JPWO2011136094A1 - 移動型x線装置及び移動型x線装置の制御方法 - Google Patents

移動型x線装置及び移動型x線装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

移動型X線装置の構成要素の状態から移動型X線装置の移動状態を把握し、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素の電力供給を制御し、移動型X線装置のバッテリの消費電力を効率的に抑える移動型X線装置を提供するために、本体10と、本体10を搭載する台車11と、X線を発生させるX線管を有したX線発生部14と、X線の照射野を調整するX線可動絞り15と、X線発生部14を支持するアーム16と、台車11上に設置され、アーム16を支持する支柱17と、各構成要素に電力を供給するバッテリ38を備え、移動型X線装置の移動状態を判定する判定部50と、判定部50で判定された移動状態に基づいて、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素34,35,36にバッテリ38から供給される電力を設定する電力設定部51とを備える。

Description

本発明は、病院内を移動し、X線撮影を行なう移動型X線装置及び移動型X線装置の制御方法に関するものである。
医用X線装置として、病院内を移動してX線撮影を行なう移動型X線装置がある。移動型X線装置は、主に病室や手術室で動くことができない患者や緊急患者などをX線撮影するために用いられている。
先行技術として、室内送受信機を介して移動型X線装置の位置情報を検出し、病室の外部に移動型X線装置がある場合、X線が照射されたカセッテから放射線画像情報を読み取る読取装置を省エネモードにするとともに、ディスプレイ等他の不必要な機器の電力をOFFにすることが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2008-73121号公報
しかしながら、特許文献1に記載された移動型X線装置は、室内送受信機が設置されていない病室の形態については考慮されていなかった。そのため、室内送受信機が設置されていない病室においては、移動型X線装置の位置情報を検出することができず、移動型X線装置の読取装置を省エネモードにするとともに、不必要な機器の電力をOFFにすることができないと考えられる。
そこで、本発明では、移動型X線装置の構成要素の状態から移動型X線装置の移動状態を把握し、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素の電力供給を制御し、移動型X線装置のバッテリの消費電力を効率的に抑えることを目的とする。
本発明の課題を解決するため、本発明の移動型X線装置は、本体と、前記本体を搭載する台車と、X線を発生させるX線管を有したX線発生部と、前記X線の照射野を調整するX線可動絞りと、前記X線発生部を支持するアームと、前記台車上に設置され、前記アームを支持する支柱と、各構成要素に電力を供給するバッテリと、移動型X線装置の移動状態を判定する判定部と、前記判定部で判定された移動状態に基づいて、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素に前記バッテリから供給される電力を設定する電力設定部とを備える。よって、移動型X線装置の構成要素の状態から移動型X線装置の移動状態を把握し、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素の電力供給を制御することができる。
また、移動型X線装置が移動している移動モードであると前記判定部が判定した場合、前記電力設定部は、前記非移動関連部の構成要素に前記バッテリから供給される電力を切断する電力切断モードにする。また、移動型X線装置が移動している移動モードであると前記判定部が判定した場合、前記電力設定部は、前記非移動関連部の構成要素に前記バッテリから供給される電力を低減する省電力モードに設定する。また、移動型X線装置が移動している移動モードであると前記判定部が判定した場合、前記電力設定部は、移動型X線装置の移動に関連のある移動関連部の構成要素に前記バッテリから電力を供給する。また、移動型X線装置がX線撮影する撮影モードであると前記判定部が判定した場合、電力設定部は、移動型X線装置の移動に関連のある移動関連部の構成要素にバッテリから供給している電力を切断する。
さらに、前記非移動関連部の構成要素に供給される電力について、前記電力切断モード又は前記省電力モードを選択する操作部を備える。
移動型X線装置の構成要素の状態から移動型X線装置の移動状態を把握し、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素の電力供給を制御することができる。よって、移動型X線装置のバッテリの消費電力を効率的に抑えることができる。
本発明の移動型X線装置の撮影モードを示す概観図。 本発明の移動型X線装置の移動モードを示す概観図。 本発明の移動型X線装置の本体10における内部構成を示す図。 本発明の移動型X線装置の電力制御部31を示す図。 本発明の移動型X線装置の動作を示すフローチャート。 本発明の移動型X線装置の実施例2を示す図。 本発明の移動型X線装置の実施例3を示す図。 本発明の移動型X線装置の実施例4を示す図。 本発明の移動型X線装置の実施例5を示す図。
本発明について図を用いて説明する。
図1、2は、本発明の移動型X線装置の概観図を示すものである。図1はX線撮影を行なう撮影モードにおける移動型X線装置の形態を示すものであり、図2は移動型X線装置を移動させる移動モードにおける移動型X線装置の形態を示すものである。
