
が要求されており、上記従来技術では制御安全性を向上
させるには限界があった。
【0007】一方、上記特開平4−369740号公報
に記載の技術では、異常監視回路の異常をリアルタイム
で検出することができるものの、異常監視回路が動作パ
ルス信号の発生周期よりも長い時間を本当に計時するこ
とができるか否かを検査することはできず、そのため、
異常監視回路の異常を確実に検出することができないと
いう欠点がある。また、演算処理装置が、動作パルス信
号の発生周期内に、異常監視回路における計時時間を少
なくとも2回検出しなければならず、演算処理装置での
処理負荷が非常に大きくなってしまう。
【0008】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、演算処理装置の動作中において異常監視回路
の異常を確実に検出するのに好適な、異常検出装置及び
異常検出方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の
異常検出装置は、予め記憶されたプログラムに従い動作
して一定時間以内毎に動作パルス信号を出力する演算処
理装置と、該演算処理装置からの動作パルス信号の出力
間隔を計時し、その計時時間が前記一定時間よりも長く
設定された規定時間に達すると演算処理装置にリセット
信号を出力する異常監視回路と、を有する電子制御装置
に用いられて、前記異常監視回路の異常を検出するもの
である。
【0010】ここで、請求項1に記載の異常検出装置に
おいては、検査条件判定手段が、演算処理装置の動作中
に所定の検査実行条件が成立したか否かを判定し、この
検査条件判定手段により検査実行条件が成立したと判定
されると、出力禁止手段が、演算処理装置が動作パルス
信号を出力してから少なくとも所定時間が経過するま
で、該演算処理装置が次の動作パルス信号を出力するの
を禁止する。
【0011】そして、出力禁止手段による前記動作パル
ス信号の出力禁止が解除されると、異常判定手段が、演
算処理装置が動作パルス信号を出力する前に異常監視回
路における前記計時時間を検出する。そして更に、異常
判定手段は、上記検出した計時時間が予め定められた基
準値に達していない場合に、異常監視回路が異常である
と判定する。
【0012】つまり、請求項1に記載の異常検出装置
は、演算処理装置の動作中に所定の検査実行条件が成立
すると、演算処理装置が動作パルス信号を出力してから
少なくとも所定時間が経過するまで、該演算処理装置が
次の動作パルス信号を出力するのを禁止し、次いで、前
記動作パルス信号の出力禁止を解除してから演算処理装
置が動作パルス信号を出力する前に、異常監視回路にお
ける前記計時時間を検出して、その検出した計時時間が
予め定められた基準値に達していない場合に、異常監視
回路が異常であると判定する、という請求項6に記載の
異常検出方法を実行するように構成されている。
【0013】このような本発明の異常検出装置及び異常
検出方法によれば、演算処理装置が動作している最中に
おいて、異常監視回路が演算処理装置からの動作パルス
信号の出力間隔を正常に計時することができなくなる
と、その異常を検査実行条件の成立時に確実に検出する
ことができる。
【0014】しかも、本発明の異常検出装置及び異常検
出方法によれば、演算処理装置が動作パルス信号を出力
してから少なくとも所定時間が経過するまで、該演算処
理装置が次の動作パルス信号を出力するのを禁止し、異
常監視回路における計時時間が予め定められた基準値に
達していない場合に、異常監視回路が異常であると判定
するようにしているため、異常監視回路が動作パルス信
号の発生周期よりも長い時間を本当に計時することがで
きるか否かを確実に検査でき、異常監視回路の異常を確
実に検出することができるようになる。
【0015】そして更に、本発明の異常検出装置及び異
常検出方法によれば、所定の検査実行条件が成立した場
合にのみ、異常監視回路の検査動作(異常監視回路が異
常であるか否かを判定するための動作)を行うと共に、
動作パルス信号の発生周期内では、異常監視回路におけ
る計時時間を1回検出するだけで良いため、異常監視回
路の検査動作を最小限に抑えることができる。
【0016】特に、本発明の異常検出装置において、検
査条件判定手段、出力禁止手段、及び異常判定手段が、
演算処理装置に備えられている場合、つまり、本発明の
異常検出方法を演算処理装置が実行する場合には、演算
処理装置における処理負荷の増加を最小限に抑えること
ができ、非常に有利である。
【0017】ところで、出力禁止手段は、請求項2に記
載のように、演算処理装置による動作パルス信号の出力
間隔が前記規定時間(即ち、異常監視回路が演算処理装
置にリセット信号を出力するに至る時間)よりも短くな
る範囲内で、前記動作パルス信号の出力禁止を行うよう
に構成すれば、異常監視回路の検査を行う場合に、異常
監視回路からリセット信号が出力されず、演算処理装置
の通常の動作に支障を与えることが防止される。
【0018】つまり、請求項7に記載の異常検出方法の
ように、検査実行条件が成立した場合の動作パルス信号
の出力禁止は、演算処理装置による動作パルス信号の出
力間隔が前記規定時間よりも短くなる範囲内で行うよう
にすれば良いのである。次に、請求項3に記載の異常検
出装置では、請求項1,2に記載の異常検出装置におい
て、異常判定手段は、前記検出した計時時間が、前記基
準値から、出力禁止手段により動作パルス信号の出力禁
止が行われた場合における動作パルス信号の最大出力間
隔に対応して定められた上限値までの、基準範囲内にな
い場合に、異常監視回路が異常であると判定するよう構
成されている。
【0019】また同様に、請求項8に記載の異常検出方
法では、請求項6,7に記載の異常検出方法において、
前記検出した計時時間が、前記基準値から、動作パルス
信号の出力禁止を行った場合における動作パルス信号の
最大出力間隔に対応して定められた上限値までの、基準
範囲内にない場合に、異常監視回路が異常であると判定
するようにしている。
【0020】つまり、請求項3に記載の異常検出装置及
び請求項8に記載の異常検出方法では、異常監視回路に
おける計時時間が、前記基準値に達していない場合だけ
ではなく、出力禁止を行った場合の動作パルス信号の最
大出力間隔に対応して定められた上限値を越えている場
合にも、異常監視回路が異常であると判定するようにし
ている。
【0021】よって、このような請求項3に記載の異常
検出装置及び請求項8に記載の異常検出方法によれば、
異常監視回路が動作パルス信号の出力間隔を本当の値よ
りも長めに計時してしまうような異常が生じた場合に
も、その異常を確実に検出することができ有利である。
