JPWO2011108282A1 - 鼻腔挿入デバイス用固定具、および、鼻腔挿入デバイス用固定具を備える鼻腔挿入デバイスセット - Google Patents

鼻腔挿入デバイス用固定具、および、鼻腔挿入デバイス用固定具を備える鼻腔挿入デバイスセット Download PDF

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Abstract

睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止する固定具を提供することにある。本発明に係る固定具100は、鼻腔に挿入されるデバイス200を固定する。そして、固定具100は、線材から形成される鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第1線材部110と、前記第1線材部110と連続し、前記第1線材部110と対向するように前記線材が折り返されて形成される第2線材部120と、前記第2線材部120と連続し、前記第2線材部120の第1線材部110形成側と反対側に配置されるように前記線材を折り曲げて形成される第3線材部130とを備える。

Description

本発明は、鼻腔挿入デバイス用固定具、および、鼻腔挿入デバイス用固定具を備える鼻腔挿入デバイスセットに関する。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者は、睡眠時に上気道の咽頭部が筋肉の弛緩と肥満等との合併症で閉塞され、一時的な窒息(無呼吸、低呼吸)状態を断続的に繰り返す。このため、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者は、高血圧症を患ったり脳血管及び心血管に障害を患ったりする。また、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者は、十分な睡眠がとれず、日中に眠気を催したり、日中に集中力や活力を欠いたりするようになる。また、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者が自動車の運転をする場合には、その患者は居眠り運転で事故や重大事故等を起こしやすくなる。
また、いびきは、閉塞型睡眠時無呼吸症候群と同様に、睡眠時に上気道が狭窄又は閉塞されることにより、咽頭部等の気道粘膜が振動することによって発生する。いびきは、同居人の眠りの妨害だけでなく、当人の熟睡の妨げとなり、日中に眠気を催したり、日中に集中力や活力を欠いたりするようになる。
以下、上記した「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」及び「いびき症」を総称して、「睡眠障害」とする。
そこで、近年、閉塞型睡眠時無呼吸症候群を治療したり解消したりするための様々な提案がなされている。例えば、「閉塞型睡眠時無呼吸症候群解消チューブを鼻孔経由で咽頭部に挿入する方法(例えば、特開2009−072581号公報)」や、「先端部に水膨潤樹脂が塗布された閉塞型睡眠時無呼吸症候群解消チューブを鼻孔経由で咽頭部に挿入した後、咽頭部周辺の水分を利用して水膨潤樹脂を膨潤させて咽頭部を押し広げる方法(例えば、特開2009−072581号公報等参照)」、「先端部に拡張部分が設けられた閉塞型睡眠時無呼吸症候群解消チューブを鼻孔経由で咽頭部に挿入した後、ユーザの操作により拡張部分を拡張させて咽頭部を押し広げる方法(例えば、特開2006−204630号公報、特開2009−034384号公報、特開2009−072581号公報、特開2009−072582号公報等参照)」等が提案されている。
特開2006−204630号公報 特開2009−034384号公報 特開2009−072581号公報 特開2009−072582号公報
ところで、上述のような方法において、睡眠障害の患者の睡眠中に鼻腔挿入チューブの位置がずれたり鼻腔挿入チューブが脱離したりして、睡眠障害の患者の治療が十分に行われなくなることが懸念されている。
本発明の課題は、睡眠障害の患者の睡眠中に鼻腔挿入チューブの位置がずれたり鼻腔挿入チューブが脱離したりすることを防止する鼻腔挿入デバイス用固定具および鼻腔挿入デバイス用固定具を備えた鼻腔挿入デバイスセットを提供することにある。
本発明の第1局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、鼻腔に挿入されるデバイスを固定する。
上記構成によれば、鼻腔挿入デバイス用固定具は、上記したデバイスを固定することができる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
本発明の第2局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第1局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、鼻孔の内側または外側に当接することによってデバイスを固定する。
上記構成によれば、鼻腔挿入デバイス用固定具が鼻孔の内側または外側に当接する力によって、デバイスを固定することができる。したがって、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
また、鼻腔挿入デバイス用固定具の取付位置が鼻になるので、使用者は自ら鼻腔挿入用デバイス用固定具を取り付けることができる。
本発明の第3局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、一方の鼻孔に挿入される第1挿入部と、他方の鼻孔に挿入される第2挿入部と、第1挿入部と第2挿入部とで鼻柱を両側から押さえるように、第1挿入部と第2挿入部とを連結する連結部と、を有する。
上記構成によれば、第1挿入部と第2挿入部とで鼻柱を挟み込むことができるので、デバイスをしっかりと固定することができる。したがって、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
本発明の第4局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第3局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第1挿入部または第2挿入部は、板形状、チューブ形状、または、バネ形状となっている。
上記構成によれば、鼻孔の内側から、板形状、チューブ形状またはバネ形状の第1挿入部または第2挿入部を当接させることができるので、デバイスをしっかりと固定することができる。したがって、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
また、板形状の第1挿入部または第2挿入部を用いる場合、鼻孔の内側に面接触で板形状の第1挿入部または第2挿入部が当接するので、デバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることをより防止することができる。それに加えて、鼻孔内において鼻腔挿入デバイス用固定具との接触面積が増大するため、鼻柱の痛みを軽減することができる。
また、チューブ形状またはバネ形状の第1挿入部または第2挿入部を用いる場合、鼻孔に配置しても空気の流路を確保することができる。これにより、鼻孔に配置される第1挿入部または第2挿入部によって、呼吸が阻害されるのを防止することができる。それに加えて、鼻孔内において鼻腔挿入デバイス用固定具との接触面積が増大するため、鼻柱の痛みを軽減することができる。
また、バネ形状の第1挿入部を用いる場合、鼻腔長が短くても、バネが縮んで鼻腔内に挿入することができる。したがって、第1挿入部を鼻腔長に合わせて切断等する必要がない。
本発明の第5局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第3局面または第4局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第1挿入部または第2挿入部は、鼻孔から咽頭部まで延在する。
上記構成によれば、鼻孔から咽頭部まで延在する第1挿入部または第2挿入部を用いることにより、デバイスを患部(咽頭部)まで運ぶことができる。このため、デバイスを鼻孔から咽頭部まで延在させる必要がないので、患部(咽頭部)を拡張させるのに十分な大きさのデバイスを利用することができる。
本発明の第6局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、鼻孔の内側または外側に当接する当接部と、当接部と鼻腔に挿入されるデバイスとを接続する接続部と、を備える。
上記構成によれば、鼻腔挿入デバイス用固定具は、鼻孔の内側または外側に当接する当接部の当接力によって、デバイスを固定することができる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
本発明の第7局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第6局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、当接部は、鼻柱を挟持する挟持部を含む。
上記構成によれば、鼻腔挿入デバイス用固定具が鼻柱に挟持されるので、デバイスをしっかりと固定することができる。したがって、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
また、鼻腔挿入デバイス用固定具の取付位置が鼻(鼻柱)になるので、使用者は自ら鼻腔挿入用デバイス用固定具を取り付けることができる。
本発明の第8局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第3局面〜第7局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、鼻翼に引っかかるフック部をさらに備える。
上記構成によれば、デバイスを鼻翼でさらに固定することができる。これにより、デバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを効果的に防止することができる。
本発明の第9局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、線材から形成される鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第1線材部、第2線材部および第3線材部を備える。なお、ここにいう「線材」は、丸線であってもよいし、平角線であってもよいし、薄肉平角線であってもよい。また、鼻腔挿入デバイス用固定具の形成材料としては、特に限定されないが、例えば、金属や樹脂等が挙げられる。第2線材部は、第1線材部と連続している。そして、この第2線材部は、第1線材部と対向するように線材が折り返されて形成される。第3線材部は、第2線材部と連続している。そして、この第3線材部は、第2線材部の第1線材部形成側と反対側に配置されるように線材を折り曲げて形成される。
以下、この鼻腔挿入デバイス用固定具の利用方法を説明する。
先ず、第3線材部の先端部をデバイスの基端側の側壁に突き刺す。そして、この状態でデバイスを先端側から鼻孔に挿入し、そのデバイスの先端部を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、デバイスの先端部を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱の下端部を第2線材部の一部と第1線材部とで挟み込む。なお、このとき、第1線材部の先端は鼻孔中に存在する。
このため、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、デバイスを鼻柱にしっかりと固定することができる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、閉塞型睡眠時無呼吸症候群又はいびき症の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
本発明の第10局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第9局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第3線材部は、第2線材部と連続している。そして、第3線材部は、第2線材部の第1線材部形成側と反対側において第2線材部と対向するように第2線材部とは逆方向に線材が折り返されて形成される。
このため、デバイスを第2線材部と第3線材部とで挟み込むことができる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、閉塞型睡眠時無呼吸症候群又はいびき症の患者の睡眠中にデバイスが鼻腔挿入デバイス用固定具から脱離することを防止することができる。
本発明の第11局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第10局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第3線材部は、波型形状を呈する。
このため、デバイスの側壁を第3線材部と第2線材部の一部とで挟み込むとき、デバイスの側壁と第3線材部との接触点が少なくなる。したがって、睡眠障害の患者は、デバイスの側壁を第3線材部と第2線材部の一部とで挟み込む作業をより容易に行うことができる。
本発明の第12局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第10局面または第11局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第4線材部をさらに備える。第4線材部は、第3線材部と連続している。そして、この第4線材部は、第3線材部の第2線材部形成側と反対側において、第3線材部と対向するように第3線材部とは逆方向に線材が折り返されて形成される。
以下、この鼻腔挿入デバイス用固定具の利用方法を説明する。
先ず、デバイスの基端側部分を貫通するように第4線材部の先端部を突き刺した後、そのデバイスを第2線材部と第3線材部との折返部分まで移動させる。そして、この状態でデバイスを先端側から鼻孔に挿入し、そのデバイスの先端部を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、デバイスの先端部を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱の下端部を第2線材部の一部と第1線材部とで挟み込む。そして、このとき、第3線材部と第4線材部との折返部分が片側の鼻翼を跨ぐ格好となる。
このため、この鼻腔挿入デバイス用固定具では、片側の鼻翼に引っ掛け部が設けられることになる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、睡眠障害の患者の睡眠中に、デバイスが必要以上に鼻孔や体内に挿入することを防止することができる。
本発明の第13局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第9局面〜第12局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第1線材部と第2線材部とは、第1対向部、第2対向部および第3対向部から構成される。第1対向部は、第1距離離間する。つまり、第1対向部では、第1線材部の一部と第2線材部の一部とが第1距離だけ離間している。第2対向部は、第1対向部と連続する。そして、この第2対向部は、第1距離よりも短い第2距離離間する。つまり、第2対向部では、第1線材部の他の一部と第2線材部の他の一部とが第2距離だけ離間している。第3対向部は、第2対向部と連続する。そして、この第3対向部は、第2距離よりも長い第3距離離間する。つまり、第3対向部では、第1線材部のさらに他の一部と第2線材部のさらに他の一部とが第3距離だけ離間している。
このため、この鼻腔挿入デバイス用固定具では、第1線材部および第2線材部からくびれ部分が形成される。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、鼻柱の下端部に接触する面積を低減することができる。よって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、睡眠障害の患者の鼻柱に対する違和感を低減することができる。
本発明の第14局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第9局面〜第13局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第1線材部と第2線材部との折返部分は、直線形状を呈する。
このため、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、睡眠障害の患者の鼻柱の下端において目立ちにくくなる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、睡眠障害の患者の見た目を通常と違和感のないものとすることができる。