移動型X線装置は、本体10と、本体10を搭載し、本体10等を移動させるための車輪12,13を有した台車11と、X線を発生させるX線管を有し、X線を発生させるX線発生部14と、X線の照射野を調整するX線可動絞り15と、X線発生部14 とX線可動絞り15を支持するアーム16と、アーム16を支持し台車11上に設置された支柱17と、操作者が移動型X線装置を移動操作するための操作ハンドル18と、移動型X線装置を移動させる際にアーム16を保持して固定するアーム保持部19を有している。
X線発生部14は、X線を発生させるX線管と高電圧発生部を有している。X線発生部14は予め設定されたX線撮影条件に応じてX線を発生する。
アーム16の一端はX線発生部14とX線可動絞り15が配置され、アーム16の他端は台車11上に設置された支柱17によって上下左右スライド自在に支持される。アーム16を伸ばすことによりX線発生部14とX線可動絞り15を本体10の移動方向にせり出すことができる。よって、X線発生部14とX線可動絞り15をベッド上に配置させることができる。
X線可動絞り15は、X線の照射範囲を調整する2対の可動制限羽根と、X線の照射範囲を照光する照光ランプを有している。また、X線可動絞り15の周縁には、可動制限羽根を制御する操作つまみ151と、照光ランプを点灯させるための照光スイッチ等が設けられている。操作つまみ151を回転することにより、2対の可動制限羽根を開閉することができる。
X線可動絞り15の両側には、凹型の取っ手152が設けられている。取っ手152の内側には、X線発生部14を移動させるために、アーム16と支柱17等のブレーキを解除する解除スイッチがそれぞれ設けられている。操作者は取っ手152を握ることにより、解除スイッチが操作者の指や掌によって押され、アーム16と支柱17等に掛けられているブレーキを解除することができ、X線発生部14 とX線可動絞り15を任意の位置に移動させることができる。
また、操作者は取っ手152から手を離すことにより、アーム16と支柱17等にブレーキを掛けることができ、X線発生部14とX線可動絞り15は所定の位置に固定される。つまり、操作者が取っ手152から手を離した時のX線発生部14とX線可動絞り15が配置されている位置にX線発生部14とX線可動絞り15が固定される。
また、アーム16の下面には、棒状のガイドピン20が設置されている。ガイドピン20は、その先端に貫通穴を有している。一方、台車11の上面には、筒状のアーム保持部19が設置されている。アーム保持部19は、図示はしないが、棒状のガイドピン20を挿入させるためのガイド穴とガイドピン20を固定するための固定機構を有している。ガイドピン20を固定するための固定機構は、例えば、ガイドピン20先端の貫通穴に貫通させる棒部によって構成される。
撮影モードの移動型X線装置の形態においてX線撮影を行なわれた後、他の病室に移動型X線装置を移動させる。このとき、図1で示される撮影モードの移動型X線装置の形態(アーム16が支柱17に対して右側(本体10に対向する側))から、図2で示される移動モードの移動型X線装置の形態(アーム16が支柱17に対して左側(本体10側))に移行する。
具体的には、図1で示される撮影モードの移動型X線装置の形態において、鉛直方向を中心にして支柱17を台車11に対して回転させ、アーム16を支柱17に対して左側(本体10側)に移動させる。支柱17が回転した後、アーム16は台車11の上方に配置される。
アーム16が台車11の上方に配置された状態で、アーム16を収縮させるとともに、アーム16を下方にスライドさせ、アーム16の下面に設置された棒状のガイドピン20をアーム保持部19のガイド穴に挿入させる。ガイドピン20がアーム保持部19のガイド穴に挿入させた状態において、ガイドピン20先端の貫通穴に棒部(固定機構)を挿入してガイドピン20を固定する。
このように、アーム保持部19が、アーム16の下面に設置された棒状のガイドピン20を保持して固定することにより、本体10とアーム16が一体化される。アーム16がコンパクトに収納されるため、操作者は安定して移動型X線装置を移動させることができる。
なお、アーム保持部19の固定機構として、ガイドピン20先端の貫通穴に挿入する棒部を用いたが、マグネット等を用いてガイドピン20を固定してもよい。
ここで、本発明の移動型X線装置の本体10の内部構成を図3を用いて説明する。移動型X線装置の本体10には、アーム保持部19の保持状態を検出する保持検出部30と、各構成要素の電力供給を制御するための電力制御部31と、車輪12を駆動する車輪駆動部32と、車輪12にブレーキを掛けて車輪をロックする車輪ロック部33と、X線が照射されたイメージングプレートの画像データを読み取る読取装置34と、読取装置34から読み取った画像データを記憶したり、画像処理したりするPC(画像記憶・処理部)35と、本体10外部のコンセント等を介して充電され、各構成要素に電力を供給するバッテリ38と、各構成要素の電力条件等を設定する操作部37とを有している。また、X線可動絞り15は、X線の照射範囲を照光する絞りランプ36を内蔵している。移動型X線装置の移動に関連する移動関連部40は、例えば、移動スイッチ21と、電力制御部31と、車輪駆動部32と、車輪ロック部33とを含んでいる。
