JPWO2011117979A1 - ボタン形成方法及びボタン - Google Patents

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Abstract

生地に取り付けるための糸を損傷することのないボタンを比較的薄い金属板から形成可能なボタン形成方法を提供する。生地(1、1’)に糸(2、2’)で取り付けられる金属製のボタン(10、20、30)を形成するに当たり、ボタン(10、20、30)となる中間部材(10’)の板状の中央部(11’)に四角錐状の先端部(42a)を有する四つの穴開けピン(42)を中央部(11’)の表側から裏側に貫通させて四つの糸穴(13、23、33)を開ける。この際、糸穴(13、23、33)の裏側の周縁(13’、23’、33’)から延びるめくれ部(14’)が形成される。めくれ部(14’)は、穴開けピン(42)の先端部(42a)における稜線(42a’)間の四つの錐面(42a”)によって糸穴周方向に90度間隔で四つ形成される。次いで、各めくれ部(14’)を、中央部(11’)の裏側においてその基端側から先端側へと糸穴半径方向外側に湾曲させることにより、ボタン(10、20、30)が得られる。

Description

本発明は、ボタン形成方法及びボタンに関し、更に詳しくは、生地に糸で取り付けるタイプの金属製のボタンを形成する方法と、そのようなボタンに関する。
衣服等に糸で取り付けられるボタンを金属板から形成する場合、糸を通すための糸穴を金属板に設ける必要がある。金属板に糸穴を形成する方法としては、特開平8−131214号公報に開示されるように金属板に切り開け加工して切片を形成し、次いで切片を金属板の裏側に折り曲げ加工するものや、先端部が円錐状のピンを金属板に貫通させるものが知られている。前者は、後者に比べて工程数が多く、糸穴の加工が面倒であり、また、糸穴の形状が三日月形状等の円形以外のものに実質的に限定されるといった欠点がある。他方、円錐状のピンで金属板に糸穴を開けた場合、金属板の裏側における糸穴の周縁全域に金属材料のめくれが生じる。このようなめくれは、鋭利であるため、糸を損傷しないように除去するか湾曲させる必要がある。しかしながら、金属板が比較的薄い場合(例えば厚さ0.5mm以下)、めくれを除去して面取りする処理ができず(上記特開平8−131214号公報の従来技術参照)、また、めくれが小さすぎて湾曲加工も困難であった。
特開平8−131214号公報
本発明は、上述したような点に着目してなされたもので、その目的は、生地に取り付けるための糸を損傷することのないボタンを比較的薄い金属板から形成可能なボタン形成方法と、そのようなボタンを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、生地(織物、布、フェルト、不織布、皮、樹脂シート等を含む)に糸で取り付けられる金属製(アルミニウム合金、銅合金等)のボタンを形成する方法であって、前記ボタンとなる中間部材の板状の中央部に多角錐状の先端部を有する複数の穴開けピンを中央部の表側から裏側に貫通させて複数の糸穴を開けると共に、糸穴の裏側の周縁から延びるめくれ部を形成する工程にして、前記めくれ部が、穴開けピンの先端部における稜線間の複数の錐面によって糸穴周方向に360度/錐面数の角度間隔で複数形成される該工程と、各めくれ部を、中央部の裏側においてその基端側から先端側へと糸穴半径方向外側に湾曲させる工程とを含むボタン形成方法が提供される。
本発明では、中間部材の中央部に対し多角錐状の先端部を有する複数の穴開けピンを表側から裏側に貫通させて複数の糸穴を開ける。この際、糸穴の裏側の周縁から中央部の裏側に延びる金属材料のめくれ部が生じるが、このめくれ部は、糸穴周方向全域には形成されず、穴開けピンの先端部の複数の錐面によって糸穴周方向に360度/錐面数の角度間隔で複数に集約されて形成される。そのため、薄い金属板であっても、めくれ部を、次の湾曲加工を実行可能な程度の大きさとすることができる。また、穴開け加工時における穴開けピンの先端部の各錐面の糸穴周方向位置を変えることにより、ボタンの裏側における各糸穴に対するめくれ部の配置を所望により変更することができる。これにより、例えば、ボタンの裏側の糸穴の周囲において糸が接し得る部分にめくれ部(湾曲されて折り返し部となる)が来るように設定したり、一つの糸穴のめくれ部と他の糸穴のめくれ部が重ならないようすることができる。次いで、めくれ部を湾曲加工する。これにより、糸を損傷しないようにめくれ部に丸みが付けられる。穴開けピンの先端部は三角錐状又は四角錐状が好ましいが、これに限定されず、五角錐状等であってもよい。