本発明の第15局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第9局面〜第14局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、円形線材部をさらに備える。円形線材部は、第1線材部の第2線材部形成側と反対側において第1線材部の軸と略直交する仮想平面上に形成されている。
このため、この鼻腔挿入デバイス用固定具では、円形線材部を鼻孔の内部にフィットさせることができる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、デバイスを鼻柱のみならず片方の鼻孔にもしっかりと固定することができる。よって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、さらにデバイスの固定状態を良好とすることができる。
本発明の第16局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第9局面〜第15局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第2線材部には、当該第2線材部の長さを調整する長さ調整部が設けられる。
このため、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに応じて、第2線材部の長さを調整することによって、デバイスの先端を咽頭部の所望の位置に配置することができる。
本発明の第17局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第9局面〜第16局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、線材を被覆する樹脂性の被覆部材をさらに備える。
このため、金属の線材が原因となって金属アレルギーが発生するのを抑制することができる。
本発明の第18局面に係る鼻腔挿入デバイスセットは、第1局面〜第17局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具と、鼻腔に挿入されるデバイスとを備える。
本発明の第19局面に係る鼻腔挿入デバイスセットは、第18局面に係る鼻腔挿入デバイスセットであって、デバイスには、鼻腔挿入デバイス用固定具の取付位置となる孔又は薄肉部が所定の間隔を隔てて複数設けられている。
上記構成によれば、取付位置となる孔又は薄肉部を適宜選択することによって、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに合わせて、鼻腔挿入デバイス用固定具の位置を調整できるので、デバイスの先端を咽頭部の所望の位置に配置することができる。
本発明の第20局面に係る鼻腔挿入デバイスセットは、第18局面または第19局面に係る鼻腔挿入デバイスセットであって、デバイスの基端部分には、フランジが設けられる。
上記構成によれば、デバイスの基端部分のフランジが鼻孔の側壁に当接することにより、デバイスが咽頭部側に落ち込むのを防止することができる。
本発明の第21局面に係る鼻腔挿入デバイスセットは、第18局面または第19局面に係る鼻腔挿入デバイスセットであって、デバイスの基端部分が端部に向かって拡径するテーパ形状となっている。
上記構成によれば、デバイスの基端部分の外径を鼻孔の径より大きくすることによって、デバイスが咽頭部側に落ち込むのを防止することができる。
本発明の第22局面に係る鼻腔挿入デバイスセットは、第21局面に係る鼻腔挿入デバイスセットであって、テーパ形状の基端部分に1又は複数の貫通穴が設けられている。
上記構成によれば、デバイスの基端部分をテーパ形状にすることで当該基端部分が鼻孔を覆うように配置される場合でも、当該貫通穴により鼻孔内部と鼻孔外部との通気性を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具が接続される鼻腔挿入チューブの一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具を利用して鼻腔挿入チューブを鼻柱に固定した状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の変形例(A)に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(B)に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(C)に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(C)に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の平面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(C)に係る鼻腔挿入チューブ用固定具を利用して鼻腔挿入チューブを鼻柱および鼻孔に固定した状態を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の正面図である。 本発明の第2実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具を利用して鼻腔挿入チューブを鼻柱および鼻翼に固定した状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の変形例(E)に係る固定具の断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(F)に係る固定具の正面図および部分拡大図である。 本発明の第1実施形態の変形例(G)に係る固定具の正面図および部分拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセットの模式図である。 本発明の第1実施形態の変形例(H)に係る固定具が鼻腔挿入デバイスに取り付けられた状態を示した正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(H)に係る固定具が固定部材により鼻腔挿入デバイスに取り付けられた状態を示した正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(I)に係る固定具が鼻腔挿入デバイスに取り付けられた状態を示した正面図である。 本発明の第3実施形態の変形例(C)に係る鼻腔挿入デバイスセットの模式図である。 本発明の第3実施形態の変形例(D)に係る鼻腔挿入デバイスセットの模式図である。 本発明の第3実施形態の変形例(E)に係る鼻腔挿入デバイスセットの模式図である。 本発明の第4実施形態に係る固定具の正面図である。 本発明の第4実施形態の変形例(A)に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの正面図である。 本発明の第4実施形態の変形例(B)に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの正面図である。 本発明の第5実施形態に係る固定具の正面図である。 本発明の第5実施形態の変形例(A)に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの斜視図である。 本発明の第5実施形態の変形例(B)に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの斜視図である。 本発明の第5実施形態の変形例(C)に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの斜視図である。 本発明の第6実施形態に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの斜視図である。 本発明の第7実施形態に係る固定具(各色)の正面図である。 本発明の第8実施形態に係る長さ調整可能な固定具の正面図である。 本発明の第9実施形態に係る固定具と鼻腔挿入チューブとの接続方法を示した模式図である。
100,100A,100B,100C,100D,100F,100G,100H,100I,100J,100K,100L,100L´,100L´´,100M,100M´,100M´´,100M´´´,100N,100P,100Q,100R,100S,100T 固定具(鼻腔挿入デバイス用固定具)
101 線材
102E 被覆部材
110,110J,110T 第1線材部
110L,110M,110N 挟持部
111L,111M,111N 第1挿入部
112L,112M,112N 第2挿入部
113L,113M,113N 連結部
114M 板状部材
114M´,114M´´ チューブ形状部材
114M´´´ バネ形状部材
120,120F,120G,120J,120T 第2線材部
120L,120M,120N 接続部
121F,121G 調整部
122F,122G 第2線材部の第1線材部に連続する部分
123F,123G 第2線材部の第3線材部に連続する部分
124F 凸部
124G 軸部
125F,125G 筒体
126F 凸部
130,130J,130T 第3線材部
130L´,130L´´ フック部´
140 第2円形線材部(円形線材部)
150 第4線材部
200,200J,200K,200K´,200K´´,200N 鼻腔挿入チューブ(チューブ)
210J 薄肉部
220J 接着材
300J,300K,300K´,300K´´ 鼻腔挿入デバイスセット
220K,220K´,220K´´ 基端部分
221K´ 貫通穴
DS1 第1距離
DS2 第2距離
DS3 第3距離
FL1 第1折返部(第1線材部と第2線材部との折返部分)
−第1実施形態−
本発明の第1実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具(以下、適宜、固定具と略記する)100は、鼻腔挿入チューブ200(図2参照)を鼻柱NP(図3参照)に固定するための固定具であって、図1に示されるように、線材101から形成されている。
なお、本実施形態において、鼻腔挿入チューブ200は、図2に示されるように、本体部220、先端部210および開口230から構成されている。本体部220は、シリコーン樹脂製のチューブ体である。先端部210は、図2に示されるように、リング形状を呈しており、本体部220の先端に設けられている。開口230は、本体部200の側壁を貫通しており、本体部220の基端側部分に2つ設けられている。
以下、固定具100の説明を容易するために、線材101が主に3つの部、すなわち第1線材部110、第2線材部120および第3線材部130から構成されているものとする(図1参照)。
<固定具の構成>
(1)第1線材部
第1線材部110は、図1に示されるように、主に、「く」の字形状部分111および逆S字形状部分112から構成されている。
(2)第2線材部
第2線材部120は、図1に示されるように、第1線材部110と連続しており、第1線材部110と対向するように線材101が第1折返部FL1で折り返されて形成されている。また、この第2線材部120は、図1に示されるように、主に、S字形状部分121および直線形状部分122から構成されているとも言える。
なお、本実施形態において、直線形状部分122は第1線材部110の「く」の字形状部分111と対向しており、S字形状部分121は第1線材部110の逆S字形状部分112と対向している。そして、直線形状部分122は、図1に示されるように、第1線材部110の「く」の字形状部分111の上部111aと第1距離DS1離間している。また、S字形状部分121の上部121aは、第1線材部110の逆S字形状部分112の上部112aと第2距離DS2離間している。また、S字形状部分121の下部121bは、第1線材部110の逆S字形状部分112の下部112bと第3距離DS3離間している。そして、第2距離DS2は、第1距離DS1および第3距離DS3よりも短く設定されている。この結果、この固定具100には、くびれ部分CSが形成されることとなる。そして、このくびれ部分CSは、本実施形態において鼻柱NP(図3参照)に対するクリップとして機能する(図3参照)。
(3)第3線材部
第3線材部130は、図1に示されるように、第2線材部120と連続しており、第2線材部120の第1線材部形成側と反対側において、第2線材部120と対向するように第2線材部120とは逆方向に線材101が第2折返部FL2で折り返されて形成されている。また、この第3線材部130は、図1に示されるように、波型形状を呈している。そして、この第3線材部130は、本実施形態において第2線材部120の直線形状部分122と共に、鼻腔挿入チューブ200の側壁に対するクリップとして機能する(図3参照)。
<固定具の使用方法>
先ず、図3に示されるように、第3線材部130の先端部を鼻腔挿入チューブ200の基端側Sbの側壁に突き刺し、その側壁を第3線材部130と第2線材部120の直線形状部分122とで挟み込む。次に、この状態で鼻腔挿入チューブ200を先端側Scから片方の鼻孔NHに挿入し、その鼻腔挿入チューブ200の先端部210(図2参照)を咽頭部まで挿入していく(図3参照)。そして、最後に、鼻腔挿入チューブ200の先端部210(図2参照)を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱NPの下端部をくびれ部分CSで挟み込む(図3参照)。なお、このとき、第1線材部110の先端は鼻孔NH中に存在する。
固定具100を鼻柱NPから取り外す場合、単純に固定具100を手で掴んで固定具100を引き下げればよい。
<固定具の特徴>
(1)
本発明の実施形態に係る固定具100には、鼻柱NPに対するクリップとして機能するくびれ部分CSと、鼻腔挿入チューブ200の側壁に対するクリップとして機能する第3線材部130および第2線材部120の直線形状部分122とが形成されている。このため、この固定具100は、鼻腔挿入チューブ200を鼻柱NPにしっかりと固定することができる。したがって、この固定具100は、睡眠障害の患者の睡眠中に鼻腔挿入チューブ100の位置がずれたり鼻腔挿入チューブ100が脱離したりすることを防止することができる。
また、固定具100の使用者は、手の届く範囲である鼻に固定具100を装着するので、自ら固定具100および鼻腔挿入チューブ100を装着することができる。
(2)
本発明の実施形態に係る固定具100では、鼻柱NPに対するクリップとしてくびれ部分CSが採用されている。このため、この固定具100は、鼻柱NPの下端部に接触する面積を低減することができる。よって、この固定具100は、睡眠障害の患者の鼻柱に対する違和感を低減することができる。
(3)
本発明の実施形態に係る固定具100では、第3線材部130が波型に形成されている。このため、鼻腔挿入チューブ200の側壁を第3線材部130と第2線材部120の直線形状部分122とで挟み込むとき、鼻腔挿入チューブ200の側壁と第3線材部130との接触点が少なくなる。したがって、睡眠障害の患者は、鼻腔挿入チューブ200の側壁を第3線材部130と第2線材部120の一部とで挟み込む作業をより容易に行うことができる。
<変形例>
(A)
先の実施形態では図1に示されるような固定具100が一例として紹介されたが、本発明には、図4に示されるような固定具100Aも包含される。
このような固定具100Aは、第1線材部110の「く」の字形状部分111が第1円形線材部111Aに置換されている点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。なお、この第1円形線材部111Aは、第2線材部120および第3線材部130と同一面上に形成されている。
(B)
先の実施形態では図1に示されるような固定具100が一例として紹介されたが、本発明には、図5に示されるような固定具100Bも包含される。
このような固定具100Bは、第1折返部FL1の形状が円弧から直線に変更されている点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。このようにすれば、この固定具100Bの装着時において、睡眠障害の患者の鼻柱NPの下端において固定具100Bが目立ちにくくなる。したがって、この固定具100Bは、睡眠障害の患者の見た目を通常と違和感のないものとすることができる。
(C)
先の実施形態では図1に示されるような固定具100が一例として紹介されたが、本発明には、図6および図7に示されるような固定具100Cも包含される。
このような固定具100Cは、第1線材部110の先端に新たに第2円形線形部140が設けられている点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。なお、第2円形線材部140は、第1線材部110の「く」の字形状部分111の上部111aの軸と直交する仮想平面上に沿って形成されている。
このような固定具100Cでは、図8に示されるように、第2円形線材部140を鼻孔NHの内部にフィットさせることができる。したがって、このような固定具100Cは、鼻腔挿入チューブ200を鼻柱NPのみならず片方の鼻孔NHにもしっかりと固定することができる。よって、このような固定具100Cは、さらに鼻腔挿入チューブ200の固定状態を良好とすることができる。
(D)
先の実施形態に係る固定具100では第2距離DS2が第3距離DS3よりも短く設定されていたが、第2距離DS2が第3距離DS3とほぼ等しく設定されてもかまわない。かかる場合、第1線材部110の逆S字形状部分112と第2線材部120のS字形状部分121とを合わせた形状はU字形状となる。