【0022】次に、請求項4に記載の異常検出装置で
は、請求項1〜3に記載の異常検出装置において、検査
条件判定手段、出力禁止手段、及び異常判定手段が、演
算処理装置に備えられており、更に、検査条件判定手段
は、当該演算処理装置が前記プログラムのうちの特定の
プログラムを実行しない軽処理負荷時に、検査実行条件
が成立したと判定するよう構成されている。
【0023】つまり、請求項4に記載の異常検出装置
は、演算処理装置が前記プログラムのうちの特定のプロ
グラムを実行しない軽処理負荷時に、検査実行条件が成
立する、という請求項9に記載の異常検出方法を実行す
るように構成されている。そして、このような請求項4
に記載の異常検出装置によれば、演算処理装置が前記特
定のプログラムを実行しない軽処理負荷時にのみ、異常
監視回路の検査を行うこととなるため、演算処理装置の
処理負荷を抑えることができ、非常に有利である。
【0024】ところで、異常監視回路としては、特開平
4−369740号公報に記載のように、クロック発生
回路からのクロックパルスをカウントすると共に、演算
処理装置からの動作パルス信号によってリセットされる
クロックカウンタを備え、そのクロックカウンタのカウ
ント値により動作パルス信号の出力間隔を計時するよう
に構成されたものがある。
【0025】そして、この種のクロックカウンタを備え
た異常監視回路の場合には、異常判定手段は、上記クロ
ックカウンタのカウント値を異常監視回路における計時
時間(つまり、動作パルス信号の出力間隔の計時時間)
として検出し、その検出したカウント値に基づいて、異
常監視回路が正常であるか否かを判定するように構成す
れば良い。
【0026】一方、異常監視回路としては、請求項5に
記載のように、時間の経過に伴い電荷が徐々に放電或い
は充電されるコンデンサを備え、演算処理装置から動作
パルス信号が出力される毎に前記コンデンサの電荷を初
期量に戻すことで、前記動作パルス信号の出力間隔を前
記コンデンサの充電電圧として計時し、前記コンデンサ
の充電電圧が前記規定時間に対応した規定値に達する
と、演算処理装置へリセット信号を出力するように構成
されたものもある。
【0027】そして、この種のコンデンサを備えた異常
監視回路の場合には、異常判定手段は、請求項5に記載
のように、前記コンデンサの充電電圧を異常監視回路に
おける計時時間として検出し、その検出した充電電圧に
基づいて、異常監視回路が正常であるか否かを判定する
よう構成すれば良い。
【0028】そして、このような請求項5に記載の異常
検出装置によれば、小型でありながら比較的長い時間を
計時できるというコンデンサ式の異常監視回路の利点を
生かしつつ、その異常監視回路の異常を確実に検出する
ことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態について図面を用いて説明する。尚、本発明は、下記
の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的範囲
に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うまでも
ない。
【0030】まず図1は、自動車に搭載されて内燃機関
型エンジンの制御を行う、実施形態の電子制御装置(以
下、ECUという)1の構成を表すブロック図である。
図1に示すように、ECU1は、エンジンの回転数を検
出する回転数センサや車速(車両の走行速度)を検出す
る車速センサ等からのパルス信号を入力して波形整形す
る波形整形回路3と、アクセルペダルの踏み込み量を検
出するペダル開度センサやスロットル開度(スロットル
弁の開度)を検出するスロットル開度センサ等からのア
ナログ信号を入力してデジタル信号に変換するA/D変
換器5と、エンジンの運転状態を検出するための上記以
外の各種センサやスイッチ等からのデジタル信号を入力
して、ノイズ除去や電圧レベルの変換を行うバッファ回
路7と、波形整形回路3,A/D変換器5,及びバッフ
ァ回路7からの信号に基づき、目標スロットル開度(ス
ロットル弁の目標開度)やエンジンに対する燃料噴射量
及び点火時期等を演算し、その演算結果に基づき制御信
号を出力する演算処理装置としてのマイクロコンピュー
タ(以下、CPUという)9と、CPU9からの制御信
号を受けて、スロットル開度を調節するためのスロット
ルモータ,燃料噴射用のインジェクタ,及び燃料点火用
のイグナイタ等の、各種アクチュエータを駆動する出力
回路10とを備えている。
【0031】ここで、CPU9は、後述するように、自
己内部のROMに格納されたエンジン制御用プログラム
を実行する毎に自己の出力ポートPW の出力レベルを反
転させ、これにより、上記出力ポートPW から出力する
動作信号Wが一定時間以内毎に立ち下がるようにしてい
る。
【0032】そして、ECU1には、CPU9から出力
される上記動作信号Wを入力して、その動作信号Wの立
ち下がり間隔を計時し、その計時時間が上記一定時間よ
りも長く設定された規定時間に達すると、CPU9にプ
ログラム暴走等の異常が生じたと判断してCPU9のリ
セット端子INITにロウアクティブのリセット信号R
STを出力する異常監視回路11と、車両に搭載された
バッテリBTから車両のイグニッションスイッチIGS
を介して供給される電力を受けて、CPU9やその周辺
回路(波形整形回路3,A/D変換器5,バッファ回路
7,異常監視回路11等)に動作用の電源電圧VDD(本
実施形態では5V)を供給する電源回路13とが設けら
れている。
【0033】尚、電源回路13は、イグニッションスイ
ッチIGSがオフ状態からオンされて当該ECU1に電
源が投入されると、その時点からCPU9等への電源電
圧VDDが安定すると見なされる時間が経過するまでの
間、CPU9のリセット端子INITにリセット信号R
STを出力する、所謂パワーオンリセットも行う。そし
て更に、電源回路13は、上記パワーオンリセットを行
っている時に、異常監視回路11に設けられた後述する
コンデンサC1を、ダイオードDを介して電源電圧VDD
にまで初期充電するように構成されている。
【0034】次に、異常監視回路11の回路構成につい
て図1及び図2を用いて説明する。まず図1に示すよう
に、異常監視回路11は、CPU9から出力される動作
信号Wの立ち下がり間隔を充電電圧として計時するため
のコンデンサC1と、そのコンデンサC1に並列に接続
されて該コンデンサC1の電荷を接地電位(0V)へ徐
々に放電させる放電用抵抗器R1と、CPU9からの動
作信号Wが立ち下がる毎にコンデンサC1を電源電圧V
DDにまで充電する信号検出部11aと、コンデンサC1