操作ハンドル18の周縁には、車輪12を駆動するための移動スイッチ21が配置されている。操作者が操作ハンドル18を握ると移動スイッチ21が押される。図2に示される移動モードの移動型X線装置の形態において、移動型X線装置を移動させる際、操作者は操作ハンドル18を握り移動スイッチ21を押す。移動スイッチ21が押されると、車輪ロック部33による車輪12のブレーキが解除される。そして、操作者による操作ハンドル18の押圧情報を検出して、押圧情報に基づいて車輪駆動部32は車輪12を回転駆動する。操作者は、操作ハンドル18を握りながら図2に示される矢印方向に押すことにより、台車11を移動させ、移動型X線装置を移動させることができる。なお、移動型X線装置の移動は台車11の移動と同義である。移動型X線装置を静止させる際、操作者は操作ハンドル18から手を離し、移動スイッチ21を解除する。移動スイッチ21が解除されると、車輪駆動部32によって車輪12が駆動されなくなり、車輪ロック部33によって車輪12にブレーキが掛けられる。なお、車輪13は補助輪である。
図3に示す破線は、バッテリ38から各構成要素に電力を供給していることを示すものである。バッテリ38は、少なくとも、移動関連部40の各構成要素と、読取装置34と、PC35と、絞りランプ36とに電力を供給することができる。
保持検出部30は、アーム16の下面に設置された棒状のガイドピン20がアーム保持部19に保持されたか否かを検出し、アーム16の保持状態を検出する。具体的には、アーム保持部19のガイド穴には、図示はしないが、アーム保持部19に挿入されたガイドピン20を検出する光センサが設置されている。
光センサは、光を照射する照光部と、ガイド穴内において照光部に対向して設置され照光部から照射された光を検出する照光検出部とからなる。アーム16(ガイドピン20)がアーム保持部19に保持された場合、アーム保持部19のガイド穴に挿入されたガイドピン20によって照光部から照射された光が遮られ、照光検出部は照光部から照射された光を検出しない。このとき、保持検出部30は、アーム保持部19にガイドピン20が挿入され、アーム16がアーム保持部19に保持されたことを検出する。
アーム16(ガイドピン20)がアーム保持部19に保持されていない場合、照光部から照射された光が照光検出部によって検出される。このとき、保持検出部30は、アーム保持部19にガイドピン20が挿入されていない、アーム16がアーム保持部19に保持されていないことを検出する。
なお、照光部と照光検出部の光センサによって、アーム保持部19に挿入されたガイドピン20を検出したが、上述した固定機構によってガイドピン20先端の貫通穴に貫通させる棒部が挿入されたか否かを検出し、保持検出部30は、アーム保持部19の保持状態を検出することもできる。
また、読取装置34は、イメージングプレートに蓄積された潜像を画像データとして変換出力するものである。イメージングプレートは蛍光体を有し、X線発生部14から発生され被検体を透過した2次元X線エネルギーパターンを潜像として蛍光体に蓄積するものである。読取装置34は、レーザ走査手段、光電子増倍管、A/D変換器などを有している。画像の読み出しは、イメージングプレートの蛍光体に電子として蓄積された潜像にレーザ走査手段でレーザビームを走査する。レーザビームが走査された蛍光体はX線照射量に応じて発光し、潜像が光量子に変換される。光量子は光電子増倍管でアナログ電気信号に変換され、A/D変換器でデジタル信号に変換して画像データとして得られる。
PC(画像記憶・処理部)35は、読取装置34から出力された画像データに対して所定の画像処理を行なう。所定の画像処理とは、例えば、ダイナミックレンジ圧縮処理、周波数強調処理である。
また、操作部37は、タッチパネル、キーボード等を台車11上面に搭載したものであり、電力制御部31等を操作するものである。
電力制御部31は、移動型X線装置の移動に関連がある移動関連部40の構成要素と、移動関連部40以外の移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素とを区別してバッテリ38から供給される電力を制御する。
ここで、電力制御部31について、図4を用いて具体的に説明する。電力制御部31は、移動型X線装置の移動状態を判定する判定部50と、判定部50で判定された移動状態に基づいて、移動関連部40以外の移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給される電力を設定する電力設定部51とを有している。移動型X線装置の移動に関連がある移動関連部40の構成要素は、例えば、移動スイッチ21、電力制御部31、車輪駆動部32、車輪ロック部33である。移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素は、例えば、読取装置34、PC35、絞りランプ36である。
判定部50は、アーム保持部19にガイドピン20が挿入されていないことを保持検出部30が検出した場合、すなわちアーム16がアーム保持部19に保持されていない場合、図1に示されるように移動型X線装置は撮影モードであることを判定する。
また、判定部50は、アーム保持部19にガイドピン20が挿入されて保持されたことを保持検出部30が検出した場合、すなわちアーム16がアーム保持部19に保持された場合、図2に示されるように移動型X線装置は移動モードであることを判定する。判定部50は、判定した移動状態(撮影モード又は移動モード)の情報を電力設定部51に出力する。
判定部50によって移動型X線装置が移動モードであることが判定された場合、電力設定部51は、操作部37によって予め設定された電力条件を反映し、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給される電力を切断する電力切断モードにしたり、非移動関連部54の構成要素に供給する電力を低減する省電力モードにしたりする。操作部37は、非移動関連部54の構成要素に供給される電力について、電力切断モード又は省電力モードを予め選択し、選択情報を電力設定部51に反映させることができる。