(E)
先の実施形態では特に言及しなかったが、線材101は、丸線であってもよいし、平角線であってもよいし、薄肉平角線であってもよい。また、線材の形成材料としては、特に限定されないが、例えば、金属や樹脂等が挙げられる。ここで、線材が金属製の場合には、図11に示すように、金属製の線材101を被覆する樹脂製の被覆部材102E(例えば、シリコーンゴム)を設けても良い。これにより、金属の線材が原因となって金属アレルギーが発生するのを抑制することができる。
なお、上記変形例(E)では、金属製の線材101を被覆する樹脂としてシリコーンゴムを例示したが、本発明はこれに限らず、シリコーンゴムの他に以下の樹脂が被覆部材102Eとして適用可能である。具体的には、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン),ブタジエン−スチレンゴム,ポリエステル共重合体,エチレン−プロピレンゴム(エチレン−プロピレン−ターポリマーラバー),EVA樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重合体),高密度ポリエチレン,高密度ポリプロピレン,耐衝撃性ポリスチレン,低密度ポリエチレン,メチルメタクリレート−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体,クロロプレンゴム,ニトリルブタジエンゴム,ポリアミド樹脂,PETG樹脂,ポリアセタール樹脂,ポリブチレンテレフタレート樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリエーテルサルホン樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリエチレンテレフタレート樹脂,ポリイミド樹脂,イソブチレン−イソプレン共重合体,ポリプロピレン樹脂,ポリスチレン樹脂,ポリスルホン樹脂,ポリテトラフルオロエチレン樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリビニルアセテート樹脂,ポリ塩化ビニル樹脂,スチレン−ブタジエン樹脂,スチレン−ブタジエンゴム,アクリル変性シリコーン樹脂,一液性RTV(Room Temperature
Vulcanizable:常温加硫)ゴム、が挙げられる。
(F)
また、先の実施形態およびその変形例では、1つの連続した線材を折り曲げることによって形成された固定具100,100A,100B,100Cが紹介されたが、本発明には、図12に示されるような、長さ調整機能を備えた固定具100Fも包含される。
このような固定具100Fは、第2線材部120Fに、当該第2線材部120Fの長さを調整する調整部121Fが設けられる点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。なお、ここでは、調整部121F以外の構成については、その説明を割愛する。この変形例に係る固定具100Fにおいて、第2線材部120Fは、第1線材部110に連続する部分122Fと、第3線材部130に連続する部分123Fとに分断されている。そして、当該第1線材部110に連続する部分122Fの先端には、凸部124Fが取り付けられている。また、当該第3線材部130に連続する部分123Fの先端には、第1線材部110に連続する部分122Fを内包する中空形状の筒体125Fが取り付けられており、その筒内125Fの内部には、所定の間隔で複数の凸部126Fが設けられている。これらの凸部126Fの間に形成されるいずれかの窪み部分に、凸部124Fが嵌り込むことによって、第2線材部120Fの長さ調整が行われる。すなわち、調整部121Fは、第1線材部110に連続する部分122F、第3線材部130に連続する部分123F、凸部124F、筒体125F、及び、複数の凸部126Fを有している。なお、筒体125Fの下端は内側に縮径されており、第1線材部110に連続する部分122Fの抜け防止として機能する。
これにより、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに応じて、第2線材部120Fの長さを調整することによって、鼻腔挿入チューブ200の先端を咽頭部の所望の位置に配置することができる。
(G)
また、上記した長さ調整機能を備えた固定具100Fの他にも、本発明には、図13に示されるような、長さ調整機能を備えた固定具100Gも包含される。
このような固定具100Gは、第2線材部120Gに、当該第2線材部120Gの長さを調整する調整部121Gが設けられる点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。なお、ここでは、調整部121G以外の構成については、その説明を割愛する。この変形例に係る固定具100Gにおいて、第2線材部120Gは、第1線材部110に連続する部分122Gと、第3線材部130に連続する部分123Gとに分断されている。そして、第1線材部110に連続する部分122Gの先端には、雄ネジが切られた軸部124Gが設けられている。また、第3線材部130に連続する部分123Gの先端には、内部に雌ネジが切られた筒体125Gが取り付けられている。筒体125Gの雌ネジに軸部124Gの雄ネジがねじ込まれることによって、第2線材部120Gの長さ調整が行われる。すなわち、調整部121Gは、第1線材部110に連続する部分122G、第3線材部130に連続する部分123G、軸部124G、及び、筒体125Gを有している。なお、図示はしないが、筒体125Gの下端も、上記した筒体125Fと同様に、内側に縮径されており、第1線材部110に連続する部分122Gの抜け防止として機能する。
これにより、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに応じて、第2線材部120Gの長さを調整することによって、鼻腔挿入チューブ200の先端を咽頭部の所望の位置に配置することができる。
(H)
先の実施形態では図1に示されるような固定具100が一例として紹介されたが、本発明には、図15に示されるような固定具100Hも包含される。
このような固定具100Hは、第2線材部120と対向するように線材101が折り返された第3線材部130が、第1線材部110形成側と反対側に延びる第3線材部130Hに置換されている点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。すなわち、この変形例に係る固定具100Hは、線材101から形成される固定具であって、第1線材部110と、第2線材部120と、第3線材部130Hとを備えている。そして、第3線材部130Hは、第2線材部120と連続し、第2線材部120の第1線材部110形成側と反対側に延在するように線材101を折り曲げて形成される。
この固定具100Hの利用方法については、まず、第3線材部130Hの先端部を鼻腔挿入チューブ200の基端側の側壁に突き刺す。そして、鼻腔挿入チューブ200の外周面と、その外周面に当接する第2線材部120と、を接着剤220Hで接着する。この状態で鼻腔挿入チューブ200を先端側から鼻孔に挿入し、その鼻腔挿入チューブ200の先端部を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、鼻腔挿入チューブ200の先端部を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱の下端部を第2線材部120の一部と第1線材部110とで挟み込む。なお、接着剤220Hの材料には、後述する第2実施形態の変形例(B)に例示したものが適用可能である。
上記変形例(H)に係る固定具100Hでは、固定具100Hと鼻腔挿入チューブ200とを接着剤220Hで接着する例について説明したが、本発明はこれに限らず、図16に示すように、固定具100Hと鼻腔挿入チューブ200とを固定部材230Hにより固定しても良い。この固定部材230Hは、鼻腔挿入チューブ200の内側および外側に配置される一対の部材からなる。固定部材230Hは、鼻腔挿入チューブ200の側壁に突き刺された第3線材部130Hに取り付けられる。これにより、鼻腔挿入チューブ200の側壁が固定部材230Hで挟み込まれて、鼻腔挿入チューブ200と固定具100Hとが固定される。
(I)
先の変形例(H)では図15及び図16に示されるような固定具100Hが一例として紹介されたが、本発明には、図17に示されるような固定具100Iも包含される。
このような固定具100Iは、第3線材部130が折り曲げ可能に構成されていること以外は、先の変形例(H)に係る固定具100Hと同一である。すなわち、この変形例に係る固定具100Iは、線材101から形成される固定具であって、第1線材部110と、第2線材部120と、第3線材部130Iとを備えている。そして、第3線材部130Iは、第2線材部120と連続し、第2線材部120の第1線材部110形成側と反対側に延在するように線材101を折り曲げて形成される。そして、この第3線材部130Iは、折り曲げ可能に構成されている。これにより、第3線材部130Iが、鼻腔挿入チューブ200内で折り曲げられることにより、鼻腔挿入チューブ200から抜けるのを防止する。
この固定具100Iの利用方法については、まず、第3線材部130Iの先端部を鼻腔挿入チューブ200の基端側の側壁に突き刺す。そして、鼻腔挿入チューブ200内において、第3線材部130Iを折り曲げる。この際、折り曲げられた第3線材部130Iと第2線材部120とにより鼻腔挿入チューブ200の側壁を挟み込むことによって、固定具100Iと鼻腔挿入チューブ200とを固定することが好ましい。この状態で鼻腔挿入チューブ200を先端側から鼻孔に挿入し、その鼻腔挿入チューブ200の先端部を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、鼻腔挿入チューブ200の先端部を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱の下端部を第2線材部120の一部と第1線材部110とで挟み込む。
−第2実施形態−
本発明の第2実施形態に係る固定具100Dは、第1実施形態に係る固定具100と同様に線材101から形成されている。また、この固定具100Dは、図9に示されるように、主に、第1線材部110、第2線材部120、第3線材部130d、第4線材部150、第2円形線材部140から形成されている。
<固定具の構成>
第1線材部110および第2線材部120は第1実施形態に係る第1線材部110および第2線材部120と同一であり、第2円形線材部140は第1実施形態の変形例(C)に記載の第2円形線材部140と同一である。
以下、第1実施形態やその変形例に係る固定具100,100A,100B,100Cには存在しない第3線材部130dおよび第4線材部150について詳述する。
(1)第3線材部
第3線材部130dは、図9に示されるように、第2線材部120と連続しており、第2線材部120の第1線材部形成側と反対側において、第2線材部120と対向するように第2線材部120とは逆方向に線材101が第3折返部FL3で折り返されて形成されている。そして、この第3折返部FL3は、図10に示されるように、鼻腔挿入チューブ200を固定する役割を担う。
(2)第4線材部
第4線材部150は、図9に示されるように、第3線材部130dと連続しており、第3線材部130dの第2線材部形成側と反対側において、第3線材部130dと対向するように第3線材部130dとは逆方向、すなわち、第2線材部120と同方向に線材101が第4折返部FL4で折り返されて形成されている。そして、この第4折返部FL4は、図10に示されるように、鼻翼NWを跨ぎ、鼻腔挿入チューブ200が必要以上に鼻孔NHや体内に挿入することを防止する役割を担う。
<固定具の使用方法>
先ず、鼻腔挿入チューブ200の基端側Sbの部分を貫通するように第4線材部150の先端部を突き刺した後、その鼻腔挿入チューブ200を第3折返部FL3まで移動させる。次に、この状態で鼻腔挿入チューブ200を先端側Scから鼻孔NHに挿入し、その鼻腔挿入チューブ200の先端部210(図2参照)を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、鼻腔挿入チューブ200の先端部210(図2参照)を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱NPの下端部をくびれ部分CSで挟み込む。そして、このとき、第4折返部FL4が片側の鼻翼NWを跨ぐ格好となる。
<固定具の特徴>
本発明の実施形態に係る固定具100Dは、鼻柱NPに対するクリップとして機能するくびれ部分CSと、鼻腔挿入チューブ200の側壁に対するクリップとして機能する第3線材部130および第2線材部120の直線形状部分122とが形成されているのみならず、鼻腔挿入チューブ200の埋没防止機能を発揮する第4折返部FL4が形成されている。このため、この固定具100は、鼻腔挿入チューブ200を鼻柱NPにしっかりと固定することができるだけでなく、睡眠障害の患者の睡眠中に、鼻腔挿入チューブ200が必要以上に鼻孔NHや体内に挿入することを防止することができる。したがって、この固定具100は、睡眠障害の患者の睡眠中に鼻腔挿入チューブ100の位置がずれたり鼻腔挿入チューブ100が脱離したりすることを防止することができる。
<変形例>
先の実施形態に係る固定具100Dには、第1実施形態の各種変形例が適用されてもかまわない。
−第3実施形態−
本発明の第3実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jは、図14(a)に示すように、固定具100Jと、鼻腔挿入チューブ200Jとを備えている。なお、固定具100Jは、上記した第1実施形態にかかる固定具100と同様であるので、その説明を割愛する。
<チューブの構成>
鼻腔挿入チューブ200Jは、シリコーンゴム製のチューブであり、およそ鼻の穴の入口から咽頭部までの距離と同じ長さを有している。なお、この鼻腔挿入チューブ200Jの基端側には、固定具100Jが装着可能となっている。また、鼻腔挿入チューブ200Jの基端側部分には、当該鼻腔挿入チューブ200Jの側壁に所定の間隔を隔てて4つの薄肉部210Jが形成されている。なお、ここでは、薄肉部210Jを形成する例について説明したが、本発明はこれに限らず、当該薄肉部210Jが側壁を貫通する孔であっても良い。また、薄肉部210Jまたは孔の個数についても、4つに限定されない。
<鼻腔挿入デバイスセットの使用方法>
先ず、図14(b)に示すように、第3線材部130Jの先端部を鼻腔挿入チューブ200Jの基端側部分に設けられるいずれかの薄肉部210Jに突き刺す。いずれの薄肉部210Jに第3線材部130Jを突き刺すかは、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに応じて、適宜選択する。そして、鼻腔挿入チューブ200Jの側壁を第3線材部130Jと第2線材部120Jの直線形状部分122とで挟み込む。この状態で、図14(c)に示すように、第2線材部120Jと鼻腔挿入チューブ200Jの外周面とを接着剤220J(例えば、シリコーンゴム)により接着する。次に、この状態で鼻腔挿入チューブ200Jを先端側Scから片方の鼻孔NHに挿入し、その鼻腔挿入チューブ200Jの先端部(図示せず)を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、鼻腔挿入チューブ200Jの先端部(図示せず)を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱NPの下端部をくびれ部分CSで挟み込む(図3参照)。なお、このとき、第1線材部110Jの先端は鼻孔NH中に存在する。
固定具100Jを鼻柱NPから取り外す場合、単純に固定具100Jを手で掴んで固定具100Jを引き下げればよい。
<鼻腔挿入デバイスセットの特徴>
本発明の実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jでは、第1実施形態にかかる固定具100と同一の固定具100Jを利用していることから、第1実施形態の固定具100と同様の特徴(1)〜(3)があり、同様の効果を奏する。
また、鼻腔挿入チューブ200Jの側面には、所定の間隔で形成された薄肉部210Jが形成されている。このため、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに合わせて固定具100Jの位置を調整できるので、鼻腔挿入チューブ200Jの先端を咽頭部の所望の位置に配置することができる。
<変形例>
(A)
先の実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jの固定具100Jには、第1実施形態の各種変形例(100A,100B,100C,100F,100G,100H,100I)、第2実施形態に係る固定具(100D)、および、第2実施形態の変形例が適用されてもかまわない。
(B)