の充電電圧(即ち、コンデンサC1の接地電位とは反対
側の電圧)VCが前記規定時間に対応した規定値(後述
するリセット電圧V1)にまで低下すると、CPU9の
リセット端子INITへ単発のリセット信号RSTを出
力して、CPU9を初期状態から再起動させるリセット
部11bとから構成されている。
【0035】尚、本実施形態のECU1において、コン
デンサC1の充電電圧VCは、A/D変換器5を介し
て、CPU9によりモニタされるようになっている。そ
して、図2に示すように、信号検出部11aは、コレク
タがコンデンサC1の接地電位とは反対側の端部に接続
された充電用のPNPトランジスタTr1 と、一端がP
NPトランジスタTr1 のエミッタに接続され、他端が
電源電圧VDDに接続された充電電流制限用の抵抗器R2
と、PNPトランジスタTr1 のエミッタとベースとの
間に接続された誤動作防止用の抵抗器R3と、一端がP
NPトランジスタTr1 のベースに接続されたベース電
流制限用の抵抗器R4と、一端が抵抗器R4のPNPト
ランジスタTr1 とは反対側の端部に接続され、他端が
CPU9の出力ポートPW に接続されて、CPU9から
の動作信号Wを微分するコンデンサC2とから構成され
ている。
【0036】また、リセット部11bは、反転入力端子
(−端子)がコンデンサC1の接地電位とは反対側の端
部に接続されたコンパレータ21と、一端が電源電圧V
DDに接続され、他端がコンパレータ21の非反転入力端
子(+端子)に接続された抵抗器R5と、一端がコンパ
レータ21の非反転入力端子に接続され、他端が接地電
位に接続された抵抗器R6と、コンパレータ21の出力
端子と非反転入力端子(換言すれば、上記両抵抗器R
5,R6同士の接続点)との間に接続された抵抗器R7
と、一端が電源電圧VDDに接続され、他端がコンパレー
タ21の出力端子に接続されたハイレベル出力用の抵抗
器R8と、一端が電源電圧VDDに接続され、他端がCP
U9のリセット端子INITに接続されたプルアップ用
の抵抗器R9と、コレクタが抵抗器R9の電源電圧VDD
とは反対側の端部(つまり、CPU9のリセット端子I
NIT)に接続され、エミッタが接地電位に接続され
た、リセット信号出力用のNPNトランジスタTr2
と、コンパレータ21の出力端子とNPNトランジスタ
Tr2 のベースとの間に接続されて、コンパレータ21
の出力を微分するコンデンサC3とから構成されてい
る。
【0037】ここで、コンパレータ21の出力端子はオ
ープンコレクタ形式であり、コンパレータ21の出力端
子をハイレベル(5V)にするため、つまり、コンパレ
ータ21からハイレベルの信号を出力するために、抵抗
器R8が設けられている。また、抵抗器R5,R6,R
7は、コンパレータ21の非反転入力端子にコンデンサ
C1の充電電圧VCと比較するための比較電圧を印加す
ると共に、コンパレータ21の動作にヒステリシスを与
えるための抵抗器である。
【0038】即ち、まず、コンパレータ21の出力がロ
ウレベル(0V)である場合には、抵抗器R6と抵抗器
R7が並列に接続された形態となるため、コンパレータ
21の非反転入力端子には、電源電圧VDDを抵抗器R5
の抵抗値と抵抗器R6,R7の並列抵抗値とで分圧した
比較電圧V1が印加されることとなる。
【0039】そして、コンパレータ21の反転入力端子
の電圧(つまり、コンデンサC1の充電電圧VC)が上
記比較電圧V1よりも低くなって、コンパレータ21の
出力がハイレベルになると、コンパレータ21の非反転
入力端子には、電源電圧VDDを抵抗器R5の抵抗値と抵
抗器R6の抵抗値とで分圧した電圧であって、上記比較
電圧V1よりも高い比較電圧V2が印加されることとな
る。
【0040】このため、コンパレータ21の反転入力端
子の電圧が上記比較電圧V1よりも低くなり、コンパレ
ータ21の出力がロウレベルからハイレベルに変化する
と、その後は、コンパレータ21の反転入力端子の電圧
が上記比較電圧V1よりも高い比較電圧V2(>V1)
を越えなければ、コンパレータ21の出力はロウレベル
に復帰しないのである。
【0041】尚、抵抗器R7の抵抗値は、抵抗器R5,
R6の抵抗値よりも十分に大きい値に設定されている。
また、以下の説明においては、上記比較電圧V1を改め
てリセット電圧V1といい、上記比較電圧V2を改めて
リセット復帰電圧V2という。
【0042】このような異常監視回路11においては、
図7(A)に示すように、時刻t1でイグニッションス
イッチIGSがオンされると、コンデンサC1が電源回
路13によって電源電圧VDDにまで初期充電される。こ
のため、イグニッションスイッチIGSのオンに伴い、
コンパレータ21の出力がロウレベルに初期化されると
共に、コンパレータ21の非反転入力端子には、前述の
リセット電圧V1が印加された状態となる。
【0043】そして、その後、時刻t2で電源回路13
によるCPU9へのパワーオンリセットが解除されて、
リセット信号RST(即ち、CPU9のリセット端子I
NITの電圧レベル)がロウレベルからハイレベルに変
化すると、CPU9が、初期状態から動作を開始して、
後述する処理を繰り返し実行することにより、動作信号
Wを順次レベル反転させて出力する。
【0044】すると、異常監視回路11の信号検出部1
1aでは、CPU9からの動作信号Wが立ち下がる毎
に、その立ち下がり時点からコンデンサC2がほぼ満充
電状態となるまでの間、PNPトランジスタTr1 がオ
ンし、その結果、コンデンサC1が、抵抗器R2及びP
NPトランジスタTr1 を介して、電源電圧VDDにまで
充電される。そして、PNPトランジスタTr1 がオフ
すると、CPU9からの動作信号Wが次に立ち下がるま
で、コンデンサC1の電荷が放電用抵抗器R1との時定
数τ(=C1×R1)で徐々に放電していき、コンデン
サC1の充電電圧VCが時間の経過と共に低下すること
となる。
【0045】そして、CPU9からの動作信号Wが立ち
下がる毎に、上記動作が繰り返されることとなるが、こ
こで、例えば図7(B)に示すように、時刻t3で動作
信号Wが立ち下がった後、CPU9にプログラム暴走等
の異常が生じて動作信号Wが出力されなくなり(動作信
号Wがレベル反転しなくなり)、その状態で規定時間が
経過すると、図7(B)の時刻t4に示す如くコンデン
サC1の充電電圧CVがリセット電圧V1を下回る。す
ると、図7(B)の時刻t4から時刻t5に示すよう
に、異常監視回路11のリセット部11bからCPU9
へリセット信号RSTが単発で出力される。
【0046】つまり、コンデンサC1の充電電圧CVが
リセット電圧V1を下回ると、リセット部11bでは、
コンパレータ21の出力がハイレベルとなって、その時