本発明の一実施形態において、前記穴開けピンの多角錐状の先端部は三つ又は四つの錐面を有する。錐面が四つの場合、穴開けピンの先端部は四角錐状であり、めくれ部は糸穴周方向に90度(360度/4)間隔で四つ形成される。また、錐面が三つの場合、穴開けピンの先端部は三角錐状であり、めくれ部は糸穴周方向に120度(360度/3)間隔で三つ形成される。
別の本発明によれば、生地に糸で取り付けられる金属製のボタンであって、板状の中央部と、中央部の表側と裏側間に糸を通すために中央部に開けた複数の糸穴とを有し、各糸穴には、糸穴の裏側の周縁から延びる折り返し部が糸穴周方向に所定角度間隔で複数形成され、各折り返し部は、中央部の裏側においてその基端側から先端側へと糸穴半径方向外側に湾曲するボタンが提供される。本発明では、例えば、ボタンの裏側の糸穴の周囲において糸が接し得る部分に折り返し部が来るように設定することにより、糸に対する損傷を確実に防ぐことができる。
本発明では、前記各糸穴に対し折り返し部が糸穴周方向90度間隔で四つ形成され得、あるいは、前記各糸穴に対し折り返し部が糸穴周方向120度間隔で三つ形成され得る。これに限らず、折り返し部は糸穴周方向に五つ以上形成され得る。
本発明において、糸穴周方向に隣り合う折り返し部間に折り返し部の無い折り返しフリー部が存在することができる。折り返しフリー部は、めくれが無い部分であるため、糸を傷付けることはない。
本発明では、穴開け加工時に、穴開けピンの角錐状の先端部を有する穴開けピンによって、めくれ部が糸穴周方向全域ではなく糸穴周方向の所定角度間隔の複数箇所に集められて形成される。そのため、金属板が薄くても、湾曲加工が実行可能な程度の大きさのめくれ部を確保することができる。また、穴開け加工時に穴開けピンの先端部の各錐面の糸穴周方向位置を変えて、ボタンの裏側におけるめくれ部の配置を所望に調整することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るボタンの表側を概略的に示す平面図(上面図)である。 図2は、図1のボタンの裏側を概略的に示す底面図である。 図3は、図1のA−A線断面説明図である。 図4は、図1のボタンを生地に糸で取り付けた状態を示す平面説明図である。 図5は、図4のB−B線縦断面説明図である。 図6は、本発明の別の実施形態に係るボタンの裏側を概略的に示す底面図である。 図7は、図6のC−C線断面説明図である。 図8は、図6のボタンを生地に糸で取り付けた状態を示す平面説明図である。 図9は、本発明の更に別の実施形態に係るボタンの裏側を概略的に示す底面図である。 図10は、中間部材に穿孔体を用いて穴開け加工を行う直前の状態を示す断面説明図である。 図11は、穿孔体の穴開けピンを示す破断斜視図である。 図12は、穴開けピンの下から見た平面図である。 図13は、穴開けピンの先端部が中間部材の中央部を突き破った状態を示す断面説明図である。 図14は、穴開けピンの中間部が通過中の中間部材の中央部を裏側から見た概略説明図である。 図15は、穴開けピンの基端部が中間部の中央部を突き抜け、穴開け加工が終了した時点を示す断面説明図である。 図16は、図15の時点の中間部材の中央部を裏側から見た概略説明図である。 図17は、中間部材に上方ダイと下方ダイを用いてめくれ部の湾曲加工を行う直前の状態を示す断面説明図である。 図18は、湾曲加工が終了した時点を示す断面説明図である。 図19は、穴開けピンの別の形態を示す図12と同様の平面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るボタン10の表側を概略的に示す平面図(上面図)、図2はボタン10の裏側を略示する底面図、図3は図1のA−A線断面説明図である。ボタン10は、真鍮やアルミニウム合金等からなる金属板を絞り加工等して形成され、衣服等の合わせ目をなす一方の生地1(図4等参照)に糸2で取り付けられ、図示しない他方の生地のボタンホールから出し入れするタイプのものである。ボタン10は、下方(上下は図3に基づく)に若干凸となるように湾曲する円板状の中央部11と、中央部11を囲む円形環状のフランジ部12とを有する。フランジ部12は、中央部11の半径方向外側端部から上方に立ち上がった後、半径方向外側へ延び、更に下方へ次いで半径方向内側へと断面C字状に湾曲するように形成される。中央部11には、糸2を通すための円形状の糸穴13がボタン10の周方向に90度間隔で四つ設けられる。