先の実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jでは、第2線材部120Jと鼻腔挿入チューブ200Jの外周面とをシリコーンゴムからなる接着剤220Jにより接着する例について説明したが、本発明はこれに限らず、上記したシリコーンゴムの他に以下の材料が接着剤220Jとして適用可能である。具体的には、アリルトリクロロシラン,アリルトリエトキシシラン,アリルトリメトキシシラン,ジエトキシメチルビニルシラン,トリクロロビニルシラン,トリエトキシビニルシラン,ビニルトリメトキシシラン,3-グリシジルオキシプロピル(ジメトキシ)メチルシラン,3-グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン,ジエトキシ(3-グリシジルオキシプロピル)メチルシラン,3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルジメトキシメチルシラン,3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリエトキシシラン,3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン,3-アミノプロピルジエトキシメチルシラン,3-アミノプロピルトリエトキシシラン,3-アミノプロピルトリメトキシシラン,(3-メルカプトプロピル)トリエトキシシラン,(3-メルカプトプロピル)トリメトキシシラン,(クロロメチル)トリエトキシシラン,1-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]尿素,2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン,イソシアン酸3-(トリエトキシシリル)プロピル,メタクリル酸3-(トリエトキシシリル)プロピル,アクリル酸3-(トリメトキシシリル)プロピル,メタクリル酸3-(トリメトキシシリル)プロピル,3-クロロプロピルジメトキシメチルシラン,3-クロロプロピルトリクロロシラン,3-クロロプロピルトリエトキシシラン,3-トリメトキシシリルプロピルクロリド,N-[2-(N-ビニルベンジルアミノ)エチル]-3-アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩,トリクロロ(1H,1H,2H,2H-トリデカフルオロ-n-オクチル)シラン,トリエトキシ-1H,1H,2H,2H-トリデカフルオロ-n-オクチルシラン,トリメトキシ(3,3,3-トリフルオロプロピル)シラン,テトラエトキシシラン,ポリアルキルシロキサン,ポリアルキルアルケニルシロキサン,ポリアルキル水素シロキサン,アクリル変性シリコーン樹脂,一液性RTV(Room Temperature Vulcanizable:常温加硫)ゴムが挙げられる。
(C)
先の実施形態では図14に示されるような鼻腔挿入デバイスセット300Jが一例として紹介されたが、本発明には、図18に示されるような鼻腔挿入デバイスセット300Kも包含される。
このような鼻腔挿入デバイスセット300Kは、鼻腔挿入チューブ200Kの基端部分220Kの形状をテーパ形状にしたこと以外は、先の実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jと同一である。すなわち、この変形例に係る鼻腔挿入デバイスセット300Kは、図18に示すように、固定具100Kと、鼻腔挿入チューブ200Kとを備えている。なお、この固定具100Kには、第1実施形態に係る固定具100、第1実施形態の各種変形例(100A,100B,100C,100F,100G,100H,100I)、第2実施形態に係る固定具(100D)、および、第2実施形態の変形例が適用されてもかまわない。
そして、本実施形態では、鼻腔挿入チューブ200Kは、本体部210Kと、本体部210Kに連続して形成される基端部分220Kとを有している。この基端部分220Kは、本体部210K側から基端部分220Kの端部に向かって徐々に拡径するテーパ形状になっている。
上記構成によれば、鼻腔挿入チューブ200Kの基端部分220Kの最外径を鼻孔の径より大きくすることによって、鼻腔挿入チューブ200Kが咽頭部側に落ち込むのを防止することができる。
(D)
また、前述した変形例(C)では、鼻腔挿入チューブ200Kの基端部分220Kをテーパ形状にしたが、本発明には、図19に示される鼻腔挿入デバイスセット300K´のように、鼻腔挿入チューブ200K´のテーパ形状の基端部分220K´に複数の貫通穴を221K´を形成しても良い。なお、鼻腔挿入チューブ200K´の基端部分220K´に貫通穴を221K´形成したこと以外は、前述した変形例(C)と同様であるので、当該変形例(C)と同様の部分については、同一符号を付し、その説明を割愛する。
上記構成によれば、チューブ200K´の基端部分220K´をテーパ形状にすることで、当該基端部分220K´が鼻孔を覆うように配置される場合でも、当該貫通穴221K´により鼻孔内部と鼻孔外部との通気性を確保することができる。
(E)
先の実施形態では図14に示されるような鼻腔挿入デバイスセット300Jが一例として紹介されたが、本発明には、図20に示されるような鼻腔挿入デバイスセット300K´´も包含される。
このような鼻腔挿入デバイスセット300K´´は、鼻腔挿入チューブ200K´´の基端部分220K´´の形状をフランジ形状にしたこと以外は、先の実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jと同一である。すなわち、この変形例に係る鼻腔挿入デバイスセット300K´´は、図20に示すように、固定具100Kと、鼻腔挿入チューブ200K´´とを備えている。なお、この固定具100Kには、第1実施形態に係る固定具100、第1実施形態の各種変形例(100A,100B,100C,100F,100G,100H,100I)、第2実施形態に係る固定具(100D)、および、第2実施形態の変形例が適用されてもかまわない。
そして、本実施形態では、鼻腔挿入チューブ200K´´は、本体部210K´´と、本体部210K´´に連続して形成される基端部分220K´´とを有している。この基端部分220K´´は、フランジ形状になっている。
上記構成によれば、鼻腔挿入チューブ200K´´の基端部分220K´´の最外径を鼻孔の径より大きくすることによって、鼻腔挿入チューブ200K´´が咽頭部側に落ち込むのを防止することができる。
−第4実施形態−
本発明の第4実施形態に係る固定具100Lは、図21に示すように、鼻腔に挿入される鼻腔挿入チューブ200を固定することを特徴とする。具体的には、固定具100Lは、鼻柱を挟持する挟持部110Lと、挟持部110Lと鼻腔挿入チューブ200とを接続する接続部120Lと、を備えている。そして、挟持部110Lは、一方の鼻孔に挿入される第1挿入部111Lと、他方の鼻孔に挿入される第2挿入部112Lと、第1挿入部111Lと第2挿入部112Lとを連結する連結部113Lと、を有している。連結部113Lは、第1挿入部111Lと第2挿入部112Lとで鼻柱を両側から押さえるように、第1挿入部111Lと第2挿入部112とを連結する。また、第1挿入部111Lおよび第2挿入部112Lは共に、鼻孔に内周面に沿うように湾曲されている。
<変形例>
(A)
先の実施形態では、図21に示されるような固定具100Lが一例として紹介されたが、本発明には、図22に示されるような固定具100L´も包含される。
このような固定具100L´は、鼻翼に引っかかるフック部130L´を備えていること以外は、上記した固定具100Lと同様であるので、その説明を省略する。フック部130L´は、鼻腔挿入チューブ200が挿入される鼻孔とは異なる鼻孔の鼻翼に引っかかる。
(B)
先の実施形態では、図22に示されるような固定具100Lが一例として紹介されたが、本発明には、図23に示されるような固定具100L´´も包含される。
このような固定具100L´´は、鼻翼に引っかかるフック部130L´´を備えていること以外は、上記した固定具100Lと同様であるので、その説明を省略する。フック部130L´´は、上記した変形例(A)に係るフック部130L´とは異なり、鼻腔挿入チューブ200が挿入される鼻孔の鼻翼に引っかかる。
上記した変形例(A)および(B)のように、鼻翼に引っかかるフック部130L´および130L´´を設けることによって、鼻柱だけでなく鼻翼でも鼻腔挿入チューブ200を固定することができるので、鼻腔挿入チューブ200の位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを効果的に防止することができる。
−第5実施形態−
本発明の第5実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具100Mは、図24に示すように、鼻腔に挿入される鼻腔挿入チューブ200を固定することを特徴とする。この第5実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具100Mは、鼻孔の内側に当接することによって、鼻腔挿入チューブ200を固定する。具体的には、鼻腔挿入チューブ用固定具100Mは、鼻柱を挟持する挟持部110Mと、挟持部110Mと鼻腔挿入チューブ200とを接続する接続部120Mと、を備えている。
そして、挟持部110Mは、一方の鼻孔に挿入される第1挿入部111Mと、他方の鼻孔に挿入される第2挿入部112Mと、第1挿入部111Mと第2挿入部112Mとを連結する連結部113Mと、を備えている。そして、第1挿入部111Mは、ワイヤーであって、その先端には、鼻腔挿入チューブ200が接続されている。また、第2挿入部112Mの先端には、板状部材114Mが設けられており、他方の鼻孔の内周面に当該板状部材114Mが面接触する。
<変形例>
(A)
先の実施形態では、図24に示されるような固定具100Mが一例として紹介されたが、本発明には、図25に示されるような固定具100M´も包含される。
このような固定具100M´は、第2挿入部112Mにチューブ形状部材114M´が設けられること以外は、上記した固定具100Mと同様であるので、その説明を省略する。チューブ形状部材114M´は、鼻孔の内径の平均値よりも大きな外径を有する撓み変形可能なチューブである。そして、このチューブ形状部材114M´は、鼻孔の内周面に当接する。チューブ形状部材114M´を鼻孔に挿入する際には、チューブ形状部材114M´を縮径させた状態で鼻孔に挿入する。これにより、鼻孔の内部において、当該チューブ形状部材114M´が元の形状に戻ろうとする力で拡径し、鼻孔の内周面に当接する。
(B)
先の変形例では、チューブ形状部材114M´を有する固定具100M´が一例として紹介されたが、本発明には、図26に示されるような固定具100M´´も包含される。
このような固定具100M´´は、第2挿入部112Mに長尺のチューブ形状部材114M´´が設けられること以外は、上記した固定具100M´と同様であるので、その説明を省略する。長尺のチューブ形状部材114M´´は、鼻腔挿入チューブ200と同様に、鼻孔から鼻腔まで延在する。
(C)
先の実施形態では、図24に示されるような固定具100Mが一例として紹介されたが、本発明には、図27に示されるような固定具100M´´´も包含される。
このような固定具100M´´´は、第2挿入部112Mにバネ形状部材114M´´´が設けられること以外は、上記した固定具100Mと同様であるので、その説明を省略する。バネ形状部材114M´´´は、鼻孔の内径に応じて拡径または縮径するバネである。そして、このバネ形状部材114M´´´は、鼻孔の内周面に当接する。このように、バネ形状部材114M´´´を用いる場合、鼻腔長が短くても、バネ形状部材114M´´´が縮んで鼻腔内に挿入することができる。したがって、バネ形状部材114M´´´を鼻腔長に合わせて切断等する必要がない。
上記した変形例に係る固定具100M´のチューブ形状部材114M´、固定具100M´´のチューブ形状部材114M´´、および、固定具100M´´´のバネ形状部材114M´´´は、いずれも空気を通過可能な構造であるから、当該部材114M´、114M´´および114M´´´を鼻孔に配置しても空気の流路を確保することができる。このため、部材114M´、114M´´および114M´´´によって、患者の呼吸が阻害されるのを防止することができる。それに加えて、鼻孔内において固定具114M´、114M´´、および、114M´´´との接触面積が増大するため、鼻柱の痛みを軽減することができる。
−第6実施形態−
本発明の第6実施形態に係る固定具100Nは、図28に示すように、鼻腔に挿入される鼻腔挿入チューブ200を固定することを特徴とする。この第6実施形態に係る固定具100Nは、鼻孔の内側に当接することによって、鼻腔挿入チューブ200を固定する。具体的には、固定具100Nは、鼻柱を挟持する挟持部110Nと、挟持部110Nと鼻腔挿入チューブ200とを接続する接続部120Nと、を備えている。
そして、挟持部110Nは、一方の鼻孔に挿入される第1挿入部111Nと、他方の鼻孔に挿入される第2挿入部112Nと、第1挿入部111Nと第2挿入部112Nとを連結する連結部113Nと、を備えている。そして、第1挿入部111Nは、ワイヤーであって、その先端には、鼻腔挿入チューブ200Nが接続されている。本実施形態では、ワイヤーである第1挿入部111Nは、鼻孔から咽頭部まで延在しており、その先端または先端の近傍に鼻腔挿入チューブ200Nが設けられている。すなわち、鼻腔挿入チューブ200Nは、上記した鼻孔から咽頭部まで延在する鼻腔挿入チューブ200でなく、咽頭部を拡張させるのに十分な小さなデバイスを利用することができる。
−第7実施形態−
上記した実施形態および変形例では、固定具の色について言及しなかったが、固定具が装着時に目立たなくなるように、図29(a)に示すように、固定具100Pの色が透明色であっても良いし、図29(b)に示すように、固定具100Qの色が肌色であっても良いし、図29(c)に示すように、固定具100Rの色がピンク色であっても良いし、図29(d)に示すように、固定具100Sの色が黒色であっても良い。固定具100P,100Q、100R,100Sの構成は、上記した種々の実施形態および変形例が適用可能である。
−第8実施形態−
上記した第1実施形態の変形例(F)および(G)では、長さ調整機能を備えた固定具100Fおよび100Gを例示したが、本発明はこれに限らず、図30(a)および(b)に示した固定具100Tが包含される。
すなわち、固定具100Tは、一方の鼻孔に挿入される第1線材部110Tと、他方の鼻孔に挿入される第2線材部120Tと、鼻腔挿入チューブ200を保持する第3線材部130Tと、を備えている。そして、本実施形態では、第1線材部110Tおよび第2線材部120Tの両方が、長さ方向(矢印X方向)に対して長さ調整可能である。なお、ここでは、第1線材部110Tおよび第2線材部120Tの両方が長さ調整可能であるとしたが、第1線材部110Tおよび第2線材部120Tのいずれか一方が長さ調整可能であっても良い。この長さ調整機構は、上記した第1実施形態の変形例(F)および(G)と同様であるので、その説明を省略する。
また、本実施形態では、第1線材部110Tと第2線材部120Tとの連結部130Tが、幅方向(矢印Y方向)に対して長さ調整可能となっている。この長さ調整機能も、上記した第1実施形態の変形例(F)および(G)と同様であるので、その説明を省略する。
すなわち、本実施形態の固定具100Tは、長さ方向(矢印X方向)かつ幅方向(矢印Y方向)に長さ調整可能となっている。これにより、患者の鼻のサイズに合わせて、固定具100Tを装着することができる。
−第9実施形態−
上記実施形態では、固定具と鼻腔挿入チューブとの固定方法について、固定具を鼻腔挿入チューブに突き刺す方法を例示したが、本発明はこれに限らず、以下の方法で固定具100と鼻腔挿入チューブ200とを固定しても良い。なお、固定具100および鼻腔挿入チューブ200は、上記した各種の実施形態および変形例が適用可能である。
具体的には、図31(a)に示すように、固定具100と鼻腔挿入チューブ200とを溶着(溶着部分B)により固定しても良いし、接着剤Bにより固定具100と鼻腔挿入チューブ200とを接着しても良い。
また、図31(b)に示すように、固定具100と鼻腔挿入チューブ200とを嵌め合いにより固定しても良い。
また、図31(c)に示すように、固定具100を鼻腔挿入チューブ200の内周面に固定しても良い。具体的には、鼻腔挿入チューブ200の基端部分には、くびれ部250が形成されている。そして、そのくびれ部250に固定具100の拡径した先端部150が嵌り合って、固定具100と鼻腔挿入チューブ200とが固定される。
また、図31(d)に示すように、固定具100を鼻腔挿入チューブ200の外周面に固定しても良い。具体的には、固定具100に設けられる管状構造部160の内側に、フランジ部260を有する鼻腔挿入チューブ200を通過させることによって、管状構造部160がフランジ部260に引っかかる。これにより、固定具100と鼻腔挿入チューブ200とが固定される。
本発明に係る固定具及び鼻腔挿入デバイスセットは、睡眠障害の患者の睡眠中に鼻腔挿入チューブの位置がずれたり鼻腔挿入チューブが脱離したりすることを防止することができるという特徴を有している。