点からコンデンサC3がほぼ満充電状態となるまでの
間、NPNトランジスタTr2がオンする。その結果、
CPU9のリセット端子INITがロウレベルとなっ
て、CPU9にリセットがかかるのである。
【0047】そして、このようなリセット部11bから
のリセット信号RSTによってCPU9が初期状態から
再起動し、図7(B)の時刻t6に示す如く動作信号W
が再び立ち下がれば、コンデンサC1が再び電源電圧V
DDにまで充電されて、以後は、図7(A)に示した正常
時の状態に戻ることとなる。
【0048】尚、本実施形態において、CPU9は、後
述する図3のベースルーチンを繰り返し実行することに
伴い、少なくとも100ms以内毎に動作信号Wをレベ
ル反転させるようになっている。よって、CPU9が正
常であれば、動作信号Wは少なくとも200ms以内毎
に立ち下がることとなるため、異常監視回路11におけ
る抵抗器R5,R6,R7の抵抗値は、上記リセット電
圧V1が、動作信号Wの立ち下がりに伴いコンデンサC
1が充電されてから200msよりも長い250msの
間だけ放電した時点の充電電圧VCとなるように設定さ
れている。つまり、本実施形態では、前述の一定時間が
200msであると共に、前述の規定時間(図7(B)
の時刻t3から時刻t4までの時間)が250msに設
定されている。
【0049】また、図7(B)の時刻t4でコンデンサ
C1の充電電圧CVがリセット電圧V1を下回り、コン
パレータ21の出力がハイレベルになると、前述したよ
うに、コンパレータ21の非反転入力端子には、リセッ
ト電圧V1よりも高いリセット復帰電圧V2が印加され
ることとなる。このため、図7(B)の時刻t4から時
刻t6で動作信号Wが立ち下がるまでの間に、ノイズ等
によってコンパレータ21の反転入力端子の電圧が多少
変動したとしても、コンパレータ21の出力への影響を
防ぐことができる。
【0050】次に、CPU9で実行される処理につい
て、図3〜図6のフローチャートを用いて説明する。ま
ず図3は、CPU9が繰り返して実行するベースルーチ
ンを表すフローチャートである。尚、CPU9は、イグ
ニッションスイッチIGSがオンされて、電源回路13
によるパワーオンリセットが解除されると、図示しない
初期化処理を実行した後、図3のベースルーチンの実行
を開始する。そして、CPU9は、このベースルーチン
を繰り返し実行することで、エンジンを制御している。
また、CPU9がベースルーチンを1回実行するのに要
する時間(以下、ベース周回時間という)は、エンジン
の運転状態や他の割込処理の割り込み頻度等に応じて、
その実行サイクル毎に変動し、本実施形態においては、
最小で10ms、最大で100msとなっている。
【0051】図3に示すように、CPU9がベースルー
チンの実行を開始すると、まず、ステップ(以下、単に
「S」と記す)100にて、エンジンを制御するための
様々な制御処理であるベースルーチン処理を実行する。
ところで、ベースルーチン処理としては、エンジンへ燃
料を噴射するための燃料噴射処理、エンジンの点火時期
を制御するための点火時期制御処理、及びスロットル開
度を調節するためのスロットル制御処理等、様々な処理
があるが、ここでは、スロットル制御処理について、図
4のフローチャートに沿って説明する。
【0052】上記S100のベースルーチン処理におい
て、スロットル制御処理の実行段階になると、図4に示
すように、CPU9は、S110にて、前述したペダル
開度センサからの信号に基づき、アクセルペダルの踏み
込み量を検出する。次にS120にて、上記検出したア
クセルペダルの踏み込み量に応じた目標スロットル開度
を算出し、続くS130にて、前述したスロットル開度
センサからの信号に基づき、実スロットル開度(実際の
スロットル弁の開度)を検出する。
【0053】そして、続くS140にて、S130で検
出した実スロットル開度がS120で算出した目標スロ
ットル開度となるように、スロットルモータに対する電
流指令値を算出する。次に、S150にて、車速が0で
あるか否か、つまり、車両が停止状態にあるか否かを判
定し、車速が0であれば、続くS160にて、後述する
ように当該ベースルーチンで異常監視回路11が異常で
あると判定した場合に1がセットされる異常判定フラグ
FWDが、1であるか否かを判定する。
【0054】ここで、上記S160で異常判定フラグF
WDが1ではないと判定した場合、或いは、上記S15
0で車速が0ではないと判定した場合には、S170に
移行する。そして、このS170にて、出力回路10へ
上記S140で算出した電流指令値に応じた制御信号を
出力し、実スロットル開度が目標スロットル開度となる
ようにスロットルモータを駆動する。そして、その後、
当該スロットル制御処理を終了する。
【0055】一方、上記S160で異常判定フラグFW
Dが1であると判定した場合には、S180に移行し
て、スロットルモータへの通電を停止するための制御信
号を出力回路10に出力し、その後、当該スロットル制
御処理を終了する。つまり、この場合には、異常監視回
路11が異常であることに対するフェイルセーフ処置と
して、スロットルモータの駆動を止め、スロットル開度
を例えば全閉状態とするようにしている。
【0056】そして、CPU9は、このようなスロット
ル制御処理を含むベースルーチン処理の実行を終える
と、次に図3のS200にて、ベース周回時間(ベース
ルーチンを1回実行するのに要する時間)をカウントす
るためのベース周回時間カウンタCBの値が、ベース周
回時間の最大値(100ms)に相当する所定値Mより
も大きいか否かを判定する。
【0057】尚、ベース周回時間カウンタCBは、図5
(A)に示す4ms毎の割込処理が実行される毎に、そ
の割込処理のS300でインクリメント(カウントアッ
プ)されている。よって、上記所定値Mは、25に設定
されている。そして、S200にて、ベース周回時間カ
ウンタCBの値が所定値Mよりも大きくないと判定した
場合には、ベース周回時間が、想定される最大時間の1
00ms以下であり、自らがプログラムを正常に実行で
きていると判断して、S220に進む。
【0058】S220では、検査実行条件としてのチェ
ック開始条件が成立しているか否かを判定し、チェック
開始条件が成立していないと判定した場合には、そのま
ま次のS230に進んで、動作信号Wをレベル反転させ
るか否かを示す信号反転許可フラグFEに、反転の許可
を示す1をセットする。そして、その後、S100に戻
って、再びベースルーチン処理を実行する。
【0059】ここで、チェック開始条件とは、異常監視
回路11が正常であるか否かの検査を行う条件である。