図2及び3を参照して、ボタン10の裏側(下方)における各糸穴13の周縁13’には、周縁13’から延びる折り返し部14が糸穴13の周方向(以下「糸穴周方向」という)に90度間隔で四つ存在する。各折り返し部14は、その基端側(周縁13’側)から先端側へと糸穴13の半径方向(以下「糸穴半径方向」という)外側に湾曲され、その外表面(糸2と接触し得る面)に丸みが付けられる(図3参照)。そのため、折り返し部14が糸穴13を通る糸2に接しても糸2を損傷することはない。糸穴周方向において隣り合う二つの折り返し部14間には、折り返し部14が実質的に無い折り返しフリー部15が存在する。各折り返しフリー部15は糸穴周方向角度(糸穴周方向長さ)が各折り返し部14のそれよりも小さく、また、周縁13’からのめくれが折り返し部14に比べてかなり微小で、糸2を傷付けることはない。各糸穴13に対する四つ折り返し部14は、所望の糸穴周方向位置に設けられ得る。ボタン10では、一例として、図2に示すように、各糸穴13の四つのうちの一つの折り返し部14がボタン10の中心を向くように配置される。換言すれば、対角線上に対向する(ボタン10の周方向に互いに180度離れた)二組の二つの糸穴13間において、それぞれ一つの折り返し部14(の糸穴周方向中間線)が対角線(該二つの糸穴13の中心を結ぶ線)に沿って互いに近付くように折り返される。以下、対角線上の二つの糸穴13間で互いに近付く折り返し部14を対角線対向折り返し部14ともいう。
図4は、ボタン10を生地1に糸2で十字縫いにより取り付けた状態を略示する平面説明図であり、図5は図4のB−B線断面説明図である。十字縫いによりボタン10を生地1に縫い付けている糸2は、図5に示すように、対角線上の二組の二つの糸穴13の一方の糸穴13を通ってボタン10の裏側から表側に出た後、他方の糸穴13を通って裏側へと戻され、ボタン10の表側で十字をなし、糸穴13からボタン10の裏側に出た直後にボタン10の半径方向内側に向かって、横巻された糸2自体で絞られる。この半径方向内側に絞られる際、糸2は、上述した対角線対向折り返し部14に接するが、これら対角線対向折り返し部14は、他の折り返し部14と同様に外表面に丸みが付けられているため、糸2を損傷するようなことはない。このように、ボタン10の裏側の糸穴13の周囲において糸2が接し得る部分に折り返し部14が来るように設計することにより、糸2に対する損傷を確実に防ぐことができる。
図6は本発明の別の実施形態に係るボタン20の底面図、図7は図6のC−C線断面説明図である。ボタン20は、ボタン10と同様に、中央部21とフランジ部22を有し、かつ中央部21にはボタン20の周方向90度間隔で四つの糸穴23が開けられる。ボタン20がボタン10と異なる点は、ボタン20の裏側における糸穴23の周縁23’から折り返し部24が糸穴周方向に120度間隔で三つ形成される点である。折り返し部24は折り返し部14と同様に丸みが付けられ、また、糸穴周方向に隣り合う折り返し部24間には折り返しフリー部25が存在する。ボタン20では、各糸穴23の三つのうちの二つの折り返し部24が糸穴周方向で隣り合う折り返し部24をそれぞれ向くように、すなわち、隣り合う二つの糸穴23の中心を結ぶ線にほぼ沿って互いに近付くように折り返される。以下、隣り合う二つの糸穴23間で互いに近付く折り返し部24を隣接対向折り返し部24ともいう。図8は、ボタン20を生地1’に糸2’で平行縫いにより取り付けた状態を略示する平面説明図である。糸2’は、ボタン20の表側において糸穴周方向に隣り合う二組の二つの糸穴23間を平行に通され、ボタン20の裏側において、図示はしないが上述した隣接対向折り返し部24に接する。隣接対向折り返し部24が糸2’を損傷するようなことはない。
図9は本発明の更に別の実施形態に係るボタン30の底面図である。ボタン30は、二つの糸穴33が設けられた中央部31と、中央部31を囲むフランジ部32とを有する。ボタン30の裏側における糸穴33の周縁33’からはボタン10と同様の四つの折り返し部34が形成され、糸穴周方向に隣り合う折り返し部34間には折り返しフリー部35が存在する。更に、各糸穴33の一つの折り返し部34がボタン30の中心を向き、互いに近付くように折り返され、これらの折り返し部34に対し、ボタン30を生地に取り付ける際、糸が接する。