本発明は、鼻腔挿入デバイス用固定具、および、鼻腔挿入デバイス用固定具を備える鼻腔挿入デバイスセットに関する。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者は、睡眠時に上気道の咽頭部が筋肉の弛緩と肥満等との合併症で閉塞され、一時的な窒息(無呼吸、低呼吸)状態を断続的に繰り返す。このため、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者は、高血圧症を患ったり脳血管及び心血管に障害を患ったりする。また、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者は、十分な睡眠がとれず、日中に眠気を催したり、日中に集中力や活力を欠いたりするようになる。また、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者が自動車の運転をする場合には、その患者は居眠り運転で事故や重大事故等を起こしやすくなる。
また、いびきは、閉塞型睡眠時無呼吸症候群と同様に、睡眠時に上気道が狭窄又は閉塞されることにより、咽頭部等の気道粘膜が振動することによって発生する。いびきは、同居人の眠りの妨害だけでなく、当人の熟睡の妨げとなり、日中に眠気を催したり、日中に集中力や活力を欠いたりするようになる。
以下、上記した「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」及び「いびき症」を総称して、「睡眠障害」とする。
そこで、近年、閉塞型睡眠時無呼吸症候群を治療したり解消したりするための様々な提案がなされている。例えば、「閉塞型睡眠時無呼吸症候群解消チューブを鼻孔経由で咽頭部に挿入する方法(例えば、特開2009−072581号公報)」や、「先端部に水膨潤樹脂が塗布された閉塞型睡眠時無呼吸症候群解消チューブを鼻孔経由で咽頭部に挿入した後、咽頭部周辺の水分を利用して水膨潤樹脂を膨潤させて咽頭部を押し広げる方法(例えば、特開2009−072581号公報等参照)」、「先端部に拡張部分が設けられた閉塞型睡眠時無呼吸症候群解消チューブを鼻孔経由で咽頭部に挿入した後、ユーザの操作により拡張部分を拡張させて咽頭部を押し広げる方法(例えば、特開2006−204630号公報、特開2009−034384号公報、特開2009−072581号公報、特開2009−072582号公報等参照)」等が提案されている。
特開2006−204630号公報 特開2009−034384号公報 特開2009−072581号公報 特開2009−072582号公報
ところで、上述のような方法において、睡眠障害の患者の睡眠中に鼻腔挿入チューブの位置がずれたり鼻腔挿入チューブが脱離したりして、睡眠障害の患者の治療が十分に行われなくなることが懸念されている。
本発明の課題は、睡眠障害の患者の睡眠中に鼻腔挿入チューブの位置がずれたり鼻腔挿入チューブが脱離したりすることを防止する鼻腔挿入デバイス用固定具および鼻腔挿入デバイス用固定具を備えた鼻腔挿入デバイスセットを提供することにある。
本発明の第1局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、線材で形成されており、第1線材部と、この第1線材部と連続し、第1線材部と対向するように線材が折り返されて形成される第2線材部と、この第2線材部と連続し、第2線材部の第1線材部形成側と反対側に配置されるように線材を折り曲げて形成される第3線材部とを備えている。さらに、この鼻腔挿入デバイス用固定具において、第1線材部と第2線材部とは、第1距離離間する第1対向部と、第1対向部と連続すると共に第1距離よりも短い第2距離離間する第2対向部と、第2対向部と連続すると共に第2距離よりも長い第3距離離間する第3対向部とから構成される。
上記構成によれば、鼻腔挿入デバイス用固定具は、デバイスを固定することができる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
なお、ここにいう「線材」は、丸線であってもよいし、平角線であってもよいし、薄肉平角線であってもよい。また、鼻腔挿入デバイス用固定具の形成材料としては、特に限定されないが、例えば、金属や樹脂等が挙げられる。第2線材部は、第1線材部と連続している。そして、この第2線材部は、第1線材部と対向するように線材が折り返されて形成される。第3線材部は、第2線材部と連続している。そして、この第3線材部は、第2線材部の第1線材部形成側と反対側に配置されるように線材を折り曲げて形成される。
以下、この鼻腔挿入デバイス用固定具の利用方法を説明する。
先ず、第3線材部の先端部をデバイスの基端側の側壁に突き刺す。そして、この状態でデバイスを先端側から鼻孔に挿入し、そのデバイスの先端部を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、デバイスの先端部を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱の下端部を第2線材部の一部と第1線材部とで挟み込む。なお、このとき、第1線材部の先端は鼻孔中に存在する。
このため、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、デバイスを鼻柱にしっかりと固定することができる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、閉塞型睡眠時無呼吸症候群又はいびき症の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
また、この鼻腔挿入デバイス用固定具では、第1線材部および第2線材部からくびれ部分が形成される。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、鼻柱の下端部に接触する面積を低減することができる。よって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、睡眠障害の患者の鼻柱に対する違和感を低減することができる。
本発明の第2局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第1局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第3線材部は、第2線材部とは逆方向に線材を折り返して形成されており、第3線材部と連続し、第3線材部の第2線材部形成側と反対側において第3線材部と対向するように第3線材部とは逆方向に線材が折り返されて形成される第4線材部をさらに備えている。
このため、デバイスを第2線材部と第3線材部とで挟み込むことができる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、閉塞型睡眠時無呼吸症候群又はいびき症の患者の睡眠中にデバイスが鼻腔挿入デバイス用固定具から脱離することを防止することができる。
以下、この鼻腔挿入デバイス用固定具の利用方法を説明する。
先ず、デバイスの基端側部分を貫通するように第4線材部の先端部を突き刺した後、そのデバイスを第2線材部と第3線材部との折返部分まで移動させる。そして、この状態でデバイスを先端側から鼻孔に挿入し、そのデバイスの先端部を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、デバイスの先端部を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱の下端部を第2線材部の一部と第1線材部とで挟み込む。そして、このとき、第3線材部と第4線材部との折返部分が片側の鼻翼を跨ぐ格好となる。
このため、この鼻腔挿入デバイス用固定具では、片側の鼻翼に引っ掛け部が設けられることになる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、睡眠障害の患者の睡眠中に、デバイスが必要以上に鼻孔や体内に挿入することを防止することができる。
本発明の第3局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、線材で形成されており、第1線材部と、この第1線材部と連続し、第1線材部と対向するように線材が折り返されて形成される第2線材部と、第2線材部と連続し、この第2線材部の第1線材部形成側と反対側に配置されるように線材を折り曲げて形成される第3線材部と、第1線材部の第2線材部形成側と反対側に形成される円形線材部とを備えている。
本発明の第4局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第3局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、円形線材部は、第1線材部の軸と略直交する仮想平面上に形成されている。
このため、この鼻腔挿入デバイス用固定具では、円形線材部を鼻孔の内部にフィットさせることができる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、デバイスを鼻柱のみならず片方の鼻孔にもしっかりと固定することができる。よって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、さらにデバイスの固定状態を良好とすることができる。
本発明の第5局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第1局面から第4局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第2線材部には、当該第2線材部の長さを調整する長さ調整部が設けられている。
このため、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに応じて、第2線材部の長さを調整することによって、デバイスの先端を咽頭部の所望の位置に配置することができる。
本発明の第6局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第1局面から第5局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、線材を被覆する樹脂製の被覆部材をさらに備えている。
このため、金属の線材が原因となって金属アレルギーが発生するのを抑制することができる。
本発明の第7局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第1当接部と、この第1当接部と対向するように配置される第2当接部と、第1当接部と第2当接部とを連結する連結部と、第1当接部および第2当接部の一方に設けられた、鼻腔挿入デバイスを接続する接続部とを備えている。また、この鼻腔挿入デバイス用固定具において、第1当接部および第2当接部の他方は、復元力で変形することにより鼻孔の内周面に当接する。
上記構成によれば、第1当接部と第2当接部とで鼻柱を挟み込むことができるので、デバイスをしっかりと固定することができる。したがって、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
また、上記構成によれば、鼻腔挿入デバイス用固定具は、鼻孔の内側または外側に当接する当接部の当接力によって、デバイスを固定することができる。したがって、この鼻腔挿入デバイス用固定具は、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
本発明の第8局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第7局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第1当接部および第2当接部の他方は、鼻孔の内径の平均値よりも大きな外径を有する撓み変形可能なチューブである。
本発明の第9局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第1当接部と、この第1当接部と対向するように配置される第2当接部と、第1当接部と第2当接部とを連結する連結部と、第1当接部または第2当接部に鼻腔挿入デバイスを接続する接続部と、鼻翼に引っかかるフック部とを備えている。
上記構成によれば、デバイスを鼻翼でさらに固定することができる。これにより、デバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを効果的に防止することができる。
本発明の第10局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第1当接部と、この第1当接部と対向するように配置される第2当接部と、第1当接部と第2当接部とを連結する連結部と、第1当接部または第2当接部に鼻腔挿入デバイスを接続する接続部とを備えている。また、この鼻腔挿入デバイス用固定具において、接続部は鼻孔から咽頭部まで延在する。
上記構成によれば、接続部が鼻孔から咽頭部まで延在することにより、デバイスを患部(咽頭部)まで運ぶことができる。このため、デバイスを鼻孔から咽頭部まで延在させる必要がないので、患部(咽頭部)を拡張させるのに十分な大きさのデバイスを利用することができる。
本発明の第11局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第7局面、第9局面、および第10局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第1当接部または第2当接部は、板形状、チューブ形状、または、バネ形状となっている。
上記構成によれば、鼻孔の内側から、板形状、チューブ形状またはバネ形状の第1当接部または第2当接部を当接させることができるので、デバイスをしっかりと固定することができる。したがって、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
また、板形状の第1当接部または第2当接部を用いる場合、鼻孔の内側に面接触で板形状の第1当接部または第2当接部が当接するので、デバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることをより防止することができる。それに加えて、鼻孔内において鼻腔挿入デバイス用固定具との接触面積が増大するため、鼻柱の痛みを軽減することができる。
また、チューブ形状またはバネ形状の第1当接部または第2当接部を用いる場合、鼻孔に配置しても空気の流路を確保することができる。これにより、鼻孔に配置される第1当接部または第2当接部によって、呼吸が阻害されるのを防止することができる。それに加えて、鼻孔内において鼻腔挿入デバイス用固定具との接触面積が増大するため、鼻柱の痛みを軽減することができる。
また、バネ形状の第1当接部を用いる場合、鼻腔長が短くても、バネが縮んで鼻腔内に挿入することができる。したがって、第1当接部を鼻腔長に合わせて切断等する必要がない。
本発明の第12局面に係る鼻腔挿入デバイス用固定具は、第7局面から第11局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具であって、第1当接部、第2当接部および連結部は、鼻柱を挟持する挟持部を形成する。
上記構成によれば、鼻腔挿入デバイス用固定具が鼻柱を挟持するので、デバイスをしっかりと固定することができる。したがって、睡眠障害の患者の睡眠中にデバイスの位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを防止することができる。
また、鼻腔挿入デバイス用固定具の取付位置が鼻(鼻柱)になるので、使用者は自ら鼻腔挿入用デバイス用固定具を取り付けることができる。
本発明の第13局面に係る鼻腔挿入デバイスセットは、第7局面から第12局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具と、接続部に接続される鼻腔挿入デバイスとを備える。
本発明の第14局面に係る鼻腔挿入デバイスセットは、第1局面から第6局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具と、第2線材部と第3線材部により挟持される鼻腔挿入デバイスとを備える。
本発明の第15局面に係る鼻腔挿入デバイスセットは、第14局面に係る鼻腔挿入デバイスセットであって、鼻腔挿入デバイスには、鼻腔挿入デバイス用固定具の取付位置となる孔又は薄肉部が所定の間隔を隔てて複数設けられている。
上記構成によれば、取付位置となる孔又は薄肉部を適宜選択することによって、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに合わせて、鼻腔挿入デバイス用固定具の位置を調整できるので、デバイスの先端を咽頭部の所望の位置に配置することができる。