そして、本実施形態では、S100のベースルーチン処
理における所定の判定処理により、アクセルペダルの踏
み込み量が0(即ち、アクセルペダルが全閉)であり、
且つ、エンジンの回転数が所定回転数以上であると判定
されて、エンジンへの燃料噴射が停止されている場合、
つまり、所謂アイドル時の燃料カットが行われており、
エンジン制御用プログラムのうちで燃料噴射処理のプロ
グラムを実行していない場合に、チェック開始条件が成
立していると判定される。そして更に、本実施形態にお
いて、チェック開始条件が成立する場合には、S100
で燃料噴射処理のプログラムが実行されないため、CP
U9の処理負荷が軽くなり、ベース周回時間は20ms
以下となる。
【0060】また、上記信号反転許可フラグFEは、2
ms毎の割込処理として設定された図6の動作信号出力
処理で参照される。即ち、図6の動作信号出力処理で
は、まずS500にて、信号反転許可フラグFEが1で
あるか否かを判定し、1でなければそのまま当該処理を
終了して、ベースルーチンへ戻るが、信号反転許可フラ
グFEが1であれば、次のS510にて、出力ポートP
W から異常監視回路11へ出している動作信号Wの電圧
レベルを反転させる。そして、続くS520にて、信号
反転許可フラグFEを0にリセットする。このため、図
3のベースルーチンで信号反転許可フラグFEに1がセ
ットされると、その直後に当該動作信号出力処理が割り
込みで実行されたタイミングで、異常監視回路11への
動作信号Wがレベル反転することとなる。
【0061】そして更に、動作信号出力処理では、続く
S530にて、動作信号Wのレベル反転を故意に停止さ
せる時間をカウントするための信号停止時間カウンタC
WSの値を、0にクリアする。そして、その後、当該処
理を終了して、ベースルーチンへ戻る。
【0062】尚、信号停止時間カウンタCWSは、図5
(B)に示す4ms毎の割込処理が実行される毎に、そ
の割込処理のS400でインクリメント(カウントアッ
プ)される。よって、信号停止時間カウンタCWSは、
動作信号Wがレベル反転する毎に0クリアされると共
に、4msが経過する毎に1ずつカウントアップされる
こととなる。
【0063】一方、ベースルーチンのS220でチェッ
ク開始条件が成立していると判定した場合には、S24
0に移行する。そして、このS240にて、前述の信号
停止時間カウンタCWSが所定値K以上であるか否かを
判定し、所定値K以上でなければ、信号反転許可フラグ
FEに1をセットすることなく、そのままS100に戻
り、再びベースルーチン処理を実行する。尚、本実施形
態において、所定値Kは15に設定されている。このた
め、ベースルーチンのS220でチェック開始条件が成
立していると判定された場合には、動作信号Wが前回に
レベル反転してから、少なくとも信号停止時間カウンタ
CWSの値が15となる60ms(=15×4ms)が
経過するまで、動作信号Wの次のレベル反転が禁止され
ることとなる。
【0064】これに対して、上記S240で信号停止時
間カウンタCWSが所定値K以上であると判定した場合
には、S250に進む。このS250では、コンデンサ
C1の充電電圧VCをA/D変換器5からのデジタル信
号に基づき検出し、更に、その検出した充電電圧VC
が、予め定められた高電位側基準値VH から、その高電
位側基準値VH よりも低い低電位側基準値VL までの基
準範囲内にあるか否かを判定する(図8参照)。
【0065】そして、S250でコンデンサC1の充電
電圧VCが上記基準範囲内にあると判定した場合には、
異常監視回路11が正常であると判断して、S260に
進み、前述した異常判定フラグFWDに、異常監視回路
11が正常であることを示す0をセットする。
【0066】一方、S250でコンデンサC1の充電電
圧VCが上記基準範囲内にないと判定した場合には、異
常監視回路11が異常であると判断して、S270に移
行し、異常判定フラグFWDに異常監視回路11が異常
であることを示す1をセットすると共に、警告ランプ
(図示省略)を点灯させて車両運転者に異常の発生を報
知する。尚、このS270で異常判定フラグFWDに1
がセットされると、前述したスロットル制御処理(図
4)により、車速が0になった時点で、スロットル開度
が全閉状態となり、エンジンが停止されることとなる。
【0067】そして、上記S260或いはS270の何
れかを実行した後、S280に進んで、前述した信号反
転許可フラグFEに反転の許可を示す1をセットし、そ
の後、S100に戻って、再びベースルーチン処理を実
行する。ここで、本実施形態において、高電位側基準値
VH と低電位側基準値VL は、以下のように設定されて
いる。
【0068】まず、S220でチェック開始条件が成立
していると判定された場合において、動作信号Wがレベ
ル反転する時間間隔は、少なくとも60msよりは長
い。つまり、前述したように、S220でチェック開始
条件が成立していると判定された場合には、CPU9の
処理負荷が軽くベース周回時間は20ms以下となるも
のの、S240の判定処理により、動作信号Wが前回に
レベル反転してから、少なくとも信号停止時間カウンタ
CWSの値が15となる60ms(=15×4ms)が
経過するまで、動作信号Wの次のレベル反転が禁止され
るからである。
【0069】このため、ベースルーチンのS240で信
号停止時間カウンタCWSの値が所定値K(=15)以
上であると判定されて、次のS250で検出されるコン
デンサC1の充電電圧VCは、少なくとも、動作信号W
の立ち下がりに伴いコンデンサC1が充電されてから6
0msの間だけ放電した時点の充電電圧VC(以下、こ
の時点の充電電圧VCを、VC[t=60ms]と記
す)か、或いは、そのVC[t=60ms]よりも低く
なっているはずである。
【0070】よって、本実施形態において、高電位側基
準値VH は、上記VC[t=60ms]に設定してい
る。次に、S220でチェック開始条件が成立している
と判定された場合において、動作信号Wの立ち下がり間
隔の最大時間は180msである。
【0071】具体的に説明すると、チェック開始条件の
成立時に動作信号Wの立ち下がり間隔が最大となる場合
としては、例えば図8において、動作信号Wが時刻t7
で立ち下がってから時刻t8で立ち上がるまでの時間
が、通常時のベース周回時間の最大値である100ms
となり、更に、時刻t8で動作信号Wが立ち上がった後
の次のベースルーチンのS220でチェック開始条件が
成立したと判定された場合である。そして、この場合
に、動作信号Wが時刻t8で立ち上がってから時刻t9
で立ち下がるまでの最大時間は、信号停止時間カウンタ
CWSの値が15となる60msに、チェック開始条件