特に本実施例における移動型X線装置は、本体10と、本体10を搭載する台車11と、X線を発生させるX線管を有したX線発生部14と、X線の照射野を調整するX線可動絞り15と、X線発生部14を支持するアーム16と、台車11上に設置され、アーム16を支持する支柱17と、各構成要素に電力を供給するバッテリ38を備え、移動型X線装置(台車11)の移動状態を判定する判定部50と、判定部50で判定された移動状態に基づいて、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素34,35,36にバッテリ38から供給される電力を設定する電力設定部51とを備えることに特徴がある。
(電力切断モード)
まず、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給される電力を切断する電力切断モードについて説明する。
電力切断モードは操作部37によって予め選択される。操作部37には、電力切断モードを開始するための電力切断モードボタンと、電力切断モードを終了するための電力切断モード解除ボタンが配置されている。操作者は、操作部37の電力切断モードボタンを押すことにより電力切断モードを選択することができる。なお、電力設定部51は、予め設定されたX線撮影スケジュールに基づいて、自動的に電力切断モードを選択してもよい。
判定部50によって移動型X線装置が移動モードであることが判定された場合、電力設定部51は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54における読取装置34とPC35と絞りランプ36とに供給している電力を切断する。つまり、非移動関連部54の構成要素には、バッテリ38から電力が供給されないことになる。
移動型X線装置が移動モードである場合においては、移動スイッチ21をトリガにして、電力制御部31は車輪ロック部33による車輪12のブレーキを解除し、車輪駆動部32によって車輪12を回転駆動させる必要がある。そこで、電力設定部51は、移動型X線装置が移動モードである場合、移動スイッチ21と電力制御部31と車輪駆動部32と車輪ロック部33とを含んだ移動関連部40にバッテリ38から電力を供給させる。
つまり、移動型X線装置が移動モードである場合、バッテリ38から供給される電力は、非移動関連部54の構成要素に供給されず、移動関連部40の構成要素のみに供給されるため、バッテリ38の消費電力を効率的に抑えることができ、バッテリ38を長持ちさせることができる。
そして、移動モードにおいて移動型X線装置の移動が完了したら、操作者はアーム保持部19からガイドピン20を抜き、図1で示される撮影モードの移動型X線装置の形態に移行する。このとき、判定部50は、保持検出部30がアーム保持部19にガイドピン20が挿入されていないことを検出する。判定部50は、アーム16がアーム保持部19に保持されていないため撮影モードと判定する。
判定部50によって移動型X線装置が撮影モードであることが判定された場合、電力設定部51は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給される電力を切断した電力切断モードを解除する。よって、非移動関連部54の構成要素である読取装置34とPC35と絞りランプ36には、バッテリ38から電力が供給される。
上記では、移動型X線装置が撮影モードであることが判定された場合、電力切断モードを解除したが、操作者が操作部37の電力切断モード解除ボタンを押すことにより、電力切断モードを解除することもできる。
また、判定部50によって移動型X線装置が撮影モードであることが判定された場合、移動型X線装置の移動が行われないため、電力設定部51は、移動型X線装置の移動に関連のある移動関連部40である移動スイッチ21と車輪駆動部32と車輪ロック部33にバッテリ38から供給している電力を切断することもできる。なお、電力制御部31は移動関連部40に含まれるが、各構成要素の電力制御する必要があるため、電力制御部31には常に電力が供給される。
なお、撮影モードにおいて被検体の撮影範囲を設定するため、ベッドサイドで台車11を微動させることがある。その際、X線可動絞り15に設置された図示しない微動動作スイッチをトリガにして、電力設定部51は移動型X線装置の移動に関連のある移動関連部40の構成要素に一時的にバッテリ38から電力を供給させることもできる。
また、移動型X線装置が移動モードである場合、電力設定部51は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54における読取装置34に供給している電力を切断したが、電力設定部51は非移動関連部54の読取装置34のみに電力を一時的に供給するように設定することもできる。よって、移動型X線装置が移動モードであっても、操作者は読取装置34を使用することができ、イメージングプレートに蓄積された画像データを、PC35を介して、操作部37上の図示しない表示部に表示させることができる。
(省電力モード)
次に、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給される電力を省電力化する省電力モードについて説明する。
省電力モードは操作部37によって予め選択される。操作部37には、省電力モードを開始するための省電力モードボタンと、省電力モードを終了するための省電力モード解除ボタンが配置されている。操作者は、操作部37の省電力モードボタンを押すことにより省電力モードを選択することができる。なお、電力設定部51は、予め設定されたX線撮影スケジュールに基づいて、自動的に省電力モードを選択してもよい。
判定部50によって移動型X線装置が移動モードであることが判定された場合、電力設定部51は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54における読取装置34とPC35と絞りランプ36とにバッテリ38から供給している電力を省電力化する。