本発明の第1実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具が接続される鼻腔挿入チューブの一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具を利用して鼻腔挿入チューブを鼻柱に固定した状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の変形例(A)に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(B)に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(C)に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(C)に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の平面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(C)に係る鼻腔挿入チューブ用固定具を利用して鼻腔挿入チューブを鼻柱および鼻孔に固定した状態を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具の正面図である。 本発明の第2実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具を利用して鼻腔挿入チューブを鼻柱および鼻翼に固定した状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の変形例(E)に係る固定具の断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(F)に係る固定具の正面図および部分拡大図である。 本発明の第1実施形態の変形例(G)に係る固定具の正面図および部分拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセットの模式図である。 本発明の第1実施形態の変形例(H)に係る固定具が鼻腔挿入デバイスに取り付けられた状態を示した正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(H)に係る固定具が固定部材により鼻腔挿入デバイスに取り付けられた状態を示した正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例(I)に係る固定具が鼻腔挿入デバイスに取り付けられた状態を示した正面図である。 本発明の第3実施形態の変形例(C)に係る鼻腔挿入デバイスセットの模式図である。 本発明の第3実施形態の変形例(D)に係る鼻腔挿入デバイスセットの模式図である。 本発明の第3実施形態の変形例(E)に係る鼻腔挿入デバイスセットの模式図である。 本発明の第4実施形態に係る固定具の正面図である。 本発明の第4実施形態の変形例(A)に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの正面図である。 本発明の第4実施形態の変形例(B)に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの正面図である。 本発明の第5実施形態に係る固定具の正面図である。 本発明の第5実施形態の変形例(A)に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの斜視図である。 本発明の第5実施形態の変形例(B)に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの斜視図である。 本発明の第5実施形態の変形例(C)に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの斜視図である。 本発明の第6実施形態に係る固定具を有する鼻腔挿入デバイスセットの斜視図である。 本発明の第7実施形態に係る固定具(各色)の正面図である。 本発明の第8実施形態に係る長さ調整可能な固定具の正面図である。 本発明の第9実施形態に係る固定具と鼻腔挿入チューブとの接続方法を示した模式図である。
100,100A,100B,100C,100D,100F,100G,100H,100I,100J,100K,100L,100L´,100L´´,100M,100M´,100M´´,100M´´´,100N,100P,100Q,100R,100S,100T 固定具(鼻腔挿入デバイス用固定具)
101 線材
102E 被覆部材
110,110J,110T 第1線材部
110L,110M,110N 挟持部
111L,111M,111N 第1挿入部
112L,112M,112N 第2挿入部
113L,113M,113N 連結部
114M 板状部材
114M´,114M´´ チューブ形状部材
114M´´´ バネ形状部材
120,120F,120G,120J,120T 第2線材部
120L,120M,120N 接続部
121F,121G 調整部
122F,122G 第2線材部の第1線材部に連続する部分
123F,123G 第2線材部の第3線材部に連続する部分
124F 凸部
124G 軸部
125F,125G 筒体
126F 凸部
130,130J,130T 第3線材部
130L´,130L´´ フック部´
140 第2円形線材部(円形線材部)
150 第4線材部
200,200J,200K,200K´,200K´´,200N 鼻腔挿入チューブ(チューブ)
210J 薄肉部
220J 接着材
300J,300K,300K´,300K´´ 鼻腔挿入デバイスセット
220K,220K´,220K´´ 基端部分
221K´ 貫通穴
DS1 第1距離
DS2 第2距離
DS3 第3距離
FL1 第1折返部(第1線材部と第2線材部との折返部分)
−第1実施形態−
本発明の第1実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具(以下、適宜、固定具と略記する)100は、鼻腔挿入チューブ200(図2参照)を鼻柱NP(図3参照)に固定するための固定具であって、図1に示されるように、線材101から形成されている。
なお、本実施形態において、鼻腔挿入チューブ200は、図2に示されるように、本体部220、先端部210および開口230から構成されている。本体部220は、シリコーン樹脂製のチューブ体である。先端部210は、図2に示されるように、リング形状を呈しており、本体部220の先端に設けられている。開口230は、本体部20の側壁を貫通しており、本体部220の基端側部分に2つ設けられている。
以下、固定具100の説明を容易するために、線材101が主に3つの部、すなわち第1線材部110、第2線材部120および第3線材部130から構成されているものとする(図1参照)。
<固定具の構成>
(1)第1線材部
第1線材部110は、図1に示されるように、主に、「く」の字形状部分111および逆S字形状部分112から構成されている。
(2)第2線材部
第2線材部120は、図1に示されるように、第1線材部110と連続しており、第1線材部110と対向するように線材101が第1折返部FL1で折り返されて形成されている。また、この第2線材部120は、図1に示されるように、主に、S字形状部分121および直線形状部分122から構成されているとも言える。
なお、本実施形態において、直線形状部分122は第1線材部110の「く」の字形状部分111と対向しており、S字形状部分121は第1線材部110の逆S字形状部分112と対向している。そして、直線形状部分122は、図1に示されるように、第1線材部110の「く」の字形状部分111の上部111aと第1距離DS1離間している。また、S字形状部分121の上部121aは、第1線材部110の逆S字形状部分112の上部112aと第2距離DS2離間している。また、S字形状部分121の下部121bは、第1線材部110の逆S字形状部分112の下部112bと第3距離DS3離間している。そして、第2距離DS2は、第1距離DS1および第3距離DS3よりも短く設定されている。この結果、この固定具100には、くびれ部分CSが形成されることとなる。そして、このくびれ部分CSは、本実施形態において鼻柱NP(図3参照)に対するクリップとして機能する(図3参照)。
(3)第3線材部
第3線材部130は、図1に示されるように、第2線材部120と連続しており、第2線材部120の第1線材部形成側と反対側において、第2線材部120と対向するように第2線材部120とは逆方向に線材101が第2折返部FL2で折り返されて形成されている。また、この第3線材部130は、図1に示されるように、波型形状を呈している。そして、この第3線材部130は、本実施形態において第2線材部120の直線形状部分122と共に、鼻腔挿入チューブ200の側壁に対するクリップとして機能する(図3参照)。
<固定具の使用方法>
先ず、図3に示されるように、第3線材部130の先端部を鼻腔挿入チューブ200の基端側Sbの側壁に突き刺し、その側壁を第3線材部130と第2線材部120の直線形状部分122とで挟み込む。次に、この状態で鼻腔挿入チューブ200を先端側Scから片方の鼻孔NHに挿入し、その鼻腔挿入チューブ200の先端部210(図2参照)を咽頭部まで挿入していく(図3参照)。そして、最後に、鼻腔挿入チューブ200の先端部210(図2参照)を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱NPの下端部をくびれ部分CSで挟み込む(図3参照)。なお、このとき、第1線材部110の先端は鼻孔NH中に存在する。
固定具100を鼻柱NPから取り外す場合、単純に固定具100を手で掴んで固定具100を引き下げればよい。
<固定具の特徴>
(1)
本発明の実施形態に係る固定具100には、鼻柱NPに対するクリップとして機能するくびれ部分CSと、鼻腔挿入チューブ200の側壁に対するクリップとして機能する第3線材部130および第2線材部120の直線形状部分122とが形成されている。このため、この固定具100は、鼻腔挿入チューブ200を鼻柱NPにしっかりと固定することができる。したがって、この固定具100は、睡眠障害の患者の睡眠中に鼻腔挿入チューブ00の位置がずれたり鼻腔挿入チューブ00が脱離したりすることを防止することができる。
また、固定具100の使用者は、手の届く範囲である鼻に固定具100を装着するので、自ら固定具100および鼻腔挿入チューブ100を装着することができる。
(2)
本発明の実施形態に係る固定具100では、鼻柱NPに対するクリップとしてくびれ部分CSが採用されている。このため、この固定具100は、鼻柱NPの下端部に接触する面積を低減することができる。よって、この固定具100は、睡眠障害の患者の鼻柱に対する違和感を低減することができる。
(3)
本発明の実施形態に係る固定具100では、第3線材部130が波型に形成されている。このため、鼻腔挿入チューブ200の側壁を第3線材部130と第2線材部120の直線形状部分122とで挟み込むとき、鼻腔挿入チューブ200の側壁と第3線材部130との接触点が少なくなる。したがって、睡眠障害の患者は、鼻腔挿入チューブ200の側壁を第3線材部130と第2線材部120の一部とで挟み込む作業をより容易に行うことができる。
<変形例>
(A)
先の実施形態では図1に示されるような固定具100が一例として紹介されたが、本発明には、図4に示されるような固定具100Aも包含される。
このような固定具100Aは、第1線材部110の「く」の字形状部分111が第1円形線材部111Aに置換されている点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。なお、この第1円形線材部111Aは、第2線材部120および第3線材部130と同一面上に形成されている。
(B)
先の実施形態では図1に示されるような固定具100が一例として紹介されたが、本発明には、図5に示されるような固定具100Bも包含される。
このような固定具100Bは、第1折返部FL1の形状が円弧から直線に変更されている点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。このようにすれば、この固定具100Bの装着時において、睡眠障害の患者の鼻柱NPの下端において固定具100Bが目立ちにくくなる。したがって、この固定具100Bは、睡眠障害の患者の見た目を通常と違和感のないものとすることができる。
(C)
先の実施形態では図1に示されるような固定具100が一例として紹介されたが、本発明には、図6および図7に示されるような固定具100Cも包含される。
このような固定具100Cは、第1線材部110の先端に新たに第2円形線形部140が設けられている点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。なお、第2円形線部140は、第1線材部110の「く」の字形状部分111の上部111aの軸と直交する仮想平面上に沿って形成されている。
このような固定具100Cでは、図8に示されるように、第2円形線材部140を鼻孔NHの内部にフィットさせることができる。したがって、このような固定具100Cは、鼻腔挿入チューブ200を鼻柱NPのみならず片方の鼻孔NHにもしっかりと固定することができる。よって、このような固定具100Cは、さらに鼻腔挿入チューブ200の固定状態を良好とすることができる。
(D)
先の実施形態に係る固定具100では第2距離DS2が第3距離DS3よりも短く設定されていたが、第2距離DS2が第3距離DS3とほぼ等しく設定されてもかまわない。かかる場合、第1線材部110の逆S字形状部分112と第2線材部120のS字形状部分121とを合わせた形状はU字形状となる。
(E)
先の実施形態では特に言及しなかったが、線材101は、丸線であってもよいし、平角線であってもよいし、薄肉平角線であってもよい。また、線材の形成材料としては、特に限定されないが、例えば、金属や樹脂等が挙げられる。ここで、線材が金属製の場合には、図11に示すように、金属製の線材101を被覆する樹脂製の被覆部材102E(例えば、シリコーンゴム)を設けても良い。これにより、金属の線材が原因となって金属アレルギーが発生するのを抑制することができる。
なお、上記変形例(E)では、金属製の線材101を被覆する樹脂としてシリコーンゴムを例示したが、本発明はこれに限らず、シリコーンゴムの他に以下の樹脂が被覆部材102Eとして適用可能である。具体的には、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン),ブタジエン−スチレンゴム,ポリエステル共重合体,エチレン−プロピレンゴム(エチレン−プロピレン−ターポリマーラバー),EVA樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重合体),高密度ポリエチレン,高密度ポリプロピレン,耐衝撃性ポリスチレン,低密度ポリエチレン,メチルメタクリレート−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体,クロロプレンゴム,ニトリルブタジエンゴム,ポリアミド樹脂,PETG樹脂,ポリアセタール樹脂,ポリブチレンテレフタレート樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリエーテルサルホン樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリエチレンテレフタレート樹脂,ポリイミド樹脂,イソブチレン−イソプレン共重合体,ポリプロピレン樹脂,ポリスチレン樹脂,ポリスルホン樹脂,ポリテトラフルオロエチレン樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリビニルアセテート樹脂,ポリ塩化ビニル樹脂,スチレン−ブタジエン樹脂,スチレン−ブタジエンゴム,アクリル変性シリコーン樹脂,一液性RTV(Room Temperature Vulcanizable:常温加硫)ゴム、が挙げられる。
(F)
また、先の実施形態およびその変形例では、1つの連続した線材を折り曲げることによって形成された固定具100,100A,100B,100Cが紹介されたが、本発明には、図12に示されるような、長さ調整機能を備えた固定具100Fも包含される。
このような固定具100Fは、第2線材部120Fに、当該第2線材部120Fの長さを調整する調整部121Fが設けられる点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。なお、ここでは、調整部121F以外の構成については、その説明を割愛する。この変形例に係る固定具100Fにおいて、第2線材部120Fは、第1線材部110に連続する部分122Fと、第3線材部130に連続する部分123Fとに分断されている。そして、当該第1線材部110に連続する部分122Fの先端には、凸部124Fが取り付けられている。また、当該第3線材部130に連続する部分123Fの先端には、第1線材部110に連続する部分122Fを内包する中空形状の筒体125Fが取り付けられており、その筒内125Fの内部には、所定の間隔で複数の凸部126Fが設けられている。これらの凸部126Fの間に形成されるいずれかの窪み部分に、凸部124Fが嵌り込むことによって、第2線材部120Fの長さ調整が行われる。すなわち、調整部121Fは、第1線材部110に連続する部分122F、第3線材部130に連続する部分123F、凸部124F、筒体125F、及び、複数の凸部126Fを有している。なお、筒体125Fの下端は内側に縮径されており、第1線材部110に連続する部分122Fの抜け防止として機能する。
これにより、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに応じて、第2線材部120Fの長さを調整することによって、鼻腔挿入チューブ200の先端を咽頭部の所望の位置に配置することができる。
(G)
また、上記した長さ調整機能を備えた固定具100Fの他にも、本発明には、図13に示されるような、長さ調整機能を備えた固定具100Gも包含される。