成立時のベース周回時間の最大値である20msを加算
した80ms(=60ms+20ms)である。よっ
て、時刻t7で動作信号Wが立ち下がってから時刻t9
で動作信号Wが再び立ち下がるまでの最大時間は、18
0ms(=100ms+80ms)となるのである。
【0072】このため、ベースルーチンのS240で信
号停止時間カウンタCWSが所定値K(=15)以上で
あると判定されて、次のS250で検出されるコンデン
サC1の充電電圧VCは、動作信号Wの立ち下がりに伴
いコンデンサC1が充電されてから180msの間だけ
放電した時点の充電電圧(以下、この時点の充電電圧V
Cを、VC[t=180ms]と記す)より低くないは
ずである。
【0073】よって、本実施形態において、低電位側基
準値VL は、上記VC[t=180ms]に設定してい
る。一方、図3に示すように、ベースルーチンのS20
0で、ベース周回時間カウンタCBの値が所定値Mより
も大きいと判定した場合には、S290に移行する。そ
して、このS290にて、ベース周回時間カウンタCB
の値を0にクリアして、S100へ戻る。よって、この
状態が続くと、CPU9からの動作信号Wがレベル反転
しなくなるため、やがて異常監視回路11からリセット
信号RSTが出力されて、当該CPU9はリセットされ
ることとなる。
【0074】つまり、S200でベース周回時間カウン
タCBの値が所定値Mよりも大きいと判定した場合に
は、ベース周回時間が、想定される最大時間の100m
sよりも長く、プログラムの処理経路に何等かの異常が
生じていると判断し、動作信号Wのレベル反転を自ら停
止して、異常監視回路11によりリセットされるように
している。
【0075】尚、本実施形態では、CPU9が出力する
動作信号Wの立ち下がりエッジが、動作パルス信号に相
当している。そして、図3のベースルーチンにおいて、
S220が検査条件判定手段に相当し、S240が出力
禁止手段に相当し、S250〜S270が異常判定手段
に相当している。また、高電位側基準値VH が、異常判
定手段での判定に用いられる基準値に相当し、低電位側
基準値VL が、異常判定手段での判定に用いられる上限
値に相当している。
【0076】以上詳述したように本実施形態のECU1
においては、CPU9が、図3のベースルーチンを実行
する毎に信号反転許可フラグFEに1をセットして、異
常監視回路11への動作信号Wをレベル反転させている
が(S230)、チェック開始条件が成立したと判定す
ると(S220:YES)、動作信号Wを前回にレベル
反転させてから信号停止時間カウンタCWSの値が15
となる60ms(=15×4ms)が経過するまでの
間、信号反転許可フラグFEに1をセットするのを止め
て、動作信号Wの次のレベル反転を禁止するようにして
いる(S240:NO)。
【0077】そして、CPU9は、信号停止時間カウン
タCWSの値が15以上になったと判定すると(S24
0:YES)、信号反転許可フラグFEに1をセット
(S280)する前に、異常監視回路11のコンデンサ
C1の充電電圧VCを検出して、その検出した充電電圧
VCが高電位側基準値VH から低電位側基準値VL まで
の基準範囲内になければ(S250:NO)、異常監視
回路11が異常であると判定するようにしている(S2
70)。
【0078】このため、本実施形態のECU1では、チ
ェック開始条件が成立すると、動作信号Wが前回に立ち
下がってから少なくとも60msが経過するまで、動作
信号Wが次に立ち下がるのが禁止される。そして、その
禁止が解除されてから動作信号Wが次に立ち下がる前の
コンデンサC1の充電電圧VCが検出され、その充電電
圧VCが上記基準範囲内になければ、異常監視回路11
が異常であると判定されることとなる。
【0079】例えば、ベース周回時間が連続して最小の
10msであり、動作信号Wの立ち下がり間隔が本来な
らば20msとなるような状況においても、図8に示す
ように、時刻t8で動作信号Wが立ち上がった後の次の
ベースルーチンのS220でチェック開始条件が成立し
たと判定されれば、図8の最上段にて点線で示すよう
に、動作信号Wのレベル反転が60ms以上経過するま
で禁止され、その結果、時刻t7から時刻t9までの時
間で示される動作信号Wの立ち下がり間隔は、少なくと
も60ms以上となる。そして、この場合には、時刻t
9で動作信号Wが立ち下がる直前に、ベースルーチンの
S250でコンデンサC1の充電電圧VCが検出され、
その検出した充電電圧VC(図8では、VC(S25
0)と記している)が、高電位側基準値VH から低電位
側基準値VL までの基準範囲内にあれば、異常監視回路
11が正常であると判定され、そうでなければ異常監視
回路11が異常であると判定されるのである。
【0080】よって、本実施形態のECU1によれば、
コンデンサC1や放電用抵抗器R1等に異常が生じて、
異常監視回路11が動作信号Wの立ち下がり間隔を正常
に計時することができなくなったことを、CPU9が動
作している最中に確実に検出して、フェイルセーフ処置
を行うことができるようになる。
【0081】また、本実施形態のECU1では、所定の
チェック開始条件が成立した場合にのみ、異常監視回路
11の検査動作(即ち、図3のS240〜S270の処
理)を行うようにしており、しかも、異常監視回路11
のコンデンサC1の充電電圧VCをベースルーチン内で
1回検出するだけで良いため、CPU9が異常監視回路
11の検査動作を行うための処理負荷を最小限に抑える
ことができる。
【0082】その上、本実施形態では、チェック開始条
件が、所謂アイドル時の燃料カットが行われて燃料噴射
処理のプログラムを実行していない軽処理負荷時に成立
するようにしているため、CPU9の処理負荷を一層抑
えることができる。そして特に、本実施形態では、CP
U9が、動作信号Wを次に立ち下げるのを自ら禁止し
て、異常監視回路11のコンデンサC1の充電電圧VC
が高電位側基準値VH にまで低下していない場合に、異
常監視回路11が異常であると判定するようにしてい
る。このため、異常監視回路11が、より長い時間を本
当に計時することができるか否かを検査でき、延いて
は、異常監視回路11の異常を確実に検出することがで
きるようになる。
【0083】例えば、CPU9が、図3のS240の処
理を行わず、ただ単に、異常監視回路11への動作信号
Wを立ち下げる直前毎にコンデンサC1の充電電圧VC
をチェックする、といった具合に構成することも考えら
れるが、このようにすると、特に本実施形態の如くCP
U9の処理負荷が軽い場合にのみ異常監視回路11の検
査動作を行うようにした場合に、動作信号Wが立ち下が