次に、本発明の一実施形態に係るボタン形成方法として、ボタン10を形成する工程を説明する。まず、金属板を絞り加工して図10に示す中間部材10’を得る。中間部材10’は、糸穴13が未だ設けられていない以外、ボタン10と同様であり、下方に若干凸となるように湾曲する円板状の中央部11’と、中央部11’を囲む円形環状のフランジ部12(ボタン10のフランジ部12と同じであるため、同じ参照番号を付す)とを有する。次に、中間部材10’の中央部11’に対し、穿孔体40を用いて糸穴13を開ける穴開け工程が行われる。穿孔体40は、図示しないプレス機の昇降部に連結されるベース部41と、ベース部41から下方に延びる四本の穴開けピン42とを備える。図11は穿孔体40の破断斜視図であり、図12は穴開けピン42の下から見た(上下は図10に基づく)平面図である。穿孔体40の各穴開けピン42は、先端(下端)が尖る四角錐状の先端部42aと、先端部42aの基端(上端)と同じ正方形状の水平断面を有する四角柱状の中間部42bと、中間部42bの基端とベース部41の下面間に延びる円柱状の基端部42cとを有する。基端部42cの直径は中間部42bの対角線の長さとほぼ同じであり、基端部42cの水平断面は中間部42bのそれを包含する。更に、中間部42bと基端部42cの境界には、段差を無くすため、四つの面取り部42dが設けられる。面取り部42dは、中間部42bの四つの側面の上端辺から斜め上方へ延び、基端部42cの周面を半径方向外側に切り欠いた四つの面である。
穴開け工程を実行するに当たり、中間部材10’は、図10に示すように、円筒状の支持ダイ50上にてフランジ部12が支持され、中央部11’が支持ダイ50の中空部51に受けられる。次いで、穿孔体40を降下させて、穴開けピン42を中間部材10’の中央部11’に表側から裏側へと貫通させることにより、中央部11’に四つの糸穴13(図16等参照)(折り返し部14を除きボタン10の糸穴13と同じであるため、同じ参照番号を付す)が開けられる。この穴開けピン42による中央部11’の貫通時において、まず、図13に示すように穴開けピン42の四角錐状の先端部42aが中央部11’を突き破り、この際、先端部42aの四本の稜線42a’(図12参照)が中央部11’にX字状の切れ目を入れ、該切れ目間の四つの部分が稜線42a’間の四つの錐面42a”(図12参照)によって中央部11’の裏側にめくられる。次いで、四角柱状の中間部42bが中央部11’を通り、上記切れ目及びめくれを拡大する。図14は、中間部42bが通過中の中央部11’を裏側から見た状態を概略的に示す破断説明図である。図14中、参照番号13”は中間部42bによって形成途中の矩形状の糸穴であり、参照番号14”は、中間部42bの四つの側面に対応する部分に集約的に生じた四つのめくれ部であり(各めくれ部14”は便宜的に長方形状で表される)、中間部42bの四隅に対応する部分にはめくれ部は生じないことが分かる。中間部42bに続き、図15に示すように円柱状の基端部42cが中央部11’を通ることにより、図16に示す円形状の糸穴13及びめくれ部14’が形成される。めくれ部14’は、矩形状の糸穴13”(図14参照)が円形状の糸穴13に拡大するのに伴い、若干大きさを増すと共に、糸穴13の周縁13’に沿って円弧状に湾曲し、更に、糸穴周方向で隣り合う二つのめくれ部14’間のめくれ部が無い部分の間隔が拡大する。このように、めくれ部14’を糸穴周方向全域に形成するのではなく、糸穴周方向の一例として四箇所に集めるように形成することにより、金属板の厚さが0.5mm以下等で薄い場合であっても、めくれ部14’を後述する湾曲加工が可能な程度の大きさにすることができる。
次に、めくれ部14’を湾曲加工することにより、ボタン10が形成される。湾曲工程に際し、穴開け工程を終えた中間部材10’は、図17に示すように、円筒状の支持ダイ60上にてフランジ部12が支持され、中央部11’が支持ダイ60の中空部61に受けられる。この状態から上方ダイ70と下方ダイ80間で中間部材10’をプレスする。上方ダイ70は、中間部材10’の表側の形状に合致する底部71を有し、底部71は、中間部材10’の中央部11’上のフランジ部12で囲まれる空間にぴったり入り込むことができる凸部72を含む。従って、凸部72の下面であるプレス面72’は中央部11’の表側面と合致するように湾曲する。下方ダイ80は、支持ダイ60の中空部61に昇降可能に収容され、その上面81から下方に窪む凹部82を有する。凹部82の受け面82’は、凸部72のプレス面72’と平行に湾曲する。図17の状態から上方ダイ70を降下させ、下方ダイ80を上昇させて、図18に示すように、中間部材10’の中央部11’を上方ダイ70の凸部72のプレス面72’でプレスすると共に下方ダイ80の凹部82の受け面82’で受ける。これにより、中間部材10’の各糸穴13の裏側の周縁13’から延びる各めくれ部14’がその基端側から先端側へと糸穴半径方向外側に湾曲され、めくれ部14’の外表面に丸みが付けられる。かかる湾曲加工により、中間部材10’がボタン10となり、めくれ部14’が折り返し部14となる。