このような固定具100Gは、第2線材部120Gに、当該第2線材部120Gの長さを調整する調整部121Gが設けられる点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。なお、ここでは、調整部121G以外の構成については、その説明を割愛する。この変形例に係る固定具100Gにおいて、第2線材部120Gは、第1線材部110に連続する部分122Gと、第3線材部130に連続する部分123Gとに分断されている。そして、第1線材部110に連続する部分122Gの先端には、雄ネジが切られた軸部124Gが設けられている。また、第3線材部130に連続する部分123Gの先端には、内部に雌ネジが切られた筒体125Gが取り付けられている。筒体125Gの雌ネジに軸部124Gの雄ネジがねじ込まれることによって、第2線材部120Gの長さ調整が行われる。すなわち、調整部121Gは、第1線材部110に連続する部分122G、第3線材部130に連続する部分123G、軸部124G、及び、筒体125Gを有している。なお、図示はしないが、筒体125Gの下端も、上記した筒体125Fと同様に、内側に縮径されており、第1線材部110に連続する部分122Gの抜け防止として機能する。
これにより、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに応じて、第2線材部120Gの長さを調整することによって、鼻腔挿入チューブ200の先端を咽頭部の所望の位置に配置することができる。
(H)
先の実施形態では図1に示されるような固定具100が一例として紹介されたが、本発明には、図15に示されるような固定具100Hも包含される。
このような固定具100Hは、第2線材部120と対向するように線材101が折り返された第3線材部130が、第1線材部110形成側と反対側に延びる第3線材部130Hに置換されている点を除いて先の実施形態に係る固定具100と同一である。すなわち、この変形例に係る固定具100Hは、線材101から形成される固定具であって、第1線材部110と、第2線材部120と、第3線材部130Hとを備えている。そして、第3線材部130Hは、第2線材部120と連続し、第2線材部120の第1線材部110形成側と反対側に延在するように線材101を折り曲げて形成される。
この固定具100Hの利用方法については、まず、第3線材部130Hの先端部を鼻腔挿入チューブ200の基端側の側壁に突き刺す。そして、鼻腔挿入チューブ200の外周面と、その外周面に当接する第2線材部120と、を接着剤220Hで接着する。この状態で鼻腔挿入チューブ200を先端側から鼻孔に挿入し、その鼻腔挿入チューブ200の先端部を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、鼻腔挿入チューブ200の先端部を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱の下端部を第2線材部120の一部と第1線材部110とで挟み込む。なお、接着剤220Hの材料には、後述する第2実施形態の変形例(B)に例示したものが適用可能である。
上記変形例(H)に係る固定具100Hでは、固定具100Hと鼻腔挿入チューブ200とを接着剤220Hで接着する例について説明したが、本発明はこれに限らず、図16に示すように、固定具100Hと鼻腔挿入チューブ200とを固定部材230Hにより固定しても良い。この固定部材230Hは、鼻腔挿入チューブ200の内側および外側に配置される一対の部材からなる。固定部材230Hは、鼻腔挿入チューブ200の側壁に突き刺された第3線材部130Hに取り付けられる。これにより、鼻腔挿入チューブ200の側壁が固定部材230Hで挟み込まれて、鼻腔挿入チューブ200と固定具100Hとが固定される。
(I)
先の変形例(H)では図15及び図16に示されるような固定具100Hが一例として紹介されたが、本発明には、図17に示されるような固定具100Iも包含される。
このような固定具100Iは、第3線材部130が折り曲げ可能に構成されていること以外は、先の変形例(H)に係る固定具100Hと同一である。すなわち、この変形例に係る固定具100Iは、線材101から形成される固定具であって、第1線材部110と、第2線材部120と、第3線材部130Iとを備えている。そして、第3線材部130Iは、第2線材部120と連続し、第2線材部120の第1線材部110形成側と反対側に延在するように線材101を折り曲げて形成される。そして、この第3線材部130Iは、折り曲げ可能に構成されている。これにより、第3線材部130Iが、鼻腔挿入チューブ200内で折り曲げられることにより、鼻腔挿入チューブ200から抜けるのを防止する。
この固定具100Iの利用方法については、まず、第3線材部130Iの先端部を鼻腔挿入チューブ200の基端側の側壁に突き刺す。そして、鼻腔挿入チューブ200内において、第3線材部130Iを折り曲げる。この際、折り曲げられた第3線材部130Iと第2線材部120とにより鼻腔挿入チューブ200の側壁を挟み込むことによって、固定具100Iと鼻腔挿入チューブ200とを固定することが好ましい。この状態で鼻腔挿入チューブ200を先端側から鼻孔に挿入し、その鼻腔挿入チューブ200の先端部を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、鼻腔挿入チューブ200の先端部を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱の下端部を第2線材部120の一部と第1線材部110とで挟み込む。
−第2実施形態−
本発明の第2実施形態に係る固定具100Dは、第1実施形態に係る固定具100と同様に線材101から形成されている。また、この固定具100Dは、図9に示されるように、主に、第1線材部110、第2線材部120、第3線材部130d、第4線材部150、第2円形線材部140から形成されている。
<固定具の構成>
第1線材部110および第2線材部120は第1実施形態に係る第1線材部110および第2線材部120と同一であり、第2円形線材部140は第1実施形態の変形例(C)に記載の第2円形線材部140と同一である。
以下、第1実施形態やその変形例に係る固定具100,100A,100B,100Cには存在しない第3線材部130dおよび第4線材部150について詳述する。
(1)第3線材部
第3線材部130dは、図9に示されるように、第2線材部120と連続しており、第2線材部120の第1線材部形成側と反対側において、第2線材部120と対向するように第2線材部120とは逆方向に線材101が第3折返部FL3で折り返されて形成されている。そして、この第3折返部FL3は、図10に示されるように、鼻腔挿入チューブ200を固定する役割を担う。
(2)第4線材部
第4線材部150は、図9に示されるように、第3線材部130dと連続しており、第3線材部130dの第2線材部形成側と反対側において、第3線材部130dと対向するように第3線材部130dとは逆方向、すなわち、第2線材部120と同方向に線材101が第4折返部FL4で折り返されて形成されている。そして、この第4折返部FL4は、図10に示されるように、鼻翼NWを跨ぎ、鼻腔挿入チューブ200が必要以上に鼻孔NHや体内に挿入することを防止する役割を担う。
<固定具の使用方法>
先ず、鼻腔挿入チューブ200の基端側Sbの部分を貫通するように第4線材部150の先端部を突き刺した後、その鼻腔挿入チューブ200を第3折返部FL3まで移動させる。次に、この状態で鼻腔挿入チューブ200を先端側Scから鼻孔NHに挿入し、その鼻腔挿入チューブ200の先端部210(図2参照)を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、鼻腔挿入チューブ200の先端部210(図2参照)を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱NPの下端部をくびれ部分CSで挟み込む。そして、このとき、第4折返部FL4が片側の鼻翼NWを跨ぐ格好となる。
<固定具の特徴>
本発明の実施形態に係る固定具100Dは、鼻柱NPに対するクリップとして機能するくびれ部分CSと、鼻腔挿入チューブ200の側壁に対するクリップとして機能する第3線材部130および第2線材部120の直線形状部分122とが形成されているのみならず、鼻腔挿入チューブ200の埋没防止機能を発揮する第4折返部FL4が形成されている。このため、この固定具100は、鼻腔挿入チューブ200を鼻柱NPにしっかりと固定することができるだけでなく、睡眠障害の患者の睡眠中に、鼻腔挿入チューブ200が必要以上に鼻孔NHや体内に挿入することを防止することができる。したがって、この固定具100は、睡眠障害の患者の睡眠中に鼻腔挿入チューブ100の位置がずれたり鼻腔挿入チューブ100が脱離したりすることを防止することができる。
<変形例>
先の実施形態に係る固定具100Dには、第1実施形態の各種変形例が適用されてもかまわない。
−第3実施形態−
本発明の第3実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jは、図14(a)に示すように、固定具100Jと、鼻腔挿入チューブ200Jとを備えている。なお、固定具100Jは、上記した第1実施形態にかかる固定具100と同様であるので、その説明を割愛する。
<チューブの構成>
鼻腔挿入チューブ200Jは、シリコーンゴム製のチューブであり、およそ鼻の穴の入口から咽頭部までの距離と同じ長さを有している。なお、この鼻腔挿入チューブ200Jの基端側には、固定具100Jが装着可能となっている。また、鼻腔挿入チューブ200Jの基端側部分には、当該鼻腔挿入チューブ200Jの側壁に所定の間隔を隔てて4つの薄肉部210Jが形成されている。なお、ここでは、薄肉部210Jを形成する例について説明したが、本発明はこれに限らず、当該薄肉部210Jが側壁を貫通する孔であっても良い。また、薄肉部210Jまたは孔の個数についても、4つに限定されない。
<鼻腔挿入デバイスセットの使用方法>
先ず、図14(b)に示すように、第3線材部130Jの先端部を鼻腔挿入チューブ200Jの基端側部分に設けられるいずれかの薄肉部210Jに突き刺す。いずれの薄肉部210Jに第3線材部130Jを突き刺すかは、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに応じて、適宜選択する。そして、鼻腔挿入チューブ200Jの側壁を第3線材部130Jと第2線材部120Jの直線形状部分122とで挟み込む。この状態で、図14(c)に示すように、第2線材部120Jと鼻腔挿入チューブ200Jの外周面とを接着剤220J(例えば、シリコーンゴム)により接着する。次に、この状態で鼻腔挿入チューブ200Jを先端側Scから片方の鼻孔NHに挿入し、その鼻腔挿入チューブ200Jの先端部(図示せず)を咽頭部まで挿入していく。そして、最後に、鼻腔挿入チューブ200Jの先端部(図示せず)を咽頭部に挿入すると共に、鼻柱NPの下端部をくびれ部分CSで挟み込む(図3参照)。なお、このとき、第1線材部110Jの先端は鼻孔NH中に存在する。
固定具100Jを鼻柱NPから取り外す場合、単純に固定具100Jを手で掴んで固定具100Jを引き下げればよい。
<鼻腔挿入デバイスセットの特徴>
本発明の実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jでは、第1実施形態にかかる固定具100と同一の固定具100Jを利用していることから、第1実施形態の固定具100と同様の特徴(1)〜(3)があり、同様の効果を奏する。
また、鼻腔挿入チューブ200Jの側面には、所定の間隔で形成された薄肉部210Jが形成されている。このため、患者の鼻孔から咽頭部までの長さに合わせて固定具100Jの位置を調整できるので、鼻腔挿入チューブ200Jの先端を咽頭部の所望の位置に配置することができる。
<変形例>
(A)
先の実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jの固定具100Jには、第1実施形態の各種変形例(100A,100B,100C,100F,100G,100H,100I)、第2実施形態に係る固定具(100D)、および、第2実施形態の変形例が適用されてもかまわない。
(B)
先の実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jでは、第2線材部120Jと鼻腔挿入チューブ200Jの外周面とをシリコーンゴムからなる接着剤220Jにより接着する例について説明したが、本発明はこれに限らず、上記したシリコーンゴムの他に以下の材料が接着剤220Jとして適用可能である。具体的には、アリルトリクロロシラン,アリルトリエトキシシラン,アリルトリメトキシシラン,ジエトキシメチルビニルシラン,トリクロロビニルシラン,トリエトキシビニルシラン,ビニルトリメトキシシラン,3-グリシジルオキシプロピル(ジメトキシ)メチルシラン,3-グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン,ジエトキシ(3-グリシジルオキシプロピル)メチルシラン,3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルジメトキシメチルシラン,3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリエトキシシラン,3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン,3-アミノプロピルジエトキシメチルシラン,3-アミノプロピルトリエトキシシラン,3-アミノプロピルトリメトキシシラン,(3-メルカプトプロピル)トリエトキシシラン,(3-メルカプトプロピル)トリメトキシシラン,(クロロメチル)トリエトキシシラン,1-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]尿素,2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン,イソシアン酸3-(トリエトキシシリル)プロピル,メタクリル酸3-(トリエトキシシリル)プロピル,アクリル酸3-(トリメトキシシリル)プロピル,メタクリル酸3-(トリメトキシシリル)プロピル,3-クロロプロピルジメトキシメチルシラン,3-クロロプロピルトリクロロシラン,3-クロロプロピルトリエトキシシラン,3-トリメトキシシリルプロピルクロリド,N-[2-(N-ビニルベンジルアミノ)エチル]-3-アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩,トリクロロ(1H,1H,2H,2H-トリデカフルオロ-n-オクチル)シラン,トリエトキシ-1H,1H,2H,2H-トリデカフルオロ-n-オクチルシラン,トリメトキシ(3,3,3-トリフルオロプロピル)シラン,テトラエトキシシラン,ポリアルキルシロキサン,ポリアルキルアルケニルシロキサン,ポリアルキル水素シロキサン,アクリル変性シリコーン樹脂,一液性RTV(Room Temperature Vulcanizable:常温加硫)ゴムが挙げられる。
(C)
先の実施形態では図14に示されるような鼻腔挿入デバイスセット300Jが一例として紹介されたが、本発明には、図18に示されるような鼻腔挿入デバイスセット300Kも包含される。
このような鼻腔挿入デバイスセット300Kは、鼻腔挿入チューブ200Kの基端部分220Kの形状をテーパ形状にしたこと以外は、先の実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jと同一である。すなわち、この変形例に係る鼻腔挿入デバイスセット300Kは、図18に示すように、固定具100Kと、鼻腔挿入チューブ200Kとを備えている。なお、この固定具100Kには、第1実施形態に係る固定具100、第1実施形態の各種変形例(100A,100B,100C,100F,100G,100H,100I)、第2実施形態に係る固定具(100D)、および、第2実施形態の変形例が適用されてもかまわない。
そして、本実施形態では、鼻腔挿入チューブ200Kは、本体部210Kと、本体部210Kに連続して形成される基端部分220Kとを有している。この基端部分220Kは、本体部210K側から基端部分220Kの端部に向かって徐々に拡径するテーパ形状になっている。
上記構成によれば、鼻腔挿入チューブ200Kの基端部分220Kの最外径を鼻孔の径より大きくすることによって、鼻腔挿入チューブ200Kが咽頭部側に落ち込むのを防止することができる。
(D)
また、前述した変形例(C)では、鼻腔挿入チューブ200Kの基端部分220Kをテーパ形状にしたが、本発明には、図19に示される鼻腔挿入デバイスセット300K´のように、鼻腔挿入チューブ200K´のテーパ形状の基端部分220K´に複数の貫通穴221K´を形成しても良い。なお、鼻腔挿入チューブ200K´の基端部分220K´に貫通穴221K´形成したこと以外は、前述した変形例(C)と同様であるので、当該変形例(C)と同様の部分については、同一符号を付し、その説明を割愛する。
上記構成によれば、チューブ200K´の基端部分220K´をテーパ形状にすることで、当該基端部分220K´が鼻孔を覆うように配置される場合でも、当該貫通穴221K´により鼻孔内部と鼻孔外部との通気性を確保することができる。
(E)
先の実施形態では図14に示されるような鼻腔挿入デバイスセット300Jが一例として紹介されたが、本発明には、図20に示されるような鼻腔挿入デバイスセット300K´´も包含される。