ってからコンデンサC1の充電電圧VCを検出するまで
の時間が非常に短くなってしまい、不利な点が生じる。
【0084】まず、第1の不利な点として、CPU9の
処理負荷が軽い場合には、ベース周回時間が短くなり、
それに伴い動作信号Wの立ち下がり間隔も短くなるが、
そうすると、異常監視回路11が動作信号Wの立ち下が
り間隔よりも長い時間を本当に計時することができるか
否かを確実に検査することができなくなる。
【0085】次に、第2の不利な点として、動作信号W
が立ち下がってからコンデンサC1の充電電圧VCを検
出するまでの時間が短くなると、充電電圧VCの微妙な
変化を識別することが難しくなり、そのために、A/D
変換器5として分解能が非常に高いものを用いる必要が
生じる。
【0086】これに対して、本実施形態によれば、動作
信号Wの立ち下げタイミングを故意に遅らせて、異常監
視回路11の検査を行っているため、上記第1及び第2
の不利な点を解消することができるのである。一方更
に、本実施形態では、図3のS250で検出した充電電
圧VCが、高電位側基準値VH にまで低下していない場
合だけではなく、その充電電圧VCが、チェック開始条
件成立時における動作信号Wの立ち下がり間隔の最大時
間(180ms)に対応して定められた低電位側基準値
VL を越えて低下している場合にも、異常監視回路11
が異常であると判定するようにしている。
【0087】このため、異常監視回路11が動作信号W
の立ち下がり間隔を本当の値よりも長めに計時してしま
うような異常、具体的には、コンデンサC1の電荷が正
常時よりも速く放電してしまったり、或いは、コンデン
サC1の充電電圧VCが上昇しないような異常が生じた
場合にも、その異常を確実に検出することができる。
【0088】また更に、本実施形態では、動作信号Wの
立ち下がり間隔が250ms(即ち、異常監視回路11
がCPU9にリセット信号RSTを出力するに至る時
間)よりも短くなる範囲内で、動作信号Wのレベル反転
を禁止するようにしている。具体的には、記述したよう
に、図3のS220でチェック開始条件が成立したと判
定した場合でも、動作信号Wの立ち下がり間隔が180
ms以下となるようにしている。よって、異常監視回路
11の検査を行う場合に、異常監視回路11からリセッ
ト信号RSTが出力されず、CPU9のエンジン制御用
の処理動作に支障を与えることがない。
【0089】ところで、上記実施形態では、異常監視回
路11として、コンデンサC1の電荷が時間の経過に伴
い徐々に放電され、CPU9からの動作信号Wが立ち下
がる毎にコンデンサC1を充電して電荷を初期量に戻
す、といった構成のものを用いたが、異常監視回路とし
ては、上記とは逆に、コンデンサC1の電荷が時間の経
過に伴い徐々に充電され、CPU9からの動作信号Wが
立ち下がる毎にコンデンサC1を放電させる、といった
構成のものを用いても良い。尚、このような異常監視回
路は、例えば特開昭60−84644号公報に記載され
ている。
【0090】そして、上記何れの異常監視回路を用いた
場合でも、小型でありながら比較的長い時間を計時でき
るというコンデンサ式の利点を生かしつつ、その異常監
視回路の異常を確実に検出することができる。また、異
常監視回路としては、コンデンサ式のものに限らず、特
開平4−369740号公報に記載されているように、
演算処理装置からの動作パルス信号の出力間隔を、クロ
ックカウンタのカウント値によって計時するように構成
されたものを用いても良い。そして、この種のクロック
カウンタを備えた異常監視回路の場合には、CPU9が
上記クロックカウンタのカウント値を異常監視回路にお
ける計時時間として検出し、その検出したカウント値に
基づいて、異常監視回路が正常であるか否かを判定する
ように構成すれば良い。
【0091】一方、前述した実施形態では、チェック開
始条件が成立していると判定すると、動作信号Wの立ち
下がり間隔を少なくとも60ms以上とするために、動
作信号Wを前回にレベル反転させてから信号停止時間カ
ウンタCWSの値が15以上となるまでの間、動作信号
Wの次のレベル反転を禁止するようにしたが、下記の
,のように変更しても良い。
【0092】:まず、図3のS220でチェック開始
条件が成立していると判定した場合に(S220:YE
S)、更に、現在出力している動作信号Wがハイレベル
であるか否かを判定し、ハイレベルである場合にのみS
240へ移行し、そうでなければ、そのままS230へ
進むようにする。つまり、動作信号Wをハイレベルから
ロウレベルに立ち下げようとする場合にのみ、S240
の判定を行うようにする。
【0093】:そして、図6の動作信号出力処理で
は、S510で動作信号Wをハイレベルからロウレベル
に反転させた場合にのみ、S530で信号停止時間カウ
ンタCWSの値を0にクリアする。上記,のように
変更すれば、チェック開始条件が成立した場合に、動作
信号Wの立ち上がりは禁止されず、動作信号Wが前回に
立ち下がってから次に立ち下がることだけが、信号停止
時間カウンタCWSの値が15以上となるまでの間、禁
止されることとなる。また、動作信号Wが立ち下がる直
前にのみ、図3のS250の処理が行われることとな
る。
【0094】そして、このように変更しても、前述の実
施形態と同様に、チェック開始条件が成立すると、動作
信号Wが前回に立ち下がってから少なくとも60msが
経過するまで、動作信号Wが次に立ち下がるのが禁止さ
れるため、前述した各効果を得ることができる。しか
も、異常監視回路11の検査を行う場合に、動作信号W
の立ち下がり間隔のバラツキ範囲が狭くなるため、高電
位側基準値VH から低電位側基準値VL までの基準範囲
を狭く設定することができ、異常監視回路11の良否判
定をより高精度に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の電子制御装置(ECU)の構成を
表すブロック図である。
【図2】 異常監視回路の構成を表す回路図である。
【図3】 マイクロコンピュータ(CPU)が実行する
ベースルーチンを表すフローチャートである。
【図4】 CPUがベースルーチン内で実行するスロッ
トル制御処理を表すフローチャートである。
【図5】 CPUが実行する割込処理を表すフローチャ
ートである。
【図6】 CPUが実行する動作信号出力処理を表すフ
ローチャートである。
【図7】 異常監視回路の動作を表すタイムチャートで
ある。
【図8】 異常監視回路に対する異常検出動作を説明す
るタイムチャートである。
【符号の説明】
1…電子制御装置(ECU) 3…波形整形回路
5…A/D変換器 7…バッファ回路 9…マイクロコンピュータ(CP