省電力モードとは、消費電力を節減するモードである。例えば、読取装置34の省電力モードでは、電力設定部51は、レーザ走査手段、光電子増倍管、A/D変換器の構成要素のいずれかに電力を供給しないように設定する。具体的には、電力設定部51は、読取装置34の構成要素の中でも起動が遅い読取装置34の構成要素(例えば、光電子増倍管)には電力が常にバッテリ38から供給され、起動が早い読取装置34の構成要素(例えば、レーザ走査手段、A/D変換器)にはバッテリ38から供給される電力が切断される。
また、PC35の省電力モードでは、電力設定部51は、PC35の動作状態を維持した状態で不必要なPC35の構成要素へバッテリ38から供給される電力を抑えたり、PC35の動作状態を維持せずに直前の動作状態をPC35のハードディスクに書き込み、ハードディスクの回転を止めたりする。
また、絞りランプ36の省電力モードでは、電力設定部51は、バッテリ38から絞りランプ36に供給している電力を抑える。
つまり、バッテリ38から供給される電力は、非移動関連部54の構成要素に省電力で供給されるため、バッテリ38の消費電力を効率的に抑えることができ、バッテリ38を長持ちさせることができる。なお、バッテリ38から供給される電力は、移動関連部40の構成要素に常に供給されている。
そして、判定部50によって移動型X線装置が撮影モードであることが判定された場合、電力設定部51は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給される電力を省電力化した省電力モードを解除する。よって、非移動関連部54の読取装置34とPC35と絞りランプ36には、バッテリ38から電力が省電力化されることなく供給される。
上記では、移動型X線装置が撮影モードであることが判定された場合、省電力モードを解除したが、操作者が操作部37の省電力モード解除ボタンを押すことにより、省電力モードを解除することもできる。
次に実施例1の動作について図5を用いて説明する。
(S1)図1に示すように、X線撮影を行なう撮影モードにおける移動型X線装置の形態において、X線可動絞り15によってX線の照射野を調整し、X線発生部14によって被検体に対してX線を発生させ、X線撮影を行なう。X線発生部14に対向するように配置されたイメージングプレートは、被検体を透過した2次元X線エネルギーパターンを潜像として蛍光体に蓄積する。
(S2)操作者は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給される電力を切断する電力切断モードを開始するための電力切断モードボタン、又は非移動関連部54の構成要素に供給する電力を低減する省電力モードを開始するための省電力モードボタンを押すことにより、電力切断モード又は省電力モードを選択する。
(S3)判定部50は、保持検出部30がアーム保持部19にガイドピン20が挿入されて保持されたことを検出し、アーム16がアーム保持部19に保持された場合、図2に示されるように移動型X線装置は移動モードであることを判定する。
(S4)電力設定部51は、操作部37によって電力切断モード又は省電力モードの選択情報に基づいて、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に電力切断モード又は省電力モードを設定する。よって、電力設定部51は、非移動関連部54における読取装置34とPC35と絞りランプ36とに供給している電力を切断したり、電力を省電力化したりすることができる。
(S5)移動型X線装置の移動が終了した時、操作者は再度X線撮影を行なうかどうかを操作部37を用いて選択する。X線撮影を行なう場合、S6に移行する。X線撮影を行わない場合、動作は終了する。
(S6)判定部50は、保持検出部30がアーム保持部19にガイドピン20が挿入されていないことを検出し、アーム16がアーム保持部19に保持されていない場合、撮影モードと判定する。
(S7)電力設定部51は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給される電力を切断した電力切断モード、又は電力を省電力化した省電力モードを解除する。
以後、S7の実行後、S1に戻り、S1〜S7まで同様の動作が行なわれる。
以上、本実施例によれば、移動型X線装置の構成要素の状態から移動状態を把握し、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素の電力供給を制御することができる。バッテリ38の消費電力を効率的に抑えることができ、バッテリ38を長持ちさせることができる。
なお、本実施例では、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素として、読取装置34とPC35と絞りランプ36を挙げて説明したが、他の構成要素(X線発生部14等)を含ませてもよい。
また、イメージングプレートにX線による潜像を蓄積させ、読取装置34はイメージングプレートに蓄積された潜像を画像データとして変換出力したが、イメージングプレート及び読取装置34をフラットパネルディテクタ(FPD)に置き換えても実現することができる。フラットパネルディテクタ(FPD)とは、2次元に配列されたトランジスタと、X線を電気信号に変換する変換膜とを有した平面検出器である。この場合、フラットパネルディテクタ(FPD)はPC(画像記憶・処理部)35に接続され、PC(画像記憶・処理部)35はフラットパネルディテクタ(FPD)から出力された画像データに対して所定の画像処理を行なう。