このような鼻腔挿入デバイスセット300K´´は、鼻腔挿入チューブ200K´´の基端部分220K´´の形状をフランジ形状にしたこと以外は、先の実施形態に係る鼻腔挿入デバイスセット300Jと同一である。すなわち、この変形例に係る鼻腔挿入デバイスセット300K´´は、図20に示すように、固定具100Kと、鼻腔挿入チューブ200K´´とを備えている。なお、この固定具100Kには、第1実施形態に係る固定具100、第1実施形態の各種変形例(100A,100B,100C,100F,100G,100H,100I)、第2実施形態に係る固定具(100D)、および、第2実施形態の変形例が適用されてもかまわない。
そして、本実施形態では、鼻腔挿入チューブ200K´´は、本体部210K´´と、本体部210K´´に連続して形成される基端部分220K´´とを有している。この基端部分220K´´は、フランジ形状になっている。
上記構成によれば、鼻腔挿入チューブ200K´´の基端部分220K´´の最外径を鼻孔の径より大きくすることによって、鼻腔挿入チューブ200K´´が咽頭部側に落ち込むのを防止することができる。
−第4実施形態−
本発明の第4実施形態に係る固定具100Lは、図21に示すように、鼻腔に挿入される鼻腔挿入チューブ200を固定することを特徴とする。具体的には、固定具100Lは、鼻柱を挟持する挟持部110Lと、挟持部110Lと鼻腔挿入チューブ200とを接続する接続部120Lと、を備えている。そして、挟持部110Lは、一方の鼻孔に挿入される第1挿入部111Lと、他方の鼻孔に挿入される第2挿入部112Lと、第1挿入部111Lと第2挿入部112Lとを連結する連結部113Lと、を有している。連結部113Lは、第1挿入部111Lと第2挿入部112Lとで鼻柱を両側から押さえるように、第1挿入部111Lと第2挿入部112とを連結する。また、第1挿入部111Lおよび第2挿入部112Lは共に、鼻孔に内周面に沿うように湾曲されている。
<変形例>
(A)
先の実施形態では、図21に示されるような固定具100Lが一例として紹介されたが、本発明には、図22に示されるような固定具100L´も包含される。
このような固定具100L´は、鼻翼に引っかかるフック部130L´を備えていること以外は、上記した固定具100Lと同様であるので、その説明を省略する。フック部130L´は、鼻腔挿入チューブ200が挿入される鼻孔とは異なる鼻孔の鼻翼に引っかかる。
(B)
先の実施形態では、図22に示されるような固定具100Lが一例として紹介されたが、本発明には、図23に示されるような固定具100L´´も包含される。
このような固定具100L´´は、鼻翼に引っかかるフック部130L´´を備えていること以外は、上記した固定具100Lと同様であるので、その説明を省略する。フック部130L´´は、上記した変形例(A)に係るフック部130L´とは異なり、鼻腔挿入チューブ200が挿入される鼻孔の鼻翼に引っかかる。
上記した変形例(A)および(B)のように、鼻翼に引っかかるフック部130L´および130L´´を設けることによって、鼻柱だけでなく鼻翼でも鼻腔挿入チューブ200を固定することができるので、鼻腔挿入チューブ200の位置がずれたりデバイスが脱離したりすることを効果的に防止することができる。
−第5実施形態−
本発明の第5実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具100Mは、図24に示すように、鼻腔に挿入される鼻腔挿入チューブ200を固定することを特徴とする。この第5実施形態に係る鼻腔挿入チューブ用固定具100Mは、鼻孔の内側に当接することによって、鼻腔挿入チューブ200を固定する。具体的には、鼻腔挿入チューブ用固定具100Mは、鼻柱を挟持する挟持部110Mと、挟持部110Mと鼻腔挿入チューブ200とを接続する接続部120Mと、を備えている。
そして、挟持部110Mは、一方の鼻孔に挿入される第1挿入部111Mと、他方の鼻孔に挿入される第2挿入部112Mと、第1挿入部111Mと第2挿入部112Mとを連結する連結部113Mと、を備えている。そして、第1挿入部111Mは、ワイヤーであって、その先端には、鼻腔挿入チューブ200が接続されている。また、第2挿入部112Mの先端には、板状部材114Mが設けられており、他方の鼻孔の内周面に当該板状部材114Mが面接触する。
<変形例>
(A)
先の実施形態では、図24に示されるような固定具100Mが一例として紹介されたが、本発明には、図25に示されるような固定具100M´も包含される。
このような固定具100M´は、第2挿入部112Mにチューブ形状部材114M´が設けられること以外は、上記した固定具100Mと同様であるので、その説明を省略する。チューブ形状部材114M´は、鼻孔の内径の平均値よりも大きな外径を有する撓み変形可能なチューブである。そして、このチューブ形状部材114M´は、鼻孔の内周面に当接する。チューブ形状部材114M´を鼻孔に挿入する際には、チューブ形状部材114M´を縮径させた状態で鼻孔に挿入する。これにより、鼻孔の内部において、当該チューブ形状部材114M´が元の形状に戻ろうとする力で拡径し、鼻孔の内周面に当接する。
(B)
先の変形例では、チューブ形状部材114M´を有する固定具100M´が一例として紹介されたが、本発明には、図26に示されるような固定具100M´´も包含される。
このような固定具100M´´は、第2挿入部112Mに長尺のチューブ形状部材114M´´が設けられること以外は、上記した固定具100M´と同様であるので、その説明を省略する。長尺のチューブ形状部材114M´´は、鼻腔挿入チューブ200と同様に、鼻孔から鼻腔まで延在する。
(C)
先の実施形態では、図24に示されるような固定具100Mが一例として紹介されたが、本発明には、図27に示されるような固定具100M´´´も包含される。
このような固定具100M´´´は、第2挿入部112Mにバネ形状部材114M´´´が設けられること以外は、上記した固定具100Mと同様であるので、その説明を省略する。バネ形状部材114M´´´は、鼻孔の内径に応じて拡径または縮径するバネである。そして、このバネ形状部材114M´´´は、鼻孔の内周面に当接する。このように、バネ形状部材114M´´´を用いる場合、鼻腔長が短くても、バネ形状部材114M´´´が縮んで鼻腔内に挿入することができる。したがって、バネ形状部材114M´´´を鼻腔長に合わせて切断等する必要がない。
上記した変形例に係る固定具100M´のチューブ形状部材114M´、固定具100M´´のチューブ形状部材114M´´、および、固定具100M´´´のバネ形状部材114M´´´は、いずれも空気を通過可能な構造であるから、当該部材114M´、114M´´および114M´´´を鼻孔に配置しても空気の流路を確保することができる。このため、部材114M´、114M´´および114M´´´によって、患者の呼吸が阻害されるのを防止することができる。それに加えて、鼻孔内において部材114M´、114M´´、および、114M´´´との接触面積が増大するため、鼻柱の痛みを軽減することができる。
−第6実施形態−
本発明の第6実施形態に係る固定具100Nは、図28に示すように、鼻腔に挿入される鼻腔挿入チューブ200を固定することを特徴とする。この第6実施形態に係る固定具100Nは、鼻孔の内側に当接することによって、鼻腔挿入チューブ200を固定する。具体的には、固定具100Nは、鼻柱を挟持する挟持部110Nと、挟持部110Nと鼻腔挿入チューブ200とを接続する接続部120Nと、を備えている。
そして、挟持部110Nは、一方の鼻孔に挿入される第1挿入部111Nと、他方の鼻孔に挿入される第2挿入部112Nと、第1挿入部111Nと第2挿入部112Nとを連結する連結部113Nと、を備えている。そして、第1挿入部111Nは、ワイヤーであって、その先端には、鼻腔挿入チューブ200Nが接続されている。本実施形態では、ワイヤーである第1挿入部111Nは、鼻孔から咽頭部まで延在しており、その先端または先端の近傍に鼻腔挿入チューブ200Nが設けられている。すなわち、鼻腔挿入チューブ200Nは、上記した鼻孔から咽頭部まで延在する鼻腔挿入チューブ200でなく、咽頭部を拡張させるのに十分な小さなデバイスを利用することができる。
−第7実施形態−
上記した実施形態および変形例では、固定具の色について言及しなかったが、固定具が装着時に目立たなくなるように、図29(a)に示すように、固定具100Pの色が透明色であっても良いし、図29(b)に示すように、固定具100Qの色が肌色であっても良いし、図29(c)に示すように、固定具100Rの色がピンク色であっても良いし、図29(d)に示すように、固定具100Sの色が黒色であっても良い。固定具100P,100Q、100R,100Sの構成は、上記した種々の実施形態および変形例が適用可能である。
−第8実施形態−
上記した第1実施形態の変形例(F)および(G)では、長さ調整機能を備えた固定具100Fおよび100Gを例示したが、本発明はこれに限らず、図30(a)および(b)に示した固定具100Tが包含される。
すなわち、固定具100Tは、一方の鼻孔に挿入される第1線材部110Tと、他方の鼻孔に挿入される第2線材部120Tと、鼻腔挿入チューブ200を保持する第3線材部130Tと、を備えている。そして、本実施形態では、第1線材部110Tおよび第2線材部120Tの両方が、長さ方向(矢印X方向)に対して長さ調整可能である。なお、ここでは、第1線材部110Tおよび第2線材部120Tの両方が長さ調整可能であるとしたが、第1線材部110Tおよび第2線材部120Tのいずれか一方が長さ調整可能であっても良い。この長さ調整機構は、上記した第1実施形態の変形例(F)および(G)と同様であるので、その説明を省略する。
また、本実施形態では、第1線材部110Tと第2線材部120Tとの連結部13Tが、幅方向(矢印Y方向)に対して長さ調整可能となっている。この長さ調整機能も、上記した第1実施形態の変形例(F)および(G)と同様であるので、その説明を省略する。
すなわち、本実施形態の固定具100Tは、長さ方向(矢印X方向)かつ幅方向(矢印Y方向)に長さ調整可能となっている。これにより、患者の鼻のサイズに合わせて、固定具100Tを装着することができる。
−第9実施形態−
上記実施形態では、固定具と鼻腔挿入チューブとの固定方法について、固定具を鼻腔挿入チューブに突き刺す方法を例示したが、本発明はこれに限らず、以下の方法で固定具100と鼻腔挿入チューブ200とを固定しても良い。なお、固定具100および鼻腔挿入チューブ200は、上記した各種の実施形態および変形例が適用可能である。
具体的には、図31(a)に示すように、固定具100と鼻腔挿入チューブ200とを溶着(溶着部分B)により固定しても良いし、接着剤Bにより固定具100と鼻腔挿入チューブ200とを接着しても良い。
また、図31(b)に示すように、固定具100と鼻腔挿入チューブ200とを嵌め合いにより固定しても良い。
また、図31(c)に示すように、固定具100を鼻腔挿入チューブ200の内周面に固定しても良い。具体的には、鼻腔挿入チューブ200の基端部分には、くびれ部250が形成されている。そして、そのくびれ部250に固定具100の拡径した先端部150が嵌り合って、固定具100と鼻腔挿入チューブ200とが固定される。
また、図31(d)に示すように、固定具100を鼻腔挿入チューブ200の外周面に固定しても良い。具体的には、固定具100に設けられる管状構造部160の内側に、フランジ部260を有する鼻腔挿入チューブ200を通過させることによって、管状構造部160がフランジ部260に引っかかる。これにより、固定具100と鼻腔挿入チューブ200とが固定される。
本発明に係る固定具及び鼻腔挿入デバイスセットは、睡眠障害の患者の睡眠中に鼻腔挿入チューブの位置がずれたり鼻腔挿入チューブが脱離したりすることを防止することができるという特徴を有している。
本発明の第14局面に係る鼻腔挿入デバイスセットは、第1局面から第6局面のいずれかに係る鼻腔挿入デバイス用固定具と、第3線材部に取り付けられる鼻腔挿入デバイスとを備える。

Claims (22)

  1. 鼻腔に挿入されるデバイスを固定することを特徴とする、鼻腔挿入デバイス用固定具。
  2. 鼻孔の内側または外側に当接することによって前記デバイスを固定することを特徴とする、請求項1に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  3. 一方の鼻孔に挿入される第1挿入部と、
    他方の鼻孔に挿入される第2挿入部と、
    前記第1挿入部と前記第2挿入部とで前記鼻柱を両側から押さえるように、前記第1挿入部と前記第2挿入部とを連結する連結部と、を有することを特徴とする、鼻腔挿入デバイス用固定具。
  4. 前記第1挿入部または前記第2挿入部は、板形状、チューブ形状、または、バネ形状となっていることを特徴とする、請求項3に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  5. 前記第1挿入部または前記第2挿入部は、鼻孔から咽頭部まで延在することを特徴とする、請求項3または4に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  6. 鼻孔の内側または外側に当接する当接部と、
    前記当接部と鼻腔に挿入されるデバイスとを接続する接続部と、を備えることを特徴とする、鼻腔挿入デバイス用固定具。
  7. 前記当接部は、鼻柱を挟持する挟持部を含むことを特徴とする、請求項6に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  8. 鼻翼に引っかかるフック部をさらに備えることを特徴とする、請求項3〜7のいずれか1項に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  9. 線材から形成される鼻腔挿入デバイス用固定具であって、
    第1線材部と、
    前記第1線材部と連続し、前記第1線材部と対向するように前記線材が折り返されて形成される第2線材部と、
    前記第2線材部と連続し、前記第2線材部の第1線材部形成側と反対側に配置されるように前記線材を折り曲げて形成される第3線材部とを備える、鼻腔挿入デバイス用固定具。
  10. 前記第3線材部は、前記第2線材部と連続し、前記第2線材部の第1線材部形成側と反対側において前記第2線材部と対向するように前記第2線材部とは逆方向に前記線材が折り返されて形成される、請求項9に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  11. 前記第3線材部は、波型形状を呈する、請求項10に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  12. 前記第3線材部と連続し、前記第3線材部の第2線材部形成側と反対側において前記第3線材部と対向するように前記第3線材部とは逆方向に前記線材が折り返されて形成される第4線材部をさらに備える、請求項10または11に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  13. 前記第1線材部と前記第2線材部とは、
    第1距離離間する第1対向部と、
    前記第1対向部と連続し、前記第1距離よりも短い第2距離離間する第2対向部と、
    前記第2対向部と連続し、前記第2距離よりも長い第3距離離間する第3対向部と、
    から構成される、請求項9〜12のいずれか1項に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  14. 前記第1線材部と前記第2線材部との折返部分は、直線形状を呈する、請求項9〜13のいずれか1項に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  15. 前記第1線材部の第2線材部形成側と反対側において前記第1線材部の軸と略直交する仮想平面上に形成される円形線材部をさらに備える、請求項9〜14のいずれか1項に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  16. 前記第2線材部には、当該第2線材部の長さを調整する長さ調整部が設けられる、請求項9〜15のいずれか1項に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  17. 前記線材を被覆する樹脂性の被覆部材をさらに備える、請求項9〜16のいずれか1項に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の鼻腔挿入デバイス用固定具と、
    鼻腔に挿入されるデバイスと、を備えることを特徴とする、鼻腔挿入デバイスセット。
  19. 前記デバイスには、前記鼻腔挿入デバイス用固定具の取付位置となる孔又は薄肉部が所定の間隔を隔てて複数設けられていることを特徴とする、請求項18に記載の鼻腔挿入デバイスセット。
  20. 前記デバイスの基端部分には、フランジが設けられることを特徴とする、請求項18または19に記載の鼻腔挿入デバイスセット。
  21. 前記デバイスの基端部分は、端部に向かって拡径するテーパ形状となっていることを特徴とする、請求項18または19に記載の鼻腔挿入デバイスセット。
  22. 前記テーパ形状の基端部分に1又は複数の貫通穴が設けられていることを特徴とする、請求項21に記載の鼻腔挿入デバイスセット。
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