上述した穿孔体40の穴開けピン42は四角錐状の先端部42aを有したが、穴開けピンの形態はこれに限定されるものではない。図19は穴開けピンの別の形態を示す図12と同様の平面図である。穴開けピン92において、穴開けピン42と異なる点は、先端部92aが三角錐状であり、中間部92bが三角柱状であり、かつ、中間部92bと円柱状の基端部42cとの境界に三つの面取り部92dが設けられる点である。図19中、参照番号92a’は先端部92aにおける三つ稜線を、参照番号92a”は三つの錐面をそれぞれ表す。このような三角錐状の先端部92cを有する穴開けピン92を用いることにより、図6等に示す、糸穴周方向に120度間隔で三つの折り返し部24を有する糸穴23が形成される。
1、1’ 生地
2、2’ 糸
10、20、30 ボタン
10’ 中間部材
11、21、31 中央部
11’ (中間部材の)中央部
12、22、32 フランジ部
13、23、33 糸穴
13’、23’、33’ 糸穴の周縁
14、24、34 折り返し部
14’ めくれ部
15、25、35 折り返しフリー部
40 穿孔体
42、92 穴開けピン
42a、92a (穴開けピンの)先端部
42a’、92a’ (先端部の)稜線
42a”、92a” (先端部の)錐面
42b、92b (穴開けピンの)中間部
42c、92c (穴開けピンの)基端部

Claims (6)

  1. 生地(1、1’)に糸(2、2’)で取り付けられる金属製のボタン(10、20、30)を形成する方法であって、
    前記ボタン(10、20、30)となる中間部材(10’)の板状の中央部(11’)に多角錐状の先端部(42a、92a)を有する複数の穴開けピン(42、92)を中央部(11’)の表側から裏側に貫通させて複数の糸穴(13、23、33)を開けると共に、糸穴(13、23、33)の裏側の周縁(13’、23’、33’)から延びるめくれ部(14’)を形成する工程にして、前記めくれ部(14’)が、穴開けピン(42、92)の先端部(42a、92a)における稜線(42a’、92a’)間の複数の錐面(42a”、92a”)によって糸穴周方向に360度/錐面数の角度間隔で複数形成される該工程と、
    各めくれ部(14’)を、中央部(11’)の裏側においてその基端側から先端側へと糸穴半径方向外側に湾曲させる工程とを含むボタン形成方法。
  2. 前記穴開けピン(42、92)の多角錐状の先端部(42a、92a)は三つ又は四つの錐面(42a”、92a”)を有する請求項1のボタン形成方法。
  3. 生地(1、1’)に糸(2、2’)で取り付けられる金属製のボタン(10、20、30)であって、
    板状の中央部(11、21、31)と、中央部(11、21、31)の表側と裏側間に糸を通すために中央部(11、21、31)に開けた複数の糸穴(13、23、33)とを有し、各糸穴(13、23、33)には、糸穴(13、23、33)の裏側の周縁(13’、23’、33’)から延びる折り返し部(14、24、34)が糸穴周方向に所定角度間隔で複数形成され、各折り返し部(14、24、34)は、中央部(11、21、32)の裏側においてその基端側から先端側へと糸穴半径方向外側に湾曲するボタン。
  4. 前記各糸穴(13、23、33)に対し折り返し部(14、24、34)が糸穴周方向90度間隔で四つ形成される請求項3のボタン。
  5. 前記各糸穴(13、23、33)に対し折り返し部(14、24、34)が糸穴周方向120度間隔で三つ形成される請求項3のボタン。
  6. 糸穴周方向に隣り合う折り返し部(14、24、34)間に折り返し部の無い折り返しフリー部(15、25、35)が存在する請求項3〜5のいずれか一つのボタン。
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