U) 10…出力回路 11…異常監視回路 11a…信
号検出部 11b…リセット部 C1…コンデンサ R1…放
電用抵抗器 13…電源回路 21…コンパレータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め記憶されたプログラムに従い動作し
    て一定時間以内毎に動作パルス信号を出力する演算処理
    装置と、該演算処理装置からの前記動作パルス信号の出
    力間隔を計時し、該計時時間が前記一定時間よりも長く
    設定された規定時間に達すると前記演算処理装置にリセ
    ット信号を出力する異常監視回路と、を有する電子制御
    装置に用いられ、前記異常監視回路の異常を検出するた
    めの異常検出装置であって、 前記演算処理装置の動作中に、所定の検査実行条件が成
    立したか否かを判定する検査条件判定手段と、 該検査条件判定手段により前記検査実行条件が成立した
    と判定されると、前記演算処理装置が前記動作パルス信
    号を出力してから少なくとも所定時間が経過するまで、
    該演算処理装置が次の前記動作パルス信号を出力するの
    を禁止する出力禁止手段と、 該出力禁止手段による前記動作パルス信号の出力禁止が
    解除されると、前記演算処理装置が前記動作パルス信号
    を出力する前に前記異常監視回路における前記計時時間
    を検出し、該検出した計時時間が予め定められた基準値
    に達していない場合に、前記異常監視回路が異常である
    と判定する異常判定手段と、 を備えたことを特徴とする異常監視回路の異常検出装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の異常監視回路の異常検
    出装置において、 前記出力禁止手段は、前記演算処理装置による前記動作
    パルス信号の出力間隔が前記規定時間よりも短くなる範
    囲内で、前記動作パルス信号の出力禁止を行うように構
    成されていること、 を特徴とする異常監視回路の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の異常監視
    回路の異常検出装置において、 前記異常判定手段は、前記検出した計時時間が、前記基
    準値から、前記出力禁止手段により前記動作パルス信号
    の出力禁止が行われた場合における前記動作パルス信号
    の最大出力間隔に対応して定められた上限値までの、基
    準範囲内にない場合に、前記異常監視回路が異常である
    と判定すること、 を特徴とする異常監視回路の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れかに記載
    の異常監視回路の異常検出装置において、 前記検査条件判定手段、前記出力禁止手段、及び前記異
    常判定手段は、前記演算処理装置に備えられており、 前記検査条件判定手段は、当該演算処理装置が前記プロ
    グラムのうちの特定のプログラムを実行しない軽処理負
    荷時に、前記検査実行条件が成立したと判定すること、 を特徴とする異常監視回路の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の異常監視回路の異常検出装置において、 前記異常監視回路は、時間の経過に伴い電荷が徐々に放
    電或いは充電されるコンデンサを備え、前記演算処理装
    置から前記動作パルス信号が出力される毎に前記コンデ
    ンサの電荷を初期量に戻すことにより、前記動作パルス
    信号の出力間隔を前記コンデンサの充電電圧として計時
    し、前記コンデンサの充電電圧が前記規定時間に対応し
    た規定値に達すると前記リセット信号を出力するように
    構成されており、 前記異常判定手段は、前記コンデンサの充電電圧を前記
    計時時間として検出し、該検出した充電電圧に基づき前
    記異常監視回路が正常であるか否かを判定すること、 を特徴とする異常監視回路の異常検出装置。
  6. 【請求項6】 予め記憶されたプログラムに従い動作し
    て一定時間以内毎に動作パルス信号を出力する演算処理
    装置と、該演算処理装置からの前記動作パルス信号の出
    力間隔を計時し、該計時時間が前記一定時間よりも長く
    設定された規定時間に達すると前記演算処理装置にリセ
    ット信号を出力する異常監視回路と、を有する電子制御
    装置に用いられ、前記異常監視回路の異常を検出するた
    めの異常検出方法であって、 前記演算処理装置の動作中に所定の検査実行条件が成立
    すると、前記演算処理装置が前記動作パルス信号を出力
    してから少なくとも所定時間が経過するまで、該演算処
    理装置が次の前記動作パルス信号を出力するのを禁止
    し、 次いで、前記動作パルス信号の出力禁止を解除してから
    前記演算処理装置が前記動作パルス信号を出力する前
    に、前記異常監視回路における前記計時時間を検出し
    て、該検出した計時時間が予め定められた基準値に達し
    ていない場合に、前記異常監視回路が異常であると判定
    すること、 を特徴とする異常監視回路の異常検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の異常監視回路の異常検
    出方法において、 前記動作パルス信号の出力禁止は、前記演算処理装置に
    よる前記動作パルス信号の出力間隔が前記規定時間より
    も短くなる範囲内で行うこと、 を特徴とする異常監視回路の異常検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載の異常監視
    回路の異常検出方法において、 前記検出した計時時間が、前記基準値から、前記動作パ
    ルス信号の出力禁止を行った場合における前記動作パル
    ス信号の最大出力間隔に対応して定められた上限値まで
    の、基準範囲内にない場合に、前記異常監視回路が異常
    であると判定すること、 を特徴とする異常監視回路の異常検出方法。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし請求項8の何れかに記載
    の異常監視回路の異常検出方法において、 前記検査実行条件は、前記演算処理装置が前記プログラ
    ムのうちの特定のプログラムを実行しない軽処理負荷時
    に成立すること、 を特徴とする異常監視回路の異常検出方法。
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