次に実施例2について主に図6を用いて説明する。実施例1と異なる点は、判定部50が、移動型X線装置(台車11)の移動時間、移動距離、移動速度等のいずれかの移動情報に基づいて、移動型X線装置の移動状態を判定する点である。
判定部50は、移動型X線装置の移動時間を計測する時間計測部60と、移動型X線装置の移動距離を計測する距離計測部61と、移動型X線装置の移動速度を計測する速度計測部62のいずれかと、移動型X線装置の移動情報に基づいて移動型X線装置が移動モードであるかどうかを判定する移動モード判定演算部63とを有している。
移動モード判定演算部63は、時間計測部60によって時間計測された時間情報に基づいて、移動型X線装置が移動モードであることを判定する。時間計測部60は、操作ハンドル18の移動スイッチ21が操作者によって押されたことに起因する押圧時間を計測する。具体的には、移動スイッチ21が押されると、移動スイッチ21から押圧情報が時間計測部60に伝達され、時間計測部60は押圧時間の計測を開始する。時間計測部60によって時間計測された時間情報は、移動モード判定演算部63に出力される。
操作ハンドル18の移動スイッチ21が操作者によって例えば5秒以上押されると、移動型X線装置が他の病室に向けて移動している可能性が高い。そこで、時間計測部60によって時間計測された時間が予め設定された閾値時間以上(例えば5秒以上)であれば、移動モード判定演算部63は移動型X線装置が移動モードであることを判定する。時間計測部60によって時間計測された時間が予め設定された閾値時間以下(例えば5秒以下)であれば、移動モード判定演算部63は移動型X線装置が移動モードではないことを判定する。
また、移動モード判定演算部63は、距離計測部61によって計測された距離情報に基づいて、移動型X線装置が移動モードであることを判定する。距離計測部61は、台車11の車輪12に設置された車輪エンコーダ65に基づいて移動型X線装置の台車11の移動距離を計測する。車輪エンコーダ65は、複数の磁石と磁石の位置を検出する素子とを有し、車輪12が所定角度(例えば30度)回転する毎にパルスを発生するものである。具体的には、移動スイッチ21が押されると、移動スイッチ21から押圧情報が時間計測部60に伝達され、距離計測部61は車輪エンコーダ65を用いて台車11の距離計測を開始する。
操作ハンドル18の移動スイッチ21が操作者によって押され、車輪エンコーダ65と距離計測部61によって計測される台車11の移動距離が例えば3m以上であると、移動型X線装置が他の病室に向けて移動している可能性が高い。そこで、距離計測部61によって計測された距離が予め設定された閾値以上(例えば3m以上)であれば、移動モード判定演算部63は移動型X線装置が移動モードであることを判定する。距離計測部61によって計測された距離が予め設定された閾値以下(例えば3m以下)であれば、移動モード判定演算部63は移動型X線装置が移動モードでないことを判定する。
また、移動モード判定演算部63は、速度計測部62によって計測された速度情報に基づいて、移動型X線装置が移動モードであることを判定する。速度計測部62は、台車11の車輪12に設置された車輪エンコーダ65に基づいて移動型X線装置の台車11の移動速度を計測する。具体的には、移動スイッチ21が押されると、移動スイッチ21から押圧情報が時間計測部60に伝達され、速度計測部62は車輪エンコーダ65を用いて台車11の速度計測を開始する。
操作ハンドル18の移動スイッチ21が操作者によって押され、車輪エンコーダ65と速度計測部62によって速度計測される台車11の移動速度が例えば5(km/h)以上であると、移動型X線装置が他の病室に向けて移動している可能性が高い。そこで、速度計測部62によって計測された速度が予め設定された閾値以上(例えば5(km/h)以上)であれば、移動モード判定演算部63は移動型X線装置が移動モードであることを判定する。速度計測部62によって計測された速度が予め設定された閾値以下(例えば5(km/h)以下)であれば、移動モード判定演算部63は移動型X線装置が移動モードでないことを判定する。
そして、時間計測部60と距離計測部61と速度計測部62のいずれかと、移動モード判定演算部63(判定部50)とによって移動型X線装置が移動モードであることが判定された場合、電力設定部51は、操作部37によって予め設定された電力条件を反映し、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給される電力を切断する電力切断モードにしたり、非移動関連部54の構成要素に供給する電力を低減する省電力モードにしたり設定する。
なお、本実施例の動作については、図5で示される動作におけるS1、S2、S4〜S7は同様であり、S3を上記の判定部50の説明と置き換えれば達成されるので、ここでは説明は省略する。
また、移動モード判定演算部63は、時間計測部60によって時間計測された時間情報と距離計測部61によって計測された距離情報と速度計測部62によって計測された速度情報とを組み合わせて、移動型X線装置が移動モードであることを判定してもよい。例えば、時間計測部60によって時間計測された時間が予め設定された閾値時間以上(例えば5秒以上)であり、且つ速度計測部62によって計測された速度が予め設定された閾値以上(例えば5(km/h)以上)であれば、移動モード判定演算部63は、移動型X線装置が移動モードであることを判定する。
以上、本実施例によれば、移動型X線装置の移動時間、移動距離、移動速度のいずれかの移動情報から移動状態を把握し、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素の電力供給を制御することができる。
次に実施例3について主に図7を用いて説明する。実施例1、2と異なる点は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の各構成要素に割り当てる電力切断モード又は省電力モードをそれぞれ選択し、電力条件を設定する点である。
図7は操作部37の一形態を示すものである。操作部37には、電力切断モードを開始するための電力切断モードボタン70と、電力切断モードを終了するための電力切断モード解除ボタン71と、省電力モードを開始するための省電力モードボタン72と、省電力モードを終了するための省電力モード解除ボタン73とが配置されている。本実施例における操作部37はタッチパネルであり、操作者は操作部37の上面から各ボタンを押すことにより、各種設定を行うことができる。
読取装置34の電力切断モード又は省電力モードの選択について説明する。まず、操作者は、操作部37に表示されている読取装置の周辺を押して、読取装置を選択する。読取装置が選択されると、図7に示すように選択マーク75が表示される。そして、操作者は、電力切断モードを開始するための電力切断モードボタン70又は省電力モードを開始するための省電力モードボタン72を押す。本実施例では、省電力モードボタン72が押されたものとする。図7に示すように読取装置に対応する省電力モードがONと表示される。このように、非移動関連部54の構成要素の1つである読取装置34に対して操作部37によって省電力モードが選択される。
PC35と絞りランプ36についても、読取装置34の形態と同様にして、操作部37によって電力切断モード又は省電力モードを選択することができる。本実施例では、PC35には省電力モードが選択され、絞りランプ36には電力切断モードが操作部37によって選択される。
以上、本実施例によれば、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の各構成要素に割り当てる電力切断モード又は省電力モードをそれぞれ操作部37によって選択することができる。つまり、操作者は各構成要素の特徴に合わせてバッテリ38の電力管理を行うことができる。
次に実施例4について主に図8を用いて説明する。実施例1〜3と異なる点は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の各構成要素に割り当てる電力切断モード又は省電力モードをそれぞれ初期設定として設定する点である。
移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の各構成要素の読取装置34とPC35と絞りランプ36は、操作部37によって予め電力切断モード又は省電力モードを選択される。そして、選択された電力切断モード又は省電力モードは初期設定として、電力制御部31における図示しない記憶部に記憶される。操作部37によって電力切断モード又は省電力モードが選択されなくても、電力切断モード又は省電力モードが選択されていない無選択情報は記憶部に記憶される。
移動型X線装置を使用する毎に記憶部から読取装置34とPC35と絞りランプ36に対応する電力切断モード、省電力モード、無選択情報が読み出され、例えば、図8に示すように選択され、表示される。本実施例では、読取装置34は省電力モードが選択され、絞りランプ36は電力切断モードが選択され、PC35は無選択である。
非移動関連部54の各構成要素に割り当てる電力切断モード、省電力モード、無選択情報がそれぞれ初期設定として設定された場合、操作部37上にはデフォルトマーク80が表示される。操作者が操作部37で電力切断モード、省電力モード等の変更操作を行うと、操作部37上に表示されたデフォルトマーク80は消去される。
本実施例によれば、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の各構成要素(読取装置34、PC35、絞りランプ36)に割り当てる電力切断モード又は省電力モードをそれぞれ初期設定として選択することができる。つまり、操作者は、実施例3のように、移動型X線装置を使用する毎にバッテリ38の電力管理を行わなくてもよい。
次に実施例5について主に図9を用いて説明する。実施例1〜4と異なる点は、電力設定部51は、再度X線撮影を行なうかどうかの選択情報に基づいて、電力切断モード又は省電力モードを設定する点である。
(S10)図9に示すように、X線撮影を行なう撮影モードにおける移動型X線装置の形態において、X線可動絞り15によってX線の照射野を調整し、X線発生部14によって被検体に対してX線を発生させ、X線撮影を行なう。
(S11)X線撮影が終了した時、操作者は再度X線撮影を行なうかどうかを操作部37を用いて選択する。再度X線撮影を行なう場合、S12の省電力モード設定に移行する。再度X線撮影を行わない場合、S15の電力切断モード設定に移行する。
(S12)操作部37によって再度X線撮影を行なうと選択された場合、電力設定部51は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給する電力を低減する省電力モードに設定する。
(S15)操作部37によって再度X線撮影を行わないと選択された場合、電力設定部51は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給する電力を切断する電力切断モードを設定する。そして、移動型X線装置を待機場所(倉庫等)に移動したら、動作が終了する。
(S13)判定部50は、保持検出部30がアーム保持部19にガイドピン20が挿入されていないことを検出し、アーム16がアーム保持部19に保持されていない場合、撮影モードと判定する。
(S14)電力設定部51は、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部54の構成要素に供給される電力を省電力化した省電力モードを解除する。
以後、S14の実行後、S10に戻り、S10〜S15まで同様の動作が行なわれる。
なお、電力切断モードと省電力モードの内容は実施例1で説明したため、本実施例では電力切断モードと省電力モードの説明を省略する。
以上、実施例1〜5について説明したが、本発明の移動型X線装置は実施例1〜5を適宜組み合わせて実施することができる。例えば、実施例1で説明された保持検出部30によって検出されたアーム保持状態情報と、実施例2で説明された移動型X線装置(台車11)の移動情報とを組み合わせて、判定部50が移動型X線装置の移動状態を判定することもできる。具体的には、保持検出部30がアーム保持部19にガイドピン20が挿入されて保持されたことを検出し、アーム16がアーム保持部19に保持されるとともに、時間計測部60と距離計測部61と速度計測部62のいずれかから検出された移動情報から移動型X線装置が移動していると移動モード判定演算部63が判定した場合、判定部50は移動型X線装置が移動モードであると判定する。
10 本体、11 台車、12 車輪、13 車輪、14 X線発生部、15 X線可動絞り、16 アーム、17 支柱、18 操作ハンドル、19 アーム保持部、20 ガイドピン、30 保持検出部、31 電力制御部、32 車輪駆動部、33 車輪ロック部、34 読取装置、35 PC、36 絞りランプ、37 操作部、38 バッテリ

Claims (14)

  1. 本体と、前記本体を搭載する台車と、X線を発生させるX線管を有したX線発生部と、前記X線の照射野を調整するX線可動絞りと、前記X線発生部を支持するアームと、前記台車上に設置され、前記アームを支持する支柱と、各構成要素に電力を供給するバッテリとを備える移動型X線装置であって、
    移動型X線装置の移動状態を判定する判定部と、前記判定部で判定された移動状態に基づいて、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素に前記バッテリから供給される電力を設定する電力設定部とを備えることを特徴とする移動型X線装置。
  2. 移動型X線装置が移動している移動モードであると前記判定部が判定した場合、前記電力設定部は、前記非移動関連部の構成要素に前記バッテリから供給される電力を切断する電力切断モードに設定することを特徴とする請求項1記載の移動型X線装置。
  3. 移動型X線装置が移動している移動モードであると前記判定部が判定した場合、前記電力設定部は、前記非移動関連部の構成要素に前記バッテリから供給される電力を低減する省電力モードに設定することを特徴とする請求項1記載の移動型X線装置。
  4. 移動型X線装置がX線撮影する撮影モードであると前記判定部が判定した場合、電力設定部は、移動型X線装置の移動に関連のある移動関連部の構成要素にバッテリから供給している電力を切断する電力切断モードに設定することを特徴とする請求項1記載の移動型X線装置。
  5. 移動型X線装置が移動している移動モードであると前記判定部が判定した場合、前記電力設定部は、移動型X線装置の移動に関連のある移動関連部の構成要素に前記バッテリから電力を供給することを特徴とする請求項1記載の移動型X線装置。
  6. 前記非移動関連部の構成要素は、移動型X線装置の移動に関連のある移動関連部の構成要素以外であることを特徴とする請求項1記載の移動型X線装置。
  7. 前記非移動関連部の構成要素に供給される電力について、前記電力切断モード又は前記省電力モードを選択する操作部を備えることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の移動型X線装置。
  8. 前記非移動関連部の構成要素は、イメージングプレートに蓄積された潜像を画像データとして変換出力する読取装置、前記読取装置から出力された画像データに対して所定の画像処理を行なうPC、前記X線可動絞りに設けられたX線の照射範囲を照光する絞りランプのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の移動型X線装置。
  9. 移動型X線装置の移動時に前記アームを保持するアーム保持部と、該アーム保持状態を検出する保持検出部とを備え、前記判定部は前記アーム保持状態に基づいて移動型X線装置の移動状態を判定することを特徴とする請求項1記載の移動型X線装置。
  10. 前記判定部は、移動型X線装置の移動時間、移動距離、移動速度のいずれかの移動情報に基づいて、前記移動状態を判定することを特徴とする請求項1記載の移動型X線装置。
  11. 前記非移動関連部の各構成要素に供給される電力について、前記電力切断モード又は前記省電力モードをそれぞれ選択する操作部を備えることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載の移動型X線装置。
  12. 前記操作部によって予め電力切断モード又は省電力モードが選択され、選択された電力切断モード又は省電力モードを初期設定として記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項11記載の移動型X線装置。
  13. 前記電力設定部は、再度X線撮影を行なうかどうかの選択情報に基づいて、電力切断モード又は省電力モードを設定することを特徴とする請求項1記載の移動型X線装置。
  14. 移動型X線装置の移動状態を判定するステップと、前記判定された移動状態に基づいて、移動型X線装置の移動に関連がない非移動関連部の構成要素にバッテリから供給する電力を設定するステップと、含むことを特徴とする移動型X線装置の制御方法。
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